JP5409558B2 - エンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造 - Google Patents

エンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造に係り、特に、スロットルバルブを収納するスロットルボディに取り付けるエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造に関する。
従来から、電子回路の配線を接続するためのコネクタにおいて、内部にシール部材を設けて防水機能を高めた防水コネクタが知られている。このような防水コネクタは、接続される電子機器等の発熱等により内部の空気が膨張すると、この膨張圧力によってコネクタが外れる方向に力がかかることが考えられる。このとき、コネクタを外れにくくするためにコネクタ接点の接続強度を高めてしまうと、コネクタの挿抜に要する力が大きくなるという課題が生じる可能性がある。
特許文献1には、コネクタ内の空間と外部とを連通する空気抜き通路を設けるようにした防水コネクタが開示されている。このような防水コネクタによれば、空気の膨張圧力に起因する挿抜力の変化を防止することができる。
特開平6−208863号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、コネクタ部に水分や泥等がかかりやすい自動二輪車へ適用する場合に、空気抜き通路からの水分等の浸入を防ぐことに関しては検討されていなかった。また、防水式のコネクタを、エンジンの制御ユニット(ECU)に接続し、この制御ユニットをスロットル装置のスロットルボディに取り付ける場合には、スロットルボディまわりの小さな余剰スペースを有効に使用するため、防水コネクタ部分は極力小型であることが望まれる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、制御ユニットに接続される防水コネクタの挿抜力の変化を抑えると共に、防水コネクタの小型化を図ることができるエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、吸気通路(67)を開閉するスロットルバルブ(70)が軸支されたスロットルボディ(61)に、エンジンの制御を行う制御ユニット(63)を取り付けるようにしたエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造において、車体側のハーネス(66)に連結されると共に、防水パッキン(86,87)を介して前記制御ユニット(63)に接続される防水コネクタ(81)を具備し、前記制御ユニット(63)の内部空間(63b)と前記吸気通路(67)とをワンウェイ手段(84a)を介在させて連通する空気抜き通路(84)が形成されている点に第1の特徴がある。
また、前記空気抜き通路(84)は、前記スロットルバルブ(70)に対して流路方向の下流側で前記吸気通路(67)と連通する点に第2の特徴がある。
また、前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側に取り付けられている点に第3の特徴がある。
また、前記ワンウェイ手段(84a)は、前記制御ユニット(63)の内部空間(63b)側から前記吸気通路(67)側にのみ流体の排出を可能とする一方向弁である点に第4の特徴がある。
また、前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側の面(91)に取り付けられており、前記防水コネクタ(81)は、略直方体とされる前記制御ユニット(63)の側方から接続される点に第5の特徴がある。
さらに、前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側の面(91)に取り付けられており、前記防水コネクタ(81)は、略直方体とされる前記制御ユニット(63)の上方から接続される点に第6の特徴がある。
第1の特徴によれば、車体側のハーネスに連結されると共に、防水パッキンを介して制御ユニットに接続される防水コネクタを具備し、制御ユニットの内部空間と吸気通路とをワンウェイ手段を介在させて連通する空気抜き通路が形成されているので、制御ユニットが発熱した場合でも、その内部空間で熱膨張した空気が空気抜き通路を通って吸気通路に流れることとなり、防水コネクタと制御ユニットとの間を密閉構造とした場合でも熱膨張の圧力によって防水コネクタが外れる方向に力がかかることを防ぐことができる。
また、防水コネクタの空気抜き通路が吸気通路にワンウェイ手段を介して連通させたので、空気抜き通路からの水分等の浸入を防ぐことができる上に、防水コネクタの挿入時等に制御ユニット内に水分等が浸入した場合であっても、制御ユニットの内部空間が吸気通路と連通しているので、エンジン運転に伴って吸気通路に生じる負圧によって水分等を効率よく排出することが可能となる。さらに、防水コネクタそのものに空気抜き通路を形成する必要がないので、防水コネクタの大型化を防いでスロットルボディまわりのスペースを有効に使用することができる。
第2の特徴によれば、空気抜き通路は、スロットルバルブに対して流路方向の下流側で吸気通路と連通するので、エンジンの運転に伴って吸気通路に生じる負圧を利用して、制御ユニットの内部空間の空気を効率よく排出することが可能となる。
第3の特徴によれば、制御ユニットは、スロットルボディの車体上方側に取り付けられているので、万一、制御ユニット内に水分等が浸入した場合でも、重力によって、制御ユニットの底面等に形成される空気抜き通路の入口から水分が排出されやすくなる。
第4の特徴によれば、ワンウェイ手段は、制御ユニットの内部空間側から吸気通路側にのみ流体の排出を可能とする一方向弁であるので、吸気通路側から制御ユニット側に水分等が逆流することを防ぐことができる。
第5の特徴によれば、制御ユニットは、スロットルボディの車体上方側の面に取り付けられており、防水コネクタは、略直方体とされる制御ユニットの側方から接続されるので、スロットルボディの上方の余剰スペースが狭い場合でも、防水コネクタを容易に配設することが可能となる。
第6の特徴によれば、制御ユニットは、スロットルボディの車体上方側の面に取り付けられており、防水コネクタは、略直方体とされる制御ユニットの上方から接続されるので、スロットルボディの側方の余剰スペースが狭い場合でも、防水コネクタを容易に配設することが可能となる。また、万一、空気抜き通路から水分等が逆流した場合でも、防水コネクタに水分等がかかりにくくなる。
本発明の一実施形態に係るスロットル装置を備えた自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の要部拡大平面図である。 スロットル装置を車体左側から見た側面図である。 スロットル装置の上面図である。 スロットル装置を図3のA方向から見た正面図である。 空気抜き通路の構造を示すスロットル装置の断面図である。 本実施形態の変形例に係るスロットル装置の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットル装置60を備えた自動二輪車1の左側面図である。また、図2は、自動二輪車1の要部拡大平面図である。自動二輪車1の車体フレーム3は、ヘッドパイプ30、第1メインフレーム31、第2メインフレーム32、ダウンフレーム33、リヤフレーム34、並びにこれらフレームに接合されるガセット、ブラケット、ステー等の部材からなる。
ツインプラグ方式の単気筒4サイクルのエンジン2は、シリンダ20、シリンダヘッド21、およびシリンダヘッドカバー22を備え、下部にクランクケース4を備える。エンジン2は、エンジン2と一体に結合されているクランクケース4を車体フレーム3に複数個所で連結することにより車体フレーム3に保持される。クランクケース4の車体左側には、ACジェネレータ5が設けられる。ACジェネレータ5は、エンジン2のクランク軸6に連結されて駆動される。
第1メインフレーム31上には、燃料ポンプ7を内蔵した燃料タンク8およびシート9が保持される。燃料タンク8とエンジン2との間にはバッテリを収容するバッテリケース10が設けられる。エンジン2のシリンダヘッド21の左壁には第1の点火プラグ11が設けられ、後壁には第2の点火プラグ12が設けられている。
シリンダヘッドカバー22の車体前方側には、車幅方向中央の位置に点火コイル13が配置されている。第1の点火プラグ11および第2の点火プラグ12は、点火コイル13に対して第1のハイテンションコード14および第2のハイテンションコード15によってそれぞれ接続される。第1のハイテンションコード14は、シリンダヘッドカバー22の左側方を通って前方に配索されており、第2のハイテンションコード15はシリンダヘッドカバー22の上方を通って前方に配索されている。なお、第2のハイテンションコード15は、その中間部分がバッテリケース10の底面に保持され、シリンダヘッドカバー22の上面との間で所定の距離を維持して配索されている。
第2メインフレーム32の下端部には、スイングアーム16を上下揺動自在に支持するピボットボス17が設けられる。第2メインフレーム32は、リヤクッション18を介してスイングアーム16を懸架する。スイングアーム16の後部には、後輪WRが回転自在に軸支されている。クランクケース4から車体左側に突出する減速機の出力軸19と後輪WRとの間には駆動チェーン23が架け渡されている。
シリンダヘッド22の前部から引き出される排気管24は、クランクケース4の下を回って車体右後方に延長され、その後端部にマフラ25が連結されている。シリンダヘッド22の後部には、スロットル装置60および吸気管27が接続され、吸気管27の後端部にはエアクリーナボックス28が連結されている。
ヘッドパイプ30は、ステアリング軸29を回動自在に保持し、ステアリング軸29の上下にはトップブリッジ35およびボトムブリッジ36がそれぞれ結合されている。左右一対のフロントフォーク37は、トップブリッジ35およびボトムブリッジ36によって保持されており、その下端には前輪WFが回転自在に軸支されている。フロントフォーク37には、前輪WFを覆うフロントフェンダ38が取り付けられている。
トップブリッジ35には、ステアリングハンドル39が固定され、ステアリングハンドル39の左右にはグリップ40およびバックミラー41が設けられる。トップブリッジ35およびボトムブリッジ36から前方に延びるステー42には、ヘッドライト43、フロントウィンカ44およびメータ装置45が取り付けられている。第1メインフレーム31の後部に連なるリヤフレーム34の後端には、リヤカウル46に固定されたテールライト47およびリヤウィンカ48が配設されている。
ACジェネレータ5から上方に延びるハーネス49は、車体前後方向に延びるメインハーネス50に合流する。メインハーネス50内の配線は、バッテリケース10内のバッテリや、ヘッドライト43、フロントウィンカ44、テールライト47、リヤウィンカ48等の灯火器やリレー等の電装部品に結線されている。
車体フレーム3の車体前端部にはヘッドパイプ30が配されており、このヘッドパイプ30に接合される第1メインフレーム31が車体後部側に延在している。第1メインフレーム31および第2メインフレーム32は、いずれも車体左方向に張り出した左部材と車体右方向に張り出した右部材とからなる左右一対のパイプ材である。第2メインフレーム32は、第1メインフレーム31が接合されている位置よりも下方でヘッドパイプ30に接合され、車体後方側に途中まで延びてその先が下方に湾曲して終端する。
ダウンフレーム33は、ヘッドパイプ30にその先端が接合されて車体下方に延在する矩形横断面のパイプ部材である。リヤフレーム34は、第2メインフレーム32の垂下部分に先端が接合され、かつ上後方に延びて第1メインフレーム31の後部に接合されている。ダウンフレーム33の車体前方側には、オイルクーラ51が取り付けられている。オイルクーラ51とクランクケース4とは、不図示のパイプによってオイルが循環されるように接続される。第2メインフレーム32の下端部に形成されたピボットボス17は、スイングアーム16およびクランクケース4の後部を連結するピボット軸を支持する。
図2を参照して、バッテリ(不図示)を収納するバッテリケース10は、左右一対の第1メインフレーム31および左右一対の第2メインフレーム32の間の位置に配置される。バッテリケース10は、バッテリを収容する箱体から左右に張り出したウィング部10aを備え、該ウィング部10aが第1メインフレーム31の上面に当接する。
第1点火プラグ11に一端が接続される第1のハイテンションコード14の他端は、点火コイル13の一方の高圧出力端子53に接続されている。一方、第2点火プラグ12に一端が接続される第2のハイテンションコード15の他端は、点火コイル13の他方の高圧出力端子52に接続されている。高圧出力端子52,53は、いずれも点火コイル13上でエンジン2のシリンダヘッドカバー22寄りで、かつ点火コイル13上で車体左右方向の一側部(本実施形態では車体左側)に向けて配置されている。点火コイル13の右側には、電源端子55、56が突出しており、電源端子55,56に接続されるハーネス54は前記メインハーネス50に統合される。
本発明に係るスロットル装置60は、吸気通路が車体前後方向に指向するようにシリンダヘッド22の車体後方側に配置されている。スロットル装置60は、略直方体の吸気通路を開閉するスロットルバルブ70(図3参照)を内蔵した略直方体のスロットルボディ61を備える。スロットルボディ61の車体上壁面には、エンジンの点火タイミングや燃料噴射タイミング等を制御する制御ユニット(ECU)63が配設されている。制御ユニット63には、車体側のハーネス66に連結された防水コネクタ81が接続されている。
スロットル装置60は、左右一対のフレームパイプ、すなわち、第1のメインフレーム31および第2のメインフレーム32の内側に配設されている。これにより、スロットル装置60の車幅方向左右をメインフレーム31,32で保護することができる。
図3は、スロットル装置60を車体左側から見た側面図である。図4は、スロットル装置60の上面図である。また、図5は、スロットル装置60を図3のA方向から見た正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。
スロットル装置60のスロットルボディ61は、略円形断面の吸気通路67が形成されたアルミニウム等の金属からなる部品である。スロットルボディ61の車体前後方向の両端部には、エアクリーナボックス28(図2参照)と連結される入口側ダクト部68およびシリンダヘッド21の吸気通路と連結される出口側ダクト部69が形成されている。
スロットルボディ61の内部には、プーリ72の回動軸71に連結されて吸気通路67を開閉するスロットルバルブ70が配設されている。プーリ72には、スロットルバルブ70を閉方向に常時付勢するスプリング73が取り付けられている。図5に示すように、バタフライ式のスロットルバルブ70は、回動軸71と同軸固定された抑え板74に対してネジ75で固定され、プーリ72の回転と同期して開閉するように構成されている。
スロットルボディ61は、その長手方向に吸気通路67が形成された略四角柱形状とされており、入口側ダクト部68および出口側ダクト部69を除いた4つの壁面90,91,92,93は、それぞれ平面形状を有している。スロットルボディ61の上壁面91および下壁面92は、それぞれ車体上下方向で対向するように配設され、左壁面90および右壁面93は、それぞれ車幅方向で対向するように配設されている。
前記したように、スロットルボディ61の上壁面91には制御ユニット63が取り付けられている。また、スロットルボディの左壁面90には、スロットルバルブ70の開度を検知するスロットル開度センサ80が取り付けられている。なお、スロットルボディ61には、スロットル開度センサ80のほか、吸気圧センサやIACV(アイドル・エア・コントロール・バルブ)等の各種機器を取り付けてもよい。
制御ユニット63は、略直方体の箱状のケース63aの内部に、少なくともECU基板83を収納して構成されており、このECU基板83の車体前方側の端部に設けられた平板状の端子82に防水コネクタ81を係合させることで、ECU基板83とハーネス66とが電気的に接続されることとなる。防水コネクタ81の挿入口は、ケース63aの車体前方側の側面に形成されている。
本実施形態に係る制御ユニット63においては、ケース63aと防水コネクタ81との間にゴム等からなる防水パッキンが設けられており、防水コネクタ81をケース63aに接続することで、両者間が密閉されるように構成されている。このような密閉構造とした場合には、ECU基板83の発熱によって制御ユニット63の内部空間63bの空気が膨張することで防水コネクタ81が外れる方向に力が加わる可能性があるが、本実施形態に係るスロットル装置60では、制御ユニット63の内部空間63bとスロットルボディ61の吸気通路67とを連通する空気抜き通路84を設けることによって、熱膨張による圧力の発生を防止できるように構成されている。空気抜き通路84は、制御ユニット63の内部空間63bとスロットルボディ61の吸気通路67とを連通するように、スロットルボディ61の車幅方向略中央の位置に設けられている。
図6は、空気抜き通路84の構造を示すスロットル装置60の断面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。前記したように、制御ユニット63のケース63aには、防水コネクタ81の挿入口の内周部に、防水コネクタ81の外周部と密着する防水パッキン86が配設されている。
また、防水コネクタ81の内部には、ECU基板83の端子82の貫通スリットが形成された防水パッキン87が設けられている。防水パッキン87を貫通した端子82は、防水コネクタ81の内部に固定された凹側端子85に係合する。この防水パッキン87によれば、万一、防水コネクタ81に外部から水等がかかっても、これが端子82の接続部分から制御ユニット63の内部に浸入することがなくなる。
ECU基板83は、支持部材89によってケース63aの内壁に支持されている。また、ケース63aに形成された挿入口には、防水コネクタ81の挿入量を規制するストッパ88が設けられている。防水パッキン86,87は、ゴム等で形成することができる。
そして、制御ユニット63の内部空間63bとスロットルボディ61の吸気通路67とを連通する空気抜き通路84は、ケース63aの底面に形成された貫通孔から、スロットルボディ61の壁の内部を通って、吸気通路67に連通するように構成されている。本実施形態では、この空気抜き通路84がスロットルバルブ70に対して流路方向の下流側に連通しており、これにより、吸気通路67に生じる吸気負圧を利用して制御ユニット63のケース63aの内部の空気を吸い出すことができる。
そして、万一、防水コネクタ81の挿入時等に制御ユニット63の内部に水分が浸入した場合でも、エンジン運転に伴って生じる負圧によって、これを速やかに排出することが可能となる。また、空気抜き通路84を設けることで、防水コネクタ81の挿抜力が変化することがなくなるので、挿抜力を高める必要がなくなり、防水コネクタ81の小型化を図って、制御ユニット64の周囲のスペースを効率よく利用することが可能となる。
なお、ケース63aに形成された貫通孔と空気抜き通路84の入口との間には、外部から空気が浸入しないようにO(オー)リング等を配設して、両者間の密閉性が保たれるように構成することが好ましい。また、本実施形態では、空気抜き通路84の途中に、一方向にのみ流体の排出を可能とするワンウェイ手段としての片方向リブシール(一方向弁)84aが設けられており、万一、吸気通路側に正圧が発生した場合でも、空気抜き通路84内に残留する水分等が制御ユニット63の内部に逆流することがないように構成されている。
なお、上記した実施形態では、制御ユニット63の車体前方側の側面に防水コネクタ81を接続するように構成したが、車体後方側や車幅方向左右の側面に接続するように構成してもよい。このように、制御ユニット63の側面から防水コネクタ81を接続するようにした場合には、スロットルボディ61の上方の余剰スペースが狭い場合でも、防水コネクタ81を容易に配設することができる。
図7は、本実施形態の変形例に係るスロットル装置60の断面図である。本変形例では、防水コネクタ81の挿入口が、制御ユニット63のケース63cの上面側に設けられている点に特徴がある。この防水コネクタ81の配置に合わせて、ECU基板83aの端子82aも車体上面側に指向して形成されている。この構成によれば、スロットルボディ61の側方の余剰スペースが狭い場合でも、防水コネクタ81を容易に配設することができる。また、万一、空気抜き通路84から水分等が逆流した場合でも、この水分等がECU基板83aの端子82aや防水コネクタ81にかかる可能性が低減される。
なお、防水コネクタ、スロットルボディ、制御ユニット、制御ユニットのケースの形状や構造、防水パッキン、空気抜き通路および片方向リブシールの形状や配置等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、制御ユニットは、スロットルボディの下壁面や左右の壁面に取り付けてもよい。本発明に係るエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造を用いたスロットル装置は、自動二輪車に限られず、鞍乗型の三/四輪車等の各種車両および汎用エンジン等に適用することもできる。
1…自動二輪車、31…第1のメインフレーム、32…第2のメインフレーム、60…スロットル装置、61…スロットルボディ、63…制御ユニット、63a…ケース、63b…内部空間、66…ハーネス、67…吸気通路、70…スロットルバルブ、71…回動軸、72…プーリ、80…スロットルバルブ開度センサ、81…防水コネクタ、82…端子、83…ECU基板、84…空気抜き通路、84a…片方向リブシール(ワンウェイ手段、一方向弁)、85…凹側端子、86,87…防水パッキン、90…左壁面、91…上壁面、92…下壁面、93…右壁面

Claims (6)

  1. 吸気通路(67)を開閉するスロットルバルブ(70)が軸支されたスロットルボディ(61)に、エンジンの制御を行う制御ユニット(63)を取り付けるようにしたエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造において、
    車体側のハーネス(66)に連結されると共に、防水パッキン(86,87)を介して前記制御ユニット(63)に接続される防水コネクタ(81)を具備し、
    前記制御ユニット(63)の内部空間(63b)と前記吸気通路(67)とをワンウェイ手段(84a)を介在させて連通する空気抜き通路(84)が形成されていることを特徴とするエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
  2. 前記空気抜き通路(84)は、前記スロットルバルブ(70)に対して流路方向の下流側で前記吸気通路(67)と連通することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
  3. 前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
  4. 前記ワンウェイ手段(84a)は、前記制御ユニット(63)の内部空間(63b)側から前記吸気通路(67)側にのみ流体の排出を可能とする一方向弁であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
  5. 前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側の面(91)に取り付けられており、
    前記防水コネクタ(81)は、略直方体とされる前記制御ユニット(63)の側方から接続されることを特徴とする1ないし4のいずれかに記載のエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
  6. 前記制御ユニット(63)は、前記スロットルボディ(61)の車体上方側の面(91)に取り付けられており、
    前記防水コネクタ(81)は、略直方体とされる前記制御ユニット(63)の上方から接続されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエンジン制御ユニットにおける防水コネクタの空気抜き構造。
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