JP6031785B2 - 光スイッチ装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光スイッチ装置およびその制御方法に関する。
光スイッチのクロストークを低減するため、光スイッチの出力ポートに光ゲートを接続した光回路が提案されている。この光回路によれば、光ゲートによってクロストーク光が遮断されるので、チャネル間のクロストークが大幅に低くなる。
特開2000−19569号公報
しかし、光スイッチには、僅かな製造誤差(不完全性)によって、出力光の強度が目標値から大きく外れるという問題がある。この問題は特に、光の干渉を利用する光スイッチ(特に、半導体で形成されたアームを有するマッハツェンダ型光スイッチ)で顕著である。
上記の問題を解決するために、本装置の一観点によれば、入力ポートと出力ポートとを有しスイッチ制御信号が供給され、当該スイッチ制御信号のレベルに応じて前記入力ポートに入力する信号光を変調して出力する 光スイッチ素子と、前記光スイッチ素子の出力ポートに接続され、ゲート制御信号が供給され当該ゲート制御信号のレベルに応じて前記信号光の出力を切替える光ゲート素子とを有し、前記光スイッチ素子は、前記光ゲート素子の光強度信号の大きさに応じて光ゲート信号を制御し、前記出力ポートから出力される前記信号光の強度を変化させる光スイッチ装置が提供される。
本制御方法の一観点によれば、出力モードと遮断モードとを有する光スイッチ装置の制御方法であって、前記光スイッチ装置は、光スイッチ素子と入力された信号光を透過させながらその強度に対応する光強度信号を生成する光ゲート素子とを有し、前記出力モードは、前記光スイッチ素子から出力される第1の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と入力された第1の信号光に対応する前記光強度信号が増加するように前記光スイッチ素子を制御する工程とを有し、前記遮断モードは、前記光スイッチ素子から漏れ出る第2の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と、入力された第2の信号光を前記光ゲート素子に遮断させる工程とを有する光スイッチ装置の制御方法が提供される。
実施の形態の光スイッチ装置によれば、目標値から外れた出力光の強度を目標値に近づけることができる。
実施の形態1の光スイッチ装置の構成図である。 光スイッチ素子として用いられるMZ光スイッチの平面図である。 図2のIII-III線に沿った、第1の位相シフタおよび第2の位相シフタの断面図である。 第1の光ゲート素子の平面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 光ゲート素子の注入電流と損失の関係の一例である。 光ゲート素子の入射光のパワーとフォトカレントの関係の一例である。 第1の1×2接続モードのフローチャートである。 第1の1×2接続モードにおける動作図である。 第2の1×2接続モードのフローチャートである。 第2の1×2接続モードにおける動作図である。 光スイッチ装置の製造方法を説明する工程断面図である。 光スイッチ装置の製造方法を説明する工程断面図である。 実施の形態2の光スイッチ装置の構成図である。 第1の2×1接続モードのフローチャートである。 第1の2×1接続モードにおける動作図である。 第2の1×2接続モードにおける動作図である。 第1の2×1遮断モードにおける動作図である。 第2の2×1遮断モードにおける動作図である。 実施の形態3の光スイッチ装置の構成図である。 経路交換モードのフローチャートである。 経路交換モードにおける動作図である。 経路非交換モードのフローチャートである。 経路非交換モードにおける動作図である。 第1の経路切り替えモードのフローチャートである。 第1の経路切り替えモードにおける動作図である。 第2の経路切り替えモードのフローチャートである。 第2の経路切り替えモードにおける動作図である。 実施の形態4の光スイッチ装置の構成図である。 経路交換モードのフローチャートである。 経路非交換モードのフローチャートである。 第1の経路選択モードのフローチャートである。 第2の経路選択モードのフローチャートである。 第3の経路選択モードのフローチャートである。 第4の経路選択モードのフローチャートである。 実施の形態5の光スイッチ装置の構成図である。 パイロス型光スイッチ装置の構成方法を説明する図である。 実施の形態6の光スイッチ装置の構成図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
(実施の形態1)
(1)構造
図1は、本実施の形態の光スイッチ装置2の構成図である。
光スイッチ装置2は、図1に示すように、光スイッチ素子4と、第1の光ゲート素子6aと、第2の光ゲート素子6bと、制御部8とを有している。光スイッチ素子4は、入力ポート10aと、第1の出力ポート12aと、第2の出力ポート12bとを有する1×2光スイッチ(1入力2出力光スイッチ)である。
光スイッチ素子4の第1の出力ポート12aには、光導波路14aを介して第1の光ゲート素子6aの入力端が接続されている。第2の出力ポート12bには、光導波路14bを介して第2の光ゲート素子6bの入力端が接続されている。
光スイッチ素子4の入力ポート10aには、第1の入力導波路(光導波路)14cが接続されている。一方、第1の光ゲート素子6a素子の出力端には、第1の出力導波路(光導波路)14dが接続されている。同様に、第2の光ゲート素子6bの出力端には、第2の出力導波路(光導波路)14eが接続されている。
光スイッチ装置2は、他の装置(例えば、別の光スイッチ装置)と第1の入力導波路14cを共有してもよいし、単独で入力導波路14cを有してもよい。或いは、第1の入力導波路14cは、他の装置に含まれてもよい。出力導波路14d,14eについても、同様である。
―光スイッチ素子―
光スイッチ素子4は、例えばマッハツェンダ型光スイッチ(以下、MZ光スイッチと呼ぶ)である。図2は、このMZ光スイッチ16の平面図である。
MZ光スイッチ16は、図2に示すように、入力ポート10aと、ダミー入力ポート11と、入力ポート10aに入力した光を第1の分岐光と第2の分岐光に分岐する光分岐器18とを有している。
入力ポート10aには、第1の入力導波路14c(図1参照)が接続される。しかし、ダミー入力ポート11は開放される。光分岐器18は、例えば2入力2出力の多モード干渉導波路(Multi Mode Interference Waveguide, MMI)である。
また、MZ光スイッチ16は、第1の分岐光が入射する第1の位相シフタ20aと、第2の分岐光が入射する第2の位相シフタ20bとを有している。第1の位相シフタ20aと第2の位相シフタ20bは、略同じ構造を有している。
また、MZ光スイッチ16は、第1の位相シフタ20aから出射する第1分岐光と、第2の位相シフタ20bから出射する第2分岐光とを結合して、第1の結合光および第2の結合光を生成する光結合器22を有している。光結合器22は、例えば2入力2出力の多モード干渉導波路である。
また、MZ光スイッチ16は、第1の結合光を出力する第1の出力ポート12aおよび第2の結合光を出力する第2の出力ポート12bを有している。更に、MZ光スイッチ16は、各光学部材(光分岐器18、位相シフタ20a,20b、光結合器22)に接続された光導波路14fを有している。
MZ光スイッチ16の一方のアームは、第1の位相シフタ20aとその両端に接続された光導波路14fを有している。同様に、MZ光スイッチ16の他方のアームは、第2の位相シフタ20bとその両端に接続された光導波路14fを有している。
第1の入力導波路14c(図1参照)を伝搬してくる信号光は、入力ポート10aに入力(入射)し、第1の出力ポート12aまたは第2の出力ポート12bから出力される。一方、ダミーポート11には信号光は入力されない。したがって、実施の形態1のMZ光スイッチ16は、1×2光スイッチ素子(1入力2出力光スイッチ素子)として機能する。
図3は、図2のIII-III線に沿った、第1の位相シフタ20aおよび第2の位相シフタ20bの断面図である。
第1の位相シフタ20aおよび第2の位相シフタ20bは、図3に示すように、基板(例えば、Si基板)26上に設けられた第1のクラッド層28と、第2のクラッド層30とを共有している。第1クラッド層28および第2クラッド層30は、絶縁体(例えば、SiO)である。
さらに、第1の位相シフタ20aは、第1の光導波層(半導体層)32aを有している。同様に、第2の位相シフタ20bは、第2の光導波層(半導体層)32bを有している。第1の光導波層32aおよび第2の光導波層32bは、第1クラッド層28と第2クラッド層30に挟まれた半導体層(例えば、単結晶Si層)32の一部である。
第1の光導波層32aは、一方向 (図2において、光分岐器18から光結合器22に向かう方向)に延在しi型の領域である第1の畝部36a(図3参照)を有している。同様に、第2の光導波層32bは、上記一方向に延在しi型の領域である第2の畝部36bを有している。すなわち第1の光導波層32aおよび第2の光導波層32bは、リブ型光導波路である。
第1の光導波層32aは、第1の畝部36aの一側方に設けられた第1のp型領域38aと、第1の畝部36aの他側方に設けられたn型領域40とを有している。
同様に、第2の光導波層32bは、第2の畝部36bの一側方に設けられた第2のp型領域38bと、第2の畝部36bの他側方に設けられたn型領域40とを有している。
第1のp型領域38a、n型領域40、および第1のp型領域38aとn型領域40とに挟まれた第1畝部36aは、第1のpin接合を形成している。同様に、第2のp型領域38b、n型領域40、および第2のp型領域38bとn型領域40とに挟まれた第2畝部36bは、第2のpin接合を形成している。
第1クラッド層28、第2クラッド層30、および半導体層32は、動作波長(例えば、1.55μm)において透明である。半導体層32の屈折率は、第1クラッド層28および第2クラッド層30より高くなっている。従って、第1の位相シフタ20aに入射した第1の分岐光は、半導体層32の第1の畝部36aを伝搬する。同様に、第2の位相シフタ20bに入射した第2の分岐光は、半導体層32の第2の畝部36bを伝搬する。
第1の位相シフタ20aおよび第2の位相シフタ20bは、第2クラッド層30の上に設けられn型領域40に接続された共通電極44を有している。また、第1の位相シフタ20aは、第2クラッド層30の上に設けられ第1のp型領域38aに接続された第1の電極46aを有している。同様に、第2の位相シフタ20bは、第2クラッド層30の上に設けられ第2のp型領域38bに接続された第2の電極46bを有している。
例えば、共通電極44および第2の電極46bは接地される。第1の電極46aと共通電極44の間には、スイッチ制御信号が供給される。
第1の電極46aと共通電極44の間に供給されるスイッチ制御信号は、第1のpin接合に注入される電流である。電流注入によりpin接合にキャリアが蓄積されると、プラズマ効果により第1の畝部36aaの屈折率が減少し、第1の位相シフタ20aを伝搬する光の位相が変化する。
第1の位相シフタ20aを伝搬して光結合器22に入射する第1の分岐光と第2の位相シフタ20bを伝搬して光結合器22に入射する第2の分岐光の位相差(すなわち、光結合器22における分岐光の位相差)が0又はπ(rad)の偶数倍の場合、信号光は第2の出力ポート12bから出力される。第1のpin接合に注入される電流が増加して、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差がπ(rad)の奇数倍になると、信号光は第1の出力ポート12aから出力される。
MZ光スイッチ16には、上記位相差が略0又はπ(rad)の偶数倍になる電流(スイッチ制御信号)と、上記位相差が略π(rad)の奇数倍になる電流(スイッチ制御信号)とが供給される。多くの場合、位相差を略0又はπ(rad)の奇数倍にするためは、位相差を略0又はπ(rad)の偶数倍にする第1の電流より大きな第2の電流が、MZ光スイッチ16に供給される。したがって、以後このような場合について説明する。しかし、上記位相差は注入電流に対して周期的に変わるので、第1の電流と第2の電流の大きさを逆転させてもよい。
したがって、MZ光スイッチ16は、上記電流(スイッチ制御信号)がハイレベルの場合には信号光を第1の出力ポート12aから出力し、上記電流(スイッチ制御信号)がローレベルの場合には信号光を第1の出力ポート12aから出力しない。さらにMZ光スイッチ16は、信号光が第1の出力ポート12aから出力されない場合には、信号光を第2の出力ポート(12b)から出力する。なお、ハイレベルとは、信号の強度に関して2つのレベルが存在する場合に、他方より強い強度に対するレベルのことである。
今、MZ光スイッチ16が、ハイレベルのスイッチ制御信号が供給されて第1の出力ポート12aから信号光を出力する場合を考える。第1のpin接合に注入される電流が漸増(または、漸減)すると、光結合器22に入射する第1の分岐光の位相は漸減(または、漸増)する。すると、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差が変化する。
この変化が上記位相差をπ(rad)の奇数倍から遠ざける変化であれば、第1の出力ポート12aから出力される信号光は減少する。逆に、上記変化が位相差をπ(rad)の奇数倍に近づける変化であれば、第1の出力ポート12aから出力される信号光は増加する。
一方、MZ光スイッチ16にローレベルの制御信号が供給される場合には、ローレベルの制御信号の大きさに応じて、第2の出力ポート12bから出力される信号光は増加または減少する。
以上のように、MZ光スイッチ16は、スイッチ制御信号の大きさに応じて第1の出力ポート12a(または、第2の出力ポート12b)から出力される信号光の強度を変化させる光スイッチ素子(すなわち、信号光を変調する光スイッチ素子)である。
以上の例では、第1の畝部36aのうち第1のp型領域38aとn型領域40とに挟まれていない部分、および第2の畝部36bのうち第2のp型領域38bとn型領域40とに挟まれていない部分は、半導体層32の他の部分と同じく単結晶Siであるが、Si1−xGe(xは、0より大きく0.3以下)であってもよい。
Si1−xGeのバンドギャップは、Siのバンドギャップより狭い。したがって、第1畝部36a(または、第2畝部36b)に電流が注入されると、キャリアがSi1−xGeである、第1のp型領域38aとn型領域40(または、第2のp型領域38bとn型領域40)に挟まれていない部分に閉じ込められる。その結果、第1の畝部36a(または、第2の畝部36b)に閉じ込められるキャリアの密度が増加し、第1の畝部36a(または、第2の畝部36b)の屈折率変化が大きくなる。
また、半導体層32は、Si以外の半導体層、例えば単結晶GaAs層や単結晶InP層であってもよい。その場合、第1の畝部36aのうち第1のp型領域38aとn型領域40とに挟まれていない部分、および第2の畝部36bのうち第2のp型領域38bとn型領域40とに挟まれていない部分が、例えば単結晶InGaAs層や単結晶InGaAsP層であってもよい。
これらの変形例は、後述する光ゲート素子6aの構造に適用してもよい。
以上の例では、第2の電極44bは接地されている。したがって、第2の位相シフタ32bは、第2のp型領域38bおよびn型領域40を有していなくてもよい。すなわち、MZ光スイッチ16の一方のアームが、第1の畝部36aと、第1の畝部36aの一方側方に設けられたp型領域38aと、第1の畝部36aの他側方に設けられたn型領域40とを有する半導体層を有してもよい。
位相シフタ20a,20b以外の光学部材(光分岐器18、光結合器22、光導波路14)の断面構造も、図3を参照して説明した位相シフタ20a,20bと略同じである。但し、これらの光学部材は、n型領域40、p型領域38a,38bおよびこれらに付随する電極は有していない。また、これらの光学部材の畝部は、各光学部材の機能に応じた幅を有している。
尚、基板26には、電子回路(例えば、制御装置8)が設けられてもよい。
―光ゲート素子―
図4は、第1の光ゲート素子6aの平面図である。図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。図4及び5に示すように、第1の光ゲート素子6aは、第1の位相シフタ部20aと略同じ構造(素子長を除く)を有している。したがって第1の位相シフタ部20aと共通する部分については、説明を省略する。
図4 に示すように、第1の光ゲート素子6aは、光スイッチ素子4の第1の出力ポート12aに接続される入力端48と、第1の出力導波路14dに接続される出力端50とを有している。図4には、下記畝部36c等も破線で示されている。
図5に示すように、第1の光ゲート素子6aは、i型の領域である畝部36cの一側方に設けられたp型領域38cと、畝部36cの他側方に設けられたn型領域40aとを有する光導波層(半導体層)32cとを有している。畝部36cは、一方向(入射端から出力端に向かう方向)に延在し、入射端48に入力する入射光はこの畝部32cを主に伝搬する。すなわち光導波層32cは、図3に示す、第1の光導波層32aおよび第2の光導波層32bと略同じ断面構造を有するリブ型光導波路である。
第1の光ゲート素子6aは、p型領域38cに接続された第3の電極46cと、n型領域40aに接続された接地電極52とを有している。第3の電極46cと接地電極52の間には、ゲート制御信号が供給される。接地電極52は接地される。
ゲート制御信号は、p型領域38cとn型領域40aとi型の畝部36cとを有するpin接合に注入される電流である。電流注入によりpin接合にキャリアが蓄積されると、プラズマ効果により畝部36cの損失係数(光の損失係数)が増加する。その結果、入力端48から入射(入力)した入射光は、光導波層32cを伝搬する間に減衰する。
尚、MZ光スイッチ16の位相シフタ20a,20bでも、電流注入により損失係数が増加する。しかし位相シフタ20a,20bが短いため、MZ光スイッチ16では信号光は殆ど減衰しない。しかし、第1の光ゲート素子6aの素子長は長いので、入射光は効率的に吸収され、出力端50からは殆ど出射されない。位相シフタ20a,20bは、例えば約100μmである。第1の光ゲート素子6aは、例えば約250μmである。
図6は、第1の光ゲート素子6aの注入電流と損失の関係の一例である。横軸は、注入電流である。縦軸は、入射光の損失(入射光パワーに対する出射光パワーの比)である。測定に用いた光ゲート素子の長さは250μmであり、p型領域およびn型領域の厚さは50nmである。畝部36cの高さおよび幅はそれぞれ、250nmおよび500nmである。光導波層32は、シリコン単結晶である。
図6に示すように、pin接合に注入される電流(注入電流)が0mAであれば、損失は略0dBである。したがって、入射光は殆ど減衰せずに、出射端50から出力される。一方、50mAの電流がpin接合に注入されると損失は約20dBに増加し、入射光は殆ど出力されない。
第1の光ゲート素子6aには例えば、0mAの電流(ローレベルのゲート制御信号)と、50mAの電流(ハイレベルのゲート制御信号)とが供給される。このような電流レベルに応じて、ゲート制御信号がローレベルの場合には、入射光は出力され(すなわち、透過され)、ゲート制御信号がハイレベルの場合には、入射光を出力されない(すなわち、遮断される)。すなわち第1の光ゲート素子6aは出力ポート12aに接続され、ゲート制御信号のレベルに応じて、(光スイッチ素子4により変調された)信号光の出力レベルを切り替える。
また、図6に示すように、第1の光ゲート素子6aの損失は注入電流に応じて徐々に増加する。したがって、第1の光ゲート素子6aは、光可変減衰器としても機能する。
図7は、第1の光ゲート素子6aの入射光のパワーとフォトカレントの関係の一例である。横軸は、入射光のパワー(入力パワー)でる。縦軸は、第1の光ゲート素子6aが生成するフォトカレントの大きさである。測定に用いた光ゲート素子は、図6の測定用いた素子と同じである。pin接合への印加電圧は0Vであり、入射光の波長は約1.55μmである。
Siのバンドギャップ波長は、約1.1μmである。したがって、波長1.55μmの入射光は吸収されず、フォトカレントは流れないと考えられる。しかし、図7に示すように、僅かではあるがフォトカレントが流れる。
これはSiの禁制帯内の欠陥準位等により入射光が吸収されて、フォトキャリアが生成されるためと考えられる。
第1の光ゲート素子6aのpin接合に0Vまたは逆バイアスが印加されている間は、pin接合には電流が注入されないので、入射光は第1の光ゲート素子6aを透過する。この時、第1の光ゲート素子6aは、透過している入射光のパワー(光強度)に対応するフォトカレントを生成する。このフォトカレント(光電流)は、入射光に応答してpin接合が生成する光強度信号である。すなわち第1の光ゲート素子6aは、入射光を透過させる場合には、透過している入射光に対応する光強度信号を生成する。
ところで光スイッチ装置2に入力する信号光は、例えば1〜100GHzで変調されている。したがって信号光の変調周期(1ビット当たりの時間)は、例えば10ps〜1nsである。第1の光ゲート素子6aが入射光に応答して光強度信号を生成する際の応答時間は、この変調周期より十分に長い(例えば、10ns以上1秒以下)。したがって第1の光ゲート素子6aが生成する光強度信号(フォトカレント)は、入射光強度の平均値に対応している。尚、応答時間とは、例えばステップ状の入射光に応答して光強度信号が最大値の63%になるまでの時間のことである。
ところで、畝部36cに微量の不活性ガスイオンが注入されると、結晶欠陥が導入されフォトカレントが増加する。したがって畝部36cへのイオン注入は、入射光の検出感度を向上させるためには好ましい。一方、導入された結晶欠陥により光損失が増加するので、光スイッチ装置を低損失化するためには、畝部36cへのイオン注入は好ましくない。したがって、光スイッチ装置の低損失化が重要でない場合には、畝部36cに不活性ガスイオンを注入してもよい。
第2の光ゲート素子6bは、第1の光ゲート素子6aと略同じ構造および特性を有している。したがって、第2の光ゲート素子6bの説明は省略する(後述する第3乃至第6の光ゲート素子6c〜6fについても同様)。
ところで、図3乃至5を参照して説明した光スイッチ素子および光ゲート素子では、基板26に水平の方向(横方向)からpin接合に電流が注入される。しかし、畝部36a〜36cの上側および下側にそれぞれp型半導体層およびn型半導体層を設けることで、基板26に対して垂直な方向(縦方向)から畝部36a〜36c(i型半導体)に電流を注入してもよい。
―制御部―
制御部8は、光スイッチ素子4にスイッチ制御信号を供給する。制御部8はさらに、第1の光ゲート素子6aおよび第2の光ゲート素子6bそれぞれに、ゲート制御信号を供給する。
制御部8は、例えば図1に示すように、制御回路54と、電流源56と、電流モニタ58と、スイッチ素子60を有している。制御回路54は、光スイッチ素子4にスイッチ制御信号を供給すると共に、電流源56と電流モニタ58とスイッチ素子60とを制御する。 この制御のため制御回路54は、制御回路54とスイッチ60を接続する信号線(図示せず)により、スイッチ素子60に制御信号を供給する(後述する制御回路およびスイッチ素子についても同様)。
制御回路54は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路である。制御回路54は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを有する回路であってもよい。その場合、メモリには、制御回路54の機能をCPUに実現させるためのプログラムが記録される。
(2)動作
制御部8は、第1の接続モード(以下、第1の1×2接続モードと呼ぶ)と第2の接続モード(以下、第2の1×2接続モードと呼ぶ)とで動作する。
(i)第1の1×2接続モード
図8は、第1の1×2接続モードのフローチャートである。図9は、第1の1×2接続モードにおける動作図である。
―ステップ2―
図9に示すように、信号光(例えば、何らかの情報に基づいて変調された光)62が第1の入力導波路14cを伝搬して、光スイッチ素子(1×2光スイッチ素子)4に入力しているとする。
この状態で制御部8は、図9に示すように、光スイッチ素子4にスイッチ制御信号64を供給して、第1の出力ポート12aから信号光を出力させる(S2)。
この時に供給されるスイッチ制御信号(初期値)は、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差がπ(rad)の奇数倍になると予測される電流(ハイレベルのスイッチ制御信号)を、たとえば光スイッチ素子4の第1の電極46aと共通電極44の間に注入する。
第1の分岐光と第2の分岐光の位相差がπ(rad)になる電流を、素子ごとに測定することは容易ではない。そこでステップS2では、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差がπ(rad)の奇数倍になると予測される電流を、光スイッチ素子4に供給する。
例えば、光スイッチ装置4と略同じ構造を有する複数の素子で位相差がπ(rad)の奇数倍になる電流を測定し、測定値の平均をスイッチ制御信号の初期値として用いる。この平均値を別の光スイッチ装置4にも用いることで、スイッチ制御信号を素子ごとに特定する作業が省略される。ローレベルのスイッチ制御信号についても同様である。実施の形態2〜6についても、同様である。
―ステップ4―
次に、制御回路54は、スイッチ素子60を制御して、第1の光ゲート素子6aの第3の電極46cに電流モニタ58を接続する(S4)。
電流モニタ58は、0Vまたは逆バイアス電圧(負の電圧)を光ゲート素子6aに印加する。したがって、電流モニタ58への注入電流は略0mAになる。すなわちステップS4により、ローレベルのゲート制御信号が第1の光ゲート素子6aのpin接合に供給される。その結果、信号光は第1の光ゲート素子6aを透過し、第1の出力導波路14dに出力される(図1参照)。
ステップ2およびステップS4により、制御部8は、光スイッチ素子4に第1の出力ポート12aから信号光62を出力させながら、第1の光ゲート素子6aに信号光を透過させ、第1の出力導波路14dに信号光62を出力させる(S2,S4)。
―ステップ6―
電流モニタ58は、第1の光ゲート素子6aに接続されると、第1の光ゲート素子6aが生成する光強度信号(フォトカレント)66を検出し、その電流値を制御回路54に送信する。
ところで光スイッチ素子4に供給される光スイッチ制御信号64には、ディザ信号(dither signal)が重畳されている。ディザ信号は、周期的に増減を繰り返す信号(例えば、電流)である。このディザ信号の周期は、信号光の変調周期より十分に長い(例えば、変調周期の10倍以上)。
制御回路54は、このディザ信号と光強度信号66の増減のタイミングを比較し、ディザ信号と光強度信号が増減するタイミングが略同時(すなわち同相)でれば、スイッチ制御信号(注入電流)を増加させる。一方、ディザ信号と光強度信号が増減するタイミングが半周期ずれていていれば(すなわち、逆相であれば)、制御回路54は、スイッチ制御信号(注入電流)を減少させる。
制御回路54は、この調整動作を光強度信号66が所定の閾値(例えば、光強度信号66の平均値の10分の1)以下になるまで続ける。これにより、光強度信号は略極大値になる(S6)。
以上のように制御部8は、制御回路54と電流モニタ58の働きにより、第1の光ゲート素子6aが生成する光信号強度が極大化するように、スイッチ素子4に供給されているスイッチ制御信号64の大きさを調整する(S6)。なお、極大化過程は、一般的にスイッチ制御信号に曲線の傾きに比例する変化を加えていき、曲線の傾きが略0となる点に収束することで実現できる。したがって、このような制御を行う制御手順であればディザ信号を用いる方法でなくともよい。
また、このような制御を行っていった際に、スイッチ制御信号の電流値が0以下となる場合がある。この場合、反対側の位相シフタ、すなわち第2の電極46bと共通電極44間への電流を実質的に負の電流とみなすことができる。
ところで、光スイッチ素子には、僅かな製造誤差によっても、出力光強度が目標値とは大きく異なってしまうとい問題がある。この問題は特に、光の干渉を利用する光スイッチ素子(例えば、図2及び3を参照して説明したMZ光スイッチ)で顕著である。
しかし、光スイッチ装置2によれば、光信号強度が光スイッチ素子4にフィードバックされるので、略目標通りの出力光強度が得られる(すなわち、略目標通りの挿入損失が得られる)。
―ステップ8―
ステップS4およびステップS6と並行して、制御回路54は、スイッチ素子60を制御して、第2のゲート素子6bに電流源58を接続する。電流源58は例えば、第2のゲート素子6bの損失(光減衰率)を略20dBにする電流(ハイレベルのゲート制御信号)を、第2のゲート素子6bのpin接合に供給する。
ステップS6により、第1の出力ポート12aから出力される出力光(信号光)が極大化されると、第2の出力ポート12bから漏れ出る信号光は減少する。しかし、僅かではあるが、第2の出力ポート12bからも信号光(クロストーク光68)が出力される。電流が供給された第2の光ゲート素子6bにより、このクロストーク光は遮断される。このため、光スイッチ装置2のクロストークは極めて小さくなる。
例えば、光スイッチ素子4のクロストークが20dBで、電流第2の光ゲート素子6bの損失が20dBの場合、光スイッチ装置2bのクロストークは40dB(=20dB+20dB)になる。
以上のように制御部8は、制御回路54と電流源56の働きにより、第2の光ゲート素子6bに第2の出力ポート12bから漏れ出る信号光(クロストーク光)を遮断させる(S8)。
ところで以上の例では、ステップS4及びステップS6は、ステップ8と並行して行われる。しかし、ステップS4及びステップS6は、ステップ8の前または後に実行されてもよい。
(ii)第2の1×2接続モード
図10は、第2の1×2接続モードのフローチャートである。図11は、第2の1×2接続モードにおける動作図である。第2の1×2接続モードは、第1の1×2接続モードに類似している。したがって第1の1×2接続モードと共通する部分については、説明を省略する。
図11に示すように、信号光62が第1の入力導波路14cを伝搬して、光スイッチ素子4に入力しているとする。
制御部8はまず、光スイッチ素子4にローレベルのスイッチ制御信号(初期値)64を供給して、第2の出力ポート12bから信号光を出力させる(S12)。
つぎに制御部8は、第2の光ゲート素子6bに電流モニタ58を接続する(S14)。
以上により、制御部8は、光スイッチ素子4に第2の出力ポート12bから信号光62を出力させながら、第2の光ゲート素子6bにこの信号光を透過させる(S12,S14)。
すると制御回路54は、電流モニタ58が生成する光強度信号(フォトカレント)に基づいて、光強度信号を極大化させる(S16)。すなわち、制御部8は、第2の光ゲート素子6bが出力する光強度信号が極大化するように、光スイッチ素子4に供給されているスイッチ制御信号の大きさを調整する。
ステップS14およびステップS16と並行して、制御部8は、第1のゲート素子6aに電流源58を接続する。電流源58は、例えば第1のゲート素子6bの損失が略20dBになるゲート制御信号(ハイレベル信号)を、第1のゲート素子6aに供給する(S18)。このステップS18により、制御部8は、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aから漏れ出る信号光(クロストーク光)を遮断させる。
以上で、第2の1×2接続モードは終了する。
以上の動作は、以下のようにまとめられる。
制御部8は、第1の1×2接続モード(第1のモード)と第2の1×2接続モード(第2のモード)とで動作する。
ここで、第1の接続モードは、光スイッチ素子4に第1の出力ポート12aから信号光62を出力させながら第1の光ゲート素子6aにこの出力された信号光を透過させ、第2の光ゲート素子6bに第2の出力ポート12bから漏れる信号光を遮断させるモードである。
第2の接続モードは、光スイッチ素子4に第2の出力ポート12bから信号光を出力させながら第2の光ゲート素子6bにこの出力された信号光を透過させ、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aから漏れる信号光を遮断させるモードである。
制御部8は、第1の接続モードでは、第1の光ゲート素子6aが生成する光強度信号が増加するように(光強度信号が大きくなるように)スイッチ制御信号64の大きさを調整して、光強度信号66を極大化する。また、制御部8は、第2の接続モードでは、第2の光ゲート素子6bが出力する光強度信号66が極大化するようにスイッチ制御信号64の大きさを調整する。ただし、スイッチ制御信号64の大きさを極大化せずに、増加させるだけでもよい。スイッチ制御信号64を増加させるだけも、光スイッチ装置2の出力光強度は目標値に近づく。
ところで、第1の出力ポート12aに着目すると、第1の接続モードは、光スイッチ素子4に第1の出力ポート12aから信号光62を出力させながら、第1の光ゲート素子6aにこの出力された信号光を透過させる出力モードである。この出力モードでは、光ゲート素子4が生成する光強度信号が極大化(または、増加)するように、スイッチ制御信号の大きさが調整される。
一方、第2の接続モードは、光スイッチ素子4に第1の出力ポート12aから信号光64を出力させずに、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aから漏れる信号光(クロストーク光)を遮断させる遮断モードである。
実施の形態1の光スイッチ装置2は、図8に示すように制御部8を有している。しかし光スイッチ装置2は、制御部8を有していなくてもよい。その場合、スイッチ制御信号およびゲート制御信号は外部から供給される。
上述したように、第1の光スイッチ素子4は、スイッチ制御信号に応答して、信号光(入力光)を出力ポートに出力させ又は出力させない素子である。
ここで、出力ポート(例えば、第1の出力ポート12a)に信号光(入力光)を出力させるとは、入力ポート(例えば、第1の入力ポート10a)に入力した信号光(入力光)の大部分(好ましくは50%以上、更に好ましくは75%以上)を出力ポート(例えば、第1の出力ポート12a)から出射させることである。一方、出力ポート(例えば、第1の出力ポート12a)に信号光(入力光)を出力させないとは、入力ポート(例えば、第1の入力ポート10a)に入力した信号光(入力光)の大部分(好ましくは90%以上、更に好ましくは99%以上)を出力ポート(例えば、第1の出力ポート12a)から出射させないことである。以下の実施の形態においても、同じである。
また光ゲート素子6a,6bが入射光を透過させるとは、入射光の挿入損失を所定の値(例えば、1dB)以下にすることである。光ゲート素子6a,6bが入射光を遮断するとは、入射光の挿入損失を所定の値(例えば、10dB)以上にすることである。以下の実施の形態においても、同じである。
(3)製造方法
図12及び13は、制御部8を除く光スイッチ装置4の製造方法を説明する工程断面図である。図12及び13には、第1の光ゲート素子6aの断面が示されている。
まず、図12(a)に示すように、ウエハ状のSOI(Silicon on Insulator)基板70を準備する。SOI基板70は、Si基板72と、BOX層(Buried Oxide Layer)74と、SOI(Silicon on Insulator)層76とを有している。BOX層74は、例えば厚さ3μm程度のSiO層であり、第1のクラッド層28になる。SOI層76は、例えば厚さ250nm程度の単結晶Si層である。
次に、図12(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いてSOI層76をエッチングして、各光学部材(光スイッチ素子4、第1の光ゲート素子6a、第2の光ゲート素子6b、光導波路14a,14b等)の畝部78を形成する。畝部78の両側には、厚さ50nm程度のスラブ領域80が形成される。
次にp型領域38a,38b,38cの形成位置に、p型ドーパント(例えば、ボロン)をイオン注入する。同様にn型領域40,40aの形成位置に、n型ドーパント(例えば、燐)をイオン注入する。その後、注入した不純物を活性化する熱処理を行い、図12(c)に示すように、p型領域38およびn型領域40を形成する。
イオン注入のドーズは、各領域のキャリア濃度が例えば5×1018cm−3〜5×1019cm−3(好ましくは、1×1019cm−3)になる値である。この範囲(5×1018cm−3〜5×1019cm−3)を超えてキャリア濃度が低くなると、電流注入によりpin接合に蓄積されるキャリア数が減少し、屈折率の変化量が小さくなる。一方、この範囲を超えてキャリア濃度が高くなると、p型領域38a,38b,38cおよびn型領域40,40aによる光吸収が大きくなり、信号光62の伝播損失が無視できなくなる。
次に、図13(a)に示すように、スラブ領域80および畝部78の表面に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ1μm程度SiO膜82を堆積する。SiO膜82は、第2クラッド層30になる。
図13(b)に示すように、SiO膜82をエッチングして、p型領域38a,38b,38cおよびn型領域40,40aに達するコンタクトホール84を形成する。
その後、SiO膜82上に導体膜(例えば、Al膜)を堆積し、各電極の形成位置の外側の導体膜を除去する。これにより、第1乃至第3の電極46a,46b,46cおよび共通電極44が形成される。
その後、SOI基板70を分割して、チップ状の光スイッチ装置2を形成する。
尚、畝部36a,36b,36cおよびスラブ領域80のサイズは、導波光の横モードがシングルモードになるサイズが好ましい。
(4)変形例1
以上の例では、光スイッチ素子4の第2の電極46bは接地されている。しかし第1の電極46aと同様、第2の電極46bにもスイッチ制御信号が供給されてもよい。
例えば、第1の1×2接続モードにおいて、第1の電極46aに電流を注入し第2の電極46bには電流を注入しないで、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差を略πの奇数倍にする。一方、第2の1×2接続モードでは、第1の電極46aに電流を注入しないで第2の電極46bに電流を注入し、第1の分岐光と第2の分岐光の位相差が略πの偶数倍になるようにする。
また、前述のように、第1の電極46aと第2の電極46bとは、位相シフタとしての位相の向きが反対となるため、このことを利用し、正負を含む位相制御信号を、正のときに第1の電極46aに、負のときに第2の電極46bに振りわけることで連続的に制御が可能となる。
(5)変形例2
以上の例では光スイッチ素子4は、プラズマ効果を利用するMZ光スイッチである。しかし光スイッチ素子4としては、プラズマ効果を利用するMZ光スイッチ以外の光スイッチも用いることができる。例えば、熱光学効果を利用したMZ光スイッチ(Yuya Shoji et al., “Low-crosstalk 2×2 thermo-optic switch with silicon wire waveguide”, Optics Letters, Vol.18 pp.9071-9075, 2010.)を用いてもよい。
または、1×Nフェーズドアレイスイッチ(Takuo Tanemura et al., “Wavelength-multiplexed optical packet switching using InP phased-array switch”, Optics Letters, Vol.17 pp.9454-9459, 2009.)を用いてもよい。
または、反射型光導波路スイッチ(Baojun Li et al., “1.55 μm reflection-type optical waveguide switch based on SiGe/Si plasma dispersion effect”, Applied Physics Letters, Vol.75, pp.1-3, 1999.)を用いてもよい。
または、N×Nビーム偏向スイッチ(Akio Sugama et al., “Electro-Optic Beam-Deflection Switch for Photonic Burst Switching”, Conf. Proc. 30th European Conference on Optical Communication (ECOC '04), 2004:September 5-9, Mo 4.6.3 )を用いてもよい。
(6)変形例3
上述したように、光スイッチ装置2は1×2光スイッチである。
しかし光スイッチ装置2は、1×1光スイッチであってもよい。このような光スイッチ装置は、例えば光変調器として用いることができる。
今、光スイッチ素子4(図1参照)の第2の出力ポート12bに、光導波路14bおよび第2の光ゲート素子6bを接続しないとする。このような光スイッチ装置2に、時間変化に対して一定の強度を有する定常光を入力させる。
この状態で、制御部8は、光スイッチ素子4に第1の出力ポート12aから定常光を出力させながら、光ゲート素子6aに信号光を透過させる。さらに制御部8は、光ゲート素子6aが生成する光強度信号が極大化(または、増加)するように、スイッチ制御信号64の大きさを調整する。この時、制御部8は、スイッチ制御信号64に変調信号(何らかの情報に対応する電気信号)を重畳して、定常光は変調する。
すると、制御部8は、光スイッチ素子4の出力光強度が極大化(または、増加)するようにスイッチ制御信号を調整しながら、入力光(定常光)を変調する。したがって、略目標値通りの大きな変調度が得られる。
(実施の形態2)
(1)構造
図14は、本実施の形態の光スイッチ装置2aの構成図である。図14に示すように、光スイッチ装置2aは、実施の形態1の光スイッチ装置2に類似した構成を有している。したがって、実施の形態1の光スイッチ装置2と共通する部分については、説明を省略する。
図14に示すように、光スイッチ装置2aは、光スイッチ素子5と、光ゲート素子6cと、光スイッチ素子5にスイッチ制御信号を供給し光ゲート素子6cにゲート制御信号を供給する制御部8aとを有している。
光スイッチ素子5は、第1の入力ポート10bと、第2の入力ポート10cと、出力ポート12cとを有する2×1光スイッチ素子である。
後述する第3及び第4の実施の形態では、第1の入力ポート10bおよび第2の入力ポート10cはそれぞれ、第2の入力ポートと第3の入力ポートと呼ばれる。そこで混乱を避けるため以後の説明では、第3及び第4の実施の形態の名称を用いる。すなわち第1の入力ポート10bは第2の入力ポートと呼ばれ、第2の入力ポート10cは第3の入力ポートと呼ばれる。同様の理由で、出力ポート12cは第3の出力ポートと呼ばれる。
光スイッチ素子5は、スイッチ制御信号のレベルに応じて第2の入力ポート10bに入力する第1の信号光を第3の出力ポート12cから出力し又は出力しない光スイッチ素子である。さらに光スイッチ素子5は、第2の入力ポート10bに入力する第2の信号光を出力させない場合には、第3の入力ポート10cに入力する第2の信号光を第3の出力ポート12cから出力させる素子である。
光スイッチ素子5は、例えば図2を参照して説明したMZ光スイッチ16である。光スイッチ素子5の第2の入力ポート10bは、例えばMZ光スイッチ16の第1の入力ポート10aに対応する。第3の入力ポート10cは、例えばMZ光スイッチ16のダミーポート11に対応する。また第3の出力ポート12cは、例えばMZ光スイッチ16の第1の出力ポート12aに対応する。MZ光スイッチ16の第2の出力ポート12bは、他の光学部材には接続されないダミーポートとして用いられる。
第3のゲート素子6cは、実施の形態1の第1のゲート素子6aと略同じ光ゲート素子である。第3のゲート素子6cは、図14に示すように光スイッチ素子5の第3の出力ポート12cに接続され、ゲート制御信号のレベルに応じて入射光を透過または遮断する。
光スイッチ素子5の第2の入力ポート10bおよび第3の入力ポート10cにはそれぞれ、第2の入力導波路14hおよび第3の入力導波路14iが接続されている。
図14に示すように、光スイッチ素子5の第3の出力ポート12cと第3の光ゲート素子6cの入力端は、光導波路14gにより接続される。第3の光ゲート6c素子の出力端には、第3の出力導波路14jが接続されている。
光スイッチ装置2aは、他の装置(例えば、別の光スイッチ装置)と入力導波路14h,14iおよび出力導波路14jを共有してもよい。或いは、光スイッチ装置2aは、単独で入力導波路14h,14iおよび出力導波路14jを有してもよい。
制御部8aは、例えば図14に示すように、制御回路54aと、電流源56と、電流モニタ58と、スイッチ素子60とを有している。
(2)動作
制御部8は、以下に示す4つのモードで動作する。
―第1の2×1接続モード―
図15は、第1の2×1接続モードのフローチャートである。図16は、第1の2×1接続モードにおける動作図である。
図16に示すように、第1の信号光62aが第2の入力導波路14hを伝搬して、光スイッチ素子5に入力しているとする。
制御回路54aは、図16に示すように、光スイッチ素子5にスイッチ制御信号(例えば、ハイベル信号)64を供給して、第3の出力ポート12cから第1の信号光62aを出力させる(S22)。この工程は、実施の形態1の第1の1×2接続モードのステップ2と略同じである(図8参照)。
次に制御回路54bは、図16に示すように、第3のゲート素子6cに電流モニタ58を接続する(S24)。この工程は、第1の1×2接続モードのステップ4と略同じである(図8参照)。
制御回路54bは、第3のゲート素子6cが生成する光強度信号66を電流モニタ58で測定し、光強度信号66が極大化するようにスイッチ制御信号の大きさを調整する(S26)。この工程は、第1の1×2接続モードのステップ6と略同じである(図8参照)。
以上のように、制御部8aは、制御回路54bによって、光スイッチ素子5に第2の入力ポート10bに入力する信号光62を第3の出力ポート12cから出力させながら、光ゲート素子6cに(出力ポート12cから出力される)信号光を透過させる。この時、制御部8aは、光ゲート素子6cが生成する光強度信号が極大化(または、増加)するように、スイッチ制御信号の大きさを調整する。
したがって、製造誤差による光スイッチ素子5の出力光の減少が抑制されて、目標値に近い出力光強度が得られる。下記第2の2×1接続モードについても、同様である。
―第2の2×1接続モード―
図17は、第2の1×2接続モードにおける動作図である。
図17に示すように、第2の信号光62bが第3の入力導波路14iを伝搬して、光スイッチ素子5に入力しているとする。
制御回路54bは、図17に示すように、光スイッチ素子5にスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64を供給して、第2の出力ポート12cから第2の信号光62bを出力させる。この時、光スイッチ素子5に供給されるスイッチ制御信号は、例えば実施の形態1の第2の1×2接続モード(図10参照)で光スイッチ素子4に供給されるスイッチ制御信号である。
次に制御回路54aは、図17に示すように、第3のゲート素子6cに電流モニタ58を接続する。
制御回路54aは、第3のゲート素子6cが生成する光強度信号66を電流モニタ58で測定し、光強度信号66が極大化するようにスイッチ制御信号の大きさを調整する。スイッチ制御信号の調整方法は、例えば第1の2×1接続モード(図15参照)のステップS26の調整方法と略同じである。
以上のように、制御部8aは、制御回路54bによって、光スイッチ素子5に第3の入力ポート10cに入力する第2の信号光62bを出力ポート12cから出力させながら、光ゲート素子6cに第2の信号光62bを透過させる。この時、制御部8aは、光ゲート素子6cが生成する光強度信号が極大化(または、増加)するように、スイッチ制御信号の大きさを調整する。
―第1の2×1遮断モード―
図18は、第1の2×1遮断モードにおける動作図である。
図18に示すように、別の光スイッチ装置のクロストーク光(入力光)68aが第1の入力導波路14hを伝搬して、光スイッチ素子5に入力しているとする。
制御回路54aは、光スイッチ素子5にスイッチ制御信号(例えば、ハイベル信号)64を供給して、ダミー出力ポート86aからクロストーク光68aを出力させる。
次に制御回路54aは、第3のゲート素子6cに電流源56に接続して入射光(ゲート素子に入射する光、すなわちクロストーク光68b)を遮断させる。この時、第3のゲート素子6cに供給されるゲート制御信号は、例えば実施の形態1の第2の1×2接続モードのステップ8で光ゲート素子6に供給されるゲート制御信号と同じものである(図8参照)。
図18に示すように、クロストーク光68aは、ダミー出力ポート86aから出力される。この時クロストーク光68aの一部が、第3の出力ポート12cから漏れ出る。この漏れ出るクロストーク光68aの一部が、第3の光ゲート素子6cにより遮断される。
したがって第1の2×1遮断モードによれば、他の光スイッチ装置等で発生するクロストーク光が十分に除去される。下記第2の2×1遮断モードについても、同様である。
―第2の2×1遮断モード―
図19は、第2の2×1遮断モードにおける動作図である。
第2の2×1遮断モードは、第3の入力導波路14iを伝播してくるクロストーク光68bをダミー出力ポート86に出力させること以外は、第1の2×1遮断モードと略同じである。
すなわち、制御回路54aは、光スイッチ素子5にスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64を供給して、ダミー出力ポート86からクロストーク光68bを出力させる。次に制御回路54aは、第3のゲート素子6cに電流源56に接続して入射光(クロストーク光68b)を遮断する。
尚、光スイッチ装置2aは、例えば外部からのクロストーク光が問題にならない場合には、第1の2×1遮断モードおよび第2の2×1遮断モードを行わなくてもよい。
(実施の形態3)
(1)構造
図20は、本実施の形態の光スイッチ装置(2×2光スイッチ)2bの構成図である。
光スイッチ装置2bは、実施の形態1および実施の形態2の光スイッチ装置2,2aと共通する部分を有している。したがって、実施の形態1及び2と共通する部分については、説明を省略し又は簡単にする。
光スイッチ装置2bは、図20に示すように、第1の光回路88aと制御部8bを有している。第1の光回路88bは、第1の領域89aと第2の領域89bを有している。
第1の領域89aは、第1の光スイッチ素子4a、第1のゲート素子6a、第2のゲート素子6bと、およびこれらに接続された光導波路14a〜14eとを有する領域である。第1の領域89a内の光回路は、実施の形態1の光スイッチ装置2から制御部8を除いた部分である。
ここで第1の光スイッチ素子4aは、実施の形態1の光スイッチ素子4である。第1の光スイッチ素子4aの入力ポート10aは以後、第1の入力ポートと呼ぶ。
第2の領域89bは、第2の光スイッチ素子4b、第3のゲート素子6c、およびこれらに接続された導波路14g〜14jを有する領域である。第2の領域89b内の光回路は、実施の形態2の光スイッチ装置2aから制御部8aを除いた部分である。ここで第2の光スイッチ素子4bは、実施の形態2の光スイッチ素子5である。
図20に示すように、第2の領域89bに含まれる第2の光スイッチ素子4bの第2の入力ポート10bに、第1の領域89aに含まれる第1のゲート素子6aの出力端が接続されている。これにより、第1の領域89aと第2の領域89bが接続される。
第1の光スイッチ素子4aは、第1のスイッチ制御信号(実施の形態1のスイッチ制御信号)が供給され、第2の光スイッチ素子4bには第2のスイッチ制御信号(実施の形態2のスイッチ制御信号)が供給される。
第1のスイッチ制御信号に対する第1の光スイッチ素子4aの応答は、実施の形態1で説明した、スイッチ制御信号に対する光スイッチ素子4の応答である。同様に、第2のスイッチ制御信号に対する第2の光スイッチ素子4bの応答は、実施の形態2で説明した、スイッチ制御信号に対する光スイッチ素子5の応答である。
第1乃至第3の光ゲート素子6a〜6cには、それぞれ第1乃至第3のゲート制御信号(実施の形態1及び2のゲート制御信号)が供給される。第1乃至第3のゲート制御信号に対する第1乃至第3の光ゲート素子6a〜6cの応答は、実施の形態1又は2で説明した通りである。
制御部8bは、例えば図20に示すように、制御回路54bと、第1の電流源56aと、第1の電流モニタ58aと、第1のスイッチ素子60aとを有している。さらに、制御部8bは、第2の電流源56bと、第2の電流モニタ58bと、第2のスイッチ素子60bを有している。
第1の電流源56aおよび第2の電流源56bはそれぞれ、実施の形態1及び2の電流源56である。第1の電流モニタ58aおよび第2の電流モニタ58bはそれぞれ、実施の形態1及び2の電流モニタ58である。第1のスイッチ素子60aおよび第2のスイッチ素子60bはそれぞれ、実施の形態1及び2のスイッチ60である。
制御回路54bは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号を供給し、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給する。
(2)動作
制御部8bは、以下に示す4つのモードで第2の光回路88bを制御する。
―経路交換モード―
図21は、経路交換モードのフローチャートである。図22は、経路交換モードにおける動作図である。
図22に示すように、第1の信号光63aが第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aの第1の入力ポート10aに入力しているとする。また、第2の信号光63bが第3の入力導波路14iを伝搬して、第2の光スイッチ素子4bの第3に入力ポート10cに入力しているとする。第1の信号光63aおよび第2の信号光63bは、光スイッチ装置2bの外部から供給される光信号である。
第1の信号光63aは、実施の形態1の信号光62に対応している(図9参照)。第2の信号光63bは、実施の形態2の第2の信号光62bに対応している(図17参照)。
この状態で、制御部8bは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号(ローレベル信号)64aを供給して、第2の出力ポート12bから第1の信号光62aを出力させる(S32)。さらに制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号(ローレベル信号)64bを供給して、第3の出力ポート12cから第2の信号光62bを出力させる(S32)。
次に制御部8bは、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aからのクロストーク光を遮断させ(S34)、第1の光スイッチ素子4aに第2の出力ポート12bからの出力光(第1の信号光63b)を極大化させる(S36)。これらの工程は、実施の形態1の第2の1×2接続モードのステップS14〜S18と略同じである(図10参照)。
さらに制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第2の信号光63b)を極大化させる(S38)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1接続モードにおける信号光62bの極大化工程と略同じである(図17参照)。尚、信号光の極大化工程とは、第1の2×1接続モード(図15参照)のステップ24およびステップS26と同様に、光ゲート素子が生成する光強度信号を測定し、測定される光強度信号が極大化するように光スイッチ素子を制御する工程である。
以上により、第1の信号光63aと第2の信号光63bの経路が交換(交差)されると共に、光スイッチ装置2bの出力光(第1の信号光63aおよび第2の信号光63b)が極大化される。
―経路非交換モード―
図23は、経路非交換モードのフローチャートである。図24は、経路非交換モードにおける動作図である。
図24に示すように、第1の信号光63aが第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。
この状態で、制御部8bは、図24に示すように、光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号(ハイレベル信号)64aを供給して、第1の出力ポート12aから第1の信号光63aを出力させる(S42)。
すると第1の信号光63aは、第1の光ゲート素子6aを介して第2の光スイッチ素子4bに入力する。制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号(ハイレベル信号)64bを供給して、第2の入力ポート10bから入力する第1の信号光63aを第3の出力ポート12cから出力させる(S42)。
次に制御部8bは、第1の光スイッチ素子4aに第1の出力ポート12aからの出力光(第1の信号光63a)を極大化させ(S44)、第2の光ゲート素子6bに第2の出力ポート12bから漏れ出るクロストーク光を遮断させる(S46)。これらの工程は、実施の形態1の第1の1×2接続モードのステップS4〜S8と略同じである(図8参照)。
さらに制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第1の信号光63b)を極大化する(S48)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1接続モードにおける信号光62bの極大化工程S24,S26と略同じである(図15参照)。
以上により、第1の信号光63aは光スイッチ装置2bに入力する前に伝播していた経路に再び出力される共に、光スイッチ装置2bの出力光(第1の信号光63a)が極大化される。
―第1の経路切り替えモード―
図25は、第1の経路切り替えモードのフローチャートである。図26は、第1の経路切り替えモードにおける動作図である。
図26に示すように、第1の信号光63aが第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。
この状態で、制御部8bは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64aを供給して、第2の出力ポート12bから第1の信号光63aを出力させる(S52)。
すると第1の出力ポート12aから、第1の信号光63aのクロストーク光が出力される。このクロストーク光は、第1の光ゲート素子6aを介して第2の光スイッチ素子4bの第2の入力ポート10bに入力する。制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64bを供給して、第2の入力ポート10bから入力するクロストーク光をダミーポート86から出力させる(S52)。
次に制御部8bは、第1の光ゲート素子6aに第2の出力ポート12aからのクロストーク光を遮断させ(S54)、第1の光スイッチ素子4aに第2の出力ポート12bからの出力光(第1の信号光)を極大化させる(S56)。これらの工程は、実施の形態1の第2の1×2接続モードのステップS14〜S18と略同じである(図10参照)。
この時、第1の出力ポート12aから出力されるクロストーク光は第1の光ゲート素子6aにより減衰され、第2の光スイッチ素子4bによりダミーポート86に出力される。これにより、第3の出力ポート12cから出力されるクロストーク光は大幅に減少する。しかしクロストーク光の一部は、第3の出力ポート12cから漏れ出す。
制御部8bは、第3の光ゲート素子6cに第3のゲート制御信号を供給して第3の出力ポート12cから漏れ出すクロストーク光の一部を遮断させる(S58)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1遮断モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図18参照)。したがって、光スイッチ装置2bのクロストークは極めて小さくなる。
例えば、第1の光スイッチ素子4aおよび第2の光スイッチ素子4bのクロストークが20dBで、第1の光ゲート素子6aおよび第3の光ゲート素子6cの光減衰率が20dBの場合、光スイッチ装置2bのクロストークは80dB(=20dB×4)になる。
以上により、第1の信号光63aは経路が切り替えられる共に、第2の出力導波路14eから出力される第1の信号光63aが極大化される。さらに第3の出力導波路14jから出力されるクロストーク光が極めて小さくなる。
尚、第2の出力導波路14eと第3の入力導波路14iは交差しているが、交差角度を十分に大きくすることで、導波路交差によるクロストークは十分に抑制される。
また、第2の出力導波路14eと第3の入力導波路14iは交差せずに、それぞれの中央部が十分接近して、それぞれの導波光が完全結合(結合率が略100%)してもよい。すなわち交差導波路によらず、方向性結合器により光スイッチ装置2bの入力光と出力光を交差させてもよい。
―第2の経路切り替えモード―
図27は、第2の経路切り替えモードのフローチャートである。図28は、第2の経路切り替えモードにおける動作図である。
図28に示すように、第2の信号光63bが第3の入力導波路14iを伝搬して、第2の光スイッチ素子4bに入力しているとする。
この状態で、制御部8bは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64aを供給して、第1の入力ポート10aに入力する光が第2の出力ポート12bから出力されるようにする(S62)。第1の入力ポート10aに入力する光は、例えば別の光スイッチ装置で発生するクロストーク光である(S62)。さらに制御部8bは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号(例えば、ローレベル信号)64bを供給して、第3の出力ポート12cから第2の信号光62bを出力させる(S62)。
次に、第2の光スイッチ素子4bの出力光(第1の信号光)を極大化する(S64)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1接続モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図17参照)。
以上により、第2の信号光63bは経路が切り替えられる共に、第3の出力導波路14jから出力される第2の信号光63b極大化される。
上記各モードでは、制御部8bは、第1乃至3の光ゲート素子6a〜6cのうちの第1又は第2の信号光63a,63bを透過させている夫々の光ゲート素子が生成する光強度信号が極大化(又は増加)するように、第1及び第2のスイッチ制御信号の何れか一方または双方の大きさを調整する。したがって光スイッチ装置2bの出力光が極大化され、第1及び2の光スイッチ素子4a,4bの製造誤差等による出力光の減少が防止される。
また、第1乃至3の光ゲート素子6a〜6cのうちのクロストーク光が入射する光ゲート素子にクロストーク光を遮断させることで、クロストークを極めて小さくすることができる。しかし、第1の光スイッチ素子4aで生じるクロストーク光は第2の光スイッチ素子4bによりダミーポートに出力されるので、第1乃至3の光ゲート素子6a〜6cにクロストーク光を遮断させなくても光スイッチ装置2b全体としてのクロストークは十分に小さくなる。後述する実施の形態の4の光スイッチ装置2cについても、同様である。
尚、第2の出力導波路14eおよび第3の出力導波路14jからの出力光の強度を外部の光検出器でモニタして第1及び2の光スイッチ素子4a,4bを制御することも考えられる。しかし、第1の光スイッチ素子4aおよび第2の光スイッチ素子4bの出力が直接モニタされる訳ではないので、この方法により光スイッチ装置2bの出力光を極大化させることは容易ではない。実施の形態4の光スイッチ装置においても、同様である。
(実施の形態4)
(1)構造
図29は、本実施の形態の光スイッチ装置(2×2光スイッチ)2cの構成図である。
光スイッチ装置2cは、第2の光回路88bと制御部8cとを有している。第2の光回路88bは、実施の形態3の第1の光回路88aと、この第1の光回路88aと略同じ構造を有する第3の光回路88cとを有している。したがって、実施の形態3と共通する部分については、説明を省略又は簡単にする。
第3の光回路88cは、第3及び第4の光スイッチ素子4c,4d、第4〜6の光ゲート素子6d〜6f、及びこれらの素子に接続された光導波路14k,14l,14mを有している。第3の光回路88cは、第1の光回路88aと略同じ構造及び機能を有している。
第3の光スイッチ素子4cは、第1の光スイッチ素子4aに対応し、第4の入力ポート10dと、第4の出力ポート12dと、第5の出力ポート12eとを有している。第4の入力ポート10dは、第1の入力ポート10aに対応している。第4の出力ポート12dは、第1の出力ポート12aに対応している。第5の出力ポート12eは、第2の出力ポート12bに対応している。
第4の光ゲート素子6dは、第1の光ゲート素子6aに対応している。第5の光ゲート素子6eは、第2の光ゲート素子6bに対応している。
第4の光スイッチ素子4dは、第2の光スイッチ素子4bに対応し、第5の入力ポート10eと、第6の入力ポート10fと、第6の出力ポート12fとを有している。第5の入力ポート10eは、第2の入力ポート10bに対応している。第6の入力ポート10fは、第3の入力ポート10cに対応している。第6の出力ポート12fは、第3の出力ポート12cに対応している。
第6の光ゲート素子6fは、第3の光ゲート素子6cに対応している。
第3の光スイッチ素子4cには、第3のスイッチ制御信号(実施の形態1のスイッチ制御信号)が供給される。第4の光スイッチ素子4dには第4のスイッチ制御信号(実施の形態2のスイッチ制御信号)が供給される。第4乃至第6の光ゲート素子6d〜6fには、それぞれ第4乃至第6のゲート制御信号(実施の形態1及び2のゲート制御信号)が供給される。
第1の光回路88aに含まれる第2の光スイッチ素子4bの第3の入力ポート10cに、第3の光回路88cに含まれる第5のゲート素子6eの出力端が接続されている。さらに、第3の光回路88cに含まれる第4の光スイッチ素子4dの第6の入力ポート10fに、第1の光回路88aに含まれる第2のゲート素子6bの出力端が接続されている。これにより、第1の光回路88aと第3の光回路88cが接続される。
制御部8cは例えば、制御回路(図示せず)と、第1乃至第6の光ゲート素子6a〜6fそれぞれに対応する電流源と電流モニタ(図示せず)とを有している。さらに制御部8cは、第1乃至第6の光ゲート素子6a〜6fそれぞれに対応するスイッチ素子(図示せず)を有している。
制御部8c制御回路は、実施の形態1の制御回路54と実施の形態2の制御回路54a双方の機能を有している。その機能は、第1の光回路88aおよび第2の光回路88b双方の制御に用いられる。電流源および電流モニタはそれぞれ、実施の形態1又は2の電流源56および電流モニタ58である。スイッチ素子は、実施の形態1又は2のスイッチ素子60である。
制御部8cは、第1乃至第4のスイッチ制御信号を第1乃至第4の光スイッチ素子4a〜4dに供給する。また、制御部8cは、第1乃至第6のゲート制御信号を第1乃至第6の光ゲート素子6a〜6fに供給する。尚、図29では、制御部8cと各素子を接続する信号線の一部が、省略されている。
(2)動作
制御部8cは、以下に示す4つのモードで第2の光回路88bを制御する。
―経路交換モード―
図30は、経路交換モードのフローチャートである。
今、第1の信号光が第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。また、第2の信号光が第4の入力導波路14kを伝搬して、第3の光スイッチ素子4cに入力しているとする。第1の信号光および第2の信号光は、光スイッチ装置2cの外部から供給される光信号である。
この状態で、制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号を供給して、第2の出力ポート12bから第1の信号光を出力させる。また制御部8cは、第3の光スイッチ素子4bに第3のスイッチ制御信号を供給して、第5の出力ポート12eから第2の信号光を出力させる。また制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給して、第3の出力ポート12cから第2の信号光を出力させる。また制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第4のスイッチ制御信号を供給して、第6の出力ポート12fから第1の信号光を出力させる(S62)。
次に制御部8cは、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aからのクロストーク光を遮断させ、第1の光スイッチ素子4aに第2の出力ポート12bからの出力光(第1の信号光)を極大化させる(S64)。これらの工程は、実施の形態1の
第2の1×2接続モードのステップS14〜S18と略同じである(図10参照)。
同様に、制御部8cは、第4の光ゲート素子6dに第4の出力ポート12dからのクロストーク光を遮断させ、第3の光スイッチ素子4cに第5の出力ポート12eからの出力光(第2の信号光)を極大化させる(S66)。
次に制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第2の信号光)を極大化させる(S88)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1接続モードにおける信号光62bの極大化工程と略同じである(図17参照)。
同様に、制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dにその出力光(第1の信号光)を極大化させる(S70)。
以上により、第1の信号光と第2の信号光の経路が交換(交差)される共に、光スイッチ装置2cから出力される、第1の信号光と第2の信号光が極大化される。
―経路非交換モード―
図31は、経路非交換モードのフローチャートである。図32は、経路非交換モードにおける動作図である。
今、第1の信号光が第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。また、また、第2の信号光が第4の入力導波路14kを伝搬して、第3の光スイッチ素子4cに入力しているとする。
この状態で、制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号を供給して、第1の出力ポート12aから第1の信号光を出力させる。また制御部8cは、第3の光スイッチ素子4cに第3のスイッチ制御信号を供給して、第4の出力ポート12dから第2の信号光を出力させる。また制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給して、第3の出力ポート12cから第1の信号光を出力させる。また制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第4のスイッチ制御信号を供給して、第6の出力ポート12fから第2の信号光を出力させる(S72)。
次に制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1の出力ポート12aからの出力光(第1の信号光)を極大化させ、第2の光ゲート素子6bに第2の出力ポート12baからのクロストーク光(漏れ光)を遮断させる(S74)。これらの工程は、実施の形態1の第1の1×2接続モードのステップS4〜S8と略同じである(図8参照)。
同様に、制御部8cは、第3の光スイッチ素子4cに第4の出力ポート12dからの出力光(第2の信号光)を極大化させ、第5の光ゲート素子6eに第5の出力ポート12eからのクロストーク光(漏れ光)を遮断させる(S76)。
さらに制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第1の信号光)を極大化する(S78)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1接続モードにおける信号光62bの極大化工程S24,S26と略同じである(図15参照)。同様に制御部8cは、第4の光スイッチ素子4bdにその出力光(第2の信号光)を極大化する(S80)。
以上により、第1の信号光と第2の信号光の経路が交換(交差)されずに出力される共に、光スイッチ装置2cから出力される、第1の信号光および第2の信号光が極大化される。
―第1の経路選択モード―
図32は、第1の経路選択モードのフローチャートである。
今、第1の信号光が第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。
この状態で、制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号を供給して、第2の出力ポート12bから第1の信号光を出力させる。また制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第4のスイッチ制御信号を供給して、第1の信号光を第6の出力ポート12fから出力させる(S82の前半部分)。
この時、第1の出力ポート12aからは、クロストーク光が出力される。制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給して、このクロストーク光をダミーポート86から出力させる(S82の後半部分)。
次に制御部8cは、第1の光ゲート素子6aに第1の出力ポート12aからのクロストーク光を遮断させ(S84)、第1の光スイッチ素子4aに第2の出力ポート12bからの出力光(第1の信号光)を極大化させる(S86)。これらの工程は、実施の形態1の第2の1×2接続モードのステップS14〜S18と略同じである(図10参照)。
次に制御部8cは、第3の光ゲート素子6cに第3の光ゲート素子6cに到達するクロストーク光を遮断させる(S88)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1遮断モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図18参照)。
さらに制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dにその出力光(第1の信号光)を極大化させる(S90)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1接続モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図17参照)。
以上により、第1の入力ポート10aに入力した第1の信号光が、第4の出力導波路14lから出力される。さらに第4の出力導波路14lからの出力光(第1の信号光)の強度が極大化されると共に、第3の出力導波路14jから出力されるクロストーク光が極めて小さくなる。
―第2の経路選択モード―
図33は、第2の経路選択モードのフローチャートである。
今、第1の信号光が第1の入力導波路14cを伝搬して、第1の光スイッチ素子4aに入力しているとする。
この状態で、制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1のスイッチ制御信号を供給して、第1の出力ポート12aから第1の信号光を出力させる。また制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第4のスイッチ制御信号を供給して、第1の信号光を第3の出力ポート12cから出力させる(S92の前半部分)。
この時、第2の出力ポート12bからは、クロストーク光が出力される。制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第2のスイッチ制御信号を供給して、このクロストーク光をダミーポート86aから出力させる(S92の後半部分)。
次に制御部8cは、第1の光スイッチ素子4aに第1の出力ポート12aからの出力光(第1の信号光)を極大化させ(S94)、第2の光ゲート素子6bに第2の出力ポート12bからのクロストーク光を遮断させる(S96)。これらの工程は、実施の形態1の第1の1×2接続モードのステップS4〜S8と略同じである(図8参照)。
次に制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第1の信号光)を極大化させる(S98)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1接続モードのステップS24およびステップS26と略同じである(図15参照)。
また制御部8cは、第6の光ゲート素子6fに第6の光ゲート素子6fに到達するクロストーク光を遮断させる(S100)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1遮断モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図19参照)。
以上により、第1の入力ポート10aに入力した第1の信号光が、第3の出力導波路14jから出力される。さらに第3の出力導波路14jからの出力光(第1の信号光)の強度が極大化されると共に、第4の出力導波路14lから出力されるクロストーク光が極めて小さくなる。
―第3の経路選択モード―
図34は、第3の経路切り替えモードのフローチャートである。
今、第2の信号光が第4の入力導波路14kを伝搬して、第3の光スイッチ素子4cに入力しているとする。
この状態で、制御部8cは、第3の光スイッチ素子4cに第3のスイッチ制御信号を供給して、第5の出力ポート12eから第2の信号光を出力させる。また制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給して、第2の信号光を第3の出力ポート12cから出力させる(S102の前半部分)。
この時、第4の出力ポート12dからは、クロストーク光が出力される。制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第4のスイッチ制御信号を供給して、このクロストーク光をダミーポート86aから出力させる(S102の後半部分)。
次に制御部8cは、第4の光ゲート素子6dに第4の出力ポート12dからのクロストーク光を遮断させ(S104)、第3の光スイッチ素子4cに第5の出力ポート12eからの出力光(第2の信号光)を極大化させる(S106)。これらの工程は、実施の形態1の第2の1×2接続モードのステップS14〜S18と略同じである(図10参照)。
次に制御部8cは、第6の光ゲート素子6fに第6の光ゲート素子6fまで到達するクロストーク光を遮断させる(S108)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1遮断モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図18参照)。
さらに制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bにその出力光(第2の信号光)を極大化させる(S110)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1接続モードにおける信号光62bの極大化工程と略同じである(図17参照)。
以上により、第4の入力ポート10dに入力した第2の信号光が、第3の出力導波路14jから出力される。さらに第3の出力導波路14jからの出力光(第2の信号光)の強度が極大化されると共に、第4の出力導波路14lから出力されるクロストーク光が極めて小さくなる。
―第4の経路選択モード―
図35は、第4の経路選択モードのフローチャートである。
今、第2の信号光が第4の入力導波路14kを伝搬して、第3の光スイッチ素子4cに入力しているとする。
この状態で、制御部8cは、第3の光スイッチ素子4cに第3のスイッチ制御信号を供給して、第4の出力ポート12dから第2の信号光を出力させる。また制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dに第4のスイッチ制御信号を供給して、第2の信号光を第6の出力ポート12fから出力させる(S112の前半部分)
この時、第5の出力ポート12eからは、クロストーク光が出力される。制御部8cは、第2の光スイッチ素子4bに第2のスイッチ制御信号を供給して、このクロストーク光をダミーポート86から出力させる(S112の後半部分)。
次に制御部8bは、第3の光スイッチ素子4cに第4の出力ポート12dからの出力光(第2の信号光)を極大化させ(S114)、第5の光ゲート素子6eに第5の出力ポート12eからのクロストーク光を遮断させる(S116)。これらの工程は、実施の形態1の第1の1×2接続モードのステップS4〜S8と略同じである(図8参照)。
次に制御部8cは、第4の光スイッチ素子4dにその出力光(第2の信号光)を極大化させる(S118)。この工程は、実施の形態2の第1の2×1接続モードのステップS24およびステップS26と略同じである(図15参照)。
また制御部8cは、第3の光ゲート素子6cに第3の光ゲート素子6cまで到達するクロストーク光を遮断させる(S120)。この工程は、実施の形態2の第2の2×1遮断モード(スイッチ制御信号の初期値設定工程を除く)と略同じである(図19参照)。
以上により、第4の入力ポート10dに入力した第2の信号光が、第4の出力導波路14lから出力される。さらに第4の出力導波路14lからの出力光(第2の信号光)の強度が極大化されると共に、第3の出力導波路14jから出力されるクロストーク光が極めて小さくなる。
上記各モードでは、制御部8cは、第1乃至6の光ゲート素子6a〜6fのうちの第1の信号光または第2の信号光を透過させているそれぞれの光ゲート素子が生成する光強度信号が増加するように、第1乃至第4のスイッチ制御信号の一部又は全部を調整する。このため光スイッチ装置2cの出力光が極大化され、第1乃至第4の光スイッチ素子4a〜4dの製造誤差等による出力光の減少が防止される。
(実施の形態5)
図36は、本実施の形態の光スイッチ装置2dの構成図である。
光スイッチ装置2dは、図20の光スイッチ装置2bによって、入力チャネルと出力チャネルが接続される4×4パイロス(path-independent insertion loss)型光スイッチである。
光スイッチ装置2dは、入力チャネルCH1〜CH4と出力チャネルCH5〜CH8とを有している。さらに光スイッチ装置2dは、複数の光導波路14nと16個の光スイッチ装置2bを有している。したがって各光スイッチ装置2bの出力光強度は極大化されることで、光スイッチ装置2dの出力光強度も極大化される。
図37は、パイロス型光スイッチ装置2dの構成方法を説明する図である。図37に示すように、パイロス型光スイッチ装置2dは、少なくても3つの2×2光スイッチ90a〜90bを有している。2×2光スイッチ90a〜90bは、例えば図20の光スイッチ装置2bである。
まず、第1の2×2光スイッチ90aの第1の出力ポート100aを、第2の2×2光スイッチ90aの第2の入力ポート102bに接続する。さらに第1の2×2光スイッチ90aの第2の出力ポート100bを、第3の2×2光スイッチ90cの第1の入力ポート102aに接続する。このような接続を繰り返すことで、パイロス型光スイッチ装置2dが形成される。この方法は、実施の形態6のクロスバー光スイッチの形成にも適用される。
尚、図36では、制御部は省略されている。また図36では、1つの光スイッチ装置2bだけが符号2bと対応付らえている。後述する実施の形態6の図38についても、同様である。
(実施の形態6)
図38は、本実施の形態の光スイッチ装置2eの構成図である。
光スイッチ装置2は、図20の光スイッチ装置2bによって入力チャネルと出力チャネルを接続する4×4クロスバー(cross bar switch)光スイッチである。
光スイッチ装置2eは、入力チャネルCH1〜CH4と出力チャネルCH5〜CH8とを有している。さらに光スイッチ装置2eは、複数の光導波路14nと16個の光スイッチ装置2bを有している。したがって各光スイッチ装置2bの出力光強度は極大化されることで、光スイッチ装置2eの出力光強度も極大化される。
実施の形態5及び6では、入力チャネルと出力チャネルを図20の光スイッチ装置2bで接続する。しかし、図29の光スイッチ装置2cにより入力チャネルと出力チャネルを接続してもよい。
以上の実施の形態1〜6に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
入力ポートと出力ポートとを有し、スイッチ制御信号が供給され、当該スイッチ制御信号のレベルに応じて前記入力ポートに入力する信号光を変調して出力する 光スイッチ素子と、
前記光スイッチ素子の出力ポートに接続され、ゲート制御信号が供給され、当該ゲート制御信号のレベルに応じて前記信号光の出力を切替える光ゲート素子とを有し、
前記光スイッチ素子は、前記光ゲート素子の光強度信号の大きさに応じて光ゲート信号を制御し、前記出力ポートから出力される前記信号光の強度を変化させる 光スイッチ装置。
(付記2)
付記1に記載の光スイッチ装置において、さらに、
前記光スイッチ素子に前記スイッチ制御信号を供給し、前記光ゲート素子に前記ゲート制御信号を供給する制御部を有し、
前記制御部は、
前記光スイッチ素子に前記出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記光ゲート素子に前記出力された信号光を透過させる出力モードと、
前記光スイッチ素子に前記出力ポートから前記信号光を出力させずに、前記光ゲート素子に前記出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる遮断モードとで動作し、
前記出力モードでは、前記光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整することを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記3)
付記1又は2に記載の光スイッチ装置において、
前記光ゲート素子は、
一方向に延在し前記信号光が伝搬するi型の畝部と、前記畝部の一側方に設けられたn型領域と、前記畝部の他側方に設けられたp型領域とを有する半導体層を有し、
前記ゲート制御信号は、前記p型領域、前記n型領域、およびi型の前記畝部とを有するpin接合に注入される電流であり、
前記光強度信号は、前記信号光に応答して前記pin接合が生成する光電流であることを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
前記光スイッチ素子は、マッハツェンダ型光スイッチ素子であり、
前記マッハツェンダ型光スイッチ素子は、一方向に延在し前記信号光の分岐光が伝搬するi型の畝部と、前記i型の畝部の一側方に設けられたp型領域と、前記畝部の他側方に設けられたn型領域とを有する半導体層を有し、
前記スイッチ制御信号は、前記p型領域、前記n型領域、およびi型の前記畝部とを有するpin接合に注入される電流であることを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
前記スイッチ制御信号に重畳され周期的に増減するディザ信号と前記光ゲート素子が生成する前記光強度信号の増減のタイミングに基づいて、前記光ゲート信号を制御することを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記6)
出力モードと遮断モードとを有する光スイッチ装置の制御方法であって、
前記光スイッチ装置は、光スイッチ素子と、入力された信号光を透過させながらその強度に対応する光強度信号を生成する光ゲート素子とを有し、
前記出力モードは、前記光スイッチ素子から出力される第1の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と、入力された第1の信号光に対応する前記光強度信号が増加するように前記光スイッチ素子を制御する工程とを有し、
前記遮断モードは、前記光スイッチ素子から漏れ出る第2の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と、入力された第2の信号光を前記光ゲート素子に遮断させる工程とを有する
光スイッチ装置の制御方法。
(付記7)
付記1に記載の光スイッチ装置において、
前記光スイッチ素子は、第1の出力ポートと第2の出力ポートとを有し、
第1の出力ポートおよび第2の出力ポートそれぞれに、前記光ゲート素子が接続されていることを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記8)
付記7に記載の光スイッチ装置において、さらに、
前記光スイッチ素子に前記スイッチ制御信号を供給し、前記光ゲート素子に前記ゲート制御信号を供給する制御部を有し、
前記光スイッチ素子は、前記スイッチ制御信号のレベルに応じて前記信号光を第1の出力ポートから出力し又は出力しない光素子であり、前記信号光を第1の出力ポートから出力させない場合には前記信号光を第2の出力ポートから出力させ、
前記制御部は、
前記光スイッチ素子に前記第1の出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記信号光を透過させ、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記第2の出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる第1のモードと、
前記光スイッチ素子に前記第2の出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記出力された信号光を透過させ、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記第1の出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる第2のモードとで動作し、
前記第1の接続モードでは、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整し、
前記第2の接続モードでは、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整することを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記9)
第1の入力ポートと第1の出力ポートと第2の出力ポートとを有し、第1のスイッチ制御信号が供給され、第1のスイッチ制御信号のレベルに応じて第1の入力ポートに入力する入力光を第1の出力ポートまたは第2の出力ポートに出力する第1の光スイッチ素子と、
第1の出力ポートに入力端が接続され、第1のゲート制御信号が供給され、第1のゲート制御信号のレベルに応じて、第1の入射光を透過または遮断する第1のゲート素子と、
第2の出力ポートに入力端が接続され、第2のゲート制御信号が供給され、第2のゲート制御信号のレベルに応じて、第2の入射光を透過または遮断する第2のゲート素子と、
第1のゲート素子の出力端に接続された第2の入力ポートと第3の入力ポートと第3の出力ポートとを有し、第2のスイッチ制御信号が供給され、第2のスイッチ制御信号のレベルに応じて第2の入力ポートに入力する入力光または第3の入力ポートに入力する入力光を第3の出力ポートから出力する第2の光スイッチ素子と、
第3の出力ポートに接続され、第3のゲート制御信号が供給され、第3のゲート制御信号のレベルに応じて、第3の入射光を透過または遮断する第3のゲート素子とを有し、
第1の光スイッチ素子は、第1の入力ポートに入力する入力光を出力する場合には、第1のスイッチ制御信号の大きさに応じて第1の出力ポートまたは第2の出力ポートに出力される出力光の強度を変化させ、
第2の光スイッチ素子は、第2の入力ポートまたは第3の入力ポートに入力する入力光を第3の出力ポートに出力する場合には、第2のスイッチ制御信号の大きさに応じて第3の出力ポートから出力される出力光の強度を変化させ、
第1乃至第3の光ゲート素子はそれぞれ、第1乃至第3の入射光を透過させる場合には、透過している第1乃至第3の入射光の強度に対応する光強度信号を生成する
光スイッチ装置。
(付記10)
付記9に記載の光スイッチ装置において、
さらに、制御部を有し、
第1の入力ポートに外部から第1の信号光が供給され、第3の入力ポートに外部から第2の信号光が供給され、
前記制御部は、第1乃至第3の光ゲート素子のうちの第1の信号光または第2の信号光を透過させているそれぞれの光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、第1のスイッチ制御信号および第2のスイッチ制御信号のいずれか一方または双方の大きさを調整することを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記11)
付記9に記載の光スイッチ装置において、さらに、
第4の入力ポートと第4の出力ポートと第5の出力ポートとを有し、第3のスイッチ制御信号が供給され、第3のスイッチ制御信号のレベルに応じて第4の入力ポートに入力する入力光を第4の出力ポートまたは第5の出力ポートに出力する第3の光スイッチ素子と、
第4の出力ポートに入力端が接続され、第4のゲート制御信号が供給され、第4のゲート制御信号のレベルに応じて第4の入射光を透過または遮断する第4のゲート素子と、
第5の出力ポートに入力端が接続され、第5のゲート制御信号が供給され、第5のゲート制御信号のレベルに応じて第5の入射光を透過または遮断する第5のゲート素子と、
第4のゲート素子の出力端に接続された第5の入力ポートと第2のゲート素子の出力端に接続された第6の入力ポートと第6の出力ポートとを有し、第4のスイッチ制御信号が供給され、第4のスイッチ制御信号のレベルに応じて第5の入力ポートに入力する入力光または第6の入力ポートに入力する入力光を第6の出力ポートに出力する第4の光スイッチ素子と、
第6の出力ポートに接続され、第6のゲート制御信号が供給され、第6のゲート制御信号のレベルに応じて、第6の入射光を透過または遮断する第6のゲート素子とを有し、
第3の光スイッチ素子は、第4の入力ポートに入力する入力光を出力する場合には、第3のスイッチ制御信号の大きさに応じて第4の出力ポートまたは第5の出力ポートに出力される出力光の強度を変化させ、
第4の光スイッチ素子は、第5の入力ポートまたは第6の入力ポートに入力する入力光を第6の出力ポートに出力する場合には、第4のスイッチ制御信号の大きさに応じて第6の出力ポートから出力される出力光の強度を変化させ、
第4乃至第6の光ゲート素子はそれぞれ、第4乃至第6の入射光を透過させる場合には、透過している第4乃至第6の入射光の強度に対応する光強度信号を生成する
光スイッチ装置。
(付記12)
付記11に記載の光スイッチ装置において、
第1の入力ポートに外部から第1の信号光が供給され、第4の入力ポートに外部から第2の信号光が供給され、
第1乃至第6の光ゲート素子のうちの第1の信号光または第2の信号光を透過させているそれぞれの光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、第1乃至第4のスイッチ制御信号の一部又は全部を調整する制御部を有することを
特徴とする光スイッチ装置。
(付記13)
付記1に記載の光スイッチ装置において、さらに、
前記光スイッチ素子に前記スイッチ制御信号を供給し、前記光ゲート素子に前記ゲート制御信号を供給する制御部を有し、
前記光スイッチ素子は、第1の入力ポートと第2の入力ポートとを有し、前記スイッチ制御信号のレベルに応じて第1の入力ポートに入力する第1の信号光を前記出力ポートから出力し又は出力せず、第1の入力ポートに入力する第1の信号光を出力しない場合には第2の入力ポートに入力する第2の信号光を前記出力ポートから出力し、
前記制御部は、
前記光スイッチ素子に第1の信号光または第2の信号光を前記出力ポートから出力させながら、前記光ゲート素子に第1の信号光または第2の信号光を透過させ、
前記光ゲート素子が生成する前記光強度信号が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整することを
特徴とする光スイッチ装置。
2 ・・・ 光スイッチ装置
4 ・・・ 光スイッチ素子
6a〜6f ・・・ 光ゲート素子
8,8a,8b ・・・ 制御部
10 ・・・ 入力ポート
12a,12b ・・・ 出力ポート
14 ・・・ 光導波路
16 ・・・ MZ光スイッチ
28 ・・・ 第1クラッド層
30 ・・・ 第2クラッド層
32 ・・・ 半導体層
36a,36b,36c ・・・ 畝部
38 ・・・ p型領域
40 ・・・ n型領域

Claims (10)

  1. 入力ポートと出力ポートとを有し、スイッチ制御信号が供給され、前記スイッチ制御信号のレベルに応じて前記入力ポートに入力する信号光を変調して出力する光スイッチ素子と、
    前記光スイッチ素子の前記出力ポートに接続され、前記信号光の波長より短いバンドギャップ波長を有しpin接合が設けられ前記信号光が伝搬する半導体層を備え、ゲート制御信号が供給され、前記ゲート制御信号のレベルに応じて前記信号光の出力を切替えると共に、前記ゲート制御信号がローレベルの場合に前記信号光に応答して光電流を前記pin接合で生成する光ゲート素子と、
    前記光スイッチ素子に前記スイッチ制御信号を供給し、前記光ゲート素子に前記ゲート制御信号を供給する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記光スイッチ素子に前記出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記光ゲート素子に前記出力された信号光を透過させる出力モードと、
    前記光スイッチ素子に前記出力ポートから前記信号光を出力させずに、前記光ゲート素子に前記出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる遮断モードとのいずれかのモードで動作し、
    前記出力モードでは、前記光ゲート素子が生成する前記光電流が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整することを
    特徴とする光スイッチ装置。
  2. 請求項1に記載の光スイッチ装置において、
    前記半導体層は、一方向に延在し前記信号光が伝搬するi型の畝部と、前記畝部の一側方に設けられたn型領域と、前記畝部の他側方に設けられたp型領域とを有し、
    前記pin接合は、前記p型領域、前記n型領域、およびi型の前記畝部とを有する接合であり、
    記ゲート制御信号は、前記pin接合に注入される電流であることを
    徴とする光スイッチ装置。
  3. 出力モードと遮断モードとを有する光スイッチ装置の制御方法であって、
    前記光スイッチ装置は、入力ポートに入力する信号光を変調して出力する光スイッチ素子と、前記信号光の波長より短いバンドギャップ波長を有しpin接合が設けられ前記信号光が伝搬する半導体層を備え前記信号光を透過させながら前記信号光の強度に対応する光電流を前記pin接合で生成する光ゲート素子とを有し、
    前記出力モードは、前記光スイッチ素子から出力される第1の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と、入力された前記第1の信号光に対応する前記光電流が増加するように前記光スイッチ素子を制御する工程とを有し、
    前記遮断モードは、前記光スイッチ素子から漏れ出る第2の信号光を前記光ゲート素子に入力する工程と、入力された前記第2の信号光を前記光ゲート素子に遮断させる工程とを有する
    光スイッチ装置の制御方法。
  4. 入力ポートと第1の出力ポートと第2の出力ポートとを有し、スイッチ制御信号が供給され、前記スイッチ制御信号のレベルに応じて前記入力ポートに入力する信号光を変調して出力する光スイッチ素子と、
    前記光スイッチ素子の前記第1〜第2の出力ポートに夫々接続され、前記信号光の波長より短いバンドギャップ波長を有しpin接合が設けられ前記信号光が伝搬する半導体層を備え、ゲート制御信号が供給され、前記ゲート制御信号のレベルに応じて前記信号光の出力を切替えると共に、前記ゲート制御信号がローレベルの場合に前記信号光に応答して光電流を前記pin接合で生成する複数の光ゲート素子と、
    前記光スイッチ素子に前記スイッチ制御信号を供給し、前記光ゲート素子に前記ゲート制御信号を供給する制御部とを有し、
    前記光スイッチ素子は、前記スイッチ制御信号のレベルに応じて前記信号光を前記第1の出力ポートから出力し又は出力しない光素子であり、前記信号光を前記第1の出力ポートから出力させない場合には前記信号光を前記第2の出力ポートから出力させ、
    前記制御部は、
    前記光スイッチ素子に前記第1の出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記信号光を透過させ、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記第2の出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる第1のモードと、
    前記光スイッチ素子に前記第2の出力ポートから前記信号光を出力させながら、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記出力させた信号光を透過させ、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子に前記第1の出力ポートから漏れ出る前記信号光を遮断させる第2のモードとで動作し、
    前記第1のモードでは、前記第1の出力ポートに接続された前記光ゲート素子が生成する前記光電流が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整し、
    前記第2のモードでは、前記第2の出力ポートに接続された前記光ゲート素子が生成する前記光電流が増加するように、前記スイッチ制御信号の大きさを調整することを
    特徴とする光スイッチ装置。
  5. 第1の入力ポートと第1の出力ポートと第2の出力ポートとを有し、第1のスイッチ制御信号が供給され、前記第1のスイッチ制御信号のレベルに応じて前記第1の入力ポートに入力する入力光を前記第1の出力ポートまたは前記第2の出力ポートに出力する第1の光スイッチ素子と、
    前記第1の出力ポートに入力端が接続され、第1の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第1のpin接合が設けられ前記第1の入射光が伝搬する第1の半導体層を備え、第1のゲート制御信号が供給され、前記第1のゲート制御信号のレベルに応じて、前記第1の入射光を透過または遮断する第1の光ゲート素子と、
    前記第2の出力ポートに入力端が接続され、第2の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第2のpin接合が設けられ前記第2の入射光が伝搬する第2の半導体層を備え、第2のゲート制御信号が供給され、前記第2のゲート制御信号のレベルに応じて、前記第2の入射光を透過または遮断する第2の光ゲート素子と、
    前記第1の光ゲート素子の出力端に接続された第2の入力ポートと第3の入力ポートと第3の出力ポートとを有し、第2のスイッチ制御信号が供給され、前記第2のスイッチ制御信号のレベルに応じて前記第2の入力ポートに入力する入力光または前記第3の入力ポートに入力する入力光を前記第3の出力ポートから出力する第2の光スイッチ素子と、
    前記第3の出力ポートに接続され、第3の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第3のpin接合が設けられ前記第3の入射光が伝搬する第3の半導体層を備え、第3のゲート制御信号が供給され、前記第3のゲート制御信号のレベルに応じて、前記第3の入射光を透過または遮断する第3の光ゲート素子と、
    制御部とを有し、
    前記第1の光スイッチ素子は、前記第1の入力ポートに入力する入力光を出力する場合には、前記第1のスイッチ制御信号の大きさに応じて前記第1の出力ポートまたは前記第2の出力ポートに出力される出力光の強度を変化させ、
    前記第2の光スイッチ素子は、前記第2の入力ポートまたは前記第3の入力ポートに入力する入力光を前記第3の出力ポートに出力する場合には、前記第2のスイッチ制御信号の大きさに応じて前記第3の出力ポートから出力される出力光の強度を変化させ、
    前記第1乃至第3の光ゲート素子はそれぞれ、前記第1乃至第3の入射光を透過させる場合には、透過している前記第1乃至第3の入射光の強度に対応する第1の光電流を前記第1乃至第3のpin接合により生成し、
    前記第1の入力ポートに外部から第1の信号光が供給され、前記第3の入力ポートに外部から第2の信号光が供給され、
    前記制御部は、前記第1乃至第3の光ゲート素子のうちの前記第1の信号光または前記第2の信号光を透過させている光ゲート素子が生成する前記第1の光電流が増加するように、前記第1のスイッチ制御信号および前記第2のスイッチ制御信号のいずれか一方または双方の大きさを調整することを
    特徴とする光スイッチ装置。
  6. 請求項5に記載の光スイッチ装置において、さらに、
    第4の入力ポートと第4の出力ポートと第5の出力ポートとを有し、第3のスイッチ制御信号が供給され、前記第3のスイッチ制御信号のレベルに応じて前記第4の入力ポートに入力する入力光を前記第4の出力ポートまたは前記第5の出力ポートに出力する第3の光スイッチ素子と、
    前記第4の出力ポートに入力端が接続され、第4のゲート制御信号が供給され、第4の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第4のpin接合が設けられ前記第4の入射光が伝搬する第4の半導体層を備え、前記第4のゲート制御信号のレベルに応じて前記第4の入射光を透過または遮断する第4の光ゲート素子と、
    前記第5の出力ポートに入力端が接続され、第5のゲート制御信号が供給され、第5の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第5のpin接合が設けられ前記第5の入射光が伝搬する第5の半導体層を備え、前記第5のゲート制御信号のレベルに応じて前記第5の入射光を透過または遮断する第5の光ゲート素子と、
    前記第4の光ゲート素子の出力端に接続された第5の入力ポートと前記第2の光ゲート素子の出力端に接続された第6の入力ポートと第6の出力ポートとを有し、第4のスイッチ制御信号が供給され、前記第4のスイッチ制御信号のレベルに応じて前記第5の入力ポートに入力する入力光または前記第6の入力ポートに入力する入力光を前記第6の出力ポートに出力する第4の光スイッチ素子と
    前記第6の出力ポートに接続され、第6のゲート制御信号が供給され、第6の入射光の波長より短いバンドギャップ波長を有し第6のpin接合が設けられ前記第6の入射光が伝搬する第6の半導体層を備え、前記第6のゲート制御信号のレベルに応じて、前記第6の入射光を透過または遮断する第6の光ゲート素子とを有し、
    前記第3の光スイッチ素子は、前記第4の入力ポートに入力する入力光を出力する場合には、前記第3のスイッチ制御信号の大きさに応じて前記第4の出力ポートまたは前記第5の出力ポートに出力される出力光の強度を変化させ、
    前記第4の光スイッチ素子は、前記第5の入力ポートまたは前記第6の入力ポートに入力する入力光を前記第6の出力ポートに出力する場合には、前記第4のスイッチ制御信号の大きさに応じて前記第6の出力ポートから出力される出力光の強度を変化させ、
    前記第4乃至第6の光ゲート素子はそれぞれ、前記第4乃至第6の入射光を透過させる場合には、透過している前記第4乃至第6の入射光の強度に対応する第2の光電流を前記第4乃至第6のpin接合で生成する
    スイッチ装置。
  7. 請求項6に記載の光スイッチ装置において、
    前記第1の入力ポートに外部から前記第1の信号光が供給され、前記第4の入力ポートに外部から前記第2の信号光が供給され、
    前記制御部は、前記第1乃至第6の光ゲート素子のうちの前記第1の信号光または前記第2の信号光を透過させているそれぞれの光ゲート素子が生成する前記第1又は第2の光電流が増加するように、前記第1乃至第4のスイッチ制御信号の一部又は全部を調整することを
    特徴とする光スイッチ装置。
  8. 請求項1、2及び4のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
    前記半導体層は、シリコン単結晶であることを
    特徴とする光スイッチ装置。
  9. 請求項3に記載の光スイッチ装置の制御方法において、
    前記半導体層は、シリコン単結晶であることを
    特徴とする光スイッチ装置の制御方法。
  10. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光スイッチ装置において、
    前記第1乃至第6の半導体層は、シリコン単結晶であることを
    特徴とする光スイッチ装置。
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