JP5463263B2 - 車両用サスペンション制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され、車両の振動を緩衝するのに好適に用いられる車両用サスペンション制御装置に関する。
一般に、自動車等の車両には、車体側と各車軸側との間に減衰力調整式ショックアブソーバを設けると共に、該ショックアブソーバによる減衰力特性を路面状態等に応じて可変に制御する構成としたサスペンション制御装置が搭載されている(例えば、特許文献1,2参照)。
この種の従来技術による車両用サスペンション制御装置では、例えば車体(ばね上)側が低周波数で大きく動かされる「うねり路」を走行するときに、スカイフック制御理論等に従って減衰力を高めることにより、車体側の制振を行うようにしている。また、例えば悪路、突起入力のある路面等で、ばね下暴れが発生するような条件でも同様に減衰力を高めることにより、ばね下(車輪)側の制振を行うようにしている。
一方、ショックアブソーバの減衰力特性をハードにして発生減衰力を高めるようにすると、所謂「コトコト音」と呼ばれる異音が発生する場合がある。
このため、従来技術では、ショックアブソーバの減衰力を大きくするとき又は小さくするときに減衰力を緩やかに切り替えるよう制御したり、ショックアブソーバへの印加電流の初期増加率を小さくしたりする等の対策をとることによって、「コトコト音」と呼ばれる異音の発生を抑えるようにしている。
特開昭61−135810号公報 特開2008−247380号公報
ところで、上述した従来技術による車両用サスペンション制御装置では、「コトコト音」と呼ばれる異音の発生を抑制するために、急激な減衰力変化を抑える構成としているに過ぎない。このため、「コトコト音」の発生を必ずしも十分には抑制することができないという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、「コトコト音」の発生を抑えることができる車両用サスペンション制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、車両の車体と車輪との間に介装された減衰力調整式ショックアブソーバと、該ショックアブソーバの減衰力特性をハードとソフトとの間で可変に制御するコントローラとからなる車両用サスペンション制御装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記コントローラは、前記ショックアブソーバが伸び行程と縮み行程との間で行程が反転する前から後にかけて、前記減衰力特性をソフト側に変更する構成としたことにある。
上述の如く、請求項1の発明によれば、ショックアブソーバが伸び行程と縮み行程との間で行程が反転する前から後にかけて、減衰力特性をソフト側に変更することにより、「コトコト音」の発生を抑えることができると共に、車両の乗り心地を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態によるサスペンション制御装置を示す構成図である。 図1中のコントローラによる制御内容を示す制御ブロック図である。 図2中の電流値マップを減衰力、相対速度との関係で示す特性線図である。 図2中のコトコト音発生判断部を具体化して示す制御ブロック図である。 図2中の行程反転時ソフト制御部を具体化して示す制御ブロック図である。 相対速度のばね下共振成分、制御量、時間管理部通過後制御量、ゲインおよびスカイフック制御量の関係を示す特性線図である。 相対速度、行程反転時ソフト制御指令値、ゲイン、処理信号および変換信号の関係を示す特性線図である。 相対速度、変換信号、スカイフック制御量、コトコト制御補正後制御量および電流値の関係を示す特性線図である。 第2の実施の形態によるサスペンション制御装置を示す構成図である。 図1中のコントローラによる制御内容を示す制御ブロック図である。 第3の実施の形態によるサスペンション制御装置の制御内容を示す制御ブロック図である。 図11中の減衰力マップを相対速度等との関係で示す特性線図である。 第4の実施の形態によるコトコト音制御部の構成を示す制御ブロック図である。 第4の実施の形態による相対速度、相対速度の絶対値、変換信号、判定信号、処理信号および行程反転時ソフト制御指令値の関係を示す特性線図である。 第5の実施の形態によるサスペンション制御装置を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態による車両用サスペンション装置を、例えば4輪自動車に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は車両のボディを構成する車体で、該車体1の下側には、例えば左,右の前輪と左,右の後輪(以下、総称して車輪2という)とが設けられ、該各車輪2はタイヤ3等を含んで構成されている。
4は車体1と車輪2側との間に介装して設けられたサスペンション装置で、該サスペンション装置4は、懸架ばね5(以下、ばね5という)と、該ばね5と並列になって車体1と車輪2側との間に設けられた減衰力調整式ショックアブソーバ(以下、ショックアブソーバ6という)とにより構成されている。なお、図1中では1組のスペンション装置4を、車体1と車輪2側との間に設けた場合を例示している。しかし、サスペンション装置4は、例えば4輪の車輪2と車体1との間に個別に独立して合計4組設けられるもので、このうちの1組のみを図1では模式的に図示している。
ここで、サスペンション装置4のショックアブソーバ6は、減衰力調整式の油圧緩衝器を用いて構成される。そして、このショックアブソーバ6には、発生減衰力の特性(減衰力特性)をハードな特性からソフトな特性に連続的に調整するため、減衰力調整バルブ等からなるアクチュエータ7が付設されている。ここで、「ハードな特性」とは、ある相対速度で伸び縮みするショックアブソーバの発生する減衰力が同じ相対速度で伸び縮みする「ソフトな特性」の減衰力と比較して大きいことをいう。なお、減衰力調整バルブは、減衰力特性を必ずしも連続的に変化させる構成である必要はなく、2段階または3段階以上で断続的に調整する構成であってもよい。
8は車体1に設けられた加速度センサで、該加速度センサ8は、所謂ばね上側となる車体1側で上,下方向の振動加速度を検出するため、例えばショックアブソーバ6の近傍となる位置で車体1に取付けられている。そして、加速度センサ8は、車両走行中の車両状態を上,下方向の振動加速度として検出する車両状態検出器を構成し、その検出信号を後述のコントローラ10に出力する。
9は車体1の高さを検出する車高センサを示し、該車高センサ9は、車輪2に対する車体1の相対位置(高さ位置)を検出し、その検出信号を後述のコントローラ10に出力するものである。そして、ショックアブソーバ6のロッドが伸長する伸び行程では、車体1の高さ(車高)が漸次大きくなり、ロッドが縮小する縮み行程では、車高が漸次小さくなるように下がるものである。
10はマイクロコンピュータ等により構成されるコントローラで、該コントローラ10は、その入力側が加速度センサ8、車高センサ9等に接続され、出力側がショックアブソーバ6のアクチュエータ7等に接続されている。また、コントローラ10は、ROM、RAM等からなる記憶部10Aを有し、この記憶部10Aには、図2中に示すスカイフック制御部11の制御処理用プログラム、図2中に示す信号変換部21の変換マップと、図3に示す減衰力、相対速度と電流値との関係を示す電流値マップと、図4中に示す制御量に対するゲインKcのゲインマップ18と、図6、図7に示す判定値a、第1の閾値b、第2の閾値−b等とが更新可能に格納されている。
ここで、コントローラ10は、図2に示すように、ばね上側の加速度センサ8からの信号と車高センサ9からの信号とに従ってスカイフック理論による目標減衰力としてのスカイフック制御量(図6、図8中の特性線28参照)を求める目標減衰力設定手段としてのスカイフック制御部11と、車高センサ9からの信号を微分して車体1、車輪2間の上,下方向の相対速度(図7、図8中の特性線29参照)を算出する微分演算部12と、後述のコトコト音制御部13、電流値マップ23等とを含んで構成されている。
そして、コントローラ10は、後述の如く電流値マップ23(図3参照)による電流指令値をショックアブソーバ6のアクチュエータ7に出力する。これにより、ショックアブソーバ6は、その減衰力特性が可変に制御され、車両の振動を緩衝して低減すると共に、所謂「コトコト音」と呼ばれる異音の発生を抑制するものである。
次に、コントローラ10内に形成したコトコト音制御部13は、微分演算部12による前記相対速度の信号をバンドパスフィルタ処理して予め決められた特定周波数(即ち、車輪2側の共振周波数となる例えば13Hz近辺のばね下固有振動数)の振動成分を抽出する振動成分抽出手段としてのフィルタ部14(以下、BPF14という)と、このBPF14により抽出した振動成分の信号に基づいて「コトコト音」と呼ばれる異音がショックアブソーバ6から発生するか否かを判断するコトコト音発生判断部15と、後述の行程反転時ソフト制御部19、信号処理部20、信号変換部21および他の信号処理部22とを含んで構成されている。
そして、コトコト音制御部13は、車高センサ9からの信号を微分演算部12で微分して算出した相対速度によりコトコト音の発生判断を行い、その判断結果に応じてスカイフック制御とコトコト音の発生を防止する行程反転時ソフト制御を実行し、後述の如くコトコト音の発生を防止できるように、発生減衰力を可変に制御するものである。
この場合、コトコト音発生判断部15は、図4に示すように制御量調整部16、時間管理部17およびゲインマップ18を含んで構成されている。制御量調整部16では、BPF14により算出した前記相対速度のばね下共振成分(図6中の特性線24)から、相対速度のばね下共振成分の絶対値である制御量を図6中に示す特性線25の如く算出する。そして、時間管理部17では、制御量調整部16で求めた前記制御量の大きさに応じて、ショックアブソーバ6の行程反転時に発生減衰力を低く、よりソフトにできるように時間管理を行う。
即ち、時間管理部17は、制御量調整部16で求めた前記制御量(図6中の特性線25)のピーク値(最大値)を検出するとその値を所定の時間保持し、このピーク値が大きいほど時間管理部17による保持時間を長くしている。これにより、時間管理部17は、前記制御量(図6中の特性線25)の値が小さい場合に、図6中に特性線26として示す如く時間管理部通過後制御量を短い時間(例えば、0.1秒)保持し、大きい場合には長い時間(例えば、1秒)保持した値を出力する。
そして、ゲインマップ18は、時間管理部17からの制御量(図6中の特性線26)が入力されると、このときの制御量に応じたゲインKcを、図6中に示す特性線27の如く出力する。本実施の形態では、ゲインKcは、制御量が予め決められた判定値a未満(または判定値a以下)のときにゼロ「0」に設定され、判定値a以上(または判定値aを越えた)のときには「1」に設定されるものである。
このように、コトコト音発生判断部15では、BPF14が抽出する特定周波数の振動成分が大きいときに、その大きさによって所定の時間「1」を出力する。
ここで、車体1と車輪2との間の相対速度は、ショックアブソーバ6の伸び行程で正の値となり、縮み行程では負の値としている。即ち、図2、図5に示す如く車高センサ9からの信号を微分演算部12で微分して求めた車体1、車輪2間の相対速度(図7中の特性線29参照)がゼロ「0」を挟んで正の値から負の値に変わるときは、ショックアブソーバ6が伸び行程から縮み行程に変わる行程反転時であり、逆に車体1、車輪2間の相対速度が負の値から正の値に変わるときには、縮み行程から伸び行程に変わる行程反転時である。
行程反転時ソフト制御部19は、ショックアブソーバ6が伸び行程と縮み行程との間で行程が反転するとき、即ち車体1、車輪2間の相対速度がゼロ付近となったときに、発生減衰力を小さくし、よりソフトにするようにソフト制御指令値(ソフト指令)としての制御信号を出力する。
より具体的には、前記相対速度が図7中の特性線29に示す如く、第1の閾値bと第2の閾値−bの間、即ち±b(例えば、b=0.1m/s)の範囲内となるときに、行程反転時ソフト制御部19は行程反転時と判断し、ソフト指令となる制御量(本実施の形態では、図7中に特性線30で示す指令値として値「1」)を出力する。一方、前記相対速度が第1の閾値bよりも大きく、第2の閾値−bよりも小さい(±bの範囲外)ときには、行程反転時ではないと判断してハード指令となる制御量(図7中に特性線30で示す指令値として値「0」)を出力する。
また、図2中に示す信号処理部20は、コトコト音発生判断部15から出力されるゲインKcの信号(図7中の特性線27)と行程反転時ソフト制御部19からの指令値(図7中の特性線30)とを掛け算(乗算)し、図7中に特性線31として示す処理信号を出力する。そして、信号変換部21では、図2中に示す特性線の如く信号処理部20からの処理信号を反転させる変換処理を実行し、反転後の信号を図7中に特性線32として示す変換信号を出力する。
また、信号処理部22は、信号変換部21から出力される変換信号(図7、図中の特性線32)とスカイフック制御部11で求めた制御量(図6、図8中の特性線28)とを掛け算(乗算)し、図8中に特性線33として示すコトコト制御補正後制御量を、目標減衰力に対応した信号(制御量)として後段の電流値マップ23に向けて出力する。
ここで、電流値マップ23は、図3に示すように目標とする減衰力と電流値との関係を相対速度に従って可変に設定したもので、発明者等による試験データに基づいて作成されたものである。この電流値マップ23は、信号処理部22からの減衰力(図8中の特性線33による制御量)と微分演算部12からの相対速度(図7中の特性線29)とに基づいて、ショックアブソーバ6のアクチュエータ7に出力すべき電流指令値を、例えば図8中の特性線34に示す電流値として演算処理するものである。そして、ショックアブソーバ6は、アクチュエータ7に供給された電流指令値に従って発生減衰力をハードとソフトの間で連続的、または複数段で可変に制御する。
本実施の形態による車両用サスペンション制御装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、コントローラ10によるショックアブソーバ6の減衰力特性を可変に制御する処理について説明する。
まず、コントローラ10は、車両の走行時に図1、図2に示す如く、加速度センサ8からばね上(車体1)側の上,下方向の振動加速度信号が入力されると共に、車高センサ9から車輪2側に対する車体1側の車高信号が入力される。
そして、コントローラ10内に形成したスカイフック制御部11は、ばね上側の加速度センサ8による振動加速度の信号と車高センサ9からの車高信号とに従って、スカイフック理論による目標減衰力としてのスカイフック制御量を図6中に示す特性線28の如く求める。また、車高センサ9からの車高信号は、微分演算部12で微分されることにより、車体1と車輪2との間の上,下方向の相対速度(例えば、図7中の特性線29参照)として算出される。
次に、コントローラ10内に形成したコトコト音制御部13のBPF14は、微分演算部12による前記相対速度の信号をバンドパスフィルタ処理することにより、例えば13Hz近辺のばね下固有振動数(即ち、車輪2側の共振周波数)を、図6中の特性線24に示す如く相対速度のばね下共振成分として取出す。
そして、コトコト音発生判断部15では、図4に示す如く制御量調整部16において、相対速度BPF値、即ち前記相対速度のばね下共振成分(図6中の特性線24)から、相対速度のばね下共振成分の絶対値である制御量を、図6中の特性線25の如く算出する。
次に、時間管理部17から出力される時間管理部通過後制御量は、図6中に特性線26として示す如く、制御量調整部16で求めた前記制御量(図6中の特性線25)のピーク値(最大値)が小さい場合に、短い時間(例えば、0.1秒程度)だけ保持された信号となり、制御量調整部16による制御量のピーク値が大きい場合には、これに応じて長い時間(例えば、1秒程度)だけ保持された信号となる。
そして、次のゲインマップ18は、時間管理部17からの制御量(図6中の特性線26)が入力されると、このときの制御量に応じたゲインKcを、図6中に示す特性線27の如く出力する。即ち、この場合のゲインKcは、例えば制御量が判定値a以下のときにゼロ「0」に設定され、判定値aを越えたときには「1」に設定される。
一方、コントローラ10内に形成した行程反転時ソフト制御部19は、車体1、車輪2間の相対速度が図7中の特性線29に示す如く、第1の閾値bと第2の閾値−b(例えば、b=0.1m/s)との範囲内となるときに、ショックアブソーバ6が伸び行程と縮み行程との間で行程が反転する行程反転時と判断し、ソフト指令となる制御量、即ち図7中に特性線30で示す指令値としての値「1」を出力する。
また、前記相対速度が第1の閾値bよりも大きく、第2の閾値−bよりも小さい(±bの範囲外)ときには、行程反転時ではないと判断してハード指令となる制御量、即ち図7中に特性線30で示す指令値としての値「0」を出力する。このように、行程反転時ソフト制御部19は、車体1、車輪2間の相対速度がゼロ付近(±bの範囲内)となったときに、発生減衰力をよりソフトに小さくするようにソフト制御指令値を値「1」として出力し、相対速度がゼロ付近から遠ざかるとき(±bの範囲外)にはソフト制御指令値を値「0」として出力する。
次に、図2中に示す信号処理部20は、コトコト音発生判断部15から出力されるゲインKcの信号(図7中の特性線27)と行程反転時ソフト制御部19からの指令値(図7中の特性線30)とを掛け算(乗算)し、図7中に特性線31として示す処理信号を出力する。これにより、信号処理部20から出力される処理信号は、例えば図7中の時間T1 ,T2 等で両者の掛け算によって処理信号の値は「0」となる。
しかし、信号処理部20から出力される処理信号(図7中の特性線31)は、例えば時間T3 〜T4 間で両者の掛け算によって値が「1」となり、時間T4 〜T5 間では値「0」となり、時間T5 〜T6 間では処理信号の値が「1」となって、時間T6 以降では値「0」を保つことになる。即ち、信号処理部20は、コトコト音が発生すると判断された場合であって、かつ、行程反転時である場合に、減衰力特性をソフト側にするためのソフト制御指令値「1」(処理信号(図7中の特性線31))を出力する。
そして、図2中に示す信号変換部21では、信号処理部20からの処理信号を反転させるように信号変換し、反転後の信号を図7中に特性線32として示す変換信号を出力する。これにより、信号変換部21から出力される変換信号は、例えば図7中の時間T1 ,T2 ,T3 間では値「1」に保持され、時間T3 〜T4 間では変換信号の値が「0」となり、時間T4 〜T5 間では値「1」となって、時間T5 〜T6 間では変換信号の値が「0」となり、時間T6 以降では値「1」を保つことになる。即ち、信号変換部21は、コトコト音が発生すると判断された場合であって、かつ、行程反転時である場合に、減衰力特性をソフト側に制御するための処理信号「0」(変換信号(図7中の特性線32))を出力する。
また、次の信号処理部22では、信号変換部21から出力される変換信号(図7、図8中の特性線32)とスカイフック制御部11で求めた制御量(図6、図8中の特性線28)とを掛け算(乗算)し、図8中に特性線33として示すコトコト制御補正後制御量を目標減衰力に対応した信号(制御量)として算定する。
これにより、信号処理部22から出力される制御量は、例えば図8中の時間T1 ,T2 ,T3 にわたりスカイフック制御部11による制御量の値に保持され、時間T3 〜T4 間では制御量の値が「0」となる。また、時間T4 〜T5 間ではスカイフック制御部11による制御量の値となり、時間T5 〜T6 間では制御量の値が「0」となり、時間T6 以降ではスカイフック制御部11による制御量の値に保持される。即ち、信号処理部22は、コトコト音が発生すると判断された場合であって、かつ、行程反転時である場合に、減衰力特性をソフト側に制御するための制御量の値「0」(図8中の特性線33)を出力する。
次に、コントローラ10内の電流値マップ23は、信号処理部22からの減衰力(図8中の特性線33による制御量)と微分演算部12からの相対速度(図7中の特性線29)とに基づいて、ショックアブソーバ6のアクチュエータ7に出力すべき電流指令値を、例えば図8中の特性線34に示す電流値として演算処理する。
これにより、ショックアブソーバ6は、電流値マップ23から出力されアクチュエータ7に供給された電流指令値に従って発生減衰力をハードとソフトの間(ミディアムを含んでもよい)で連続的、または複数段で可変に制御する。この場合、コトコト制御補正後制御量は、図8中の特性線33に示すようにプラス(伸び)を要求しているので、特性線34で示す電流値は、相対速度がマイナス(縮み)の場合にソフトを出力し、プラス(伸び)の場合には目標減衰力の大きさと相対速度の大きさに応じた値を出力する。そして、相対速度が大きい場合には減衰力が大きくでるため電流指令値を小さく、小さい場合には減衰力が小さくでるため電流指令値が大きくなるように制御する。
ところで、車両の走行時にショックアブソーバ6から発生する「コトコト音」の性質としては、本発明者らは下記の点(1)〜(4)を見出した。
(1).ショックアブソーバ6による減衰力が低い状態では発生しにくい。
(2).ショックアブソーバ6の伸び行程でアッパーマウントの引っ張られ量が大きいと発生し易い。
(3).「コトコト音」の発生タイミングは、縮み行程から伸び行程、伸び行程から縮み行程へと行程が反転するときである。
(4).ショックアブソーバ6のストロークが、ばね下固有振動数付近の振動周波数(例えば13Hz)であると発生し易い。
以上のことから、これを利用して「コトコト音」の発生を推測し、発生する可能性が高いと判断した場合には、行程反転時に減衰力を低く、よりソフトに設定とすることでコトコト音の発生を防止することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、ショックアブソーバ6が伸び行程と縮み行程との間で行程が反転するときに、減衰力特性をソフト側に変更する構成としている。このため、ショックアブソーバ6の発生減衰力が高い状態で、しかも行程反転時に発生し易い「コトコト音」を、減衰力特性をソフト側に変更することにより抑制し、低減することができると共に、車両の乗り心地を向上することができる。
また、図2に示すコトコト音制御部13では、車高センサ9からの信号を微分して算出した相対速度(図4に示す相対速度BPF値であるばね下共振成分)により、コトコト音の発生判断を行うことができ、その判断結果に応じてスカイフック制御部11の制御とコトコト音の発生を防止する行程反転時ソフト制御部19の制御を実行し、コトコト音の発生を防止することができる。
この場合、図6中の特性線24、特性線27にも示すように、相対速度のばね下共振成分が小さい場合には、図4中に示すゲインマップ18によるゲインKcがゼロとなるので、従来通りの制御を行うことができる。また、相対速度のばね下共振成分が大きい場合には、ゲインKcが値「1」となって大きくなるので、行程反転時ソフト制御が実行され、スカイフック制御量を補正したコトコト補正後制御量がゼロと設定される。そして、最終的に出力された制御量と相対速度とに基づいて電流指令値を算出することができる。
また、コトコト音発生判断部15の時間管理部17では、制御量調整部16による制御量のピーク値(最大値)が大きいほど長い時間にわたって、その値が保持されるため、相対速度のゼロ付近である行程反転時にコトコト音制御を適切に実行することができる。
このようにコトコト音発生判断時には、行程反転時にソフトになるように制御することで、ショックアブソーバ6によるコトコト音の発生を防止することができる。また、コトコト音の発生判断に用いている相対速度のばね下共振成分は、うねり路や走行途中のレーンチェンジ時等においては非常に小さいため、この条件における制御効果が犠牲になるのを防ぐことができる。
次に、図9および図10は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第2の実施の形態の特徴は、車両の車輪2側に所謂ばね下側の加速度センサ41を設け、該加速度センサ41により車輪2(タイヤ3)側での上,下方向の振動加速度を検出し、その検出信号をコントローラ10に出力する構成である。
そして、加速度センサ41によるばね下(車輪2)側の加速度信号は、図10に示す演算部42により、加速度センサ8からばね上(車体1)側の加速度信号と減算処理され、ばね上,ばね下間の相対加速度が算出される。また、次の積分演算部43では、ばね上,ばね下間の相対加速度を積分することにより、車体1と車輪2との間の上,下方向の相対速度を求める。この相対速度は、例えば第1の実施の形態で述べた図7、図8中の特性線29と同様な信号となり、行程反転時ソフト制御部19によって第1の実施の形態と同様な処理が実行される。
一方、コントローラ10内に形成したコトコト音制御部44は、第1の実施の形態で述べたコトコト音制御部13とほぼ同様に構成され、行程反転時ソフト制御部19、信号処理部20、信号変換部21および他の信号処理部22と、後述のフィルタ部45(以下、BPF45という)、コトコト音発生判断部46とを有している。
この場合、BPF45は、第1の実施の形態で述べたBPF14とほぼ同様に振動成分抽出手段を構成している。しかし、本実施の形態で採用したBPF45は、演算部42により算出されたばね上,ばね下間の相対加速度の信号をバンドパスフィルタ処理し、予め決められた特定周波数(即ち、車輪2側の共振周波数となる例えば13Hz近辺のばね下固有振動数)の振動成分を抽出する。
そして、コトコト音発生判断部46は、第1の実施の形態で述べたコトコト音発生判断部15とほぼ同様に構成され、前記BPF45により抽出した振動成分の信号に基づいて「コトコト音」と呼ばれる異音がショックアブソーバ6から発生するか否かを判断するものである。
かくして、このように構成される第2の実施の形態では、加速度センサ8によるばね上側の加速度信号と加速度センサ41によるばね下側の加速度信号を、演算部42により減算処理してばね上,ばね下間の相対加速度を求める。そして、コトコト音制御部44は、ばね上,ばね下間の相対加速度によりコトコト音の発生判断を行い、その判断結果に応じてスカイフック制御とコトコト音の発生を防止する行程反転時ソフト制御を実行する。
これにより、本実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様に、ショックアブソーバ6における行程反転時に、「コトコト音」という異音が発生するのを抑制、低減することができ、ショックアブソーバ6による発生減衰力を適正に制御して、車両の乗り心地を向上することができる。また、コトコト音の発生を抑える制御効果が必要なうねり路等の低周波の路面では、コトコト音発生判断に用いるばね下側の加速度等が小さくなるので、所望の制御効果を得ることができるものである。
次に、図11および図12は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第3の実施の形態の特徴は、後述の減衰力マップ52を用いて「コトコト音」の発生判断を行う構成としたものである。そして、第3の実施の形態では、前述した第2の実施の形態と同様にばね下側の加速度センサ41を設け、該加速度センサ41により車輪2(タイヤ3)側での上,下方向の振動加速度を検出する構成としている。
そして、加速度センサ41によるばね下側の加速度信号は、図11に示す演算部42により、加速度センサ8によるばね上側の加速度信号に対して減算処理され、ばね上,ばね下間の相対加速度が算出される。また、次の積分演算部43では、ばね上,ばね下間の相対加速度を積分することにより、車体1と車輪2との間の上,下方向の相対速度を求める。この相対速度は、例えば第1の実施の形態で述べた図7、図8中の特性線29と同様な信号となる。
一方、コントローラ10内に形成したコトコト音制御部51は、第1の実施の形態で述べたコトコト音制御部13とほぼ同様に構成され、行程反転時ソフト制御部19、信号処理部20、信号変換部21および他の信号処理部22と、後述の減衰力マップ52、フィルタ部53(以下、BPF53という)、コトコト音発生判断部54とを有している。
この場合、減衰力マップ52は、図12中に示す特性線の如く、電流値(図12の例では、電流値の上昇に伴い特性がソフトからハードに変化するよう構成されている)、相対速度と減衰力と関係を、これまでの試験データ等に基づいてマップ化したものである。そして、減衰力マップ52は、積分演算部43から車体1,車輪2間の相対速度と、電流指令値が入力されると、このときの相対速度と電流値に対応した減衰力の信号をマップ演算により算出する。
また、次のBPF53は、第1の実施の形態で述べたBPF14とほぼ同様に振動成分抽出手段を構成している。しかし、本実施の形態で採用したBPF53は、減衰力マップ52により算出された減衰力の信号をバンドパスフィルタ処理し、予め決められた特定周波数(即ち、車輪2側の共振周波数となる例えば13Hz近辺のばね下固有振動数)の振動成分を抽出する。
そして、コトコト音発生判断部54は、第1の実施の形態で述べたコトコト音発生判断部15とほぼ同様に構成され、前記BPF53により抽出した振動成分の信号に基づいて「コトコト音」と呼ばれる異音がショックアブソーバ6から発生するか否かを判断するものである。
かくして、このように構成される第3の実施の形態では、加速度センサ8によるばね上側の加速度信号と加速度センサ41によるばね下側の加速度信号を、演算部42により減算処理してばね上,ばね下間の相対加速度を求める。そして、コトコト音制御部51では、前記相対加速度による車体1,車輪2間の相対速度に従って、減衰力マップ52により算出された減衰力の信号をバンドパスフィルタ処理してコトコト音の発生判断を行い、その判断結果に応じてスカイフック制御とコトコト音の発生を防止する行程反転時ソフト制御を実行する。
これにより、本実施の形態でも、前述した第1,第2の実施の形態とほぼ同様に、ショックアブソーバ6における行程反転時に、「コトコト音」という異音が発生するのを抑制、低減することができ、ショックアブソーバ6による発生減衰力を適正に制御して、車両の乗り心地を向上することができる。
特に、本実施の形態では、コトコト音制御部51に減衰力マップ52を設けているので、ばね下加速度の大きさ、相対加速度の大きさ、アッパーマウント引っ張られ量と相関のある減衰力推定値(減衰力マップ52で演算)の大きさ等を用いて、コトコト音の発生判断を安定して行うことができる。なお、本実施形態において、例えば、ショックアブソーバ6が伸び行程から縮み行程に反転するときのみ、減衰力マップ52による減衰力推定値を用いて減衰力特性をソフト側に変更することが可能である。
次に、図13および図14は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第4の実施の形態の特徴は、車体1,車輪2間の相対速度がゼロに近づくときに減衰力特性をソフトとするように行程反転時ソフト制御部61の構成を、例えば第1の実施の形態で述べた行程反転時ソフト制御部19に対して変更した点にある。
ここで、行程反転時ソフト制御部61は、図13に示すように、相対速度の絶対値|u|を演算する第1の演算部62と、この絶対値|u|を微分演算する第2の演算部63と、第2の演算部63から出力される微分信号が「負」の値のときに「1」に変換され、「正」の値のときに「0」に変換される信号変換部64と、後述の判定処理部65、信号処理部66および信号保持部67とにより構成されている。
そして、判定処理部65は、車体1、車輪2間の相対速度が図14中の特性線29に示す如く、第3の閾値cと第4の閾値−c(例えば、c=0.15m/s)との範囲内となるときに、その判定信号を図14中に特性線70で示す如く値「1」として出力する。一方、前記相対速度が第3の閾値cよりも大きく、第4の閾値−cよりも小さい(±cの範囲外)ときには、その判定信号を値「0」として出力する。
また、図13中に示す信号処理部66は、信号変換部64から出力される変換信号(図14中の特性線69)と判定処理部65からの判定信号(図14中の特性線70)とを掛け算(乗算)し、図14中に特性線71として示す処理信号を出力する。これにより、信号処理部66から出力される処理信号は、例えば図14中の時間T1 ,T2 等で特性線69の変換信号と同じ値となり、例えば時間T2 〜Tb 間では両者の掛け算によって処理信号の値は「0」となる。また、時間Tb 以降では特性線69の変換信号と同じ値となる。即ち、信号処理部66は、相対速度の絶対値|u|が減少し(微分値が負)、かつ、相対速度の絶対値|u|が所定閾値より大きくない(−c≦相対速度≦c)場合に、相対速度がゼロに近づくと判断する処理信号「1」(特性線71)を出力する。
そして、図13中に示す信号保持部67では、信号処理部66による処理信号を予め決められた時間ΔTだけ保持する処理を行い、行程反転時のソフト制御指令値を図14中に示す特性線72の如く出力する。これにより、行程反転時ソフト制御部61の信号保持部67から出力される制御量は、図14中に示す特性線72の如く、時間T1 から時間ΔT分だけ値「1」を保持し、その後は値「0」となり、その後は再び値「1」となって時間T2 から時間ΔT分だけ値「1」を保持し、その後は時間Tb まで値「0」となる。また、時間Tb 以降は、再び値「1」となって時間Tc から時間ΔT分だけ値「1」を保持し、その後は再び値「0」となる。また、これと同様に時間Td ,Te でも時間ΔT分だけ値「1」を保持し、その後は値「0」となる。
このように、第4の実施の形態で採用した行程反転時ソフト制御部61は、ショックアブソーバ6のアクチュエータ7に制御量(制御信号)を出力してから、実際に減衰力がソフト特性となるまでの時間遅れを考慮して、信号保持部67から出力されるソフト制御指令値(制御量)を前述した時間ΔT分だけ値「1」に保持する。これにより、相対速度がゼロとなるタイミング付近で間違いなくソフト特性となるように、行程反転時のソフト制御を実行することができ、コトコト音発生防止を効率的に行うことができる。
即ち、コントローラ10からショックアブソーバ6のアクチュエータ7に制御信号を出力してから、実際に発生減衰力がソフト特性となるまでには遅れを生じるため、相対速度が大きくてもゼロに近づく場合にはソフト指令となるように制御することで、相対速度がゼロとなるタイミング付近で間違いなくソフト特性となり、コトコト音発生防止を効率的に行うことができる。
かくして、このように構成される第4の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様に、ショックアブソーバ6における行程反転時に、「コトコト音」という異音が発生するのを抑制し、低減することができ、ショックアブソーバ6による発生減衰力を適正に制御して、車両の乗り心地を向上することができる。
特に、本実施の形態では、「コトコト音」発生条件を推測後、起振力を小さくするためにショックアブソーバ6の応答性を加味し、行程反転時に減衰力が低くなるように、発生減衰力を制御することができる。そして、行程の判断には、減衰力の切換え応答性等を考慮して位相を進めた相対速度や、相対速度に比べ位相が速い相対加速度、ばね下加速度等を用いることもでき、行程反転時にソフトとなるように指令を出力することができる。
次に、図15は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
第5の実施の形態の特徴は、コントローラ81内に後述のコトコト音制御スイッチ86を設け、「コトコト音」が発生する判断したときにはコトコト音制御スイッチ86を切換えることにより、通常のスカイフック制御ではなく減衰力を下げるようにソフト指令を出力する構成としたことにある。
ここで、コントローラ81は、図9に示す第2の実施の形態とほぼ同様に構成され、その入力側が、ばね上側の加速度センサ8とばね下側の加速度センサ41等に接続されている。そして、コントローラ81は、出力側がショックアブソーバ6のアクチュエータ7に接続され、後述のコトコト音制御スイッチ86から出力される電流指令値をアクチュエータ7に出力するものである。
しかし、本実施の形態で採用したコントローラ81は、スカイフック制御部82、演算部83、振動成分抽出手段としての振動抽出部84、コトコト音低減制御部85およびコトコト音制御スイッチ86により構成されている。この場合、スカイフック制御部82は、第1の実施の形態で述べたスカイフック制御部11とほぼ同様に構成され、演算部83は、加速度センサ8によるばね上側の加速度信号と加速度センサ41によるばね下側の加速度信号とを減算処理し、ばね上,ばね下間の相対加速度を算出する。
また、振動抽出部84は、図10に示す第2の実施の形態で述べたBPF45と同様に、演算部83により算出されたばね上,ばね下間の相対加速度の信号をバンドパスフィルタ処理し、予め決められた特定周波数(即ち、車輪2側の共振周波数となる例えば13Hz近辺のばね下固有振動数)の振動成分を抽出する。この場合、振動抽出部84は、図15中に示すように演算部83により算出されたばね上,ばね下間の相対加速度の信号を積分し、ばね上,ばね下間の相対速度を求める構成でもよく、これによっても予め決められた特定周波数の振動成分を抽出することができる。
また、コトコト音低減制御部85は、第2の実施の形態で述べたコトコト音発生判断部46とほぼ同様に構成され、振動抽出部84により抽出した振動成分の信号に基づいて「コトコト音」と呼ばれる異音がショックアブソーバ6から発生するか否かを判断する。そして、コトコト音低減制御部85は、コトコト音制御スイッチ86にコトコト音制御フラグを出力すると共に、例えば行程反転時等にコトコト音が発生すると判断したときに、減衰力をソフトにするソフト指令を出力するものである。
次に、コトコト音制御スイッチ86は、コトコト音低減制御部85からのソフト指令に従ってスイッチの切換制御が行われ、ショックアブソーバ6から「コトコト音」が発生すると判断したときには、減衰力をソフトにするように電流指令値を出力する。また、これ以外の通常制御時にコトコト音制御スイッチ86は、スカイフック制御部82で演算処理された減衰力特性を発揮できるように、本来の目標減衰力に対応した電流指令値を出力するものである。
即ち、コトコト音低減制御部85は、特定周波数の振動成分の強さ(例えば、振動の振幅)が予め決められた判定値より大きいときに、「コトコト音」が発生すると判断し、コトコト音制御スイッチ86は、コトコト音低減制御部85からのソフト指令に従って所定の時間(例えば、伸び行程から縮み行程、または縮み行程から伸び行程に切換るまでの1回の行程)にわたって発生減衰力をソフト側に変更するものである。
かくして、このように構成される第5の実施の形態では、加速度センサ8からのばね上側の加速度信号と加速度センサ41からのばね下側の加速度信号を、演算部83で減算処理してばね上,ばね下間の相対加速度を求めることにより、前述した第2の実施の形態とほぼ同様に、ショックアブソーバ6における行程反転時における「コトコト音」の発生を抑制、低減することができ、ショックアブソーバ6による発生減衰力を適正に制御して、車両の乗り心地を向上することができる。
特に、本実施の形態では、コトコト音低減制御部85からのソフト指令に従ってコトコト音制御スイッチ86の切換制御を行う構成としているので、例えば第1〜第4の実施の形態と比較して構成の簡素化を図ることができる。そして、「コトコト音」が発生するか否か、および相対速度が小さいという条件がともに成り立つ場合には、発生減衰力を下げてソフトとすることができるものである。
なお、前記第1の実施の形態では、ゲインKcは、制御量が予め決められた判定値a未満(または判定値a以下)のときにゼロ「0」に設定され、判定値a以上(または判定値aを越えた)ときには「1」に設定されるようにゲインマップ18を構成したが、これに限られるものではなく、制御量の増加に応じて「0」から「1」に滑らかに増加するようにゲインマップを構成してもよい。このように構成すると、特定周波数の振動成分が大きくなるに従ってスカイフック制御量が減少するので、減衰力特性の変化が滑らかになる。同様に、行程反転時ソフト制御部19の特性線29を滑らかに(例えばガウス曲線のように)構成したり、ローパスフィルタなどを利用したりして減衰力特性の変化を滑らかにすることができる。
また、例えば図7中の特性線29に示す如く、相対速度が第1の閾値bと第2の閾値−bの間の範囲内となるときに行程反転時と判断する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではない。即ち、「コトコト音」は、ばね下振動が励起されやすい悪路でよく発生するため、路面判定手段(例えば、ばね下振動が閾値より大きくなった場合に悪路と判定するように構成したもの)を用いて悪路と判定した場合には、例えば前述した閾値bをより小さな値に設定することにより、「コトコト音」を優先的に抑制することができる。
また、走行中の車速が高い場合には、風きり音等が大きくなって「コトコト音」は運転者等の乗員に聞こえづらくなる。そこで、車速判定手段(例えば、車速が閾値より大きくなった場合に高速と判定するように構成したもの)を用いて車速が高いと判定した場合には、前述した閾値bをより大きな値に設定することにより、スカイフック制御部11等による制御を優先することができる。
また、例えば障害物を回避するステアリング操作、走行操作等を行う場合のような緊急時には、ショックアブソーバ6のダンパ特性、運動性能を高めることが重要であるので、緊急時判定手段(例えば、ステアリング角速度が閾値より大きくなった場合に緊急時と判定するように構成したもの)を用いて緊急時と判定した場合には、「コトコト音」の抑制制御を一時的に中断させる構成としてもよい。
また、行程反転時の判断には、ショックアブソーバ6の減衰力を切換え応答性等を考慮して位相を進めた相対速度や、位相が速い相対加速度、ばね下加速度を用いることにより、行程反転時にソフトとなるようにソフト指令を出力する構成とすればよい。
また、上述した実施の形態では、コントローラにより行程反転時に減衰力特性をソフトにするようにソフト制御指令値としての制御信号を出力する例を示したが、ハードとソフトとの間のミディアムになるように制御信号を出力してもよい。即ち、ハードよりもソフト側であれば、「コトコト音」の発生を抑制することができる。
また、第1の実施の形態では、コントローラ10内にスカイフック制御部11を設ける構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、スカイフック制御以外の目標減衰力設定手段を採用してもよいものである。そして、上述の如き幾つかの構成変更については、第2〜第5の実施の形態についても同様な変更が可能である。
次に、上記の実施の形態に含まれる発明について記載する。即ち、本発明は、ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、前記コントローラは、前記特定周波数の振動成分(例えば、振動の振幅、振動のエネルギ等)が大きくなるときに、これに応じて前記減衰力特性がよりソフトになるように前記減衰力特性を変更する構成としている。このように、前記特定周波数の振動成分が大きくなればなるほど、ショックアブソーバの減衰力をよりソフトに変更することにより、車両走行時の異音「コトコト音」の発生を、より一層に抑制することができる。
また、ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、コントローラは、特定周波数の振動成分の強さが予め決められた判定値を越えた場合で、前記ショックアブソーバの行程が反転する前から後にかけて、前記減衰力特性をソフト側に変更する構成としている。
また、前記コントローラは、前記車体と車輪との相対速度に従ってショックアブソーバの行程反転時を判別する構成としている。
さらに、本発明は、ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、コントローラは、前記特定周波数の振動成分の強さが予め決められた判定値より大きいときに、所定の時間にわたって前記減衰力特性をソフト側に変更する構成としている。
1 車体
2 車輪
3 タイヤ
4 サスペンション装置
5 ばね
6 ショックアブソーバ
7 アクチュエータ
8,41 加速度センサ
9 車高センサ
10 コントローラ

Claims (5)

  1. 車両の車体と車輪との間に介装された減衰力調整式ショックアブソーバと、該ショックアブソーバの減衰力特性をハードとソフトとの間で可変に制御するコントローラとからなるサスペンション制御装置であって、
    前記コントローラは、前記ショックアブソーバが伸び行程と縮み行程との間で行程が反転する前から後にかけて、前記減衰力特性をソフト側に変更する構成としたことを特徴とする車両用サスペンション制御装置。
  2. 前記ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、
    前記コントローラは、前記特定周波数の振動成分が大きくなるに従って前記減衰力特性をよりソフトになるように、前記ショックアブソーバの行程が反転する前から後にかけて、前記減衰力特性を変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンション制御装置。
  3. 前記ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、
    前記コントローラは、前記特定周波数の振動成分の強さが予め決められた判定値を越えた場合で、前記ショックアブソーバの行程が反転する前から後にかけて、前記減衰力特性をソフト側に変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンション制御装置。
  4. 前記コントローラは、前記車体と車輪との相対速度に従って前記ショックアブソーバの行程反転時を判別することを特徴とする請求項1,2または3に記載の車両用サスペンション制御装置。
  5. 車両の車体と車輪との間に介装された減衰力調整式ショックアブソーバと、該ショックアブソーバの減衰力特性をハードとソフトとの間で可変に制御するコントローラとからなるサスペンション制御装置であって、
    前記ショックアブソーバの伸縮運動から予め決められた特定周波数の振動成分を抽出する振動成分抽出手段を備え、
    前記コントローラは、前記特定周波数の振動成分の強さが予め決められた判定値より大きい場合であって、前記ショックアブソーバが伸び行程と縮み行程との間で行程が反転する前から後にかけて、所定の時間にわたって前記減衰力特性をソフト側に変更する構成としたことを特徴とする車両用サスペンション制御装置。
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