JP5434949B2 - 乾燥装置、この乾燥装置を備えた記録装置、及び挟持体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を加熱して乾燥させる乾燥装置及びこれを備えた記録装置に関するものであり、より詳細には、加熱により生じた蒸気を逃がすことが可能な乾燥装置及び記録装置に関する。
特許文献1には、加熱ローラ51及び加圧ローラ52(2つの挟持体)を備えた乾燥装置が記載されている。この乾燥装置は、加熱ローラ51及び加圧ローラ52が媒体を挟持しつつ加熱することで、媒体に付着した液体を蒸発させて媒体を乾燥させる。この乾燥装置において、加圧ローラ52(一方の挟持体)は、PFAチューブ(撥液性のフィルム)を有しており、当該PFAチューブが媒体に接触する。
特開2004−130615号公報
上記乾燥装置において、媒体が2つの挟持体により挟持される際には、一方の挟持体における撥液性のフィルムが媒体に接触する。そのため、媒体と一方の挟持体とが接触する領域には、媒体から生じた蒸気が留まる。当該領域に蒸気が留まると、媒体を乾燥させるのに時間がかかるという問題が生じ得る。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、媒体を迅速に乾燥させることができる乾燥装置を提供することである。
請求項1に記載の乾燥装置は、2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、前記フィルムには、複数の貫通孔と、前記弾性部材に向かって突出する複数の凸部とが形成されており、前記凸部は、前記弾性部材を内部に向けて押し込むように、前記貫通孔の周囲の全周にわたって連続的に形成されている。
弾性部材を覆うフィルムに複数の貫通孔が形成されているため、2つの挟持体により挟持された媒体から生じた蒸気は、貫通孔を介して通気性を有する弾性部材に逃げることができる。その結果、媒体を迅速に乾燥させることができる。
また、弾性部材に向かって突出する凸部が貫通孔の周囲に形成されているため、貫通孔の周囲に位置する弾性部材は凸部によって弾性変形して押し込まれた状態となり、弾性部材が貫通孔を介して外部に露出するのを抑制できる。そのため、媒体がフィルムに接触する際に、媒体が弾性部材に接触するのを抑制できる。よって、媒体に付着している付着物が弾性部材に付着して弾性部材が汚れるのを抑制できる。
請求項2に記載の乾燥装置において、前記一方の挟持体は、外周部が前記弾性部材によって覆われると共に内部が中空の筒状部材を有し、前記筒状部材には、前記外周部と前記内部とを繋ぐ通気孔が形成されている。
筒状部材には、外周部と内部とを繋ぐ通気孔が形成されているため、媒体から生じた蒸気は、貫通孔、弾性部材、及び通気孔を介して筒状部材の内部に逃げることができる。そのため、蒸気が筒状部材の内部を通して逃げることが容易になるので、媒体を一層迅速に乾燥させることができる。
請求項3に記載の乾燥装置において、前記内部を負圧にすることにより、前記通気孔を介して空気を吸引する吸引手段をさらに備える。
吸引手段により、通気孔を介して、媒体と一方の挟持体とが接触する領域から蒸気を吸引することができるため、より多量の蒸気を筒状部材の内部を通して逃がすことができ、媒体をより一層迅速に乾燥させることができる。
請求項に記載の乾燥装置2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、前記フィルムには、複数の貫通孔が形成されており、前記弾性部材には、前記貫通孔と対向する位置に凹部が形成されている。
弾性部材を覆うフィルムに複数の貫通孔が形成されているため、2つの挟持体により挟持された媒体から生じた蒸気は、貫通孔を介して通気性を有する弾性部材に逃げることができる。その結果、媒体を迅速に乾燥させることができる。
また、弾性部材には、貫通孔と対向する位置に凹部が形成されているため、弾性部材が貫通孔を介して外部に露出するのを抑制できる。そのため、媒体がフィルムに接触する際に、媒体が弾性部材に接触するのを抑制できる。よって、媒体に付着している付着物が弾性部材に付着して弾性部材が汚れるのを抑制できる。
請求項に記載の乾燥装置において、前記複数の貫通孔は、千鳥状に配置されている。
複数の貫通孔を千鳥状に配置することにより、複数の貫通孔を密に形成することができるため、媒体を一層迅速に乾燥させることができる。
請求項の乾燥装置2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、前記フィルムには、複数の貫通孔が形成されており、前記加熱部は、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ所定の搬送方向に媒体を搬送し、前記一方の挟持体は、前記搬送方向と直交する直交方向に延出しており、前記弾性部材における、前記2つの挟持体により記録媒体が挟持される挟持領域よりも前記直交方向端側の非挟持領域は、前記フィルムにより覆われずに露出している。
弾性部材を覆うフィルムに複数の貫通孔が形成されているため、2つの挟持体により挟持された媒体から生じた蒸気は、貫通孔を介して通気性を有する弾性部材に逃げることができる。その結果、媒体を迅速に乾燥させることができる。
また、2つの挟持体により記録媒体が挟持される挟持領域よりも直交方向端側の非挟持領域は、フィルムに覆われずに露出しているため、貫通孔を介して弾性部材に至った蒸気が弾性部材の非挟持領域から弾性部材の外部に逃げることができる。よって、媒体を一層迅速に乾燥させることができる。
請求項に記載の乾燥装置において、前記フィルムは、前記2つの挟持体により挟持される媒体と接触する媒体接触領域を有し、前記媒体接触領域は、前記直交方向中央の中央領域と、前記直交方向において前記中央領域よりも端側の端領域とを有し、前記フィルムの前記中央領域には、前記フィルムの前記端領域よりも密に複数の前記貫通孔が形成されている。
フィルムの中央領域には、フィルムの端領域よりも、媒体から生じた蒸気が溜まりやすい。なぜなら、弾性部材の非挟持領域は、フィルムにより覆われずに露出されているため、フィルムの端領域において媒体から生じた蒸気は、貫通孔を介して弾性部材に至り、弾性部材の当該端領域から弾性部材の外部に逃げることができるからである。そこで、フィルムの中央領域に、フィルムの端領域よりも密に貫通孔が形成されることで、フィルムの中央領域において蒸気が貫通孔を介して逃げることが容易になる。よって、媒体を迅速に乾燥させることができる。さらに、フィルムの端領域には、フィルムの中央領域よりも疎に貫通孔が形成されているため、フィルムの端領域において、弾性部材が貫通孔を介して外部に露出するのをフィルムの中央領域と比較して抑制できる。よって、媒体に付着している付着物が弾性部材に付着して弾性部材が汚れるのを抑制できる。
請求項に記載の記録装置は、液体を吐出する吐出面が形成され、媒体に画像を記録する記録ヘッドと、請求項1〜のいずれか一項に記載された乾燥装置とを備え、前記加熱部は、前記記録ヘッドにより画像が記録された媒体を加熱する。
記録ヘッドから吐出された液体により画像が記録された媒体を、乾燥装置において迅速に乾燥することができる。
請求項に記載の記録装置において、前記一方の挟持体は、媒体における前記記録ヘッドにより画像が記録された記録面に接触する。
一方の挟持体が、媒体における記録面に接触するため、記録面に付着した液体から生じた蒸気が、貫通孔を介して逃げることが容易になる。よって、媒体をより一層迅速に乾燥させることができる。
請求項1に記載の記録装置において、前記2つの挟持体は、前記直交方向に延出するローラ対であり、前記加熱部は、前記2つの挟持体の回転によって媒体を挟持しつつ所定の搬送方向に媒体を搬送する。
ローラ対である2つの挟持体の回転によって、媒体を搬送するため、媒体を搬送しながら迅速に乾燥させることができる。
請求項1に記載の挟持体の製造方法は、2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含む乾燥装置に用いられる挟持体の製造方法であって、前記フィルムに、複数の貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、前記貫通孔形成工程において、前記フィルムにおける前記弾性部材に対向しない側の面から、前記弾性部材に対向する側の面に向かって、針状部材を突き刺すことにより、前記弾性部材を内部に向けて押し込むために前記弾性部材に向かって突出する凸部を前記フィルムの各貫通孔の周囲の全周にわたって連続的に形成する。
フィルムに針状部材を突き刺すことによって、フィルムを塑性変形させてフィルムに貫通孔を形成しつつ、貫通孔の周囲に凸部を形成することができ、簡単な工程により挟持体を製造することができる。また、貫通孔形成工程により弾性部材を覆うフィルムに複数の貫通孔が形成されるため、2つの挟持体により挟持された媒体から生じた蒸気が貫通孔を介して通気性を有する弾性部材に逃げる挟持体を製造することができる。そのため、媒体と一方の挟持体とが接触する領域に蒸気が留まるのを抑制できる。その結果、媒体を一層迅速に乾燥させることができる。さらに、貫通孔形成工程により弾性部材に向かって突出する凸部が貫通孔の周囲に形成されるため、貫通孔に対向する位置にある弾性部材は凸部によって弾性変形して押し込まれた状態となり、弾性部材が貫通孔を介して外部に露出することが抑制される挟持体を製造することができる。そのため、媒体がフィルムに接触する際に、媒体が弾性部材に接触することを抑制できる。よって、媒体に付着している付着物が弾性部材に付着して弾性部材が汚れるのを抑制できる。
請求項1に記載の挟持体の製造方法において、前記貫通孔形成工程の前に、前記弾性部材の周囲を前記フィルムによって覆う被覆工程をさらに備えた。
貫通孔形成工程の前に被覆工程を実行することにより、貫通孔形成工程においてフィルムに針状部材を突き刺す際に、針状部材によりフィルムに貫通孔が形成されるとともに弾性部材が押し込まれるので、弾性部材が貫通孔を介して外部に露出することが抑制される挟持体を製造することができる。そのため、媒体がフィルムに接触する際に、媒体が弾性部材に接触することを抑制できる。よって、媒体に付着している付着物が弾性部材に付着して弾性部材が汚れるのを抑制できる。
本発明の乾燥装置及びこれを備えた記録装置によれば、媒体を迅速に乾燥させることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る加熱部の概略側面図である。 図2におけるA−A線に従う断面図であり、本発明の第1実施形態に係る第1挟持体及び第2挟持体により用紙が挟持されている状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る第2挟持体の拡大部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係る第2挟持体の拡大部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの制御系統を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る第2挟持体の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る第2挟持体の製造方法における貫通孔形成工程を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る第2挟持体の製造方法における貫通孔形成工程の詳細な処理について時間経過とともに説明した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る加熱部の断面図であり、第1挟持体及び第2挟持体により用紙が挟持されている状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る第2挟持体の拡大部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る第2挟持体の拡大部分平面図である。 本発明の第3実施形態に係る加熱部の断面図であり、第1挟持体及び第2挟持体により用紙が挟持されている状態を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
<インクジェットプリンタ1の構成>
インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、直方体形状の筐体3を有している。筐体3の上部には、排紙トレイ5が設けられている。筐体3は、給紙ユニット7と、記録部9と、搬送部11と、加熱部13と、排紙部15と、カートリッジユニット17とを有している。また、筐体3内には、これらの動作を制御する制御部100が備えられている。筐体3内には、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が設けられている。搬送部11は、給紙ユニット7から記録部9を経由して加熱部13に、用紙Pを搬送する。加熱部13は、搬送部11から排紙部15に用紙Pを搬送すると共に、用紙Pを挟持しつつ加熱する。排紙部15は、加熱部13から排紙トレイ5に、用紙Pを搬送する。以下、各構成について説明する。
<給紙ユニット7>
給紙ユニット7は、給紙カセット19と、給紙ローラ21とを有している。給紙ユニット7は、搬送部11に向けて用紙Pを送り出す。
給紙カセット19は、筐体3の下部に配置され、上面が開放された箱状の部材である。給紙カセット19には、各種サイズの用紙Pが積載可能である。給紙ローラ21は、給紙カセット19の上方に設けられている。給紙ローラ21は、給紙モータ23(図6参照)に連結されており、給紙モータ23の駆動により回転する。給紙ローラ21は、給紙カセット19内に収容された最も上方にある用紙Pと接触しながら回転することで、当該用紙Pをガイド29に向けて送り出す。
<記録部9>
記録部9は、4つの記録ヘッド25と、各記録ヘッド25に対向して用紙Pを支持するプラテン27とを有する。
4つの記録ヘッド25は、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインクIKをそれぞれ吐出する。各記録ヘッド25は、主走査方向Dに長尺な略直方体形状を有している。すなわち、このインクジェットプリンタ1は、ライン式プリンタである。各記録ヘッド25の底面には、複数の吐出口(不図示)が設けられた吐出面26が形成されている。各吐出面26は、主走査方向Dに関して、用紙Pよりも若干長く形成されており、用紙Pの全面に画像を記録することが可能となっている。各記録ヘッド25は、各色のインクIKを収容する後述のインクカートリッジ28から供給されたインクIKを、複数の吐出口から吐出する。記録ヘッド25に形成された吐出面26からインクIKが吐出されることにより、記録ヘッド25に対向する用紙Pに画像が記録される。ここで、用紙Pが記録ヘッド25と対向する際に、用紙Pにおける記録ヘッド25と対向している側の面を記録面と称する。
なお、本実施形態において、副走査方向Eとは、用紙Pの搬送方向Cと平行な方向であり、主走査方向Dとは副走査方向Eに直交する方向であって水平面に沿った方向である。搬送方向Cとは、用紙Pが用紙搬送経路に沿って搬送されるときの用紙Pの搬送方向である。
ここで、記録ヘッド25が吐出するインクIKは、水溶性のインクである。水溶性のインクは、加熱すると水分が蒸発する。つまり、記録ヘッド25により画像が記録された用紙Pが、後述の加熱部13により加熱されると、用紙Pに付着したインク中の水分が蒸発するため、用紙Pの乾燥が促進される。
プラテン27は、各記録ヘッド25の吐出面26と対向するように、各記録ヘッド25の下方に設けられ、主走査方向D及び副走査方向Eに亘って延設されている。プラテン27は、記録途中の用紙Pを、プラテン27の上面で概ね水平に支持する。プラテン27の上面は、各記録ヘッド25の吐出面26から離隔しており、用紙Pはプラテン27の上面と各記録ヘッド25の吐出面26との間を搬送される。
<搬送部11>
搬送部11は、用紙Pをガイドするガイド29、31と、用紙Pを搬送する搬送ローラ対33、35と、用紙Pを検知する用紙センサ37とを有している。搬送部11は、給紙ユニット7から記録部9を経由して加熱部13に、用紙Pを搬送する。
ガイド29は、搬送方向Cにおいて、給紙ユニット7よりも下流側かつ記録部9よりも上流側に設けられている。ガイド29は、用紙Pが給紙ユニット7から記録部9に向かうように、用紙Pをガイドする。ガイド31は、搬送方向Cにおいて、記録部9よりも下流側かつ加熱部13よりも上流側に設けられている。ガイド31は、用紙Pが記録部9から加熱部13に向かうように、用紙Pをガイドする。
搬送ローラ対33は、搬送方向Cにおいて、ガイド29の途中、すなわち、給紙ユニット7よりも下流側かつ記録部9よりも上流側に設けられている。搬送ローラ対33のうちの一方のローラは、駆動ローラであり、他方のローラは従動ローラである。搬送ローラ対33のうちの駆動ローラは、搬送モータ39(図6参照)に連結されており、搬送モータ39の駆動により回転する。搬送ローラ対33のうちの従動ローラは、駆動ローラに圧接され、駆動ローラに従動して回転する。搬送ローラ対33は、駆動ローラの回転により、給紙ユニット7によって給紙された用紙Pを挟持して、記録部9に向けて搬送する。
搬送ローラ対35は、搬送方向Cにおいて、ガイド31の途中、すなわち、記録部9よりも下流側かつ加熱部13よりも上流側に設けられている。搬送ローラ対35は、搬送ローラ対33と同様に、駆動ローラと従動ローラとからなり、駆動ローラは搬送モータ39に連結されている。図1に示すように、搬送ローラ対35は、従動ローラが用紙Pの記録面と対向するように配置されている。従動ローラは拍車ローラにより構成されているため、用紙Pに記録された画像の乱れが抑制される。搬送ローラ対35は、駆動ローラの回転により、記録部9を通過した用紙Pを挟持して、加熱部13に向けて搬送する。
用紙センサ37は、搬送方向Cにおいて、ガイド29の途中であって、搬送ローラ対33よりも下流側かつ記録部9よりも上流側に設けられている。用紙センサ37は、ガイド29にガイドされつつ搬送される用紙Pを検知する。
<加熱部13>
加熱部13は、第1挟持体41と、第2挟持体43とを有している。図2に示すように、第1挟持体41及び第2挟持体43は、それぞれ主走査方向Dに延出しており、回転可能なローラである。第1挟持体41及び第2挟持体43は、互いに対向するように配置されている。加熱部13は、第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pを挟持しつつ用紙Pを加熱する。また、加熱部13は、第1挟持体41及び第2挟持体により用紙Pを挟持しつつ、搬送部11によって搬送された用紙Pを搬送方向Cに搬送する。
図1に示すように、第1挟持体41は、用紙Pにおける記録面とは反対側の面と対向するように配置されている。つまり、第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されるとき、第1挟持体41は用紙Pにおける記録面とは反対側の面と接触する。一方、第2挟持体43は、用紙Pにおける記録面と対向するように配置されている。つまり、第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されるとき、第2挟持体43は、用紙Pにおける記録面と接触する。
第1挟持体41及び第2挟持体43が用紙Pを挟持しているときに、第1挟持体41及び第2挟持体43と用紙Pが接触する領域を挟持領域RG1と称する。挟持領域RG1は、第1挟持体41及び第2挟持体43における領域であって、第1挟持体41及び第2挟持体43が互いに対向することにより、用紙Pと接触する領域である。図2、及び図3に示すように、挟持領域RG1は、主走査方向D及び副走査方向Eに延出する領域である。第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されるとき、挟持領域RG1において、用紙Pは第1挟持体41及び第2挟持体43に接触する。図2に示すように、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さ及び位置は、搬送される用紙Pの主走査方向Dの長さ及び位置に対応する。具体的には、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さ及び位置は、搬送される用紙Pの主走査方向Dの長さ及び位置と同じである。なお、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さ及び位置は、インクジェットプリンタ1が搬送可能な最大サイズの用紙Pの主走査方向Dの長さ及び位置に対応する。なお、主走査方向Dにおいて、挟持領域RG1よりも外側の領域は、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体43に接触しない、非挟持領域RG2である。非挟持領域は、主走査方向Dにおいて、第1挟持体41及び第2挟持体43における挟持領域RG1よりも外側の領域である。挟持領域RG1の副走査方向Eの長さ及び位置に関しては、後述する。
第1挟持体41及び第2挟持体43が、本発明の2つの挟持体の一例である。さらに、第2挟持体43が、本発明の2つの挟持体のうちの一方の挟持体の一例である。
第1挟持体41は、図3に示すように、円筒部材45とヒータ47とを有している。円筒部材45は、内部が中空に形成された金属製の部材であり、図2に示すように、主走査方向Dに延出している。円筒部材45の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。円筒部材45の主走査方向Dの長さは挟持領域RG1よりも長いので、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持されるとき、円筒部材45は、用紙Pの幅全域に接触する。図3に示すように、円筒部材45の中空の内部には、ヒータ47が設けられている。制御部100の制御によりヒータ47が加熱されると、ヒータ47の熱により円筒部材45が加熱される。また、円筒部材45は、搬送モータ39(図6参照)に連結されており、搬送モータ39の駆動により回転する。
第2挟持体43は、筒状部材51と、通気性を有する弾性部材53と、撥液性を有するフィルム55と、吸引ファン57(図2参照)とを有している。
筒状部材51は、内部69が中空に形成される円筒形状の金属製の部材である。図2に示すように、筒状部材51は、主走査方向Dに延出しており、筒状部材51の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。図3に示すように、筒状部材51には、筒状部材51の外周部71と内部69とを繋ぐ複数の通気孔73が形成されている。複数の通気孔73は、挟持領域RG1に形成されている。筒状部材51の外部と内部69とは、通気孔73を介して、連通される。
弾性部材53は、筒状部材51の外周部71を覆う円筒状の部材である。弾性部材53は、弾性部材53の外周面が、第1挟持体41と対向するように、配置されている。弾性部材53は、主走査方向Dに延出しており、弾性部材53の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。弾性部材53の外周面において、挟持領域RG1に対応する領域は、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持されるとき、用紙Pと対向する。一方、弾性部材53の外周面において、非挟持領域RG2に対応する領域は、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持されるとき、用紙Pと対向しない。図2に示すように、弾性部材53の外周面のうち、主走査方向Dに直交する面である端面54は、非挟持領域RG2に対応する領域に設けられている。
弾性部材53は、弾性変形可能な連泡構造を有するスポンジからなり、通気性を有している。弾性部材53は、撥液性を有していない。弾性部材53は、好ましくは、ゴムにより形成され、さらに好ましくは、シリコンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴムにより形成される。なお、弾性部材53は、上記材質に限定されず、通気性を有する弾性体であれば良い。
フィルム55は、弾性部材53の外周面を覆う撥液性を有する薄膜状のフィルムである。図2に示すように、フィルム55は、主走査方向Dに延出している。フィルム55の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長く、弾性部材53の主走査方向Dの長さと略等しい。つまり、フィルム55は、弾性部材53の外周面における挟持領域RG1に対応する部分を覆っている。フィルム55は、弾性部材53の端面54を覆っていない。つまり、弾性部材53の端面54は、フィルム55によって覆われずに、外部に露出している。
フィルム55は、第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持される用紙Pと接触する媒体接触領域AR1を有している。媒体接触領域AR1の主走査方向Dの長さ及び位置は、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さ及び位置に対応している。具体的には、媒体接触領域AR1の主走査方向Dの長さ及び位置は、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さ及び位置と同じである。媒体接触領域AR1の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1の主走査方向Dの長さよりも長くてもよい。図2に示すように、フィルム55の媒体接触領域AR1には、複数の貫通孔81が形成されている。複数の貫通孔81は、千鳥状に配置されている。複数の貫通孔81が千鳥状に形成されることで、フィルム55に複数の貫通孔81を密に形成することができる。媒体接触領域AR1は、主走査方向D中央の中央領域AR2と、中央領域AR2よりも主走査方向D端側の端領域AR3とを有している。中央領域AR2には、端領域AR3よりも、複数の貫通穴81が密に形成されている。つまり、中央領域AR2における単位面積当たりの貫通孔81の数は、端領域AR3よりも多くなっている。
図4、及び図5に示すように、フィルム55における、貫通孔81の周囲には、凸部83が形成されている。凸部83は、弾性部材53に向かって突出している。凸部83は、先端部分が弾性部材53に向かうように突出した三角錐状に形成されている。貫通孔81は、三角錐状の凸部の先端部分に形成されている。貫通孔81の直径は、弾性部材53に近づくにつれて、小さくなっている。フィルム55に形成された凸部83は、弾性部材53に向かって突出しているため、弾性部材53における凸部83と対向する部分は、凸部83によって弾性変形して押し込まれた状態となっている。そのため、弾性部材53は、貫通孔81を介して外部に露出しにくい。
フィルム55は、好ましくは、フッ素樹脂により形成され、さらに好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシ樹脂、フッ化エチレンプロピレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体により形成される。なお、フィルム55は、上記材質に限定されず、撥液性を有していれば良い。また、フィルム55はヒータ47の加熱によって溶融しないように耐熱性を有している。
ここで、図2に示すように、第1挟持体41の回転中心から第2挟持体43の回転中心までの距離LCは、第1挟持体41の半径R1と自然状態にある第2挟持体43の半径R2とを足した値よりも小さい。つまり、図3に示すように、第2挟持体43は、第1挟持体41により押圧されて、第2挟持体43の弾性部材53及びフィルム55が弾性変形をするように、配置されている。図3に示すように、第2挟持体43の弾性部材53及びフィルム55が弾性変形することにより、挟持領域RG1が副走査方向Eに延出する。つまり、挟持領域RG1の副走査方向Eの長さは、第2挟持体43の弾性部材53及びフィルム55が弾性変形するときの変形量に応じて定める。第2挟持体43の弾性部材53及びフィルム55が弾性変形をしつつ第1挟持体41と接触することにより、第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持された用紙Pは、挟持領域RG1において、第1挟持体41及び第2挟持体43に接触する。
吸引ファン57は、図2に示すように、筒状部材51の主走査方向Dの端側であって、非挟持領域RG2に位置に設けられている。吸引ファン57は、制御部100の制御により、図2の太矢印の向きに気流を発生させる。つまり、吸引ファン57は、筒状部材51の内部69の空気を吸引することで、内部69を負圧にする。ここで、図4に示すように、筒状部材51には、内部69と外周部71とを繋ぐ通気孔73が形成されている。また、筒状部材51の外周部71は、通気性を有する弾性部材53により覆われている。さらに、弾性部材53の外周面は、複数の貫通孔81が形成されたフィルム55により覆われている。そのため、図4の矢印の向きの気流が、吸引ファン57の吸引により生ずる。具体的には、気流は、第2挟持体43の外部から貫通孔81を介して弾性部材53に向かい、その後に弾性部材53から通気孔73を介して筒状部材51の内部69に向かう。つまり、第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されているとき、用紙Pから生じた蒸気は、貫通孔81を介して弾性部材53に、さらに、弾性部材53から通気孔73を介して筒状部材51の内部69に、逃げることができる。
<排紙部15>
図1に示すように、排紙部15は、用紙Pをガイドするガイド59と、用紙Pを搬送する搬送ローラ対61とを有している。ガイド59は、搬送方向Cにおいて、加熱部13よりも下流側かつ排紙トレイ5よりも上流側に設けられている。ガイド59は、用紙Pが加熱部13から排紙トレイ5に向かうように、用紙Pをガイドする。搬送ローラ対61は、搬送方向Cにおいて、加熱部13よりも下流側かつ排紙トレイ5よりも上流側に設けられている。搬送ローラ対61は、2つのローラ対であり、搬送方向Cにおいて、一方のローラ対はガイド59の途中、他方のローラ対はガイド59よりも下流側に設けられている。搬送ローラ対61のうちの一方のローラは駆動ローラであり、他方のローラは従動ローラである。搬送ローラ対61のうちの駆動ローラは、搬送モータ39(図6参照)に連結されており、搬送モータ39の駆動により回転する。搬送ローラ対61は、駆動ローラの回転により、加熱部13によって搬送された用紙Pを挟持して、排紙トレイ5に向けて搬送する。
<カートリッジユニット17>
カートリッジユニット17は、筐体3の下部に配置されている。カートリッジユニット17は、4つのインクカートリッジ28と、4つのインクカートリッジ28が載置されるカートリッジトレイ85とを有している。4つのインクカートリッジ28は、それぞれ、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインクを収容している。各インクカートリッジ28は、対応する記録ヘッド25にインクを供給する。
<制御部100>
次に、図6に示すインクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)(不図示)に加えて、ROM(Read Only Member)(不図示)、RAM(Random Access Memory)(不図示)などの複数のハードウェアから構成されている。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(例えば画像データ)が一時的に記憶される。そして、プログラムと制御部内のハードウェアとが協働することによって、制御部100内には、加熱制御部101、吸引制御部102、搬送制御部103、及び吐出制御部104が構築されている。また、制御部100は、これら以外の部分において、各動作部の動作制御を含むその他各種処理を行う。
加熱制御部101は、ヒータ47を制御する。加熱制御部101がヒータ47を加熱することにより、第1挟持体41の円筒部材45が加熱される。第1挟持体41が加熱されることにより、第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持された用紙Pが加熱される。
吸引制御部102は、吸引ファン57の駆動を制御する。吸引制御部102が吸引ファン57を駆動することにより、筒状部材51の内部69の空気が吸引ファン57により吸引されて、筒状部材51の内部69が負圧になる。吸引ファン57の吸引により、貫通孔81から弾性部材53、及び通気孔73を介して、空気が吸引される。なお、吸引ファン57及び吸引制御部102が、本発明の吸引手段の一例である。
搬送制御部103は、給紙モータ23、及び搬送モータ39をそれぞれ制御し、給紙カセット19に載置された用紙Pを用紙搬送経路に沿って搬送する。
吐出制御部104は、各記録ヘッド25をそれぞれ制御し、各記録ヘッド25に形成された吐出面26からインクIKを吐出させる。
加熱部13と、加熱制御部101と、吸引制御部102とが、本発明の乾燥装置の一例である。
<記録動作>
インクジェットプリンタの記録動作について、以下に説明する。
加熱制御部101は、PC(パーソナルコンピュータ)などから用紙Pに記録すべき画像データが制御部100に送信されると、ヒータ47が所定の温度となるように、ヒータ47を制御する。ここで、所定の温度とは、用紙Pの乾燥を促進させるための温度である。所定の温度は、好ましくは50〜150℃であり、さらに好ましくは90〜120℃である。所定の温度は、水の沸点以上である必要はなく、用紙Pの乾燥が促進される温度であれば良い。
吸引制御部102は、吸引ファン57が筒状部材51の内部69の空気を吸引するように、吸引ファン57の駆動を制御する。
搬送制御部103は、給紙モータ23を制御して給紙ローラ21を回転させる。給紙ローラ21の回転により、給紙カセット19から搬送部11に向けて用紙Pが搬送される。次に、搬送制御部103は、搬送モータ39を制御して、搬送ローラ対33、35のうちの駆動ローラと、加熱部13の第1挟持体41、及び搬送ローラ対61のうちの駆動ローラとを回転させる。給紙ローラ21により搬送された用紙Pは、搬送ローラ対33に挟持されつつ搬送される。搬送ローラ33により搬送され、その後、記録部9により画像が記録された用紙Pは、搬送ローラ対35に挟持されつつ搬送される。搬送ローラ対35により搬送された用紙Pは、第1挟持体41及び第2挟持体43に挟持されつつ搬送される。第1挟持体41及び第2挟持体43により搬送された用紙Pは、搬送ローラ対61により挟持されつつ搬送される。搬送ローラ対61により搬送された用紙Pは、排紙トレイ5に排出される。以上のように、搬送制御部103による給紙モータ23、及び搬送モータ39の制御により、用紙Pは、搬送部11から記録部9、加熱部13、及び排紙部15を介して、排紙トレイ5に向けて搬送される。
吐出制御部104は、用紙搬送経路に沿って搬送される用紙Pに対して、吐出面26からインクIKが吐出されるように各記録ヘッド25をそれぞれ制御する。具体的には、用紙センサ37によって用紙Pが検知されてから、用紙Pが各記録ヘッド25の吐出面26と対向する領域をそれぞれ通過する各所定時間経過後に各記録ヘッド25の吐出面26からインクIKが吐出されるように、吐出制御部104は各記録ヘッド25をそれぞれ制御する。各所定時間は、用紙センサ37によって検知された用紙Pが、各記録ヘッド25の吐出面26と対向する領域を通過するまでの時間であり、用紙センサ37と各記録ヘッド25の吐出面26との間の距離から、用紙Pの搬送速度を割った値である。吐出制御部104は、RAMに記憶された画像データに基づいて、各記録ヘッド25を制御することにより、用紙Pの記録面に画像を記録する。
ここで、加熱部13による加熱及び吸引ファン57による吸引の作用効果について説明する。図3に示すように、第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されつつ搬送されるとき、当該用紙Pの記録面には、各記録ヘッド25から吐出されたインクIKが付着することにより、画像が記録されている。第1挟持体41は用紙Pの記録面とは反対側の面と接触し、第2挟持体43は用紙Pの記録面と接触する。第1挟持体41及び第2挟持体43は、挟持領域RG1において、用紙Pと接触する。言い換えると、第1挟持体41の円筒部材45及び、第2挟持体43のフィルム55は、挟持領域RG1において、用紙Pと接触する。
第1挟持体41及び第2挟持体43により用紙Pが挟持されつつ搬送されるとき、第1挟持体41の円筒部材45はヒータ47の熱により加熱されているので、第1挟持体41は当該用紙Pを加熱する。当該用紙Pには、各記録ヘッド25から吐出されたインクIKが付着しているため、第1挟持体41による加熱により当該インクIKから水分が蒸発して蒸気が生じる。つまり、第1挟持体41から用紙Pの記録面とは反対側の面に伝達された熱が、用紙Pの記録面に伝わって、用紙Pの記録面に付着したインク中の水分が蒸発して蒸気が生じる。図4に示すように用紙Pと接触する第2挟持体43のフィルム55には、複数の貫通孔81が形成されているため、用紙Pから生じた蒸気は、複数の貫通孔81を介して弾性部材53に逃げることができる。
図2に示すように、弾性部材53の端面54は、フィルム55によって覆われずに、外部に露出されているため、貫通孔81を介して弾性部材53に至った蒸気は、弾性部材53の端面54から弾性部材53の外部に逃げることができる。
また、吸引ファン57が、筒状部材51の内部69の空気を吸引して、第2挟持体43の筒状部材51の内部69を負圧にしている。そのため、図4に示すように、第1挟持体41及び第2挟持体43により挟持されつつ第1挟持体41により加熱された用紙Pから生じた蒸気は、吸引ファン57の吸引により、貫通孔81から弾性部材53、及び通気孔73を介して、筒状部材51の内部69へと逃げることができる。言い換えれば、用紙Pから生じた蒸気が、貫通孔81を介して逃げることができるので、第1挟持体41及び第2挟持体43の挟持領域RG1に蒸気が留まりにくく、用紙Pに付着したインクIKを迅速に乾燥させることができる。
また、図4に示すように、フィルム55には、貫通孔81の周囲に、弾性部材53に向かって突出する凸部83が形成されている。弾性部材53の貫通孔81と対向する部分は、凸部83により弾性変形して押し込まれた状態である。そのため、弾性部材53が貫通孔81を介して外部に露出しにくい。すなわち、用紙Pの記録面とフィルム55とが接触するとき、弾性部材53は凸部83により弾性変形しているので、用紙Pの記録面と弾性部材53とが接触しにくくなり、用紙Pの記録面に付着したインクIKが弾性部材53に付着することが抑制される。弾性部材53にインクIKが付着しにくいので、第2挟持体43と接触する用紙Pに汚れが転写することが抑制される。また、仮に、弾性部材53にインクIKが付着したとしても、弾性部材53は用紙Pに接触しにくいので、第2挟持体43と接触する用紙Pに汚れが転写することが抑制される。なお、第2挟持体43のフィルム55は、用紙Pの記録面と接触するが、フィルム55は撥液性を有しているため、フィルム55にはインクIKが付着しにくい。
また、フィルム55の中央領域AR2には、フィルムの端領域AR3よりも、複数の貫通穴81が密に形成されている。ここで、フィルム55の中央領域AR2には、フィルムの端領域AR3よりも、用紙Pから生じた蒸気が留まりやすい。フィルム55の中央領域AR2に、密に複数の貫通孔81が形成されていることで、フィルムの中央領域AR2において用紙Pから生じた蒸気が、貫通孔81を介して逃げることが容易になる。フィルム55の中央領域AR2に形成された貫通孔81を介して弾性部材53に至った蒸気は、吸引ファン57の吸引により、筒状部材51の内部69に逃げることができる。これにより、用紙Pにおけるフィルム55の中央領域AR2に対向する領域に付着したインクIKを、迅速に乾燥させることができる。フィルム55の端領域AR3において用紙Pから生じた蒸気は、フィルム55の端領域AR3に形成された貫通孔81を介して逃げ、当該貫通孔81を介して弾性部材53に至った蒸気は、吸引ファン57の吸引により筒状部材51の内部69及び弾性部材53の端面54から弾性部材53の外部に逃げることができる。これにより、用紙Pにおけるフィルム55の端領域AR3に対向する領域に付着したインクIKを、迅速に乾燥させることができる。
さらに、フィルム55の端領域AR3には、フィルム55の中央領域AR2よりも疎に貫通孔81が形成されているため、フィルム55の端領域AR3において、弾性部材53が貫通孔81を介して外部に露出することがフィルム55の中央領域AR2と比較して抑制される。よって、用紙Pに付着している付着物が弾性部材53に付着して弾性部材53が汚れることが抑制される。
<第2挟持体43の製造方法>
次に、図7を参照しつつ、第2挟持体43の製造方法について説明する。
まず、フィルム55、筒状部材51、及び弾性部材53を別々に作製する(S1、S2、S3)。これら工程S1、S2、S3は、独立して行われるものであり、いずれの工程を先に行ってもよく、並行して行っても良い。
S1では、撥液性を有するフィルム55を作製する。S2では、内部69が中空の筒状部材51を作製する。筒状部材51には、外周部71と内部69とを繋ぐように複数の通気孔73を形成する。S3では、通気性を有する弾性部材53を作製する。
次に、S2で作製した筒状部材51の外周部71が、S3で作製した弾性部材53で覆われるように、筒状部材51に弾性部材53を取り付ける(S4)。S4では、筒状部材51の挟持領域RG1に対応する部分が弾性部材53により覆われるように、筒状部材51に弾性部材53を取り付ける。
S4で作製した第2挟持体43の前駆体の弾性部材53の外周面が、S1で作製したフィルム55で覆われるように、第2挟持体43の前駆体を被覆する(S5)。ここで、第2挟持体43を完成させる直前の段階において、フィルム55が貼り付けられていない物体を、以下、前駆体と記載する。S5では、S4で作製した第2挟持体43の前駆体の弾性部材53の外周面に、接着剤を塗布した後に、弾性部材53の接着剤が塗布された外周面にフィルム55を貼り付ける。S5では、弾性部材53の挟持領域RG1に対応する部分がフィルム55により覆われる。S5の工程が、本発明の被覆工程の一例である。
S5で作製した第2挟持体43の前駆体のフィルム55に貫通孔81を形成する(S6)。S6では、図8に示すように、台65に固定された複数の針状部材67に対して、S5で作成した第2挟持体43の前駆体を矢印方向に回転させつつ、当該前駆体を相対移動させる。このとき、複数の針状部材67がフィルム55に突き刺さることで、フィルム55には複数の貫通孔81が形成される。台65には、複数の針状部材67が千鳥状に配置されているため、図2に示すように、フィルム55に千鳥状に配置された複数の貫通孔81が形成される。S6の工程が、本発明の貫通孔形成工程の一例である。
S5の貫通孔形成工程について、図9を用いて詳細に説明する。
先ず、図9(a)に示すように、弾性部材53を被覆するフィルム55と、針状部材67とは離隔されている。
次に、図9(b)に示すように、針状部材67がフィルム55に接触し、さらに、針状部材67がフィルム55を押圧すると、フィルム55は針状部材67の押圧により塑性変形して弾性部材53に向かって突出する。このとき、フィルム55は塑性変形するものの、貫通孔は形成されていない。また、フィルム55が針状部材67の押圧により塑性変形すると、弾性部材53もフィルム55により押圧されて弾性変形する。
次に、図9(c)に示すように、針状部材67がさらにフィルム55を押圧すると、フィルム55には貫通孔81が形成される。このとき、フィルム55の貫通孔81の周囲は、針状部材67の押圧により塑性変形しており、弾性部材53に向かって突出する凸部83が形成されている。弾性部材53の貫通孔81に対向する部分は、弾性部材53に向かって突出する凸部83により弾性変形されて押し込まれている。また、針状部材67は、S5において弾性部材53の外周面に塗布された接着剤を貫いている。これにより、用紙Pから蒸発した蒸気は、貫通孔81を介して弾性部材53に逃げることができる。
次に、図9(d)に示すように、針状部材67がフィルム55から離隔される。針状部材67がフィルム55から離隔されても、フィルム55は針状部材67により塑性変形されているため、貫通孔81の周囲に弾性部材53に向かって突出する凸部83が維持される。また、弾性部材53の貫通孔81に対向する部分は、凸部83により弾性変形されて、押し込まれた状態である。そのため、弾性部材53が貫通孔81を介して外部に露出しにくい。そのため、用紙Pの記録面とフィルム55とが接触するとき、弾性部材53は凸部83により弾性変形しているので、用紙Pの記録面と弾性部材53とが接触することが抑制される。
[第1実施形態の変形例]
用紙Pは、画像が記録されるものであればよい。例えば、普通紙、厚紙、ハガキ、名刺、OHPなどのプラスチックシート、板などでもよい。
インクジェットプリンタ1は、両面記録が可能なプリンタでもよい。例えば、排紙部15に搬送された用紙Pの表裏を反転しつつ、当該用紙Pを搬送部11に搬送する機構をさらに備えていてもよい。その場合には、加熱部13は、搬送方向Cにおいて、記録部9よりも下流側に限らず、記録部9よりも上流側に配置されていてもよい。
記録ヘッド25は、ライン式に限らず、記録ヘッド25が主走査方向Dに往復動しながらインクを吐出するシリアル式の記録ヘッドでもよい。記録ヘッド25は4つに限らず、いくつであってもよい。また、記録ヘッド25が吐出するインクは4色に限らず、何色であってもよい。記録ヘッド25が吐出するインクは、水溶性のインクに限らず、加熱により気化する揮発性の液体を含むインクであればよい。
第1挟持体が、用紙Pの記録面と接触し、第2挟持体が用紙Pの記録面とは反対側の面と接触してもよい。
第1挟持体41及び第2挟持体43のそれぞれは、ローラでなくても、第1挟持体及び第2挟持体により用紙を挟持しつつ加熱することができればよい。言い換えれば、第1挟持体及び第2挟持体は、挟持した用紙Pを搬送しなくてもよい。例えば、第1挟持体は板状のヒータを有し、第2挟持体は板状の部材と、通気性を有する弾性部材と、撥液性を有するフィルムとを有していてもよい。そして、第2挟持体の板状の部材における、第1挟持体と対向する側の面は、弾性部材により覆われ、弾性部材における第1挟持体と対向する側の面はフィルムに覆われる。このフィルムには複数の貫通孔が形成される。第1挟持体及び第2挟持体により、用紙Pを挟持しつつ加熱すると、用紙Pから生じた蒸気は、フィルムに形成された貫通孔を介して弾性部材に逃げることができるので、用紙Pを迅速に乾燥させることができる。
ヒータ47はハロゲンランプ、カーボンヒータ、セラミックヒータなど加熱できるものであればよい。
吸引ファン57は、吸引ファンに限らず、吸引ポンプなど筒状部材51の内部69を負圧にすることができるものであればよい。
第1挟持体41がヒータ47を有さず、第2挟持体43がヒータを有していてもよい。また、第1挟持体41及び第2挟持体43がそれぞれヒータを有していてもよい。
第1挟持体41が、通気性を有する弾性部材と、弾性部材の外周面を覆う撥液性を有するフィルムとを有し、当該フィルムに複数の貫通孔が形成されていてもよい。
フィルム55には、媒体接触領域AR1よりも外側に貫通孔が形成されていてもよい。フィルム55の中央領域AR2と端領域AR3とで、貫通孔の密度を変えなくてもよい。また、フィルム55の中央領域AR2よりも、端領域AR3のほうが、貫通孔が密に形成されていてもよい。フィルム55の複数の貫通孔81は、千鳥状に配置しなくてもよい。複数の貫通孔81は、マトリクス状に配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。
貫通孔81の周囲に凸部83が設けられていなくてもよい。また、貫通孔81の周囲に設けられた凸部83は、三角錐状でなくてもよい。貫通孔の周囲のフィルムの厚みが、貫通孔の周囲以外のフィルムの厚みよりも厚くなるように、貫通孔の周囲に円柱状の凸部が形成されていてもよい。
第2挟持体の製造工程において、被覆工程(S5)の後に、貫通孔形成工程(S6)が設けられていなくてもよい。貫通孔形成工程の後に、被覆工程が設けられていてもよい。この場合には、フィルムにおける一方の面から、他方の面に向けて針状部材を突き刺すことにより複数の貫通孔を形成する。そして、被覆工程において、フィルムにおける他方の面と、弾性部材とが対向するように、弾性部材の外周面をフィルムにより被覆する。
本実施形態の貫通孔形成工程では、針状部材67をフィルム55に突き刺すことにより、フィルム55に貫通孔81が形成されるとともに、フィルム55の貫通孔81の周囲に凸部83が形成されているが、これに限らない。例えば、フィルムに貫通孔を形成する工程と、フィルムの貫通孔の周囲に凸部を形成する工程とを別の工程としてもよい。具体的には、フィルムに複数の貫通孔を形成する。その後に、フィルムの貫通孔に、針状部材を突き刺し、針状部材を加熱することによりフィルムを塑性変形させることにより、フィルムに凸部を形成してもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態におけるインクジェットプリンタについて、図10及び図11を参照しつつ説明する。本実施形態におけるインクジェットプリンタは、第2挟持体の構成が第1実施形態とは異なる。第1実施形態と同様な構成については、同じ符号で示し、説明を省略する。
第2挟持体200は、第1実施形態と同様に、主走査方向Dに延出しており、回転可能なローラである。第2挟持体200は、第1挟持体41に対向するように配置されている。第2挟持体200が、本発明の2つの挟持体のうちの一方の挟持体の一例である。
第2挟持体200は、第1実施形態と同様に、筒状部材51と、通気性を有する弾性部材201と、撥液性を有するフィルム202と、吸引ファン57とを有している。
弾性部材201は、第1実施形態と同様に、筒状部材51の外周部71を覆う円筒状の部材である。弾性部材201は、弾性部材201の外周面が、第1挟持体41と対向するように、配置されている。弾性部材201は、主走査方向Dに延出しており、弾性部材201の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。弾性部材201の外周面において、挟持領域RG1と対応する領域は、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体200により挟持されるとき、用紙Pと対向する。一方、弾性部材201の外周面において、非挟持領域RG2に対応する領域は、用紙Pが第1挟持体41及び第2挟持体200により挟持されるとき、用紙Pと対向しない。
弾性部材201の後述するフィルム202の貫通孔204と対向する部分には、図10及び図11に示すように、円柱形状の凹部203が形成されている。凹部203は、凹部203の円柱形状の中心軸線が弾性部材201の外周面に垂直になる方向に、弾性部材201の外周面がくり抜かれたように形成されている。図12に示すように、凹部203の直径は、貫通孔204の直径よりも大きい。なお、図12では、凹部203はフィルム202によって覆われているが、説明を分かりやすくするために、凹部203を点線で示している。
フィルム202は、第1実施形態と同様に、弾性部材201の外周面を覆う撥液性を有する薄膜状のフィルムである。フィルム202は、主走査方向Dに延出している。フィルム202の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長く、弾性部材201の主走査方向Dの長さと略等しい。つまり、フィルム202は、弾性部材201の外周面における挟持領域RG1に対応する部分を覆っている。フィルム202は、弾性部材201の端面は覆っていない。つまり、弾性部材201の端面は、フィルム202によって覆われずに、外部に露出されている。
フィルム202は、第1実施形態と同様に、第1挟持体41及び第2挟持体200により挟持される用紙Pと接触する媒体接触領域AR1を有している。媒体接触領域AR1は挟持領域RG1に対応している。フィルム202には、千鳥状に配置された複数の貫通孔204が形成されている。フィルム202における貫通孔204の周囲は平滑であり、フィルム202における貫通孔204の周囲には第1実施形態のような凸部は形成されていない。
第1挟持体41及び第2挟持体200により用紙Pが挟持されつつ搬送されるとき、第1挟持体41はヒータ47の熱により加熱されているので、第1挟持体41は当該用紙Pを加熱する。図10に示すように、当該用紙Pには、各記録ヘッド25から吐出されたインクIKが付着しているため、第1挟持体41による加熱により当該インクIKから水分が蒸発して蒸気が生じる。つまり、第1挟持体41から用紙Pの記録面とは反対側の面に伝達された熱が、用紙Pの記録面に伝達されて、用紙Pの記録面に付着したインク中の水分が蒸発して蒸気が生じる。図11に示すように、用紙Pと接触する第2挟持体200のフィルム202には、複数の貫通孔204が形成されているため、用紙Pから生じた蒸気は、複数の貫通孔204を介して弾性部材201に逃げることができる。
また、弾性部材201における、フィルム202の貫通孔204に対向する部分には、凹部203が形成されているため、弾性部材201が貫通孔204を介して外部に露出しにくい。すなわち、用紙Pの記録面とフィルム202とが接触するとき、弾性部材201には凹部203が形成されているので、用紙Pの記録面と弾性部材201とが接触しにくくなり、用紙Pの記録面に付着したインクIKが弾性部材201に付着することが抑制される。弾性部材201にインクIKが付着しにくいので、第2挟持体200と接触する用紙Pに汚れが転写することが抑制される。また、仮に、弾性部材201にインクIKが付着したとしても、弾性部材201は用紙Pに接触しにくいので、第2挟持体200と接触する用紙に汚れが転写することが抑制される。
<第2挟持体200の製造方法>
次に、第2挟持体200の製造方法について説明する。
第1実施形態のS1、S2、S3と同様にフィルム202、筒状部材51、及び弾性部材201を別々に作成する。次に、S4と同様に、筒状部材51の外周部71が、弾性部材201で覆われるように、筒状部材51に弾性部材201を取り付ける。次に、S4で作成した第2挟持体200の前駆体の弾性部材201に複数の凹部203を形成する。また、S1で作成したフィルム202に複数の貫通孔204を形成する。次に、凹部203が形成された弾性部材201の外周面に接着剤を塗布した後、弾性部材201の凹部203と、フィルム202の貫通孔204とが互いに対向するように位置あわせをしながら、フィルム202を弾性部材201に貼り付ける。
[第2実施形態の変形例]
フィルム202には、媒体接触領域AR1よりも外側に貫通孔204が形成されていてもよい。フィルム202の中央領域AR2と端領域AR3とで、貫通孔204の密度を変えなくてもよい。また、フィルム202の中央領域AR2よりも、端領域AR3のほうが、貫通孔204が密度に形成されていてもよい。フィルム202の複数の貫通孔204は、千鳥状に配置しなくてもよい。複数の貫通孔204は、マトリクス状に配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。凹部203は、円柱形状でなくても、角柱形状でもよい。凹部203の直径は、貫通孔204の直径と同じであってもよい。凹部203は、連続する溝であってもよい。例えば、凹部203は、主走査方向Dに連続する溝であり、弾性部材201の両端を繋ぐように延出していてもよい。この場合、複数の凹部203が所定の間隔を隔てて互いに並行に形成されていてもよい。また、凹部203は、副走査方向E、すなわち弾性部材201の周方向に連続する溝であってもよい。この場合、複数の凹部203が所定の間隔を隔てて互いに並行に形成されていてもよい。また、弾性部材201の周方向と交差する方向に連続する溝であり、弾性部材201の外周面に螺旋状に形成されていてもよい。凹部203が連続する溝である場合には、連続する溝状の凹部203と、複数の貫通孔204とが対向するように、フィルム202に複数の貫通孔204が形成されていてもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態におけるインクジェットプリンタについて、図13を参照しつつ説明する。本実施形態におけるインクジェットプリンタは、加熱部の構成が第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。第1実施形態と同様な構成については、同じ符号で示し、説明を省略する。
<加熱部300>
加熱部300は、第1挟持体301と、第2挟持体302とを有している。第1挟持体301及び第2挟持体302は、それぞれ主走査方向Dに延出している。
第1挟持体301及び第2挟持体302が、本発明の2つの挟持体の一例である。さらに、第2挟持体302が、本発明の2つの挟持体のうちの一方の挟持体の一例である。
第1挟持体301は、図13に示すように、2つのベルトローラ304、305と、ベルト306と、吸引ファン(不図示)とを有している。
ベルトローラ304、305は、主走査方向Dに延出する金属製の回転可能なローラである。2つのベルトローラ304、305は、副走査方向Eに並列して配置されている。ベルトローラ304、305の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。ベルトローラ304、305のいずれか一方は、搬送モータ39に連結されており、搬送モータ39の駆動により回転する。
ベルト306は、ベルトローラ304、305に巻き回されるエンドレスの部材である。ベルト306は、ベルトローラ304、305が回転するのに伴って、回転する。ベルト306は、2層構造であり、通気性を有する弾性部材307と、撥液性を有するフィルム308とを有している。
弾性部材307は、ベルトローラ304、305に接触する筒状の部材である。弾性部材307は、主走査方向Dに延出しており、弾性部材307の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。弾性部材307の外周面において、挟持領域RG1に対応する領域は、用紙Pが第1挟持体301及び第2挟持体302により挟持されるとき、用紙Pと対向する。
フィルム308は、弾性部材307の外周面を覆う撥液性を有する薄膜状のフィルムである。フィルム308は、主走査方向Dに延出している。フィルム308の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長く、弾性部材307の主走査方向Dの長さと略等しい。つまり、フィルム308は、弾性部材307の外周面における挟持領域RG1に対応する部分を覆っている。フィルム308は、弾性部材307の端面は覆っていない。つまり、弾性部材307の端面は、フィルム308によって覆われずに外部に露出されている。
フィルム308は、第1実施形態と同様に、第1挟持体301及び第2挟持体302により挟持される用紙Pと接触する媒体接触領域AR1を有している。フィルム308には、千鳥状に配置された複数の貫通孔310が形成されている。フィルム308における貫通孔310の周囲には、凸部311が形成されている。凸部311は、弾性部材307に向かって突出している。凸部311は、先端部分が弾性部材307に向かうように突出した三角錐状に形成されている。貫通孔310は、三角錐状の凸部311の先端部分に形成されている。フィルム308に形成された凸部311は、弾性部材307に向かって突出しているため、弾性部材307における凸部311と対向する部分は、凸部311によって弾性変形して押し込まれた状態となっている。そのため、弾性部材307は、貫通孔310を介して外部に露出しにくい。
吸引ファンは、ベルト306の内周部を負圧にするように設けられている。吸引ファンは、ベルト306の内周部の空気を吸引することで、ベルト306の内周部を負圧にする。気流が、吸引ファンの吸引により生じ、第1挟持体301の外部から貫通孔310を介して弾性部材307に向かい、その後に弾性部材307からベルト306の内周部に向かう。
第2挟持体302は、2つのベルトローラ312、313と、ベルト314と、ヒータ315と、吸引ファン(不図示)とを有している。
ベルトローラ312、313は、主走査方向Dの延出する金属製の回転可能なローラである。2つのベルトローラ312、313は、副走査方向Eに並列して配置されている。ベルトローラ312、313の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。ベルトローラ312、313のいずれか一方は、搬送モータ39に連結されており、搬送モータ39の駆動により回転する。
ベルト314は、ベルトローラ312、313に巻き回されるエンドレスの部材である。ベルト314は、ベルトローラ312、313が回転するのに伴って、回転する。ベルト314は2層構造であり、通気性を有する弾性部材316と、撥液性を有するフィルム317とを有している。
弾性部材316は、ベルトローラ312、313に接触する筒状の部材である。弾性部材316は、主走査方向Dに延出しており、弾性部材316の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長い。弾性部材316の外周面において、挟持領域RG1に対応する領域は、用紙Pが第1挟持体301及び第2挟持体302により挟持されるとき、用紙Pと対向する。
フィルム317は、弾性部材316の外周面を覆う撥液性を有する薄膜状のフィルムである。フィルム317は、主走査方向Dに延出している。フィルム317の主走査方向Dの長さは、挟持領域RG1よりも長く、弾性部材316の主走査方向Dの長さと略等しい。つまり、フィルム317は、弾性部材316の外周面における挟持領域RG1に対応する部分を覆っている。フィルム317は、弾性部材316の端面は覆っていない。つまり、弾性部材316の端面は、フィルム317によって覆われずに外部に露出されている。
フィルム317は、第1実施形態と同様に、第1挟持体301及び第2挟持体302により挟持される用紙Pと接触する媒体接触領域AR1を有している。フィルム317には、千鳥状に配置された複数の貫通孔318が形成されている。フィルム317における貫通孔318の周囲には、凸部319が形成されている。凸部319は、弾性部材316に向かって突出している。凸部319は、先端部分が弾性部材316に向かうように突出した三角錐状に形成されている。貫通孔318は、三角錐状の凸部319の先端部分に形成されている。フィルム317に形成された凸部319は、弾性部材316に向かって突出しているため、弾性部材316における凸部319と対向する部分は、凸部319によって弾性変形して押し込まれた状態となっている。そのため、弾性部材316は、貫通孔318を介して外部に露出しにくい。
ベルト314の内周部には、ヒータ315が設けられている。制御部100の制御によりヒータ315が加熱されると、ヒータ315の熱によりベルト314が加熱される。
吸引ファンは、ベルト314の内周部を負圧にするように設けられている。吸引ファンは、ベルト314の内周部の空気を吸引することで、ベルト314の内周部を負圧にする。気流は、吸引ファンの吸引により生じ、第2挟持体302の外部から貫通孔318を介して弾性部材316に向かい、その後に弾性部材316からベルト314の内周部、に向かう。
第1挟持体301及び第2挟持体302により用紙Pが挟持されつつ搬送されるとき、当該用紙Pの記録面には画像が記録されている。第1挟持体301は用紙Pの記録面とは反対側の面と接触し、第2挟持体302は用紙Pの記録面と接触する。第1挟持体301及び第2挟持体302は、挟持領域RG1において、用紙Pと接触する。
第1挟持体301及び第2挟持体302により用紙Pが挟持されつつ搬送されるとき、第2挟持体302は、ヒータ315により加熱されているので、第2挟持体302は当該用紙Pを加熱する。図13に示すように、当該用紙Pの記録面にはインクIKが付着しているので、第2挟持体302による加熱により当該インクIKから水分が蒸発して蒸気が生じる。用紙Pの記録面と接触する第2挟持体302のフィルム317には、複数の貫通孔318が形成されているため、用紙Pから生じた蒸気は、複数の貫通孔318を介して弾性部材316に逃げることができる。また、用紙Pの記録面とは反対側の面と接触する第1挟持体301のフィルム308にも、複数の貫通孔310が形成されているため、用紙Pから生じた蒸気は、複数の貫通孔310を介して弾性部材307に逃げることができる。
また、吸引ファンが、ベルト306、314の内周部の空気を吸引して、ベルト306、314の内周部を負圧にしている。そのため、図13に示すように、第1挟持体301及び第2挟持体302により挟持されつつ第2挟持体302により加熱された用紙Pから生じた蒸気は、吸引ファンの吸引により、貫通孔310、318から弾性部材307、316を介してベルト306、314の内周部に逃げることができる。言い換えれば、用紙Pから生じた蒸気が、貫通孔310、318を介して逃げることができるので、第1挟持体301及び第2挟持体302の挟持領域RG1に蒸気が留まりにくく、用紙Pに付着したインクIKを迅速に乾燥させることができる。
[第3実施形態の変形例]
第1挟持体301及び第2挟持体302の両方が、ベルト306、307を有していなくても、第1挟持体及び第2挟持体のいずれか一方がベルトであればよい。第1挟持体及び第2挟持体のいずれか一方がヒータを有していればよく、第1挟持体及び第2挟持体の両方がヒータを有していてもよい。第1挟持体が、弾性部材及びフィルムを有していなくてもよい。
貫通孔310、318の周囲に設けられた凸部は、三角錐状でなくてもよい。貫通孔の周囲のフィルムの厚みが、貫通孔の周囲以外のフィルムの厚みよりも厚くなるように、貫通孔の周囲に円柱状の凸部が形成されていてもよい。
貫通孔310、318の周囲に凸部311、319が形成されていなくてもよい。弾性部材の貫通孔に対向する部分に凹部が設けられていてもよい。
13、300・・・加熱部
25・・・記録ヘッド
26・・・吐出面
41、301・・・第1挟持体
43、200、302・・・第2挟持体
45・・・円筒部材
47、315・・・ヒータ
51・・・筒状部材
53、201、307、316・・・弾性部材
55、202、308、317・・・フィルム
57・・・吸引ファン
67・・・針状部材
73・・・通気孔
81、204、310、318・・・貫通孔
83、311、319・・・凸部
203・・・凹部
RG1・・・挟持領域
RG2・・・非挟持領域
AR1・・・媒体接触領域
AR2・・・中央領域
AR3・・・端領域

Claims (12)

  1. 2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、
    前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、
    前記フィルムには、複数の貫通孔と、前記弾性部材に向かって突出する複数の凸部とが形成されており、
    前記凸部は、前記弾性部材を内部に向けて押し込むように、前記貫通孔の周囲の全周にわたって連続的に形成されていることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記一方の挟持体は、外周部が前記弾性部材によって覆われると共に内部が中空の筒状部材を有し、
    前記筒状部材には、前記外周部と前記内部とを繋ぐ通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記内部を負圧にすることにより、前記通気孔を介して空気を吸引する吸引手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、
    前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、
    前記フィルムには、複数の貫通孔が形成されており、
    前記弾性部材には、前記貫通孔と対向する位置に凹部が形成されていることを特徴とする乾燥装置。
  5. 前記複数の貫通孔は、千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の乾燥装置。
  6. 2つの挟持体を含み、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、
    前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含み、
    前記フィルムには、複数の貫通孔が形成されており、
    前記加熱部は、前記2つの挟持体により媒体を挟持しつつ所定の搬送方向に媒体を搬送し、
    前記一方の挟持体は、前記搬送方向と直交する直交方向に延出しており、
    前記弾性部材における、前記2つの挟持体により記録媒体が挟持される挟持領域よりも前記直交方向端側の非挟持領域は、前記フィルムにより覆われずに露出していることを特徴とする乾燥装置。
  7. 前記フィルムは、前記2つの挟持体により挟持される媒体と接触する媒体接触領域を有し、
    前記媒体接触領域は、前記直交方向中央の中央領域と、前記直交方向において前記中央領域よりも端側の端領域とを有し、
    前記フィルムの前記中央領域には、前記フィルムの前記端領域よりも密に複数の前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の乾燥装置。
  8. 液体を吐出する吐出面が形成され、媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    請求項1〜のいずれか一項に記載された乾燥装置とを備え、
    前記加熱部は、前記記録ヘッドにより画像が記録された媒体を加熱することを特徴とする記録装置。
  9. 前記一方の挟持体は、媒体における前記記録ヘッドにより画像が記録された記録面に接触することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  10. 前記2つの挟持体は、前記直交方向に延出するローラ対であり、
    前記加熱部は、前記2つの挟持体の回転によって媒体を挟持しつつ所定の搬送方向に媒体を搬送することを特徴とする請求項またはに記載の記録装置。
  11. 2つの挟持体により媒体を挟持しつつ媒体を加熱する加熱部を備え、
    前記2つの挟持体のうちの一方の挟持体は、他方の挟持体と対向して配置され、通気性を有する弾性部材と、前記他方の挟持体と対向する弾性部材の面を覆い、撥液性を有するフィルムとを含む乾燥装置に用いられる挟持体の製造方法であって、
    前記フィルムに、複数の貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、
    前記貫通孔形成工程において、前記フィルムにおける前記弾性部材に対向しない側の面から、前記弾性部材に対向する側の面に向かって、針状部材を突き刺すことにより、前記弾性部材を内部に向けて押し込むために前記弾性部材に向かって突出する凸部を前記フィルムの各貫通孔の周囲の全周にわたって連続的に形成することを特徴とする挟持体の製造方法。
  12. 前記貫通孔形成工程の前に、前記弾性部材の周囲を前記フィルムによって覆う被覆工程をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の挟持体の製造方法。
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