JP5397288B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
インク滴を記録紙に対して噴射させる流体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)が広く知られている。このプリンターでは、良好な噴射特性を維持又は回復させるため、記録ヘッドのメンテナンス処理を定期的に行っている。このメンテナンス処理としては、例えば、印字動作以外で記録ヘッドの各ノズルからインクを定期的に予備噴射させることで、増粘インクによるノズルの目詰まり防止や、ノズルのメニスカスを調整して、記録ヘッドから正常にインクを噴射させるフラッシング動作を行う処理がある。
一般に走査タイプのプリンターでは、記録ヘッドを記録領域以外のエリアに移動させてフラッシング動作を行わせるようにしているが、記録ヘッドが固定されたラインヘッドを備えるプリンターでは、フラッシング動作時に記録ヘッドを移動させることができない。そこで、例えば記録紙を搬送する搬送ベルトの表面に設けられた吸収材に向けて、インクを噴射する方法が考えられている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の技術では、搬送ベルト上に複数の吸収材が記録紙のサイズに合わせて等間隔に配置されているため、フラッシング時においては記録紙間の隙間を狙ってインクを噴射しなければならず、記録紙のサイズや搬送速度に制約が生じてしまうという問題がある。また、平面形状の吸収材に対してフラッシングを行うと、インク滴の噴射に伴う風圧によってミスト状のインクが散ってしまい、記録紙や搬送ベルト上を汚してしまうおそれもある。
特開2005−119284号公報
そこで、吸収材として線状のものを用い、この線状部材をラインヘッドと記録紙との間に張架し、フラッシング動作の際に、この線状部材をノズル列と対向する位置に移動させて、インクを線状部材に受容させることが考えられる。
しかしながら、この線状部材は上記移動に伴って振動することがあり、この振動がフラッシング動作の効率的な実施に悪影響を与える場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、流体を受容する部材に線状部材を用いた場合に、フラッシング動作を効率的に実施できる流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、流体を第1の方向に噴射するノズルが該第1の方向と直交する第2の方向に複数並んだノズル列を有する流体噴射ヘッドと、上記ノズルと上記第1の方向において所定距離離間して、上記第2の方向に張架されると共に、上記第1の方向及び上記第2の方向と直交する第3の方向において所定幅で上記流体を受容可能な流体受容領域を備える吸収部材と、上記ノズル列から上記流体を予備噴射させる際、上記第1の方向において上記ノズル列と上記流体受容領域とを対向させ、且つ、上記吸収部材の上記所定幅の中心線と上記ノズル列の上記第3方向における位置関係を異ならせた流体受容位置に、上記吸収部材を移動させる移動装置と、を有する流体噴射装置を採用する。
また、本発明においては、流体を第1の方向に噴射するノズルが該第1の方向と直交する第2の方向に複数並んだノズル列を有する流体噴射ヘッドと、上記ノズルと上記第1の方向において所定距離離間して、上記第2の方向に張架されると共に、上記第1の方向及び上記第2の方向と直交する第3の方向において所定幅で上記流体を受容可能な流体受容領域を備える断面円形の線状部材と、上記ノズル列から上記流体を予備噴射させる際、上記第1の方向において上記ノズル列と上記流体受容領域とを対向させ、且つ、上記第3の方向において上記ノズル列と上記線状部材の中心線との位置を異ならせる流体受容位置に、上記線状部材を移動させる移動装置と、を有する流体噴射装置を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、線状部材が第3の方向に所定幅の流体受容領域を備えるため、線状部材の中心線の位置をノズル列の位置と第3の方向で異ならせることができる。そうすると、線状部材が第1の方向に振動しても、その振動の頂点をノズル列に対してズラすことができるため、線状部材とノズル列とが接触することによる、メニスカスの破壊を防止することができる。
また、本発明においては、上記移動装置は、上記流体受容位置と、上記ノズル列と上記流体受容領域とが対向しない退避位置との間で、上記線状部材を上記第3の方向において移動させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、フラッシング動作の際には、流体受容位置に位置する線状部材で流体を受容することができ、印字動作の際には、線状部材を退避位置に位置させてノズルからの流体の噴射経路を確保することができる。
また、本発明においては、上記移動装置は、上記退避位置から上記流体受容位置に向けて上記線状部材を移動させる際に、上記第3の方向において上記流体受容位置よりも手前側で上記線状部材の移動に減速をかけるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、退避位置から流体受容位置に向けて線状部材を移動させる際に、流体受容位置よりも手前側から減速をかけることにより、流体受容位置において線状部材を急停止させる場合と比べて、第3の方向における線状部材の振動を抑制することができる。
また、本発明においては、上記流体受容位置では、上記中心線が上記ノズル列を挟んで上記退避位置に対し逆側の位置に位置し、上記移動装置は、上記減速を上記第3の方向において前記ノズル列よりも手前側でかけるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、退避位置から流体受容位置に向けて線状部材を移動させる際に、ノズル列よりも手前側から減速をかけると、その手前側から線状部材が第3の方向に振動し始める。このため、流体受容位置における中心線の位置を、第3の方向においてノズル列よりも奥側に配置すれば、上記手前側から線状部材が第3の方向に振動し始めるのと相俟って、線状部材の移動開始からフラッシング動作の開始までの時間を短縮させることができる。
また、本発明においては、上記減速に伴う上記線状部材の振動の上記第3の方向における振幅領域が、上記ノズル列を中心とする上記所定幅の領域内に収まった時に、上記予備噴射を開始させる制御装置を有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、線状部材が流体受容領域の所定幅内で第3の方向に振動していれば、その振動領域がノズル列を中心とする上記所定幅の領域に収まったときに流体の受容漏れが生じないタイミングでフラッシング動作を開始させることができる。
また、本発明においては、上記制御装置は、上記予備噴射の開始後、上記振動の一周期以内に、上記予備噴射を実行させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、線状部材の振動の一周期以内にフラッシング動作を実施することにより、該振動に伴う流体の受容漏れを防止することができる。
本発明の実施形態におけるプリンターの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドユニットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドユニットを構成する記録ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるキャップユニットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるフラッシングユニットの概略構成を示す底面図である。 本発明の実施形態における吸収部材の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態における吸収部材の退避位置を示す図である。 本発明の実施形態における吸収部材のフラッシング位置を示す図である。 本発明の実施形態における退避位置からフラッシング位置への移動に伴う吸収部材の振動の様子を示す図である。 本発明の実施形態におけるフラッシング位置の手前側で所定速度の吸収部材の移動に減速をかけた場合の吸収部材のX軸方向の振動の挙動を示す図である。 本発明の実施形態におけるフラッシング位置で所定速度の吸収部材の移動を急停止させた場合の吸収部材のX軸方向の振動の挙動を示す図である。 本発明の実施形態におけるフラッシング位置において、ノズル列に対し中心線の位置を奥側にシフトさせた時の吸収部材の移動開始からフラッシング動作の開始までの時間を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の流体噴射装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明で用いる図面では、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。ここで、水平面内の所定方向をX軸方向(第3の方向)、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向(第2の方向)、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向(第1の方向)とする。
本実施形態では、流体噴射装置として、インクジェットプリンター(以下、単にプリンターと称す)について例示する。
図1はプリンターの概略構成を示す斜視図、図2はヘッドユニットの概略構成を示す斜視図、図3はヘッドユニットを構成する記録ヘッド(流体噴射ヘッド)の概略構成を示す斜視図、図4はキャップユニットの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、プリンター1は、ヘッドユニット2と、記録紙(記録媒体)を搬送する搬送装置3と、記録紙を供給する給紙ユニット4と、ヘッドユニット2によって印字された記録紙を排出する排紙ユニット5と、ヘッドユニット2に対してメンテナンス処理を行うメンテナンス装置10と、これら各構成機器の動作を統括的に制御する不図示の制御装置と、を備えて構成されている。
搬送装置3は、ヘッドユニット2を構成する各記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21(21A、21B、21C、21D、21E)のノズル面23(図2及び図3参照)とZ軸方向で所定の間隔をあけた状態で、記録紙を保持するように構成されたものである。この搬送装置3は、駆動ローラー部31と、従動ローラー部32と、これらローラー部31、32との間に架け回された複数のベルトから構成された搬送ベルト部33と、を備えている。また、この搬送装置3における記録紙の搬送方向(X軸方向)の下流側(排紙ユニット5側)であって、排紙ユニット5との間に、記録紙を保持する保持部材34が設けられている。
駆動ローラー部31は、回転軸方向の一端側が不図示の駆動モーターに接続されたもので、駆動モーターによって回転駆動されるように構成されたものである。そして、この駆動ローラー部31の回転動力が搬送ベルト部33に伝達され、搬送ベルト部33が回転駆動するようになっている。駆動ローラー部31と駆動モーターとの間には、必要に応じて伝達ギアが設置される。従動ローラー部32は、いわゆるフリーローラーであり、搬送ベルト部33を支持するとともに、搬送ベルト部33(駆動ローラー部31)の回転駆動に従動して回転するようになっている。
排紙ユニット5は、排紙用ローラー35と、この排紙用ローラー35によって搬送された記録紙を保持する排紙トレー36と、を備えて構成されている。
ヘッドユニット2は、複数(本実施形態では5つ)の記録ヘッド21A〜21Eをユニット化することで構成されたもので、各記録ヘッド21A〜21Eの各ノズル24(図3参照)からは、複数色のインク(例えば、ブラックB、マゼンタM、イエローY、シアンCの各インク)が−Z方向に向けて噴射されるようになっている。これら記録ヘッド21A〜21E(以下、記録ヘッド21と称す場合もある)は、取付板22に取付けられることでユニット化されている。すなわち、本実施形態に係るヘッドユニット2は、複数の記録ヘッド21が複数組み合わされたことにより、ヘッドユニット2の有効印字幅が記録紙のY軸方向の幅(搬送方向と直交する方向の幅)と略同等とされるラインヘッドモジュールを構成している。各記録ヘッド21A〜21Eにおけるそれぞれの構造自体は共通とされている。なお、ヘッドユニット2は、複数の記録ヘッド21を千鳥配置することで構成してもよい。
図2に示すように、本実施形態のヘッドユニット2は、取付板22に形成された開口部25内に、各記録ヘッド21A〜21Eを配置したものである。具体的には、各記録ヘッド21A〜21Eが取付板22の裏面22b側に螺子止めされたことで、ノズル面23が開口部25を通って取付板22の表面22a側から突出した状態に配置されたものである。また、このヘッドユニット2は、取付板22が不図示のキャリッジに固定されたことにより、プリンター1に搭載されている。
本実施形態におけるヘッドユニット2は、キャリッジによって記録位置とメンテナンス位置との間(図1中の矢印で示す方向)で移動可能に構成されている。ここで、記録位置とは、搬送装置3に対向し且つ記録紙に対して記録を行う位置である。一方、メンテナンス位置とは、搬送装置3上から退避した位置であって、メンテナンス装置10と対向する位置である。このメンテナンス位置において、ヘッドユニット2に対するメンテナンス処理(吸引処理、ワイピング処理等)が実施されるようになっている。
図3に示すように、ヘッドユニット2を構成する記録ヘッド21は、複数のノズル24によって構成されるノズル列Lが複数列形成されたノズル面23を有するヘッド本体25Aと、このヘッド本体25Aが取付けられる支持部材28と、を備えて構成されている。
各記録ヘッド21A〜21Eは、4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk))に対応したノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))を有している。各ノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))において、これらノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))を構成するノズル24は、記録紙の搬送方向と直交する水平方向(Y軸方向)に配列されている。そして、各記録ヘッド21A〜21Eは、それぞれのノズル列が、これら記録ヘッド21A〜21Eの配置方向において同じ色に対応するノズル列Lが一列になるように、配置されている。なお、本実施形態における各記録ヘッド21A〜21Eにおける各ノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))については、各色毎に2列ずつ、合計8列形成されている。なお、その場合には、各色毎に設けられた2列のノズル列Lは、ノズル24が千鳥状に配置されているのが好ましい。
支持部材28には、ノズル面23の長手方向の両側に張り出し部26が形成されており、これら張り出し部26、26には、記録ヘッド21を取付板22の裏面22bに螺子止めするための貫通孔27が形成されている。これにより、複数の記録ヘッド21が取付板22に取付けられてヘッドユニット2が構成されている(図1参照)。
メンテナンス装置10は、ヘッドユニット2に対して吸引処理を行うキャップユニット6と、フラッシング動作により噴射されたインクを受けるためのフラッシングユニット11と、を有して構成されている。
図4に示すようにキャップユニット6は、ヘッドユニット2に対してメンテナンス処理を行うもので、各記録ヘッド21A〜21Eに対応する複数(本実施形態では5つ)のキャップ部61A〜61Eがユニット化されたことにより、構成されたものである。このキャップユニット6は、ヘッドユニット2の記録エリアから外れた場所に配置されている。
各キャップ部61A〜61E(以下、単にキャップ部61と称す場合もある)は、記録ヘッド21A〜21Eの各々にそれぞれ対応して設けられたもので、各記録ヘッド21A〜21Eのノズル面23に当接可能に構成されたものである。このような構成のもとにキャップ部61A〜61Eが、記録ヘッド21A〜21Eの各ノズル面23にそれぞれ密着し、不図示の吸引ポンプで負圧をかけることにより、各ノズル面23のノズル24からインク(流体)を排出させる吸引動作を行う構成となっている。
また、これら各キャップ部61A〜61Eは、キャップ本体67と、キャップ本体67の上面に枠状に設けられ、記録ヘッド21に当接されるシール部材62と、記録ヘッド21のノズル面23を払拭するワイピング処理時に用いられるワイプ部材63と、これらキャップ本体67及びワイプ部材63を一体的に保持する筐体部64と、を備えている。
筐体部64の底部には、筐体部64をベース部材69に保持するための保持部65が2つ(1つは不図示)形成されている。これら保持部65は平面視において筐体部64における対角をなす位置に配置されている。保持部65の各々には、筐体部64をベース部材69に螺子止め固定するための螺子が挿入される貫通孔65bが形成されている。
図5は、フラッシングユニット11の概略構成を示す底面図である。
フラッシングユニット11は、図5に示すように、フラッシング動作時に噴射されたインク滴(流体)を吸収する吸収部材(線状部材)12と、これら吸収部材12を支持する支持機構9と、を備えて構成されている。
吸収部材12は、各ノズル24から噴射されたインク滴を吸収する線状のもので、本実施形態では1つのヘッドユニット2に対して2本設けられている。吸収部材12は、ノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))に沿ってY軸方向に延在した状態で、支持機構9によって張架されている。また、吸収部材12は、Z軸方向においてノズル面23と記録紙の搬送領域との間であって、ノズル面23と所定距離離間して配置されている。
この吸収部材12は、例えば糸材などによって形成されたもので、インクを効率よく吸収、保持(受容)できるものが好適に用いられる。具体的には、SUS304、ナイロン、親水性コートを施したナイロン、アラミド、絹、綿、ポリエステル、超高分子量ポリエチレン、ポリアリレート、ザイロン(商品名)等の繊維、あるいはこれらの複数を含む複合繊維から吸収部材12を形成することができる。
より詳細には、繊維あるいは複合繊維から形成される繊維束が、撚り合わされるあるいは束ねられることによって吸収部材12が形成可能である。
図6は、吸収部材12の構成の一例を示す概略図であり、(a)が断面図、(b)が平面図である。これらの図に示すように、吸収部材12は、例えば、繊維から形成される繊維束12aが2本撚り合わされることによって形成される。
また、他の例としては、SUS304からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、ナイロンからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、親水性コートが施されたナイロンからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、アラミドからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、絹からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、綿からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、ベリーマ(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ソアリオン(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロン03T(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ダイニーマハミロンDB−8(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ベクトランハミロンVB−30からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンS−5コアケブラースリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンS−212コアカブラースリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンSZ−10コアザイロンスリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンVB−3ベクトラン(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材が、吸収部材12として好適に用いられる。
ナイロンの繊維を用いた吸収部材12は、汎用水糸として広く用いられるナイロンによって形成されているため、安価なものとなる。
SUS材の金属繊維を用いた吸収部材12は、耐腐食性に優れるため多様なインクを吸収可能となると共に、樹脂と比較して磨耗性が高いため繰り返しの使用が可能となる。
超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12は、切断強度及び耐薬品性が高く、有機溶剤や酸、アルカリに強いものとなる。このように、超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12は、切断強度が高いため、強いテンションで引っ張ることが可能となり、撓みを抑止することができる。このため、例えば、吸収部材12の径を太くして吸収容量を増加させたり、また吸収部材12の径を太くしない場合には記録ヘッド21A〜21Eから記録紙の搬送領域までの距離を狭くし印刷精度を向上させることができる。また、ザイロンやアラミドの繊維を用いた吸収部材12も、超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12と同様の効果を期待できる。
綿の繊維を用いた吸収部材12は、インク吸収性に優れたものとなる。
このような吸収部材12では、滴下されたインクが表面張力によって繊維間及び繊維束12a間に形成される谷部12bに保持されるため、インクが吸収・受容される。
また、吸収部材12の表面に滴下したインクは、一部が直接、吸収部材12の内部に浸透し、残りが繊維束12a間に形成される谷部12bを伝う。そして、吸収部材12の内部に浸透したインクは、吸収部材12の内部において一部が徐々に吸収部材12の延在方向に移動し吸収部材12の延在方向に分散して保持される。吸収部材12の谷部12bを伝うインクは、谷部12bを伝いながら、徐々にその一部が吸収部材12の内部に浸透し、残りが谷部12bに残存し、これによって吸収部材12の延在方向に分散して保持される。つまり、吸収部材12の表面に滴下したインクは、長期的には全てが滴下された箇所に留まるわけではなく、滴下された箇所の周囲に分散して吸収される。
なお、実際にプリンター1に設置する吸収部材12の形成材料については、吸インク性、保持インク性、引張強度、耐インク性、成形性(けばやほつれの発生量)、ねじれ性、コスト等を考慮して適宜に選択される。
また、吸収部材12のインク吸収量は、吸収部材12の繊維間に保持できるインク量と谷部12bに保持できるインク量の合計である。このため、このインク吸収量が、吸収部材12の交換頻度等を考慮して、フラッシングによって噴射されるインク量よりも十分に大きくなるように、吸収部材12の形成材料が選択される。
なお、吸収部材12の繊維間に保持できるインク量及び谷部12bに保持できるインク量は、インクと繊維との接触角、インクの表面張力に依存する繊維隙間における毛細管力によって規定することができる。つまり、細い繊維を用いて形成することで繊維間の隙間を多くし、全体として繊維の表面積を増加することにより、吸収部材12の断面積が同一であっても、吸収部材12はより多量のインクを吸収することができるようになる。したがって、繊維間の隙間をより多くするため、繊維束12aを形成する繊維として、マイクロファイバー(極細繊維)を用いるようにしてもよい。
ただし、吸収部材12のインク保持力は、繊維間の隙間が大きくなって毛細管力が低下することで低減する。このため、繊維間の隙間については、吸収部材12におけるインク保持力が吸収部材12の移動によってインクが垂れない程度となるように、設定する必要がある。
また、吸収部材12の太さについては、例えばノズル24の径(ノズル径)に対して、5〜75倍程度の太さ(径)とされる。一般的なプリンターでは、各記録ヘッド21A〜21Eにおける各ノズル面23と記録紙との間のギャップが1mm〜2mm程度、ノズル径が約0.02mmとなっている。したがって、吸収部材12は、直径が0.5mm以下であれば、各ノズル面23や記録紙に接触することなくこれらの間に配置させることができ、かつ0.2mm以上であれば、部品の誤差を考慮しても、噴射されたインク滴を確実に捕捉することができるようになる。そのため、吸収部材12は太さ(径)が0.2mm〜0.5mm程度、すなわちノズル径に対して10〜25倍程度であるのが好ましい。なお、吸収部材12の断面形状は、完全な円形に作るのは難しいので、円形とは略円形や円形に近い多角形も含む。
本実施形態では、ノズル24の径を0.02mmとし、吸収部材12の径を0.5mmとして以下説明する。
図6(b)に示すように、吸収部材12は、X軸方向において所定の幅Wで、ノズル24から噴射されたインクを受容可能なインク受容領域Dを有する。インク受容領域Dは、X軸方向において吸収部材12の径から谷部12bの深さ分を差し引いた吸収部材12の水平面の領域である。本実施形態の谷部12bの深さを0.05mmとすると、インク受容領域Dの幅Wは、0.4mmとなる。したがって、本実施形態の吸収部材12は、中心線100を挟んだ両側に0.2mmずつ、計0.4mm幅のインク受容領域Dを有している。
なお、吸収部材12の長さについては、ヘッドユニット2の有効印字幅に対して十分な長さを有しているのが好ましい。本実施形態のプリンター1では、後述するように吸収部材12の使用済み(インク吸収済み)の領域が順次巻き取られ、吸収部材12のほぼ全領域においてインクが吸収された際に、吸収部材12全体が取り替えられる構成が採用されている。そのため、吸収部材12の取替え期間を実用に耐え得る時間とするべく、吸収部材12の長さは、ヘッドユニット2の有効印字幅の数百倍程度であるのが好ましい。
このような構成からなる吸収部材12は、図5に示すように支持機構9によって張架されている。
支持機構9は、走行機構13および移動機構(移動装置)14を備えて構成されたもので、本実施形態では、いずれもヘッドユニット2の両側、すなわち記録ヘッド21の配列方向における一方側と他方側とに設けられている。なお、図5では、ヘッドユニット2の一部を省略し、記録ヘッド21を二つのみ示している。
走行機構13は、ヘッドユニット2の両側に配設された一対の支持基板15A、15Bに設けられたもので、吸収部材12を記録ヘッド21のノズル列Lに沿ってその一方側から他方側に向かってY軸方向に走行させるものである。本実施形態では、上述したように吸収部材12が2本設けられているため、これに対応して走行機構13も二つ設けられている。なお、吸収部材12の数については、2本に限ることなく、例えば記録ヘッド21のノズル列Lの数分設けるようにしてもよく、その場合に、走行機構13についても、吸収部材12の数に対応してその数分設けるようにしてもよい。
走行機構13は、一方側の支持基板15Aに吸収部材12を送り出す送出部13Aを備え、他方側の支持基板15Bに吸収部材12を巻き取る巻取部13Bを備える。
送出部13Aは、吸収部材12を予め所定長さ巻き取って保持している送出リール16と、送出リール16を回転駆動させる送出モーター16Aと、送出リール16から送出された吸収部材12を誘導するプーリー41,42,43とを有する。
送出部13Aのプーリー42は、支持基板15A側において吸収部材12に所定の張力を付与するテンションプーリーとして機能する。プーリー42は、プーリー41の回転軸を中心として揺動自在にレバー部材44によって支持されており、このレバー部材44は、引っ張りバネ45により、揺動方向一方側(テンションを付与する側)に向けて付勢を受ける構成となっている。
巻取部13Bは、吸収部材12を巻き取る巻取リール17と、巻取リール17を回転駆動させる巻取モーター17Aと、巻取リール17に吸収部材12を誘導するプーリー51,52,53とを有する。
巻取部13Bのプーリー52は、支持基板15B側において吸収部材12に所定の張力を付与するテンションプーリーとして機能する。プーリー52は、巻取リール17の回転軸を中心として揺動自在にレバー部材54によって支持されており、このレバー部材54は、引っ張りバネ55により、揺動方向一方側(テンションを付与する側)に向けて付勢を受ける構成となっている。
巻取部13Bのプーリー51には、外周部にパルス発生用の孔57が複数形成された回転板56が一体回転可能に設けられている。回転板56の外周部の一部と対向する位置には、孔57を検出する光センサ58が設けられている。光センサ58は、プーリー51と共に一体で回転する回転板56の外周部において、孔57の検出回数をカウントすることで吸収部材12の走行長さを検出する構成となっている。
送出部13Aのレバー部材44の揺動方向他方側には、レバー部材44と接触して押圧されることでオンになり、該押圧が解除されることでオフになる、リミットスイッチ46が設けられている。また、巻取部13Bのレバー部材54の揺動方向両側には、レバー部材54と接触して押圧されることでオンになり、該押圧が解除されることでオフになる、リミットスイッチ59a,59bが設けられている。なお、リミットスイッチ46,59a,59bは、その押圧抵抗が十分に小さくなっており、押圧された際、その押圧力にほとんど抗することなく後退し、押圧力が解除されることで元の位置に円滑に復帰するようになっている。
リミットスイッチ46,59a,59bは、走行時において吸収部材12の張力を所定の範囲内に収めるために設けられる。例えば、リミットスイッチ59aがオンとなった場合には、巻取リール17の回転速度を下げて、吸収部材12への張力を弱める制御を行う。また、リミットスイッチ59bがオンとなった場合には、巻取リール17の回転速度を上げて、吸収部材12への張力を強める制御を行う。また、リミットスイッチ46がオンとなった場合には、吸収部材12に所定の範囲を超える張力が付与される想定外の場合(吸収部材12の引っ掛かり、送出リール16に巻かれた吸収部材12の残が無くなった場合等)と判断し、巻取リール17の回転駆動を停止させる制御を行い、吸収部材12の切断を回避させる構成となっている。
移動機構14は、吸収部材12をノズル列Lの延在方向(Y軸方向)と直交する方向(X軸方向)に移動させることにより、吸収部材12を、ノズル24に対向して該ノズル24から噴射されたインクを受容可能なフラッシング位置(流体受容位置)と、ノズル24から噴射されたインクの噴射経路から退避してインクを受容不可な退避位置と、の間で移動させるものである。
移動機構14は、支持基板15A、15Bに設けられた一対の移動機構部14A、14Bによって構成されたもので、これら移動機構部14A、14Bが同期して動作することにより、支持基板15A、15Bを、X軸方向に、同時且つ同一量、同一速度で移動させるようになっている。
移動機構部14A、14Bは、支持基板15A、15Bのそれぞれの上面側(+Z側)、すなわち送出リール16や巻取リール17が設けられた面側と反対の面側に設けられたボールネジステージ70と、雄螺子状のボールネジ71を軸周りに回転駆動させるステッピングモーター等からなるモーター72と、支持基板15A、15Bにそれぞれ固定され、且つ、ボールネジ71に螺合する雌螺子部(図示せず)を有して該ボールネジ71に対し移動可能に螺合した固定ブロック73と、を備えて構成されたものである。なお、モーター72及びボールネジステージ70は、図示しない固定部材によってプリンター1に固定されている。
このような構成のもとに移動機構部14A、14Bは、モーター72が回転することでボールネジ71が回転し、このボールネジ71に螺合する固定ブロック73がボールネジ71の長さ方向、すなわちX軸方向に移動するようになっている。そして、固定ブロック73の移動に伴い支持基板15A、15Bも移動し、吸収部材12も同様に移動するようになっている。なお、モーター72は正逆方向に回転可能になっており、固定ブロック73や支持基板15A、15B、吸収部材12も、X軸方向両方側に移動可能になっている。そして、モーター72は図示しない制御装置によって制御されるようになっており、これによって移動機構14は、ヘッドユニット2(ノズル列L)に対する各吸収部材12の位置を予め設定された通りにフラッシング位置と退避位置との間で移動させるようになっている。
図7は、吸収部材12の退避位置を示す図である。なお、符号101は、ノズル列L(ノズル24)からのインクの噴射経路を示す。
上述したように吸収部材12は、インク受容領域Dを有する。退避位置とは、吸収部材12のインク受容領域Dとノズル列Lとが対向しない位置で、より詳しくは、インク受容領域Dが噴射経路101から退避した位置である。本実施形態のインク受容領域Dは、X軸方向において0.4mmに設定されているので、X軸方向において吸収部材12の中心線100の位置が噴射経路101に対して±0.2mmズレていてもインクを受容することができる。すなわち、噴射経路101を中心としてインク受容領域Dと同一の幅W(0.4mm)の領域内に中心線100が収まっていれば、吸収部材12はノズル列Lから噴射されたインクを受容することが可能となる(図7において2点鎖線で示す)。
このため、退避位置においては、噴射経路101を中心とする幅Wの領域の外に中心線100が位置する位置に吸収部材12が配置される(噴射経路101に対して−X側、+X側であってもよい)。なお、本実施形態では、噴射経路101を中心とする幅Wの領域外であって、噴射経路101に対して−X側に退避位置が設定されている。
図8は、吸収部材12のフラッシング位置を示す図である。
フラッシング位置とは、吸収部材12のインク受容領域Dとノズル列Lとが対向する位置で、より詳しくは、インク受容領域Dが噴射経路101上に位置する位置である。本実施形態のフラッシング位置は、吸収部材12のインク受容領域Dとノズル列Lとが対向する位置で、且つ、X軸方向において吸収部材12の中心線100とノズル列Lの位置(噴射経路101)とを異ならせた位置に設定されている。すなわち、本実施形態のフラッシング位置は、噴射経路101を中心としてインク受容領域Dと同一の幅W(0.4mm)の領域内に中心線100が収まって、且つ、噴射経路101と中心線100とが一致しない位置に設定されている(噴射経路101に対して−X側、+X側であってもよい)。
本実施形態のフラッシング位置では、中心線100がノズル列L(噴射経路101)を挟んで退避位置に対し逆側(+X側)となるような位置に設定されている。すなわち、中心線100が、退避位置に対してノズル列L(噴射経路101)よりも離れた側に位置する。
次に、上述のプリンター1におけるフラッシング動作について説明する。なお、本実施形態のプリンター1の動作は、上述の図示しない制御装置によって統括されている。
フラッシング動作を実行する際、先ず、フラッシングユニット11は、移動機構14を駆動させ、支持基板15A、15Bの間に張架された吸収部材12をX軸方向に移動させることにより、吸収部材12を図7に示す退避位置から図8に示すフラッシング位置に移動させる。
図9は、退避位置からフラッシング位置への移動に伴う吸収部材12の振動の様子を示す図である。符号102は、吸収部材12の振動領域の外縁を示す。
図9に示すように、吸収部材12が退避位置からフラッシング位置へ移動し、フラッシング位置で停止すると、移動により作用する慣性力により、吸収部材12がX軸方向及びZ軸方向に所定幅で振動する。この慣性力は、移動方向(X軸方向)に強く作用するので、吸収部材12の振動領域の外縁102は、中心線100を中心とし、X軸方向に長く、Z軸方向に短い、略楕円形となる。
本実施形態のフラッシング位置は、Z軸方向においてノズル列Lとインク受容領域Dとを対向させ、且つ、X軸方向においてノズル列Lと吸収部材12の中心線100との位置を異ならせる位置に設定されている。このため、フラッシング位置で吸収部材12がX軸方向に振動しても、その振動の頂点(符号103で示す)をノズル列Lに対してズラすことができる。そうすると、振動により吸収部材12の頂点103がノズル面23と接触することがあっても、吸収部材12とノズル列Lとが接触することは無く、吸収部材12とノズル列Lとが接触することによるメニスカスの破壊を防止することができる。したがって、吸収部材12の振動の影響によりフラッシング動作をリトライしなければならないような事態を無くすことができ、結果、フラッシング動作の効率化を図ることができる。
フラッシング動作は、吸収部材12によるインクの受容漏れの無いように、図9に示す吸収部材12のX軸方向の振動領域が減衰して所定幅に収まった時に開始する。したがって、フラッシング動作の効率化の面では、退避位置からフラッシング位置への移動に伴う吸収部材12の振動について、そのX軸方向の振幅が小さいことが望ましい。このため、本実施形態の移動機構14は、退避位置からフラッシング位置に向けて吸収部材12を移動させる際に、X軸方向においてフラッシング位置の手前側で吸収部材12の移動に減速をかける構成となっている。
図10は、停止位置の手前側で所定速度の吸収部材12の移動に減速をかけた場合の吸収部材12の中心におけるX軸方向の振動の挙動を示す図である。図11は、停止位置で所定速度の吸収部材12の移動を急停止させた場合の吸収部材12の中心におけるX軸方向の振動の挙動を示す図である。図10及び図11において、縦軸は停止位置に対する変位量(mm)を示し、横軸は時間(ms)を示す。なお、縦軸の変位量は、停止位置に対し−X側(手前側)については+の符合を付し、+X側(奥側)については−の符号を付している。
図10及び図11を比較すると、図10に示す停止位置の手前側で吸収部材12の移動に減速をかけた場合の方が、図11に示す停止位置で吸収部材12の移動を急停止させた場合よりも、振幅が小さくなっており、また、減衰して所定幅(例えば停止位置を中心として±0.2mm幅であるW)に達する時間も短いことが分かる。これは、急停止させた場合は、吸収部材12の移動速度の変化が大きいので、慣性力が大きく作用するためである。このため、手前側で吸収部材12の移動に減速をかけた場合の方が、停止位置までに至る時間が掛かるものの、振動の減衰時間を考慮すると、急停止させた場合よりもフラッシング動作の開始時間に関して有利となる。
ここで、図10に示す吸収部材12の振動の挙動を観察すると、停止位置の手前側で所定速度の吸収部材12の移動に減速をかけているため、吸収部材12が停止位置に至るその手前側から減速による慣性力を受けて、その手前側からX軸方向に振動していることが分かる。そして、その振幅領域の中心は、減速開始から所定時間(図10においては100ms程度)までの領域Eでは、停止位置より手前側で推移している。
また、領域Eでは所定幅Wの幅に振幅の両端が入っていない。そのため、図10における変位0の位置をノズル列の位置(噴射経路101)とした場合、フラッシングによるインクを漏らさずに受容するには100msより時間が必要となる。
フラッシング動作は記録紙と次の記録紙の間で行われるため、フラッシング動作にかかる時間によって記録紙と記録紙の間の距離が決まり、それによって所定時間内に何枚の記録紙に印刷できるかを示すスループットが決まる。スループットの向上のためには、フラッシング動作にかかる時間は短い方が良い。
ここで、フラッシング時には、ノズル列Lを構成する各ノズル24から、例えばノズル24の1つ当り72発(1発のインク重量、20ng程度)を高速で予備噴射し、増粘インクによるノズル24の目詰まり防止や、ノズル24のメニスカスの調整を行うのが一般的である。この噴射にかかる時間は約5ms程度であり、図10に示す吸収部材12の振動の半周期以内である。このため、図10に示したように所定幅Wの範囲内に常に振動の幅が入る必要はなく、位置精度の誤差等のばらつきも考慮しても振動の1.5周期が所定幅Wに入っていれば、フラッシングによるインクを漏らさずに受容できる。
そこで、本実施形態では、移動機構14が、吸収部材12の減速をX軸方向においてノズル列Lよりも手前側でかけ、フラッシング位置は、中心線100がノズル列Lを挟んで退避位置に対し逆側(奥側)の位置に位置するように設定した。これを、図12を用いて説明する。
図12は、フラッシング位置において、ノズル列Lに対し中心線100の位置を奥側にシフトさせた時の吸収部材12の移動開始からフラッシング動作の開始までの時間を説明するための図である。図12において、縦軸はフラッシング位置(吸収部材12の停止位置)を0としたときの変位量(mm)を示し、横軸は時間(ms)を示す。なお、図12においては、本実施形態のフラッシング位置における吸収部材12の中心線100がノズル列Lを挟んで退避位置に対し逆側(奥側)に所定量(例えば0.08mm)シフトしているので、相対的にノズル列Lの位置は当該シフト量だけ手前側(+側)にシフトしている。吸収部材12の位置を0としているため、ノズル列Lの位置は+0.08mmに引かれている一点鎖線の位置である。
本実施形態の吸収部材12は、上述したようにX軸方向において0.4mm幅のインク受容領域Dを有するため、図7に示すように噴射経路101を中心としてインク受容領域Dと同一の幅W(0.4mm)の領域内に中心線100の振幅の1.5周期分が収まっていれば、振動していたとしても吸収部材12はノズル列Lから噴射されたインクを漏れなく受容することが可能である。
図12において、+0.08mmを中心とした0.4mm幅に中心線100の振幅の1.5周期分が入る区間Fが存在するため、この区間Fの間においてフラッシングを行えばよい。実際のフラッシング時間は振幅の約0.5周期分のため、振幅1.5周期分の中心を含む0.5周期の間でフラッシングを行えば、前後0.5周期分はばらつき等によりずれたときの余裕となり、確実に吸収部材12で収容できることになる。
そして、吸収部材12の減速を開始し始めてからフラッシングを開始するまでの領域が図10のEに対応する区間となり、約70msとなるので、図10に比べて30ms短縮できる。よって、図12に示すように、フラッシング位置における中心線100をノズル列Lより奥側に配置した方が、フラッシング位置における中心線100をノズル列Lと一致させて配置したのもの(例えば図10の停止位置(0mm)にノズル列Lを停止させた場合)よりも、ノズル列Lを中心とする幅Wの範囲に、吸収部材12の振幅領域が収まる時間が短くなる。
したがって、上述した本実施形態によれば、インクをZ軸方向に噴射するノズル24が該Z軸方向と直交するY軸方向に複数並んだノズル列Lを有する記録ヘッド21と、ノズル24とZ軸方向において所定距離離間して、Y軸方向に張架されると共に、Z軸方向及びY軸方向と直交するX軸方向において所定幅Wでインクを受容可能なインク受容領域Dを備える線状の吸収部材12と、ノズル列Lからインクを予備噴射させる際、Z軸方向においてノズル列Lとインク受容領域Dとを対向させ、且つ、X軸方向においてノズル列Lと吸収部材12の中心線100との位置を異ならせるフラッシング位置に、吸収部材12を移動させる移動機構14と、を有するプリンター1を採用することによって、フラッシング位置への移動に伴い吸収部材12がZ軸方向に振動しても、その振動の頂点をノズル列Lに対してズラすことができるため、吸収部材12とノズル列Lとが接触することによる、メニスカスの破壊を防止することができる。
したがって、本実施形態によれば、インクを受容する部材に線状の吸収部材12を用いた場合に、フラッシング動作を効率的に実施できる。
また、本実施形態においては、移動機構14は、フラッシング位置と、ノズル列Lとインク受容領域Dとが対向しない退避位置との間で、吸収部材12をX軸方向において移動させるという構成を採用することによって、フラッシング動作の際には、フラッシング位置に位置する吸収部材12でインクを受容することができ、印字動作の際には、吸収部材12を退避位置に位置させてノズル24からのインクの噴射経路を確保することができる。
また、移動機構14は、退避位置からフラッシング位置に向けて吸収部材12を移動させる際に、X軸方向においてフラッシング位置よりも手前側で吸収部材12の移動に減速をかけるという構成を採用することによって、退避位置からフラッシング位置に向けて吸収部材12を移動させる際に、フラッシング位置よりも手前側から減速をかけることにより、フラッシング位置において吸収部材12を急停止させる場合と比べて、X軸方向における吸収部材12の振動を抑制することができる。このため、フラッシング動作を開始するまでにかかる時間を短縮することができる。
また、本実施形態においては、フラッシング位置では、中心線100がノズル列Lを挟んで退避位置に対し逆側の位置に位置し、移動機構14は、上記減速をX軸方向においてノズル列Lよりも手前側でかけるという構成を採用することによって、退避位置からフラッシング位置に向けて吸収部材12を移動させる際に、ノズル列Lよりも手前側から減速をかけると、その手前側から吸収部材12がX軸方向に振動し始める。このため、フラッシング位置における中心線100の位置を、X軸方向においてノズル列Lよりも奥側に配置すれば、上記手前側から吸収部材12がX軸方向に振動し始めるのと相俟って、吸収部材12の移動開始からフラッシング動作の開始までの時間を短縮させることができる。
さらに、本実施形態においては、上記減速に伴う吸収部材12の振動のX軸方向における振幅領域が、ノズル列Lを中心とする所定幅Wの領域内に収まった時に、フラッシング動作射を開始させる制御装置を有するという構成を採用することによって、吸収部材12がインク受容領域Dの所定幅内でX軸方向に振動していれば、その振動領域がノズル列Lを中心とする所定幅Wの領域に収まったときにインクの受容漏れが生じないタイミングでフラッシング動作を開始させることができる。
加えて、本実施形態においては、制御装置は、フラッシング動作の開始後、上記振動の一周期以内に、フラッシング動作を実行させるという構成を採用することによって、吸収部材12の振動の一周期以内にフラッシング動作を実施することにより、インクの受容漏れを防止することができる。
以上、図面を参照して本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施形態においては、本発明をラインヘッド方式のプリンターに適用した構成について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、シリアル方式のプリンターに適用することもできる。
また、上述の実施形態においては、吸収部材12が常にヘッドと記録紙(媒体)との間を移動する構成について説明したが、本発明では、吸収部材12を退避させる際に、ヘッドの直下から外れた領域(例えば、ヘッドの側方)に移動させる構成を採用してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の流体噴射装置をインクジェット式のプリンターに適用しているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用してもよい。すなわち、微小量の液滴を吐出する流体噴射ヘッド等を備える各種の流体噴射装置に適用可能である。なお、液滴とは、上述流体噴射装置から吐出される流体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう流体とは、流体噴射装置が噴射させることができるような材料であれよい。
例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての流体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、流体の代表的な例としては、上述実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種流体組成物を包含するものとする。
流体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む流体を噴射する流体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置を採用してもよい。
1…プリンター(流体噴射装置)、10…メンテナンス装置、11…フラッシングユニット、12…吸収部材(線状部材)、14…移動機構(移動装置)、21(21A〜21E)…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、100…中心線、101…噴射経路、D…インク受容領域(流体受容領域)、L…ノズル列、W…所定幅

Claims (6)

  1. 流体を第1の方向に噴射するノズルが該第1の方向と直交する第2の方向に複数並んだノズル列を有する流体噴射ヘッドと、
    前記ノズルと前記第1の方向において所定距離離間して、前記第2の方向に張架されると共に、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向において所定幅で前記流体を受容可能な流体受容領域を備える吸収部材と、
    前記ノズル列から前記流体を予備噴射させる際、前記第1の方向において前記ノズル列と前記流体受容領域とを対向させ、且つ、前記吸収部材の前記所定幅の中心線と前記ノズル列の前記第3方向における位置関係を異ならせた流体受容位置に、前記吸収部材を移動させる移動装置と、
    を有することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記移動装置は、前記流体受容位置と、前記ノズル列と前記流体受容領域とが対向しない退避位置との間で、前記吸収部材を前記第3の方向において移動させることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記移動装置は、前記退避位置から前記流体受容位置に向けて前記吸収部材を移動させる際に、前記第3の方向において前記流体受容位置よりも手前側で前記吸収部材の移動を減速させることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記流体受容位置は、前記第3方向において、前記ノズル列よりも前記退避位置から離れた側に前記中心線の位置が設定され、
    前記移動装置は、前記第3方向において、前記ノズル列よりも前記退避位置に近い側で前記吸収部材の移動を減速させることを特徴とする請求項3に記載の流体噴射装置。
  5. 前記減速に伴う前記吸収部材の振動の前記第3の方向における振幅領域が、前記ノズル列を中心とする前記所定幅の領域内に収まった時に、前記予備噴射を開始させる制御装置を有することを特徴とする請求項4に記載の流体噴射装置。
  6. 前記制御装置は、前記予備噴射の開始後、前記振動の一周期以内に、前記予備噴射を実行させることを特徴とする請求項5に記載の流体噴射装置。
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