JP5524265B2 - ホーム柵 - Google Patents

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Description

本発明は、旅客の安全を守るために駅ホームに設置されるホーム柵に関する。
プラットホーム(駅ホーム)の軌道側端部に設置され、車両への乗降タイミングに合わせてドアパネルが開閉されるホーム柵が知られるところである(例えば、特許文献1,特許文献2を参照)。
こういった従来のホーム柵は、プラットホームに戸袋部が固定され、その戸袋部からドアパネルが単に出没するだけの構成であるため、ドアパネルによって開閉される乗降口の位置が一定であり、プラットホームに乗り入れる車両の停車位置が所定の停止位置からずれた場合には、車両のドア開口部とホーム柵の開口部とにズレが生じてしまう。
そこで、駅ホームに沿ってホーム正面に埋設されたレール沿いに戸袋を走行させることで、乗降口の設置位置が異なる種類の車両に対応するものとして、自走型ホーム柵(特許文献3)や、可動戸袋を駅ホームの上方に配設された上側ガイド部材から支持バーで吊り下げるもの(特許文献4)が考案されている。
特開2005−238926号公報 特開2007−203854号公報 特開2006−8068号公報 特開2011−51471号公報
しかしながら、特許文献3のような駅ホームにレールを必要とするホーム柵の場合、レールを設置するための工数が必要になるのは勿論のこと、レールにゴミなどが詰まるとスムーズな戸袋の移動ができなくなるため、定期的なレールの点検と清掃が望まれる。その対策としては、特許文献4で示されるように戸袋を吊り下げる手法も考えられるが、旅客が吊り下げ機構に接触可能であるために、種々の問題が起きる可能性がある。
また、必然的に戸袋及びドアパネルを移動させるためのモータが個別に必要となるが、重量物のモータをどの部材に取り付けるかという問題や、モータの移動に伴って信号ケーブルや電力ケーブル等の電線が移動することによる疲労(耐久性)の問題がある。特許文献3の例では、両モータともに戸袋に搭載される構成となっている。そのため、モータの重量を勘案して躯体剛性や駆動機構を設計する必要がある。また、両モータに係る電線は、可動型戸袋の移動に伴い屈曲が繰り返されることになる。
本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものである。
上記課題を解決するための第1の形態は、ドアパネルを開閉可能に収容する戸袋部と、
前記戸袋部を前記ドアパネルの開閉方向に沿って移動可能に支持するとともに、前記戸袋部を移動させるための戸袋駆動モータ、及び、前記ドアパネルを開閉駆動させるためのドアパネル駆動モータを有する支持部と、を備えたホーム柵である。
第2の形態は、前記戸袋部が、前記ドアパネル駆動モータと連係して前記ドアパネルを開閉させる連係機構を有する、第1の形態のホーム柵である。
第3の形態は、前記支持部が、前記戸袋駆動モータ及び前記ドアパネル駆動モータを所定位置に固定して有し、前記連係機構は、前記戸袋部の移動に伴う当該戸袋部と前記ドアパネル駆動モータとの相対位置が変化した場合であっても当該ドアパネル駆動モータと連係可能に構成されてなる、第2の形態のホーム柵である。
第4の形態は、前記連係機構が、前記ドアパネルの開閉方向に架け渡され、前記ドアパネル駆動モータによって駆動されるベルト又はチェーンでなる線状走行部材を有し、前記ドアパネルは、前記線状走行部材が駆動されることで開閉される、第2又は第3の形態のホーム柵である。
第5の形態は、前記戸袋部が、厚さ方向に重ねて左右のドアパネルを収容し、
前記支持部が、前記左右のドアパネルそれぞれを開閉駆動させるためのドアパネル駆動モータを有する、第1〜第4の何れかの形態のホーム柵である。
第6の形態は、前記ドアパネルが、複数のパネルによる入れ子構造を有する、第1〜第5の形態のホーム柵である。
第1の形態によれば、ドアパネルを開閉可能に収容する戸袋部を、支持部によってドアパネルの開閉方向に沿って移動可能に支持することができる。よって、駅ホームにレール等のガイド部材を設置しなくとも済む可動戸袋型のホーム柵を実現し、プラットホームに乗り入れる車両のドア開口位置とホーム柵の乗降口を形成する開口部とにズレが生じる場合には、戸袋部ごと移動させて、その位置ズレを吸収することができる。しかも、戸袋駆動モータとドアパネル駆動モータが支持部に備えられているので、戸袋部にモータを内蔵させる必要がない上、両駆動モータは必然的に移動することがない。従って、戸袋部とドアパネルの軽量化ができる。また、両駆動モータに係るケーブルの長さが最短に固定されるので、ケーブルの疲労に対する耐久性に関する配慮が不要となるとともに、ケーブルのひきまわしを容易にできる。
第2の形態によれば、戸袋部に設けられたドアパネル駆動モータと連係する連係機構によってドアパネルが開閉される。従って、戸袋部とドアパネルを別々に制御できるので、車両のドア位置に合わせて開口する位置を可変することが可能であるとともに、ホーム柵側の開口幅を車両のドア幅に合わせて形成することができる。
第3の形態によれば、戸袋部の移動に伴う戸袋部とドアパネル駆動モータとの相対位置が変化した場合であっても連係機構はドアパネル駆動モータと連係可能である。
第4の形態によれば、連係機構はベルト等の線状走行部材で構成されるため、構造の簡素化を図ることができる。
第5の形態によれば、第1〜第4の形態の何れかと同様の効果が得られるとともに、左右のドアパネルそれぞれを開閉させることができる。
第6の形態によれば、第1〜第5の形態の何れかと同様の効果が得られるとともに、複数のパネルを入れ子構造としているので、ホーム長手方向のドアパネルの全長を、ドア開状態(収納された状態)で短く、ドア閉状態で長く構成することができる。このことは、戸袋部のホーム長手方向の長さを短くすることにもつながる。
ホーム柵のホーム側から見た外観例を示す正面図。 ホーム柵の外観例を示す側面図である。 支持部の構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図。 支持部の構成例を示す図であって、ホーム長手方向に直交する断面による縦断面図。 戸袋部の構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図。 戸袋部の構成例を示す図であって、ホーム長手方向に直交する断面による縦断面図。 左ドアパネルの構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図。 右ドアパネルの構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図。 ドアパネル内のベルトクランプの構成例を示す断面図。 ドアパネルの開閉動作を説明するための動作説明図。 戸袋部を移動させた状態を示す図。 戸袋部の変形例を示す図。 第2実施形態におけるホーム柵の縦断面図。 第2実施形態において、戸袋部が支持部に左右均等な相対位置にある場合のドアパネルの開閉動作を説明するための簡略透視図であって、(1)ドアパネル閉、(2)ドアパネル開、の2つの状態における上面視簡略透視図と正面簡略透視図。 第2実施形態において、戸袋部が支持部に対して右寄せな相対位置にある場合のドアパネルの開閉動作を説明するための簡略透視図。 第2実施形態において、戸袋部が支持部に対して左寄せな相対位置にある場合のドアパネルの開閉動作を説明するための簡略透視図。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態におけるホーム柵のホーム側から見た外観例を示す正面図であって、(1)ホーム柵のドアが開いている状態、(2)ドアが閉じている状態を示している。図2は、ホーム柵2の外観例を示す側面図である。
ホーム柵2は、戸袋部4と、戸袋部4に出し入れされて開閉する右ドアパネル6R及び左ドアパネル6Lと、戸袋部4を駅ホーム1の長手方向に沿ってスライド移動可能に支持する支持部8とを備える。支持部8は、駅ホーム1の軌道側端部の上面に固定されている。
図3は、支持部8の構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図である。図4は、同じくホーム長手方向に直交する断面による縦断面図である。尚、図3及び図4では、戸袋部4を一点鎖線で示している
支持部8の概略的な骨組みは、駅ホーム1に固定された台座81に二本の支柱82を立設し、外装83で覆った構成でなる。この支柱82には、ホーム柵2のドア開閉等を制御するためのホーム柵コントローラ84と、左右のドアパネルの開閉駆動用の動力部であるドアパネル駆動モータ85と、戸袋部4を移動させるための動力部である戸袋駆動モータ86とが固定されている。支持部8自体が駅ホーム1上に固定されているため、ドアパネル駆動モータ85及び戸袋駆動モータ86の位置も固定であり、移動することはない。
尚、外部装置からホーム柵コントローラ84へ各種信号を伝えるための信号ケーブル、ホーム柵コントローラ84の電力ケーブル、ホーム柵コントローラ84からドアパネル駆動モータ85及び戸袋駆動モータ86それぞれへ制御信号を伝える信号ケーブル、ドアパネル駆動モータ85及び戸袋駆動モータ86それぞれの電力ケーブルは、図示省略されているが、適宜固定配線することができる。例えば、ホーム柵コントローラ84も、ドアパネル駆動モータ85も、戸袋駆動モータ86も、支柱82に固定されているので、同じく支柱82に沿って固定配線することができる。
ドアパネル駆動モータ85及び戸袋駆動モータ86は、それぞれホーム柵コントローラ84からの制御信号により駆動制御される。両駆動モータともに、モータの回転軸に連結された駆動シャフト85a、86aをホーム側に向けて略水平に突出させている。そして、ドアパネル駆動モータ85の駆動シャフト85aのホーム側先端には、左右ドアパネルを駆動させるためのタイミングベルト(詳細後述)と噛み合うドアパネル駆動プーリ87が固定されている。戸袋駆動モータ86の駆動シャフト86aの先端には、ピニオンギア88が取り付けられるている。このピニオンギア88は、戸袋部4に設けられたラック44(詳細後述)と噛み合わされる。
外装83の左右側面には、戸袋部4を挿通できる戸袋挿通孔83aが開口している。また、外装83内の天井部には、戸袋部4の支持機構として、上部戸袋支持ローラ89Uが設けられ、これと上下に対向する台座81の上面には下部戸袋支持ローラ89Dが設けられている。これらの支持ローラは、それぞれ戸袋挿通孔83aを挿通した戸袋部4の上面及び下面のガイドレール43U、43D(詳細後述)と係合することで、戸袋部4の荷重を支持するとともに上下動並びに横ズレを防止する直動機構として機能する。尚、下部戸袋支持ローラ89Dの一つは、ピニオン88と同軸に設けるとしても良い。
支持部8のホーム長手方向の横幅は、戸袋部4の横幅よりも狭く設定されている。具体的には、上述したコントローラや駆動モータ等を内蔵し、戸袋部4と左右のドアパネルの重量を支えられれば良く、幅狭に設定することができる。
図5は、戸袋部4の構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図である。図6は、同ホーム長手方向に直交する断面による縦断面図である。
尚、図5では、支持部8と、右ドアパネル6R及び左ドアパネル6Lを、一点鎖線で示している。なお、理解を容易にするために、右ドアパネル6Rはホーム柵2のドアが閉じた位置、左ドアパネル6Lはドアが開いた位置で示しているが、両ドアパネルは揃ってドア開け位置又はドア閉じ位置に移動するため、図5のように一方のドアパネルがドア開け位置、他方のドアパネルがドア閉じ位置となることはない。
戸袋部4は、中空箱体の戸袋本体41を主体とする。
先ず、戸袋本体41の外面に着目すると、左右側面にドア挿通口42を有する。また、その上面には支持部8の上部戸袋支持ローラ89Uと係合し、図5に向かって左右方向に案内する上部ガイドレール43Uを備え、下面には支持部8の下部戸袋支持ローラ89Dと係合し、同じく左右方向に案内する下部ガイドレール43Dを備える。そして、下部ガイドレール43Dに沿って、ピニオンギア88と噛み合うラック44が取り付けられている。
また、戸袋本体41の軌道側パネル41aには、ドアパネル駆動モータ85の駆動シャフト85aを挿通する駆動シャフト挿通長孔41bが開口している。ドアパネル駆動モータ85の駆動シャフト85aは駆動シャフト挿通長孔41bを挿通し、ドアパネル駆動プーリ87が戸袋本体41の内部空間内に設置される。
次に、戸袋本体41の内面に着目すると、戸袋本体41の軌道側パネル41aの図5に向かって左右の端部に、左右のドアパネルを駆動させるためのタイミングベルト45を巻き掛けるドアパネル従動プーリ46L,46Rが突設されている。これらの従動プーリに巻き掛けられたタイミングベルト45は、外面と内面の両方に歯を備えた両面歯付ベルトである。内側の歯はドアパネル従動プーリ46R,46Lと噛み合い、外側の歯は戸袋本体41の内側に設けられたドアパネル駆動プーリ87と噛み合う。すなわち、タイミングベルト45と、ドアパネル従動プーリ46R,46Lは、ドアパネル駆動モータ85等と連係してドアパネルを開閉させる連係機構を構成する。
尚、図示されていないが、適宜タイミングベルト45のテンションを維持するテンショナー機構を設けると好適である。また、タイミングベルトに変えて、チェーンやワイヤーなどのその他の線状走行部材を用いるとしても良い。
また、戸袋本体41内の天井部及び床部には、右ドアパネル6R及び左ドアパネル6Lをスライド自在に支持する上部ドアパネル支持ローラ49Uと、下部ドアパネル支持ローラ49Dとが設けられている。これらの支持ローラは、右ドアパネル6R及び左ドアパネル6Lの上面及び下面に設けられたガイドレール63U、63D(詳細後述)と係合し、直動案内機構を構成する。
図7は、左ドアパネル6Lの構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図である。図8は、右ドアパネル6Rの構成例を示す図であって、ホーム側から見たホーム長手方向断面による縦断面図である。
左ドアパネル6Lと右ドアパネル6Rは、基本的には左右対称の構成を有する。具体的には、ドアパネル本体61は、中空箱体であり、それぞれ戸袋部4寄りの側面(左ドアパネル6Lなら右側面、右ドアパネル6Rなら左側面)は開口し、反対側は閉じている。
ドアパネル本体61の外面に着目すると、その上面には戸袋部4の上部ドアパネル支持ローラ49Uと係合し、図7,8に向かって左右方向に案内する上部ガイドレール63Uを備え、下面には戸袋部4の下部ドアパネル支持ローラ49Dと係合し、同じく左右方向に案内する下部ガイドレール63Dを備える。
また、軌道側パネル61aには、戸袋部4のドアパネル従動プーリ46R、46Lの支持軸46s(図6参照)を挿通させるための図7,8に向かって左右方向に横長な従動プーリ支持軸挿通孔64が開口する。
次に、ドアパネル本体61の内面に着目すると、軌道側パネル61aの内面の戸袋部4寄りに、タイミングベルト45を挟持して同ベルトとドアパネル本体61とを固定するベルトクランプ65が設けられている。但し、ベルトクランプ65の設置位置については、左ドアパネル6Lと右ドアパネル6Rとでは左右対称にはなっていない。左ドアパネル6Lでは、ドアパネル従動プーリ46R、46Lに上下に巻き掛けられたタイミングベルト45の下側で固定する位置にベルトクランプ65が設けられているが、右ドアパネル6Rでは、タイミングベルト45の上側で固定する位置にベルトクランプ65が設けられている。
ベルトクランプ65は、例えば図9に示す構成で実現される。すなわち、軌道側パネル61aにスポット溶接等で突設されたクランプボルト65aを、タイミングベルト45のボルト挿通孔45aに挿通させ、ベルト押さえ板65bをナット65cで締付け、タイミングベルト45を挟持・固定する。
尚、ボルト挿通孔45aは、ベルト本体45cの全周に所定間隔で設けるとしても良いし、ベルトクランプ65を取り付ける規程位置付近に限定数(図の例では1個)設けるとしても良い。また、適宜カラー45bを挿入させておくと好適である。
図10は、ドアパネルの開閉動作を説明するための動作説明図であって、各部を簡略化して示している。図10(1)は戸袋部4に左ドアパネル6L及び右ドアパネル6Rが収納された状態であり、ホーム柵2としてはドア開状態(開扉状態)を示す。図10(2)は戸袋部4から左ドアパネル6L及び右ドアパネル6Rが押し出された状態であり、ホーム柵2としてはドア閉状態(閉扉状態)を示している。
図10(1)の状態において、ホーム柵コントローラ84が、ドアパネル駆動プーリ87を(図の例では)反時計方向に回転するようにドアパネル駆動モータ85を制御すると、ドアパネル従動プーリ46R,46Lに上下に巻き掛けられたタイミングベルト45は時計回りに回転する。すなわち、タイミングベルト45の下側は相対的に左方向へ移動し、タイミングベルト45の上側は相対的に右方向へ移動する。
よって、タイミングベルト45の下側にてベルトクランプ65で固定された左ドアパネル6Lは、図の左方向すなわち戸袋部4から突出する方向へスライド移動を始める。タイミングベルト45の上側にてベルトクランプ65で固定された右ドアパネル6Rは、図の右方向すなわち戸袋部4から突出する方向へスライド移動を始める。
ホーム柵コントローラ84は、ドアを開閉させるのに必要な所定距離だけタイミングベルト45が移動するようにドアパネル駆動モータ85を所定回転数だけ回転させ停止する。すると、ホーム柵2はドアパネルを閉じた図10(2)の状態となる。
反対に、図10(2)の状態において、ホーム柵コントローラ84が、ドアパネル駆動プーリ87を(図の例では)時計方向に回転するようにドアパネル駆動モータ85を制御すると、ドアパネル従動プーリ46R,46Lに上下に巻き掛けられたタイミングベルト45は反時計回りに回転する。すなわち、タイミングベルト45の下側は相対的に右方向へ移動し、タイミングベルト45の上側は相対的に左方向へ移動する。
よって、タイミングベルト45の下側にてベルトクランプ65で固定された左ドアパネル6Lは、図の右方向すなわち戸袋部4に収納される方向へスライド移動を始める。タイミングベルト45の上側にてベルトクランプ65で固定された右ドアパネル6Rは、図の左方向すなわち戸袋部4に収納される方向へスライド移動を始める。
ホーム柵コントローラ84は、スライドドアを開閉させるのに必要な所定距離だけタイミングベルト45が移動するようにドアパネル駆動モータ85を所定回転数だけ逆回転させ停止する。すると、ホーム柵2は図10(1)の状態に戻る。
図11は、戸袋部4の移動を説明するための図である。
駅ホーム1には、複数のホーム柵2が配列される。ホーム柵コントローラ84が、戸袋駆動モータ86を駆動制御することにより、戸袋部4は支持部8に対して左右にスライド移動される。また、ホーム柵コントローラ84は、ドアパネル駆動モータ85への通電をOFFにして、戸袋部4の移動に伴って支持部8とタイミングベルト45との相対位置が変わる際にドアパネル駆動モータ85を連れ回りするようにする。尚、ドアパネル駆動モータ85〜タイミングベルト45間の駆動系統にクラッチ機構を設け、このクラッチ機構をON/OFFすることで、戸袋部4の移動に伴う支持部8とタイミングベルト45との相対位置の変化の許否を制御することとしてもよい。
よって、複数のホーム柵2を同じ方向・同じ距離だけ戸袋部4を移動させることで、例えば図11(1)〜(3)のように左ドアパネル6Lと右ドアパネル6Rの突き合わせ位置(ホーム柵2としての開口部すなわち乗降口位置)を可変することができる。
以上、本実施形態によれば、駅ホーム1にレール等を敷設しなくとも可動型の戸袋部4を備えたホーム柵2を実現することができる。駅ホーム1に乗り入れる車両のドア開口位置とホーム柵の乗降口を形成する開口部とにズレが生じる場合には、戸袋部4ごと移動させて、その位置ズレを吸収することができる。しかも、戸袋駆動モータ86とドアパネル駆動モータ85が支持部8に備えられているので、戸袋部4にモータを内蔵させる必要がない上、両駆動モータは必然的に移動することがない。従って、戸袋部4とドアパネル6R,6Lの軽量化が実現できる。また、両駆動モータに係るケーブルの長さが最短に固定されるので、ケーブルの疲労に対する耐久性に関する配慮が不要となるとともに、ケーブルのひきまわしを容易にできる。
尚、本発明の実施形態は上記に限るものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、上記実施形態では左右のドアパネル6R,6Lを両方一緒に戸袋部4に出し入れする構成であったが、左ドアパネル6Lと右ドアパネル6Rとをそれぞれ別々に出し入れできる構成とすることもできる。具体的には、図12に示すように、ドアパネル駆動モータ85、ドアパネル従動プーリ46R,46、タイミングベルト45を、左ドアパネル用と右ドアパネル用とで各1組ずつ設けることもできる。
また、戸袋部4を可動式とするための戸袋駆動モータ86及びピニオンギア87、ラック44は、戸袋部4の下部ではなく上部に設けるとしても良い。
また、各種ローラとガイドレールとで構成した直動機構は、別の構成の直動機構に適宜置き換えることができる。
また、上記実施形態では1つの戸袋部4が左右2枚のドアパネルを有する構成としたが、何れか一方のみを有する構成とすることもできる。その場合、例えば、右ドアパネル6Rのみを有する構成とするならば、タイミングベルト45をドアパネル駆動プーリ87とドアパネル従動プーリ46Rに巻き掛ける構成とすれば良い。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成で実現されるが、左右のドアパネルが戸袋部内に互い違いに収納される点が異なる。以降では主に第1実施形態との差異について述べることとし、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符合を付与して詳細な説明は省略する。
図13は、本実施形態におけるホーム柵2Bの縦断面図である。ホーム柵2Bは、基本的には第1実施形態のホーム柵2と同様の構成を有するが、戸袋部4によるドアパネルの支持構成及び収納構成が異なる。それに伴い、本実施形態における右ドアパネル6Rb及び左ドアパネル6Lbは第1実施形態とは構成が異なる。
具体的には、本実施形態の右ドアパネル6Rb及び左ドアパネル6Lbは、中実の板材、又は第1実施形態と同様の中空の板材であるが、従動プーリ支持軸挿通孔64(図7、図8参照)を有しない。そして、右ドアパネル6Rbがホーム側、左ドアパネル6Lbが軌道側となるように前後に重ねて、それぞれ直動機構68により支持され戸袋部4に格納される。
右ドアパネル6Rbは上面にL字状に屈曲したベルトクランプ65を備え、左ドアパネル6Lbは軌道側側面にベルトクランプ65を備えており、それぞれ第1形態と同様にしてタイミングベルト45に対して所定位置で固定されている。
図14〜図16は、戸袋部4と支持部8との相対位置が異なる場合におけるドアパネルの開閉動作を説明するための簡略透視図であって、(1)ドアパネル閉、(2)ドアパネル開、の2つの状態における上面視簡略透視図と正面簡略透視図をそれぞれ示している。
本実施形態のホーム柵2Bも第1実施形態のホーム柵2と同様に戸袋4の左右移動及びドアパネルの開閉が行われる。
本実施形態のホーム柵2Bによれば、第1実施形態のホーム柵2と同様の効果が得られるとともに、左右のドアパネルを前後に重ねて戸袋部4に収納するので、ドアパネルを開けた状態における戸袋部4から左右のドアパネルの突出量を小さくできる。その分、ホーム柵2Bの開口部をより大きくできる。
尚、上記実施形態では、ドアパネルをシングルタイプとしているが、複数のパネルを入れ子状に収容する入れ子構造、いわゆる「ダブルドア」タイプとすることもできる。この場合、ホーム長手方向のドアパネルの全長を、ドア開状態(収納された状態)で短く、ドア閉状態で長く構成することができる。このことは、戸袋部のホーム長手方向の長さを短くすることにもつながる。
1…駅ホーム
2…ホーム柵
4…戸袋部
6L…左ドアパネル
6R…右ドアパネル
8…支持部
41…戸袋本体
41a…軌道側パネル
41b…駆動シャフト挿通長孔
42…ドア挿通口
43D…下部ガイドレール
43U…上部ガイドレール
44…ラック
45…タイミングベルト
45a…ボルト挿通孔
45b…カラー
45c…ベルト本体
46R,46L…ドアパネル従動プーリ
46s…支持軸
47c…ドア閉ストッパー
47p…ドア開ストッパー
49D…下部ドアパネル支持ローラ
49U…上部ドアパネル支持ローラ
61…ドアパネル本体
61a…軌道側パネル
62…ストッパー片
63D…下部ガイドレール
63U…上部ガイドレール
64…従動プーリ支持軸挿通孔
65…ベルトクランプ
65a…クランプボルト
65b…ベルト押さえ板
65c…ナット
68…直動機構
81…台座
82…支柱
83…外装
83a…戸袋挿通孔
84…ホーム柵コントローラ
85…ドアパネル駆動モータ
85a…駆動シャフト
86…戸袋駆動モータ
86a…駆動シャフト
87…ドアパネル駆動プーリ
88…ピニオンギア
89D…下部戸袋支持ローラ
89U…上部戸袋支持ローラ

Claims (6)

  1. ドアパネルを開閉可能に収容する戸袋部と、
    前記戸袋部を前記ドアパネルの開閉方向に沿って移動可能に支持するとともに、前記戸袋部を移動させるための戸袋駆動モータ、及び、前記ドアパネルを開閉駆動させるためのドアパネル駆動モータを有する支持部と、
    を備えたホーム柵。
  2. 前記戸袋部は、前記ドアパネル駆動モータと連係して前記ドアパネルを開閉させる連係機構を有する、
    請求項1に記載のホーム柵。
  3. 前記支持部は、前記戸袋駆動モータ及び前記ドアパネル駆動モータを所定位置に固定して有し、
    前記連係機構は、前記戸袋部の移動に伴う当該戸袋部と前記ドアパネル駆動モータとの相対位置が変化した場合であっても当該ドアパネル駆動モータと連係可能に構成されてなる、
    請求項2に記載のホーム柵。
  4. 前記連係機構は、前記ドアパネルの開閉方向に架け渡され、前記ドアパネル駆動モータによって駆動されるベルト又はチェーンでなる線状走行部材を有し、
    前記ドアパネルは、前記線状走行部材が駆動されることで開閉される、
    請求項2又は3に記載のホーム柵。
  5. 前記戸袋部は、厚さ方向に重ねて左右のドアパネルを収容し、
    前記支持部は、前記左右のドアパネルそれぞれを開閉駆動させるためのドアパネル駆動モータを有する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のホーム柵。
  6. 前記ドアパネルは、複数のパネルによる入れ子構造を有する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のホーム柵。
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