JP5448125B1 - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】芯線の先端部に内側コイルと外側コイルとを同心で有する医療用ガイドワイヤの易屈曲性能と、手元側から先端側への回転伝達性能とを向上させる。
【解決手段】芯線11の先端部に、外側コイル13と内側コイル14を二重にして接合する。外側コイル13と内側コイル14の素線8,9の巻き方向を同一にする。回転伝達時に二つのコイル13,14が縮径又は開拡するため、回転伝達性能を向上する。外側コイル13及び内側コイル14に芯線方向で同一位置に、外側疎巻き部13A及び外側疎巻き部14Aを形成する。二重コイル構造であっても、外側疎巻き部13A及び外側疎巻き部14Aによって易屈曲性能が向上する。外側疎巻き部13A及び外側疎巻き部14Aのコイルピッチをそれぞれ異ならせることにより、素線8,9同士が噛み合うことを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、血管病変部の治療等に用いられる医療用ガイドワイヤに関する。
従来、血管閉塞部や狭窄部等の血管病変部の拡径治療に際して、医療用ガイドワイヤ(以下、単にガイドワイヤという)が用いられている。このガイドワイヤは、芯線の先端部に単一のコイルを有するものや、芯線の先端部に内側コイル及び外側コイルを同軸上で有するものなどがある。これらガイドワイヤを用いて、先端部を血管内に挿入し、先端部が病変部に到達するまで血管内を進行させることにより、血管病変部の拡径治療が行われる。
かかる場合において、ガイドワイヤは、曲がりくねった複雑な経路の血管内や分岐血管部で任意の方向に進行させる(任意選択性)ために、塑性変形性能と回転伝達性能が必要になる。塑性変形性能は、最先端部を「へ」の字形に屈曲して塑性変形させる性能をいう。回転伝達性能は、体外に位置する手元部(後端部)を回転させることで、挿通した芯線とともに、芯線と部分的に固着したコイルを介して先端部を回転させる性能をいう。
特許文献1には、芯線を貫挿した内側コイルの外側に、内側コイルと同心で外側コイルを配した二重構造のガイドワイヤが記載されている。
特許文献2には、細長い可撓性の軸の末梢端に、外側コイルと、この外側コイルの内径よりも小さい外径を有する内側コイルの二重構造のガイドワイヤが記載されている。
特開平8−317989号公報 特開平3−133463号公報
しかしながら、特許文献1は、内側コイルに放射線不透過材を用い、外側コイルにステンレスや形状記憶合金等を用い、芯線に主にばね用弾性材料を用いることによって、ガイドワイヤの回転伝達性能を向上させる技術思想が記載されているのみである。
特許文献2も、特許文献1と同様に、外側コイルの内径よりも小さい外径を有する内側コイルが放射線不透過材にて形成され、主に放射線透過法にて観察したときの視認性を向上させる技術思想が記載されているのみである。
したがって、外側コイルと内側コイルとの巻き方向による先端側への回転伝達性能と易屈曲性の向上や、外側コイルと内側コイルとの双方の先端の同一位置に疎巻き部を設けることによる塑性変形性能の向上、さらには、外側コイルと内側コイルの双方に中間テーパ部を設けて最大外径と最小外径の外径比等による先端側への回転伝達性能の向上についての技術思想は記載されていない。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、分岐血管部での任意選択性能と病変部内の通過性能とを向上させることができる医療用ガイドワイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、芯線、内側コイル、外側コイル、内側疎巻き部、外側疎巻き部を備える。芯線は、手元側は太径であり、先端側は先端へ向かって徐々に変化して直径が小さくなる。内側コイルは、少なくとも1本の素線を螺旋状に巻いて形成される。内側コイルは、芯線の先端部の外周で、先端が芯線の先端に、後端が芯線の先端部に接合される。外側コイルは、少なくとも1本の素線を螺旋状に巻いて、内側コイルよりも芯線方向に長く形成される。外側コイルは、芯線に内側コイルを取り付けた状態で、先端が芯線の先端に、後端が芯線の先端部に接合される。内側疎巻き部は内側コイルの先端側に形成される。外側疎巻き部は、芯線に内側コイル及び外側コイルを取り付けた状態で、内側疎巻き部の外周に位置する外側コイルに形成される。外側疎巻き部は、内側疎巻き部のコイルピッチと異なっている。そして、内側コイルと外側コイルは、手元側から先端側へ向かって大径等径部、中間テーパ部、小径等径部を有し、各疎巻き部は、各小径等径部の先端部に設けられ、内側コイルの小径等径部の外径をDi1、大径等径部の外径をDi2、外側コイルの小径等径部の外径をDo1、大径等径部の外径がDo2としたときに、内側コイルの外径比(Di2/Di1)が1.15以上2.80以下であり、外側コイルの外径比(Do2/Do1)が1.10以上1.80以下であり、内側コイルの外径比(Di2/Di1)が、外側コイルの外径比(Do2/Do1)よりも大きい{(Di2/Di1)>(Do2/Do1)}ことを特徴とする。
なお、内側コイルと外側コイルの各線の巻き方向を同一とすることが好ましい。これにより、先端側への回転伝達性能を向上させることができる。又、内側疎巻き部は、コイルピッチが線直径の2.00倍以上3.50倍以下であり、外側疎巻き部は、コイルピッチが線直径の1.20倍以上1.90倍以下であることが好ましい。これにより、先端部を屈曲させて変形する際に、内側コイルと外側コイルの素線同士の噛み合い現象を防ぐことができる。
内側コイルは、少なくとも大径等径部と中間テーパ部が素線を密着させた密巻き部であり、内側コイルの全長をLi、密巻き部の長さをLiBとしたときに、長さ比(LiB/Li)が、0.70以上0.96以下であることが好ましい。これは、長さ比(LiB/Li)が、0.70未満であると、手元側の芯線を回転させた時に、疎巻き部が長くなることにより手元側のねじり角が増大し、ねじり角の増大に伴って先端側への応答性と回転伝達性能は低下したり、長さ比(LiB/Li)が、0.96を超えると、術者による最先端部の「へ」の字形の屈曲容易性が低下し、塑性変形が困難となったりするからである。
本発明によれば、内側コイルと外側コイルの双方の少なくとも先端の同一位置に疎巻き部を設けることにより、ガイドワイヤの先端部を「へ」の字形に屈曲変形する際に、屈曲を容易にして、塑性変形性能を向上させることができる。また、内側疎巻き部と外側疎巻き部のコイルピッチが異なることにより、先端部を屈曲変形させたときに、内側コイルと外側コイルの素線同士の噛み合い現象を防ぐことができる。そして、内側コイルと外側コイルは、手元側から先端側へ向かって大径等径部、中間テーパ部、小径等径部を有することにより、先端側への回転伝達性能を向上させることができる。さらに、内側コイルの外径比(大径等径部の外径Di2/小径等径部の外径Di1)を、外側コイルの外径比(大径等径部の外径Do2/小径等径部の外径Do1)よりも大きくすることにより、最先の端部への回転伝達性能をより高めることができる。これは、手元側の芯線を回転させたとき、細径の芯線と接合された内側コイルのねじりモーメントは、太径の芯線と接合された外側コイルのねじりモーメントよりも接合部の芯線の縮径分に応じて低くなり、この内側コイルのねじりモーメントの低下分を、内側コイルの外径比を外側コイルの外径比よりも大きくすることによって補完するからである。さらに又、内側コイルの外径比(Di2/Di1)を1.15以上2.80以下、外側コイルの外径比(Do2/Do1)を1.10以上1.80以下にすることにより、治療する部位の血管内径と、拡径治療に用いる各医療用具の実用寸法との間に一定範囲の幅を持たせることができる。
本発明の第1実施形態の医療用ガイドワイヤの一部を切り欠いて示す側面図である。 同実施形態の医療用ガイドワイヤの要部の各部寸法を示す側面図である。 第2実施形態の医療用ガイドワイヤの要部の各部寸法を示す側面図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、ガイドワイヤ10は、芯線11と、外側コイル13と、内側コイル14と、これらを接合する接合部15A,15B,15C,15Dとを有する。芯線11は、ステンレス鋼製、またはNi−Ti合金製である。例えば、特開2002−69586号公報で説明されているように伸線処理と焼きなまし処理を繰り返すことにより、高強度のステンレス鋼製の芯線11が製造される。または、特開2002−69555号公報で説明されているように所定条件下で熱処理を施すことにより、Ni−Ti合金製の芯線11が製造される。なお、本発明のガイドワイヤ10は、長さに比べて直径が極めて小さな値となっている。このため、本発明のガイドワイヤ10は、縦横の縮尺率を同じにすると所定のエリアに図示することが困難となるため、一部を誇張したり、省略したりして図示している。
芯線11は、手元側から順に、第1等径部11A、第1テーパ部11B、第2等径部11C、第2テーパ部11D、第3等径部11E、第3テーパ部11F、第4等径部11Gを有する。芯線11は、手元側から先端側へ向かうに従い、外径が例えば0.3556mm(0.014インチで心臓血管治療用)から0.060mmへと小さくなる。芯線11の手元側の太径部分の外周には、ふっ素樹脂被膜16が塗布などにより形成されている。
外側コイル13は1本または複数本の素線8を用いて螺旋状に巻き、1条または複数条の円筒に形成される。外側コイル13の素線8の巻き方向は、例えばZ巻(Z字表記による右ねじ方向)である。
外側コイル13には、第3等径部11E、第3テーパ部11F、及び第4等径部11Gが挿入された状態で、芯線11の先端部側の接合部15A(以下、先端接合部15Aという)と後端部側の接合部15B(以下、後端接合部15Bという)とによって、芯線11と接合される。先端接合部15Aは、先端が、例えば半球状のように断面が円弧状に丸くされた先丸形状であり、ガイドワイヤ10の最先端部分に設けられる。
後端接合部15Bは、外径が0.160mm以上0.190mm以下の第3等径部11Eに設けられる。外側コイル13の外周、先端接合部15Aの外周、及び後端接合部15Bの外周には、親水性樹脂被膜17が塗布などにより形成されている。
図2に示すように、外側コイル13の外径Doは、0.300mm以上0.3556mm以下である。外側コイル13の芯線方向の長さ(全長)Loは、100mm以上300mm以下である。外側コイル13の素線8の直径doは、0.055mm以上0.090mm以下である。
外側コイル13は、先端部側の疎巻き部(外側疎巻き部)13Aと、手元側の密巻き部(外側密巻き部)13Bとを有する。外側疎巻き部13Aは、白金線、または白金とニッケルの合金線、タングステン線等の放射線不透過性の素線8Aにより形成される。外側密巻き部13Bは、ステンレス鋼製等の放射線透過性の素線8Bにより形成される。
外側疎巻き部13Aの長さLoAは20mm以上60mm以下であり、例えば40mmである。外側疎巻き部13Aは、先丸形状の先端接合部15Aの内側から手元側へ少なくとも20mmの範囲に設けられる。外側密巻き部13Bの長さLoBは90mm以上180mm以下であり、例えば120mmである。
外側疎巻き部13Aと外側密巻き部13Bは、芯線11の先端部と後端部との間の接合部(以下、中間接合部15Dという)15Dにて接合される。この中間接合部15Dは、半田などのろう材やその他の接合部材が用いられる。接合に際しては、外側疎巻き部13Aと外側密巻き部13Bとの一部をねじ込み、このねじ込み部分にろう材を入れて両者を接合する。
外側疎巻き部13AのコイルピッチPoは、素線8Aの直径doの1.20倍から1.90倍である。外側疎巻き部13Aにおける素線8Aの間隙toは、素線8Aの直径doよりも小さくする。本実施形態では、素線8Aの直径doが0.060mmであるため、その1.5倍がコイルピッチPoとなり、0.090mmである。また、素線8Aの間隙toは、素線8Aの直径doの0.060mmより小さい寸法で、0.030mmである。外側密巻き部13Bは、外側コイル13の長手方向の長さの3/5以上である。なお、本実施形態のように、外側疎まき部13Aと外側密巻き部13Bとを異なる材質で形成した場合は、素線8Aと素線8Bとで異なる直径にしてもよい。素線8Aと素線8Bとで異なる直径にする場合、例えば、素線8Aの直径doを0.060mmとし、素線8Bの直径を0.055mmとする。
内側コイル14は、芯線11と同様に、ステンレス鋼線、Ni−Ti合金線、またはタングステン線等の素線9を用いて、1条または複数条の円筒状に巻いて形成されている。素線9は、好ましくはステンレス鋼線が用いられる。内側コイル14の素線9の巻き方向は、外側コイル13と同一、すなわち、外側コイル13がZ巻の場合は、内側コイル14もZ巻である。
内側コイル14は、外側コイル13と第4等径部11Gとの間に設けられ、外側コイル13よりも全長Liが短く、かつ、外側コイル13と同心で取り付けられる。内側コイル14は、第4等径部11Gが挿入された状態で、先端接合部15Aと、芯線11の後端部側の接合部(以下、後端接合部という)15Cとによって芯線11と接合される。後端接合部15Cは、外径が0.100mm以上0.120mm以下の第4等径部11Gに設けられる。
内側コイル14の外径Diは、0.150mm以上0.190mm以下である。内側コイル14の芯線方向の長さ(全長)Liは、30mm以上90mm以下であり、本実施形態では60mmある。内側コイル14の素線9の直径diは、0.020mm以上0.040mm以下である。
内側コイル14は、先端部側の疎巻き部(内側疎巻き部)14Aと、手元側の密巻き部(内側密巻き部)14Bとを有する。内側疎巻き部14Aは、先端側に先端から手元側へ向かって形成されている。この内側疎巻き部14Aの長さLiAは4mm以上12mm以下であり、本実施形態では4mmである。
内側疎巻き部14Aは、芯線11の先端に外側コイル13、内側コイル14を取り付けた状態で、外側疎巻き部13Aと芯線方向で同一位置に設けられる。内側疎巻き部14AのコイルピッチPiは、素線9の直径diの2.0倍以上3.50倍以下である。本実施形態では、素線9の直径diが0.035mmで2.15倍のため、コイルピッチPiは約0.75mmである。
本実施形態によれば、手元側の芯線11を外側コイル13と内側コイル14の素線8,9の巻き方向と同一方向(Z巻きであればZ巻きの方向)に回転させると、素線8,9は締まる方向へ作用して外側コイル13と内側コイル14は同時に径小化する。一方、手元側の芯線11を素線8,9の巻き方向とは逆方向へ回転させると、素線8,9が緩む方向へ作用して、外側コイル13と内側コイル14の外径が同時に径大化する。外側コイル13と内側コイル14が同時に径小化することにより、狭窄病変内等で先端が前方へ推し進められる。逆に外側コイル13と内側コイル14が同時に径大化することにより、狭窄病変内等で病変内組織を拡径させることができる。したがって、手元側の芯線11を素線8,9の巻き方向と同一方向へ回転させて、コイルの外径の径小化により前方へ推し進め、逆回転させて径大化により病変組織を拡径させることができる。これを交互に繰り返すことにより、狭窄病変内や完全閉塞病変内での通過性を飛躍的に向上させることができる。
なお、外側コイル13と内側コイル14の素線8,9の巻き方向が相互に逆方向の場合には、手元側の芯線11を回転させたとき、外側コイル13と内側コイル14が相互に相反する方向に拡縮(例えば、外側コイル13の外径が径小化するときは、内側コイル14の外径が径大化し、径小化と径大化が同時に発生する)して干渉し合い、2つのコイルの径小化による前方推進と、コイルの径大化による病変組織の拡径とを期待することができなくなる。
外側疎巻き部13Aと内側疎巻き部14Aとは、芯線方向で同一位置に設けることにより、二重のコイル構造であっても剛直化が防止され、ガイドワイヤ10の先端部の柔軟性が維持される。したがって、血管壁とのソフトタッチが可能になる。また、「へ」の字形の屈曲変形が容易に行え、塑性変形性能も向上させることができる。
外側疎巻き部13AのコイルピッチPoと内側疎巻き部14AのコイルピッチPiとを異ならせることにより、各疎巻き部13A,14Aにおいて、内側コイル14の素線9が外側コイル13の素線8の間隙toへ食い込んだり、逆に、外側コイル13の素線8が内側コイル14の素線9の間隙tiへ食い込んだりする噛み合い現象を防ぐことができる。噛み合い現象が発生すると、ガイドワイヤ10の先端部が局部的に変形し、この変形により狭窄病変内や完全閉塞病変内では病変組織に拘束されやすく、狭窄病変内や完全閉塞病変内を通過させることが困難となる。
外側疎巻き部13Aの素線8の間隙toを、素線8の直径doよりも小さくすることにより、2本のガイドワイヤを用いる「パラレルワイヤ法」の手技時における後から導入する第2ガイドワイヤと、先に挿入している第1ガイドワイヤの外側コイル13との素線8どうしの間隙toへの噛み込み現象を防ぐことができる。なお、ここでいう「パラレルワイヤ法」とは、病変部内へ1本目の第1ガイドワイヤを挿入した後、第1ガイドワイヤを道案内として、後からもう1本の第2ガイドワイヤを導入し、第2ガイドワイヤで病変部内の本来通るべき血液通路(真腔)を捕えて、閉塞部の穿通を図る手技のことをいう。したがって、第1ガイドワイヤを道案内として第2ガイドワイヤを導入した際に、素線8の間隙toが素線8の直径doよりも大きいと、素線8の間隙toへ素線8が食い込み、噛み込み易くなる。本発明の医療用ガイドワイヤは、この現象を防ぐことができ、第1ガイドワイヤと第2ガイドワイヤとが絡まることがない。
(第2実施形態)
第1実施形態のガイドワイヤ10は、外側コイル13と内側コイル14とを、共に手元側から先端側へ向かって外径を等しく形成したが、第2実施形態のガイドワイヤ20は、外側コイル23と内側コイル24との外径を、共に手元側から先端側へ向かって徐変縮径する構成である。その他の構成は第1実施形態と同一であり、同一構成部材には、同一符号を付して重複した説明を省略している。
図3に示すように、外側コイル23は、放射線不透過性の外側疎巻き部23Aと、ステンレス鋼製等の放射線透過性の外側密巻き部23Bとを有する。外側疎巻き部23Aは、先丸形状の先端接合部15Aの内側から手元側へ少なくとも10mmの範囲に設けられる。なお、外側疎巻き部23AのコイルピッチPo、素線8の間隙to、素線8の直径do、外側コイル23の材質や、外側コイル23を少なくとも1本の素線8を巻いて円筒にする点等においては、第1実施形態と同様である。また、外側疎巻き部23Aと外側密巻き部23Bは、第1実施形態と同様に、中間接合部15Dにて接合される。
外側コイル23は、手元側から順に大径等径部31、中間テーパ部32、小径等径部33を有する。内側コイル24も、手元側から順に大径等径部41、中間テーパ部42、小径等径部43を有する。これら各部31〜33、41〜43を識別するために、外側コイル23の各部31〜33には外側を付けて、外側大径等径部31、外側中間テーパ部32、外側小径等径部33とし、内側コイル24の各部41〜43には内側を付けて、内側大径等径部41、内側中間テーパ部42、内側小径等径部43としている。
外側大径等径部31の外径Do2は、0.330mmである。外側中間テーパ部32の外径は、0.330mmから0.260mmへ徐変縮径する。外側小径等径部33の外径Do1は、0.260mmである。
外側コイル23の全長Loは160mmである。外側大径等径部31の長さLo1は120mmである。外側中間テーパ部32の長さLo2は25mmである。外側小径等径部33の長さLo3は15mmである。
外側大径等径部31の外径Do2と、外側小径等径部33の外径Do1との外径比Do2/Do1は、1.10以上1.50以下であり、第2実施形態では約1.27である。また、下肢血管治療用に用いられているガイドワイヤの最大外径0.4572mm(0.018インチ)の場合を考慮すると、外径比Do2/Do1は、1.10以上1.80以下である。そして、心臓血管治療用と下肢血管治療用との双方を併せて考慮すると、外径比Do2/Do1は、1.10以上1.80以下であり、好ましくは1.15以上1.80以下である。
外側コイル23に生ずるねじりモーメントは、大径等径部31と小径等径部33の外径比Do2/Do1に比例する。そのため、下限値1.10を下回れば手元側から先端側へのねじりモーメントは低くなって狭窄部や完全閉塞病変部の病変組織にガイドワイヤが拘束されて通過させることは困難となる。また、上限値1.80を上回れば、後述する内側コイル24の小径等径部43の外径Di1を小さくするために素線9の直径diをさらに細径化しなければならず、そのように素線9の直径diをさらに細径化すると強度不足を招く。したがって、治療する部位と血管内径と拡径治療に用いる各医療用具の実用寸法を併せて考慮すると、外径比Do2/Do1は、1.10以上1.80以下であり、好ましくは1.15以上1.80以下である。
内側コイル24は、先丸形状の先端接合部15Aの内側から手元側へ少なくとも3mmの範囲に内側疎巻き部24A、手元側に内側密巻き部24Bが設けられる。内側疎巻き部24AのコイルピッチPiは、素線9の直径diの1.5倍から3.5倍である。第2実施形態では、素線9の直径diが0.025mmであり、コイルピッチPiを素線9の直径diの2.0倍としているため、コイルピッチPiは0.050mmとなる。なお、内側コイル24の材質や、少なくとも1本の線材を巻回成形する点等においては、第1実施形態と同様である。
内側大径等径部41の外径Di2は0.185mmである。内側中間テーパ部42の外径は、0.185mmから0.130mmへ徐変縮径する。小径等径部43の外径Di1は、0.130mmである。
内側コイル24の全長Liは50mmである。内側大径等径部41の長さLi1は15mm、内側中間テーパ部42の長さLi2は20mm、内側小径等径部43の長さLi3は15mmである。
内側大径等径部41の外径Di2と、内側小径等径部43の外径Di1との外径比Di2/Di1は1.10以上1.70以下であり、第2実施形態では約1.42である。また、下肢血管治療用に用いられているガイドワイヤの最大外径0.4572mm(0.018インチ)の場合を考慮すると、外径比Di2/Di1は1.10以上2.80以下である。心臓血管治療用と下肢血管治療用との双方を併せて考慮すると、外径比Di2/Di1は1.10以上2.80以下であり、好ましくは1.15以上2.75以下であり、より好ましくは1.25以上2.75以下である。
内側コイル24に生ずるねじりモーメントは、内側大径等径部41と内側小径等径部43の外径比Di2/Di1に比例する。そのため、下限値1.10を下回れば手元側から先端側へのねじりモーメントが低くなって、狭窄部や完全閉塞病変部の病変組織にガイドワイヤが拘束され、通過させることが困難となる。また、上限値2.80を上回れば、高いねじりモーメントの発生により細径の素線9自体のねじり強度が不足して、この高いねじり力に耐え切れずに内側コイル24が蛇行し始めて、先端側への回転伝達性能の低下を招く。したがって、治療する部位と血管内径と拡径治療に用いる各医療用具の実用寸法を併せ考慮すると、外径比Di2/Di1は1.10以上2.80以下であり、好ましくは1.15以上2.75以下であり、より好ましくは1.25以上2.75以下となる。
本実施形態によれば、外側コイル23と内側コイル24の双方の形状を手元側から先端側へ向かって「大径等径部、中間テーパ部、小径等径部」とする概ね同形状とし、大径等径部と小径等径部との外径比を一定範囲とし、また、内側コイルの外径比を外側コイルの外径比よりも大きいこととし、さらに、内側コイルの密巻き部と疎巻き部の長手方向の長さ比を一定範囲とすることにより、先端側への回転伝達性能を飛躍的に向上させることができる。したがって、病変部への分岐血管部での所望の病変部血管への任意選択性の向上、及び、病変部内の通過性を向上させることができる。
第2実施形態では心臓血管治療用とする場合に、内側コイル24の外径比Di2/Di1は約1.42で、外側コイル23の外径比Do2/Do1は約1.27であり、さらに下肢血管治療用を考慮すると、手元側の外側コイル23の大径等径部31の外径Do2が増大(0.014インチから0.018インチ)するのに伴って、内側コイル24の大径等径部41の外径Di2が増大して前記外径比の差はさらに増大する。つまり、内側コイル24の外径比Di2/Di1は、外側コイル23の外径比Do2/Do1よりも高く設定することがさらに好ましい。
この理由を以下に説明する。内側コイル24の後端接合部15Cは、芯線11の第4等径部11Gで接合され、その第4等径部11Gの直径は0.100mm以上0.120mm以下である。そして、外側コイル23の後端接合部15Bは、芯線11の第3等径部11Eで接合され、その第3等径部11Eの直径は0.160mm以上0.190mm以下である。すなわち、外側コイル23と内側コイル24とが接合する芯線11の直径は、内側コイル24のほうが外側コイル23よりも明らかに小さい寸法である。これにより、手元側の太径の芯線11を回転させたとき、外側コイル23のねじりモーメントよりも、内側コイル24のねじりモーメントの方が、外側コイル23と内側コイル24とが接合する芯線11の直径が細いのに比例して低くなる。したがって、この内側コイル24のねじりモーメントの低下分を内側コイル24の外径比を高めることによって補完することにより、最先端側への回転伝達性能をより高めることができる。
内側コイル24の内側密巻き部24Bの長さLiBと内側コイルの全長Liとの長さ比LiB/Liは、第1実施形態では0.86で、第2実施形態では0.94である。内側コイル24の全長Liに対する内側密巻き部24Bの長さLiBの長さ比LiB/Liは、0.70以上0.96以下であり、好ましくは0.75以上0.96以下であり、さらに好ましくは0.80以上0.96以下である。
内側コイル24の全長Liに対する内側密巻き部24Bの長さLiBの長さ比LiB/Liを上記の範囲内にすることにより、手元側の芯線11を回転させたとき、ねじり角は長さ比LiB/Liに比例して小さくなるため、この長さ比LiB/Liを増大させて、手元側のねじり角を小さくさせ、手元側から先端側への回転伝達力を効率よく(内側疎巻き部24Aの長さが長くなることによるねじり角の増大を防いで)先端側へ伝え、回転伝達性能の向上を図ることができる。
先端側への回転伝達性能の更なる向上を図るためには、内側コイル24の内側密巻き部24Bの長さLiBとコイル全長Liに対する長さ比LiB/Liばかりでなく、外側コイル23の外側密巻き部23Bの長さLoBとコイル全長Loに対する長さ比LoB/Loを上記範囲とすることが望ましい。
外側コイル23と内側コイル24に外側疎巻き部23A,内側疎巻き部24Aを容易に形成するためには、複数の素線8,9を用いて円筒に形成するよりも、1本の素線8,9を用いて円筒に形成することが望ましい。複数本の素線を用いて外側疎巻き部23A,内側疎巻き部24Aを形成する場合には、素線巻き方向とは逆方向へ素線を巻き戻して線材間に隙間を空けなければならず、複数本のそれぞれの素線間隙を均一にすることが困難になる。また、ろう材等を用いて芯線と接合する場合に、特に長手方向の中間部で接合する場合には、コイルの中間部で均一な線間隙間にする必要があり、加工が極めて困難になる。これに対して、1本の素線を巻いたコイルの場合には、長手方向へ張力を加えるのみで素線の間隙を任意に設定することができ、しかも端部や中間部などのいずれの場所でも素線の間隙を調節することができる。
外側コイル23と内側コイル24の双方の形状を手元側から先端側へ向かって「大径等径部、中間テーパ部、小径等径部」とする概ね同形状とすることにより、ねじりモーメントは大径等径部と小径等径部の外径比に比例するため、手元側の外径を径大化し、先端側を径小化すれば、その外径比に対応して手元側の芯線の回転による先端側への回転伝達性能を向上させることができる。また、先端側へ向けて外径が徐変縮径するテーパ形状を中間部に設けることにより、病変組織を押し上げて病変部内での通過性を向上させることができる。
内側コイル24の大径等径部41と小径等径部43の外径比は、1.10以上2.80以下で、外側コイル23の大径等径部31と小径等径部33の外径比は、1.10以上1.80以下である。これらの外径比は、治療する部位(心臓血管治療用、または、下肢血管治療用等)と、血管内径と、拡径治療に用いる各医療用具(ガイディングカテーテル、バルーンカテーテル、マイクロカテーテル等)の実用寸法を併せて考慮している。これにより、手元側から先端側へのねじりモーメントが低くならず、狭窄部や完全閉塞病変部を通過させることができる。また、高いねじりモーメントの発生により、特に内側コイル24の細径の素線9自体のねじり強度が不足して、この高いねじりモーメントに耐え切れずにコイルが蛇行し始めて、先端側への回転伝達性能の低下を招くことがない。
内側コイル24の大径等径部41と小径等径部43の外径比は、1.15以上2.80以下で、外側コイル23の大径等径部31と小径等径部33の外径比は、1.10以上1.80以下とし、内側コイル24の外径比を外側コイル23の外径比よりも大きくした。これらの外径比は、治療する部位(心臓血管治療用、または、下肢血管治療用等)と、血管内径と、拡径治療に用いる各医療用具(ガイディングカテーテル、バルーンカテーテル、マイクロカテーテル等)の実用寸法を併せ考慮している。これにより、内側コイル24の後端接合部の芯線11の直径は、外側コイル23の後端接合部の芯線11の直径よりも細いため、手元側の芯線11を回転させたとき、細径の芯線11と接合された内側コイル24のねじりモーメントは、太径の芯線11と接合された外側コイル23のねじりモーメントよりも接合部の芯線11の縮径分に応じて低くなる。そのため、この内側コイル24のねじりモーメントの低下分を内側コイル24の外径比を高めることによって補完し、最先端部への回転伝達性能をより高めることができる。
内側コイル24は、少なくとも大径等径部41と中間テーパ部42が内側密巻き部24Bで、小径等径部43は少なくとも先端に内側疎巻き部24Aを設け、内側コイル24の長手方向の全長Liに対する内側密巻き部24Bの長手方向の長さLiBの比を、0.70以上0.96以下とした。これらの比は、先端側への回転伝達性能の向上と最先端部での「へ」の字形の易屈曲性と塑性変形性能を併せて考慮したものである。これにより、手元側の芯線を回転させたとき、疎巻き部の増大により手元側のねじり角は増大してしまい、このねじり角の増大による先端側の応答性と回転伝達性能の低下を招くことがない。また、最先端部の易屈曲性と塑性変形性能の困難性を招くことがない。
第1実施形態と同様に、外側コイル23と内側コイル24の素線8,9の巻き方向を同一とすることにより、手元側の芯線11を外側コイル23と内側コイル24の素線8,9の巻き方向と同一方向へ回転させると、外側コイル23と内側コイル24が締まり、外径が共に径小化して狭窄病変内等で前方へ推し進める。これとは逆に、手元側の芯線11を素線8,9の巻き方向とは逆方向へ回転させると、外側コイル23と内側コイル24が緩み、外径が共に径大化して狭窄病変内等で病変組織を押し広げる。この外側コイル23と内側コイル24とが同時に径小化と径大化を交互に繰り返すことにより、狭窄病変内や完全閉塞病変内であっても、通過性をより飛躍的に向上させることができる。
内側コイル24の先端の内側疎巻き部24Aと外側コイル23の外側疎巻き部23Aとを、芯線11方向で少なくとも同一位置に設けることにより、先端の柔軟性の確保と「へ」の字形の易屈曲性と塑性変形性能の向上効果が得られる。また、内側コイル24の内側疎巻き部24Aと外側コイル23の外側疎巻き部23Aのコイルピッチを異ならせることにより、素線8の間隙への噛み込み現象の防止効果が得られる。また、外側コイル23の外側疎巻き部23Aの素線8の間隙toを素線8の直径よりも小さくすることにより、「パラレルワイヤ法」の手技時におけるガイドワイヤ同士の噛み合い現象の防止効果が得られる。
なお、後端接合部15Cは、外径が0.120mmから0.06mmで先端側へ向けて徐変縮径する第3テーパ部11Fに設けても良い。この場合、内側コイル14,24は、先端接合部15Aと、第3テーパ部11Fに設けられた後端接合部15Cとによって芯線11と接合される。
外側疎巻き部13A,23Aの長さLoAや外側密巻き部13B,23Bの長さLoBは適宜変更して良い。例えば、外側密巻き部13B,23Bの長さLoBは、外側コイル23の全長Loの2/3以上としても良い。外側疎巻き部23Aは、大径等径部31、中間テーパ部32まで延長しても良く、この場合には長さLoAは40mm以下が好ましい。
内側疎巻き部14A,24Aは、外側疎巻き部13A,23Aと少なくとも芯線方向で同一位置に設けられていればよい。したがって、内側疎巻き部14A,24A、外側疎巻き部13A,23Aの長手方向の長さは適宜変更してもよい。また、外側疎巻き部13AのコイルピッチPo、内側疎巻き部14AのコイルピッチPiは、先端側へ向かって徐変拡大した構成としてもよい。
第2テーパ部11D、第3等径部11E、第3テーパ部11Fに代えて、第2等径部11Cの先端側の端部から第4等径部11Gの手元側の端部に向けて外径が徐変縮径する第4テーパ部を設けても良い。この場合、外側コイル13,23は、後端接合部15Bが設けられた第4テーパ部と、先端接合部15Aとによって芯線11と接合される。また、内側コイル14,24は、後端接合部15Cが設けられた第4テーパ部と、先端接合部15Aとによって芯線11と接合される。
上記各実施形態では、外側疎巻き部13A,23Aは、白金線、または白金とニッケルの合金線、タングステン線等の放射線不透過性の素線8Aを用い、外側密巻き部13B,23Bは、ステンレス鋼製等の放射線透過性の素線8Bを用いたが、外側疎巻き部13A,23Aと外側密巻き部13B,23Bとは、白金線、または白金とニッケルの合金線、タングステン線等の放射線不透過性の素線8A,8Bを用いても良い。
10、20 医療用ガイドワイヤ
11 芯線
13、23 外側コイル
14、24 内側コイル
23A 外側疎巻き部
23B 外側密巻き部
24A 内側疎巻き部
24B 内側密巻き部
15A 先端接合部
16 ふっ素樹脂被膜
17 親水性樹脂被膜

Claims (4)

  1. 手元側は太径であり、先端側は先端へ向かって徐変縮径する芯線と、
    少なくとも1本の素線を螺旋状に巻いて形成され、前記芯線の先端部の外周で、先端が前記芯線の先端に、後端が前記芯線の先端部に接合される内側コイルと、
    少なくとも1本の素線を螺旋状に巻いて、前記内側コイルよりも前記芯線方向に長く形成され、前記芯線に前記内側コイルを取り付けた状態で、先端が前記芯線の先端に、後端が前記芯線の先端部に接合される外側コイルと、
    前記内側コイルの先端側に形成され、コイルピッチが疎になる内側疎巻き部と、
    前記芯線に前記内側コイル及び外側コイルを取り付けた状態で、前記内側疎巻き部の外周に位置する前記外側コイルに形成され、コイルピッチが疎であり、かつ前記内側疎巻き部のコイルピッチと異なる外側疎巻き部と
    を備え
    前記内側コイルと前記外側コイルは、手元側から先端側へ向かって大径等径部、中間テーパ部、小径等径部を有し、
    前記各疎巻き部は、各小径等径部の先端部に設けられ、
    前記内側コイルの小径等径部の外径をDi1、大径等径部の外径をDi2、前記外側コイルの小径等径部の外径をDo1、大径等径部の外径をDo2としたときに、
    前記内側コイルの外径比(Di2/Di1)が1.15以上2.80以下であり、
    前記外側コイルの外径比(Do2/Do1)が1.10以上1.80以下であり、
    前記内側コイルの外径比(Di2/Di1)が、前記外側コイルの外径比(Do2/Do1)よりも大きい{(Di2/Di1)>(Do2/Do1)}
    ことを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
  2. 前記内側コイルと前記外側コイルは、各素線の巻き方向を同一としたことを特徴とする請求項1記載の医療用ガイドワイヤ。
  3. 前記内側疎巻き部は、コイルピッチが線直径の2.00倍以上3.50倍以下であり、
    前記外側疎巻き部は、コイルピッチが線直径の1.20倍以上1.90倍以下であることを特徴とする請求項1または2記載の医療用ガイドワイヤ。
  4. 前記内側コイルは、少なくとも前記大径等径部と前記中間テーパ部が前記素線を密着させた密巻き部であり、
    前記内側コイルの全長をLi、前記密巻き部の長さをLiBとしたときに、長さ比(LiB/Li)が、0.70以上0.96以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の医療用ガイドワイヤ。
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