JP5515927B2 - 半導体光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光素子に関するものである。
特許文献1には、導波路型干渉計が記載されている。この導波型光干渉計は、基板と、基板上に設けられたガラス製若しくはプラスチック製の2本の光導波路と、互いに異なる位置でこれらの光導波路同士を結合する2つの光結合部と、これらの光結合部間に位置する光導波路に設けられ、光導波路の光路長を変化させる光位相シフト部とを備えている。光位相シフト部は、光導波路上に設けられたヒータからなり、光導波路の温度を制御して光導波路の光路長を変化させる。
特開昭62−183406号公報
近年、外部から付与された電気信号に応じて光を変調する光変調器が、光通信システムや光情報処理システムを構成する上での必須のコンポーネントの一つとなっており、その需要が急増している。特に、上記の技術のように、2本の光導波路を用いるマッハツェンダー型の光変調器は、40Gbps超といった極めて高速な変調が可能であることに加え、動作条件を適宜調整することにより、波長のチャープ量を正から負に至る広範な範囲で任意に設定でき、個々の伝送毎に最適なチャープ量を選択できることから、今後の超高速かつ大容量通信のための変調器として有望である。特に、半導体によって構成されるマッハツェンダー型光変調素子は、小型かつ低消費電力であり、レーザダイオードといった他の半導体光素子とのモノリシック集積による多機能化も可能であることから、今後大きな需要が見込まれている。
このようなマッハツェンダー型光変調素子としては、所謂npin型のものが知られている。npin型のマッハツェンダー型光変調素子は、2つのn型半導体のクラッド層によってアンドープ半導体のコア層(i層)を挟み、更に、このコア層と一方のクラッド層との間に薄いp型半導体の層を挿入して形成される光導波路を備える。図13及び図14は、このようなnpin型のマッハツェンダー型光変調素子の一例を示す図である。
図13に示されるように、このマッハツェンダー型光変調素子100は、2本の光導波路110,120、入射側分波器130、出射側合波器140及び上部電極150,160を備えている。これらは、共通のn型半導体基板101(図14(a),(b)参照)上に形成されている。光導波路110,120の各々は、光導波方向に順に配列された光導波領域111,121、位相制御領域112,122及び光導波領域113,123からなる。位相制御領域112,122は、上部電極150,160がそれぞれ設けられた領域であって、信号電圧が印加される領域である。このような光導波路110,120の各々は、一端が入射側分波器130に結合されており、他端が出射側合波器140に結合されている。
図14(a)及び図14(b)を参照すると、マッハツェンダー型光変調素子100は、n型下部クラッド層103と、コア層104a,104bと、p型半導体層105a,105bと、n型上部クラッド層106a,106bとを有する。コア層104aは、n型下部クラッド層103とn型上部クラッド層106aとの間に設けられており、p型半導体層105aは、コア層104aとn型上部クラッド層106aとの間に設けられている。コア層104bは、n型下部クラッド層103とn型上部クラッド層106bとの間に設けられており、p型半導体層105bは、コア層104bとn型上部クラッド層106bとの間に設けられている。n型上部クラッド層106aは上部電極150と接触しており、n型クラッド層106bは上部電極160と接触している。n型半導体基板101の裏面には、下部電極170が設けられている。
また、n型下部クラッド層103の一部と、コア層104aと、p型半導体層105aと、n型上部クラッド層106aとは、一つのメサ構造107aを成しており、光導波路110を構成する。同様に、n型下部クラッド層103の別の一部と、コア層104bと、p型半導体層105bと、n型上部クラッド層106bとは、別の一つのメサ構造107bを成しており、光導波路120を構成する。メサ構造107a,107bの側面は、BCBやポリイミドといった誘電体樹脂層108によって埋め込まれている。
このマッハツェンダー型光変調素子100では、上部電極150,160と下部電極170との間に逆バイアス電圧を印加してコア層104a,104bに電界を発生させ、この電界により誘起される電気光学効果やQCSE(量子閉じ込めシュタルク効果)を利用してコア層104a,104bの屈折率を変化させることで、コア層104a,104bを導波する光の位相を変化させる。
このようなnpin型のマッハツェンダー型光変調素子100では、n型上部クラッド層106a,106bが、上部電極150,160と接触する半導体層として、光導波路110,120、入射側分波器130及び出射側合波器140にわたって連続して形成される。n型の半導体層は、電極とのコンタクト抵抗が低く、移動度の大きい電子が電気伝導の主体となるので、電子に対する電気抵抗が非常に小さい。このため、npin型のマッハツェンダー型光変調素子100では、例えば、上部電極150と下部電極170との間に逆バイアス電圧を印加した際に、光導波路110の位相制御領域112のn型上部クラッド層106aから、光導波領域111のn型上部クラッド層106a及び入射側分波器130のn型上部クラッド層を伝って、他方の光導派路120へリーク電流が流れてしまい、電気的なクロストークが生じてしまう。このようなクロストークは、マッハツェンダー型光変調素子100の素子特性を劣化させる場合がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、素子特性の劣化を抑制可能な半導体光素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による半導体光素子は、光導波方向に順に配列された第1、第2及び第3の領域を含む第1の光導波路と、光導波方向に順に配列された第4、第5及び第6の領域を含む第2の光導波路と、第1及び第2の光導波路の一端に結合されており、入射光を第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、第1及び第2の光導波路の他端に結合されており、第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、第1の光導波路の第2の領域上に設けられた第1の電極と、第2の光導波路の第5の領域上に設けられた第2の電極と、を備え、第1の光導波路の第1、第2及び第3の領域、第2の光導波路の第4、第5及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器は、半導体基板上に設けられておりn型半導体からなる第1のクラッド層と、第1のクラッド層上に設けられておりアンドープ半導体からなるコア層と、を有し、第1の光導波路の第2の領域及び第2の光導波路の第5の領域は、コア層上に設けられておりp型半導体又は半絶縁半導体からなる中間半導体層と、中間半導体層上に設けられておりn型半導体からなる第2のクラッド層と、を有し、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器は、コア層上に設けられた第3のクラッド層を有し、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの少なくとも一つの第3のクラッド層は、コア層上に配置された第1のクラッド領域と、第1のクラッド領域上に配置された第2のクラッド領域と、を含み、第2のクラッド領域は半絶縁半導体からなる、ことを特徴とする。
この半導体光素子は、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの少なくとも一つの第3のクラッド層が、半絶縁半導体からなる領域を含んでいる。半絶縁半導体からなる領域を含む第3のクラッド層は、電子に対する電気抵抗が比較的大きくなる。これにより、第1及び第2の電極を用いて第1の光導波路の第2の領域及び第2の光導波路の第5の領域に逆バイアス電圧を印加する際の、一方の光導波路から他方の光導波路へ流れるリーク電流が低減される。その結果、電気的なクロストークの発生を抑え、当該素子の素子特性の劣化を抑制することができる。
また、この半導体光素子では、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層は、第1のクラッド領域と第2のクラッド領域とを含み、第1のクラッド領域は半絶縁半導体からなる、ことを特徴としてもよい。この場合、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器が有する全ての第3のクラッド層の各々が半絶縁半導体からなる領域を含むこととなるので、第3のクラッド層の電子に対する電気抵抗を一層大きくすることができる。このため、リーク電流を確実に低減できる。
また、この半導体光素子では、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層は、第1のクラッド領域と第2のクラッド領域とを含み、第1のクラッド領域はアンドープ半導体又はn型半導体からなる、ことを特徴としてもよい。この場合、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層の各々において、第2のクラッド領域が半絶縁半導体で構成されているので、リーク電流を低減できる。さらに、導波光が強く分布する領域である第1のクラッド領域が、光吸収が比較的小さいアンドープ半導体又はn型半導体で構成されているので、光の伝搬損を低減できる。
また、この半導体光素子では、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層は、光導波方向に配列された複数の半導体領域からなり、複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域は、半絶縁半導体からなり、複数の半導体領域のうちの他の半導体領域は、アンドープ半導体又はn型半導体からなり、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3クラッド層のうち他の第3のクラッド層は、アンドープ半導体又はn型半導体からなる、ことを特徴としてもよい。この場合、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層の、さらに一部の領域が半絶縁半導体で構成され、残部がアンドープ半導体又はn型半導体で構成されている。このため、リーク電流を低減できると共に導波光の伝搬損を一層低減できる。
また、この半導体光素子では、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層は、光導波方向に配列された複数の半導体領域からなり、複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域は、第1のクラッド領域と第2のクラッド領域とを含み、第1のクラッド領域はアンドープ半導体又はn型半導体からなり、複数の半導体領域のうちの他の半導体領域は、アンドープ半導体又はn型半導体からなり、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの他の第3のクラッド層は、アンドープ半導体又はn型半導体からなる、ことを特徴としてもよい。この場合、第1の光導波路の第1及び第3の領域、第2の光導波路の第4及び第6の領域、入射側分波器、並びに出射側合波器の第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層の、さらに一部の領域において、第2のクラッド領域のみが半絶縁半導体で構成され、導波光が強く分布する側の領域である第1のクラッド領域が光吸収が比較的小さいアンドープ半導体又はn型半導体で構成しされている。このため、リーク電流を低減できると共に、導波光の伝搬損を一層確実に低減できる。
さらに、この半導体光素子では、半絶縁半導体は、遷移金属元素がドープされたIII−V族化合物半導体であり、遷移金属元素は、Fe、Ti、Cr及びCoのうちの何れかであり、III−V族化合物半導体は、InP、GaInAsP、AlGaInAs及びAlInAsのうちの何れかである、ことを特徴としてもよい。この場合、半絶縁半導体を含む領域を、周知の結晶成長装置を用いて容易に形成することができる。
本発明によれば、素子特性の劣化を抑制可能な半導体光素子を提供できる。
図1は、本発明による半導体光素子の第1実施形態として、マッハツェンダー型光変調素子1Aの構成を示す平面図である。 図2は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのII−II線に沿った断面を示す図である。 図3は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのIII−III線に沿った断面を示す図である。 図4は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1AのIV−IV線に沿った断面を示す図である。 図5は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1Aの主要な製造工程を示す図である。 図6は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1Aの主要な製造工程を示す図である。 図7は、図1に示したマッハツェンダー型光変調素子1Aの主要な製造工程を示す図である。 図8は、本発明による半導体光素子の第2実施形態として、マッハツェンダー型光変調素子1Bの構成を示す平面図である。 図9(a)は図8に示したマッハツェンダー型光変調素子1BのIXa−IXa線に沿った断面を示す図であり、図9(b)は図8に示したマッハツェンダー型光変調素子1BのIXb−IXb線に沿った断面を示す図である。 図10は、本発明による半導体光素子の第3実施形態として、マッハツェンダー型光変調素子1Cの構成を示す平面図である。 図11(a)は図10に示したマッハツェンダー型光変調素子1CのXIa−XIa線に沿った断面を示す図であり、図11(b)は図10に示したマッハツェンダー型光変調素子1CのXIb−XIb線に沿った断面を示す図である。 図10に示したマッハツェンダー型光変調素子1Cの変形例のXIa−XIa線に沿った断面を示す図である。 図13は、マッハツェンダー型光変調素子の一例として、npin型のマッハツェンダー型光変調素子100の構成を示す平面図である。 図14(a)は図13に示したマッハツェンダー型光変調素子100のXa−Xa線に沿った断面を示す図であり、図14(b)は図13に示したマッハツェンダー型光変調素子100のXb−Xb線に沿った断面を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による半導体光素子の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
以下では、本発明に係る半導体光素子の一実施形態として、マッハツェンダー型光変調素子について説明する。図1を参照すると、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Aは、2本の光導波路10,20と、入射側分波器30と、出射側合波器40と、2つの上部電極50,60と、を備えている。光導波路10,20、入射側分波器30及び出射側合波器40は、図2に示された共通のn型半導体基板2の主面2a上に形成されている。n型半導体基板2としては、例えばn型InP基板が好適である。マッハツェンダー型光変調素子1Aは、n型半導体基板2の裏面2b上に形成された下部電極70を更に備えている(図2〜4参照)。
光導波路10は本実施形態における第1の光導波路であり、光導波路20は本実施形態における第2の光導波路である。光導波路10,20は、入射側分波器30と出射側合波器40との間に延設されており、その一端は入射側分波器30に結合され、他端は出射側合波器40に結合されている。また、光導波路10,20は、その延在方向に交差する方向に並んで配置されている。
光導波路10は、光導波領域11、位相制御領域12及び光導波領域13を含む。光導波領域11、位相制御領域12及び光導波領域13は、光導波方向(すなわち光導波路10の延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域11は本実施形態における第1の領域であり、位相制御領域12は本実施形態における第2の領域であり、光導波領域13は本実施形態における第3の領域である。
光導波路20は、光導波領域21、位相制御領域22及び光導波領域23を含む。光導波領域21、位相制御領域22及び光導波領域23は、光導波方向(すなわち光導波路20の延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域21は本実施形態における第4の領域であり、位相制御領域22は本実施形態における第5の領域であり、光導波領域23は本実施形態における第6の領域である。
入射側分波器30は、外部からマッハツェンダー型光変調素子1Aに入射した入射光L1を、光導波路10,20それぞれに分波する。出射側合波器40は、光導波路10,20それぞれを伝搬した光を合波する。入射側分波器30及び出射側合波器40は、例えばMMIカプラによって好適に構成される。
上部電極50は位相制御領域12上に形成されており、上部電極60は位相制御領域22上に形成されている。
図2を参照して、位相制御領域12及び位相制御領域22について説明する。位相制御領域12は、下部クラッド層4aと、コア層5aと、中間半導体層6aと、上部クラッド層7aと、を有している。下部クラッド層4a、コア層5a、中間半導体層6a及び上部クラッド層7aは、1つのメサ構造8aを成している。位相制御領域22は、下部クラッド層4bと、コア層5bと、中間半導体層6bと、上部クラッド層7bと、を有している。下部クラッド層4b、コア層5b、中間半導体層6b及び上部クラッド層7bは、1つのメサ構造8bを成している。これらのメサ構造8a,8bの両側面は、BCBやポリイミドといった誘電体樹脂層9により埋め込まれている。すなわち、誘電体樹脂層9は、メサ構造8a,8bの高さと等しい厚さでもって、メサ構造8a,8bが設けられていないn型半導体基板2の主面2a上の領域に設けられている。
n型半導体基板2の主面2a上には、下部クラッド層4が設けられている。下部クラッド層4a,4bは、この下部クラッド層4と一体に構成されている。下部クラッド層4,4a,4bは、本実施形態における第1のクラッド層である。下部クラッド層4,4a,4bは、n型半導体からなる。n型半導体としては、InP、GaInAsP、AlGaInAs及びAlInAs等を例示することができる。コア層5aは下部クラッド層4a上に設けられており、コア層5bは下部クラッド層4b上に設けられている。コア層5a,5bは、アンドープ半導体からなる。アンドープ半導体としては、InP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs及びGaInAs等を例示することができる。コア層5a,5bは、単一の層(バルク層)からなってもよく、井戸層を該井戸層よりバンドギャップが大きいバリア層によって挟み込んだ量子井戸構造を有していてもよい。
中間半導体層6aはコア層5a上に設けられており、中間半導体層6bはコア層5b上に設けられている。中間半導体層6a,6bは、p型半導体からなる。p型半導体としては、InP、GaInAsP、AlGaInAs、AlInAs及びGaInAs等を例示することができる。上部クラッド層7aは中間半導体層6a上に設けられており、上部クラッド層7bは中間半導体層6b上に設けられている。上部クラッド層7a及び7bは、本実施形態における第2のクラッド層である。上部クラッド層7aは上部電極50に接触しており、上部クラッド層7bは上部電極60に接触している。上部クラッド層7a,7bは、n型半導体からなる。
続いて、図3を参照して、光導波領域11及び光導波領域21について説明する。光導波領域11は、下部クラッド層14aと、コア層15aと、中間半導体層16aと、上部クラッド層17aと、を有している。下部クラッド層14a、コア層15a、中間半導体層16a及び上部クラッド層17aは、1つのメサ構造18aを成している。光導波領域21は、下部クラッド層14bと、コア層15bと、中間半導体層16bと、上部クラッド層17bと、を有している。下部クラッド層14b、コア層15b、中間半導体層16b及び上部クラッド層17bは、1つのメサ構造18bを成している。これらのメサ構造18a,18bの両側面は、誘電体樹脂層9により埋め込まれている。
n型半導体基板2の主面2a上には、下部クラッド層14が設けられている。下部クラッド層14a,14bは、この下部クラッド層14と一体に構成されている。下部クラッド層14,14a,14bは、本実施形態における第1のクラッド層である。下部クラッド層14aは下部クラッド層4aと一体に構成されてもよく、下部クラッド層14bは下部クラッド層4bと一体に構成されてもよい。下部クラッド層14,14a,14bは、n型半導体からなる。コア層15aは下部クラッド層14a上に設けられており、コア層15bは下部クラッド層14b上に設けられている。コア層15aはコア層5aと一体に構成されてもよく、コア層15bはコア層5bと一体に構成されてもよい。コア層15a,15bは、アンドープ半導体からなる。コア層15a,15bは、単一の層(バルク層)からなってもよく、井戸層を該井戸層よりバンドギャップが大きいバリア層によって挟み込んだ量子井戸構造を有していてもよい。
中間半導体層16aはコア層15a上に設けられており、中間半導体層16bはコア層15b上に設けられている。中間半導体層16aは中間半導体層6aと一体に構成されてもよく、中間半導体層16bは中間半導体層6bと一体に構成されてもよい。中間半導体層16a及び16bは、p型半導体からなる。
上部クラッド層17aはコア層15a上に設けられている。本実施形態では、上部クラッド層17aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。上部クラッド層17aは、本実施形態における第3のクラッド層である。上部クラッド層17aは、第1のクラッド領域29aと第2のクラッド領域31aとを含む。第1のクラッド領域29aは、コア層15a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域29aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。第2のクラッド領域31aは、第1のクラッド領域29a上に配置されている。第1のクラッド領域29a及び第2のクラッド領域31aは、半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層17aは、半絶縁半導体からなる。
半絶縁半導体は、電子に対して高い電気抵抗を示すものであり、その抵抗値は、抵抗率として例えば10Ωcm以上であることが好ましい。このような半絶縁半導体は、例えば電子トラップ準位を形成可能な遷移金属元素がドープされたIII−V族化合物半導体とすることができる。この場合、遷移金属元素をドープすることにより生じた多数の電子トラップが、自由電子を捕獲するため、自由電子の流れが阻害される。その結果、電子に対して高抵抗化した半絶縁半導体が得られる。このような半絶縁半導体は、周知の結晶成長装置を用いて、遷移金属元素を添加しながら結晶を成長させる方法が確立されている。このため、半絶縁半導体を含む領域を周知の結晶成長装置を用いて容易に形成することができる。なお、例えば結晶成長後にイオン注入や熱拡散といった手法を用いて、遷移金属元素を結晶中に拡散させることにより、半絶縁半導体を得ることもできる。遷移金属元素としては、例えばFe、Ti、Cr及びCo等が好適であり、III−V族化合物半導体としては、例えばInP、GaInAsP、AlGaInAs及びAlInAs等が好適である。
上部クラッド層17bはコア層15b上に設けられている。本実施形態では、上部クラッド層17bは、特に、中間半導体層16b上に配置されている。上部クラッド層17bは、本実施形態における第3のクラッド層である。上部クラッド層17bは、第1のクラッド領域29bと第2のクラッド領域31bとを含む。第1のクラッド領域29bは、コア層15b上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域29bは、特に、中間半導体層16b上に配置されている。第2のクラッド領域31bは、第1のクラッド領域29b上に配置されている。第1のクラッド領域29b及び第2のクラッド領域31bは、半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層17bは、半絶縁半導体からなる。なお、光導波領域13及び光導波領域23は、光導波領域11及び光導波領域21とそれぞれ同様の構成を有する。
続いて、図4を参照して、入射側分波器30について説明する。入射側分波器30は、下部クラッド層24aと、コア層25aと、中間半導体層26aと、上部クラッド層27aと、を有している。下部クラッド層24a、コア層25a、中間半導体層26a及び上部クラッド層27aは、1つのメサ構造28aを成している。このメサ構造28aの両側面は、誘電体樹脂層9により埋め込まれている。
n型半導体基板2の主面2a上には、下部クラッド層24が設けられている。下部クラッド層24aは、この下部クラッド層24と一体に構成されている。下部クラッド層24,24aは、本実施形態における第1のクラッド層である。下部クラッド層24aは、下部クラッド層14a,14bと一体に構成されてもよい。下部クラッド層24,24aは、n型半導体からなる。コア層25aは、下部クラッド層24a上に設けられている。コア層25aはコア層15a,15bと一体に構成されてもよい。コア層25aは、アンドープ半導体からなる。コア層25aは、単一の層(バルク層)からなってもよく、井戸層を該井戸層よりバンドギャップが大きいバリア層によって挟み込んだ量子井戸構造を有していてもよい。
中間半導体層26aはコア層25a上に設けられている。中間半導体層26aは中間半導体層16a,16bと一体に構成されてもよい。中間半導体層26aは、p型半導体からなる。上部クラッド層27aは、コア層25a上に設けられている。本実施形態においては、上部クラッド層27aは、特に、中間半導体層26a上に設けられている。上部クラッド層27aは、本実施形態における第3のクラッド層である。上部クラッド層27aは、上部クラッド層17a,17bと一体に構成されてもよい。上部クラッド層27aは、第1のクラッド領域39aと第2のクラッド領域41aとを含む。第1のクラッド領域39aは、コア層25a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域39aは、特に、中間半導体層26a上に配置されている。第2のクラッド領域41aは、第1のクラッド領域39a上に配置されている。第1のクラッド領域39a及び第2のクラッド領域41aは、半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層27aは、半絶縁半導体からなる。なお、出射側合波器40は、入射側分波器30と同様の構成を有する。
次に、マッハツェンダー型光変調素子1Aの動作について説明する。マッハツェンダー型光変調素子1Aの外部から入射光L1(図1を参照)が入射側分波器30のコア層25aに入射されると、この入射光L1は、光導波路10の光導波領域11及び光導波路20の光導波領域21のそれぞれへ分波される。その後、分波された光は、光導波路10の位相制御領域12及び光導波領域13、並びに光導波路20の位相制御領域22及び光導波領域23それぞれを経て、出射側合波器40に達する。そして、これらの光は、出射側合波器40のコア層25aにおいて互いに合波され、出射光L2としてマッハツェンダー型光変調素子1Aの外部へ出射される。
ここで、上部電極50,60の一方又は双方と下部電極70との間に逆バイアス電圧を印加し、光導波路10の位相制御領域12のコア層5a及び光導波路20の位相制御領域22のコア層5bの一方又は双方に電界を発生させる。これにより、電気光学効果やQCSE(量子閉じ込めシュタル効果)によって当該コア層5a及びコア層5bの一方又は双方の屈折率が変化し、光導波路10,20それぞれを導波する光に位相差が生じる。その結果、出射側合波器40では、これらの光の位相差による干渉が生じ、強度変調された出射光L2が生成される。
次に、本実施形態によるマッハツェンダー型光変調素子1Aが奏する効果について説明する。マッハツェンダー型光変調素子1Aにおいては、光導波路10の光導波領域11の上部クラッド層17a、光導波路10の光導波領域13の上部クラッド層、光導波路20の光導波領域21の上部クラッド層17b、光導波路20の光導波領域23の上部クラッド層、入射側分波器30の上部クラッド層27a、及び出射側合波器40の上部クラッド層が、それぞれ半絶縁半導体からなる。このため、これら上部クラッド層は、n型半導体からなる層に比べて、電子に対する電気抵抗が大きい。したがって、上部電極50及び60と下部電極70とを用いて、位相制御領域12及び位相制御領域22に逆バイアス電圧を印加した際に、一方の光導波路から他方の光導波路へ、各上部クラッド層を伝って電流が流れることが抑制される(リーク電流が低減される)。よって、電気的なクロストークの発生が抑えられ、光変調特性(素子特性)の劣化が抑制される。
次に、図5〜7を参照して、マッハツェンダー型光変調素子1Aを作製する方法の一例について説明する。まず、図5(a)に示されるように、n型InPといったn型半導体基板2を用意し、その主面2a上に、n型半導体からなる下部クラッド層34、アンドープ半導体からなるコア層35、p型半導体からなる中間半導体層36及びn型半導体からなる上部クラッド層37を順に成長させる。これらの各層は、例えばOMVPEやMBE等の結晶成長法を用いて好適に成長される。また、n型半導体からなる各層を成長させる際には、例えばSiやSeといったn型ドーパントを添加し、p型半導体からなる層を成長させる際には、例えばZnといったp型ドーパントを添加する。そして、上部クラッド層37の表面上に、マスク38を形成する。このマスク38は、位相制御領域12,22の上部クラッド層7a,7bとなる領域上に形成される。マスク38の材料としては、例えばSiOやSiN等の誘電体材料が好適である。
続いて、図5(b)に示されるように、マスク38を用いて上部クラッド層37をエッチングする。このエッチングにより、上部クラッド層37のマスク38で覆われていない部分が除去されて、中間半導体層36の表面の一部が露出する。また、上部クラッド層37がエッチングされることにより新たな上部クラッド層37aが形成される。エッチング方法としては、例えばドライエッチングが好適である。
続いて、図5(c)に示されるように、マスク38を選択成長マスクとして用いて、中間半導体層36の表面上に上部クラッド層47を成長させる。上部クラッド層47は、半絶縁半導体からなる。上部クラッド層47の成長の際には、FeやTiといった遷移金属元素を添加する。
続いて、マスク38を除去した後に、図6(a)に示されるように、上部クラッド層37a,47の表面上にマスク48を形成する。マスク48は、光導波路10,20、入射側分波器30及び出射側合波器40の外形を規定する。マスク48のうち、位相制御領域12,22を規定する部分48aは、上部クラッド層37aの表面上に配置されており、光導波領域11,13,21,23、入射側分波器30、及び出射側合波器40を規定する部分48bは、上部クラッド層47の表面上に配置されている。マスク48の材料としては、例えばSiOやSiN等の誘電体材料が好適である。
続いて、マスク48を用いて上部クラッド層37a,47、中間クラッド層36、コア層35及び下部クラッド層34をエッチングする。このときのエッチング深さは、下部クラッド層34の一部が残存するように設定する。エッチングにより形成されるメサ構造部とその周辺部との屈折率差を大きくして、メサ構造部へ導波光を充分に閉じ込める必要があるため、少なくとも下部クラッド層34の一部に達するまでエッチングすることが好ましい。また、メサ構造部への光閉じ込めを更に強める必要がある場合は、更にn型半導体基板2の一部領域に達するまでエッチングしても良い。このエッチングにより、図6(b)に示されるように、光導波路10,20、入射側分波器30及び出射側合波器40が形成される。
続いて、図6(c)に示されるように、光導波路10,20の全面、入射側分波器30の入射端面30a以外の面及び出射側合波器40の出射端面40a以外の面を覆うように、BCBやポリイミド等からなる誘電体樹脂層Mを、n型半導体基板2の主面2a上に形成する。
続いて、例えばドライエッチングにより誘電体樹脂層Mの一部を除去し、光導波路10,20、入射側分波器30及び出射側合波器40の各上部クラッド層の表面を露出させる。このようにして、誘電体樹脂層9が形成される。そして、図7に示されるように、位相制御領域12,22上に上部電極50及び上部電極60をそれぞれ形成する。その後、n型半導体基板2を裏面から研磨して所定の厚さ(例えば100μm程度)まで薄くし、n型半導体基板2の裏面2bに下部電極70を形成する。上部電極50,60及び下部電極70は、例えば蒸着やスパッタといった方法により形成することができる。以上のようにして、マッハツェンダー型光変調素子1Aが作製される。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る半導体光素子の第2実施形態として、別のマッハツェンダー型光変調素子について説明する。図8を参照すると、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Bは、2本の光導波路10B,20Bと、入射側分波器30Bと、出射側合波器40Bと、2つの上部電極50,60と、を備えている。光導波路10B,20B、入射側分波器30B及び出射側合波器40Bは、図9に示された共通のn型半導体基板2の主面2a上に形成されている。マッハツェンダー型光変調素子1Bは、n型半導体基板2の裏面2b上に形成された下部電極70を更に備えている(図9参照)。
光導波路10Bは本実施形態における第1の光導波路であり、光導波路20Bは本実施形態における第2の光導波路である。光導波路10B,20Bは、入射側分波器30Bと出射側合波器40Bとの間に延設されており、その一端は入射側分波器30Bに結合され、他端は出射側合波器40Bに結合されている。また、光導波路10B,20Bは、その延在方向に交差する方向に並んで配置されている。
光導波路10Bは、光導波領域11B、位相制御領域12B及び光導波領域13Bを含む。光導波領域11B、位相制御領域12B及び光導波領域13Bは、光導波方向(すなわち光導波路10Bの延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域11Bは本実施形態における第1の領域であり、位相制御領域12Bは本実施形態における第2の領域であり、光導波領域13Bは本実施形態における第3の領域である。
光導波路20Bは、光導波領域21B、位相制御領域22B及び光導波領域23Bを含む。光導波領域21B、位相制御領域22B及び光導波領域23Bは、光導波方向(すなわち光導波路20Bの延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域21Bは本実施形態における第4の領域であり、位相制御領域22Bは本実施形態における第5の領域であり、光導波領域23Bは本実施形態における第6の領域である。
入射側分波器30Bは、外部からマッハツェンダー型光変調素子1Bに入射した入射光L1を、光導波路10B,20Bそれぞれに分波する。出射側合波器40Bは、光導波路10B,20Bそれぞれを伝搬した光を合波する。入射側分波器30B及び出射側合波器40Bは、例えばMMIカプラによって好適に構成される。
上部電極50は位相制御領域12B上に形成されており、上部電極60は位相制御領域22B上に形成されている。
図9を参照して、光導波領域11B,21B及び入射側分波器30Bについて説明する。なお、位相制御領域12Bは図2に示された光導波路10の位相制御領域12と同様の構成を有しており、位相制御領域22Bは図2に示された光導波路20の位相制御領域22と同様の構成を有している。
図9(a)を参照すると、光導波領域11Bは、図3に示された光導波路10の光導波領域11に対して、上部クラッド層17aに換えて上部クラッド層57aを有する点で異なっている。また、光導波領域21Bは、図3に示された光導波路20の光導波領域21に対して、上部クラッド層17bに換えて上部クラッド層57bを有する点で異なっている。上部クラッド層57a及び57bは、本実施形態における第3のクラッド層である。
上部クラッド層57aは、第1のクラッド領域49aと第2のクラッド領域51aとを含む。第1のクラッド領域49aは、コア層15a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域49aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。第2のクラッド領域51aは、第1のクラッド領域49a上に配置されている。第1のクラッド領域49aはアンドープ半導体からなり、第2のクラッド領域51aは半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層57aは、コア層15a側に位置しており中間半導体層16aとの界面S1を含む領域がアンドープ半導体からなり、上部クラッド層57aにおける該界面S1と反対側の面S2を含む領域が半絶縁半導体からなる。
上部クラッド層57bは、第1のクラッド領域49bと第2のクラッド領域51bとを含む。第1のクラッド領域49bは、コア層15b上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域49bは、特に、中間半導体層16b上に配置されている。第2のクラッド領域51bは、第1のクラッド領域49b上に配置されている。第1のクラッド領域49bはアンドープ半導体からなり、第2のクラッド領域51bは半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層57bは、コア層15b側に位置しており中間半導体層16bとの界面S3を含む領域がアンドープ半導体からなり、上部クラッド層57bにおける該界面S3と反対側の面S4を含む領域が半絶縁半導体からなる。なお、光導波領域13B及び光導波領域23Bは、光導波領域11B及び光導波領域21Bとそれぞれ同様の構成を有している。
図9(b)を参照すると、入射側分波器30Bは、図4に示された入射側分波器30に対して、上部クラッド層27aに換えて上部クラッド層67aを有する点で異なっている。上部クラッド層67aは、本実施形態における第3のクラッド層である。上部クラッド層67aは、第1のクラッド領域59aと第2のクラッド領域61aとを含む。第1のクラッド領域59aは、コア層25a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域59aは、特に、中間半導体層26a上に配置されている。第2のクラッド領域61aは、第1のクラッド領域59a上に配置されている。第1のクラッド領域59aはアンドープ半導体からなり、第2のクラッド領域61aは半絶縁半導体からなる。つまり、上部クラッド層67aは、コア層25a側に位置しており中間半導体層26aとの界面S5を含む領域がアンドープ半導体からなり、上部クラッド層67aにおける該界面S5と反対側の面S6を含む領域が半絶縁半導体からなる。なお、第1のクラッド領域59aは、第1のクラッド領域49a及び第1のクラッド領域49bと一体に構成されてもよい。また、第2のクラッド領域61aは、第2のクラッド領域51a及び第2のクラッド領域51bと一体に構成されてもよい。また、出射側合波器40Bは、入射側分波器30Bと同様の構成を有している。
マッハツェンダー型光変調素子1Bの動作については、マッハツェンダー型光変調素子1Aと同様である。
次に、本実施形態によるマッハツェンダー型光変調素子1Bが奏する効果について説明する。本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Bにおいては、光導波領域11Bの上部クラッド層57aの第2のクラッド領域51a、光導波領域13Bの上部クラッド層の第2のクラッド領域、光導波領域21Bの上部クラッド層57bの第2のクラッド領域51b、光導波領域23Bの上部クラッド層の第2のクラッド領域、入射側分波器30Bの上部クラッド層67aの第2のクラッド領域61a、及び出射側合波器40Bの上部クラッド層の第2のクラッド領域が、半絶縁半導体で構成されている。このため、光導波路10Bと光導波路20Bとの間のリーク電流が低減される。一方、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Bにおいては、光導波領域11Bの上部クラッド層57aの第1のクラッド領域49a、光導波領域13Bの上部クラッド層の第1のクラッド領域、光導波領域21Bの上部クラッド層57bの第1のクラッド領域49b、光導波領域23Bの上部クラッド層の第1のクラッド領域、入射側分波器30Bの上部クラッド層67aの第1のクラッド領域59a、及び出射側合波器40Bの上部クラッド層の第1のクラッド領域は、アンドープ半導体で構成されている。アンドープ半導体は上記遷移金属を添加した半絶縁性半導体に比べて、光吸収が有意に小さい。このため光導波領域11B、13B、21B、23B、入射側分波器30B、及び出射側合波器40Bにおける、上部クラッド層の第1、第2のクラッド領域を全て半絶縁半導体で形成する場合に比べて、光導波路10B及び光導波路20Bを伝搬する光の伝搬損が低減される。
なお、上記実施形態では、アンドープ半導体からなる各領域を、n型半導体からなるものとしてもよい。n型半導体もアンドープ半導体と同様に、半絶縁性半導体に対し、光吸収が有意に小さい。従ってこの場合にも、光導波領域11B、13B、21B、23B、入射側分波器30B、及び出射側合波器40Bにおける、上部クラッド層の第1、第2のクラッド領域を全て半絶縁半導体で形成する場合に比べて、光導波路10B及び光導波路20Bを伝搬する光の伝搬損を低減できる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る半導体光素子の第3実施形態として、別のマッハツェンダー型光変調素子について説明する。図10を参照すると、本実施形態のマッハツェンダー型光変調素子1Cは、2本の光導波路10C,20Cと、入射側分波器30Cと、出射側合波器40Cと、2つの上部電極50,60と、を備えている。光導波路10C,20C、入射側分波器30C及び出射側合波器40Cは、図11に示された共通のn型半導体基板2の主面2a上に形成されている。マッハツェンダー型光変調素子1Cは、n型半導体基板2の裏面2b上に形成された下部電極70を更に備えている(図11参照)。
光導波路10Cは本実施形態における第1の光導波路であり、光導波路20Cは本実施形態における第2の光導波路である。光導波路10C,20Cは、入射側分波器30Cと出射側合波器40Cとの間に延設されており、その一端は入射側分波器30Cに結合され、他端は出射側合波器40Cに結合されている。また、光導波路10C,20Cは、その延在方向に交差する方向に並んで配置されている。
光導波路10Cは、光導波領域11C、位相制御領域12C及び光導波領域13Cを含む。光導波領域11C、位相制御領域12C及び光導波領域13Cは、光導波方向(すなわち光導波路10Cの延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域11Cは本実施形態における第1の領域であり、位相制御領域12Cは本実施形態における第2の領域であり、光導波領域13Cは本実施形態における第3の領域である。
光導波路20Cは、光導波領域21C、位相制御領域22C及び光導波領域23Cを含む。光導波領域21C、位相制御領域22C及び光導波領域23Cは、光導波方向(すなわち光導波路20Cの延在方向)にこの順で配列されている。光導波領域21Cは本実施形態における第4の領域であり、位相制御領域22Cは本実施形態における第5の領域であり、光導波領域23Cは本実施形態における第6の領域である。
入射側分波器30Cは、外部からマッハツェンダー型光変調素子1Cに入射した入射光L1を、光導波路10C,20Cそれぞれに分波する。出射側合波器40Cは、光導波路10C,20Cそれぞれを伝搬した光を合波する。入射側分波器30C及び出射側合波器40Cは、例えばMMIカプラによって好適に構成される。
上部電極50は位相制御領域12C上に形成されており、上部電極60は位相制御領域22C上に形成されている
続いて、光導波領域11C,21Cについて説明する。なお、位相制御領域12Cは図2に示された光導波路10の位相制御領域12と同様の構成を有しており、位相制御領域22Cは図2に示された光導波路20の位相制御領域22と同様の構成を有している。
光導波領域11Cは、第1の部分111、第2の部分112及び第3の部分113からなる。第1の部分111、第2の部分112及び第3の部分113は、光導波方向に順に配列されている。光導波領域11Cが光導波方向に順に配列された複数の(3つの)部分からなることに伴って、光導波領域11Cの上部クラッド層19(図11参照)も、光導波方向に順に配列された複数の半導体領域からなる。本実施形態では、上部クラッド層19は、第1の部分111に対応する第1の半導体領域、第2の部分112に対応する第2の半導体領域92及び第3の部分113に対応する第3の半導体領域93からなる。なお、上部クラッド層19は、本実施形態における第3のクラッド層である。
図11(a)を参照すると、第2の部分112は、図3に示された光導波路10の光導波領域11に対して、上部クラッド層17aに換えて第2の半導体領域92を有している点で異なっている。第2の半導体領域92は、第1のクラッド領域69aと第2のクラッド領域71aとを含む。第1のクラッド領域69aは、コア層15a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域69aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。第2のクラッド領域71aは、第1のクラッド領域69a上に配置されている。第1のクラッド領域69a及び第2のクラッド領域71aは、半絶縁半導体からなる。つまり、第2の半導体領域92は、半絶縁半導体からなる。
図11(b)を参照すると、第3の部分113は、図3に示された光導波路10の光導波領域11に対して、上部クラッド層17aに換えて第3の半導体領域93を有する点で異なっている。第3の半導体領域93は、第1のクラッド領域79aと第2のクラッド領域81aとを含む。第1のクラッド領域79aは、コア層15a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域79aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。第2のクラッド領域81aは、第1のクラッド領域79a上に配置されている。第1のクラッド領域79a及び第2のクラッド領域81aは、アンドープ半導体からなる。つまり、第3の半導体領域93は、アンドープ半導体からなる。なお、第1の部分111は、第3の部分113と同様の構成を有している。
一方、光導波領域21Cは、図3に示された光導波路20の光導波領域21に対して、上部クラッド層17bに換えて上部クラッド層77bを有する点で異なっている。上部クラッド層77bは、本実施形態における第3のクラッド層である。上部クラッド層77bは、第1のクラッド領域69bと第2のクラッド領域71bとを含む。第1のクラッド領域69bは、コア層15b上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域69bは、特に、中間半導体層16b上に配置されている。第2のクラッド領域71bは、第1のクラッド領域69b上に配置されている。第1のクラッド領域69b及び第2のクラッド領域71bは、アンドープ半導体からなる。つまり、上部クラッド層77bは、アンドープ半導体からなる。なお、光導波領域23Cは、この光導波領域21Cと同様の構成を有する。
また、光導波領域13Cは、図3に示された光導波領域11に対して、上部クラッド層17aに換えてアンドープ半導体からなる上部クラッド層を有する点で異なっている。この上部クラッド層は、本実施形態における第3のクラッド層である。
また、入射側分波器30Cは、図4に示された入射側分波器30に対して、半絶縁半導体からなる上部クラッド層27aに換えてアンドープ半導体からなる上部クラッド層を有する点で異なっている。この上部クラッド層は、本実施形態における第3のクラッド層である。また、出射側合波器40Cは、入射側分波器30Cと同様の構成を有する。
マッハツェンダー型光変調素子1Cの動作については、マッハツェンダー型光変調素子1Aと同様である。
次に、本実施形態によるマッハツェンダー型光変調素子1Cが奏する効果について説明する。マッハツェンダー光変調素子1Cにおいては、光導波領域11Cの上部クラッド層19、光導波領域13Cの上部クラッド層、光導波領域21Cの上部クラッド層77b、光導波領域23Cの上部クラッド層、入射側分波器30Cの上部クラッド層、及び出射側合波器40Cの上部クラッド層のうち、光導波領域11Cの上部クラッド層19が、光導波方向に順に配列された第1の半導体領域、第2の半導体領域92及び第3の半導体領域93からなる。そして、これらの半導体領域のうちの第2の半導体領域92のみが半絶縁半導体からなり、他の半導体領域と、光導波領域11Cの上部クラッド層19以外の上部クラッド層と、は半絶縁性半導体に比べて光吸収が有意に小さいアンドープ半導体からなる。このため、リーク電流が低減されると共に、光導波領域11C、13C、21C、23C、入射側分波器30C、及び出射側合波器40Cの上部クラッド層全体を半絶縁半導体で形成する場合に比べて、導波光の伝搬損が確実に低減される。
なお、上記の第2の半導体領域92は、図12に示す態様とすることができる。すなわち、この態様では、第2の半導体領域92は、第1のクラッド領域82aと第2のクラッド領域83aとを含む。第1のクラッド領域82aは、コア層15a上に配置されている。本実施形態では、第1のクラッド領域82aは、特に、中間半導体層16a上に配置されている。第2のクラッド領域83aは、第1のクラッド領域82a上に配置されている。第1のクラッド領域82aはアンドープ半導体からなり、第2のクラッド領域83aは半絶縁半導体からなる。つまり、図12に示された態様の第2の半導体領域92は、コア層15a側に位置しており中間半導体層16aとの界面S7を含む領域がアンドープ半導体からなり、第2の半導体領域92における該界面S7と反対側の面S8を含む領域が半絶縁半導体からなる。この場合、導波光の伝搬損が一層確実に低減される。
ここで、本実施形態においては、光導波領域11Cの上部クラッド層19が複数(3つ)の半導体領域からなり、そのうちの第2の半導体領域92が半絶縁半導体からなる領域を含むものとしたが、これに限らない。光導波領域11Cの上部クラッド層19、光導波領域13Cの上部クラッド層、光導波領域21Cの上部クラッド層77b、光導波領域23Cの上部クラッド層、入射側分波器30Cの上部クラッド層、及び出射側合波器40Cの上部クラッド層のうちの一部の上部クラッド層を、光導波方向に順に配列された複数の半導体領域からなるものとし、この複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域が半絶縁半導体からなる領域を有するものであればよい。
さらに、本実施形態においてアンドープ半導体からなるとした各層及び各領域は、n型半導体からなるものとすることができる。n型半導体もアンドープ半導体と同様に、半絶縁性半導体に対し、光吸収が有意に小さい。従ってこの場合にも、光導波領域11C、13C、21C、23C、入射側分波器30C、及び出射側合波器40Cの上部クラッド層全体を半絶縁半導体で形成する場合に比べて、導波光の伝搬損が確実に低減される。
以上説明した第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいては、中間半導体層をp形半導体以外の半導体からなるものとすることができる。例えば、位相制御領域においては、中間半導体層を半絶縁半導体からなるものとすることができるし、光導波領域、入射側分波器及び出射側合波器においては、中間半導体層を半絶縁半導体やn型半導体やアンドープ半導体からなるものとすることができる。この場合、p型半導体に起因する導波光や電気信号の伝搬ロスを低減することができる。
また、以上説明した第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいては、光導波領域、入射側分波器、及び出射側合波器のコア層にアンドープ半導体を用いた場合を示したが、これに限定されず、例えばこれらの領域の少なくとも一部の領域において、半絶縁性半導体でコア層が形成されていても良い。半絶縁性半導体には、例えば上記遷移金属ドープで高抵抗化した各半導体材料を使用できる。この場合、上部クラッド層に加えて、コア層も高抵抗化されるため、上記マッハツェンダー型光変調素子の光導波路間の電気的クロストークをより効果的に低減できる。
なお、第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいては、各光導波領域の上部クラッド層、並びに各入射側分波器及び出射側合波器の上部クラッド層のうちの少なくとも一部の上部クラッド層が、コア層上に配置された第1のクラッド領域と、該第1のクラッド領域上に配置されており半絶縁半導体からなる第2のクラッド領域と、を含むものであればよい。
また、第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいて、入射側分波器や出射側合波器としてMMIカプラを例示したが、入射側分波器及び出射側合波器は、Y分岐や方向性結合器等であってもよい。
また、上記の実施形態においては、遷移金属元素がドーピングされたIII−V族化合物半導体を半絶縁半導体の一例として挙げたが、半絶縁半導体はこれに限定されない。半絶縁半導体は、例えばプロトン注入により高抵抗化された半導体としてもよいし、アンドープ半導体を低温成長することにより高抵抗化された半導体としてもよい。
また、第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいては、位相制御領域のメサ構造8a,8bと光導波領域のメサ構造18a,18bとのメサ幅をそれぞれ互いに略同一とし、位相制御領域のコア層5a,5bと光導波領域のコア層15a,15bとがそれぞれ互いに略同一の厚さと屈折率を有し、さらに、n型半導体、p型半導体、アンドープ半導体及び半絶縁半導体の屈折率を互いに略同一とすることが好ましい。この場合、位相制御領域と光導波領域との実効屈折率を概ね同等とすることができるので、位相制御領域と光導波領域との界面において導波光の乱反射が抑制される。その結果、当該素子の劣化を回避することができる。
また、第1〜3実施形態に係るマッハツェンダー型光変調素子1A,1B,1Cにおいては、各光導波路をハイメサ型導波構造としたが、これに限らず、例えばリッジ構造、埋め込みヘテロストラクチャー構造等といった導波構造とすることができる。
さらに、上記の各実施形態においては、本発明に係る半導体光素子の一例としてマッハツェンダー型光変調素子について説明したが、本発明の構成は、例えばレーザーアレー素子や集積光スイッチ等の、複数の光導波路が集積されたものに対して好適に適用可能である。この場合にも、上記実施形態と同様に、各光導波路間における電気的なクロストークの発生を抑制することができ、素子特性の劣化を抑制することができる。
1A,1B,1C…マッハツェンダー型光変調素子、10,10B,10C,20,20B,20C…光導波路、30,30B,30C…入射側分波器、40,40B,40C…出射側合波器、50,60…上部電極、11,11B,11C,13,13B,13C,21,21B,21C,23,23B,23C…光導波領域、12,12B,12C,22,22B,22C…位相制御領域、2…n型半導体基板、4,4a,4b,14,14a,14b,24,34…下部クラッド層、5a,5b,15a,15b,25a,35…コア層、6a,6b,16a,16b,26a,36…中間半導体層、7a,7b,17a,17b,19,27a,37,37a,47,57a,57b,67a,77b…上部クラッド層、29a,29b,39a,49a,49b,59a,69a,69b,79a,82a…第1のクラッド領域、31a,31b,41a,51a,51b,61a,71a,71b,83a…第2のクラッド領域、92…第2の半導体領域、93…第3の半導体領域。

Claims (4)

  1. 光導波方向に順に配列された第1、第2及び第3の領域を含む第1の光導波路と、
    光導波方向に順に配列された第4、第5及び第6の領域を含む第2の光導波路と、
    前記第1及び第2の光導波路の一端に結合されており、入射光を前記第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、
    前記第1及び第2の光導波路の他端に結合されており、前記第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域上に設けられた第1の電極と、
    前記第2の光導波路の前記第5の領域上に設けられた第2の電極と、
    を備え、
    前記第1の光導波路の前記第1、第2及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4、第5及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、
    半導体基板上に設けられておりn型半導体からなる第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層上に設けられておりアンドープ半導体からなるコア層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域及び前記第2の光導波路の前記第5の領域は、
    前記コア層上に設けられておりp型半導体又は半絶縁半導体からなる中間半導体層と、
    前記中間半導体層上に設けられておりn型半導体からなる第2のクラッド層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、前記コア層上に設けられた第3のクラッド層を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの少なくとも一つの第3のクラッド層は、
    前記コア層上に配置された第1のクラッド領域と、
    前記第1のクラッド領域上に配置された第2のクラッド領域と、
    を含み、
    前記第2のクラッド領域は半絶縁半導体からなり、
    前記第1のクラッド領域はアンドープ半導体又はn型半導体からなり、
    前記第2のクラッド領域は、前記第2のクラッド領域が含まれる前記第1の導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の全体にわたっている、
    ことを特徴とする半導体光素子。
  2. 光導波方向に順に配列された第1、第2及び第3の領域を含む第1の光導波路と、
    光導波方向に順に配列された第4、第5及び第6の領域を含む第2の光導波路と、
    前記第1及び第2の光導波路の一端に結合されており、入射光を前記第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、
    前記第1及び第2の光導波路の他端に結合されており、前記第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域上に設けられた第1の電極と、
    前記第2の光導波路の前記第5の領域上に設けられた第2の電極と、
    を備え、
    前記第1の光導波路の前記第1、第2及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4、第5及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、
    半導体基板上に設けられておりn型半導体からなる第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層上に設けられておりアンドープ半導体からなるコア層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域及び前記第2の光導波路の前記第5の領域は、
    前記コア層上に設けられておりp型半導体又は半絶縁半導体からなる中間半導体層と、
    前記中間半導体層上に設けられておりn型半導体からなる第2のクラッド層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、前記コア層上に設けられた第3のクラッド層を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの少なくとも一つの第3のクラッド層は、
    前記コア層上に配置された第1のクラッド領域と、
    前記第1のクラッド領域上に配置された第2のクラッド領域と、
    を含み、
    前記第2のクラッド領域は半絶縁半導体からなり、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層は、前記光導波方向に配列された複数の半導体領域からなり、
    前記複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域は、半絶縁半導体からなり、
    前記複数の半導体領域のうちの他の半導体領域は、アンドープ半導体又はn型半導体からなり、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうち他の第3のクラッド層は、アンドープ半導体又はn型半導体からなる、
    ことを特徴とする半導体光素子。
  3. 光導波方向に順に配列された第1、第2及び第3の領域を含む第1の光導波路と、
    光導波方向に順に配列された第4、第5及び第6の領域を含む第2の光導波路と、
    前記第1及び第2の光導波路の一端に結合されており、入射光を前記第1及び第2の光導波路それぞれに分波する入射側分波器と、
    前記第1及び第2の光導波路の他端に結合されており、前記第1及び第2の光導波路それぞれを伝搬した光を合波する出射側合波器と、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域上に設けられた第1の電極と、
    前記第2の光導波路の前記第5の領域上に設けられた第2の電極と、
    を備え、
    前記第1の光導波路の前記第1、第2及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4、第5及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、
    半導体基板上に設けられておりn型半導体からなる第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層上に設けられておりアンドープ半導体からなるコア層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第2の領域及び前記第2の光導波路の前記第5の領域は、
    前記コア層上に設けられておりp型半導体又は半絶縁半導体からなる中間半導体層と、
    前記中間半導体層上に設けられておりn型半導体からなる第2のクラッド層と、
    を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器は、前記コア層上に設けられた第3のクラッド層を有し、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの少なくとも一つの第3のクラッド層は、
    前記コア層上に配置された第1のクラッド領域と、
    前記第1のクラッド領域上に配置された第2のクラッド領域と、
    を含み、
    前記第2のクラッド領域は半絶縁半導体からなり、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの一部の第3のクラッド層は、前記光導波方向に配列された複数の半導体領域からなり、
    前記複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域は、前記第1のクラッド領域と前記第2のクラッド領域とを含み、
    前記第1のクラッド領域はアンドープ半導体又はn型半導体からなり、
    前記複数の半導体領域のうちの他の半導体領域は、アンドープ半導体又はn型半導体からなり、
    前記第1の光導波路の前記第1及び第3の領域、前記第2の光導波路の前記第4及び第6の領域、前記入射側分波器、並びに前記出射側合波器の前記第3のクラッド層のうちの他の第3のクラッド層は、アンドープ半導体又はn型半導体からなる、
    ことを特徴とする半導体光素子。
  4. 前記半絶縁半導体は、遷移金属元素がドープされたIII−V族化合物半導体であり、
    前記遷移金属元素は、Fe、Ti、Cr及びCoのうちの何れかであり、
    前記III−V族化合物半導体は、InP、GaInAsP、AlGaInAs及びAlInAsのうちの何れかである、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体光素子。
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