JP5504009B2 - 電気自動車 - Google Patents

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Description

この発明は、非接触式の充電システムによりバッテリ充電を行う電気自動車に関し、特に電気自動車の床下に配置される受電部と地面に配置された給電部との位置合わせに係るものである。
従来、非接触式の充電システムによりバッテリを行う電気自動車にあっては、所定の位置に車両を駐車して、車両側に設けられた受電部を地上にある給電部と対向させて充電を行うようになっている。これら受電部と給電部とは、対向させる際の位置ずれによる充電効率の低下が著しいが、利用者は運転しながら受電部および給電部の位置を正確に把握することができなかった。そこで近年、車両の幅方向の位置を検知することで車両に設けられた受電部と充電器に設けられた給電部との位置ズレを検知して利用者に報知することで、車両の位置ズレを解消させて、充電部と給電部との位置が充電可能な位置になったことが検知されると充電を開始するものある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−182212号公報
しかしながら、従来のシステムでは、給電部の場所が一義的に決まっているため、例えば、車両側の受電部の配置を移動してしまった場合、受電部と給電部との位置関係が把握できなくなってしまい、位置合わせに係る利用者の負担が増加すると共に充電効率が低下してしまう虞がある。
そして、従来のシステムでは、全ての電気自動車で受電部の配置統一が要求されるため、装置レイアウトの自由度が低下しまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、非接触式の充電を行う受電部の配置自由度を向上しつつ正確且つ容易に受電部と給電部との位置合わせが可能な電気自動車を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、走行モータ(例えば、実施形態における走行モータ2)と、前記走行モータへ供給される電力を蓄電する蓄電装置(例えば、実施形態における高圧バッテリ6)と、床下に配置された受電部(例えば、実施形態における受電コイル8)と、車室内に設けられるモニタ(例えば、実施形態におけるモニタ17)に車両の走行情報を表示するナビゲーションシステム(例えば、実施形態におけるナビゲーションシステム16)とを備えた非接触充電式の電気自動車(例えば、実施形態における電気自動車1,100)において、前記受電部近傍または前記受電部と一体的に設けられ、前記床下に路面方向を向いて設置される床下カメラ(例えば、実施形態における床下カメラ12、第1床下カメラ12a、第2床下カメラ12b)と、路上に配置される給電部(例えば、実施形態における給電コイル9)の接近を検知する接近検知手段(例えば、実施形態における接近検知手段20)と、前記接近検知手段により前記給電部への接近を検知した場合に、前記モニタに前記床下カメラの映像を写すように切り換えるモニタ表示情報切り換え手段(例えば、実施形態におけるモニタ表示情報切り換え手段21)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記モニタが、前記受電部の仮想位置(例えば、実施形態におけるターゲットマーク25)を表示することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載の発明において、前記モニタが、前記仮想位置から前記給電部までのズレ量を表示することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明において、車両後方を撮影するバックビューカメラ(例えば、実施形態におけるバックビューカメラ11)を設け、該バックビューカメラにより撮影された映像範囲と、前記床下カメラにより撮影された映像範囲との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載の発明において、前記接近検知手段は、前記バックビューカメラにより前記給電部の映像が捉えられなくなった場合、又は、前記床下カメラにより前記給電部の映像を捉えた場合に、該給電部の接近を検知することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項4に記載の発明において、前記モニタは、シフト位置が後退の位置にある場合に、表示領域を分割して前記バックビューカメラと前記床下カメラとの映像を同時に表示することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、走行モータと、前記走行モータへ供給される電力を蓄電する蓄電装置と、床下に配置された受電部と、車室内に設けられるモニタに車両の走行情報を表示するナビゲーションシステムとを備えた非接触充電式の電気自動車において、前記受電部と一体的に設けられ、前記床下に路面方向を向いて設置される床下カメラを備え、前記モニタは、前記床下カメラの映像を表示するとともに、前記受電部位置を前記モニタ上で把握するための表示を行うことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載の発明において、前記モニタは、前記床下カメラにおける前記受電部の仮想位置を表示することを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項7又は8に記載の発明において、前記モニタは、前記受電部と路上に配置される給電部との水平方向におけるズレ量を表示することを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項7乃至9の何れか一項に記載の発明において、路上に配置される給電部の接近を検知する接近検知手段と、該接近検知手段により前記給電部への接近を検知した場合に、前記モニタに前記床下カメラの映像を写すように切り換えるモニタ表示情報切り換え手段とを備えることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載の発明において、前記モニタの表示を前記床下カメラの映像に切換える切換操作手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、床下に受電部が配置され、接近検知手段によって路上の給電部への接近が検知された場合に、モニタ表示情報切り換え手段によって床下カメラの映像をナビゲーションシステムのモニタに映すように切り換えることで、ユーザはモニタの映像を視認しながら受電部が給電部と対向するように操舵して誘導することができる。したがって、車両の床下における受電部の配置自由度が向上するため、車両の床下における装置レイアウトの自由度を向上させることができる効果がある。
さらに、ユーザが、モニタの映像を視認しながら受電部と給電部との位置合わせを容易に行うことができるので、利用者の負担を軽減するとともに、受電部と給電部とを正確に位置合わせすることができるので、充電効率の低下を防止することができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、仮想位置と給電部との位置をモニタ上で一致させることで受電部と給電部とが対向配置されるため、より確実な位置あわせが可能となり更なるユーザの負担軽減を図ることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2の効果に加え、仮想位置と給電部との位置ズレをユーザがズレ量として認識可能なため、より正確に位置あわせを行うことができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3の何れか一項の効果に加え、バックビューカメラ11と床下カメラとの撮影範囲の一部が重なっていることで、バックビューカメラにより撮影される給電部をモニタで視認しながら車両を後退させ、車両に給電部が徐々に接近してバックビューカメラの撮影エリア外に給電部が出てしまったときには、当該給電部が床下カメラの撮影エリア内にあるので、ユーザが給電部を見失うことを抑制してスムーズに給電部と受電部との位置あわせを行うことができる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、請求項4の効果に加え、バックビューカメラにより給電部の映像が捉えられなくなった場合や床下カメラによって給電部の映像を捉えた場合に、給電部が車両に接近したことを検知できるので、モニタの映像から給電部を見失うことなしに受電部と給電部との位置決めをスムーズに行うことができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、請求項4の効果に加え、車両のシフト位置が後退の位置にある場合に、モニタの表示領域が分割されて、バックビューカメラの映像と、床下カメラの映像とが同時に表示されるため、ユーザが各カメラの映像により円滑に給電部を追跡することができるため、安全に受電部と給電部との位置決めを行うことができる効果がある。
請求項7に記載した発明によれば、床下に受電部が配置され、ユーザはモニタの映像を視認しながら受電部が給電部と対向するように操舵して誘導することができるため、車両の床下における受電部の配置自由度が向上し、したがって、車両の床下における装置レイアウトの自由度を向上させることができる効果がある。
さらに、ユーザが、モニタに表示される床下カメラの映像における受電部の仮想位置もしくは受電部と路上に配置される給電部の水平方向におけるズレ量を視認しながら受電部と給電部との位置合わせを容易に行うことができるので、利用者の負担を軽減するとともに、受電部と給電部とを正確に位置合わせすることができ、したがって、充電効率の低下を防止することができる効果がある。
請求項8に記載した発明によれば、請求項7の効果に加え、仮想位置と給電部との位置をモニタ上で一致させることで受電部と給電部とが対向配置されるため、より確実な位置あわせが可能となり更なるユーザの負担軽減を図ることができる効果がある。
請求項9に記載した発明によれば、請求項7又は8の効果に加え、仮想位置と給電部との位置ズレをユーザがズレ量として認識可能なため、より正確に位置あわせを行うことができる効果がある。
請求項10に記載した発明によれば、請求項7乃至9の何れか一項の効果に加え、接近検知手段によって路上の給電部への接近が検知された場合に、モニタ表示情報切り換え手段によって床下カメラの映像をナビゲーションシステムのモニタに映すように自動的に切り換えられるので、ユーザの負担を軽減することができる効果がある。
請求項11に記載した発明によれば、請求項7乃至10の何れか一項の効果に加え、ユーザが床下カメラの映像を見たいと思うときにモニタの表示を切換操作手段により切換えることができるので、利便性の向上を図ることができる効果がある。
本発明の第1実施形態における電気自動車の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における電気自動車の位置決めECUの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるモニタに表示されるバックビューカメラの映像の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるモニタに表示される床下カメラの映像の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態における位置決めECUの制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における電気自動車の概略構成を示す側面図である。 本発明の第2実施形態におけるズレ量が規定値よりも大きい場合の床下カメラの映像の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるズレ量が規定値以下の場合の床下カメラの映像の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態における図5に相当するフローチャートである。 本発明の第3実施形態における図6に相当する側面図である。 本発明の第3実施形態における図10のA方向から見た矢視図である。 本発明の第3実施形態における図5に相当するフローチャートである。 本発明の第4実施形態における電気自動車の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における図5に相当するフローチャートである。 本発明の第4実施形態における電気自動車の遷移を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の他の実施例におけるモニタの表示例を示す図である。 本発明の第1,2実施形態の他の実施例におけるモニタの表示例を示す図である。 本発明の第1,2実施形態の他の実施例における床下カメラの配置を示す下面図である。 本発明の第1〜第4実施形態の他の実施例におけるズレ量の表示例を示す図である。
次に、この発明の実施形態における電気自動車について図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、この実施形態の電気自動車1の概略構成を示している。
電気自動車1は、走行モータ(MOT)2を備え、この走行モータ2の駆動力がギヤ(不図示)を介して左右の駆動輪4,4に配分されて伝達されるようになっている。また電気自動車1の減速時に駆動輪4,4から走行モータ2側に駆動力が伝達されると、走行モータ2が発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。
走行モータ2は、例えばDCブラスレスモータ等とされ、この走行モータ2の駆動及び発電を制御するインバータ(不図示)に接続されている。インバータには、走行モータ2と電力の授受を行う高圧バッテリ6が接続されている。
高圧バッテリ6は、後部座席下やフロアパネルの近傍に配置されており、非接触式の充電を行う受電ユニット(不図示)が接続されている。この受電ユニットは、フロアパネルの下面等の床下に取り付けられた受電コイル8を備え、電磁誘導によって受電コイル8に生じる電力を直流変換して高圧バッテリ6の充電を行う。ここで、床下とは、フロアパネルよりも下方を意味する。
駐車場などの車室外には非接触式の充電により高圧バッテリ6を充電するための充電設備(不図示)が設けられ、所定の駐車エリアの地面(路面)に給電コイル9が埋設などにより設置されている。受電コイル8と給電コイル9とを対向配置した状態で給電コイル9に交流電流を流すと、給電コイル9からの電磁誘導の影響により受電コイル8に交流電流が流れる。
電気自動車1は、車両後方を撮影するバックビューカメラ(CCD_Rr)11と、車両下方を撮影する床下カメラ(CCD_UND)12とを備えている。これらカメラはCCD等のカメラであって、それらの撮影データを位置決めECU15へ出力する。床下カメラ12は主に駐車エリア内の地面に設置された給電コイル9を撮影するためのカメラであり、略鉛直下方を向いて設置されている。バックビューカメラ11は、運転者から視認が困難な車両後方のやや下側を向いて設置される。なお、床下カメラ12の配置は、受電コイル8の近傍であればよいが、電気自動車1が駐車エリアに後退しながら進入する頻度が高いことから、車両の床下に設置される受電コイル8の幅方向略中央の車両前方側に隣接配置されるのが好ましい。
位置決めECU15は、受電コイル8と給電コイル9との位置合わせ操作を支援すべく、ナビゲーションシステム16のモニタ17の表示制御を行い、充電コイルと給電コイル9との位置あわせを行う際に、モニタ17の表示を、通常のナビゲーション画面から床下カメラ12やバックビューカメラ11の映像へ切り換えて表示する制御を行う。モニタ17は、例えば車室内のセンターコンソール上方等に設置される。
また位置決めECU15には、シフト位置を検知するシフトポジションセンサ18が接続され、シフト位置、例えば後退(例えば、「R」)や前進(例えば「D」)等を検知可能になっている。ここで、上記ナビゲーションシステム16は、通常時は、GPS衛星から受信したGPS信号等に基づき車両の現在位置を求め、車両の現在位置と予め記憶している地図データとによりマップマッチングの処理を実行し、例えば操作者の入力操作などに応じて設定された目的地に対して経路探索や経路誘導などの処理を実行する。そして、経路誘導に係る映像や音声をモニタ17およびスピーカ(図示略)により出力させる。
位置決めECU15は、電気自動車1へ給電コイル9が接近したことを検出する接近検知手段20と、該接近検知手段20の検知結果に基づきモニタ17を切り換え制御するモニタ表示情報切り換え手段21を備えている。
接近検知手段20は、バックビューカメラ11や床下カメラ12の映像から画像処理により給電コイル9を抽出することで給電コイル9を検出する。また接近検知手段20は、例えば、電気自動車1の後退時に、バックビューカメラ11によって捉えられていた給電コイル9の映像が撮影範囲を外れた場合や、床下カメラ12により給電コイル9の映像を捉えた場合に、電気自動車1へ給電コイル9が接近したことを検出する。ここで、給電コイル9の接近検知は様々な手法を用いることができ、例えば、給電コイル9に近距離通信が可能な無線装置を取り付けて、給電コイル9と電気自動車1側の無線装置との回線が確立されたと判定された場合に、接近検知手段20によって給電コイル9の接近を検出するようにしてもよい。
モニタ表示情報切り換え手段21は、接近検知手段20により給電コイル9の接近が検出されると、ナビゲーションシステム16のモニタ17の表示を、通常のナビゲーション画面から床下カメラ12の映像へ切り換える制御を行う。なお、モニタ表示情報切り換え手段21により、例えば、バックビューカメラ11で給電コイル9の映像が捉えられた時点でモニタ17の表示をバックビューカメラ11の映像に一旦切り換え、給電コイル9の接近が検出された時点でさらに床下カメラ12の映像に切り換える制御を行うようにしてもよい。また、床下カメラ12の映像へ切り換えるためのボタン等の切換操作手段を設けて接近検知手段20の検知結果に関わらずユーザにより切換操作手段が操作された際にモニタ表示情報切り換え手段21によってモニタ17の表示を床下カメラ12の映像に切り換えるようにしてもよい。このように切換操作手段を設けた場合、ユーザが床下カメラ12の映像を見たいと思うときにモニタ17の表示を切換えることができるので利便性向上を図ることができる。
図3はバックビューカメラ11により給電コイル9の映像を捉えている場合のモニタ映像の一例を示している。図3に示すモニタ17には、白線で区画された駐車エリアAへ電気自動車1を誘導するためのラダー状の誘導線Lが表示される。この誘導線Lは、車幅位置を示す前後誘導線Laと、車両後端からの距離を示す左右誘導線Lbとで構成されており、これら前後誘導線Laと左右誘導線Lbとを基準にしてユーザが映像を視認することによって、自車位置に対する駐車エリアAの各位置が把握し易くなっている。
一方、図4は床下カメラ12により給電コイル9の映像を捉えている場合のモニタ映像の一例を示している。この図4に示すように、床下カメラ12の映像に切り換えられた場合、モニタ17には、位置決めECU15の表示制御によって受電コイル8の位置に相当する仮想位置であるターゲットマーク25がモニタ17の略中央に表示される。ターゲットマーク25が給電コイル9に重なるようにユーザが電気自動車1を運転して操舵および後退させ、ターゲットマーク25の位置と給電コイル9の位置とがモニタ17上で一致すると、実際の受電コイル8の中心と給電コイル9の中心とが互いに鉛直方向に存在して対向した状態になる。受電コイル8の配置は車種や仕様によって異なる場合があるため、自車の受電コイル8の位置に応じたターゲットマーク25の位置の情報が予め不揮発性のメモリなどの記憶手段(不図示)に記憶されている。
位置決めECU15は、床下カメラ12の映像を表示する際に、モニタ17の画面隅部に、ターゲットマーク25の中心位置26と給電コイル9の映像の中心位置27との水平方向のズレ量(例えば、○○cmなど)を表示する。このズレ量は、上述した位置決めECU15により検出された給電コイル9の位置と予め設定された受電コイル8(又はターゲットマーク25)の位置とに基づき算出される。位置決めECU15は算出されたズレ量が予め設定されたズレ量の規定値よりも小さくなると、ナビゲーションシステム16のモニタ17やスピーカ(不図示)により受電コイル8と給電コイル9とが適正に対向した旨の報知出力(例えば、モニタ17への「OK」表示など)を実施する。
この実施形態における電気自動車1は上述した構成を備えており、次にこの電気自動車1の位置決めECU15による制御処理について図5のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、通常のナビゲーションシステム16の画面がモニタ17へ表示された状態で、シフトポジションセンサ18の検出結果に基づきシフト位置がリバース(R)すなわち、後退位置にあるか否かを判定する(ステップS001)。シフト位置が後退ではない場合には(ステップS001でNo)、給電コイル9が接近しているか否かを判定して(ステップS002)、接近していない場合には(ステップS002でNo)通常のナビゲーションシステム16の画面の表示を継続し再度シフト位置を判定し、給電コイル9が接近している場合には(ステップS002でYes)前進により給電コイル9が車体に接近しているので、モニタ17の表示を切り換えて床下カメラ12で撮影された映像を表示する(ステップS004)。
一方、シフト位置が後退にあると判定された場合は(ステップS001でYes)、モニタ表示をバックビューカメラ11の映像に切り換え(ステップS003)、給電コイル9が接近しているか否かを判定する(ステップS004)。給電コイル9が接近していない場合は(ステップS004でNo)接近するまでモニタ17へバックビューカメラ11の映像を表示し、給電コイル9が接近している場合には(ステップS004でYes)、モニタ17の表示をバックビューカメラ11の映像から床下カメラ12の映像へ切り換える(ステップS005)。
次いで、受電コイル8の位置を示すターゲットマーク25と給電コイル9の位置とのズレ量を算出し(ステップS006)、このズレ量の情報をモニタ17へ表示する(ステップS007)。また、ズレ量が規定値以下でない場合には(ステップS008)上述したズレ量算出(ステップS006)に戻り上述した処理を繰り返す。一方、ズレ量が予め設定された規定値以下になった場合(ステップS008でYes)、受電コイル8と給電コイル9とが適正に対向配置された旨を、モニタ17への「OK」表示やスピーカからの音声出力などによってユーザへ報知し(ステップS009)、この一連の制御処理を一旦終了する。なお、図5のフローチャートでは、後退により電気自動車1を駐車エリアに進入させる際に、モニタ17をバックビューカメラ11の映像に一旦切り換え、その後に床下カメラ12へ切り換える場合を一例にして説明したが、バックビューカメラ11の映像に基づく接近検知を行わない場合は、バックビューカメラ11の映像への切り換えを省略してもよい。
したがって、上述した第1実施形態の電気自動車1によれば、受電コイル8が電気自動車1の床下に配置され、接近検知手段20によって地面の給電コイル9への接近が検知されると、モニタ表示情報切り換え手段21によって床下カメラ12の映像をナビゲーションシステム16のモニタ17に映すように切り換えることで、ユーザがモニタ17の映像を視認しながら受電コイル8が給電コイル9と対向するように電気自動車1を転舵および、後退又は前進させて誘導することができるため、受電コイル8の配置が電気自動車1の床下であれば比較的自由に配置を決定することができ、この結果、装置レイアウトの自由度を向上することができる。
さらに、ユーザがモニタ17の映像を視認しながら受電コイル8と給電コイル9との位置合わせを容易に行うことができるので、利用者の負担を軽減するとともに、受電コイル8と給電コイル9とを正確に位置合わせすることができるので、充電効率の低下を防止することができる。
そして、受電コイル8の仮想位置であるターゲットマーク25と給電コイル9との位置をモニタ17上で一致させることで受電コイル8と給電コイル9とが対向配置されるため、より確実な位置あわせが可能となり更なるユーザの負担軽減を図ることができる。
また、ズレ量をモニタ17の画面上に表示することで、ターゲットマーク25の中心位置と給電コイル9との中心位置との水平方向のズレ量を、ユーザが数値として認識可能になるため、より正確な位置合わせを行うことができる。
次に、この発明の第2実施形態における電気自動車1について図面を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、常に駐車エリアAへ後退しながら進入する場合を想定し、床下カメラ12とバックビューカメラ11との撮影範囲の最適化を図ったものである。この第2実施形態における電気自動車1の構成については、上述した第1実施形態の図2を援用して第1実施形態と同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する(以下、第3実施形態も同様)。
図6に示すように、電気自動車1の床下には、受電コイル8と、高圧バッテリ6と、床下カメラ12とが設置されている。また、電気自動車1の車体後部にはバックビューカメラ11が設置され、車室内にはナビゲーションシステム16のモニタ17が設置されている。バックビューカメラ11は、斜め下後方を向いて設置され、その撮影範囲(図6中鎖線で示す)が略鉛直下方から略水平後方までの範囲となっている。
床下カメラ12は、受電コイル8の幅方向略中央の車両前方側に配置され、バックビューカメラ11と同様に斜め下後方を向いて設置されている。また床下カメラ12の撮影範囲(図6中鎖線で示す)は、受電コイル8の前方側の下方から、バックビューカメラ11の撮影範囲の車両前後方向における前方側の前部と重る範囲まで設定される。つまり、図7に示すように、電気自動車1が後退しながら駐車エリアへ進入する際、地面に設置された給電コイル9が車体の下方に入り込む直前に、給電コイル9の映像がバックビューカメラ11と床下カメラ12との両方で捉えられることとなる。
次に第2実施形態の位置決めECU15による、制御処理について図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一処理については同一符号を付して重複する説明を省略する(以下、第3実施形態のフローチャートも同様)。
まず、位置決めECU15(図2参照)は、シフトポジションセンサ18により後退位置が検出されると(ステップS001でYes)、モニタ17をバックビューカメラ11の映像に切り換えて(ステップS003)、例えば、バックビューカメラ11により捉えられた給電コイル9を画像処理により検出して車体への給電コイル9の接近が接近検知手段20により検知されると(ステップS004でYes)、モニタ表示情報切り換え手段21によってモニタ17の映像をバックビューカメラ11から床下カメラ12に切り換えることとなる(ステップS005)。
また、位置決めECU15は、第1実施形態と同様に、モニタ17の床下カメラ12の映像に、受電コイル8の鉛直下方の地面上に仮想位置を示すターゲットマーク25を表示させ(図7参照)、さらに、このターゲットマーク25の中心と給電コイル9の中心との現在のズレ量を算出して(ステップS006)モニタ17の隅部に表示させ(ステップS007)、図8に示すように、ターゲットマーク25と給電コイル9との各中心位置が略一致してズレ量が規定値以下となったときに(ステップS008でYes)、ナビゲーションシステム16のモニタ17やスピーカを介して受電コイル8と給電コイル9とが適正に対向した旨の報知出力を行う(ステップS009)。
したがって、上述した第2実施形態の電気自動車1によれば、とりわけバックビューカメラ11と床下カメラ12とを撮影範囲の一部が重なるように配置していることで、バックビューカメラ11により撮影される給電コイル9をモニタ17で視認しながら電気自動車1を後退させ、給電コイル9が電気自動車1に徐々に接近してバックビューカメラ11の撮影エリアから外れてしまったときには、当該給電コイル9が床下カメラ12の撮影エリア内にあるので、モニタ17の表示をバックビューカメラ11の映像から床下カメラ12の映像に切り換えた際にユーザが給電コイル9を見失うことを抑制してスムーズに給電コイル9と受電コイル8との位置合わせを行うことができる。
次に、この発明の第3実施形態の電気自動車1について図10、図11を参照しながら説明する。なお、この第3実施形態は、第2実施形態の構成に、第2床下カメラ12bを追加したものである。
図10、図11に示すように、この第3実施形態の電気自動車1には、車両後部の床下に受電コイル8が設置され、この受電コイル8の幅方向略中央の車両前後方向にそれぞれ第1床下カメラ12aと第2床下カメラ12bとが設置されている。第1床下カメラ12aは、上述した第2実施形態の床下カメラ12と同様に、受電コイル8の前方側に斜め下後方を向いて設置されている。第2床下カメラ12bは、受電コイル8に対して第1床下カメラ12aと車両前後方向で対称な位置に斜め下前方を向いて設置されている。つまり、この第2床下カメラ12bの撮影範囲は、第1床下カメラ12aと車両前後方向で略対称な範囲となる。なお、この実施形態の電気自動車1では、受電コイル8を車両後部の床下に配置する一例を示しているが、この配置に限られるものではない。
位置決めECU15は、接近検知手段20によって給電コイル9の接近を検知し、このときのシフトポジションセンサ18の検出結果に基づき、シフトが後退位置にある場合には、モニタ17をバックビューカメラ11の映像から第1床下カメラ12aの映像へ切り換える一方、シフトが前進位置(例えば、「D」など)にある場合には、モニタ17を通常のナビゲーション画面から第2床下カメラ12bの映像へ切り換える。ここで、電気自動車1が前進しながら給電コイル9に接近する場合には、ユーザはフロントウィンドウガラス越しに給電コイル9を目視することができるため、フロントビューカメラ(不図示)の映像をモニタ17へ表示する制御を行わない。
第3実施形態の電気自動車1は上記構成を備えており、次にこの電気自動車1の動作について図12のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、通常のナビゲーションシステム16の画面がモニタ17へ表示された状態で、給電コイル9の探索を開始し(ステップS101)、給電コイル9が車体に接近しているか否かを判定する(ステップS102)。
給電コイル9に接近していないと判定された場合は(ステップS102でNo)、給電コイル9の探索を継続し、接近していると判定された場合は(ステップS102でYes)、シフトポジションセンサ18の検出結果に基づき電気自動車1が駐車エリアへ進入する方向が前進によるものかを判定する(ステップS103)。前進による進入ではない場合(ステップS103でNo)、電気自動車1が後退しながら駐車エリアへ進入するので、第1床下カメラ12aの映像をモニタ17へ表示させる一方、前進による進入である場合は(ステップS103でYes)、第2床下カメラ12bの映像をモニタ17へ表示させる。
そして、第1の実施形態のステップS006〜S009と同様のズレ量に係る制御処理を行った後、この一連の制御処理を一旦終了する。
したがって、上述した第3実施形態の電気自動車1によれば、斜め下後方を向いた第1床下カメラ12aおよび斜め下前方を向いた第2床下カメラ12bをそれぞれ設けて、電気自動車1の進行方向に応じて切り換えて撮影することで、電気自動車1が給電コイル9に接近する際に電気自動車1の進行方向が前進および後退の何れの場合であっても、迅速に給電コイル9の映像を捉えてモニタ17へ表示することができる。
次にこの発明の第4実施形態における電気自動車100について図面を参照しながら説明する。なお、この第4実施形態における電気自動車100は、上述した第1実施形態の構成に、自立走行により自動的に駐車エリアへ誘導するいわゆる自動パーキングアシストシステムを設けて、上述した受電コイル8および給電コイル9の位置あわせを自動化するものである。よって上述した各実施形態の電気自動車1と同一部分に同一符号を付して説明する。
図13は、第4実施形態における電気自動車100の概略構成を示している。電気自動車100は、第1実施形態と同様に、走行モータ2を備えており、この走行モータ2は駆動及び発電を制御するインバータ5に接続されている。インバータ5は、IGBTなどのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備し、パルス幅変調による制御が行われる。
インバータ5は、駆動時に走行モータ2に供給される供給電力や、回生作動による発電時に走行モータ2から出力される出力電力の授受を行う高圧バッテリ6に接続されている。またインバータ5は、電子制御装置であるEV_MGECU37からの制御指令を受けて走行モータ2の駆動および発電を制御し、例えば走行モータ2の駆動時には、EV_MGECU37から出力されるトルク指令に基づき、高圧バッテリ6から出力される直流電力を3相のPWM出力に変換して走行モータ2を駆動制御する一方、走行モータ2の発電時には、走行モータ2から出力される3相の交流電力を直流電力に変換して高圧バッテリ6を充電制御する。
高圧バッテリ6は、後部座席下や車両の床下などに配置され、電磁誘導によって受電コイル8に生じた電力を直流変換して高圧バッテリ6の充電を行う受電ユニット(不図示)が接続されている。一方、所定の駐車エリアAの地面には、第1実施形態と同様に、給電コイル9が設置され、受電コイル8と給電コイル9とが適正に対向配置されて給電コイル9に交流電流が流されると電磁誘導によって受電コイル8に交流電流が流れる。
電気自動車1は、電動パワーステアリング装置(以下、単にEPSと称す)を構成する操舵補助を行うDCブラスレスモータ等のEPS用モータ30と、このEPS用モータ30の駆動制御をパルス幅変調(PWM)などにより制御するEPS用インバータ31と、その駆動制御を行うEPS_ECU32と、フィードバック制御用のステアリングセンサ33(STRG_SENS)とを備える。電気自動車1は、EPS用モータ30の駆動によりユーザによる操舵なしで転舵が可能となっている。
さらにEPS用インバータ31には低圧バッテリである12Vバッテリ34が接続されており、12Vバッテリ34と高圧バッテリ6との間には、高圧から低圧、低圧から高圧にそれぞれ電圧変換を行うDC/DCコンバータ(D/V)35が介装されている。12Vバッテリ34は、このDC/DCコンバータ35によって高圧系からの電圧変換により充電可能となっている。
電気自動車100は、さらに自動的に後退による駐車エリアへの進入を行う自動パーキングアシストシステムを構成する自動パーキングアシストECU36搭載している。自動パーキングアシストシステムは、駐車エリアAの目標物例えば、白線や壁に対する自車の相対的な位置を検知するために電気自動車100の周囲を撮影する複数のCCD等のカメラを備えている。ここで、駐車エリアである自宅のガレージや車庫などの周囲に目標物がない場合には、白線テープなどの簡易なもので予め区画すればよく、また、自宅の場合は、予め周囲状況や給電コイル9の位置などの情報を入力しておくのが好ましい。
複数のカメラは、上述したバックビューカメラ11、床下カメラ12に加えて、車体の前方と左右を撮影可能なカメラを含み、その撮影データが自動パーキングアシストECU36へ入力される。自動パーキングアシストECU36は、入力された床下カメラ12の映像を位置決めECU15へ出力する。ここで、この第4実施形態の床下カメラ12は上述した第1実施形態又は第2実施形態の床下カメラ12と同様の構成であり、電気自動車100の床下に設置される受電コイル8の幅方向略中央の車両前方側に隣接配置される。なお、図13のブロック図では、図示都合上、車体の床下を撮影する床下カメラ12および、車体の後方を撮影するバックビューカメラ11のみを示し、他のカメラを省略している。
位置決めECU15は、上述した第1実施形態と同様に、シフトポジションセンサ18が接続され、接近検知手段20とモニタ表示情報切り換え手段21とをそれぞれ備えている。位置決めECU15は、電気自動車100の後退時に接近検知手段20により給電コイル9の接近が検出されると、モニタ表示情報切り換え手段21によりナビゲーションシステム16のモニタ17を床下カメラ12の映像に切り換える制御を行う。また位置決めECU15には、ABS(アンチロックブレーキシステム)の制動制御を行うABS_ECU39を介してABSセンサ(SENS)40が接続され、このABSセンサ40により検出される自車の車輪速の情報が入力されると、この車輪速の情報を自動パーキングアシストECU36へ出力する。なお、図13では、図示都合上、接近検知手段20とモニタ表示情報切り換え手段21とを省略している
また位置決めECU15は、床下カメラ12の映像に基づき、給電コイル9(ターゲットマーク25)の中心位置と受電コイル8の中心位置との水平方向のズレ量を算出して、このズレ量を床下カメラ12の映像を表示する際のモニタ17の隅部に表示し、ユーザからの誘導要求が位置決めスイッチ(SW)38から入力されている場合には、このズレ量の情報を自動パーキングアシストECU36へ出力する。
自動パーキングアシストECU36は、ズレ量の情報が位置決めECU15から入力されると、このズレ量が、予め設定された所定のズレ量以下となるような車両軌道を求め、この軌道に沿って電気自動車100が後退して停車するようにEV_MGECU37およびEPS_ECU32へ制御指令を出力して、電気自動車100のモータ走行および転舵制御を行う。ここで、自動パーキングアシストECU36は、電気自動車100が後退しているときにステアリングセンサ33およびABSセンサ40の検出結果に基づき車輪速および舵角のフィードバック制御を行っている。
第4実施形態における電気自動車100は上述した構成を備えており、次に、この自動パーキングアシストECU36を利用した位置決めECU15の制御処理について図14のフローチャートおよび図15を参照しながら説明する。ここで、図15は、フローチャートに対応した電気自動車100の動き示した図であり、それぞれ図中の矢印で示した順番に電気自動車100の制御状態が遷移する。なお、図15の説明では、電気自動車100の各状態を、図15左上、図15右上、図15左中、図15右中、図15左下、および、図15右下と称して説明する。
まず、図15左上に示すように電気自動車100が駐車場内に進入し、ABSセンサ40により検出される車輪速の情報に基づき電気自動車100が停止したか否かを判定すると共に位置決めスイッチ38が操作されたか否かを判定する(ステップS301およびステップS302)。電気自動車100が停止していない又は位置決めスイッチ38が操作されていないと判定された場合には(ステップS301でNo又はステップS302でNo)、これらの判定処理を繰り返し、図15右上に示すように電気自動車100が停止し、且つ、位置決めスイッチ38の操作がされたと判定された場合には(ステップS301でYes且つステップS302でYes)、位置決め条件として駐車位置などを認識して(ステップS304)、パーキングアシスト制御を開始して(ステップS305)、図15左中に示すように、図15中白線で区画された一の駐車エリアAへ電気自動車100が収まるように軌道Rに沿って電気自動車100を自動で後退させる。ここで、パーキングアシスト制御を開始するための位置決め条件としては、電気自動車100の後方に駐車エリアAが存在し、駐車エリアAの長手方向に対して電気自動車100の長手方向が略垂直になっていることが必要となる。
次いで、電気自動車100への給電コイル9の接近が検出されたか否かを判定し(ステップS305)、給電コイル9の接近が検出されない場合には、パーキングアシストの制御処理を継続し(ステップS305でNo)、一方、図15右中に示すように駐車エリアA内に給電コイル9が存在しており給電コイル9の接近が検出された場合には、受電コイル8と給電コイル9との位置決めを開始して(ステップS306)、図15左下に示すようにモニタ17の表示を床下カメラ12の映像へ切り換える。
そして、上述した第1実施形態のステップS006と同様に、受電コイル8の位置を示すターゲットマーク25と給電コイル9の位置とのズレ量を算出し(ステップS307)、ズレ量が規定値以下となったか否かを判定する(ステップS308)。ズレ量が規定値以下となっていない場合には、ズレ量の算出(ステップS307)に戻り上述した処理を繰り返し、ズレ量が規定値以下となった時点で図15右下に示すように、電気自動車100を停止させて駐車完了の報知(モニタ17へのOK表示等)を行う(ステップS309)。
したがって、上述した第4実施形態の電気自動車100によれば、ユーザが駐車場内において所定の位置決め条件を満たすように電気自動車100を停車させて、位置決めスイッチ38を操作するだけで、自動パーキングアシストECU36によって走行モータ2とEPS用モータ30とが駆動制御されて、受電コイル8と給電コイル9との配置が最適位置となるように電気自動車100が移動されて停車されるので、ユーザの負担を増加すること無しに充電効率を向上させて省エネルギー化を図ることができる。
なお、この発明は上述した各実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した各実施形態では受電コイル8および給電コイル9を用いて非接触式の充電を行う場合について説明したが、地面の送電電極および車両床下の受電電極間でマイクロ波を用いて送電する非接触式の充電を行う電気自動車についても適用可能である。
また、上述した第1実施形態では、モニタ17の画面にターゲットマーク25を表示する場合について説明したが、この構成に限られず、例えば、図16に示すようにターゲットマーク25を省略してもよい。この場合も、ユーザはズレ量を見ながら給電コイル9がモニタ17の略中央位置となるように電気自動車1を移動させることで、受電コイル8と給電コイル9とを対向させることが可能になる。
さらに、上述した第1実施形態および第2実施形態における他の実施例として、モニタ17の画面を分割して、例えば図17に示すように、バックビューカメラ11の映像と床下カメラ12の映像とを同時に表示可能なように構成してもよい。このように構成することで、シフト位置が後退の位置にある場合に、モニタ17の表示領域が分割され、ユーザがバックビューカメラ11の映像と床下カメラ12の映像とが同時に視認可能になるためユーザがバックビューカメラ11および床下カメラ12の各映像で捉えられた給電コイル9を円滑に追跡することができるため、安全に受電コイル8と給電コイル9との位置決めを行うことができる。
さらに、上述した第1実施形態および第2実施形態では、床下カメラ12を受電コイル8の近傍に配置した場合について説明したが、図18に示すように、受電コイル8と一体的に設けるようにしてもよい。
そして、上述した第1〜第4実施形態では、モニタ17にズレ量を数値で表示する場合について説明したが、ユーザがズレ量を認識できる表示であれば数値表示に限られず、例えば図19に示すように、色の濃淡や色の変化によりズレ量を表示するようにしてもよい。図19では色が濃くなるほど接近すなわち、ズレ量が少なくなる一例を示している。
また、接近検知手段20を設けて給電コイル9の接近を検知した場合にモニタ表示情報切換手段21によりモニタ17の表示を床下カメラ12又は床下カメラ12a,12bの映像へ自動的に切り換える場合について説明したが、切換操作手段を設けた場合には接近検知手段20を省略するようにしてもよい。
また、上記第4実施形態の電気自動車100では自動パーキングアシストシステムを搭載する場合について説明したが、自動パーキングアシストシステムに限られず、ユーザが操作すること無しに電気自動車の走行モータ2および操舵モータの駆動制御により車両を移動可能な自立走行システムを用いても同様に自動的に受電コイル8と給電コイル9との位置あわせを行いバッテリの充電を効率よく行うことが可能となる。
1,100 電気自動車
2 走行モータ
6 高圧バッテリ(蓄電装置)
8 受電コイル(受電部)
9 給電コイル(給電部)
11 バックビューカメラ
12 床下カメラ
12a 第1床下カメラ
12b 第2床下カメラ
16 ナビゲーションシステム
17 モニタ
20 接近検知手段
21 モニタ表示情報切り換え手段
25 ターゲットマーク

Claims (11)

  1. 走行モータと、
    前記走行モータへ供給される電力を蓄電する蓄電装置と、
    床下に配置された受電部と、
    車室内に設けられるモニタに車両の走行情報を表示するナビゲーションシステムとを備えた非接触充電式の電気自動車において、
    前記受電部近傍または前記受電部と一体的に設けられ、前記床下に路面方向を向いて設置される床下カメラと、
    路上に配置される給電部の接近を検知する接近検知手段と、
    前記接近検知手段により前記給電部への接近を検知した場合に、前記モニタに前記床下カメラの映像を写すように切り換えるモニタ表示情報切り換え手段とを備えることを特徴とする電気自動車。
  2. 前記モニタは、前記受電部の仮想位置を表示することを特徴とする請求項1に記載の電気自動車。
  3. 前記モニタは、前記仮想位置から前記給電部までのズレ量を表示することを特徴とする請求項2に記載の電気自動車。
  4. 車両後方を撮影するバックビューカメラを設け、
    該バックビューカメラにより撮影された映像範囲と、前記床下カメラにより撮影された映像範囲との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電気自動車。
  5. 前記接近検知手段は、前記バックビューカメラにより前記給電部の映像が捉えられなくなった場合、又は、前記床下カメラにより前記給電部の映像を捉えた場合に、該給電部の接近を検知することを特徴とする請求項4に記載の電気自動車。
  6. 前記モニタは、シフト位置が後退の位置にある場合に、表示領域を分割して前記バックビューカメラと前記床下カメラとの映像を同時に表示することを特徴とする請求項4に記載の電気自動車。
  7. 走行モータと、
    前記走行モータへ供給される電力を蓄電する蓄電装置と、
    床下に配置された受電部と、
    車室内に設けられるモニタに車両の走行情報を表示するナビゲーションシステムとを備えた非接触充電式の電気自動車において、
    記受電部と一体的に設けられ、前記床下に路面方向を向いて設置される床下カメラを備え、
    前記モニタは、前記床下カメラの映像を表示するとともに、前記受電部位置を前記モニタ上で把握するための表示を行うことを特徴とする電気自動車。
  8. 前記モニタは、前記床下カメラにおける前記受電部の仮想位置を表示することを特徴とする請求項7に記載の電気自動車。
  9. 前記モニタは、前記受電部と路上に配置される給電部との水平方向におけるズレ量を表示することを特徴とする請求項7または8に記載の電気自動車。
  10. 路上に配置される給電部の接近を検知する接近検知手段と、
    該接近検知手段により前記給電部への接近を検知した場合に、前記モニタに前記床下カメラの映像を写すように切り換えるモニタ表示情報切り換え手段とを備えることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の電気自動車。
  11. 前記モニタの表示を前記床下カメラの映像に切換える切換操作手段を備えることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に記載の電気自動車。
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