JP5495763B2 - 金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法および金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒 - Google Patents

金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法および金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の排ガス処理に好適に用いることのできる金属担持触媒であって、排気ガスの処理効率を高めた金属担持触媒の製造方法、および該金属担持触媒に関する。
ディーゼルエンジンから排出される排気ガスには、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)およびPM(Particulate Matter:パティキュレート)等の汚染物質が含まれる。これらの汚染物質の中でもNOxは、酸化触媒やガソリン自動車で実用化されている三元触媒では浄化が難しく、NOxを浄化することができる有望な触媒として選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という。)の開発が行われている。
SCR触媒としては、TiO2あるいはSiO2−TiO2、WO3−TiO2、SiO2−TiO2などの二元系複合酸化物、または、WO3−SiO2−TiO2、MoO3−SiO2−TiO2などの三元系複合酸化物などの担体に、V,Cr,Mo,Mn,Fe,Ni,Cu,Ag,Au,Pd,Y,Ce,Nd,W,In,Irなどの活性成分を担持してなるハニカム構造を有する触媒が知られている。これらの排ガス処理触媒は次式に示すように、アンモニアなどの還元剤の存在下でNOxを還元して窒素ガスに変換して浄化するものである。
4NO+4NH3+O2 → 4N2+6H2O ・・・・(1)
NO+NO2+2NH3 → 2N2+3H2O ・・・・(2)
6NO2 + 8NH3 → 7N2+12H2O ・・・・(3)
また、モノリシス担体にゼオライト等の触媒活性を有する微粒子の担持層を形成した触媒も知られている。
さらに、特開2003−33664号公報(特許文献1)には、排ガス浄化用ハニカム触媒のセル隔壁の主要構成材料として、アルミナ、ジルコニア、チタニア、ゼオライト、SiC、SiN、ムライト、リチウムアルミニウムシリケート(LAS)、リン酸チタン、ペロブスカイト、スピネル、シャモット、無配向コージェライト等が使用でき、なかでも酸化チタン、ゼオライト、アルミナが好適に使用できることが記載されている。
ゼオライトとしては、X型、Y型、ZSM−5型、β型等のものを用いることができるが、耐熱性の観点から、アルカリ成分の含有量は極力押さえることが重要であり、SiO2/Al23比を25以上とすることが好まく、また、AlPOやSAPO、メタロシリケート、層状化合物も好適に用いることができ、前述の触媒活性成分をイオン交換担持したものも、好適に用いられることが記載されている。
特表2009−519817号公報(特許文献2)には、ゼオライトの金属イオン交換をpH3付近で行い、その後、540℃以上の高温で水熱処理した、水熱的に安定な選択的NOx還元用金属処理ゼオライト触媒が開示されている。
また、再表2006−011575号公報(特許文献3)には鉄イオン交換したβ型ゼオライト担体に酸化第二鉄を担持した脱硝触媒が開示されている。
しかしながら、前記したゼオライトなどの従来の結晶質多孔性物質触媒は、水分が生成する反応で、且つ700℃以上の高温で使用すると結晶性、比表面積が低下し、これに伴い活性が低下することから、水熱的に安定で、高活性を長期にわたって維持することのできる触媒が求められている。
従来、結晶性シリカアルミノフォスフェートは、触媒担体として高温で使用しても比較的結晶性、比表面積の低下が小さく、安定であることが知られている。
結晶性シリカアルミノフォスフェートを担体とし、これに金属を担持した触媒の製造方法としては、結晶性アルミノシリケートと同様に、イオン交換法、含浸法、沈着法が知られているが、(1)金属塩水溶液でイオン交換する方法では、充分な活性が得られる量の金属を担持することができず、(2)金属塩水溶液中に結晶性シリカアルミノフォスフェートを分散させ、金属塩を加水分解して金属水酸化物を沈着させる方法では、結晶性シリカアルミノフォスフェートの結晶性が損なわれ、また、(3)結晶性シリカアルミノフォスフェートに金属塩を含浸する方法では、金属が結晶性シリカアルミノフォスフェートの細孔表面に均一に分散しないためか充分な活性が得られないという問題が判明した。
そこで、本発明者らはさらに検討した結果、結晶性シリカアルミノフォスフェートを活性金属化合物水溶液に分散させ、これを噴霧乾燥した後高温で焼成すると、金属担持量が増大し、しかもこの方法で金属を担持した触媒は高温で水熱処理しても結晶性が大きく低下することなく高い活性を発現することを見出して本発明を完成するに至った。
特開2003−33664号公報 特表2009−519817号公報 再表2006−011575号公報
本発明は、水熱安定性に優れ、長期にわたって高活性を維持することのできる金属担持触媒の製造方法および金属担持触媒を提供することを目的としている。
本発明に係る金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法は、下記の工程(a)〜(c)、(e)からなることを特徴としている。
(a)結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液を調製する工程
(b)活性成分金属化合物水溶液を混合する工程
(c)噴霧乾燥する工程
(e)400〜900℃で加熱処理(焼成)する工程
前記工程(c)についで下記の工程(d)を行うことが好ましい。
(d)洗浄する工程
前記結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子が、合成後、洗浄および/または焼成したものであることが好ましい。
前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−5、SAPO−11、SAPO−34、SAPO−37から選ばれる1種以上であることが好ましい。
前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−34であることが好ましい。
前記活性成分金属化合物が、周期律表第8族、第9族、第10族、第11族、第12族から選ばれる元素の化合物またはこれらの混合物(合金を含む)であることが好ましい。
前記活性成分金属の担持量が金属として0.1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
本発明に係る金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒は、
活性金属成分が担持された結晶性シリカアルミノフォスフェートからなる金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒であって、(1)水分10Vol%含有空気中、(2)温度700℃、かつ(3)20時間の条件で水熱処理した後の、BET法で測定した比表面積の保持率が80%以上、かつ結晶性の保持率が80%以上であることを特徴としている。
前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−5、SAPO−11、SAPO−34、SAPO−37から選ばれる1種以上であることが好ましい。
前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−34であることが好ましい。
前記活性金属成分が、周期律表第8族、第9族、第10族、第11族、第12族から選ばれる元素の金属またはこれらの混合物(合金を含む)であることが好ましい。
前記活性金属成分の担持量が金属として0.1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
請求項1〜7のいずれかに記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法によって得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒であることが好ましい。
本発明によれば、概ね700℃以上と云う超高温における水熱安定性に優れる金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒および排ガス処理用NOx還元触媒を提供することができる。また、本発明の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒および排ガス処理用NOx還元触媒は、長期にわたって高活性を維持することができる。
本発明の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法は、工程が簡略であり、経済性に優れている。
[金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法]
本発明に係る金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法は、下記の工程(a)〜(c)、(e)からなり、好ましくは工程(c)と工程(e)の間に工程(d)を含むものである。
(a)結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液を調製する工程
(b)活性成分金属化合物水溶液を混合する工程
(c)噴霧乾燥する工程
(d)洗浄する工程
(e)400〜900℃で加熱処理(焼成)する工程
工程(a)
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液を調製する。
本発明に用いる結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子としては従来公知の結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子を用いることができる(U.S.Patent4,440,871, April 3,1984. Microporous and Mesoporous Materials 53 (2002) 97-108 )。
結晶性シリカアルミノフォスフェートとしては、SAPO−5、SAPO−11、SAPO−34、SAPO−37から選ばれる1種以上であることが好ましい。
なかでも、SAPO−34は高温での熱的安定性、特に水熱安定性に優れ、SCR触媒等として用いる場合、高い活性と選択性を示し、これを長く維持することができるので好適に用いることができる。
結晶性シリカアルミノフォスフェートは、シリカ、アルミナおよび酸化燐からなる多孔質の結晶性複合酸化物である。
SAPO−34の場合、シリカの含有量がSiO2として概ね1〜12重量%、アルミナの含有量がAl23として概ね35〜45重量%、酸化燐がP25として概ね45〜55重量%の範囲にあり、比表面積が概ね500〜750m2/gの範囲にある。
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子は、触媒の形態にもよるが、平均粒子径が0.1〜7μm、さらには0.2〜3μmの範囲に有ることが好ましい。
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子の平均粒子径が0.2μm未満の場合は、水熱安定性が不充分となる場合がある。
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子の平均粒子径が7μmを超えると、成型体として用いる場合、充分な強度、耐摩耗性等が得られない場合がある。
本発明での平均粒子径は、結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子の走査型電子顕微鏡写真(SEM)を撮影し、任意の100個の粒子について粒子径を測定し、その平均値として求める。
このような結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子は、通常、シリカ源、アルミナ源、酸化燐源および有機結晶化剤(テンプレートということがある。)の混合物を水熱処理して合成され、合成後は通常、有機結晶化剤を含有している。
有機結晶化剤としては、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、イソプロピルアンミニウムハイドロオキサイド等が用いられる。
通常、この有機結晶化剤を500〜600℃で焼成して除去し、金属を担持する等して使用される。
本発明では、焼成した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子を用いることができるが、合成後、洗浄し、必要に応じて乾燥した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子、即ち、有機結晶化剤を含有した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子をそのまま用いることができる。
有機結晶化剤を含有した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子をそのまま用いると、理由は明らかではないが高温での水熱安定性が向上し、活性、選択性が向上することに加えて、有機結晶化剤を除去するための焼成工程がなくなることから生産性、経済性が向上する利点がある。
このような結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子を水に分散させて分散液を調製する。
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液の濃度は、後述する活性成分金属化合物水溶液と混合でき、後述する噴霧乾燥用混合分散液の濃度に調整できれば特に制限はない。
工程(b)
活性成分金属化合物水溶液を混合する。
本発明に用いる活性成分金属としては、周期律表第8族、第9族、第10族、第11族、第12族から選ばれる元素の金属またはこれらの混合物(合金を含む)が用いられる。このため、活性成分金属としては、周期律表第8族の金属としてFe、Ruが挙げられ、金属化合物として具体的には硝酸鉄、酢酸鉄、塩化鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硝酸ルテニウム、塩化ルテニウム等が挙げられる。
周期律表第9族の金属としてはCo、Rh、Irが挙げられ、金属化合物として具体的には硝酸コバルト、塩化コバルト、蓚酸コバルト、硫酸コバルト、硝酸ロジウム、硝酸イリジウム等が挙げられる。
周期律表第10族の金属としてはNi、Pd、Ptが挙げられ、金属化合物として具体的には硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸パラジウム、塩化白金酸等が挙げられる。
周期律表第11族の金属としてはCu、Ag、Auが挙げられ、金属化合物として具体的には硝酸第二銅、硝酸銀、塩化金酸等が挙げられる。
周期律表第12族の金属としてはZn、Cdが挙げられ、金属化合物として具体的には硝酸亜鉛、硝酸カドミウム等が挙げられる。
このような金属化合物の水溶液を調製し、工程(a)で調製した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液と混合して、噴霧乾燥用の結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子と金属化合物との混合分散液を調製する。
本発明では、有機結晶化剤を含有した結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子をそのまま用いた場合、分散液のpHが高くなり、後述する使用する金属化合物の種類によっては沈殿を生成し、結晶性シリカアルミノフォスフェートに活性金属を均一に担持できないために活性が不充分となる場合がある。
このため、金属化合物の種類によっても異なるが、混合分散液のpHを概ね1〜6に調整しておくことが好ましい。
結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子と金属化合物の混合割合は、最終的に得られる金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒中の金属の含有量が0.1〜10重量%、さらには0.2〜8重量%の範囲となるように混合する。
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒中の金属の含有量が0.1重量%未満の場合は、NOxの還元反応に用いた場合、低温(100〜250℃)での活性が不十分となる場合があり、また、本発明の方法によらずとも同様の性能を有する触媒を得ることができる。
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒中の金属の含有量が10重量%を超えると、金属の分散担持が困難であり、できたとしてもさらに活性が向上することもなく、寧ろ活性が低下する場合がある。
噴霧乾燥用混合分散液の濃度は、結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子の固形分濃度として1〜35重量%、さらには2〜20重量%の範囲にあることが好ましい。
噴霧乾燥用混合分散液の濃度が、結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子の固形分濃度として1重量%未満の場合は、生産性、経済性が低下し、35重量%を超えると、理由は明らかではないが活性が不充分となる場合がある。
工程(c)
ついで、噴霧乾燥する。
噴霧乾燥方法としては、所定量の金属を担持できれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。
例えば、噴霧乾燥用混合分散液をノズル、アトマイザー等により熱風中に噴霧する。
熱風の温度は80〜500℃、さらには120〜400℃の範囲にあることが好ましい。
熱風の温度が80℃未満の場合は、乾燥が不充分となり、金属成分を固定できず、再度、他の方法による乾燥を必要とし、この場合、金属成分の担持が不均一になるためか活性が不充分となる場合がある。また、金属化合物の濃縮が起きないためか、所望の金属担持量とならない場合があり、このため活性が不充分となる場合がある。さらに、後述する工程(d)で洗浄する場合、金属成分が除去される場合がある。
熱風の温度が500℃を超えても、金属成分の固定効果、他の担持方法に比して金属担持量を増加させる効果、細孔内に均一に担持できる効果等がさらに向上することもない。
工程(d)
噴霧乾燥して得た粉末は、洗浄することができる。本工程(d)は任意工程であるが、特に前記工程(b)で金属化合物として硝酸塩以外の硫酸塩、塩酸塩等を用いた場合は、本工程(d)で洗浄することが好ましい。噴霧乾燥後、洗浄することによって硫酸根、塩素等を選択的に除去することができ、除去しない場合に比して活性に優れた触媒を得ることができる。
洗浄方法としては、特に金属化合物のアニオンを選択的に除去できれば特に制限はなく、例えば、噴霧乾燥して得た粉末を水、あるいは温水に懸濁し、攪拌後、濾過することにより洗浄することができる。
洗浄後、乾燥する。乾燥方法は乾燥後の水分が概ね20重量%以下になれば特に制限はなく、従来公知の乾燥方法を採用することができる。例えば、乾燥機中、100〜150℃で0.5〜2時間程度乾燥すればよい。
工程(e)
ついで、加熱処理(焼成)する。
加熱処理温度は400〜900℃、さらには500〜800℃の範囲にあることが好ましい。
加熱処理温度が400℃未満の場合は、有機結晶化剤を除去できないために活性が不充分となる場合があり、加熱処理温度が900℃を超えると活性が不充分となる場合がある。
加熱処理する際の雰囲気は、酸化雰囲気下、好ましくは空気中で行うことが経済的で好ましい。なお、本発明では、酸化雰囲気での加熱処理についで還元雰囲気下、例えば水素ガス雰囲気下で加熱処理しても良く、その場合は予め還元処理された金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒を得ることができる。
還元処理は例えば、通常300〜600℃で0.5〜5時間、水素ガスを供給しながら処理する。
[金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒]
上記製造方法によって得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒は、水熱安定性に優れている。
即ち、本発明の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒は、(1)水分10Vol%含有空気中、(2)温度700℃、かつ(3)20時間の条件で水熱処理した後の、BET法で測定した比表面積の保持率が80%以上、さらには85%以上となる。
水熱処理後の、BET法で測定した比表面積の保持率が80%未満の場合は、活性が不充分となる場合がある。なお、比表面積の保持率とは水熱処理前後の比表面積の割合である。さらに、粉体で対比してもよく、後述する成型体で対比してもよい。
また、本発明の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒は、水熱処理後の結晶性の保持率が80%以上であり、さらには85%以上であることが好ましい。
水熱処理後の結晶性の保持率が80%未満の場合は、活性が不充分となる場合がある。
なお、結晶性の保持率とは水熱処理前後の結晶性の割合である。さらに、粉体で対比してもよく、後述する成型体で対比してもよい。
なお、水熱処理後の結晶性の保持率の基準は、600℃で2時間焼成した金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒のX線回折スペクトルの主ピーク(SAPO−5の場合は2θ=7.50°、SAPO−11の場合は2θ=21.95°、SAPO−34の場合は、2θ=9.50°、SAPO−37の場合は、2θ=6.20°)のピーク高さを基準とし、本発明の実施例では実施例1の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒を基準の1とした。
なお、本発明では、前記工程(c)、工程(d)、工程(e)のいずれかの後、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート粉末を所望の形状に成型して用いることができる。
例えば、ペレット、ビード、板状、ハニカム等に従来公知の成型方法で成型することができる。また、ハニカムの場合はハニカム状の金属基材、あるいはセラミックス基材表面にウオッシュコート法等で金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒層を形成してもよい。成型体を得る際は、従来公知のバインダー、成型助剤等を使用することができる。
[排ガス処理用NOx還元触媒]
本発明に係る金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒は、アンモニアなどの還元剤の存在下でNOxを還元して窒素ガスに変換して排ガスを浄化する触媒として好適に用いることができる。
参考例1
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)の調製
結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)の調製
濃度75重量%のリン酸水溶液807.3gと純水2060.7gとを混合して、濃度21.1重量%のリン酸水溶液2868gを調製した。これに、濃度35重量%のテトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド(TEAH)974.9gを混合し、ついで、アルミナ源として擬ベーマイト粉末(Al含有量74重量%)440.5gを10分程度で分散させ、分散液を15分間攪拌した。
ついで、分散液にシリカ源としてシリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SI−30、SiO濃度30重量%)216.5gを約10分間で添加して、結晶性シリカアルミノフォスフェート合成用スラリー(1)を調製した。
ついで、結晶性シリカアルミノフォスフェート合成用スラリー(1)をオートクレーブに充填し、1時間攪拌後、170℃に昇温し48時間水熱処理した。
その後、濾過分離し、60℃の温水を十分掛け水して洗浄し、130℃で24時間乾燥した。ついで、空気中600℃で2時間焼成して結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)を調製した。
結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)の組成および平均粒粒子径を測定し、結果を表に示した。また、比表面積は600m2/gであった。
得られた結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)500gを水2500gに分散させ、コロイドミル処理して結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)分散液を調製した。
別途、硝酸第二銅3水和物58.8gを水2500gに溶解して硝酸銅水溶液を調製した。
硝酸銅水溶液に結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)分散液を混合して噴霧乾燥用混合分散液を調製した。この時、分散液のpHは3.5であった。
ついで、噴霧乾燥用混合分散液を熱風温度230℃の噴霧乾燥機中に回転数7000rpmのアトマイザーにて噴霧し、得られた粉末を600℃で2時間焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
NOx除去試験
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)とバインダーとしてアルミナ粉末(日揮触媒化成(株)製:AP−1)を固形分重量比で80/20の割合で混合し、これに水を加え、充分に混練し、ついで押出成型器(ノズル径3mmφ)にて成型した後、130℃で24時間乾燥し、粉砕して径が3〜5mmの粒子に調製、600℃で2時間焼成して、試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)を得た。
試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)10ccを常圧固定床流通式反応管に充填し、反応ガス(NO:500ppm、NH3:500ppm、O2:10vol%、N2:バランス)を6000cc/minで流通させながら、反応温度150℃、200℃、300℃、400℃の各温度で定常状態になった時点でのNOx除去率を下記式によって求め、結果を表に示した。
X=[({NOx}in−{NOx}out)/{NOx}in]X100
ここで、XはNOx除去率(%)、{NOx}inは入り口の窒素酸化物ガス濃度、{NOx}outは出口の窒素酸化物ガス濃度を示す。
耐水熱性の測定
上記と同様にして調製した試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)50ccを水熱処理反応官に充填し、700℃に昇温した後、水分を10vol%含む空気を50cc/minで供給しながら20時間水熱処理した。
水熱処理した試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)の比表面積を測定し、600℃で2時間焼成して得た試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)の比表面積(表に示す)と対比し、比表面積保持率として結果を表に示した。
また、X線回折により、水熱処理した試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)および600℃で2時間焼成して得た試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)の2θ=9.50°のピーク高さを測定し、ピーク高さを対比し、結晶性保持率として表に示した。
また、前記耐水熱性の測定で水熱処理した試験用金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(1)について、前記と同様にNOx除去試験を行い、結果を表に示した。
参考例2
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(2)の調製
参考例1において、洗浄した後、乾燥および焼成しなかった以外は同様にして結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)を調製した。
ついで、洗浄して得られた結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)の固形分濃度16.7重量%の分散液3000gを調製し、コロイドミル処理して結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)分散液を調製した。
別途、硝酸第二銅3水和物68.6gを水2500gに溶解して硝酸銅水溶液を調製した。
ついで、結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)分散液に希硝酸を加えてpHを3.5に維持しながら硝酸銅水溶液を混合して噴霧乾燥用混合分散液を調製した。
ついで、参考例1と同様に噴霧乾燥、焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(2)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(2)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(2)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例3
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(3)の調製
参考例1において、硝酸第二銅3水和物25.5gを用いた以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(3)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(3)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(3)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例4
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(4)の調製
参考例1において、硝酸第二銅3水和物137gを用いた以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(4)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(4)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(4)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例5
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(5)の調製
参考例1において、噴霧乾燥温度を120℃とした以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(5)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(5)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(5)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例6
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(6)の調製
参考例1において、噴霧乾燥温度を250℃とした以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(6)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(6)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(6)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例7
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(7)の調製
参考例1において、焼成温度を400℃とした以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(7)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(7)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(7)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例8
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(8)の調製
参考例1において、焼成温度を700℃とした以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(8)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(8)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(8)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
参考例9
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(9)の調製
参考例1において、硝酸第二銅3水和物58.8gの代わりに硝酸第一鉄6水和物80g用いた以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(9)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(9)中の鉄のFeとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(9)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
実施例1
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(10)の調製
参考例1と同様にして噴霧乾燥用混合分散液を調製した。ついで、噴霧乾燥用混合分散液を熱風温度250℃の噴霧乾燥機中に回転数7000rpmのアトマイザーにて噴霧し、得られた粉末を50℃の温水に分散させ、10分間撹拌した後、濾過し、50℃の温水を充分掛けて洗浄した後、130℃で24時間乾燥し、ついで、600℃で2時間焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(10)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(10)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。なお、硫酸根は大きく減少していた。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(10)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
[比較例1]
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R1)の調製
参考例1と同様にして結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)を調製した。
得られた結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)500gを水2500gに分散させ、コロイドミル処理して結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)分散液を調製した。
別途、硝酸第二銅3水和物58.8gを水2500gに溶解して硝酸銅水溶液を調製した。
硝酸銅水溶液に結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)分散液を混合し、分散液のpHを4.5に調製した後、50℃で2時間撹拌してイオン交換を行い、ついで、濾過分離し、130℃で24時間乾燥し、ついで、空気中600℃で2時間焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R1)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R1)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R1)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
[比較例2]
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R2)の調製
比較例1において、イオン交換した後、結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)分散液のpHを7.0に調整して同成分を沈着させた以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R2)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R2)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R2)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
[比較例3]
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R3)の調製
参考例2と同様にして、洗浄した結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)を調製し、ついで、洗浄した結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)の固形分濃度16.7重量%の分散液3000gを調製し、コロイドミル処理して結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)分散液を調製した。
ついで、結晶性シリカアルミノフォスフェート(2)分散液を熱風温度230℃の噴霧乾燥機中に回転数7000rpmのアトマイザーにて噴霧して結晶性シリカアルミノフォスフェート(R3)の粉末を得た。
別途、硝酸第二銅3水和物58.8gを水2500gに溶解して硝酸銅水溶液を調製した。
硝酸銅水溶液に結晶性シリカアルミノフォスフェート(R3)の粉末500gと水2500gを混合し、分散液のpHを4.5に調整した後、50℃で2時間撹拌してイオン交換し、ついで、分散液のpHを7.0に調製して銅成分を沈着させ、ついで、濾過分離し、130℃で24時間乾燥し、ついで、空気中600℃で2時間焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R3)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R3)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R3)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
[比較例4]
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R4)の調製
参考例1と同様にして結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)を調製した
別途、硝酸第二銅3水和物58.8gを水2500gに溶解して硝酸銅水溶液を調製した。
ついで、結晶性シリカアルミノフォスフェート(1)500gを硝酸銅水溶液に分散させ、コロイドミル処理した後、130℃で24時間、水分を蒸発させるとともに乾燥し、ついで、空気中600℃で2時間焼成して金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R4)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R4)中の銅のCuとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R4)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
[比較例5]
金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R5)の調製
比較例4において、硝酸第二銅3水和物58.8gの代わりに硝酸第一鉄6水和物80g用いた以外は同様にして金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R5)を調製した。
得られた金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R5)中の鉄のFeとしての含有量および比表面積を測定し、結果を表に示した。
また、金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒(R5)について、参考例1と同様にNOx除去試験、耐水熱性の評価を行い、結果を表に示した。
Figure 0005495763
Figure 0005495763

Claims (7)

  1. 下記の工程(a)〜(e)を順次行うことを特徴とする金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
    (a)結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子分散液を調製する工程
    (b)活性成分金属化合物水溶液を混合する工程
    (c)噴霧乾燥する工程
    (d)洗浄する工程
    (e)400〜900℃で加熱処理(焼成)する工程
  2. 前記結晶性シリカアルミノフォスフェート粒子が、合成後、洗浄および/または焼成したものであることを特徴とする請求項1に記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
  3. 前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−5、SAPO−11、SAPO−34、SAPO−37から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
  4. 前記結晶性シリカアルミノフォスフェートがSAPO−34であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
  5. 前記活性成分金属化合物が、周期律表第8族、第9族、第10族、第11族、第12族から選ばれる元素の化合物またはこれらの混合物(合金を含む)であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
  6. 前記活性成分金属の担持量が金属として0.1〜10重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の金属担持結晶性シリカアルミノフォスフェート触媒の製造方法によって得られた排ガス処理用NOx還元触媒。
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