JP7358146B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、テープタイプの使い捨ておむつに関するものである。
従来、止着テープを備えた使い捨ておむつが広く知られている。例えば、特許文献1には、本体部の両側部に止着テープを備えた使い捨ておむつであって、止着テープは先端側から第1止着部と第2止着部を有し、第1止着部と第2止着部の間で止着テープが折り返された使い捨ておむつが開示されている。特許文献2には、おむつの背側の両側部に止着手段が設けられた基材シートを備えた使い捨ておむつであって、基材シートには先端側開口部と基端側開口部が設けられ、基材シートの先端部止着手段と先端側開口部との間で内側へ折り曲げられ、折り曲げられた基材シートが先端側開口部と基端側開口部との間で外側へさらに折り曲げられることで、先端側開口部および基端側開口部が重なり合い、その重なり合った開口部分から臨む止着手段を介して、基材シートをおむつの腹側外表面に仮止め可能にした使い捨ておむつが開示されている。
特開2011-147712号公報 特開2014-193208号公報
テープタイプの使い捨ておむつは、着用者の腰周りに適度な締め付け具合で装着されることが望まれる。これにより、使い捨ておむつからの***物の漏れを防止したり、使い捨ておむつの着用感を良好なものとすることができる。このような観点から、テープタイプの使い捨ておむつは、装着の際に止着テープを適切な位置に止着できるように、止着位置を容易に調整できるように構成されていることが好ましい。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装着の際に、止着テープの止着位置の調整を容易に行え、止着テープを適切に止着することができる使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の使い捨ておむつとは、幅方向と前後方向を有し、おむつ本体の幅方向の両側に止着テープが取り付けられた使い捨ておむつであって、止着テープは、テープ基材の一方端に形成され、おむつ本体に取り付けられた固定部と、テープ基材の他方端に形成されたつまみ部と、固定部とつまみ部の間に位置する中間部とを有し、つまみ部には、第1留め具と、第1留め具よりもおむつ本体側に第2留め具とが設けられ、第1留め具と第2留め具の間に開口部が形成されているところに特徴を有する。
本発明の使い捨ておむつは、止着テープのつまみ部の第1留め具と第2留め具の間に開口部が形成されているため、つまみ部を第1留め具と第2留め具の間で第1留め具と第2留め具を内側にして折り返すことにより、第2留め具を開口部を通して露出させることができる。このように止着テープを扱うことにより、使い捨ておむつを装着する際に、開口部から露出した第2留め具をおむつ本体に仮止着させることができ、止着テープのおむつ本体への止着位置を適切に調整することが容易になる。この際、第2留め具は開口部を介して露出するため、おむつ本体に対して第2留め具が比較的弱い力で止着し、止着テープの止着位置を調整することが容易になる。止着テープの止着位置が決まったら、止着テープの仮止着を解除して、つまみ部での折り返しを展開して第1留め具と第2留め具を改めて止着し直すことで、使い捨ておむつを着用者の腰周りに適切に装着することができる。
本発明の使い捨ておむつは、止着テープがつまみ部で予め折り返されているものであってもよい。この場合、止着テープのつまみ部は、第1留め具と第2留め具の間に形成された第1折り目で、第1留め具と第2留め具を内側にして折り返され、開口部が第2留め具と重なるものとなる。このように止着テープが第1折り目で予め折り返されていれば、使い捨ておむつの装着の際、第1折り目の折り返しを展開せずに止着テープを使用することで、第2留め具を開口部を介して簡単におむつ本体に仮止着することができる。
第1折り目は、第2留め具と開口部の間に形成されていることが好ましい。これにより、開口部に折り目が形成されず、つまみ部の剛性を確保しやすくなる。また、第1折り目で折り返されたつまみ部の折り返し部分を手で摘まみやすくなり、止着テープの取り扱い性が良好となる。
止着テープは、おむつ本体の幅方向の側縁に沿ってさらに折り返されているものであってもよい。この場合、止着テープの中間部は、折り返されたつまみ部の先端よりもおむつ本体側に形成された第2折り目で、折り返されたつまみ部を内側にして折り返され、第2留め具が開口部を介しておむつ本体に仮留めされていることが好ましい。このように止着テープを折り畳むことにより、使い捨ておむつの使用前、第1留め具と第2留め具が意図せず他の部材に接合しにくくなり、おむつの取り扱い性が向上する。また、第2留め具を開口部を介しておむつ本体に仮留めすることによって、止着テープを折り畳んだ状態が好適に維持される。
第2留め具は、テープ基材のつまみ部を前後方向に横切るように設けられ、つまみ部は、先端にいくほど前後方向の長さが短くなるように形成されていることが好ましい。このように止着テープが形成されていれば、止着テープを第1折り目で折り返した際に、第2留め具の前後方向の端部が折り返されたつまみ部と重ならずに露出し、第2留め具の前後方向の端部もおむつ本体への仮止着に寄与するものとなる。そのため、安定して止着テープをおむつ本体に仮止着することができる。
テープ基材は、単位面積あたりの質量が50g/m2以上の不織布から構成されていることが好ましい。これによりテープ基材が十分な剛性を有するものとなり、止着テープの取り扱い性が向上する。また、止着テープをつまみ部や中間部で折り返すことが容易になる。
本発明の使い捨ておむつは、止着テープを、第1留め具と第2留め具の間で第1留め具と第2留め具を内側にして折り返すことにより、第2留め具を開口部を介して露出させることができる。このように止着テープを扱うことにより、使い捨ておむつを装着する際に、開口部から露出した第2留め具をおむつ本体に仮止着させることができ、止着テープのおむつ本体への止着位置を適切に調整することが容易になる。この際、第2留め具は開口部を介して露出するため、おむつ本体に対して第2留め具が比較的弱い力で止着し、止着テープの止着位置を調整することが容易になる。止着テープの止着位置が決まったら、止着テープの仮止着を解除して、つまみ部での折り返しを展開して、第1留め具と第2留め具を改めて止着し直すことで、使い捨ておむつを着用者の腰周りに適切に装着することができる。
本発明の使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した使い捨ておむつのII-II断面図を表す。 図1に示した使い捨ておむつの止着テープの拡大平面図を表す。 図3のIV-IV断面図を表す。 図3に示した止着テープを第1折り目で折り返した状態の平面図を表す。 図5のVI-VI断面図を表す。 図5に示した止着テープをさらに第2折り目で折り返した状態の平面図を表す。 図7のVIII-VIII断面図を表す。
本発明の使い捨ておむつについて、図面を参照して説明する。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1~図4には、本発明の使い捨ておむつの一例を示した。図1は使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表し、図2は図1に示した使い捨ておむつのII-II断面図を表す。図3は図1に示した使い捨ておむつの止着テープの拡大平面図を表し、図4は図3のIV-IV断面図を表す。本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。なお図1では、図面の上側がおむつの前側に相当し、図面の下側がおむつの後側に相当する。
使い捨ておむつ1は、おむつ本体2と、おむつ本体2の幅方向xの両側に取り付けられた止着テープ21とを有する。おむつ本体2は、前側部と後側部とこれらの間に位置する股部とを有し、止着テープ21がおむつ本体2の後側部の両側に取り付けられている。使い捨ておむつ1は、着用の際、前側部を着用者の腹部に、股部を着用者の股間部に、後側部を着用者の背部に当て、止着テープ21をおむつ本体2の前側部に止着することで、パンツ形状に形成して使用する。例えば、おむつ本体2の前側部の外側面に止着対応部10が設けられ、止着テープ21を止着対応部10に止着することで、おむつを着用する。
使い捨ておむつ1は、前後方向yと幅方向xを有する。前後方向yとは、使い捨ておむつを着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。幅方向xとは、使い捨ておむつと同一面上にあり前後方向yと直交する方向を意味し、使い捨ておむつを着用した際の着用者の左右方向に相当する。また本発明において、使い捨ておむつの肌面側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、使い捨ておむつの外側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者とは反対に向く側を意味する。
おむつ本体2は、トップシート3と、バックシート4と、これらの間に配された吸収体5とを有する。トップシート3は、使い捨ておむつを着用した際に着用者側に位置するシートであり、バックシート4は、使い捨ておむつを着用した際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートである。着用者から***された尿等は、トップシート3を透過して吸収体5に収容される。バックシート4は、***物が外部へ漏れるのを防いでいる。
トップシート3は液透過性であることが好ましく、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシート3として、織布、編布、有孔樹脂フィルム等を用いてもよい。
バックシート4は液不透過性であることが好ましく、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、樹脂フィルム等を用いることができる。またバックシート4として、不織布とフィルムとの積層体を用いてもよい。
吸収体5は、尿等の***物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収体5としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは当該成形体を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。吸収性材料としては、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱溶着性繊維が含まれてもよい。これらの熱溶着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収体は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収体5は、シート状吸収体であってもよい。シート状吸収体としては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は、不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
吸収体5の形状(平面形状)は特に限定されない。吸収体(あるいは吸収体を構成する成形体)の形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、長方形、砂時計形、ひょうたん形、羽子板形等が挙げられる。なお、吸収体が着用者の大腿部に挟まれて幅方向に圧迫されても歪みにくくする点から、吸収体、あるいは吸収体を構成する成形体は、砂時計形に形成されていることが好ましい。
おむつ本体2には、トップシート3の幅方向xの両側に、トップシート3よりも幅方向xの外方に延在するサイドシート6が接合していることが好ましい。サイドシート6は液不透過性であることが好ましく、バックシート4に使用可能なシート材料から構成することができる。
サイドシート6は、トップシート3の幅方向xの両側に、立ち上がりフラップ7を形成することが好ましい。この場合、サイドシート6には、図2に示すように、トップシート3との接合部9よりも幅方向xの内方部分に前後方向yに延びる起立用弾性部材8が設けられることが好ましく、起立用弾性部材8の収縮力によってサイドシート6の内方部分が立ち上げられて、立ち上がりフラップ7を形成することができる。立ち上がりフラップ7を設けることにより、尿等の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ7は前後方向yの端部の内面がトップシート3上に接合されてもよく、これにより、おむつを着用の際に立ち上がりフラップ7が着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。
上記説明した各シートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。各シートの単位面積あたりの質量は、10g/m2以上が好ましく、12g/m2以上がより好ましく、また40g/m2以下が好ましく、30g/m2以下がより好ましい。
おむつ本体2には、幅方向xの両側にそれぞれ、前後方向yに延びる脚周り弾性部材11が設けられることが好ましい(図1を参照)。脚周り弾性部材11を設けることにより、着用者の脚周りにギャザーを形成して脚周りのフィット性を高めたり、横漏れを防止することができる。
おむつ本体2には、前後方向yの端部に、幅方向xに延びるウェスト用弾性部材12を設けてもよい。ウェスト用弾性部材12の収縮力により、着用者の胴周りに沿ったウェストギャザーが形成され、背中側や腹部側からの尿等の***物の漏れが防止される。
上記に説明した各弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度40~1,240dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1~5.0倍に伸張して配設し、固定する。接着剤としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。なお、前記倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。
止着テープ21は、図3および図4に示すように、テープ基材22と、テープ基材22に設けられた留め具25,26とから構成されている。テープ基材22は、留め具25,26が設けられる第1面23と、第1面23の反対側の第2面24を有する。止着テープ21を折り畳まずに展開した状態で、第1面23はテープ基材22の肌面側の面に対応し、第2面24はテープ基材22の外側の面に対応する。止着テープ21は、テープ基材22の一方端に形成され、おむつ本体2に取り付けられた固定部27と、テープ基材22の他方端に形成されたつまみ部29と、固定部27とつまみ部29の間に位置する中間部28とを有する。止着テープ21において、固定部27と中間部28とつまみ部29は幅方向xに対して区分される。
テープ基材22としては、不織布、織布、編布、樹脂フィルム、あるいはこれらの積層体等を用いることができる。なお、テープ基材22とおむつ本体2との接着性を高める点から、テープ基材22は、織布、編布、または不織布から構成されていることが好ましく、不織布から構成されていることがより好ましい。また、テープ基材22を不織布から構成することにより、テープ基材22を折り返すことが容易になる。
テープ基材22に不織布を用いる場合、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることができるが、テープ基材22としては、スパンボンドまたはSMS不織布を用いることが好ましく、スパンボンド不織布を用いることがより好ましい。このような不織布を用いれば、高強度のテープ基材を得やすくなる。また、テープ基材22に用いられる不織布は、エンボス加工されていることが好ましく、これによりテープ基材22に剛性が付与され、止着テープ21の取り扱い性が向上する。
テープ基材22の単位面積あたりの質量は、50g/m2以上が好ましく、55g/m2以上がより好ましく、また120g/m2以下が好ましく、100g/m2以下がより好ましい。テープ基材22の単位面積あたりの質量が50g/m2以上であれば、テープ基材22が十分な剛性を有するようになり、後述するようにテープ基材22に開口部が形成されても止着テープ21が歪みにくくなる。テープ基材22の単位面積あたりの質量が120g/m2以下であれば、テープ基材22が厚くなりすぎず、取り扱い性が向上する。
固定部27は、テープ基材22の一方端に形成され、おむつ本体2に取り付けられる部分である。固定部27は、接着剤、熱溶着、超音波溶着等の接合手段によりおむつ本体2に固定される。テープ基材22の固定部27は、図4に示すように、サイドシート6とバックシート4の間に配されることが好ましく、これにより止着テープ21をおむつ本体2に安定して取り付けることができる。
つまみ部29は、テープ基材22の他方端に形成される部分であり、つまみ部29には、第1留め具25と第2留め具26が設けられている。図面では、1つの止着テープ21につまみ部29が2つ設けられているが、つまみ部29は1つの止着テープ21に対して1つだけ設けられてもよく、3つ以上設けられてもよい。
第1留め具25と第2留め具26は、テープ基材22の第1面23に設けられている。第2留め具26は、第1留め具25よりもおむつ本体2側に設けられている。詳細には、第2留め具26は、第1留め具25から離隔して、第1留め具25よりもおむつ本体2側に設けられている。止着テープ21において、テープ基材22の第2面24には留め具は設けられないことが好ましく、また留め具はつまみ部29のみに設けられることが好ましい。
第1留め具25と第2留め具26としては、面ファスナーや粘着テープを用いることができる。第1留め具25と第2留め具26は、おむつ本体2の前側部に設けられた止着対応部10と着脱可能に形成されている。面ファスナーとしては、フック・ループ・ファスナーのフック部材やループ部材を用いることができる。留め具25,26として面ファスナーのフック部材を用いる場合は、おむつ本体2の前側部の外側面に面ファスナーのループ部材を止着対応部10として設けたり、あるいは、おむつ本体2の前側部の外側面をループ部材として機能する材料(例えば、不織布、織布、編布等)で構成し、これを止着対応部10としてもよい。留め具25,26として粘着テープを用いる場合は、止着対応部10として、おむつ本体2の前側部の外側面に樹脂フィルムを設けたり、おむつ本体2の前側部の外側面を樹脂フィルムで構成し、これを止着対応部10としてもよい。面ファスナーのフック部材は、例えば、基盤から、錨形や鉤形やきのこ形等の形状のフックが多数突出して構成される。
中間部28は、固定部27とつまみ部29との間に形成される部分である。中間部28は、固定部27とつまみ部29との間の部分であって、おむつ本体2に取り付けられず、かつ留め具25,26が設けられない部分に相当する。固定部27と中間部28は、テープ基材22がおむつ本体2に取り付けられる部分の幅方向xの外側縁で区分される。つまみ部29と中間部28は、第2留め具26のおむつ本体2側の側縁(幅方向xの内側縁)で区分される。
止着テープ21は、つまみ部29に開口部31が形成され、開口部31は第1留め具25と第2留め具26の間に設けられている。止着テープ21はこのように開口部31が形成されているため、つまみ部29を第1留め具25と第2留め具26の間の部分(具体的には、つまみ部29の第2留め具26と開口部31の間の部分または開口部31と重なる部分)で第1留め具25と第2留め具26を内側にして折り返すことにより、第2留め具26を開口部31を介して露出させることができる。使い捨ておむつ1はこのように止着テープ21を扱うことにより、おむつを装着する際に、開口部31から露出した第2留め具26をおむつ本体2の止着対応部10に仮止着させることができる。この際、第1留め具25は非露出状態とすることができ、第2留め具26は開口部31を介しておむつ本体2の止着対応部10に接合されるため、止着テープ21を弱い力で止着対応部10に止着させることができる。そのため、使い捨ておむつ1の装着の際、おむつ本体2の幅方向xの両側に設けられた止着テープ21の止着対応部10への止着位置を調整することが容易になる。止着テープ21の止着位置が決まったら、止着テープ21の仮止着を1つずつ解除して改めて止着対応部10に止着し直す、すなわち、止着テープ21のつまみ部29での折り返しを展開して、第1留め具25と第2留め具26を止着対応部10に止着することで、使い捨ておむつ1を着用者の腰周りに左右のバランス良く適度な締め付け具合で装着することが容易になる。
図5および図6には、図3および図4に示した止着テープ21について、つまみ部29で折り返すことにより第2留め具26を開口部31から露出させた状態の一例を示した。図5は、つまみ部29で折り返した止着テープ21を肌面側から見た平面図を表し、図6は、図5のVI-VI断面図を表す。
図5および図6では、止着テープ21は、第1留め具25と第2留め具26の間に形成された第1折り目F1で、第1留め具25と第2留め具26を内側にして、開口部31が第2留め具26と重なるように折り返されている。使い捨ておむつ1は、このように止着テープ21を折り返すことにより、装着の際、開口部31から露出した第2留め具26を止着対応部10に仮止着させることができる。この際、第2留め具26は開口部31を通して露出しているため、止着対応部10に対して第2留め具26が比較的弱い力で止着し、止着テープ21の止着対応部10への止着位置を調整することが容易になる。
開口部31は、つまみ部29の第1留め具25と第2留め具26の間に形成される限り、形状や大きさは特に限定されない。開口部31の形状は、図3や図5に示すように円形であってもよく、楕円形、長円形、半円形や、三角形、四角形等の多角形であってもよい。開口部31の大きさは、例えば、幅方向xと前後方向yの長さが5mm以上が好ましく、7mm以上がより好ましく、また30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましい。止着テープ21はテープ基材22のつまみ部29以外にも開口が設けられていてもよいが、止着テープ21の強度を確保する点から、つまみ部29のみに開口部31が設けられることが好ましい。
止着テープ21は、予め第1折り目F1で折り返されていることが好ましい。すなわち、つまみ部29は、第1留め具25と第2留め具26の間に形成された第1折り目F1で、第1留め具25と第2留め具26を内側にして折り返され、開口部31が第2留め具26と重ねられていることが好ましい。このように止着テープ21が第1折り目F1で予め折り返されていれば、使い捨ておむつ1の装着の際、第1折り目F1の折り返しを展開せずに止着テープ21を使用することで、第2留め具26を開口部31を介して簡単に止着対応部10に仮止着することができる。
止着テープ21が予め第1折り目F1で折り返されている場合、第1留め具25は中間部28に仮留めされていることが好ましく、詳細には中間部28のテープ基材22に仮留めされていることが好ましい。これにより、止着テープ21を止着対応部10に仮止着する際、つまみ部29が第1折り目F1で折り返された状態が維持され、止着テープ21の取り扱い性が良好となる。この場合、第1留め具25のテープ基材22への仮留めが容易になる点から、第1留め具25は面ファスナーのフック部材から構成され、テープ基材22は不織布から構成されていることが好ましい。
止着テープ21が予め第1折り目F1で折り返されている場合、第2留め具26はつまみ部29に仮留めされていることが好ましく、詳細にはつまみ部29のテープ基材22に仮留めされていることが好ましい。これにより、第2留め具26が開口部31から露出した状態が維持され、第2留め具26を開口部31を介して止着対応部10に仮止着することが容易になる。この場合、第2留め具26のテープ基材22への仮留めが容易になる点から、第2留め具26は面ファスナーのフック部材から構成され、テープ基材22は不織布から構成されていることが好ましい。
第2留め具26は、テープ基材22のつまみ部29を前後方向yに横切るように設けられることが好ましい。このように第2留め具26を設けることにより、止着テープ21を第1折り目F1で折り返した際に、第2留め具26がつまみ部29に仮留めできる面積を増やすことができる。この場合、つまみ部29が先端30にいくほど前後方向yの長さが短くなるように形成されていると、止着テープ21を第1折り目F1で折り返した際に、第2留め具26の前後方向yの端部が折り返されたつまみ部29と重ならずに露出するようになる。そのため、このように第2留め具26とつまみ部29を形成することにより、止着テープ21を第1折り目F1で折り返した状態で止着対応部10に仮止着する際、第2留め具26が開口部31を介して止着対応部10に仮止着できるとともに、第2留め具26の前後方向yの端部も止着対応部10に仮止着できるようになる。その結果、より安定して止着テープ21を止着対応部10に仮止着することができる。
第1折り目F1は、第2留め具26と開口部31の間に形成されていることが好ましい。これにより、開口部31を過度に大きく形成しなくて済み、また開口部31に折り目が形成されないことにより、つまみ部29の剛性を確保しやすくなる。また、第1折り目F1で折り返されたつまみ部29の折り返し部分(すなわち、折り返されたつまみ部29の第1折り目F1の近傍部分)を手で摘まみやすくなり、止着テープ21の取り扱い性が良好となる。
第1折り目F1は、第2留め具26の幅方向xの外側縁に沿って形成されることが好ましく、例えば、第2留め具26の幅方向xの外側縁から幅方向xの外方に3mm以内に形成されることが好ましく、2mm以内に形成されることがより好ましい。このように第1折り目F1が形成されることより、第1折り目F1で折り返されたつまみ部29を手で摘まみやすくなり、止着テープ21の取り扱い性が良好となる。この場合、第2留め具26の幅方向xの外側縁は、前後方向yに直線状に延びるように形成されていることが好ましい。
開口部31から露出した第2留め具26を止着対応部10に仮止着させることが容易な点から、第2留め具26は面ファスナーのフック部材から構成されていることが好ましい。面ファスナーのフック部材は、基盤からフックが突出して構成されるため、第2留め具26が面ファスナーのフック部材から構成されていれば、開口部31からフック部材のフックが突出し、第2留め具26が止着対応部10に係合しやすくなる。
止着テープ21は、使用前は、図7および図8に示すように、図5および図6に示した状態からさらに第2折り目F2で折り返されていてもよい。図7は、図5に示した止着テープ21をさらに第2折り目F2で折り返して肌面側から見た図を表し、図8は図7のVIII-VIII断面図を表す。
図7および図8では、止着テープ21の中間部28が、折り返されたつまみ部29の先端30よりもおむつ本体2側に形成された第2折り目F2で、折り返されたつまみ部29を内側にして折り返されている。この際、止着テープ21は第2留め具26が開口部31から露出しているため、止着テープ21を第2折り目F2で折り返すことにより、第2留め具26を開口部31を介しておむつ本体2に仮留めすることができる。図8では、第2留め具26が開口部31を介しておむつ本体2のサイドシート6から離れて描かれているが、第2留め具26をサイドシート6側に押し付けることにより、第2留め具26を開口部31を介してサイドシート6に仮留めすることができる。このように止着テープ21を折り畳むことにより、使い捨ておむつ1の使用前、第1留め具25と第2留め具26が意図せず他の部材に接合しにくくなり、おむつの取り扱い性が向上する。また、第2留め具26を開口部31を介しておむつ本体2に仮留めすることによって、止着テープ21を折り畳んだ状態が好適に維持される。
第2折り目F2は、おむつ本体2の幅方向xの側縁に沿って形成されることが好ましく、例えば、おむつ本体2の幅方向xの側縁から幅方向xの外方に3mm以内に形成されることが好ましく、2mm以内に形成されることがより好ましい。これにより、止着テープ21をおむつ本体2と重なるようにコンパクトに折り畳むことができる。
おむつを使用する際は、図7および図8に示すように止着テープ21が第1折り目F1と第2折り目F2で折り返された状態から、第2留め具26の仮留めを解いて、止着テープ21の第2折り目F2での折り返しを展開し、図5および図6に示すように第2留め具26が開口部31から露出した状態とする。この状態で、おむつ本体2を着用者の股間に当てて、止着テープ21を止着対応部10に仮止着し、止着テープ21の止着位置を着用者の体型に合わせて調整する。その後、止着テープ21の第1折り目F1での折り返しを展開し、止着テープ21を第1留め具25と第2留め具26で止着対応部10に止着し直すことで、使い捨ておむつ1を適切に装着することができる。
1: 使い捨ておむつ
2: おむつ本体
3: トップシート
4: バックシート
5: 吸収体
21: 止着テープ
22: テープ基材
25: 第1留め具
26: 第2留め具
27: 固定部
28: 中間部
29: つまみ部
30: (つまみ部の)先端
31: 開口部
F1: 第1折り目
F2: 第2折り目

Claims (6)

  1. 幅方向と前後方向を有し、おむつ本体の幅方向の両側に止着テープが取り付けられた使い捨ておむつであって、
    前記止着テープは、テープ基材の一方端に形成され、おむつ本体に取り付けられた固定部と、テープ基材の他方端に形成されたつまみ部と、固定部とつまみ部の間に位置する中間部とを有し、
    前記つまみ部には、第1留め具と、前記第1留め具よりもおむつ本体側に第2留め具とが設けられ、前記第1留め具と前記第2留め具の間に開口部が形成され
    前記つまみ部は、前記第1留め具と前記第2留め具の間に形成された第1折り目で、前記第1留め具と前記第2留め具を内側にして折り返され、前記開口部が前記第2留め具と重なり前記第2留め具が前記開口部を通して露出し、前記第1留め具が前記テープ基材の前記中間部に仮留めされていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記第1折り目は、前記第2留め具と前記開口部の間に形成されている請求項に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記第2留め具は前記テープ基材の前記つまみ部に仮留めされている請求項1または2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記中間部は、前記折り返されたつまみ部の先端よりもおむつ本体側に形成された第2折り目で、前記折り返されたつまみ部を内側にして折り返され、前記第2留め具が前記開口部を介して前記おむつ本体に仮留めされている請求項1~3のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記第2留め具は、前記テープ基材の前記つまみ部を前後方向に横切るように設けられ、
    前記つまみ部は、先端にいくほど前後方向の長さが短くなるように形成されている請求項1~4のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記テープ基材は、単位面積あたりの質量が50g/m以上120g/m 以下の不織布から構成されている請求項1~5のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
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