以下に、本願に係る広告配信装置、広告配信システム、選択方法及び選択プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る広告配信装置、広告配信システム、選択方法及び選択プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、本願の実施形態では、情報提供装置が接続される通信網の一例としてIP(Internet Protocol)網を例に挙げて説明するが、通信網はこれに限定されるものではない。また、本願の実施形態では、広告配信装置から送信される広告コンテンツの一例としてバナー広告を例に挙げて説明するが、広告コンテンツはこれに限られるものではない。
(第1の実施形態)
〔1.情報提供方法〕
まず、図1A及び図1Bを用いて、第1の実施形態に係る情報提供方法の一例について説明する。かかる図1A及び図1Bにおいて説明する情報提供方法では、情報提供装置100によるユーザ情報の収集処理、および、情報提供装置100による広告配信装置200へのユーザ情報の提供処理が行われる。また、この情報提供方法では、これらの処理に加え、情報提供装置100が保持するユーザ情報の分量に関する「見積り情報」を情報提供装置100から広告配信装置200に提供する「見積り情報の提供処理」が行われる。以下、これらの処理を順に説明する。
なお、図1A及び図1Bに示したサイト提供装置10及び広告配信装置200は、それぞれウェブページを提供するが、以下では、双方のウェブページを区別するために、サイト提供装置10によって提供されるウェブページを「サイトページ」と表記し、広告配信装置200によって提供されるウェブページを「ポータルページ」と表記する場合がある。ここでは、便宜上「ポータルページ」と表記したが、広告配信装置200はポータルサイト以外のウェブページを提供する場合もある。
まず、情報提供装置100によるユーザ情報の収集処理について説明する。図1Aに示すように、ユーザ端末20がサイト提供装置10によって提供されるサイトページを取得するために、サイト提供装置10にアクセスする(ステップS10)。サイト提供装置10によって提供されるサイトページには、かかるサイトページにアクセスしたユーザ端末20を識別するためのユーザ識別情報を情報提供装置100に通知する処理を行う通知機能(以下、第1通知機能と表記する)が埋め込まれる。このような第1通知機能は、例えば、ウェブビーコンによって実現される。
ユーザ端末20は、サイト提供装置10のサイトページに埋め込まれた第1通知機能に基づき、情報提供装置100にアクセスする(ステップS11)。情報提供装置100は、第1通知機能に基づいてユーザ端末20からアクセスされた場合に、かかるユーザ端末20のアクセス先であるサイト提供装置10を特定し、特定したアクセス先の情報をユーザ情報Daと、ユーザ識別情報(ユーザID)と関連付けてユーザ情報DB(Data Base)に格納する(ステップS12)。
または、情報提供装置100は、ユーザ端末20のアクセス先の情報に加え、かかるアクセス先の情報に基づいて、サイコグラフィック属性やデモグラフィック属性を判定し、判定した属性情報をユーザ情報Daとしてユーザ情報DBに格納する。さらに、情報提供装置100は、ユーザ端末20がアクセスしたサイト提供装置10からユーザ端末20のユーザに関するデモグラフィック属性を取得し、取得したデモグラフィック属性をユーザ情報DBに格納することもできる。
このように、情報提供装置100は、ユーザ情報をユーザ識別情報に関連付けてユーザ情報DBに記憶する。なお、ユーザの識別は、例えば、ユーザ端末20と情報提供装置100との間でやり取りされるHTTPクッキー(HyperText Transfer Protocol Cookie:以下、単に「クッキー」と表記する)にユーザ識別情報を含めることよって行うことができる。また、ユーザ端末20に専用のプログラムを設定し、かかる専用プログラムからユーザ識別情報を送信させるようにすることもできる。
次に、情報提供装置100による広告配信装置200へのユーザ情報の提供処理について説明する。図1Aに示すように、ユーザ端末20が広告配信装置200によって提供されるポータルページを取得するために、広告配信装置200にアクセスする(ステップS13)。広告配信装置200のポータルページには、かかるポータルページにアクセスしたユーザ端末20を識別するためのユーザ識別情報を情報提供装置100に通知する処理を行う通知機能(以下、第2通知機能と表記する)が埋め込まれる。このような第2通知機能は、上述した第1通知機能と同様に、例えば、ウェブビーコンによって実現される。
ユーザ端末20は、ポータルページに埋め込まれた第2通知機能に基づき、情報提供装置100にアクセスする。情報提供装置100は、第2通知機能に基づいてユーザ端末20からアクセスされた場合に、かかるユーザ端末20のユーザを識別し(ステップS14)、識別したユーザに対応するユーザ情報Daをユーザ情報DBから読み出して広告配信装置200に提供する(ステップS15)。なお、ユーザの識別は、例えば、上述したクッキーなどによって行うことができる。
広告配信装置200は、情報提供装置100からユーザ情報Daを取得すると、かかるユーザ情報Daに応じた広告を選択してユーザ端末20へ送信する(ステップS16)。これにより、広告配信装置200では、ユーザ情報に対応する広告を選択的に配信するターゲティング配信を行うことができる。
ところで、広告配信装置200を管理する広告配信業者は、情報提供装置100を管理する情報提供業者に対して、ユーザ情報の提供に対する対価を支払う場合がある。このため、広告配信業者としては、複数の情報提供業者が存在する場合、情報提供業者に支払う対価を抑制するために、ユーザ情報の提供元となる情報提供業者を絞り込むことが考えられる。しかし、広告配信業者は、どの情報提供業者からユーザ情報を取得すれば効率的なターゲティング配信を行えるかを判断することが困難である。そこで、第1の実施形態に係る情報提供方法では、情報提供装置100が保持するユーザ情報の分量に関する「見積り情報」を情報提供装置100から広告配信装置200に提供することによって、広告配信業者が情報提供業者を選択することを可能にする。以下、見積り情報の提供処理について図1Bを用いて説明する。
図1Bに示すように、複数の情報提供装置1001及び1002が存在するものとする。かかる場合に、広告配信装置200は、情報提供装置1001に対して、見積り情報を送信する旨の要求(以下、見積り要求と表記する)を送信する(ステップS20)。情報提供装置1001は、広告配信装置200から見積り要求を受信した場合に、ユーザ情報DBに基づいて、見積り情報を生成する処理を行う(ステップS21)。例えば、情報提供装置1001は、ユーザ情報DBに記憶されているユーザ情報の分量を見積り情報として生成する。また、例えば、情報提供装置1001は、ユーザ情報DBに記憶されているサイコグラフィック属性毎のユーザ情報の分量や、デモグラフィック属性毎のユーザ情報の分量を見積り情報として生成する。そして、情報提供装置1001は、広告配信装置200に対して見積り情報を提供する(ステップS22)。同様にして、広告配信装置200は、他の情報提供装置(例えば、情報提供装置1002)に対しても見積り要求を送信して見積り情報を受信する(ステップS23)。
広告配信装置200は、各情報提供装置から提供された見積り情報を見積り情報DBに蓄積する(ステップS24)。そして、広告配信装置200は、見積り情報DBに蓄積した見積り情報に応じて、ユーザ情報の提供元となる情報提供装置を選択する処理を行う(ステップS25)。そして、広告配信装置200は、選択した情報提供装置を出力することにより、最適であると想定される情報提供業者を広告配信業者に提示する。なお、ステップS25における選択処理については後に詳述するが、例えば、広告配信装置200は、ユーザ情報の分量が多い情報提供装置100を優先的に選択する。
このように、第1の実施形態に係る情報提供方法では、情報提供装置100から広告配信装置200に見積り情報を提供することによって、広告配信業者が、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択することができる。
なお、情報提供装置100から広告配信装置200へ提供されるユーザ情報は、情報提供装置100のユーザ情報DBに記憶されたユーザ情報のうち一部のユーザ情報であってもよい。例えば、サイコグラフィック属性およびデモグラフィック属性のうち一方の情報を広告配信装置200へ提供するユーザ情報としてもよい。
また、上述では、広告配信装置200に対してアクセスした場合に、ビーコンに基づいてユーザ情報を広告配信装置200へ提供する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置100は、ビーコンを用いることなく、ユーザ情報を更新する度に更新後のユーザ情報を広告配信装置200へ提供することができる。また、情報提供装置100は、ユーザ情報DBに記憶したユーザ情報を一括して広告配信装置200へ提供することもできる。
また、上述では、ユーザがサイト提供装置10のサイトページへアクセスした情報やそれに基づく情報をユーザ情報としたがユーザ情報はかかる情報に限定されるものではない。すなわち、ユーザへコンテンツを提供する提供装置に対するアクセス情報やそれに基づく情報をユーザ情報とすることができる。
以下、第1の実施形態に係る情報提供方法を実行する情報提供装置100及び広告配信装置200について図2〜図9を参照してさらに詳細に説明する。
〔2−1.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係る広告配信装置が含まれる広告配信システムの構成について説明する。図2に例示するように、第1の実施形態に係る広告配信システム1には、サイト提供装置101〜10nと、ユーザ端末201〜20mと、情報提供装置1001〜100Nと、広告配信装置200とが含まれる。これらの各種装置は、通信網40を介して通信可能に接続される。サイト提供装置101〜10nはサイト運営者によって管理され、情報提供装置1001〜100Nは情報提供業者によって管理され、広告配信装置200は広告配信業者によって管理される。なお、図2では、1台の広告配信装置200を図示したが、広告配信システム1には、複数台の広告配信装置200が含まれる場合もある。
以下では、サイト提供装置101〜10nを区別する必要がない場合には、これらを総称して「サイト提供装置10」と表記する場合がある。また、ユーザ端末201〜20mを区別する必要がない場合には、これらを総称して「ユーザ端末20」と表記する場合がある。また、情報提供装置1001〜100Nを区別する必要がない場合には、これらを総称して「情報提供装置100」と表記する場合がある。
サイト提供装置10は、ユーザ端末20からアクセスされた場合に、各種サイトページを提供するサーバ装置である。上記の通り、サイト提供装置10によって提供されるサイトページは、ウェブビーコン等によって実現される第1通知機能が埋め込まれる。例えば、ウェブビーコンは、サイトページにアクセスしたユーザ端末20を情報提供装置100内に格納される透明な画像又は非常に小さな画像(「クリアGIF」と呼ばれることもある)にアクセスさせる機能を有する。これにより、情報提供装置100は、ユーザ端末20から情報を取得することができる。このような通知プログラムであるウェブビーコンによって情報提供装置100がユーザ端末20から取得する情報には、サイト提供装置10の識別情報や、サイトページへのアクセス毎に異なる固有のアクセス固有情報などの情報が含まれる。なお、これらの情報提供装置100の識別情報やアクセス固有情報は、例えば、ユーザ端末20から情報提供装置100に送信されるHTTPリクエストのクエリに第1通知機能により設定される。
ユーザ端末20は、ユーザによって利用されるPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等である。かかるユーザ端末20は、ユーザの操作に従って、サイト提供装置10によって提供されるサイトページや、広告配信装置200によって提供されるポータルページにアクセスする。
広告配信装置200は、ユーザ端末20からアクセスがあった場合に、バナー広告等の広告コンテンツを含むポータルページ(例えば、ポータルサイト等のウェブページ)を提供する情報処理装置である。上記の通り、広告配信装置200によって提供されるポータルページは、ウェブビーコン等によって実現される第2通知機能が埋め込まれる。かかるウェブビーコンは、ポータルページにアクセスしたユーザ端末20を情報提供装置100内に格納される透明な画像又は非常に小さな画像にアクセスさせる機能を有する。これにより、情報提供装置100は、ユーザ端末20から情報を取得する。第2通知機能によって情報提供装置100がユーザ端末20から取得する情報には、広告配信装置200の識別情報や、ポータルページへのアクセス毎に異なる固有のアクセス固有情報などの情報が含まれる。これらの広告配信装置200の識別情報やアクセス固有情報は、例えば、ユーザ端末20から情報提供装置100に送信されるHTTPリクエストのクエリに第2通知機能により設定される。
情報提供装置100は、ユーザ端末20によるサイト提供装置10へのアクセス状況を収集し、かかる収集結果に基づいて広告配信装置200に対してユーザ情報を提供する情報処理装置である。かかる情報提供装置100は、サイト運営者の協力の下、複数のサイト提供装置10を介してユーザ情報を収集し、収集したユーザ情報を統合や加工等して広告配信装置200に提供する。そして、このような情報提供装置100を管理する情報提供業者は、ユーザ情報を提供することに対する対価を広告配信業者から得るとともに、ユーザ情報の取得に協力したことに対する対価をサイト運営者に支払う。
第1の実施形態に係る情報提供装置100は、複数のサイト提供装置10によって提供される各サイトページに対してユーザ端末20がアクセスしたことを契機に、第1通知機能によりユーザ端末20からアクセスを受け付ける。このとき、情報提供装置100は、ユーザ端末20との間でユーザ識別情報を送受信することにより、各ユーザ端末20を識別する。例えば、情報提供装置100は、ユーザ識別情報として、クッキー等をユーザ端末20に送信する。これにより、情報提供装置100は、どのようなサイトページにアクセスしたユーザ端末20であるかを識別できるので、ユーザ端末20のユーザ情報(サイトページのアクセス履歴等)を取得することができる。そして、情報提供装置100は、これらの各種ユーザ情報を広告配信装置200に提供することにより、広告配信装置200によるターゲティング配信を可能にする。
〔2−2.情報提供装置100の構成〕
次に、図3を用いて、第1の実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図3に例示するように、第1の実施形態に係る情報提供装置100は、通信I/F(interface)110と、ユーザ情報DB120と、制御部130とを有する。
通信I/F110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。制御部130は、通信I/F110を介して、通信網40に接続されたサイト提供装置10、ユーザ端末20及び広告配信装置200との間で各種データを送受信する。
ユーザ情報DB120は、アクセス履歴テーブル121、ユーザ属性テーブル122が含まれる。かかるユーザ情報DB120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
制御部130は、取得部131と、生成部132と、要求応答部133と、見積り生成部134と、見積り提供部135とを有する。かかる制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。また、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、図示しない記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。かかる制御部130は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
〔2−3(1).アクセス履歴テーブル121〕
次に、図4を用いて、アクセス履歴テーブル121の一例について説明する。アクセス履歴テーブル121は、各ユーザ端末20が各サイト提供装置10へアクセスした履歴を示す情報を記憶する。図4に示した例では、アクセス履歴テーブル121には、「ユーザID」毎に、「アクセス先情報」と「アクセス回数情報」とを対応付けた情報が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザ端末20を識別するためのユーザ識別情報である。かかる「ユーザID」は、情報提供装置100によってユーザ端末20毎に割り当てられる情報である。例えば、「ユーザID」は、情報提供装置100とユーザ端末20との間で送受信されるクッキーに埋め込まれる。なお、ユーザ端末20にブラウザが複数搭載されている場合には、1台のユーザ端末20に対して複数の「ユーザID」が割り当てられるが、ここでは、説明を分かり易くするためにユーザ端末20には1つのブラウザが搭載されているものとする。
「アクセス先情報」は、ユーザ端末20がアクセスしたサイト提供装置10を示す情報である。また、「アクセス回数情報」は、ユーザ端末20がサイト提供装置10へアクセスした回数を示す情報である。
なお、図4に示した例では、アクセス履歴テーブル121の「ユーザID」は、図2に示したユーザ端末201〜20mに付した参照符号に該当するものとする。また、アクセス履歴テーブル121の「アクセス先情報」は、図2に示したサイト提供装置101〜10nに付した参照符号に該当するものとする。
すなわち、図4に示す例では、ユーザ端末201がサイト提供装置101に10回アクセスし、サイト提供装置102に1回アクセスしたことを示し、ユーザ端末202がサイト提供装置101にアクセスしておらず、サイト提供装置102に29回アクセスしたことを示している。このように、図4に例示したアクセス履歴テーブル121は、ユーザ情報として、各ユーザ端末20がどのようなサイトページにアクセスしたことがあるかを示すアクセス履歴を記憶する。
〔2−3(2).ユーザ属性テーブル122〕
次に、図5を用いて、ユーザ属性テーブル122の一例について説明する。ユーザ属性テーブル122は、ユーザIDとユーザの属性情報とが関連付けられたユーザ情報を記憶する。図5に示した例では、ユーザ属性テーブル122には、「ユーザID」毎に、「サイコグラフィック属性」と「デモグラフィック属性」とを記憶する。
「サイコグラフィック属性」は、ユーザの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す情報である。かかる「サイコグラフィック属性」は、例えば、「コスメ(化粧品)」、「車」、「服」、「旅行」などの属性区分に分類される。図5に示す例では、属性区分毎に、ユーザの嗜好が相対的に高い場合に「1」が記憶され、それ以外の場合には「0」が記憶される。ただし、これに限定されるものではなく、各属性区分は、例えば、ユーザの嗜好を3段階以上に評価した情報を記憶してもよい。また、「サイコグラフィック属性」は、図5に示した属性区分の例に限られず、バイク、経済など様々な属性区分が含まれてもよい。
「デモグラフィック属性」は、人口統計学的なユーザの属性情報を示す。かかる「デモグラフィック属性」は、例えば、ユーザの「性別」、「年齢」などの属性区分に分類される。図5に示す「性別」には、ユーザが女性である場合には「1」が記憶され、ユーザが男性である場合には「2」が記憶され、ユーザの性別が不明の場合には「x」が記憶される。また、「年齢」には、ユーザの年齢が記憶され、ユーザの年齢が不明の場合には「x」が記憶される。なお、「デモグラフィック属性」は、図5に示した属性区分の例に限られず、ユーザの職業、家族構成、年収、住所、学歴など様々な属性区分が含まれてもよい。
ユーザ属性テーブル122に記憶されるユーザ情報である各種属性情報は、後述する生成部132によって、アクセス履歴テーブル121に記憶されているユーザ情報等が統合及び推定されることにより生成される。
〔2−4.広告配信装置200の構成〕
次に、図6を用いて、第1の実施形態に係る広告配信装置200の構成について説明する。図6に例示するように、第1の実施形態に係る広告配信装置200は、通信I/F210と、見積り情報DB220と、制御部230とを有する。
通信I/F210は、例えば、NIC等である。制御部230は、通信I/F210を介して、通信網40に接続されたサイト提供装置10、ユーザ端末20及び情報提供装置100との間で各種データを送受信する。
見積り情報DB220は、見積り結果テーブル221が含まれる。かかる見積り情報DB220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
制御部230は、受信部231と、配信部232と、見積り取得部233と、選択部234とを有する。かかる制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、図示しない記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。かかる制御部230は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
〔2−5.見積り結果テーブル221〕
次に、図7を用いて、見積り結果テーブル221の一例について説明する。見積り結果テーブル221は、情報提供装置100から提供される見積り情報を記憶する。図7に示した例では、見積り結果テーブル221は、「情報提供者識別子」、「ユーザ情報保持数」、「サイコ属性保持数」、「デモグラ属性保持数」を対応付けて記憶する。
「情報提供者識別子」は、情報提供装置100を識別するための情報を示す。かかる「情報提供者識別子」は、広告配信装置200が情報提供装置100を識別するための情報であるので、広告配信装置200によって任意に設定され得る。なお、図7に示した例では、見積り結果テーブル221の「情報提供者識別子」は、図2に示した情報提供装置1001〜100Nに付した参照符号に該当するものとする。
「ユーザ情報保持数」、「サイコ属性保持数」及び「デモグラ属性保持数」は、情報提供装置100が保持するユーザ情報の分量を示す。具体的には、「ユーザ情報保持数」は、情報提供装置100が保持するユーザ情報の総数を示す。また、「サイコ属性保持数」は、情報提供装置100が保持するユーザ情報のうち、サイコグラフィック属性への嗜好が高いユーザの総数を示す。なお、「サイコ属性保持数」には、サイコグラフィック属性の属性区分毎にユーザの総数が記憶される。また、「デモグラ属性保持数」は、情報提供装置100が保持するユーザ情報のうち、デモグラフィック属性が設定されているユーザの総数を示す。なお、「デモグラ属性保持数」には、デモグラフィック属性の属性区分毎にユーザの総数が記憶される。
例えば、図7では、情報提供装置1001が、「10000」個のユーザ情報を保持することを示す。すなわち、この例では、情報提供装置1001のユーザ属性テーブル122に、異なるユーザIDが「10000」個記憶されていることを示す。
また、図7では、情報提供装置1001が、サイコグラフィック属性「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報を「7000」個保持することを示す。すなわち、この例では、情報提供装置1001のユーザ属性テーブル122に、サイコグラフィック属性「コスメ」が「1」であるユーザIDが「7000」個記憶されていることを示す。
また、図7では、情報提供装置1001が、デモグラフィック属性「性別」が設定されているユーザ情報を「9500」個保持することを示す。すなわち、この例では、情報提供装置1001のユーザ属性テーブル122に、デモグラフィック属性「性別」が「x」でないユーザIDが「9500」個記憶されていることを示す。
〔2−6.作用(属性情報更新処理)〕
次に、図8を用いて、第1の実施形態に係る情報提供装置100による属性情報更新処理の手順について説明する。かかる属性情報更新処理は、制御部130によって繰り返し実行される処理である。
図8に示すように、情報提供装置100の取得部131は、ユーザ端末20から第1通知機能に基づくアクセスがあったか否かを判定する(ステップS100)。例えば、取得部131は、サイト提供装置10によって提供されるサイトページに埋め込まれたウェブビーコンに基づくアクセスがあったか否かを判定する。かかる処理において、取得部131は、ユーザ端末20から第1通知機能に基づくアクセスがない場合には(ステップS100,No)、第1通知機能に基づくアクセスがあるまで待機する。
一方、取得部131は、ユーザ端末20から第1通知機能へのアクセスがあった場合には(ステップS100,Yes)、かかるユーザ端末20からユーザ識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。例えば、取得部131は、ユーザ端末20からクッキーを受信したか否かを判定する。
そして、取得部131は、ユーザ端末20からユーザ識別情報を受信した場合には(ステップS101,Yes)、取得したユーザ識別情報からユーザ端末20のユーザIDを取得する(ステップS102)。一方、取得部131は、ユーザ端末20からユーザ識別情報を受信していない場合には(ステップS101,No)、アクセス履歴テーブル121に含まれない新たなユーザIDを含むクッキー等のユーザ識別情報を生成し、生成したユーザ識別情報をユーザ端末20に送信する(ステップS103)。
続いて、取得部131は、ユーザ端末20がアクセスした第1通知機能を含むサイトページを提供したサイト提供装置10を識別する(ステップS104)。具体的には、取得部131は、第1通知機能に基づくアクセスを行ったユーザ端末20からサイト提供装置10の識別情報を受信するので、かかる識別情報に基づいて、サイト提供装置10を識別する。例えば、ユーザ端末20は、第1通知機能に基づくアクセスを行う際に、アクセス先のURLに対して、サイト提供装置10の識別情報、及び、サイトページへのアクセス毎に異なるアクセス固有情報を加えて、情報提供装置100にアクセスする。取得部131は、ユーザ端末20によって第1通知機能に基づくアクセスがされた場合に、これらのサイト提供装置10の識別情報やサイトページへのアクセス固有情報に基づいて、ユーザ端末20がアクセスしたサイト提供装置10を識別する。
続いて、取得部131は、アクセス履歴テーブル121のうち、ステップS102において取得したユーザ端末20のユーザID又はステップS103で新規に付与したユーザ端末20のユーザIDに対応し、かつ、ステップS104において取得したサイト提供装置10に対応する情報を更新する(ステップS105)。例えば、アクセス履歴テーブル121が図4に示す状態にある場合に、ユーザ端末201がサイト提供装置101へアクセスした場合には、取得部131は、ユーザIDが「201」であり、アクセス先情報が「101」に対応するアクセス回数情報を「10」から「11」へ更新する。
続いて、生成部132は、取得部131によって更新されたアクセス履歴テーブル121に基づいて、ユーザ属性テーブル122を更新する(ステップS105)。具体的には、生成部132は、取得部131によって更新されたユーザIDに対応するアクセス履歴テーブル121内の各種情報に基づいて、かかるユーザIDに対応するサイコグラフィック属性を生成し、生成した属性情報をユーザ属性テーブル122に格納する。生成部132は、ユーザ属性テーブル122の更新が終了した場合に、属性情報更新処理を終了する。
また、サイト提供装置10は、サイトページの会員ユーザ等に関するユーザの属性情報(サイコグラフィック属性やデモグラフィック属性)を保持する場合もある。このとき、サイト提供装置10は、ユーザ端末20が第1通知機能に基づくアクセスを行った際に、かかるユーザ端末20によるサイトページへのアクセスに対応するアクセス固有情報とともに、ユーザ端末20の属性情報(サイコグラフィック属性やデモグラフィック属性)を情報提供装置100に送信してもよい。この場合には、情報提供装置100の取得部131は、サイト提供装置10から受信したアクセス固有情報に対応するサイトページに埋め込まれた第1通知機能に基づくアクセスを行ったユーザ端末20を特定する。そして、取得部131は、図4では図示することを省略したが、アクセスを行ったユーザ端末20のユーザIDに対応付けて、サイト提供装置10から受信した属性情報(サイコグラフィック属性やデモグラフィック属性)をアクセス履歴テーブル121に格納する。かかる場合には、生成部132は、アクセス履歴テーブル121に記憶されている属性情報を統合することにより、ユーザ属性テーブル122を生成及び更新することとなる。
なお、ここでは、アクセス履歴テーブル121が更新される毎に、生成部132がユーザ属性テーブル122を更新することとしているが、生成部132は、アクセス履歴テーブル121の情報が所定数更新される毎にユーザ属性テーブル122を更新してもよい。また、生成部132は、アクセス履歴テーブル121に含まれる各ユーザIDに対応する情報が所定数更新される毎にユーザ属性テーブル122を更新してもよい。
また、生成部132は、アクセス履歴テーブル121に基づいて、ユーザ属性テーブル122を生成する方法、言い換えれば、ユーザのウェブサイトへのアクセス履歴に基づいて、ユーザの属性情報を推定する方法として、種々の方法を用いることができる。例えば、サイト提供装置101が「コスメ」に関するサイトページを提供するものとする。このとき、生成部132は、ユーザ端末201がサイト提供装置101にアクセスした場合には、ユーザ端末201のユーザが「コスメ」に興味があると推定することができる。このとき、生成部132は、ユーザ端末201のユーザの性別が「女性」であることを推定してもよい。このように、生成部132は、アクセス履歴に基づいて、デモグラフィック属性を推定してもよい。この例の場合、生成部132は、ユーザID「201」に対応するユーザ属性テーブル122の「コスメ」及び「性別」の情報を「1」に更新する。
また、例えば、サイト提供装置101が「コスメ」に関するサイトページを提供し、サイト提供装置103が「女性服」に関するサイトページを提供するものとする。このとき、生成部132は、ユーザ端末201がサイト提供装置101及び103にアクセスした場合には、ユーザ端末201のユーザの性別が「女性」であると推定することができる。ここで、生成部132は、ユーザ端末201がサイト提供装置101にアクセスしたという情報だけでなく、サイト提供装置101にアクセスしたという情報と、サイト提供装置103にアクセスしたという情報とを統合することにより、ユーザの性別が「女性」であると精度良く推定することができる。すなわち、生成部132は、取得部131によって取得された多くのユーザ情報を統合するほど、ユーザの属性情報を高精度に推定することができる。この例の場合には、生成部132は、ユーザID「201」に対応するユーザ属性テーブル122の「性別」の情報を「1」に更新する。
このように、取得部131は、第1通知機能に基づいてアクセスしたユーザ端末20から取得したクッキー等のユーザ識別情報からユーザ端末20のユーザIDを取得し、また、ユーザ端末20がアクセスしたサイト提供装置10の情報を取得する。そして、取得部131は、取得した情報に基づいて、アクセス履歴テーブル121を生成及び更新する。そして、生成部132は、ユーザ属性テーブル122を生成および更新する。
なお、アクセス履歴テーブル121に基づいて、ユーザ属性テーブル122を生成する方法として、例えば、ユーザ情報DB120に、別途不特定多数のユーザの嗜好情報(商品購入履歴情報やサイトへのアクセス履歴情報など)を記憶しておき、これらの嗜好情報に基づいて、ユーザの属性を推定する協調フィルタリング技術など、種々の方法を用いることができる。
〔2−7.作用(情報提供処理)〕
次に、図9を用いて、第1の実施形態に係る情報提供装置100による情報提供処理の手順について説明する。かかる情報提供処理は、制御部130によって繰り返し実行される処理である。
図9に示すように、制御部130の要求応答部133は、ユーザ端末20から第2通知機能に基づくアクセスがあったか否かを判定する(ステップS200)。例えば、要求応答部133は、広告配信装置200によって提供されるポータルページに埋め込まれたウェブビーコンに基づくアクセスがあったか否かを判定する。かかる処理において、要求応答部133は、ユーザ端末20から第2通知機能に基づくアクセスがない場合(ステップS200,No)、情報提供処理を終了する。
一方、ユーザ端末20から第2通知機能に基づくアクセスがあった場合(ステップS200,Yes)、要求応答部133は、第2通知機能に基づくアクセスをしたユーザ端末20からクッキー等のユーザ識別情報を受信したか否かを判定する(ステップS201)。かかる処理において、要求応答部133は、ユーザ識別情報を受信した場合には(ステップS201,Yes)、受信したユーザ識別情報からユーザ端末20のユーザIDを取得する(ステップS202)。
続いて、要求応答部133は、ユーザ端末20がアクセスした第2通知機能を含むポータルページを提供した広告配信装置200を識別する(ステップS203)。具体的には、要求応答部133は、第2通知機能に基づくアクセスをしたユーザ端末20から広告配信装置200の識別情報を受信するので、かかる識別情報に基づいて、広告配信装置200を識別する。例えば、ユーザ端末20は、第2通知機能に基づくアクセスを行う際に、アクセス先のURLに対して、広告配信装置200の識別情報、及び、ポータルページへのアクセス毎に異なるアクセス固有情報を加えて、情報提供装置100にアクセスする。要求応答部133は、ユーザ端末20によって第2通知機能に基づくアクセスがされた場合に、これらの広告配信装置200の識別情報やポータルページへのアクセス固有情報に基づいて、ユーザ端末20がアクセスした広告配信装置200を識別する。
続いて、要求応答部133は、第2通知機能に基づくアクセスをしたユーザ端末20のユーザIDに対応する属性情報をユーザ属性テーブル122から抽出する(ステップS204)。具体的には、要求応答部133は、第2通知機能に基づくアクセスをしたユーザ端末20のユーザIDに対応付けてユーザ属性テーブル122に記憶されているサイコグラフィック属性及びデモグラフィック属性を抽出する。
続いて、要求応答部133は、ユーザ属性テーブル122から抽出した属性情報をアクセス固有情報とともに、ステップS203で識別した広告配信装置200に送信する(ステップS205)。
そして、広告配信装置200の受信部231は、情報提供装置100から送信された属性情報(ユーザ情報)及びアクセス固有情報を受信する。そして、広告配信装置200の配信部232は、受信部231によって受信されたアクセス固有情報に基づいて、第2通知機能が埋め込まれたポータルページにアクセスしたユーザ端末20を特定し、かかるユーザ端末20に対して、受信部231によって受信された属性情報に応じた広告コンテンツを配信する。これにより、ユーザ端末20は、広告配信装置200から広告コンテンツを含むポータルページが配信され、かかるポータルページをブラウザ等に表示する。
なお、図9では、情報提供装置100から広告配信装置200に送信する情報として、「サイコグラフィック属性」及び「デモグラフィック属性」を含む属性情報を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置100から広告配信装置200に送信する情報は、「サイコグラフィック属性」および「デモグラフィック属性」のいずれか一方を含む属性情報であってもよい。
ところで、広告配信装置200は、ステップS200において、ユーザ端末20からポータルページにアクセスされた場合に、広告コンテンツを表示するための広告枠と、広告コンテンツ以外の各種コンテンツ(ニュース、他サイトへのリンクなど)を表示するためのポータルコンテンツ枠とを含むポータルページをユーザ端末20に提供する。この時点では、ユーザ端末20は、広告枠に広告コンテンツが表示されていないポータルページをブラウザに表示することとなる。そして、ユーザ端末20は、その後に、広告配信装置200から広告コンテンツが配信された場合に、ポータルページ内の広告枠のみをリロードするなどして、かかる広告枠に広告コンテンツを表示することができる。
または、広告配信装置200は、ステップS200において、広告枠については、広告配信装置200の所定のURLにリダイレクトするように設定されたポータルページをユーザ端末20に提供してもよい。かかる場合に、ユーザ端末20は、広告枠に広告コンテンツが表示されていないポータルページをブラウザに表示することとなるが、広告枠については、上記所定のURLにアクセスする。そして、広告配信装置200は、広告枠に設定されたリダイレクト機能により、ユーザ端末20から上記所定のURLにアクセスされた場合に、かかるアクセスに対する応答として、広告コンテンツをユーザ端末20に配信してもよい。これにより、ユーザ端末20は、広告枠をリロードすることなく、広告配信装置200から配信された広告コンテンツを広告枠に表示することができる。
〔2−8.作用(見積り提供処理)〕
次に、図10を用いて、第1の実施形態に係る広告配信システム1による見積り提供処理の手順について説明する。かかる見積り提供処理は、情報提供装置100の制御部130及び広告配信装置200の制御部230によって実行される処理である。
図10に示すように、広告配信装置200の見積り取得部233は、情報提供装置100に対して、見積り情報を送信する旨の見積り要求を送信する(ステップS300)。例えば、見積り取得部233は、広告配信装置200を管理する広告配信業者によって見積り情報を取得する旨の操作が行われた場合や、予め決められている所定の日時になった場合に、見積り要求を送信する。
情報提供装置100の見積り生成部134は、広告配信装置200から見積り要求を受信した場合に、情報提供装置100が保持するユーザ情報の分量を示す見積り情報を生成する(ステップS301)。
具体的には、見積り生成部134は、ユーザ属性テーブル122に記憶されているユーザIDの数をカウントすることにより、情報提供装置100が保持するユーザ情報の総数を見積り情報として生成する。
また、見積り生成部134は、ユーザ属性テーブル122に記憶されているサイコグラフィック属性の属性区分毎に、かかる属性区分に対して嗜好が高いことを示す情報が記憶されているユーザ情報の総数を見積り情報として生成する。例えば、図5に示したユーザ属性テーブル122の場合、見積り生成部134は、サイコグラフィック属性の属性区分毎に、かかる属性区分に「1」が記憶されているユーザ情報の総数を見積り情報として生成する。
また、見積り生成部134は、ユーザ属性テーブル122に記憶されているデモグラフィック属性の属性区分毎に、かかる属性区分を示す情報が記憶されているユーザ情報の総数を見積り情報として生成する。例えば、図5に示したユーザ属性テーブル122の場合、見積り生成部134は、デモグラフィック属性の属性区分毎に、かかる属性区分に「x」以外の情報(例えば、性別の場合は「1」又は「2」、年齢の場合は「0」以上の数値)が記憶されているユーザ情報の総数を見積り情報として生成する。
このようにして、見積り生成部134は、情報提供装置100が保持する「ユーザ情報の総数」や、サイコグラフィック属性やデモグラフィック属性における「属性区分毎のユーザ情報の総数」などを見積り情報として生成する。例えば、見積り生成部134は、「ユーザ情報の総数:10000個」、「サイコグラフィック属性のコスメ:7000個」、「サイコグラフィック属性の車:100個」、「サイコグラフィック属性の服:6000個」、「サイコグラフィック属性の旅行:200個」、「デモグラフィック属性の性別:9500個」、「デモグラフィック属性の年齢:9000個」といった情報を含む見積り情報を生成する。
そして、情報提供装置100の見積り提供部135は、見積り生成部134により生成された見積り情報を広告配信装置200に提供する(ステップS302)。なお、見積り提供部135によって送信される見積り情報には、「ユーザ情報の総数」及び「属性区分毎のユーザ情報の総数」の双方が含まれなくてもよい。例えば、見積り提供部135は、「ユーザ情報の総数」のみが含まれる見積り情報を広告配信装置200に提供してもよい。また、例えば、見積り提供部135は、「サイコグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」のみが含まれる見積り情報を広告配信装置200に提供してもよい。また、例えば、見積り提供部135は、「デモグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」のみが含まれる見積り情報を広告配信装置200に提供してもよい。また、例えば、見積り提供部135は、「サイコグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」及び「デモグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」のみが含まれる見積り情報を広告配信装置200に提供してもよい。
続いて、広告配信装置200の見積り取得部233は、情報提供装置100から提供された見積り情報を見積り結果テーブル221に格納する(ステップS303)。具体的には、見積り取得部233は、見積り情報の提供元である情報提供装置100を識別するための情報を、見積り結果テーブル221の「情報提供者識別子」に格納する。さらに、見積り取得部233は、見積り情報に含まれる「ユーザ情報の総数」を見積り結果テーブル221の「ユーザ情報保持数」に格納する。また、見積り取得部233は、見積り情報に含まれる「サイコグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」を、見積り結果テーブル221の「サイコ属性保持数」の各属性区分に格納する。また、見積り取得部233は、見積り情報に含まれる「デモグラフィック属性に対応する属性区分毎のユーザ情報の総数」を、見積り結果テーブル221の「デモグラ属性保持数」の各属性区分に格納する。
なお、図10では図示することを省略したが、見積り取得部233は、通信可能な複数の情報提供装置100に対して見積り要求を送信し、複数の情報提供装置100から提供された見積り情報を見積り結果テーブル221に格納する。
そして、広告配信装置200の選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されている各見積り情報に基づいて、広告配信装置200が必要とするユーザ情報を保持することが想定される1以上の情報提供装置100を選択する(ステップS304)。そして、広告配信装置200は、選択結果を広告配信業者に提示する(ステップS305)。例えば、広告配信装置200は、広告配信業者が利用するPC等の端末装置に選択結果をメール送信したり、図6では図示しない表示部(ディスプレイ等)に選択結果を表示したり、所定の記憶部に選択結果をログ出力したりする。
ここで、選択部234による選択処理の一例について説明する。例えば、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されているユーザ情報保持数が多い順に、情報提供装置100を選択する。これにより、選択部234は、ユーザ情報の提供数が多いと想定される情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
また、選択部234は、ユーザ情報保持数の総和が所定のユーザ数閾値以上となるまで、情報提供装置100を選択してもよい。例えば、見積り結果テーブル221が図7に示した状態であるものとする。また、ユーザ数閾値が「25000」であるものとする。かかる場合に、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されているユーザ情報保持数が最も多い情報提供装置1002を最初に選択する。ここで、情報提供装置1002に対応するユーザ情報保持数は、「20000」でありユーザ数閾値「25000」に達していない。したがって、選択部234は、情報提供装置1002の次にユーザ情報保持数が多い情報提供装置1001を選択する。情報提供装置1001に対応するユーザ情報保持数は「10000」であり、情報提供装置1002に対応するユーザ情報保持数は「20000」であるので、ユーザ情報保持数の総和が「30000」となり、ユーザ数閾値「25000」に達する。このような場合には、選択部234は、情報提供装置1002及び1001を選択した時点で、選択処理を終了する。
また、上記では、ユーザ情報保持数の総和がユーザ数閾値以上となるまで、情報提供装置100を選択する例を示したが、サイコグラフィック属性における属性区分毎に、かかる属性区分に対応するユーザ数閾値が設定され、同様に、デモグラフィック属性における属性区分毎に、かかる属性区分に対応するユーザ数閾値が設定されてもよい。そして、選択部234は、ユーザ情報の総数が各属性区分に対応するユーザ数閾値に達するまで情報提供装置100を選択してもよい。
例えば、ユーザ情報保持数に対してユーザ数閾値T1が設定され、サイコ属性保持数「コスメ」に対してユーザ数閾値T2が設定され、サイコ属性保持数「車」に対してユーザ数閾値T3が設定され、デモグラ属性保持数「性別」に対してユーザ数閾値T4が設定されているものとする。かかる場合に、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されているユーザ情報保持数が多い順に、情報提供装置100を選択する。このとき、選択部234は、ユーザ情報保持数の総和がユーザ数閾値T1に達し、かつ、サイコ属性保持数「コスメ」のユーザ情報数の総和がユーザ数閾値T2に達し、サイコ属性保持数「車」のユーザ情報数の総和がユーザ数閾値T3に達し、デモグラ属性保持数「性別」のユーザ情報数の総和がユーザ数閾値T4に達するまで、情報提供装置100を選択する。
なお、上記例において、選択部234は、ユーザ情報保持数が多い順に情報提供装置100を選択しなくてもよい。例えば、情報提供装置100を選択する基準となる項目(ユーザ情報保持数、サイコ属性保持数、デモグラ属性保持数)に対して優先度が設定されていてもよく、選択部234は、かかる優先度が高い項目を基準にして情報提供装置100を選択してもよい。例えば、サイコ属性保持数「コスメ」の優先度が最も高く設定されている場合、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されているサイコ属性保持数「コスメ」のユーザ情報数が多い順に、情報提供装置100を選択する。
また、上記では、選択部234がユーザ数閾値に基づいて、情報提供装置100を選択する例を示したが、選択部234は、選択結果が所定数になるまで情報提供装置100を選択してもよい。例えば、情報提供装置100を「2」個選択することが予め決められているものとする。かかる場合に、選択部234は、ユーザ情報保持数が多い順に情報提供装置100を2個選択する。この例においても、情報提供装置100を選択する基準となる項目に対して優先度が設定されていてもよく、選択部234は、かかる優先度が高い項目を基準にして情報提供装置100を選択してもよい。
ところで、上述した優先度や、ユーザ数閾値の値や、ユーザ数閾値が設定される項目は、例えば、広告配信装置200が配信すべき広告コンテンツの種別に応じて予め決定される。具体的には、広告配信装置200は、広告主から広告コンテンツを配信するよう依頼を受けるが、依頼を受けた広告コンテンツが「コスメ」に関する広告である場合には、サイコ属性保持数「コスメ」の優先度が高く設定され、サイコ属性保持数「コスメ」に対してユーザ数閾値が設定される。また、かかる広告主から広告コンテンツの最低限の配信数が指定されている場合には、かかる配信数だけ広告コンテンツを配信できるように、ユーザ数閾値の値が設定される。これにより、広告配信装置200は、広告主の要望に沿った広告配信を可能にする情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
また、選択部234による選択処理は上記例に限られない。例えば、広告配信装置200は、自装置(広告配信装置200)内で、図5に例示したようなユーザ情報を保持する場合もある。かかる場合に、選択部234は、広告配信装置200の保持数が少ない属性区分に対応するユーザ情報を多く保持する情報提供装置100を優先的に選択してもよい。具体的には、選択部234は、広告配信装置200が保持しているユーザ情報の分量を属性区分毎に計数し、各属性区分の計数結果を比較することにより、広告配信装置200が保持するユーザ情報の分量が少ない属性区分を特定する。そして、広告配信装置200は、特定した属性区分に対して、上記の優先度を高く設定したり、上記のユーザ数閾値に大きい値を設定した上で、情報提供装置100の選択処理を行う。
これにより、選択部234は、広告配信装置200にとって不足しているユーザ情報を保持する情報提供装置100を選択することができるので、多種別の広告コンテンツを配信することを可能にする情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
また、選択部234は、広告配信装置200の保持数が少ない属性区分と、広告配信装置200が配信すべき広告コンテンツの種別との双方を考慮して、上記の優先度及びユーザ数閾値を設定してもよい。具体的には、選択部234は、広告配信装置200の保持数が少なく、かつ、配信すべき広告コンテンツ数が多い属性区分ほど、高い優先度を設定するとともに、大きい値のユーザ数閾値を設定する。
〔2−9.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る広告配信装置200において、配信部232は、ユーザ端末20からアクセスされた場合に、かかるユーザ端末20のユーザに関するユーザ情報(属性情報の一例に相当)を保持する情報提供装置から受信したユーザ情報に基づいて、ユーザ端末20に対して広告コンテンツを配信する。また、見積り取得部233は、複数の情報提供装置1001〜100Nから、各情報提供装置が保持するユーザ情報の分量を取得する。また、選択部234は、見積り取得部233によって取得された各情報提供装置が保持するユーザ情報の分量に応じて、配信部232に用いられるユーザ情報の提供元となる情報提供装置を複数の情報提供装置1001〜100Nから選択する。
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置200は、各情報提供装置100が保持するユーザ情報の分量に応じて、効率的なターゲティング配信に最適な情報提供装置100を選択できるので、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。この結果、広告配信装置200は、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を絞り込むことを可能とし、情報提供装置に支払う対価を抑制するとともに広告効果を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態に係る広告配信装置200において、見積り取得部233は、情報提供装置1001〜100Nから、ユーザ情報の属性区分毎に、情報提供装置が保持するユーザ情報の分量を取得する。また、選択部234は、見積り取得部233によって取得された属性区分毎のユーザ情報の分量に応じて、ユーザ上方の提供元となる情報提供装置を選択する。
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置200は、属性区分に分類された詳細なユーザ情報の分量を用いることにより、効率的なターゲティング配信に最適な情報提供装置100を精度良く選択することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
また、第1の実施形態に係る広告配信装置200において、選択部234は、見積り取得部233によって取得された属性区分毎のユーザ情報の分量に基づいて、情報提供装置1001〜100Nのうち、広告配信装置200が配信する広告コンテンツの属性区分に対応するユーザ情報を多く保持する情報提供装置を優先的に選択する。
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置200は、広告主の要望に沿った広告配信を可能にする情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
また、第1の実施形態に係る広告配信装置200において、選択部234は、見積り取得部233によって取得された属性区分毎のユーザ情報の分量に基づいて、広告配信装置200が保持するユーザ情報のうち広告配信装置200において保持数が少ない属性区分に対応するユーザ情報を多く保持する情報提供装置を優先的に選択する。
これにより、第1の実施形態に係る広告配信装置200は、広告配信装置200にとって不足しているユーザ情報を保持する情報提供装置100を選択することができるので、多種類の属性区分について広告配信を可能とする情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能とする情報提供業者を選択させることができる。
(第2の実施形態)
本願に係る広告配信装置、広告配信システム、選択方法及び選択プログラムは、上述した第1の実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。第2の実施形態では、他の実施形態について説明する。
〔3−1.見積り提供処理(1)〕
上記実施形態において、情報提供装置100の取得部131は、サイト提供装置10から、各ユーザが広告コンテンツを押下(クリック)するか否かを示す指標値を含むユーザ情報を取得してもよい。具体的には、サイトページにアクセスするユーザは、かかるサイトページにおいて、商品の購入、会員登録、資料請求、商品等に関する問い合わせ等の各種行動を行う場合がある。このような行動をしたユーザは、ウェブページを積極的に利用しているといえるので、広告コンテンツを押下する可能性も高いといえる。サイト提供装置10は、上記の各種行動を行う確率の一例であるコンバージョン率をユーザ毎に保持する場合がある。
そこで、情報提供装置100の取得部131は、図8に示した属性情報更新処理において、サイト提供装置10からユーザ毎のコンバージョン率を、各ユーザが広告コンテンツを押下するか否かを示す指標値として取得してもよい。かかる場合に、情報提供装置100の取得部131は、ユーザ属性テーブル122に、ユーザIDに対応付けてコンバージョン率を格納する。そして、見積り生成部134は、コンバージョン率を含む見積り情報を生成してもよい。具体的には、見積り生成部134は、情報提供装置100が保持するユーザ情報について、コンバージョン率が所定範囲であるユーザの総数を所定範囲毎に計数し、計数結果を見積り情報に含める。例えば、見積り生成部134は、コンバージョン率が「90%」以上であるユーザ総数、コンバージョン率が「80%〜90%」であるユーザ総数、コンバージョン率が「70%〜80%」であるユーザ総数などを計数し、各係数結果を見積り情報に含める。
そして、広告配信装置200の選択部234は、コンバージョン率を含む見積り情報が見積り結果テーブル221に格納されている場合には、コンバージョン率が高いユーザに関するユーザ情報を多く保持する情報提供装置100を優先的に選択する。これにより、選択部234は、広告コンテンツを押下する可能性の高いユーザに関するユーザ情報を多く保持する情報提供装置100を広告配信業者に提示することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、広告効果に直結するようなユーザ情報を保持する情報提供業者を選択させることができ、結果として、効率的なターゲティング配信を可能にする情報提供業者を選択させることができる。
〔3−2.見積り提供処理(2)〕
また、上記実施形態において、広告配信装置200は、情報提供装置100に対して見積り要求を送信することで、情報提供装置100から見積り情報を取得した。しかし、広告配信装置200は、見積り要求を送信することなく、見積り情報を生成してもよい。具体的には、広告配信装置200は、所定の期間(以下、試用期間と表記する)だけ、ポータルページに第2通知機能を埋め込み、かかる試用期間において情報提供装置100から提供されるユーザ情報を見積り結果テーブル221に蓄積してもよい。この点について、図11を用いて説明する。
図11に示すように、広告配信装置200の制御部230は、試用期間である場合に、ポータルページに第2通知機能を埋め込む(ステップS400)。具体的には、制御部230は、試用期間において、ユーザ端末20からポータルページにアクセスされた場合に、第2通知機能を埋め込んだポータルページをユーザ端末20に提供する。これにより、ユーザ端末20は、第2通知機能に基づいて情報提供装置100にアクセスすることとなる。
そして、広告配信装置200の受信部231は、情報提供装置100からユーザ情報を受信したか否かを判定する(ステップS401)。具体的には、ユーザ端末20が第2通知機能に基づいて情報提供装置100にアクセスした場合、情報提供装置100の要求応答部133は、かかるユーザ端末20のユーザに関するユーザ情報を保持する場合には、ユーザ情報を広告配信装置200に送信し、ユーザ情報を保持しない場合には、ユーザ情報を広告配信装置200に送信しない。
そして、見積り取得部233は、受信部231によってユーザ情報が受信された場合には(ステップS401,Yes)、かかるユーザ情報に基づいて、見積り結果テーブル221を更新する(ステップS402)。具体的には、見積り取得部233は、ユーザ情報の提供元である情報提供装置100の情報提供者識別子に対応する見積り結果テーブル221のユーザ情報保持数を「1」だけインクリメントする。また、見積り取得部233は、かかる情報提供者識別子に対応する見積り結果テーブル221のサイコ属性保持数及びデモグラ属性保持数のうち、情報提供装置100から提供されたユーザ情報に対応する属性区分を「1」だけインクリメントする。
広告配信装置200は、試用期間が経過していない間(ステップS403,No)、見積り結果テーブル221を更新する処理を行う。そして、広告配信装置200の制御部230は、試用期間が経過した後には(ステップS403,Yes)、ポータルページに第2通知機能を埋め込むことを停止する(ステップS404)。さらに、選択部234は、上記第1の実施形態と同様に、見積り結果テーブル221に記憶されている各種見積り情報に基づいて、情報提供装置100の選択処理を行う(ステップS405)。
このように、広告配信業者は、情報提供業者と契約する前に、各情報提供業者がどのようなユーザ情報を保持するかを試用期間において判断することができる。図11に示した例の場合、広告配信装置200は、ポータルページに実際にアクセスしたユーザに関するユーザ情報の分量に基づいて、情報提供装置100を選択することができるので、ターゲティング配信に寄与する可能性の高い情報提供装置100を精度良く選択することができる。この結果、広告配信装置200は、広告配信業者に対して、効率的なターゲティング配信を可能とする情報提供業者を選択させることができる。
なお、広告配信装置200の制御部230は、ステップS400の処理において、ユーザ端末20が複数の情報提供装置100にアクセスするための第2通知機能をポータルページに埋め込んでもよい。かかる場合に、見積り取得部233は、ステップS402における処理において、ユーザ情報を提供した情報提供装置100について、見積り結果テーブル221のユーザ情報保持数を更新する。
または、制御部230は、ステップS400の処理において、単一の情報提供装置100にアクセスするための第2通知機能をポータルページに埋め込んでもよい。かかる場合には、広告配信装置200は、ステップS400〜S404における処理を情報提供装置100毎に行う。例えば、制御部230は、最初の所定時間(例えば、10分)については、情報提供装置1001にアクセスさせるための第2通知機能をポータルページに埋め込んで(ステップS400)、ステップS401〜S404における処理を行い、次の所定時間(例えば、10分)については、情報提供装置1002にアクセスさせるための第2通知機能をポータルページに埋め込んで(ステップS400)、ステップS401〜S404における処理を行う。
また、上記図11では、選択部234が、第1の実施形態と同様に情報提供装置100の選択処理を行う例を示したが、選択部234による処理は、この例に限られない。具体的に説明すると、図11に示した例の場合、広告配信装置200は、試用期間において情報提供装置100からユーザ情報を受信する。したがって、広告配信装置200の配信部232は、情報提供装置100から受信したユーザ情報を用いてターゲティング配信を行うこととなる。このとき、配信部232は、ターゲティング配信の効果を示す情報(以下、広告効果と表記する)を測定してもよい。例えば、配信部232は、広告効果として、CTR(Click Through Rate)等を測定する。そして、選択部234は、かかる広告効果が高くなるようなユーザ情報を提供する情報提供装置100を優先的に選択してもよい。
より具体的に説明すると、広告配信装置200の制御部230は、試用期間中の所定時間(例えば、10分)毎に、単一の情報提供装置100にアクセスさせるための第2通知機能をポータルページに埋め込む。そして、配信部232は、所定時間毎に広告効果を測定し、測定した広告効果と、第2通知機能によりアクセスされる情報提供装置100の情報提供者識別子とを対応付けて見積り結果テーブル221に格納する。
例えば、制御部230は、最初の所定時間(例えば、10分)については、情報提供装置1001にアクセスさせるための第2通知機能をポータルページに埋め込む。そして、配信部232は、情報提供装置1001の情報提供者識別子と、かかる最初の所定時間における広告効果とを対応付けて見積り結果テーブル221に格納する。続いて、制御部230は、次の所定時間(例えば、10分)については、情報提供装置1002にアクセスさせるための第2通知機能をポータルページに埋め込む。そして、配信部232は、情報提供装置1002の情報提供者識別子と、かかる次の所定時間における広告効果とを対応付けて見積り結果テーブル221に格納する。このようにして、配信部232は、情報提供装置100毎に、広告効果を見積り結果テーブル221に格納する。
そして、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されている広告効果を参照し、広告効果が高い期間にユーザ情報を提供した情報提供装置100を優先的に選択する。このとき、選択部234は、第1の実施形態において説明した見積り情報に、ユーザ情報の分量だけでなく広告効果を加えた上で情報提供装置100を選択してもよいし、広告効果のみを考慮して情報提供装置100を選択してもよい。なお、選択部234が広告効果のみを考慮して情報提供装置100を選択する場合、広告配信装置200は、図6に示した見積り取得部233を有しなくてよい。
このように、広告配信装置200は、CTR等の広告効果を考慮することにより、広告効果に寄与する可能性の高い情報提供装置100を精度良く選択することができる。
〔3−3.見積り提供処理(3)〕
また、広告配信装置200は、図11に示した例のように、試用期間において情報提供装置100から実際にユーザ情報を取得する場合には、情報提供装置100から受信したユーザ情報と広告配信装置200自身が保持するユーザ情報との重複を考慮した上で、情報提供装置100の選択処理を行ってもよい。
具体的には、広告配信装置200は、自装置(広告配信装置200)内で、図5に例示したようなユーザ情報を保持する場合もある。かかる場合に、広告配信装置200の見積り取得部233は、情報提供装置100からユーザ情報を取得した場合に、取得したユーザ情報を自装置が保持するか否かを判定する。そして、見積り取得部233は、情報提供装置100から取得したユーザ情報を既に保持している場合には、見積り結果テーブル221を更新しない。一方、見積り取得部233は、情報提供装置100から取得したユーザ情報を自装置で保持していない場合には、見積り結果テーブル221のユーザ情報保持数や、サイコ属性保持数や、デモグラ属性保持数を更新する。
このように、広告配信装置200は、情報提供装置100から取得したユーザ情報から、自装置で保持するユーザ情報と重複するユーザ情報を除外した上で、見積り情報を計数する。これにより、広告配信装置200は、自装置にとって新たなユーザ情報を多く提供可能な情報提供装置100を優先的に選択することができる。
〔3−4.見積り提供処理(4)〕
また、図11に示した例のように、試用期間において情報提供装置100から実際にユーザ情報を取得する場合には、広告配信装置200の見積り取得部233は、情報提供装置100が保持するユーザ情報の総数に対する各属性区分の数の割合をユーザ情報の分量として見積り結果テーブル221に格納してもよい。この例の場合には、図7に示した見積り結果テーブル221は、サイコ属性保持数の代わりにサイコ属性保持割合を記憶し、デモグラ属性保持数の代わりにデモグラ属性保持割合を記憶する。
例えば、図11に示した例において、広告配信装置200の受信部231が情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量が下記に示す値であったものとする。
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:100個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:15個
上記例の場合に、見積り取得部233は、見積り結果テーブル221の情報提供者識別子「1001」に対応するユーザ情報保持数に「100」を格納する。また、見積り取得部233は、属性区分「コスメ」のユーザ情報数「15」をユーザ情報保持数「100」で除算した後に「100」を乗算した値「15」(単位:%)を属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に格納する。
また、受信部231が情報提供装置1002から受信したユーザ情報の分量が下記に示す値であったものとする。
<情報提供装置1002から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:200個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:24個
上記例の場合、見積り取得部233は、見積り結果テーブル221の情報提供者識別子「1002」に対応するユーザ情報保持数に「200」を格納し、属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に「12」(単位:%)を格納する。
そして、選択部234は、見積り結果テーブル221に記憶されているサイコ属性保持割合やデモグラ属性保持割合に基づいて、広告配信装置200が必要とするユーザ情報を保持することが想定される1以上の情報提供装置100を選択する。例えば、広告配信業者が広告主から「コスメ」に関する広告コンテンツを配信するよう依頼を受け付けている場合に、選択部234は、属性区分が「コスメ」であるユーザ情報を多く提供する情報提供装置100を選択するように設定される。このとき、上記例のように見積り結果テーブル221にサイコ属性保持割合が記憶されている場合には、情報提供装置1001の属性区分「コスメ」の割合「15」が、情報提供装置1002の属性区分「コスメ」の割合「12」よりも高いので、選択部234は、情報提供装置1002よりも情報提供装置1001を優先的に選択する。これにより、広告配信業者は、属性区分が「コスメ」であるユーザ情報を提供する割合が高い情報提供装置100を選択することができるので、ターゲティング配信に必要となるユーザ情報を効率的に収集することができる。
また、上記例において、見積り取得部233は、広告配信装置200が保持するユーザ情報と重複するユーザ情報を除外した上で、属性区分毎の割合を見積り結果テーブル221に格納してもよい。
広告配信装置200の受信部231が情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量が下記に示す値であったものとする。
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:100個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:15個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:9個
上記例の場合に、見積り取得部233は、属性区分「コスメ」のユーザ情報数「15」から重複するユーザ情報数「9」を減算して「6」を算出し、減算結果「6」をユーザ情報保持数「100」で除算した後に「100」を乗算した値「6」(単位:%)を求める。そして、見積り取得部233は、見積り結果テーブル221の情報提供者識別子「1001」に対応する属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に「6」(単位:%)を格納する。
また、広告配信装置200の受信部231が情報提供装置1002から受信したユーザ情報の分量が下記に示す値であったものとする。
<情報提供装置1002から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:200個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:24個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:6個
上記例の場合に、見積り取得部233は、属性区分「コスメ」のユーザ情報数「24」から重複するユーザ情報数「6」を減算して「18」を算出し、減算結果「18」をユーザ情報保持数「200」で除算した後に「100」を乗算した値「9」(単位:%)を求める。そして、見積り取得部233は、見積り結果テーブル221の情報提供者識別子「1002」に対応する属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に「9」(単位:%)を格納する。
上記例のように見積り結果テーブル221にサイコ属性保持割合が記憶されている場合には、情報提供装置1001の属性区分「コスメ」の割合「6」が、情報提供装置1002の属性区分「コスメ」の割合「9」よりも低いので、選択部234は、情報提供装置1001よりも情報提供装置1002を優先的に選択する。これにより、広告配信業者は、広告配信装置200が保持するユーザ情報と重複しないユーザ情報を提供する割合が高い情報提供装置100を選択することができるので、ターゲティング配信に必要となるユーザ情報をより効率的に収集することができる。
また、上記例において、広告配信装置200は、自装置で保持する各属性区分の割合と、情報提供装置100から提供される各属性区分の割合とを加算し、加算結果が所定の割合閾値に達するまで、各属性区分の割合が高い順に情報提供装置100を選択してもよい。
例えば、広告配信装置200が保持するユーザ情報の分量が下記に示す値であるものとする。
<広告配信装置200が保持するユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:1000個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:100個
上記例の場合、広告配信装置200は、ユーザ情報の総数「1000」に対して割合「10%」に該当する属性区分「コスメ」のユーザ情報を保持する。
ここで、上記例のように、見積り結果テーブル221には、情報提供者識別子「1001」に対応する属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に「6」(単位:%)を記憶され、情報提供者識別子「1002」に対応する属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合に「9」(単位:%)を記憶されているものとする。
かかる場合に、選択部234は、情報提供装置1002を最初に選択し、選択した情報提供装置1002における属性区分「コスメ」のサイコ属性保持割合「9」と、広告配信装置200が保持する属性区分「コスメ」の保持割合「10」とを加算して「19」を算出する。そして、選択部234は、算出した保持割合「19」が割合閾値に達するか否かを判定する。このとき、割合閾値に達していない場合、選択部234は、次にサイコ属性保持割合が高い情報提供装置100(ここでは、情報提供装置1001とする)を選択し、選択した情報提供装置1001におけるサイコ属性保持割合「6」をさらに加算して「25」を算出する。
このように、広告配信装置200は、自装置で保持する属性区分の割合と、情報提供装置100の保持割合との加算結果が割合閾値に達するまで情報提供装置100を選択することにより、自装置における各属性区分の保持割合が所望の値になるような情報提供装置100を選択することができる。
なお、上記例では、各割合を単に加算したが、広告配信装置200は、割合の分母である「ユーザ情報の総数」を統一した上で、属性区分の数を加算した後に割合を算出してもよい。
例えば、上記例と同様に、広告配信装置200が保持するユーザ情報の分量や、情報提供装置100から受信したユーザ情報の分量が下記に示す値であるものとする。
<広告配信装置200が保持するユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:1000個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:100個
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:100個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:15個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:9個
重複を除いた属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:6個
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:200個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:24個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:6個
重複を除いた属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:18個
ここで、広告配信装置200は、例えば、情報提供装置1001及び1002から受信したユーザ情報の分量を、広告配信装置200が保持するユーザ情報の総数「1000」に統一する。この場合、情報提供装置1001及び1002から受信したユーザ情報の分量は下記に示す値に変換される。
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:1000個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:150個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:90個
重複を除いた属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:60個
<情報提供装置1001から受信したユーザ情報の分量>
ユーザ情報の総数:1000個
属性区分「コスメ」への嗜好が高いことを示すユーザ情報の総数:120個
広告配信装置200と重複する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:30個
重複を除いた属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数:90個
そして、広告配信装置200は、自装置で保持する属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数「100」に、最初に選択した情報提供装置1002における属性区分「コスメ」のユーザ情報の総数「90」を加算することにより「190」を求める。このことは、広告配信装置200が、情報提供装置1002から仮に「1000」個のユーザ情報を取得した場合、属性区分「コスメ」のユーザ情報を「190」個保持することを示す。そして、広告配信装置200は、このような仮定の下、属性区分「コスメ」のユーザ情報「190」をユーザ総数「2000」で除算することにより、属性区分「コスメ」の保持割合「9.5」(単位:%)を算出する。広告配信装置200は、このようにして算出する保持割合が割合閾値に達するまで、属性区分「コスメ」の保持割合が高い順に情報提供装置100を選択する。
〔3−5.選択処理〕
また、上記実施形態において、広告配信装置200は、選択部234は、情報提供装置100の選択処理を行わず、見積り結果テーブル221に記憶されている見積り情報を表示部等に出力する処理だけを行ってもよい。
〔3−6.システム構成〕
また、上記実施形態では、広告配信装置200が、ポータルサイトにアクセスしたユーザ端末20のユーザIDと合致する属性情報を情報提供装置100から取得し、取得した属性情報を用いてターゲティング配信を行う例を示した。しかし、情報提供装置100は、第1通知機能に基づくアクセスにより常時受信するユーザ情報を用いて、ユーザの嗜好等をモデリングしておき、かかるモデルを用いたターゲティング配信を行ってもよい。すなわち、情報提供装置100は、ポータルサイトにアクセスしたユーザ端末20のユーザIDと合致するサイコグラフィック属性を保持しない場合であっても、かかるユーザとでもグラフィック属性が近似する他のユーザのサイコグラフィック属性を広告配信装置200に送信してもよい。広告配信装置200は、このようなモデルに基づくターゲティング配信を行う場合であっても、上述してきた貢献度算出処理を行ってもよい。
〔3−7.情報提供処理〕
また、上記実施形態では、情報提供装置100から広告配信装置200へユーザの属性情報を送信する例を説明した。しかし、情報提供装置100から広告配信装置200へ送信する情報は、例えば、ユーザのアクセス履歴の情報であってもよい。この場合、広告配信装置200は、ユーザのアクセス履歴の情報に基づいて広告コンテンツを選択して配信する。
また、上記実施形態では、ユーザ端末20によるサイト提供装置10へのアクセス履歴を逐次取得しながら、かかるアクセス履歴に基づいたユーザの属性情報を広告配信装置200へ提供するものとして説明した。しかし、広告配信装置200に対して一定量のユーザ情報を割り当てる場合、ある時点のアクセス履歴に基づいた属性情報を広告配信装置200へ提供するようにしてもよい。
〔3−8.アクセス履歴テーブル〕
また、上記実施形態では、アクセス履歴テーブル121が、サイト提供装置10毎にアクセス回数を記憶するものとして説明した。しかし、アクセス履歴テーブル121に、各サイト提供装置10のサイトページ(URL)毎のアクセス回数が記憶されるようにしてもよい。これにより、ユーザの属性情報をさらに精度良く判別することができる。サイトページ毎のカウントは、例えば、第1通知機能に、サイト提供装置10の識別情報に加え、さらに、サイトページの識別情報を含ませるようにすることで実現することができる。
また、アクセス履歴テーブル121に、ユーザ端末20がサイトページにアクセスしたアクセス日時、ユーザ端末20がサイトページにアクセスした時間長などが記憶されるようにしてもよい。これにより、情報提供装置100は、ユーザの属性情報をさらに精度良く判別することができる。
〔3−9.ユーザ属性テーブル〕
また、上記実施形態では、ユーザ属性テーブル122は、属性区分を図6に示すものとして説明した。しかし、広告配信システム1に複数の広告配信装置200が含まれる場合、ユーザ属性テーブル122は、広告配信装置200毎又は1以上の広告配信装置200毎に異なる属性区分に分けて記憶してもよい。これにより、情報提供装置100は、広告配信装置200に応じたユーザの属性情報を提供することができる。
〔3−10.第1通知機能〕
また、上記実施形態では、サイト提供装置10によって提供されるサイトページに第1通知機能が埋め込まれる例を示した。しかし、メール提供装置によってユーザ端末20に対して配信されるメールマガジン等のHTMLメールに第1通知機能が埋め込まれてもよい。これにより、情報提供装置100は、HTMLメールを受信したユーザ端末20からもユーザ情報を収集することができるので、ユーザの属性情報をさらに精度良く判別することができる。
〔3−11.広告〕
また、上記実施形態では、広告配信装置200からユーザ端末20に配信される広告コンテンツをバナー広告であるものとして説明したが、広告コンテンツはバナー広告に限定されるものではない。例えば、広告配信装置200からユーザ端末20に配信される広告コンテンツは、動画広告、テキスト広告、音声広告などであってもよい。
また、上記実施形態では、広告配信装置200からユーザ端末20に広告コンテンツが配信されるものとして説明したが、広告コンテンツを配信する装置は、広告配信装置200以外の広告用サーバ装置であってもよい。例えば、広告配信装置200は、ユーザ端末20に対してターゲティング配信を行う場合に、広告用サーバ装置に格納されている配信対象の広告コンテンツにアクセスするためのURLが記述されたポータルページをユーザ端末20に提供してもよい。これにより、ユーザ端末20は、広告配信装置200からポータルページを取得した場合に、ポータルページに記述されたURLにアクセスすることで、広告用サーバ装置から広告コンテンツを取得する。
〔3−12.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した情報提供装置100や広告配信装置200は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信手段は、配信部や配信回路に読み替えることができる。