JP5507428B2 - 測定装置 - Google Patents

測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5507428B2
JP5507428B2 JP2010266268A JP2010266268A JP5507428B2 JP 5507428 B2 JP5507428 B2 JP 5507428B2 JP 2010266268 A JP2010266268 A JP 2010266268A JP 2010266268 A JP2010266268 A JP 2010266268A JP 5507428 B2 JP5507428 B2 JP 5507428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
switch
unit
connection mode
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010266268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012117863A (ja
Inventor
悟朗 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2010266268A priority Critical patent/JP5507428B2/ja
Publication of JP2012117863A publication Critical patent/JP2012117863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5507428B2 publication Critical patent/JP5507428B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

本発明は、測定対象体における任意の2つの測定部位の間の抵抗を測定する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、特開平6−331699号公報において出願人が開示した回路基板測定装置が知られている。この回路基板測定装置は、プローブピンが取り付けられたアーム、およびアームから引き出されている測定信号供給ラインおよび信号検出ラインと外部入出力端子との接続を行うスイッチ手段を備えて、回路基板所定に対する所定の電気的検査を実行可能に構成されている。
特開平6−331699号公報(第2−4頁、第1図)
ところが、上記の回路基板測定装置には、以下の課題がある。すなわち、この回路基板測定装置を含むこの種の回路基板測定装置では、ノイズの影響を低減させるために、上記の測定信号供給ラインや信号検出ラインとして、シールドケーブル(例えば図2に示すシールドケーブル200)が用いられている。この場合、同図に模式的に示すように、シールドケーブル200の芯線(接続用導体)201とシールド電極(シールド導体)203との間には、容量および抵抗が存在する。このため、例えば、測定信号供給ラインを介して測定信号としての電圧を回路基板に供給したときには、上記の容量に起因してシールドケーブル200に電荷がチャージされる。
ここで、この種の回路基板測定装置を用いて回路基板における任意の2つの測定ポイント間の絶縁抵抗を測定する際には、測定結果の信頼性を向上させる観点から、測定信号(測定用電圧)を供給する供給先を入れ替えて2回の測定を行うことがある。具体的には、2つの測定ポイントの一方(第1測定ポイント)に接触させたプローブを介して測定用電圧を供給し、各測定ポイント間に流れる電流を各測定ポイントの他方(第2測定ポイント)に接触させたプローブを介して入力して検出し、測定用電圧の値、および検出した電流の値に基づいて上記各測定ポイントの間の絶縁抵抗を測定する(1回目の測定)。次いで、第2測定ポイントに接触させたプローブを介して測定用電圧を供給し、上記各測定ポイント間に流れる電流を第1測定ポイントに接触させたプローブを介して入力して検出し、測定用電圧の値、および検出した電流の値に基づいて上記各測定ポイント間の絶縁抵抗を測定する(2回目の測定)。
この場合、1回目の測定と2回目の測定とでは、測定信号の供給先(測定ポイント)が入れ替えられているため、1回目の測定の際の電流の向きと2回目の際の電流の向きとが異なることとなる。一方、上記したように、シールドケーブル200には、芯線201とシールド電極203との間の容量に起因する電荷がチャージされている。このため、図3に示すように、1回目の測定の際に芯線201とシールド電極203との間にチャージされた電荷が2回目の測定の際に流れることに起因して、測定される電流の値が本来の電流の値(電荷がチャージされてないとした場合の電流の値)よりも大きくなることがある。したがって、絶縁抵抗を正確に測定するためには、チャージされた電荷が十分に少なくなって、測定される電流への影響が十分に少なくなるまで(例えば、電流が同図に示す破線の値になるまで)測定を継続する必要がある。このため、上記の回路基板測定装置には、この種の測定の効率向上が比較的困難であり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定対象体における任意の2つの測定部位の間の抵抗を効率的に測定し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、測定対象体における任意の2つの測定部位にそれぞれ接触させられた2つの接触部の一方を介して測定用電圧を供給する電圧供給回路と当該測定用電圧の供給によって当該両測定部位の間に流れる電流を当該両接触部の他方を介して入力して検出する電流検出回路とを有する計測部、および前記一方の接触部を前記電圧供給回路に接続すると共に前記他方の接触部を前記電流検出回路に接続する第1接続態様と当該他方の接触部を当該電圧供給回路に接続すると共に当該一方の接触部を当該電流検出回路に接続する第2接続態様とのいずれかに切り替える接続態様切替え部を備え、前記測定用電圧の値および前記電流の値に基づいて前記両測定部位の間の抵抗を測定可能に構成された測定装置であって、前記一方の接触部が第1シールドケーブルによって前記接続態様切替え部に接続されると共に前記他方の接触部が第2シールドケーブルによって当該接続態様切替え部に接続され、前記両接触部が前記第1接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第1シールドケーブルのシールド導体を当該第1シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第1スイッチ、前記両接触部が前記第2接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第2シールドケーブルのシールド導体を当該第2シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第2スイッチ、前記両接触部が前記第1接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第2シールドケーブルの前記シールド導体をグランド電位に接続する第3スイッチ、および前記両接触部が前記第2接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第1シールドケーブルの前記シールド導体を前記グランド電位に接続する第4スイッチを備えて構成されている。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記接続態様切替え部による前記接続態様の切り替えを制御すると共に、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチおよび前記第4スイッチをオン/オフ制御する制御部を備え、前記制御部は、前記接続態様切替え部を制御して前記両接触部を前記第1接続態様で前記計測部に接続させたときに、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン制御すると共に前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオフ制御し、前記接続態様切替え部を制御して前記両接触部を前記第2接続態様で前記計測部に接続させたときに、前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン制御すると共に前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオフ制御する。
請求項1記載の測定装置によれば、第1シールドケーブルのシールド導体を第1シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第1スイッチ、第2シールドケーブルのシールド導体を第2シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第2スイッチ、第2シールドケーブルのシールド導体をグランド電位に接続する第3スイッチ、および第1シールドケーブルのシールド導体をグランド電位に接続する第4スイッチを備えたことにより、例えば、測定用電圧の供給先を入れ替えて2回の測定を行う際に、1回目の測定時に第1スイッチおよび第3スイッチをオン状態にすると共に第2スイッチおよび第4スイッチをオフ状態にした状態で第1シールドケーブルおよび一方の接触部を介して一方の測定部位に測定用電圧を供給し、他方の接触部および第2シールドケーブルを介して他方の測定部位から電流を入力することで、2回目の測定時に一方の接触部を電流検出回路に接続する第1シールドケーブルが、1回目の測定時における測定用電圧の供給時に電荷がチャージされないため、2回目目の測定時に測定を継続する時間を短縮することができる結果、絶縁抵抗の測定効率を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、接続態様切替え部を制御して両接触部を第1接続態様で計測部に接続させたときに、第1スイッチおよび第3スイッチをオン制御すると共に第2スイッチおよび第4スイッチをオフ制御し、接続態様切替え部を制御して両接触部を第2接続態様で計測部に接続させたときに、第2スイッチおよび第4スイッチをオン制御すると共に第1スイッチおよび第3スイッチをオフ制御する制御部を備えたことにより、各スイッチを手動で切り替える構成と比較して、これらの切替え操作に要する時間が不要となる分だけ、絶縁抵抗の測定効率を一層向上させることができる。
ベアボードテスタの構成を示す構成図である。 シールドケーブル200の構成を示す構成図である。 本来の電流および測定される電流Iと測定開始からの経過時間との関係を示す関係図である。
以下、本発明に係る測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、ベアボードテスタ1の構成について説明する。図1に示すベアボードテスタ1は、「測定装置」の一例であって、ベアボード100(測定対象基板:「測定対象体」の一例)における測定ポイントP1〜P4(「測定部位」の一例:以下、区別しないときには「測定ポイントP」ともいう)のうちの任意の2つの間の絶縁抵抗Rを測定可能に構成されている。具体的には、ベアボードテスタ1は、本体部2、移動機構3a,3b(以下、区別しないときには「移動機構3」ともいう)およびプローブユニット4a,4b(以下、区別しないときには「プローブユニット4」ともいう)を備えて構成されている。
この場合、本例のベアボードテスタ1では、プローブユニット4が、後述する本体部2のスキャナユニット14に対して信号ケーブル5a,5bを介して接続されている。この信号ケーブル5a,5bは、図2に示すように、芯線(接続用導体)201、絶縁体202、シールド電極(シールド導体)203および被覆体204がこの順序で巻層(積層)されて構成されている。なお、実際のベアボードテスタ1は、ベアボード100を検査位置に保持する基板保持機構やベアボード100を搬送する基板搬送機構を備えているが、「測定装置」の構成についての理解を容易とするために、基板保持機構や基板搬送機構についての図示および説明を省略する。また、測定対象のベアボード100には、測定ポイントP1〜P4以外のさらに多数の測定ポイントPが存在するが、ベアボードテスタ1による測定処理についての理解を容易とするために、測定ポイントP1〜P4以外の測定ポイントPの図示および説明を省略する。
本体部2は、操作部11、表示部12、計測部13、スキャナユニット14、スイッチ15Aa,15Ab,15Ba,15Bb、制御部16および記憶部17を備えて構成されている。操作部11は、電源スイッチや測定開始スイッチ等の各種のスイッチを備えて構成されて、各スイッチの操作に対応する操作信号を制御部16に出力する。表示部12は、制御部16の制御に従って測定結果等を表示する。
計測部13は、電圧供給回路21および電流検出回路22を備えて構成されている。電圧供給回路21は、制御部16の制御に従い、ベアボード100における任意の2つの測定ポイントPにそれぞれ接触しているプローブユニット4a,4b(後述するプローブピン41a,41b:「2つの接触部」の一例)の一方を介して測定用電圧Vを供給する。電流検出回路22は、測定用電圧Vの供給によって上記各測定ポイントP間に流れる電流Iを2つのプローブユニット4a,4bの他方を介して入力して検出し、電流Iの値を示す電流データDiを出力する。
スキャナユニット14は、「接続態様切替え部」の一例であって、複数のスイッチ(図示せず)を備えて構成されている。このスキャナユニット14は、制御部16の制御に従って各スイッチをオン状態またはオフ状態に移行させることにより、プローブユニット4aを電圧供給回路21に接続すると共にプローブユニット4bを電流検出回路22に接続する接続態様(「第1接続態様」の一例)と、プローブユニット4bを電圧供給回路21に接続すると共にプローブユニット4aを電流検出回路22に接続する接続態様(「第2接続態様」の一例)とのいずれかに切り替える。
スイッチ15Aa,15Ab,15Ba,15Bbは、それぞれリレーなどで構成されて、制御部16によってオン/オフ制御されることで信号ケーブル5a,5bの各シールド電極203を規定された電位に接続させる。具体的には、スイッチ15Aaは、「第1スイッチ」に相当し、制御部16によってオン制御されることで信号ケーブル5a(「第1シールドケーブル」の一例)のシールド電極203を信号ケーブル5aの芯線201に接続する。また、スイッチ15Abは、「第4スイッチ」に相当し、制御部16によってオン制御されることで信号ケーブル5aのシールド電極203をグランド電位に接続する。さらに、スイッチ15Baは、「第2スイッチ」に相当し、制御部16によってオン制御されることで信号ケーブル5b(「第2シールドケーブル」の一例)のシールド電極203を信号ケーブル5bの芯線201に接続する。また、スイッチ15Bbは、「第3スイッチ」に相当し、制御部16によってオン制御されることで信号ケーブル5bのシールド電極203をグランド電位に接続する。
制御部16は、ベアボードテスタ1を総括的に制御する。具体的には、制御部16は、操作部11から出力される操作信号に従い、本体部2を構成する各部、および移動機構3を制御する。また、制御部16は、絶縁抵抗測定処理を実行することにより、計測部13の電圧供給回路21から供給した測定用電圧Vの値、および電流検出回路22から出力される電流データDiによって特定される電流Iの値に基づき、プローブユニット4a,4bが接触しているベアボード100における2つの測定ポイントP,Pの間の絶縁抵抗Rを測定する。また、制御部16は、測定した絶縁抵抗Rを記憶部17に記憶させると共に、絶縁抵抗Rを表示部12に表示させる。記憶部17は、制御部16によって算出(測定)される絶縁抵抗Rを記憶する。
移動機構3a,3bは、制御部16の制御に従ってプローブユニット4a,4bをそれぞれ移動させることにより、プローブユニット4aのプローブピン41a、およびプローブユニット4bのプローブピン41b(いずれも図1参照)をベアボード100における予め指定された2つの測定ポイントPにそれぞれ接触(プロービング)させる。この場合、本例のベアボードテスタ1では、主として、移動機構3aが、ベアボード100の半分の領域(例えば、図1における左側半分の領域)内においてプローブユニット4aを移動させ、移動機構3bが、ベアボード100の他の半分の領域(例えば、同図における右側半分の領域)内においてプローブユニット4bを移動させる。
プローブユニット4aは、移動機構3aに取り付けられた保持部42aによって保持されたプローブピン41a(「一方の接触部」の一例)を備えて構成されている。また、プローブユニット4bは、移動機構3bに取り付けられた保持部42bによって保持されたプローブピン41b(「他方の接触部」の一例)を備えて構成されている。この場合、このベアボードテスタ1では、プローブユニット4aのプローブピン41aが信号ケーブル5aの芯線201を介してスキャナユニット14に接続されると共に、プローブユニット4bのプローブピン41bが信号ケーブル5bの芯線201を介してスキャナユニット14に接続されている。なお、以下の説明においてプローブピン41a,41bを区別しないときには「プローブピン41」ともいい、保持部42a,42bを区別しないときには「保持部42」ともいう。
次に、ベアボードテスタ1を用いてベアボード100における2つの測定ポイントP,Pの間の絶縁抵抗Rを測定する方法の一例について、図面を参照して説明する。
まず、測定対象のベアボード100を図示しない基板保持機構に保持させる。次いで、操作部11の測定開始スイッチを操作して、測定を開始させる。この際には、制御部16が、操作部11からの操作信号に従って絶縁抵抗測定処理を実行する。この絶縁抵抗測定処理では、制御部16は、本体部2の各部を制御することにより、まず、ベアボード100上における2つの測定ポイントP1,P2の間の抵抗測定を2回実行する。具体的には、制御部16は、移動機構3a,3bを制御してプローブユニット4a,4bを移動させることにより、図1に示すように、ベアボード100における2つの測定ポイントP1,P2にプローブピン41a,41bの先端部をそれぞれ接触(プロービング)させる。
次いで、制御部16は、スキャナユニット14を制御して、「第1接続態様」でプローブピン41a,41bを計測部13に接続させる。具体的には、制御部16は、スキャナユニット14を制御して、信号ケーブル5aの芯線201を電圧供給回路21に接続させると共に、信号ケーブル5bの芯線201を電流検出回路22に接続させることにより、測定ポイントP1に接触させられているプローブピン41aを電圧供給回路21に接続させると共に、測定ポイントP2に接触させられているプローブピン41bを電流検出回路22に接続させる。
続いて、制御部16は、スイッチ15Aa,15Bbをオン制御すると共に、スイッチ15Ab,15Baをオフ制御する。この際には、スイッチ15Aaによって信号ケーブル5aのシールド電極203が信号ケーブル5aの芯線201に接続されて信号ケーブル5aのシールド電極203および芯線201が同電位になると共に、スイッチ15Bbによって信号ケーブル5bのシールド電極203がグランド電位に接続される。次いで、制御部16は、計測部13の電圧供給回路21を制御して測定用電圧Vの出力を開始させると共に、電流検出回路22を制御して電流Iの検出を開始させる。
この際には、電圧供給回路21から出力された測定用電圧Vが、スキャナユニット14、信号ケーブル5aの芯線201、およびプローブユニット4aのプローブピン41aを介してベアボード100上の測定ポイントP1(測定ポイントP1,P2の一方)に供給される。また、電流検出回路22が、測定用電圧Vの供給によって各測定ポイントP1,P2の間に流れる電流Iを、プローブユニット4bのプローブピン41b、信号ケーブル5bの芯線201、およびスキャナユニット14を介して入力して検出し、その電流値を示す電流データDiを制御部16に出力する。また、制御部16は、電流検出回路22から出力された電流データDiを記憶部17に記憶させる。以上により、1回目の測定が終了する。
この場合、上記の1回目の測定時には、スイッチ15Bbによって信号ケーブル5bのシールド電極203がグランド電位に接続されている。したがって、信号ケーブル5bのシールド電極203がシールドとして機能して、芯線201を介して検出される電流Iにノイズ成分が混入する事態が回避される。これにより、プローブピン41a,41b間を流れる(測定ポイントP1,P2間を流れる)電流Iが正確に検出される。また、上記の1回目の測定時には、スイッチ15Aaによって信号ケーブル5aのシールド電極203が信号ケーブル5aの芯線201に接続されて信号ケーブル5aの芯線201およびシールド電極203が同電位となっている。したがって、信号ケーブル5aの芯線201およびシールド電極203の間に容量や抵抗が存在しないため、測定用電圧Vの供給に際して信号ケーブル5aに電荷がチャージされる事態が回避される。
次いで、制御部16は、測定用電圧Vを供給する測定ポイントPを測定ポイントP1から測定ポイントP2に変更して2回目の測定を実行する。この際に、制御部16は、スキャナユニット14を制御して、「第2接続態様」でプローブピン41a,41bを計測部13に接続させる。具体的には、制御部16は、スキャナユニット14を制御して、信号ケーブル5aの芯線201を電流検出回路22に接続させると共に、信号ケーブル5bの芯線201を電圧供給回路21に接続させることにより、測定ポイントP2に接触させられているプローブピン41bを電圧供給回路21に接続させると共に、測定ポイントP1に接触させられているプローブピン41aを電流検出回路22に接続させる。
続いて、制御部16は、スイッチ15Aa,15Bbをオフ制御すると共に、スイッチ15Ab,15Baをオン制御する。この際には、スイッチ15Baによって信号ケーブル5bのシールド電極203が信号ケーブル5bの芯線201に接続されて信号ケーブル5bのシールド電極203および芯線201が同電位になると共に、スイッチ15Abによって信号ケーブル5aのシールド電極203がグランド電位に接続される。次いで、制御部16は、計測部13の電圧供給回路21を制御して測定用電圧Vの出力を開始させると共に、電流検出回路22を制御して電流Iの検出を開始させる。
この際には、電圧供給回路21から出力された測定用電圧Vが、スキャナユニット14、信号ケーブル5bの芯線201、およびプローブユニット4bのプローブピン41bを介してベアボード100上の測定ポイントP2(測定ポイントP1,P2の他方)に供給される。また、電流検出回路22が、測定用電圧Vの供給によって各測定ポイントP2,P1の間に流れる電流Iを、プローブユニット4aのプローブピン41a、信号ケーブル5aの芯線201、およびスキャナユニット14を介して入力して検出し、その電流値を示す電流データDiを制御部16に出力する。また、制御部16は、電流検出回路22から出力された電流データDiを記憶部17に記憶させる。以上により、2回目の測定が終了する。
この場合、上記の2回目の測定時には、前述した1回目の測定時に電荷がチャージされていない信号ケーブル5bを介してスキャナユニット14および電流検出回路22にプローブピン41bを接続して電流Iを検出している。したがって、ベアボードテスタ1では、「接触部」と「電流検出回路」とを接続している「シールドケーブル」における「接続用導体」と「シールド導体」との間にチャージされた電荷の流れが減少するまで測定を継続する必要がある「測定装置」とは異なり、2回目の測定に際して電流Iの検出を継続する時間が短時間となる分だけ、2回目の測定を短時間で完了させることが可能となっている。
また、上記の2回目の測定時には、スイッチ15Abによって信号ケーブル5aのシールド電極203がグランド電位に接続されてグランド電位となっている。したがって、信号ケーブル5aのシールド電極203がシールドとして機能して、芯線201を介して検出される電流Iにノイズ成分が混入する事態が回避される。これにより、プローブピン41b,41a間を流れる(測定ポイントP2,P1間を流れる)電流Iが正確に検出される。さらに、上記の2回目の測定時には、スイッチ15Baによって信号ケーブル5bのシールド電極203が信号ケーブル5bの芯線201に接続されて信号ケーブル5bの芯線201およびシールド電極203が同電位となっている。したがって、信号ケーブル5bの芯線201およびシールド電極203の間に容量や抵抗が存在しないため、測定用電圧Vの供給に際して信号ケーブル5bに電荷がチャージされる事態が回避される。
次いで、制御部16は、記憶部17に記憶させた電流データDiを読み出して、電流データDiによって特定される電流Iの値、および測定用電圧Vの値に基づき、上記2つの測定ポイントP1,P2の間の絶縁抵抗Rを測定(算出)する。続いて、制御部16は、例えば、測定した2回の測定値に規定量を超える差が生じているときには、再測定を行い、差が生じていないとき、または、生じている差が規定量以下のときには、いずれか一方の絶縁抵抗R、または2つの絶縁抵抗Rの平均値を絶縁抵抗Rとして記憶部17に記憶させると共に、その絶縁抵抗Rを表示部12に表示させる。
次いで、制御部16は、絶縁抵抗Rを測定すべき他の測定ポイントPが存在するか否かを判別する。この際に、測定すべき他の測定ポイントPが存在しないときには、ベアボード100についての絶縁抵抗測定処理を終了する。一方、測定すべき他の測定ポイントPが存在するときには、上記した測定ポイントP1,P2の間についての一連の測定処理と同様の処理を実行する。一例として、測定ポイントP3,P4についての測定処理を実行する際には、制御部16は、プローブユニット4aのプローブピン41aを測定ポイントP3に接触させ、かつ、プローブユニット4bのプローブピン41bを測定ポイントP4に接触させると共に、スキャナユニット14を制御して「第1接続態様」でプローブピン41a,41bを計測部13に接続させる。
この場合、測定ポイントP3,P4についての1回目の測定時には、前述した測定ポイントP1,P2についての2回目の測定時に電荷がチャージされていない信号ケーブル5bを介してスキャナユニット14および電流検出回路22にプローブピン41bが接続される。したがって、ベアボードテスタ1では、測定ポイントP3,P4についての1回目の測定に際して電流Iの検出を継続する時間が短時間となる分だけ、この1回目の測定を短時間で完了させることが可能となっている。
このように、このベアボードテスタ1によれば、信号ケーブル5aのシールド電極203を信号ケーブル5aの芯線201と同電位に接続するスイッチ15Aa、信号ケーブル5bのシールド電極203を信号ケーブル5bの芯線201と同電位に接続するスイッチ15Ba、信号ケーブル5bのシールド電極203をグランド電位に接続するスイッチ15Bb、および信号ケーブル5aのシールド電極203をグランド電位に接続するスイッチ15Abを備えたことにより、例えば、測定用電圧Vの供給先を入れ替えて2回の測定を行う際に、1回目の測定時にスイッチ15Aa,15Bbをオン制御すると共にスイッチ15Ba,15Abをオフ制御した状態で信号ケーブル5aおよびプローブピン41aを介して測定ポイントP1に測定用電圧Vを供給し、プローブピン41bおよび信号ケーブル5bを介して測定ポイントP2から電流Iを入力することで、2回目の測定時にプローブピン41aを電流検出回路22に接続する信号ケーブル5aが、1回目の測定時における測定用電圧Vの供給時に電荷がチャージされないため、2回目目の測定時に測定を継続する時間を短縮することができる結果、絶縁抵抗の測定効率を十分に向上させることができる。
また、このベアボードテスタ1によれば、スキャナユニット14を制御して両プローブピン41a,41bを「第1接続態様」で計測部13に接続させたときに、スイッチ15Aa,15Bbをオン制御すると共にスイッチ15Ba,15Abをオフ制御し、スキャナユニット14を制御して両プローブピン41a,41bを「第2接続態様」で計測部13に接続させたときに、スイッチ15Ba,15Abをオン制御すると共にスイッチ15Aa,15Bbをオフ制御する制御部16を備えたことにより、スイッチ15Aa,15Ab,15Ba,15Bbを手動で切り替える構成と比較して、これらの切替え操作に要する時間が不要となる分だけ、絶縁抵抗の測定効率を一層向上させることができる。
なお、「測定装置」の構成は、上記したベアボードテスタ1の構成に限定されない。例えば、各プローブユニット4に1本のプローブピン41が配設された構成例について上記したが、プローブユニット4aに2本のプローブピン41a,41aを配設し、プローブユニット4bに2本のプローブピン41b,41bを配設した構成を採用することもできる(図示せず)。このように、2本のプローブピン41a,41a(または、プローブピン41b,41b)を備えて各プローブユニット4a,4bを構成することにより、これらプローブピン41a,41a(または、プローブピン41b,41b)を用いて4端子法による測定を行うことができる。このような構成を採用した場合においても、上記のベアボードテスタ1と同様の効果を奏することができる。
また、「測定対象体」の一例であるベアボード100(測定対象基板)を測定するベアボードテスタ1を例に挙げて説明したが、ベアボード100(測定対象基板)以外の各種測定対象体についての絶縁抵抗値を測定する測定装置に本発明の構成を適用することができる。さらに、制御部16がスイッチ15Aa,15Ab,15Ba,15Bbをオン/オフ制御する構成を例に挙げて説明したが、「第1スイッチ」、「第2スイッチ」、「第3スイッチ」および「第4スイッチ」を手動でオン/オフする構成を採用することもできる。また、絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定装置(本例ではベアボードテスタ1)を例に挙げて説明したが、この絶縁抵抗測定装置に限らず、各種抵抗値を測定する抵抗測定装置に適用することができる。
加えて、「第1スイッチ」、「第2スイッチ」、「第3スイッチ」および「第4スイッチ」をそれぞれ単極単投スイッチで構成した例について説明したが、「第1スイッチ」および「第4スイッチ」を1つの単極双投スイッチで構成すると共に、「第2スイッチ」および「第3スイッチ」を他の1つの単極双投スイッチで構成することもできる。具体的には、「第1シールドケーブルのシールド導体」を「第1シールドケーブルの接続用導体」および「グランド電位」のいずれかに選択的に接続する1つの単極双投スイッチと、「第2シールドケーブルのシールド導体」を「第2シールドケーブルの接続用導体」および「グランド電位」のいずれかに選択的に接続する他の1つの単極双投スイッチとを備えて構成することができる。
1 ベアボードテスタ
4a,4b プローブユニット
5a,5b 信号ケーブル
13 計測部
14 スキャナユニット
15Aa,15Ab,15Ba,15Bb スイッチ
16 制御部
21 電圧供給回路
22 電流検出回路
41a,41b プローブピン
100 ベアボード
200 シールドケーブル
201 芯線
203 シールド電極
Di 電流データ
I 電流
P1,P2 測定ポイント
R 絶縁抵抗
V 測定用電圧

Claims (2)

  1. 測定対象体における任意の2つの測定部位にそれぞれ接触させられた2つの接触部の一方を介して測定用電圧を供給する電圧供給回路と当該測定用電圧の供給によって当該両測定部位の間に流れる電流を当該両接触部の他方を介して入力して検出する電流検出回路とを有する計測部、および前記一方の接触部を前記電圧供給回路に接続すると共に前記他方の接触部を前記電流検出回路に接続する第1接続態様と当該他方の接触部を当該電圧供給回路に接続すると共に当該一方の接触部を当該電流検出回路に接続する第2接続態様とのいずれかに切り替える接続態様切替え部を備え、前記測定用電圧の値および前記電流の値に基づいて前記両測定部位の間の抵抗を測定可能に構成された測定装置であって、
    前記一方の接触部が第1シールドケーブルによって前記接続態様切替え部に接続されると共に前記他方の接触部が第2シールドケーブルによって当該接続態様切替え部に接続され、
    前記両接触部が前記第1接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第1シールドケーブルのシールド導体を当該第1シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第1スイッチ、前記両接触部が前記第2接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第2シールドケーブルのシールド導体を当該第2シールドケーブルの接続用導体と同電位に接続する第2スイッチ、前記両接触部が前記第1接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第2シールドケーブルの前記シールド導体をグランド電位に接続する第3スイッチ、および前記両接触部が前記第2接続態様で前記計測部に接続されているときに前記第1シールドケーブルの前記シールド導体を前記グランド電位に接続する第4スイッチを備えて構成されている測定装置。
  2. 前記接続態様切替え部による前記接続態様の切り替えを制御すると共に、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチおよび前記第4スイッチをオン/オフ制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記接続態様切替え部を制御して前記両接触部を前記第1接続態様で前記計測部に接続させたときに、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオン制御すると共に前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオフ制御し、前記接続態様切替え部を制御して前記両接触部を前記第2接続態様で前記計測部に接続させたときに、前記第2スイッチおよび前記第4スイッチをオン制御すると共に前記第1スイッチおよび前記第3スイッチをオフ制御する請求項1記載の測定装置。
JP2010266268A 2010-11-30 2010-11-30 測定装置 Active JP5507428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010266268A JP5507428B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010266268A JP5507428B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012117863A JP2012117863A (ja) 2012-06-21
JP5507428B2 true JP5507428B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=46500874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010266268A Active JP5507428B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5507428B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012117863A (ja) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4773304B2 (ja) 検査装置および検査方法
JP2005321379A (ja) 半導体特性測定装置の統合接続装置およびケーブルアセンブリ
JP4532570B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP4833766B2 (ja) 測定装置
JP5215148B2 (ja) 絶縁検査装置および絶縁検査方法
JP5260163B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP5215072B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5507428B2 (ja) 測定装置
JP6918659B2 (ja) 回路基板検査装置
JP5430500B2 (ja) 回路基板検査装置
KR102158640B1 (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
KR101354031B1 (ko) 임피던스 측정장치
JP5172435B2 (ja) 測定装置
JP2011112653A (ja) プローブカード及びそれを備えるテスト装置
JP5523202B2 (ja) 絶縁検査装置
JP2016112625A (ja) ロボット制御装置
JP5160332B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5474658B2 (ja) 絶縁検査装置
JP5420303B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5107104B2 (ja) 基板検査装置
IL273089B1 (en) A device for monitoring the insulation and/or continuity of at least one electric cable and a related monitoring method
JP5828697B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
KR101389388B1 (ko) 커넥터 방식의 하이브리드 자동차의 모터 성능 검사기 및 모터 성능의 검사 방법
JP5430892B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5474392B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5507428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250