JP6056526B2 - エンジン始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ及びエンジンを動力源とするハイブリッド車のエンジン始動制御装置に関するものである。
モータ及びエンジンを動力源とするハイブリッド車として、従来から、パラレル・シリーズ方式のハイブリッド車が知られている。このハイブリッド車は、負荷の小さい運転域ではモータのみで走行し、アクセルペダルの踏込量が増加すると、具体的には、要求出力が増加して所定の閾値を超えると、エンジンを始動させて必要な駆動力を確保する。例えば、特許文献1には、このようなハイブリット車のエンジン始動制御に関し、アクセルペダルの踏込量(ドライバの加速要求の大きさ)に応じて、クランキング時のスロットル開度や燃料噴射タイミングを変更することで、緩加速時にドライバに与えるショックを軽減しつつ、急加速時にはレスポンスよく加速できる技術が開示されている。
特許第4315094号公報
ところで、自動車の運転シーンにおいては、アクセルペダルを一旦踏み込んだ後、直ちに戻すといった操作が比較的多く見られる。例えば渋滞時などには、このような操作が行われ易い。しかし、モータ走行中のハイブリッド車においてこのような操作が行われると、アクセルペダルの踏み込みによってエンジンが始動してしまい、しかも、一旦エンジンが始動すると、設定時間の経過後でなければエンジンが停止しないため、本来不要なエンジンの始動によって、エミッションや燃費が悪化することが考えられる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ハイブリッド車における無駄なエンジン始動を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータ及びエンジンを動力源とするハイブリッド車のエンジン始動制御装置であって、アクセルペダルの踏み込み量に応じた車両の要求出力を演算する要求出力演算部と、エンジン停止中、前記要求出力演算部により求められた要求出力が予め定められた第1閾値を超えたときに、当該第1閾値よりも大きい第2閾値を設定する閾値設定部と、前記要求出力が前記第2閾値を超えた時点で前記エンジンを始動させる、エンジン駆動制御部と、を備え、前記閾値設定部は、前記要求出力の単位時間当たりの変化量に応じて、当該変化量が大きい程、前記第1閾値から離れた値の前記第2閾値を設定するものである。
このエンジン始動制御装置によれば、ドライバがアクセルペダルを踏み込んだ場合、その踏み込み量に応じて求められる要求出力が第1閾値を超え、さらにその時点で新たに設定される第2閾値(>第1閾値)を超えなければエンジンが始動されない。そのため、要求出力が第1閾値を超えた後に低下するような、一時的なアクセルペダルの踏み込み操作が行われた場合のエンジン始動を抑制することが可能となる。
特に、要求出力の単位時間当たりの変化量に応じて、当該変化量が大きい程、第1閾値から離れた値の第2閾値が設定されるので、アクセルを踏みすぎるためにペダルの踏み込み速度が速くなるドライバに対し、無駄なエンジン始動を抑制しつつ、一時的な踏み込みでないアクセル操作が行われた場合にエンジンを速やかに始動させてドライバの加速要求に応じることが可能となる。
この場合、前記第2閾値は、前記要求出力が前記第1閾値を超えた時点から一定時間遡った時間内の前記要求出力の変化量が大きい程、前記第1閾値から離れた値に設定されるのが好適である。
なお、上記エンジン始動制御装置において、前記要求出力演算部は、前記アクセルペダルの踏み込み量に加え、車速に基づき前記要求出力を演算するものであるのが好適である。
この構成によれば、前記要求出力をより正確に求めることが可能となり、エンジンの無駄な始動をより効果的に抑制することが可能となる。
また、上記エンジン始動制御装置において、前記要求出力演算部は、前記アクセルペダルの踏み込み量に加え、バッテリの蓄電状態および電装品の使用状況の少なくも一方に基づき前記要求出力を演算するものであってもよい。
つまり、バッテリ残量が少ない場合や電装品による消費電力が多い場合には、エンジンによりモータジェネレータ等を駆動して電力生成を促進する方が望ましい。この点、上記のようにバッテリの蓄電状態および電装品の使用状況に基づき前記要求出力を演算する構成によれば、エンジンの無駄な始動を抑制する一方で、バッテリ残量が少ない場合や電装品による消費電力が多い場合には、速やかにエンジンを始動させて電力消費の抑制および電力生成の促進を図ることが可能となる。
なお、アクセルペダルを一時的に踏み込んで直ちに戻すといった操作に関し、ドライバがどの程度、又どれくらいの時間だけアクセルペダルを踏み込むかは、ドライバの性別、体型、あるいは癖などによって異なるため、上記第1閾値を一律に設定することは難しい。従って、上記エンジン始動制御装置においては、前記アクセルペダルの踏み込み量およびその踏み込み時間をアクセル操作履歴として記憶する履歴記憶部と、この履歴記憶部に記憶されているデータに基づき前記第1閾値又は第2閾値を更新的に変更する閾値変更部と、をさらに備えているのが好適である。
この構成によれば、ドライバの過去のアクセル操作履歴に基づき上記第1閾値又は第2閾値が更新的に変更される。そのため、アクセルペダルを踏み込む際のドライバの癖などを加味して、無駄なエンジン始動をより確実に抑制できるようになる。
以上説明したように、本発明のエンジン始動制御装置によれば、ハイブリッド車における無駄なエンジン始動を効果的に抑制することが可能となる。
本発明に係るエンジン始動制御装置が適用されるハイブリット車を示す概略構成図である。 エンジンの制御系を示すブロック図である。 第1実施形態にかかるECUのエンジン始動/停止制御を示すフローチャートである。 図3のエンジン始動/停止制御による作用効果を説明するためのグラフ(車速、エンジン回転数および総要求出力の関係を示すグラフ)である。 第2始動閾値の設定方法を説明する説明図(総要求出力の変化を示すグラフ)であり、(a)は総要求出力が急激に変化する場合、(b)は総要求出力が緩やかに変化する場合の各第2始動閾値の設定例を示す。 第2実施形態にかかるエンジンの制御系を示すブロック図である。 アクセル操作履歴のデータを説明するためのグラフである。 エンジン駆動制御部による始動閾値およびタイマ設定時間の設定例を説明するためのイメージ図(グラフ)である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係るエンジン始動制御装置が適用されるハイブリット車の概略構成を示している。この図に示すハイブリッド車は、いわゆるシリーズ・パラレル方式のハイブリット車である。
このハイブリッド車(以下、車両1と称す)は、エンジン10と、第1MG(モータジェネレータ)12と、第2MG(モータジェネレータ)14と、動力分配機構16と、減速機構18と、PCU(パワーコントロールユニット)22と、バッテリ24と、前輪(駆動輪)26R、26Lと、後輪(従動輪)28R、28Lと、ECU30(エンジンコントロールユニット)30と、を備えており、前記エンジン10および第1MG12の少なくとも一方側から出力される駆動力によって走行する。
前記エンジン10は、例えば直列四気筒のガソリンエンジンである。このエンジン10は、動力分配機構16に連結されており、これにより当該エンジン10で発生する駆動力が、減速機構18を介して前輪26R、26Lを駆動する経路と、第2MG14を駆動して発電させる経路とに分割される。
第2MG14は、前記動力分配機構16で分割された駆動力を受けて発電機として作動する。第2MG14で発生した電力は、車両1の運転状態やバッテリ24のSOC(State Of Charge)に応じて、PCU22により第1MG12又はバッテリ24に振り分けられる。例えば、通常走行時などには、第2MG14で発生した電力は、そのまま第1MG12に供給され、第2MG14をモータとして駆動するための電力として用いられる。一方、バッテリ24のSOCが低い場合などには、第2MG14で発生した電力は、PCU22で交流電流から直流電流に変換された上でバッテリ24に蓄電される。
なお、第2MG14は、エンジン10のスターターとしても機能する。すなわち、エンジン10の始動時には、第2MG14は、バッテリ24からの電力供給を受けることでモータとして作動し、これによりエンジン10をクランキングする。
第1MG12は、前記第2MG14からの電力及び/又は前記バッテリ24からの電力供給を受けてモータとして作動する。第1MG12で発生した駆動力は、減速機構18を介して前輪26R、26Lに伝達される。これにより第1MG12は、当該第1MG12のみで前輪26R、26Lを駆動し、又は前記エンジン10による前輪26R、26Lの駆動をアシストする。また、車両1の制動時、第1MG12は発電機として作動し、これにより車両1に対して回生ブレーキをかける。このとき第1MG12で発生した電力は、PCU22で交流電流から直流電流に変換された上でバッテリ24に蓄電される。
ECU30は、各種センサからの入力信号に基づいて、ドライバの要求する走行状態が得られるように、エンジン10やMG12、14の駆動を制御するものであり、本発明のエンジン始動制御装置に相当するものである。
ECU30は、周知のマイクロコンピュータをベースとする制御装置であって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばROMやRAM等、プログラム及び各種データを格納するメモリと、電気信号の入出力を行うための入出力(I/O)バスとを備えており、本発明に関する機能構成として、図2に示すように、要求出力演算部32およびエンジン駆動制御部34を含んでいる。
また、ECU30には、車両に設けられた複数のセンサから種々の情報が入力されている。本発明の説明に必要な範囲で説明すると、車両1には、図示の通り、走行速度を検出する車速センサ36と、図外のアクセルペダルの踏込み量に応じたアクセル開度を検出するアクセル開度センサ37と、バッテリ24の電圧(端子間電圧)を検出するバッテリセンサ38とが設けられ、これら各センサ36〜38からの信号がECU30に入力されている。
前記要求出力演算部32は、これら各センサ36〜38からの信号(入力情報)に基づき、車両1の要求出力(要求トルク)を演算するものである。詳しくは、アクセル開度センサ37からの入力信号、又はアクセル開度センサ37と車速センサ36からの入力信号に基づき、ドライバの運転操作に応じた要求出力であるドライバ要求出力Pdを演算する。さらに要求出力演算部32は、バッテリセンサ38からの入力情報に基づき、車両1の電力要求に応じた要求出力であるシステム要求出力Psを演算する。詳しくは、バッテリ24のSOCに基づき充電の要否を判断し、充電が必要な場合には、前記第2MG14を発電機として駆動するために必要な出力を上記システム要求出力Psとして演算する。
前記エンジン駆動制御部34は、図外のインジェクタ、点火プラグ、スロットル弁等を制御することともに、前記PCU22を介して第2MG14を制御することにより、エンジン10の始動/停止を含めた当該エンジン10の駆動全体を制御するものである。特に、当該エンジン10の始動/停止の際には、以下の通り、要求出力演算部32が求めた目標出力に基づいて、エンジン10の始動/停止の制御を行う。
図3は、ECU30によるエンジン10の始動/停止制御を示すフローチャートである。
この制御は、ドライバのキー操作又はスイッチボタン操作により車両1が始動した時点で開始される。この制御がスタートすると、まず、タイマTMAが初期化されTMA=0とされたのち、要求出力演算部32が各センサ36〜38からの入力信号(入力情報)に基づき要求出力を演算する(ステップS1〜S5)。具体的には、上記の通り、アクセル開度センサ37からの入力信号、又はアクセル開度センサ37と車速センサ36からの入力信号に基づきドライバ要求出力Pdを演算するとともに、バッテリセンサ38からの入力情報に基づき、必要に応じてシステム要求出力Psを演算する。
次いで、エンジン駆動制御部34が、図外のクランク角センサからの入力信号に基づきエンジン10が停止中か否かを判断する(ステップS7)。エンジン10が停止中である場合(ステップS7でYES)には、エンジン駆動制御部34は、予め記憶されている車速に応じた第1始動閾値POs1(本発明の第1閾値に相当する)を読み込み、ドライバ要求出力Pdとシステム要求出力Psとの合計値である総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えているか否かを判断する(ステップS11)。ここで、超えていない場合(ステップS11でNO)には、後記ステップS25を経てステップS1にリターンする。
一方、総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えている場合(ステップS11でYES)には、エンジン駆動制御部34は第2始動閾値POs2の設定フラグが「0」か否かを判断し(ステップS13)、当該フラグが「0」の場合(ステップS13でYES)には、当該フラグに「1」を設定した後、第2始動閾値POs2を新に設定する(ステップS17)。フラグに「1」が設定されている場合(ステップS13でNO)には、ステップS15、S17の処理をスキップして後記ステップS19の処理に移行する。
前記第2始動閾値POs2(本発明の第2閾値に相当する)は、エンジン10を始動させるか否かを最終的に決定するための閾値であり、エンジン駆動制御部34は、総要求出力(Pd+Ps)の単位時間当たりの変化量に応じてこの第2始動閾値POs2(>第1始動閾値POs1)を設定する。詳しくは、前記要求出力演算部32は、随時求めた総要求出力(Pd+Ps)を一定期間記憶しており、エンジン駆動制御部34は、総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えた時点から一定時間遡った時間内の総要求出力(Pd+Ps)の変化量に応じて、その変化量が大きい程、第1始動閾値POs1から離れた値の第2始動閾値POs2を設定する。なお、当実施形態では、上記の通り、エンジン駆動制御部34が第2始動閾値POs2を設定しており、従って、当実施形態では、このエンジン駆動制御部34が本発明の閾値設定部の機能を兼ね備えた構成となっている。
第2始動閾値POs2の設定後、エンジン駆動制御部34は、総要求出力(Pd+Ps)が第2始動閾値POs2を超えているか否かを判断し(ステップS19)、超えている場合(ステップS19でYES)には、エンジン10を始動する(ステップS21)。具体的には、エンジン駆動制御部34は、PCU22を制御し、バッテリ24から第2MG14に電力を供給することにより当該第2MG14をモータとして駆動し、これによりエンジン10をクランキングする。そして、エンジン駆動制御部34は、このエンジン始動に同期してタイマTMAをONすることにより設定時間T0の計時を開始した後、前記フラグを「0」にリセットしてステップS1の処理に移行する(ステップS23、S25)。前記設定時間T0は、エンジン10の始動後、当該エンジン10を停止させることが許容される最小時間であって、燃費やエミッションを考慮して試験的に定められている。当実施形態では、タイマTMAはエンジン駆動制御部34が備えており、前記設定時間T0は、例えば3sに設定されている。
前記ステップS19において、総要求出力(Pd+Ps)が第2始動閾値POs2を超えていないと判断した場合(ステップS19でNO)には、エンジン駆動制御部34は、ステップS1の処理に移行し、各センサ36〜38からの入力信号(入力情報)に基づきドライバ要求出力Pdおよびシステム要求出力Psをさらに演算する。
一方、前記ステップS7の処理で、エンジン10が駆動中であると判断した場合には、エンジン駆動制御部34は、予め記憶されている停止閾値POe(<第1始動閾値POs1)を読み込み(ステップS27)、総要求出力(Pd+Ps)が停止閾値POe以下か否かを判断する(ステップS29)。ここで、総要求出力(Pd+Ps)が停止閾値POe以下でない場合(ステップS29でNO)には、エンジン駆動制御部34は、ステップS1に移行してエンジン10の駆動を維持する。一方、総要求出力(Pd+Ps)が停止閾値POe以下である場合(ステップS29でYES)には、エンジン駆動制御部34は、タイマTMAにより設定時間T0が計時されているか否かをさらに判断する(ステップS31)。そして、計時されていない場合(ステップS31でNO)には、ステップS1に移行してエンジン10の駆動を維持し、計時されている場合(ステップS31でYES)には、エンジン駆動制御部34は、エンジン10を停止させ、さらにタイマTMAをリセットした上で(ステップS33、S35)、ステップS1の処理に移行する。
図4は、ECU30による上記始動/停止制御に基づく、車両1の車速、エンジン回転数および総要求出力を示すグラフである。同図に示すように、上記の始動/停止制御によれば、車両1が停車状態、又は第1MG12の駆動のみで走行している状態において、ドライバがアクセルペダルを踏み込み、これにより総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えると(t1時点)、図5(a)に示すように、第2始動閾値POs2が新に設定され、総要求出力(Pd+Ps)がさらにこの第2始動閾値POs2を超えると(t2時点)、エンジン10が始動される。そして、図4に示すように、エンジン10の駆動中、総要求出力(Pd+Ps)が停止閾値POe以下となると、エンジン10の始動時点から設定時間T0が経過していることを条件に、エンジン10が停止される(t3時点)。
従って、総要求出力(Pd+Ps)が一時的に第1始動閾値POs1に達した後、直ちに第1始動閾値POs1未満に低下するような運転操作(同図中のt4時点)、又は、総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えた後、第2始動閾値POs2を超えることなく第1始動閾値POs1未満に低下するような運転操作、すなわち、ドライバがアクセルペダルを一旦踏み込んだ後、直ちに戻すといった操作が行われた場合には、エンジン10が始動されることはなく、これによりエンジン10の無駄な始動が抑制される。
例えば、従来のこの種の車両であれば、ドライバがアクセルペダルを一旦踏み込んだ後、直ちに戻した場合でも、要求出力がt4時点に示すように閾値に達すると、破線で示すようにエンジンが一定時間始動されていたが、上記ECU30による上記始動/停止制御によれば、このようなエンジン10の無駄な始動が効果的に抑制される。そのため、上記車両1によれば、このような無駄なエンジン始動が頻繁に生じることに起因するエミッションや燃費の悪化が効果的に抑制される。
しかも、ECU30による上記始動/停止制御によれば、総要求出力(Pd+Ps)が単位時間当たりの変化量に応じて、当該変化量が大きい程、前記第1始動閾値POs1から離れた値の第2閾値POs2が設定されるため、図5(a)に示すように、単位時間(t0時点〜t1時点)の総要求出力(Pd+Ps)の変化量ΔPが大きい場合には、総要求出力(Pd+Ps)が第1始動閾値POs1を超えてから第2始動閾値POs2を超えるまでの時間、すなわちエンジン10が始動されるまので時間(t1時点〜t2時点)が、図5(b)に示すように、同変化量ΔPが小さい場合に比べて長くなる。従って、アクセルを踏み込みすぎる傾向のあるドライバは、一般的にペダルの踏み込み速度が速いことから、このようなドライバーに対し、エンジン10の無駄な始動を抑制しながらも、一時的な踏み込みでないアクセル操作が行われた場合には、エンジン10を速やかに始動させることができる、という利点がある。
さらに、ECU30による上記始動/停止制御では、ドライバ要求出力Pdに加えてシステム要求出力Psが求められ、これらの総要求出力(Pd+Ps)に基づきエンジン10を始動させるか否かが判断されるので(ステップS11)、バッテリ24のSOCが少ない場合、仮にアクセルペダルの踏み込み量が少ない場合でも、エンジン10を始動させて第2MG14を早めに駆動することが可能となる。従って、エンジン10の無駄な始動を抑制しながらも、バッテリ24が充電不足に陥ることを防止することができるという利点もある。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態にかかる車両1のECU30をブロック図で示している。この第2実施形態におけるECU30の構成(エンジン10の始動/停止制御の内容)等は、以下の説明中で言及する点を除き、基本的には第1実施形態と同様である。
同図に示すように、第2実施形態のECU30は、その機能構成として履歴記憶部35をさらに含んでおり、この点で第1実施形態のECU30と機能構成が相違する。
この履歴記憶部35は、前記アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)およびその踏み込み時間をアクセル操作履歴として記憶するものである。例えば、図7に示すように、アクセルペダルの踏み込み量として数段階のレベル(割合)が定められており、車両1の走行中には、ドライバによる1回のアクセルペダルの踏み込み操作により達したレベルと、アクセルペダルの踏み込み量が当該レベルに達してから予め設定された所定レベル(戻し値)に戻るまでの時間(踏み込み時間t)とが随時サンプリングされて前記履歴記憶部35に記憶される。
例えば、図8の実線のような踏み方をされた場合、アクセル開度の最高開度は、30%〜60%にあるため、30%と判定し、さらに、30%を超えた時点から、戻し値まで、0.1sec経過していることから、図9においてアクセル開度=30%で時間=0.1secの発生1回として記憶され、同様に、図8の破線のような踏み方をされた場合、アクセル開度の最高開度は、60%〜90%にあるため、60%と判定し、さらに、60%を超えた時点から、戻し値まで、0.3sec経過していることから、図9においてアクセル開度=60%で時間=0.3secの発生1回として記憶される。
そして、この第2実施形態のエンジン駆動制御部34は、この履歴記憶部35に記憶されているアクセル操作履歴に基づき、エンジン10の始動/停止制御(ステップS9)に用いる第1始動閾値POs1、第2始動閾値POs2を更新的に変更する。例えば、エンジン駆動制御部34は、定期的に上記アクセル操作履歴を参照し、図8にイメージ(グラフ)図で示すように、アクセルの踏み込み量(レベル)、踏み込み時間t及び発生頻度の関係から、エンジン10の無駄な始動がより効果的に抑制されるように、第1始動閾値POs1、第2始動閾値POs2を変更する。
例えば、図8のアクセル操作履歴から、アクセル開度が60%未満の場合は、0.3sec以内にアクセルが戻され、0.3sec以上継続して踏み込まれている回数は、殆どなく、アクセル開度が60%以上の場合は、0.4sec以上継続して踏み込まれる場合が多いことがわかる。よって、第1始動閾値POs1は、アクセル開度60%未満のドライバ要求出力に相当する値に設定し、第2始動閾値POs2は、アクセル開度60%以上のドライバ要求出力に相当する値に設定する。
これにより、ECU30は、定期的に第1始動閾値POs1、第2始動閾値POs2を変更しながら、エンジン10の始動/停止制御を行う。つまり、当実施形態では、エンジン駆動制御部34が本発明の閾値変更部としての機能を兼ね備えている。
このような第2実施形態の構成によれば、アクセルペダルを踏み込む際のドライバの癖などが加味された上で、エンジン10の始動/停止が制御される。そのため、無駄なエンジン始動をより確実に抑制できるようになるという利点がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明にかかるエンジン始動制御装置が適用されたハイブリット車の好ましい実施形態の例示であって、ハイブリット車1の具体的な構成やECU30(エンジン始動制御装置)の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、要求出力演算部32は、バッテリセンサ38からの入力情報、すなわちバッテリ24のSOCに応じたシステム要求出力Psを演算するが、さらにエアコンやランプ等の電装品の使用状況を監視しながら、当該使用状況を加味したシステム要求出力Psを演算する構成としてもよい。この構成によれば、車両1の消費電力が多い場合には、仮にアクセルペダルの踏み込み量が少ない場合でも、総要求出力(Pd+Ps)が始動閾値POs1、POs2を超えやすくなり、エンジン10の早めの始動により第2MG14を駆動することが可能となる。従って、必要な電力を適切に確保できるという利点がある。
さらに、ドライバ要求出力Pdとシステム要求出力Psの合計値である総要求出力(Pd+Ps)と、始動閾値POs1,POs2とを比較するものに替えて、ドライバ要求出力Pdと、始動閾値POs1,POs2からシステム要求出力Psを減算した値とを比較するようにしても良い。
また、上記実施形態では、本発明にかかるエンジン始動制御装置をいわゆるシリーズ・パラレル方式のハイブリット車に適用した例について説明したが、本発明のエンジン始動制御装置は、シリーズ方式など、その他のハイブリット車にも適用可能である。
1 ハイブリッド車
10 エンジン
12 第1モータジェネレータ(MG)
14 第2モータジェネレータ(MG)
16 動力分配機構
18 減速機構
22 パワーコントロールユニット(PCU)
24 バッテリ
30 エンジンコントロールユニット(ECU)
32 要求出力演算部
34 エンジン駆動制御部
36 車速センサ
37 アクセル開度センサ
38 バッテリセンサ

Claims (5)

  1. モータ及びエンジンを動力源とするハイブリッド車のエンジン始動制御装置であって、
    アクセルペダルの踏み込み量に応じた車両の要求出力を演算する要求出力演算部と、
    エンジン停止中、前記要求出力演算部により求められた要求出力が予め定められた第1閾値を超えたときに、当該第1閾値よりも大きい第2閾値を設定する閾値設定部と、
    前記要求出力が前記第2閾値を超えた時点で前記エンジンを始動させる、エンジン駆動制御部と、を備え
    前記閾値設定部は、前記要求出力の単位時間当たりの変化量に応じて、当該変化量が大きい程、前記第1閾値から離れた値の前記第2閾値を設定することを特徴とするエンジン始動制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン始動制御装置において、
    前記第2閾値は、前記要求出力が前記第1閾値を超えた時点から一定時間遡った時間内の前記要求出力の変化量が大きい程、前記第1閾値から離れた値に設定されることを特徴とするエンジン始動制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジン始動制御装置において、
    前記要求出力演算部は、前記アクセルペダルの踏み込み量に加え、車速に基づき前記要求出力を演算することを特徴とするエンジン始動制御装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のエンジン始動制御装置において、
    前記要求出力演算部は、前記アクセルペダルの踏み込み量に加え、バッテリの蓄電状態および電装品の使用状況の少なくも一方に基づき前記要求出力を演算することを特徴とするエンジン始動制御装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のエンジン始動制御装置において、
    前記アクセルペダルの踏み込み量およびその踏み込み時間をアクセル操作履歴として記憶する履歴記憶部と、
    この履歴記憶部に記憶されているデータに基づき前記第1閾値又は第2閾値を更新的に変更する閾値変更部と、を備えることを特徴とするエンジン始動制御装置。
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