JP5434106B2 - 流体吐出装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体吐出装置及びその制御方法に関する。
従来、複数の画像を重ね合わせる装置としては、複数の画像が配列されたフィルムの印刷ピッチ(ずれ量)を、n番目の画像とその隣の画像(n+1番目)との距離を測定することにより求め、このずれ量の積算値が基準値を超えたときにこのずれの修正を行うようにステッピングモーターを制御する製袋装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、フィルムのピッチずれに対して精度よく修正することができるとしている。
特開2008−100466号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の装置では、例えば隣り合う画像のずれ量が基準値を超え続ける場合など、隣り合うものを逐次修正しながら貼り合わせる処理を行わなければならず、処理に時間がかかることがあった。ところで、複数の画像を重ね合わせる装置としては、上述した特許文献1のほか、例えば、複数の画像を重ね合わせるようインクを印刷媒体へ印刷処理する流体吐出装置が知られている。このような流体吐出装置でも、下地画像の印刷を行ったあと上地画像をこの下地画像に重ねるよう印刷処理するが、画像のずれを防止するためには、一部ずつ画像の位置を確認し、位置合わせを行い更に画像を形成する処理を行うのが通常であった。したがって、画像を重ねる流体吐出処理における処理時間が長くなるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、下地画像に単位画像を重ねる多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる流体吐出装置及びその制御方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の流体吐出装置は、
ターゲットに形成されている下地画像上へ所定の単位画像を重ねるよう流体を吐出する多重流体吐出処理を実行する流体吐出装置であって、
前記ターゲットへ前記流体を吐出ヘッドから吐出する吐出実行手段と、
ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち、2以上の所定数の単位画像を配列する配列画像が重ねられる該2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得する位置取得手段と、
前記取得した下地画像の配列位置と前記2以上の所定数の単位画像の配列位置との誤差を検出し、該検出した誤差を該単位画像ごとに配分して前記単位画像の配列位置を調整する画像調整手段と、
前記ターゲットに形成されている2以上の所定数の下地画像上へ前記2以上の所定数の単位画像を配列する配列画像ごとに該配列画像を重ねるよう流体を吐出する一括多重流体吐出処理を前記配列位置を調整した状態の単位画像を用いて実行するよう前記吐出実行手段を制御する吐出制御手段と、
を備えたものである。
即ち、本発明の流体吐出装置は、
ターゲットに所定間隔で一方向に配列されている所定形状の複数の下地画像上へ、所定形状の複数の所定の単位画像を前記所定間隔でそれぞれ重ねるように流体を吐出する多重流体吐出処理を実行する流体吐出装置であって、
前記ターゲットへ前記流体を吐出ヘッドから吐出する吐出実行手段と、
前記ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち2以上の互いに隣接した所定数の下地画像からなる配列下地画像の前記下地画像の各配列位置を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段で取得された前記配列下地画像の前記下地画像間の実際の間隔の総和と、前記所定数と同数の前記単位画像を前記所定間隔で配列してなる配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔の総和とのずれを算出し、前記配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔に前記ずれを略均等に配分することで前記配列画像における前記単位画像の配列位置を調整する画像調整手段と、
前記吐出実行手段を制御することで、前記単位画像の配列位置が調整された前記配列画像を前記配列下地画像に重ねるように流体を吐出する一括多重流体吐出処理を実行させる吐出制御手段と、
を備えたものである。
この流体吐出装置では、ターゲットに形成されている2以上の所定数の下地画像上へ、2以上の所定数の単位画像を配列した配列画像ごとにこの配列画像を重ねるよう流体を吐出する一括多重流体吐出処理を実行する。この一括多重流体吐出処理を実行する際に、ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち、2以上の所定数の単位画像を配列する配列画像が重ねられる該2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得し、取得した下地画像の配列位置と前記2以上の所定数の単位画像の配列位置との誤差を検出し、この検出した誤差を単位画像ごとに配分して単位画像の配列位置を調整する。そして、調整した配列位置で単位画像を用いて一括多重流体吐出処理を実行する。このように、2以上の所定数の下地画像の配列位置を一度に取得して誤差を修正し、一度に所定数の単位画像を所定数の下地画像上へ形成するのである。したがって、例えば1つの単位画像ごとに下地画像の位置を取得して位置合わせを行うものに比して、多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。
本発明の流体吐出装置において、前記吐出実行手段は、2以上の所定数の単位画像を配列した配列画像を前記ターゲット上へ形成可能な流体吐出可能領域の間で前記吐出ヘッドを走査する走査手段と、前記2以上の所定数の下地画像が形成されているターゲットの領域ごとに該ターゲットを搬送可能である搬送手段と、を備えており、前記吐出制御手段は、前記2以上の所定数の下地画像が形成されている前記ターゲットの領域を前記流体吐出可能領域に固定した状態となるよう前記搬送手段を制御し、前記吐出ヘッドを走査するよう前記走査手段を制御すると共に前記吐出ヘッドを制御することにより、前記配列位置を調整した状態の単位画像を前記固定されている2以上の所定数の下地画像上へ形成するものとしてもよい。こうすれば、所定数ごとの下地画像に対してターゲットを搬送して位置合わせ処理を行い所定数の単位画像をこの下地画像上へ形成するため、流体吐出装置の処理能力を最大限利用可能であり、処理時間を一層短縮することができる。
本発明の流体吐出装置において、前記画像調整手段は、前記検出した誤差に基づいて前記下地画像のサイズに対して前記単位画像のサイズが所定の許容範囲内であるか否かを判定し、該判定結果が該所定の許容範囲を超えているときには前記取得した下地画像のサイズに基づいて前記単位画像を変更すると共に該変更後の単位画像の配列位置を調整する一方、該判定結果が該所定の許容範囲内であるときには前記単位画像に変更を加えずに配列位置を調整し、前記吐出手段は、前記単位画像の配列位置を調整した状態で前記一括多重流体吐出処理を実行するものとしてもよい。こうすれば、許容範囲内であるときには単位画像の変更を行わずに処理時間をより短縮することができる一方、許容範囲を超えたときには単位画像の変更を行い下地画像とのずれをより抑制することができる。ここで、「所定の許容範囲」は、下地画像と単位画像との位置ずれを視認しにくい範囲(例えば数ピクセルなど)として経験的に求めた範囲としてもよい。このとき、前記画像調整手段は、前記単位画像を変更するに際して、前記下地画像よりも前記単位画像が大きいときには、前記単位画像の前記下地画像からはみ出す領域の除去及び前記単位画像の縮小のうち少なくとも1以上を行い、前記下地画像よりも前記単位画像が小さいときには、前記単位画像への特定色の挿入、前記単位画像の端部を繰り返し該単位画像へ挿入及び前記単位画像の拡大のうち少なくとも1以上を行うものとしてもよい。下地画像からはみ出す領域の除去、単位画像への特性色の挿入及び端部を繰り返して単位画像へ挿入することによって、より簡便な処理で下地画像とのずれをより抑制することができる。また、単位画像の縮小拡大によって、下地画像とのずれをより確実に抑制することができる。
本発明の流体吐出装置において、前記画像調整手段は、基本機能として備える複製機能を使って前記単位画像を複製し、前記検出した誤差を該複製した単位画像ごとに配分して該単位画像の配列位置を調整するものとしてもよい。こうすれば、基本機能を用いて、より簡単な処理で多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。
本発明の流体吐出装置において、前記位置取得手段は、前記ターゲットを走査して読取センサーにより読み取ることにより前記配列画像が重ねられる2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得するものとしてもよい。こうすれば、より確実に下地画像の配列位置を取得することができる。ここで、「ターゲットを走査して読み取る」に際して、読取センサーを固定しターゲットを搬送して該配列位置を読取センサーにより読み取るものとしてもよいし、読取センサーを走査しターゲットを固定して該配列位置を読取センサーにより読み取るものとしてもよい。また、2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得するに際して、前記ターゲットには、複数のアイマークが配列されて形成されると共に、前記下地画像が該アイマークの位置に基づいて形成されており、前記位置取得手段は、前記ターゲットを走査して読取センサーにより前記アイマークの位置を読み取ることにより前記配列画像が重ねられる2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得するものとしてもよい。
本発明の流体吐出装置において、前記ターゲットには前記複数の下地画像が前記ターゲットの搬送方向に配列されて形成されており、前記吐出実行手段は、2以上の所定数の単位画像を配列した配列画像を形成可能な流体吐出可能領域の間で前記流体を吐出する吐出ヘッドを前記ターゲットの搬送方向に走査可能である走査手段と、前記2以上の所定数の下地画像が形成されているターゲットの領域ごとに該ターゲットを搬送可能である搬送手段と、を備え、前記吐出ヘッドには画像を読み取る読取センサーが設けられており、前記吐出制御手段は、前記2以上の所定数の下地画像が形成されている前記ターゲットを前記流体吐出可能領域に固定した状態となるよう前記搬送手段を制御し、前記吐出ヘッドを前記ターゲットの搬送方向の往路を走査するよう前記走査手段を制御すると共に前記吐出ヘッドを制御して前記配列位置を調整したあとの配列画像を前記固定されている2以上の所定数の下地画像上へ形成し、該配列画像を形成したのち次の2以上の所定数の下地画像が形成されている前記ターゲットの領域が前記流体吐出可能領域に入るよう前記ターゲットを搬送して該ターゲットを固定し、該固定後に前記吐出ヘッドが前記ターゲットの搬送方向の復路を走査するよう前記走査手段を制御し、前記位置取得手段は、前記復路の走査で前記読取センサーが前記ターゲットを読み取ることにより前記次の2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得するものとしてもよい。こうすれば、一括多重流体吐出処理の吐出ヘッドの往路走査で流体吐出処理を行い、復路走査で次の下地画像の位置を取得することができるため、例えば下地画像の位置の取得と流体吐出処理とを別々に行うものに比して、多重流体吐出処理における処理時間をより一層短縮することができる。
本発明の流体吐出装置の制御方法は、
ターゲットへ流体を吐出ヘッドから吐出する吐出実行手段、を備え、該ターゲットに形成されている下地画像上へ所定の単位画像を重ねるよう該流体を吐出する多重流体吐出処理を実行する流体吐出装置の制御方法であって、
(a)ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち、2以上の所定数の単位画像を配列した配列画像が重ねられる、該2以上の所定数の下地画像の配列位置を取得するステップと、
(b)前記取得した下地位置と前記多重流体吐出処理を行う前記2以上の所定数の単位画像の配列位置との誤差を該単位画像ごとに配分して前記単位画像の配列位置を調整するステップと、
(c)前記ターゲットに形成されている2以上の所定数の下地画像上へ前記2以上の所定数の単位画像を配列した配列画像ごとに該配列画像を重ねるよう流体を吐出する一括多重流体吐出処理を前記ステップ(b)での配列位置を調整した状態で実行するよう前記吐出実行手段を制御するステップと、
を含むものである。
この流体吐出装置の制御方法では、上述した流体吐出装置と同様に、2以上の所定数の単位画像の配列位置を一度に取得して誤差を修正し、一度に所定数の単位画像を所定数の下地画像上へ形成するのであるため、例えば1つの単位画像ごとに下地画像の位置を取得して位置合わせを行うものに比して、多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。なお、この流体吐出装置の制御方法において、上述した流体吐出装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した流体吐出装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した流体吐出装置の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した流体吐出装置の制御方法の各ステップが実行されるため、この制御方法と同様の作用効果が得られる。
本実施形態であるプリンター20の構成の概略を示す構成図。 一括多重印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 配列画像55及び単位画像56の配列位置の設定の説明図。 単位画像56の配列位置調整についての説明図。 単位画像56の領域除去処理の説明図 単位画像56の端部挿入処理の説明図 プリンター120の構成の概略を示す構成図。
次に、本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態であるプリンター20の構成の概略を示す構成図である。本実施形態のプリンター20は、図1に示すように、使用可能な記録紙Sのうち最大サイズの幅以上の長さに形成された印刷ヘッド24を備えると共に、記録紙Sを引き出すロール紙50を装着可能な複数頁を一括で印刷出力可能なインクジェットプリンターとして構成されている。このプリンター20は、流体としてのインクをターゲットとしての図中奥から手前へと搬送される記録紙Sに吐出する印刷機構21と、記録紙Sの幅以上の長さに形成されたキャリッジ22を所定の走査方向(図1の手前側と奥側と)へ移動可能なキャリッジ移動機構30と、駆動モーター33により駆動され記録紙Sを搬送方向に搬送する紙送り機構31と、記録紙Sの搬送方向の下流及び上流にそれぞれ形成されたクリーニング装置37,38と、情報の画面表示やユーザーからの入力の受付を行う操作パネル48と、プリンター20の全体をコントロールするコントローラー41とを備えている。
印刷機構21は、筐体39の左右に形成されたガイド28a,28bに沿ってキャリッジベルト32により本体の前後方向(走査方向)に移動可能に支持されたキャリッジ22と、キャリッジ22の下方に設けられ各色のインクに圧力をかけノズル23から流体としてのインク滴を吐出する印刷ヘッド24と、筐体39側に装着され各色のインクを収容しこの収容したインクを図示しないチューブを介して印刷ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26とを備えている。キャリッジ22は、筐体39の左奥側に取り付けられたキャリッジモーター34aと筐体39の左手前側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って図中奥側と手前側とに広範囲(印刷可能領域)に移動する。キャリッジ移動機構30は、ガイド28a,28b、キャリッジベルト32、キャリッジモーター34a、従動ローラー34bなどにより構成されている。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられており、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出するものである。なお、インクへ圧力をかける機構は、ヒーターの熱による気泡の発生によるものとしてもよい。この印刷ヘッド24の下面側には、記録紙Sに向かって発光した後の反射光を各色に分解して読み取る読取センサー25が配設されている。この読取センサー25は、ページ領域51の位置を示す記録紙Sに予め形成されているアイマーク54を読み取り、下地画像52が形成されているページ領域51の位置を検出するものである。インクカートリッジ26は、筐体39の前面側に装着され、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したいわゆるオフキャリッジ式に構成されている。
紙送り機構31は、記録紙Sの給紙位置側に配設された紙送りローラー35と、記録紙Sの排紙側に配設された搬送ローラー36とを含む。この紙送り機構31は、キャリッジ22を走査して印刷可能な領域である印刷可能領域のうち所定の領域を1単位として間欠的に記録紙Sを搬送可能に構成されている。なお、図1では示していないが、記録紙Sの下面側には記録紙Sを搬送すると共にプラテンとなる搬送用ベルトを有し、この搬送ベルトに載置された記録紙Sが下流側へ搬送されるものとした。
クリーニング装置37、38は、印刷処理のうち所定のタイミング、例えば、記録紙Sが紙送りローラー35にまで達していないときや、切断装置40により記録紙Sが切断されたあとなどに、ノズル23のノズル詰まりを解消する処理などを行うものである。このクリーニング装置37,38は、ノズル23に詰まったインクを除去するクリーニング処理に利用される。
操作パネル48は、ユーザーがプリンター20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像が表示されるカラー液晶パネルにより構成された表示部や、各種操作を行う上下左右キーや決定キー、キャンセルキーなどを配置した操作部が設けられている。
コントローラー41は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュROM43と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM44と、基本機能として備える、画像を単純に複製する機能を有する回路で構成されている複製部45と、記録紙Sに形成されている下地画像52とこれから印刷しようとする単位画像との配列位置の誤差を検出する誤差検出部46と、単位画像の位置やサイズの調整を行う画像調整部47などを備えている。このコントローラー41は、印刷処理(流体吐出処理)を実行するよう印刷機構21やキャリッジ移動機構30、紙送り機構31を制御する。
このプリンター20では、2以上の所定数(例えば4頁など)のページ領域51内に下地画像52が形成されている記録紙Sを、印刷可能領域に固定した状態とし、印刷ヘッド24をガイド28a,28bに沿って走査方向へ印刷ヘッド24を走査しながら所定数の下地画像52上へ印刷を行ったのちに、次の複数の下地画像52が形成されている記録紙Sの領域が印刷可能領域に入るよう記録紙Sを搬送する処理を繰り返して印刷処理を行う一括多重印刷処理を実行する。この一括多重印刷処理では、コントローラー41の制御によって、キャリッジ移動機構30がキャリッジ22を印刷可能範囲内で走査し、紙送り機構31がロール紙50から引き出された記録紙Sを所定数の下地画像52が含まれる領域ごとに搬送・固定を行う。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作について、一括多重印刷処理を実行する処理について説明する。まず、ユーザーは、ロール紙50の全域に均等間隔で形成されているアイマーク54に合わせて多数の下地画像52を形成する下地印刷処理を行う。この下地印刷は、プリンター20で行ってもよいし、他のプリンターで行ってもよい。アイマーク54は、下地画像52と同時に形成してもよいし、下地画像52よりも先に形成してもよい。次に、下地画像52を形成したロール紙50をプリンター20へ装着し、下地画像52上へ印刷する処理を行う。図2は、コントローラー41のCPU42により実行される一括多重印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、フラッシュROM43に記憶され、プリンター20への印刷ジョブを例えばユーザーパソコン(PC)49からを図示しないインターフェイスを介して受信したあと実行される。ここでは、後述する図3に示すように、所定数が5個である単位画像56を記録紙Sの搬送方向へ配列した配列画像55を下地画像52に重ねて印刷する場合について主として説明する。図3は、配列画像55及び単位画像56の配列位置の設定の説明図であり、上段が配列画像55の概念図、中段が配列調整前の概念図、下段が配列調整後の概念図であり、図4は、単位画像56の配列位置調整についての説明図であり、上段が配列調整前の概念図、中段が位置調整処理後の概念図、下段がサイズ調整処理後の概念図である。
このルーチンを開始すると、CPU42は、まず、印刷ジョブに含まれている単位画像(印刷画像)を入力すると共に、印刷設定を入力する(ステップS100)。ここでは、単位画像として単位画像56(図3参照)を入力すると共に、印刷設定として、一括多重印刷指令やページ領域51の配列間隔の情報、印刷速度、全印刷部数(例えばページ領域51の数)などの情報などを入力する。次に、CPU42は、単位画像56の大きさから、配列画像55に含めることができる単位画像数(2以上の所定数)を設定する(ステップS110)。例えば、この単位画像数は、印刷可能領域の長さを印刷画像データの論理的な幅により除算し、端数を切り捨てすることにより求めることができる。次に、CPU42は、キャリッジ移動機構30を駆動してキャリッジ22を移動して記録紙S上に形成されているアイマーク54を読取センサー25により読み取り、記録紙S上のページ領域51の配列位置を検出し、下地画像52の位置の誤差を検出する(ステップS120)。この誤差は、例えば、読取センサー25により読み取ったアイマーク54の間隔(即ち印刷されているページ領域の間隔)と、入力された印刷設定のページ領域51の間隔(即ち印刷しようとするページ領域の間隔)との差により求めることができる。誤差検出部46は、この誤差の検出を行うものとする。
次に、CPU42は、記録紙S上に形成されている下地画像52の配列位置にずれが生じているか否かを判定する(ステップS130)。この判定は、例えば、誤差が値「0」であるか否かに基づいて行うことができる。ロール紙50の乾燥状態や保存状態などに応じて、紙の伸長収縮によりページ領域の間隔が変わることがある。ページ領域の間隔が変わっている状態の記録紙Sに、ページ領域の間隔が変わっていないものとして多重印刷を実行すると印刷物の画像にずれが生じてしまう(図3の中段参照)。ここでは、印刷画像にずれが生じるか否かを判定するのである。
ステップS130で配列位置にずれがないと判定されたときには、入力した単位画像56を複製部45に複製させ、印刷設定で定められている配列位置に配列した配列画像となるように、複製した単位画像56を単位画像数(所定数)、順次配列させて印刷処理を実行する(ステップS140)。ここでは、図3の上段に示すように、単位画像56を複製し、印刷設定で設定されている間隔で順次配列し配列画像55となるように印刷処理を行う。この複製部45は、回路構成で複製処理を実行するため、ソフトウエアを利用して画像を作成するのに比して高速で処理することができる。印刷処理は、CPU42が紙送り機構31を駆動して所定数のページ領域51内に下地画像52が形成されている記録紙Sを印刷可能領域に固定した状態とし、CPU42がキャリッジ移動機構30を駆動して走査方向へ印刷ヘッド24を走査しながら印刷ヘッド24を駆動してノズル23からインクを吐出させ所定数の下地画像52上へ単位画像56に基づく画像を形成する処理を行う。
続いて、CPU42は、印刷設定で設定されている全ページを印刷したか否かを判定し(ステップS150)、全ページ印刷していないときには、記録紙Sの搬送処理を行い(ステップS160)、ステップS120以降の処理を実行する。全ページ印刷したか否かの判定は、ステップS120〜S160の繰返数と所定数とを乗算した値が印刷設定に格納されている全印刷枚数に達したか否かに基づいて行うことができる。また、記録紙Sの搬送処理は、次の複数の下地画像52が形成されている記録紙Sの領域が印刷可能領域に入るよう記録紙Sを搬送するようCPU42が紙送り機構31を駆動する処理を行う。そして、ステップS150で全ページ印刷したときにはこのルーチンを終了する。このように、複数の下地画像52に位置ずれがないときには、設定されているとおりに一括多重印刷処理を実行するのである。
一方、ステップS130で配列位置にずれがあると判定されたときには、CPU42は、単位画像の配列位置の調整処理を実行する(ステップS170)。この位置修正処理は、画像調整部47が実行し、記録紙S上の複数のページ領域51の位置と印刷しようとする画像との位置の差を誤差として検出し、この誤差を各単位画像の位置ごとに配分してその位置を調整する処理である。ここで、位置調整処理について、図3を用いて説明する。図3では、記録紙Sのページ領域51の間隔が印刷しようとする配列画像55での単位画像56の間隔よりも短い場合(記録紙Sが縮んだ場合)を示している。位置調整処理は、ページ領域51の間隔を読取センサー25によって読み取り、配列画像55での補正量を解像度単位のピクセル数単位で確定する。次に、1つのページ領域51の間隔単位で位置を補正しようとすると1ピクセル以下の端数が出ることがあるから、以下の式を用いて端数分の調整を行うものとした。即ち、n番目の頁幅(Wn)は、n番目の終端位置(端数切り捨て)から(n−1)番目の終端位置(端数切り捨て)を差し引いた値であり、論理的な配列画像55の幅(Wf)、配列画像55での補正量(Wr)、配列画像55内の頁数(Pf)とすると、Wn=(n×(Wf+Wr))/Pf−((n−1)×(Wf+Wr))/Pf、の式を用いて求めることができる。例えば、図3の中段に示すように、Wf=96、Wr=6、Pf=4とすると、n=1のページ領域が22.5で端数が切り捨てられて22となり、n=2の頁が23となり、n=3の頁が22となり、n=4の頁が23となり、できるだけ均等になるよう各単位画像を配列することができる(図3下段、図4中段参照)。
位置調整処理を行うと、CPU42は、誤差の値が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS180)。この判定は、配列位置が修正されても、下地画像52の伸長や収縮による画像の変形によるずれは生じるため、この画像変形のずれが視認されやすいか否かを判定するものである。この許容範囲は、下地画像52と単位画像56との画像ずれを視認しにくい範囲(例えば数ピクセルなど)として経験的に設定するものとしてもよい。誤差の値が許容範囲内であるときには、CPU42は、単位画像56に変更を加えることなく、単位画像56の配列位置を調整し、ステップS140で、単位画像56を複製部45に複製させ、調整後の配列位置に配列した配列画像となるように、複製した単位画像56を単位画像数(所定数)、順次配列させて印刷処理を実行する。そして、上述したステップS150、S160の処理を行い、ステップS150で全ページを印刷終了するとこのルーチンを終了する。このように、画像の変形によるずれが小さいときには、配列位置のみの調整を行うので、できるだけ処理を簡便化して一括多重印刷処理を実行することができる。
一方、ステップS180で誤差の値が許容範囲を超えているとき、即ち下地画像52に対して単位画像56が小さすぎるか大きすぎるときには、CPU42は、サイズの調整処理を行う(ステップS190)。ここでサイズの調整処理は、画像調整部47が実行し、下地画像52よりも単位画像56が大きいときには単位画像56の縮小を行い、下地画像52よりも単位画像56が小さいときには、単位画像56の拡大を行うものとした。続いて、CPU42は、サイズ調整後の単位画像を複製部45に複製させ、位置調整した配列位置に配列した配列画像となるように、複製した単位画像を単位画像数(所定数)、順次配列させて印刷処理を実行する(ステップS200)。そして、上述したステップS150、S160の処理を行い、ステップS150で全ページを印刷終了するとこのルーチンを終了する。このように、誤差が許容範囲を超えたときには、単位画像56を加工するサイズ調整処理を行うため、複製部45による複製のみに比して処理時間が長くなるが、画像の重なり部分で生じうる閲覧者の違和感をより抑制することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の印刷機構21、キャリッジ移動機構30及び紙送り機構31が本発明の吐出実行手段に相当し、キャリッジ移動機構30が走査手段に相当し、紙送り機構31が搬送手段に相当し、読取センサー25及びコントローラー41が位置取得手段に相当し、コントローラー41が画像調整手段及び吐出制御手段に相当し、インクが流体に相当し、記録紙Sがターゲットに相当する。なお、本実施形態では、プリンター20の動作を説明することにより本発明の流体吐出装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のプリンター20によれば、記録紙Sに形成されている所定数の下地画像52上へ、所定数の単位画像56を配列した配列画像55ごとにこの配列画像55を重ねるようインクを吐出する一括多重流体吐出処理を実行する。この一括多重流体吐出処理を実行する際に、記録紙Sに形成されている複数の下地画像52のうち、印刷可能領域にあり配列画像55が重ねられる所定数の下地画像52の配列位置をアイマーク54を読取センサー25によって読み取ることにより取得し、取得した下地画像の配列位置と単位画像の配列位置との誤差を検出し、この検出した誤差を単位画像56ごとに配分して単位画像56の配列位置を調整する。そして、調整した配列位置に単位画像を用いて一括多重印刷処理を実行する。このように、所定数の下地画像52の配列位置を一度に取得して誤差を修正し、一度に所定数の単位画像56をこの下地画像52上へ形成するのである。したがって、例えば1つの単位画像ごとに下地画像の位置を取得して位置合わせを行うものに比して、多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。またアイマーク54を読み取ることにより、容易且つ確実に下地画像52の配列位置を取得することができる。
また、所定数の下地画像52が形成されている記録紙Sの領域を印刷可能領域に固定し、印刷ヘッド24を走査すると共に印刷処理を実行するため、プリンター20の処理能力を最大限利用可能であり、処理時間を一層短縮することができる。更に、誤差が許容範囲を超えているときには、単位画像56の拡大縮小を行うサイズ調整処理を行うため、下地画像とのずれをより確実に抑制することができる。更にまた、基本機能として備える複製部45を使って単位画像56を複製し、誤差をこの複製した単位画像ごとに配分して単位画像56の配列位置を調整するため、基本機能を用いて、より簡単な処理で多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ステップS180で誤差が許容範囲を超えたときにステップS190でサイズ調整処理を行うものとしたが、この処理を省略するものとしてもよい。こうしても、配列位置の調整は行うから、画像のずれを抑制すると共に処理時間をより短縮することはできる。
上述した実施形態では、ステップS190のサイズ調整処理で単位画像56の拡大縮小を行うものとしたが、単位画像を変更するものとすれば特に限定されることはない。例えば、下地画像52よりも単位画像56が大きいときには、図5に示すように、単位画像56の下地画像52からはみ出す領域を除去するものとしてもよい。図5は、単位画像56の領域除去処理の説明図である。また、下地画像52よりも単位画像56が小さいときには、図6に示すように、単位画像56の端部を繰り返しこの単位画像56へ挿入するものとしてもよいし、単位画像56へ特定色のラインを挿入するものとしてもよい。図6は、単位画像56の端部挿入処理の説明図である。下地画像52からはみ出す領域の除去、単位画像56への特性色の挿入及び端部を繰り返して単位画像56へ挿入することによって、より簡便な処理で下地画像とのずれをより抑制することができる。なお、このサイズ調整処理は、上記の方法を適宜組み合わせて用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、読取センサー25を走査し記録紙Sを固定して配列位置を読取センサー25により読み取るものとしたが、読取センサー25を固定し記録紙Sを搬送して配列位置を読取センサー25により読み取るものとしてもよい。また、下地画像52の配列位置をアイマーク54を読み取ることにより取得するものとしたが、アイマーク54以外のマーカーを使用するものとしてもよいし、下地画像52自体を読み取ることによりその位置を取得するものとしてもよい。また、読取センサー25は、印刷ヘッド24に配設されているものとしたが、特にこれに限定されず、読取センサー25は、別途走査可能な部材に配設されているものとしてもよい。
上述した実施形態では、読取センサー25が配設された印刷ヘッド24を一度、記録紙S上を走査したあと、一括多重印刷処理を実行するものとしたが、印刷処理の走査を
印刷ヘッド24の走査のうち往路で一括多重印刷処理の印刷処理を行い、記録紙Sを搬送して固定したのち、印刷ヘッド24の走査のうち復路でアイマーク54の読取処理を行い下地画像52の位置を取得するものとしてもよい。こうすれば、往路で印刷を行い、復路で下地画像52の位置を取得するから、例えば下地画像52の位置の取得と印刷処理とを別々に行うものに比して、多重流体吐出処理における処理時間をより一層短縮することができる。
上述した実施形態では、単位画像56の配列を基本機能として備えられた回路である複製部45を用いて複製するものとしたが、特に限定されず、ソフトウエアでの処理で行ってもよい。また、上述した実施形態では、単位画像56の配列位置を調整するに際して、単位画像56を複製部45に複製させ調整後の配列位置に配列した配列画像となるように、複製した単位画像56を単位画像数(所定数)、順次配列させて印刷処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されず、配列位置を調整した単位画像56を所定数配列した配列画像55を作成し、この作成した配列画像55に基づいて一括多重印刷処理を行うものとしてもよい。
上述した実施形態では、キャリッジ22を記録紙Sの搬送方向と同様の方向に走査する印刷機構21を備えたプリンター20としたが、図7に示すように、キャリッジ122を記録紙Sの搬送方向と直交する方向へ走査する印刷機構121を備えたプリンター120としてもよい。こうしても、多重流体吐出処理における処理時間をより短縮することができる。また、記録紙Sを固定してキャリッジ22を走査して一括多重印刷処理を行うするものとしたが、特にこれに限られず、通常のプリンターのように、キャリッジ22を記録紙Sの幅方向に走査し、記録紙Sを移動させつつ印刷処理を行うものに適用するものとしてもよい。この場合、ロール紙50から記録紙Sを引き出して下地画像52の位置を把握したのちに、更に巻き戻して記録紙Sへの一括多重印刷処理を行うものとしてもよい。また、プリンター20では、インクカートリッジ26を筐体39側へ装着するオフキャリッジ型の印刷装置としたが、インクカートリッジ26をキャリッジ22上へ装着するオンキャリッジ型の印刷機構21としてもよい。
上述した実施形態では、本発明の流体吐出装置をプリンター20に具体化した例を示したが、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する流体吐出装置に具体化してもよいし、流体として吐出可能な固体を吐出する流体吐出装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置、トナーなどの粉体を吐出する粉体吐出式記録装置としてもよい。
上述した実施形態では、プリンター20は、印刷機構21を備えた印刷装置として構成するものとしたが、スキャナーを備えたマルチファンクションプリンターとしてもよいし、FAX装置などとしてもよい。また、プリンター20の態様で説明したが、流体吐出装置の制御方法としてもよいし、この方法のプログラムの態様としてもよい。
20,120 プリンター、21,121 印刷機構、22,122 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、25 読取センサー、26 インクカートリッジ、28a,28b ガイド、30 キャリッジ移動機構、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、36 搬送ローラー、37,38 クリーニング装置、39 筐体、40 切断装置、41 コントローラー、42 CPU、43 フラッシュROM,44 RAM、45 複製部、46 誤差検出部、47 画像調整部、48 操作パネル、49 ユーザーPC、50 ロール紙、51 ページ領域、52 下地画像、54 アイマーク、55 配列画像、56 単位画像、S 記録紙。

Claims (8)

  1. ターゲットに所定間隔で一方向に配列されている所定形状の複数の下地画像上へ所定形状の複数の所定の単位画像を前記所定間隔でそれぞれ重ねるように流体を吐出する多重流体吐出処理を実行する流体吐出装置であって、
    前記ターゲットへ前記流体を吐出ヘッドから吐出する吐出実行手段と、
    前記ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち2以上の互いに隣接した所定数の下地画像からなる配列下地画像の前記下地画像配列位置を取得する位置取得手段と、
    前記位置取得手段で取得された前記配列下地画像の前記下地画像間の実際の間隔の総和と、前記所定数と同数の前記単位画像を前記所定間隔で配列してなる配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔の総和とのずれを算出し、前記配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔に前記ずれを略均等に配分することで前記配列画像における前記単位画像の配列位置を調整する画像調整手段と、
    前記吐出実行手段を制御することで、前記単位画像の配列位置が調整された前記配列画像を前記配列下地画像に重ねるように流体を吐出する一括多重流体吐出処理を実させる吐出制御手段と、
    を備えた流体吐出装置。
  2. 前記吐出実行手段は、2以上の互いに隣接した所定数の単位画像を配列した配列画像を前記ターゲット上へ形成可能な流体吐出可能領域の間で前記吐出ヘッドを走査する走査手段と、前記2以上の互いに隣接した所定数の下地画像からなる配列下地画像が形成されているターゲットの領域ごとに該ターゲットを搬送可能である搬送手段と、を備えており、
    前記吐出制御手段は、前記配列下地画像が形成されている前記ターゲットの領域を前記流体吐出可能領域に固定した状態となるよう前記搬送手段を制御し、前記吐出ヘッドを走査するよう前記走査手段を制御すると共に前記吐出ヘッドを制御することにより、前記単位画像の配列位置が調整された前記配列画像を前記固定されている配列下地画像上へ形成する、請求項1に記載の流体吐出装置。
  3. 前記画像調整手段は、前記算出したずれに基づいて前記下地画像のサイズに対して前記単位画像のサイズが所定の許容範囲内であるか否かを判定し、該判定結果が該所定の許容範囲を超えているときには前記下地画像のサイズに基づいて前記単位画像を変更すると共に該変更後の単位画像の配列位置を調整する一方、該判定結果が該所定の許容範囲内であるときには前記単位画像に変更を加えずに配列位置を調整し、
    前記吐出手段は、前記一括多重流体吐出処理を実行する、請求項1又は2に記載の流体吐出装置。
  4. 前記画像調整手段は、前記単位画像を変更するに際して、前記下地画像よりも前記単位画像が大きいときには、前記単位画像の前記下地画像からはみ出す領域の除去及び前記単位画像の縮小のうち少なくとも1以上を行い、前記下地画像よりも前記単位画像が小さいときには、前記単位画像への特定色の挿入、前記単位画像の端部を繰り返し該単位画像へ挿入及び前記単位画像の拡大のうち少なくとも1以上を行う、請求項3に記載の流体吐出装置。
  5. 前記画像調整手段は、基本機能として備える複製機能を使って前記単位画像を複製し、該複製した単位画像を配列した前記配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔に前記算出したずれを略均等に配分することで前記配列画像における前記単位画像の配列位置を調整する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  6. 前記位置取得手段は、前記ターゲットを走査して読取センサーにより読み取ることにより前記配列下地画像に含まれる前記下地画像配列位置を取得する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  7. 前記ターゲットには前記複数の下地画像が前記ターゲットの搬送方向に配列された前記配列下地画像が形成されており、
    前記吐出実行手段は、2以上の互いに隣接した所定数の単位画像を配列した配列画像を形成可能な流体吐出可能領域の間で前記流体を吐出する吐出ヘッドを前記ターゲットの搬送方向に走査可能である走査手段と、前記2以上の互いに隣接した所定数の下地画像からなる配列下地画像が形成されているターゲットの領域ごとに該ターゲットを搬送可能である搬送手段と、を備え、前記吐出ヘッドには画像を読み取る読取センサーが設けられており、
    前記吐出制御手段は、前記配列下地画像が形成されている前記ターゲットの領域を前記流体吐出可能領域に固定した状態となるよう前記搬送手段を制御し、前記吐出ヘッドを前記ターゲットの搬送方向の往路を走査するよう前記走査手段を制御すると共に前記吐出ヘッドを制御して前記単位画像の配列位置が調整された前記配列画像を前記固定されている配列下地画像上へ形成し、該配列画像を形成したのち次の前記配列下地画像が形成されている前記ターゲットの領域が前記流体吐出可能領域に入るよう前記ターゲットを搬送して該ターゲットを固定し、該固定後に前記吐出ヘッドが前記ターゲットの搬送方向の復路を走査するよう前記走査手段を制御し、
    前記位置取得手段は、前記復路の走査で前記読取センサーが前記ターゲットを読み取ることにより前記次の配列下地画像に含まれる前記下地画像の各配列位置を取得する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  8. ターゲットへ流体を吐出ヘッドから吐出する吐出実行手段、を備え、該ターゲットに所定間隔で一方向に配列されている所定形状の複数の下地画像上へ所定形状の複数の所定の単位画像を前記所定間隔でそれぞれ重ねるよう流体を吐出する多重流体吐出処理を実行する流体吐出装置の制御方法であって、
    (a)ターゲットに形成されている複数の下地画像のうち2以上の互いに隣接した所定数の下地画像からなる配列下地画像の前記下地画像配列位置を取得するステップと、
    (b)前記取得した前記配列下地画像の前記下地画像間の実際の間隔の総和と、前記所定数と同数の前記単位画像を前記所定間隔で配列してなる配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔の総和とのずれを算出し、前記配列画像における前記単位画像間の前記所定間隔に前記ずれを略均等に配分することで前記配列画像における前記単位画像の配列位置を調整するステップと、
    (c)前記吐出実行手段を制御することで、前記単位画像の配列位置が調整された前記配列画像を前記配列下地画像に重ねるよう流体を吐出する一括多重流体吐出処理を実するステップと、
    を含む流体吐出装置の制御方法。
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