JP5420548B2 - シリコンインゴット、シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハの製造方法、並びにシリコンインゴット - Google Patents

シリコンインゴット、シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハの製造方法、並びにシリコンインゴット Download PDF

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Description

本発明は、シリコンインゴット、シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハの製造方法並びに当該製造方法により製造されるシリコンインゴットに関する。
近年、携帯電話機等の小型機器が広く普及するようになった。こうした小型機器では、長時間携行して使用可能なことが強く求められており、小型機器に内蔵するバッテリーの大容量化や、小型機器自体の消費電力を低減する取り組みがなされている。小型機器自体の消費電力を低減させるには、小型機器の内部に搭載される半導体デバイスの消費電力を低減させることが必要である。例えば、小型機器の電力用デバイスとして使用される低耐圧パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)は、Onとなったときにその内部にある一定の抵抗を有するので、低耐圧パワーMOSFETに流れる電流に応じてそれ自身が電力を消費する。したがって、低耐圧パワーMOSFETがOnとなったときの内部抵抗を小さくすることができれば、小型機器の消費電力を低減させることが可能となる。そのような背景から、低耐圧パワーMOSFETがOnとなったときの抵抗を小さくするために、低抵抗率のN型単結晶が強く求められている。
低抵抗率のN型単結晶を得るには、通常、N型のドーパントである砒素やリンを多くドープした高ドープ品を作製すればよい。しかし、N型ドーパントを高濃度に添加してチョクラルスキー法によりインゴットの引き上げを行った場合、ドーパントを大量に入れることによる凝固点降下度が非常に大きくなり、組成的過冷却現象が生じてしまう。そして、組成的過冷却が大きい場合、結晶成長界面でシリコン成長面とは異なる成長が始まり、異常成長(Cell成長)を起こしてしまう。この異常成長がインゴット成長段階で生じた場合、単結晶化が阻害されるという問題がある。
ここで、GaAs、InP等の化合物半導体の分野においては、この組成的過冷却について検討し、半導体の融液側の温度勾配と引き上げ速度との関係から、組成的過冷却の発生条件を規定したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、N型ドーパントを高濃度に添加したシリコン単結晶の組成的過冷却現象については、十分な検討がなされていないため、異常成長を防止する改善方法を提供することができないという問題がある。
また、特許文献2によれば、砒素をドーパントとしたN型のシリコンウェーハにおいて、抵抗率が10Ωcm〜1mΩcmとなるような低抵抗品が提案されている。しかし、同特許文献の記載によれば、最も低い抵抗率であっても3mΩcmのシリコンウェーハまでしか得られていない。
また、特許文献3によれば、砒素をドーパントとしたN型のシリコンウェーハにおいて、抵抗率が2mΩcm以下となるような低抵抗品が得られたことが記載されている。確かに、チョクラルスキー法によりインゴットの引き上げを行うと、引き上げ初期の単結晶に含まれるドーパントの量は少なく、引き上げ末期付近で単結晶に含まれるドーパントの量が多くなる偏析現象が起こる。このような現象により、インゴットのボトム付近の限られた領域で低抵抗率のシリコンウェーハを得ることも可能だが、これでは1本のインゴットから採取できる低抵抗率ウェーハに限りがあるので、コスト面あるいは生産効率の面から難しい。さらに、上記の偏析現象に関しても、揮発性の高い砒素ドーパントはシリコン融液の表面より随時蒸発しているため、インゴットに含まれるドーパント濃度が偏析現象により期待された濃度よりも低くなってしまう傾向もあり、この点からも低抵抗率のウェーハを得るのは難しいといえる。実際、特許文献2に記載のウェーハでは、2mΩcm以下のウェーハが得られる領域は1本のインゴット中で最大でも62%であり、インゴットのトップ部分から抵抗率が2mΩcm以下のシリコンウェーハが得られるわけではない。また、特許文献2には、抵抗率が2mΩcm以下のシリコンウェーハが得られたとの記載はあるものの、その具体的な抵抗率についての記載はない。
特開昭61−31382号公報 特開2003−124219号公報 特開2005−314213号公報
そこで本発明は、トップ部分から低抵抗率であるシリコンインゴットを得る方法、そのような方法で得られたトップ部分から低抵抗率であるシリコンインゴット、そのようなシリコンインゴットをスライスして低抵抗率のシリコンウェーハとするシリコンウェーハの製造方法、及びそのようなシリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を形成するエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、チョクラルスキー法を使用してシリコン単結晶を成長させる際に使用する種結晶に特定濃度のドーパントを添加するとともに、シリコン単結晶成長中に、単結晶引き上げ装置におけるホットゾーンに備えられた熱遮蔽板と坩堝に収容された融液表面との間隔を特定の範囲とすることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明のシリコンインゴットの製造方法は、種結晶を融液に着液させ、前記種結晶を引き上げてシリコン単結晶を成長させることによりシリコンインゴットを製造する方法であって、
前記種結晶及び前記融液は同じ種類のドーパントを含有しており、
前記融液に前記種結晶を着液させる着液工程と、
前記着液工程を経て引き上げられたシリコン単結晶を成長させてシリコンインゴットを得る成長工程と、を備え、
前記種結晶に含有されるドーパントの濃度は、ドーパントが砒素の場合には2.0×1019〜4.0×1019atoms/cm、ドーパントがリンの場合には5.0×1019〜7.0×1019atoms/cm、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合にはリン5.0×1019〜7.0×1019atoms/cmかつゲルマニウム4.0×1019〜8.0×1019atoms/cmであり、
前記着液工程において、前記種結晶を前記融液に着液させる際の前記種結晶と前記融液の温度差が50〜97Kであり、
さらに、前記成長工程において、前記融液からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽板と前記融液を収容する坩堝とをホットゾーンに備える単結晶引き上げ装置を用い、
前記成長工程のうちシリコンインゴットの直胴部分を成長させる期間の開始時点において、前記熱遮蔽板と前記融液の表面との距離が20〜30mmであり、
前記成長工程のうちシリコンインゴットの肩部分と直胴部分との境界部分からシリコンインゴットの引き上げ方向と反対方向に200mm離れた位置以降の直胴部分を成長させる期間において、前記熱遮蔽板と前記融液の表面との距離が6〜15mmである。
(2)本発明のシリコンインゴットの製造方法は、直径200mm以上のシリコンインゴットの製造方法であることが好ましい。
(3)本発明のシリコンインゴットは、(2)項記載のシリコンインゴットの製造方法によって製造され、次の条件A〜条件Cのいずれかを満たす直径200mm以上のシリコンインゴットである。
前記条件Aはシリコンインゴットのドーパントが砒素で、当該シリコンインゴットのうち、固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.6〜2.0mΩcmであり、
前記条件Bはシリコンインゴットのドーパントがリンで、当該シリコンインゴットのうち、固化率が5〜15%である領域の抵抗率が0.95〜1.1mΩcmであり、
前記条件Cはシリコンインゴットのドーパントがリン及びゲルマニウムで、当該シリコンインゴットのうち、固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.0〜1.2mΩcmである。
(4)本発明のシリコンインゴットは、さらに次の条件D〜条件Fのいずれかを満たすことが好ましい。
前記条件Dはシリコンインゴットのドーパントが砒素で、当該シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が1.3〜1.6mΩcmであり、
前記条件Eはシリコンインゴットのドーパントがリンで、当該シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.80mΩcmであり、
前記条件Fはシリコンインゴットのドーパントがリン及びゲルマニウムで、当該シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.90mΩcmである。
(5)本発明のシリコンインゴットは、直径200mmで、ドーパントが砒素であり、抵抗率が1.6mΩcm以下となる領域の長さが長手方向に200mm以上である。
(6)本発明のシリコンインゴットは、直径が200mmで、ドーパントがリンであり、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域の長さが長手方向に100mm以上である。
(7)本発明のシリコンインゴットは、直径が200mmで、ドーパントがリン及びゲルマニウムであり、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域の長さが長手方向に50mm以上である。
(8)本発明のシリコンウェーハの製造方法は、(1)項又は(2)項記載のシリコンインゴットの製造方法で製造されたシリコンインゴットをスライスしてシリコンウェーハとする製造方法である。
(9)本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、(8)項記載のシリコンウェーハの製造方法で製造されたシリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を形成してエピタキシャルウェーハとする製造方法である。
本発明によれば、トップ部分から低抵抗率であるシリコンインゴットを得る方法、そのような方法で得られたトップ部分から低抵抗率であるシリコンインゴット、そのようなシリコンインゴットをスライスして低抵抗率のシリコンウェーハとするシリコンウェーハの製造方法、及びそのようなシリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を形成するエピタキシャルウェーハの製造方法が提供される。
本発明のシリコンインゴットの製造方法の一実施形態で使用されるシリコン単結晶引き上げ装置を模式的に示す断面図である。 図1に示すシリコン単結晶引き上げ装置の部分拡大断面図である。 本発明のシリコンインゴットの製造方法の一実施態様で製造されるシリコンインゴットを示す図である。 ドーパントとして砒素を使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。 ドーパントとしてリンを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。 ドーパントとしてリン及びゲルマニウムを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。 ドーパントとして砒素を使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。 ドーパントとしてリンを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。 ドーパントとしてリン及びゲルマニウムを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。
<シリコンインゴットの製造方法>
以下、本発明のシリコンインゴットの製造方法の一実施態様について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のシリコンインゴットの製造方法の一実施形態で使用されるシリコン単結晶引き上げ装置を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示すシリコン単結晶引き上げ装置の部分拡大断面図である。図3は、本発明のシリコンインゴット製造方法の一実施態様で製造されるシリコンインゴットを示す図である。
本発明のシリコンインゴットの製造方法の一実施態様は、図1及び図2に示すように、融液11からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽板22と融液11を収容する坩堝23とをホットゾーン4に備える単結晶引き上げ装置3を用いて実施される。本実施態様のシリコンインゴットの製造方法は、シリコン種結晶(以下、単に「種結晶」ともいう)13をシリコン融液(以下、単に「融液」ともいう)11に着液させ、前記種結晶13を引き上げてシリコン単結晶(以下、単に「単結晶」ともいう)12を成長させることによりシリコンインゴットを製造するものである。なお、図1〜図3において、「D1」はシリコン単結晶12の引き上げ方向を示し、「D2」はシリコン単結晶12の引き上げ方向と反対の方向を示す。
[シリコンインゴットの形状の概要]
まず、本実施形態により製造されるシリコンインゴットの形状について、図3を参照しながら簡単に説明する。シリコンインゴットは、種結晶13の部分からやや径の細いネック部分14を経て、徐々に拡径する肩部分15と、一定の径を有する直胴部分16と、徐々に縮径するテール部分17とを有する。直胴部分16はボディ部分とも呼ばれる。なお、シリコンインゴットにおいて肩部分15から直胴部分16に変わる部分(境界)をボディトップ部分16aと呼び、直胴部分16からテール部分17に変わる部分(境界)をボディボトム部分16bと呼ぶ。したがって、ボディトップ部分16aとは、引き上げ方向D1について直胴部分16の先端から0mmの位置を意味する。
[シリコン単結晶引き上げ装置の概要]
次に、本実施態様を実施する上で使用されるシリコン単結晶引き上げ装置について説明する。シリコン単結晶引き上げ装置3のホットゾーン4は、図1及び図2に示すように、チャンバ1の内部に、坩堝23、熱遮蔽板22、ヒータ21などを備えて構成される。
坩堝23は、チャンバ1の中心に自ら回転すると共に昇降自在に設置されている。この坩堝23は、その外側が黒鉛坩堝23aからなり、その内側が石英坩堝23bからなるものである。熱遮蔽板22は、一般的にはカーボン部材で構成され、シリコン融液11等からの熱輻射を遮蔽することによってシリコン単結晶12の側面の温度調整を行うものである。ヒータ21は、円筒状であり、坩堝23を取り囲むように設けられている。ヒータ21は、原料を加熱溶解して、シリコン融液11とすることができる。シードホルダ2は、種結晶13を取り付けることができる。
坩堝23は昇降自在に構成されており、坩堝23を昇降させることにより熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを調整することができる。したがって、単結晶12を引き上げるのに伴って融液11の液面が低下した場合には、熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを一定に保つために坩堝23を上昇させればよい。このような作業は、例えば、引き上げた単結晶12の質量と坩堝23の形状から融液11の位置を算出し、当該算出結果から坩堝23の上昇量を算出するプログラムなどを使用して自動制御させてもよい。また、単結晶12の引き上げ中に熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを適宜変更してもよい。
シリコン単結晶引き上げ装置においては、以下のようにシリコン単結晶12を成長させる。まず、石英坩堝23bに塊状の多結晶シリコンを装填し、ヒータ21によって原料を加熱溶解してシリコン融液11とする。そして、シードホルダ2に取り付けた種結晶をシリコン融液11に浸漬し、シードホルダ2及び坩堝23を互いに同方向又は逆方向に回転しつつシードホルダ2を引き上げて、シリコン単結晶12を所定の直径及び長さに成長させる。
本実施態様のシリコンインゴットの製造方法において、種結晶13及び融液11は同じ種類のドーパントを含有する。また、本実施態様の製造方法は、融液11に種結晶13を着液させる着液工程と、前記着液工程を経て引き上げられた単結晶12を成長させてシリコンインゴットを得る成長工程と、を備える。また、種結晶13に含有されるドーパントの濃度、種結晶13を融液11に着液させる際の種結晶13と融液11の温度差、成長工程における種結晶13の引き上げ条件などを所定の範囲に設定する。以下、それぞれの技術内容について説明する。
[着液工程]
まず、着液工程について説明する。この工程は、種結晶13を融液11に着液させる工程である。
着液工程で使用される種結晶13は、融液11と同じ種類のドーパントを含む。なお、種結晶13に添加されるドーパントの濃度は、融液11に添加されるドーパントの濃度と必ずしも一致する必要はない。種結晶13のドーパントの濃度は、ドーパントが砒素の場合には2.0×1019〜4.0×1019atoms/cmである。同じくドーパントがリンの場合には5.0×1019〜7.0×1019atoms/cmである。さらに同じくドーパントがリン及びゲルマニウムの場合にはリン5.0×1019〜7.0×1019atoms/cmかつゲルマニウム4.0×1019〜8.0×1019atoms/cmであり、リン6.0×1019〜7.0×1019atoms/cmかつゲルマニウム6.0×1019〜8.0×1019atoms/cmが好ましい。いずれのドーパントを用いる場合であっても、種結晶13に含まれるドーパントの濃度は、狙いとする抵抗率を有するインゴットと同じとすることが好ましいが、上記範囲にあればよい。
このように種結晶13に融液11と同じ種類のドーパントを添加する理由は、種結晶13を融液11に着液する際、種結晶13中に転位が導入されないようにするためである。すなわち、種結晶13と融液11との間には温度差が存在するが、両者の温度差がある一定の範囲(許容温度差)を超えると、種結晶13が融液11に接触したときに種結晶13中に熱ショック転位が導入される。また、種結晶13と融液11との間で、含まれるドーパントの濃度に大きな差があると、この濃度差によって育成される単結晶12にミスフィット転位が導入される。このような熱ショック転位やミスフィット転位が高密度に種結晶13や単結晶12に導入されると、その後にネッキング加工を施しても転位を除去できず、単結晶12がその成長中に多結晶化する。この場合、低い抵抗率を有するシリコンインゴットを得るのが困難になる。種結晶13中にドーパントを予め添加しておくと、温度差による熱ショック転位や濃度差によるミスフィット転位の発生を抑制できるので、種結晶13や育成される単結晶12に転位が導入されることが防止、低減される。したがって、単結晶12の成長中の多結晶化が抑制されるので、低い抵抗率を有するシリコンインゴットを得ることができるようになる。
また、種結晶13を融液11に着液させる際、両者の温度差は50〜97Kの範囲に設定することが必要である。種結晶13と融液11との温度差が50Kよりも小さい条件で種結晶13を融液11に着液させることは、石英坩堝の軟化による倒れこみ、融液11の沸騰、種結晶13の溶解等の問題を生じるため、現実的に不可能である。また、種結晶13と融液11との温度差が97Kを超えると、種結晶13にドーパントを添加していたとしても、着液時に種結晶13に熱ショック転位が導入され、無転位のシリコンインゴットを作製することが困難になる。より好ましい両者の温度差の範囲は50〜70Kである。
なお、シリコン融液11の中のドーパント濃度は、ドーパントが砒素の場合には1.5×1020〜2.0×1020atoms/cmが好ましく、1.7×1020〜2.0×1020atoms/cmがより好ましく、1.8×1020〜2.0×1020atoms/cmが最も好ましい。ここで、砒素は揮発性ドーパントであることから、シリコン融液中のドーパント濃度は時間と共に低下する。したがって、砒素が揮発する分を見込んで濃度を高めに設定することにより、所望とする低抵抗率結晶が得られる。同じくドーパントがリンの場合には1.9×1020〜2.3×1020atoms/cmが好ましく、2.0×1020〜2.3×1020atoms/cmがより好ましく、2.1×1020〜2.3×1020atoms/cmが最も好ましい。さらに同じくドーパントがリン及びゲルマニウムの場合にはリン1.7×1020〜2.1×1020atoms/cmかつゲルマニウム8.5×1019〜1.6×1020atoms/cmが好ましく、リン1.9×1020〜2.1×1020atoms/cmかつゲルマニウム1.0×1020〜1.6×1020atoms/cmがより好ましく、リン2.0×1020〜2.1×1020atoms/cmかつゲルマニウム1.4×1020〜1.6×1020が最も好ましい。
[成長工程]
次に、成長工程について説明する。この工程は、上記種結晶13を引き上げて単結晶12を成長させる工程である。
この工程では、上述の単結晶引き上げ装置を用い、熱遮蔽板22と融液11の表面との間の距離dが所定の範囲となるような条件のもとで種結晶13を引き上げて、単結晶12を成長させる。なお、以降の説明において、成長工程の中でもインゴットのネック部分14から肩部分15を成長させる期間のことを特に「成長初期工程」と呼び、成長初期工程を過ぎ、インゴットの直胴部分16を成長させる期間のことを特に「直胴工程」と呼ぶ。
熱遮蔽板22と融液11との距離dについて図2を用いて説明する。
成長初期工程(ネック〜肩)における熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dは、20〜30mmが好ましく、24〜27mmがより好ましい。熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dが20mmよりも小さい場合、砒素のような揮発性ドーパントを添加した場合に、シリコン融液11の表面からドーパントの蒸発が促進される傾向がある。その結果、シリコン融液11の中のドーパント濃度が減少し、成長中の単結晶12の抵抗率が上昇してしまうおそれがある。また、距離dが30mmよりも大きい場合、シリコン蒸気等の蒸発物が効率よく排気できず、インゴットが単結晶となるのを阻害する可能性がある。
本実施態様では、シリコンインゴットの直胴部分16を成長させる期間である直胴工程の開始時点において、熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを、一般的に設定されている30〜35mmよりも小さい20〜30mmに設定する。また、シリコンインゴットの肩部分15と直胴部分16との境界部分(ボディトップ部分16a)からシリコンインゴットの引き上げ方向と反対方向D2に200mm離れた位置16cより以降の直胴部分16を成長させる期間(以下、「直胴工程の後半期間」ともいう。)において、熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを、一般的に設定されている20〜30mmよりも小さい6〜15mmに設定する。
なお、上記「シリコンインゴットの肩部分15と直胴部分16との境界部分からシリコンインゴットの引き上げ方向と反対方向D2に200mm離れた位置16cより以降の直胴部分16」とは、直胴工程において引き上げられるシリコンインゴットの直胴部分16のうち、最初に引き上げられる200mmの部分を除いた直胴部分16という意味である。つまり、上記「直胴工程の後半期間」は、直胴工程開始後に直胴部分16を200mm引き上げた後の期間をいう。
上述のように、熱遮蔽板22は、融液11等からの熱輻射を遮蔽することによって単結晶12の側面の温度調整を行うものである。したがって、距離dを小さくすればするほど、融液11と単結晶12との間の温度勾配を大きくすることができる。この温度勾配を大きくすることにより、シリコンインゴットの直胴部分16での異常成長(Cell成長)が抑制されるので、融液11の中のドーパント濃度を高くしても異常成長が発生しにくくなる。言い換えると、熱遮蔽板22と融液11の表面との距離dを上記範囲に規定することによってドーパントを多量に使用した場合の異常成長が抑制されるので、多量のドーパントを含む低抵抗率のインゴットを作製することができる。また、温度勾配が大きくなることに伴って、インゴットの引上げ速度を大きくすることができるので、低抵抗率の単結晶の生産性を向上させることもできる。
直胴工程の開始時点において距離dを30mm以下、かつ直胴工程の後半期間において距離dを15mm以下とすることにより、融液11と単結晶12との間の温度勾配を十分大きくすることができ、シリコンインゴットの異常成長を効果的に抑制することができる。また、直胴工程の開始時点において距離dを20mm以上、かつ直胴工程の後半期間において距離dを6mm以上とすることにより、融液11の表面からのドーパントの蒸発を抑制することができる。
なお、「直胴工程の開始時点」において距離dが20〜30mmであればよいので、直胴工程を開始した後に距離dを徐々に減少しても差し支えない。例えば、直胴工程の後半期間の開始時点で距離dが6〜15mmとなるように、直胴工程を開始した後から距離dを徐々に減少して行ってもよい。これに対して、直胴工程の後半期間では、この期間の開始時点から終了時点まで、距離dを6〜15mmに維持する必要がある。
[本実施態様のシリコンインゴットの製造方法による効果]
本発明のシリコンインゴットの製造方法によれば、融液11にドーパントを多量に添加しても異常成長が抑制されるので、ドーパントが多く添加された低抵抗率のシリコンインゴットを作製することができる。そして、このようにして得られたシリコンインゴットは、ボディトップ部分から低い抵抗率を示すので、そのシリコンインゴットをスライスすることにより、抵抗率の低いシリコンウェーハを効率良く得ることができる。さらに、得られたシリコンインゴットの抵抗率は、ドーパントの蒸発現象のため、理論偏析曲線の抵抗率までは低下しないが、ボディボトム部分に近づくほどドーパントの濃度が高くなるので、本実施態様のシリコンインゴットの製造方法によれば、ボディボトム付近からはこれまで存在しなかったような低い抵抗率を示すシリコンウェーハを得ることができる。
なお、本発明のシリコンインゴットの製造方法は、直径200mm、300mm、450mmといった直径200mm以上のシリコンインゴットの生産に好ましく適用される。その理由を以下に説明する。
本発明のシリコンインゴットの製造方法では、低い抵抗率のシリコンインゴットを得るために、融液11に多量のドーパントを添加する。ところで、ドーパントとなる物質は、シリコンとは異なる元素であるため、融液11に添加されると融液11の凝固点を降下させる。そして、その凝固点の降下の程度は、融液11へのドーパントの添加量が増加するほど大きくなる。したがって、多量のドーパントが融液11に添加されると、融液11の凝固点が大きく下がることになり、組成的過冷却現象を引き起こす原因となる。組成的過冷却現象が起こると、シリコン単結晶の成長面において局所的にシリコンが樹状に凝固する現象(Cell成長と呼ばれる異常成長)が見られるようになり、こうした異常成長によってシリコン単結晶が容易に多結晶化し、多くの欠陥を内部に含むようになる。多くの欠陥を内部に含むシリコン単結晶は、半導体デバイスの材料としては使用することができない。
近年、直径200mm以上のシリコン単結晶が生産されるようになったが、このようなシリコン単結晶は、従来生産されてきた直径150mm以下のシリコン単結晶に比べて熱容量が増加するので、単結晶の育成時における結晶軸方向の温度勾配が低下する。このため、特に多量のドーパントがシリコンの融液に含まれるような場合には、組成的過冷却現象を回避するためのマージンが狭くなり、組成的過冷却現象による異常成長が発生しやすくなる。したがって、後に説明するような低い抵抗率を示す直径200mm以上のシリコンインゴットは従来生産することができなかった。もっとも、直径150mm等、直径200mm未満のシリコンインゴットにおいて、このような低い抵抗率のものが生産されてきたことは事実である。しかし、これは、直径200mm未満のシリコンインゴットを生産する場合に、直径200mm以上のシリコンインゴットを生産する場合よりも温度勾配を大きく保つことが容易だったためである。この点、本発明のシリコンインゴットの生産方法によれば、直胴工程の開始時点及び直胴工程の後半期間において、熱遮蔽版22と融液11の表面との距離dをそれぞれ特定の範囲とすることにより、直径200mm以上のシリコンインゴットの生産における結晶軸方向の温度勾配を高く維持している。したがって、本発明のシリコン単結晶の生産方法は、直径200mm、300mm、450mmといった直径200mm以上のシリコンインゴットの生産に好ましく適用される。また、後に説明するような低い抵抗率を示す直径200mm以上のシリコンインゴットは、本発明のシリコンインゴットの生産方法によって初めて得られるものである。
<シリコンインゴット>
次に、本発明のシリコンインゴットの一実施形態について説明する。本実施形態のシリコンインゴットは、上記シリコンインゴットの製造方法で作製されるものであり、次の条件A〜条件Cのいずれかを満たしている。そして、前記条件Aはドーパントが砒素で、シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.6〜2.0mΩcmである。前記条件Bはドーパントがリンで、シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が0.95〜1.1mΩcmである。前記条件Cはドーパントがリン及びゲルマニウムで、シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.0〜1.2mΩcmである。以下、これらの技術内容について説明する。なお、固化率とは、坩堝23に投入した原料シリコンの全質量に対する、単結晶として引き上げた質量の割合を表す。例えば、固化率が5%とは、原料として坩堝23に投入したシリコンの質量のうち、5%が既に単結晶として引き上げられたことを意味する。
上記の通り、上記実施形態のシリコンインゴットの製造方法によれば、融液11にドーパントを多量に添加しても異常成長が抑制されるので、ドーパントの濃度を高く設定することができ、それにより低い抵抗率のシリコンインゴットを得ることができる。
本実施形態のシリコンインゴットは、種結晶13の部分からやや径の細いネック部分14を経て、徐々に拡径する肩部分15と、一定の径を有する直胴部分16と、徐々に縮径するテール部分17とを有する。ネック部分14は、種結晶13が融液11に接触した際に種結晶13へ導入された転位を除去するために意図的に径を絞るネッキング加工が施されてもよいが、上記シリコンインゴットの製造方法によれば種結晶13が融液11に接触した際の転位の導入が抑制されるので、必ずしもネッキング加工が施される必要はない。
本実施形態のシリコンインゴットにおいては、ドーパントが砒素の場合に固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.6〜2.0mΩcmであり、ドーパントがリンの場合に固化率が5〜15%である領域の抵抗率が0.95〜1.1mΩcmであり、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合に固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.0〜1.2mΩcmである。これまで、低い抵抗率を示すシリコンウェーハが切望されていたにも拘わらず、固化率の小さい領域であるボディトップ部分16a付近から、このように低い抵抗率を示すシリコンインゴットは存在しなかった。こうしたシリコンインゴットは、上記本発明のシリコンインゴットの製造方法によって初めてもたらされるものであり、シリコンインゴットの直胴部分16の全域に亘って低い抵抗率を有するシリコンウェーハを取得することができる。
また、本実施形態のシリコンインゴットは、次の下記条件D〜条件Fのいずれかを満たすことが好ましい。前記条件Dは、ドーパントが砒素で、シリコンインゴットのうち固化率が80〜90%である領域の抵抗率が1.3〜1.6mΩcmである。前記条件Eは、ドーパントがリンで、シリコンインゴットのうち固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.80mΩcmである。前記条件Fは、ドーパントがリン及びゲルマニウムで、シリコンインゴットのうち固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.90mΩcmである。
上記シリコンインゴットの製造方法の一実施態様の説明で述べたように、単結晶12を引き上げるにつれて融液11中のドーパント濃度が高くなる偏析現象が起こるので、シリコンインゴットのボディボトム側16bの抵抗率はボディトップ側16aよりも低くなる。このため、固化率の大きな領域であるボディボトム側16b付近に、上記のような低い抵抗率を示すシリコンインゴットを取得することも可能である。例えばドーパントが砒素の場合、このようなシリコンインゴットのボディボトム部分付近から切り出されたシリコンウェーハは、抵抗率が1.6mΩcm以下であり、これまでに無いような低い抵抗率を示す。
<シリコンウェーハ>
次に、本発明のシリコンインゴットの製造方法で製造されたシリコンインゴットから切り出されるシリコンウェーハについて説明する。本発明のシリコンインゴットの製造方法で製造されたシリコンインゴットをスライスし、シリコンウェーハとするシリコンウェーハの製造方法もまた、本発明の一つである。
上述のように、本発明のシリコンインゴットの一実施形態は、ボディトップ部分16a付近から低い抵抗率を示すので、ボディ(直胴)部分全域から低い抵抗率を示すシリコンウェーハを切り出すことができる。例えば、このような低い抵抗率を示すシリコンウェーハを使用した低耐圧パワーMOSFETなどの電力用半導体デバイスは、On抵抗率を小さくでき、消費電力を小さくすることができるという特徴を有する。
本発明のシリコンインゴットから切り出されたシリコンウェーハは、ドーパントを含むシリコンウェーハであり、例えば、前記ドーパントが砒素の場合には抵抗率が2.0mΩcm以下、好ましくは1.6mΩcm以下、前記ドーパントがリンの場合には抵抗率が1.1mΩcm以下、好ましくは0.80mΩcm以下、前記ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合には抵抗率が1.2mΩcm以下、好ましくは0.90mΩcm以下となる。
上述の通り、本発明のシリコンインゴットの一実施形態は、ボディトップ部分16a付近での抵抗率を、ドーパントが砒素である場合には1.6〜2.0mΩcm、ドーパントがリンである場合には0.95〜1.1mΩcm、ドーパントがリン及びゲルマニウムである場合には1.0〜1.2mΩcmとすることができ、ボディボトム部分16b付近での抵抗率を、ドーパントが砒素である場合には1.3〜1.6mΩcm、ドーパントがリンである場合には0.70〜0.80mΩcm、ドーパントがリン及びゲルマニウムである場合には0.70〜0.90mΩcmとすることができる。そこで、そのようなシリコンインゴットからシリコンウェーハを切り出せば、上記のような低い抵抗率を示すシリコンウェーハを得ることができる。このように低い抵抗率を示すシリコンウェーハはこれまで知られていない。そして、これらのシリコンウェーハを使用することにより、例えば、低耐圧パワーMOSFETなどの電力用デバイスを、より一層On抵抗率を小さくでき、消費電力を小さくすることができる。
<エピタキシャルウェーハ>
次に、上記シリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を形成して製造されるエピタキシャルウェーハについて説明する。上記本発明のシリコンウェーハの製造方法で製造されたシリコンウェーハの表面に、エピタキシャル層を形成してエピタキシャルウェーハとするエピタキシャルウェーハの製造方法もまた、本発明の一つである。
低耐圧パワーMOSFETは、上記のようなエピタキシャルウェーハに作製され、エピタキシャル層にソース及びゲート電極が、シリコンウェーハ基板(以下、基板としてのシリコンウェーハを「シリコンウェーハ基板」ともいう。)にドレイン電極が、それぞれ形成される。このため、デバイスのOn抵抗であるソース−ドレイン間の抵抗は、チャンネル抵抗、エピタキシャル層の抵抗及びシリコンウェーハ基板の抵抗の総和になる。
ここで、低耐圧パワーMOSFETは、定格電圧が低くなるほど、上記ソース−ドレイン間の抵抗のうちシリコンウェーハ基板の抵抗成分の比率が大きくなるという特徴を有する。したがって、低耐圧パワーMOSFETを含むデバイスのOn抵抗を小さくして消費電力を小さくするためには、低耐圧パワーMOSFETを含むデバイスの作製に使用されるシリコンウェーハ基板自体の抵抗率を小さくすることが重要となる。
この点、本発明のシリコンインゴットの製造方法で製造されたシリコンインゴットから切り出されたシリコンウェーハは、上記の通り、抵抗率が小さいという特徴を有する。したがって、このシリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を成長させることにより作製されたエピタキシャルウェーハは、低耐圧パワーMOSFET等といった定格電圧の低い半導体デバイスの作製用として特に優れるということができる。
以上、本発明のシリコンインゴットの製造方法の実施態様、本発明のシリコンインゴットの実施形態、本発明のシリコンウェーハの製造方法の実施態様、及び本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法の実施態様について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施態様に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
以下、実施例をもって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[シリコンインゴットの作製]
砒素(As)、リン(P)、又はリン及びゲルマニウム(P+Ge)をドーパントとして使用して、チョクラルスキー法により表1の条件で実施例1〜15及び比較例1〜6のシリコンインゴット(直径200mm)を作製した。いずれのシリコンインゴットも、チャンバ内の圧力を60〜42.7kPa(450〜320Torr)とし、雰囲気ガスとしてアルゴンガスを流量200〜100SL/minにて流通させる条件で作製した。なお、SLというのは、293K(20℃)におけるリットルという意味である。また、熱遮蔽板と融液表面との距離において「9.5→13」等と記載しているのは、直胴工程の後半期間の初期では熱遮蔽板と融液表面との距離を9.5mmに設定し、その後の期間では熱遮蔽板と融液表面との距離を13mmに設定した、という意味である。
上記のようにシリコンインゴットを作製した結果、本発明における所定の条件のもとで作製された実施例1〜15のシリコンインゴットは、無転位のものであることが確認された。しかし、本発明における所定の条件のもとで作製されなかった比較例1〜6のシリコンインゴットは、有転位化することが確認された。
Figure 0005420548
[シリコンインゴットの抵抗率の測定]
実施例1〜10及び比較例1〜3のシリコンインゴットについて、固化率(%)に対する抵抗率(mΩcm)を測定した。抵抗率の測定はRG−15D型抵抗率測定器(ナプソン株式会社製)を使用した。結果を図4〜図6に示す。
図4は、ドーパントとして砒素を使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。実施例1〜5及び8はいずれも、従来の製法による比較例1よりも低い抵抗率を示し、本発明の効果が確認された。特に、熱遮蔽板22と融液11の表面との距離を本発明で規定する範囲にした実施例1〜5及び8では抵抗率低下の効果が大きいことがわかる。中でも、融液11中のドーパント濃度を1.50×1020atoms/cm以上とした実施例2〜実施例4では、シリコンインゴットのボディトップ部分から2.0mΩcm以下の抵抗率を示しているほか、実施例3や実施例4ではボディボトム部分の抵抗率が1.6mΩcm以下となっており、極めて有用である。実施例4では、シリコンインゴットのほぼ全域で1.6mΩcm以下の抵抗率を示すが、これは単結晶12の成長中における異常成長を抑制する本発明のシリコンインゴットの製造方法を採用することにより、融液11中のドーパントの濃度を2.30×1020atoms/cm以上という極めて高濃度下でも単結晶化できた結果であり、本発明の有用性が示された。
図5はドーパントとしてリンを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフであり、図6はドーパントとしてリン及びゲルマニウムを使用した場合の固化率に対する抵抗率のグラフである。これらも上記砒素をドーパントとした場合と同様に、本発明の製造方法を採用した実施例6や実施例7はそれぞれ、本発明の製造方法を採用していない比較例2や比較例3よりも低い抵抗率を示しており、リンやリン及びゲルマニウムをドーパントとして使用した場合でも本発明は有効であることが確認された。
図7〜9は、上記実施例の一部について、縦軸である抵抗率の範囲を変更してプロットした固化率(%)に対する抵抗率(mΩcm)のグラフである。図7に示すように、ドーパントが砒素の場合、固化率が5〜15%である領域(斜線部)においてシリコンインゴットの抵抗率がおよそ1.6〜2.0mΩcmの範囲となることがわかる。このため、本発明のシリコンインゴットの製造方法で得られたシリコンインゴットは、ボディトップ部付近から低い抵抗率のシリコンウェーハを切り出すことが可能であると理解される。また、同じく図7に示すように、ドーパントが砒素の場合、固化率が80〜90%である領域(斜線部)においてシリコンインゴットの抵抗率がおよそ1.3〜1.6mΩcmの範囲となることがわかる。このため、本発明のシリコンインゴットの製造方法で得られたシリコンインゴットは、1.6mΩcm以下という極めて低い抵抗率のシリコンウェーハをボディボトム部付近から切り出すことが可能であると理解される。
また、図8に示すように、ドーパントがリンの場合、固化率が5〜15%である領域(斜線部)においてシリコンインゴットの抵抗率がおよそ0.95〜1.1mΩcmの範囲となり、固化率が80〜90%である領域(斜線部)においてシリコンインゴットの抵抗率が0.70〜0.80mΩcmの範囲となることがわかる。さらに、図9に示すように、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合、固化率が5〜15%である領域(斜線部)においてシリコンインゴットの抵抗率がおよそ1.0〜1.2mΩcmの範囲となり、固化率が80〜90%である領域(斜線部)において0.70〜0.90mΩcmの範囲となることがわかる。以上のことから、本発明のシリコンインゴットの製造方法によれば、ドーパントの種類によらず、低い抵抗率のシリコンインゴットを作製することが可能であることが理解される。
次に、実施例1〜5及び比較例1のシリコンインゴット(ドーパント:砒素)について、1.6mΩcm以下という極めて低い抵抗率の領域がどれほどの長さに亘って存在するかを調査した。その結果を表2に示す。同様に、実施例6、12及び13並びに比較例2のシリコンインゴット(ドーパント:リン)について、0.8mΩcm以下である抵抗率の領域の長さを表3に、実施例7、14及び15並びに比較例3(ドーパント:リン+ゲルマニウム)について、0.8mΩcm以下の領域の長さを表4にそれぞれ示す。なお、抵抗率の測定はRG−15D型抵抗率測定器(ナプソン株式会社製)を使用した。
Figure 0005420548
Figure 0005420548
Figure 0005420548
表2に示すように、例えば、実施例5(ドーパント:砒素)は、抵抗率が1.6mΩcm以下となる領域が200mm存在することがわかった。直径200mmのシリコンインゴットにおいて、砒素をドーパントとし、抵抗率1.6mΩcm以下の領域が200mm以上存在するものはこれまで存在しない。同様に、実施例3及び4(ドーパント:砒素)のシリコンインゴットについても、抵抗率1.6mΩcm以下の領域が、それぞれ450mm及び800mm存在する。これらのことから、本発明の製造方法によれば、ドーパントが砒素の場合に、抵抗率1.6mΩcm以下の領域が200〜800mm存在するシリコンインゴットを作製できることが理解される。抵抗率1.6mΩcm以下の領域が200mm以上存在するこれらのシリコンインゴットによれば、低い抵抗率のシリコンウェーハを効率良く生産することが可能となる。
同様に、表3によれば、実施例12(ドーパント:リン)は、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域が100mm存在することが理解され、実施例6及び13の結果も考慮すれば、ドーパントがリンの場合に、抵抗率0.8mΩcm以下の領域が100〜400mm存在するシリコンインゴットを作製できることが理解される。さらに、表4によれば、実施例14(ドーパント:リン+ゲルマニウム)は、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域が50mm存在することが理解され、実施例15の結果も考慮すれば、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合に、抵抗率が0.8mΩcm以下の領域が50〜300mm存在するシリコンインゴットを作製できることが理解される。これらのシリコンインゴットによれば、低い抵抗率のシリコンウェーハを効率良く生産することが可能となる。
1 チャンバ
2 シードホルダ
3 単結晶引き上げ装置
4 ホットゾーン
11 シリコン融液
12 シリコン単結晶
13 シリコン種結晶
14 ネック部分
15 肩部分
16 直胴部分
17 テール部分
21 ヒータ
22 熱遮蔽板
23 るつぼ
d 熱遮蔽板22とシリコン融液11の表面との距離

Claims (8)

  1. 種結晶を融液に着液させ、前記種結晶を引き上げてシリコン単結晶を成長させることによりシリコンインゴットを製造するシリコンインゴットの製造方法であって、
    前記種結晶及び前記融液は同じ種類のドーパントを含有しており、
    前記融液に前記種結晶を着液させる着液工程と、
    前記着液工程を経て引き上げられたシリコン単結晶を成長させてシリコンインゴットを得る成長工程と、を備え、
    前記種結晶に含有されるドーパントの濃度は、ドーパントが砒素の場合には2.0×1019〜4.0×1019atoms/cm、ドーパントがリンの場合には5.0×1019〜7.0×1019atoms/cm、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合にはリン5.0×1019〜7.0×1019atoms/cmかつゲルマニウム4.0×1019〜8.0×1019atoms/cmであり、
    前記融液に含有されるドーパントの濃度は、ドーパントが砒素の場合には1.5×1020〜2.0×1020atoms/cm、ドーパントがリンの場合には1.9×1020〜2.3×1020atoms/cm、ドーパントがリン及びゲルマニウムの場合にはリン1.7×1020〜2.1×1020atoms/cmかつゲルマニウム8.5×1019〜1.6×1020atoms/cmであり、
    前記着液工程において、前記種結晶を前記融液に着液させる際の前記種結晶と前記融液の温度差が50〜97Kであり、
    さらに、前記成長工程において、前記融液からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽板と前記融液を収容する坩堝とをホットゾーンに備える単結晶引き上げ装置を用い、
    前記成長工程のうちシリコンインゴットの直胴部分を成長させる期間の開始時点において、前記熱遮蔽板と前記融液の表面との距離が20〜30mmであり、
    前記成長工程のうちシリコンインゴットの肩部分と直胴部分との境界部分からシリコンインゴットの引き上げ方向と反対方向に200mm離れた位置以降の直胴部分を成長させる期間において、前記熱遮蔽板と前記融液の表面との距離が6〜15mmであるシリコンインゴットの製造方法。
  2. 直径200mm以上のシリコンインゴットの製造方法である請求項1記載のシリコンインゴットの製造方法。
  3. 請求項2記載のシリコンインゴットの製造方法によって製造され、下記条件A〜条件Cのいずれかを満たす直径200mm以上のシリコンインゴット。
    条件A:前記ドーパントが砒素であり、前記シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.6〜2.0mΩcmである。
    条件B:前記ドーパントがリンであり、前記シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が0.95〜1.1mΩcmである。
    条件C:前記ドーパントがリン及びゲルマニウムであり、前記シリコンインゴットのうち固化率が5〜15%である領域の抵抗率が1.0〜1.2mΩcmである。
  4. さらに下記条件D〜条件Fのいずれかを満たす請求項3記載のシリコンインゴット。
    条件D:前記ドーパントが砒素であり、前記シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が1.3〜1.6mΩcmである。
    条件E:前記ドーパントがリンであり、前記シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.80mΩcmである。
    条件F:前記ドーパントがリン及びゲルマニウムであり、前記シリコンインゴットのうち、固化率が80〜90%である領域の抵抗率が0.70〜0.90mΩcmである。
  5. 直径が200mmで、ドーパントがリンであり、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域の長さが長手方向に100mm以上であるシリコンインゴット。
  6. 直径が200mmで、ドーパントがリン及びゲルマニウムであり、抵抗率が0.8mΩcm以下となる領域の長さが長手方向に50mm以上であるシリコンインゴット。
  7. 請求項1又は2記載のシリコンインゴットの製造方法で製造されたシリコンインゴットをスライスしてシリコンウェーハとするシリコンウェーハの製造方法。
  8. 請求項記載のシリコンウェーハの製造方法で製造されたシリコンウェーハの表面にエピタキシャル層を形成してエピタキシャルウェーハとするエピタキシャルウェーハの製造方法。
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