JP5560733B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に向けてインクを吐出させて印刷を行う印刷装置に関する。
紙などの記録媒体に印刷を行う印刷装置の一例として、インクジェットプリンタ(印刷装置)などが知られている。インクジェットプリンタは、記録媒体に文字や画像等を記録する装置であり、吐出ヘッド(噴射ヘッド)に設けられたノズルから記録媒体に向けてインクを吐出させる構成になっている。
こうした記録媒体に印刷を実施する際に、記録媒体の両方の側端部(エッジ)まで余白無く印刷する、いわゆる「縁なし印刷」が広く利用されている。縁なし印刷は、例えばデジタルカメラで撮影した画像(写真)を見栄え良くプリントできる。
こうした縁なし印刷を行う印刷装置では、プリント時に記録媒体をプラテンによって支持して、記録媒体の側端部まで隙間無くインクを吐出させるために、記録媒体の側端部の外縁に位置するプラテン領域にインクが付着する。プラテンにインクが付着していると、次に記録媒体にプリントを行う際に、プラテンに残留しているインクが記録媒体に転写され、記録媒体を汚してしまう虞がある。このため、プラテンにインク吸収材を取り付ける技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、記録媒体の側端に対応した部分に穴部を形成し、この穴部に設けた吸収材を動力によって可変させることで、記録媒体のサイズや状態に応じて吸収材の高さを可変させることが可能な液体噴射装置が記載されている。
特開2003−285433号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示した液体噴射装置では、吸収材の位置を可変させるための動力機構としてモータやギアなどの機構が必要となり、液体噴射装置(印刷装置)の大幅なサイズ、重量の増加、製造コストの大幅な上昇を招くという課題があった。モータを他の機構、例えば記録媒体の搬送モータなどと兼用した場合でも、動力経路の切替機構などが必要となり、やはり構造の複雑化による重量の増加や製造コストの大幅な上昇は避けられない。
また、上述した特許文献1に示した液体噴射装置では、吸収材を分割する必要があるため、分割配置された吸収材どうしの間に隙間ができる。こうした隙間にインクが噴射されると、この隙間ではインクを吸着できないため、インクが霧状に飛散するインクミストの発生原因となるという課題もあった。
本発明にかかるいくつかの態様は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、記録媒体の汚損を確実に防止しつつ、記録媒体の側端部まで余白無く印刷可能な印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のいくつかの態様は次のような印刷装置を提供した。
すなわち、本発明の印刷装置は、記録媒体を支持する支持部材と、前記記録媒体に向けてインクの液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記支持部材に配設され、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する吸収材と、を有する印刷装置であって、
前記吸収材は、前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記記録媒体の搬送方向に沿った両側端部が通過する領域に対応して凹部を形成したことを特徴とする。
前記支持部材には、前記記録媒体の搬送方向に沿って延び、前記記録媒体を支持する複数のリブが形成され、該リブは前記支持部材の基準面から突出するとともに、前記吸収材の凹部は、前記基準面と同じか、それよりも低くなるように形成されることが好ましい。
また、前記リブは前記凹部を臨む位置に形成され、前記吸収材の凹部の前記基準面に対する位置は、前記リブの頂部の高さに応じて設定されることが好ましい。
前記凹部は、複数サイズの前記記録媒体の両側端部にそれぞれ対応して、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向で互いに異なる位置に複数組形成されることが好ましい。
前記吸収材は、前記記録媒体の一方の側端部に対応する凹部から他方の側端部に対応する凹部まで、一連の部材を成すことが好ましい。
前記吸収材は、表面に保湿剤が担持された多孔質部材からなることが好ましい。
本実施形態に係る印刷装置(インクジェットプリンタ)の一例を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 吐出ヘッドの概略構成を示す模式図である。 プラテン(支持部材)の要部を示す斜視図である。 図4におけるA−A線での断面図である。 吸収材を示す外観斜視図である。 プラテンの主走査方向Xに沿った要部拡大断面図である。 プラテンの副走査方向Yに沿った要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態に係る印刷装置として、吐出ヘッドの噴射口から記録媒体にインクを噴射して、記録媒体に対する記録を実行するインクジェットプリンタを例示して説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ(印刷装置)1は、インクにより記録紙に対する記録を実行する記録ユニット2と、記録紙(記録媒体)を搬送するための記録紙搬送機構3とを備えている。
記録ユニット2は、インクを記録紙に向けて吐出する吐出ヘッド(流体噴射ヘッド)4と、この吐出ヘッド4を支持しながら移動可能なキャリッジ5と、吐出ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、インクが吐出される記録紙を支持するプラテン(支持部材)6とを備える。
インクジェットプリンタ1は、キャリッジ5を移動させるモータ等を含むキャリッジ駆動装置7と、キャリッジ5の移動を案内するキャリッジガイド部材とを備えている。
キャリッジ5は、キャリッジガイド部材に案内されながら、キャリッジ駆動装置7によって、主走査方向Xに移動する。記録紙は、記録紙搬送機構3により、記録ユニット2に対して、主走査方向Xと交差する副走査方向Yに沿って移動する。
給紙カセット9は、インクジェットプリンタ1の本体の背面側に、着脱可能に設けられている。給紙カセット9は、積層された複数の記録紙を収容可能に設けられている。
記録紙搬送機構3は、給紙カセット9の記録紙を搬出するための給紙ローラと、給紙ローラを駆動するモータ等を含む給紙ローラ駆動装置10と、記録紙の移動を案内する記録紙ガイド部材11と、給紙ローラに対して搬送方向の下流側に配置されている搬送ローラと、搬送ローラを駆動する搬送ローラ駆動装置と、記録ユニット2に対して搬送方向の下流側に配置されている排出ローラとを有している。
給紙ローラは、給紙カセット9に積層されている複数の記録紙のうち、最も上側に配置されている記録紙をピックアップし、給紙カセット9より搬出可能に構成されている。給紙カセット9の記録紙は、記録紙ガイド部材11に案内されながら、給紙ローラ駆動装置10によって駆動する給紙ローラによって、搬送ローラに送られる。搬送ローラに送られた記録紙は、搬送ローラ駆動装置によって駆動する搬送ローラにより、搬送方向の下流側に配置された記録ユニット2に搬送される。
記録ユニット2を構成するプラテン(支持部材)6は、吐出ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、記録紙の下面(裏面)側を支持する。こうしたプラテン(支持部材)6の詳細な構造を後ほど詳述する。
吐出ヘッド4及びキャリッジ5は、プラテン6の上方に配置されている。記録紙搬送機構3は、記録ユニット2による記録動作と連動して、記録紙を副走査方向Yに沿って搬送する。記録ユニット2で記録された記録紙は、排出ローラを含む記録紙搬送機構3によって、インクジェットプリンタ1の正面側から排出される。
また、インクジェットプリンタ1は、インクカートリッジのインクをキャリッジ5の吐出ヘッド4に供給するインク供給チューブ12を備えている。インクカートリッジのインクは、インク供給針を介してインク供給路に供給され、そのインク供給路より、インク供給チューブ12を介して、キャリッジ5の吐出ヘッド4に供給される。
また、インクジェットプリンタ1は、吐出ヘッド4をメンテナンス可能なメンテナンス装置13を備えている。
メンテナンス装置13は、キャッピング装置14及びワイピング装置15を含む。
ワイピング装置15は、吐出ヘッド4と対向可能なワイプ部材44を備えており、このワイプ部材44を用いて、残留したインク等、吐出ヘッド4のノズル面に付着している異物を拭き取ったり、払ったりすることができる。
メンテナンス装置13は、キャリッジ5及び吐出ヘッド4のホームポジションに配置されている。ホームポジションは、キャリッジ5の移動領域内であって、記録ユニット2による記録動作が実行される記録領域の外側の端部領域に設定されている。
そして、電源が切断されている間、あるいは長時間に亘って記録動作が実行されない場合、キャリッジ5及び吐出ヘッド4は、ホームポジションに配置される。
図2は、インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、全体の動作を制御する制御装置58を備えている。この制御装置58には、インクジェットプリンタ1の動作に関する各種情報を入力する入力装置59と、インクジェットプリンタ1の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置60とが接続されている。
また、制御装置58には、記録紙搬送機構3、キャリッジ駆動装置7、キャッピング装置14及びワイピング装置15を含むメンテナンス装置13等が接続されている。また、インクジェットプリンタ1は、圧電素子25を含む駆動ユニットに入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62を備えている。この駆動信号発生器62は、制御装置58に接続されている。
駆動信号発生器62には、吐出ヘッド4の圧電素子25に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて吐出パルス等の駆動信号を発生する。
図3は吐出ヘッドの概略構成を示す模式図である。
図3に示すように、吐出ヘッド4は、複数のノズル16が形成されたノズル基板21を備えている。ノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材であり、その下面が複数のノズル16が形成された噴射面21aとなっている。
吐出ヘッド4には、例えばポリプロピレン等の樹脂材料を成型してなるサブタンク26が接続されている。サブタンク26には、インク室27となる凹部が形成され、この凹部の開口面に透明な弾性シートを貼設してインク室27が区画されている。サブタンク26には、インク供給チューブ12を介してインクカートリッジ28が接続されている。
インクカートリッジ28は、ケース部材28Aと、ケース部材28Aに収容され且つ可塑性材料で形成されたインクパック28Bとを含む。インクパック28B内には吐出ヘッド4に供給されるインクLが貯留されている。
インクカートリッジ28に貯留されているインクLは、インク供給チューブ12を介して、サブタンク26に供給され、サブタンク26から吐出ヘッド4に流入する。吐出ヘッド4に流入したインクは、各ノズル16から記録紙(記録媒体)Mに向けてそれぞれ噴射される。
図4は、プラテン(支持部材)の要部を示す斜視図である。また、図5は、図4におけるA−A線での断面図である。
プラテン(支持部材)6は、全体が略板状の部材であり、その一面側6a上を記録紙(記録媒体)Mが搬送されつつ、吐出ヘッド4からインクDが吐出され、記録が行われる。プラテン6には、その基準面Sから上方、即ち吐出ヘッド4が配された方向に向けてリブ31が多数形成されている。リブ31は、記録紙Mの搬送方向である副走査方向Yに沿って延びるレール状の部材であり、プラテン6の基材と一体に形成されていれば良い。こうした多数のリブ31の頂部31aで記録紙Mが支持されることにより、記録紙Mが少ない摩擦で円滑に副走査方向Yに搬送される。
一方、プラテン6には、その基準面Sから下方、即ち吐出ヘッド4から遠ざかる方向に向けて、吸収材32を収容する収容溝33が形成されている。こうした収容溝33は、このインクジェットプリンタ1に使用可能な複数サイズの記録紙Mのうち、最大の紙幅をもつ記録紙M1の紙幅よりも広い幅で主走査方向Xに沿って延びる、略ロ字型の溝である。
こうした収容溝33は、インクジェットプリンタ1に使用可能な複数サイズの記録紙Mのそれぞれの両側端部が通過する領域は、他の領域よりも基準面Sからの深さが深くなるように形成されている。こうした深い領域Fによって、収容溝33に収容される吸収材32に凹部34が形成される。
図6は、収容溝に収容される吸収材を示す外観斜視図である。
吸収材32は、プラテン6に形成された収容溝33を象った形状に形成されている。こうした吸収材32は、インクDを容易に吸収可能で、かつ柔軟な材料で形成されるのが好ましい。多孔質部材の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、レーヨン等の合成繊維、パルプなどを原料とする不織布、またはスポンジ等が挙げられる。
また、吸収材32で吸収したインクDを更に廃インク吸収装置(図示略)等で吸引する場合には、吸収材32に吸収されたインクが固化しないように、吸収材32に保湿剤を含ませることも好ましい。こうした保湿剤は、インクの乾燥を抑制するためのものであって、例えばグリセリンなどが挙げられる。また、グリセリン以外にも顔料インクを保湿することが可能な保湿成分を用いてもよく、例えば複数の保湿成分を混合させたものでも良い。
再び図4,5を参照して、吸収材32は、プラテン6に形成された収容溝33に収容される。そして、収容溝33に収容された吸収材32は、収容溝33の深い領域Fでは基準面Sよりも深い領域にその表面(露出面)が位置する凹部34が形成される。一方、これら凹部34以外の領域では、その表面(露出面)は、基準面Sと同等な位置であればよい。
こうした吸収材32の凹部34は、記録紙Mの搬送方向と直交する幅方向、即ち主走査方向Xに沿って互いに異なる位置に複数組形成されていればよい。本実施形態のインクジェットプリンタ1においては、使用可能な複数サイズの記録紙Mのそれぞれの両側端部が通過する領域に形成されていればよい。例えば、図4においては、主走査方向Xにおける第一の紙幅w1を持つ第一の記録紙M1の両側端部M1a,M1bが吸収材32と対面する領域に凹部34aを形成し、また、主走査方向Xにおける第二の紙幅w2を持つ第二の記録紙M2の両側端部M2a,M2bが吸収材32と対面する領域に凹部34bを形成すればよい。
吸収材32は、こうした凹部34のうち、主走査方向Xにおける最も大きな紙幅を持つ記録紙Mの側端部に対応する凹部34、即ち、図4においては第一の紙幅w1を持つ第一の記録紙M1の両側端部M1a,M1bとそれぞれ対面する一方の凹部34aから他方の凹部34aまでの間で延びる矩形を成す一連の部材(1枚の吸収材)から形成されている。そして、吸収材32の中央部分には、いくつかのリブ31を露呈させる開口32a(図6参照)が形成されている。こうした一連の(1枚の)吸収材32は、収容溝33の深い領域Fでは折り曲げるようにして(図6の点線で示す折曲げ線Gを参照)主走査方向Xに沿って横断するようにプラテン6の収容溝33に収容される。
以上のような構成のインクジェットプリンタ(印刷装置)の作用について、図7を参照しつつ説明する。
図7は、図4に示すプラテン(支持部材)のうち、記録紙Mの一方の側端部に対応する領域を示した、主走査方向Xに沿った要部拡大断面図である。
本発明のインクジェットプリンタ(印刷装置)1を用いて、記録紙Mの側端部まで余白の無い、いわゆる縁なし印刷を行う際には、プラテン6の多数のリブ31に支持された記録紙Mの側端部よりも外側まで吐出ヘッド4を移動させた状態でインクDを吐出させる。この時、図7に示すように、インクDは記録紙Mの側端部まで余白無く吐出されるとともに、その一部は側端部よりも外側、即ちプラテン6に向けて直接吐出される。
こうした、吐出ヘッド4から記録紙Mの側端部よりも外側に吐出されたインクDは、記録紙Mの側端部の下側に設けられている吸収材32によって吸収され、プラテン6に直接インクが付着することを防止する。そして、記録紙Mの側端部に対応する部分には、プラテン6の基準面Sよりも低くなるように吸収材32の凹部34が形成されているため、記録紙Mの側端部の裏面側がインクで汚損されることが無い。
即ち、記録紙Mの側端部は自重によって、リブ31の頂部31aの高さから基準面Sに向けて湾曲する(垂れ下がる)。このため、吸収材32の表面が基準面Sと同じかそれよりも高い位置にある場合、記録紙Mの側端部が吸収材32の表面に接触する虞がある。記録紙Mの側端部が吸収材32に接触すると、記録紙Mの側端部や裏面側に吸収材32に吸収されていたインクが付着(転写)し、記録紙Mを汚損してしまう。
しかしながら、記録紙Mの側端部に対応する部分に、プラテン6の基準面Sよりも低くなるように吸収材32の凹部34を形成することによって、記録紙Mの側端部が吸収材32に接触する虞が無くなり、側端部まで鮮明に綺麗な状態で記録紙Mに縁なし印刷を行うことが可能になる。しかも、従来のように、吸収材の位置を可変させるための動力機構、例えばモータやギアなどの大掛かりな装置が全く不要であり、記録紙Mの側端部に対応する部分に吸収材32の凹部34を形成するだけで、簡易に、かつ低コストに縁なし印刷時の記録紙の汚損を確実に防止することが可能になる。また、記録紙Mの側端部が吸収材32に接触して紙詰まりを起こす懸念も解消できる。
また、吸収材32は、一連の(一枚の)多孔質部材(シート)によって形成すれば、取替えなどのメンテナンスが極めて容易であり、ランニングコストも低く抑えられる。なお、吸収材32は、一定量のインクを吸収したときに新しいものに交換する方式以外にも、例えばプラテン6の収容溝33の一端に、吸収材32に吸収された廃インクを吸引する装置を設けても良い。
このような吸収材32の凹部34の基準面Sに対する深さL1は、凹部34に臨む位置に形成されたリブ31Aの基準面Sから頂部31aまでの高さL2に応じて設定されれば良い。即ち、記録紙Mの側端部が吸収材32と対向する位置にあるときに、この側端部を支える最も外側のリブ31Aの頂部31aから凹部34の表面までの距離(高さ)L3は、凹部34の深さL1とリブ31Aの高さL2とを足したものになる。このため、記録紙Mの側端部を支える最も外側のリブ31Aの位置から記録紙Mの垂れ下がる量よりも、この距離(高さ)L3が大きくなるように凹部34の深さL1を設定すればよい。
図8は、図4に示すプラテン(支持部材)のうち、吸収材が形成された領域の副走査方向Yに沿った要部拡大断面図である。
プラテン6の収容溝33に吸収材32を収容することによって、記録紙Mの副走査方向Yにおける先端部も、吸収材32への接触によって汚損することを防止できる。図8(a)に示すように、記録紙Mの搬送時にその先端部が隣接するリブ31どうしの間を通過すると、この先端部は自重によって基準面Sに向けて僅かに湾曲する(垂れ下がる)。
しかしながら、収容溝33に吸収材32を収容することによって吸収材32の表面が基準面Sから突出することがなくなるため、記録紙Mの先端部が垂れ下がっても、記録紙Mの先端部が吸収材32に接触することなく隣接するリブ31に達する(図8(b)参照)。これによって、先端部まで鮮明に綺麗な状態で記録紙Mに縁なし印刷を行うことが可能になる。また、記録紙Mの先端部が吸収材32に接触して紙詰まりを起こす懸念も解消できる。
1…インクジェットプリンタ(印刷装置)、4…吐出ヘッド、6…プラテン(支持部材)、31…リブ、32…吸収材、34…凹部、D…インク、M…記録紙(記録媒体)、S…基準面。

Claims (6)

  1. 記録媒体を支持する支持部材と、前記記録媒体に向けてインクの液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する吸収材と、を有する印刷装置であって、
    前記支持部材は、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に配置された複数のリブで、前記記録媒体を支持し、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記記録媒体の搬送方向に沿った両側端部が通過する領域に、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記リブの頂部より高さの低い凹部に、前記吸収材が配置され、
    前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記リブの頂部の位置と前記凹部に位置する前記吸収材の表面の位置との高さ方向における差異である距離は、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記リブの位置から前記記録媒体が自重により垂れ下がる量よりも大きくなるように設定され
    前記凹部は、複数サイズの前記記録媒体の両側端部にそれぞれ対応して、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向で互いに異なる位置に複数組形成され、
    前記吸収材は、前記記録媒体の一方の側端部に対応する凹部から他方の側端部に対応する凹部まで、一連の部材を成すことを特徴とする印刷装置。
  2. 記録媒体を支持する支持部材と、前記記録媒体に向けてインクの液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する吸収材と、を有する印刷装置であって、
    前記支持部材は、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に配置された複数の突起で、前記記録媒体を支持し、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記記録媒体の搬送方向に沿った両側端部が通過する領域に、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記突起の頂部より高さの低い凹部に、前記吸収材が配置され、
    前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記突起の頂部の位置と前記凹部に位置する前記吸収材の表面の位置との高さ方向における差異である距離は、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記突起の位置から前記記録媒体が自重により垂れ下がる量よりも大きくなるように設定され
    前記凹部は、複数サイズの前記記録媒体の両側端部にそれぞれ対応して、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向で互いに異なる位置に複数組形成され、
    前記吸収材は、前記記録媒体の一方の側端部に対応する凹部から他方の側端部に対応する凹部まで、一連の部材を成すことを特徴とする印刷装置。
  3. 前記吸収材は、表面に保湿剤が担持された多孔質部材からなることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 記録媒体を支持する支持部材と、前記記録媒体に向けてインクの液滴を吐出する吐出ヘッドと、を有する印刷装置であって、
    前記支持部材は、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に配置された複数のリブで、前記記録媒体を支持し、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記複数のリブより前記記録媒体の搬送方向にずらした位置にある領域に、前記リブの頂部より高さの低い第1凹部に、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する第1吸収材が配置され、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記記録媒体の搬送方向に沿った両側端部が通過する領域に、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記リブの頂部より高さの低い第2凹部に、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する第2吸収材が配置され、
    前記第2吸収材の表面の位置の高さは、前記第1吸収材の表面の位置の高さより低く、
    前記第2凹部は、複数サイズの前記記録媒体の両側端部にそれぞれ対応して、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向で互いに異なる位置に複数組形成され、
    前記吸収材は、前記記録媒体の一方の側端部に対応する第2凹部から他方の側端部に対応する第2凹部まで、一連の部材を成すことを特徴とする印刷装置。
  5. 記録媒体を支持する支持部材と、前記記録媒体に向けてインクの液滴を吐出する吐出ヘッドと、を有する印刷装置であって、
    前記支持部材は、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に配置された複数の突起で、前記記録媒体を支持し、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記複数の突起より前記記録媒体の搬送方向にずらした位置にある領域に、前記突起の頂部より高さの低い第1凹部に、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する第1吸収材が配置され、
    前記吐出ヘッドと対向する露出面のうち、前記記録媒体の搬送方向に沿った両側端部が通過する領域に、前記記録媒体の前記側端部を支える最も外側の前記突起の頂部より高さの低い第2凹部に、前記吐出ヘッドから吐出された前記インクを吸収する第2吸収材が配置され、
    前記第2吸収材の表面の位置の高さは、前記第1吸収材の表面の位置の高さより低く、
    前記第2凹部は、複数サイズの前記記録媒体の両側端部にそれぞれ対応して、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向で互いに異なる位置に複数組形成され、
    前記吸収材は、前記記録媒体の一方の側端部に対応する第2凹部から他方の側端部に対応する第2凹部まで、一連の部材を成すことを特徴とする印刷装置。
  6. 前記吸収材は、表面に保湿剤が担持された多孔質部材からなることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
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