JP5466452B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ステップフロアとその後方に配置されたエアークリーナを有するスクータ型車両ににおて、前輪の跳ね上げた水をエアクリーナへ吸入しにくくするため水切り機構を設けたものに関する。
なお、以下の説明において、車両及びその構成部分について、前後・左右・上下等の各方向は、いずれも車体組立状態における車体を基準とする。また内外とは同じく車体組立状態において車体幅方向にて車体中心側に向かう方向を内方、反対側を外方という。
スクータ型車両において、後輪が跳ね上げる泥水等がエンジンにかかるのを防止するための構造を採用することがある。例えば、コネクティングチューブの上部に一体に設けられて上方に突出する立ち上がり壁と、収納ボックスの下部に一体に設けられて下方に垂下する垂下壁とを設けて、後輪で跳ね上げられた泥水等がコネクティングチューブよりも前方側へ向かうことを極力阻止するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2003−341572号公報
しかし、車体中央部にステップフロアを設け、その後方のシート下における車体カバー内にエアクリーナを設けたスクータ型車両においては、前輪が跳ね上げる水がステップフロアの下方を覆うフロア下カバー等の車体カバーの表面を伝って車体カバー内に入ると、エアクリーナへ到達することがある。また、前輪が跳ね上げる水が、車体カバーの開口部、例えば、サイドスタンドの基部を軸着するための開口部から車体カバーの内側へ入ることによりやはりエアクリーナの吸入口へ至ることがある。また、格納位置にあるサイドスタンドの表面を伝って後端に位置する接地部で上方へ跳ね上げられることによりエアクリーナへ至る場合もある。
このように前輪の跳ね上げた水がエアクリーナに吸入されると、フィルタの目詰まりを招き易くなり、フィルタ交換によるメンテナンスサイクルが短縮してしまう。また、水に泥や埃等が混ざっていると、さらにフィルタ等の汚れが生じ易くなるので、このような前輪の跳ね上げた泥等が混ざることのある水(以下は単に水という)がエアクリーナへ到達することを阻止することが望まれている。
そのうえ、エアクリーナ内へ水が吸入されておらず、実際はフィルターが汚れていない場合でも、エアクリーナのケースやカバー類が汚れていると、整備者は念のため点検することになるので、ケースやカバー類に当たる水も極力避けたいという要望がある。
そこで、本発明は係る要請の実現を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、前輪の後方に配置され運転者が着座するシートと、このステップフロアの側方及び下方を覆うフロア下カバーと、
このフロア下カバーの後上方であって車両の側方に面して配置され、エンジンの吸気系又は排気系の少なくともいずれか一方に空気を供給するエアクリーナと、を有するスクータ型車両において、
前記フロア下カバーは、前記ステップフロアの左右の端部から下方に延びる左右のフロアサイドカバーと、これら左右のフロアサイドカバーの下端部間に渡るアンダーカバーとから構成され、
このアンダーカバーは横断面で中央部が最も低くなるように湾曲した本体部と、車幅方向両側で接合フランジへつながる立ち上がり部とで連続して一体に構成され、
前記フロアサイドカバーは車幅方向外側において下方に延びるスカート部を備え、
このスカート部と前記アンダーカバーの外周縁部に設けられた接合フランジとが互いに接するとともに、
前記フロア下カバーに車幅方向外側へ突出し、上下方向に延びる車幅方向水切りリブ(43〜46)を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記車幅方向水切りリブの車幅方向外側の端部から車両方向前方に延びる前後方向水切りリブを配置したことを特徴とする。
請求項3はの発明は、上記請求項1又は2において
記フロアサイドカバーと前記アンダーカバーとは別体で構成され、
前記車幅方向水切りリブ及び前後方向水切りリブは、前記アンダーカバーに設けられることを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項1〜3のいずれかにおいて、前記車幅方向水切りリブを横断面略U字状フロア下カバーの側部に設けたことを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項1〜4のいずれかにおいて、サイドスタンドが前記フロア下カバーに設けられた開口部から外側に突出するように設けられ、略水平状態をなす格納位置と起立した状態の接地位置との間を回動自在であり、
前記サイドスタンドは、基端を回動自在に支持する回動軸と、前記回動軸から延びる脚部と、前記脚部の先端に接地部とを備え、
前記接地部は、前記脚部の断面よりも広い接地面を有する略板状の部材であり、
前記サイドスタンドを格納位置にしたとき、前記接地部の車幅方向中央部と前記フロア下カバーの前記接地部の車幅位置における後端部を結んだ線よりも斜め上かつ後方に前記エアクリーナが配置され、
前記車幅方向水切りリブは、前記回動軸よりも後方であって、前記格納位置にあるサイドスタンドの接地部よりも前方の位置に配置されることを特徴とする。
請求項6の発明は上記請求項5において、前記サイドスタンドが前記フロア下カバーに設けられた開口部から外側に突出するように設けられ、前記車幅方向水切りリブは前記開口部の前方に配置されることを特徴とする。
請求項7の発明は上記請求項5又は6のいずれかにおいて、前記格納位置にあるサイドスタンドの前記接地部上部に、前記接地部に当たった水が上方に跳ね上がらないようするための板部材を設けたことを特徴とする。
請求項8の発明は上記請求項1〜7のいずれかにおいて、前記エアクリーナの吸入口が、該エアクリーナの前部に配置されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前輪が跳ね上げる泥や埃を含んだ水がフロア下カバーに当たってエアクリーナ方向へ流れても、その経路中に位置する車幅方向水切りリブが下方へ落下させて経路を遮断するので、後方のエアクリーナに伝わる水の量が減少し、エアクリーナが汚れにくくなる。
請求項2の発明によれば、車幅方向水切りリブの車幅方向外側の端部から車両方向前方に延びる前後方向の前後方向水切りリブを配置すると、車幅方向水切りリブよりも前方でフロア下カバーに水が当たった場合でも水が前記前後方向水切りリブを伝って車幅方向水切りリブに集められるので、効果的に水を落とすことができる。
請求項3の発明によれば、前輪に跳ね上げられ、アンダーカバーに当たった水が、アンダーカバーとフロアサイドカバーとの境目に達する前に、前後方向水切りリブによって下方に落とされるため、前記境目から前記ステップ下カバーの内側に水が入りにくくなる。
また、外観的に見えにくい位置に配置されるアンダーカバーに車幅方向水切りリブおよび前後方向水切りリブを設けるので、外観性を保つことができる。
請求項4の発明によれば、車幅方向水切りリブを横断面略U字状をなすフロア下カバーの側部に設けたので、フロア下カバーの側部に沿って後方へ流れる水を阻み、後方のエアクリーナへ向かう水を抑制できるとともに、フロア下カバーの側部を補強できる。
請求項5の発明によれば、接地部に当たった水が、フロア下カバーに阻止されることなく直接エアクリーナに当たりやすい状況においても、接地部に比較的近い前方に配置された車幅方向水切りリブにより接地部に直接水が当たりにくくなるので、接地部で跳ね上げられる水が少なくなるから、エアクリーナが汚れにくくなる。
請求項6の発明によれば、車幅方向水切りリブが前記開口部の前方に配置されるので、前記開口から前記フロア下カバーの内側に入ろうとする水を減少させることができる。
また、サイドスタンドの回転軸に水が掛かりにくくなるので、サイドスタンドのメンテナンスサイクルを長くすることができる。
請求項7の発明によれば、格納位置における接地部の上部に、前記接地部に当たった水が上方に跳ね上がらないようするための板部材を設けたので、この板部材により接地部に当たって上方へ跳ね上げられた水の量を減少させることができる。これにより、エアクリーナに水がよりかかりにくくなる。
請求項8の発明によれば、エアクリーナの吸入口をエアクリーナの前部に配置したので、フロア下カバーへ吸入口を近付けることができるため、吸入口から吸い込む水の量が減少し、エアクリーナ内のメンテナンスサイクルを長くすることができる。

本発明の本実施形態に係るスクータ型車両の左側面図 上記スクータ型車両のステップフロア部を斜め上方から示す斜視図 本実施形態に係る車体フレームの左側面図 上記ステップフロア部周囲部分の要部側面図 上記の斜め下方から示す斜視図 本実施形態に係る車体の底面図 上記の要部拡大図 図7の後部部分をさらに拡大した図 図4の9−9線断面図 本実施形態に係るサイドスタンドの説明図 本実施形態に係るアンダーカバーの平面図 本実施形態に係るアンダーカバーの左側面図 図1の13−13線に沿う断面図 図12の14−14線断面図 図12の15−15線断面図 図12の16−16線断面図 本実施形態に係るエアクリーナの左側面図 上記エアクリーナの平面図
以下、本発明の一実施形態を添付図面に参照して説明する。
図1は本実施形態に係るスクータ型車両を車幅方向左側から見た左側面図、図2は本実施形態に係るスクータ型車両のステップフロア部分を斜め前方かつ上方から見た斜視図である。これらの図1及び図2に示されるように、このスクータ型車両は、前輪1と、運転者が着座するシート2と、前輪1及びシート2の間に位置する運転者が足を乗せるステップフロア3と、ステップフロア3の下方を覆うフロア下カバー4を有する。ステップフロア3の車体前部側は起立したレッグカバー5が一体に形成され、後端部にはシート2の下方前方部分を覆うセンターカバー6の下端部が接続している。
フロア下カバー4は、ステップフロア3の左右の端部から下方に延びる左右一組のフロアサイドカバー7と、これら左右のフロアサイドカバー7の下端部間に渡って車体フレーム(後述する)を下方から覆う横断面略U字型のアンダーカバー8とから構成される。フロアサイドカバー7の後端はセンターカバー6の後方かつシート2の下方を覆うリヤカバー9に接続している。
ステップフロア3、センターカバー6、アンダーカバー8及びリヤカバー9は樹脂製であって金型成形によって形成されており、フロアサイドカバー7はステップフロア3及びアンダーカバー8と別体の金属板から適宜方法で形成されている。これらのステップフロア3、フロア下カバー4及びリヤカバー9は車体フレーム(後述)に支持されている。
ステップフロア3の後方にはパワーユニット10が車体フレームへ揺動自在に支持されている。パワーユニット10は、エンジン11(図4、符号指示部分はエンジンのシリンダ部を覆うシュラウドカバー)、ベルト式無断変速機からなる動力伝達装置12、後輪13及びエアクリーナ14等を一体化したユニットをなし、車体フレームの後部にリアクッション(図示せず)を介して支持される。
エアクリーナ14はリヤカバー9の内側で、ステップフロア3及びフロア下カバー4の後方かつ上方で車両の側方へ偏って配置され、その吸入口15は、エアクリーナ14の前部に前方及び外側方に向かって開口し、フロアサイドカバー7の後端近傍位置に開口している。符号17は吸入ダクトであり、その先端部に吸入口15が設けられている。
アンダーカバー8の左側部かつセンターカバー6の下方で吸入口15より前方位置にサイドスタンド20が格納位置と、接地位置との間を回動自在に支持されている。サイドスタンド20を格納位置に跳ね上げると、サイドスタンド20は略水平となり、スクータ型車両の走行が可能となる。この位置からサイドスタンド20を下方へ回動させて地面に立てる接地位置に切り替えると、スクータ型車両を立てておくことができる。サイドスタンド20の配置される車体左側と同じ側にエアクリーナ14が配置され、エアクリーナ14の特に吸入口15は、格納位置にあるサイドスタンド20の先端部の上方に配置されている。サイドスタンド20の詳細については後述する。
図2において、拡大部Aにセンターカバー6における前部側の平面視形状を示し、拡大部Bに拡大したB−B線断面を示す。これらの拡大部にも示すように、ステップフロア3の後端部3aには、凹部3bがステップフロア3の車幅方向に左右一対設けられており、それぞれの凹部3bの底部にはねじの挿入を可能とするため挿入孔3cが設けられるとともに、凹部3bの底部にクリップ3dが取付けられ、クリップ3dに設けられたねじ孔3eが挿入孔3cと重なっている。
センターカバー6の前部下端部には、凹部3bに嵌合して凹部3bの底部に重なる固定脚部6aが設けられ、ここに設けられている通し穴6bが挿入孔3c及びねじ孔3eと重なるので、上方から図示省略のねじを差し込みねじ孔3eへ締結することによりステップフロア3とセンターカバー6を一体化できる。このようにすると、締結部の上にフロアマット16(B部参照)を被せることで締結部を隠すことができ、外観を良好にできる。
次に、車体フレームについて説明する。図3は車体フレームの側面図であり、この図において、車体フレーム30は、前端部に設けられたヘッドパイプ31から斜め下がりに後方へ延びるダウンフレーム部32、その後端部で略水平に屈曲して後方へ延びるフロアフレーム部33及びその後端部が接続するクロスパイプ34を介してその左右から一対で斜め上がりに後方へ延びるリヤフレーム部35を備える。
フロアフレーム部33の上にはフロア支持フレーム36が支持され、クロスパイプ34の左側方にサイドスタンドを支持するサイドスタンドブラケット37が設けられ、クロスパイプ34の後方にはパワーユニットを連結するためのエンジンハンガーステー38が設けられている。
さらに、リヤフレーム部35のクロスパイプ34近傍部にはダクトパイプ35aが側方へ突出し、その上方には左右のリヤフレーム部35をつなぐボックス支持ステー35bが設けられている。
次に、ステップフロア近傍部の車体構造を説明する。図4はステップフロアとフロアサイドカバーとを取り外した状態を示す側面図、図5は同状態の斜視図、図6は車体の底面図、図7は図6のうちサイドスタンド近傍部の拡大図、図8は図7の一部をさらに拡大した図、図9は図4の9−9線断面図、図10はサイドスタンドを示す図であり、aは取付軸の方向からサイドスタンドを示す図、bはaと90°違いでサイドスタンドを示す図、cはbにおいて本体部の軸線方向から接地プレートを示す図である。
図4及び5に示すように、車体フレーム30のダウンフレーム部32はレッグカバー5の前方を通り、フロアフレーム部33はアンダーカバー8の上方を後方へ通る。フロアフレーム部33の上方に支持されたフロア支持フレーム36の上にはステップフロア3が置かれてボルト止めにより固定される。フロア支持フレーム36の前部にはアンダーカバー8の前部に設けられているステー40がボルト40aで取付けられている。
アンダーカバー8の後部に設けられたサイドスタンド用開口41からはサイドスタンドのサイドスタンドブラケット37が下方へ突出し、ここにサイドスタンド20の基部22がピボットボルト23で回動自在に取付けられている。基部22及びピボットボルト23の上方には上方へ膨らんだ膨出部42がアンダーカバー8に設けられ、基部22やピボットボルト23との干渉を回避しつつサイドスタンドブラケット37を露出させる際の開口面積を可及的に小さくするようになっている。
サイドスタンド用開口41の前方には第1車幅方向水切りリブ43及び第2車幅方向水切りリブ44が前後方向に間隔を持って設けられ、サイドスタンド用開口41の後方にも第3車幅方向水切りリブ45及び第4車幅方向水切りリブ46が設けられている。また第1車幅方向水切りリブ43及び第2車幅方向水切りリブ44をつないで前後方向に延びる前後方向水切りリブ47が設けられている。
これらの車幅方向水切りリブ43〜44は後述するように、横断面略U字状をなすアンダーカバー8の側部に形成されるコーナー部に設けられ、アンダーカバー8の側部に沿って後方へ向かう水の流れを阻むとともに、側部を補強している。
サイドスタンド20は本体部21のフック24とサイドスタンドブラケット37間にスプリング25が設けられ、略水平状態となる格納位置と起立して接地プレート26が接地する状態となる接地位置のいずれか側へ選択的に回動付勢されている。膨出部42はスプリング25との干渉も回避するようになっている。本体部21の先端には略長方形形状の板部材からなる接地プレート26が設けられている。
図10にも示すように、本体部21はパイプ状をなし、その先端を斜めにカットして接地プレート26の中央部へ当接させて溶接することにより、接地プレート26を本体部21の軸線に対して斜めに取付けてある。本体部21の先端側と接地プレート26の間には、接地プレート26に当たって上方へ跳ね上げられる水を抑制するための跳ね上げ防止板27が設けられている。跳ね上げ防止板27は金属板からなり、本体部21先端側側面へ重ねられ、先端側が接地プレート26と略同幅でその外周に接し、他側が本体部21の外径よりも若干広い程度に狭くなっており、一端が接地プレート26の外周部に溶接され、他端部は本体部21に対して傾斜した状態で溶接されている(c参照)。但し取付方法は溶接に限定されず、ねじなどの締結要素により取付けてもよい。また樹脂製としても良い。基部22は二股状に形成され、両二股を貫くようにピボットボルト23(図4参照)を通す穴22aが形成されている。
なお、図中のaは穴22aの軸線方向から示す図、bはaの90°違いの状態を示す図、cは跳ね上げ防止板27を本体部21の軸線と平行にカットした断面図である。
図4に図8を参照して、この実施形態では、サイドスタンド20が格納位置にある状態の下方視(図8参照)において、接地プレート26の後端縁における車幅方向中央部の点をP1とし、この点P1と車幅方向で同位置になり、かつアンダーカバー8の突出部57の後端との交点をP2とし、これらの点P1及びP2を結んだ線をL1とするとき、図4に示すように、点P1を通る垂線V1は吸入口15の直近前方を通っている。また線L1より斜め上後方にエアクリーナ14が配置されている。
また、接地プレート26は若干上方側が後傾し、この傾斜方向が上方に位置する吸入口15を指向している
らに、接地プレート26の平面と平行な直線をL2とすれば、この直線L2の延長上に吸入口15が位置する。このような配置の場合、吸入口15は接地プレート26に面することになり、本体部21に沿って後方へ流れた水が接地プレート26に当たると、接地プレート26により斜め上方に向きを変えられて吸入口15へ向かうことになる。そこで接地プレート26の前方側には跳ね上げ防止板27が設けられ、接地プレート26により斜め上方に跳ね上げられた水が吸入口15へ向かうことを阻止して落下させるようにしたものである。
格納位置における接地プレート26の近傍にはパワーユニット10の連結アーム10a及びこれと連結されたリンクアーム39が位置する。リンクアーム39は一端を連結アーム10aへ連結し、他端を車体フレーム30のステー38(図3)へ連結することにより、パワーユニット10が車体フレーム30へ揺動自在に支持されている。
パワーユニット10を構成するエンジン11の側方には、動力伝達装置12の前端から動力伝達装置12の中に配置されるベルト式変速装置を冷却する空気を取り込むための冷却風ダクト18が前方へ延出し、ダクトパイプ35a(図3)へ接続し、リヤフレーム部35を介してベルト式無段変速機の冷却風を取り込むようになっている。冷却風ダクト18は、上方の吸入口15と、下方の膨出部42及びサイドスタンド20の間に位置する。
ボックス支持ステー35bには上方に開口する収納ボックス19が支持され、開口部をシート2により開閉され、かつ周囲をセンターカバー6及びリヤカバー9で覆われている。
図6〜図8に示すように、アンダーカバー8は左右の縁部でフロアサイドカバー7の下縁部と重なり、フロアサイドカバー7の下縁部がアンダーカバー8の左右における縁部の下側へ回り込んで重なっている(図7,図13参照)。
フロアサイドカバー7とアンダーカバー8の合わせ部48は、防水性能の上では若干の間隙を有し、前輪1から跳ね上げられた水が矢示のようにアンダーカバー8の表面を伝って後方かつ側方へ流れてこの合わせ部48へ至ると、この合わせ部48からフロアサイドカバー7及びアンダーカバー8の内側へ侵入する可能性がある。そこで、この合わせ部48に沿って前後方向水切りリブ47がアンダーカバー8に設けられ、合わせ部48からの水の侵入を抑制している。
この前後方向水切りリブ47は、第1車幅方向水切りリブ43より第2車幅方向水切りリブ44まで前後方向へ長く形成され、第1車幅方向水切りリブ43及び第2車幅方向水切りリブ44の各車幅方向端部と連続一体化されている。
第2車幅方向水切りリブ44と第3車幅方向水切りリブ45はサイドスタンド用開口41を挟んでその前後に形成されている。第2車幅方向水切りリブ44はサイドスタンド用開口41からアンダーカバー8の内側へ水が侵入するのを抑制するため、車幅方向の長さはサイドスタンド用開口41の車幅方向幅よりも長く、かつ高さもサイドスタンドブラケット37の突出端よりも若干長く下方へ突出する程度になっている(図4参照)。
第4車幅方向水切りリブ46はサイドスタンド用開口41の後方かつ車両左側におけるアンダーカバー8の後端部の一部であって、冷却風ダクト下方に位置する突出部57の後部に設けられている。突出部57は、アンダーカバー8の後端部のうち、格納時におけるサイドスタンド20の本体部後部が重なりかつ接地プレート26より前方となる部分で冷却風ダクト18の下方に位置し(図8参照)、冷却風ダクト18との間、及びアンダーカバー8の後端部で突出部57よりさらに後方へ延びる後方突出部49aと本体部21との間に開口部58が形成される。突出部57は、突出部57冷却風ダクト18との干渉を避けてその一部を下方に露出させるため、アンダーカバー8における車両右側の対応部分よりも比較的短く形成されている。
この開口部58の存在により、サイドスタンド用開口41よりも後方へ流れて突出部57を通った水が、さらに開口部58からアンダーカバー8の後方へ跳ね上げられ、冷却風ダクト18の周囲を通ってエアクリーナ14へ至る可能性がある。このため、冷却風ダクト18に重なる部分の突出部57に第4車幅方向水切りリブ46を設けることにより、突出部57からエアクリーナ14へ向かって水が跳ね上げられることを抑制している。
また、図8において、突出部57の後端は、冷却風ダクト18との間に開口部58を形成するものであって、冷却風ダクト18のダクト面積を大きくしようとすると、突出部57の後端の位置は制限される。すなわち、冷却風ダクト18等からなるスイング式のパワーユニット10における膨出部によって開口部58が不可避的に形成される。しかし、このような開口部58があっても、本発明の水切りリブ(45・46)や跳ね上げ防止板27により開口部58から入り込む水を抑制できるので、パワーユニット10の膨出を制限せずに効率よく防水構造を設けることができる。
なお、図8に示す底面視状態でアンダーカバー8の後端側部における後方突出部49aの後端は接地プレート26の点P1と前後方向位置で略一致している(図4参照)。
49bは後方突出部49aの内側縁部であり、本体部21の外側方に間隔を持って平行し、開口部58に臨んでいる。
図9に示すように、接地プレート26は吸入口15の下方で、吸入口15の直下よりも若干外側方へずれて位置している。さらに、吸入口15と接地プレート26の間には冷却風ダクト18が位置している。跳ね上げ防止板27は吸入口15の下方にあって、図示状態の車幅方向における内側端部を通る垂線をV2、外側端部を通る垂線をV3、両垂線V2及びV3の間隔をDとすれば、吸入口15は吸入口15より内側の垂線V2の位置から、吸入口15より外側の垂線V3の位置にかけて、図示状態にて吸入口15の開口幅より広い間隔Dなる寸法で吸入口15の下方を覆うように配置されている。
接地プレート26の面は本体部21の周囲へ広がっており、しかも前述のように吸入口15へ向かって傾斜しているため(図4、5参照)、本体部21に沿って流れた水が接地プレート26に当たって跳ね上げられ、図9中に示す仮想線矢示のように冷却風ダクト18の外側を通って吸入口15へ向かうように向きを変えても、この流れを遮るように斜め外方かつ下方向きに傾斜して設けられている跳ね上げ防止板27に当たって実線矢示のように下方へ落下させられる。
以下、ステップフロア及びフロア下カバーについてさらに詳細に説明する。
図11はアンダーカバーを上方より見た平面図、図12はアンダーカバーを示す左側面図、図13はステップフロア、フロアサイドカバー及びアンダーカバーとの接合状態を示す図1の13−13線断面図である。
図11及び図13に示すように、アンダーカバー8は、ステップフロア3を下方から覆う断面略U字型に形成されており、アンダーカバー8上部の外周縁部に接合フランジ50が設けられている。接合フランジ50は、アンダーカバー8の後部を除く前部から左右に及び連続して設けられている。
また、図13に示すように、ステップフロア3の外側部には、下方に延びるスカート部3aが設けられる。
フロアサイドカバー7の横断面は、車幅方向外側において、下方に延びるスカート部7aと車幅方向内側に延びる上面7bとを有する断面略L字型に形成されている。
アンダーカバー8は、ステップフロア3の下方における車体底部を覆う部分であり、その横断面は、中央部が最も低くなるように湾曲した本体部51とその車幅方向両側で接合フランジ50へつながる立ち上がり部52とが連続して一体に形成されている。図13における符号51aは本体部51から上方へ突出する膨出部であり、その頂部に設けられている開口は本体部51の上方に位置する車体フレームに刻印された車体番号(図示省略)を確認するための確認窓51bになっている。
ステップフロア3、フロアサイドカバー7及びアンダーカバー8は、フロアサイドカバー7のスカート部7aとアンダーカバー8の接合フランジ50とが互いに接し、かつ、ステップフロア3のスカート3aとフロアサイドカバー7のスカート7a上面7bとが互いに接する状態で、それぞれ車体フレームに支持されている。このときステップフロア3に形成されているボス部3bの通し穴3cがフロアサイドカバー7の上面7bに形成された取付穴7cに重ねられ、ここでねじ止め(図示省略)にてフロア支持フレーム36(図3〜5参照)へ共締めされる。
これにより、ステップフロア3、フロアサイドカバー7及びアンダーカバー8が一体となった外観が得られる。このとき、フロアサイドカバー7のスカート部7aとアンダーカバー8の接合フランジ50とは当接し、この当接部が合わせ部48をなす。接合フランジ50の合わせ部48よりも車幅方向内方に前後方向水切りリブ47が下方へ一体に突出形成され、前後方向水切りリブ47と対向する立ち上がり部52との間に凹部空間53が形成され、この凹部空間53を前後方向へ区切るように車幅方向水切りリブが設けられる。
図11及び12に示すように、アンダーカバー8には、サイドスタンド20を回動自在とするためのサイドスタンド用開口41が設けられている。サイドスタンド用開口41はサイドスタンドのサイドスタンドブラケット37を外方へ露出するために必要であるが、サイドスタンド用開口41へ水の侵入を防止するためにはサイドスタンド用開口41の開口部面積を小さくすることが求められる。
一方、サイドスタンドブラケット37は下部先端が車幅方向外開き状になるよう斜めに設けられるので、サイドスタンドブラケット37の先端側上方を覆って上方へ湾曲する膨出部42を設け、その内部をスプリング25やピボットボルト23との干渉を避け、適度なクリアランスがとれるようにこれらを配置できる膨出部空間54とし、その外側方を側壁55で覆う(図12及び図15参照)。これにより、スプリング25やピボットボルト23との干渉を避けつつ、サイドスタンド用開口41の開口部面積を可及的に小さくすることができるため水が入りにくくなる。
図14に示すように、第2車幅方向水切りリブ44はサイドスタンド用開口41からアンダーカバー8の内側へ水が侵入するのを抑制するため、サイドスタンド用開口41の前方を覆うように車幅方向へ張り出している。但し、外方下部のうちサイドスタンド用開口41より低くなる部分は面取り状にカットされている。図15に示すように、第3車幅方向水切りリブ45は同様に形成されるが、その外縁部は膨出部42の側壁55と連続している。
図16に示すように、第4車幅方向水切りリブ46は、横断面略U字状をなすアンダーカバー8の立ち上がり部52(図14)の後方延長部をなす縦壁56の下部とその上端部から外側方へ天井状に広がる突出部57の外側との間における略L字状断面のコーナー部に略三角形状をなして形成され、この下方縁部46aは外側方へ斜め上がりに形成されている。突出部57の外側には、後方突出部49aの天井面となるフランジ50が連続し、側方へ張り出している。突出部57の上面とフランジ50は膨出部42から続く面である。
このように第4車幅方向水切りリブ46を設けると、縦壁56の外側面及び突出部57の下面に沿って流れてきた水がさらに後方へ向かうことを阻み、ここで下方へ落下させるようにすることができる。また、第4車幅方向水切りリブ46は縦壁56及び突出部57の補強にもなっている。
次に、エアクリーナについて説明する。図17は本実施形態に係るエアクリーナ14の一例を示す左側面図、図18はエアクリーナ14の平面図である。
エアクリーナ14は、互いに気密に接合されるクリーナケース60とケースカバー61とからハウジングが形成されており、内部に収容されたフィルタ62により塵埃を捕捉する。クリーナケース60とケースカバー61は左右合わせになっており、この合わせ部にフィルタ62を着脱自在に係止するフィルタ支持部材63が挟持され、これらフィルタ62とフィルタ支持部材63とにより、エアクリーナ14内を上流側のダーティルームと下流側のクリーンルームとに仕切っている。
ケースカバー61には、前部に吸入ダクト17が前方へ一体に突出形成されている。この吸入ダクト17は、底部17a(図18)と、別体のダクトカバー65とで構成され、底部17aはそのエアクリーナ内延長部である後述する筒状の内部延長ダクト66と連続している。ダクトカバー65は、底部17aと内部延長ダクト66をケースカバー61と一体に成形する都合上別体に形成され、図17における上下方向断面では内方が開放された略コ字状をなし、底部17aを別体のダクトカバー65で覆うことにより筒状の吸入ダクト17が形成される。
ダクトカバー65の外側面先端部側には吸入口15が形成され、側方へ向かって開口している。
内部延長ダクト66は吸入ダクト17の底部17aと連続してエアクリーナのダーティルーム内を前後方向へ直線状に延び、図17の図示状態における最前部の上下幅は吸入ダクト17の底部17aの上下幅と同程度である。内部延長ダクト66は後端部67へ向かって絞られ、上下幅は上流側から下流側に向って順次縮小されている。後端部67には開口68が形成されている。また、後端部67からさらに後方へ整流のための後端リブ69が連続して延出されている。
なお、図18に示すように、クリーナケース60にはコネクティングチューブ70の上流側端部71が接続されている。上流側端部71はフィルタ62の前部側に相当する位置でクリーンルームに開口する。フィルタ62でろ過された空気はクリーンルームよりコネクティングチューブ70の上流側端部71へ流出する。
このようにすると、吸入ダクト17から取り込まれた空気は、一部が内部延長ダクト66により後方へ導かれ、開口68及びこれより後方における後端リブ69の適宜場所からフィルタ62へ向かい、最も後方まで導かれた空気はフィルタ62の後部へ達するので、空気をダーティルーム内へより均一に分散できるようになり、フィルタ62の全面をより均一に使って空気をろ過できるため、ろ過効率が向上し、目詰まりも生じにくくなり、その結果、メンテナンスサイクルを長くすることができる。
また、ケースカバー61に内部延長ダクト66を一体に設けると、ケースカバー61内に長い補強部として機能し、ケースカバー61の剛性を高くすることができる。
そのうえ、吸入ダクト17の一部をダクトカバー65として別体で形成するので、成形性に優れ、製造性がよい。
次に、本実施形態における作用を説明する。前輪1で跳ね上げられた水がフロア下カバー4を伝わって車体カバー内側へ侵入し、エアクリーナ14へ向かう経路としては、アンダーカバー8及びフロアサイドカバー7の外側面を伝ってサイドスタンド20のサイドスタンド用開口41から侵入する第1の経路と、アンダーカバー8の突出部57後方の開口部58を通って跳ね上げられる第2の経路と、フロアサイドカバー7とアンダーカバー8との合わせ部48から車体カバー内側へ侵入する第3の経路と、サイドスタンド20を伝って接地プレート26で跳ね上げられる第4の経路がある。
まず第1及び第2の経路に対しては、水の流れ方向と交差するようにかつ水の流れ方向においてサイドスタンド用開口41及び開口部58の上流側に、アンダーカバー8の側部に車幅方向へ張り出しかつ上下方向に延びる第1〜第4車幅方向水切りリブ43〜46を設ける。
これら車幅方向水切りリブにより、アンダーカバー8の表面を伝ってサイドスタンド用開口41もしくは突出部57へと向かう水の経路を遮断し、その途中で堰き止めて下方へと落下させることができる。このため、サイドスタンド用開口41及び開口部58の各前方に最低一つずつの車幅方向水切りリブが必要である。但しこれより多くの数を設けることは任意である。
さらに、前後方向水切りリブ47を車幅方向水切りリブとともにアンダーカバー8に設けると、前後方向水切りリブ47がアンダーカバー8からフロアサイドカバー7に向かう水を集めて第2車幅方向水切りリブ44へ流し、ここで落下させるので、より効果的に水を遮断できる。特に、第1車幅方向水切りリブ43の後方かつ第2車幅方向水切りリブ44よりも前方でアンダーカバー8に水が当たった場合でも水が前後方向水切りリブ47を伝って第2車幅方向水切りリブ44に集められるので、効果的に水を落とすことができ、合わせ部48へ向かう水を抑制する。
このとき、第1車幅方向水切りリブ43は、前後方向水切りリブ47の前方に流れる水を前後方向水切りリブ47の手前で堰き止めて下方へと落下させるため、大量の水を前後方向水切りリブ47並びにその終端である第2車幅方向水切りリブ44間へ送らずに落下させることができ、効率的かつ確実に水切りできる。その結果、エアクリーナ14に伝わる水の量が減少し、エアクリーナ14が汚れにくくなる。
そのうえ、エアクリーナの吸入口15をエアクリーナ14の前部に配置したので、フロア下カバー4に吸入口15を近付けても、開口部58を通して跳ね上げられた水やサイドスタンドで跳ね上げられた水が吸入口15へ到達しにくくなり、フィルター62のメンテナンスサイクルを長くすることができる。
また、第2車幅方向水切りリブ44がサイドスタンド用開口41の前方に配置されるので、サイドスタンド用開口41からフロア下カバー4の内側に入ろうとする水を減少させることができる。しかも、グリース等の潤滑材が塗布されているサイドスタンドのピボットボルト23に泥等を含む水が掛かりにくくなるので、ピボットボルト23のスムーズな回転を長期間良好に確保でき、サイドスタンド20のメンテナンスサイクルを長くすることができる。
なお、第1及び第2の車幅方向水切りリブ43及び44は前後方向水切りリブ47に一体的に結合して設けられるが、水を堰き止め落下させることができれば前後方向水切りリブ47に対してこれら車幅方向水切りリブは単に接しているだけでもよい。また、直角に交差させず、鋭角もしくは鈍角となる斜めに交差させてもよい。
さらに、前後方向水切りリブ47に対して設ける車幅方向水切りリブはより多数を適当間隔で設けるようにしてもよい。このとき終端すなわちサイドスタンド用開口41の直前に設けられる車幅方向水切りリブは確実な水切りのため他のものよりも高くすることが好ましい。
また、前後方向水切りリブ47は、フロアサイドカバー7とアンダーカバー8との合わせ部48に沿わせて設けるので、フロアサイドカバー7とアンダーカバー8との合わせ部48に向かう水を遮断し、第3の経路における水の侵入を抑制できる。
さらに、サイドスタンド20を伝わる第4の経路は跳ね上げ防止板27にて効果的に遮断できる。このとき、接地プレート26に当たった水が、フロア下カバー4に抑制されることなく直接エアクリーナ14や吸入口15へ向かい易い状況においても、接地プレート26に比較的近い前方に配置された第4車幅方向水切りリブ46により接地プレート26に直接水が当たりにくくなるので、接地プレート26で跳ね上げられる水が少なくなるから、エアクリーナ14や吸入口15が汚れにくくなる。
このように、第1〜第4車幅方向水切りリブ43〜46及び前後方向水切りリブ47並びに跳ね上げ防止板27によって第1〜第4の経路を通る水を抑制できるので、エアクリーナ14やその吸入口15へ至る水の量を効果的に低減させることができる。
その結果、エアクリーナ14内部のフィルタに対する目づまりを防ぎ、耐久性を向上させることができる。
そのうえ、外観的に見えにくい位置に配置されるアンダーカバー8に車幅方向水切りリブおよび前後方向水切りリブ47を設けるので、外観性を保つことができる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、エアクリーナ14はエンジンの吸気系に空気を供給する吸気用の他に排気系へ2次空気を供給するためのものでもよく、双方を兼ねるものでもよい。
また、フロア下カバー4はフロアサイドカバー7とアンダーカバー8が一体化されたものでもよい。この場合の水が侵入する車体カバーの合わせ部は、ステップフロア3とフロアサイドカバー7との合わせ部となる。
1:前輪、2:シート、3:ステップフロア、4:フロア下カバー、7:フロアサイドカバー、8:アンダーカバー、14:エアクリーナ、15:吸入口、20:サイドスタンド、26:接地プレート、27:跳ね上げ防止板、43:第1車幅方向水切りリブ、44:第2車幅方向水切りリブ、45:第3車幅方向水切りリブ、46:第4車幅方向水切りリブ、47:前後方向水切りリブ、57:突出部、58:間隙

Claims (8)

  1. 前輪(1)の後方に配置され運転者が着座するシート(2)と、
    前輪の後方かつシートの前方に位置して運転者の足を乗せるステップフロア(3)と、
    このステップフロアの側方及び下方を覆うフロア下カバーと、
    このフロア下カバー(4)の後上方であって車両の側方に面して配置され、エンジンの吸気系又は排気系の少なくともいずれか一方に空気を供給するエアクリーナ(14)と、を有するスクータ型車両において、
    前記フロア下カバー(4)は、前記ステップフロア(3)の左右の端部から下方に延びる左右のフロアサイドカバー(7)と、これら左右のフロアサイドカバーの下端部間に渡るアンダーカバー(8)とから構成され、
    このアンダーカバー(8)は横断面で中央部が最も低くなるように湾曲した本体部(51)と、車幅方向両側で接合フランジ(50)へつながる立ち上がり部(52)とで連続して一体に構成され、
    前記フロアサイドカバー(7)は車幅方向外側において下方に延びるスカート部(7a)を備え、
    このスカート部(7a)と前記アンダーカバーの外周縁部に設けられた接合フランジ(50)とが互いに接するとともに、
    前記フロア下カバー(4)に車幅方向外側へ突出し、上下方向に延びる車幅方向水切りリブ(43〜46)を設けたことを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記車幅方向水切りリブ(43・44)の車幅方向外側の端部から車両方向前方に延びる前後方向水切りリブ(47)を配置したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 記フロアサイドカバーと前記アンダーカバーとは別体で構成され、
    前記車幅方向水切りリブ(43〜46)は、前記アンダーカバーに設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のスクータ型車両。
  4. 前記車幅方向水切りリブ(43〜46)は横断面略U字状フロア下カバー(8)の側部に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクータ車両。
  5. サイドスタンド(20)が前記フロア下カバー(8)に設けられた開口部(41)から外側に突出するように設けられ、略水平状態をなす格納位置と起立した状態の接地位置との間を回動自在であり、
    前記サイドスタンドは、基端(22)を回動自在に支持する回動軸(23)と、前記回動軸部から延びる脚部(21)と、前記脚部の先端に接地部(26)とを備え、
    前記接地部(26)は、前記脚部(21)の断面よりも広い接地面を有する略板状の部材であり、
    前記サイドスタンドを格納位置にしたとき、前記接地部(26)の車幅方向中央部(P1)と前記フロア下カバーの前記接地部の車幅位置における後端部を結んだ線(L1)よりも斜め上かつ後方に前記エアクリーナ(14)が配置され、
    前記車幅方向水切りリブ(45・46)は、前記回動軸(23)よりも後方であって、前記格納位置にあるサイドスタンドの接地部(26)よりも前方の位置に配置されることを特徴とする
    請求項1〜4いずれかに記載のスクータ型車両。
  6. 前記サイドスタンド(20)が前記フロア下カバー(8)に設けられた開口部(41)から外側に突出するように設けられ、前記車幅方向水切りリブ(43・44)は前記開口部の前方に配置されることを特徴とする請求項5に記載のスクータ型車両。
  7. 前記格納位置にあるサイドスタンドの前記接地部(26)上部に、前記接地部に当たった水が上方に跳ね上がらないようするための板部材(27)を設けたことを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載のスクータ型車両。
  8. 前記エアクリーナ(14)の吸入口(15)が、該エアクリーナの前部に配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスクータ型車両。
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