JP2015107715A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の燃費の悪化を抑制する。
【解決手段】暖房要求がなされており且つバッテリの残容量SOCが所定残容量SOCαを超えているとき(ステップS100)、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定し(ステップS120)、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときには(ステップS110)、走行要求パワーPdrv*にバッテリ50の残容量SOCに対してPチャージ量Bより低いPチャージ量Aを加えて要求パワーPe*を設定し(ステップS130)、設定した要求パワーPe*がエンジン22から出力しながら走行要求パワーPdrv*で走行するようエンジンと2つのモータとを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、詳しくは、エンジンと、エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、走行用の動力を出力する第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力をやりとりするバッテリと、停車中に暖房要求がなされたときにはエンジンの間欠運転を禁止してエンジンがアイドル運転または負荷運転されるようエンジンと第1モータと第2モータとを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両に関する。
従来、この種のハイブリッド車両としては、エンジンと、エンジンからの動力を用いて発電可能なモータと、モータと電力のやりとりが可能なバッテリとを備え、走行に要求される車両要求パワーがエンジンを比較的効率よく運転できる下限値近傍である閾値未満であるが空調装置による暖房のためにエンジンの運転が必要であるときに、エンジンパワーに閾値を設定して、バッテリの残容量の上限を通常より大きな値に設定し、バッテリの充電を伴ったエンジンの負荷運転を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、こうしてエンジンを負荷運転させることにより、空調装置による暖房のためにエンジンを単に自立運転するものに比して、車両の燃費を向上させることができる。
特開2006−152827号公報
上述のハイブリッド車両では、エンジンの負荷運転を継続すると、バッテリの残容量が次第に上昇していき、バッテリが過充電となる不都合が生じてしまう。こうした不都合を回避する手法として、バッテリの残容量が上限に達したときにエンジンをアイドル運転する手法が考えられるが、エンジンをアイドル運転すると車両の燃費が悪化してしまう。
本発明のハイブリッド車両は、車両の燃費の悪化を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
エンジンと、前記エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、走行用の動力を出力する第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、停車中に暖房要求がなされたときには前記エンジンの間欠運転を禁止して前記エンジンがアイドル運転または負荷運転されるよう前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、走行中に前記暖房要求がなされており且つ前記バッテリの蓄電量が所定蓄電量を超えており且つ走行要求パワーが前記エンジンの燃費率が所定率以下となる出力閾値を超えている所定走行時には、前記所定走行時ではないときより前記バッテリの充電を抑制する傾向のパワーを前記エンジンから出力しながら前記走行要求パワーで走行するよう前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する手段である
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車両では、停車中に暖房要求がなされたときにはエンジンの間欠運転を禁止してエンジンがアイドル運転または負荷運転されるようエンジンと第1モータと第2モータとを制御するものにおいて、走行中に暖房要求がなされており且つバッテリの蓄電量が所定蓄電量を超えており且つ走行要求パワーがエンジンの燃費率が所定率以下となる出力閾値を超えている所定走行時には、所定走行時ではないときよりバッテリの充電を抑制する傾向のパワーをエンジンから出力しながら走行要求パワーで走行するようエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。これにより、所定走行時にバッテリの蓄電量を低くすることができ、その後、停車中に暖房要求がなされたときにエンジンがアイドル運転されて燃費が悪化することを抑制できる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ50の残容量SOCとPチャージ量Bとの関係の一例示す説明図である。 実施例のHVECU70により実行される要求パワー設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22のパワーと燃費率との関係の一例を示す説明図である。 残容量SOCとPチャージ量Aとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパを介してキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、乗員室の空調を行なう空調装置39と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を冷却する冷却水温の温度を検出する温度センサ22aからの冷却水温Twなどエンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である残容量SOCを演算したり、演算した残容量SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,空調装置39からのエアコン要求などが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、空調装置39への制御信号が出力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)や、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行要求パワーPdrv*を計算し、計算した走行要求パワーPdrv*にバッテリ50の残容量SOCに基づくバッテリ50の充放電要求パワー(Pチャージ量)B(バッテリ50から放電するときが負の値)を加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。図2は、バッテリ50の残容量SOCとPチャージ量Bとの関係の一例を示す説明図である。
こうして要求パワーPe*を設定したら、要求パワーPe*を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。ここで、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とは、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)と、要求パワーPe*と、の交点として求めるものとした。次に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、設定したエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このHV走行モードでの走行時には、要求パワーPe*が停止用閾値Pstop未満に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してEV走行モードでの走行に移行する。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行モードでの走行時には、HV走行モードでの走行時と同様に計算した要求パワーPe*が始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行モードでの走行に移行する。
実施例のハイブリッド自動車20では、停車中に冷却水温Twが所定閾値(例えば、45℃,50℃,55℃など)以下であり且つ空調装置39からエアコン要求として暖房要求がなされたときには、エンジン22の要求パワーPe*にエンジン22を効率よく負荷運転可能なパワーである良効率負荷運転パワーPrefを設定し、設定した要求パワーPe*と上述したエンジン22の動作ラインとを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、要求トルクTr*を値0として、HV走行モードでの走行時と同様に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し、設定したエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうしてエンジン22を負荷運転することにより、エンジン22の暖機を促進して暖房要求に対応する。このとき、エンジン22を効率よく負荷運転可能なパワーで負荷運転するから、燃費の悪化を抑制できると共にバッテリ50を充電することができる。
停車中に冷却水温Twが所定閾値以下であり且つ空調装置39から暖房要求がなされたことによりエンジン22を負荷運転している最中にバッテリ50の残容量SOCが上限SOC(例えば、80%など)に達したときには、バッテリ50を保護するためにエンジン22のアイドル運転の要求がなされていると判断し、アイドル運転用の回転数Nidl(例えば、1000rpm,1100rpm,1200rpmなど)をエンジン22の目標回転数Ne*に設定すると共に値0をエンジン22の目標トルクTe*に設定し、要求トルクTr*を値0として、EV走行モードでの走行時と同様にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定し、設定したエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信する。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22がアイドル運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうしてエンジン22をアイドル運転することにより、バッテリ50が過充電になることを抑制できる。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、走行中に空調装置39からエアコン要求として暖房要求がなされたときの要求パワーPe*を設定する要求パワー設定処理について説明する。図3は、実施例のHVECU70により実行される要求パワー設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、走行中に空調装置39から暖房要求がなされたときに実行される。なお、本ルーチンで要求パワーPe*を設定したら、上述したHV走行モードと同様に、エンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してエンジン22やモータMG1,MG2を制御するものとする。
要求パワー設定処理ルーチンが実行されると、HVECU70は、バッテリ50の残容量SOCが所定残容量SOCαを超えているか否かを判定する処理を実行する(ステップS100)。ここで、所定残容量αは、バッテリ50を必ずしも充電させなくても良いと判断可能な残容量の下限値として予め定めた値(例えば、45%,50%,55%など)を用いるものとした。
残容量SOCが所定残容量SOCαを超えていないときには(ステップS100)、バッテリ50を充電したほうがよいと判断して、走行要求パワーPdrv*に上述した充放電パワー(Pチャージ量)Bを加えたものを要求パワーPe*に設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。このように要求パワーPe*を設定することにより、バッテリ50の残容量SOCを上昇させることができる。
残容量SOCが所定残容量SOCαを超えているときには(ステップS100)、バッテリ50を必ずしも充電する必要はないと判断して、続いて、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPa(例えば、15kwなど)を超えているか否かを判定する(ステップS110)。所定パワーPaは、エンジン22の燃料消費率が所定値以下となるエンジン22のパワーの下限値として予め定めたものを用いるものとした。図4は、エンジン22のパワーと燃費率との関係の一例を示す説明図である。図中、破線は燃費率を値k1(例えば、15g/kwh,20g/kwh,25g/kwhなど)毎の等高線として示しており、実線はエンジン22の動作ライン(燃費最適動作ライン)を示している。なお、点A〜点Dについては後述する。所定パワーPaは、エンジン22を動作ライン上の運転ポイントで運転する場合において、エンジン22から出力されるパワーを所定量dP(例えば、5kw)低下させたときの燃費率が所定率以下となるパワーを用いるものとし、実施例では、燃費率が急激に上昇する燃費率上昇開始パワーPu(例えば、10kw,図中点Aのパワー)に所定量dPを加えて得られるパワーであるものとした。
走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときには(ステップS110)、走行要求パワーPdrv*にバッテリ50の残容量SOCに基づくPチャージ量A(バッテリ50から放電するときが負の値)を加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。図5は、残容量SOCとPチャージ量Aとの関係の一例を示す説明図である。Pチャージ量Aは、残容量SOCに対して図2に例示したPチャージ量Bより所定量dPだけ低く設定するものとした。走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Aを加えて要求パワーPe*を設定することにより、エンジン22を効率よく運転できる範囲内で要求パワーPe*を低めに設定することができる。これにより、バッテリ50の充電を抑制することができ、バッテリ50の残容量SOCの増加を抑制することができ、その後停車中に冷却水温Twが所定閾値以下であり且つ空調装置39から暖房要求がなされたときに、バッテリ50の残容量SOCが上限SOCを超えてエンジン22がアイドル運転されるのを抑制することができる。よって、燃費の悪化を抑制することができる。
走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときには(ステップS110)、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて要求パワーPe*を設定し(ステップS120)、本ルーチンを終了する。ここで、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときに、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて要求パワーPe*を設定する理由について説明する。
図4に、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときに走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定したときのエンジン22の動作ポイントの一例を点Aとして示し、比較例として、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときに走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Aを加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定したときのエンジン22の動作ポイントの一例を点Bとして示す。また、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときに走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定したときのエンジン22の動作ポイントの一例を点Cとして示し、比較例として、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Aを加えて車両に要求される要求パワーPe*を設定したときのエンジン22の動作ポイントの一例を点Dとして示す。図示するように、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Aを加えて要求パワーPe*を設定すると(点B)燃費率が急激に増加してしまう。そこで、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときには、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて要求パワーPe*を設定する(点A)ことにより、燃費率の増加を抑制して、燃費の悪化を抑制することができる。
なお、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときに、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Aを加えたものを要求パワーPe*に設定すると(点D)、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bを加えて要求パワーPe*を設定する(点C)より燃費率が上昇するが、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときの燃費率の低下の程度が走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときの燃費率の増加の程度より大きいから、全体としては、燃費の悪化を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、走行中に暖房要求がなされており且つバッテリの残容量SOCが所定残容量SOCαを超えている場合において、走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えているときには、暖房要求がなされていなかったりバッテリの残容量SOCが所定残容量SOCαを超えていなかったり走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときより、バッテリ50の充電が抑制される傾向のパワーをエンジン22から出力しながら走行要求パワーPdrv*で走行するようエンジン22とモータMG1,MG2を制御することにより、燃費の悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130の処理では、走行要求パワーPdrv*にPチャージ量Bより低いPチャージ量Aを加えたものを要求パワーPe*に設定するものとしたが、暖房要求がなされていなかったりバッテリの残容量SOCが所定残容量SOCαを超えていなかったり走行要求パワーPdrv*が所定パワーPaを超えていないときより要求パワーPe*がバッテリ50の充電が抑制される傾向のパワーとして設定されればよいから、停車中に冷却水温Twが所定閾値以下であり且つ空調装置39から暖房要求がなされたときにエンジン22の要求パワーPe*として設定される良効率負荷運転パワーPrefより低いパワー(バッテリ50の充電を抑制するパワー)を要求パワーPe*に設定するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、エンジンECU22とモータECU40とHVECU70とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、22a 温度センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39 空調装置、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、走行用の動力を出力する第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、停車中に暖房要求がなされたときには前記エンジンの間欠運転を禁止して前記エンジンがアイドル運転または負荷運転されるよう前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両であって、
    前記制御手段は、走行中に前記暖房要求がなされており且つ前記バッテリの蓄電量が所定蓄電量を超えており且つ走行要求パワーが前記エンジンの燃費率が所定率以下となる出力閾値を超えている所定走行時には、前記所定走行時ではないときより前記バッテリの充電を抑制する傾向のパワーを前記エンジンから出力しながら前記走行要求パワーで走行するよう前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する手段である
    ハイブリッド車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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