JP5516129B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
また、最高速規制スイッチの「オン」操作により変速可能速の制限を行うことで、機体の大きな揺れを伴う畦道のような凸凹路の走行によってアクセル踏み込みが不安定になっても、速い車速帯への変速が行われることがなくなることから、その都度アクセル変速をオフするための変速方式切替部材の煩わしい操作を要することなく、アクセル変速機能を入れたままで安全に走行することができる。
図1は、本発明でいう作業車の一例として示すトラクタの全体側面図で、機体前部のボンネット1内に搭載したコモンレール式のディゼルエンジン2の動力を、PTO軸回転一定ミッションケース3A(第1ミッションケース)、或いはPTO軸回転車速対応型ミッションケース3B(第2ミッションケース)内で適宜に変速して前輪軸4と後輪軸5に伝動し、前輪6と後輪7の両方或は後輪7のみを駆動する構成としている。機体上のキャビン26内に設ける座席10に座った作業者が、中央に立設するステアリングハンドル8を操作して前輪6を操向しながら走行する。機体の後方へ突出するヒッチ9には、ロータリ耕うん機などの作業機を装着し、前記ミッションケース3A(3B)から後方へ向かって突出するPTO軸11でヒッチ9に装着する作業機を駆動する。
作業機によっては最も高く上げるとトラクタ本体に当たる場合や、あまり高く上げない方が作業続行のために作業効率が良い場合に、この上げ調整ダイヤル184で調整する。185は、傾き調整ダイヤルであり、左に回すと作業機が右上がりになり、逆に右に回すと作業機が右下がりになる。
191は作業機昇降レバーで、前側が下降で後側が上昇になる。192は作業機昇降スイッチで、後側を1回押すことで前記上げ調整ダイヤル184で設定した最上位置に上昇し、前側を1回押すと作業機昇降レバー191で設定した位置まで下降する。
193は走行変速上昇スイッチ、194は走行変速降下スイッチで、アクセルペダル173による低変速域H1と高変速域H2の変速段を設定するスイッチである。そして、走行変速上昇スイッチ193を1回押す毎に始動変速段をシフトアップし、走行変速降下スイッチ194を1回押す毎に始動変速段をシフトダウンする。なお、低変速域H1と高変速域H2の最高変速段を設定するスイッチを設けて、最高変速段を変更するようにしても良い。196はスイッチボックスであり、蓋を開けると、図3の各種調整スイッチを配置している。
200は走行ブレーキ調整ダイヤルで、オートブレーキ入切スイッチ208の入時に作用する旋回ブレーキのかかり具合を調整する。
210は3P切換スイッチで、3点リンクへのリフトシリンダ取付位置による制御切換選択を行う。
211はオートアクセルスイッチで、入りにした状態で作業機を上昇するとエンジンの回転数が1700rpmまで低下する。
図4に示す136はメータパネルで、前述したトラクタ操作部のフロントパネル174内に設ける構成としている。メータパネル136は液晶パネルから構成しており、副変速レバー178の変速位置160Aと、主変速装置の変速段160Bと走行速度160Cを表示するようにしている。また、燃料タンクの残量やエンジンの冷却水の温度状況も表示するようにしている。これらの表示に優先して、例えば異常内容や緊急時の内容を表示することもある。
図4(b)は、主変速装置の変速段160Bの1から5段まで表示し、副変速レバー178が高速走行位置で、主変速装置が低変速域H1の2速で、走行速度が10.2km/hで走行中であることを示している。
図4(c)は、主変速装置の変速段160Bの1から6段まで表示し、低変速域H1の最高速を広げて、主変速装置の変速域160Bが6速まで拡大していることを示している。
図4(d)は、主変速装置の変速段160Bの4段から8段まで表示し、副変速レバー178が高速走行で、主変速装置が高変速域H2の5速で、走行速度が17.9km/hで走行中であることを示している。
図4(e)は、主変速装置の変速段160Bの5から8段まで表示し、副変速レバー178が高速走行で、主変速装置が最低変速段を5速に変更した高変速域H2の6速で、走行速度が22.1km/hで走行中であることを示している。
図4(f)は、アクセル変速制御を解除して、変速域160Bが1速から8速まで全てが表示されている。
前記図4の(b),(c),(d),(e)はアクセル変速時の表示である。副変速レバー178を高速位置にすると「高速」表示となり、さらに、ATシフト路上スイッチ201を入りにすると「路上」表示となってアクセル変速が可能となる。図4の(b),(c),(d),(e)の変速段の表示は、この変速段の間でアクセル変速が可能なことを示している。
油圧前後進クラッチA(前進クラッチA1と後進クラッチA2)で伝動された第1メイン軸23の回転は、軸端に固着した第1ギヤ15から第1変速軸24の第1変速ギヤ16を介して第1変速軸24に伝達される。この第1変速軸24には、油圧4段変速の変速クラッチ装置Bの1速・3速用変速クラッチB1が装着されている。また、前記第1ギヤ15から第2変速軸25の第2変速ギヤ17を介して第2変速軸25に伝達される。この第2変速軸25には、油圧4段変速の変速クラッチ装置Bの2速・4速用変速クラッチB2が装着されている。
1速クラッチB11を繋ぐと、第7ギヤ40から第2メイン軸42にスプライン嵌合した第6ギヤ39に伝動されて第2メイン軸42を回転する。2速クラッチB22を繋ぐと、第9ギヤ38から第2メイン軸42にスプライン嵌合した第8ギヤ37に伝動して第2メイン軸42を回転する。
また、4段変速装置D(副変速装置)については、変速用の第17ギヤ52と、第19ギヤ54と、第26ギヤ61と、第27ギヤ62と、第21ギヤ56と、第23ギヤ58とが、第2カウンタ軸51に設けられていることで、シンクロ機能が良好になる。
ベベルギヤ軸14の回転は、このベベルギヤ軸14と一体に形成した第1ベベルギヤ64が後輪駆動軸65の第2ベベルギヤ66と噛み合っており、後ベベルギヤ組83(差動装置)と後輪駆動軸65と後遊星ギヤ組84を介して後輪7を装着する後輪軸5を駆動する構成である。
前記PTO入力ギヤ21の回転は、PTOクラッチFを入れることでPTOクラッチ軸103から第3継手85と第1PTO軸22と第4継手86を介して、第2PTO軸73を回転する構成である。
前記PTOクラッチ軸104に伝達された動力は、PTO継手74aとPTO接続軸74を介してPTO11を回転駆動する構成としている。
また、一体構成としている第30ギヤ68と第31ギヤ69とを、同軸上のPTO変速機構GのPTOクラッチ軸104に遊嵌して配置することで、構成を単純化出来ている。
また、前述の第29ギヤ67を機械式4段変速装置D(副変速装置)に近接して設け、この第29ギヤ67から左右前輪6,6の駆動と、PTOの車速シンクロの駆動の両方を取る構成としているので、部品点数が削減できてコンパクトな構成となる。
前述の副変速装置Dの第26ギヤ61と第23ギヤ58を一体に構成することにより、1段の第2変速クラッチD2によって3段仕様の副変速機構を構成することができる。
まず、エンジンコントローラ124には、エンジン排気温度センサ125から排気の温度が入り、エンジン回転センサ126からエンジン回転数が入り、エンジンオイル圧力センサ127からエンジン潤滑オイルの圧力が入り、エンジン水温センサ128から冷却水の温度が入り、レール圧センサ129からコモンレールの圧力が入り、燃料高圧ポンプ130に駆動信号が出力され、高圧インジェクタ131に燃料供給調整制御信号が出力される。
次に、作業車両の変速システムについて説明する。
変速システムは、図11のブロック構成図に示すように、多段の変速位置により走行速度を調節する変速伝動装置である主変速装置B1,B2,Cを変速制御する走行系コントローラ149に副変速装置位置センサ147、アクセル変速方式に切替えるための変速方式切替部材であるATシフトスイッチ301、エンジン回転センサ126、車速センサ163、エンジンECU124を介してアクセルセンサ159を接続し、以下に説明するアクセル変速制御によってアクセルペダルの173の操作に応じて主変速装置B1,B2,Cを変速制御可能に構成する。
ATシフトスイッチ301は、図12の操作卓の要部斜視図に示すように、副変速レバー178の近傍(前方)に配置する。この副変速レバー178には、図13の4段構成(a)および3段構成(b)の要部斜視図に示すように、増速ボタン302aと減速ボタン302bからなる手動変速部材である増減速スイッチを配置する。
主変速装置B1,B2,Cの変速制御は、路上走行等における発進に適合する所定の発進変速位置からアクセルペダル踏込みに対応する変速位置に切替えて増速するようにエンジン負荷と対応して決定した変速位置を主変速出力するアクセル変速方式をATシフトスイッチ301によって適用するとともに、走行中にATシフトスイッチ301をオン操作した場合は、その時の変速位置を新たな発進変速位置として主変速出力するアクセル変速方式を適用する連続移行制御を走行系コントローラ149に構成する。
次に、最高速規制制御と最高速規制スイッチについて説明する。
電子油圧操作ボックス309の最高速規制スイッチ321は、図19のフローチャートに示すように、その「オン」操作により変速可能速の制限(S42)を行うことで、機体の大きな揺れを伴う畦道のような凸凹路の走行によってアクセル踏み込みが不安定になっても、速い車速帯への変速が行われることがなくなることから、その都度アクセル変速をオフするためのATシフトスイッチ301の煩わしい操作を要することなく、アクセル変速機能を入れたままで安全に走行することができる。
173 アクセルペダル
301 ATシフトスイッチ(変速方式切替部材)
302a 増速スイッチ(手動操作部材)
302b 減速スイッチ(手動操作部材)
B1 主変速装置(変速伝動装置)
B2 主変速装置(変速伝動装置)
C 主変速装置(変速伝動装置)
D 副変速装置
Claims (4)
- 多段の変速位置により走行速度を調節する変速伝動装置(B1,B2,C)と、その変速位置を手動操作部材(302a,302b)によって選択する手動変速方式と、所定の発進変速位置からアクセルペダル(173)の踏込みに対応した変速位置に変速切替えするアクセル変速方式と、これら変速方式を切替える変速方式切替部材(301)とを備える作業車両において、
車両走行中に変速方式切替部材(301)によってアクセル変速方式に切替えた時に、その時の変速伝動装置(B1,B2,C)の変速位置を新たな発進変速位置としてアクセル変速方式を適用すると共に、
スイッチのオン操作により全速度域変速モードから最高速規制モードに切換え自在な最高速規制スイッチ(321)を設けて、そのオン操作により最高速規制モードに切換えて変速可能速の制限を行うことを特徴とする作業車両。 - 前記最高速規制スイッチ(321)は、最高速規制モードでは、前記変速方式切替部材(301)が入で副変速レバー(178)が高速の時の前記変速伝動装置(B1,B2,C)の最高速をメモリに設定の規制速までとし、メータパネル(163)も主変速の規制速までの範囲を表示することを特徴とする請求項1記載の作業車両。
- 前記全速度域変速モードと最高速規制モードの切換えについては、停止時に限って最高速規制スイッチ(321)の操作によりモードを切換えるように構成することを特徴とする請求項2記載の作業車両。
- 前記変速伝動装置(B1,B2,C)に備えた副変速装置(D)の副変速位置の切替え若しくは前記変速方式切替部材(301)の操作によるアクセル変速の終了時点、または、その終了までの間のアクセル変速の変速による変速位置が当初の発進変速位置に達した時点で、前記新たな発進変速位置を当初の発進変速位置に戻すことを特徴とする請求項3記載の作業車両。
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