JP5543937B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯に関する。
従来、自動車用ヘッドライトなどの車両用前照灯として、バルブから出射された光をリフレクタで反射させて投影レンズで車両前方に投影する、いわゆるプロジェクタ型のものが知られている。
このプロジェクタ型の車両用前照灯では、前後方向に延在する投影レンズの光軸に沿ってバルブを前後方向に延在させた状態で、当該バルブをリフレクタの後方から挿入して固定させた構造が一般的であった。このような構造の車両用前照灯に対し、近年では、光軸と直交するようにバルブを側方からリフレクタに挿入固定させた構造とすることで、灯具を前後方向にコンパクトにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、リフレクタの反射面では、光軸の側方に位置する光軸側方領域が、配光パターンのうち相対的に拡散角度の大きい拡散パターンを形成するのに適している。そのため、バルブを側方からリフレクタに挿入する上記構造において、バルブ挿入孔を反射面の光軸側方領域に設けてしまうと、当該光軸側方領域を反射面として利用することができなくなる結果、拡散パターンの明るさを確保することができなくなってしまう。
そこで、特許文献2に記載の車両用前照灯では、図8に示すように、バルブ90を投影レンズ(図示せず)の光軸Axから下方に離間させつつ側方(右方)からリフレクタ91に挿入固定することにより、リフレクタ91の反射面91aのうちの光軸側方領域からバルブ挿入孔を下方に離間させ、当該光軸側方領域を反射面として利用可能にしている。
具体的には、特許文献2に記載の車両用前照灯では、反射面91aが、光軸側方領域を含み光軸Axよりも上側に形成された上部反射領域Z1と、下側の左右方向中央に形成された下部中央反射領域Z2と、下部中央反射領域Z2の左側に形成された下部左側反射領域Z3とから画成されている。そして、図9に示すように、配光パターン(ロービーム)PLのうち、拡散パターンP1を上部反射領域Z1によって形成し、拡散パターンP1よりも拡散角度の小さい集光パターンP2を下部中央反射領域Z2によって形成し、拡散パターンP1と集光パターンP2との中間の拡散角度となる中間パターンP3を下部左側反射領域Z3によって形成している。またこのとき、拡散パターンP1,集光パターンP2及び中間パターンP3は、何れも左右への拡散角度が略均等となっている。
実開平2−47704号公報 特開2008−91350号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の車両用前照灯では、中間パターンP3を形成する下部左側反射領域Z3が投影レンズの光軸Axよりも左側に配置されているので、当該中間パターンP3を拡散角度が左右均等となるように形成することは極めて難しい。つまり、下部左側反射領域Z3が光軸Axに対して左側に寄っているため、当該下部左側反射領域Z3からの反射光が投影レンズによって反転投影されると、配光パターンPLの中央に対して右側に寄った中間パターンP3rが形成されてしまい、ひいては配光パターンPLを適正に形成することができない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、バルブをリフレクタの側方から挿入させた構成において、配光パターンを適正に形成することができる車両用前照灯の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
前後方向に沿った光軸を有する投影レンズと、
前記投影レンズの後方であって前記光軸から下方に離間した位置に配置され、左右方向に略沿って延在するバルブ軸を有するバルブと、
前記投影レンズと前記バルブとの間に配置された遮光板と、
前記バルブを後方から覆うように配置され、前記バルブから出射された光を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、
を備え、集光パターン,拡散パターン及び中間パターンを含む合成パターンとして所定の配光パターンを車両前方に形成する車両用前照灯において、
前記リフレクタの反射面は、
前記光軸が左右方向の略中央に位置するように配設されるとともに、
前記光軸よりも上側であって左右方向の略中央に位置する上部中央領域と、前記上部中央領域の左右方向の両側部分を含む上部周辺領域と、前記光軸よりも下側であって左右方向の略中央に位置する下部中央領域と、を有し、
前記上部中央領域が前記集光パターンを形成するための反射領域とされ、前記上部周辺領域が前記拡散パターンを形成するための反射領域とされ、前記下部中央領域が前記中間パターンを形成するための反射領域とされ、
前記遮光板の後面には、第一付加反射面が形成され、
前記リフレクタの左側または右側であって前記バルブのバルブ軸方向の前方には、第二付加反射面が形成され、
前記第一付加反射面は、前記バルブの発光部近傍を第1焦点とし、前記遮光板と前記第二付加反射面との間の所定位置を第2焦点とする楕円面状に形成され、
前記第二付加反射面は、左右方向に直交する鉛直断面形状が、前記第一付加反射面の第2焦点を第1焦点とするとともに前記遮光板の後端縁近傍を第2焦点とする楕円状に形成され、上下方向に直交する水平断面形状が、前記第一付加反射面の第2焦点近傍を焦点とする放物線状に形成され、
前記バルブから出射されて前記第一付加反射面及び前記第二付加反射面を経た反射光が、前記配光パターンのうちの側部に照射される側部パターンを形成することを特徴とする。
ここで、集光パターンとは、所定の配光パターンのうち、相対的に中央に集光された部分パターンであり、拡散パターンとは、集光パターンよりも広く拡散された部分パターンであり、中間パターンとは、集光パターンと拡散パターンとの中間の拡散度合いとされた部分パターンである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用前照灯において、
前記上部中央領域は、前記所定の配光パターンにおいて前記光軸に対応する左右方向の中央よりもやや自車線側寄りに前記集光パターンが形成されるように、前記光軸に対して左右方向に傾いており、
前記上部周辺領域及び前記下部中央領域は、前記所定の配光パターンにおいて前記拡散パターン及び前記中間パターンが略左右対称形に形成されるように、前記光軸に対して略左右対称形にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用前照灯において、
前記リフレクタは、前記反射面のうちの前記上部中央領域が、上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、リフレクタの反射面が、左右方向の略中央に光軸が位置するように配設されるとともに、当該反射面のうち、光軸よりも下側であって左右方向の略中央に位置する下部中央領域によって配光パターンのうちの中間パターンが形成されるので、中間パターンを形成するための反射領域が光軸よりも左側に配置されていた従来と異なり、光軸上の中心線に対する拡散角度が略左右均等となるように中間パターンを形成することができる。また、反射面のうち、光軸よりも上側であって左右方向の略中央に位置する上部中央領域によって集光パターンが形成され、上部中央領域の左右方向の両側部分を含む上部周辺領域によって拡散パターンが形成されるので、これら集光パターン及び拡散パターンも拡散角度が略左右均等となるように適正に形成することができる。したがって、バルブ軸が左右方向に略沿って延在するようにバルブをリフレクタの側方から挿入させた構成において、集光パターン,拡散パターン及び中間パターンの合成パターンである配光パターンを適正に形成することができる。
実施形態における車両用前照灯の斜視図である。 実施形態における車両用前照灯の側断面図である。 実施形態における車両用前照灯の要部の正面図である。 実施形態における車両用前照灯の要部の斜視図である。 実施形態における車両用前照灯によって車両前方の仮想スクリーン上に形成される各部分パターン及び配光パターンを示す図である。 実施形態における車両用前照灯の変形例の要部の斜視図である。 実施形態における車両用前照灯の変形例によって車両前方の仮想スクリーン上に形成される各部分パターン及び配光パターンを示す図である。 従来の車両用前照灯の要部の正面図である。 従来の車両用前照灯によって車両前方の仮想スクリーン上に形成される配光パターンを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用前照灯1の斜視図であり、図2は、車両用前照灯1の側断面図であり、図3は、車両用前照灯1の要部の正面図であり、図4は、車両用前照灯1の要部の斜視図である。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載を、車両用前照灯1から見た方向を指すものとして、図面の記載と対応させて用いることとする。
図1及び図2に示すように、車両用前照灯1は、図示しない車両に搭載されて車両前方に配光パターンとしてロービームを形成するプロジェクタ型のものであり、投影レンズ2と、バルブ3と、リフレクタ4と、シェード5と、サブリフレクタ6とを備えている。
このうち、投影レンズ2は、前面が凸面とされた平凸レンズであり、前後方向に沿った光軸Axを有している。この投影レンズ2は、光軸Ax上の後側焦点f1を含む焦点面上の像を前方へ反転投影する。
バルブ3は、発光部31を有するHID(高圧放電)ランプであり、バルブ軸Ax1が左右方向に略沿って延在するように配置されている。より詳しくは、バルブ3は、投影レンズ2の後側焦点f1よりも後方であって光軸Axよりも下方に位置し、且つ発光部31が光軸Axの直下に位置するように、右側方から左右方向に沿ってリフレクタ4に挿入され、当該リフレクタ4に設けられた後述のバルブ支持部42に固定されている。
リフレクタ4は、前方に開口する湾曲凹板状に形成され、バルブ3を後方から覆うように配置されている。リフレクタ4の前面のうち、光軸Axよりも下側の右側部には、バルブ3の基端部を支持するバルブ支持部42が設けられている。また、リフレクタ4は、バルブ3のバルブ軸Ax1に沿った方向(以下、バルブ軸Ax1方向という)の前方に位置する部分、つまり光軸Axよりも下側の左側部が切り欠かれた形状に形成されている。
リフレクタ4の前面のうち、バルブ支持部42が設けられた右側部を除く部分は、回転楕円面を基調とする反射面41となっている。反射面41は、バルブ3から出射された光を、投影レンズ2の後側焦点f1を含む焦点面に向けて前方へ反射させる。この反射面41は、図3及び図4に示すように、光軸Axが左右方向及び上下方向の略中央に位置するように配設されており、光軸Axよりも上側であってその略下半部のうちの左右方向の略中央に位置する上部中央領域Raと、上部中央領域Raの上側部分及び左右方向の両側部分からなる上部周辺領域Rbと、光軸Axよりも下側であって左右方向の略中央に位置する下部中央領域Rcとに区分されている。したがって、これら上部中央領域Ra,上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcは、光軸Axを含む鉛直面に対して略左右均等となるようにそれぞれ形成されている。但し、このうちの上部中央領域Raは、光軸Axに対してやや右向きに傾いており、上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcは、光軸Axに対して略左右対称形にそれぞれ形成されている。また、これら上部中央領域Ra,上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcは、後述するように、ロービームPLのうちの集光パターンPa,拡散パターンPb及び中間パターンPcをそれぞれ形成するための反射領域として設定されている(図5(a)〜(c),(e)参照)。
シェード5は、図1及び図2に示すように、光軸Axと直交するように立設された遮光板であり、上端縁の上下方向位置を光軸Axと略一致させた状態で投影レンズ2とバルブ3との間に配置されている。このシェード5は、左右方向中央の上端部51が後方へ屈曲している。上端部51は、その後端縁51aの近傍に投影レンズ2の後側焦点f1が位置するとともに、当該後端縁51aが、投影レンズ2の後側焦点f1を含む焦点面に沿って、光軸Axから左右両側方へ離れるに連れて前方に位置するように湾曲している。また、後端縁51aの上端は、光軸Ax上に位置する屈曲点51bを有しており、当該屈曲点51bよりも左側の方が僅かに高い段付き状に形成されている。このような構成により、シェード5は、リフレクタ4の反射面41で反射された光の一部を遮光し、後端縁51aの反転像として、屈曲点51bに対応する左右方向中央のエルボ部Eよりも右側が低く形成されたカットオフラインCLをロービームPLの上端縁に形成する(図5(e)参照)。
シェード5の後面には、第一付加反射面52が形成されている。第一付加反射面52は、発光部31近傍を第1焦点f2とし、シェード5とサブリフレクタ6との間の所定位置を第2焦点(図示せず)とする回転楕円面状に形成されている。この第一付加反射面52は、バルブ3から出射された光を、バルブ3のバルブ軸Ax1方向の前方に向けて、左斜め後方へ反射させる。
サブリフレクタ6は、リフレクタ4の左側部であってバルブ3のバルブ軸Ax1方向の略前方に配置されており、その前面が第二付加反射面61となっている。第二付加反射面61は、左右方向に直交する鉛直断面形状が、第一付加反射面52の第2焦点を第1焦点とするとともにシェード5の後端縁51a近傍を第2焦点とする楕円状に形成されており、上下方向に直交する水平断面形状が、第一付加反射面52の第2焦点近傍を焦点とする放物線状に形成されている。そのため、この第二付加反射面61は、第一付加反射面52で反射された光を、鉛直方向ではシェード5の後端縁51a近傍に集光させるように前方へ反射させ、水平方向では略平行光となるように前方へ反射させる。
続いて、車両用前照灯1による配光パターン(ロービーム)形成について説明する。
図5(a)〜(e)は、車両用前照灯1によって車両前方の仮想スクリーン上に形成される各部分パターン及び配光パターンを示す図である。
車両用前照灯1では、バルブ3の発光部31を発光させると、発光部31から出射された光のうちリフレクタ4の反射面41に入射したものが、当該反射面41で前方へ反射され、シェード5で一部遮光されて、投影レンズ2を通じて前方へ反転投影される。
このとき、反射面41の各反射領域での反射光は、図5(a)〜(c),(e)に示すように、ロービームPLのうちの部分パターンを個別に形成する。具体的には、上部中央領域Raでの反射光が、相対的に中央に集光された集光パターンPa(図5(a))を形成し、上部周辺領域Rbでの反射光が、集光パターンPaよりも広く拡散された拡散パターンPb(図5(b))を形成し、下部中央領域Rcでの反射光が、集光パターンPaと拡散パターンPbとの中間の拡散度合いとされた中間パターンPc(図5(c))を形成する。このうち、上部中央領域Raでの反射光による集光パターンPaは、ロービームPLのうち、カットオフラインCLのエルボ部E近傍に形成される高光度領域であり、やや右向きとされた上部中央領域Raに対応して、光軸Axに対応する左右方向の中央(鉛直線V上の位置)よりもやや左側(自車線側)寄りに形成される。また、上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcでの各反射光による拡散パターンPb及び中間パターンPcは、上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcが光軸Axに対して略左右対称形にそれぞれ形成されているため、ロービームPLにおいて略左右対称形に形成される。
ここで、集光パターンPa,拡散パターンPb及び中間パターンPcは、これら各部分パターンを形成するための上部中央領域Ra,上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcが、光軸Axを含む鉛直面に対して略左右均等となるようにそれぞれ形成されているため、光軸Ax上の中心線に対する拡散角度が略左右均等となるようにそれぞれ形成される。
一方、バルブ3の発光部31から出射された光のうち、シェード5後面の第一付加反射面52に入射したものは、当該第一付加反射面52で後方へ反射され、サブリフレクタ6の第二付加反射面61で前方へ反射されて、投影レンズ2を通じて前方へ反転投影される。この第二付加反射面61での反射光は、図5(d)に示すように、ロービームPLのうちの右側部に照射される側部パターンPdを形成する。
そして、以上の部分パターンPa〜Pdが重畳した合成パターンとして、図5(e)に示すように、左右方向中央のエルボ部Eよりも右側が低く形成されたカットオフラインCLを有する左側通行用のロービームPLが形成される。
以上のように、車両用前照灯1によれば、上部中央領域Ra,上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcが光軸Axを含む鉛直面に対して略左右均等となるようにそれぞれ形成されているため、中間パターンを形成するための反射領域が光軸よりも左側に配置されていた従来と異なり、集光パターンPa及び拡散パターンPbは勿論のこと、中間パターンPcをも拡散角度が略左右均等となるようにそれぞれ形成することができる。したがって、バルブ軸Ax1が左右方向に略沿って延在するようにバルブ3をリフレクタ4の側方から挿入させた構成において、集光パターンPa,拡散パターンPb及び中間パターンPcを含む合成パターンである配光パターン(ロービームPL)を適正に形成することができる。
また、上部中央領域Raが光軸Axに対してやや右向きに傾いており、上部周辺領域Rb及び下部中央領域Rcが光軸Axに対して略左右対称形にそれぞれ形成されているので、つまり、左側通行用のロービームPLを形成するためのリフレクタ4としては、反射面41のうちの上部中央領域Raのみが左右方向に傾いている。したがって、反射面41のうちの上部中央領域Raをやや左向きに傾けたものに変えることで、左側通行用のリフレクタ4を右側通行用のリフレクタ4Aとすることができる。
具体的には、図6に示すように、右側通行用のリフレクタ4Aは、上記リフレクタ4における反射面41に代えて反射面41Aを有しており、当該反射面41Aは、上部中央領域Raに代えて、当該上部中央領域Raをやや左向きに傾けたものとした上部中央領域RaAを有している。このようなリフレクタ4Aによれば、上部中央領域RaAでの反射光により、図7(a)に示すように、光軸Axに対応する左右方向の中央(鉛直線V上の位置)よりもやや右側寄りに位置する集光パターンPaAが形成される。したがって、当該集光パターンPaAと、図7(b)〜(d)に示す拡散パターンPb,中間パターンPc及び側部パターンPdとが重畳された合成パターンとして、右側通行用のロービームPRを形成することができる。但し、図示は省略するが、このときには、上記ロービームPLにおけるカットオフラインCLに代えて、エルボ部Eよりも左側が低く形成された右側通行用のカットオフラインCRが形成されるように、シェード5の後端縁51aの形状変更が必要であることは勿論である。
このように、反射面41のうちの上部中央領域Raをやや左向きにするだけで、左側通行用のリフレクタ4を右側通行用のリフレクタ4Aとすることができる。したがって、リフレクタの成形型のうち、上部中央領域を成形するための入れ子を交換するだけで、左側通行用のリフレクタ4と右側通行用のリフレクタ4Aとの何れも成形することができるため、左側通行用と右側通行用とでリフレクタの成形型をそれぞれ製作する場合に比べ、成形型の製作コストを低減させることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、車両用前照灯1が配光パターンとしてロービームPL又はロービームPRを形成することとしたが、車両用前照灯1が形成する配光パターンはハイビームでもよいし、他の配光パターンでもよい。
また、右向きに傾いた上部中央領域Raを有するリフレクタ4に代えて、左向きに傾いた上部中央領域RaAを有するリフレクタ4Aを用いることにより、左側通行用のロービームPLに代えて右側通行用のロービームPRを形成できることとしたが、上部中央領域Raを上下方向に沿った中心軸回りに回動可能なものとしたリフレクタ4を用いることにより、ロービームPLとロービームPRとを切り替え可能としてもよい。このようなリフレクタ4によれば、上部中央領域Raの左右方向への回動により、集光パターンPaの位置を左右方向に移動させて、左側通行用のロービームPLと右側通行用のロービームPRとを適宜切り替えることができる。但し、この場合に、ロービームの変更に対応させてシェード5の後端縁51aの形状変更も必要であることは勿論である。
また、バルブ3は、HIDランプに限定されず、例えばハロゲンランプであってもよい。
1 車両用前照灯
2 投影レンズ
Ax 光軸
3 バルブ
31 発光部
Ax1 バルブ軸
4,4A リフレクタ
41,41A 反射面
Ra,RaA 上部中央領域
Rb 上部周辺領域
Rc 下部中央領域
5 シェード
51 上端部
51a 後端縁
51b 屈曲点
52 第一付加反射面
6 サブリフレクタ
61 第二付加反射面
L,PR ロービーム
Pa,PaA 集光パターン
Pb 拡散パターン
Pc 中間パターン
Pd 側部パターン
L,CR カットオフライン
E エルボ部

Claims (3)

  1. 前後方向に沿った光軸を有する投影レンズと、
    前記投影レンズの後方であって前記光軸から下方に離間した位置に配置され、左右方向に略沿って延在するバルブ軸を有するバルブと、
    前記投影レンズと前記バルブとの間に配置された遮光板と、
    前記バルブを後方から覆うように配置され、前記バルブから出射された光を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、
    を備え、集光パターン,拡散パターン及び中間パターンを含む合成パターンとして所定の配光パターンを車両前方に形成する車両用前照灯において、
    前記リフレクタの反射面は、
    前記光軸が左右方向の略中央に位置するように配設されるとともに、
    前記光軸よりも上側であって左右方向の略中央に位置する上部中央領域と、前記上部中央領域の左右方向の両側部分を含む上部周辺領域と、前記光軸よりも下側であって左右方向の略中央に位置する下部中央領域と、を有し、
    前記上部中央領域が前記集光パターンを形成するための反射領域とされ、前記上部周辺領域が前記拡散パターンを形成するための反射領域とされ、前記下部中央領域が前記中間パターンを形成するための反射領域とされ、
    前記遮光板の後面には、第一付加反射面が形成され、
    前記リフレクタの左側または右側であって前記バルブのバルブ軸方向の前方には、第二付加反射面が形成され、
    前記第一付加反射面は、前記バルブの発光部近傍を第1焦点とし、前記遮光板と前記第二付加反射面との間の所定位置を第2焦点とする楕円面状に形成され、
    前記第二付加反射面は、左右方向に直交する鉛直断面形状が、前記第一付加反射面の第2焦点を第1焦点とするとともに前記遮光板の後端縁近傍を第2焦点とする楕円状に形成され、上下方向に直交する水平断面形状が、前記第一付加反射面の第2焦点近傍を焦点とする放物線状に形成され、
    前記バルブから出射されて前記第一付加反射面及び前記第二付加反射面を経た反射光が、前記配光パターンのうちの側部に照射される側部パターンを形成することを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記上部中央領域は、前記所定の配光パターンにおいて前記光軸に対応する左右方向の中央よりもやや自車線側寄りに前記集光パターンが形成されるように、前記光軸に対して左右方向に傾いており、
    前記上部周辺領域及び前記下部中央領域は、前記所定の配光パターンにおいて前記拡散パターン及び前記中間パターンが略左右対称形に形成されるように、前記光軸に対して略左右対称形にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記リフレクタは、前記反射面のうちの前記上部中央領域が、上下方向に沿った中心軸回りに回動可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
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