JP3891171B2 - 動力車両の変速制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、トラクタや建設車両等の動力車両の変速制御装置に利用できる。
トラクタ等の動力車両には主変速装置以外に副変速装置や前後進切換装置が装備され、変速段数も乗用車と異なって多段に亘る。変速段数が少ないトラクタでも主変速装置は通常4段、副変速装置は高低2段であるが、変速段数が多い中型以上のトラクタでは、主変速段数が8段、副変速段数が3段にもなり、変速段数の合計は主・副変速装置の夫々の変速段数の掛け合わせで決まる24段にもなる。このため、作業に不慣れな者が作業の内容等に合わせて所望の変速段数を得るのは難しい。特に作業で使用する低速速度域と、道路や圃場の中を移動する際に使用する高速速度域とでは車速が著しく異なるために変速操作レバーや変速用の増減速スイッチを押して所望の変速段数を得ることはトラクタの操作に慣れていないと初心者や婦女子にとっては難しく時間も掛かって誤操作の恐れも生じ危険である。
このような不具合をなくすために、例えば特許文献1に示すように副変速装置を切換えたときにはその操作に伴って主変速装置も自動的に切換えられるものが知られている。
特開平5−164222号公報
この発明が解決しようとする問題点は、手動操作による変速だけでなく、高速で圃場間あるいは道路を移動するときにはアクセルペダル操作によっても変速が簡単に行なえ、しかも、アクセルペダルによる変速操作中であっても手動操作部材を操作すればオペレータの意志が優先されて変速が行える装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明は、多段に変速可能な主変速装置10,11と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置9と、前記主変速装置10,11、副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材34、37,38と、エンジン5の回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材37,38を操作して主変速装置10,11を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置の自動増減速操作がなされるように構成し、アクセルペダル58によって変速できる車速レンジと路上走行速以外の副変速位置で変速できる車速レンジの一部が重複していることを特徴とする動力車両の変速制御装置とした。
請求項2の発明は、前記第2操作部材が第1操作部材34に設けられた押しボタン式の増減速スイッチ37,38で構成されていることを特徴とする請求項1記載の動力車両の変速制御装置とした。
請求項3の発明は、多段に変速可能な主変速装置10,11と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置9と、前記主変速装置10,11及び副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材34,37,38と、エンジン5の回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材37,38を操作して主変速装置10,11を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置10,11の自動増減速操作がなされるように構成し、アクセルペダル58による変速が行なわれているときでも第2操作部材37,38による増減速操作を可能にする制御手段60を設けたことを特徴とする動力車両の変速制御装置とした。
請求項4の発明は、多段に変速可能な主変速装置10,11と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置9と、前記主変速装置10,11、副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材34,37,38と、エンジン5の回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材37,38を操作して主変速装置10,11を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置10,11の自動減速操作がなされるように構成し、機体に装備されたPTO変速装置70が中立位置にあるときにアクセルペダル58による変速を可能にする制御手段60を設けたことを特徴とする動力車両の変速制御装置とした。
請求項1、2に記載の発明による効果は次のとおりである。即ち、アクセルペダルを用いて変速する際にトレーラ等の牽引では変速ショックが大きくなることがある。このような場合にはアクセルペダルによる自動変速ではなく、オペレータが変速しようとする目的の位置に手動により迅速に変速できるのでアクセルペダル変速に比べてショックがなく、また、スタート時に大きな駆動トルクを必要とする場合にも十分対応できる。また、第2操作部材の操作性が向上するようになる。
請求項3の発明によると、路上走行時は第1操作部材34を用いて副変速装置12を路上走行に適した位置に変速するだけでアクセルペダル変速が行なえて便利であり、次の圃場に入ったとき、その路上速位置から作業に適した低速位置に第1操作部材34を操作すれば主変速装置10,11は前回作業をしていた変速位置に簡単に入るため操作性が向上する。また、アクセルペダル変速では目的とする変速位置に達するまで時間が掛かる場合でも、手動操作により第2操作部材によって一気に目的の変速位置に飛びシフトできるので変速完了までの時間が短縮され、操作性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、路上を走行するときのように作業機を用いない場合だけアクセルペダルによる変速が行なえるので誤操作の恐れがなく安全性が向上する。
主変速8段、副変速3段、併せて24段の変速が可能なトラクタに適用し、手動操作レバーによって副変速装置の切換えを行い、手動操作レバーのノブに設けた増減速スイッチを操作することによって主変速の切換えを行い、アクセルペダル操作によっても主変速の切換えが行なえるようにした。
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
図1はトラクタ1の側面図である。このトラクタ1は操舵用の前輪2,2と推進車輪としての後輪3,3を有し、ボンネット4内に搭載したエンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速装置によって適宜減速し、その回転動力を後輪3,3に伝達するように構成している。エンジン5の回転動力を後輪3,3のみならず、前輪2,2にも伝えて四輪全部を駆動する構成としても良い。
また、ミッションケース6内には機体の進行方向を切換える前後進切換装置9と8段の変速が可能な主変速装置10、11と3段の変速が可能な副変速装置12が直列に接続されている。なお、これら伝動系については図2に基づいて後から説明する。
図1において、ミッションケース6の上部には油圧シリンダケース14が設けられ、この油圧シリンダケース14の左右両側にはリフトアーム15,15が回動自在に枢着されている。リフトアーム15,15とロワーリンク16,16との間にはリフトロッド17,17が介装連結され、ロワーリンク16,16の後部には作業機であるロータリ耕耘装置18が連結されている。油圧操作レバー28を操作して油圧シリンダケース14内に収容されている油圧シリンダ14aに作動油を供給するとリフトアーム15,15が上昇側に回動され、リフトロッド17、ロワーリンク16等を介して作業機が上昇する。反対にこの油圧操作レバー28を下降側に操作すると油圧シリンダ14a内の作動油は油圧タンクを兼ねるミッションケース6内に排出され、リフトアーム15,15を下降させる。
符号18はロータリ耕耘装置であってこのロータリ耕耘装置18は耕耘部19と耕耘部19上方を覆う主カバー20と主カバー20後部に枢着されたリヤカバー22等を有する。
図1の他の部分の構成について説明すると、ステアリングハンドル24を支えるハンドルポスト25の左右一側上部には前記前後進切換装置9を操作する前後進切換レバー27が設けられ、この前後進切換レバー27を中立位置から前側に倒すと機体は前進し、反対に後側に引くと機体は後進するようになっている。
次に図2に示す動力線図に基づいて動力伝達系について説明する。エンジン5の後部には主クラッチ30が設けられ、この主クラッチ30の伝動後位に前後進切換装置9が設けられている。前後進切換装置9は多板摩擦式の油圧クラッチ9a,9bからなり、常態では中立位置に保たれ、前後進切換レバー27を前後に操作することにより、前進側油圧クラッチ9aが接続され、あるいは後進側油圧クラッチ9bが接続される。この前後進切換装置9の後位には4段変速可能なシンクロメッシュ式の第1主変速装置10が設けられ、コントローラからの指令を受けてアクチュエータ31,31が伸縮するとシフター32,32が移動させられて変速を行なう。図2において前側のシフター32が前後に移動すると4速と3速が得られ、後側のシフター32が前後に動くと2速と1速が得られる。なお、この場合において、主変速が切換えられるときにはまず最初に油圧式の前後進切換装置9が中立に戻され、変速後に再びこの前後進切換装置9が接続されるように構成している。
この第1主変速装置10の後部には高低2段に切換可能な油圧式の第2主変速装置11が設けられている。前側の油圧クラッチ11aが高速クラッチであり、後側の油圧クラッチ11bが低速の油圧クラッチである。従って、この実施例における主変速装置10,11では併せて8段の変速が可能である。
更にこの第2主変速装置11の後部には3段の変速が可能で減速比が主変速よりも比較的大きな副変速装置12が設けられている。変速用の操作レバー34を操作して前側のシフター35を前後に移動させると高速(H)と中速(M)が得られ、後側のシフター35を後側に移動させると低速(L)が得られる。副変速装置12を操作するときには主クラッチ30の入切操作を要す。即ち、主クラッチペダル29を踏み込んで操作レバー34を前後方向あるいは左右方向に操作し、変速操作後に主クラッチペダル29を離して動力を伝える。
なお、主変速装置10,11については操作レバー34のノブに設けた増速スイッチ37と減速スイッチ38を押し込んで変速を行なう(図3参照)。増速スイッチ37を押しても減速スイッチ38を押しても1段づつしか変速は行なわれない。速度が遅い1速から速度が速い8速までの範囲で変速がなされる。そして、この副変速装置12によって減速された動力をドライブピニオン40に伝え、後輪デフ装置41、最終減速装置42を順次介して後輪3,3を駆動する。後輪デフ装置41の手前で後輪駆動系より分岐した動力は前輪駆動系として利用され、前輪駆動系の中には前輪2,2を後輪3,3と等速で駆動させたり後輪3,3よりも増速させて回転させる前輪増速装置44が設けられている。前側の油圧クラッチ44aが接続されると前輪増速状態となり、後側の油圧クラッチ44bが接続されると等速四輪駆動状態になり、両方の油圧クラッチ44a,44bがOFFになると後輪3,3のみ駆動される二輪駆動の状態になる。符号46は前輪デフ装置、47は前輪最終減速装置である。
なお、この図2の動力伝達線図において、副変速装置12が高速(H)速になっているときに限り、操作レバー34をそのまま横に倒すと路上走行速に適した超高速位置(HH)に切り換わる。この場合、主変速は1速から8速までのうち、高速側の5速、6速、7速、8速が選択できるが、1速から4速までの低速側4段はいくら増減速スイッチ37,38を操作してもプログラム上選択できないようになっている。道路を走行する場合は高速走行を前提としているので高速側のみを優先し、低速側を自動的にカットさせて操作性を向上させている。
また、この実施例では選択可能な高速側の変速パターンを5速、6速、7速、8速の4段としたが、6速、7速、8速の3段としたり、あるいは7速、8速の2段だけというように段数を減らしても良い。
図3は操作レバー34と操縦席48、及びレバーガイド49の位置関係を示すものである。レバーガイド49は操縦席48の左側に設けられ、その形状は平面から見ると逆U字状をなし、このレバーガイド49の溝内を操作レバー34が移動する。図から明らかなように高速(H)と中速(M)は対向した位置関係にあり、反対側の溝では超高速(HH)と低速(L)が対向している。
高速(H)と超高速(HH)とは副変速装置12の変速位置は変わらずに主変速装置10,11の変速範囲だけが変わる。即ち、副変速装置12の位置は高速(H)位置にあり、この状態で主変速装置10,11の変速可能な範囲だけがプログラムによって変更されるものである。そして、副変速装置12を操作する操作レバー34がどの変速位置にあるかを検出するためにレバーガイド49には4個のスイッチ50,51,52,53が設けられている。
また、操作レバー34には増減速スイッチ37,38とは別に自動モードスイッチ55が設けられ、この自動モードスイッチ55を押込むと後述するアクセルペダル58変速が可能になる。更に詳述すると、この自動モードスイッチ55がONの状態にあり、副変速装置12が超高速(HH)に変速されているときにはアクセルペダル58を用いて主変速装置10,11を所定の範囲内において自動的に変速させることができる。即ち、主変速装置10,11を1速から8速までの範囲で自動的に増速あるいは減速させることもできるが、この実施例では先に述べたように高速側の5速から8速までの範囲だけで順次切換えられる。
次に図4のブロック図について説明する。マイコンからなるコントローラ(制御手段)60の入力側には第1主変速装置10及び第2主変速装置11の変速位置を読み取る主変速位置センサ62,63と副変速位置12の変速位置を読み取る副変速位置検出スイッチ50,51,52,53が接続されている。更に前後進切換レバー27が前進側に切換えられているのか、後進側に切換えられているのかを検知する前後進位置センサ65と、アクセルペダル58の踏込量を検出するアナログ式のアクセルペダルセンサ66と、エンジン5の回転数を検出するエンジン回転センサ67と、ステアリングハンドル24の横に設けられていて作業中のスロットル操作量を設定するアクセルレバー59のアクセルレバーセンサ68が接続されている。
更にこの発明においては、PTO変速装置70の変速位置を検出するセンサ72が設けられ、PTO変速装置70が中立位置にあるときにONの信号を発するようになっている。
また、油圧操作レバー28が上昇操作されたことを検出する油圧操作レバー位置センサ74がコントローラ60に接続されている。前記自動モードスイッチ55もコントローラ60の入力側に接続されている。
一方、コントローラ60の出力側には主変速切換バルブ76と前後進切換バルブ77とクラッチ昇圧バルブ78とオート入りランプ79が接続される。主変速切換バルブ76は第1主変速装置10の2個のアクチュエータ31,31を切換え操作するために設けられたものであり、前後進切換バルブ77は前後進切換装置9を切換えるためのバルブである。
クラッチ昇圧バルブ78は主変速装置10の切換えにあたって前後進切換装置9を構成する油圧クラッチの圧力を徐々に高めてクラッチの接続を滑らかにするために介装されたものである。オート入りランプ79は自動モードスイッチ55が押されたときに点灯するようになっている。図6は車速レンジを示す表である。副変速装置12の各変速位置、すなわち、超高速位置(HH)、高速位置(H)、中速位置(M)、低速位置(L)に応じた車速帯レンジを示す。図から明らかなように路上速である超高速位置(HH)と高速位置(H)との間には車速が重なる領域が設定されている。
図7、図8はこの発明に掛かる制御プログラムを説明したフローチャートである。図7、図8に示す内容のプログラムがコントローラ60のメモリの中に組み込まれている。
図7について説明する。まず、センサやスイッチ類の状態がどうなっているのか読み込まれ(ステップS1)、更に自動モードスイッチ55がONになっているかどうかが判別され(ステップS2)、ついで副変速装置12が路上走行位置、即ち、超高速位置(HH)になっているかどうか判別される(ステップS3)。路上走行速として設定されている超高速(HH)が選択されているときであって、PTO変速装置70が中立位置にあり(ステップS5)、且つアクセルレバー59が高回転位置にあり(ステップS6)、油圧操作レバー28が上昇操作されている場合(ステップS7)にはオートランプを点灯させ(ステップS8)、機体が前進中にあるときに限りアクセルペダル58による変速を可能とするようになっている(ステップS9,S10)。
アクセルペダル58による自動変速は、エンジン回転数とアクセルペダル58の踏込み位置によって決まり、これらの関係はデータマップとしてコントローラ内のメモリに記憶されている。
アクセルペダル58の踏込量が大きくなり、同時にエンジン5の回転数が増大するにしたがって、増速側に主変速装置10,11が切り換わる。この場合、主変速装置10,11は、高速側の5速から8速の範囲内で増減速される。
上例において、副変速装置12が路上速以外にある場合、言い換えると副変速装置12が高速(H)、中速(M)、低速(L)にある場合にはアクセルペダル58による変速はなされずに、増減速スイッチ37,38による変速のみが可能となる(ステップS12)。
また、副変速装置12が超高速(HH)位置に変速されていても、PTO変速装置70が中立位置にない場合やアクセルレバー59が高回転位置に設定されていない場合や油圧操作レバー28が上昇側に操作されていない場合にはアクセルペダル58による自動変速を許可せずに現在の主変速位置をそのまま維持させるようにしている(ステップS11)。
なお、副変速装置12を超高速位置(HH)に変速した直後は路上速として設定した1速位置に変速される。この実施例では5速位置が路上速における1速である。
次に図8のフローチャートについて説明する。この制御フローチャートはアクセルペダル58による自動変速が行なわれていても操作レバーに設けた増減速スイッチ37,38による操作の方を優先させ、あるいは増減速スイッチ37,38操作によって主変速装置が操作された後でもアクセルペダル58による変速を継続させるようにした点に特徴が存する。
各ステップ毎に説明すると、アクセル開度とエンジン回転の関係から減速指令がコントローラから出力されている場合には主変速を1段減速し(ステップSS1,SS2)、反対に増速を指示しているときには主変速を1段増速する(ステップSS3)。
このとき、主変速装置の増減速スイッチ37,38操作があったかどうかが判別され、減速スイッチ38による操作が行われた場合(ステップSS4)には、アクセルペダル58によって踏込指示された変速位置との比較がなされ、さらに減速を行う必要性があれば減速スイッチ38の指示位置に変速を行なう(ステップSS5)。なお、この場合においてはその後、制御の安定を図るために一定時間だけアクセルペダル変速を禁止する(ステップSS7)。また、アクセルペダル58による自動変速中に主変速の増速スイッチ37が押されて増速が指示された場合、その指示位置とアクセルペダル58によって指示された変速位置との比較がなされ、増速スイッチ37による変速指示位置がアクセルペダル58による指示位置以上に大きい場合には優先して増速させる。
このように、この発明では、アクセルペダル58による自動変速中でも増減速スイッチ37,38を用いた手動操作を優先させるように構成しているので目的とする車速を迅速に得ることができて、オペレータの意図する通りにトラクタを走行させることができるものである。
次にステアリングハンドル24廻りの構成を図5に基づいて説明する。ここで説明するものは機体後部に連結された作業機を昇降させる第2の作業機昇降レバー82と増速スイッチ37及び減速スイッチ38との関係を示したものである。
図5の(イ)は左側に増減速調節レバー84を設け、反対側である右側に昇降レバー82を設けたものを示している。増減速調節レバー84はこれを上方に引き上げると主変速が1段だけ増速され、下方に押し下げると1段だけ減速されるようになっている。増減速調節レバー84によって前記増速スイッチ37及び減速スイッチ38を操作するようになっている。常態ではこの増減速調節レバー84は中立位置にある。右の昇降レバー82はこれを上に引き上げると作業機上げの指令が出されて作業機が上昇する。反対に押し下げると作業機は下降する。この(イ)で示す形態では増減速調節レバー84と昇降レバー82とがステアリングハンドル24の回動中心を挟んで対峙した関係に設けられているので、畦際で機体を旋回させる際に車速の変更と作業機の昇降操作とをハンドル24から手を離さずに行なえ、操作性が向上する特徴を有する。
図5の(ロ)は、昇降レバー82はそのままとし、左側の増減速調節レバー84に代えてハンドル24のスポーク部に増減速スイッチ37,38を取付けた例を示している。増減速スイッチをハンドル操作部の中に組み入れたので乗降に際してレバーに衣服を引っ掛ける恐れがない。
図5の(ハ)は(イ)とレイアウト的には同じであるが、増減速調節レバー84の操作の方向が異なる。増減速調節レバー84を前後方向に移動させて増速あるいは減速させるようになし、特に増減速調節レバー84を前側に向けて回動させると増速され、後側に引くと減速されるようにしている。
図5の(ニ)は増減速調節レバー84と昇降レバー82とを1本にまとめ、1本にしたレバー85を上下方向に操作すると作業機が昇降し、前後に操作すると増減速するように構成したものである。1本にまとめてあるために部品点数が少なくなり、構成を簡潔にすることができると共に安価に構成することができる。
トラクタの全体側面図である。 動力伝達線図である。 レバーガイド部の斜視図である。 ブロック図である。 ステアリングハンドル部分の斜視図である。 車速レンジ表である。 制御フローチャートである。 制御フローチャートである。
符号の説明
1 トラクタ
2 前輪
3 後輪
4 ボンネット
5 エンジン
6 ミッションケース
9 前後進切換装置
10 第1主変速装置
11 第2主変速装置
12 副変速装置
34 第1操作部材(操作レバー)
37 第2操作部材(増速スイッチ)
38 第2操作部材(減速スイッチ)
58 アクセルペダル
60 制御手段
70 PTO変速装置

Claims (4)

  1. 多段に変速可能な主変速装置1011と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置と、前記主変速装置1011、副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材343738と、エンジンの回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材3738を操作して主変速装置1011を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置(12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置の自動増減速操作がなされるように構成し、アクセルペダル58によって変速できる車速レンジと路上走行速以外の副変速位置で変速できる車速レンジの一部が重複していることを特徴とする動力車両の変速制御装置。
  2. 前記第2操作部材が第1操作部材34に設けられた押しボタン式の増減速スイッチ3738で構成されていることを特徴とする請求項1記載の動力車両の変速制御装置。
  3. 多段に変速可能な主変速装置1011と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置と、前記主変速装置1011及び副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材3437),38と、エンジンの回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材3738を操作して主変速装置1011を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置1011の自動増減速操作がなされるように構成し、アクセルペダル58による変速が行なわれているときでも第2操作部材3738による増減速操作を可能にする制御手段60を設けたことを特徴とする動力車両の変速制御装置。
  4. 多段に変速可能な主変速装置1011と少なくとも高低2段に変速が可能な副変速装置12と、機体の進行方向を前後に切換える前後進切換装置と、前記主変速装置1011、副変速装置12を切換える第1、第2の操作部材343738と、エンジンの回転数を変更調節するアクセルペダル58とを備え、第1操作部材34を前後方向あるいは左右方向に操作して副変速装置12を切換え、第2操作部材3738を操作して主変速装置1011を切換えるよう構成した動力車両の変速制御装置において、副変速装置12を路上走行速に適した位置に切換えたときにアクセルペダル58による主変速装置1011の自動減速操作がなされるように構成し、機体に装備されたPTO変速装置70が中立位置にあるときにアクセルペダル58による変速を可能にする制御手段60を設けたことを特徴とする動力車両の変速制御装置。
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