JP5459617B2 - 電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 - Google Patents

電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器に関する。
アクティブマトリクス型の電気泳動表示装置として、画素内にスイッチング用トランジスタとメモリ回路(SRAM;Static Random Access Memory)とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2008−268853号公報
特許文献1記載の電気泳動表示装置では、画像を表示するために、画素内に設けられたSRAM(画素SRAM回路)に、ハイレベル/ローレベルのいずれかに対応する電位を記憶する。そして、記憶された電位に基づく電圧をマイクロカプセルに印加することで表示を行っていた。
しかしながら、この種の電気泳動表示装置において、例えば白地背景に黒字で「12:34」と表示されている状態から、黒字の「12:35」に書き換える場合、まず、現表示の黒字の「4」のみを消去するための画像信号を各画素のSRAMに書き込んで黒字の「4」を消去してこの部分を白地状態とし、次に、黒字の「5」を表示するための画像信号を各画素のSRAMに書き込んで黒字の「5」を表示させる必要がある。このように、表示の一部を書き変える場合に、少なくとも2回、画像信号を入力する必要があった。また、この場合、間に白字が表示される期間が生じてしまうため、デジタルウォッチの表示とするには品位が十分でないという問題があった。
また、例えば黒、ダークグレイ、ライトグレイ、白の4階調表示を行う場合には、少なくとも黒、白の書き込み領域を指定する画像信号を各画素のSRAMに書き込んで表示の書き換えを行った後、ダークグレイ、ライトグレイの書き込み領域を指定するための画像信号を改めてSRAMに書き込んで2度目の書き換えを行う必要があった。すなわち、4階調表示を行うために、少なくとも2回、画像信号を入力する必要があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされた発明であって、表示画像を切り替える際のデータ転送の回数の低減を図り、データ転送のための電力消費を削減することのできる電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器を提供することを目的の一つとする。また、濃度変化させる画素を第1または第2の階調(例えば白、または黒)に関わらず同時に、現表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせる駆動方法を実現し、表示品質の向上された電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電気泳動表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、画像表示動作のデータ転送期間(第1のステップ)において、第1の階調表示または第2の階調表示から階調表示を変更する画素と、第1の階調表示または第2の階調表示から階調表示を変更しない画素との間で、第1のメモリ回路と第2のメモリ回路とに入力する画像信号のデータを異なる画像データとすることができる。これにより、第1の階調から階調表示を変更する画素と階調表示を変更しない画素、第2の階調から階調表示を変更する画素と階調表示を変更しない画素に対する画像信号のデータ転送を、一回のデータ転送により行うことができるので、データ転送のための電力消費を削減することができる。そして、画像表示動作のデータ表示期間(第2のステップ)において、各画素の画素電極は、第1のスイッチ回路を介して第1の制御線または第2の制御線に、第2のスイッチ回路を介して第3の制御線または第4の制御線に接続される。よって、第1の制御線〜第4の制御線に電位を供給する、あるいはハイインピーダンス状態(Hi−Z状態)とすることで、画像信号のデータの異なる画素における画素電極の電位を異なる電位とすることができる。これにより、データ表示期間において、第1の階調表示から第2の階調または他の階調(第3の階調)へと階調表示を変更する画素と、第2の階調表示から第1の階調または他の階調(第4の階調)へと階調表示を変更する画素とを同時に、現表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせることが可能となる。すなわち、ユーザーが表示部を視認する際、表示画像を切り替える際に空白表示期間が存在すること、あるいは、前画像から次画像へといきなり切り替わることによって、違和感を覚えないように、滑らかに表示が切り替わる表示を実現でき、表示品質を向上させることができる
また、本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、を有し、前記第1のステップにおいて、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、階調表示を変更しない前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第2の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第1の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2のステップにおいて、前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第2の制御線に前記対向電極に入力される電位を供給し、前記第3の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする第1の表示ステップと、前記対向電極に対して前記第1の電位及び前記第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線及び前記第2の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とし、前記第3の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第4の制御線に前記対向電極に入力される電位を供給する第2の表示ステップと、を交互に繰り返すことを特徴とする
第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第1組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップにおいて電気泳動粒子が泳動せず、前表示における階調表示(第1の階調または第2の階調の階調表示)を変更しない。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に、第2組の画像信号のデータが入力された画素は、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子が、第2のステップの第1の表示ステップにおいて泳動せず、第2の表示ステップにおいて泳動する。一方、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に、第3組の画像信号のデータが入力された画素は、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子が、第2のステップの第1の表示ステップにおいて泳動し、第2の表示ステップにおいて泳動しない。そして、この第2のステップにおいて、第1の表示ステップと第2の表示ステップとを交互に繰り返すことで、階調表示を変化させる画素を、前表示が第1または第2の階調表示であるかに関わらず同時に、前表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせることができる。すなわち滑らかに表示を変化させることができ、表示品質を向上させることができる。
また、本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、を有し、前記第1のステップにおいて、前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、第1の階調を表示する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第2の階調を表示する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第3の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第4組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第4の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2のステップにおいて、前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第2の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第3の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする第1の表示ステップと、前記対向電極に対して前記第1の電位及び前記第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線及び前記第2の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とし、前記第3の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第4の制御線に前記第1の電位を供給する第2の表示ステップと、を前記第1の表示ステップに続いて前記第2の表示ステップを行うことを特徴とする
第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第1組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップにおいて電気泳動粒子が泳動せず、前表示における階調表示(第1の階調の階調表示)を変更しない。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第2組の画像信号のデータが入力された画素も、第2のステップにおいて電気泳動粒子が泳動せず、前表示における階調表示(第2の階調の階調表示)を変更しない。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第3組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップの第2の表示ステップにおいて、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子の両方が泳動し、第1の階調から第3の階調へと滑らかに階調表示を変更する。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第4組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップの第2の表示ステップにおいて、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子の両方が泳動し、第2の階調から第4の階調へと滑らかに階調表示を変更する。これにより、第2のステップにおいて、階調表示を変化させる画素を、第1または第2の階調に関わらず同時に、前表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせる、すなわち滑らかに表示を変化させることができ、表示品質を向上させることができる。また、複数の階調から形成されるグレースケール表示のような高精度な電界制御を行うことができ、表示品質を向上させることができる。
また、本発明の電気泳動表示装置の駆動方法は、電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、を有し、前記第1のステップにおいて、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、階調表示を変更しない前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第2の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第1の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、前記第2のステップにおいて、前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第3の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第2の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とすることを特徴とする
第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第1組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップにおいて、電気泳動粒子が泳動せず、前表示における階調表示(第1の階調または第2の階調の階調表示)を変更しない。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第2組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップにおいて、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子の両方が泳動し、第1の階調から第2の階調へと滑らかに階調表示を変更する。また、第1のステップにおいて、第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に第3組の画像信号のデータが入力された画素は、第2のステップにおいて、正に帯電された電気泳動粒子及び負に帯電された電気泳動粒子の両方が泳動し、第2の階調から第1の階調へと滑らかに階調表示を変更する。これにより、第2のステップにおいて、階調表示を変化させる画素を、第1または第2の階調に関わらず同時に、前表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせる、すなわち滑らかに表示を変化させることができ、表示品質を向上させることができる。また、第2のステップの期間を変更することで、階調表示を変更させる画素を中間階調表示に留めおくこともできるので、複数の階調から形成されるグレースケール表示のような高精度な電界制御を行うことで表示品質を向上させることができる。
本発明の電気泳動表示装置は、前記第1の制御線、前記第2の制御線、前記第3の制御線、前記第4の制御線、及び前記対向電極に電位を供給する信号供給手段と、画素毎に設けられた前記第1の画素スイッチング素子及び第2の画素スイッチング素子にスイッチング素子のオンタイミングを規定する選択信号を供給する選択信号供給手段と、前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路へ、前記第2の画素スイッチング素子を介して第2のメモリ回路へ、それぞれ画像信号のデータを供給するデータ供給手段と、を備え、上記記載の電気泳動表示装置の駆動方法を実行することを特徴とする。これにより、データ転送のための電力消費が削減され、表示品質が向上された電気泳動表示装置を提供できる。
本発明の電子機器は、上記記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。これにより、データ転送のための電力消費が削減され、表示品質が向上された電子機器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置100の構成図である。 図1に示した電気泳動表示装置100における画素40の回路構成図である。 図1に示した電気泳動表示装置100における表示部5の部分断面図である。 図3に示したマイクロカプセル20の模式断面図である。 図2及び図3に示した電気泳動素子32の動作説明図である。 電気泳動表示装置100の第1の駆動方法の説明に用いる説明図である。 第1の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。 前画像表示期間S101に対応する画素40の接続状態を示した図である。 画像表示期間ST32aに対応する画素40の接続状態を示した図である。 画像表示期間ST32bに対応する画素40の接続状態を示した図である。 次画像表示期間S103に対応する画素40の接続状態を示した図である。 電気泳動表示装置100の第2の駆動方法の説明に用いる説明図である。 第2の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。 前画像表示期間S101に対応する画素40の接続状態を示した図である。 画像表示期間ST32aに対応する画素40の接続状態を示した図である。 画像表示期間ST32bに対応する画素40の接続状態を示した図である。 第3の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。 画像表示期間ST32aに対応する画素40の接続状態を示した図である。 電子機器の一例である腕時計を示す図である。 電子機器の一例である電子ペーパーを示す図である。 電子機器の一例である電子ノートを示す図である。
以下、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法、電気泳動表示装置、及び電子機器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置100の概略構成図である。
電気泳動表示装置100は、複数の画素40がマトリクス状に配列された表示部5を備えている。表示部5の周辺には、走査線駆動回路61、データ線駆動回路62、コントローラ63(制御部)、及び共通電源変調回路64が配置されている。走査線駆動回路61、データ線駆動回路62、及び共通電源変調回路64は、それぞれコントローラ63と接続されている。コントローラ63は、上位装置から供給される画像データや同期信号に基づき、上記の回路を総合的に制御する。
表示部5には走査線駆動回路61から延びる複数の走査線66と、データ線駆動回路62から延びる複数のデータ線68とが形成されており、データ線68と走査線66との交差位置に対応して画素40が設けられている。
走査線駆動回路61は、m本の走査線66(Y1、Y2、…、Ym)のうち連続する2本の走査線66を介して各々の画素40に接続されており、コントローラ63の制御のもと、1行目からm行目までの走査線66を順次選択する。走査線駆動回路61は、選択した奇数番目の走査線66を介して、画素40に設けられた第1の選択トランジスタST1(図2参照)にオンタイミングを規定する選択信号を供給する。また、走査線駆動回路61は、選択した偶数番目の走査線66を介して、画素40に設けられた第2の選択トランジスタST2(図2参照)にオンタイミングを規定する選択信号を供給する。
データ線駆動回路62は、n本のデータ線68(X1、X2、…、Xn)を介して各々の画素40に接続されている。データ線駆動回路62は、コントローラ63の制御のもと、画素40の各々に対応する2ビットの画素データを規定する画像信号のデータをデータ線68を介して画素40に供給する。
なお、本実施形態では、画素データ「0」を規定する場合にはローレベル(L)の画像信号を画素40に供給し、画素データ「1」を規定する場合はハイレベル(H)の画像信号を画素40に供給するものとする。
表示部5にはまた、共通電源変調回路64から延びる7本のグローバル配線(低電位電源線49、高電位電源線50、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94)が設けられており、それぞれの配線は画素40と接続されている。共通電源変調回路64は、コントローラ63の制御のもと、上記の配線の各々に供給すべき各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化)を行う。
図2は、画素40の回路構成図である。
画素40には、第1の選択トランジスタST1(第1の画素スイッチング素子)と、第1のラッチ回路LAT1(第1のメモリ回路)と、第1のスイッチ回路SC1と、第2の選択トランジスタST2(第2の画素スイッチング素子)と、第2のラッチ回路LAT2(第2のメモリ回路)と、第2のスイッチ回路SC2と、電気泳動素子32と、画素電極35と、共通電極37とが設けられている。画素電極35と共通電極37との間に電気泳動素子32が挟持されている。
画素40は、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2により画像信号のデータを電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成である。
第1の選択トランジスタST1は、N−MOS(Negative Metal Oxide Semiconductor)トランジスタからなるスイッチング素子である。第1の選択トランジスタST1のゲート端子はゲート電位(Gate N)が供給される走査線66に接続され、ソース端子はデータ線68に接続され、ドレイン端子は第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11に接続されている。
第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11及びデータ出力端子N12は、第1のスイッチ回路SC1と接続されている。さらに第1のスイッチ回路SC1は、画素電極35、第1の制御線91、及び第2の制御線92に接続されている。
第2の選択トランジスタST2は、N−MOSトランジスタからなるスイッチング素子である。第2の選択トランジスタST2のゲート端子は、第1の選択トランジスタST1のゲート端子とは異なるゲート電位(Gate N+1)が供給される走査線66に接続され、ソース端子は第1の選択トランジスタST1と同じデータ線68に接続され、ドレイン端子は第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21に接続されている。
第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21及びデータ出力端子N22は、第2のスイッチ回路SC2と接続されている。第2のスイッチ回路SC2は、画素電極35、第3の制御線93、及び第4の制御線94に接続されている。
第1のラッチ回路LAT1は、転送インバータINV1と帰還インバータINV2とを備えている。転送インバータINV1及び帰還インバータINV2はいずれもC−MOSインバータである。転送インバータINV1と帰還インバータINV2とは、互いの入力端子に他方の出力端子が接続されたループ構造を成しており、それぞれのインバータには、高電位電源端子PH1を介して接続された高電位電源線50から高電位の電源電圧が供給され、低電位電源端子PL1を介して接続された低電位電源線49から低電位の電源電圧が供給される。
転送インバータINV1は、それぞれのドレイン端子をデータ出力端子N12に接続されたP−MOSトランジスタPM1(Positive Metal Oxide Semiconductor)とN−MOSトランジスタNM1とを有している。P−MOSトランジスタPM1のソース端子は高電位電源端子PH1に接続され、N−MOSトランジスタNM1のソース端子は低電位電源端子PL1に接続されている。P−MOSトランジスタPM1及びN−MOSトランジスタNM1のゲート端子(転送インバータINV1の入力端子)は、データ入力端子N11(帰還インバータINV2の出力端子)と接続されている。
帰還インバータINV2は、それぞれのドレイン端子をデータ入力端子N11に接続されたP−MOSトランジスタPM2とN−MOSトランジスタNM2とを有している。P−MOSトランジスタPM2及びN−MOSトランジスタNM2のゲート端子(帰還インバータINV2の入力端子)は、データ出力端子N12(転送インバータINV1の出力端子)と接続されている。
上記構成の第1のラッチ回路LAT1において、画素信号がハイレベル(H)の画像制御データ(画素データ「1」)が記憶されると、第1のラッチ回路LAT1のデータ出力端子N12からローレベル(L)の信号が出力される。
一方、第1のラッチ回路LAT1に、画素信号がローレベルの画像制御データ(画素データ「0」)が記憶されると、データ出力端子N12からハイレベル(H)の信号が出力される。
第1のスイッチ回路SC1は、第1のトランスミッションゲートTG1と、第2のトランスミッションゲートTG2とを備えて構成されている。
第1のトランスミッションゲートTG1は、P−MOSトランジスタPM3とN−MOSトランジスタNM3とを備えている。
P−MOSトランジスタPM3及びN−MOSトランジスタNM3のソース端子(第1のトランスミッションゲートTG1の入力端子)は第1の制御線91に接続され、P−MOSトランジスタPM3及びN−MOSトランジスタNM3のドレイン端子(第1のトランスミッションゲートTG1の出力端子)は、画素電極35に接続されている。
P−MOSトランジスタPM3のゲート端子は、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11に接続され、N−MOSトランジスタNM3のゲート端子は、第1のラッチ回路LAT1のデータ出力端子N12に接続されている。
第2のトランスミッションゲートTG2は、P−MOSトランジスタPM4とN−MOSトランジスタNM4とを備えている。
P−MOSトランジスタPM4及びN−MOSトランジスタNM4のソース端子(第2のトランスミッションゲートTG2の入力端子)は第2の制御線92に接続され、P−MOSトランジスタPM4及びN−MOSトランジスタNM4のドレイン端子(第2のトランスミッションゲートTG2の出力端子)は、第1のトランスミッションゲートTG1の出力端子とともに画素電極35に接続されている。
P−MOSトランジスタPM4のゲート端子は、第1のラッチ回路LAT1のデータ出力端子N12に接続され、N−MOSトランジスタNM4のゲート端子は、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11に接続されている。
第2のラッチ回路LAT2は、第1のラッチ回路LAT1と同様の構成を備えたラッチ回路であり、P−MOSトランジスタPM5とN−MOSトランジスタNM5とを備えた転送インバータINV3と、P−MOSトランジスタPM6とN−MOSトランジスタNM6とを備えた帰還インバータINV4とを有する。第2のラッチ回路LAT2においても、画素信号がハイレベル(H)の画像制御データが記憶されると、第2のラッチ回路LAT2のデータ出力端子N22からローレベル(L)の信号を出力する。一方、第2のラッチ回路LAT2は、画素信号がローレベル(L)の画像制御データが記憶されると、データ出力端子N22からハイレベル(H)の信号を出力する。
第2のスイッチ回路SC2は、第3のトランスミッションゲートTG3と第4のトランスミッションゲートTG4とを備えている。
第3のトランスミッションゲートTG3は、P−MOSトランジスタPM7とN−MOSトランジスタNM7とを備えている。
P−MOSトランジスタPM7及びN−MOSトランジスタNM7のソース端子(第3のトランスミッションゲートTG3の入力端子)は第3の制御線93に接続され、P−MOSトランジスタPM7及びN−MOSトランジスタNM7のドレイン端子(第3のトランスミッションゲートTG3の出力端子)は、画素電極35に接続されている。
P−MOSトランジスタPM7のゲート端子は、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21に接続され、N−MOSトランジスタNM7のゲート端子は、第2のラッチ回路LAT2のデータ出力端子N22に接続されている。
第4のトランスミッションゲートTG4は、P−MOSトランジスタPM8とN−MOSトランジスタNM8とを備えている。
P−MOSトランジスタPM8及びN−MOSトランジスタNM8のソース端子(第4のトランスミッションゲートTG4の入力端子)は第4の制御線94に接続され、P−MOSトランジスタPM8及びN−MOSトランジスタNM8のドレイン端子(第4のトランスミッションゲートTG4の出力端子)は、第3のトランスミッションゲートTG3の出力端子とともに画素電極35に接続されている。
P−MOSトランジスタPM8のゲート端子は、第2のラッチ回路LAT2のデータ出力端子N22に接続され、N−MOSトランジスタNM8のゲート端子は、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21に接続されている。
以上に説明した画素40では、第1のラッチ回路LAT1の出力信号(保持電位)により第1のスイッチ回路SC1が制御され、第2のラッチ回路LAT2の出力信号(保持電位)により第2のスイッチ回路SC2が制御される。そして、第1のスイッチ回路SC1及び第2のスイッチ回路SC2によるスイッチング動作により、第1の制御線91及び第2の制御線92からなる第1組の制御線のいずれかの制御線と、第3の制御線93及び第4の制御線94からなる第2組の制御線のいずれかの制御線と、の二本の制御線が画素電極35と接続される。そして、接続される二本の制御線のうちの一本をハイインピーダンス状態(Hi−Z状態)とし、他方に電位を供給することで、画素電極35には、これらの第1の制御線91〜第4の制御線94の電位S1〜S4のいずれかが入力される。
例えば、まず第1のラッチ回路LAT1にローレベル(L)の画像信号のデータ(画素データ「0」)が記憶され、データ出力端子N12からハイレベル(H)の信号が出力された場合、第1のトランスミッションゲートTG1がオン状態となって第1の制御線91と画素電極35とが電気的に接続される。次に第2のラッチ回路LAT2にハイレベル(H)の画像信号のデータ(画素データ「1」)が記憶され、データ出力端子N22からローレベル(L)の信号が出力された場合、第4のトランスミッションゲートTG4がオン状態となって第4の制御線94と画素電極35とが電気的に接続される。そして、例えば、第4の制御線94をHi−Z状態に維持し、第1の制御線91に電位S1を供給すれば、画素電極35に入力された電位S1と、共通電極配線55を介して共通電極37に入力される電位Vcomとの電位差に基づいて電気泳動素子32が駆動されることで、画素40は、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に入力された画像信号のデータ(2ビット)に応じた階調で表示される。
以下では、第1のラッチ回路LAT1に入力される画像データD1と、第2のラッチ回路LAT2に入力される画像データD2として、画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に入力された画像信号のデータ(2ビット)を、データ(D1、D2)のように、(上位、下位)=(D1、D2)と、第1のラッチ回路LAT1に入力される画像データを上位側に記載して表すものとする。
次に、図3は、表示部5における電気泳動表示装置100の部分断面図である。電気泳動表示装置100は、素子基板30と対向基板31との間に、複数のマイクロカプセル20を一層に配列してなる電気泳動素子32を挟持した構成を備えている。表示部5において、素子基板30の電気泳動素子32側には複数の画素電極35が配列形成されており、電気泳動素子32は接着剤層33を介して画素電極35と接着されている。
素子基板30は、ガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示面とは反対側に配置されるため透明なものでなくてもよい。画素電極35は、Cu箔上にニッケルめっきと金めっきとをこの順で積層したものや、Al、ITO(インジウム錫酸化物)などにより形成された電極である。図示は省略しているが、画素電極35と素子基板30との間には、図1や図2に示した走査線66、データ線68、第1の選択トランジスタST1、第2の選択トランジスタST2、第1のラッチ回路LAT1、第2のラッチ回路LAT2、第1のスイッチ回路SC1、及び第2のスイッチ回路SC2などが形成されている。
一方、対向基板31はガラスやプラスチック等からなる基板であり、画像表示側に配置されるため透明基板とされる。対向基板31の電気泳動素子32側には複数の画素電極35と対向する平面形状の共通電極(対向電極)37が形成されており、共通電極37上に電気泳動素子32が設けられている。共通電極37は、MgAg、ITO、IZO(インジウム・亜鉛酸化物)などから形成された透明電極である。
なお、電気泳動素子32は、あらかじめ対向基板31側に形成され、接着剤層33までを含めた電気泳動シートとして取り扱われるのが一般的である。製造工程において、電気泳動シートは接着剤層33の表面に保護用の剥離シートが貼り付けられた状態で取り扱われる。そして、別途製造された素子基板30(画素電極35や各種回路などが形成されている)に対して、剥離シートを剥がした当該電気泳動シートを貼り付けることによって、表示部5を形成する。このため、接着剤層33は電気泳動素子32の画素電極35側のみに存在することになる。表示部5を形成する。このため、接着剤層33は電気泳動素子32の画素電極35側のみに存在することになる。
図4は、マイクロカプセル20の模式断面図である。マイクロカプセル20は、例えば50μm程度の粒径を有しており、内部に分散媒21と、複数の白色粒子27(例えば負に帯電した電気泳動粒子)と、複数の黒色粒子26(例えば正に帯電した電気泳動粒子)とを封入した球状体である。マイクロカプセル20は、図3に示すように共通電極37と画素電極35とで挟持され、1つの画素40内に1つ又は複数のマイクロカプセル20が配置される。
マイクロカプセル20の外殻部(壁膜)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアガムなどの透光性を持つ高分子樹脂などを用いて形成される。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
白色粒子27は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電されて用いられる。黒色粒子26は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電されて用いられる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26及び白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部5に赤色、緑色、青色などを表示することによりカラー表示を行うことができる。
図5は、電気泳動素子の動作説明図である。図5(a)は、画素40を白表示する場合、図5(b)は、画素40を黒表示する場合をそれぞれ示している。
電気泳動表示装置100では、第1の選択トランジスタST1を介して入力される画像信号のデータを記憶する第1のラッチ回路LAT1と、第2の選択トランジスタST2を介して入力される制御信号を記憶する第2のラッチ回路LAT2とにより、それぞれ第1のスイッチ回路SC1、第2のスイッチ回路SC2を制御し、第1の制御線91及び第2の制御線92からなる第1組の制御線のいずれかの制御線と、第3の制御線93及び第4の制御線94からなる第2組の制御線のいずれかの制御線と、の二本の制御線と画素電極35とを電気的に接続する。そして、二本の制御線のうちいずれか一方をハイインピーダンス状態(Hi−Z状態)のままに維持し、他方に電位を供給することで、画素電極35には、第1の制御線91〜第4の制御線94の電位S1〜S4のいずれかが入力される。これにより、画素電極35に所定の電位が入力され、図5に示すように、画素電極35と共通電極37との電位差に基づいて画素40が黒又は白表示される。
図5(a)に示す白表示の場合には、共通電極37が相対的に高電位、画素電極35が相対的に低電位に保持される。これにより、負に帯電した白色粒子27が共通電極37に引き寄せられる一方、正に帯電した黒色粒子26が画素電極35に引き寄せられる。その結果、表示面側となる共通電極37側からこの画素を見ると、白色(W)が認識される。
図5(b)に示す黒表示の場合、共通電極37が相対的に低電位、画素電極35が相対的に高電位に保持される。これにより、正に帯電した黒色粒子26が共通電極37に引き寄せられる一方、負に帯電した白色粒子27が画素電極35に引き寄せられる。その結果、共通電極37側からこの画素を見ると黒色(B)が認識される。
[第1の駆動方法]
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の駆動方法について、図6〜図11を用いて説明する。
図6は、第1の駆動方法の説明に用いる説明図である。図6(a)は、表示部5の表示状態を示す説明図である。図6(a)には、表示部5に配列された画素40のうち、4個の画素の前画像及び次画像における2階調の表示状態が示されている。以下では、4個の画素を、画素40A、画素40B、画素40C、及び画素40Dと区別して扱う。また、図6(b)は、次画像表示を行う際に画素40A〜画素40Dの第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に入力された画像信号のデータ(2ビット)を示している。
図7は、第1の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。図7においては、図6(a)に示した前画像を表示する前画像表示期間S101、電源オフ期間S102、図6(a)に示した次画像を表示する次画像表示期間S103の順序で動作を行い、図6(a)の前画像から次画像へ表示変更する際の画素40A〜画素40D各々の画素電極の電位等が示されている。具体的には、図6(a)に示した画素40Aの第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11A、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21A、及び画素電極35の電位VAが示されている。また、画素40B〜40Dについても画素40Aと同様に、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11B〜N11D、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21B〜N21D、画素電極35の電位VB〜VDが示されている。
また図7には、高電位電源線50の電位Vdd、共通電極37の電位Vcom、第1の制御線91の電位S1、第2の制御線92の電位S2、第3の制御線93の電位S3、及び第4の制御線94の電位S4が示されている。なお、低電位電源線49の電位Vssは、図10には表示していないが、ローレベル電位L(0V)である。
図8〜図11は、図7に示した各期間における画素40A〜40Dの画素回路の接続状態を示す模式図である。図8〜図11各々においては、画素40A〜40D及び第1の制御線91〜第4の制御線94が示され、画素回路を構成する第1のスイッチ回路SC1及び第2のスイッチ回路SC2による切替動作が表されている。図8は、前画像表示期間S101に対応する画素40の接続状態を示した図であり、図9は、画像表示期間ST32aに対応する画素40の接続状態を示した図である。また、図10は、画像表示期間ST32bに対応する画素40の接続状態を示した図であり、図11は、次画像表示期間S103に対応する画素40の接続状態を示した図である。なお、図8〜図11では、図面を見やすくするために、図6(a)に示した画素40A〜40Dの配列と異ならせ、図示左右方向に一列に配列して表示している。
本実施形態の電気泳動表示装置の第1の駆動方法では、まず、前画像表示期間S101において、表示部5に前画像が表示される。表示部5では、図6(a)に示すように、画素40A及び画素40Bが黒表示、画素40C及び画素40Dが白表示される。
前画像表示期間S101は、画像信号入力期間ST11と画像表示期間ST12とからなる。
画像信号入力期間ST11において、図1の各画素40に対して共通電源変調回路64から、高電位電源線50を介しておよそ5Vの電位(ハイレベル;図7においてハイレベル電位H(5V)と示す。)を入力し、低電位電源線49を介してローレベル(第1の電位)であるおよそ0Vの電位(図7においてローレベル電位L(0V)と示す。)を入力することで、各画素の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2を駆動させる。
このとき、図1に示す共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によって電気的に切断されている(Hi−Z)。
図1の走査線駆動回路61は、走査線Y1に選択信号を入力する。この選択信号により、走査線Y1に接続された画素40の第1の選択トランジスタST1が駆動され、走査線Y1に接続された画素40の第1のラッチ回路LAT1は、データ線X1、X2、…、Xnにそれぞれ接続される。
図1のデータ線駆動回路62は、データ線X1、X2、…、Xnに画像信号を供給することで、走査線Y1に接続された画素40の第1のラッチ回路LAT1に画像信号のデータを入力する。
画像信号が入力されると、走査線駆動回路61は、走査線Y1への選択信号の供給を停止し、走査線Y1に接続された画素40の選択状態を解除する。
続いて、走査線駆動回路61は、走査線Y2に選択信号を入力する。この選択信号により、走査線Y2に接続された画素40の第2の選択トランジスタST2が駆動され、走査線Y2に接続された画素40の第2のラッチ回路LAT2は、データ線X1、X2、…、Xnにそれぞれ接続される。
データ線駆動回路62は、データ線X1、X2、…、Xnに画像信号を供給することで、走査線Y2に接続された画素40の第2のラッチ回路LAT2に画像信号のデータを入力する。
画像信号のデータが入力されると、走査線駆動回路61は、走査線Y2への選択信号の供給を停止し、走査線Y2に接続された画素40の選択状態を解除する。
以上の動作を走査線Ymに接続された画素40まで順次実行し、すべての画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に画像信号のデータを入力する。これにより、画像信号入力期間ST11において、表示部5を構成する画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に、画像データに対応する電位が記憶される。
この画像信号入力期間ST11において、図6(a)に示した画素40A〜画素40D各々の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2には、それぞれ2ビットの画像データ(0,0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)が記憶される。これにより、画素40Aにおいて、図7に示すように、画素40Aの第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Aは、ローレベル電位L(0V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Aも、ローレベル電位L(0V)となる。そして、図8に示すように、第1の制御線91及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。なお、このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によって電気的に切断されているので、まだ電気泳動素子32は駆動されない。
また、図7に示すように、画像データ(0、1)を記憶した画素40Bにおいては、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Bはローレベル電位L(0V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Bはハイレベル電位H(5V)となる。そして、第1の制御線91及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
また、図7に示すように、画像データ(1、0)を記憶した画素40Cにおいては、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Cはハイレベル電位H(5V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Cはローレベル電位L(0V)となる。そして、第2の制御線92及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。
また、図7に示すように、画像データ(1、1)を記憶した画素40Dにおいては、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Dはハイレベル電位H(5V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Dもハイレベル電位H(5V)となる。そして、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
次に、画像表示期間ST12に移行する。
この画像表示期間ST12において、共通電源変調回路64は、高電位電源線50に、ハイレベル(第2の電位)であるおよそ15Vの電位(図7においてハイレベル電位H(15V)と示す。)を供給する。また、共通電源変調回路64は、低電位電源線49に、ローレベル電位L(0V)を供給する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2にハイレベル電位H(5V)で保持されている画像信号のデータは、より高いハイレベル電位H(15V)で保持される。
また、共通電源変調回路64は、第1の制御線91の電位S1をハイレベル電位H(15V)とし、第2の制御線92の電位S2をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、第3の制御線93及び第4の制御線94のHi−Z状態を維持し、共通電極配線55にローレベル電位L(0V)とハイレベル電位H(15V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。
これにより、画素40A、画素40Bにおいて、画素電極35の電位は第1の制御線91の電位S1と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA、画素電極35の電位VBは、いずれもハイレベル電位H(15V)となる。画素40A、40Bでは、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間に、各々の画素電極35(ハイレベル電位H)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図8に示すように、画素40A、画素40Bが黒表示される。なお、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間には、電位VA、電位VBと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32は駆動されず、画素40A、画素40Bの表示は変化しない。
また、画素40C、画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第2の制御線92の電位S2と同電位となる。そして、画素電極35の電位VC、画素電極35の電位VDは、いずれもローレベル電位L(0V)となる。画素40C、40Dでは、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間に、各々の画素電極35(ローレベル電位L)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図8に示すように、画素40C、画素40Dが白表示される。なお、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間には、電位VC、電位VDと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32は駆動されず、画素40C、画素40Dの表示は変化しない。
こうして、前画像表示期間S101により表示部5に、図6(a)に示す前画像が表示される。
そして、次に、電源オフ期間S102に移行する。電源オフ期間S102では、第1の制御線91、第2の制御線92が、いずれもHi−Z状態とされる。上述したように、画素40A〜40Dに属する画素電極35は、第1のスイッチ回路SC1及び第2のスイッチ回路SC2を介して第1の制御線91又は第2の制御線92と接続されているので、すべての画素電極35がHi−Z状態とされる。また、共通電極37も、共通電源変調回路64によりHi−Z状態とされる。
また、電源オフ期間S102において、高電位電源線50及び低電位電源線49も、Hi−Z状態とされる。これにより、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2が電源オフ状態となり、画像を保持している期間の電力消費を抑えることができる。
なお、電源オフ期間S102において、高電位電源線50及び低電位電源線49は、所定のハイレベル電位、ローレベル電位を保持した状態としてもよい。この場合、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2が通電状態を維持するため、前画像表示期間S101で入力された第1画像に対応する画像信号のデータを保持することができる。
さらに、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2の通電状態を維持する場合において、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2の電源電圧を、その保持データが失われない程度にまで降下させてもよい。例えば、上述した前画像表示期間S101において電気泳動素子32を駆動する際には、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2の電源電圧として10〜15V程度が必要であるが、電源オフ期間S102では、この電源電圧を2〜5V程度にまで低下させることができる。これにより、電源オフ期間S102における画素回路の電力消費を抑えることができる。
次に、図6(a)に示した次画像を表示する次画像表示期間S103へ移行する。
次画像表示期間S103は、図7に示すように、画像信号入力期間ST31(第1のステップ)、画像表示期間ST32a(第2のステップにおける第1の表示ステップ)及び画像表示期間ST32b(第2のステップにおける第2の表示ステップ)を含む。
次画像表示期間S103の画像信号入力期間ST31で書き込まれる画像データは、図6(b)に示すデータであり、画素40Aが黒表示を維持し、画素40Bが黒表示から白表示へと表示変更し、画素40Cが白表示から黒表示へと表示変更し、画素40Dが白表示を維持するデータである。すなわち、図6(a)に示す前画像から次画像へと表示変更する場合、画素40B、画素40Cの階調(表示状態)は変化するが、画素40A、画素40Dの表示状態は変化しない。
画像信号入力期間ST31(第1のステップ)においては、上述の画像信号入力期間ST11と同じく、共通電源変調回路64から、各画素40に対して高電位電源線50を介してハイレベル電位H(5V)を、低電位電源線49を介してローレベル電位L(0V)を供給する。これにより、各画素の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2が駆動する。
このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によって電気的にHi−Z状態にされている。
また、画像信号入力期間ST31においては、上述の画像信号入力期間ST11と同じく、走査線駆動回路61及びデータ線駆動回路62が、各画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に画像データを記憶させる。図6(a)に示した画素40A〜画素40D各々の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2には、図6(b)に示す2ビットの画像データ(1,1)、(1、0)、(0、1)、(1、1)が記憶される。
これにより、画素40Aにおいて、図7に示すように、画素40Aの第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Aは、ハイレベル電位H(5V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Aも、ハイレベル電位H(5V)となる。そして、画素40Aにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。なお、このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によってHi−Z状態にされているので、まだ電気泳動素子32は駆動されない。
また、図7に示すように、画像データ(1、0)を記憶した画素40Bにおいては、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Bはハイレベル電位H(5V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Bはローレベル電位L(0V)となる。そして、画素40Bにおいては、第2の制御線92及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。
また、図7に示すように、画像データ(0、1)を記憶した画素40Cにおいては、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Cはローレベル電位L(0V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Cはハイレベル電位H(5V)となる。そして、画素40Cにおいては、第1の制御線91及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
また、図7に示すように、画像データ(1、1)を記憶した画素40Dにおいては、画素40Aと同じく、第1のラッチ回路LAT1のデータ入力端子N11の電位N11Dはハイレベル電位H(5V)となり、第2のラッチ回路LAT2のデータ入力端子N21の電位N21Dもハイレベル電位H(5V)となる。そして、画素40Dにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
次に、画像表示期間ST32a(第2のステップにおける第1の表示ステップ)に移行する。
この画像表示期間ST32aにおいて、共通電源変調回路64は、高電位電源線50に、ハイレベル電位H(15V)を供給し、低電位電源線49に、ローレベル電位L(0V)を供給する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2にハイレベル電位H(5V)で保持されている画像信号のデータは、より高いハイレベル電位H(15V)で保持される。
また、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32aにおいて、第1の制御線91の電位S1をハイレベル電位H(15V)とする。また、共通電源変調回路64は、第2の制御線92及び共通電極配線55に、ローレベル電位L(0V)とハイレベル電位H(15V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。また、共通電源変調回路64は、第3の制御線93及び第4の制御線94のHi−Z状態を維持する。
これにより、図9に示すように、画素40A、画素40B及び画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第2の制御線92の電位S2と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA、画素電極35の電位VB及び画素電極35の電位VDは、いずれも共通電極37の電位Vcomと同じ電位となる。従って、画素40A、画素40B及び画素40Dでは、共通電極37と画素電極35との間に電位差が生じないので電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は移動しない。これにより、図9に示すように、画素40A、画素40Bの黒表示は維持され、画素40Dの白表示が維持される。
一方、画素40Cにおいて、画素電極35の電位は第1の制御線91の電位S1と同電位となる。そして、画素電極35の電位VDは、ハイレベル電位H(15V)となる。画素40Dでは、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間に、画素電極35(ハイレベル電位H)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図9に示すように、黒色粒子26が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、白色粒子27が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間には、電位VCと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32aの期間の長さに依存して、画素40Cの白色濃度は濃度が濃くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32aの期間が長い程、共通電極37側に移動する黒色粒子26の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する白色粒子27も多くなる)、画素40Cの白色濃度は濃度がより濃くなる方へ変化していく。
こうして、画像表示期間ST32aにおいては、画素40A、画素40B、及び画素40Dの階調表示は変更せず、前画像の階調表示(前画像表示期間S101における階調表示)を維持する。また、画素40Cの表示状態は、白色(第2の階調)から黒色(第1の階調)へ徐々に変わることとなる。
次に、画像表示期間ST32b(第2のステップにおける第2の表示ステップ)に移行する。
この画像表示期間ST32bにおいて、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32aにおける高電位電源線50、低電位電源線49の電位の状態を維持する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2に保持されている画像信号のデータは、画像表示期間ST32aにおける電位のまま保持される。
また、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32bにおいて、第1の制御線91及び第2の制御線92をHi−Z状態とし、第3の制御線93の電位S3をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、第4の制御線94及び共通電極配線55に、ローレベル電位L(0V)とハイレベル電位H(15V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。
これにより、図10に示すように、画素40A、画素40C及び画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第4の制御線94の電位S4と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA、画素電極35の電位VC及び画素電極35の電位VDは、いずれも共通電極37の電位Vcomと同じ電位となる。従って、画素40A、画素40C及び画素40Dでは、共通電極37と画素電極35との間に電位差が生じないので電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は移動しない。これにより、図10に示すように、画素40Aの黒表示は維持され、画素40Dの白表示が維持される。また、画素40Cにおいては、画像表示期間ST32aの表示が維持される。
一方、画素40Bにおいて、画素電極35の電位は第3の制御線93の電位S3と同電位となる。そして、画素電極35の電位VBは、ローレベル電位L(0V)となる。画素40Bでは、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間に、画素電極35(ローレベル電位L)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図10に示すように、白色粒子27が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、黒色粒子26が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間には、電位VBと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32bの期間の長さに依存して、画素40Bの黒色濃度は濃度が薄くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32bの期間が長い程、共通電極37側に移動する白色粒子27の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する黒色粒子26も多くなる)、画素40Cの黒色濃度は濃度がより薄くなる方へ変化していく。
こうして、画像表示期間ST32bにおいては、画素40A、及び画素40Dの階調表示は変更せず、前画像の階調表示(前画像表示期間S101における階調表示)を維持する。また、画素40Cの表示状態は変わらず、画像表示期間ST32aにおける表示状態を維持する。また、画素40Bの表示状態は黒色(第1の階調)から白色(第2の階調)へ徐々に変わることとなる。
画像表示期間ST32bに続いて上述の画像表示期間ST32aへ移行し、更に画像表示期間ST32aから画像表示期間ST32bへと移行するという動作を繰り返すことで、画素40A〜画素40Dの表示は以下の様に変化する。画像信号入力期間ST31において第1組のデータ(1、1)がラッチ回路に入力された画素40A及び画素40Dの階調表示は変更せず、次画像表示期間S103において、前画像の階調表示(前画像表示期間S101における階調表示)を維持する。また、画像信号入力期間ST31において第2組のデータ(1、0)がラッチ回路に入力された画素40Bの表示状態は、黒色(第1の階調)から白色(第2の階調)へ徐々に変わり、次画像表示期間S103において白色に変更される。また、画像信号入力期間ST31において第3組のデータ(0,1)がラッチ回路に入力された画素40Cの表示状態は、白色(第2の階調)から黒色(第1の階調)へ徐々に変わり、次画像表示期間S103において黒色に変更される。
図11は、画像表示期間ST32a及び画像表示期間ST32bを複数回繰り返した後の次画像表示期間S103の最終時における画素40A〜画素40Dの表示状態を示している。なお、図11は図7に対応した画像表示期間ST32bの接続状態を示しているが、次画像表示期間S103の最終期間は画像表示期間ST32bで終わるとは限らず、画像表示期間ST32aが最終期間となる場合もあることは言うまでもない。
以上説明したように、黒色(第1の階調)から階調表示を変更する画素(画素40B)と階調表示を変更しない画素(画素40A)、白色(第2の階調)から階調表示を変更する画素(画素40C)と階調表示を変更しない画素(画素40D)に対する画像信号のデータ転送を画像信号入力期間ST31の一回とできるので、データ転送のための電力消費を削減することができる。また、データ表示期間(画像表示期間ST32a及び画像表示期間ST32b)において、黒色(第1の階調)表示から白色(第2の階調)表示へと階調表示を変更する画素(画素40B)は、画像表示期間ST32aにおいて、黒色粒子26及び白色粒子27が泳動せず、画像表示期間ST32bにおいて、黒色粒子26及び白色粒子27は泳動する。一方、白色(第2の階調)表示から黒色(第1の階調)表示へと階調表示を変更する画素(画素40C)は、画像表示期間ST32aにおいて、黒色粒子26及び白色粒子27が泳動し、画像表示期間ST32bにおいて、黒色粒子26及び白色粒子27は泳動しない。この画像表示期間ST32a及び画像表示期間ST32bを交互に繰り返すことで、階調表示を変更する画素40B及び画素40Dそれぞれの電気泳動素子32における黒色粒子26及び白色粒子27を徐々に画素電極35から共通電極37へ、或いは共通電極37から画素電極35へ泳動させることができる。これによって、表示部5における画像表示を、前表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化をさせる、すなわち滑らかに表示変化させることができ、表示品質を向上させることができる。
[第2の駆動方法]
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の第2の駆動方法について、図12〜図16を用いて説明する。
図12は、第1の駆動方法の説明に用いる説明図である。図12(a)は、表示部5の表示状態を示す説明図である。図12(a)には、表示部5に配列された画素40のうち、4個の画素の前画像、及び次画像における4階調の表示状態が示されている。以下では、4個の画素を、画素40A、画素40B、画素40C、及び画素40Dと区別して扱う。また、図12(b)は、次画像表示を行う際に画素40A〜画素40Dの第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に入力された画像信号のデータ(2ビット)を示している。
第2の駆動方法の説明では、図12(a)に示すように、前画像表示期間S101において白表示(第2の階調)である画素40A及び画素40Bを、次画像表示期間S103の画像表示期間ST32a(第2のステップの第1の表示ステップ)において黒表示(第1の階調)へと表示変更させる。また、前画像表示期間S101において黒表示(第1の階調)である画素40C及び画素40Dを、次画像表示期間S103の画像表示期間ST32a(第2のステップの第1の表示ステップ)において白表示(第2の階調)へと表示変更させる。そして、次画像表示期間S103の画像表示期間ST32b(第2のステップの第2の表示ステップ)において、画素40A及び画素40Dは表示変更せず、画素40Bを黒表示(第1の階調)からダークグレイ表示(第3の階調)へと表示変更し、画素40Dを白表示(第2の階調)からライトグレイ表示(第4の階調)へと表示変更する。
図13は、第2の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。図13においては、図12に示した前画像を表示する前画像表示期間S101、電源オフ期間S102、図12に示した次画像を表示する次画像表示期間S103の順序で動作を行い、図12(a)の前画像から次画像へ表示変更する際の画素40A〜画素40D各々の画素電極の電位等が示されている。
図14〜図16は、図13に示した各期間における画素40A〜40Dの画素回路の接続状態を示す模式図である。図14〜図16各々においては、画素40A〜40D及び第1の制御線91〜第4の制御線94が示され、画素回路を構成する第1のスイッチ回路SC1及び第2のスイッチ回路SC2による切替動作が表されている。図14は、前画像表示期間S101に対応する画素40の接続状態を示した図であり、図15は、画像表示期間ST32aに対応する画素40の接続状態を示した図である。また、図16は、画像表示期間ST32bに対応する画素40の接続状態を示した図である。なお、図14〜図16では、図面を見やすくするために図12(a)に示した画素40A〜40Dの配列と異ならせ、図示左右方向に一列に配列して表示している。
本実施形態の電気泳動表示装置の第2の駆動方法では、まず、前画像表示期間S101において、表示部5に前画像が表示される。図12(a)に示す表示部5では、画素40A及び画素40Bが白表示、画素40C及び画素40Dが黒表示される。
前画像表示期間S101は、画像信号入力期間ST11と画像表示期間ST12とからなる。
なお、第2の駆動方法における前画像表示期間S101は、上述の第1の駆動方法における前画像表示期間S101と画素40に記憶する画像データが異なるだけで、他の動作は同じであるので、説明を適宜省略する。
画像信号入力期間ST11において、共通電源変調回路64により、各画素の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2を駆動させる。このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によって電気的にHi−Z状態にされている。
走査線駆動回路61は及びデータ線駆動回路62は、画像信号入力期間ST11において、表示部5を構成する画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に、画像データに対応する電位を記憶させる。
この画像信号入力期間ST11において、図12(a)に示した画素40A〜画素40D各々の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2には、それぞれ2ビットの画像データ(1,1)、(1、0)、(0、1)、(0、0)が記憶される。これにより、画素40Aにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。また、画素40Bにおいては、第2の制御線92及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。また、画素40Cにおいては、第1の制御線91及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。また、画素40Dにおいては、第1の制御線91及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。
次に、画像表示期間ST12に移行する。
この画像表示期間ST12において、共通電源変調回路64は、高電位電源線50に、ハイレベル電位H(15V)を供給し、低電位電源線49に、ローレベル電位L(0V)を供給する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2にハイレベル電位H(5V)で保持されている画像信号のデータは、より高いハイレベル電位H(15V)で保持される。
また、共通電源変調回路64は、第1の制御線91の電位S1をハイレベル電位H(15V)とし、第2の制御線92の電位S2をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、第3の制御線93及び第4の制御線94のHi−Z状態を維持し、共通電極配線55にローレベル電位L(0V)とハイレベル電位H(15V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。
これにより、画素40A、画素40Bにおいて、画素電極35の電位は第2の制御線92の電位S2と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA、画素電極35の電位VBは、いずれもローレベル電位L(0V)となる。画素40A、40Bでは、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間に、各々の画素電極35(ローレベル電位L)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図14に示すように、画素40A、画素40Bが白表示される。
また、画素40C、画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第1の制御線91の電位S1と同電位となる。そして、画素電極35の電位VC、画素電極35の電位VDは、いずれもハイレベル電位H(15V)となる。画素40C、40Dでは、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間に、各々の画素電極35(ハイレベル電位H)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図14に示すように、画素40C、画素40Dが黒表示される。
こうして、前画像表示期間S101により表示部5に、図12(a)に示す前画像が表示される。
そして、次に、電源オフ期間S102に移行する。電源オフ期間S102では、第1の制御線91、第2の制御線92が、いずれもHi−Z状態とされる。上述したように、画素40A〜40Dに属する画素電極35は、第1のスイッチ回路SC1及び第2のスイッチ回路SC2を介して第1の制御線91又は第2の制御線92と接続されているので、すべての画素電極35がHi−Z状態とされる。また、共通電極37も、共通電源変調回路64によりHi−Z状態とされる。
次に、図12(a)に示した次画像を表示する次画像表示期間S103へ移行する。
次画像表示期間S103は、図13に示すように、画像信号入力期間ST31(第1のステップ)、画像表示期間ST32a(第2のステップにおける第1の表示ステップ)及び画像表示期間ST32b(第2のステップにおける第2の表示ステップ)を含む。
次画像表示期間S103の画像信号入力期間ST31で書き込まれる画像データは、図12(b)に示すデータであり、画素40A〜画素40Dを反転表示するデータである。
画像信号入力期間ST31(第1のステップ)においては、上述の画像信号入力期間ST11と同じく、共通電源変調回路64から、各画素40に対して高電位電源線50を介してハイレベル電位H(5V)を、低電位電源線49を介してローレベル電位L(0V)を供給する。これにより、各画素の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2が駆動する。
このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によって電気的にHi−Z状態にされている。
また、画像信号入力期間ST31においては、上述の画像信号入力期間ST11と同じく、走査線駆動回路61及びデータ線駆動回路62が、各画素40の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に画像データを記憶させる。図12(a)に示した画素40A〜画素40D各々の第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2には、図12(b)に示す2ビットの画像データ(0,0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)が記憶される。これらのデータは、上述の画像信号入力期間ST11で入力したデータとは相補的なデータである。
これにより、図15に示すように、画素40Aにおいては、第1の制御線91及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。
また、画素40Bにおいては、第1の制御線91及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
また、画素40Cにおいては、第2の制御線92及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。
また、画素40Dにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
なお、このとき、共通電極配線55、第1の制御線91、第2の制御線92、第3の制御線93、及び第4の制御線94は、共通電源変調回路64によってHi−Z状態にされているので、まだ電気泳動素子32は駆動されない。
次に、画像表示期間ST32a(第2のステップにおける第1の表示ステップ)に移行する。
この画像表示期間ST32aにおいて、共通電源変調回路64は、高電位電源線50に、ハイレベル電位H(15V)を供給し、低電位電源線49に、ローレベル電位L(0V)を供給する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2にハイレベル電位H(5V)で保持されている画像信号のデータは、より高いハイレベル電位H(15V)で保持される。
また、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32aにおいて、第1の制御線91の電位S1をハイレベル電位H(15V)とし、第2の制御線92の電位S2をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、第3の制御線93及び第4の制御線94のHi−Z状態を維持する。また、共通電源変調回路64は、共通電極配線55に、ハイレベル電位H(15V)とローレベル電位L(0V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。
これにより、図15に示すように、画素40A及び画素40Bにおいて、画素電極35の電位は第1の制御線91の電位S1と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA及び電位VBは、ハイレベル電位H(15V)となる。
また、画素40C及び画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第2の制御線92の電位S2と同電位となる。そして、画素電極35の電位VC及び電位VDは、ローレベル電位L(0V)となる。こうして、画像表示期間ST32aにおいては、画素40A及び画素40Bが黒色(第1の階調)と変化し、画素40C及び画素40Dが白(第2の階調)と変化する。
次に、画像表示期間ST32b(第2のステップにおける第2の表示ステップ)に移行する。
この画像表示期間ST32bにおいて、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32aにおける高電位電源線50、低電位電源線49の電位の状態を維持する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2に保持されている画像信号のデータは、画像表示期間ST32aにおける電位のまま保持される。
また、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32bにおいて、第1の制御線91及び第2の制御線92をHi−Z状態とする。また、共通電源変調回路64は、第3の制御線93の電位S3をハイレベル電位H(15V)とし、第4の制御線94の電位S4をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、共通電極配線55に、ハイレベル電位H(15V)とローレベル電位L(0V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給し続ける。
これにより、図16に示すように、画素40A及び画素40Cにおいて、画素電極35の電位は第3の制御線93の電位S3と同電位となる。そして、画素電極35の電位VA、及び画素電極35の電位VCは、いずれもハイレベル電位H(15V)となる。また、画素40B及び画素40Dにおいて、画素電極35の電位は第4の制御線94の電位S4と同電位となる。そして、画素電極35の電位VB、及び画素電極35の電位VDは、いずれもローレベル電位L(0V)となる。
従って、画素40A及び画素40Dでは、画素電極35の電位が画像表示期間ST32aと同じであるので、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は移動しない。これにより、図16に示すように、画像信号入力期間ST31において第1組のデータ(0、0)がラッチ回路に入力された画素40Aは黒色(第1の階調)表示が維持される。また、画像信号入力期間ST31において第2組のデータ(1、1)がラッチ回路に入力された画素40Dの白色(第2の階調)表示が維持される。
画素40Bにおいては、画素電極35の電位VBが画像表示期間ST32aのハイレベル電位H(15V)からローレベル電位L(0V)へと変わるため、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位H(15V)である期間に、画素電極35(ローレベル電位L)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図16に示すように、白色粒子27が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、黒色粒子26が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間には、電位VBと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32bの期間の長さに依存して、画素40Bの黒色濃度は濃度が薄くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32bの期間が長い程、共通電極37側に移動する白色粒子27の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する黒色粒子26も多くなる)、画素40Cの黒色濃度は濃度がより薄くなる方へ変化していく。従って、画像表示期間ST32bの期間の長さを規定することにより、白色粒子27及び黒色粒子26の泳動を、例えば黒色粒子26が共通電極37と画素電極35の中間地点に到達する前に停止させることで、画素40Bをダークグレイ表示とすることができる。
つまり、図16に示すように、画像信号入力期間ST31において第3組のデータ(0、1)がラッチ回路に入力された画素40Bは、黒色(第1の階調)からダークグレイ(第3の階調)へと表示変更する。
画素40Cにおいては、画素電極35の電位VCが画像表示期間ST32aのローレベル電位L(0V)からハイレベル電位H(15V)へと変わるため、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位L(0V)である期間に、画素電極35(ハイレベル電位H)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図16に示すように、黒色粒子26が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、白色粒子27が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間には、電位VCと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32bの期間の長さに依存して、画素40Cの白色濃度は濃度が濃くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32bの期間が長い程、共通電極37側に移動する黒色粒子26の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する白色粒子27も多くなる)、画素40Cの白色濃度は濃度がより濃くなる方へ変化していく。従って、画像表示期間ST32bの期間の長さを規定することにより、白色粒子27及び黒色粒子26の泳動を、例えば白色粒子27が共通電極37と画素電極35の中間地点に到達する前に停止させることで、画素40Cをライトグレイ表示とすることができる。 つまり、図16に示すように、画像信号入力期間ST31において第4組のデータ(1、0)がラッチ回路に入力された画素40Cは、白色(第2の階調)からライトグレイ(第4の階調)へと表示変更する。
以上説明したように、第2の駆動方法においては、黒色(第1の階調)からダークグレイ(第3の階調)へと階調表示を変更する画素(画素40B)と階調表示を変更しない画素(画素40A)、白色(第2の階調)からライトグレイ(第4の階調)へと階調表示を変更する画素(画素40C)と階調表示を変更しない画素(画素40D)に対する画像信号のデータ転送を画像信号入力期間ST31の一回とできるので、データ転送のための電力消費を削減することができる。また、データ表示期間(画像表示期間ST32a及び画像表示期間ST32b)において、黒色(第1の階調)からダークグレイ(第3の階調表示)へと階調表示を変更する画素(画素40B)と、白(第2の階調表示)からライトグレイ(第4の階調)へと階調表示を変更する画素(画素40C)と、において、電気泳動粒子(白色粒子27及び黒色粒子26)を徐々に画素電極35から共通電極37へ、或いは共通電極37から画素電極35へ泳動させることができる。これによって、表示部5における画像表示を、前表示が徐々に消えていき次表示が徐々に現れてくるという表示変化させる、すなわち滑らかに表示変化させることができ、表示品質を向上させることができる。また、複数の階調から形成されるグレースケール表示のような高精度な電界制御を行うことができ、表示品質を向上させることができる。
なお、黒色(第1の階調)からダークグレイ(第3の階調)へと階調表示を変更し、白(第2の階調)からライトグレイ(第4の階調)へと階調表示を変更する駆動方法について説明したが、この例に限られることはなく、黒色(第1の階調)からライトグレイ(第4の階調)へと階調表示を変更し、白(第2の階調)からダークグレイ(第3の階調)へと階調表示を変更する駆動方法であってもよい。例えば、上記第2の駆動方法における画像表示期間ST32bの期間の長さを規定することにより、画素40Bにおいては、黒色粒子26が共通電極37と画素電極35の中間地点を通過した後に、画素40Cにおいては、白色粒子27が共通電極37と画素電極35の中間地点を通過した後に停止させることで、画素40Bをライトグレイ表示と、画素40Cをダークグレイ表示とすることもできる。
[第3の駆動方法]
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の第3の駆動方法について、図17及び図18を用いて説明する。
図17は、第3の駆動方法の説明に用いるタイミングチャートである。図17においては、図7に示した第1の駆動方法における次画像表示期間S103を、画像信号入力期間ST31(第1のステップ)、画像表示期間ST32a(第2のステップにおける第1の表示ステップ)で構成する場合を示している。また、図18は、図17に示した画像表示期間ST32aにおける画素40A〜40Dの画素回路の接続状態を示す模式図である。
第3の駆動方法は、図17に示す前画像表示期間S101、電源オフ期間S102、及び次画像表示期間S103のうちの画像信号入力期間ST31が、図7に示した第1の駆動方法と同一であるので説明を省略する。つまり、画像信号入力期間ST31終了時において、画素40A〜40Dの画素回路の接続状態は図18に示すような状態となっている。
画素40Aにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続され、画素40Bにおいては、第2の制御線92及び第3の制御線93が、画素電極35と接続される。また、画素40Cにおいては、第1の制御線91及び第4の制御線94が、画素電極35と接続され、画素40Dにおいては、第2の制御線92及び第4の制御線94が、画素電極35と接続される。
画像表示期間ST32aにおいて、共通電源変調回路64は、高電位電源線50に、ハイレベル電位H(15V)を供給し、低電位電源線49に、ローレベル電位L(0V)を供給する。そのため、第1のラッチ回路LAT1または第2のラッチ回路LAT2にハイレベル電位H(5V)で保持されている画像信号のデータは、より高いハイレベル電位H(15V)で保持される。
また、共通電源変調回路64は、画像表示期間ST32aにおいて、第1の制御線91の電位S1をハイレベル電位H(15V)とし、第3の制御線93の電位S3をローレベル電位L(0V)とする。また、共通電源変調回路64は、第2の制御線92及び第4の制御線94のHi−Z状態を維持する。また、共通電源変調回路64は、共通電極配線55に、ローレベル電位L(0V)とハイレベル電位H(15V)とを所定周期で繰り返す矩形波状のパルスを供給する。
これにより、図18に示すように、画素40A及び画素40Dは、画素電極35に接続される第2の制御線92及び第4の制御線94がいずれもHi−Z状態であるので、画素電極35はHi−Z状態となる。これにより、図18に示すように、画素40Aの黒表示、画素40Dの白表示が維持される。
画素40Bにおいて、画素電極35の電位VBは第3の制御線93の電位S3と同電位となる。そして、画素電極35の電位VBは、ローレベル電位L(0V)となる。画素40Bでは、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間に、画素電極35(ローレベル電位L)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図17に示すように、白色粒子27が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、黒色粒子26が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間には、電位VBと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32aの期間の長さに依存して、画素40Bの黒色濃度は濃度が薄くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32aの期間が長い程、共通電極37側に移動する白色粒子27の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する黒色粒子26も多くなる)、画素40Bの黒色濃度は濃度がより薄くなる方へ濃度変化していく。
画素40Cにおいて、画素電極35の電位VCは第1の制御線91の電位S1と同電位となる。そして、画素電極35の電位VCは、ハイレベル電位H(15V)となる。画素40Cでは、共通電極37の電位Vcomがローレベル電位Lである期間に、画素電極35(ハイレベル電位H)との間に生じる電位差によって電気泳動素子32が駆動される。これにより、図17に示すように、黒色粒子26が、画素電極35から共通電極37へ向かって泳動し、白色粒子27が、共通電極37から画素電極35へ向かって泳動する。なお、共通電極37の電位Vcomがハイレベル電位Hである期間には、電位VCと電位Vcomとが同電位であるため、電気泳動素子32における電気泳動素子(黒色粒子26及び白色粒子27)は泳動しない。ここで、画像表示期間ST32aの期間の長さに依存して、画素40Cの白色濃度は濃度が濃くなる方へ変化する。例えば、画像表示期間ST32aの期間が長い程、共通電極37側に移動する黒色粒子26の数は多くなり(逆に画素電極35側に移動する白色粒子27も多くなる)、画素40Cの白色濃度は濃度がより濃くなる方へ濃度変化していく。
こうして、画像表示期間ST32aにおいては、画像信号入力期間ST31において第1組のデータ(1、1)を記憶した画素40A及び画素40Dの階調表示は変更せず、前画像の階調表示(前画像表示期間S101における階調表示)を維持する。また、画像信号入力期間ST31において第2組のデータ(1、0)を記憶した画素40Bの表示状態は、黒色(第1の階調)から白色(第2の階調)へ徐々に変わり、画像信号入力期間ST31において第3組のデータ(0、1)を記憶した画素40Cの表示状態は、白色(第2の階調)から黒色(第1の階調)へ徐々に変わることとなる。
例えば、画像表示期間ST32aの期間を、画素40Bにおいて黒色粒子26が画素電極35へ到達し、白色粒子27が共通電極37へ到達する期間、または、画素40Cにおいて白色粒子27が画素電極35へ到達し、黒色粒子26が共通電極37へ到達する期間のいずれか大きい時間に規定することで、画素40Bの表示状態を白色表示(第2の階調)とし、画素40Cの表示状態を黒色表示(第1の階調)とすることができる。
また、画像表示期間ST32bの期間の長さを短く規定することにより、画素40Bにおいては、白色粒子27及び黒色粒子26の泳動を、例えば黒色粒子26が共通電極37と画素電極35の中間地点に到達する前に停止させることで、画素40Bをダークグレイ表示とすることができる。また、画像表示期間ST32bの期間の長さを短く規定することにより、画素40Cにおいては、白色粒子27及び黒色粒子26の泳動を、例えば白色粒子27が共通電極37と画素電極35の中間地点に到達する前に停止させることで、画素40Cをライトグレイ表示とすることもできる。
このように、第3の駆動方法においては、画像信号入力期間ST31(第1のステップ)において、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2(第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路)に(1,1)の画像信号のデータ(第1組の画像信号のデータ)が入力された画素(画素40A及び画素40D)は、画像表示期間ST32b(第2のステップ)において黒色(第1の階調)または白色(第2の階調)の階調表示を変更しない。また、画像信号入力期間ST31において、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に(1,0)の画像信号のデータ(第2組の画像信号のデータ)が入力された画素(画素40B)は、画像表示期間ST32bにおいて黒色から白色へと滑らかに階調表示を変更する。また、画像信号入力期間ST31において、第1のラッチ回路LAT1及び第2のラッチ回路LAT2に(0,1)の画像信号のデータ(第3組の画像信号のデータ)が入力された画素(画素40C)は、画像表示期間ST32bにおいて白色から黒色へと滑らかに階調表示を変更する。これにより、第2のステップにおいて、階調表示を変化させる画素を、黒色または白色表示に関わらず同時に、滑らかに表示を変化させることができ、表示品質を向上させることができる。また、画像表示期間ST32bの期間を規定することで、階調表示を変更させる画素を中間階調表示に留めおくこともできるので、複数の階調から形成されるグレースケール表示のような高精度な電界制御を行うことで表示品質を向上させることもできる。
(電子機器)
次に、上記各実施形態の電気泳動表示装置100を、電子機器に適用した場合について説明する。
図19は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記実施形態の電気泳動表示装置100からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
図20は、電子ペーパー1100の構成を示す斜視図である。電子ペーパー1100は、上記実施形態の電気泳動表示装置100を表示領域1101に備えている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1102を備えて構成されている。
図21は、電子ノート1200の構成を示す斜視図である。電子ノート1200は、上記の電子ペーパー1100が複数枚束ねられ、カバー1201に挟まれているものである。カバー1201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
以上の腕時計1000、電子ペーパー1100、及び電子ノート1200によれば、本発明に係る電気泳動表示装置100が採用されているので、輪郭の滑らかな高品位の表示が可能であり、また省電力性にも優れた表示部を備えた電子機器となる。なお、上記の電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置は好適に用いることができる。
100…電気泳動表示装置、20…マイクロカプセル、21…分散媒、26…黒色粒子、27…白色粒子、30…素子基板、31…対向基板、32…電気泳動素子、33…接着剤層、35…画素電極、37…共通電極、
40,40A,40B,40C,40D…画素、ST1…第1の選択トランジスタ、ST2…第2の選択トランジスタ、
49…低電位電源線、50…高電位電源線、55…共通電極配線、61…走査線駆動回路、
62…データ線駆動回路、63…コントローラ、64…共通電源変調回路、66,Y1,Y2,Ym…走査線、68,X1,Xn…データ線、91…第1の制御線、92…第2の制御線、93…第3の制御線、94…第4の制御線、
LAT1…第1のラッチ回路、LAT2…第2のラッチ回路、SC1…第1のスイッチ回路、SC2…第2のスイッチ回路、TG1…第1のトランスミッションゲート、TG2…第2のトランスミッションゲート、TG3…第3のトランスミッションゲート、TG4…第4のトランスミッションゲート、
NM1,NM2,NM3,NM4,NM5,NM6,NM7,NM8…N−MOSトランジスタ、
PM1,PM2,PM3,PM4,PM5,PM6,PM7,PM8…P−MOSトランジスタ、
INV1,INV2,INV3,INV4…インバータ、
N11,N21…データ入力端子、N12,N22…データ出力端子、
H…ハイレベル電位、L…ローレベル電位、
S101…前画像表示期間、S102…電源オフ期間、S103…次画像表示期間、ST11,ST31…画像信号入力期間、ST12,ST32a,ST32b…画像表示期間

Claims (5)

  1. 電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、
    前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、
    前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、
    を有し、
    前記第1のステップにおいて、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、階調表示を変更しない前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第2の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第1の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2のステップにおいて、
    前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第2の制御線に前記対向電極に入力される電位を供給し、前記第3の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする第1の表示ステップと、
    前記対向電極に対して前記第1の電位及び前記第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線及び前記第2の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とし、前記第3の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第4の制御線に前記対向電極に入力される電位を供給する第2の表示ステップと、を交互に繰り返す
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  2. 電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、
    前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、
    前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、
    を有し、
    前記第1のステップにおいて、
    前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、第1の階調を表示する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第2の階調を表示する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第3の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第4組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第4の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2のステップにおいて、
    前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第2の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第3の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする第1の表示ステップと、
    前記対向電極に対して前記第1の電位及び前記第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線及び前記第2の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とし、前記第3の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第4の制御線に前記第1の電位を供給する第2の表示ステップと、を前記第1の表示ステップに続いて前記第2の表示ステップを行う
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  3. 電気泳動粒子を含む電気泳動素子を一対の基板間に挟持してなり、複数の画素からなる表示部を備えており、前記表示部に、前記画素ごとに形成された画素電極と、前記電気泳動素子を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、各々の前記画素と接続された第1の制御線及び第2の制御線からなる第1組の制御線、第3の制御線及び第4の制御線からなる第2組の制御線と、が設けられており、
    前記画素ごとに、画像信号のデータを記憶する第1のメモリ回路と、画像信号のデータを供給するデータ線と前記第1のメモリ回路とを接続する第1の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第1組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第1のスイッチ回路と、画像信号のデータを記憶する第2のメモリ回路と、前記データ線と前記第2のメモリ回路とを接続する第2の画素スイッチング素子と、前記画素電極と前記第2組の制御線における制御線のいずれか一方とを接続する第2のスイッチ回路と、が設けられた電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路に画像信号のデータを入力し、前記第2の画素スイッチング素子を介して前記第2のメモリ回路に画像信号のデータを入力する第1のステップと、
    前記第1のメモリ回路からの出力に基づき前記第1のスイッチ回路を制御し、前記第2のメモリ回路からの出力に基づき前記第2のスイッチ回路を制御する第2のステップと、
    を有し、
    前記第1のステップにおいて、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第1組の画像信号のデータを、階調表示を変更しない前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第3の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第2組の画像信号のデータを、第1の階調表示から第2の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第1の制御線と前記画素電極とを接続状態とし、前記第4の制御線と前記画素電極とを接続状態とする、第3組の画像信号のデータを、第2の階調表示から第1の階調表示へと階調表示を変更する前記画素を制御する前記第1のメモリ回路及び第2のメモリ回路に入力し、
    前記第2のステップにおいて、
    前記対向電極に対して第1の電位及び第2の電位を繰り返す矩形波を一周期以上入力しながら、前記第1の制御線に前記第2の電位を供給し、前記第3の制御線に前記第1の電位を供給し、前記第2の制御線及び前記第4の制御線をそれぞれ電気的に切断されたハイインピーダンス状態とする
    ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
  4. 前記第1の制御線、前記第2の制御線、前記第3の制御線、前記第4の制御線、及び前記対向電極に電位を供給する信号供給手段と、
    画素毎に設けられた前記第1の画素スイッチング素子及び第2の画素スイッチング素子にスイッチング素子のオンタイミングを規定する選択信号を供給する選択信号供給手段と、
    前記第1の画素スイッチング素子を介して前記第1のメモリ回路へ、前記第2の画素スイッチング素子を介して第2のメモリ回路へ、それぞれ画像信号のデータを供給するデータ供給手段と、
    を備え、請求項1からのいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の駆動方法を実行することを特徴とする電気泳動表示装置。
  5. 請求項に記載の電気泳動表示装置を具備することを特徴とする電子機器。
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