JP5520435B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、SOI基板に形成される半導体素子であって、特に絶縁層に達する素子分離層が形成された半導体素子の製造方法に関する。
SOI(Silicon On Insulator)基板に形成される半導体素子においては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のチャネルが形成される拡散層、いわゆるボディ領域の電位を制御することが重要である。
このボディ領域の電位を制御するために、従来の半導体素子は、シリコン基板に埋込み酸化膜を挟んで薄いシリコン半導体層を形成したSOI基板のシリコン半導体層に、STI(Shallow Trench Isolation)法により埋込み酸化膜に達するFTI(Full Trench Isolation)構造の素子分離層を形成する場合に、シリコン半導体層上に下地酸化膜、ポリシリコン膜、シリコン窒化膜を順に形成し、フォトリソグラフィにより素子分離領域のシリコン窒化膜を除去し、このシリコン窒化膜をマスクとして、ポリシリコン膜、下地酸化膜およびシリコン半導体層をエッチングしてシリコン半導体層に、PTI(Partial Trench Isolation)領域の素子間分離膜と同等の深さの埋込み酸化膜に達しない溝部を形成し、この溝部の内壁を熱酸化法により酸化させて内壁酸化膜を形成し、溝部の底面を埋込み酸化膜に達するまで深くエッチングし、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコンを堆積して溝部内およびシリコン窒化膜上にシリコン酸化膜を形成し、シリコン窒化膜をストッパとしてCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によりシリコン酸化膜を平坦化し、シリコン窒化膜、ポリシリコン膜、下地酸化膜をエッチングにより除去して素子分離層を形成している。
そして、素子分離層形成後に、フォトリソグラフィを用いた選択的なイオン注入によりP型不純物領域、N型不純物領域を形成し、MOSFETのゲート酸化膜やゲート電極等を形成してSOI基板の素子分離層に囲まれたシリコン半導体層に半導体素子を形成している(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した従来の技術においては、シリコン半導体層に埋込み酸化膜に達する深い溝部を形成し、この溝部の内部にCVD法により酸化シリコンを堆積してFTI構造の素子分離層を形成しているため、CVD法による溝部への埋込み性が不十分であると素子分離層と埋込み酸化膜(絶縁層)との接続部に隙間が形成され、後工程の高温の熱処理工程等において、隙間に閉じ込められたガスが膨張して素子分離層が破壊される場合や、後工程のエッチング工程や成膜工程において、接続部の隙間にエッチングガスや成膜ガスが充填され、予期せぬエッチング進行したり、予期せぬ成膜が生じたりする場合があり、半導体素子の品質が安定しなくなって半導体素子の歩留りを低下させるという問題がある。
このため、埋込み性に優れた酸化シリコンの成膜方法、例えばHDP(High Density Plasma)−CVD法を用いると、成膜装置の価格が高価であるために半導体素子の製造コストを上昇させることになる。
また、HDP−CVD法の成膜装置を保有しない製造ラインにおいては、新たに成膜装置を導入し、ラインの組み替え等を行うことが必要になり、上記の問題に即座に対応することができないことになる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、SOI基板のシリコン半導体層に形成される絶縁層に達する素子分離層の接続部における隙間の形成を防止して、半導体素子の品質を安定させる手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、第1の絶縁層に2以上の素子形成領域と素子分離領域とを設定し、前記第1の絶縁層の素子分離領域を除く領域に凹部を形成する工程と、前記凹部内を含む前記第1の絶縁層上に、シリコンからなる第1のエピタキシャル層を形成する工程と、前記凹部内以外の前記第1のエピタキシャル層に、隣接する前記凹部の間の前記第1の絶縁層の上面に接する第2の絶縁を形成する工程と、前記素子分離領域を除く領域の前記第2の絶縁を除去する工程と、前記第2の絶縁の間に露出する前記第1のエピタキシャル層上に、シリコンをエピタキシャル成長させて第2のエピタキシャル層を形成し、第1および第2のエピタキシャル層からなるシリコン半導体層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の製造方法においては、第1の絶縁層上に隙間なく第2の絶縁を形成した素子分離層を容易に形成することができ、第1の絶縁層と第2の絶縁との接続部に隙間が形成されることを防止して、後工程における不具合の発生を防止することができ、本製造方法を用いて形成された半導体素子の品質を安定させることができるという効果が得られる
以下に、図面を参照して本発明による半導体素子およびその製造方法の実施例について説明する。
図1は実施例1のSOI基板の断面を示す説明図、図2は実施例1のSOI基板の上面を示す説明図、図3、図4は実施例1の素子分離層の製造方法を示す説明図である。
図1、図2において、1はSOI基板であり、第1の絶縁層としてのサファイア基板2上に単結晶シリコン(Si)からなる薄いシリコン半導体層3が形成されたSOI構造のSOS(Silicon On Sapphire)基板である。
本実施例のSOI基板1には、半導体素子を形成する領域として素子形成領域4、および素子形成領域4の周囲を囲う素子分離領域5が設定され、素子形成領域4内にはサファイア基板2に達しない、つまり酸化シリコン(SiO2)からなる絶縁膜下にシリコン半導体層が残置するPTI構造の素子間分離膜6を形成する領域としてPTI領域7が設定されている。
本実施例のシリコン半導体層は、サファイア基板2の素子形成領域4と同じ大きさの領域、つまり素子分離層5を除く領域を掘り込んで形成された凹部8の底面上にシリコンをエピタキシャル成長させて形成されている。
10は素子分離層であり、素子形成領域4のシリコン半導体層3を囲う素子分離領域5にサファイア基板2に達して形成された、つまりサファイア基板2に形成された凹部8の間のサファイア基板2a上に積層された酸化シリコンからなる第2の絶縁としてのシリコン酸化膜11とで形成された積層構造の絶縁層であって、隣合う素子形成領域4のシリコン半導体層3の間を電気的に絶縁分離する機能を有している。
図3、図4において、15はマスク部材としてのレジストマスクであり、フォトリソグラフィにより半導体基板2の上面側にスピンコート法等により塗布されたポジ型またはネガ型のレジストを露光および現像処理して形成されたマスクパターンであって、本実施例のエッチング工程やイオン注入工程等におけるマスクとして機能する。
以下に、図3、図4にPで示す工程に従って、本実施例の素子分離層の製造方法について説明する。
P1(図3)、素子形成領域4と素子分離領域5、および素子形成領域4内のPTI領域7とを設定したサファイア基板2を準備し、フォトリソグラフィにより、サファイア基板2上に素子形成領域4のサファイア基板2を露出させた、つまり素子分離領域5を覆うレジストマスク15を形成し、これをマスクとして、異方性エッチングにより、サファイア基板2をエッチングして、サファイア基板2の上面からの深さがY1の凹部8を形成する。
この場合の凹部8の深さY1は、図1に示すように、半導体素子を形成するためのシリコン半導体層3の厚さから、PTI領域7に形成する素子間分離膜6の厚さY2(本実施例では、90nm程度)を減じた深さ(本実施例では、100nm程度)に設定する。
P2(図3)、工程P1で形成したレジストマスク15を除去し、凹部8内を含むサファイア基板2上にシリコンをエピタキシャル成長させて、第1のエピタキシャル層21を形成し、CMP法により、凹部8の間のサファイア基板2aの上面と、第1のエピタキシャル層21の上面との間の第1のエピタキシャル層21の厚さがTとなるように第1のエピタキシャル層21の上面を平坦化する。
この場合の第1のエピタキシャル層21の厚さTは、素子間分離膜6の厚さY2の半分(本実施例では、45nm程度)になるように設定する。
P3(図3)、第1のエピタキシャル層21の平坦化後に、熱酸化法により、厚さTの間の第1のエピタキシャル層21の上層を熱酸化して、酸化シリコンからなるシリコン酸化膜11を形成する。
このとき、第1のエピタキシャル層21を形成するシリコンが酸化されて、体積が約2倍に成長し、膜厚が素子間分離膜6の厚さY2となるシリコン酸化膜11が形成される。
P4(図4)、フォトリソグラフィにより、シリコン酸化膜11上に、素子形成領域4のPTI領域7を除く領域のシリコン酸化膜11を露出させた、つまり素子分離領域5とPTI領域7とを覆うレジストマスク15を形成し、これをマスクとして、異方性エッチングにより、シリコン酸化膜11を除去し、第1のエピタキシャル層21の上面を露出させる。
P5(図4)、工程P4で形成したレジストマスク15を除去し、第1のエピタキシャル層21を種として、シリコンを選択的にエピタキシャル成長させ、素子分離領域5およびPTI領域7を除く領域に膜厚Y2の第2のエピタキシャル層22を形成し、第1および第2のエピタキシャル層21、22からなるシリコン半導体層3を形成すると共に、素子分離領域5に凹部8の間のサファイア基板2aとその上に積層されたシリコン酸化膜11とからなる積層構造の素子分離層10、および素子形成領域4のPTI領域7に厚さY2の素子間分離膜6を形成する。
このようにして形成されたSOI基板1の素子分離層10に囲まれたシリコン半導体層3には、その後に、フォトリソグラフィを用いた選択的なイオン注入によりP型不純物領域やN型不純物領域を形成すると共に、ゲート酸化膜やゲート電極等を形成してMOSFET等の半導体素子が形成される。
上記のように、本実施例の素子分離層10は、凹部8の間のサファイア基板2aとその上に形成された第1のエピタキシャル層21を熱酸化して形成されたシリコン酸化膜11を積層して形成されるので、サファイア基板2aとシリコン酸化膜11との接続部に隙間が形成されることはなく、後工程の高温工程における素子分離層10の破壊や、後工程のエッチング工程や成膜工程における予期せぬエッチングや成膜を防止することが可能になり、半導体素子の品質を安定させて半導体素子の歩留りを向上させることができる。
また、HDP−CVD法の成膜装置等の特別な成膜装置を用いなくても、サファイア基板2aとシリコン酸化膜11との接続部の隙間の形成を防止した素子分離層10を形成することができ、通常のライン設備を用いた半導体素子の製造が可能になり、半導体素子の製造コストを低減することができると共に、特別な成膜装置を保有しない製造ラインにおいても、半導体素子の品質を安定させて半導体素子の歩留りを向上させることができ、本実施例の半導体素子の製造に即座に対応することができる。
本実施例の素子分離層10の製造方法は、エピタキシャル成長装置が、バッチ式でその成膜コストが比較的安価な場合に適している。
なお、本実施例では、上記工程P5において、第1のエピタキシャル層21を種として、シリコンを選択的にエピタキシャル成長させて第2のエピタキシャル層22を形成するとして説明したが、通常のエピタキシャル成長によりSOI基板1の全面に第2のエピタキシャル層を形成した後に、CMP法により平坦化してシリコン酸化膜11を露出させるようにしてもよい。この場合に、工程P2における第1のエピタキシャル層21の厚さTは、CMP法による膜減りを考慮して、上記で説明した厚さより厚くなるように設定する。
以上説明したように、本実施例では、サファイア基板に素子形成領域と素子分離領域とを設定してサファイア基板の素子分離領域を除く領域に凹部を形成し、凹部内を含むサファイア基板上にシリコンからなる第1のエピタキシャル層を形成し、凹部の間のサファイア基板の上面と第1のエピタキシャル層の上面との間の第1のエピタキシャル層を熱酸化法により酸化してシリコン酸化膜を形成し、素子分離領域を除く領域のシリコン酸化膜を除去して露出した第1のエピタキシャル層上に、シリコンをエピタキシャル成長させて第2のエピタキシャル層を形成し、第1および第2のエピタキシャル層からなるシリコン半導体層を形成して、サファイア基板の素子分離領域を除く領域に形成された凹部と、この凹部の間のサファイア基板とその上に形成されたシリコン酸化膜からなる素子分離層と、素子分離層に囲まれた凹部の底面上に形成されたシリコン半導体層とを備えた半導体素子を形成するようにしたことによって、サファイア基板上に隙間なくシリコン酸化膜を形成した素子分離層を容易に形成することことができ、サファイア基板とシリコン酸化膜との接続部に隙間が形成されることを防止して、後工程における不具合の発生を防止することが可能になり、本実施例の製造方法を用いて形成された半導体素子の品質を安定させて半導体素子の歩留りを向上させることができる。
また、本実施例の半導体素子は、サファイア基板とシリコン酸化膜との接続部に隙間が形成されることを防止することができ、後工程における不具合の発生を防止して、半導体素子の品質を安定させることができるという効果が得られる。
図5、図6は実施例2の素子分離層の製造方法を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のSOI基板1に形成される素子分離層10は、図6(PA5)に示すように実施例1の図1に示したSOI基板1と同じ積層構造を有しているが、その製造方法が異なる。
以下に、図5、図6にPAで示す工程に従って、本実施例の素子分離層の製造方法について説明する。
PA1(図5)、上記実施例1の工程P1と同様にして、サファイア基板2の素子形成領域4に深さがY1の凹部8を形成する。
PA2(図5)、工程PA1で形成したレジストマスク15を除去し、凹部8内を含むサファイア基板2上にシリコンをエピタキシャル成長させて、シリコン半導体層3を形成し、CMP法により、シリコン半導体層3の上面を平坦化する。
そして、熱酸化法により、シリコン半導体層3の上表面を熱酸化して、酸化シリコンからなる膜厚10nm程度のパッド酸化膜31を形成し、そのパッド酸化膜31上にCVD法により窒化シリコン(Si)を堆積して、膜厚100nm程度のストッパ窒化膜32を形成する。
この場合に、シリコン半導体層3の平坦化後の、凹部8の間のサファイア基板2aの上面と、シリコン半導体層3の上面との間のシリコン半導体層3の厚さは、パッド酸化膜31およびストッパ窒化膜32の形成後に、その厚さがY2(本実施例では、90nm)となるように平坦化する。
PA3(図5)、フォトリソグラフィによりストッパ窒化膜32上に、素子分離領域5および素子形成領域4のPTI領域7を露出させたレジストマスク15を形成し、これをマスクとして、異方性エッチングにより、ストッパ窒化膜32、パッド酸化膜31およびシリコン半導体層3をエッチングして、凹部8の間のサファイア基板2aの上面を露出させ、シリコン半導体層3の上面からの深さがY2の分離溝33を形成する。
PA4(図6)、工程PA3で形成したレジストマスク15を除去し、分離溝33内を含むシリコン半導体層3上に、CVD法により、酸化シリコンを堆積してシリコン酸化膜11を形成する。
PA5(図6)、シリコン酸化膜11の形成後に、ストッパ窒化膜32をストッパとしてCMP法によりシリコン酸化膜11を研磨により除去してストッパ窒化膜32を露出させる。
次いで、熱燐酸(Hot−H2PO4)によるウェットエッチングにより窒化シリコンを選択的にエッチングしてストッパ窒化膜32を除去した後に、フッ酸によるウェットエッチングにより酸化シリコンをエッチングしてパッド酸化膜31を除去し、シリコン半導体層の上面を露出させて素子形成領域4にシリコン半導体層3を形成すると共に、素子分離領域5に凹部8の間のサファイア基板2aとその上に積層されたシリコン酸化膜11とからなる積層構造の素子分離層10、および素子形成領域4のPTI領域7に厚さY2の素子間分離膜6を形成する。
このようにして形成されたSOI基板1の素子分離層10に囲まれたシリコン半導体層3には、その後に、フォトリソグラフィを用いた選択的なイオン注入によりP型不純物領域やN型不純物領域を形成すると共に、ゲート酸化膜やゲート電極等を形成してMOSFET等の半導体素子が形成される。
上記のように、本実施例の素子分離層10は、凹部8の間のサファイア基板2aとその上に形成された素子間絶縁膜6の厚さY2と同等の比較的浅い分離溝33にCVD法によりシリコン酸化膜11を積層して形成されるので、通常のCVD法の成膜装置を用いてもサファイア基板2aとシリコン酸化膜11との接続部に隙間が形成されることはなく、後工程の高温工程における素子分離層10の破壊や、後工程のエッチング工程や成膜工程における予期せぬエッチングや成膜を防止することが可能になり、半導体素子の品質を安定させて半導体素子の歩留りを向上させることができる。
また、HDP−CVD法の成膜装置等の特別な成膜装置を用いなくても、サファイア基板2aとシリコン酸化膜11との接続部の隙間の形成を防止した素子分離層10を形成することができ、通常のライン設備を用いた半導体素子の製造が可能になり、半導体素子の製造コストを低減することができると共に、特別な成膜装置を保有しない製造ラインにおいても、半導体素子の品質を安定させて半導体素子の歩留りを向上させることができ、本実施例の半導体素子の製造に即座に対応することができる。
本実施例の素子分離層10の製造方法は、エピタキシャル成長装置が、枚葉式でその成膜コストが比較的高価な場合に適している。
以上説明したように、本実施例では、サファイア基板に素子形成領域と素子分離領域とを設定してサファイア基板の素子分離領域を除く領域に凹部を形成し、凹部内を含むサファイア基板上にシリコンからなるシリコン半導体層を形成し、シリコン半導体層の素子分離領域をエッチングして凹部の間のサファイア基板の上面に達する分離溝を形成し、分離溝内およびシリコン半導体層上に酸化シリコンからなるシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜を除去し、シリコン半導体層を露出させて、サファイア基板の素子分離領域を除く領域に形成された凹部と、この凹部の間のサファイア基板とその上に形成されたシリコン酸化膜からなる素子分離層と、素子分離層に囲まれた凹部の底面上に形成されたシリコン半導体層とを備えた半導体素子を形成するようにしたことによって、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施例においては、SOI基板は、第1の絶縁層としてのサファイア基板上にシリコン半導体層を形成したSOS基板であるとして説明したが、SOI構造の半導体基板は前記に限らず、第1の絶縁層としてのクオーツ基板上にシリコン半導体層を形成したSOQ(Silicon On Quartz)基板や、シリコン基板に第1の絶縁層としての埋込み酸化膜を挟んで形成されたシリコン半導体層を有するSOI構造の半導体基板等のSOI基板であってもよい。
実施例1のSOI基板の断面を示す説明図 実施例1のSOI基板の上面を示す説明図 実施例1の素子分離層の製造方法を示す説明図 実施例1の素子分離層の製造方法を示す説明図 実施例2の素子分離層の製造方法を示す説明図 実施例2の素子分離層の製造方法を示す説明図
符号の説明
1 SOI基板
2、2a サファイア基板
3 シリコン半導体層
4 素子形成領域
5 素子分離領域
6 素子間分離膜
7 PTI領域
8 凹部
10 素子分離層
11 シリコン酸化膜
15 レジストマスク
21 第1のエピタキシャル層
22 第2のエピタキシャル層
31 パッド酸化膜
32 ストッパ窒化膜
33 分離溝

Claims (2)

  1. 第1の絶縁層に2以上の素子形成領域と素子分離領域とを設定し、前記第1の絶縁層の素子分離領域を除く領域に凹部を形成する工程と、
    前記凹部内を含む前記第1の絶縁層上に、シリコンからなる第1のエピタキシャル層を形成する工程と、
    前記凹部内以外の前記第1のエピタキシャル層に、隣接する前記凹部の間の前記第1の絶縁層の上面に接する第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記素子分離領域を除く領域の前記第2の絶縁層を除去する工程と、
    前記第2の絶縁層の間に露出する前記第1のエピタキシャル層上に、シリコンをエピタキシャル成長させて第2のエピタキシャル層を形成し、第1および第2のエピタキシャル層からなるシリコン半導体層を形成する工程と、を備えることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体素子の製造方法において、
    前記第2の絶縁層は、熱酸化法により形成されることを特徴とする半導体素子の製造方法。
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