JP5545454B2 - 回転ダンパー及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転ダンパー及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真複写機に適用される感光体ドラムを回転駆動する駆動装置において、ギア間に防振ゴムを介在させることにより、感光体ドラムに振動が伝達されることを規制する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、粘性流体の流量を変更することによって、低回転時と高回転時とでの回転振動の減衰定数を一定に保持する技術も、従来からしられている(例えば、特許文献2)。
特開2002−174932号公報 特開2001−099231号公報
ここで、特許文献1の画像形成装置では、上述のように、防振ゴムの弾性変形を利用することによって、振動を吸収し、この振動が感光体ドラムに伝達されることを未然に防止している。
しかし、防振ゴムの弾性係数が、使用期間に応じて経時的に変化したり、周囲の温度変化に従って変化すると、防振ゴムの変形量の値は、使用期間や周囲温度に応じて変化する。これにより、安定した振動減衰効果を得ることができなくなる。その結果、感光体ドラムに振動が伝達されることを良好に防止できず、記録材に転写される画像に周期ムラの問題が生ずる。
そこで、本発明では、使用環境によらず、振動の伝達を効率的に抑制できる回転ダンパーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本願発明の回転ダンパーは、回転軸を中心に回転する第1回転体と、前記回転軸を中心に回転する第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置された少なくとも1つの第1粘弾性体と、前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置されており、前記第1粘弾性体と接触しつつ、前記回転軸を中心とした回転方向の圧縮荷重を、前記第1粘弾性体に付与することによって、前記第1回転体および前記第2回転体の間でトルクを伝達する接触部とを備え、前記接触部は、該接触部を支持する支持部材が前記回転軸の径方向に移動可能に支持される支持機構により前記第1粘弾性体との接触位置を前記回転軸の径方向に移動可能であることを特徴とする。
上記回転ダンパーにおいて、前記第1粘弾性体は前記第1回転体上であって前記回転軸の径方向に沿って配置され、前記支持機構は、前記第2回転体上に設けられたガイド孔によって前記支持部材を前記回転軸の径方向に移動可能に案内することで、前記接触位置を前記回転軸の径方向に移動可能であるものとしても構わない。また、上記回転ダンパーにおいて、前記第2回転体に設けられるとともに、前記ガイド孔に沿った長さが、変化する伸縮部をさらに備え、前記接触部は、前記伸縮部の変化に応じ、前記ガイド孔に沿って移動するものとしても構わない。
また、上記回転ダンパーにおいて、前記伸縮部は、第2粘弾性体であって、前記第2粘弾性体は、前記第1粘弾性体に付与される圧縮荷重の反力と、回転に基づいた遠心力と、によって、圧縮変形されるとともに、前記接触位置は、前記第2粘弾性体の圧縮変化に応じ、前記ガイド孔に沿って移動するものとしても構わない。
また、本願発明の回転ダンパーは、回転軸を中心に回転する第1回転体と、前記回転軸を中心に回転する第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置された少なくとも1つの第1粘弾性体と、前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置されており、前記第1粘弾性体と接触しつつ、前記回転軸を中心とした回転方向の圧縮荷重を、前記第1粘弾性体に付与することによって、前記第1回転体および前記第2回転体の間でトルクを伝達する接触部とを備え、前記接触部は、前記第1粘弾性体との接触位置を移動可能であるとともに、前記第1粘弾性体は、前記第1回転体および前記第2回転体のうちの一方の回転体に設けられており、前記接触部は、前記第1回転体および前記第2回転体のうちの他方の回転体に設けられるとともに、前記他方の回転体の径方向に対して傾斜する移動線に沿って移動し、前記移動線の両端のうち、前記回転軸側の一端と、前記回転軸とを結ぶ直線を、基準線とする場合、前記移動線の他端は、前記基準線から前記回転方向の逆方向に離隔する位置に配置されることを特徴とする。
また、上記回転ダンパーにおいて、前記他方の回転体に設けられるとともに、前記移動線に沿った長さが、変化する伸縮部、をさらに備え、前記接触部は、前記伸縮部の変化に応じ、前記移動線に沿って前記回転軸の遠方側に移動するものとしても構わない
また、上記回転ダンパーにおいて、前記伸縮部は、第2粘弾性体であって、前記第2粘弾性体は、前記第1粘弾性体に付与される圧縮荷重の反力と、回転に基づいた遠心力と、によって、圧縮変形されるとともに、前記接触位置は、前記第2粘弾性体の圧縮変化に応じ、前記移動線に沿って前記回転軸の遠方側に移動するものとしても構わない
また、上記回転ダンパーにおいて、回転方向に沿った前記第1粘弾性体のサイズが、前記第1粘弾性体の厚さと定義される場合、前記回転軸の遠方側における前記第1粘弾性体の前記厚さは、前記回転軸側における前記第1粘弾性体の前記厚さより大きいものとしても構わない
また、上記回転ダンパーにおいて、前記回転軸に沿った前記第1粘弾性体のサイズが、前記第1粘弾性体の幅と定義される場合、前記回転軸の遠方側における前記第1粘弾性体の幅は、前記回転軸側における前記第1粘弾性体の幅より小さいものとしても構わない
また、本願発明の画像形成装置は、記録材にトナー画像を形成する画像形成装置であって、回転駆動される像担持体と、前記像担持体上にトナー画像を形成するための現像ローラーを有する現像部とを備え、上記いずれかの回転ダンパーを、前記像担持体の回転軸または前記現像ローラーの回転軸に、備えることを特徴とする。
本願発明によれば、接触部は、第1粘弾性体との接触位置を移動させることができる。そのため、第1回転体および第2回転体の間でトルクが伝達される場合において、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
本願発明によれば、接触部は、第1粘弾性体との接触位置を、経時に伴って回転軸の径方向に移動させることができる。これにより、第1粘弾性体は、使用にともなう経時変化を受けていない位置で、トルクを伝達することできる。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
本願発明によれば、接触部は、第1粘弾性体との接触位置を、環境温度変化に伴って回転軸の径方向に移動させることができる。これにより、第1粘弾性体は、温度に応じた位置で圧縮荷重を受け、第1回転体および第2回転体のねじれ角度は、一定範囲内となる。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
本願発明によれば、第1回転体および第2回転体の間でトルクが伝達される場合、伸縮部の長さが変化する。例えば、温度上昇により伸縮部の長さが増大することによって、第1粘弾性体が接触部から圧縮荷重を受ける位置は、第1粘弾性体に沿って、回転軸から回転軸の遠方側に徐々に移動する。
これにより、第1粘弾性体の温度変化と、温度に従った伸縮部の長さと、を対応させることによって、第1回転体および第2回転体のねじれ角度は一定範囲内となる。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
本願発明によれば、第1回転体および第2回転体の間でトルクが伝達される場合、第2粘弾性体は、第1粘弾性体との接触に起因する反力と、回転に起因する遠心力と、の合力によって、圧縮変形される。
例えば、使用にともなう経時変化によって、移動線に沿った第2粘弾性体の長さは、徐々に小さくなり、第1粘弾性体が接触部から圧縮荷重を受ける位置は、第1粘弾性体に沿って、回転軸側から回転軸の遠方側に徐々に移動する。
また、例えば、温度上昇により第2粘弾性体の弾性係数が低下すると、移動線に沿った第2粘弾性体の長さは、温度上昇に従って徐々に小さくなる。そして、第1粘弾性体が接触部から圧縮荷重を受ける位置は、第1粘弾性体に沿って、回転軸側から回転軸の遠方側に徐々に移動する。
これにより、例えば、第1粘弾性体の経時変化と第2粘弾性体の経時変化とを対応させることによって、第1粘弾性体は、使用にともなう経時変化を受けていない位置で、第1回転体および第2回転体の間のトルクを伝達することできる。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
また、例えば、第1粘弾性体の温度変化と第2粘弾性体の温度変化とを対応させることによって、第1回転体および第2回転体のねじれ角度は一定範囲内となる。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
本願発明において、遠方側における第1粘弾性体の厚さは、回転軸側における第1粘弾性体の厚さより大きくなるように設定されている。これにより、遠方側における第1粘弾性体のばね定数は、回転軸側における第1粘弾性体のばね定数より小さくなる。一方、第1回転体および第2回転体の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体が接触部から受ける圧縮荷重は、回転軸側から回転軸の遠方側に向かって小さくなる。そのため、接触部が回転軸の遠方側に移動する場合であっても、第1および第2回転体のねじれ角度が一定範囲内となるようにすることができる。
本願発明において、遠方側における第1粘弾性体の幅は、回転軸側における第1粘弾性体の幅より小さくなるように設定されている。これにより、遠方側における第1粘弾性体のばね定数は、回転軸側における第1粘弾性体のばね定数より小さくなる。一方、第1回転体および第2回転体の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体が接触部から受ける圧縮荷重は、回転軸側から回転軸の遠方側に向かって小さくなる。そのため、接触部が回転軸の遠方側に移動する場合であっても、第1回転体および第2回転体のねじれ角度が一定範囲内となるようにすることができる。
本願発明の画像形成装置は、上記回転ダンパーを備えることにより、現像ローラーや像担持体の回転トルクが変動した場合であっても、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
例えば、現像剤の増減に起因した現像ローラーの回転トルクの変動による振動を抑制できる。そのため、現像ローラーの振動に起因する画像不良の発生を抑制できる。また、例えば、像担持体と現像ローラーが同一の駆動源から回転力を付与されている構成において、現像ローラーの回転トルクの変動による像担持体への振動の伝播が効果的に抑制される。そのため、像担持体の振動に起因する画像不良の発生を抑制できる。
本発明の第1から第4の実施の形態における画像形成装置の全体構成の一例を示す正面図である。 本発明の第1および第4の実施の形態の駆動部における動力伝達系のスケルトン図である。 第1の実施の形態における回転ダンパーの構成の一例を示す正面斜視図である。 第1の実施の形態における回転ダンパーの構成の一例を示す背面斜視図である。 第1の実施の形態における第1粘弾性体、接触部、および第2粘弾性体の構成の一例を示す正面斜視図である。 第1の実施の形態における案内部の構成の一例を示す正面斜視図である。 第1の実施の形態における第1粘弾性体の形状の一例を説明するための正面斜視図である。 第1の実施の形態の第1粘弾性体について、荷重位置におけるばね定数と、荷重位置における厚さと、の関係の一例を示すグラフである。 第2粘弾性体が受ける荷重を説明するための正面図である。 使用による第1および第2粘弾性体の経時変化が初期状態の場合における接触部の位置を説明するための正面斜視図である。 第1および第2粘弾性体が初期状態の場合における接触部の位置を説明するための背面斜視図である。 第1および第2粘弾性体が使用による経時変化を受けた場合における接触部の位置を説明するための正面斜視図である。 第1および第2粘弾性体が使用による経時変化を受けた場合における接触部の位置を説明するための背面斜視図である。 第2の実施の形態における回転ダンパーの構成の一例を示す正面斜視図である。 第2の実施の形態における第1粘弾性体、接触部、および第2粘弾性体の構成の一例を示す正面斜視図である。 第2の実施の形態における第1粘弾性体の形状の一例を説明するための正面斜視図である。 第2の実施の形態の第1粘弾性体について、荷重位置におけるばね定数と、荷重位置における厚さと、の関係を示すグラフである。 第3の実施の形態における第1および第2粘弾性体の弾性係数と、温度と、の関係の一例を示すグラフである。 第4の実施の形態における回転ダンパーの構成の一例を示す正面斜視図である。 第4の実施の形態における回転ダンパーの構成の一例を示す背面斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1.1.画像形成装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の全体構成の一例を示す正面図である。ここで、画像形成装置1は、電子写真方式によりモノクロ画像またはカラー画像を印刷する。画像形成装置1は、複写機能および印刷機能に加え、ファクシミリ機能等を複合的に有してもよい。図1に示すように、画像形成装置1は、主として、プリンター部10と、給紙部30と、定着部40と、排紙部50と、スキャナー部55と、表示部80と、制御部90と、を備えている。
なお、図1および以降の各図において、それらの方向関係を明確にすべく必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が、付されている。
プリンター部10は、給紙路R1および搬送路Raを介して供給される記録材Pに、モノクロ画像またはカラー画像を印刷する。図1に示すように、プリンター部10は、主として、作像部11(11Y、11M、11C、11K)と、露光走査部20(20Y、20M、20C、20K)と、中間転写ベルト21と、を含んでいる。
複数(本実施の形態では4つ)の作像部11は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色に対応する。図1に示すように、各作像部11(11Y、11M、11C、11K)は、主として、感光体ドラム13(13Y、13M、13C、13K)と、帯電チャージャー14(14Y、14M、14C、14K)と、現像部16(16Y、16M、16C、16K)と、一次転写ローラー18(18Y、18M、18C、18K)と、ドラムクリーナー19(19Y、19M、19C、19K)と、露光走査部20(20Y、20M、20C、20K)と、を含んでいる。
ここで、本実施の形態のプリンター部10として、いわゆるタンデム方式が採用されており、各作像部11(11Y、11M、11C、11K)は、図1に示すように、例えば、紙面左側から右側に向かって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の順に中間転写ベルト21に沿って並設されている。また、各作像部11(11Y、11M、11C、11K)は、中間転写ベルト21の下方に配置されている。
なお、本実施の形態において、各作像部11Y、11M、11C、11Kは、同種のハードウェア構成を含んでいる。そのため、以下では、作像部11Y、並びに作像部11Yの構成要素である感光体ドラム13Y、帯電チャージャー14Y、現像部16Y、一次転写ローラー18Y、ドラムクリーナー19Y、および露光走査部20Yについて、詳細に説明する。
また、図示の都合上、感光体ドラム13M、13C、13K、帯電チャージャー14M、14C、14K、現像部16M、16C、16K、一次転写ローラー18M、18C、18K、およびドラムクリーナー19M、19C、19Kの各符号は、図1および以降の各図において省略されている。
感光体ドラム13Yは、円筒形状または円柱形状を有しており、中間転写ベルト21を挟んで一次転写ローラー18Yと逆側に配置されている。感光体ドラム13Yの外周面には、光導電膜が設けられている。
したがって、対応する露光走査部20Yから感光体ドラム13Yの外周面に光が照射され、この照射部分の電荷が除去されることによって、感光体ドラム13Yの外周面にイエロー(Y)に対応する静電潜像が、形成される。なお、同様に、感光体ドラム13M、13C、13Kの外周面には、それぞれマゼンタ、シアン、およびブラックに対応する静電潜像が、形成される。
帯電チャージャー14Yは、感光体ドラム13Yの外周面と接触することによって、感光体ドラム13Yの外周面に電荷を付与する。現像部16Yは、静電潜像が形成された感光体ドラム13Yにイエロー(Y)のトナーを供給することによって、感光体ドラム13Yの外周面に静電潜像に基づいたトナー像を形成する。
一次転写ローラー18Yは、図1に示すように、中間転写ベルト21を挟んで感光体ドラム13Yと逆側に配置されている。一次転写ローラー18Yには、感光体ドラム13Yの外周面と逆極性の電荷が、付与されている。これにより、感光体ドラム13Yおよび一次転写ローラー18Yが回転しつつ、感光体ドラム13Yおよび一次転写ローラー18Yの間に中間転写ベルト21が挟み込まれると、中間転写ベルト21にイエロー(Y)のトナー像が転写される。
ドラムクリーナー19Yは、トナー像が中間転写ベルト21に転写された後、現像部16Yから次のイエロートナーが供給される前の期間において、感光体ドラム13Yに残存するトナーを感光体ドラム13Yの外周面から除去する。図1に示すように、ドラムクリーナー19Yは、感光体ドラム13Yの外周面と接触可能な位置に設けられている。
露光走査部20(20Y、20M、20C、20K)は、いわゆる露光部であり、対応する感光体ドラム13(13Y、13M、13C、13K)にレーザー光を照射する。これにより、対応する感光体ドラム13(13Y、13M、13C、13K)の外周面には、静電潜像が形成される。
中間転写ベルト21は、各作像部11(11Y、11M、11C、11K)により一次転写された4色のトナー像を、記録材Pに転写する。図1に示すように、中間転写ベルト21は、駆動ローラー22および従動ローラー23に巻き掛けられており、駆動ローラー22および従動ローラー23は、図1の反時計回りに回転する。さらに、二次転写ローラー25は、搬送路Raを挟んで駆動ローラー22と逆側に配置されており、中間転写ベルト21の外周と接触する。
したがって、中間転写ベルト21の送りタイミングと、搬送路Raを搬送される記録材Pの搬送タイミングと、が調整されることによって、中間転写ベルト21の外周に形成された4色のトナー像が記録材Pに二次転写される。
なお、各作像部11の現像部16から供給される現像材としては、キャリアを用いない1成分系現像剤を用いることができるが、トナーおよびキャリアからなる2成分系現像剤であっても良い。また、中間転写ベルト21の材料としては、ポリカーボネイト、ポリイミド、ポリアミドイミド等を採用することができる。
温湿度センサ29は、プリンター部10付近の温度、および/または、湿度を検知する検知部である。そして、温湿度センサ29により検知された温度および湿度に基づいて、一次転写ローラー18(18Y、18M、18C、18K)および二次転写ローラー25に印加される電圧が調整される。
ここで、一次および二次転写ローラー18、25は、いわゆる弾性ローラーであり、例えば、ニトリルゴムのような合成ゴムにイオン導電物質を添加し発泡させたものにより形成されている。
給紙部30は、記録材Pをプリンター部10に供給する供給部として用いられる。図1に示すように、給紙部30は、主として、給紙カセット31と、給紙ローラー32と、を含んでいる。
給紙カセット31は、複数の記録材Pを収容可能な収容部である。給紙ローラー32は、給紙カセット31内に収容された複数の記録材Pを最上層から順に繰り出すとともに、繰り出された記録材Pを給紙路R1に供給する。
レジストローラー33は、搬送路Raに記録材Pが送り出されるタイミングを制御する。ここで、「記録材Pが搬送される方向」が「搬送方向」と定義される場合、レジストローラー33は、図1に示すように、搬送方向における給紙ローラー32の下流側に設けられている。
シート検出センサ35は、記録材Pの先端を検知する検知部である。図1に示すように、シート検出センサ35は、搬送方向におけるレジストローラー33の下流側に設けられている。そして、シート検出センサ35に記録材Pの先端が到達すると、シート検出センサ35からの出力は、例えば、オフ状態からオン状態に遷移する。したがって、シート検出センサ35から出力される出力値を監視することによって、記録材Pがレジストローラー33の直前まで給紙されたか否かを判断することができる。
定着部40は、記録材P上に転写されたトナー像を定着させる。図1に示すように、定着部40は、搬送路Raに沿った経路上のうち、二次転写ローラー25よりも下流側に配置されている。
排紙部50は、搬送方向における定着部40の下流側に設けられており、トナー像が定着された記録材Pを装置外に排紙する。すなわち、搬送路Raを介して排紙部50に供給される記録材Pは、排紙路R2に案内される。図1に示すように、排紙部50は、主として、排紙路R2の経路上に設けられた排紙ローラー対51と、排紙トレイ52と、を含んでいる。
スキャナー部55は、自動給紙(ADF:Automatic Document Feeder)方式、または、フラットベッド(Flat Bed)方式によって、原稿から画像を読み取る。図1に示すように、スキャナー部55は、排紙部50の上方に配置されている。
表示部80は、例えば、液晶ディスプレイにより構成されており、指や専用のペンで画面に触れることによって画面上の位置を指定できる「タッチパネル」としての機能を、有している。したがって、画像形成装置1の使用者(以下、単に、「使用者」と称する)は、表示部80に表示された内容に基づき、表示部80の「タッチパネル」機能を使用した指示を行うことによって、画像形成装置1に所定の処理(例えば、給紙部30から供給される記録材Pにトナー像を印刷する処理等)を実行させることができる。このように、表示部80は、使用者からの入力動作を受け付ける受付部として使用できる。
操作部85は、複数のキーパッドによって構成された入力部である。例えば、操作部85に含まれる印刷開始ボタン86が押し下げられると、記録材Pに対して印刷処理が実行される。このように操作部85は、表示部80と同様に、使用者からの入力動作を受け付ける受付部として使用できる。
制御部90は、図1に示すように、排紙トレイ52の下方に設けられている。制御部90は、画像形成装置1の各要素の動作制御、およびデータ演算を実現する。図1に示すように、制御部90は、主として、ROM91と、RAM92と、画像メモリ93と、CPU95と、を含んでいる。
ROM(Read Only Memory)91は、いわゆる不揮発性の記憶部であり、例えば、プログラム91aが格納されている。なお、ROM91としては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。
RAM(Random Access Memory)92および画像メモリ93は、揮発性の記憶部である。RAM92は、例えば、CPU95の演算で使用されるデータが格納される。また、画像メモリ93は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色に対応する画像データを格納する。
CPU(Central Processing Unit)95は、ROM91のプログラム91aに従った制御および種々のデータ演算処理等を実行する。例えば、CPU95は、外部端末(図示省略)等からの画像信号を受け、これをデジタル化したY−K色用の画像データに変換し、プリンター部10および給紙部30等の動作を制御することによって、記録材Pへの印刷処理を実行させる。
<1.2.駆動部の構成>
図2は、駆動部60における動力伝達系のスケルトン図である。ここで、駆動部60は、各作像部11(11Y、11M、11C、11K)の感光体ドラム13(13Y、13M、13C、13K)と、現像部16(16Y、16M、16C、16K)(より具体的には、各現像部16の現像ローラー17(17Y、17M、17C、17K)等)に回転力を付与する。図2に示すように、駆動部60は、主として、モーター61と、複数の駆動ギア62、63、65、66、68、69と、を含んでいる。
なお、図示の都合上、図2には、複数の感光体ドラム13(13Y、13M、13C、13K)のうち感光体ドラム13M、13Yが、複数の現像部16(16Y、16M、16C、16K)のうち現像部16Yが、複数の現像ローラー17(17Y、17M、17C、17K)のうち現像ローラー17Yが、複数の回転ダンパー70(70Y、70M、70C、70K)のうち回転ダンパー70Y、70Mが、それぞれ記載されている。
また、以下の説明では、作像部11Y〜11K、感光体ドラム13Y〜13K、現像部16Y〜16K、現像ローラー17Y〜17K、および回転ダンパー70Y〜70Kを総称して、それぞれ作像部11、感光体ドラム13、現像部16、現像ローラー17、および回転ダンパー70とも呼ぶ。
図2に示すように、駆動ギア62は、モーター61の軸心に取り付けられている。また、第1中継ギア63の入力側は、駆動ギア62と、噛み合わされている。さらに、第1中継ギア63の出力側は、入力ギア65(65Y、65M)のそれぞれと、噛み合わされている。
また、図2に示すように、入力ギア65Y、出力ギア66Y、および回転ダンパー70Yは、感光体ドラム13Yの回転軸70aに取り付けられている。また、ドッキングギア69は、例えば、現像部16Yの現像ローラー17Yの軸心に取り付けられている。さらに、第2中継ギア68の入力側は出力ギア66Yと、第2中継ギア68の出力側はドッキングギア69と、それぞれ噛み合わされている。
したがって、感光体ドラム13Yは、回転ダンパー70Yから伝達される回転力により回転する。また、現像ローラー17Yは、回転ダンパー70Y、第2中継ギア68、およびドッキングギア69を介して伝達される回転力により回転させられる。すなわち、モーター61の回転力は、感光体駆動系(例えば、感光体ドラム13Yの回転軸70aに設けられた出力ギア66Y)で分岐される。そして、分岐された回転力は、現像ローラー17Yに伝達される。
また同様に、図2に示すように、入力ギア65M、出力ギア66M、および回転ダンパー70Mは、感光体ドラム13Mの回転軸70aに取り付けられている。したがって、回転ダンパー70Mは、駆動ギア62、第1中継ギア63、入力ギア65、および回転ダンパー70を介して伝達される回転力により回転させられる。
<1.3.回転ダンパーの構成>
図3および図4は、それぞれ本実施の形態における回転ダンパー70の構成の一例を示す正面および背面斜視図である。図5は、本実施の形態における第1および第2粘弾性体73、74、並びに接触部77の構成の一例を示す正面斜視図である。図6は、本実施の形態における案内部76の構成の一例を示す正面斜視図である。
ここで、回転ダンパー70は、モーター61(駆動源)から付与される駆動力を、感光体ドラム13に伝達する。図3から図6に示すように、回転ダンパー70は、主として、
第1の回転部材71および第2の回転部材72と、第1および第2粘弾性体73、74と、案内部76と、接触部77と、を備えている。
第1の回転部材71は、回転軸70aにおいて、第2の回転部材72よりも感光体13側に設けられており、被駆動体側の回転体である。図3に示すように、第1の回転部材71は、回転軸70aを中心に、矢印AR1方向(以下、単に、「回転方向」とも称する)に回転する円盤状の板材である。複数(本実施の形態では4つ)の挿入孔71aは、第1の回転部材71に形成された貫通長孔である。各挿入孔71aは、図3に示すように、回転軸70aの軸中心側(以下、単に、「回転軸70a側」とも称する)から回転軸70aに対して径方向の遠方側(以下、単に、「遠方側」とも称する)に放射状に延びる。
第2の回転部材72は、回転軸70aにおいて、第1の回転部材71よりもモーター61側に設けられており、駆動体側の回転体である。図4に示すように、第2の回転部材72は、回転軸70aを中心に、回転方向に回転する円盤状の板材である。第2の回転部材72は、第1の回転部材71と同心円状に配置されている。複数(本実施の形態では4つ)のガイド孔72aは、第2の回転部材72に形成された貫通長孔である。各ガイド孔72aは、図4に示すように、回転軸70a側から遠方側に放射状に延びる。
なお、本実施の形態において、第1の回転部材71および第2の回転部材72を、それぞれ被駆動側の回転体および駆動側の回転体として説明しているが、第1の回転部材71およびお第2の回転部材72を、それぞれ駆動側の回転体および被駆動側の回転体として構成してもよい。
また、本実施の形態において、第1の回転部材71および第2の回転部材72は、回転軸70aを中心に回転しているが、これに限定されない。例えば、第1の回転部材71の回転軸と、第2の回転部材72の回転軸とを別々の部材で構成し、両回転軸の長手方向の軸中心が略同一であるように構成することもできる。
回転軸70aの回転に伴い、第2の回転部材72が回転すると、第2の回転部材72に配置された案内部76を介して接触部77に回転力が付与される。これにより、第1の回転部材71に配置された第1粘弾性体73に圧縮荷重が与えられ、第1の回転部材71が回転する。このように、回転トルクを伝達することにより振動減衰効果を得ている。
第1および第2粘弾性体73、74のそれぞれは、図3および図4に示すように、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間に配置されている。例えば、複数(本実施の形態では、4つ)の第1粘弾性体73は、第1の回転部材71の挿入孔71aに設けられている。一方、複数(本実施の形態では、4つ)の第2粘弾性体74は、第2の回転部材72のガイド孔72aに設けられている。
なお、本実施の形態の第1および第2粘弾性体73、74としては、使用による経時変化によって弾性係数が変化(本実施の形態では、「減少」)するものが、用いられている。具体的には、第1粘弾性体73および第2粘弾性体74は、株式会社枚方技研製のノンブレンS15、ノンブレンS30等の防振ゴムにより形成することができる。
案内部76は、第2の回転部材72に設けられており、接触部77を挿入孔71aおよびガイド孔72aに沿って移動させる。図6に示すように、案内部76は、主として、ブロック76aと、棒体76bと、を含む。
ここで、案内部76は、第1の回転部材71と第2の回転部材72と、を連通するように配置されている。また、案内部76は、第2の回転部材72からの回転力を第1粘弾性体73に伝達するものであり、案内部76は、第2の回転部材72に付随する部材であると見ることができる。
ブロック76aは、矢印AR2方向(以下、単に、「径方向」とも称する)におけるガイド孔72aの中心線(以下、単に、「移動線」とも称する)76cに沿って摺動する摺動部である。回転方向におけるブロック76aの幅は、ガイド孔72aの幅以下となるように、設定することができる。
また、ブロック76aの側壁に凸部を設け、ガイド孔72aを構成する第2の回転部材72の内壁に凹部を設け、当該凸部と当該凹部を係合させ、ブロック76aがガイド孔72a沿って移動可能であるように、構成してもよい。また、メンテナンス等に際して、案内部76をガイド孔72aから取り外し可能であるように構成してもよい。
また、図4に示すように、ガイド孔72aの回転軸70a側にはブロック76aが、ガイド孔72aの遠方側には第2粘弾性体74が、それぞれ配置された状態で、ブロック76aおよび第2粘弾性体74がガイド孔72aに挿入されている。したがって、第2の回転部材72が回転方向に回転させられると、この回転に起因する遠心力によって、ブロック76aは第2粘弾性体74と接触しつつ、ブロック76aは第2粘弾性体74に圧縮荷重を付与する。
棒体76bは、ブロック76aに固定された軸心である。図3から図6に示すように、ブロック76aがガイド孔72aに挿入されている場合、棒体76bおよび回転軸70aの延伸方向は、平行となる。
接触部77は、棒体76bを軸心として回転する円筒体である。図3および図5に示すように、接触部77は、第1および第2粘弾性体73、74と同様に、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間に配置されている。また、接触部77の中心の中空部には、棒体76bが挿入されており、接触部77は、棒体76bに対して回転自在とされている。
<1.4.第1粘弾性体の形状>
図7は、本実施の形態における第1粘弾性体73の形状の一例を説明するための正面斜視図である。図7に示すように、視線が回転軸70aと平行となるようにして見た第1粘弾性体73の断面形状は、台形状とされている。
ここで、本実施の形態において、回転方向に沿った第1粘弾性体73のサイズが第1粘弾性体73の厚さThと、回転軸70aに沿った第1粘弾性体73のサイズが第1粘弾性体73の幅Wと、それぞれ定義される。この場合において、遠方側(例えば、荷重位置LP1)における第1粘弾性体73の厚さTh1は、図7に示すように、回転軸70a側(例えば、荷重位置LP2)における第1粘弾性体73の厚さTh2より大きくなるように、設定されている。
すなわち、図7に示すように、第1粘弾性体73の幅Wは、回転軸70a側から遠方側にわたって、同様な値となる。一方、第1粘弾性体73の厚さThは、回転軸70a側から遠方側に向かって、徐々に増加する。
また、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体73のばね係数Kは、各々の幅Wが同一の複数のばね体を直列に配置したものと等価であると考えることができる。したがって、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体73が、2つのばね体(ばね係数がそれぞれk1およびk2であるものとする)により構成されているとすると、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体73のばね係数Kは、式(1)のように表すことができる。
1/K = 1/k1 + 1/k2 ・・・ (1)
また、図8は、荷重が付される位置における第1粘弾性体73のばね定数Kと、この位置における第1粘弾性体73の厚さThと、の関係を示すグラフである。図8において、横軸は第1粘弾性体73の厚さTh(mm)を、縦軸は厚さThに対応する第1粘弾性体73のばね定数K(N/m)を、それぞれ示す。さらに、図8中における符号LP1、LP2の引出線は、それぞれ第1粘弾性体73の荷重位置LP1、LP2における幅Wおよびばね定数Kを示すものである。
式(1)および図8から分かるように、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体73のばね係数Kは、第1粘弾性体73の厚さThが増大するに従って減少する。
これにより、遠方側における第1粘弾性体73のばね定数Kは、回転軸70a側における第1粘弾性体73のばね定数Kより小さくなる。一方、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体73が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって徐々に小さくなる。
そのため、使用にともなった第2粘弾性体74の経時変化によって、接触部77が回転軸70aの遠方側に移動する場合であっても、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度は、一定範囲内となる。
<1.5.回転ダンパーの動作>
図9は、第2粘弾性体74が受ける荷重を説明するための正面図である。図10および図11は、それぞれ使用による第1および第2粘弾性体73、74の経時変化前の状態である初期状態の場合における接触部77の位置を説明するための正面および背面斜視図である。図12および図13は、それぞれ第1および第2粘弾性体73、74が使用による経時変化を受けた場合における接触部77の位置を説明するための正面および背面斜視図である。
ここでは、まず、第1の回転部材71および第2の回転部材72の回転時おいて、第2粘弾性体74が受ける力を説明し、次に、使用により第1および第2粘弾性体74が経時変化する場合における回転ダンパー70の動作を説明する。
図9に示すように、接触部77から第1粘弾性体73に圧縮荷重F1が付与されると、接触部77は、圧縮荷重F1の反作用として反力F2を受ける。また、接触部77は、回転に基づいた遠心力F3を受ける。したがって、案内部76のブロック76aは、反力F2および遠心力F3の合力FRを受ける。そのため、案内部76のブロック76aは、ガイド孔72aに沿って、合力FRを第2粘弾性体74に伝える。すなわち、第2粘弾性体74は、第1粘弾性体73に付与される圧縮荷重の反力F2と、回転に基づいた遠心力F3と、によって、圧縮変形される。
ここで、移動線76cの両端のうち、回転軸70a側の一端E1と、回転軸70aと、を結ぶ直線76dを、「基準線」と定義する場合、移動線76cの他端E2は、基準線76dから矢印AR1方向の逆方向に離隔する位置に配置されている。
また、図5に示すように、挿入孔71aにより形成される長孔空間のうち、第1粘弾性体73により占有された空間以外の残部は、接触部77を第1の回転部材71の径方向に案内する案内溝として用いられる。そして、接触部77は、合力FRおよび第2粘弾性体74の経時変化に応じ、第1粘弾性体73と接触しつつ上述の案内溝に沿って進む。
これにより、接触部77は、挿入孔71aに沿って、回転軸70aから遠方側に移動する。すなわち、図4に示すように、接触部77は、第2の回転部材72の径方向に対して傾斜する移動線76cに沿って移動する。そのため、第1粘弾性体73は、使用にともなう経時変化を受けていない位置で、トルクを伝達することで、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
このように、回転ダンパー70の構成要素のうち、特に、第1粘弾性体73、第2粘弾性体74、案内部76、および接触部77は、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間でトルクを伝達する駆動伝達系として、用いられる。
言い換えると、第1粘弾性体73および第2粘弾性体74、案内部76、および接触部77は、使用時間の経過などの使用環境の変化に伴い、第1粘弾性体73に付与される圧縮荷重の位置を移動可能にするための移動機構を構成する。
<1.6.第1の実施の形態の回転ダンパーの利点>
以上のように、第1の実施の形態の回転ダンパー70において、接触部77は、第1粘弾性体73の経時変化に応じ、第1粘弾性体73に沿って回転軸70a側から遠方側に移動する。これにより、第1粘弾性体73は、使用にともなう経時変化を受けていない位置で、トルクを伝達することできる。すなわち、第2粘弾性体74が圧縮荷重を受けて経時変化すると、第1粘弾性体73が接触部77から圧縮荷重を受ける位置が、回転軸70a側から遠方側に移動する。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
また、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間でトルクが伝達される場合、第2粘弾性体74は、第1粘弾性体73との接触に起因する反力F2と、回転に起因する遠心力F3と、の合力FRによって、圧縮変形される。
そして、使用にともなう経時変化によって、移動線76cに沿った第2粘弾性体74の長さは、徐々に小さくなり、第1粘弾性体73が接触部77から圧縮荷重を受ける位置は、第1粘弾性体73(径方向)に沿って、回転軸70a側から遠方側に徐々に移動する。
これにより、第1粘弾性体73の経時変化と第2粘弾性体74の経時変化とを対応させることによって、第1粘弾性体73は、使用にともなう経時変化を受けていない位置で、トルクを伝達することできる。そのため、第1粘弾性体73の厚さThおよび幅Wが径方向に渡って一定であったとしても、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
また、遠方側における第1粘弾性体73の厚さWが、回転軸70a側における第1粘弾性体73の厚さWより大きくなるように設定されている場合、遠方側における第1粘弾性体73のばね定数は、回転軸70a側における第1粘弾性体73のばね定数より小さくなる。
一方、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体73が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって小さくなる。
これにより、接触部77が、回転軸70a側から遠方側に移動する場合であっても、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度が一定範囲内となるようにすることができる。そのため、より安定した振動減衰効果を得ることができる。
また、棒体76bを軸心として回転する接触部77を第1粘弾性体73に接触させることにより、回転方向の駆動力が第1粘弾性体73の受ける荷重となり、接触面での摩耗や摩擦による影響を抑制することができるため、より安定した振動減衰効果を得ることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1および第2の実施の形態の回転ダンパー70、170は、対応する第1粘弾性体73、173の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有している。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
なお、回転ダンパー70、170で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
<2.1.第1粘弾性体の形状>
図14は、本実施の形態における回転ダンパー170の構成の一例を示す正面斜視図である。図15は、本実施の形態における第1粘弾性体173、接触部77、および第2粘弾性体74の構成の一例を示す正面斜視図である。図16は、本実施の形態における第1粘弾性体173の形状の一例を説明するための正面斜視図である。
ここで、回転ダンパー170は、第1の実施の形態の回転ダンパー70と同様に、モーター61(図2参照)から付与される駆動力を、感光体ドラム13に伝達する。図14および図15に示すように、回転ダンパー170は、主として、第1の回転部材71および第2の回転部材72と、第1および第2粘弾性体173、74と、案内部76と、接触部77と、を備えている。
第1粘弾性体173は、第1の実施の形態の第1粘弾性体73と同様に、第1の回転部材71の挿入孔71aに設けられている。また、図16に示すように、視線が回転方向(矢印AR1方向)と平行となるようにして見た第1粘弾性体173の断面形状は、台形状とされている。
したがって、図16に示すように、遠方側(例えば、荷重位置LP1)における第1粘弾性体173の幅W1は、回転軸70a側(例えば、荷重位置LP2)における第1粘弾性体173の幅W2より小さくなるように、設定されている。
すなわち、図16に示すように、第1粘弾性体173の厚さThは、回転軸70a側から遠方側にわたって、同様な値となる。一方、第1粘弾性体173の幅Wは、回転軸70a側から遠方側に向かって、徐々に減少する。
また、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体173のばね係数Kは、各々の厚さThが同一の複数のばね体を並列に配置したものと等価であると考えることができる。したがって、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体173が、2つのばね体(ばね係数がそれぞれk3およびk4であるものとする)により構成されているとすると、各荷重位置LP1、LP2における第1粘弾性体73のばね係数Kは、式(2)のように表すことができる。
K = k3 + k4 ・・・ (2)
また、図17は、荷重が付される位置における第1粘弾性体173のばね定数Kと、この位置における第1粘弾性体173の幅Wと、の関係を示すグラフである。図17において、横軸は第1粘弾性体173の幅W(mm)を、縦軸は幅Wに対応する第1粘弾性体173のばね定数K(N/m)を、それぞれ示す。さらに、図17中における符号LP1、LP2の引出線は、それぞれ第1粘弾性体173の荷重位置LP1、LP2における幅Wおよびばね定数Kを示すものである。
式(2)および図17から分かるように、各荷重位置LP1、LP2における図17のばね係数Kは、第1粘弾性体173の幅Wが増大することに比例して、増大する。
これにより、遠方側における第1粘弾性体173のばね定数Kは、回転軸70a側における第1粘弾性体173のばね定数Kより小さくなる。一方、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体173が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって徐々に小さくなる。
そのため、使用にともなった第2粘弾性体74の経時変化によって、接触部77が回転軸70aの遠方側に移動する場合であっても、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度は、一定範囲内となる。
<2.2.第2の実施の形態の回転ダンパーの利点>
以上のように、第2の実施の形態の回転ダンパー170において、接触部77は、第1の実施の形態と同様に、第1粘弾性体173の経時変化に応じ、第1粘弾性体173に沿って移動する。この経時変化に応じ、第1粘弾性体173に沿って回転軸70a側から遠方側に移動する。そのため、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
また、遠方側における第1粘弾性体173の幅W1は、回転軸70a側における第1粘弾性体173の幅W2より小さくなるように設定されている。これにより、遠方側における第1粘弾性体173のばね定数Kは、回転軸70a側における第1粘弾性体173のばね定数Kより小さくなる。一方、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体173が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって小さくなる。
そのため、使用にともなった第2粘弾性体74の経時変化によって、接触部77が遠方側に移動する場合であっても、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度が一定範囲内となるようにすることができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態の回転ダンパー270は、第1の実施の形態の第1および第2粘弾性体73、74が、材料物性の異なる粘弾性体に置換されたものであり、その他の構成は、第1および第3の実施の形態の両者で同様である。第3の実施の形態では、回転ダンパー270の周囲の温度変化に起因する使用環境の変化に伴い、第1粘弾性体73に付与される圧縮荷重の位置が回転軸70aの径方向側に移動するものである。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
図18は、本実施の形態における第1および第2粘弾性体73、74の弾性係数Eと、温度Tと、の関係の一例を示すグラフである。図18において、縦軸は、弾性係数E(kPa)を、横軸は、温度T(℃)を、それぞれ示す。また、図18中の弾性係数−温度曲線C1、C2は、それぞれ第1および第2粘弾性体73、74に対応するものである。
図18の曲線C1、C2から分かるように、曲線C1、C2に対応する第1および第2粘弾性体73、74の弾性係数Eは、温度Tが上昇するに従って低くなる傾向を有する。すなわち、粘弾性体のばね定数は、温度上昇により低下する。
したがって、第1および第2粘弾性体73、74として、図18に示される各粘弾性体が採用される場合、第1および第2粘弾性体73、74の弾性係数は、温度に従って変化し、回転ダンパー270は、次のように動作する。
すなわち、温度上昇に従って第2粘弾性体74の弾性係数およびばね定数が低下すると、移動線76cに沿った第2粘弾性体74の長さは、温度上昇に従って徐々に小さくなる(図11および図13参照)。そして、第1粘弾性体73が接触部77から圧縮荷重を受ける位置は、第1粘弾性体73に沿って、回転軸70a側から遠方側に徐々に移動する(図10および図12参照)。
また、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体73が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって小さくなる。
このように、温度が上昇すると、第1粘弾性体73に付与される圧縮荷重が低下するととともに、第1粘弾性体73のばね定数が低下する。これにより、第1粘弾性体73は、温度に応じた位置で圧縮荷重を受けることができる。そのため、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度は一定範囲内となり、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
なお、温度に応じて圧縮荷重を受ける位置が変化するため、常に同じ位置で圧縮荷重を受けることがなくなり、第1粘弾性体73の経時変化による振動減衰効果の低下を抑制することもできる。つまり、温度の上昇により遠方側に移動でき、温度の低下により再び回転軸70a側に移動できる。そのため、常に回転軸70a側の位置にて圧縮荷重を受ける構成と比較して第1粘弾性体73の経時に伴う劣化が抑制される。
また、第1の実施の形態と同様に、第1粘弾性体73の厚さTh(図7参照)、および第1粘弾性体73の幅W(図16参照)を調整することによって、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度がさらに一定範囲内となり、一定の振動減衰効果をさらに安定して得ることができる。
<4.第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態の回転ダンパー370は、第3の実施の形態における、回転270の周囲の温度変化に起因する使用環境の変化に伴い収縮する第2粘弾性体74を伸長部374に置換したものであり、その他の構成は、第3および第4の実施の形態の両者で同様である。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
<4.1.回転ダンパーの構成>
図19および図20は、それぞれ本実施の形態における回転ダンパー370の構成の一例を示す正面および背面斜視図である。ここで、回転ダンパー370は、第3の実施の形態の回転ダンパー370と同様に、モーター61(図2参照)から付与される駆動力を、感光体ドラム13に伝達する。図19および図20に示すように、回転ダンパー370は、主として、第1の回転部材71および第2の回転部材72と、第1粘弾性体73と、案内部76と、接触部77と、伸長部374と、を備えている。
伸長部374は、バイメタルや形状記憶合金のように、温度に従って変形する材料により成形されている。図20に示すように、伸長部374は、第2の回転部材72のガイド孔72aに設けられている。これにより、移動線76c(例えば、図4参照)に沿った伸長部374の長さは、温度に従って変化する。
また、図20に示すように、ガイド孔72aの回転軸70a側には伸長部374が、ガイド孔72aの遠方側にはブロック76aが、それぞれ配置された状態で、ブロック76aおよび第2粘弾性体74がガイド孔72aに挿入されている。これにより、回転ダンパー370が配置された空間の温度が上昇し、伸長部374がガイド孔72aに沿って伸びると、ブロック76aは、伸長部374により回転軸70a側から遠方側に移動させられる。
さらに、第1の回転部材71および第2の回転部材72の間で伝達されるトルクが一定の場合、第1粘弾性体73が接触部77から受ける圧縮荷重は、回転軸70a側から遠方側に向かって小さくなる。
このように、温度が上昇し、その結果、伸長部374がガイド孔72aに沿って伸びると、第1粘弾性体73に付与される圧縮荷重が低下する。また、温度が上昇すると、第1粘弾性体73のばね定数が低下する。これにより、第1粘弾性体73は、温度に応じた位置で圧縮荷重を受けることができる。そのため、第1の回転部材71および第2の回転部材72のねじれ角度は一定範囲内となり、一定の振動減衰効果を安定して得ることができる。
つまり、第3の実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。なお、接触部77が温度変化に応じた各位置にある状態において振動減衰効果を一定に保つことができるように、第1粘弾性体73の厚さTh、および/または、幅Wが設定されている。例えば、第1粘弾性体73の厚さTh、および/または、幅Wは、遠方側に向かうに従い、ばね定数が低下するように形成することにより設定される。
<5.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)第1および第2の実施の形態において、各粘弾性体73、74、173の弾性係数は、使用により経時的に減少するものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、弾性係数が使用による経時変化によって増加するものが採用されても良い。
(2)また、第3の実施の形態の第1および第2粘弾性体73、74は、温度上昇に従って弾性係数が減少するものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、第1および第2粘弾性体73、74として、温度上昇に従って弾性係数が増加するものが採用されても良い。この場合、温度上昇にしたがって、接触部77が第1粘弾性体73と接触する接触位置を、遠方側から回転軸70a側に移動させる。
(3)また、第4の実施の形態の伸長部374は、温度上昇に従って伸びるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、伸長部374として、温度上昇に従って収縮するものが採用されても良い。この場合、ガイド孔72aの遠方側には伸長部374が、ガイド孔72aの回転軸70a側にはブロック76aが、それぞれ配置された状態で、ブロック76aおよび第2粘弾性体74がガイド孔72aに挿入される。
1、100、200、300 画像形成装置
10 プリンター部
13 感光体ドラム
16 現像部
17 現像ローラー
20 露光走査部
30 給紙部
40 定着部
50 排紙部
60 駆動部
61 モーター
70、170、270、370 回転ダンパー
70a 回転軸
71 第1の回転部材
72 第2の回転部材
71a 挿入孔
72a ガイド孔
73、173 第1粘弾性体
74 第2粘弾性体
76 案内部
76a ブロック
76b 棒体
76c 移動線
76d 基準線
77 接触部
374 伸長部
E1 一端
E2 他端
F1 圧縮荷重
F2 反力
F3 遠心力
FR 合力
P 記録材

Claims (10)

  1. (a) 回転軸を中心に回転する第1回転体と、
    (b) 前記回転軸を中心に回転する第2回転体と、
    (c) 前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置された少なくとも1つの第1粘弾性体と、
    (d) 前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置されており、前記第1粘弾性体と接触しつつ、前記回転軸を中心とした回転方向の圧縮荷重を、前記第1粘弾性体に付与することによって、前記第1回転体および前記第2回転体の間でトルクを伝達する接触部と、
    を備え、
    前記接触部は、該接触部を支持する支持部材が前記回転軸の径方向に移動可能に支持される支持機構により前記第1粘弾性体との接触位置を前記回転軸の径方向に移動可能であることを特徴とする回転ダンパー。
  2. 請求項1に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記第1粘弾性体は前記第1回転体上であって前記回転軸の径方向に沿って配置され、前記支持機構は、前記第2回転体上に設けられたガイド孔によって前記支持部材を前記回転軸の径方向に移動可能に案内することで、前記接触位置を前記回転軸の径方向に移動可能とすることを特徴とする回転ダンパー。
  3. 請求項2に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記第2回転体に設けられるとともに、前記ガイド孔に沿った長さが、変化する伸縮部をさらに備え、
    前記接触部は、前記伸縮部の変化に応じ、前記ガイド孔に沿って移動することを特徴とする回転ダンパー。
  4. 請求項3に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記伸縮部は、第2粘弾性体であって、
    前記第2粘弾性体は、前記第1粘弾性体に付与される圧縮荷重の反力と、回転に基づいた遠心力と、によって、圧縮変形されるとともに、
    前記接触位置は、前記第2粘弾性体の圧縮変化に応じ、前記ガイド孔に沿って移動することを特徴とする回転ダンパー。
  5. (a) 回転軸を中心に回転する第1回転体と、
    (b) 前記回転軸を中心に回転する第2回転体と、
    (c) 前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置された少なくとも1つの第1粘弾性体と、
    (d) 前記第1回転体および前記第2回転体の間に配置されており、前記第1粘弾性体と接触しつつ、前記回転軸を中心とした回転方向の圧縮荷重を、前記第1粘弾性体に付与することによって、前記第1回転体および前記第2回転体の間でトルクを伝達する接触部と、
    を備え、
    前記接触部は、前記第1粘弾性体との接触位置を移動可能であるとともに、
    前記第1粘弾性体は、前記第1回転体および前記第2回転体のうちの一方の回転体に設けられており、
    前記接触部は、前記第1回転体および前記第2回転体のうちの他方の回転体に設けられるとともに、前記他方の回転体の径方向に対して傾斜する移動線に沿って移動し、
    前記移動線の両端のうち、前記回転軸側の一端と、前記回転軸と、を結ぶ直線を、基準線とする場合、前記移動線の他端は、前記基準線から前記回転方向の逆方向に離隔する位置に配置されることを特徴とする回転ダンパー。
  6. 請求項に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記他方の回転体に設けられるとともに、前記移動線に沿った長さが、変化する伸縮部、
    をさらに備え、
    前記接触部は、前記伸縮部の変化に応じ、前記移動線に沿って前記回転軸の遠方側に移動することを特徴とする回転ダンパー。
  7. 請求項に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記伸縮部は、第2粘弾性体であって、
    前記第2粘弾性体は、前記第1粘弾性体に付与される圧縮荷重の反力と、回転に基づいた遠心力と、によって、圧縮変形されるとともに、
    前記接触位置は、前記第2粘弾性体の圧縮変化に応じ、前記移動線に沿って前記回転軸の遠方側に移動することを特徴とする回転ダンパー。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載の回転ダンパーにおいて、
    回転方向に沿った前記第1粘弾性体のサイズが、前記第1粘弾性体の厚さと定義される場合、
    前記回転軸の遠方側における前記第1粘弾性体の前記厚さは、前記回転軸側における前記第1粘弾性体の前記厚さより大きいことを特徴とする回転ダンパー。
  9. 請求項1から請求項のいずれかに記載の回転ダンパーにおいて、
    前記回転軸に沿った前記第1粘弾性体のサイズが、前記第1粘弾性体の幅と定義される場合、
    前記回転軸の遠方側における前記第1粘弾性体の幅は、前記回転軸側における前記第1粘弾性体の幅より小さいことを特徴とする回転ダンパー。
  10. 記録材にトナー画像を形成する画像形成装置であって、
    回転駆動される像担持体と、
    前記像担持体上にトナー画像を形成するための現像ローラーを有する現像部と、
    を備え、
    請求項1から請求項のいずれかに記載の回転ダンパーを、前記像担持体の回転軸または前記現像ローラーの回転軸に、備えることを特徴とする画像形成装置。
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