JP5459612B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものであり、詳しくは、像担持体上または中間転写体上にカラートナー像を形成し、このカラートナー像を記録媒体に一括転写する画像形成装置に関するものである。
上記画像形成装置として、複数の像担持体を備え、各像担持体上に有色トナー像を形成し、各有色トナー像を中間転写体上に順次重ね合わせて転写してカラートナー像を形成し、中間転写体上に形成されたカラートナー像を記録媒体に一括転写するものが広く用いられている。このような画像形成装置では、トナー像の転写効率は100%にはならず、トナー像を担持する像担持体上または中間転写体上にトナーが残留して、濃度不足や無駄なトナー消費という問題の原因となっている。特に、カラートナー像を中間転写体上から記録媒体に一括転写する際に、中間転写体上で最下層となる色のトナー像が中間転写体との付着力によって記録媒体に転写され難くなる。このため、記録媒体上で所望の色が得られず色再現性が悪いという不具合が発生する。このような不具合を防止するために、転写効率の向上が望まれている。
転写効率を向上させるために、像担持体または中間転写体の最下層に透明トナー像を形成し、この透明トナー像上に有色トナー像を形成する構成を有する技術が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4、5)。像担持体や中間転写体の最下層に透明トナー像を設けることにより、転写する際に残留するトナーは透明トナーとし、有色トナーの転写効率を100%近くにすることが可能である。
また、画像形成装置で出力される画像で、写真印画紙やコンピュータのディスプレイの色再現域に近い色再現性を得るために、記録媒体上のカラートナー像の上に透明トナー像を重畳して光沢を付与する技術が知られている。例えば、特許文献6では、中間転写体の最下層に透明トナー像を形成し、この透明トナー像上にカラートナー像を形成し、透明トナー像をカラートナー像と共に記録媒体に転写して、記録媒体上のカラートナー像の上に透明トナー像を重畳するものが記載されている。
上述の転写効率向上の目的で中間転写体の最下層に透明トナー像を形成するものでは、透明トナーの一部は中間転写体上に残留するが、一部は有色トナー像と共に記録媒体に転写され、記録媒体上の有色トナー像の上に透明トナー像が重畳される。ここで、転写効率向上の目的で最下層に透明トナー像を形成するものは、上述の特許文献6のように積極的に光沢を付与したいわけではない。かえって、記録媒体上で透明トナー像が有色トナー像上に重畳されることにより、有色トナー像のみで形成されるカラー画像と光沢度や色が変化してしまい、所望の画質が得られないという画質劣化を発生する場合がある。
透明トナーとして、定着後の光沢度が有色トナーと同じになり、色の変化の原因となる不純物の少ないものを選択すれば、上記画質劣化を抑制することはできる。しかしながら、そのような性質のトナーを製造するには、材料の選択幅や不純物除去によりコスト高になってしまう。
また、画像形成装置において転写されるトナー層が厚くなると、転写部で電界を加えたときに、静電的拘束力の弱い上層にあるトナーが周囲に飛び散って画像を乱す転写チリと呼ばれる不具合が生じ易いことが知られている。また、記録媒体上に転写されたトナー層が厚くなると、定着部で十分トナーに熱が与えられずに定着不良を起こし易いことが知られている。特に、中間転写体上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各有色トナー像を重ね合わせて形成したカラートナー像を転写する際は、トナー総量が多く、トナー層が厚くなることから、転写チリや定着不良が生じやすい。さらに、中間転写体の最下層に透明トナー像を形成する場合は、その分だけトナー総量が増えるので、転写チリや定着不良が生じやすい状況となる。
そこで、転写されるトナー総量に制限(総量規制値)を設けて、総量規制値を超える場合にはトナー総量規制処理により有色トナーの量を減らす技術が知られている。しかし、単純に量を減らすと所望の色が得られない。このため、C、M、Yが重なっている部分をKに変換してC、M、Yトナーの量を減らす、UCR(Under Color Removal)と呼ばれる方法が一般的に広く用いられている。しかし、UCRでも変換する割合が多くなっていくと、色再現性が狭くなってしまう。最下層に透明トナー像を形成する場合には、その分だけトナー総量が増えるので、さらに総量規制値を超えやすくなって総量規制処理がかかりやすくなる。そのため、透明トナー像を形成することで転写効率が向上して色再現に優れた画像を形成できるはずであるが、結果として色再現域の狭い画像しか得られないことになってしまう。
なお、このような問題を中間転写体の最下層に透明トナー像を形成し、その上に有色トナー像を順次重ね合わせて転写してカラートナー像を形成して、記録媒体に一括転写する画像形成装置を用いて説明した。しかし、これに限らず、像担持体上の最下層に透明トナー像を形成し、その上に有色トナー像を順次重ね合わせてカラートナー像を形成して、一括転写する画像形成装置においても、同様に発生する。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、像担持体上または中間転写体上の有色トナー像の記録媒体への転写効率を向上させるために、像担持体または中間転写体の最下層に転写効率向上用のトナー像を形成する画像形成装置において、最下層に形成されたトナー像による画像劣化を抑制して高画質なカラー画像を得ることのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動する像担持体上または中間転写体上に複数の有色トナー像を形成する複数の有色トナー像形成手段と、該像担持体上または該中間転写体上のトナー像を記録媒体に一括転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
上記像担持体または上記中間転写体の表面移動方向に関して上記複数の有色トナー像形成手段よりも上流側に、該有色トナー像よりも着色度の低い低着色度トナー像を形成する低着色度トナー像形成手段を設け、該像担持体または該中間転写体の最下層に該低着色度トナー像形成手段により低着色度トナー像を形成し、該低着色度トナー像の上に該複数の有色トナー像形成手段により各有色トナー像を順次重ね合わせて形成するものであり、且つ、最下層に形成される低着色度トナー像は上記転写手段により上記記録媒体に転写されないように、該低着色度トナー像形成手段による低着色度トナー像のトナー像形成条件を、各有色トナー像のトナー付着量と、該低着色度トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、該低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とするものである
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、上記低着色度トナー像のトナー付着量が、上記総トナー付着量の10%以下になるように設定することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、表面移動する像担持体上または中間転写体上に複数の有色トナー像を形成する複数の有色トナー像形成手段と、該像担持体上または該中間転写体上のトナー像を記録媒体に一括転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
上記像担持体または上記中間転写体の表面移動方向に関して上記複数の有色トナー像形成手段よりも上流側に、該有色トナー像よりも着色度の低い低着色度トナー像を形成する低着色度トナー像形成手段を設け、該像担持体または該中間転写体の最下層に該低着色度トナー像形成手段により低着色度トナー像を形成し、該低着色度トナー像の上に該複数の有色トナー像形成手段により各有色トナー像を順次重ね合わせて形成するものであり、
上記低着色度トナーは、上記定着手段通過後に透明となる透明トナーであるとともに、最下層に形成される透明トナー像が上記転写手段により上記記録媒体に転写されないように上記低着色度トナー像形成手段で透明トナー像を形成するトナー像形成条件を第一の透明トナー像形成条件とし、最下層に形成される透明トナー像が該転写手段により該記録媒体に転写されるように該低着色度トナー像形成手段で透明トナー像を形成するトナー像形成条件を第二の透明トナー像形成条件としたとき、該第一の透明トナー像形成条件と該第二の透明トナー像形成条件とを選択可能であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、画像データとして有色トナー像を形成するための有色トナー画像データと、透明トナー像を形成するための透明トナー画像データとを有し、同一画像面内で該画像データに応じて上記第一の透明トナー像形成条件と上記第二の透明トナー像形成条件とを選択可能であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成するよう選択するのは、上記有色トナー画像データがある部分であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項またはの画像形成装置において、上記第二の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成するよう選択するのは、上記透明トナー画像データがある部分であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3、4、5またはの何れかの画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、形成される透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、上記有色トナー像のトナー付着量と、上記透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、該透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、上記透明トナー像のトナー付着量が、上記総トナー付着量の10%以下になるように設定することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項4、5、6、7、8またはの何れかの画像形成装置において、上記透明トナー画像データがある部分は、上記有色トナー像のトナー付着量と、上記透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、上記第一の透明トナー像形成条件か、上記第二の透明トナー像形成条件かを選択することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、上記総トナー付着量が所定の基準値を超えない場合は、上記第二の透明トナー像形成条件を選択することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10または11の画像形成装置において、上記定着手段から送り出された記録媒体を反転することなく上記転写手段に再送する再送手段を備え、上記総トナー付着量が所定の基準値を超える場合は、上記第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、該透明トナー像の上層に形成された有色トナー像を該転写手段により該記録媒体に転写し、該記録媒体の該定着装置通過後に該再送手段により該転写手段に再送し、上記第二の透明トナー像形成条件で形成した透明トナー像を該転写手段により該記録媒体に転写することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1または3の画像形成装置において、上記有色トナー像の有色トナーと上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーに無機微粒子を含有し、該低着色度トナーまたは該透明トナーに含有する無機微粒子の含有量は、該有色トナーに含有する無機微粒子の含有量よりも少ないことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1または3の画像形成装置において、上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーを上記中間転写体に転写する第一の一次転写手段と、上記有色トナー像の有色トナーを該中間転写体に転写する第二の一次転写手段を有し、該第一の一次転写手段に印加する転写バイアスは、該第二の一次転写手段に印加する転写バイアスよりも高く設定することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項1または3の画像形成装置において、上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーを上記中間転写体に転写する第一の一次転写手段と、上記有色トナー像の有色トナーを該中間転写体に転写する第二の一次転写手段を有し、該中間転写体の表面移動方向における該第一の一次転写手段の下流であって、該第二の一次転写手段の上流の位置に、中間転写体上のトナーに帯電付与を行う帯電付与手段を有することを特徴とするものである。
本発明では、有色トナー像の記録媒体への転写効率を向上させるために像担持体または中間転写体の最下層に低着色度トナー像を形成し、この低着色度トナー像が記録媒体に転写しないようなトナー像形成条件に、低着色度トナー像形成手段を設定する。これにより、低着色度トナー像が記録媒体に転写されることに起因する不具合を防止する。詳しくは、記録媒体上の有色トナー像上に低着色度トナー像が転写されないように低着色度トナー像の形成条件を設定するので、有色トナー像のみで形成されるカラー画像と光沢度や色が変化してしまい、所望の画質が得られないという画質劣化を抑制できる。また、低着色度トナー像が転写されないように低着色度トナー像の形成条件を設定するので、転写されるトナー総量増加が抑えられるようになり、転写チリや定着不良、または、トナー総量規制処理がかかり易く色再現性が狭くなるという画質劣化が抑制できる。よって、高画質なカラー画像を得ることができる。このように、本発明は、低着色度トナー像形成手段によるトナー像形成条件を、最下層に形成した低着色度トナー像が記録媒体に転写しないように積極的に設定することにより、低着色度トナー像が記録媒体に転写されることに起因する不具合を防止するものである。また、本発明では、最下層に形成した低着色度トナー像は記録媒体に転写され難いため、最下層に形成するトナーは透明で、且つ、定着後の光沢度や不純物の少ないものに限定されるものではなく、低着色度であれば使用が可能である。但し、少量は転写されてしまう可能性があるので、少量が記録媒体に転写されても目立たないように低着色度である必要がある。
また、本発明では、低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、像担持体または中間転写体上での低着色度トナー像のトナー付着量を転写残トナー量に近づけ、低着色度トナーを記録媒体に転写させず、且つ、有色トナーの記録媒体への転写効率を向上させることができる。
また、本発明では、低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、有色トナー像のトナー付着量と、低着色度トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、有色トナーの付着量が変わった場合でも、低着色度トナーを記録媒体に転写させず、且つ、有色トナーの記録媒体への転写効率を向上させることができる。
本発明によれば、像担持体上または中間転写体上の有色トナー像の記録媒体への転写効率を向上させるために、像担持体または中間転写体の最下層に転写効率向上用のトナー像を形成する画像形成装置において、最下層に形成されたトナー像による画像劣化を抑制して高画質なカラー画像を得ることができるという優れた効果がある。
実施形態に係るカラー画像形成装置の主要部の概略構成図。 中間転写ベルト上の重ね合わせトナー像の模式図。 転写紙上の重ね合わせトナー像の模式図。 定着装置通過後の転写紙上のトナー像の模式図 トナー総付着量と二次転写効率の関係を示すグラフ。 トナー総付着量と転写残トナー量、透明トナー量の関係を示すグラフ。 透明トナー使用時の有色トナーの転写効率の向上を示すグラフ。 反射型光センサの概略構成を示す断面図。 現像ポテンシャルとトナー付着量の関係を測定した結果をしめすグラフ。 第二の透明トナー像形成条件による中間転写ベルト上の重ね合わせトナー像の模式図。 第二の透明トナー像形成条件による転写紙上の重ね合わせトナー像の模式図。 第二の透明トナー像形成条件による定着装置通過後の転写紙上のトナー像の模式図。 画像データに応じて第一の透明トナー像形成条件と、第二の透明トナー像形成条件とを選択する判断のフローチャート。 画像データに応じた作像方法の概念図。 用紙再送手段を備えた用紙搬送経路の概略説明図。 中間転写ベルト上のトナーの帯電付与手段を設けたカラー画像形成装置の主要部の概略構成図。
以下、本発明を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第一の実施形態について説明する。図1は、カラー画像形成装置の主要部の概略構成図である。このカラー画像形成装置は、画像書込部11、画像形成部13に加え、図示しない給紙部と排紙部などから構成される。画像形成部13は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの有色トナー像を形成する有色トナー像形成手段としての画像形成ユニット12b、c、d、eが並列配置され、各画像形成ユニットにより形成されたY、M,C、Kの各有色トナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成する、所謂タンデム型画像形成装置である。また、実施形態のカラー画像形成装置では、画像形成ユニット12b、c、d、eよりも中間転写ベルト7の表面移動方向上流側に、透明トナー像(T)を形成する画像形成ユニット12aを備えている。
各画像形成ユニット12a、b、c、d、eに対向するように、中間転写体としての中間転写ベルト7が駆動ローラ14を含む複数のローラに張架され、図1中矢印方向に表面移動可能に配設されている。中間転写ベルト7を介して感光体1a、b、c、d、eと相対する位置には、感光体ドラム1a、b、c、d、e上に形成された各トナー像を中間転写ベルト7に転写する一次転写ローラ3a、b、c、d、eが配置されている。一次転写ローラ3a、b、c、d、eは、各画像形成ユニット12a、b、c、d、eにより形成された各トナー像を、中間転写ベルト7上に順次転写して重ね合わせトナー像を形成する。
中間転写ベルト7の表面移動方向に関して一次転写ローラ3a、b、c、d、eの下流には、中間転写ベルト7上のトナー像を記録媒体としての転写紙Pに一括転写する二次転写装置8が配置されている。さらに、二次転写装置8よりも下流には、中間転写ベルト7表面に残留するトナーを取り除くためのベルトクリーニング装置15が設けられている。
カラー画像形成装置の下部には、図示しない給紙部が設けられており、レジストローラ16に向かって記録媒体としての転写紙Pを送り出す。レジストローラ16は上記トナー像形成のタイミングに合わせて、中間転写ベルト7と二次転写装置8との対向部に向かって転写紙Pを送り出す。中間転写ベルト7上のトナー像は、二次転写装置8により転写紙P上に転写され、ついで搬送装置9により定着装置10に搬送され、定着装置10により定着された後に、機外に排出される。
各画像形成ユニット12a、b、c、d、eは、収容される現像剤のトナーの色が異なる以外は、構成及び動作がほぼ同一であるので、以下の説明では画像形成ユニット12として構成及び動作について説明する。
画像形成ユニット12は、感光体1の周囲に、帯電装置5、露光部6、現像装置2、クリーニング装置4等を備えている。そして、公知の電子写真画像形成方法により、感光体1上にトナー像を形成する。
上記構成のカラー画像形成装置では、先ず、中間転写ベルト7に画像形成ユニット12aにより感光体1a上に形成した透明トナー像Tを転写して、中間転写ベルト7の最下層に透明トナー像(T)を形成する。次いで、透明トナー像(T)のうえに、画像形成ユニット12b、c、d、eにより各感光体1b、c、d、e上に形成したY、M、C,Kの有色トナー像を順次転写して重ね合わせトナー像を形成する。図2は、中間転写ベルト7上の重ね合わせトナー像の模式図である。図2に示すように、中間転写ベルト7側から、透明トナーT、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKのトナーが重なった状態になっている。もちろん、出力しなかった色は重ならない。
図3は、転写紙P上の重ね合わせトナー像の模式図である。二次転写装置8では、中間転写ベルト7上のトナー像と転写紙Pとが電界中で圧接され、トナー像は転写紙Pに一括転写される。通常、中間転写ベルト7から転写紙Pへのトナーの転写効率は100%にはならず、必ず中間転写ベルト7上にトナーが残留する。しかし、透明トナーTを中間転写ベルト7の最下層に形成することで、中間転写ベルト7上に残留するトナーの大部分を透明トナーTとし、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を100%近くにすることが可能である。この時、転写紙P上では、中間転写ベルト7上とは逆に、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYとなる。転写紙Pは、搬送装置9により定着装置10に搬送され、定着装置10により加熱、加圧されて、図4に示すように各有色トナーが溶融した形でトナー像が定着される。
しかしながら、中間転写ベルト7上の最下層に形成した透明トナーTが、Y、M、C,Kの有色トナー像とともに転写紙P上に転写されると、望まない光沢がでたり、色再現性が悪くなったりするという問題がある。また、透明トナーTにより転写されるトナー総量が多くなることで、転写不良(転写チリ)や定着不良を生じることがある。さらに、トナー総量規制処理を施す場合は、トナー総量規制処理の割合が多くなり色再現性が悪くなるという問題がある。一方、透明トナーTの量が少なすぎると転写効率への効果が悪くなる問題もある。
そこで、本実施形態のカラー画像形成装置では、画像形成ユニット12aによる透明トナー像の形成条件を、中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pには転写されないように設定する。具体的には、透明トナーTの付着量の調整を行うよう、透明トナー像の形成条件を設定する。
なお、上述の説明では、画像形成ユニット12aで形成するトナーを透明トナーとしたが、トナーは透明に限定されるものではなく、低着色度であれば使用が可能である。これは、本実施形態のカラー画像形成装置では、以下に説明するように画像形成ユニット12aで形成するトナー像Tを転写紙Pに転写させない構成であるため、透明でなくてもよい。しかし、少量は転写されてしまう可能性があるので、少量が転写紙Pに転写されても目立たないように低着色度である必要がある。以下、詳しく説明する。
まず、トナー付着量の調整方法について説明する。本実施形態で使用する透明トナー及び低着色度トナーは、定着で溶融することにより透明ないし透明に近い状態まで着色度が低くなるが、定着で溶融する前は光センサで検知できる程度の着色度をもっている。このため、その付着量調節は公知の技術で行うことができる。以下に、その具体例を紹介する。なお、定着後に着色度が下がって透明になるトナーは、後述する一般的な製法で顔料を抜くだけで製造することが可能である。
トナー付着量は現像ポテンシャルに比例するため、画像書込部11のLDパワー、帯電装置5の帯電バイアス、現像装置2の現像バイアスの作像条件を調整することにより調整が可能である。しかし、この比例関係は、トナーの帯電量などの変化により傾きが変化するため、次のような画像濃度制御が行われている。すなわち、トナー担持体上にトナー付着量がそれぞれ異なるようにそれぞれ異なる作像条件(現像ポテンシャル)で作像された複数の濃度検知用トナーパッチからなる階調パターンを作成する。それらトナーパッチを光学的検知手段である反射型光センサにより検出した検出値と所定の付着量算出アルゴリズムとを用いて各トナーパッチのトナー付着量を算出する。そして、各トナーパッチのトナー付着量と作像条件(現像ポテンシャル)との関係から、現像γ(現像ポテンシャルを横軸、トナー付着量を縦軸としたときの傾き)および現像開始電圧Vk(現像ポテンシャルを横軸、トナー付着量を縦軸としたときの切片)を求める。その求めた現像γに基づいて、適正なトナー付着量となる現像ポテンシャルとなるように、LDパワー、帯電バイアス、現像バイアスなどの作像条件を調整する制御である。
トナーパッチを検知する光学的検知手段としての光センサとしては、LEDなどの発光素子とフォトトランジスタなどの受光素子とからなり、発光素子の正反射光を受光素子で検知する正反射型の光センサが一般的に用いられている。正反射型の光センサは、検知面が平滑な場合は正反射光が多いので受光素子の出力値が高く、検知面が粗くなるにつれて正反射光が少なくなり受光素子の出力値が低くなる。すなわち、トナー付着量が少ないときは、平滑なトナー担持体表面を反射する光が多いため、正反射光が多くなり、受光素子の出力値が高い。一方、トナー付着量が多くなると、トナー粒子により検知面が凹凸状となるため、正反射光が少なくなり、受光素子の出力値が低くなる。このように、受光素子の出力値とトナー付着量との間に相関関係があるので、受光素子の出力値から、トナー付着量を検知することができるのである。しかし、正反射型の光センサは、高付着量部(1cmあたりおよそ0.3mg以上)のトナーパッチの付着量を正確に検知できないという不具合があった。これは、トナー担持体表面をほとんどトナー粒子で覆うようなトナーパッチの凹凸状態と、さらに付着量が増加してトナー粒子が何層にも重なったときのトナーパッチの凹凸状態とにさほど違いがないからである。
このような高濃度部のトナーパッチを検知できるようにトナーパッチを検知する光センサとして、正反射光を受光する受光素子と、拡散反射光を受光する受光素子とを備えたものを使用する画像形成装置が知られている。例えば、特開2006−139180号公報、特開2004−279664号公報、特開2004−354623号公報参照。
本実施形態では、0.3mg/cm以上の高付着量画像を形成することになる有色トナーには、このタイプの反射型光センサを用い、正反射光と拡散反射光の検出出力から付着量を求めた。また、有色トナー付着量の10%以下の付着量でかまわない透明トナーには、この反射型光センサの正反射光の検出出力から付着量を求めた。本実施形態では同じセンサを用いて有色トナーと透明トナーの付着量を求めたが、複数のセンサを用いてもかまわない。その場合、有色トナーの付着量検出には上記正反射光と拡散反射光をどちらも検知できるセンサ、透明トナーの付着量検出には正反射光を検知できるセンサを用いる。
図1の画像形成部13において、駆動ローラ14の上方には画像濃度検知手段としての反射型光センサ20が配設されており、中間転写ベルト7上の光反射率に応じた信号を出力するように構成されている。
図8は、本実施形態における反射型光センサ20の概略構成を示す断面図である。本実施形態における反射型光センサ20は、主に、発光手段としての発光素子21と、正反射光を受光するための第1の受光手段としての正反射受光素子22と、拡散反射光を受光するための第2の受光手段としての拡散反射受光素子23とから構成されている。各素子21,22,23は、プリント基板24上に実装されており、単一のパッケージ25に封入されている。パッケージ25には、発光素子21から照射される入射光が中間転写ベルト7の表面に至るまでの入射光路を確保するための通路、及び、中間転写ベルト7の表面で正反射した正反射光が正反射受光素子22に至るまでの正反射光路を確保するための通路がそれぞれ形成されている。
この調整は、本体の電源スイッチがパワーオンされた時や印刷が開始された時に必要かどうかを判断し、必要であれば実行される。パワーオン直後は、定着装置10のヒーターの加温時間やプリントコントローラの準備時間が必要であり、かつ、それまでに放置されたり、使用環境が変化したりしている可能性があるために調整を実施することがある。
図9に、上記の方法で階調パターンの付着量を測定した結果を示す。これらの関係から近似直線を計算し、現像ポテンシャルとトナー付着量の線形式を求める。式は図内に示すように計算される。これにより、有色トナーの中間転写ベルト7上の付着量を0.5mg/cmにする場合、現像ポテンシャルを477Vとすればよいことがわかる。透明トナーの付着量Aは、例えば総トナー量の10%とする場合、有色トナー単色時には(0.5+A)×0.1=Aより、A≒0.056mg/cmとすればよい。この時、現像ポテンシャルは線形式より、75Vとすればよいことがわかる。また、有色トナー2色重ね時には、(0.5×2+A)×0.1=Aより、A≒0.111mg/cmとすればよい。この時、現像ポテンシャルは線形式より、142Vとすればよいことがわかる。
なお、有色トナー及び透明トナーの付着量は、連続で印刷することで多少変動することがある。この場合、上記の調整に加え、画像間(印刷領域と印刷領域の間)にトナーパッチを作像し、その付着量を上記反射型光センサ20で読み取り、その結果に従ってトナー濃度の調整を行うことで、付着量を狙い値により安定して制御することができる。このトナーパッチの付着量が狙い値よりも低く検出された場合は、トナー補給を大目に行うように制御し、逆に高く検出された場合はあまり補給しない方向に制御することで、付着量を微調節することができる。
<実施例1>
実施例1では、中間転写ベルト7上において、透明トナーTの付着量を有色トナーY,M,C,Kの総付着量の10%になるように調節した。中間転写ベルト7上の透明トナーTと有色トナーY,M,C,Kの付着量は、上記調整により、表1に示す値に調節した。表1中のA,B,C,Dは、それぞれ有色トナーY,M,C,Kの総付着量が異なり、それに応じて透明トナーTの付着量も異なっている。A〜D各部において、透明トナーTの付着量は、有色トナーY,M,C,Kと透明トナーTを合わせた総付着量の10%となっていることがわかる。
Figure 0005459612
表1のAは、Y,M,Cの画像データを総量規制値を超えるようにした場合であり、Y,M,C,Kを合わせて総量規制値を超えないように、Y,M,CをKに変換している(上述のUCR)。一般的に、トナー総量規制値は200%〜260%程度である。総量規制値は、各有色トナー(Y,M,C,K)の最大付着量に対する比率であり、単色の最大付着量を0.5mg/cmとすると、0.5×2=1.0、0.5×2.6=1.3より、総量規制値は1.0〜1.3mg/cmとする。ただし、単色の最大付着量の設定は、その装置の設計思想(目標の画像濃度など)によって異なり、許容できる最大付着量も定着器の能力やトナー特性などにより異なる。本実施例では、総量規制値は240%、1.2mg/cmとしている。表1のBは、総量規制値を超えない範囲でY,M,Cを重ねた場合である。表1のCは単色の100%ベタ部、表1のDは単色のハーフトーン部である。
中間転写ベルト7上の付着量を調節してトナーを転写紙Pに転写させ、転写前後の中間転写ベルト7上のトナー付着量と、転写後のトナー付着量を測定した。図5に、転写前の中間転写ベルト上付着量と転写後の転写紙上付着量から、二次転写効率の関係を調べた結果を示す。
また、図6に、転写前の中間転写ベルト上付着量と転写後の中間転写ベルト7上付着量との関係と、透明トナーTの付着量をベルト上付着量(透明トナーと有色トナーとの総付着量)の10%とした場合のグラフを示す。図6より、透明トナー量は転写残トナー量より常に少なくなっている。これは、透明トナーTが転写紙Pに転写されていないことを示している。よって、透明トナーの付着量を透明トナーTと有色トナーY,M,C,Kの総付着量の10%とすることで、透明トナーTを転写紙に転写させないようにできるということがわかる。
また、図6からは、転写前の透明トナーベルト上付着量よりも、転写残トナー量の方が多くなっている。これは、透明トナーTの全て、またはそのほとんどが転写残トナーとして転写後も中間転写ベルト7上に残ることを示している。また、実際に転写残トナーを確認したところ、転写残トナーの大部分は透明トナーTであることを確認した。
図6の結果において、転写残トナー量から透明トナー量を引いたものが、転写残となった有色トナー量だと考えられる。その転写残有色トナー量とベルト上付着量から、透明トナー使用時の有色トナーの転写効率が求められる。図7には、本実施例の透明トナー使用時の有色トナーの転写効率と、有色トナーのみでの転写効率とを比較して示す。これより、透明トナーを用いることで、転写紙Pへの転写効率が大きく向上していることがわかる。
また、測定中に転写紙の抄目による局所的な空隙で、白抜け状の転写不良が生じた。表2に、本実施例と有色トナーのみの時とで、この転写不良を5段階のランクで評価した結果を示す。ランクが低いほど、白抜けの量が多く、大きさも大きく、官能的な評価が低いことを示している。許容範囲はランク4以上である。
Figure 0005459612
表2の結果より、有色トナーのみであると、付着量が低い場合に許容できない転写不良を生じるが、本実施例のように透明トナーを用いると、有色トナーの転写効率が向上するため、許容範囲外の転写不良は生じない。なお、付着量0.15mg/cm未満の場合の結果は図示していないが、この範囲になると濃度が低いために、実際は白抜けが発生していても目立ちにくく、官能的なランクは低くならない。
本実施例における主な作像条件を以下に示す。
感光体: OPC
中間転写ベルト: カーボン分散ポリイミド
体積抵抗率 10(Ω・cm )、表面抵抗率 1011(Ω/cm
一次転写装置: ヒドリンゴム発泡ローラ、抵抗値 10(Ω)
二次転写装置: ヒドリンゴムローラ、抵抗値 10(Ω) (ベルト内側)
ヒドリン+NBRゴムローラ、抵抗値 10(Ω) (ベルト外側)
トナー濃度: 各色7(wt%)
トナー帯電量: 各色−20〜−30(μC/g) プロセススピード: 280mm/sec
一次転写バイアス: 30(μA)
二次転写バイアス: −40(μA)(ベルト内側のローラに印加)
用紙平滑度: 20(sec)
本実施例で使用する低着色度トナーには、一般公知の有色トナーから顔料を抜いた、透明トナーを用いた。今回は粉砕法で製造した平均粒径6.8μmのトナーを用いたが、トナーの製造方法としては、従来一般的に用いられている、結着樹脂と添加剤を溶融混練し、粉砕、分級する方法、もしくは、懸濁重合、分散重合、乳化重合などの所謂重合法が使用することもできる。尚、流動性を付与するために、無機微粒子を含有することもできる。無機微粒子としては、従来公知の表面を疎水化したシリカ粒子、などが挙げられる。シリカに他の金属をドープした、複合金属酸化物や、他の金属、金属酸化物により被覆された微粒子の類もこれに含まれる。シリカの他には、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭化珪素などが挙げられる。今回使用した低着色度トナーには、疎水化シリカ、酸化チタンを用いている。また、本低着色度トナーと同時に使用される有色トナーは一般公知のものがすべて使用できる。
以上述べたように、本実施形態では中間転写ベルト7上で有色トナーの最下層に形成される低着色度トナーが転写紙Pに転写しないように、低着色度トナーの付着量を調整して、画像劣化を抑制している。ここで、透明トナーは、見た目に透明となるよう着色度をある一定以下になるように管理する必要がある。このため、低着色度トナーと比較して、不透明の原因となる不純物の除去にコストがかかったり、樹脂や添加剤の選択幅が狭くなって高価なものを使わざるを得なくなったりすることでコスト高くなる。一方、低着色度トナーは、ある程度不純物の量や、樹脂、添加剤の選定幅に余裕がありコストが安く済むが、転写紙P上に一定量以上載せると、目に見えてしまうので光沢の付与や地紋などの用途に用いることはできない。低着色度トナーを用いる場合は、転写効率の向上のみに用い、転写紙Pに転写させないようにする。
以上、第一の実施形態においては、本発明を複数の画像形成ユニットを並列に配置したタンデム型のカラー画像形成装置を用いて説明したが、1つの感光体と複数の現像装置で順次中間転写体上に有色トナー像を重ね合わせ、中間転写体上から転写紙に一括転写するカラー画像形成装置にも適用可能である。さらに、1つの感光体上に順次有色トナーを重ね合わせて、感光体上から転写紙に一括転写するカラー画像形成装置にも適用可能である。何れの場合も、最下層に低着色度トナー像を形成し、その上に有色トナー像を形成するものであれば、同様の効果が得られる。
次に、本発明を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第二の実施形態について説明する。第二の実施形態のカラー画像形成装置の全体構成および動作は、上記第一の実施形態のカラー画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。第二の実施形態のカラー画像形成装置では、低着色度トナーとしては定着後に透明となるいわゆる透明トナーTを使用する。そして、画像形成ユニット12aによる透明トナー像の形成条件として、中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pに転写されないようにする第一の透明トナー像形成条件と、中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pに転写されるようにする第二の透明トナー像形成条件とを有し、第一の透明トナー像形成条件と第二の透明トナー像形成条件とが選択可能である。
第一の実施形態においては、転写紙P上で透明トナーTが有色トナー像の上に重畳されることにより、カラー画像の光沢度や色が変化してしまうことを防止するために、透明トナーTが転写紙Pには転写されないようなトナー像形成条件に設定している。しかしながら、ユーザーによっては、透明トナーTを転写紙Pに転写して、積極的に転写紙Pへの光沢の付与と均一化、地紋やウォーターマークの形成などをおこなうという幅広い機能を求める場合もある。そこで、透明トナーTが転写紙Pに転写されないようにする第一の透明トナー像形成条件と、透明トナーTが転写紙Pに転写されるようにする第二の透明トナー像形成条件とを選択可能とすることで、幅広い機能に対応して、所望の画像を得られるようにすることができる。
第一の透明トナー像形成条件と、第二の透明トナー像形成条件とでは、形成する透明トナー像の付着量が異なるように条件を設定する。これを、第一の透明トナー像形成条件は図2,3,4を用い、第二の透明トナー像形成条件は図10,11,12を用いて、比較説明する。
第一の透明トナー像形成条件では、画像形成ユニット12aで形成する透明トナー像の付着量を調整し、転写紙P上に転写されないようにしている。第一の透明トナー像形成条件では、上記第一の実施形態のように、中間転写ベルト7側から、透明トナーT、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKのトナーが重なった状態のトナー像を形成する(図2)。二次転写装置8では、透明トナー層Tは転写紙Pには転写されずに転写残トナーとして中間転写ベルト7上に残り、転写紙P上には中間転写ベルト7上とは逆に、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの重ね合わせトナー像が形成される(図3)。転写紙Pは、搬送装置9により定着装置10に搬送され、定着装置10により加熱、加圧されて、各色のトナーのみが溶融した形でトナー像が定着される(図4)。
一方、第二の透明トナー像形成条件では、画像形成ユニット12aで形成する透明トナー像の付着量を調整し、転写紙P上に転写されるようにしている。図10は、第二の透明トナー形成条件による中間転写ベルト7上の重ね合わせトナー像の模式図である。図2と同様、中間転写ベルト7側から、透明トナーT、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKのトナーが重なった状態であるが、図2に比べ、透明トナーTの付着量が多くなっている。図11は、第二の透明トナー形成条件による転写紙P上の重ね合わせトナー像の模式図である。二次転写装置8では、一部の透明トナーは転写紙Pには転写されずに転写残トナーとして中間転写ベルト7上に残るが、大部分は転写紙P上に転写される。転写紙Pは、搬送装置9により定着装置10に搬送され、定着装置10により加熱、加圧されて、図12に示すように、各有色トナーが溶融した上に、透明トナーが溶融した層を形成して定着される。透明トナー層は、有色トナーの保護コートや、光沢の付与のために用いられる。ただし用途を限定するものではない。
なお、第二の透明トナー像形成条件で、有色トナー像のない部分に透明トナー像Tを形成し、透明トナー像のみを転写紙P上に形成することもできる。この場合、透明トナーTが転写紙Pに転写されても、有色トナー像により形成されるカラー画像に影響を与える虞がない。さらに、透明トナーTを有色トナーがない部分の転写紙Pに転写することで、転写性向上以外の機能を果たす。具体的には、有色トナーがある部分とない部分での光沢の差を少なくして、良好な光沢画像を得ることができる。さらに、透明トナーを地紋やウォーターマークとして使い、付加価値を上げることもできる。ただし用途を限定するものではない。
例えば、同一画像面内に、有色トナーのみで形成したい画像と、透明トナーによって光沢を持たせたい有色トナー像と、ウォーターマークとして形成したいパターンがあるとする。有色トナーのみで形成したい部分には転写紙Pに転写されないように第一の透明トナー像形成条件で付着量を調整した透明トナー像を形成し、光沢を持たせたい有色トナー像には転写紙Pに転写されるように第二の透明トナー像形成条件で付着量を調整した透明トナー像を形成し、ウォーターマークとして形成したいパターンは第二の透明トナー像形成条件で付着量を調整した透明トナー像を形成する。これにより、転写効率を向上させつつ、幅広い機能で、所望の画像を得ることができる。
なお、第二の実施形態では、低着色度トナーとしては定着後に透明となる透明トナーTを用いることが必要であり、第一の実施形態に用いることが可能な定着後に低着色度のトナーを用いることはできない。これは、低着色度のトナーは、転写紙P上に一定量以上載せると目に見えてしまうので、光沢の付与や地紋などの用途に用いることはできないためである。
ここで、第二の透明トナー像形成条件で透明トナーと有色トナーとを重ねて転写する場合、トナー総量が多くなることで本来解決されるべき転写不良や定着不良を生じる可能性もある。そこで、これらの問題を解決でき、且つ、幅広い機能に対応して所望の画像が得られるような具体的構成について、以下、実施例に基づき説明する。なお、以下の実施例において、トナー付着量を検出して調整する方法については、第一の実施形態に記載のものである。
<実施例2>
実施例2では、同一画像面内で画像データに応じて、第一の透明トナー像形成条件と、第二の透明トナー像形成条件とを選択可能としている。画像データは、ユーザーが有色トナー像を形成するための有色トナー画像データと、透明トナー像を形成するための透明トナー画像データとから構成される。具体的には、有色トナー画像データはカラー画像を形成するための画像データであり、透明トナー画像データは光沢の付与、地紋、ウォーターマーク等を形成するための画像データである。図13に、画像データに応じて第一の透明トナー像形成条件と、第二の透明トナー像形成条件とを選択する判断のフローチャートを示す。また、図14に、画像データ(有色トナー画像データ、透明トナー画像データ)に応じた作像方法の概念図を示す。
図13のフローチャートに示すように、画像データが入力されると(S1)、透明トナー画像データの有無を判定する(S2)。透明トナー画像データがない、すなわち、光沢の付与、地紋、ウォーターマーク等の形成をしない場合、作像方法1が選択される(S3)。作像方法1では、有色トナー部に第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を向上させる。第一の透明トナー像形成条件のため、透明トナーTは転写紙に転写されない。この結果、図14(a)に示すように、転写紙P上の有色トナー部は、全て第一の透明トナー像形成条件で形成される(作像方法1)。
一方、透明トナー画像データの有無の判定(S2)により、透明トナー画像データが画像面内にある場合は、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データもある部分があるかを判定する(S4)。透明トナー画像データ部に有色トナー画像データがない場合は、作像方法2が選択される(S5)。作像方法2では、有色トナー画像データ部に第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、有色トナーの転写紙への転写効率を向上させ、且つ、透明トナー画像データ部には第二の透明トナー像形成条件で透明トナーをデータのある量だけ形成して転写紙Pに転写させて光沢付与等の機能を持たせる。
透明トナー画像データ部に有色トナー画像データがない場合に作像方法2を行う理由としては、トナー付着量が基準値を超えないように作像できるためである。有色トナーは上述のようにUCRで総量規制することができ、且つ、透明トナーTは有色トナーの総量値を超える必要がない。透明トナーTを最も多く載せる必要があるのは、画像面内の光沢を均一にするために、有色トナーがない部分に透明トナーTを形成して、有色トナーがある部分とトナー層の高さを均一にする場合である。しかし、その場合も、透明トナーTを有色トナーの総量と等しい量を形成すればよい。よって、透明トナーTだけを転写紙Pに作像する部分は、基準値を超えないように透明トナー像を形成すればいいことになる。この結果、図14(b)に示すように、転写紙P上の有色トナー部は全て第一の透明トナー像形成条件で形成され、透明トナー部は全て第二の透明トナー像形成条件で形成される(作像方法2)。
また、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データもある部分があるかの判定(S4)で、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データも存在する部分がある場合には、その部分が基準値(総量規制値)をオーバーするかどうかを判定する(S6)。オーバーしない場合は、作像方法3が選択される(S7)。作像方法3では、透明トナー画像データ部には第二の透明トナー像形成条件で透明トナーTをデータのある量だけ形成して転写紙Pに転写させて光沢付与などの機能を持たせる。そして、透明トナー画像データがない有色トナー画像データ部には、第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、有色トナーの紙への転写効率を向上させる。ここで、透明トナー画像データのある有色トナー画像データ部には、第二の透明トナー像形成条件で透明トナーTが形成されることになるが、第一の透明トナー像形成条件と同様に、転写紙Pで最上層となるのは透明トナーであるため、有色トナーの紙への転写効率はほぼ100%となる。この結果、図14(c)に示すように、転写紙P上の透明トナー部は全て第二の透明トナー像形成条件で形成されており、有色トナー部は透明トナーデータがない部分のみ第一の透明トナー像形成条件で形成される(作像方法3)。
<実施例3>
実施例3では、実施例2の構成に加え、定着装置10から送り出された転写紙Pを反転することなく二次転写装置8に再送する用紙再送手段30を有する構成とした。図15は、用紙再送手段30を備えた用紙搬送経路の概略説明図である。この用紙再送手段30を有することで、図13のフローチャートにおいて、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データも存在する部分があり、その部分が基準値(総量規制値)をオーバーしたと判断される(S6)場合でも、作像方法4(S8,S9)を選択することができる。これにより、トナー総量が多い場合の不具合を生じることなく、有色トナーの転写効率向上と、光沢付与などの透明トナーの機能を持たせるこの両立が可能となる。
作像方法4では、有色トナー画像データ部は第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、透明トナーTを転写させずに有色トナー像のみを転写させる。また、透明トナー画像データ部で、有色トナー画像データがない部分は第二の透明トナー像形成条件でトナー像を形成し、透明トナーTを転写させる。このようなトナー像を定着装置10により定着した転写紙Pを、用紙再送手段30により二次転写装置8に再送する(S8)。そして次の画像として、まだ透明トナーを転写紙P上に形成していない部分について、透明トナー像を形成し、再送された転写紙Pに二次転写装置8で転写し、定着装置10で定着を行う(S9)。この結果、図14(d)に示すように、1回目の作像時は、転写紙P上の有色トナー部は全て第一の透明トナー像形成条件で形成され、透明トナー部の有色トナー画像データのない部分のみを第二の透明トナー像形成条件で形成される。この画像を定着後、2回目の作像時に、透明トナー部の有色トナー画像データのある部分に第二の透明トナー像形成条件で形成される(作像方法4)。これにより、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データも存在する部分があり、その部分が基準値をオーバーする場合でも、良好な転写効率で画像を転写紙P上に形成することができるとともに、光沢付与などの透明トナーの機能を持たせることが可能となる。
また、透明トナー画像データ部に有色トナー画像データも存在する部分で、基準値をオーバーする部分とオーバーしない部分がある場合には、オーバーする部分については第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、オーバーしない部分については第二の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成してもよい。この方法は、作像方法4と比較して、用紙を再送する必要があることは変わらず、得られる効果も変わらない。
図15にしめす用紙再送手段30を備えた用紙搬送経路について説明する。定着装置10でトナー像を定着後、転写紙Pを排出する場合は、経路Aを通って排出する。また定着装置10でトナー像を定着後、転写紙Pを反転しないで再送する場合は、経路Bを搬送し、用紙再送手段30により経路Cを搬送し、二次転写装置8に再送する。また、両面画像形成時、転写紙Pを反転して再送する場合は、定着後、経路B→Eを搬送し、用紙反転手段31により経路Dを搬送した後、用紙を逆送させて用紙再送手段30により経路Cを搬送し、二次転写装置8に再送する。なお、図15中経路Fは、本体給紙トレイから給紙する給紙経路である。
<実施例4>
さらに、実施例2、3において、第一の透明トナー像形成条件を用いて中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pには転写されないように設定する際、中間転写ベルト7上において、透明トナーTの付着量を有色トナーY,M,C,Kの総付着量の10%になるように調節した。詳しくは、上記第一の実施形態の実施例1に記載されるものと同じあるので、説明を省略する。このように、第一の透明トナー像形成条件を用いて画像形成ユニット12aで形成する透明トナー像を作成する際、透明トナー像のトナー付着量が、総トナー付着量の10%以下になるように設定することにより、透明トナーTを転写紙Pに転写させず、かつ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を最大限向上させることができる。総トナー付着量によって転写効率はやや変化するが、標準的な条件において転写紙Pへの転写効率は90%以下であるため、透明トナー付着量を10%以下とすれば、透明トナーが転写紙Pへ転写されることはない。
以上、第二の実施形態においては、本発明を複数の画像形成ユニットを並列に配置したタンデム型のカラー画像形成装置を用いて説明したが、1つの感光体と複数の現像装置で順次中間転写体上に有色トナー像を重ね合わせ、中間転写体上から転写紙に一括転写するカラー画像形成装置にも適用可能である。さらに、1つの感光体上に順次有色トナーを重ね合わせて、感光体上から転写紙に一括転写するカラー画像形成装置にも適用可能である。何れの場合も、最下層に透明トナー像を形成し、その上に有色トナー像を形成するものであれば、同様の効果が得られる。
次に、本発明を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第三の実施形態について説明する。第三の実施形態のカラー画像形成装置の全体構成および動作は、上記第一の実施形態のカラー画像形成装置と同様であるので、説明を省略する。本実施形態のカラー画像形成装置で用いる有色トナーと透明トナーTには無機微粒子を含有している。さらに、透明トナーTに含有する無機微粒子の含有量は、有色トナーに含有する無機微粒子の含有量よりも少なくしている。
第一の実施形態においては、転写紙P上で透明トナーTが有色トナー像の上に重畳されることにより、カラー画像の光沢度や色が変化してしまうことを防止するために、透明トナーTが転写紙Pには転写されないようなトナー像形成条件に設定している。また、実施例1には、トナーに無機微粒子を含有することで流動性を付与する構成についても記載している。しかしながら、第一の実施形態におけるトナーに無機微粒子を含有する構成は、あくまでも、トナーに流動性を付与するものである。そして、有色トナーと透明トナーTとに含有する無機微粒子の含有量の関係については特に規定していない。
本実施形態のカラー画像形成装置では、第一の実施形態の透明トナーTが転写紙Pには転写されないような、中間転写ベルト7上の透明トナーTの付着量に調整できる、透明トナー像の形成条件に設定する構成に加え、用いる有色トナーと透明トナーTに無機微粒子を含有させ、透明トナーTに含有する無機微粒子の含有量を、有色トナーに含有する無機微粒子の含有量よりも少ないく構成している。これらの構成により、中間転写ベルト7上に転写されている透明トナーTが転写紙Pに転写されることをより確実に防ぎ、転写紙Pに転写された透明トナーが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できるというものである。
なお、上述の説明では、第一の実施形態と同様に、画像形成ユニット12aで形成するトナーを透明トナーとしたが、トナーは透明に限定されるものではなく、低着色度であれば使用が可能である。これは、本実施形態のカラー画像形成装置では、本実施形態1と同様に、図1における画像形成ユニット12aで形成するトナー像Tを転写紙Pに転写させない構成であるため、透明でなくてもよいからである。しかし、少量は転写されてしまう可能性があるので、少量が転写紙Pに転写されても目立たないように低着色度である必要がある。以下、本実施形態のカラー画像形成装置の具体的な構成の例について、低着色度トナーを用いた実施例に基づき説明する。
<実施例5>
本実施例で使用する有色トナーと低着色度トナーには、無機微粒子として、疎水性シリカと酸化チタンを外添した。有色トナーの疎水性シリカ含有量は、トナー母体粒子100部に対して1.5部とし、低着色度トナーの疎水性シリカ含有量は、トナー母体粒子100部に対して0.7部とした。また、有色トナーの酸化チタン含有量は、トナー母体粒子100部に対して1.0部とし、低着色度トナーの酸化チタン含有量は、トナー母体粒子100部に対して0.5部とした。ここで、使用する低着色度トナーの母体は、使用する有色トナー母体から顔料を抜いたものを用いた。
無機微粒子のトナー表面の被覆率が高いほど、トナーの付着力は低くなること、及び一時転写により中間転写ベルト7上に転写されたトナーは、中間転写ベルト7との付着力が高いほど、転写紙Pへの転写されずらいことはわかっている。そこで、本実施例では、上述した構成とすることで、一時転写により転写された低着色度トナーと中間転写ベルト7との付着力を、一時転写により転写された有色トナーと中間転写ベルト7との付着力よりも高くしている。このことにより、中間転写ベルト7上の低着色度トナーを、有色トナーよりも転写紙Pへの転写されずらくしている。
次に、本発明を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第四の実施形態について説明する。第四の実施形態のカラー画像形成装置の全体構成および動作は、上記第一の実施形態のカラー画像形成装置と基本的に同様であるので、同様な部分についての説明を省略する。本実施形態のカラー画像形成装置では、中間転写ベルト7上に一次転写された透明トナーTの帯電量を、中間転写ベルト7上に一次転写された有色トナーの帯電量よりも高くしている。
第一の実施形態においては、転写紙P上で透明トナーTが有色トナー像の上に重畳されることにより、カラー画像の光沢度や色が変化してしまうことを防止するために、透明トナーTが転写紙Pには転写されないようなトナー像形成条件に設定している。しかしながら、第一の実施形態においては、中間転写ベルト7上に一次転写された透明トナーTと有色トナーとの帯電量の関係については特に規定していない。
本実施形態のカラー画像形成装置では、第一の実施形態の透明トナーTが転写紙Pには転写されないような、中間転写ベルト7上の透明トナーTの付着量に調整できる、透明トナー像の形成条件に設定する構成に加え、中間転写ベルト7上の透明トナーTの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くしている。このことにより、中間転写ベルト7上に転写されている透明トナーTが転写紙Pに転写されることをより確実に防ぎ、転写紙Pに転写された透明トナーTが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できるというものである。
中間転写ベルト7上の透明トナーTの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くすることで、中間転写ベルト7上に転写されている透明トナーTが転写紙Pに転写されるのを、より確実に防止できるのは次の理由による。
中間転写ベルト7上に転写されているトナーを、転写紙Pに二次転写する二次転写装置8に印加する二次転写バイアスの最適値は、トナーの帯電量に依存することは、トナー帯電量、転写バイアス、転写効率の関係から自明の現象である。
そこで、本実施形態では、中間転写ベルト7上に転写されているトナーを転写紙Pに二次転写する二次転写装置8に印加する二次転写バイアスを、有色トナーの帯電量に最適な転写バイアスに設定している。このように二次転写バイアスを設定することで、有色トナーよりも帯電量の高い透明トナーTを転写するにはバイアスが不足するため、透明トナーTの転写効率は有色トナーの転写効率よりも低くすることができる。このことにより、中間転写ベルト7上に転写されている透明トナーTが転写紙Pに転写されることをより確実に防ぎ、転写紙Pに転写された透明トナーTが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できる。
なお、上述の説明では、第一の実施形態と同様に、画像形成ユニット12aで形成するトナーを透明トナーとしたが、トナーは透明に限定されるものではなく、低着色度であれば使用が可能である。これは、本実施形態のカラー画像形成装置では、以下に説明するように、図1における画像形成ユニット12aで形成するトナー像Tを転写紙Pに転写させない構成であるため、透明でなくてもよい。しかし、少量は転写されてしまう可能性があるので、少量が転写紙Pに転写されても目立たないように低着色度である必要がある。以下、本実施形態のカラー画像形成装置において、中間転写ベルト7上に一次転写された透明トナーTの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くする具体的な構成の例について、低着色度トナーを用いた実施例に基づき説明する。
<実施例6>
本実施例では、低着色度トナーを中間転写ベルト7に転写する第一の一次転写手段である一時転写ローラ3aと、有色トナーを中間転写ベルト7に転写する第二の一次転写手段である一時転写ローラ3b乃至3eとを備えている。そして、第一の一次転写手段に印加する転写バイアスaを、第二の一次転写手段に印加する転写バイアスb乃至eよりも高く設定している。
一次転写手段に印加する転写バイアスが高いほど、中間転写ベルト7に転写後のトナーの帯電量は高くなることがわかっている。そこで、本実施例では低着色度トナーの一次転写バイアスaを、有色トナーの一次転写バイアスb乃至eよりも高くすることで、中間転写ベルト7上の低着色度トナーの帯電量aを、有色トナーの帯電量b乃至eよりも高くすることができる。
<実施例7>
本実施例では、実施例6と同様に、低着色度トナーを中間転写ベルト7に転写する第一の一次転写手段である一時転写ローラ3aと、有色トナーを中間転写体に転写する第二の一次転写手段である一時転写ローラ3b乃至eとを備えている。そして、本実施例と実施例6とでは、低着色度トナーの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くする構成が異なる。本実施例では、中間転写ベルト7の表面移動方向方向における第一の一次転写手段の下流であって、第二の一次転写手段の上流の位置に、中間転写体7上の低着色度トナーに帯電付与を行う帯電付与手段を備えている。より具体的には、図16に示すように、第一の一次転写手段である一時転写ローラ3aと第二の一次転写手段である一時転写ローラ3bとの中間点に、中間転写体上の低着色度トナーへの帯電付与手段としてのコロトロン型帯電器40を備えている。
このコロトロン型帯電器40により、中間転写ベルト7上に一次転写された低着色度トナーに、新たに帯電を付与することで、中間転写ベルト7上の低着色度トナーの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くすることができる。
ここで、本実施例で使用する帯電付与手段として、コロトロン型の帯電チャージャーを用いたが、これに限定されるものではないことはいうまでもない。例えば、帯電ローラを用いることもできる。そして、設ける位置はコロトロン型帯電器40と同様に、図16の画像形成ユニット12aと12bの中間地点とすることができる。
以上、第一の実施形態によれば、低着色度トナー像を形成する低着色度トナー像形成手段としての画像形成ユニット12aにより中間転写ベルト7の最下層に低着色度トナー像を形成し、その上に複数の有色トナー像を形成する複数の有色トナー像形成手段としての画像形成ユニット12b、c、d、eにより各有色トナー像を順次重ね合わせて形成する。そして、二次転写装置8により中間転写ベルト7上のトナー像を転写紙Pに一括転写する。ここで、中間転写ベルト7上の低着色度トナー像は二次転写装置8により転写紙Pに転写されないように、画像形成ユニット12aによる低着色度トナー像のトナー像形成条件を設定する。これにより、低着色度トナー像が転写紙Pに転写されることに起因する不具合を防止する。詳しくは、転写紙P上で低着色度トナー像が有色トナー像上に転写され難いので、有色トナー像のみで形成されるカラー画像と光沢度や色が変化してしまい、所望の画質が得られないという画質劣化を抑制できる。また、低着色度トナー像による転写されるトナー総量増加が抑えられることにより、転写チリや定着不良、または、トナー総量規制処理がかかり易く色再現性が狭くなるという画質劣化が抑制できる。よって、高画質なカラー画像を得ることができる。このように、第一の実施形態は、積極的に最下層に形成した低着色度トナーを転写紙に転写させないようにするものである。また、第一の実施形態では、最下層に形成した低着色度トナーは転写紙Pに転写され難いため、最下層に形成するトナーは透明で、且つ、定着後の光沢度や不純物の少ないものに限定されるものではなく、低着色度であれば使用が可能である。但し、少量は転写されてしまう可能性があるので、少量が転写紙Pに転写されても目立たないように低着色度である必要がある。
また、第一の実施形態によれば、低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、中間転写ベルト7上での低着色度トナー像のトナー付着量を転写残トナー量に近づけ、低着色度トナーを転写紙Pに転写させず、且つ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を向上させることができる。
また、第一の実施形態によれば、低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、有色トナー像のトナー付着量と、低着色度トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、有色トナーの付着量が変わった場合でも、低着色度トナーを転写紙Pに転写させず、且つ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を向上させることができる。
また、第一の実施形態によれば、低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、低着色度トナー像のトナー付着量が、総トナー付着量の10%以下になるように設定することにより、低着色度トナーを転写紙Pに転写させず、かつ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を最大限向上させることができる。総付着量によって転写効率はやや変化するが、標準的な条件において転写紙Pへの転写効率は90%以下であるため、低着色度トナー量を10%以下とすれば、低着色度トナーが転写紙Pへ転写されることはなく、画像の阻害を防止することができる。
また、第一の実施形態によれば、低着色度トナーは、定着装置10通過後に透明となる透明トナーである。これにより、低着色度トナーが転写紙P上に転写されてしまった場合であっても、色の変化等の画像劣化をおこし難い。
また、第二の実施形態によれば、低着色度トナーとして透明トナーを用い、画像形成ユニット12aによる透明トナー像の形成条件が、中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pに転写されないようにする第一の透明トナー像形成条件と、中間転写ベルト7上の透明トナーTが二次転写装置8により転写紙Pに転写されるようにする第二の透明トナー像形成条件とを選択可能である。第一の透明トナー像形成条件と第二の透明トナー像形成条件とを選択可能とすることで、有色トナーの転写効率を高めるとともに、積極的に転写紙Pへの光沢の付与と均一化、地紋やウォーターマークの形成などをおこなうという幅広い機能に対応して、所望の画像を得られるようにすることができる。
また、第二の実施形態によれば、画像データとして有色トナー像を形成するための有色トナー画像データと、透明トナー像を形成するための透明トナー画像データとを有し、画像データに応じて同一画像面内で第一の透明トナー像形成条件と第二の透明トナー像形成条件とを選択可能である。例えば、同一画像面内に、有色トナーのみで形成したい画像と、透明トナーによって光沢を持たせたい有色トナー像と、地紋やウォーターマークとして形成したいパターンとのように、透明トナーを転写紙P上に形成したくない部分と形成したい部分がある場合に、有色トナーの転写効率と、それらの要求を両立できる。
また、第二の実施形態によれば、第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成するよう選択するのは有色トナー画像データがある部分とすることで、有色トナー像の転写効率を高めることができる。
また、第二の実施形態によれば、第二の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成する用選択するのは透明トナー画像データがある部分とすることで、透明トナー像を転写紙P上に形成したい部分に透明トナー像を形成することができる。
また、第二の実施形態によれば、第一の透明トナー像形成条件を、形成される透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、中間転写ベルト7上での透明トナー像のトナー付着量を転写残トナー量に近づけ、透明トナーを転写紙Pに転写させず、且つ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を向上させることができる。
また、第二の実施形態によれば、第一の透明トナー像形成条件を、有色トナー像のトナー付着量と、透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定する。これにより、有色トナーの付着量が変わった場合でも、透明トナーを転写紙Pに転写させず、且つ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を向上させることができる。
また、第二の実施形態によれば、第一の透明トナー像形成条件を、透明トナー像のトナー付着量が、総トナー付着量の10%以下になるように設定することにより、透明トナーを転写紙Pに転写させず、且つ、有色トナーの転写紙Pへの転写効率を最大限向上させることができる。総付着量によって転写効率はやや変化するが、標準的な条件において転写紙Pへの転写効率は90%以下であるため、透明トナー量を10%以下とすれば、透明トナーが転写紙Pへ転写されることはなく、画像の阻害を防止することができる。
また、第二の実施形態によれば、透明トナー画像データがある部分は、有色トナー像のトナー付着量と、透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、第一の透明トナー像形成条件か、第二の透明トナー像形成条件かを選択する。有色トナーと透明トナーの総トナー付着量が所定の基準値を超える部分で、第二の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成してしまうと、転写不良や定着不良が発生する可能性がある。そこで、総トナー付着量が基準値を超える場合は第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成することで、転写不良と定着不良を防止するとともに、有色トナーの転写効率を高めることができる。
また、第二の実施形態では、総トナー付着量が所定の基準値を超えない場合は、第二の透明トナー像形成条件を選択することにより、転写不良と定着不良を防止するとともに、有色トナーの転写効率を高め、さらには光沢付与やウォーターマークの形成などの形成が可能となる。
また、第二の実施形態では、定着装置10から送り出された転写紙Pを反転することなく二次転写装置8に再送する用紙再送手段30を備える。そして、総トナー付着量が所定の基準値を超える場合は、第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、透明トナー像の上層に形成された有色トナー像を二次転写装置8により転写紙Pに転写する。この転写紙Pを定着装置10を通過させた後に用紙再送手段30により二次転写装置8に再送し、第二の透明トナー像形成条件で形成した透明トナー像を二次転写装置8により転写紙Pに転写する。これにより、総トナー付着量が基準値を超える部分においても、転写不良や定着不良を防止し、有色トナーの転写効率を高めるとともに、光沢付与やウォーターマークの形成などの形成が可能となる。
また、第三の実施形態では、使用する有色トナーと低着色度トナーに無機微粒子を含有し、低着色度トナーに含有する無機微粒子の含有量を、有色トナーに含有する無機微粒子の含有量よりも少くしている。トナー表面への無機微粒子の被覆率が高いほどトナーの付着力は低くなるため、低着色度トナーと中間転写ベルト7との付着力を、有色トナーと中間転写ベルト7との付着力よりも高くすることができる。中間転写ベルト7との付着力が高いほど、転写紙Pへの転写はしにくくなるので、低着色度トナーが転写紙Pに転写することをより確実に防ぎ、転写紙Pに転写された低着色度トナーが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できる。
また、第の実施形態では、低着色度トナーを中間転写ベルト7上に転写する第一の一次転写手段と、有色トナーを中間転写ベルト7上に転写する第二の一次転写手段を有している。そして、第一の一次転写手段に印加する転写バイアスを、第二の一次転写手段に印加する転写バイアスよりも高く設定している。この一次転写手段に印加する転写バイアスは、高いほど中間転写ベルト7上に転写された後のトナーの帯電量は高くなる。そのため、低着色度トナーの一次転写バイアスを有色トナーの一次転写バイアスよりも高くすることで、中間転写ベルト7上の低着色度トナーの帯電量を、有色トナーの帯電量よりも高くすることができる。そして、最適な二次転写バイアスはトナーの帯電量に依存する。そこで、有色トナーの帯電量に最適な二次転写バイアスに設定すれば、それよりも帯電量の高い低着色度トナーを転写するにはバイアスが不足することとなり、低着色度トナーの転写効率は有色トナーの転写効率よりも低くなる。このことにより、低着色度トナーが記録媒体に転写することをより確実に防ぎ、用紙に転写された低着色度トナーが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できる。
また、第の実施形態では、低着色度トナーを中間転写ベルト7上に転写する第一の一次転写手段と、有色トナーを中間転写ベルト7上に転写する第二の一次転写手段を有している。そして、中間転写ベルト7の表面移動方向方向における第一の一次転写手段の下流であって、第二の一次転写手段の上流の位置に、中間転写体上のトナーに帯電付与を行う帯電付与手段としてのコロトロン型帯電器40を備えている。このコロトロン型帯電器40により、低着色度トナーに帯電を付与し低着色度トナーの帯電量を有色トナーの帯電量よりも高くすることができる。最適な二次転写バイアスはトナーの帯電量に依存する。そこで、有色トナーの帯電量に最適な二次転写バイアスに設定すれば、それよりも帯電量の高い低着色度トナーを転写するにはバイアスが不足することとなり、低着色度トナーの転写効率は有色トナーの転写効率よりも低くなる。このことにより、低着色度トナーが記録媒体に転写することをより確実に防ぎ、用紙に転写された低着色度トナーが光沢や色再現に悪影響を及ぼすことをより確実に防止できる。
1 感光体
2 現像装置
3 一次転写ローラ
4 クリーニング装置
5 帯電装置
6 露光部
7 中間転写ベルト
8 二次転写装置
9 搬送装置
10 定着装置
11 画像書込部
12 画像形成ユニット
13 画像形成部
14 駆動ローラ
15 ベルトクリーニング装置
16 レジストローラ
20 反射型光センサ
30 用紙再送手段
31 用紙反転手段
40 帯電付与手段としてのコロトロン型帯電器
特開平01−134485号公報 特開平5−281863号公報 特開2002−236392号公報 特開2003−162125号公報 特開2006−251717号公報 特開平10−055089号公報

Claims (15)

  1. 表面移動する像担持体上または中間転写体上に複数の有色トナー像を形成する複数の有色トナー像形成手段と、該像担持体上または該中間転写体上のトナー像を記録媒体に一括転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
    上記像担持体または上記中間転写体の表面移動方向に関して上記複数の有色トナー像形成手段よりも上流側に、該有色トナー像よりも着色度の低い低着色度トナー像を形成する低着色度トナー像形成手段を設け、該像担持体または該中間転写体の最下層に該低着色度トナー像形成手段により低着色度トナー像を形成し、該低着色度トナー像の上に該複数の有色トナー像形成手段により各有色トナー像を順次重ね合わせて形成するものであり、且つ、最下層に形成される低着色度トナー像は上記転写手段により上記記録媒体に転写されないように、該低着色度トナー像形成手段による低着色度トナー像のトナー像形成条件を、各有色トナー像のトナー付着量と、該低着色度トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、該低着色度トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項の画像形成装置において、上記低着色度トナー像形成手段のトナー像形成条件を、上記低着色度トナー像のトナー付着量が、上記総トナー付着量の10%以下になるように設定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 表面移動する像担持体上または中間転写体上に複数の有色トナー像を形成する複数の有色トナー像形成手段と、該像担持体上または該中間転写体上のトナー像を記録媒体に一括転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
    上記像担持体または上記中間転写体の表面移動方向に関して上記複数の有色トナー像形成手段よりも上流側に、該有色トナー像よりも着色度の低い低着色度トナー像を形成する低着色度トナー像形成手段を設け、該像担持体または該中間転写体の最下層に該低着色度トナー像形成手段により低着色度トナー像を形成し、該低着色度トナー像の上に該複数の有色トナー像形成手段により各有色トナー像を順次重ね合わせて形成するものであり、
    上記低着色度トナーは、上記定着手段通過後に透明となる透明トナーであるとともに、最下層に形成される透明トナー像が上記転写手段により上記記録媒体に転写されないように上記低着色度トナー像形成手段で透明トナー像を形成するトナー像形成条件を第一の透明トナー像形成条件とし、最下層に形成される透明トナー像が該転写手段により該記録媒体に転写されるように該低着色度トナー像形成手段で透明トナー像を形成するトナー像形成条件を第二の透明トナー像形成条件としたとき、該第一の透明トナー像形成条件と該第二の透明トナー像形成条件とを選択可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項の画像形成装置において、画像データとして有色トナー像を形成するための有色トナー画像データと、透明トナー像を形成するための透明トナー画像データとを有し、同一画像面内で該画像データに応じて上記第一の透明トナー像形成条件と上記第二の透明トナー像形成条件とを選択可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成するよう選択するのは、上記有色トナー画像データがある部分であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項またはの画像形成装置において、上記第二の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成するよう選択するのは、上記透明トナー画像データがある部分であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3、4、5またはの何れかの画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、形成される透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、上記有色トナー像のトナー付着量と、上記透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、該透明トナー像のトナー付着量が変化するよう設定することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、上記第一の透明トナー像形成条件を、上記透明トナー像のトナー付着量が、上記総トナー付着量の10%以下になるように設定することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項4、5、6、7、8またはの何れかの画像形成装置において、上記透明トナー画像データがある部分は、上記有色トナー像のトナー付着量と、上記透明トナー像のトナー付着量を合わせた総トナー付着量に応じて、上記第一の透明トナー像形成条件か、上記第二の透明トナー像形成条件かを選択することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、上記総トナー付着量が所定の基準値を超えない場合は、上記第二の透明トナー像形成条件を選択することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10または11の画像形成装置において、上記定着手段から送り出された記録媒体を反転することなく上記転写手段に再送する再送手段を備え、上記総トナー付着量が所定の基準値を超える場合は、上記第一の透明トナー像形成条件で透明トナー像を形成し、該透明トナー像の上層に形成された有色トナー像を該転写手段により該記録媒体に転写し、該記録媒体の該定着装置通過後に該再送手段により該転写手段に再送し、上記第二の透明トナー像形成条件で形成した透明トナー像を該転写手段により該記録媒体に転写することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1または3の画像形成装置において、上記有色トナー像の有色トナーと上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーに無機微粒子を含有し、該低着色度トナーまたは該透明トナーに含有する無機微粒子の含有量は、該有色トナーに含有する無機微粒子の含有量よりも少ないことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1または3の画像形成装置において、上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーを上記中間転写体に転写する第一の一次転写手段と、上記有色トナー像の有色トナーを該中間転写体に転写する第二の一次転写手段を有し、該第一の一次転写手段に印加する転写バイアスは、該第二の一次転写手段に印加する転写バイアスよりも高く設定することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1または3の画像形成装置において、上記低着色度トナー像の低着色度トナーまたは上記透明トナー像の透明トナーを上記中間転写体に転写する第一の一次転写手段と、上記有色トナー像の有色トナーを該中間転写体に転写する第二の一次転写手段を有し、該中間転写体の表面移動方向における該第一の一次転写手段の下流であって、該第二の一次転写手段の上流の位置に、中間転写体上のトナーに帯電付与を行う帯電付与手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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