JP5484849B2 - 血液試料処理装置及び血液試料処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は血液試料処理装置及び血液試料処理方法に関する。
従来、検体容器を密封する蓋(キャップ)に吸引管を貫通させて当該検体容器内の血液試料を吸引し、吸引した血液試料の処理を行う血液試料処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような血液試料処理装置においては、分析のために、直立状態で保持された検体容器を、当該検体容器の底部が蓋よりも上方に位置する転倒状態まで回動させ、ついで元の直立状態に戻すといった転倒攪拌動作を繰り返し行った後に血液試料を吸引するものがある。
例えば、特許文献1記載の試料分析装置は、検体を保持するためのハンド部材と、このハンド部材を回動させるための駆動部とを備えており、吸引管により検体容器から血液試料を吸引する前に、検体容器を保持したハンド部材を回動させることにより当該検体容器の転倒攪拌を行っている。
このような転倒攪拌を行う血液試料処理装置では、吸引管で血液試料を吸引する際の定量精度を確保するために、大気圧よりも高い圧力になっている検体容器内の大気開放を行った後に、血液試料の吸引が行われることがある。
大気開放は種々の方法により行われているが、例えば、長手方向に延びる溝を外周面に有する吸引管を用いて、当該吸引管により血液試料を吸引するのに先立って検体容器の大気開放を行う装置がある。かかる装置では、吸引管が検体容器の蓋を貫通したときに、検体容器の内部が前記溝を介して外気に開放されるので、検体容器内を大気開放することができる。
特開2007−139463号公報
しかしながら、特許文献1記載の試料分析装置のように検体容器を転倒攪拌させると、蓋の種類によっては、検体容器の蓋の裏側に血液試料が付着したままの状態となることがある。密封された検体容器内の圧力は、前記のように大気圧よりも高くなっているため、蓋の裏側に血液試料が付着したままの状態で、長手方向に延びる溝を外周面に有する吸引管を検体容器の蓋に貫通させると、蓋の裏側に付着した血液試料が吸引管の溝を通って蓋の上面から漏れてしまうことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓋で密封された検体容器を転倒攪拌した後に当該蓋を吸引管で貫通するに際し、蓋の裏側に血液試料が付着したままの状態で吸引管の貫通動作が行われる頻度を低減することができる血液試料処理装置及び血液試料処理方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の観点に係る血液試料処理装置は、血液試料を収容する蓋付の検体容器を保持し、当該検体容器を保持した状態で回動可能な容器保持部と、
この容器保持部に回動動作を行わせる回動駆動部と、
前記検体容器内の血液試料を吸引する検体吸引管と、
この検体吸引管を前記検体容器の蓋に貫通させる貫通駆動部と、
直立状態で前記容器保持部に保持された前記検体容器を転倒状態にする第1工程と、転倒状態の検体容器を直立状態にする第2工程とを含む転倒攪拌動作を繰り返し行い、最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を、前記蓋の裏側に付着した血液試料が前記検体容器の底部側に移動するよう他の第2工程よりも長い時間をかけて行った後に、前記検体容器の蓋を前記検体吸引管で貫通するように、前記回動駆動部及び前記貫通駆動部を制御する制御部と
を備えたことを特徴としている。
本発明の第1の観点に係る血液試料処理装置では、直立状態で前記容器保持部に保持された前記検体容器を転倒状態にする第1工程と、転倒状態の検体容器を直立状態にする第2工程とを含む転倒攪拌動作を繰り返し行い、最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を、前記蓋の裏側に付着した血液試料が前記検体容器の底部側に移動するよう他の第2工程よりも長い時間をかけて行った後に、前記検体容器の蓋を前記検体吸引管で貫通するように構成されている。最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を他の第2工程よりも長い時間をかけて行うことで、検体容器の蓋の裏側に付着していた血液試料を容器底部側に移動させることができる。蓋の裏側に付着していた血液試料が容器内に流れ落ちる原理については、次のように推認することができる。
すなわち、転倒状態において蓋の裏側に移動した血液試料は、当該血液試料の界面に表面張力が働くことから、球形になろうとして蓋の裏側に付着する。転倒状態から直立状態に検体容器をゆっくり戻すと、蓋が検体容器の底部よりも上方に位置する状態で検体容器が斜めになっている時間が長くなる。検体容器が斜めになると血液試料の表面積が大きくなり、球形が崩れ、その結果表面張力が小さくなる。すなわち、血液試料内部の圧力が小さくなり、当該血液試料表面の分子が内側に引っ張られる力が弱くなる。これにより、蓋の裏側に留まろうとする力が弱くなり、重力の影響により、検体容器の底部側に血液試料が流れ落ちるものと考えられる。
このようにして、攪拌動作が終了した時点において、検体容器の蓋の裏側へ血液試料が付着している状態を解消又は抑制することができるので、吸引管を蓋に貫通させたときに検体容器内の血液試料が容器外に漏れるのを解消又は抑制することができる。
また、本発明の第の観点に係る血液試料処理方法は、蓋付の検体容器内に収容された血液試料を攪拌する攪拌工程と、前記蓋に検体吸引管を貫通させて前記血液試料を吸引する吸引工程とを含む血液試料処理方法であって、
前記攪拌工程は、直立状態に保持された前記検体容器を転倒状態にする第1工程と、転倒状態の検体容器を直立状態にする第2工程とを含む転倒攪拌動作を繰り返し行い、最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を、前記蓋の裏側に付着した血液試料が前記検体容器の底部側に移動するよう他の第1工程および第2工程よりも長い時間をかけて行うことを特徴としている。
本発明の血液試料処理装置及び血液試料処理方法によれば、蓋で密封された検体容器を転倒攪拌した後に当該蓋を吸引管で貫通するに際し、蓋の裏側に血液試料が付着したままの状態で吸引管の貫通動作が行われる頻度を低減することができる。

本発明の血液試料処理装置の一実施の形態の全体構成を示す斜視図である。 図1に示される血液試料処理装置の各部の詳細を示す斜視図である。 図1に示される血液試料処理装置の測定ユニット及び検体搬送装置を示す概略説明図である。 図1に示される血液試料処理装置のピアサ近傍を示す斜視図である。 図1に示される血液試料処理装置の測定ユニット及び検体搬送装置を示す斜視図である。 図1に示される血液試料処理装置の制御装置を説明するためのブロック図である。 検体容器で用いられる蓋の一例を上方から見た斜視図である。 図7に示される蓋を下方から見た斜視図である。 図7に示される蓋の縦断面図である。 本発明における転倒攪拌動作の例を説明する図である。 蓋の裏側に付着した血液が底部側に流れる状態を説明する図である。 ピアサの外観を示す正面図である。 本実施の形態の血液試料処理方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の攪拌動作の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の血液試料処理装置及び血液試料処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
〔血液試料処理装置〕
まず、血液試料処理装置の全体構成について説明する。
図1に示される血液試料処理装置1は、被験者から採取した血液試料中の血球を計数する血球計数装置であり、図1及び図2に示されるように、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3の2つの測定ユニットと、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3の前面側(矢印Y1方向側)に配置された検体搬送装置(サンプラ)4と、第1測定ユニット2、第2測定ユニット3及び検体搬送装置4に電気的に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からなる制御装置5とを備えている。また、血液試料処理装置1は、制御装置5によりホストコンピュータ6(図3参照)に接続されている。
また、図1〜3に示されるように、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3は、実質的に同種類の測定ユニットであり、互いに隣接して配置されている。具体的には、本実施の形態では、第2測定ユニット3は、第1測定ユニット2と同じ測定原理を使用して、同一の測定項目について検体を測定する。さらに、第2測定ユニット3は、第1測定ユニット2が分析しない測定項目についても測定する。また、図3に示されるように、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3は、それぞれ、検体である血液を検体容器101から吸引するピアサ211(311)と、当該ピアサ211(311)により吸引した血液から検出用試料を調製する試料調製部22、32と、当該試料調製部22、32により調製された検出用試料から血液の血球を検出する検出部23、33等とを含んでいる。
また、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3は、それぞれ、試料調製部22、32などを内部に収容するユニットカバー24、34と、検体容器101をユニットカバー24、34の内部に取り込み、ピアサ211(311)による吸引位置600、700(図3参照)まで検体容器101を搬送する検体容器搬送部25、35と、検体容器搬送部25、35により内部に搬送される検体容器101の有無を検知する有無検知部26、36と、吸引位置600、700(図3参照)で検体容器101を固定保持するチャック部27、37とをさらに含んでいる。また、図1及び図2に示されるように、ユニットカバー24、34の前面部241、341の外側表面には、それぞれ、検体セット部開閉ボタン28、38と、優先検体測定開始ボタン29、39と、検体容器搬送部25、35の後述する移動部255d、355dが通過する開口部241a、341aとが設けられている。
図4は、ピアサ211(311)の近傍を示す図である。図4に示されるように、血液試料処理装置1は、検体吸引管であるピアサ211(311)と、このピアサ211(311)を検体容器101の蓋に貫通させる貫通駆動部であるピアサ移動部212(312)とを含んでいる。ピアサ211(311)は、先端が検体容器101の後述する密閉蓋102(図7〜9参照)を貫通可能なように形成されている。また、図12に示すように、ピアサ211(311)の外周面には、ピアサ211(311)の長手方向に延びる溝211aが形成されており、ピアサ211(311)を検体容器101の蓋に貫通させた際に、検体容器101の内部が上記の溝211aを介して外気に開放されるようになっている。ピアサ移動部212(312)は、ピアサ211(311)を鉛直方向(矢印Z1及びZ2方向)に移動させる機能を有している。ピアサ移動部212(312)は、ピアサ211(311)を固定保持する水平アーム213(313)と、水平アーム213(313)を鉛直方向(矢印Z1およびZ2方向)に貫通するネジ軸214(314)と、ネジ軸214(314)に螺合するナット215(315)とを有している。さらに、ピアサ移動部212(312)は、ネジ軸214(314)と平行(矢印Z1及びZ2方向)に配置されたスライドレール216(316)と、スライドレール216(316)に摺動可能に取り付けられた摺動部材217(317)と、ステッピングモータ218(318)とを有している。また、水平アーム213(313)は、ナット215(315)と、摺動部材217(317)とに固定されている。
検出部23(33)は、RBC検出(赤血球の検出)及びPLT検出(血小板の検出)をシースフローDC検出法により行うとともに、HGB検出(血液中の血色素の検出)をSLS−ヘモグロビン法により行うように構成されている。また、検出部23(33)は、WBC検出(白血球の検出)を半導体レーザを使用したフローサイトメトリー法により行うようにも構成されている。
検出部23(33)で得られた検出結果は、検体の測定データ(測定結果)として、制御装置5に送信される。なお、この測定データは、ユーザに提供される最終的な分析結果(赤血球数、血小板数、ヘモグロビン量、白血球数など)のもととなるデータである。
検体容器搬送部25(35)(図3参照)は、図5に示されるように、検体容器101を把持することが可能な、容器保持部であるハンド部251(351)と、このハンド部251(351)を開閉させる開閉部252(352)と、ハンド部251(351)を鉛直方向(矢印Z1およびZ2方向)に直線移動させる鉛直移動部253(353)と、ハンド部251(351)を、その直立状態と転倒状態との間で振り子状に移動(回動)させる回動駆動部である攪拌モータ部254(354)とを有している。攪拌モータ部254(354)は、ステッピングモータによる動力により、ハンド部251(351)を、その直立状態と転倒状態との間で振り子状に移動(回動)するように構成されている。さらに、検体容器搬送部25(35)は、図3に示されるように、検体容器101を矢印Y1及びY2方向に実質的に水平移動させる検体容器移送部255(355)と、バーコード読取部256(356)とを有している。
ハンド部251(351)は、検体搬送装置4が搬送するラック110の搬送路の上方に配置されている。また、ハンド部251(351)は、検体搬送装置4により第1取出位置43a及び第2取出位置43b(図3参照)に検体容器101が搬送されると、下方(矢印Z2方向)に移動した後、開閉部252、352により開閉されてラック110に収容された検体容器101を把持するように構成されている。
また、ハンド部251(351)は、把持した検体容器101を上方(矢印Z1方向)に移動することによりラック110から検体容器101を取り出し、その後、攪拌モータ部254(354)により振り子状に移動される(例えば、10往復)ように構成されている。これにより、ハンド部251(351)は、把持する検体容器101内の血液を攪拌することが可能である。また、攪拌終了後、ハンド部251(351)は、下方(矢印Z2方向)に移動した後、開閉部252(352)により検体容器101の把持を開放するように構成されている。具体的には、ハンド部251(351)は、検体容器移送部255(355)により検体セット位置610(710)(図3参照)に移動された第1検体セット部255a(355a)に、検体容器101をセットするように構成されている。なお、図3に示されるように、平面的に見て、第1取出位置(検体容器取出位置)43aと検体セット位置(検体容器セット位置)610とは、重なるように配置されているとともに、第2取出位置43b(検体容器取出位置)と検体セット位置(検体容器セット位置)710とは、重なるように配置されている。
開閉部252(352)は、エアシリンダ252a(352a)による動力により、検体容器101を把持するようにハンド部251(351)を開閉するように構成されている。
鉛直移動部253(353)は、ステッピングモータ253a(353a)による動力により、レール253b(353b)に沿ってハンド部251(351)を鉛直方向(矢印Z1およびZ2方向)に移動するように構成されている。
チャック部27(37)は、吸引位置600(700)に移送された検体容器101を固定保持するように構成されている。
分析前ラック保持部41は、ラック送込部411を有し、ラック送込部411が矢印Y2方向に移動することによって、分析前ラック保持部41に保持されたラック110を1つずつラック搬送部43上に押し出すように構成されている。ラック送込部411は、分析前ラック保持部41の下方に設けられた図示しないステッピングモータによって駆動するように構成されている。また、分析前ラック保持部41は、ラック搬送部43近傍に規制部412(図5参照)を有し、一度ラック搬送部43上に押し出されたラック110が分析前ラック保持部41内に戻されないようにラック110の移動を規制するように構成されている。
分析後ラック保持部42は、ラック搬送部43の近傍に規制部421(図4参照)を有し、一度分析後ラック保持部42内に移動されたラック110がラック搬送部43側に戻されないようにラック110の移動を規制するように構成されている。
ラック搬送部43は、図3に示されるように、第1測定ユニット2に検体を提供するための第1取出位置43a、及び、第2測定ユニット3に検体を提供するための第2取出位置43bに、ラック110に保持された検体容器101を移送するためにラック110を搬送するように構成されている。さらに、ラック搬送部43は、有無検知センサ45が検体を収容する検体容器100の有無を確認するための検体有無確認位置43c、及び、バーコード読取部44が検体を収容する検体容器101のバーコードを読み取るための読取位置43dまで検体容器101が移送されるようにラック110を搬送するように構成されている。
また、図5に示されるように、ラック搬送部43は、互いに独立して動くことが可能な第1ベルト431及び第2ベルト432の2つのベルトを有している。
有無検知センサ45は、接触型のセンサであり、のれん形状の接触片451(図5参照)、光を出射する発光素子(図示せず)および受光素子(図示せず)を有している。有無検知センサ45は、接触片451が検知対象の被検知物に当接されることにより屈曲され、その結果、発光素子から出射された光が接触片451により反射されて受光素子に入射されるように構成されている。これにより、有無検知センサ45の下方をラック110に収容された検知対象の検体容器101が通過する際に、接触片451が検体容器101により屈曲されて、当該検体容器101の存在を検知することが可能である。
ラック送出部46は、ラック搬送部43を挟んで分析後ラック保持部42に対向するように配置されており、矢印Y1方向に水平に移動するように構成されている。これにより、分析後ラック保持部42とラック送出部46との間にラック110が搬送された場合に、ラック送出部46を分析後ラック保持部42側に移動することによって、ラック110を押圧して分析後ラック保持部42内に移動することが可能である。
制御装置5は、図1〜3および図6に示されるように、パーソナルコンピュータ(PC)などからなり、CPU、ROM、RAMなどからなる制御部51(図6参照)と、表示部52と、入力デバイス53とを含んでいる。また、表示部52は、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3から送信されたデジタル信号のデータを分析して得られた分析結果などを表示するために設けられている。
また、制御装置5は、図6に示されるように、制御部51と、表示部52と、入力デバイス53とから主として構成されたコンピュータ500によって構成されている。制御部51は、CPU51aと、ROM51bと、RAM51cと、ハードディスク51dと、読出装置51eと、入出力インタフェース51fと、通信インタフェース51gと、画像出力インタフェース51hとから主として構成されている。CPU51a、ROM51b、RAM51c、ハードディスク51d、読出装置51e、入出力インタフェース51f、通信インタフェース51g、および画像出力インタフェース51hは、バス51iによって接続されている。
CPU51aは、ROM51bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM51cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、後述するようなアプリケーションプログラム54a、54bおよび54cをCPU51aが実行することにより、コンピュータ500が制御装置5として機能する。
ROM51bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU51aに実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM51cは、SRAM又はDRAMなどによって構成されている。RAM51cは、ROM51b及びハードディスク51dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU51aの作業領域として利用される。
ハードディスク51dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU51aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。第1測定ユニット2用の測定処理(1)プログラム54a、第2測定ユニット3用の測定処理(2)プログラム54b及び検体搬送装置4用のサンプラ動作処理プログラム54cも、このハードディスク51dにインストールされている。CPU51aにより、これらのアプリケーションプログラム54a〜54cを実行することによって、第1測定ユニット2、第2測定ユニット3及び検体搬送装置4の各部の動作が制御される。また、ハードディスク51dには、測定結果データベース54dもインストールされている。
読出装置51eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、又はDVD−ROMドライブなどによって構成されており、可搬型記録媒体54に記録されたコンピュータプログラム又はデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体54には、アプリケーションプログラム54a〜54cが格納されており、コンピュータ500がその可搬型記録媒体54からアプリケーションプログラム54a〜54cを読み出し、そのアプリケーションプログラム54a〜54cをハードディスク51dにインストールすることが可能である。
なお、前記アプリケーションプログラム54a〜54cは、可搬型記録媒体54によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ500と通信可能に接続された外部の機器から上記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記アプリケーションプログラム54a〜54cがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ500がアクセスして、そのアプリケーションプログラム54a〜54cをダウンロードし、これをハードディスク51dにインストールすることも可能である。
また、ハードディスク51dには、例えば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、アプリケーションプログラム54a〜54cは前記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インタフェース51fは、例えば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインタフェース、及びD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインタフェースなどから構成されている。入出力インタフェース51fには、入力デバイス53が接続されており、ユーザがその入力デバイス53を使用することにより、コンピュータ500にデータを入力することが可能である。
通信インタフェース51gは、例えば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。コンピュータ500は、その通信インタフェース51gにより、所定の通信プロトコルを使用して第1測定ユニット2、第2測定ユニット3、検体搬送装置4及びホストコンピュータ6との間でデータの送受信が可能である。
画像出力インタフェース51hは、LCD又はCRTなどで構成された表示部52に接続されており、CPU51aから与えられた画像データに応じた映像信号を表示部52に出力するようになっている。表示部52は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示するように構成されている。
制御部51は、前述した構成により、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3から送信された測定結果を用いて分析対象の成分を解析するとともに、分析結果(赤血球数、血小板数、ヘモグロビン量、白血球数など)を取得するように構成されている。
〔血液試料処理方法〕
つぎに前述した血液試料処理装置1を用いた、本発明の血液試料処理方法の一実施の形態を、図13,14を用いて、特徴的な操作である転倒攪拌動作を中心に説明する。なお、第1測定ユニット2及び第2測定ユニット3は、互いに同様の動作で検体の攪拌、吸引を含む分析が行われるので、以下では第1測定ユニット2による血液試料処理方法について説明し、第2測定ユニット3による血液試料処理方法については説明を省略する。
まず、分析対象となる血液試料が内部に収容された蓋付の検体容器101を架設したラック110がユーザによって検体搬送装置4上にセットされる。次に、制御装置5のCPU51aは、スタートボタンの押下などにより分析開始の指示がなされたと判定すると(ステップS1)、検体搬送装置4によるラック110の搬送を制御し、前記検体容器101を、第1取出位置(検体容器取出位置)43aに位置づける(ステップS2)。
ついで、CPU51aは、ハンド部251を用いてラック110からの検体容器101の取り出しを行う(ステップS3)。具体的には、CPU51aが鉛直駆動部253を駆動させることで、ハンド部251が開いた状態で上方から下降し、検体容器101を保持し得る検体容器保持位置で停止する。
ついで、CPU51aが開閉部252を駆動させることで、ハンド部251が閉じて検体容器101が保持される。そして、再度、CPU51aが鉛直駆動部253を駆動させることで、ハンド部251が検体容器101を保持した状態で上昇し、当該検体容器101がラック110から取り出され、ついで所定の位置で停止する。この状態において、検体容器101は、その長手方向の軸がほぼ鉛直方向に沿った直立状態である。
<攪拌工程>
ついで、CPU51aは、攪拌モータ部254を駆動させることで検体容器101の転倒攪拌動作を行う(ステップS4)。この攪拌動作の流れについては図14を用いて後述する。この攪拌工程においては、検体容器101を保持したハンド部251が正逆回転運動を行い、当該検体容器101内に収容されている血液試料を攪拌する。図10は、ハンド部251による検体容器101の転倒攪拌動作を示す図であり、検体容器101が直立状態でハンド部251に保持されている様子、及び、検体容器101が転倒状態でハンド部251に保持されている様子の両方の様子を示している。図10に示されるように、ハンド部251は、検体容器101の底部が当該検体容器101の密閉蓋102よりも上方に位置する転倒状態に至るまで回転する第1回転工程と、検体容器101が転倒状態から直立状態に戻るまで逆回転する第2回転工程とを含む転倒攪拌動作を行う。
前記転倒状態において、検体容器101の長手方向の軸Lと鉛直線Vとのなす角度θは、約127度である(図10参照)。
ハンド部251は、前記第1回転工程及び第2回転工程を1サイクルとする転倒攪拌動作を10回繰り返して行う。そして、最後のサイクルにおける第2回転工程を0.8秒以上(本実施形態では、約1.87秒)かけて行う。また、本実施の形態では、最後のサイクルにおける第2回転工程以外の第2回転工程および第1回転工程を当該最後のサイクルにおける第2回転工程よりも短時間、例えば、0.4〜0.6秒程度(本実施形態では、約0.43秒)で行っている。このように、最後のサイクルにおける第2回転工程以外の第2回転工程を当該最後のサイクルにおける第2回転工程よりも短時間で行うことで、複数回の転倒攪拌動作の全体に要する時間を短くすることができる。
前記転倒攪拌動作によって、検体容器101の密閉蓋102の裏側に血液試料が付着するが、最後のサイクルにおける下降工程をゆっくりと0.8秒以上かけて行うことで、検体容器101の密閉蓋102の裏側に付着していた血液試料を容器底部側に移動させることができる。密閉蓋102の裏側に付着していた血液試料が容器内に流れ落ちる原理については、次のように推認することができる。
図7は、密閉蓋102を上方から見た斜視図であり、図8は、同じく下方から見た斜視図であり、図9は、図7〜8に示される密閉蓋102の縦断面図である。
密閉蓋102は、弾性を有するシリコンゴムなどの合成樹脂で作製されており、検体容器101の開口に挿入される蓋本体103を有している。この蓋本体103の下面には凹部ないしは凹所104が形成されており、また、蓋本体103の周面上端部には鍔部105が形成されている。蓋本体103の上面にも凹部ないしは凹所106が形成されており、この凹部106の底面106aにピアサ211が穿刺される。
このような構成の密閉蓋102で封止された容器本体101に転倒攪拌動作を加えると、転倒状態において密閉蓋102の凹部104内に移動した血液試料は、当該血液試料の界面に表面張力が働くことから、球形になろうとして密閉蓋102の裏面102a及び蓋本体103の内周面103aに付着する(図11の(a)参照)。
ついで、転倒状態から直立状態に検体容器101を0.8秒以上かけてゆっくり戻すと、図11の(b)に示されるように、密閉蓋102が検体容器101の底部よりも上方に位置する状態で検体容器101が斜めになっている時間が長くなる。密閉蓋102が検体容器101の底部よりも上方に位置する状態で検体容器101が斜めになると血液試料の表面積が大きくなり、球形が崩れ、その結果表面張力が小さくなる。すなわち、血液試料内部の圧力が小さくなり、当該血液試料表面の分子が内側に引っ張られる力が弱くなる。これにより、密閉蓋102の裏側に留まろうとする力が弱くなり、重力の影響によって検体容器101の底部側に血液試料が流れ落ち、その結果、密閉蓋102の裏側へ付着して残っている血液試料の量を大幅に減らすこと可能になるものと考えられる(図11の(c)参照)。
表1は、10サイクルの転倒攪拌動作を行う場合において、最後のサイクルにおける第2回転工程に要する時間を種々変えたときの血液漏出状況(攪拌後にピアサで蓋を貫通したときに、当該ピアサ外周面に形成した長手方向溝から血液が漏出するか否か)を調べた結果を示している。密閉蓋としては、図7〜9に示されるタイプの蓋を使用し、また、検体容器内に収容した血液の量は4mlであった。
また、転倒攪拌動作はパルスモータを用いて行い、最後のサイクルにおける第2回転工程での設定パルス値は、表1に示される低速値及び高速値とした。より詳細には、「設定パルス値」とは、1秒あたりにパルスモータに印加する駆動パルス数(パルス速度)を指し、低速値で示される設定パルス値から高速値で示される設定パルス値までパルス速度が加速するようにパルスモータを駆動し、所定時間経過後、高速値で示される設定パルス値から低速値で示される設定パルス値までパルス速度が減速するようにパルスモータを駆動する。これにより、回転開始後所定時間と回転終了前所定時間は低速でハンド部が回動し、残りの時間においては高速でハンド部が回動するように設定した。換言すれば、横軸に時間をとり、縦軸にパルス速度をとったときに、台形状にパルス速度が変化するようにパルス値を変化させた。なお、表1における「処理時間」とは、最後のサイクルにおける第2回転工程に要する時間を指しており、表1に示される実験では、最後のサイクルにおける第2回転工程以外の第2回転工程、及び第1回転工程を0.43秒で行った。
表1から分かるように、10サイクルの転倒攪拌動作におけるすべての第2回転工程及び第1回転工程をそれぞれ0.43秒で行った場合(実験No.1)は、10本の検体容器のすべてで血液の漏出が観察されたが、最後のサイクルにおける第2回転工程を0.8秒以上である0.94秒で行った場合(実験No.3)は、10本の検体容器のすべてで血液の漏出が観察されなかった。また、最後のサイクルにおける第2回転工程を1.4秒以上である1.56秒で行った場合(実験No.5)は、10本の検体容器のすべてで血液の漏出が観察されず、また、検体容器の数を100本に増やしても、わずかに1本だけで血液の漏出が観察されたに過ぎなかった。
このことより、最後のサイクルにおける第2回転工程に要する時間を0.8秒以上にすることで、蓋の裏側に付着して残っている血液試料の量を大幅に減らすことができることが分かり、さらに、前記時間を1.4秒以上にすることで、蓋の裏側に付着して残っている血液試料の量をより多く減らすことができることが分かる。
次に、検体容器101の転倒攪拌動作の流れについて、図14を用いて説明する。なお、以下の説明では、直立状態の検体容器101を転倒状態にする回転工程を「第1回転工程」、転倒状態の検体容器101を直立状態に戻す回転工程を「第2回転工程」と呼び、最後のサイクルにおいて転倒状態の検体容器101を直立状態に戻す第2回転工程を特に「第2低速回転工程」と呼ぶ。
まず、CPU51aは、検体容器101を直立状態から転倒状態へと回動させる第1回転工程を行い(ステップS41)、続いて、検体容器101を転倒状態から直立状態に戻す第2回転工程を行う(ステップS42)。第1回転工程および第2回転工程は、それぞれ0.43秒かけて行われる。次に、CPU51aは、第1回転工程および第2回転工程を1サイクルとする転倒攪拌動作が9回目に達したか否かを判断し(ステップS43)、転倒攪拌動作が9回目に達していない場合には、CPU51aは、ステップS41とステップS42の動作を繰り返す。
転倒攪拌動作が9回目に達している場合には、CPU51aは、再度第1回転工程を行った後に(ステップS44)、第2低速回転工程を行い(ステップS45)、処理をリターンする。ステップS45における第2低速回転工程では、転倒状態の検体容器101を他の工程よりも長い時間である1.87秒かけて直立状態に戻す動作が行われる。
検体容器101の攪拌動作中にラック110が検体容器取出位置43aから退避し、ついで検体容器搬送部255の駆動によって検体セット部255aが、ハンド部251下方の所定位置まで前方に移動する。
攪拌終了後、CPU51aがハンド部251を下降させてハンド部251を開放させることにより、ハンド部251に保持されていた検体容器101が検体セット部255aにセットされる(ステップS5)。
ついで、ハンド部251が上昇し、検体セット部255aが検体容器搬送部255の駆動によって装置内に引き込まれて所定位置で停止する。
<吸引工程>
ついで、CPU51aは、検体容器101からの検体の吸引動作を行う(ステップS6)。具体的には、CPU51aの制御により、検体容器101が移動しないようにチャック部27によって保持された状態で上方からピアサ211がピアサ駆動部212により駆動されて下降し、検体容器101の密閉蓋102を貫通して所定位置で停止する。この貫通動作において、前述のように、転倒攪拌動作時に蓋102の裏側に付着した血液試料は容器の底部側に移動して当該蓋102の裏側には残っていないので、大気開放用のピアサ211の外周面の溝211aから外部に漏れ出ることがない。
ピアサ211が検体容器101内の所定位置で停止した後に、ピアサ211によって所定量の血液試料が吸引される。
吸引後、ピアサ211が上昇するとともに、吸引された血液試料は試料調製部22の反応容器内で試薬類と混合されて測定用の試料が調製される。調製された測定用試料は、その後、検出部23に移送され、当該検出部23において所定項目が検出(測定)される。検出結果は、制御部51に送信され当該制御部51において分析対象の成分が解析される。得られた分析結果は、表示部52に表示される。
ピアサ211が上昇したした後に、CPU51aは、検体容器101を元のラック110に戻すための動作を行う(ステップS7)。具体的には、CPU51aの制御により、前記検体セット部255aが検体容器搬送部255の駆動によって再び前方に移動し、検体容器セット位置にて停止する。
ついで、上方からハンド部251が下降し検体容器保持位置で停止する。
ついで、ハンド部251が閉じて、検体セット部255aの検体容器101を保持し、その後当該ハンド部251が上昇して所定位置で停止する。
検体容器101を保持したハンド251が上昇中に、検体セット部255aが検体容器搬送部255の駆動によって装置内に引き込まれる。そして、後退していたラック110が前進して所定位置で停止する。
ついで、ハンド部251が下降しラック110に検体容器101を挿入し、その後、開閉部252を開放駆動させることでハンド部251が開き、これにより検体容器101がラック110にセットされる。
ついで、ハンド部251が上昇する。その後、CPU51aは、次に分析される血液試料を収容した検体容器があるか否かを判断し(ステップS8)、次の検体容器がある場合には、ステップS2に移行してラック110を移動させ、つぎに分析される血液試料を収容した検体容器101を検体容器取出位置に配置させる。以下、同様にして、開いた状態のハンド部251の下降から始まる前述した一連の動作が繰り返して行われる。ステップS8において、次に分析される血液試料を収容した検体容器がないと判断した場合には、CPU51aは処理を終了する。
なお、前述した血液試料処理方法において、ピアサによる穿刺直前に行われる第2回転工程を0.8秒以上かけてゆっくりと実施する以外、他の第2回転工程及び第1回転工程に要する時間については特に限定されるものではないが、全体の処理時間を短くするという観点からは、他の第2回転工程及び第1回転工程を、ピアサによる穿刺直前に行われる第2回転工程よりも短時間で行うようにするのが好ましい。
また、前述した実施の形態では、転倒攪拌動作を、直立状態から、検体容器の軸と鉛直線とのなす角度が約127度の転倒状態まで往復する動作としているが、検体容器の底部が蓋よりも上方に位置する転倒状態が存在する限り、例示された動作に限定されることなく、種々の転倒攪拌動作が可能である。例えば、前記角度θとしては、127度よりも小さくてもよく、また、127度よりも大きくても良い。また、本実施形態のように鉛直線Vから見た一方向側の空間だけでハンド部251を回動させるのではなく、上記の空間に加えて、鉛直線Vから見た他の方向側の空間でハンド部251を回動させてもよい。
また、前述した実施の形態では、直立状態の検体容器101を一方方向に回転させて転倒状態に移行させた後、検体容器101を反対方向に回転させて元の直立状態に戻しているが、本発明はこれに限らない。例えば、直立状態の検体容器101を一方方向に回転させて転倒状態に移行させ、その転倒状態からさらに検体容器101を上記一方方向に回転させて元の直立状態に戻してもよい。
また、前述した実施の形態では、直立状態の検体容器101を転倒状態に移行させて検体容器101を一旦停止させた後、検体容器101を元の直立状態に戻すという動作を繰り返すことにより検体容器101の攪拌を行っているが、本発明はこれに限らない。例えば、直立状態の検体容器101を回転させて転倒状態に移行させた後、検体容器101を停止させずにそのまま一回転させて元の直立状態に戻すという動作を連続的に繰り返してもよい。この攪拌動作の場合には、最後のサイクルにおいて転倒状態の検体容器を直立状態に戻す工程を他の工程よりも低速で行うことにより、検体容器101の蓋の裏面に付着して残っている血液試料の量を減らすことができる。
また、前述した実施の形態では、吸引管は、一度の下降動作で大気開放及び所定の吸引位置への移動を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、最初の下降動作で大気開放だけを行い、一旦上昇後に再度下降することで所定の吸引位置に移動する二度刺しタイプの吸引管など、他の吸引管であってもよい。
また、前述した実施の形態では、血液試料処理装置として血球計数装置が用いられているが、塗抹標本作製装置を血液試料処理装置として用いてもよい。
また、前述した実施の形態では、ピアサによる穿刺直前に行われる第2回転工程を、他の工程よりも短時間で行っているが、全ての工程を、ピアサによる穿刺直前に行われる第2回転工程と同じ時間で行ってもよい。
また、前述した実施の形態では、10サイクルの転倒攪拌動作を行っているが、10サイクル以外でもよく、例えば8サイクルの転倒攪拌動作を行ってもよい。
1 血液試料処理装置
2 第1測定ユニット
3 第2測定ユニット
4 検体搬送装置
5 制御装置
21 検体吸引部
22 試料調製部
23 検出部
25 検体容器搬送部
31 検体吸引部
32 試料調製部
33 検出部
35 検体容器搬送部
42 ラック保持部
43 ラック搬送部
46 ラック搬送部
101 検体容器
102 密閉蓋
110 ラック
211 ピアサ
212 ピアサ移動部
251 ハンド部
254 攪拌モータ部
311 ピアサ
312 ピアサ移動部
351 ハンド部
354 攪拌モータ部

Claims (6)

  1. 血液試料を収容する蓋付の検体容器を保持し、当該検体容器を保持した状態で回動可能な容器保持部と、
    この容器保持部に回動動作を行わせる回動駆動部と、
    前記検体容器内の血液試料を吸引する検体吸引管と、
    この検体吸引管を前記検体容器の蓋に貫通させる貫通駆動部と、
    直立状態で前記容器保持部に保持された前記検体容器を転倒状態にする第1工程と、転倒状態の検体容器を直立状態にする第2工程とを含む転倒攪拌動作を繰り返し行い、最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を、前記蓋の裏側に付着した血液試料が前記検体容器の底部側に移動するよう他の第2工程よりも長い時間をかけて行った後に、前記検体容器の蓋を前記検体吸引管で貫通するように、前記回動駆動部及び前記貫通駆動部を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする血液試料処理装置。
  2. 前記蓋は、前記検体容器の開口に挿入される蓋本体を有しており、この蓋本体の下面には凹部が形成されている請求項1に記載の血液試料処理装置。
  3. 前記検体吸引管の外周面に、当該検体吸引管の長手方向に延びる溝が形成されている請求項1又は2に記載の血液試料処理装置。
  4. 前記血液試料が全血である請求項1〜3のいずれかに記載の血液試料処理装置。
  5. 前記全血と試薬とからなる測定試料を調製する試料調製部と、
    前記測定試料中の血球を検出する検出部と、をさらに備えている請求項に記載の血液試料処理装置。
  6. 蓋付の検体容器内に収容された血液試料を攪拌する攪拌工程と、前記蓋に検体吸引管を貫通させて前記血液試料を吸引する吸引工程とを含む血液試料処理方法であって、
    前記攪拌工程は、直立状態に保持された前記検体容器を転倒状態にする第1工程と、転倒状態の検体容器を直立状態にする第2工程とを含む転倒攪拌動作を繰り返し行い、最終の転倒攪拌動作における前記第2工程を、前記蓋の裏側に付着した血液試料が前記検体容器の底部側に移動するよう他の第1工程および第2工程よりも長い時間をかけて行うことを特徴とする血液試料処理方法。
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