JP5506556B2 - 医療機器及び医療システム - Google Patents

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Description

本発明は、人体の気道中の部位の切除処置を行う医療機器及び医療システムに関する。
人体の気道内の例えば咽頭や喉頭の病変部等に対する処置方法として、口腔から挿入する内視鏡の観察下において、同じく口腔から挿入する処置具を用いて処置を行う方法が知られている。
また、人体内において組織表面近傍の病変部を切除する方法として、例えば特開2005−27722号公報に開示されているように、内視鏡及び内視鏡の先端部から突出されるループ状の高周波スネアを用いる方法が知られている。
特開2005−27722号公報
特開2005−27722号公報に開示されているような、内視鏡及び高周波スネアを用いた切除方法は、開腹手術を必要とせず、出血を抑えることができ、また比較的短時間で行うことが可能である。
しかし、内視鏡及び高周波スネアを用いた切除方法を、咽頭や喉頭の病変部等の部位を切除する処置に適用しようとする場合、気道内が狭隘であることから、高周波スネアを利用しやすいように、内視鏡先端部を気道内壁に対して略垂直となるように湾曲させることが困難である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、人体の気道中の部位の切除処置を素早くかつ容易に行うことを可能とする医療機器及び医療システムを提供する。
本発明の医療機器は、口腔から気道内に挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、前記挿入部の挿入軸周りに回動可能な回動部と、前記回動部の回動軸に対して傾斜した方向に開口する凹部と、前記凹部内に接続された凹部内を吸引するための吸引管路と、前記先端部において開口し、前記凹部内に存在する生体粘膜を切除するための処置具を突出可能な処置具挿通管路と、を具備し、前記凹部は、同軸上に配置され軸方向に相対的に移動可能な複数の前記筒状部によって構成され、前記凹部の開口形状は、複数の前記筒状部のうちの最も先端に位置する前記筒状部の開口形状によって決定されることを特徴とする。また、本発明の医療システムは、前記医療機器を備えることを特徴とする。
本発明によれば、人体の気道中の部位の切除処置を素早くかつ容易に行うことができる。
医療システムを説明する図である。 医療機器の全体構成を説明する側面図である。 挿入部の先端部の斜視図である。 挿入部の先端部の断面図である。 操作部の部分断面図である。 先端部の回動部の回動の様子を示す斜視図である。 先端部から突出する処置具の動作を示す斜視図である。 医療機器の使用形態を説明する図である。 医療機器の動作を説明する図である。 医療機器の動作を説明する図である。 第1の変形例における回動部の構成を説明する断面図である。 第2の変形例を説明する断面図である。 第2の変形例を説明する断面図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
本実施形態の医療システム1は、人体の咽喉頭近傍の病変部等の生体組織を切除する処置を行うためのものであり、一例として咽喉頭表在癌等の治療に用いられる。図1に示すように、医療システム1は、内視鏡3及び医療機器10を具備して構成されている。医療システム1は、概略的には、人体の口腔から気道内に挿入される内視鏡3によって観察を行いながら、口腔から気道内に挿入される医療機器10を使用して生体組織の切除を行うように構成されている。また、医療システム1は、内視鏡3や医療機器10の、気道内への挿入作業を速やかに行うために、舌及び下顎を引き上げる喉頭鏡2を具備して構成されている。
内視鏡3は、人体内に導入可能な挿入部4と、挿入部4の先端部5に設けられた図示しない観察部とを具備して構成されている。観察部は、光学像を撮像するためのものであって、例えば挿入部4の先端部5内に配設された対物レンズ及びCCD等の撮像素子からなる撮像装置を具備して構成されている。本実施形態の内視鏡3は周知の内視鏡と同様の構成を有するものであるため、その詳細な説明は省略するものとする。
なお、観察部は、挿入部4の先端部5に配設された対物レンズと、内視鏡3の人体外となる部位に配設された接眼レンズと、前記対物レンズ及び接眼レンズとを接続する光ファイバーケーブルと、を具備して構成される形態であってもよい。また、内視鏡3は、観察部の視野内を照明する照明装置を具備する形態であってもよい。
以下に、医療機器10の構成について説明する。医療機器10は、図2に示すように、医療機器10は口腔から気道へ挿入可能な挿入部11と、挿入部11の基端側に配設された操作部40とを具備して構成されている。医療機器10は、挿入部11から生体組織を切除するための処置具を突出可能に構成されている。医療機器10は、使用者が操作部40を把持しながら、処置具を用いて喉頭表在癌等の患部の切除処置を行う、ハンドピース状の形態を有している。
本実施形態では一例として、医療機器10は、処置具としての高周波スネア60を、挿入部11の先端部14から突出可能に構成されている。高周波スネア60は、環状に形成されたループ部61を先端部に有する導電性のワイヤを具備して構成されている。ループ部61は、Aコード102を介して電源装置100に電気的に接続されている。
電源装置100は、フットスイッチ101の操作に応じて、高周波電流をAコード102へ出力する装置である。また、電源装置100は、Pコード103及び図示しない対極板を介して、処置が行われる人体の患部近傍に電気記に接続される。高周波スネア60は、ループ部61によって生体組織を絞扼した状態で高周波電流を通電することによって、生体組織を切除する処置具である。高周波スネア60は、周知のものと同様の構成を有するものであるため、その詳細な説明は省略するものとする。
まず、挿入部11の構成について説明する。医療機器10の挿入部11は、基端側から順に配設された、硬性部12、湾曲部13及び先端部14の3つの部位からなる。硬性部12は、硬性の略筒状の部材からなる。湾曲部13は、略筒形状の部材であって、曲げ方向に所定の力が加えられることによって湾曲し、かつ湾曲方向への力が取り除かれた後にも湾曲した形状を保持することが可能に構成されている。
先端部14は、図3及び図4に示すように、湾曲部13の先端に固定された基部30と、基部30に対して回動可能に配設された回動部21と、を具備して構成されている。具体的に本実施形態では、回動部21は、基部30に対して、挿入部11の長手方向に沿う挿入軸と略平行な回動軸B周りに回動可能に、基部30によって支持されている。回動部21は、合成樹脂等の電気絶縁性の材料によって構成されている。
回動部21を、基部30に対して回動可能に支持する構成は、特に限定されるものではない。本実施形態では一例として、基部30の先端部及び回動部21の基端部に、互いに嵌合する円筒形状のすべり軸受部31及び25が形成されている。回動部21は、すべり軸受部31及び25を介して、基部30に対して回動可能に配設されている。
また、本実施形態の医療機器10では、回動部21は、後述する操作部40に設けられたダイヤル形状の回動操作部45の回動と連動して回動するように構成されている。具体的には、回動部21の内周面には、内歯車26が形成されており、基部30には、内歯車26に噛合し基部30に対して回動可能な外歯車32が配設されている。
挿入部11内には、回動操作部45の回動に応じて回動する駆動軸33が挿通されており、駆動軸33の先端部が外歯車32に接続されている。駆動軸33を回動させる力は、外歯車32及び内歯車26を介して回動部21に伝達される。なお、駆動軸33は、湾曲部13の湾曲に応じて湾曲可能に構成されている。このように本実施形態では、使用者は、操作部40に設けられた回動操作部45を操作することによって、回動部21の回動を遠隔で操作することができる。
回動部21の先端部には、凹部20が設けられている。凹部20は、図4に示すように、挿入部11の挿入軸と略平行な回動部21の回動軸Bに対して、所定の角度θをなす方向に開口している。本実施形態では、回動部21の先端部は、回動軸Bを中心軸とした略筒形状の部材からなる。そして、凹部20の開口は、略筒形状である回動部21を、回動軸Bに対して所定の角度θをなして交わる平面によって切断することによって形成されている。言い換えれば、回動部21は、先端がテーパー形状のキャップ部材によって構成されている。凹部20には、底面部24が設けられており、開口が閉じられた場合には、凹部20内に閉じた空間が形成される。
以上のように、本実施形態の医療機器10は、挿入部11の先端部14に、挿入軸に対して所定の角度θだけ傾斜して開口する凹部20を具備しており、例えば図3に示す状態から図6に示す状態となるように、該凹部20の開口方向を挿入軸周りに回動可能に構成されている。
なお、回動部21の、少なくとも凹部20を形成する部位は、例えば合成樹脂等の透明な材料によって構成されることが好ましい。回動部21の凹部20を形成する部位を透明な材料によって構成することにより、使用者が、処置を行う部位を容易に観察することができる。なお、図示する本実施形態の回動部21は、回動軸Bに沿う方向から見て略円形状であるが、可動部21は、多角形状であってもよい。
凹部20内には、吸引管路23の先端が接続されている。吸引管路23は、挿入部11内を挿通されて、後述する操作部40内にまで延在している。吸引管路23の基端は、操作部40の管路接続口42に接続されている。
本実施形態では、吸引管路23は可撓性を有する管状の部材からなり、先端が凹部20の底面部24に接続されている。また、吸引管路23は、回動部21の回動、及び湾曲部13の湾曲変形を許容するように、凹部20に接続されている。本実施形態では一例として、吸引管路23は、回動部21の回動、及び湾曲部13の湾曲を妨げないように、長さに所定の余裕を有した状態で挿入部11内に挿通されている。
なお、吸引管路23は、先端が凹部20内に連通する形態であればよく、挿入部11の外周面に沿って配設される形態であってもよい。また、基部30及び回動部21のすべり軸受部31及び25が、Oリング等のシール部材によって気密に構成される場合には、吸引管路23の少なくとも一部は、筒状の硬性部12、湾曲部13及び基部30によって構成される形態であってもよい。
また、挿入部11には、処置具挿通管路22が設けられている。処置具挿通管路22は、合成樹脂等の電気絶縁性の材料からなる管状の部材からなり、内部に処置具である高周波スネア60を挿通可能である。処置具挿通管路22は、先端が挿入部11の先端部14において開口するように配設されている。処置具挿通管路22の基端側は、後述する操作部40内にまで延在している。
本実施形態では、処置具挿通管路22の先端は、回動部21の凹部20内に設けられている。より具体的には、処置具挿通管路22は、挿入部11内に挿通されており、先端側が凹部20の底面部24を貫通して、凹部20内において開口するように配設されている。そして、処置具挿通管路22の先端は、凹部20の回動軸B方向の深さが最も浅くなる位置に、回動軸Bに略平行な方向に向かって開口するように設けられている。
処置具挿通管路22は、回動部21の回動、及び湾曲部13の湾曲変形を許容するように配設されている。本実施形態では一例として、処置具挿通管路22は、回動部21の回動、及び湾曲部13の湾曲を妨げないように、長さに所定の余裕を有した状態で挿入部11内に挿通されている。なお、処置具挿通管路22は、先端が先端部14近傍において開口する形態であればよく、挿入部11の外周面に沿って配設される形態であってもよい。また、以上に述べたような、先端部14において開口する吸引管路23及び処置具挿通管路22は、挿入部11内において一体に形成される形態であってもよい。
次に、操作部40の構成について説明する。操作部40は、本実施形態では、人の手指によって把持可能な外形を有している。操作部40は、管路接続口42、吸引操作部41、回動操作部45、コード接続部51及び処置具操作部50を具備して構成されている。
管路接続部42は、吸引管路23の基端が接続されている。本実施形態では、挿入部11内及び操作部40内を挿通された吸引管路23の基端が、管路接続部42において開口している。管路接続部42は、図1に示すように、接続管路111が着脱可能なコネクタ形状であって、接続管路111を介して吸引装置110に接続可能に構成されている。吸引装置110は、電動ポンプ等を有し、接続管路111内を負圧にすることが可能なように構成されている。
すなわち、本実施形態の医療機器10では、挿入部11の先端部14に設けられた凹部20内が、吸引管路23、管路接続部42及び接続管路111を介して、吸引装置110に連通している。
吸引操作部41は、吸引管路23に設けられており、吸引管路23の先端側を、吸引装置110によって発生された負圧と略同等とするか否かを操作するための構成を有する。本実施形態では、吸引操作部41は、吸引管路23内と大気圧である周辺雰囲気との間を、連通状態又は遮断状態とすることができるバルブ部材と、該バルブ部材の開閉を操作するレバー部材を具備して構成されている。
吸引操作部41のバルブ部材を開放状態とすると、吸引管路23内が周辺雰囲気と連通し、吸引管路23の気圧は大気圧となる。一方、吸引操作部41のバルブ部材を遮断状態とすると、吸引管路23内は、吸引装置110が発生する負圧と略同一の気圧となる。すなわち、挿入部11の先端部14に設けられた凹部20内が負圧となる。
また、本実施形態では、吸引操作部41は、使用者がレバー部材を把持した手の人差し指によってレバー部材を操作可能なように配設されている。
回動操作部45は、上述した挿入部11の先端部14に設けられた回動部21の回動を操作するための部材である。本実施形態では、回動操作部45は、操作部40に対して回動可能に設けられた回転ダイヤルであって、回動に応じて上述した駆動軸33を回動させる構成を有する。具体的には、図5に示すように、回動操作部45及び駆動軸33の基端には、互いに噛合するかさ歯車46及び34が設けられている。したがって、本実施形態では、回動操作部45を回動させる力が、駆動軸33を介して、回動部21に伝達される。
したがって、本実施形態の医療機器10では、回動操作部45の回動に応じて、図3に示す状態から、例えば図6に示す状態のように、回動部21を回動軸B周りに回動させることができる。
また、本実施形態では、回動操作部45は、使用者が把持部40を把持した手の親指によって操作ができるように配設されている。
処置具操作部50は、処置具挿通管路22内に挿通された高周波スネア60を、処置具挿通管路22内において進退移動させるための部材である。本実施形態では、処置具操作部50は、高周波スネア60の基端に固定された、合成樹脂等の電気絶縁性の部材からなるレバー状の部材である。
処置具操作部50は、操作部40に対して、進退移動可能に配設されている。医療機器10は、処置具操作部50を進退移動させることによって、処置具挿通管路22の先端から突出する高周波スネア60のループ部61の突出量を変化させることができる。
具体的には、処置具操作部50が操作部40に入り込む方向(進出方向)に移動すると、高周波スネア60が先端方向へ押圧され、図3に示すように、ループ部61の全体が処置具挿通管路22の先端から突出する。また、処置具操作部50が操作部40から引き抜かれる方向(退出方向)に移動すると、高周波スネア60が基端方向へ引っ張られ、図7に示すように、ループ部61が処置具挿通管路22内に引き込まれる。すなわち、本実施形態の医療機器10では、処置具操作部50を進退移動させることによって、高周波スネア60のループ部61の突出量を変化させることができる。
コード接続部51は、処置具挿通管路22内に挿通された高周波スネア60に、Aコード102を電気的に接続するための電気コネクタの形態を有して構成されている。コード接続部51は、処置具操作部50及び高周波スネア60の進退移動に応じて、操作部40に対して移動可能に設けられている。
次に、本実施形態の医療機器10を使用した、組織の切除手順を説明する。まず、使用者は、医療機器10の挿入部11及び内視鏡3の挿入部4を、口腔から気道内へ挿入する。このとき、吸引操作部41は、吸引管路23の先端側が負圧にならないように操作しておく。また、処置具操作部50は、操作部40側に押し込んでおき、高周波スネア60のループ部61を、処置具挿通管路22の先端から突出させておく。
そして、図8に示すように、内視鏡3によって観察しながら、患部120の粘膜下に、生理食塩水等を局所注射する。そして、切除処置を行う患部120が存在する部位に、先端部14に設けられた開口部20を密着させる。そして、吸引操作部41を操作して、吸引管路23の先端側を負圧にする。すなわち、凹部20内を、吸引管路23を介して吸引装置110と連通させ、凹部20内を吸引する。
すると、図9に示すように、患部120が存在する部位(組織)が、負圧によって***し凹部20内に引き込まれる。またこのとき、***した部位が高周波スネア60のループ部61内に入り込むようにする。患部120が存在する部位が凹部20内に引き込まれたことを内視鏡3によって確認した後に、処置具操作部50を操作部40から引き抜く方向へ移動させる。
すると、図10に示すように、高周波スネア60のループ部61の周囲長が短くなり、凹部20内に引き込まれた部位が、ループ部61によって絞扼される。そして、フットスイッチ101を操作してループ部61に高周波電流を流しながら、さらに処置具操作部50を操作部40から引き抜く方向へ移動させることによって、患部120が存在する部位が切除される。
以上に説明したように、医療機器10の挿入部11の先端部14には、凹部20が設けられており、凹部20内は、吸引管路23を介して吸引装置110に連通している。また、凹部20は、挿入部11の挿入軸に対して所定の角度θだけ傾斜した方向に開口している。そして医療機器10では、凹部20が回動部21に設けられていることから、凹部20の開口部は、開口方向を挿入部11の挿入軸周りに回動可能に構成されている。
このような構成を有する医療機器10を用いた場合、気道中において、凹部20は、あらかじめ気道の壁面に向くように開口している。そして、使用者は、内視鏡3によって観察しながら、凹部20の開口部の開口方向を回動させることによって、凹部20の開口を、切除処置を行う患部120が存在する部位に、容易かつ正確に密着させることができる。
また、本実施形態では、回動部21の回動を、使用者が把持する操作部40に設けられた回動操作部によって制御することができるため、使用者は医療機器10の持ち方や姿勢を変えることなく素早く正確に、凹部20の開口を切除処置を行う部位に密着させることができる。また同様に、本実施形態の医療機器10では、凹部20内への組織の吸引と、高周波スネア60のループ部61による組織の絞扼も、使用者は医療機器10を把持したままで行うことができ、これらの動作を容易に行うことができる。
以上のように、本実施形態の医療機器10及び医療機器10を備えた医療システム1によれば、人体の気道中の部位に対する処置を、素早くかつ的確に行うことができる。
また、本実施形態の医療機器10は、挿入部11の湾曲部13を湾曲させることが可能である。このため、気道の形状や切除を行う部位の位置に合わせて、あらかじめ湾曲部13を湾曲変形させておくことによって、より容易に、凹部20を切除処置を行う部位に密着させることができ、切除処置を素早く行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、回動部21は、挿入部11に挿通された駆動軸33によって駆動される外歯車32及び内歯車26によって、基部30に対して回動する形態としているが、回動部21を回動させるための構成は本実施形態に限られるものではない。例えば、図11に第1の変形例として示すように、回動部21に回動軸Bに対して傾斜したカム溝27を形成し、該カム溝27に係合するカムピン35を回動軸Bに平行な方向に進退移動させることによって、回動部21を回動させる構成であってもよい。この図11に示す形態の場合、カムピン35の進退移動を、挿入部11に挿通されたワイヤによって行うことができるため、上述した実施形態に比べて機構を簡略化することができる。
また、例えば、回動部21は、先端部14に設けられた電動モータによって回動駆動される形態であってもよい。また、医療機器10は、回動部21を回動させる駆動機構を備えず、開口部20の方向を回動軸B周りの任意の角度に保持可能な構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、凹部20の開口形状は固定されているが、凹部20の開口形状は変更可能な構成であってもよい。例えば、図12及び図13に示す第2の変形例のように、回動部220に外周に、回動部220を覆い、回動部220に対して回動軸B方向に進退移動可能な筒状部221を設ける構成であってもよい。このような第2の変形例においては、図12に示すように、筒状部221を回動部220よりも先端側に突出させた場合には、凹部20の開口形状は筒状部221の開口形状D1となる。また、筒状部221を、回動部220の先端よりも基端側に移動させた場合には、凹部20の開口形状は回動部220の開口形状D2となる。このような構成であれば、切除処置を行う部位の大きさに合わせて即座に凹部20の開口形状を変更することができるため、切除処置を素早く行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う医療機器及び医療システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明は、人体の気道中の部位に対して内視鏡による観察下における切除処置を行う医療機器及び医療システムに適用可能である。
1 医療システム、
2 喉頭鏡、
3 内視鏡、
4 挿入部、
5 先端部、
10 医療機器、
11 挿入部、
12 硬性部、
13 湾曲部、
14 先端部、
20 凹部、
21 回動部、
22 処置具挿通管路、
23 吸引管路、
24 底面部、
25 すべり軸受部、
26 内歯車、
30 基部、
31 すべり軸受部、
32 外歯車、
33 駆動軸、
34 かさ歯車、
40 操作部、
41 吸引操作部、
42 管路接続口、
45 回動操作部、
46 かさ歯車、
50 処置具操作部、
51 コード接続部、
60 高周波スネア(処置具)、
61 ループ部、
100 電源装置、
101 フットスイッチ、
102 Aコード、
103 Pコード、
110 吸引装置、
111 接続管路、
120 患部。

Claims (7)

  1. 口腔から気道内に挿入可能な挿入部と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、前記挿入部の挿入軸周りに回動可能な回動部と、
    前記回動部の回動軸に対して傾斜した方向に開口する凹部と、
    前記凹部内に接続された凹部内を吸引するための吸引管路と、
    前記先端部において開口し、前記凹部内に存在する生体粘膜を切除するための処置具を突出可能な処置具挿通管路と、
    を具備し、
    前記凹部は、同軸上に配置され軸方向に相対的に移動可能な複数の筒状部によって構成され、前記凹部の開口形状は、複数の前記筒状部のうちの最も先端に位置する前記筒状部の開口形状によって決定されることを特徴とする医療機器。
  2. 前記挿入部の基端部に配設され、人の手指によって把持可能な操作部と、
    前記操作部に設けられ、前記回動部の回動を操作する回動制御部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記筒状部は、前記回動軸を中心軸として配設されており、前記凹部は、前記筒状部の先端を、前記回動軸に対して所定の角度で交わる平面によって切断することによって得られる形状を有してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療機器。
  4. 前記筒状部は透明な部材からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器。
  5. 前記挿入部の少なくとも一部は湾曲可能であって、湾曲した形状を保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の医療機器。
  6. 前記処置具は、高周波スネアであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の医療機器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の医療機器を備えることを特徴とする医療システム。
JP2010134246A 2010-06-11 2010-06-11 医療機器及び医療システム Active JP5506556B2 (ja)

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