JP5461909B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP5461909B2
JP5461909B2 JP2009172958A JP2009172958A JP5461909B2 JP 5461909 B2 JP5461909 B2 JP 5461909B2 JP 2009172958 A JP2009172958 A JP 2009172958A JP 2009172958 A JP2009172958 A JP 2009172958A JP 5461909 B2 JP5461909 B2 JP 5461909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disposable diaper
wearer
sheet
cover
cover portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009172958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011024755A (ja
Inventor
健次 中岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2009172958A priority Critical patent/JP5461909B2/ja
Publication of JP2011024755A publication Critical patent/JP2011024755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5461909B2 publication Critical patent/JP5461909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、着用者からの***物を受ける使い捨ておむつに関する。
従来より、着用者からの***物を受ける使い捨ておむつの1つとして、着用者の前側に接する前方部と後側に接する後方部とを腰回りで止着して装着するオープンタイプの使い捨ておむつが使用されている。また、着用者の股間部に当接するインナーパッドと、インナーパッドを内部に収容しつつ着用者に装着されるアウターカバーとを備える使い捨ておむつも提案されており、特許文献1では、このような使い捨ておむつにおいて、インナーパッドの一端をアウターカバーの後胴周り域(後方カバー部)の内面に固着し、インナーパッドの他端(前方端部)において、アウターカバーの前胴周り域(前方カバー部)の外面に着脱可能に止着する止着手段を設けることにより、着用者の股間部に対するインナーパッドの密着状態を確保する手法が開示されている。
特開2003−88547号公報
ところで、仰臥位の着用者に特許文献1の使い捨ておむつを装着する際には、アウターカバーの後方カバー部を着用者の胴周りにおける後側の部位の下方に配置した状態でインナーパッドを着用者の股間部に密着させ、続いて、アウターカバーの前方カバー部をインナーパッドに被せることが行われる。そして、インナーパッドの股間部への密着状態を調整しつつインナーパッドの前方端部を前方カバー部の外面に止着するとともに、後方カバー部の両側部(テープファスナ)を前方カバー部の外面に止着して、使い捨ておむつが着用者に装着される。したがって、特許文献1の使い捨ておむつの装着の際には、後方カバー部の両側部を前方カバー部の外面に止着する動作と、インナーパッドの自由端部である前方端部を前方カバー部の外面に止着する動作とを行う必要が生じ、使い捨ておむつを着用者に装着する作業が煩雑となってしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、インナーパッドの自由端部をアウターカバーに容易に止着して、着用者に容易に装着することが可能な使い捨ておむつを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの***物を受ける使い捨ておむつであって、前方カバー部、股下カバー部および後方カバー部を有し、前記前方カバー部および前記後方カバー部の一方のカバー部の両側部の内面と、他方のカバー部の両側部の外面とが着用者の腰周りにて互いに止着されることにより前記着用者に装着されるアウターカバーと、前記アウターカバーの内面上において前記前方カバー部から前記股下カバー部を経由して前記後方カバー部へと伸びるとともに前記着用者からの***物を受け、一方の端部が前記一方のカバー部の内面に固着され、他方の端部が自由端部として前記他方のカバー部の内面と非固着とされ、装着時に前記他方の端部の外面と前記他方のカバー部の前記内面とが止着されるインナーパッドとを備え、前記インナーパッドが前記股下カバー部に固着される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつであって、前記インナーパッドの前記他方の端部の前記外面が、前記他方のカバー部の前記内面と着脱自在である。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の使い捨ておむつであって、前記インナーパッドが、両側部上において起立する側壁部を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記インナーパッドの前記他方の端部の先端が、前記他方のカバー部の前記内面上に位置する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記インナーパッドの前記他方の端部の前記外面において、前記他方の端部の先端から離れた位置にパッド止着部材が設けられる。
本発明によれば、インナーパッドの自由端部をアウターカバーに容易に止着することができ、使い捨ておむつを着用者に容易に装着することができる。また、インナーパッドを着用者の股間部に堅固に密着させることができる。
また、請求項2の発明では、着用者に対するインナーパッドの配置を再調整することができ、請求項の発明では、インナーパッドの自由端部のアウターカバーへの止着をさらに容易に行うことができる。
使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの断面図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るオープンタイプの使い捨ておむつ1を示す図であり、使い捨ておむつ1を広げた状態にて、着用時に着用者側を向く面を示している。また、図2ないし図4は、それぞれ図1中の矢印A−Aの位置、矢印B−Bの位置および矢印C−Cの位置における使い捨ておむつ1の断面図である。
図1に示す使い捨ておむつ1は、着用者からの***物を受ける吸収性物品であり、着用者の前側に接する部位21(以下、「前方カバー部21」という。)と後側に接する部位23(以下、「後方カバー部23」という。)とを腰回りで止着することにより、着用者に装着される略シート状のアウターカバー2を有する。アウターカバー2において前方カバー部21と後方カバー部23との間には、着用者の股間部に対向する(実際には、後述のインナーパッド3を挟んで対向する)股下カバー部22が設けられ、股下カバー部22の幅(すなわち、図1中の横方向の幅)は、前方カバー部21および後方カバー部23の幅よりも小さい。以下の説明では、前方カバー部21、股下カバー部22および後方カバー部23が並ぶ図1中の縦方向を長手方向と呼び、長手方向に垂直な図1中の横方向を幅方向と呼ぶ。
後方カバー部23において、幅方向の両側には1対の止着シート部231がそれぞれ設けられ、各止着シート部231はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、あるいは、パルプや絹等の天然繊維により形成された不織布にて形成される。止着シート部231の先端には、長手方向に並ぶ2つの山型のつまみ部232が形成されており、つまみ部232の内面(すなわち、2つの主面のうち着用者に着用された状態において着用者側を向く面)にはフック部材233が設けられる。フック部材233は、鉤状や錨状、マッシュルーム状等の微細な多数のフック要素を有する微細フック構造が、一方の面に形成された面ファスナであり、他方の面がつまみ部232に接合される(後述のフック部材351において同様)。
実際には、未使用の使い捨ておむつ1では、図1の左側の止着シート部231に示すように、つまみ部232が折り返された状態で、フック部材233が止着シート部231の他の領域上に仮係合されている。そして、使い捨ておむつ1を使用する際に、各止着シート部231において、つまみ部232の先端等が使用者により摘まれてつまみ部232が引っ張られることにより、フック部材233が止着シート部231から引き剥がされ(すなわち、フック部材233の仮係合が解除され)、図1の右側の止着シート部231に示すように、つまみ部232が伸ばされた状態とされる。
図1および図3に示すように、前方カバー部21の外面(すなわち、着用者に着用された状態において外側を向く面)には、幅方向に長い矩形のフロンタルテープ24が設けられる。フロンタルテープ24は、一方の面に微細な多数のループ要素を有する微細ループ構造が形成された不織布や織布、編み物等、あるいは、これらの材料とプラスチックフィルムとが積層された複合材料であり、他方の面が前方カバー部21に接合されている(後述のシート部材211において同様)。本実施の形態では、合成繊維により形成された微細ループ構造を有する編み物とプラスチックフィルムとが積層された複合材料が、フロンタルテープ24として利用される。
後述するように、使い捨ておむつ1の着用者への装着時には、1対の止着シート部231のフック部材233がフロンタルテープ24の幅方向の両端部近傍に止着される。換言すると、後方カバー部23の両側部(すなわち、幅方向の両端部)となる1対の止着シート部231の内面と、前方カバー部21の両側部の外面とが着用者の腰周りにて互いに止着されることにより、アウターカバー2が着用者に装着される。使い捨ておむつ1では、止着シート部231が不織布により形成されているため、着用者の腰回りにおける通気性が向上し、使い捨ておむつ1の快適性が向上される。
図2ないし図4に示すように、実際のアウターカバー2は、同じ形状の2枚のシート25,26を重ね合わせ、ホットメルト接着剤にて接着することにより形成されており、1対の止着シート部231は、内側シート25と外側シート26とに挟まれてホットメルト接着剤を介して接合される。ホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。なお、止着シート部231と内側シート25および外側シート26との接合は、ヒートシールや超音波接合等により行われてもよい。
外側シート26は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムの外側(後述のインナーパッド3とは反対側)に不織布が積層された積層シートであり、水分が外側シート26の外側(すなわち、使い捨ておむつ1の外側)にしみ出すことを防止する。着用者の快適性の観点からは、プラスチックフィルムとして通気性を有するものが利用されることが好ましい。外側シート26に利用される不織布は、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。なお、外側シート26としては、撥水性または不透液性の不織布やプラスチックフィルムが単体にて利用されてもよい。なお、内側シート25の材料については後述する。
図1および図2に示すように、股下カバー部22の両側部(外縁近傍の部位)のそれぞれには、長手方向に伸びる2本の弾性部材271(図1および図2では、1本の弾性部材のみに符号を付している。後述の弾性部材272において同様。)が、内側シート25と外側シート26とに挟まれて接合される。弾性部材271は、使い捨ておむつ1が広げられた状態では伸張状態となっており、弾性部材271が収縮することにより、内側シート25および外側シート26が着用者側かつ内側に向かって立ち上がってレッグギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に着用者の足の付け根近傍に密着する。
また、図1および図4に示すように、アウターカバー2の長手方向の両端部のそれぞれには、内側シート25と外側シート26とに挟まれる3本の弾性部材272が設けられ、伸張状態にて内側シート25および外側シート26に接合された弾性部材272が収縮することによりウエストギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に着用者の腰回りに密着する。使い捨ておむつ1では、弾性部材271,272により使い捨ておむつ1が着用者に密着することにより、脚周りおよび腰周りからの尿等の漏出が防止される。
弾性部材271,272としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、ホットメルト接着剤、超音波接合、ヒートシール等により内側シート25および外側シート26に接合される。好ましくは、繊度100〜2500デシテックスのポリウレタン糸が弾性部材271,272として用いられ、1.1〜5.0倍に伸張された状態でゴム系のホットメルト接着剤により内側シート25および外側シート26に接合される(後述の弾性部材342において同様)。
図1および図4に示すように、アウターカバー2の内面(すなわち、内側シート25の内面)上には、前方カバー部21から股下カバー部22を経由して後方カバー部23へと伸びるとともに着用者からの***物を受けるインナーパッド3が設けられる。インナーパッド3は、略シート状の吸収体である吸収コア32、吸収コア32の着用者側の主面を覆うトップシート31、吸収コア32のもう一方の主面(すなわち、2つの主面のうち着用者から遠い面)を覆うバックシート33、および、長手方向におけるトップシート31のほぼ全長に亘ってトップシート31の幅方向の両側に配置される一対のサイドシート34を備える。
トップシート31は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの***物の水分を速やかに捕捉して吸収コア32へと移動させる。トップシート31として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート31として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア32は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート31を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
本実施の形態では、アウターカバー2の内側シート25は、上記トップシート31にて例示した透液性の材料にて形成され、バックシート33は、上記アウターカバー2の外側シート26にて例示した撥水性または不透液性の材料にて形成される。また、サイドシート34も、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。既述のように、アウターカバー2の外側シート26では、撥水性または不透液性が確保されているため、バックシート33およびサイドシート34を、このような機能を有していない不織布にて形成することも可能である。
図2に示す吸収コア32は、バックシート33の着用者側の面に塗布されたホットメルト接着剤を介してバックシート33に接着されており、サイドシート34は、吸収コア32の両側部近傍においてホットメルト接着剤を介してバックシート33およびトップシート31に接着されている。長手方向に長い略矩形のトップシート31は、長手方向に関して吸収コア32の両端部の外側にてホットメルト接着剤を介してバックシート33に接着される(図4参照)。また、図3に示すように、インナーパッド3の長手方向の両端部では、各サイドシート34の幅方向の内側の部位(すなわち、1対のサイドシート34の互いに近接する部位)もホットメルト接着剤を介してトップシート31の着用者側の面に接合される。なお、サイドシート34とトップシート31との接合は、ヒートシールや超音波接合等により行われてもよい。
図1および図2に示す各サイドシート34の幅方向の内側の部位では、長手方向の両端部の間の部位341が、トップシート31(および他の部材)とは非接合とされており、当該部位341(以下、「非接合部341」という。)の幅方向の内縁部には、長手方向に伸びる弾性部材342が接合される。弾性部材342は、使い捨ておむつ1が広げられた状態では伸張状態となっており、弾性部材342が収縮することにより、図2に示すように、サイドシート34の非接合部341が、インナーパッド3の両側部上にて着用者側に向かって起立し、着用者の脚の付け根近傍に当接する側壁部(いわゆる、立体ギャザー)となる。使い捨ておむつ1の快適性向上の観点からは、立体ギャザーを形成するサイドシート34は、通気性を有することが好ましい。
図4に示すように、インナーパッド3において後方カバー部23に対向する一方の端部37(以下、「後方端部37」という。)、および、股下カバー部22に対向する中央部36は、後方カバー部23および股下カバー部22の内面(すなわち、内側シート25の内面)にホットメルト接着剤により固着され、前方カバー部21に対向する他方の端部35(以下、「前方端部35」という。)は、自由端部として前方カバー部21の内面と非固着とされる。図4では、太線にて固定部である接着剤の層41を図示している。また、図3および図4に示すように、インナーパッド3の幅方向の中央近傍において、前方端部35の外面にはフック部材351が設けられ、前方カバー部21の内面には、長手方向および幅方向の長さがフック部材351よりも大きいシート部材211が設けられる。フック部材351とシート部材211とは係合可能となっており、インナーパッド3の前方端部35の外面が、前方カバー部21の内面と着脱自在とされる。
次に、着用者に使い捨ておむつ1を装着する手順について述べる。ここでは、着用者が仰臥位(側臥位であってもよい。)にてベッド上に横たわっているものとする。使い捨ておむつ1の着用者への装着の際には、アウターカバー2の後方カバー部23を着用者の胴周りにおける後側の部位とベッドとの間に挟ませた後、インナーパッド3の自由端部(前方端部35)を掴んでインナーパッド3を着用者の股間部に密着させる作業が行われる。続いて、インナーパッド3を股間部に密着させた状態で、アウターカバー2の前方カバー部21がインナーパッド3の前方端部35上に被せられる。このとき、既述のように前方端部35の外面、および、前方カバー部21の内面には、フック部材351およびシート部材211がそれぞれ設けられているため、前方カバー部21をインナーパッド3の前方端部35上に被せることにより、フック部材351とシート部材211とが止着され、インナーパッド3の自由端部のアウターカバー2に対する固定が完了する。そして、後方カバー部23の両側部に設けられた止着シート部231のフック部材233を前方カバー部21の外面上のフロンタルテープ24に止着することにより、使い捨ておむつ1が着用者に装着される。
以上に説明したように、図4の使い捨ておむつ1では、インナーパッド3の後方端部37が後方カバー部23の内面に固着され、前方端部35が自由端部として前方カバー部21の内面と非固着とされ、前方端部35の外面と前方カバー部21の内面とが止着可能とされる。これにより、装着時に仰臥位の着用者(の股間部)に合わせてインナーパッド3を配置した後に、アウターカバー2の前方カバー部21をインナーパッド3の前方端部35に被せることのみにより、インナーパッド3の自由端部をアウターカバー2に容易に止着することができ、使い捨ておむつ1を着用者に容易に装着することができる。また、使い捨ておむつ1では、インナーパッド3の両側部において、側壁部として設けられるサイドシート34の非接合部341を股間部の適切な位置(すなわち、陰部を挟む位置)に容易に配置することができるため、位置ずれにより側壁部の防漏機能が失われることを防止することができる。
ところで、特開2003−88547号公報(特許文献1)に記載の使い捨ておむつでは、インナーパッドの前方端部と、後方カバー部の両側部(テープファスナ)とが、前方カバー部の外面に止着されるため、当該外面上において両者を止着すべき位置が重なった場合に、一方の部材の止着が、他方の部材により阻害される場合がある。これに対し、図4の使い捨ておむつ1では、インナーパッド3の前方端部35と、後方カバー部23の両側部との止着面が相違するため、このような問題が生じることはない。
また、使い捨ておむつ1では、インナーパッド3の前方端部35の外面において、前方端部35の先端から離れた位置にパッド止着部材であるフック部材351が設けられることにより、着用者への装着時に、作業者がパッド止着部材と干渉することなく、前方端部35の先端を掴むことが可能となる。このように、作業者がインナーパッド3の前方端部35を掴むための部位を先端近傍に確保することにより、インナーパッド3の自由端部のアウターカバー2への止着をさらに容易に行うことができる。
さらに、インナーパッド3の前方端部35の外面が、前方カバー部21の内面と着脱自在であることにより、使い捨ておむつ1の着用者への装着時に、仮にインナーパッド3が不適切な位置に配置された場合でも、インナーパッド3の前方端部35を前方カバー部21から取り外し、着用者に対するインナーパッド3の配置を再調整して、前方端部35を前方カバー部21に再度止着することができる。
記形、様々な変形が可能である。
使い捨ておむつ1は、もちろん、側臥位や腹臥位の着用者に対して用いられてもよく、この場合に、両側部に止着シート部が設けられるとともに、内面にてインナーパッドの一方の端部と固着される一方のカバー部が着用者の前側に当接し、インナーパッドの他方の端部と非固着とされるとともに、止着シート部が外面に止着される他方のカバー部が着用者の後側に当接してもよい。このように、使い捨ておむつのアウターカバーでは、着用者の前側に接する前方カバー部、および、後側に接する後方カバー部の一方のカバー部の両側部の内面と、他方のカバー部の両側部の外面とが着用者の腰周りにて互いに止着されることにより着用者への装着が可能とされる。
図4の使い捨ておむつ1では、インナーパッド3が股下カバー部22にも固着されることにより、着用者の股間部においてアウターカバー2と共にインナーパッド3を着用者に押し当てて、インナーパッド3を着用者の股間部に堅固に密着させることが可能となるが、使い捨ておむつの設計によっては、インナーパッド3において、前方端部35(自由端部)に加えて中央部36がアウターカバー2に非固着とされ、インナーパッド3の配置の自由度が向上されてもよい。
上記実施の形態では、インナーパッド3の前方端部35の外面、および、前方カバー部21の内面にフック部材351およびシート部材211がそれぞれ設けられるが、内側シート25が不織布にて形成される場合には、シート部材211を省略して、使い捨ておむつの製造コストを削減することも可能である。この場合でも、フック部材351は前方カバー部21の内面に係合可能であり、前方端部35の外面と前方カバー部21の内面とが着脱自在となる。また、前方カバー部21の内面にフック部材を設け、前方端部35の外面にシート部材を設ける、または、前方端部35の外面を不織布の面としてシート部材を省略することも可能である。さらに、前方端部35の外面および前方カバー部21の内面の一方に粘着シールが設けられ、他方にプラスチック等のフィルムが設けられることにより、前方端部35の外面と前方カバー部21の内面とが着脱自在とされてもよい。もちろん、使い捨ておむつの設計によっては、粘着シールを用いる場合に使い捨ておむつの製造コストを削減するために、他方の部材にてフィルムを省略し、前方端部35の外面と前方カバー部21の内面との着脱の(多数回の)繰り返しが不能とされてもよい。
使い捨ておむつ1の着用時における外観を通常の使い捨ておむつと同様とするという観点では、図1のように、インナーパッド3の前方端部35の先端が、前方カバー部21の内面上に位置することが好ましいが、装着時に前方端部35の外面と前方カバー部21の内面とを止着することが可能であるならば、長手方向に関してインナーパッド3がアウターカバー2よりも長くされ、前方端部35の先端が前方カバー部21の外側に僅かにはみ出るように、使い捨ておむつが設計されてもよい。
使い捨ておむつ1では、アウターカバー2の前方カバー部21において、外面が止着シート部231のフック部材233と十分な係合力にて係合可能とされるのであれば、フロンタルテープ24は省略されてもよい。
1 使い捨ておむつ
2 アウターカバー
3 インナーパッド
21 前方カバー部
22 股下カバー部
23 後方カバー部
35 前方端部
37 後方端部
231 止着シート部
341 非接合部
351 フック部材

Claims (5)

  1. 着用者からの***物を受ける使い捨ておむつであって、
    前方カバー部、股下カバー部および後方カバー部を有し、前記前方カバー部および前記後方カバー部の一方のカバー部の両側部の内面と、他方のカバー部の両側部の外面とが着用者の腰周りにて互いに止着されることにより前記着用者に装着されるアウターカバーと、
    前記アウターカバーの内面上において前記前方カバー部から前記股下カバー部を経由して前記後方カバー部へと伸びるとともに前記着用者からの***物を受け、一方の端部が前記一方のカバー部の内面に固着され、他方の端部が自由端部として前記他方のカバー部の内面と非固着とされ、装着時に前記他方の端部の外面と前記他方のカバー部の前記内面とが止着されるインナーパッドと、
    を備え
    前記インナーパッドが前記股下カバー部に固着されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつであって、
    前記インナーパッドの前記他方の端部の前記外面が、前記他方のカバー部の前記内面と着脱自在であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項1または2に記載の使い捨ておむつであって、
    前記インナーパッドが、両側部上において起立する側壁部を有することを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記インナーパッドの前記他方の端部の先端が、前記他方のカバー部の前記内面上に位置することを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記インナーパッドの前記他方の端部の前記外面において、前記他方の端部の先端から離れた位置にパッド止着部材が設けられることを特徴とする使い捨ておむつ。
JP2009172958A 2009-07-24 2009-07-24 使い捨ておむつ Active JP5461909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172958A JP5461909B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172958A JP5461909B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011024755A JP2011024755A (ja) 2011-02-10
JP5461909B2 true JP5461909B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=43634222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009172958A Active JP5461909B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5461909B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3058259U (ja) * 1998-10-06 1999-06-18 トーヨー衛材株式会社 使い捨てパンツ
JP5027364B2 (ja) * 2001-09-19 2012-09-19 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP4051193B2 (ja) * 2001-10-24 2008-02-20 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP3899474B2 (ja) * 2001-11-07 2007-03-28 株式会社光洋 吸収性物品及びそれを有する使い捨ておむつ並びに吸収性物品の製造方法
JP2007244506A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Oji Nepia Kk パンツ型おむつ及び尿取りパッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011024755A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4627473B2 (ja) 男性用尿吸収物品
JP4627472B2 (ja) 男性用尿吸収物品
JP2004329590A (ja) パンツ型おむつ
JP2007259923A (ja) 吸収性物品
JP5960388B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2011072657A (ja) 使い捨ておむつ
JP5415844B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5719896B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4315848B2 (ja) 吸収性物品
JP5356130B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5461909B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2012016581A (ja) 人体装着具
JP5833345B2 (ja) 使い捨て補助パッド
JP5479836B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5406652B2 (ja) 吸収性物品
JP5525286B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2006218056A (ja) 吸収性物品
JP5268802B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP7358146B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6986583B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2018015360A (ja) テープ式使い捨ておむつ
JP6867523B1 (ja) 使い捨ておむつ
JP2011101673A (ja) 使い捨ておむつ
JP5414617B2 (ja) 吸収性物品
JP2010158410A (ja) テープ型使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5461909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250