JP5422435B2 - ブラシレスモータの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置および駆動方法 Download PDF

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Description

本発明はブラシレスモータの駆動装置および駆動方法に係り、特に、運転開始前のフリーラン状態での正確なロータの速度および位置を得て、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法に関するものである。
近年、エアコン等の圧縮機駆動用や送風機駆動用として、或いは電気自動車の駆動用として、永久磁石をロータに搭載したブラシレスモータが使用されてきている。ブラシレスモータでは界磁として永久磁石が使用されるため、界磁磁束を発生するための界磁電流が消費されず高効率であり、またブラシレスモータは、小型で数十kW以下の中小容量に向くという特徴を持っている。
例えば、特許第3442203号公報の「室外送風機の駆動装置」では、このようなブラシレスモータの起動に際し、位置検出手段の出力信号に基づき、起動時の風速や風向が種々に異なる場合でも的確に起動させる手法が開示されている。しかしながら、ホール素子等を利用した位置検出手段を必要とする構成であり、装置コストが嵩むという問題があった。
そこで近年は、位置検出手段を持たずセンサレスでベクトル制御を行う手法が多く使用されるようになってきている。例えば、特開2005−171843号公報の「ファン制御装置」では、モータの巻線電流の検出値に基づいて、ロータ位置およびモータの回転数を推定する手法が開示されている。
特許第3442203号公報 特開2005−171843号公報
しかしながら、エアコンの室外送風機駆動用モータなどでは、インバータによって起動させる前に、自然風等の外力を受けてモータがフリーランしている場合があり、モータに電流が流れていない運転開始前のフリーラン状態で、速度および位置を推定する手段を用いて正確に速度および位置を得ることは不可能である。特許文献2においても、起動前に電力変換部を動作させてモータの回転数を推定し、低速範囲を複数の区間に分けて目標回転数等を設定して起動させているが、モータの巻線電流の検出値に基づきロータ位置およびモータの回転数を正確に得ることは難しく、制御が複雑になるという事情があった。
また、推定した位置や速度(回転数)の誤差が大きい状態で起動すると、十分なトルクが得られないだけでなく逆転するおそれもあり、またさらに、回転している状態からの起動では急加減速するおそれがあるなど、起動時の信頼性が劣化するという事情もあった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、運転開始前のフリーラン状態での正確なロータの速度および位置を得て、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係るブラシレスモータの駆動装置は、直流を交流に変換してブラシレスモータに供給する電力変換手段と、前記ブラシレスモータのモータ電流を検出する電流検出手段と、モータ電圧指令値および検出したモータ電流に基づき、ロータの速度および位置を推定する速度・位置推定手段と、ロータの速度を速度指令に一致するように速度および電流の制御を行う制御手段と、前記電力変換手段を駆動するための波形を生成する波形生成手段と、前記ブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記ブラシレスモータの起動前に、前記誘起電圧検出手段の検出結果に基づき、ロータの速度および位置を推定する起動前速度・位置推定手段とを備え、前記速度・位置推定手段は、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度および位置を初期値として使用し、前記制御手段は、前記速度・位置推定手段で推定したロータの速度および位置に基づき、前記ブラシレスモータを実モータ回転に同期して起動させることを特徴とする。
本発明によれば、起動前速度・位置推定手段において、ブラシレスモータの起動前に、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定するので、運転開始前のフリーラン状態での正確なロータの速度および位置を得ることができる。また、運転開始前のフリーラン状態での正確な速度および位置を得て、速度・位置推定手段では、これを初期値としてロータの速度および位置を推定するので、よりシンプルな制御で、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法を実現することができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動装置において、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度が第1速度閾値を下回るとき、前記ブラシレスモータに直流励磁電流を流してロータを停止させた後に起動させることを特徴とする。
本発明によれば、直流励磁を掛けてロータを一旦停止させた後に起動させるので、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動装置において、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度が第2速度閾値を上回るとき、前記ブラシレスモータを起動させないことを特徴とする。
本発明によれば、不要な運転のむだを省くことができ、また高速回転時の駆動に伴って駆動装置が破損するおそれも無い。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動装置において、前記速度・位置推定手段により推定された初期のロータ速度の大きさが前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータ速度の大きさよりも大きいとき、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータ速度の大きさを前記速度・位置推定手段により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する推定速度初期値補正手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、ロータの回転数が変動している場合でも、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。また、起動前の誘起電圧検出の検出精度が高くなくても、ロータの回転方向(正転/逆転)や目標速度の大小に関わらず、安定したモータの起動制御を行うことができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動装置において、前記電力変換手段におけるスイッチング素子の制御電源を充電するブートストラップ回路を有し、前記起動前速度・位置推定手段によるロータの速度および位置の推定前に、前記ブートストラップ回路の充電動作を完了させておくことを特徴とする。
本発明によれば、ロータの速度・位置推定後すぐに始動制御動作が可能となり、また、時間遅れのより少ない速度推定および位置推定の初期値を得ることができる。
本発明に係るブラシレスモータの駆動方法は、直流を交流に変換してブラシレスモータに供給する電力変換手段と、前記ブラシレスモータのモータ電流を検出する電流検出手段と、前記ブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段とを備えたブラシレスモータの駆動装置の駆動方法であって、前記ブラシレスモータの起動前に、前記誘起電圧検出手段の検出結果に基づき、ロータの速度および位置を推定する起動前速度・位置推定ステップと、前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度および位置を初期値とし、モータ電圧指令値および前記電流検出手段で検出したモータ電流に基づき、ロータの速度および位置を推定する速度・位置推定ステップと、前記速度・位置推定ステップで推定したロータの速度および位置に基づき、ロータの速度が速度指令に一致するように速度および電流の制御を行い、前記電力変換手段を駆動するための波形を生成して、前記ブラシレスモータを実モータ回転に同期して起動させる制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、起動前速度・位置推定ステップにおいて、ブラシレスモータの起動前に、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定するので、運転開始前のフリーラン状態での正確なロータの速度および位置を得ることができる。また、運転開始前のフリーラン状態での正確な速度および位置を得て、速度・位置推定ステップでは、これを初期値としてロータの速度および位置を推定するので、よりシンプルな制御で、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法を実現することができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度が第1速度閾値を下回るとき、前記ブラシレスモータに直流励磁電流を流してロータを停止させた後に起動させることを特徴とする。
本発明によれば、直流励磁を掛けてロータを一旦停止させた後に起動させるので、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度が第2速度閾値を上回るとき、前記ブラシレスモータを起動させないことを特徴とする。
本発明によれば、不要な運転のむだを省くことができ、また高速回転時の駆動に伴って駆動装置が破損するおそれも無い。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記速度・位置推定ステップで推定された初期のロータ速度の大きさが前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータ速度の大きさよりも大きいとき、前記起動前速度・位置推定手段で推定されたロータ速度の大きさを前記速度・位置推定手段で推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する推定速度初期値補正ステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、ロータの回転数が変動している場合でも、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。また、起動前の誘起電圧検出の検出精度が高くなくても、ロータの回転方向(正転/逆転)や目標速度の大小に関わらず、安定したモータの起動制御を行うことができる。
また、本発明は、上記記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記起動前速度・位置推定ステップによるロータの速度および位置の推定前に、前記ブートストラップ動作を完了させておくことを特徴とする。
本発明によれば、ロータの速度・位置推定後すぐに始動制御動作が可能となり、また、時間遅れのより少ない速度推定および位置推定の初期値を得ることができる。
本発明によれば、ブラシレスモータの起動前に、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定して正確な速度および位置を得ることができ、これを初期値としてロータの速度および位置を推定するので、よりシンプルな制御で、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法を実現することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成図である。 速度・位置推定部の構成図である。 本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成図である。 初期推定速度と初期実速度との差に対する位置誤差の関係を説明する説明図である。 各種電圧・電流波形を例示する説明図である。
以下、本発明のブラシレスモータの駆動装置および駆動方法の実施形態について、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の順に図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成図である。同図において、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置は、主として駆動対象のブラシレスモータ1に対して、インバータ主回路およびモータ制御部を備えて構成されている。
インバータ主回路には、単相交流電源、リアクトル、AC−DCコンバータ、平滑コンデンサおよびインバータ3(電力変換手段)を備え、インバータ3には、AC−DCコンバータにより変換された直流電圧が供給される。
インバータ3は、還流用のダイオードが逆並列接続された6個のスイッチング素子を3相ブリッジ接続して構成され、正側のスイッチング素子と負側のスイッチング素子との相互接続点が、3相交流電圧の出力端としてブラシレスモータ1の相巻線に接続された構成である。インバータ3は、モータ制御部の制御に基づく各スイッチング素子のオン/オフ制御により、直流を交流に変換してブラシレスモータ1に供給する。
次に、モータ制御部は、速度PI制御部11、電流テーブル12、電流PI制御部13、2相/3相変換部14,15、速度・位置推定部16、起動前速度・位置推定部31、減算器17,18、PWMデューティ計算部28、電圧検出回路21、電流検出回路22、誘起電圧検出回路23およびA/D変換部24,25,26を備えている。
まず、各種検出手段について説明する。電圧検出回路21は、インバータ3に供給される直流電圧を検出し、該検出信号はA/D変換部24を介してディジタルデータに変換された後、PWMデューティ計算部28に供される。ここで電圧検出回路21は、例えば、インバータ3入力の正側と負側間に直列接続される2つの抵抗間の電位を検出する構成として具現される。
また、電流検出回路22は、ブラシレスモータ1のモータ電流を検出し、該検出信号はA/D変換部25を介してディジタルデータに変換された後、2相/3相変換部15に供される。ここで電流検出回路22は、例えば、インバータ3の3相分の負側アームとインバータ3入力の負側との間にそれぞれ抵抗を接続し、該抵抗の電圧降下に基づきブラシレスモータ1の電機子電流を検出する構成として具現される。
また、誘起電圧検出回路23は、ブラシレスモータ1の速度起電力による誘起電圧を検出し、該検出信号はA/D変換部26を介してディジタルデータに変換された後、起動前速度・位置推定部31に供される。ここで誘起電圧検出回路23は、例えば相電圧を検出する場合、各相の相電圧をそれぞれ増幅する3個の増幅器の構成として具現される。
次に、2相/3相変換部15は、A/D変換部25を介して供されるモータ電流の検出信号(即ち、u相電流iu.v相電流ivおよびw相電流iw、若しくはこれらの内の2つ)に対し、速度・位置推定部16によって推定された(1つ次のクロックサイクルでの)ロータの推定位置θesを用いて、3相から2相への変換が行われ、q軸電流iqおよびd軸電流idが算出される。これらq軸電流iqおよびd軸電流idは、減算器18および速度・位置推定部16に供給される。
また、起動前速度・位置推定部31は、A/D変換部26を介して供されるブラシレスモータ1の速度起電力による誘起電圧の検出信号(即ち、u相電圧Eu.v相電圧Evおよびw相電圧Ew)に基づき、ブラシレスモータ1起動前のフリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定する。
ここで、増幅器のゲインをg、モータの回転角速度をωm、誘起電圧定数(回転角速度と速度起電力の大きさの関係を示すパラメータ)をKeとするとき、各相電圧は次式で表される。
(数1)
u相電圧Eu=−g・Ke.ωm・sin(θd)、
v相電圧Ev=−g・Ke.ωm・sin(θd−2π/3)、
w相電圧Ew=−g・Ke.ωm・sin(θd−4π/3) …(1)
この時の誘起電圧位相θeは次式で与えられる。
(数2)
θe=tan−1(β/α)−π/2
ここで、α=2/3(Eu−Ev/2−Ew/2)
β=(Ev−Ew)/31/2 …(2)
したがって、式(2)を用いて演算により誘起電圧位相θeを求め、これをフリーラン時(無給電時)におけるロータ推定位置θes(初期値)とし、さらにロータ推定位置θesを微分してロータ推定速度ωes(初期値)を求めればよい。なお、誘起電圧を検出してロータの速度および位置を推定する手法は種々有り、例えば誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出してロータ推定位置θesを求める手法や、予め記憶されている誘起電圧とのパターン比較によってロータ推定位置θesを求める手法などもある。
次に、速度・位置推定部16では、電流PI制御部13から供されるq軸電圧Vqおよびd軸電圧Vd、2相/3相変換部15から供されるq軸電流iqおよびd軸電流id、並びに、起動前速度・位置推定部31から供されるフリーラン時(無給電時)におけるロータ推定位置θesおよびロータ推定速度ωes(初期値)に基づき、ロータの速度および位置を推定する。
図2に、速度・位置推定部16の構成図を示す。同図において、速度・位置推定部16は、調整モデル41、速度推定部42および積分器43を備えている。
調整モデル41では、q軸電流iqおよびd軸電流id、並びに1つ前のクロックサイクルでのロータ推定速度ωesに基づき、ブラシレスモータ1のデータモデルを用いて、モデルq軸電流iq^およびモデルd軸電流id^を算出する。例えば、典型的なデータモデルを例示すれば、次式の通りである。ここで、Rは巻線抵抗、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Keは誘起電圧定数、pは微分演算子(p=d/dt)である。
(数3)
Vd=(R+p・Ld)id−ω・Lq・iq、
Vq=ω・Ld・id+(R+p・Lq)iq+ω・Ke …(3)
具体的には、この微分方程式をルンゲ・クッタ等の数値計算法を用いて解くことにより、モデルq軸電流iq^およびモデルd軸電流id^が算出される。
また、速度推定部42では、ポポフの超安定理論に従って、次式に示す評価関数Errを算出し、この評価関数Errに対するPI制御により、ロータ推定速度ωesを求める。
(数4)
Err=id・iq^−iq・id^−Ke/L(iq−iq^) …(4)
(数5)
ωes=Kp・Err+∫Ki・Err …(5)
ここで、Lはインダクタンス、Kpは比例定数、Kiは積分定数である。
さらに、速度推定部42で求めたロータ推定速度ωesを積分器43で積分して、ロータ推定位置θesを得る。なお、2相/3相変換部15に対して供給される1つ次のクロックサイクルでのロータの推定位置θesは、ここで得られたロータ推定位置θesにロータ推定速度ωes応じた補正を加えて生成する。
次に、速度PI制御部11では、減算器17から供される回転数指令(速度指令ω*)とロータ推定速度ωesとの偏差に応じて、速度PI制御が行われる。モータのインダクタンスに異方性がない場合、一般的には、d軸電流指令値id*は0である。しかし、速度指令ω*が高いために弱めの界磁制御を行う必要がある場合には、d軸電流指令値id*は負に設定される。また、モータのインダクタンスに異方性を有する場合もd軸電流指令値id*は0とならない。最小電流でブラシレスモータ1を制御するためには、まず速度指令ω*とロータ推定速度ωesとの偏差に応じたトルクを算出または選定する。
次に、電流テーブル12では、速度PI制御部11で求められたトルクを出すために必要となるq軸電流指令値iq*およびd軸電流指令値id*の組み合わせを、当該テーブルを参照して選択する。
次に、電流PI制御部13では、q軸電流指令値iq*とq軸電流iqとの偏差、並びにd軸電流指令値id*とd軸電流idとの偏差が算出され、これらの偏差が0に近づくようにq軸電圧Vqおよびq軸電圧Vdが決定される。なお、q軸電圧Vqおよびq軸電圧Vdの決定には、ロータ推定速度ωesが使用される。
次に、2相/3相変換部14では、決定されたq軸電圧Vqおよびq軸電圧Vdに対して2相から3相への変換が行われ、ブラシレスモータ1に供給されるべき3相駆動電圧(即ち、u相電圧Vu.v相電圧Vvおよびw相電圧Vw)が算出される。この2相/3相変換では、速度・位置推定部16によって推定された1つ次のクロックサイクルでのロータの推定位置θesが用いられる。
次に、PWMデューティ計算部28では、算出された3相駆動電圧(u相電圧Vu.v相電圧Vvおよびw相電圧Vw)がブラシレスモータ1に供給されるようにインバータ3を制御するPWM信号が生成される。このPWM信号の生成には、電圧検出回路21により検出された検出電圧が参照される。インバータ3の各スイッチング素子はこのPWM信号に応じてオン/オフ制御されることとなる。
次に、以上の各構成要素を備えたブラシレスモータの駆動装置の駆動方法について説明する。上述した構成要素の内、速度PI制御部11、電流テーブル12、電流PI制御部13、2相/3相変換部14,15、速度・位置推定部16、起動前速度・位置推定部31、減算器17,18およびPWMデューティ計算部28は、DSPまたはMPU等のプロセッサにより実現される。したがって、ここに列挙した各構成要素は、DSPまたはMPU等のプロセッサ上の機能的な構成要素であり、プログラムによって実現される。
該プログラムの処理ステップとして実行順に記述すると、以下のようになる。
(1)起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31):ブラシレスモータ1の起動前に、誘起電圧検出回路23の検出結果に基づき、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定する。
(2)速度・位置推定ステップ(速度・位置推定部16):起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31)で推定されたフリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を初期値とし、制御ステップ(電流PI制御部13)によるq軸電圧Vqおよびq軸電圧Vd、並びに、電流検出回路22で検出し2相/3相変換部15で変換されたq軸電流iqおよびd軸電流idに基づき、ロータの速度および位置を推定する。
(3)制御ステップ:速度PI制御部11、電流テーブル12、電流PI制御部13およびPWMデューティ計算部28において、速度・位置推定ステップで推定したロータの速度および位置に基づき、ロータの速度が速度指令に一致するように速度および電流の制御を行い、インバータ3(電力変換手段)を駆動するための波形を生成して、ブラシレスモータ1を実モータ回転に同期して起動させる。
以上説明したように、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置および駆動方法では、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)において、ブラシレスモータ1の起動前に、誘起電圧検出回路23の検出結果に基づき、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定し、速度・位置推定部16(速度・位置推定ステップ)において、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を初期値として、q軸電圧Vqおよびq軸電圧Vd、並びに、電流検出回路22で検出し2相/3相変換部15で変換されたq軸電流iqおよびd軸電流idに基づき、ロータの速度および位置を推定する。
このように、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)において、ブラシレスモータ1の起動前に、誘起電圧検出回路23の検出結果に基づき、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定するので、運転開始前のフリーラン状態での正確なロータの速度および位置を得ることができる。誘起電圧検出回路23およびA/D変換部26の追加のみの構成であり、よりシンプルで低コストな構成で実現できる。
また、運転開始前のフリーラン状態での正確な速度および位置を得て、速度・位置推定部16(速度・位置推定ステップ)では、これを初期値としてロータの速度および位置を推定するので、よりシンプルな制御で、確実且つ安定してモータの起動を行い得るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法を実現することができる。つまり、エアコンの室外送風機駆動用モータなどで自然風等の外力を受けてモータ(室外送風機)が正転または逆転でフリーランしている場合であっても的確な起動が可能となる。
なお、フリーラン時(無給電時)におけるロータの回転が極低速であるときには、ブラシレスモータ1で発生する誘起電圧は微弱な値となる。誘起電圧検出回路23において増幅器のゲインの調整により分解能を挙げることも可能であるが、限界がある。
そこで、本実施形態においては、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)において推定されたロータの速度が第1速度閾値を下回るときには、ブラシレスモータ1に直流励磁電流を所定時間流してロータを一旦停止させた後に起動させることとしている。ここで、第1速度閾値および直流励磁電流を流す所定時間は、ブラシレスモータ1の規格、誘起電圧検出回路23の構成等を考慮して予め設定される。なお、ロータの回転が極低速であるか否かの判断を推定されたロータの速度によらず、誘起電圧検出回路23による誘起電圧値に基づき行うようにしても良い。
このように、ロータの回転が極低速であるときには、直流励磁を所定時間掛けてロータを一旦停止させた後に起動させるので、誘起電圧が検出困難となるような回転速度は十分に小さいことから、インバータ3のスイッチング素子に負担を掛けることなく対応が可能となり、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。
また他方では、フリーラン時(無給電時)におけるロータの回転が極高速であるときも想定し得る。例えば、エアコンの室外送風機駆動用モータなどで台風や突風等の外力を受けてモータ(室外送風機)が高速回転している場合などである。このような場合には、モータを駆動して室外送風機を運転させること自体が不要であり、本実施形態においては、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)において推定されたロータの速度が第2速度閾値を上回るときには、ブラシレスモータ1を起動させないこととしている。これにより、不要な運転のむだを省き、また高速回転時の駆動に伴って駆動装置が破損するおそれも無い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置の構成図である。同図において、図2(第1実施形態)と重複する部分には同一の符号を附して詳しい説明は省略する。
図3において、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置は、第1実施形態の構成に対して、推定速度初期値補正部32を追加した構成である。この推定速度初期値補正部32では、速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度の大きさ(絶対値)が、起動前速度・位置推定部31により推定されたロータ速度の大きさ(絶対値)よりも大きいとき、起動前速度・位置推定部31により推定したロータ速度の大きさ(絶対値)を速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する。
また、推定速度初期値補正部32もDSPまたはMPU等のプロセッサにより実現され、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置の駆動方法は以下の通りとなる。
(1)起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31):ブラシレスモータ1の起動前に、誘起電圧検出回路23の検出結果に基づき、フリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を推定する。
(2)速度・位置推定ステップ(速度・位置推定部16):起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31)で推定されたフリーラン時(無給電時)におけるロータの速度および位置を初期値とし、制御ステップ(電流PI制御部13)によるq軸電圧Vqおよびq軸電圧Vd、並びに、電流検出回路22で検出し2相/3相変換部15で変換されたq軸電流iqおよびd軸電流idに基づき、ロータの速度および位置を推定する。
(3)推定速度初期値補正ステップ(推定速度初期値補正部32):速度・位置推定ステップ(速度・位置推定部16)で推定された初期(計算開始の所定クロックサイクル時点で)のロータ速度の大きさ(絶対値)が、起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31)により推定されたロータ速度の大きさ(絶対値)よりも大きいとき、起動前速度・位置推定部31により推定したロータ速度の大きさ(絶対値)を速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する。
(4)制御ステップ:速度PI制御部11、電流テーブル12、電流PI制御部13およびPWMデューティ計算部28において、速度・位置推定ステップで推定したロータの速度および位置に基づき、ロータの速度が速度指令に一致するように速度および電流の制御を行い、インバータ3(電力変換手段)を駆動するための波形を生成して、ブラシレスモータ1を実モータ回転に同期して起動させる。
誘起電圧検出回路23が検出したブラシレスモータ1の速度起電力による誘起電圧に基づくロータの初期位置の推定では、フリーラン中の回転速度が高くなるに従い、回転位相の分解能が低下して、検出精度が低下してしまうおそれがある。また、エアコンの室外機駆動用モータなどで、外風が大きく変化してフリーラン中の室外機の回転数が大きく変動することも考えられ、このような場合には、実際の状況と合致した正確な初期速度および初期位置の推定が困難となる。
そこで、本実施形態では、起動前速度・位置推定ステップ(起動前速度・位置推定部31)による推定誤差が大きい状況でも、安定した起動が可能となるように、推定速度初期値補正ステップ(推定速度初期値補正部32)により、所定条件下では、起動前速度・位置推定部31により推定したロータ速度の大きさ(絶対値)を速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値(実速度よりも大きいと考えられる値)に再設定することとした。
図4には、初期推定速度と初期実速度との差に対する位置誤差の関係について確認するために行ったシミュレーション実験結果を示す。このシミュレーション実験では、初期実速度=−1000[rpm]の逆方向回転に対して初期推定速度(即ち、起動前速度・位置推定部31による推定速度)が−600〜+600[rpm]に渡ってずれている場合に、位置誤差を−180〜+180[deg]に渡ってずらしたとき、該当条件下での起動制御が安定して行われたか否かの判断結果を行い、各条件を図4上の丸印で示し、起動制御が安定して行われた領域を斜線部分で示している。
同図の実験結果から、初期実速度の大きさが初期推定速度の大きさよりも小さい場合には、初期推定位置の誤差が大きくてもフリーラン状態からの安定した起動制御が可能であるが、初期実速度の大きさが初期推定速度の大きさよりも大きい場合には、フリーラン状態からの安定した起動制御が困難である(不安定となって脱調などのおそれがある)ことが確認できた。
以上説明したように、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置および駆動方法では、推定速度初期値補正ステップ(推定速度初期値補正部32)において、速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度(初期実速度)の大きさが起動前速度・位置推定部31により推定されたロータ速度(初期推定速度)の大きさよりも大きいとき、起動前速度・位置推定部31により推定されたロータ速度の大きさを速度・位置推定部16により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する。
これにより、外風が大きく変化してフリーラン中の室外機などの回転数が変動している場合でも、確実且つ安定してモータの起動を行うことができる。また、起動前の誘起電圧検出回路23および起動前速度・位置推定部31による検出精度が高くなくても(例えば、部品バラツキ等が大きくあったとしても)、ロータの回転方向(正転/逆転)や目標速度の大小に関わらず、安定したモータの起動制御を行うことができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係るブラシレスモータの駆動装置および駆動方法について説明する。本実施形態は、インバータ3(電力変換手段)におけるスイッチング素子の制御電源を充電するブートストラップ回路を備えた構成とし、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)によるロータの速度および位置の推定前に、該ブートストラップ回路の充電動作を完了させておくものである。
図5には、ブートストラップ動作の期間Tb、制御開始条件待ちの期間Tw、起動制御の期間Tcと時間推移したときの各種電圧・電流波形を例示する。ここで、(a)は位置推定タイミング生成信号、(b)はモータ端子電圧のマイコン入力、(c)はモータ端子電圧、(d)はモータ電流である。図5において、(b)および(c)は、誘起電圧検出回路23の出力側及び入力側に相当する。
同図において、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)によるロータの速度・位置推定のタイミングTesは、ブートストラップ動作期間Tb後で、且つ起動制御Tcの開始直前に行われている。
以上説明したように、本実施形態のブラシレスモータの駆動装置および駆動方法では、起動前速度・位置推定部31(起動前速度・位置推定ステップ)によるロータの速度および位置の推定前に、該ブートストラップ回路の充電動作を完了させることとしたので、ロータの速度・位置推定後すぐに始動制御動作が可能となり、また、時間遅れのより少ない速度推定および位置推定の初期値を得ることができる。
1 ブラシレスモータ
3 インバータ(電力変換手段)
11 速度PI制御部
12 電流テーブル
13 電流PI制御部
14,15 2相/3相変換部
16 速度・位置推定部
17,18 減算器
21 電圧検出回路
22 電流検出回路
23 誘起電圧検出回路
24,25,26 A/D変換部
28 PWMデューティ計算部
31 起動前速度・位置推定部
32 推定速度初期値補正部
41 調整モデル
42 速度推定部
43 積分器

Claims (10)

  1. 直流を交流に変換してブラシレスモータに供給する電力変換手段と、
    前記ブラシレスモータのモータ電流を検出する電流検出手段と、
    モータ電圧指令値および検出したモータ電流に基づき、ロータの速度および位置を推定する速度・位置推定手段と、
    ロータの速度を速度指令に一致するように速度および電流の制御を行う制御手段と、
    前記電力変換手段を駆動するための波形を生成する波形生成手段と、
    前記ブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、
    前記ブラシレスモータの起動前に、前記誘起電圧検出手段の検出結果に基づき、ロータの速度および位置を推定する起動前速度・位置推定手段とを備え、
    前記速度・位置推定手段は、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度および位置を初期値として使用し、
    前記制御手段は、前記速度・位置推定手段で推定したロータの速度および位置に基づき、前記ブラシレスモータを実モータ回転に同期して起動させるブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度が第1速度閾値を下回るとき、前記ブラシレスモータに直流励磁電流を流してロータを停止させた後に起動させる請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータの速度が第2速度閾値を上回るとき、前記ブラシレスモータを起動させない請求項1または請求項2に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記速度・位置推定手段により推定された初期のロータ速度の大きさが前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータ速度の大きさよりも大きいとき、前記起動前速度・位置推定手段により推定されたロータ速度の大きさを前記速度・位置推定手段により推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する推定速度初期値補正手段を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  5. 前記電力変換手段におけるスイッチング素子の制御電源を充電するブートストラップ回路を有し、
    前記起動前速度・位置推定手段によるロータの速度および位置の推定前に、前記ブートストラップ回路の充電動作を完了させておく請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  6. 直流を交流に変換してブラシレスモータに供給する電力変換手段と、
    前記ブラシレスモータのモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記ブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段とを備えたブラシレスモータの駆動装置の駆動方法であって、
    前記ブラシレスモータの起動前に、前記誘起電圧検出手段の検出結果に基づき、ロータの速度および位置を推定する起動前速度・位置推定ステップと、
    前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度および位置を初期値とし、モータ電圧指令値および前記電流検出手段で検出したモータ電流に基づき、ロータの速度および位置を推定する速度・位置推定ステップと、
    前記速度・位置推定ステップで推定したロータの速度および位置に基づき、ロータの速度が速度指令に一致するように速度および電流の制御を行い、前記電力変換手段を駆動するための波形を生成して、前記ブラシレスモータを実モータ回転に同期して起動させる制御ステップとを有するブラシレスモータの駆動方法。
  7. 前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度が第1速度閾値を下回るとき、前記ブラシレスモータに直流励磁電流を流してロータを停止させた後に起動させる請求項6に記載のブラシレスモータの駆動方法。
  8. 前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータの速度が第2速度閾値を上回るとき、前記ブラシレスモータを起動させない請求項6または請求項7に記載のブラシレスモータの駆動方法。
  9. 前記速度・位置推定ステップで推定された初期のロータ速度の大きさが前記起動前速度・位置推定ステップで推定されたロータ速度の大きさよりも大きいとき、前記起動前速度・位置推定手段で推定されたロータ速度の大きさを前記速度・位置推定手段で推定された初期のロータ速度の大きさよりも大きい値に再設定する推定速度初期値補正ステップを有する請求項6〜請求項8の何れか1項に記載のブラシレスモータの駆動方法。
  10. 前記起動前速度・位置推定ステップによるロータの速度および位置の推定前に、前記ブートストラップ動作を完了させておく請求項6〜請求項9の何れか1項に記載のブラシレスモータの駆動方法。
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