JP5509673B2 - ロボット制御装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明はロボット制御装置およびその制御方法に係り、特に、操作者の意図とは異なる方向へのアクチュエータの動作を防ぐことができると共に、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合でも簡単に対応でき、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法に関する。
生産現場等において、重量物・長尺物ワークの組み立てなどの2人以上の作業員を必要とする作業は多く存在する。このような作業の省力化のため、ハンドガイド装置を持つロボットやアクチュエータを備えたパワーアシスト装置に関する研究・開発が進められている(例えば、特許文献1および特許文献2)。このパワーアシスト装置は、少なくともロボットハンドまたはアクチュエータの手先に取り付けられたグリッパ・加工機等のエンドエフェクタ、並びに、作業者が制御操作するための入力デバイスを備えている。
このようなパワーアシスト装置において、操作者は入力デバイスを介してロボットハンドまたはアクチュエータを操作するが、その入力デバイスとして、例えば多軸入力が可能な力覚センサ、或いはジョイスティックやトラックボール等の位置偏差を利用するものなどが用いられている。この多軸入力は(ボタン操作やレバー操作などの)単軸入力に比べて操作可能な自由度が多い反面、操作者の意図とは異なる方向にも入力が受け付けられることがある。
これに対処するべく非特許文献2では、操作者の手ぶれによる意図とは異なる方向へのアクチュエータの動作を防ぐ手法を提案している。この従来技術は、力覚センサを入力デバイスとしたハンドガイドシステムにおいて、作業の主方向(例えば搬送作業であれば、搬送前の場所から搬送先への方向)を設定し、主方向への入力に対してはアクチュエータの制御ゲインを大きくし、その他の方向への入力に対しては制御ゲインを小さくするものである。これにより、主方向以外の方向へは操作しづらくすることができ、また大きな力を加えることによって微調整を行うことも可能としている。
また他方で、特開2009−34754号公報に開示の「パワーアシスト装置およびその制御方法」(特許文献3)では、ワークの位置決め作業に対する作業者の負担を軽減することを目的として、一連の作業タスクを複数の作業区間に分割して、「作業者の操作許容可否」および「パワーアシスト装置の自律動作可否」を作業区間毎に設定する手法が提案されている。ここで、「作業者の操作許容可否」は自由度を持つ各作動方向に対して駆動/解除されるブレーキ機構である。
特許第3872387号公報 特開2008−213119号公報 特開2009−34754号公報
JIS B 8433−1(5.10.3 ハンドガイド) 武居直行,村山英之,藤本英雄、「操作方向に依存して可変する手ぶれ補正アシスト」第26回日本ロボット学会学術講演会予稿集、RSJ2008AC3C3-04
しかしながら、上述した非特許文献2に開示されたハンドガイドシステムにおいては、操作できる主方向が予めプログラムされているため、動作中に主方向(または決められた軌道)以外の方向へ操作することが難しく、また、操作者の意図で操作できる主方向を変更することはできないという事情があった。そのため、多品種生産を行う現場など、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合には、(移動方向、移動量、或いはグリッパの開閉等のエンドエフェクタの操作タイミングなどの)システム操作に現場作業者の高度な判断を必要とし、対応しづらいという問題があった。さらに、作業自体が複雑でハンドガイドロボットを様々な方向に操作する必要がある場合にも対応しづらい。
他方で、上述した特許文献3に開示された技術は、ワークの搬送経路として適当な軌道上の点(即ち位置)で作業区間を区切り、各作業区間で自由度を規制するものであることから、作業中に搬送経路を外れて作業することが難しく、また、操作者の意図で操作できる搬送経路を変更することはできないという事情があった。そのため、多品種生産を行う現場など、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合に、対応しづらいという問題があった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、操作者の意図とは異なる方向へのアクチュエータの動作を防ぐことができると共に、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合でも簡単な設定で対応でき、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置であって、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定手段と、操作者の前記複数の自由度設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御手段とを有しており、前記複数の自由度設定手段は、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、各軸単位で個別に自由度の制限または非制限を設定する複数の個別自由度設定手段を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロボット制御装置において、前記複数の自由度設定手段は、軸方向への移動の自由度の制限または非制限を設定する移動自由度設定手段と、軸回りの回転の自由度の制限または非制限を設定する回転自由度設定手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置であって、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定手段と、操作者の前記複数の自由度設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御手段とを有しており、前記複数の自由度設定手段は、軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の自由度の制限を設定する種制限設定手段と、前記種制限設定手段により制限設定された軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種を制限する対象の軸を設定する制限軸設定手段とを有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のロボット制御装置において、各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度を個別に設定する速度設定手段を有し、前記制御手段は、前記速度設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のロボット制御装置において、前記入力手段の操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式を個別に設定する変換式設定手段を備え、前記制御手段は、前記変換式設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のロボット制御装置において、前記マニピュレータの可動範囲を設定する可動範囲設定手段を備え、前記制御手段は、前記可動範囲設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のロボット制御装置において、前記制御手段は、操作者の操作指示および前記複数の設定手段の設定に基づきマニピュレータを駆動制御する第1の制御モードと、制御プログラムに基づきマニピュレータを駆動制御する第2の制御モードと、を有することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のロボット制御装置において、前記第1の制御モードおよび前記第2の制御モードの切替は、手動または自動で行われることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置の制御方法であって、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定ステップと、操作者の前記複数の自由度設定ステップを介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御ステップとを有しており、前記複数の自由度設定ステップは、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、各軸単位で個別に自由度の制限または非制限を設定する複数の個別設定ステップを有することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のロボット制御装置の制御方法において、前記複数の自由度設定ステップは、軸方向への移動の自由度の制限または非制限を設定する移動自由度設定ステップと、軸回りの回転の自由度の制限または非制限を設定する回転自由度設定ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置の制御方法であって、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定ステップと、操作者の前記複数の自由度設定ステップを介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御ステップとを有しており、前記複数の自由度設定ステップは、軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の自由度の制限を設定する種制限設定ステップと、前記種制限設定ステップにより制限設定された軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種を制限する対象の軸を設定する制限軸設定ステップと、を備えることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法において、各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度を個別に設定する速度設定ステップを有し、前記制御ステップは、前記速度設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項9〜請求項12の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法において、前記入力手段の操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式を個別に設定する変換式設定ステップを有し、前記制御ステップは、前記変換式設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項9〜請求項13の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法において、前記マニピュレータの可動範囲を設定する可動範囲設定ステップを備え、前記制御ステップは、前記可動範囲設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項9〜請求項14の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法において、前記制御ステップは、操作者の操作指示および前記複数の設定手段の設定に基づきマニピュレータを駆動制御する第1の制御モードと、制御プログラムに基づきマニピュレータを駆動制御する第2の制御モードと、を有することを特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のロボット制御装置の制御方法において、前記第1の制御モードおよび前記第2の制御モードの切替は、手動または自動で行われることを特徴とする。
本発明によれば、複数の自由度設定手段により軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定し、操作者の複数の自由度設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じてマニピュレータを駆動制御することとしたので、操作者の意図とは異なる方向への動作を防ぐことができると共に、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合でも簡単な設定で対応でき、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法を実現することができる。
また,最大速度、変換式または可動範囲の設定に応じてマニピュレータを駆動制御することとしたので、該作業工程に適した速度で作業を行うことができ、また、誤動作を抑制すると共に操作性・作業性を向上させることができる。
本発明の実施例に係るロボット制御装置の概略構成を示す構成図である。 実施例1のロボット制御装置における操作装置30の外観を例示する斜視図である。 実施例1のロボット制御装置における制御装置40の構成図である。 移動・設置作業における一連の作業(実施例1)を例示する説明図である。 面合わせ作業における一連の作業(実施例2)を例示する説明図である。 実施例3のロボット制御装置における操作装置30aの外観を例示する斜視図である。 実施例3のロボット制御装置における制御装置40aの構成図である。
以下、本発明のロボット制御装置およびその制御方法の実施例について、実施例1、実施例2、実施例3の順に図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置として、ハンドガイドロボットを例示し、該ハンドガイドロボットを制御するロボット制御装置について説明する。本発明は該ハンドガイドロボットに限定されることなく、少なくともマニピュレータを備えて部分的に操作者との協働作業を行う(操作者が手動操作を行い得る)ものであれば、他のロボット装置にも適用可能である。
図1は本発明の実施例1に係るロボット制御装置の概略構成を示す構成図である。同図において、本実施例のロボット制御装置は、制御対象としてのマニピュレータ1(以下では、総称してハンドガイドロボット1とも記す)と、操作装置30と、制御装置40と、を備えて構成されている。
マニピュレータ1は、6個のロータリアクチュエータ(駆動装置;図示せず)およびリンク(剛体の構造物)を備えている。各リンク12,13,14および基台部の間は回動(屈曲)または旋回可能なジョイント(連結部)22,23,24を介して接続され、それぞれアクチュエータによって相対駆動されるようになっている。なお、6個のロータリアクチュエータは、制御装置40から出力される制御信号に基づき制御され、空間6自由度の位置および姿勢が決定されることとなる。また、以下の説明では、ロータリアクチュエータをアクチュエータと略称する。
このマニピュレータ1において、第1リンク12(即ち、基端側のリンク)は、第1ジョイント22を介して基端側の基台部11に接続され、また第2ジョイント23を介して先端側の第2リンク13に接続されている。なお、基台部11は、後述の座標系におけるz軸回りの回転のみを行う回転ジョイント21を介して台座に設置されている。
また、第2リンク13は、第2ジョイント23を介して基端側の第1リンク12に接続され、また第3ジョイント24を介して先端側の第3リンク14に接続されている。さらに、第3リンク14は、第3ジョイント24を介して基端側の第2リンク13に接続され、第3リンク14の先端側にはグリッパ(把持部)16が設置されている。
このマニピュレータ1先端のグリッパ(把持部)16によりワークを把持し、運搬、加工、或いは図1に例示するようにワークW1を他のワークW2へのはめあい(組み立て)を行うものである。
また、操作者が当該ハンドガイドロボット1を操作するための操作装置30も第3リンク14の先端側に設置されている。図2には、本実施例のロボット制御装置における操作装置30の外観を例示する斜視図を示す。
操作装置30には、操作者が意図しない装置動作を防止するためのイネーブルスイッチ31と、マニピュレータ1を手動操作するための操作桿32および力覚センサ33と、手動操作が可能である旨を報知する表示灯L1と、各種ボタンスイッチB1〜B5と、を備えている。
イネーブルスイッチ31は、操作子が押された状態でのみ当該操作装置30によるマニピュレータ1の操作を可能とし、操作子が押されない状態ではマニピュレータ1の操作を不可能とするためのスイッチである。イネーブルスイッチ31としては、例えば、初期位置(非押圧位置)、押圧位置(中間位置)および押し込み位置の3点動作が可能である3点式スイッチが使用されている。なお、イネーブルスイッチ31の操作子に外力が加えられないときには、初期位置(非押圧位置)に復帰する。
また、表示灯L1は、イネーブルスイッチ31の操作子が押圧位置にあるときに点灯し、マニピュレータ1の手動操作が可能である旨を操作者に対して報知し、またイネーブルスイッチ31の操作子が押し込み位置へ移動したときは消灯し、マニピュレータ1の手動操作が不可能となっている旨を操作者に対して報知する。なお、操作者の意図しない力加減によって、イネーブルスイッチ31の操作子が押圧位置(中間位置)から外れた際にも表示灯L1は消灯し、操作者は手動操作が不可能になったことを認識できる。
また、操作桿32および力覚センサ33は一体化したものであり、操作者が操作桿32に対して加える力、即ちx,y,zの3軸並進方向の力成分並びに回転3軸回りのモーメント成分を6軸力覚センサ33により同時に検出して、電気信号に変換する。
なお、マニピュレータ1の手動操作時には、操作者はイネーブルスイッチ31および操作桿32を左右それぞれの手で握る姿勢を取らざるを得ない構造となっている。このような構造とすることで、操作桿32を持たない手を不用意に危険なところに持っていくような事故を未然に防ぐことができる。
また、各種ボタンスイッチB1〜B5として、B1は移動制限設定ボタンスイッチであり、B2は回転制限設定ボタンスイッチであり、B3は非常停止ボタンスイッチであり、B4はグリッパ開閉ボタンスイッチである。
ここで、移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2は、特許請求の範囲にいう複数の自由度設定手段に該当し、また、移動制限設定ボタンスイッチB1は移動自由度設定手段に、回転制限設定ボタンスイッチB2は回転自由度設定手段にそれぞれ該当する。
移動制限設定ボタンスイッチB1は、軸方向への移動の自由度についての制限または非制限を設定するもので、移動自由度設定ボタンスイッチB1の押下(ON)により軸方向への移動の自由度を制限し、マニピュレータ1の駆動制御において、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転(x軸,y軸およびz軸の軸回りの回転)の操作は不可能となる。
また他方で、回転制限設定ボタンスイッチB2は、軸回りの回転の自由度についての制限または非制限を設定するもので、回転制限設定ボタンスイッチB2の押下(ON)により軸回りの回転の自由度を制限し、マニピュレータ1の駆動制御において、c軸,b軸およびa軸の3軸回転のみ操作可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進の操作は不可能となる。
つまり、移動制限設定ボタンスイッチB1を押下したとき、ロボットの手先はエンドエフェクタ座標系からみて座標系軸回りの回転方向には動作できず、各軸方向への移動のみ可能であるので、ワークW1の位置のみを操作できる位置操作モードに遷移したとみることができる。また、回転自由度設定ボタンスイッチB2を押下したとき、ロボットの手先はエンドエフェクタ座標系からみて座標系軸方向への並進移動ができず、各軸回りの回転のみ可能であるので、ワークW1の姿勢のみを操作できる姿勢操作モードに遷移したとみることができる。
したがって、移動自由度設定ボタンスイッチB1は位置操作モードに、回転自由度設定ボタンスイッチB2は姿勢操作モードにそれぞれ遷移するための操作モード切替手段として機能することとなる。つまり、これら移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2を介して、操作者の意志で作業に応じて操作しやすい操作モードに遷移することができ、また操作者が意図しない方向への操作を抑制することができる。
ここで、実際の作業への適用を例示しておく。例えばワークの単純搬送作業(作業例1)では、移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2を共にOFFとし(押下せず)、通常操作モードで6自由度(移動・回転)操作可能とするのが望ましい。つまりこの通常操作モードでは、マニピュレータ1の駆動制御において、x軸,y軸およびz軸の3軸並進、並びに、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作が可能である。
また、パレタイズ、はめあい作業等においてワークの姿勢を設置場所に合わせる作業(作業例2)では、移動制限設定ボタンスイッチB1をONとし(押下し)、回転制限設定ボタンスイッチB2をOFFとし(押下せず)、姿勢操作モードで3自由度(回転)操作可能とするのが望ましい。つまりこの姿勢操作モードでは、マニピュレータ1の駆動制御において、c軸,b軸およびa軸の3軸回転のみ操作可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進の操作は不可能となる。
さらに、パレタイズ、はめあい作業等において合わせたワークの姿勢を変えずに設置場所に設置する作業(作業例3)では、移動制限設定ボタンスイッチB1をOFFとし(押下せず)、回転制限設定ボタンスイッチB2をONとし(押下し)、位置操作モードで3自由度(移動)操作可能とするのが望ましい。つまりこの位置操作モードでは、マニピュレータ1の駆動制御において、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能となる。
また、図3に本実施例のロボット制御装置における制御装置40の構成図を示す。同図に示す制御装置40は、補正部41、第1座標変換部42、自由度制御部43、力−速度変換部43a、第2座標変換部44、指令生成部45およびゲイン生成部47を備えた構成である。
まずゲイン生成部47について説明する。後述の自由度制限部43において、操作桿32に加えられた力成分およびモーメント成分にそれぞれゲイン係数を掛け合わせて操作量を生成するが、その際の各軸のゲイン係数をこのゲイン生成部47で生成する。ゲイン生成部47では、操作者による移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2の設定(ON/OFF)に基づき、各軸のゲイン係数、即ち操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}を生成する。操作リストのより詳しい説明は後で述べる。
次に、補正部41は、力覚センサ33により検出されるx軸,y軸およびz軸の3軸並進方向の力成分並びに回転3軸回りのモーメント成分を入力して、ゼロ点補正を行う。このゼロ点補正は、6軸の検出成分毎に操作者が操作桿32を握って力覚センサ33に力を加える直前の値を力覚センサ33の初期値として保持しておき、該初期値を参照して行われる。
また、第1座標変換部42は、力覚センサ33により検出される検出成分、即ち力覚センサ33に加えられた3軸並進方向の力成分Sx,Sy,Szおよび回転3軸回りのモーメント成分Sθx,Sθy,Sθzを、操作者が操作桿32に加えた成分、即ち3軸並進方向の力成分Fx,Fy,Fzおよび回転3軸回りのモーメント成分Mx,My,Mzに変換する。つまり、図1に示す力覚センサ33のセンサ座標系Pから操作者の操作入力座標系Oへの座標変換である。
例えば、操作者がx軸方向に入力したとしても、力覚センサ33はx軸並進方向の力成分とy軸回りモーメント成分を検出することから、操作者の握り手位置と力覚センサ33測定面との位置関係に基づきこの第1座標変換部42による補正を行う必要がある。
また、自由度制御部43は、操作者が操作桿32に加えた成分、即ち3軸並進方向の力成分Fx,Fy,Fzおよび回転3軸回りのモーメント成分Mx,My,Mzと、ゲイン生成部47で生成された操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz;1または0}と、に基づき、各軸の操作量、即ち3軸並進方向の操作量Fx_c,Fy_c,Fz_cおよび3軸回りの回転操作量Mx_c,My_c,Mz_cを生成する。
具体的に、以下に示す演算が行われる。
(数1)
x軸並進方向の操作量Fx_c=Gx・Fx
y軸並進方向の操作量Fy_c=Gy・Fy
z軸並進方向の操作量Fz_c=Gz・Fz
x軸回りの回転操作量Mx_c=Gθx・Mx
y軸回りの回転操作量My_c=Gθy・My
z軸回りの回転操作量Mz_c=Gθz・Mz (1)
また、力−速度変換部43aは、各軸の操作量、即ち3軸並進方向の操作量Fx_c,Fy_c,Fz_cおよび3軸回りの回転操作量M_c,My_c,Mz_cそれぞれに、特性変換関数αを掛け合わせて、操作桿32における速度入力量、即ち3軸並進方向の速度入力量Vsx,Vsy,Vszおよび回転3軸回りの速度入力量Vsc,Vsb,Vsaを生成する。ここで、特性変換関数αは、許容最大操作量Imaxと最大速度Vmaxに基づき、α=Vmax/Imaxとして定義される。
具体的に、以下に示すような変換式に基づく演算が行われる。
(数2)
x軸並進方向の速度入力量Vsx=α・Fx_c
y軸並進方向の速度入力量Vsy=α・Fy_c
z軸並進方向の速度入力量Vsz=α・Fz_c
x軸回りの速度入力量Vsc=α・Mx_c
y軸回りの速度入力量Vsb=α・My_c
z軸回りの速度入力量Vsa=α・Mz_c (2)
また、第2座標変換部44は、力−速度変換部43aで生成された操作桿32における速度入力量、即ち3軸並進方向の速度入力量Vsx,Vsy,Vszおよび回転3軸回りの速度入力量Vsc,Vsb,Vsaを、マニピュレータ1の手先位置(TCP:エンドエフェクタ中心点)での操作量(速度入力量)、即ち3軸並進方向の操作量Cx,Cy,Czおよび3軸回りの回転操作量Cc,Cb,Caに変換する。つまり、図1に示す操作者の操作入力座標系Oへの座標変換からツール座標系(エンドエフェクタ座標系)Qへの座標変換である。
さらに、指令生成部45は、ツール座標系Qに座標変換された3軸並進方向の操作量Cx,Cy,Czおよび3軸回りの回転操作量Cc,Cb,Caに基づき手先速度指令を生成し、アクチュエータに出力してマニピュレータ1を動作させる。
次に、具体的な作業を図4に例示して、本実施例のロボット制御装置の制御方法について説明する。図4は、移動・設置作業における一連の作業を例示する説明図である。
図4(a)に示すように、第1フェンス並びに窓の開いた第2フェンスに挟まれた自動動作エリアにハンドガイドロボット(マニピュレータ)1が設置されている。この作業例におけるハンドガイドロボット1による一連の作業は、自動動作エリア内の台座に載置されている直方体形状のワークW1を第2フェンスの窓をくぐって移動させ、第2フェンスの操作者側のハンドガイド・エリアの台座に載置されている箱形状のワークW2の凹部にはめ込むものである。
図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態まで、即ちグリッパ16により自動動作エリア内のワークW1を把持して、ハンドガイド・エリアの所定位置まで移動するまでの作業工程は、自動動作モードで行われる。
ここで、ワークW1がハンドガイド・エリアの所定位置に到達した段階で、ハンドガイドロボット(マニピュレータ)1は自動動作モードから協働動作モードへ遷移する。なお、現時点が自動動作モードまたは協働動作モードの何れの動作モードであるかは、表示灯などの報知手段を介して操作者に報知される。
次に、協働動作モード下で、操作者の操作に従ってワークW1をワークW2の凹部にはめ込む設置作業が行われる。ここでは、一連の設置作業を、ワークW1をワークW2凹部の開口面近傍まで移動し(第1作業)、ワークW1の底面(または側面)とワークW2凹部の開口面(または凹部の側面)とを平行にし(第2作業)、ワークW1底面の1つの角部とワークW2凹部の開口面の対応する角部との位置を合わせ(第3作業:(図4(c)参照))、ワークW1底面の各辺とワークW2凹部の開口面の各辺との位置を合わせ(第4作業)、ワークW1をワークW2の凹部にはめ込む(第5作業:(図4(d)参照))、という一連の流れで操作者が作業するものとする。
また、操作者による移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2の設定(ON/OFF)に基づき、ゲイン生成部47が生成する各軸のゲイン係数、即ち操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}は、次の通りである。
(数3)
通常操作モード時の操作リスト:{1,1,1,1,1,1}
移動制限設定ボタンスイッチB1=OFF、
回転制限設定ボタンスイッチB2=OFF
姿勢操作モード時の操作リスト:{0,0,0,1,1,1}
移動制限設定ボタンスイッチB1=ON、
回転制限設定ボタンスイッチB2=OFF
位置操作モード時の操作リスト:{1,1,1,0,0,0}
移動制限設定ボタンスイッチB1=OFF、
回転制限設定ボタンスイッチB2=ON (3)
まず、第1作業を行う際には、操作者は位置操作モードを選択(移動制限設定ボタンスイッチB1を押下せず、回転制限設定ボタンスイッチB2のみを押下)して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業する。この第1作業で、操作者はワークW1をワークW2凹部の開口面近傍まで移動する。
次に、第2作業を行う際には、操作者は姿勢操作モードを選択(移動制限設定ボタンスイッチB1のみを押下し、回転制限設定ボタンスイッチB2を押下せず)して、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作のみ可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進の操作は不可能な状態で作業する。この第2作業で、操作者はワークW1の底面(または側面)とワークW2凹部の開口面(または凹部の側面)とを平行にする。
次に、第3作業を行う際には、操作者は再び位置操作モードを選択して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業する。この第3作業で、操作者はワークW1底面の1つの角部とワークW2凹部の開口面の対応する角部との位置を合わせる。
次に、第4作業を行う際には、操作者は再び姿勢操作モードを選択して、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作のみ可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進の操作は不可能な状態で作業する。この第4作業で、操作者はワークW1底面の各辺とワークW2凹部の開口面の各辺との位置を合わせる。
さらに、第5作業を行う際には、操作者は再び位置操作モードを選択して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業する。この第5作業で、操作者はワークW1をワークW2の凹部にはめ込む。
以上説明したように、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、操作装置30(入力手段)を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なハンドガイドロボット1を制御するロボット制御装置において、複数の自由度設定手段(移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2)により、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定し、制御装置40により、操作者の複数の設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じてマニピュレータを駆動制御する。
このように、操作者が制限設定した軸方向への移動または軸回りの回転は操作不可能となり、非制限設定した軸方向への移動または軸回りの回転のみが操作可能となるので、操作者の手ぶれ等による意図とは異なる方向へのアクチュエータの動作を防ぐことができ、作業に必要のない方向へ操作されてしまうことを抑制することができる。
また、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、複数の自由度設定手段として、軸方向への移動の自由度の制限または非制限を設定する移動自由度設定手段(移動制限設定ボタンスイッチB1)と、軸回りの回転の自由度の制限または非制限を設定する回転自由度設定手段(回転制限設定ボタンスイッチB2)と、を備えて、移動自由度設定ボタンスイッチB1押下時には位置操作モードに、回転自由度設定ボタンスイッチB2押下時には姿勢操作モードにそれぞれ遷移するための操作モード切替手段として機能させる。
このように、操作中に操作者の判断で操作モードを変更できるため、作業対象の変更(大きさの違いなど)や、作業のリトライに対応しやすい。結果として、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合でも簡単な操作モード変更で対応でき、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法を実現することができる。
また、特許文献3に開示された技術(即ち、ワークの搬送経路として適当な軌道上の点(即ち位置)で作業区間を区切って各作業区間で自由度を規制するもの)では、作業途中に状態を修正したい場合などに、前作業工程が開始される軌道上の点にまで戻して改めて該作業工程の作業を行う必要があった。これに対して、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、前作業が不完全で修正の必要がある場合には、その修正作業に適した操作モードを選択して現作業に状態修正の作業を合わせ込めばよく、効率的に作業を進めることが可能となる。
また、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、操作者の操作指示に応じ各作業工程毎の制御テーブルに基づきマニピュレータを駆動制御する第1の制御モード(協働動作モード)と、制御プログラムに基づきマニピュレータを駆動制御する第2の制御モード(自動動作モード)と、を備え、第1の制御モードおよび第2の制御モードの切替は、手動または自動で行われる。
例えば、教示・プレイバックやセンサ処理等による認識・判断に従って実現できる作業は第2の制御モード(自動動作モード)でハンドガイドロボット1が自律的に作業を行い、教示や認識・判断が難しい作業は第1の制御モード(協働動作モード)で操作者の手動により作業を行う。このように作業の種類・難易度に応じてモードを切り替えることでより効率的にハンドガイドロボット1を活用することができる。
次に、本発明の実施例2に係るロボット制御装置およびその制御方法について、ここで、図5を参照して説明する。図5は、面合わせ作業における一連の作業を例示する説明図である。なお、ロボット制御装置の構成については実施例1(図1〜図3参照)と同等である。また、本実施例は協働動作モード下での作業のみを説明することとし、該作業の前後について動作モードは限定されない。
本実施例では、操作者の操作に従ってワークW21の1つの面をワークW22の1つの面に面合わせする作業が行われる。ここでは、面合わせ作業を、ワークW21をワークW22の面合わせする側の面近傍まで移動して、ワークW21の面合わせする側の面の1つの角部をワークW22の面合わせする側の面に点接触させ(第1作業:(図5(a)から図5(b)まで)、ワークW21の面合わせする側の面の1つの辺をワークW22の面合わせする側の面に線接触させ(第2作業:(図5(b)から図5(c)まで)、ワークW21の面合わせする側の面をワークW22の面合わせする側の面に面接触させる(第3作業:(図5(c)から図5(d)まで)一連の作業で順に行うものとする。
また、操作者による移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2の設定(ON/OFF)に基づき、ゲイン生成部47が生成する各軸のゲイン係数、即ち操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}は、実施例1と同様に式(3)の通りである。
まず、第1作業を行う際には、操作者は位置操作モードを選択(移動制限設定ボタンスイッチB1を押下せず、回転制限設定ボタンスイッチB2のみを押下)して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業する。この第1作業で、操作者はワークW21をワークW22の面合わせする側の面近傍まで移動して、ワークW21の面合わせする側の面の1つの角部をワークW22の面合わせする側の面に点接触させる。
次に、第2作業を行う際には、操作者は姿勢操作モードを選択(移動制限設定ボタンスイッチB1のみを押下し、回転制限設定ボタンスイッチB2を押下せず)して、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作のみ可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進の操作は不可能な状態で作業する。この第2作業で、操作者はワークW21の面合わせする側の面の1つの辺をワークW22の面合わせする側の面に線接触させる。
次に、第3作業を行う際には、操作者は再び位置操作モードを選択して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業する。この第3作業で、ワークW21の面合わせする側の面をワークW22の面合わせする側の面に面接触させる。
以上説明したように、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、実施例1と同等の効果を奏し、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合でも作業工程切替または簡単な設定変更で対応でき、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法を実現することができる。
〔変形例1〕
以上説明した実施例1および実施例2では、移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2の設定(ON/OFF)に基づき、姿勢操作モードおよび位置操作モードを選択可能としたが、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、個別に一の自由度の制限または非制限を設定する複数の個別自由度設定手段を具備することで、さらに極めの細かい操作モードを選択設定することができる。
つまり、移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2に加えて、x軸,y軸およびz軸の移動、並びに、c軸,b軸およびa軸の回転(x軸,y軸およびz軸の軸回りの回転)の自由度をそれぞれ個別に制限するx軸移動制限設定ボタンスイッチ、y軸移動制限設定ボタンスイッチ、z軸移動制限設定ボタンスイッチ、c軸回転制限設定ボタンスイッチ、b軸回転制限設定ボタンスイッチおよびa軸回転制限設定ボタンスイッチを具備する構成である。
なお、本変形例では、複数の制限設定ボタンスイッチが押下されることも想定しており、ゲイン生成部47では、操作者による制限設定ボタンスイッチの設定(ON/OFF)に応じて、操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}におけるON(押下)設定された軸のゲイン係数を「0」に設定する。
これにより、6軸のゲイン係数を持つ操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}において、個々のゲイン係数が「1」または「0」となる全ての組み合わせの操作リストを生成できることとなる。
例えば、実施例1で例示した移動・設置作業(図4参照)において、第2作業を行う際に姿勢操作モードを選択したが、この第2作業はc軸およびa軸の2軸回転のみ操作可能とすれば作業できる。したがって、本変形例において、移動制限設定ボタンスイッチB1およびb軸回転制限設定ボタンスイッチを押下し、他の制限設定ボタンスイッチを押下しなければ、c軸およびa軸の2軸回転のみ操作可能な操作モードを設定することができ、より望ましい操作モード下で作業を進めることができる。
また、実施例1の第4作業においては姿勢操作モードを選択したが、移動制限設定ボタンスイッチB1、b軸回転制限設定ボタンスイッチおよびa軸回転制限設定ボタンスイッチを押下し、他の制限設定ボタンスイッチを押下しなければ、c軸回転のみ操作可能な操作モードを設定することができ、より望ましい操作モード下で作業を進めることができる。
また、実施例1の第5作業においては位置操作モードを選択したが、回転制限設定ボタンスイッチB2、x軸移動制限設定ボタンスイッチおよびy軸移動制限設定ボタンスイッチを押下し、他の制限設定ボタンスイッチを押下しなければ、z軸並進のみ操作可能な操作モードを設定することができ、より望ましい操作モード下で作業を進めることができる。
また、実施例2で例示した面合わせ作業(図5参照)において、第2作業を行う際に姿勢操作モードを選択したが、この第2作業はb軸およびa軸の2軸回転のみ操作可能とすれば作業できる。したがって、本変形例において、移動制限設定ボタンスイッチB1およびc軸回転制限設定ボタンスイッチを押下し、他の制限設定ボタンスイッチを押下しなければ、b軸およびa軸の2軸回転のみ操作可能な操作モードを設定することができ、より望ましい操作モード下で作業を進めることができる。
また、実施例2の第3作業においては位置操作モードを選択したが、回転制限設定ボタンスイッチB2、x軸移動制限設定ボタンスイッチおよびy軸移動制限設定ボタンスイッチを押下し、他の制限設定ボタンスイッチを押下しなければ、z軸並進のみ操作可能な操作モードを設定することができ、より望ましい操作モード下で作業を進めることができる。
以上説明したように、本変形例のロボット制御装置およびその制御方法では、操作中に操作者の判断でよりきめ細かく操作モードを変更できるため、作業に必要のない方向への操作を一層抑制することができる。また、作業対象および作業内容の変更が頻繁に起こる場合への対応も簡単な操作モード変更でよりきめ細かく行うことができ、多品種生産に好適なロボット制御装置およびその制御方法を実現することができる。
なお、本変形例では、実施例1の移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2に、個別に一の自由度の制限または非制限を設定する6個の個別設定手段を加えた構成としたが、移動制限設定ボタンスイッチB1および回転制限設定ボタンスイッチB2を持たず、x軸,y軸およびz軸の移動、並びに、c軸,b軸およびa軸の回転(x軸,y軸およびz軸の軸回りの回転)の自由度をそれぞれ個別に制限するx軸移動制限設定ボタンスイッチ、y軸移動制限設定ボタンスイッチ、z軸移動制限設定ボタンスイッチ、c軸回転制限設定ボタンスイッチ、b軸回転制限設定ボタンスイッチおよびa軸回転制限設定ボタンスイッチのみで構成しても良い。制限設定ボタンスイッチの数を8個から6個に減少させることができるが、操作モード設定のための操作者の制限設定ボタンスイッチ押下回数は若干増えることになる。
〔変形例2〕
次に、極めの細かい操作モードを選択設定できる他の構成について説明する。本変形例では、操作モードを設定するために、軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の自由度の制限を設定する種制限設定手段と、該種制限設定手段により制限設定された軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の内の何れの軸または軸回りを制限するかを設定する制限軸設定手段と、を具備する。
この構成では、ある軸またはある軸回りの自由度を制限設定するためには、種制限設定手段により種を選択した後に、制限軸設定手段によりx軸,y軸またはz軸の何れかを選択設定するという2段階の設定作業が必要となる。
例えば、c軸およびa軸の2軸回転のみ操作可能な操作モードを設定するには、種制限設定手段により軸方向への移動(種)を選択した後に、制限軸設定手段によりx軸,y軸およびz軸の全てを選択設定し、次に、種制限設定手段により軸回りの回転(種)を選択した後に、制限軸設定手段によりy軸(y軸回りの回転、即ちb軸回転)を選択設定することとなる。
また、z軸並進のみ操作可能な操作モードを設定するには、種制限設定手段により軸回りの回転(種)を選択した後に、制限軸設定手段によりx軸,y軸およびz軸(x軸回り,y軸回りおよびz軸回りの回転、即ちc軸,b軸およびa軸の回転)の全てを選択設定し、次に、種制限設定手段により軸方向への移動(種)を選択した後に、制限軸設定手段によりx軸およびy軸を選択設定することとなる。
以上説明したように、本変形例のロボット制御装置およびその制御方法においても、変形例1の効果と同等の効果を奏することができる。なお、変形例1の構成と比べて、制限設定ボタンスイッチの数を8個から4個に減少させることができるが、操作モード設定のための制限設定ボタンスイッチ押下回数は増えることになる。
なお、以上説明した実施例1、実施例2、変形例1および変形例2では、特許請求の範囲にいう複数の自由度設定手段として、その押下により自由度を制限する制限設定ボタンスイッチを用いる構成とした。これは、自由度の非制限を設定する(即ち、軸方向への移動および軸回りの回転の内の操作可能なものを設定する)観点からすると、論理学にいう「負論理」のロジックである。
この自由度の非制限を設定する観点で、「正論理」のロジックとするには、その押下により自由度の非制限を設定する非制限設定ボタンスイッチを用いる構成とすれば良い。この場合、ゲイン生成部47では、操作者による非制限設定ボタンスイッチの設定(ON/OFF)に応じて、操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}におけるON(押下)設定された軸のゲイン係数を「1」に設定することになる。これにより、操作者がその時々に軸方向への移動および軸回りの回転の内の操作可能なものを適宜設定することができ、操作者によっては、直感的に分かり易い(設定操作し易い)ものとすることができる。
次に、本発明の実施例3に係るロボット制御装置およびその制御方法について説明する。
実施例1〜実施例3に例示したロボット制御装置は、マニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転の自由度について制限または非制限を設定し、該設定に応じてマニピュレータを駆動制御することに特徴があったが、本実施例では、この特徴にさらに以下の特徴が加わる。
すなわち、各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度、操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式、並びに、マニピュレータの可動範囲をそれぞれ設定し、該設定に応じてマニピュレータを駆動制御する点である。
本実施例のロボット制御装置の概略構成は実施例1の構成(図1参照)と同等である。但し、操作装置30aおよび制御装置40aは本実施例固有の構成および機能を持つ。図6には、本実施例のロボット制御装置における操作装置30aの外観を例示する斜視図を示す。
操作装置30aには、実施例1の操作装置30と同様に、操作者が意図しない装置動作を防止するためのイネーブルスイッチ31と、マニピュレータ1を手動操作するための操作桿32および力覚センサ33と、手動操作が可能である旨を報知する表示灯L1と、を備えている。これらの構成要素については実施例1と同等であるため詳細な説明を省略する。
また実施例1の操作装置30とは異なり、本実施例の操作装置30aには、各種ボタンスイッチB11〜B18と、各種設定切替スイッチ35,36,37と、表示部DSおよびテンキー部TKを備えた操作パネル38と、を備えている。
各種ボタンスイッチB1〜B5として、非常停止ボタンスイッチB11、グリッパ開閉ボタンスイッチB12、x軸移動非制限設定ボタンスイッチB13、y軸移動非制限設定ボタンスイッチB14、z軸移動非制限設定ボタンスイッチB15、c軸回転非制限設定ボタンスイッチB16、b軸回転非制限設定ボタンスイッチB17およびa軸回転非制限設定ボタンスイッチB18を備えている。
ここで、各非制限設定ボタンスイッチB13〜B18は、特許請求の範囲にいう複数の個別自由度設定手段に該当する。x軸移動非制限設定ボタンスイッチB13は、x軸方向への移動の自由度について非制限を設定するもので、x軸移動非制限設定ボタンスイッチB1の押下(ON)により、x軸方向への移動が制限されることなく自由となる。また、c軸回転非制限設定ボタンスイッチB16は、x軸回りの回転(c軸回転)の自由度について非制限を設定するもので、c軸回転非制限設定ボタンスイッチB16の押下(ON)により、x軸回りの回転(c軸回転)が制限されることなく自由となる。また他の非制限設定ボタンスイッチについても同様である。なお、複数の非制限設定ボタンスイッチを同時または連続して押下することも可能であり、その場合、押下された非制限設定ボタンスイッチに対応する軸移動または軸回転が制限されることなく自由となる。
また各種設定切替スイッチとしては、x軸,y軸またはz軸の並進方向への移動における最大速度Vmax[mm/sec]を切替設定する最大速度設定切替スイッチ35と、x軸,y軸またはz軸の軸回りの回転(c軸回転、b軸回転またはa軸回転)における最大角速度Vmax[deg/sec]を切替設定する最大角速度設定切替スイッチ36と、操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式の種別を切替設定する変換式種別設定切替スイッチ37と、を備えている。
なお、本実施例では、最大速度設定切替スイッチ35および最大角速度設定切替スイッチ36を備えて、最大速度および最大角速度を独立して設定可能な態様を例示しているが、これらを1つの設定切替スイッチにまとめて、最大速度および最大角速度について高速/低速、或いは高速/中速/低速などの切替設定を行う態様としても良い。後述の具体的な例示においても、それぞれ相対的に高速(例えば最大速度250[mm/sec]および最大角速度30[deg/sec])に設定する高速設定と、相対的に低速(例えば最大速度100[mm/sec]および最大角速度10[deg/sec])に設定する低速設定と、の切替を行うものとしている。
また、変換式種別設定切替スイッチ37では、変換式の種別として、A:「速度入力=α・(操作量)」、B:「速度入力=β・(操作量)」またはC:「速度入力=γ・(操作量)」の内何れか1つを選択して切り替える。ここで、特性変換関数α、βおよびγは、許容最大操作量をImaxとし、最大速度または最大角速度をVmaxとするとき、それぞれα=Vmax/Imax、β=Vmax/Imaxおよびγ=Vmax/Imaxとして規定される。
また、操作パネル38には、表示部DSおよびテンキー部TKを備え、各種設定を行うことができる。本実施例では、この操作パネル38を介して、マニピュレータ1の可動範囲を設定する。具体的には、マニピュレータ1先端のグリッパ(把持部)16により把持されるワークの外部周囲の可動範囲を想定して、マニピュレータ1の手先位置(TCP)(または該ワークの所定の基準点)についての可動範囲(可動空間)を設定する。
本実施例では、各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18、各種設定切替スイッチ35〜37および操作パネル38の操作手順について、例えば次のような手順で行う。すなわち、まず各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18を介して非制限の軸移動または軸回転を選択設定し、次に、最大速度設定切替スイッチ35および最大角速度設定切替スイッチ36を介して最大速度および最大角速度を設定し、そして変換式種別設定切替スイッチ37を介して変換式の種別を設定し、さらに操作パネル38を介してマニピュレータ1の可動範囲を設定した後に、操作パネル38上の確定キー(図示せず)等で設定内容を確定するようにする。
なお、最大速度、最大角速度、変換式の種別および可動範囲の設定は、各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18を介して選択設定した1つの軸について、或いは各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18を介して同時または連続設定した複数の軸について設定可能である。
また、図8に本実施例のロボット制御装置における制御装置40aの構成図を示す。同図に示す制御装置40は、補正部41、第1座標変換部42、自由度制御部43、力−速度変換部43a、可動範囲制限部43b、第2座標変換部44、指令生成部45およびゲイン・操作特性設定部47aを備えた構成である。
ゲイン・操作特性設定部47aでは各種制御パラメータを設定する。制御パラメータとしては、各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの自由度について個別に制限または非制限が設定される自由度操作リスト(実施例1の操作リストに該当する)がある。この自由度操作リストは、各軸のゲイン係数{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz}であり、各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18の選択設定に基づき、押下された非制限設定ボタンスイッチに対応する軸のゲイン係数が「1」に設定される。
また、制御パラメータとして、各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度、並びに、操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する特性変換について、作業工程単位で個別に設定される操作特性操作リストと、マニピュレータ1の可動範囲について、作業工程単位で個別に設定される操作範囲操作リストと、がある。操作特性操作リストは、最大速度設定切替スイッチ35、最大角速度設定切替スイッチ36および変換式種別設定切替スイッチ37を介した選択設定に基づき設定され、操作範囲操作リストは操作パネル38を介した設定内容に基づき設定される。
次に、補正部41は、実施例1と同様に、力覚センサ33により検出されるx軸,y軸およびz軸の3軸並進方向の力成分並びに回転3軸回りのモーメント成分を入力して、ゼロ点補正を行う。
また、第1座標変換部42は、実施例1と同様に、力覚センサ33により検出される検出成分、即ち力覚センサ33に加えられた3軸並進方向の力成分Sx,Sy,Szおよび回転3軸回りのモーメント成分Sθx,Sθy,Sθzを、操作者が操作桿32に加えた成分、即ち3軸並進方向の力成分Fx,Fy,Fzおよび回転3軸回りのモーメント成分Mx,My,Mzに変換する。つまり、図1に示す力覚センサ33のセンサ座標系Pから操作者の操作入力座標系Oへの座標変換である。
また、自由度制御部43は、操作者が操作桿32に加えた成分、即ち3軸並進方向の力成分Fx,Fy,Fzおよび回転3軸回りのモーメント成分Mx,My,Mzと、ゲイン・操作特性設定部47aで設定された自由度操作リスト{Gx,Gy,Gz,Gθx,Gθy,Gθz;1または0}と、に基づき、各軸の操作量、即ち3軸並進方向の操作量Fx_c,Fy_c,Fz_cおよび3軸回りの回転操作量Mx_c,My_c,Mz_cを生成する。具体的に、実施例1の式(1)と同様の演算が行われる。
また、力−速度変換部43aは、操作特性操作リストで指定された変換式において、各軸の操作量、即ち3軸並進方向の操作量Fx_c,Fy_c,Fz_cおよび3軸回りの回転操作量M_c,My_c,Mz_cそれぞれに、指定された特性変換関数α、βまたはγを掛け合わせて、操作桿32における速度入力量、即ち3軸並進方向の速度入力量Vsx,Vsy,Vszおよび回転3軸回りの速度入力量Vsc,Vsb,Vsaを生成する。
例えば、操作特性操作リストにおいて変換式Bが指定されているとき、以下に示すような変換式に基づく演算が行われる。
(数4)
x軸並進方向の速度入力量Vsx=β・Fx_c
y軸並進方向の速度入力量Vsy=β・Fy_c
z軸並進方向の速度入力量Vsz=β・Fz_c
x軸回りの速度入力量Vsc=β・Mx_c
y軸回りの速度入力量Vsb=β・My_c
z軸回りの速度入力量Vsa=β・Mz_c (4)
また、第2座標変換部44は、力−速度変換部43aで生成された操作桿32における速度入力量、即ち3軸並進方向の速度入力量Vsx,Vsy,Vszおよび回転3軸回りの速度入力量Vsc,Vsb,Vsaを、マニピュレータ1の手先位置(TCP:エンドエフェクタ中心点)での操作量(速度入力量)、即ち3軸並進方向の操作量Vtx,Vty,Vtzおよび3軸回りの回転操作量Vtc,Vtb,Vtaに変換する。つまり、図1に示す操作者の操作入力座標系Oへの座標変換からツール座標系(エンドエフェクタ座標系)Qへの座標変換である。
また、可動範囲制限部43bは、各軸についての速度入力量の積分から現在位置を確認して、現操作量(速度入力量)に基づく移動後にマニピュレータ1の手先位置(TCP)が操作範囲操作リストに設定された可動範囲内にあるか否かを判断する。該判断の結果、例えばx軸方向について可動範囲外にある場合には、x軸方向の操作量をCx=0として出力する。
さらに、指令生成部45は、可動範囲制限部43bから出力された3軸並進方向の操作量Cx,Cy,Czおよび3軸回りの回転操作量Cc,Cb,Caに基づき手先速度指令を生成し、アクチュエータに出力してマニピュレータ1を動作させる。
次に、本実施例のロボット制御装置の制御方法について説明する。本実施例は、実施例2の説明に用いた面合わせ作業における各作業(図5参照)に対して、各種非制限設定ボタンスイッチB13〜B18、各種設定切替スイッチ35〜37および操作パネル38を介してそれぞれ設定された自由度操作リスト、操作特性操作リストおよび操作範囲操作リストに応じてマニピュレータを駆動制御するものである。
まず、ワークW21をワークW22の面合わせする側の面近傍まで移動して、ワークW21の面合わせする側の面の1つの角部をワークW22の面合わせする側の面に点接触させる第1作業(図5(a)から図5(b)まで)について、どのような設定が望ましいかを説明する。
この第1作業では、x軸移動非制限設定ボタンスイッチB13、y軸移動非制限設定ボタンスイッチB14およびz軸移動非制限設定ボタンスイッチB15を押下して、x軸,y軸およびz軸の3軸並進のみ操作可能で、c軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業するのが望ましい。この選択設定に応じて第1自由度操作リスト:{1,1,1,0,0,0}が設定されることになる。
またこの時、各種設定切替スイッチ35〜37および操作パネル38を介して第1操作特性操作リスト:{250,30,A}および第1操作範囲操作リスト:{可動範囲21}を設定する。つまり、操作特性操作リストで最大速度を相対的に高速(最大速度250[mm/sec]および最大角速度30[deg/sec])に設定し、また変換式としてA:「速度入力=α・(操作量)」の線形関数を設定する。さらに、操作範囲作業リストで操作ミスによりワークW21がワークW22に衝突しないような可動範囲21を設定する。つまり、操作者は、これら第1自由度操作リスト、第1操作範囲操作リストおよび第1操作範囲操作リスト:{可動範囲21}に応じたマニピュレータ駆動制御下で第1作業を行うこととなる。
次に、ワークW21の面合わせする側の面の1つの辺をワークW22の面合わせする側の面に線接触させる第2作業(図5(b)から図5(c)まで)について説明する。この第2作業では、b軸回転非制限設定ボタンスイッチB17およびa軸回転非制限設定ボタンスイッチB18を押下して、b軸およびa軸の2軸回転の操作のみ操作可能で、x軸,y軸およびz軸の3軸並進操作、並びにc軸の回転操作は不可能な状態で作業するのが望ましい。この選択設定に応じて第2自由度操作リスト:{0,0,0,0,1,1}が設定されることになる。
またこの時、各種設定切替スイッチ35〜37および操作パネル38を介して第2操作特性操作リスト:{100,10,B}および第2操作範囲操作リスト:{可動範囲22}を設定する。つまり、操作特性作業リストで最大速度を相対的に低速(最大速度100[mm/sec]および最大角速度10[deg/sec])に設定し、また変換式としてB:「速度入力=β・(操作量)」の2次関数を設定する。さらに、操作範囲作業リストで2つのワークW21およびW22の接触が許容される可動範囲22を設定する。つまり、操作者は、これら第2自由度操作リスト、第2操作範囲操作リストおよび第2操作範囲操作リスト:{可動範囲22}に応じたマニピュレータ駆動制御下で第2作業を行うこととなる。
さらに、ワークW21の面合わせする側の面をワークW22の面合わせする側の面に面接触させる第3作業(図5(c)から図5(d)まで)について説明する。この第3作業では、c軸回転非制限設定ボタンスイッチB16のみを押下して、z軸並進のみ操作可能で、y軸およびz軸の2軸並進並びにc軸,b軸およびa軸の3軸回転の操作は不可能な状態で作業するのが望ましい。この選択設定に応じて第3自由度操作リスト:{0,0,0,1,0,0}が設定されることになる。またこの時、各種設定切替スイッチ35〜37および操作パネル38を介して第2操作特性操作リスト:{100,10,B}および第2操作範囲操作リスト:{可動範囲22}を設定する。つまり、操作者は、これら第3自由度操作リスト、第2操作範囲操作リストおよび第2操作範囲操作リストに応じたマニピュレータ駆動制御下で第3作業を行うこととなる。
ここで、自由度操作リストに応じたマニピュレータの駆動制御による効果は上述の実施例および変形例で述べた通りである。ここでは、操作特性操作リストおよび操作範囲操作リストに応じたマニピュレータの駆動制御による効果について説明する。
まず、第1作業では、最大速度を相対的に高速に設定し、その代わり、操作ミスによりワークW21がワークW22に衝突しないように可動範囲が設定されている。これにより、衝突を心配せずにワークW21をワークW22に近づけることができ、操作性を向上させ、作業時間を短縮することができる。
また、第2作業および第3作業では、ワークW21をワークW22に接触させるため、2つのワークW21およびW22の接触が許容される可動範囲を設定するが、その代わり、最大速度が相対的に低速に設定されている。このように、最大速度を低速に設定しているため、微調整が行い易くなる。
以上説明したように、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、操作装置30(入力手段)を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なハンドガイドロボット1を制御するロボット制御装置において、各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度を設定し、該設定に応じてマニピュレータを駆動制御する。
このように、各作業において操作者が設定した各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度制限下での操作が可能となるので、操作者の手ぶれやはずみ等による誤操作などを防ぐことができ、また、最大速度の低速設定により微調整が行い易くなり、結果として、誤動作を抑制できると共に、操作性を向上させることができる。
また、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、入力手段の操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式を設定し、該設定に応じてマニピュレータを駆動制御する。
例えば、変換式として線形関数および非線形関数(2次関数、3次関数等)が選択設定可能なケースを想定する。非線形で次数が大きいほど操作者の操作量は増えるが、その分微調整が行い易くなることから、おおざっぱな移動などは線形関数を用い、微調整の必要なところでは非線形関数を用いるなどすれば、作業工程の内容に応じた設定が可能となり、作業効率を向上させることができる。
また、本実施例のロボット制御装置およびその制御方法では、マニピュレータの可動範囲を設定し、該設定に応じてマニピュレータを駆動制御する。このように、各作業において予め操作者が設定したマニピュレータの可動範囲に操作範囲が制限されるので、操作者のはずみ等による行き過ぎ動作等を防ぐことができる。
また、最初の大まかな位置合わせで接触させないようにでき、作業が進む毎に動作制限範囲が小さくなるように設定することで、作業領域を徐々に収束させることができ、無駄な動きを抑制することができる。
1 マニピュレータ(ハンドガイドロボット)
11 基台部
12 第1リンク
13 第2リンク
14 第3リンク
16 グリッパ(把持部)
21 回転ジョイント
22 第1ジョイント
23 第2ジョイント
24 第3ジョイント
30,30a 操作装置
31 イネーブルスイッチ
32 操作桿
33 力覚センサ
35 最大速度設定切替スイッチ
36 最大角速度設定切替スイッチ
37 変換式種別設定切替スイッチ
DS 表示部
TK テンキー部
38 操作パネル
L1 表示灯
B1 移動制限設定ボタンスイッチ(移動自由度設定手段)
B2 回転制限設定ボタンスイッチ(回転自由度設定手段)
B3,B11 非常停止ボタンスイッチ
B4,B12 グリッパ開閉ボタンスイッチ
B13 x軸移動非制限設定ボタンスイッチ
B14 y軸移動非制限設定ボタンスイッチ
B15 z軸移動非制限設定ボタンスイッチ
B16 c軸回転非制限設定ボタンスイッチ
B17 b軸回転非制限設定ボタンスイッチ
B18 a軸回転非制限設定ボタンスイッチ
40,40a 制御装置
41 補正部
42 第1座標変換部
43 自由度制御部
43a 力−速度変換部
43b 可変範囲制限部
44 第2座標変換部
45 指令生成部
47 ゲイン生成部
47a
W1,W2,W21,W22 ワーク

Claims (16)

  1. 入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置であって、
    軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定手段と、
    操作者の前記複数の自由度設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御手段とを有しており、
    前記複数の自由度設定手段は、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、各軸単位で個別に自由度の制限または非制限を設定する複数の個別自由度設定手段を有する
    とを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記複数の自由度設定手段は、
    軸方向への移動の自由度の制限または非制限を設定する移動自由度設定手段と、
    軸回りの回転の自由度の制限または非制限を設定する回転自由度設定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置であって、
    軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定手段と、
    操作者の前記複数の自由度設定手段を介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御手段とを有しており、
    前記複数の自由度設定手段は、軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の自由度の制限を設定する種制限設定手段と、前記種制限設定手段により制限設定された軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種を制限する対象の軸を設定する制限軸設定手段とを有する
    ことを特徴とするロボット制御装置。
  4. 各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度を個別に設定する速度設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記速度設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のロボット制御装置。
  5. 前記入力手段の操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式を個別に設定する変換式設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記変換式設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のロボット制御装置。
  6. 前記マニピュレータの可動範囲を設定する可動範囲設定手段を有し、
    前記制御手段は、前記可動範囲設定手段を介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のロボット制御装置。
  7. 記制御手段は、操作者の操作指示および前記複数の設定手段の設定に基づきマニピュレータを駆動制御する第1の制御モードと、制御プログラムに基づきマニピュレータを駆動制御する第2の制御モードと、を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のロボット制御装置。
  8. 前記第1の制御モードおよび前記第2の制御モードの切替は、手動または自動で行われることを特徴とする請求項7に記載のロボット制御装置。
  9. 入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置の制御方法であって、
    軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定ステップと、
    操作者の前記複数の自由度設定ステップを介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御ステップとを有しており、
    前記複数の自由度設定ステップは、軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、各軸単位で個別に自由度の制限または非制限を設定する複数の個別設定ステップを有する
    とを特徴とするロボット制御装置の制御方法。
  10. 前記複数の自由度設定ステップは、
    軸方向への移動の自由度の制限または非制限を設定する移動自由度設定ステップと、
    軸回りの回転の自由度の制限または非制限を設定する回転自由度設定ステップと、
    を有することを特徴とする請求項9に記載のロボット制御装置の制御方法。
  11. 入力手段を介した操作者の操作指示に応じてマニピュレータにおける各軸方向への移動または各軸回りの回転を制御可能なロボット装置を制御するロボット制御装置の制御方法であって、
    軸方向への移動および軸回りの回転の自由度について、1以上の自由度を制限または非制限を設定する複数の自由度設定ステップと、
    操作者の前記複数の自由度設定ステップを介した自由度の制限または非制限の設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御する制御ステップとを有しており、
    前記複数の自由度設定ステップは、軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種の自由度の制限を設定する種制限設定ステップと、前記種制限設定ステップにより制限設定された軸方向への移動または軸回りの回転の何れか一方の種或いは両方の種を制限する対象の軸を設定する制限軸設定ステップとを有する
    ことを特徴とするロボット制御装置の制御方法。
  12. 各軸方向への移動における最大速度および各軸回りの回転における最大角速度を個別に設定する速度設定ステップを有し、
    前記制御ステップは、前記速度設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項9〜請求項11の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法。
  13. 前記入力手段の操作量と各軸方向への移動および各軸回りの回転それぞれの動作速度との関係を規定する変換式を個別に設定する変換式設定ステップを有し、
    前記制御ステップは、前記変換式設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項9〜請求項12の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法。
  14. 前記マニピュレータの可動範囲を設定する可動範囲設定ステップを有し、
    前記制御ステップは、前記可動範囲設定ステップを介した設定に応じて前記マニピュレータを駆動制御することを特徴とする請求項9〜請求項13の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法。
  15. 前記制御ステップは、操作者の操作指示および前記複数の設定手段の設定に基づきマニピュレータを駆動制御する第1の制御モードと、制御プログラムに基づきマニピュレータを駆動制御する第2の制御モードと、を有することを特徴とする請求項9〜請求項14の何れか1項に記載のロボット制御装置の制御方法。
  16. 前記第1の制御モードおよび前記第2の制御モードの切替は、手動または自動で行われることを特徴とする請求項15に記載のロボット制御装置の制御方法。
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