JP5440964B1 - サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブ - Google Patents

サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】金属支持本体から分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体が、絶縁層から剥離されることを防止できるサスペンション用基板を提供する。
【解決手段】本発明によるサスペンション用基板1の金属支持層11は、金属支持層本体11aと、金属支持層本体11aに分離溝11cを介して分離された金属支持層分離体11bと、を有している。配線層12の一の配線13は、金属支持層分離体11bに一方の導電接続部31を介して接続された第1配線部21と、当該金属支持層分離体11bに他方の導電接続部32を介して接続された第2配線部25と、を有している。第1配線部21および第2配線部25は、配線本体部分22、26と、分離溝11cを跨ぐ配線ブリッジ部分23、27と、をそれぞれ含んでいる。少なくとも一方の配線ブリッジ部分は、全体として、配線本体部分22、26の幅より広い幅を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブに係り、とりわけ、金属支持層本体から分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体が、絶縁層から剥離されることを防止できるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブに関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダ(以下、単にヘッドスライダと記す)が実装されたサスペンション用基板を備えている。このようなサスペンション用基板は、ヘッドスライダが実装されるヘッド領域から、外部接続基板(FPC基板、フレキシブルプリント基板)が接合されるテール領域に延びるように形成されており、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層と、を備えている。各配線に電気信号を伝送することにより、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りが行われるようになっている。
ところで、互いに隣接する一対の配線間において、一方の配線に電気信号として電流が流れることにより、他方の配線に混信が生じる場合がある。このことに対処するために、これらの一対の配線を立体交差させているサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、一方の配線の下方領域において、金属支持層本体から分離され、独立した島状の金属支持層分離体(導電域)が設けられ、この金属支持層分離体に、他方の配線のヘッド領域から延びるヘッド側配線部と、テール領域から延びるテール側配線部とが、ビアを介して接続されている。このような金属支持層分離体を用いることにより、一の配線が他の配線を迂回して立体交差し、混信を防止している。また、金属支持層分離体を用いて配線を迂回させることにより、サスペンション用基板の積層数が増大することを防止している。
特開2006−4599号公報
しかしながら、上述のように、ヘッド側配線部とテール側配線部とが接続される金属支持層分離体は、金属支持層本体から分離されているため、絶縁層によって支持されるように形成されている。このことにより、金属支持層分離体は、十分な支持を得ることができない。また、絶縁層のうち分離溝に対応する部分は、金属支持層を構成する部材が無いことから、当該部分の強度は低下する。このため、金属支持層分離体に積層方向に力が加えられた場合(例えば、製造時に搬送ローラによって上下から過度に押圧された場合、配線検査時に電気検査プローブが押し付けられた場合など)、絶縁層が撓み、撓んだ絶縁層から金属支持層分離体が剥離しやすいという問題がある。また、金属支持層分離体から配線側に向かって応力が加えられた場合には、絶縁層が変形しやすいという問題もある。なお、これらの問題は、絶縁層に保護層が積層されている場合であっても、懸念される問題となり得る。
また、金属支持層分離体は、配線の一部として電流を流すための部材であることから、通常、金属支持層分離体のサイズは縮小され、その平面面積は小さくなっている。このことにより、金属支持層分離体と絶縁層とが接する面積が小さくなり、金属支持層分離体と絶縁層との接合力を十分に確保することが困難になっている。このことによっても、金属支持層分離体が絶縁層から剥離されやすくなっている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、金属支持本体から分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体が、絶縁層から剥離されることを防止できるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブを提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、前記第1配線部および前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ配線ブリッジ部分と、をそれぞれ含み、前記第1配線部および前記第2配線部のうちの少なくとも一方の前記配線ブリッジ部分は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述した第1の解決手段において、前記第1配線部および前記第2配線部の前記配線ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
本発明は、第2の解決手段として、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、前記第1配線部および前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ第1配線ブリッジ部分と、前記第1配線ブリッジ部分に接続され、当該第1配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐ第2配線ブリッジ部分と、をそれぞれ含むことを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述した第2の解決手段において、前記第1配線ブリッジ部分と当該第1配線ブリッジ部分に対応する前記第2配線ブリッジ部分は、一直線上に配置されている、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分のうちの少なくとも一方は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第1配線部および前記第2配線部のうちの少なくとも一方は、前記第1配線ブリッジ部分に接続され、前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐ第3配線ブリッジ部分を更に含む、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第3配線ブリッジ部分は、直線状に形成されている、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第3配線ブリッジ部分は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
また、上述した第2の解決手段において、前記第3配線ブリッジ部分は、当該第3配線ブリッジ部分に対応する前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分に対して他方の前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分の側とは反対側の領域において、当該対応する前記第1配線ブリッジ部分から当該対応する前記第2配線ブリッジ部分に向かって前記分離溝に沿って延びている、ことが好ましい。
本発明は、第3の解決手段として、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、前記第1配線部および前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ配線ブリッジ部分と、をそれぞれ含み、前記絶縁層の前記配線層側の面に、前記配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐと共に前記配線ブリッジ部分とは分離して島状に形成された分離ブリッジ部分が設けられていることを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述した第3の解決手段において、前記分離ブリッジ部分は、複数設けられている、ことが好ましい。
また、上述した第3の解決手段において、複数の前記分離ブリッジ部分のうち一の前記分離ブリッジ部分は、前記第1配線部の前記配線ブリッジ部分と一直線上に配置されている、ことが好ましい。
また、上述した第3の解決手段において、複数の前記分離ブリッジ部分のうち他の一の前記分離ブリッジ部分は、前記第2配線部の前記配線ブリッジ部分と一直線上に配置されている、ことが好ましい。
また、上述した第3の解決手段において、前記配線ブリッジ部分および前記分離ブリッジ部分のうちの少なくとも一方は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
また、上述した第3の解決手段において、前記配線ブリッジ部分および前記分離ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有している、ことが好ましい。
本発明は、ロードビームと、前記ロードビームに取り付けられた上述した前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンションを提供する。
本発明は、上述した前記サスペンションと、前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンションを提供する。
本発明は、上述した前記ヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブを提供する。
本発明によれば、金属支持本体から分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体が、絶縁層から剥離されることを防止できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板の一例を示す平面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるブリッジ部分を示す平面図であって、図1のA部詳細図である。 図3は、図2の背面図である。 図4(a)は、図2のB−B線断面図であり、図4(b)は、図2のC−C線断面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す平面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図である。 図8(a)は、図4(a)の変形例であり、図8(b)は、図4(b)の変形例である。 図9(a)は、図4(a)の他の変形例であり、図9(b)は、図4(b)の他の変形例である。 図10は、本発明の第2の実施の形態におけるブリッジ部分を示す平面図である。 図11は、図10のD−D線断面図である。 図12は、図10の変形例を示す平面図である。 図13は、図10の他の変形例を示す平面図である。 図14は、図10の他の変形例を示す平面図である。 図15は、本発明の第3の実施の形態におけるブリッジ部分を示す平面図である。 図16は、図15の変形例を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
図1乃至図8を用いて、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブについて説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1に示すように、サスペンション用基板1は、後述するヘッドスライダ52(図6参照)が実装されるヘッド領域2と、外部接続基板(FPC基板71、フレキシブルプリント基板、図6参照)に接続されるテール領域3と、を有しており、ヘッド領域2からテール領域3に延びるように形成されている。ヘッド領域2には、ヘッドスライダ52に接続される複数のヘッド端子(図示せず)が設けられ、テール領域3には、FPC基板71に接続される複数のテール端子(外部接続端子、図示せず)が設けられている。ヘッド端子とテール端子とは、後述する複数の配線を介して接続されている。
サスペンション用基板1は、図1乃至図4に示すように、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層11と、絶縁層10の他方の面に設けられた複数(例えば、4つ)の配線13〜16を有する配線層12と、を備えている。絶縁層10上には、配線層12を覆う保護層17が設けられている。すなわち、金属支持層11、絶縁層10、配線層12および保護層17が、この順に積層されている。なお、図1乃至図3においては、図面を明瞭にするために、保護層17は省略している。また、図示しないが、絶縁層10と配線層12との間に、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)からなり、約300nm厚さを有するシード層が介在されていることが好ましい。この場合、絶縁層10と配線層12との密着性を向上させることができる。
図1に示すように、4つの配線のうち2つの配線が、互いに隣接する一対の書込用配線13、14を構成し、他の2つの配線が、互いに隣接する一対の読取用配線15、16を構成している。本実施の形態においては、一対の書込用配線13、14が立体交差する例について説明する。
一対の書込用配線は、第1書込用配線13と第2書込用配線14とからなっている。このうち第1書込用配線13は、ヘッド端子に接続されたヘッド側配線部(第1配線部)21と、テール端子に接続されたテール側配線部(第2配線部)25と、を有している。これらのヘッド側配線部21とテール側配線部25は、後述する金属支持層分離体11bを介して電気的に接続されている。
図2乃至図4に示すように、金属支持層11は、金属支持層本体11aと、金属支持層本体11aに分離溝11cを介して分離された金属支持層分離体11bと、を有している。すなわち、金属支持層分離体11bは、金属支持層本体11aから独立して島状に形成されている。このことにより、金属支持層分離体11bは、金属支持層本体11aに対して電気的に絶縁されている。なお、分離溝11cの幅は、30μm以上とすることが好ましい。このことにより、金属支持層本体11aに対する所望の絶縁性能を確保することができる。
絶縁層10には、絶縁層10を貫通する第1導電接続部31および第2導電接続部32からなる一対の導電接続部(ビア)が設けられている。これらの導電接続部31、32によって、第1書込用配線13のヘッド側配線部21およびテール側配線部25は、金属支持層分離体11bにそれぞれ接続されている。すなわち、ヘッド側配線部21は、第1導電接続部31を介して金属支持層分離体11bに接続され、テール側配線部25は、第2導電接続部32を介して金属支持層分離体11bに接続されている。
一方、第2書込用配線14は、第1導電接続部31と第2導電接続部32との間を通り、ヘッド領域2からテール領域3に向かって延びている。
このようにして、金属支持層本体11aから分離された金属支持層分離体11bを用いて、ヘッド側配線部21とテール側配線部25とを有する第1書込用配線13が第2書込用配線14を迂回している。このことにより、一対の書込用配線13、14が立体交差し、一対の書込用配線13、14の配置が入れ替わっている。すなわち、第1書込用配線13のテール側配線部25は、第2書込用配線14に対してヘッド側配線部21の側とは反対側に配置される。この場合、一対の書込用配線13、14に接続されるテール端子の配置を入れ換えることができる。
図2および図3に示すように、ヘッド側配線部21は、ヘッド側配線本体部分(配線本体部分)22と、ヘッド側配線本体部分22と第1導電接続部31とを接続し、分離溝11cを跨ぐヘッド側配線ブリッジ部分(配線ブリッジ部分)23と、を含んでいる。同様に、テール側配線部25は、テール側配線本体部分(配線本体部分)26と、テール側配線本体部分26と第2導電接続部32とを接続し、分離溝11cを跨ぐテール側配線ブリッジ部分(配線ブリッジ部分)27と、を含んでいる。ヘッド側配線ブリッジ部分23およびテール側配線ブリッジ部分27は、いずれも、直線状に形成されている。
ヘッド側配線ブリッジ部分23は、全体として、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有している。ここで、ヘッド側配線ブリッジ部分23は、金属支持層本体11aから分離溝11cを越えて金属支持層分離体11bに掛け渡された部分であって、金属支持層本体11aのうち分離溝11cに近接した部分から、分離溝11cを越えて、金属支持層分離体11bのうち分離溝11cに近接した部分に延びるように形成された部分であり、当該部分の全体が、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有している。言い換えると、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有する幅広の部分が、金属支持層本体11aのうち分離溝11cに近接した部分から、分離溝11cを越えて、金属支持層分離体11bのうち分離溝11cに近接した部分に延びている。すなわち、幅広の部分が、分離溝11cを跨ぎ、ヘッド側配線ブリッジ部分23を形成している。
テール側配線ブリッジ部分27は、ヘッド側配線ブリッジ部分23と同様に、全体として、テール側配線本体部分26の幅より広い幅を有している。ここで、テール側配線ブリッジ部分27は、金属支持層本体11aから分離溝11cを越えて金属支持層分離体11bに掛け渡された部分であって、金属支持層本体11aのうち分離溝11cに近接した部分から、分離溝11cを越えて、金属支持層分離体11bのうち分離溝11cに近接した部分に延びるように形成された部分であり、当該部分の全体が、テール側配線ブリッジ部分27の幅より広い幅を有している。言い換えると、テール側配線本体部分26の幅より広い幅を有する幅広の部分が、金属支持層本体11aのうち分離溝11cに近接した部分から、分離溝11cを越えて、金属支持層分離体11bのうち分離溝11cに近接した部分に延びている。すなわち、幅広の部分が、分離溝11cを跨ぎ、テール側配線ブリッジ部分27を形成している。
また、ヘッド側配線部21は、第1導電接続部31に接続されたヘッド側接続端子24を更に含んでいる。このヘッド側接続端子24は、ヘッド側配線ブリッジ部分23と第1導電接続部31とを接続している。第1導電接続部31は、ヘッド側接続端子24に貫通して設けられている。ヘッド側接続端子24および第1導電接続部31は、いずれも平面視で円形状に形成されており、ヘッド側接続端子24は、第1導電接続部31の直径よりも大きい直径を有している。上述したヘッド側配線ブリッジ部分23は、このヘッド側接続端子24の直径に等しい幅を有している。このことにより、図2および図3においては、ヘッド側接続端子24の外周縁のうち半分の部分が、ヘッド側配線ブリッジ部分23に接続されているため、当該外周縁の半分の部分は示されていない。
同様に、テール側配線部25は、第2導電接続部32に接続されたテール側接続端子28を更に含んでいる。このテール側接続端子28は、テール側配線ブリッジ部分27と第2導電接続部32とを接続している。第2導電接続部32は、テール側接続端子28に貫通して設けられている。テール側接続端子28および第2導電接続部32は、いずれも平面視で円形状に形成されており、テール側接続端子28は、第2導電接続部32の直径よりも大きい直径を有している。上述したテール側配線ブリッジ部分27は、このテール側接続端子28の直径に等しい幅を有している。このことにより、図2および図3においては、テール側接続端子28の外周縁のうち半分の部分が、テール側配線ブリッジ部分27に接続されているため、当該外周縁の半分の部分は示されていない。
図4(a)、(b)に示すように、第1導電接続部31は、絶縁層10を貫通すると共に、ヘッド側接続端子24および保護層17を貫通している。同様に、第2導電接続部32は、絶縁層10を貫通すると共に、テール側接続端子28および保護層17を貫通している。すなわち、絶縁層10に、絶縁層貫通孔33が設けられ、ヘッド側接続端子24およびテール側接続端子28に配線層貫通孔34が設けられ、更に、保護層17に保護層貫通孔35が設けられている。そして、絶縁層貫通孔33、配線層貫通孔34および保護層貫通孔35に、第1導電接続部31および第2導電接続部32がそれぞれ形成されている。第1導電接続部31および第2導電接続部32の上面(金属支持層11の側とは反対側の面)は、外方に露出されている。なお、絶縁層貫通孔33、配線層貫通孔34および保護層貫通孔35は、いずれも平面視で円形状に形成されており、保護層貫通孔35の直径は、配線層貫通孔34の直径よりも大きくなっている。また、導電接続部31、32の上面は、保護層17の上面と略同一平面上に位置している。
次に、各構成部材について詳細に述べる。
絶縁層10の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、ポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、絶縁層10の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、絶縁層10の厚さは、5μm〜30μm、とりわけ8μm〜10μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層11と各配線13〜16との間の絶縁性能を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
各配線13〜16は、電気信号を伝送するための導体として構成されており、各配線13〜16の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも、純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。ここで、各配線13〜16の厚さは、例えば1μm〜18μm、とりわけ9μm〜12μmであることが好ましい。このことにより、各配線13〜16の伝送特性を確保するとともに、サスペンション用基板1全体として適度な柔軟性を確保することができる。なお、ヘッド端子およびテール端子は、各配線13〜16と同一の材料、同一の厚さで形成されている。
金属支持層11の材料としては、所望の導電性、弾力性、および強度を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅、またはその他の銅合金を用いることができ、ステンレスを用いることが好適である。金属支持層11の厚さは、10μm〜30μm、とりわけ15μm〜20μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層11の導電性、剛性、および弾力性を確保することができる。
保護層17の材料としては、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることが好適である。なお、保護層17の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。保護層17の配線13〜16上の厚さは、2μm〜30μm、とりわけ2〜6μmであることが好ましい。
各導電接続部31、32の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、ニッケルまたは銅が挙げられ、このうちニッケルを用いることが好適である。このことにより、各導電接続部31、32の露出された上面が容易に腐食することを防止し、当該上面に導通検査器(プローブ)の先端を押し付けた場合においても、導電接続部31、32の上面が変形することを防止することができる。
次に、図5により、本実施の形態におけるサスペンション41について説明する。図5に示すサスペンション41は、ロードビーム42と、ロードビーム42に取り付けられた上述したサスペンション用基板1と、を備えている。このうちロードビーム42は、サスペンション用基板1の後述するヘッドスライダ52(図6参照)が実装される面とは反対側の面に設けられ、ヘッドスライダ52をディスク63(図7参照)に対して保持するためのものである。
次に、図6により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンション51について説明する。図6に示すヘッド付サスペンション51は、上述したサスペンション41と、サスペンション用基板1のヘッド領域2に実装されたヘッドスライダ52と、を備えている。
次に、図7により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ61について説明する。図7に示すハードディスクドライブ61は、ケース62と、このケース62に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク63と、このディスク63を回転させるスピンドルモータ64と、ディスク63に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられ、ディスク63に対してデータの書き込みおよび読み取りを行うヘッドスライダ52を含むヘッド付サスペンション51と、を有している。このうちヘッド付サスペンション51は、ケース62に対して移動自在に取り付けられており、ケース62にはヘッド付サスペンション51のヘッドスライダ52をディスク63上に沿って移動させるボイスコイルモータ65が取り付けられている。また、ヘッド付サスペンション51は、ボイスコイルモータ65にアーム66を介して取り付けられると共に、ハードディスクドライブ61を制御する制御部(図示せず)に接続されたFPC基板71(図6参照)に接続されている。このようにして、電気信号が、サスペンション用基板1とFPC基板71を介して、制御部とヘッドスライダ52との間で伝送されるようになっている。
次に、本実施の形態によるサスペンション用基板1をサブトラクティブ法により製造する場合について説明する。
まず、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層11と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層12と、を有する積層体(図示せず)を準備する。続いて、配線層12が、所望の形状にエッチングされて、上述した書込用配線13、14を含む配線13〜16、ヘッド端子およびテール端子が形成される。また、この際、第1書込用配線13のヘッド側接続端子24およびテール側接続端子28に、配線層貫通孔34がそれぞれ形成される。次に、絶縁層10上に、各配線13〜16を覆う保護層17が形成される。この際、保護層17は所望の形状に形成されて、保護層貫通孔35が形成される。続いて、絶縁層10が所望の形状にエッチングされて、絶縁層貫通孔33が形成される。次に、絶縁層貫通孔33、配線層貫通孔34および保護層貫通孔35にニッケルめっきが施されて、第1導電接続部31および第2導電接続部32が形成される。その後、金属支持層11がエッチングされて外形加工され、金属支持層本体11aと、金属支持層本体11aに分離溝11cを介して分離された金属支持層分離体11bとが形成される。このようにして、本実施の形態におけるサスペンション用基板1が得られる。
上述のようにして得られたサスペンション用基板1の下面に、ロードビーム42が溶接により取り付けられて、図5に示すサスペンション41が得られる。このサスペンション41のヘッド領域2に、ヘッドスライダ52が実装されて図6に示すヘッド付サスペンション51が得られる。この場合、ヘッドスライダ52のスライダパッド(図示せず)がヘッド端子に接続される。さらに、このヘッド付サスペンション51がハードディスクドライブ61のアーム66に取り付けられ、当該アーム66がケース62に取り付けられて、図7に示すハードディスクドライブ61が得られる。
図7に示すハードディスクドライブ61においてデータの書き込みおよび読み取りを行う際、ボイスコイルモータ65によりヘッド付サスペンション41のヘッドスライダ52がディスク63上に沿って移動し、スピンドルモータ64により回転しているディスク63に所望のフライングハイトを保って近接する。このことにより、ヘッドスライダ52とディスク63との間で、データの受け渡しが行われる。この間、サスペンション用基板1とFPC基板71を介して、FPC基板71に接続されている制御部(図示せず)とヘッドスライダ52との間で電気信号が伝送される。このような電気信号は、サスペンション用基板1においては、各配線13〜16によってヘッド端子とテール端子との間で伝送される。この際、第1書込用配線13においては、テール端子から伝送される電気信号は、テール側配線部25から、第2導電接続部32、金属支持層分離体11b、第1導電接続部31およびヘッド側配線部21を通ってヘッド端子に伝送される。このことにより、一対の書込用配線13、14に接続されるテール端子の配置を入れ換えることができる。
このように本実施の形態によれば、全体としてヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有するヘッド側配線ブリッジ部分23と、全体としてテール側配線本体部分26の幅より広い幅を有するテール側配線ブリッジ部分27とが、分離溝11cを跨いでいる。このことにより、絶縁層10のうち分離溝11c上の部分を補強することができる。このため、金属支持層分離体11bに積層方向(図4(a)、(b)に示す上下方向)に力が加えられた場合(例えば、製造時に搬送ローラによって上下から押圧される場合、配線検査時に電気検査プローブが押し付けられた場合など)に、絶縁層10が撓むことを防止できる。この結果、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止でき、信頼性を向上させることができる。すなわち、金属支持層本体11aから分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体11bが、絶縁層10から剥離されることを防止できる。とりわけ、本実施の形態によれば、分離溝11cを跨ぐ幅が広いヘッド側配線ブリッジ部分23が第1導電接続部31に接続され、分離溝11cを跨ぐ幅が広いテール側配線ブリッジ部分27が第2導電接続部32に接続されている。このことにより、第1導電接続部31および第2導電接続部32に近接した分離溝11cの領域を補強することができ、絶縁層10の撓みを効果的に防止することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびテール側配線ブリッジ部分27のいずれもが、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびテール側配線ブリッジ部分27の一方だけが、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有するようにしてもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。
また、上述した本実施の形態においては、第1書込用配線13が第2書込用配線14を迂回して一対の書込用配線13、14が立体交差する例について説明した。しかしながら、第2書込用配線14が第1書込用配線13を迂回してもよく、あるいは、一対の読取用配線15、16のうちの一方の読取用配線が他方の読取用配線を迂回して、一対の読取用配線15、16が立体交差するようにしてもよい。また、ヘッドスライダ52の位置精度を向上させるためのピエゾ素子(図示せず)などのアクチュエータ素子に電源を供給するアクチュエータ用電源配線、ヘッドスライダ52の接地をとるためのグランド用配線、フライングハイト等を検出するためのセンサーに接続されるセンサー用配線等がある場合には、このような配線が、書込用配線または読取用配線を迂回するようにしても良い。このことにより、アクチュエータ用電源配線、グランド用配線、センサー用配線等の配線を、書込用配線と読取用配線との間に配置することができ、書込用配線と読取用配線との間で誘導によって引き起こされ得る混信を防止することができる。
また、上述した本実施の形態においては、分離溝11c上のうちブリッジ部分23、27を含む配線13、14が存在しない領域において、絶縁層10に保護層17が積層されている例を示した。しかしながら、このことに限られることはなく、当該領域において、絶縁層10に保護層17が積層されていなくても良い。この場合には、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層効果的に防止でき、信頼性を向上させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、導電接続部31、32の上面が、保護層17の上面と略同一平面上に位置している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、図8(a)、(b)に示すように、導電接続部31、32は、保護層17の上面より上方に突出していても良い。
さらに、上述した本実施の形態においては、サスペンション用基板1がサブトラクティブ法により製造される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、サスペンション用基板1はアディティブ法により製造することもできる。この場合のサスペンション用基板1の導電接続部31、32の断面構造は、例えば図9(a)、(b)に示すような構造とすることができる。図9(a)、(b)に示す形態においては、第1導電接続部31は、ヘッド側接続端子24と同一材料で一体に形成され、第2導電接続部32は、テール側接続端子28と同一材料で一体に形成されている。また、導電接続部31、32の上面は、保護層17により覆われている。
サスペンション用基板1をアディティブ法により製造する場合、まず、金属支持層11上に、絶縁層貫通孔33を含む所望の形状の絶縁層10が形成される。続いて、絶縁層10上に、銅めっきが施されて、配線13〜16を含む配線層12が形成される。この際、絶縁層貫通孔33に導電接続部31、32が形成される。次に、絶縁層10上に保護層17が形成される。その後、金属支持層11が外形加工されて、サスペンション用基板1が得られる。
(第2の実施の形態)
次に、図10および図11により、本発明の第2の実施の形態におけるサスペンション用基板について説明する。
図10および図11に示す第2の実施の形態においては、第1配線部と第2配線部とが、互いに接続された第1配線ブリッジ部分と第2配線ブリッジ部分とを含んでいる点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図10および図11において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10および図11に示すように、ヘッド側配線部(第1配線部)21は、ヘッド側配線本体部分(配線本体部分)22と、ヘッド側配線本体部分22と第1導電接続部31とを接続し、分離溝11cを跨ぐ第1ヘッド側配線ブリッジ部分(第1配線ブリッジ部分)81と、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81に接続され、当該第1ヘッド側配線ブリッジ部分81とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐ第2ヘッド側配線ブリッジ部分(第2配線ブリッジ部分)82と、を含んでいる。このうち第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、ヘッド側接続端子24を介して第1ヘッド側配線ブリッジ部分81に接続されている。
本実施の形態においては、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、一直線上に配置されている。より具体的には、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82が、いずれも、直線状に形成され、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81の長手方向軸線と第2ヘッド側配線ブリッジ部分82の長手方向軸線とが、一直線上に配置されている。ここで、一直線とは、厳密な意味での一直線に限られることはなく、一直線とみなすことができる程度の製造誤差等を含む意味として用いている。また、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、いずれも、図2および図3に示すヘッド側配線ブリッジ部分23と同様に、全体として、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有している。
また、テール側配線部(第2配線部)25は、テール側配線本体部分(配線本体部分)26と、テール側配線本体部分26と第2導電接続部32とを接続し、分離溝11cを跨ぐ第1テール側配線ブリッジ部分(第1配線ブリッジ部分)91と、第1テール側配線ブリッジ部分91に接続され、当該第1テール側配線ブリッジ部分91とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐ第2テール側配線ブリッジ部分(第2配線ブリッジ部分)92と、を含んでいる。このうち第2テール側配線ブリッジ部分92は、テール側接続端子28を介して第1テール側配線ブリッジ部分91に接続されている。
本実施の形態においては、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92は、一直線上に配置されている。より具体的には、第2テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92が、いずれも、直線状に形成され、第1テール側配線ブリッジ部分91の長手方向軸線と第2テール側配線ブリッジ部分92の長手方向軸線とが、一直線上に配置されている。また、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92は、いずれも、図2および図3に示すテール側配線ブリッジ部分27と同様に、全体として、テール側配線本体部分26の幅より広い幅を有している。
このように本実施の形態によれば、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。また、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。このことにより、絶縁層10のうち分離溝11c上の部分を補強することができる。このため、金属支持層分離体11bに積層方向に力が加えられた場合に、絶縁層10が撓むことを防止できる。この結果、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止でき、信頼性を向上させることができる。すなわち、金属支持層本体11aから分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体11bが、絶縁層10から剥離されることを防止できる。とりわけ、本実施の形態によれば、分離溝11cを跨ぐ第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82が第1導電接続部31に接続され、分離溝11cを跨ぐ第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92が第2導電接続部32に接続されている。このことにより、第1導電接続部31および第2導電接続部に近接した分離溝11cの領域を補強することができ、絶縁層10の撓みを効果的に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82が一直線上に配置され、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92が一直線上に配置されている。このことにより、絶縁層10が撓むことを効果的に防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層防止できる。
さらに、本実施の形態によれば、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、いずれも、全体として、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有し、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92は、いずれも、全体として、テール側配線本体部分26の幅より広い幅を有している。このことにより、絶縁層10が撓むことをより一層防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層防止できる。
なお、上述した本実施の形態においては、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82が一直線上に配置され、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92が一直線上に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、一直線上に配置されていなくてもよい。例えば、後述する図12に示す第3ヘッド側配線ブリッジ部分83のように、第2ヘッド側配線ブリッジ部分82は、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81に対して垂直に配置してもよく、あるいは傾斜して配置してもよい。同様に、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92は、一直線上に配置されていなくてもよい。例えば、後述する図12に示す第3テール側配線ブリッジ部分93のように、第2テール側配線ブリッジ部分92は、第1テール側配線ブリッジ部分91に対して垂直に配置してもよく、あるいは傾斜して配置してもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。
また、上述した本実施の形態においては、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82並びに第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92のいずれもが、全体として、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82並びに第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92のうちの少なくとも一つが、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有していてもよい。あるいは、これらのブリッジ部分81、82、91、92のいずれもが、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有していなくてもよい。すなわち、ブリッジ部分81、82、91、92の幅は、任意である。この場合、例えば、後述する図12に示す第2ヘッド側配線ブリッジ部分82および第2テール側配線ブリッジ部分92のように、ブリッジ部分81、82、91、92のいずれもが、対応する配線本体部分22、26の幅と略同一の幅を有するようにしてもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。
また、上述した本実施の形態において、図12および図13に示すように、第3ブリッジ部分83、93を追加的に設けるようにしてもよい。
すなわち、図12および図13に示す形態においては、ヘッド側配線部21は、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81に接続され、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐ第3ヘッド側配線ブリッジ部分83を更に含んでいる。また、テール側配線部25は、第1テール側配線ブリッジ部分91に接続され、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐ第3テール側配線ブリッジ部分93を更に含んでいる。
このうち、図12に示す形態においては、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、直線状に形成されており、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に対して垂直に形成されている。また、この第3テール側配線ブリッジ部分93は、直線状に形成されており、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92に対して垂直に形成されている。
図12に示す形態によれば、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81、第2ヘッド側配線ブリッジ部分82および第3ヘッド側配線ブリッジ部分83が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨ぎ、第1テール側配線ブリッジ部分91、第2テール側配線ブリッジ部分92および第3テール側配線ブリッジ部分93が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。このことにより、絶縁層10が撓むことをより一層防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層防止できる。
図12に示す形態において、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81は、全体として、ヘッド側配線本体部分22の幅より広い幅を有し、第2ヘッド側配線ブリッジ部分82および第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、全体として、ヘッド側配線本体部分22の幅と略同一の幅を有している例を示している。しかしながら、このことに限られることはなく、これら各ヘッド側ブリッジ部分81、82、83の幅および各テール側ブリッジ部分91、92、93の幅はそれぞれ任意である。
また、図12に示す形態において、ヘッド側配線部21が第3ヘッド側配線ブリッジ部分83を含むと共に、テール側配線部25が第3テール側配線ブリッジ部分93を含んでいる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側配線部21およびテール側配線部25のうちの一方だけが、第3配線ブリッジ部分を含むようにしてもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。さらには、ヘッド側配線部21が複数の第3ヘッド側配線ブリッジ部分83を含んでいてもよく、テール側配線部25が複数の第3テール側配線ブリッジ部分93を含んでいてもよい。
図13に示す形態においては、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に対して第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92の側とは反対側の領域において、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81から第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に向かって分離溝11cに沿って延びている。これらのブリッジ部分81、82、83は一体に形成されている。ここでは、金属支持層分離体11bが、平面視で長円状に形成されていることから、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、平面視で半円状に形成されている。
同様に、第3テール側配線ブリッジ部分93は、対応する第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92から、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82の側とは反対側の領域において、第1テール側配線ブリッジ部分91から第2テール側配線ブリッジ部分92に向かって分離溝11cに沿って延びている。これらのブリッジ部分91、92、93は一体に形成されている。第3テール側配線ブリッジ部分93は、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83と同様に、平面視で半円状に形成されている。
図13に示す形態によれば、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に対してテール側ブリッジ部分91、92の側とは反対側の分離溝11cの領域を覆うことができる。また、第3テール側配線ブリッジ部分93は、第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92に対してヘッド側ブリッジ部分81、82の側とは反対側の分離溝11cの領域を覆うことができる。このことにより、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83および第3テール側配線ブリッジ部分93により跨がれる分離溝11cの領域を増大させることができる。このため、絶縁層10が撓むことをより一層防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層防止できる。
なお、図13に示す形態においては、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83および第3テール側配線ブリッジ部分93が、平面視で半円状に形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、対応する第1ヘッド側配線ブリッジ部分81および第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に対して第1テール側配線ブリッジ部分91および第2テール側配線ブリッジ部分92の側とは反対側の領域において、第1ヘッド側配線ブリッジ部分81から第2ヘッド側配線ブリッジ部分82に向かって分離溝11cに沿って延びていれば、平面視で任意の形状とすることができる。例えば、金属支持層分離体11bが平面視で矩形状に形成されている場合には、第3ヘッド側配線ブリッジ部分83は、平面視で矩形状に形成されていてもよい。第3テール側配線ブリッジ部分93についても同様である。また、図13に示す形態においては、導通検査器(プローブ)を接続するために十分な領域を確保することができる。
また、上述した本実施の形態においては、第2書込用配線14が、第1導電接続部31と第2導電接続部32との間を通っている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、上述した本実施の形態は、図14に示すようなインターリーブ配線構造にも適用することができる。図14に示す形態においては、第1書込用配線13は、ヘッド側配線部101と、ヘッド側配線部101から分岐された2つのテール側配線部102と、を有している。また、第2書込用配線14は、ヘッド側配線部111と、ヘッド側配線部111から分岐された2つのテール側配線部112と、を有している。第1書込用配線13の2つのテール側配線部102と、第2書込用配線14の2つのテール側配線部112とが、交互に配置されている。
より具体的には、図14に示すように、第1書込用配線13の一方のテール側配線部102は、上述した本実施の形態におけるテール側配線部25と同様に第2導電接続部32に接続され、他方のテール側配線部102は、第2ヘッド側配線ブリッジ部分82を介して第1導電接続部31に接続されている。また、絶縁層10の配線層12の側の面において、第2書込用配線14のヘッド側配線部111に、2つのテール側配線部112が分岐して接続されている。そして、第2書込用配線14の一方のテール側配線部112が、第1書込用配線13の2つのテール側配線部102の間に配置されると共に、第1書込用配線13の一方のテール側配線部102が、第2書込用配線14の2つのテール側配線部112の間に配置されている。このようにして、第1書込用配線13の2つのテール側配線部102と、第2書込用配線14の2つのテール側配線部112とが、交互に配置されて、インターリーブ配線構造が形成されている。このようなインターリーブ配線構造により、第1書込用配線13と第2書込用配線14との間のキャパシタンス(線間容量)を増大して、各書込用配線13、14のインピーダンスを低減することができ、電気特性を向上させることができる。なお、図示しないが、書込用配線13、14の分岐部は、テール領域3の側にも設けられている。
図14に示す形態においても、上述した本実施の形態と同様に、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。すなわち、本発明をインターリーブ配線構造にも適用して、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。なお、一対の書込用配線13、14のインターリーブ配線構造だけではなく、一対の読取用配線15、16をインターリーブ配線構造とする場合にも、本発明を適用することができる。また、インターリーブ配線構造に適用することができる形態は、図14に示す形態に限られることはなく、他の図に示す形態を同様に適用することが可能である。
(第3の実施の形態)
次に、図15により、本発明の第3の実施の形態におけるサスペンション用基板について説明する。
図15に示す第3の実施の形態においては、配線ブリッジ部分とは分離して島状に形成された分離ブリッジ部分が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図15において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、絶縁層10の配線層12の側の面に、ヘッド側配線部21に対応する位置に、ヘッド側分離ブリッジ部分(分離ブリッジ部分)84が設けられている。このヘッド側分離ブリッジ部分84は、ヘッド側配線ブリッジ部分23とは異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。また、ヘッド側分離ブリッジ部分84は、ヘッド側配線部21のヘッド側配線ブリッジ部分23とは分離して島状に形成されている。さらに、ヘッド側分離ブリッジ部分84は、直線状に形成され、ヘッド側配線ブリッジ部分23と一直線上に配置されている。より具体的には、ヘッド側配線ブリッジ部分23の長手方向軸線とヘッド側分離ブリッジ部分84の長手方向軸線とが、一直線上に配置されている。なお、本実施の形態においては、ヘッド側分離ブリッジ部分84は、対応するヘッド側配線本体部分22の幅と略同一の幅を有している。また、このようなヘッド側分離ブリッジ部分84は、ヘッド側配線ブリッジ部分23と同一の材料、同一の厚さで形成されており、配線層12を構成している。
同様に、絶縁層10の配線層12の側の面に、テール側配線部25に対応する位置に、第2テール側分離ブリッジ部分(分離ブリッジ部分)94が設けられている。このテール側分離ブリッジ部分94は、テール側配線ブリッジ部分27とは異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。また、テール側分離ブリッジ部分94は、テール側配線部25のテール側配線ブリッジ部分27とは分離して島状に形成されている。さらに、テール側分離ブリッジ部分94は、直線状に形成され、テール側配線ブリッジ部分27と一直線上に配置されている。より具体的には、テール側配線ブリッジ部分27の長手方向軸線とテール側分離ブリッジ部分94の長手方向軸線とが、一直線上に配置されている。なお、本実施の形態においては、テール側分離ブリッジ部分94は、対応するテール側配線本体部分26の幅と略同一の幅を有している。また、このようなテール側分離ブリッジ部分94は、テール側配線ブリッジ部分27と同一の材料、同一の厚さで形成されており、配線層12を構成している。
このように本実施の形態によれば、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびヘッド側分離ブリッジ部分84が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。また、テール側配線ブリッジ部分27およびテール側分離ブリッジ部分94が、互いに異なる位置で分離溝11cを跨いでいる。このことにより、絶縁層10のうち分離溝11c上の部分を補強することができる。このため、金属支持層分離体11bに積層方向に力が加えられた場合に、絶縁層10が撓むことを防止できる。この結果、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止でき、信頼性を向上させることができる。すなわち、金属支持層本体11aから分離され、一の配線が他の配線を迂回するために用いられる金属支持層分離体11bが、絶縁層10から剥離されることを防止できる。とりわけ、本実施の形態によれば、分離溝11cを跨ぐヘッド側配線ブリッジ部分23が第1導電接続部31に接続されると共にヘッド側分離ブリッジ部分84が第1導電接続部31に近接し、分離溝11cを跨ぐテール側配線ブリッジ部分27が第2導電接続部32に接続されると共にテール側分離ブリッジ部分94が第2導電接続部に近接している。このことにより、第1導電接続部31および第2導電接続部32に近接した領域を効果的に補強することができ、絶縁層10の撓みを効果的に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ヘッド側配線ブリッジ部分23とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐヘッド側分離ブリッジ部分84は、ヘッド側配線ブリッジ部分23とは分離されて島状に形成されている。また、テール側配線ブリッジ部分27とは異なる位置で分離溝11cを跨ぐテール側分離ブリッジ部分94は、テール側配線ブリッジ部分27とは分離されて島状に形成されている。このことにより、配線13を流れる電流が導電接続部31、32を越えて分離ブリッジ部分84、94で反射して戻ってくるという反射波が発生することを防止できる。このような反射波は、配線13を流れる電流の周波数が高周波の場合に発生しやすいが、この場合においても、このような反射波が発生することを防止できる。このため、電気信号が減衰することを防止でき、電気的信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびヘッド側分離ブリッジ部分84が一直線上に配置され、テール側配線ブリッジ部分27およびテール側分離ブリッジ部分94が一直線上に配置されている。このことにより、絶縁層10が撓むことを効果的に防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることをより一層防止できる。
なお、上述した本実施の形態においては、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびヘッド側分離ブリッジ部分84が一直線上に配置され、テール側配線ブリッジ部分27およびテール側分離ブリッジ部分94が一直線上に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびヘッド側分離ブリッジ部分84は、一直線上に配置されていなくてもよい。例えば、図12に示す第3ヘッド側配線ブリッジ部分83のように、ヘッド側分離ブリッジ部分84は、ヘッド側配線ブリッジ部分23に対して垂直に配置してもよく、あるいは傾斜して配置してもよい。同様に、テール側配線ブリッジ部分27およびテール側分離ブリッジ部分94は、一直線上に配置されていなくてもよい。例えば、図12に示す第3テール側配線ブリッジ部分93のように、テール側分離ブリッジ部分94は、テール側配線ブリッジ部分27に対して垂直に配置してもよく、あるいは傾斜して配置してもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。
また、上述した本実施の形態においては、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびテール側配線ブリッジ部分27が、全体として、対応する配線本体部分22、26の幅より広い幅を有し、ヘッド側分離ブリッジ部分84およびテール側分離ブリッジ部分94が、対応する配線本体部分22、26の幅と略同一の幅を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側配線ブリッジ部分23およびヘッド側分離ブリッジ部分84並びにテール側配線ブリッジ部分27およびテール側分離ブリッジ部分94のうちの少なくとも一つが、配線本体部分22、26の幅より広い幅を有していてもよい。あるいは、これらのブリッジ部分81、82、91、92のいずれもが、配線本体部分22、26の幅と略同一の幅を有していてもよい。すなわち、ブリッジ部分81、84、91、94の幅は、任意である。
さらに、上述した本実施の形態においては、絶縁層10の配線層12の側の面に、2つの分離ブリッジ部分(ヘッド側分離ブリッジ部分84およびテール側分離ブリッジ部分94)が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側分離ブリッジ部分84およびテール側分離ブリッジ部分94の一方だけが、設けられていてもよい。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。あるいは、分離ブリッジ部分84、94は、3つ以上設けられていてもよい。
例えば、図16に示すように、絶縁層10の配線層12の側の面に、4つの分離ブリッジ部分84、94が設けられていてもよい。ここでは、ヘッド側配線ブリッジ部分23に対応して設けられた2つのヘッド側分離ブリッジ部分84のうち一方のヘッド側分離ブリッジ部分84が、ヘッド側配線ブリッジ部分23と一直線上に配置され、他方のヘッド側分離ブリッジ部分84が、ヘッド側配線ブリッジ部分23に対して垂直に配置されている。同様に、テール側配線ブリッジ部分27に対応して設けられた2つのテール側分離ブリッジ部分94のうち一方のテール側分離ブリッジ部分94が、テール側配線ブリッジ部分27と一直線上に配置され、他方のテール側分離ブリッジ部分94が、テール側配線ブリッジ部分27に対して垂直に配置されている。この場合においても、絶縁層10が撓むことを防止し、金属支持層分離体11bが絶縁層10から剥離されることを防止できる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、複数の実施の形態を部分的に組み合わせることも可能である。
1 サスペンション用基板
10 絶縁層
11 金属支持層
11a 金属支持層本体
11b 金属支持層分離体
11c 分離溝
12 配線層
13 第1書込用配線
14 第2書込用配線
21 ヘッド側配線部
22 ヘッド側配線本体部分
23 ヘッド側配線ブリッジ部分
25 テール側配線部
26 テール側配線本体部分
27 テール側配線ブリッジ部分
31 第1導電接続部
32 第2導電接続部
41 サスペンション
42 ロードビーム
51 ヘッド付サスペンション
52 ヘッドスライダ
61 ハードディスクドライブ
81 第1ヘッド側配線ブリッジ部分
82 第2ヘッド側配線ブリッジ部分
83 第3ヘッド側配線ブリッジ部分
84 ヘッド側分離ブリッジ部分
91 第1テール側配線ブリッジ部分
92 第2テール側配線ブリッジ部分
93 第3テール側配線ブリッジ部分
94 テール側分離ブリッジ部分

Claims (21)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、
    前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、
    前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、
    前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、
    複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、
    前記第1配線部および前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ配線ブリッジ部分と、をそれぞれ含み、
    前記第1配線部および前記第2配線部のうちの少なくとも一方の前記配線ブリッジ部分は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とするサスペンション用基板。
  2. 前記第1配線部および前記第2配線部の前記配線ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
  3. 前記配線本体部分の幅より広い幅を有する前記配線ブリッジ部分を含む前記第1配線部および前記第2配線部のうちの少なくとも一方が、当該配線ブリッジ部分の幅で、当該配線ブリッジ部分から当該配線ブリッジ部分に対応する前記導電接続部まで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション用基板。
  4. 絶縁層と、
    前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、
    前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、
    前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、
    前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、
    複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、
    前記第1配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ第1配線ブリッジ部分と、前記第1配線ブリッジ部分に接続され、当該第1配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐ第2配線ブリッジ部分と、を含み、
    前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ第1配線ブリッジ部分と、前記第1配線ブリッジ部分に接続され、当該第1配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐ第2配線ブリッジ部分と、を含むことを特徴とするサスペンション用基板。
  5. 前記第1配線ブリッジ部分と当該第1配線ブリッジ部分に対応する前記第2配線ブリッジ部分は、一直線上に配置されていることを特徴とする請求項に記載のサスペンション用基板。
  6. 前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分のうちの少なくとも一方は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項またはに記載のサスペンション用基板。
  7. 前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  8. 前記第1配線部および前記第2配線部のうちの少なくとも一方は、前記第1配線ブリッジ部分に接続され、前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐ第3配線ブリッジ部分を更に含むことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  9. 前記第3配線ブリッジ部分は、直線状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のサスペンション用基板。
  10. 前記第3配線ブリッジ部分は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項に記載のサスペンション用基板。
  11. 前記第3配線ブリッジ部分は、当該第3配線ブリッジ部分に対応する前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分に対して他方の前記第1配線ブリッジ部分および前記第2配線ブリッジ部分の側とは反対側の領域において、当該対応する前記第1配線ブリッジ部分から当該対応する前記第2配線ブリッジ部分に向かって前記分離溝に沿って延びていることを特徴とする請求項に記載のサスペンション用基板。
  12. 前記第1配線部の第2配線ブリッジ部分および前記第2配線部の第2配線ブリッジ部分うちの少なくとも一方は、配線端を形成していることを特徴とする請求項4乃至11のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  13. 絶縁層と、
    前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、
    前記絶縁層の他方の面に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、
    前記金属支持層は、金属支持層本体と、金属支持層本体に分離溝を介して分離された金属支持層分離体と、を有し、
    前記絶縁層に、当該絶縁層を貫通する一対の導電接続部が設けられ、
    複数の前記配線のうちの一の前記配線は、前記金属支持層分離体に一方の前記導電接続部を介して接続された第1配線部と、当該金属支持層分離体に他方の前記導電接続部を介して接続された第2配線部と、を有し、
    前記第1配線部および前記第2配線部は、配線本体部分と、前記配線本体部分と当該配線本体部分に対応する前記導電接続部とを接続し、前記分離溝を跨ぐ配線ブリッジ部分と、をそれぞれ含み、
    複数の前記配線のうちの他の一の前記配線が、一対の前記導電接続部の間を通り、
    前記絶縁層の前記配線層側の面に、前記配線ブリッジ部分とは異なる位置で前記分離溝を跨ぐと共に前記配線ブリッジ部分および前記他の一の配線とは分離して島状に形成された分離ブリッジ部分が設けられていることを特徴とするサスペンション用基板。
  14. 前記分離ブリッジ部分は、複数設けられていることを特徴とする請求項13に記載のサスペンション用基板。
  15. 複数の前記分離ブリッジ部分のうち一の前記分離ブリッジ部分は、前記第1配線部の前記配線ブリッジ部分と一直線上に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のサスペンション用基板。
  16. 複数の前記分離ブリッジ部分のうち他の一の前記分離ブリッジ部分は、前記第2配線部の前記配線ブリッジ部分と一直線上に配置されていることを特徴とする請求項15に記載のサスペンション用基板。
  17. 前記配線ブリッジ部分および前記分離ブリッジ部分のうちの少なくとも一方は、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項13乃至16のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  18. 前記配線ブリッジ部分および前記分離ブリッジ部分は、いずれも、全体として、前記配線本体部分の幅より広い幅を有していることを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  19. ロードビームと、
    前記ロードビームに取り付けられた請求項1乃至18のいずれかに記載の前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンション。
  20. 請求項19に記載の前記サスペンションと、
    前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンション。
  21. 請求項20に記載の前記ヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
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