JP5428604B2 - プラスチックボトル - Google Patents

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Description

本発明は、例えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂からなるプラスチックボトルに係り、とりわけ耐圧性および耐衝撃性が高められたプラスチックボトルに関する。
近年、プラスチックボトルに使用されるプラスチック材料の使用量を減らすことにより、プラスチックボトルを軽量化することが望まれている。しかしながら、ボトルを軽量化した場合、ボトルの強度が弱くなってしまう。この為、軽量化ボトルは、ある一定の強度を維持する目的で、デザイン性や店頭販売(手売)に限定される等の制約がある。
また、ボトルを自動販売機で販売するときに、自動販売機内ではボトルが横倒しになって積載される事により、下段にあるボトルはボトル潰れを伴い易くなる傾向があり、自動販売機から正常に排出できなかったり、自動販売機内での保存中や排出時にボトルが凹む問題が生じやすい。これを解決するために、ボトル飲料を製造する工程において、ボトルに内容液を充填した直後に液体窒素等をボトル内に充填してボトル内圧を陽圧化させ閉栓する技術がある。これにより、ボトル内部は陽圧となり、ボトルの強度を高くすることが可能である。なお、このようにボトル内部を窒素等の不活性ガスで満たすことは、内容液(例えば緑茶)の酸化を防止する効果もある。
また、天然発泡水(スパークリングウォーター)や酸素水等をボトルに充填した場合、ボトル内はわずかに陽圧となる。あるいは緑茶またはコーヒー等の内容液をボトルに充填し、充填温度が販売時温度より低い場合、内溶液が販売時と充填時の差分昇温する事で内溶液の体積が膨張し、ボトル内が陽圧となる。
このように、ボトル内部が陽圧となる場合、図7に示すような一般的な形状の底部101を有するボトル100を用いると、ボトル100内が陽圧になることにより底部101が膨らんでボトル100の全高が高くなってしまう。あるいは、底部101の凹凸が反転(バックリング)することにより、ボトル100が自立しなくなってしまう。
このため、ボトルに耐圧性を持たせるために底部をペタロイド形状とする技術が知られている(特許文献1)。このほか、底部周縁の着底部のみを肉厚に成形し、底部変形および衝撃に対応する技術(特許文献2)や、底部に、内部に突出する側断面略逆U字形の複数のリブを形成する技術(特許文献3)が存在する。
実用新案登録第2551699号公報 特開平10−139029号公報 特公平3−39897号公報
特許文献1に示すように、ペタロイド形状の底部を有するプラスチックボトル(以下ペタロイドボトルともいう)は耐圧性に優れている。しかしながら、ペタロイドボトルを軽量化した場合底部も薄肉化する為、ボトル内部を加圧した状態であっても落下等により衝撃を受けた際特にその足先に凹みが発生しやすい。このような凹みが発生してしまうと、商品的な価値が無くなるだけではなく、運送時の荷崩れや自動販売機中での詰まりの原因にもなってしまう。
また軽量化したペタロイドボトルは、底部が薄肉化されていることにより、加圧により足先が変形して伸び易くなるため、無圧時に比べて全高が高くなってしまう。全高が高くなった場合、自動販売機のラックに入らなくなる、段ボールケースに入らなくなる、製品の重心が高くなり転倒し易くなる等のトラブルを起こし易くなる。
他方、特許文献2に示す技術をペタロイドボトルの底部に応用することは困難である。すなわち、着底部のみを厚肉に成形すると、ブロー成形時の冷却不良によりボトルの接地が不安定になるおそれがあり、またボトル底部のゲート部(中央部)に変形を伴い易く、その結果自立出来なくなる等、充分なボトル性能を得ることができないためである。
また、特許文献3に示すボトルは、耐圧性能に劣るため、ボトル内の圧力をあまり高くすることができない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、軽量化を図るために薄肉とした場合であっても、高い耐圧性および耐衝撃性を有するプラスチックボトルを提供することを目的とする。
本発明は、プラスチックボトルにおいて、口部と、円筒形の胴部と、ペタロイド形状をもつとともに下方から見て円形の底部とを備え、底部は、中央部と、中央部の周囲に配置されるとともに下方へ突出する複数の脚部とを有し、各脚部に、下方から見て円形の底部の半径方向に沿って延びるとともに内方へ引込む本乃至6本の細長状の溝が形成され、各脚部は接地面を有し、この接地面における肉厚が0.04mm乃至0.3mmであり、各脚部は、接地面内側に設けられた脚部内側面と、接地部外側に設けられた脚部外側面とを有し、各細長状の溝は、それぞれ脚部内側面から接地面を経て脚部外側面まで延びていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、底部は、5個乃至9個の脚部を有することを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各溝の深さが0.05mm乃至3mmであることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各溝の長さが3mm乃至25mmであることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各溝の幅が0.2mm乃至5mmであることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各脚部において、接地面、脚部内側面、および脚部外側面の合計面積(S)に対する、各溝の底面の合計面積(S)の割合が、2%以上かつ50%以下となることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、ガスバリア性および遮光性を有するバリア層が積層した構造からなっているか、又はガスバリア性および遮光性を有する樹脂をブレンドした構造からなっていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明によれば、底部の各脚部に、底部の半径方向に沿って延びるとともに内方へ引込む1本乃至6本の溝が形成されている。このことにより、軽量化を図るためにプラスチックボトルを薄肉とした場合であっても、プラスチックボトルの耐圧性および耐衝撃性を高めることができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す正面図。 図2は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルの底部を示す垂直断面図。 図3は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルの底部を示す斜視図。 図4は、比較例1および比較例2によるプラスチックボトルの底部を示す斜視図。 図5は、ボトルの内圧を高めていった場合における、プラスチックボトルの全高伸び率を比較するグラフ。 図6は、ボトルの内圧を高めていった場合における、プラスチックボトルのゲート深さ伸び率を比較するグラフ。 図7は、非耐圧ボトルの底部を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は本発明の一実施の形態を示す図である。
まず、図1乃至図3により本実施の形態によるプラスチックボトルの概要について説明する。なお、本明細書中、「上方」、「下方」とは、それぞれプラスチックボトル10を正立させた状態(図1)における上方、下方のことをいう。
図1に示すように、ペタロイドボトルからなるプラスチックボトル10は、口部11と、口部11下方に設けられた胴部12と、胴部12下方に設けられた底部20とを備えている。
このプラスチックボトル10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォームを二軸延伸ブロー成形したものである。なおプリフォームすなわちプラスチックボトル10の材料としては熱可塑性樹脂特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用する事が好ましい。
また、プラスチックボトル10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。即ち押し出し成形または射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+コバルト塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォームを押出成形後、吹込成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層ボトルを形成しても良い。なお、このような中間層は、プラスチックボトル10のうち少なくとも胴部12内に設けることが好ましい。また底部20において、中央部24(後述)を除く領域に中間層を設けることが好ましい。ケース落下等の衝撃を受けた際この部分がデラミ(層間剥離)を起こすおそれがあるからである。ガスバリア性及び遮光性を有する為に、多層にするだけでなく熱可塑性樹脂同士をブレンドしたブレンドボトルを形成しても良い。
ところで図1乃至図3に示すように、プラスチックボトル10の底部20は、底面方向から見て略円形の中央部24と、中央部24の周囲に設けられ周方向に等間隔に配置されるとともに下方へ突出する複数個(図1乃至図3においては5個)の脚部21とを有している。
この脚部21の個数は、5個乃至9個とすることできる。ただし、プラスチックボトル10を安定して正立させるという観点、および軽量化ボトルの成形性を良好にするという観点から、脚部21の個数を5個乃至7個とすることが最も好ましい。
また図2および図3に示すように、各脚部21は、接地面21aと、接地面21aから中央部24側に向けて上方に延びる脚部内側面21bと、接地面21aから底部20の周縁部20b側に向けて上方に延びる脚部外側面21cとを有している。このうち脚部内側面21bは底面方向から見て略三角形形状を有している(図3参照)。また、脚部外側面21cは胴部12下端に連接し、胴部12と同一面をなしている。
一方、各脚部21間には、中央部24から底部20の周縁部20bに向かって上方へ延びる曲面22が形成されている。図2に示すように、各曲面22は、下方へ向けて湾曲する略球状曲面の一部を構成する。
また、各脚部21に、それぞれ底部20の半径方向に沿って中央部24側から周縁部20b側に延び、かつプラスチックボトル10内方(略上方)へ引込む細長状の溝23が形成されている。
図1および図3に示すように、溝23は各脚部21にそれぞれ3本ずつ形成されている。これら3本の溝23は、脚部21の中央に位置する溝23aと、この溝23aの両側に位置する一対の溝23b、23bとからなっている(図3参照、以下これらの溝を単に溝23という)。
なお、各脚部21に形成される溝23の本数は3本に限られず、1本乃至6本のいずれかとしても良い。なお溝23の本数を7本以上とした場合、後述するように、プラスチックボトル10をブロー成形により作製する際、底部20の賦形不良を伴う問題が生じてしまう。
また各溝23は、それぞれ脚部内側面21bから接地面21aを経て脚部外側面21cまで延びている。これにより、接地面21aを含む脚部21全体の強度が高められている。なお、各溝23の長さは3mm乃至25mmとすることが好ましく、各溝23の幅は0.2mm乃至5mmとすることが好ましい。
さらに各溝23の深さは、0.05mm乃至3mmとすることが好ましく、0.8mm乃至1.2mmとすることが更に好ましい。なお、各溝23の深さを0.05mm未満とした場合、各脚部21の強度を高めるという本実施の形態の効果が得られにくい。他方、各溝23の深さが3.0mmを超えた場合、プラスチックボトル10をブロー成形する際に賦形不良を起こすおそれがある。
また各脚部21において、接地面21a、脚部内側面21b、および脚部外側面21cの合計面積(S)に対する、各溝23の底面23c(図2参照)の合計面積(S)の割合が、2%以上かつ50%以下(すなわち0.02≦(S/S)≦0.5)となることが好ましい。なお、前記割合を2%未満とした場合、各脚部21の強度を高めるという本実施の形態の効果が得られにくい。他方、前記割合を50%超とした場合、プラスチックボトル10をブロー成形する際に賦形不良を起こすおそれがある。
このようなプラスチックボトル10のサイズは限定されるものではなく、どのようなサイズのボトルからなっていても良い。
本実施の形態においては、上述したように各脚部21に3本の溝23が形成されており、各脚部21の強度が高められている。このことにより、とりわけプラスチックボトル10を薄肉に形成したボトルであっても耐衝撃性に強く変形し難い。具体的には、各脚部21の接地面21aにおける肉厚を0.04mm乃至0.3mmとすることができ、とりわけ0.05mm乃至0.25mmとすることができる。
またプラスチックボトル10に充填する対象物は問わないが、充填後にプラスチックボトル10内部が陽圧となる炭酸飲料水、天然発泡水(スパークリングウォーター)、酸素水、液体窒素等によりボトル内圧を陽圧化した清涼飲料水が適している。ここでプラスチックボトル10内部が陽圧になるとは、充填した内容液の液温が20℃である場合に、プラスチックボトル10の内圧が1kPa〜400kPaとなることをいう。とりわけプラスチックボトル10の内圧が1kPa〜150kPaとなる場合に、本実施の形態による効果が得られやすい。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まずプラスチックボトル10内に、例えば例えば炭酸飲料水、天然発泡水(スパークリングウォーター)、酸素水、緑茶、あるいはコーヒー等の内容液を充填し、その後、液体窒素をヘッドスペース内に充填して閉栓する。この際、充填された不活性ガスまたは内容液により、プラスチックボトル10内部は陽圧(例えば内容液の液温が20℃の場合に、充填直後の内圧が1kPa〜400kPa)となる。
プラスチックボトル10内部が陽圧となることにより、プラスチックボトル10の内方から外方へ力が作用し、底部20においては、およそ上方から下方へ向けて圧力が加わる。この状態で、内容物を充填したプラスチックボトル10(以下、飲料製品ともいう)は出荷され、小売店に搬送もしくは自動販売機に投入されて消費者に販売される。
ところで本実施の形態において、各脚部21に、底部20の半径方向に沿って延びるとともに内方へ引込む3本の溝23が形成されている。したがって、プラスチックボトル10内が陽圧になり底部20に略下方向の力が加わっても、各脚部21の強度が高められ、プラスチックボトル10の全高が大きく変化することがない。このことにより、プラスチックボトル10が自動販売機のラックに入らなくなるトラブルや、段ボールケースに入らなくなる等のトラブルが生じることがない。
また、各脚部21の強度が高められていることにより、プラスチックボトル10内が陽圧になった状態で底部20に衝撃が加わった場合であっても、各脚部21に凹み等の変形が生じにくい。このことにより、内容物を充填したプラスチックボトル10の商品価値が損なわれることを防止し、また運送時の荷崩れや自動販売機中での詰まりを防止することができる。
とりわけこのような効果は、プラスチックボトル10を薄肉に形成した場合(すなわち、上述したように接地面21aの肉厚を0.04mm乃至0.3mmとした場合)に、より顕著に得られる。
このように本実施の形態によれば、各脚部21に、底部20の半径方向に沿って延びるとともに内方へ引込む1本乃至6本の溝23を形成したので、軽量化を図るためにプラスチックボトル10を薄肉とした場合であっても、プラスチックボトル10の耐圧性および耐衝撃性を高めることができる。
また本実施の形態によれば、各溝23は、それぞれ脚部内側面21bから接地面21aを経て脚部外側面21cまで延びているので、脚部21全体の強度が高められている。
次に、本実施の形態における具体的実施例について、図4乃至図7を参照して説明する。
(実施例1)
まず、図1に示すように底部20の脚部21に3本の溝が形成された、500ml用のプラスチックボトル10(実施例1)を作製した。この場合、18gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル10(実施例1)を作製した。このプラスチックボトル10(実施例1)は、従来一般に用いられるプラスチックボトルよりも薄肉化されたものである。
(比較例1)
底部51の脚部52に溝を形成しなかったこと、以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ肉厚を有する図4に示す500ml用のプラスチックボトル50(比較例1)を作製した。
(比較例2)
厚肉に形成したこと、以外は、比較例1と同様にして、図4に示す500ml用のプラスチックボトル70(比較例2)を作製した。この場合、28gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル70(比較例2)を作製した。このプラスチックボトル70(比較例2)は、実施例1のプラスチックボトル10の1.5〜4倍の厚みを有している。
次に、これらの3種類のプラスチックボトル10、50、70内に不活性ガスを注入し、それぞれその内圧を陽圧(50kPa)として密栓した。
(ケース落下試験)
次に、上記3種類のプラスチックボトル10、50、70をそれぞれ24本ずつケース内に収容し、それぞれ50cmの高さからケースごと集合落下(ケース落下)させた。続いて各プラスチックボトル10、50、70について、24本のボトルのうち凹んだボトルの本数及び凹み箇所の面積を数値化して比較検証した(表1)。
Figure 0005428604
この結果、実施例1のプラスチックボトル10については、凹みが発生したボトルが1本も無かった。このように、脚部21に3本の溝を形成することにより、比較例1〜2のプラスチックボトル50、70と比較して凹み本数および凹み面積が大幅に改善された。
(自動販売機による検証)
次に、上記3種類のプラスチックボトル10、50、70をそれぞれ12本ずつ自動販売機内に投入し、自動販売機からの排出適性およびボトルに生じた凹みの有無を検証した(表2)。
Figure 0005428604
この結果、実施例1のプラスチックボトル10については、搬出適性が不良となったボトルは1本も無く、かつ凹みが発生したボトルも1本も無かった。このように、脚部21に3本の溝を形成することにより、比較例1のプラスチックボトル50と比較して搬出適性および凹み面積が大幅に改善された。なお、従来一般に用いられているプラスチックボトル70(比較例2)についても、搬出適性が不良となったボトルおよび凹みが発生したボトルは無かった。
(全高伸び率およびゲート深さ伸び率の測定)
次に、3種類のプラスチックボトル10、50、70の内圧をそれぞれ0kPaから110kPaまで高めていった場合における、各プラスチックボトルの全高伸び率と、底部のゲート深さ伸び率を測定した。ここで、全高伸び率とは、内圧が0kPaのときのプラスチックボトルの全高を基準とするプラスチックボトル全高の変化量を内圧が0kPaのときのプラスチックボトルの全高にて割った値の事を指す。また、ゲート深さ伸び率とは、内圧が0kPaのプラスチックボトルのゲート深さを基準とする変化量を内圧が0kPaのときのプラスチックボトルのゲート深さにて割った値の事を指し、この値が大きい場合、プラスチックボトルの寸法変化が大きい事を指している。ゲート深さとは、各ボトルの底部の中央部(例えば実施例1においては中央部24)とボトル接地面との高さ方向の距離のことを意味する。この結果を図5および図6に示す。
この結果、実施例1によるプラスチックボトル10は、内圧が増加するに従ってその全高が増加していき(図5)、かつ底部20のゲート深さが減少していった(図6)。しかしながら、実施例1によるプラスチックボトル10は、プラスチックボトル70(比較例2)より薄肉化が図られているにもかかわらず、全高伸び率及びゲート深さ伸び率は、プラスチックボトル70(比較例2)と同程度もしくはそれ以上に改善することができた(図5および図6)。
一方、比較例1のプラスチックボトル50については、プラスチックボトル10と比較して、全高伸び率及びゲート深さ伸び率が大きくなった。
(溝本数とブロー成形性)
(比較例3)
g/St≧50%となるように各脚部に溝を7本ずつ形成したこと、以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ肉厚を有する500ml用のプラスチックボトル(比較例3)を作製した。この場合、18gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル(比較例3)を作製した。
この結果、比較例3のプラスチックボトルについては、ブロー成形時に賦形不良が発生した。このことにより、溝の本数を7本以上とした場合に賦形不良を起こしてしまうと考えられる。
10 プラスチックボトル
11 口部
12 胴部
20 底部
20b 周縁部
21 脚部
21a 接地面
21b 脚部内側面
21c 脚部外側面
22 曲面
23 溝
23c 底面
24 中央部

Claims (7)

  1. プラスチックボトルにおいて、
    口部と、
    円筒形の胴部と、
    ペタロイド形状をもつとともに下方から見て円形の底部とを備え、
    底部は、中央部と、中央部の周囲に配置されるとともに下方へ突出する複数の脚部とを有し、
    各脚部に、下方から見て円形の底部の半径方向に沿って延びるとともに内方へ引込む本乃至6本の細長状の溝が形成され、
    各脚部は接地面を有し、この接地面における肉厚が0.04mm乃至0.3mmであり、
    各脚部は、接地面内側に設けられた脚部内側面と、接地部外側に設けられた脚部外側面とを有し、
    各細長状の溝は、それぞれ脚部内側面から接地面を経て脚部外側面まで延びていることを特徴とするプラスチックボトル。
  2. 底部は、5個乃至9個の脚部を有することを特徴とする請求項1記載のプラスチックボトル。
  3. 各溝の深さが0.05mm乃至3mmであることを特徴とする請求項1または2記載のプラスチックボトル。
  4. 各溝の長さが3mm乃至25mmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
  5. 各溝の幅が0.2mm乃至5mmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
  6. 各脚部において、接地面、脚部内側面、および脚部外側面の合計面積(S)に対する、各溝の底面の合計面積(S)の割合が、2%以上かつ50%以下となることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
  7. ガスバリア性および遮光性を有するバリア層が積層した構造からなっているか、又はガスバリア性および遮光性を有する樹脂をブレンドした構造からなっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
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