JP5502702B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、発電機および電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、ジェネレータと、エンジンとジェネレータと駆動輪とに接続された動力分配機構と、駆動輪に接続されたモータと、ジェネレータやモータと電力をやりとりするバッテリとを備え、車両がモータの駆動によりEV走行しているときには、バッテリのSOCの単位時間あたりの変化量などに基づいて推定される車両負荷が設定値以下のときにPegst1をエンジン起動設定値にセットすると共に車両負荷が設定値より大きいときにPegst1より小さなPegst2をエンジン起動設定値にセットし、車両走行のために要求される車両走行要求動力とバッテリの充電のために要求される要求駆動力との和としての車両要求動力がエンジン起動設定値よりも大きくなったときにエンジンを起動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、車両負荷が大きいとき(バッテリの充電量の低下速度が大きいとき)に、車両負荷が小さいとき(バッテリの充電量の低下速度が小さいとき)に比して小さな値をエンジン起動設定値にセットすることにより、エンジンが起動されやすくなるようにし、バッテリの放電や充電が小刻みに繰り返されるようにして、バッテリの大放電や大充電を抑制している。
特開2004−48819号公報
上述のハイブリッド自動車では、車両負荷が小さいとき(バッテリの充電量の低下速度が小さいとき)には、車両負荷が大きいとき(バッテリの充電量の低下速度が大きいとき)に比してエンジンが起動されにくくなりEV走行する時間が長くなりやすいため、EV走行の継続によってバッテリの充電量が大きく低下してしまう場合が生じ得る。
本発明のハイブリッド自動車は、二次電池の蓄電割合が過度に低下するのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1のハイブリッド自動車は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、走行に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段と、前記設定された要求トルクに基づいて車両に要求される車両要求パワーを設定する車両要求パワー設定手段と、前記内燃機関が運転されているときに前記設定された車両要求パワーが停止用閾値未満に至ったときには、該車両要求パワーが該停止用閾値より大きな始動用閾値以上に至るまで前記内燃機関が運転停止された状態で前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関が運転停止されているときに前記設定された車両要求パワーが前記始動用閾値以上に至ったときには、該車両要求パワーが前記停止用閾値未満に至るまで前記内燃機関から出力すべき機関要求パワーが前記内燃機関から出力されると共に前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
前記二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機を備え、
前記始動用閾値は、前記補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に設定され、
前記機関要求パワーは、前記補機の消費電力が小さいほど前記設定された車両要求パワーに比して大きくなる傾向に設定される、
ことを要旨とする。
この本発明の第1のハイブリッド自動車では、二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に始動用閾値を設定する。これにより、補機の消費電力が小さいほど内燃機関が運転停止された状態で電動機からの動力を用いて走行する電動走行によって走行しやすくすることができ、補機の消費電力が大きいほど内燃機関から動力を出力しながら走行する機関走行によって走行しやすくすることができる。そして、補機の消費電力が小さいほど車両に要求される車両要求パワーに比して大きくなる傾向に内燃機関から出力すべき機関要求パワーを設定する。これにより、補機の消費電力が小さく、電動走行によって走行しやすいときには、機関走行によって走行するときに二次電池が比較的大きな電力で充電されるようにすることができるから、二次電池の蓄電割合が過度に低下するのを抑制することができる。この態様の本発明の第1のハイブリッド自動車において、前記停止用閾値は、前記補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に設定される、ものとすることもできる。
本発明の第2のハイブリッド自動車は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、走行に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段と、前記設定された要求トルクに基づいて車両に要求される車両要求パワーを設定する車両要求パワー設定手段と、前記内燃機関が運転されているときに前記設定された車両要求パワーが停止用閾値未満に至ったときには、該車両要求パワーが該停止用閾値より大きな始動用閾値以上に至るまで前記内燃機関が運転停止された状態で前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関が運転停止されているときに前記設定された車両要求パワーが前記始動用閾値以上に至ったときには、該車両要求パワーが前記停止用閾値未満に至るまで前記内燃機関から出力すべき機関要求パワーが前記内燃機関から出力されると共に前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
前記二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機を備え、
前記停止用閾値は、前記補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に設定され、
前記機関要求パワーは、前記補機の消費電力が小さいほど前記設定された車両要求パワーに比して大きくなる傾向に設定される、
ことを要旨とする。
この本発明の第2のハイブリッド自動車では、二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に停止用閾値を設定する。これにより、補機の消費電力が小さいほど内燃機関が運転停止された状態で電動機からの動力を用いて走行する電動走行によって走行しやすくすることができ、補機の消費電力が大きいほど内燃機関から動力を出力しながら走行する機関走行によって走行しやすくすることができる。そして、補機の消費電力が小さいほど車両に要求される車両要求パワーに比して大きくなる傾向に内燃機関から出力すべき機関要求パワーを設定する。これにより、補機の消費電力が小さく、電動走行によって走行しやすいときには、機関走行によって走行するときに二次電池が比較的大きな電力で充電されるようにすることができるから、二次電池の蓄電割合が過度に低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 閾値設定用マップの一例を示す説明図である。 パワー補正値設定用マップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、乗員室の空気調和を行なう空調装置におけるエアコンプレッサ,モータMG1,MG2やインバータ41,42を冷却する図示しない冷却系の冷却液体を循環させる電動ポンプなどの補機90と、インバータ41,42やバッテリ50が接続された電力ライン54に取り付けられて補機90を駆動する駆動回路92と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70と、を備える。
エンジンECU24は、エンジン22を駆動制御するだけでなく、クランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算したりしている。また、モータECU40は、インバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御するだけでなく、回転位置検出センサからの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算したりしている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてバッテリ50に蓄えられている蓄電量の全容量(蓄電容量)に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサ51により検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,電力センサ91からの補機90の消費電力である補機電力Phなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、駆動回路92への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット70によって実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに応じて走行のために駆動軸32に駆動軸32に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸32の回転数(例えば、モータMG2の回転数や車速に換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を設定し、バッテリ50を充放電するためにエンジン22から出力すべきパワーとしての充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正)を走行用パワーPdrv*から減じたものを車両に要求される車両要求パワーPv*として設定する。
続いて、エンジン22が運転中であるか運転停止中であるかを判定し、エンジン22が運転停止中であるときには、車両要求パワーPv*をエンジン22を始動するための始動用閾値Pstartと比較し、車両要求パワーPv*が始動用閾値Pstart未満のときには、モータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTr*をモータMG2から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm2*に設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御により、モータMG2から駆動軸32に要求トルクTr*を出力して走行することができる。以下、このようにエンジン22を運転停止した状態でモータMG2からの動力を用いて走行することを電動走行という。
そして、エンジン22が運転停止中であるときに、車両要求パワーPv*が始動用閾値Pstart以上に至ると、エンジン22を始動し、車両要求パワーPv*にパワー補正値αを加えたものをエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*に設定し、エンジン要求パワーPe*とエンジン22を効率よく動作させる動作ラインとに基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定し、トルク指令Tm1*でモータMG1を駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸32に作用するトルクを要求トルクTr*から減じたトルクをモータMG2のトルク指令Tm2*として設定し、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量調節制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図2に示す。図2では、参考のために、エンジン22の運転効率ηについても一点鎖線で図示した。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。こうした制御により、エンジン22からエンジン要求パワーPe*を効率よく出力して、要求トルクTr*を駆動軸32に出力して走行することができる。以下、このようにエンジン22から動力を出力しながら走行することを機関走行という。
そして、エンジン22が運転中であるときには、車両要求パワーPv*をエンジン22を運転停止するための閾値として始動用閾値Pstartより小さな値が設定された停止用閾値Pstopと比較し、車両要求パワーPv*が停止用閾値Pstop以上のときには、機関走行による走行を継続し、車両要求パワーPv*が停止用閾値Pstop未満に至ると、エンジン22を運転停止し、電動走行によって走行する。
以上、駆動制御について説明した。次に、この駆動制御で用いる始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstop,パワー補正値αについて説明する。これらは、ハイブリッド用電子制御ユニット70により、電力センサ91からの補機90の消費電力である補機電力Phに基づいて設定される。始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopは、実施例では、補機電力Phと始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopとの関係を予め定めて閾値設定用マップとしてROM74に記憶しておき、補機電力Phが与えられると記憶したマップから対応する始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopを導出して設定するものとした。閾値設定用マップの一例を図3に示す。始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopは、図3に示すように、補機電力Phが予め定められた所定電力Ph1(例えば、0.5kWや0.7kWなど)より大きい領域では一定値を設定し、補機電力Phが所定電力Ph1以下の領域では補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に設定するものとした。補機電力Phが小さいときには、補機90の駆動に起因するバッテリ50の蓄電割合SOCの単位時間あたりの低下量が比較的小さくなるため、運転効率ηが低い領域でエンジン22を運転する(図2参照)のを避けるために、補機電力Phが大きいときに比して大きな値を始動用閾値Pstrartや停止用閾値Pstopに設定するものとした。一方、補機電力Phが大きいときには、補機90の駆動に起因するバッテリ50の蓄電割合SOCの単位時間あたりの低下量が比較的大きくなるため、バッテリ50の蓄電割合SOCが過度に低下するのを抑制するために、補機電力Phが小さいときに比して小さな値を始動用閾値Pstrartや停止用閾値Pstopに設定するものとした。このように始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopを設定することにより、補機電力Phが小さいときには電動走行によって走行しやすくなり、補機電力Phが大きいときには機関走行によって走行しやすくなる。なお、実施例では、補機電力Phが大きいときには、補機電力Phが大きいほど小さくなる傾向に始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopを設定したとしてもエンジン22を始動する際の損失やモータMG1によって発電を行なうときの損失などの影響によって車両全体としての効率はそれほど変化しないと考えられると判断し、電動走行の機会をある程度確保するために、一定値を始動用閾値Pstrartや停止用閾値Pstopに設定するものとした。
パワー補正値αは、実施例では、補機電力Phとパワー補正値αとの関係を予め定めてパワー補正値設定用マップとしてROM74に記憶しておき、補機電力Phが与えられると記憶したマップから対応するパワー補正値αを導出して設定するものとした。パワー補正値設定用マップの一例を図4に示す。パワー補正値αは、図示するように、補機電力Phが所定電力Ph1以下の電力として定められた所定電力Ph2より大きい領域では値0を設定し、補機電力Phが所定電力Ph2以下の領域では補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に設定するものとした。前述したように、補機電力Phが小さいときには、補機電力Phが大きいときに比して、電動走行によって走行しやすくなるため、バッテリ50の蓄電割合SOCの単位時間あたりの低下量が比較的小さくても電動走行の継続によってバッテリ50の蓄電割合SOCが大きく低下する場合が生じ得る。実施例では、機関走行によって走行するときに、補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向のパワー補正値αを車両要求パワーPv*に加えてエンジン要求パワーPe*を設定し、設定したエンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*によって走行するようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御することにより、補機電力Phが小さいときに、補機電力Phが大きいときに比して大きな電力によってバッテリ50が充電されるようにすることができる。この結果、補機電力Phが小さく電動走行によって走行しやすいときに、バッテリ50の蓄電割合SOCが過度に低下するのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に始動用閾値Pstartおよび停止用閾値Pstopを設定し、機関走行によって走行するときには、補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に設定したパワー補正値αを車両要求パワーPv*に加えてエンジン要求パワーPe*を設定し、設定したエンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*によって走行するようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するから、補機電力Phが小さく、電動走行によって走行しやすいときに、バッテリ50の蓄電割合SOCが過度に低下するのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、パワー補正値αは、図4に例示したように、補機電力Phが所定電力Ph2より大きい領域では値0を設定し、補機電力Phが所定電力Ph2以下の領域では補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に設定するものとしたが、補機電力Phが所定電力Ph2以下の領域で予め定められた正の所定値を設定するものとしてもよいし、補機電力Phが所定電力Ph2より大きいか否かに拘わらず補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に始動用閾値Pstartおよび停止用閾値Pstopを設定するものとしたが、補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に始動用閾値Pstartを設定すると共に補機電力Phに拘わらず一定値を停止用閾値Pstopに設定するものとしてもよいし、補機電力Phに拘わらず一定値を始動用閾値Pstartに設定すると共に補機電力Phが小さいほど大きくなる傾向に停止用閾値Pstopを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopは、補機電力Phが所定電力Ph1より大きい領域では一定値を設定するものとしたが、補機電力Phが所定電力Ph1より大きいか否かに拘わらず、補機電力Phが大きいほど小さくなる傾向に設定するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「二次電池」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求トルク設定手段」に相当し、要求トルクTr*に駆動軸32の回転数を乗じて得られる走行用パワーPdrv*から充放電要求パワーPb*を減じて車両要求パワーPv*を設定するハイブリッド用電子制御ユニット70が「車両要求パワー設定手段」に相当し、図3の閾値設定用マップを用いて始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstopを設定し、図4のパワー補正値設定用マップを用いてパワー補正値αを設定し、設定した始動用閾値Pstartや停止用閾値Pstop,パワー補正値αを用いてエンジン22を間欠運転しながら走行するよう、エンジン22が運転停止中であるときに車両要求パワーPv*が始動用閾値Pstart以上に至ったときにはその後に車両要求パワーPv*が停止用閾値Pstop未満に至るまでパワー補正値αを車両要求パワーPv*に加えて得られるエンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*によって走行するようエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してエンジンECU24やモータECU40に送信し、エンジン22が運転中であるときに車両要求パワーPv*が停止用閾値Pstop未満に至ったときにはその後に車両要求パワーPv*が始動用閾値Pstart以上に至るまでエンジン22が運転停止された状態で要求トルクTr*によって走行するようモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してモータECU40に送信するハイブリッド用電子制御ユニット70と、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したときに目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22を制御するエンジンECU24と、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したときにトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40と、が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、91 電力センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、走行に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段と、前記設定された要求トルクに基づいて車両に要求される車両要求パワーを設定する車両要求パワー設定手段と、前記内燃機関が運転されているときに前記設定された車両要求パワーが停止用閾値未満に至ったときには、該車両要求パワーが該停止用閾値より大きな始動用閾値以上に至るまで前記内燃機関が運転停止された状態で前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関が運転停止されているときに前記設定された車両要求パワーが前記始動用閾値以上に至ったときには、該車両要求パワーが前記停止用閾値未満に至るまで前記内燃機関から出力すべき機関要求パワーが前記内燃機関から出力されると共に前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
    前記二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機を備え、
    前記始動用閾値は、前記補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に設定され、
    前記機関要求パワーは、前記補機の消費電力が小さいほど前記設定された車両要求パワーに比して大きくなる傾向に設定される、
    ハイブリッド自動車。
  2. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、走行に要求される要求トルクを設定する要求トルク設定手段と、前記設定された要求トルクに基づいて車両に要求される車両要求パワーを設定する車両要求パワー設定手段と、前記内燃機関が運転されているときに前記設定された車両要求パワーが停止用閾値未満に至ったときには、該車両要求パワーが該停止用閾値より大きな始動用閾値以上に至るまで前記内燃機関が運転停止された状態で前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御し、前記内燃機関が運転停止されているときに前記設定された車両要求パワーが前記始動用閾値以上に至ったときには、該車両要求パワーが前記停止用閾値未満に至るまで前記内燃機関から出力すべき機関要求パワーが前記内燃機関から出力されると共に前記設定された要求トルクによって走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
    前記二次電池を含む電力系からの電力の供給を受けて作動する補機を備え、
    前記停止用閾値は、前記補機の消費電力が小さいほど大きくなる傾向に設定され、
    前記機関要求パワーは、前記補機の消費電力が小さいほど前記設定された車両要求パワーに比して大きくなる傾向に設定される、
    ハイブリッド自動車。
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