JP2011245728A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドの移動と吸収部材との移動を迅速に行うことで記録媒体の汚れを防止しつつフラッシング時間の短縮を図った流体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル列Lに沿って延在するとともに、ノズル列Lの一方側から他方側に向かって移動可能に設けられ、ノズル24から噴射されたインクを吸収する線状の吸収部材12と、吸収部材12をノズル列Lの一方側から他方側に向かって走行させる走行機構13と、を備え、走行機構13は、非記録領域に配置され、吸収部材12を巻き取った状態からこれを巻き出すことで送り出す送出リール16と、送出リール16から送り出された吸収部材12を巻き取る巻取リール17と、吸収部材12のうち送出リール16から送り出された第1部位と、巻取回転体に巻き取られる第2部位とが架け回され、送出回転体に対する吸収部材の巻回状態と同様になるように巻取回転体に対して吸収部材を案内する案内部と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
従来、インク滴を記録紙(媒体)に対して噴射させる流体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)が広く知られている。このようなプリンターにあっては、記録ヘッドのノズルからインクが蒸発することによるインクの増粘や固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより、ノズルに目詰まりが生じ、印刷不良が引き起こされるという問題があった。そこで、このようなプリンターでは、記録紙に対しての噴射とは別に、ノズル内のインクを強制的に吐出させるフラッシング動作を行うようにしている。
一般に走査タイプのプリンターでは、記録ヘッドを記録領域以外のエリアに移動させてフラッシング動作を行わせるようにしているが、記録ヘッドが固定されたラインヘッドを備えるプリンターでは、フラッシング動作時に記録ヘッドを移動させることができない。
そこで、例えば記録紙を搬送する搬送ベルトの表面に設けられた吸収材(吸収部材)に向けて、インクを吐出する方法が考えられている(特許文献1)。この技術では、搬送ベルトの一部には記録ヘッドのノズル形成面を挿入可能とする開口部が形成されており、この開口部が形成されていないフラッシングベルトのノズル形成面に対向する面がフラッシング時のインク受容部として形成されている。
上記技術の場合、記録動作は、記録ヘッドがフラッシングベルトに設けられた開口内にノズル形成面を挿入させた状態で該ノズル形成面に対向する搬送ベルト上の記録紙に対して行なわれ、フラッシング動作は、記録ヘッド上昇させてノズル形成面を開口内から出した後、フラッシングベルトを回動させて上記開口部が形成されていない部分に対して行われる。
しかしながら、平面形状の吸収材に対してフラッシングを行うとインク滴の吐出に伴う風圧によってミスト状のインクが散ってしまい、記録紙や搬送ベルト上を汚してしまうおそれもある。
特開2007−62339号公報
そこで、吸収材として線状のものを用い、この線状の吸収部材(吸収材)をラインヘッドと記録紙(記録媒体)との間に配置し、これに向けてインクを噴射しフラッシングすることにより、インクを吸収部材に受容させることが考えられる。その場合に、この吸収部材については受容できるインク量に限界があるため、ある程度インクを受容させたら吸収部材を移動させ、吸収部材の新たな領域に向けてフラッシングを行い、再度インクの受容を行わせるようにすることが考えられる。
しかしながら、線状の吸収部材においてインクを吸収させていくと飽和してしまうため、フラッシング処理を行うごとに吸収部材を巻き上げる必要がある。インクを受容した吸収部材を巻き取ることなく退避位置へと移動させると、停止時の振動によってインクが垂れるなどして装置内を汚染し、インクによって記録紙の搬送面を汚してしまうおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、流体を受容する吸収部材として線状のものを用い、これを移動させる場合において、流体による装置内の汚染を防止できる流体噴射装置を提供することを目的の一つとしている。
本発明の流体噴射装置は、上記課題を解決するために、被記録媒体の搬送方向に交差する方向に配列された複数のノズルからなるノズル列を有し、該ノズル列から流体を噴射する流体噴射ヘッドを備えた流体噴射装置であって、前記ノズル列に沿って延在するとともに、該ノズル列の一方側から他方側に向かって移動可能に設けられ、前記ノズルから噴射された流体を吸収する線状の吸収部材と、前記吸収部材を前記ノズル列と交差する方向に移動させる移動機構と、前記吸収部材を巻き取った状態からこれを巻き出すことで送り出す送出回転体、および前記送出回転体から送り出された前記吸収部材を巻き取る巻取回転体を備え、前記吸収部材を前記ノズル列の一方側から他方側に向かって走行させる走行機構と、前記移動機構によって前記吸収部材を前記ノズル列と交差する方向に移動させる際に、前記送出回転体から前記巻取回転体へ前記吸収部材を一定の量だけ送り出す送出機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明の流体噴射装置では、移動機構によって吸収部材をノズル列と交差する方向に移動させる際に、送出回転体から巻取回転体へ吸収部材を一定の量だけ送り出す送出機構を備えていることから、吸収部材をフラッシング位置と退避位置との間で移動させる際に、フラッシング処理時に流体を吸収した吸収部材の一部分を巻き取ることが可能となる。これにより、流体を受容した吸収部材によって装置内が汚染されるのを防止することができる。また、次回のフラッシング処理時に吸収部材の新品の部分(流体を吸収していない部分)において流体を受容することが可能となるので、フラッシング処理によって吐出された流体を十分に保持することができる。
また、記送出機構が、前記吸収部材が架け回される駆動ローラーと、前記駆動ローラーの両側に配置され前記吸収部材を前記駆動ローラーの中心軸方向へ押圧する一対のピンチローラーと、前記駆動ローラーに接続され当該駆動ローラーと共に回転するピニオンと、前記ピニオンに噛合するラックと、を備え、前記駆動ローラー、前記ピンチローラー及び前記ピニオンは前記移動機構によって、固定された前記ラックに対して移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明によれば、移動機構によって、駆動ローラー、ピンチローラー及びピニオンが移動されるのに伴い、固定されたラックにピニオンが噛合したりその状態が解除されたりすることになる。ラックに噛合したピニオンは回転しながらノズル列と交差する方向に移動される。ピニオンに接続された駆動ローラーはピニオンとともに回転する。この際、駆動ローラーに掛け回されている吸収部材は一対のピンチローラーによって押圧されているため、駆動ローラーの回転に伴って送り出されることになる。
また、前記送出機構が、前記駆動ローラーの回転を一方向のみに規制するワンウェイクラッチ機能を備えていることが好ましい。
本発明によれば、駆動ローラーの逆転が防止され、吸収部材が送出回転体側へと巻き戻されることがなくなる。
また、前記吸収部材は前記ノズル列に沿って延在し、前記移動機構によって、前記ノズルから噴射された流体を吸収する位置と、前記ノズルから噴射された流体の飛行経路から退避する位置と、の間で相対移動可能とされており、前記吸収部材の1回分の送り出し量は、前記駆動ローラーの直径、前記ピニオン及び前記ラックのピッチ、あるいは、前記ノズルから噴射された流体を吸収する位置と、前記ノズルから噴射された流体の飛行経路から退避する位置との距離によって設定されることが好ましい。
本発明によれば、ノズルから噴射された流体を吸収する位置と、ノズルから噴射された流体の飛行経路から退避する位置との間で吸収部材を移動させる間に、吸収部材を送り出す(巻き取る)ことが可能となる。例えば、フラッシング処理が終了して流体を吸収した吸収部材の使用済みの部分を、ノズル列と対向する位置から退避位置へと移動させる間に、送出機構によって巻取回転体側へと送り出すことによって(巻取回転体において巻き取ることによって)、吸収部材がノズルと対向する位置あるいは退避位置において停止される際の振動等によって、流体を吸収した部分が接触するなどして流体噴射装置の内部が汚れるようなことが防止される。
また、前記走行機構は、前記移動機構により前記吸収部材が前記ノズル列と交差する方向へ移動される際に、前記吸収部材を一定の量分だけ送り出すことが好ましい。
本発明によれば、上述したように、フラッシング処理が終了した後、退避位置へと移動されるまでの間に流体を吸収した部分を巻き取っておくことによって、流体噴射装置内が汚れるような不具合を確実に防止することができる。
また、記走行機構は、前記吸収部材の走行経路上における前記送出回転体と前記巻取回転体との間に前記吸収部材の走行方向を反転させる反転ローラーを備え、前期吸収部材を前記ノズル列の一方側から他方側に向かって走行させた後、前記反転ローラーにて再度一方向側に向かうとともに、前記ノズル列と異なるノズル列に沿って延在するように構成されており、前記ノズル列の延在方向における前記流体噴射ヘッドの両側であって、一方側に前記送出回転体と前記巻取回転体と前記送出機構とが配置され、他方側に前記反転ローラーが配置されていることが好ましい。
本発明によれば、ノズル列の一方側に送出回転体と巻取回転体とを集中配置することにより、流体噴射装置の小型化を図ることができる。また、一つの走行機構により、異なる2つのノズル列に対して、噴射された流体の吸収を行なわせるように構成することができる。
また、前記巻取回転体を回転駆動する巻取駆動部を備え、前記送出回転体にはバックテンションが付与されていることが好ましい。
本発明によれば、吸収部材のテンションを一定に保持することが可能となり、吸収部材が撓むことを防止することができる。
また、前記ノズル列の延在方向における前記流体噴射ヘッドの両側であって、一方側に前記送出回転体が配置され、他方側に前記巻取回転体と前記送出機構とが配置されていることが好ましい。
本発明によれば、ノズル列の延在方向一方側に配置された送出回転体から送り出された吸収部材が他方側に配置された巻取回転体において巻き取られることになるため、吸収部材が流体噴射ヘッドに対向する領域が、吸収部材を反転させて走行させる場合に比べて少ない。このため、送出機構により吸収部材の使用済みの部分を流体噴射ヘッドと対向しない位置へとすばやく送り出すことが可能となる。これにより、メンテナンスに要する時間を短縮できる。
第1実施形態に係るプリンターの全体構成を示す斜視図。 ヘッドユニットの概略構成斜視図。 ヘッドユニットを構成する記録ヘッドの概略構成斜視図。 キャップユニットの概略構成斜視図。 フラッシングユニットの概略構成を示す平面図。 吸収部材の一例を示す模式図であり、(a)断面図、(b)平面図。 (a)は吸収部材のフラッシング位置を示す平面図、(b)は吸収部材の退避位置を示す平面図。 吸収部材をフラッシング位置(フラッシング開始位置)に配置した際のフラッシングユニットの平面図。 吸収部材をフラッシング位置(フラッシング終了位置)に配置した際のフラッシングユニットの平面図。 吸収部材を退避位置へと配置した際のフラッシングユニットの平面図。 第2実施形態のプリンターにおけるフラッシングユニットの要部を示す平面図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施形態では、流体噴射装置として、インクジェットプリンター(以下、単にプリンターと称す)について例示する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の流体噴射装置の一実施形態である
図1はプリンターの概略構成斜視図である。
図1に示すように、プリンター1は、ヘッドユニット2と、記録紙(記録媒体)を搬送する搬送装置3と、記録紙を供給する給紙ユニット4と、ヘッドユニット2によって印字された記録紙を排出する排紙ユニット5と、ヘッドユニット2に対してメンテナンス処理を行うメンテナンス装置10とを備えて構成されている。
搬送装置3は、ヘッドユニット2を構成する各記録ヘッド(流体噴射ヘッド)21(21A、21B、21C、21D、21E)のノズル面23との間に所定の間隔をあけた状態で、記録紙を保持するように構成されたものである。この搬送装置3は、駆動ローラー部31と、従動ローラー部32と、これらローラー部31、32との間に架け回された複数のベルトから構成された搬送ベルト部33と、を備えている。また、この搬送装置3における記録紙の搬送方向下流側(排紙ユニット5側)であって、排紙ユニット5との間に、記録紙を保持する保持部材34が設けられている。
駆動ローラー部31は、回転軸方向の一端側が不図示の駆動モーターに接続されたもので、駆動モーターによって回転駆動されるように構成されたものである。そして、この駆動ローラー部31の回転動力が搬送ベルト部33に伝達され、搬送ベルト部33が回転駆動するようになっている。駆動ローラー部31と駆動モーターとの間には、必要に応じて伝達ギアが設置される。従動ローラー部32は、いわゆるフリーローラーであり、搬送ベルト部33を支持するとともに、搬送ベルト部33(駆動ローラー部31)の回転駆動に従動して回転するようになっている。
排紙ユニット5は、排紙用ローラー51と、この排紙用ローラー51によって搬送された記録紙を保持する排紙トレー52と、を備えて構成されている。
ヘッドユニット2は、複数(本実施形態では5つ)の記録ヘッド21A〜21Eをユニット化することで構成されたもので、各記録ヘッド21A〜21Eの各ノズル24(図3参照)からは、複数色のインク(例えば、ブラックB、マゼンタM、イエローY、シアンCの各インク)が吐出されるようになっている。これら記録ヘッド21A〜21E(以下、記録ヘッド21と称す場合もある)は、取付板22に取付けられることでユニット化されている。すなわち、本実施形態に係るヘッドユニット2は、複数の記録ヘッド21が複数組み合わされたことにより、ヘッドユニット2の有効印字幅が記録紙の横幅(搬送方向と直交する幅)と略同等とされる、ラインヘッドモジュールを構成している。なお、各記録ヘッド21A〜21Eにおけるそれぞれの構造自体は共通とされている。
図2は、ヘッドユニットの概略構成斜視図である。
図2に示すようにヘッドユニット2は、取付板22に形成された開口部25内に、各記録ヘッド21A〜21Eを配置したものである。具体的には、各記録ヘッド21A〜21Eが取付板22の裏面22b側に螺子止めされたことで、ノズル面23が開口部25を通って取付板22の表面22a側から突出した状態に配置されたものである。また、このヘッドユニット2は、取付板22が不図示のキャリッジに固定されたことにより、プリンター1に搭載されている。
図3は、ヘッドユニットを構成する記録ヘッド(流体噴射ヘッド)の概略構成斜視図である。
図3に示すように、ヘッドユニット2を構成する記録ヘッド21A〜21E(以下、単に記録ヘッド21と称す場合もある)は、複数のノズル24によって構成されるノズル列Lが複数列形成されたノズル面23を有するヘッド本体25Aと、このヘッド本体25Aが取付けられる支持部材28と、を備えて構成されている。
各記録ヘッド21A〜21Eは、4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk))に対応したノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))を有しており、したがってノズル列Lを4列形成している。各ノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))において、これらノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))を構成するノズル24は、記録紙の搬送方向と交差する水平方向に配列されている。具体的には、記録紙の搬送方向と直交する水平方向に配列されている。
そして、各記録ヘッド21A〜21Eは、それぞれのノズル列が、これら記録ヘッド21A〜21Eの配置方向において同じ色に対応するノズル列Lが一列になるように、配置されている。なお、各記録ヘッド21A〜21Eにおける各ノズル列(L(Y)、L(M)、L(C)、L(Bk))については、各色毎に2列ずつ、合計8列形成されていてもよい。その場合に、各色毎に設けられた2列のノズル列は、千鳥状に配置されているのが好ましい。
支持部材28には、ノズル面23の長手方向の両側に張り出し部26、26が形成されており、これら張り出し部26、26には、記録ヘッド21を取付板22の裏面22bに螺子止めするための貫通孔27が形成されている。これにより、複数の記録ヘッド21が取付板22に取付けられ、ヘッドユニット2が構成されている(図1参照)。
メンテナンス装置10は、ヘッドユニット2に対して吸引処理を行うキャップユニット6と、フラッシング動作により吐出されたインクを受けるためのフラッシングユニット11と、を有して構成されている。
図4は、キャップユニットの概略斜視図である。
図4に示すようにキャップユニット6は、ヘッドユニット2に対してメンテナンス処理を行うもので、各記録ヘッド21A〜21Eに対応する複数(本実施形態では5つ)のキャップ部61A〜61Eがユニット化されたことにより、構成されたものである。このキャップユニット6は、ヘッドユニット2の記録エリアから外れた場所、非記録用紙の搬送面よりも下方の領域に配置されている。
各キャップ部61A〜61E(以下、単にキャップ部61と称す場合もある)は、記録ヘッド21A〜21Eの各々にそれぞれ対応して設けられたもので、各記録ヘッド21A〜21Eのノズル面23に当接可能に構成されたものである。このような構成のもとにキャップ部61A〜61Eは、記録ヘッド21A〜21Eの各ノズル面23にそれぞれ密着することにより、各ノズル面23のノズル24からインク(流体)を排出させる吸引動作を、良好に行うことができるようになっている。
また、これら各キャップ部61A〜61Eは、キャップ本体67と、キャップ本体67の上面に枠状に設けられ、記録ヘッド21に当接されるシール部材62と、記録ヘッド21のノズル面23を払拭するワイピング処理時に用いられるワイプ部材63と、これらキャップ本体67及びワイプ部材63を一体的に保持する筐体部64と、を備えている。
筐体部64の底部には、筐体部64をベース部材69に保持するための保持部65が2つ(1つは不図示)形成されている。これら保持部65は平面視において筐体部64における対角をなす位置に配置されている。保持部65の各々には、筐体部64をベース部材69に螺子止め固定するための螺子が挿入される貫通孔65bが形成されている。
図5は、フラッシングユニットの概略構成を示す底面図である。
図5に示すように、フラッシングユニット11は、フラッシング動作時に吐出されたインク滴(流体)を吸収する複数の吸収部材12と、これら吸収部材12を支持する支持機構9と、を備えて構成されている。
吸収部材12は、各ノズル24から吐出されたインク滴を吸収する線状のもので、本実施形態では1つのヘッドユニット2に対して2本設けられている。各吸収部材12は、それぞれ、対応するノズル列(L(Y),L(M),L(C),L(Bk))に沿って延在した状態に配置され、かつ、各ノズル面23と記録紙の搬送領域(搬送面)との間に配置されている。
この吸収部材12は、例えば糸材などによって形成されたもので、インクを効率よく吸収、保持(受容)できるものが好適に用いられる。具体的には、SUS304、ナイロン、親水性コートを施したナイロン、アラミド、絹、綿、ポリエステル、超高分子量ポリエチレン、ポリアリレート、ザイロン(商品名)等の繊維、あるいはこれらの複数を含む複合繊維から吸収部材12を形成することができる。
より詳細には、繊維あるいは複合繊維から形成される繊維束が、撚り合わされるあるいは束ねられることによって吸収部材12が形成可能である。
図6は、吸収部材12の一例を示す模式図であり、(a)が断面図、(b)が平面図である。これらの図に示すように、吸収部材12は、例えば、繊維から形成される繊維束12aが2本撚り合わされることによって形成される。
また、他の例としては、SUS304からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、ナイロンからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、親水性コートが施されたナイロンからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、アラミドからなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、絹からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、綿からなる繊維束が複数本撚り合わされた線状部材、ベリーマ(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ソアリオン(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロン03T(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ダイニーマハミロンDB−8(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ベクトランハミロンVB−30からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンS−5コアケブラースリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンS−212コアカブラースリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンSZ−10コアザイロンスリーブポリエステル(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材、ハミロンVB−3ベクトラン(商品名)からなる繊維束が束ねられた線状部材が、吸収部材12として好適に用いられる。
ナイロンの繊維を用いた吸収部材12は、汎用水糸として広く用いられるナイロンによって形成されているため、安価なものとなる。
SUS材の金属繊維を用いた吸収部材12は、耐腐食性に優れるため多様なインクを吸収可能となると共に、樹脂と比較して磨耗性が高いため繰り返しの使用が可能となる。
超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12は、切断強度及び耐薬品性が高く、有機溶剤や酸、アルカリに強いものとなる。このように、超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12は、切断強度が高いため、強いテンションで引っ張ることが可能となり、撓みを抑止することができる。このため、例えば、吸収部材12の径を太くして吸収容量を増加させたり、また吸収部材12の径を太くしない場合にはヘッド21A〜21Eから記録紙の搬送領域までの距離を狭くし印刷精度を向上させることができる。また、ザイロンやアラミドの繊維を用いた吸収部材12も、超高分子ポリエチレンの繊維を用いた吸収部材12と同様の効果を期待できる。
綿の繊維を用いた吸収部材12は、インク吸収性に優れたものとなる。
このような吸収部材12では、滴下されたインクが表面張力によって繊維間及び繊維束12a間に形成される谷部12b(図6参照)に保持されるため、インクが吸収・受容される。
また、吸収部材12の表面に滴下したインクは、一部が吸収部材12の内部に直接浸透し、残りが繊維束12a間に形成される谷部12bを伝う。そして、吸収部材12の内部に浸透したインクは、吸収部材12の内部において一部が徐々に吸収部材12の延在方向に移動し、吸収部材12の延在方向に分散して保持される。吸収部材12の谷部12bを伝うインクは、谷部12bを伝いながら、徐々にその一部が吸収部材12の内部に浸透し、残りが谷部12bに残存し、これによって吸収部材12の延在方向に分散して保持される。つまり、吸収部材12の表面に滴下したインクは、長期的には全てが滴下された箇所に留まるわけではなく、滴下された箇所の周囲に分散して吸収される。
なお、実際にプリンター1に設置する吸収部材12の形成材料については、吸インク性、保持インク性、引張強度、耐インク性、成形性(けばやほつれの発生量)、ねじれ性、コスト等を考慮して適宜に選択される。
また、吸収部材12のインク吸収量は、吸収部材12の繊維間に保持できるインク量と谷部12bに保持できるインク量の合計である。このため、このインク吸収量が、吸収部材12の交換頻度等を考慮して、フラッシングによって吐出されるインク量よりも十分に大きくなるように、吸収部材12の形成材料が選択される。
なお、吸収部材12の繊維間に保持できるインク量及び谷部12bに保持できるインク量は、インクと繊維との接触角、インクの表面張力に依存する繊維隙間における毛細管力によって規定することができる。つまり、細い繊維を用いて形成することで繊維間の隙間を多くし、全体として繊維の表面積を増加することにより、吸収部材12の断面積が同一であっても、吸収部材12はより多量のインクを吸収することができるようになる。したがって、繊維間の隙間をより多くするため、繊維束12aを形成する繊維として、マイクロファイバー(極細繊維)を用いるようにしてもよい。
ただし、吸収部材12のインク保持力は、繊維間の隙間が大きくなって毛細管力が低下することで低減する。このため、繊維間の隙間については、吸収部材12におけるインク保持力が吸収部材12の移動によってインクが垂れない程度となるように、設定する必要がある。
また、吸収部材12の太さについては、例えばノズル24の径(ノズル径)に対して、5〜75倍程度の太さ(径)とされる。一般的なプリンターでは、各記録ヘッド21A〜21Eにおける各ノズル面23と記録紙との間のギャップが1mm〜2mm程度、ノズル径が約0.02mmとなっている。したがって、吸収部材12は、直径が0.5mm以下であれば、各ノズル面23や記録紙に接触することなくこれらの間に配置させることができ、かつ0.2mm以上であれば、部品の誤差を考慮しても、吐出されたインク滴を確実に捕捉することができるようになる。そのため、吸収部材12は太さ(径)が0.2mm〜0.5mm程度、すなわちノズル径に対して10〜25倍程度であるのが好ましい。なお、吸収部材12の断面形状は、必ずしも円形である必要はなく、多角形等であってもよい。ここで、吸収部材は完全な円形に作るのは難しいので、円形とは略円形も含む。
また、吸収部材12の長さについては、ヘッドユニット2の有効印字幅に対して十分な長さを有しているのが好ましい。本実施形態のプリンター1では、後述するように吸収部材12の使用済み(インク吸収済み)の領域が順次巻き取られ、吸収部材12のほぼ全領域においてインクが吸収された際に、吸収部材12全体が取り替えられる構成が採用されている。そのため、吸収部材12の取替え期間を実用に耐え得る時間とするべく、吸収部材12の長さは、ヘッドユニット2の有効印字幅の数百倍程度であるのが好ましい。
このような構成からなる吸収部材12は、図5に示すような支持機構9によって支持されている。
支持機構9は、走行機構13、移動機構14および送出機構70を備えて構成されている。なお、図5では、ヘッドユニット2の一部を省略し、記録ヘッド21を2つのみ示している。また、このヘッドユニット2を構成する記録ヘッド21については、ノズル列L(Y)、(M)、(C)、(Bk)の各色ごとに2列ずつ、合計8列形成されているものを示している。
走行機構13は、ノズル列Lの延在方向におけるヘッドユニット2の両側の非記録領域に配設された一対の支持基板15A、15Bに設けられたもので、吸収部材12を記録ヘッド21のノズル列Lに沿ってその一方側から他方側に向かって走行させるためのものである。本実施形態では、前記したように吸収部材12が2本設けられているため、これに対応して走行機構13も二つ設けられている。なお、吸収部材12の数については、2本に限ることなく、例えば記録ヘッド21のノズル列Lの数分設けるようにしてもよく、その場合に、走行機構13についても、吸収部材12の数に対応してその数分設けるようにしてもよい。
この走行機構13は、一方の支持基板15Aに送出リール(送出回転体)16と、これと同型の巻取リール(巻取回転体)17と、これを駆動させる巻取モーター(巻取駆動部)17Aと、他方の支持基板15Bに吸収部材12の走行方向を反転させる反転ローラー89(89a、89b)を備えて構成されている。
送出リール16は、吸収部材12を予め所定長さ巻き取ったもので、この状態から、吸収部材12を巻き出すことでヘッドユニット2側に送り出すようになっている。この送出リール16にはバックテンションが付与されており、吸収部材12の送り出し回転方向とは逆回転方向へ付勢されている。巻取リール17は、送出リール16から送り出された吸収部材12を巻き取るもので、巻取モーター17Aによって回転駆動される。
支持基板15B上に設けられた反転ローラー89は、互いの間隔が調整可能な一対のローラー89a,89bによって構成されている。これらローラー89a,89bは、一方のローラー89bが支持基板15Aのローラー43に対応して配置され、他方のローラー89aが支持基板15Aのローラー42に対応して配置されている。
また、支持基板15Aに設けられたローラー42とローラー43とは、これらを周回する吸収部材12の位置、すなわちノズル列Lの延在方向Pと直交する方向Rでの箇所が、記録ヘッド21に形成された複数(本実施形態では8列)のノズル列Lのうちの、隣り合うノズル列L、L間のピッチと同じ間隔になるように配置されている。したがって、これらローラー42、ローラー43に対応して配置されたローラー89a、89bも、吸収部材12を位置決めする箇所の間隔が、隣り合うノズル列L、L間のピッチと同じに配置されている。
送出機構70は、送出リール16から巻取リール17へと吸収部材12を一定の量だけ送り出すもので、吸収部材12の走行経路上に配置されている。この送出機構70は、吸収部材12が掛け回される駆動ローラー71と、駆動ローラー71の径方向両側に配置され吸収部材12を中心軸方向へ押圧する一対のピンチローラー72a,72bと、駆動ローラー71に接続され当該駆動ローラー71と共に(一体で)回転するピニオン73と、このピニオン73に噛合するラック74と、を備えて構成されている。
また、このうち駆動ローラー71とピンチローラー72a,72bは支持基板15Aの表面15aに配置され、ピニオン73とラック74は支持基板15Aの裏面15b側に配置されている。
駆動ローラー71とピニオン73とは同軸をなし、例えば、支持基板15Aの厚さ方向を貫通する駆動ローラー71の一端側にピニオン73が接続されている。ここで、駆動ローラー71よりもピニオン73の直径の方が大きく形成されているが、それぞれの径については適宜変更が可能である。
ラック74は、支持基板15A側に固定されているのではなく、別のプリンター部材に固定されている。そして、図中のR方向への支持基板15A(15B)の往復移動により、当該支持基板15Aに設けられたピニオン73がラック74に噛合して正転方向(時計回り)あるいは逆転方向(反時計回り)に回転することになる。
また、上述したようにピニオン73と駆動ローラー71とは一体的に形成されていることから、ピニオン73が正転方向(時計回り)へ回転すると駆動ローラー71も同一方向へ回転する。なお、詳しくは後述するが、本実施形態の駆動ローラー71は反時計回りには回転することない構成とされている。
このような構成のもとに本実施形態の走行機構13は、送出リール16から送り出された吸収部材12(第1部位)を一方のピンチローラー72aにおいて支持し、ヘッドユニット2側に配置されたローラー42を周回させた後、ヘッドユニット2の各記録ヘッド21のノズル面23に対向する側を通過させ、支持基板15B側の反転ローラーにおけるローラー89aに到達させることで、この往路での吸収部材12を、ノズル列Lに沿って延在させている。また、ローラー89aを周回させた後、ローラー89bを経由して再度ヘッドユニット2に対向する側を通過させ、支持基板15A側のローラー43に到達させることで、復路での吸収部材12もノズル列Lに沿って延在させている。
また、ローラー43を周回した吸収部材12(第2部位)は、駆動ローラー71を周回し、さらに他方のピンチローラー72bを周回した後、巻取リール17に巻き取られることになる。ここで、駆動ローラー71を周回する吸収部材12は、一対のピンチローラー72a,72bによって部分的に(2箇所)押圧されている。
移動機構14は、吸収部材12をノズル列Lの延在方向Pと交差(本実施形態においては直交)する方向Rに移動させることにより、吸収部材12を、ノズル24に対向して該ノズル24から噴射されたインク滴(流体)を吸収するフラッシング位置と、ノズル24から噴射されたインク滴(流体)の飛行経路から退避する退避位置と、の間で移動させるものである。また、本実施形態の移動機構14は、各吸収部材12を、あるノズル列Lに対向する位置から、これと異なるノズル列Lに対向する位置に移動させることができるようにもなっている。
すなわち、この移動機構14は、支持基板15A、15Bに設けられた一対の移動機構部14A、14Bによって構成されたもので、これら移動機構部14A、14Bが同期して動作することにより、支持基板15A、15Bを、方向Rにおける同方向に、同時にかつ同一長さ、移動させるようになっている。
移動機構部14A、14Bは、支持基板15A、15Bのそれぞれの表面15a,15a側、すなわち送出リール16や巻取リール17、あるいは反転ローラー89が設けられた面側と反対の面側に設けられたボールネジステージ53と、ボールネジ54を回転させるモーター55と、支持基板15A、15Bにそれぞれ固定され、かつ、ボールネジ54に対し移動可能に設けられた固定ブロック56と、を備えて構成されたものである。なお、モーター55及びボールネジステージ53は、図示しない固定部材によってプリンター1に固定されている。
このような構成のもとに移動機構部14A、14Bは、モーター55が回転することでボールネジ54が回転し、固定ブロック56がボールネジ54の長さ方向、すなわち図5中のR方向に移動するようになっている。これにより、移動機構部14A、14Bに固定された支持基板15A、15Bが、方向Rにおける同方向に、同時にかつ同一長さ、移動する。
なお、モーター55は正逆方向に回転可能になっており、固定ブロック56や支持基板15A、15B、吸収部材12も、R方向に往復移動が可能とされている。
そして、モーター55は図示しない制御部によって制御されるようになっており、これによって移動機構14は、ヘッドユニット2(ノズル列L)に対する各吸収部材12の位置を予め設定された通りに変化させるよう、移動させるようになっている。
なお、図5においては、各移動機構部14A,14Bのそれぞれにモーター55を備えているが、各移動機構部14A,14Bのボールネジ54に接続されるローラーとこれらローラーに掛け回されるタイミングベルトなどを備えることによって、一つのモーターでも駆動可能な構成とすることができる。
図7(a)は吸収部材のフラッシング位置を示す平面図、7(b)は吸収部材の退避位置を示す平面図である。
本実施形態において移動機構14は、吸収部材12をフラッシング位置と退避位置との間で移動させるようになっている。
ここで、フラッシング位置とは、図7(a)に示すように、吸収部材12が対応するノズル列L(ノズル列Lを構成する複数のノズル24)に対向した(平面視して重なる)状態であって、フラッシング動作時にノズル列Lから吐出されたインク滴を受容し吸収できる位置、すなわちインクの飛行経路上の位置である。
なお、ここでノズル列Lと吸収部材12とが対向するとは、必ずしもノズル24の中心と吸収部材12の中心とが平面視した状態で重なることのみを意味するのではなく、平面視した状態で吸収部材12の幅の中にノズル24が位置する状態のことを言う。このような状態であれば、ノズル24から吐出されたインクを吸収部材12は吸収することができる。
一方、吸収部材12における退避位置とは、図7(b)に示すように、ノズル列L(ノズル列Lを構成する複数のノズル24)とは対向しない(平面視して重ならない)状態であって、記録動作時に各ノズル24から吐出された記録用のインク滴が吸収部材12に吸収されることのない位置である。本実施形態では、ヘッドユニット2と対向しない位置であって、ボールネジ54のモーター55側の端部とは反対側の端部寄りに移動された位置である。
次に、本実施形態のプリンターの動作について説明する。
図8は、吸収部材をフラッシング開始位置(フラッシング位置)に配置した際のフラッシングユニットの平面図である。図9は、吸収部材をフラッシング終了位置(フラッシング位置)に配置した際のフラッシングユニットの平面図である。図10は、吸収部材を退避位置へと配置した際のフラッシングユニットの平面図である。
図8に示すように、最初にフラッシング処理を実施するノズル列Lの下方(フラッシング位置)に吸収部材12を配置する。本実施形態では、モーター55側の2列のノズル列L,Lに対してフラッシング処理を実行し、各ノズル24から噴射されたインクを吸収部材12にて受容させる。これら対象のノズル列L,Lに対してフラッシング処理を実行した後、移動機構部14A,14Bによって支持基板15A,15Bを方向Rにおける同方向に、同時にかつ同一長さ移動させ、次にフラッシング処理を実行するノズル列L,Lに吸収部材12を対向させる。このようにして、記録ヘッド21の全てのノズル列Lに対してフラッシング処理を実行する。
なお、フラッシング処理中、ラック74とピニオン73との噛合状態は解除されている。このため駆動ローラー71が回転することはない。
そして、フラッシング処理が終了すると、モーター55を回転によって移動機構部14A,14BをR方向に移動させる。これに伴い各移動機構部14A,14Bに固定された支持基板15A,15Bが同方向に移動して、吸収部材12を退避位置へと配置させる。本実施形態では、フラッシング処理が終了した位置から退避位置へと支持基板15A,15Bを移動させる際に、送出機構70によってインクを受容した吸収部材12を巻き上げる。
具体的には、支持基板15A,15BがR方向へと移動すると、支持基板15Aに設けられているピニオン73が、別のプリンター部材に固定されたラック74へ近づいてその端部74a側に噛合し、支持基板15A,15Bの更なる移動に伴い、ラック74に噛合したピニオン73が時計回りに回転する。ピニオン73の回転と同時に駆動ローラー71も同一方向(時計回り)へ回転する。すると、駆動ローラー71に掛け回されている吸収部材12はピンチローラー72a,72bによって押圧されていることから、駆動ローラー71の回転に伴って送り出される。そして、ピニオン73がラック74の一方の端部74a側から他方の端部74b側に向かって移動しながら回転することによって、吸収部材12が順次送り出されることになっている。
支持基板15Aがさらに移動して、ラック74の端部74b側にピニオン73が噛合する状態になるまでに、所定長さの吸収部材12が送り出されて巻取リール17に巻き取られる。
本実施形態におけるラックの長さは、吸収部材12の一回分の送り量に対応しており、長さの異なるラックに付け替えることによって送り量を調整することが可能である。ここではラックの長さで吸収部材の送り量を調整する構成となっているが、ラック74とピニオン73によって構成されるラック・ピニオン機構のピッチを変えることによっても調整が可能である。
そして、吸収部材12が退避位置へと配置された状態においては、吸収部材12における新品の部分が各記録ヘッド21のノズル列Lに対向することになる。このようにして、吸収部材12が退避位置へと配置される前に吸収部材12における使用済みの部分を巻き取っておく。
なお、本実施形態では、巻取モーター17Aを常時駆動させて吸収部材12のたるみが生じない程度に巻取リール17を回転させ、吸収部材12を巻き取るようになっている。
一方、ピニオン73が逆転方向(反時計回り)に回転したとしても吸収部材12は引き戻されることはない。本実施形態の送出機構70には、駆動ローラー71の回転が逆転方向(反時計回り)に回転するのを防止するワンウェイクラッチ機能が設けられているため、駆動ローラー71の回転が一方向のみに規制されて逆転方向へ回転することのない構成となっている。
つまり、ピニオン73が反時計回りに回転しても、駆動ローラー71は反時計回りには回転せず、フリーの状態となる(図7(b))。このため、吸収部材12の送り出しは停止される。
実際に、退避位置に配置されている吸収部材12をフラッシング位置へと配置させる場合は、支持基板15A,15Bをヘッドユニット2側へと移動させるとこれに伴って、ラック74の端部74b側に噛合していたピニオン73が逆転方向(反時計回り)に回転しながら端部74a側へ向かって移動する。この際、駆動ローラー71はピニオン73の回転には同期せず、吸収部材12が送り出されたり引き戻されるようなことはない。
これにより、インクを含んだ吸収部材12の使用済み部分を確実に巻取リール17へ巻き取らせるとともに、インクを含んでいない新品の部分をローラー42,43と反転ローラー89との間に露出させることができる。このようにして、次のフラッシング処理の準備を行う。
本実施形態の構成によれば、上記したラック74とピニオン73とこれと同時に回転する駆動ローラー71とによって吸収部材12をその送り方向へ、所定の量、つまり同じ長さ分だけ送り出すことができる。フラッシング処理において各記録ヘッド21から吐出されたインクを吸収部材12において吸収させていくと飽和してしまうため、フラッシング処理を行うごとに吸収部材12を巻き上げる必要がある。しかしながら、インクを受容した吸収部材12を巻き取ることなくフラッシング終了直後の状態のまま、移動させて退避位置で停止させると、停止時の振動によって、インクを受容した吸収部材12が他の部材に接触したり、インクが垂れたりするなどしてプリンターの内部が汚れたりする懸念が生じる。
これに対して本実施形態では、フラッシング終了後、吸収部材12を退避位置へと移動させながら、同時に、吸収部材12を一定量だけ巻き上げる構成となっている。吸収部材12を退避位置に配置する前に、ラック74を所定の速度で移動させて、少なくともインクを含んだ吸収部材12の分を巻き取っておく。これにより、ローラー42,43と反転ローラー89との間には新品の吸収部材12が延在することになる。退避位置へ配置された吸収部材12は新品の状態でインクを含んではいないため、上記したような心配をなくすことができる。また、フラッシング処理の際には、毎回、インクを含んでいない部分においてインクを受容することが可能となるので、各ノズル列Lから突出されたインクを十分に保持することができる。
このように、吸収部材12を退避位置へと移動させるタイミングで上記した送出機構により吸収部材12を巻き上げることで、別の駆動モーターを必要とせず、低コストの機構にすることができる。
なお、吸収部材を巻き上げる一定の量は、吸収部材12の走査方向におけるノズル24の位置によって違いがあるが、最短の移動距離となるノズル24の位置でも、必要な吸収部材12の送り長さが確保できれば、常に一定の長さで吸収部材12の送りが可能となる。これにより、送り走査(巻き上げ)のタイミングで吸収部材12の送りが可能になる。
また、本実施形態ではフラッシング終了後にラック74及びピニオン73を介して吸収部材12を巻き上げているが、ラック74の長さを長くして、フラッシング中も吸収部材12を移動させるようにしてもよい。これにより、フラッシング処理中も、常にインクを含んでいない部分でインクを受容することが可能になる。
また、本実施形態では、吸収部材の使用済みの部分、つまり、巻取リール17によって巻き取られる直前の部分(第2部位)を駆動ローラー71に掛け回すようになっているが、送出リール16から送り出された直後の新品の部分も駆動ローラー71に掛け回されていても良い。この場合、例えば巻取リール17側の回転速度を調整するなどして、吸収部材12が撓んだりすることのないように支持する。
なお、使用済みの部分と新品の部分とが互いに接触することのないように、駆動ローラーに溝や仕切り板などを設けてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のプリンターの構成について述べる。
図11は、第2実施形態のプリンターにおけるフラッシングユニットの要部を示す平面図である。
本実施形態のフラッシングユニット91は、支持機構92、走行機構93、移動機構14及び送出機構94を備えている。
本実施形態における支持機構92及び移動機構14はいずれもヘッドユニット2の両側、すなわち記録ヘッド21の配列方向における一方側と他方側とに設けられている。走行機構93は、ヘッドユニット2の両側に配設された一対の支持基板15A,15Bに設けられたもので、吸収部材12を記録ヘッド21のノズル列Lに沿ってその一方向側から他方側に向かって走行させるものである。
この走行機構93は、一方側の支持基板15Aに一対の送出リール16,16と、他方側の支持基板15Bに一対の巻取リール17,17とを備えている。本実施形態では、吸収部材12が2本設けられているため、これに対応して、送出リール16及び巻取リール17が2つずつ設けられている。なお、吸収部材12の数については、2本に限ることなく、例えば記録ヘッド21のノズル列Lの数分設けるようにしてもよく、その場合に、走行機構13についても、吸収部材12の数に対応してその数分設けるようにしてもよい。
支持基板15A側に設けられた送出リール16,16には、先の実施形態と同様にバックテンションが付与されており、吸収部材12の送り出し回転方向とは逆回転方向へ付勢されている。
支持基板15B側には、巻取リール17,17のそれぞれを駆動させる巻取モーター17A,17Aが設けられており、これら巻取モーター17A,17Aによって巻取リール17,17が回転駆動される。
移動機構14は、支持基板15A、15Bに設けられた一対の移動機構部14A、14Bによって構成されたもので、これら移動機構部14A、14Bが同期して動作することにより、支持基板15A、15Bを、前記の方向Rにおける同方向に、同時にかつ同一長さ、移動させるようになっている。
送出機構94は、支持基板15B側に設けられた一対の駆動ローラー71,71と、各駆動ローラー71,71に対応するピンチローラー72a,72bと、各駆動ローラー71,71に接続されたピニオン73,73と、各ピニオン73,73に対応するラック74,74とを備えて構成されている。
支持基板15A,15A側の送出リール16,16のそれぞれから送り出された吸収部材12は、ヘッドユニット2側のローラー42,42に掛け回されて、ヘッドユニット2の各記録ヘッド21のノズル面23に対向する側を通過させ、支持基板15B側のローラー43,43に到達させることで、吸収部材12,12を対応する各ノズル列Lに沿って延在させている。
また、ローラー43,43を周回した吸収部材12,12は、駆動ローラー71,71及び一方のピンチローラー72bをそれぞれ周回して各巻取リール17,17において巻き取られることになる。ここで、駆動ローラー71,71を周回する吸収部材12,12は、各駆動ローラー71,71に対応する一対のピンチローラー72a,72bによって部分的に押圧されている。
本実施形態における構成においても、吸収部材12をフラッシングが終了した位置から退避位置へと移動させる間に、インクを吸収した吸収部材12の使用済みの部分を巻き上げるように作動する。
移動機構14によって、支持基板15A,15Bを、吸収部材12のフラッシング終了位置(退避位置に最も近い側のノズル列L、Lに対向する位置)から上流側(退避位置側)へ移動させると、ピニオン73,73がそれぞれ対応するラック74,74に噛合して回転する。本実施形態では、反時計回りに回転する構成となっているが、ラック74,74や巻取リール17,17の位置等を適宜変更することにより、時計回りに回転させる構成とすることもできる。
ピニオン73,73の回転に伴って駆動ローラー71,71が回転することで吸収部材12が送り出される。支持基板15A,15Bの移動に伴い、吸収部材12が退避位置へ配置されると、つまり、ラック74,74の端部74b,74b側にピニオン73,73が噛合すると、一定量の吸収部材12が送り出されることになる。これにより、インクを吸収した吸収部材12の一部分が巻取リール17,17へ巻き取られることになる。なお、吸収部材12の使用済みの部分がノズル列L(ヘッドユニット2)に対向していなければ、上記使用済みの部分が完全に巻取リール17,17に巻き取られるようにする必要はない。次回のフラッシング処理時に新品の部分においてインクを吸収することができるように、ラックの長さや退避位置を設定する。
本実施形態の構成によれば、先の実施形態のように1本の吸収部材12を折り返してヘッドユニット2に対向させる構成に比べて、ヘッドユニット2に対向する領域が少なくて済むため、送出機構94において一度に吸収部材12を巻き取る量、すなわち吸収部材12の送り出し量を少なくすることができる。
これにより、すばやく吸収部材12,12を巻き取ることが可能となり、メンテナンスに要する時間を短縮することが可能となる。
以上、図面を参照して本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
また、前記実施形態においては、吸収部材12がノズル列に平行に沿う構成について説明したが、本発明では、必ずしも吸収部材12の延在方向とノズル列の延在方向とが完全に平行になるようにする必要はない。つまり、本発明において、ノズル列に沿って延在するとは、ノズル列と完全に平行となる状態のみに限定されるものではなく、フラッシング時に吸収部材12がインク滴(流体)を受けられる範囲内であればよい。
また、前記実施形態においては、本発明をラインヘッド方式のプリンターに適用した構成について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、シリアル方式のプリンターに適用することもできる。
また、前記実施形態においては、吸収部材12が常にヘッドと記録紙(媒体)との間を移動する構成について説明したが、本発明では、吸収部材12を退避させる際に、ヘッドの直下から外れた領域(例えば、ヘッドの側方)に移動させる構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、本発明の流体噴射装置をインクジェット式のプリンターに適用しているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用してもよい。すなわち、微小量の液滴を吐出する流体噴射ヘッド等を備える各種の流体噴射装置に適用可能である。なお、液滴とは、前記流体噴射装置から吐出される流体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう流体とは、流体噴射装置が噴射させることができるような材料であれよい。
例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての流体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、流体の代表的な例としては、前記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種流体組成物を包含するものとする。
流体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む流体を噴射する流体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置を採用してもよい。
1 プリンター(流体噴射装置)、2 ヘッドユニット、9 支持機構、L ノズル列、10 メンテナンス装置、11 フラッシングユニット、12 吸収部材、13 走行機構、14 移動機構、16 送出リール、17 巻取リール、21 記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、24 ノズル、61 キャップ部、70 送出機構、71 駆動ローラー、72a ピンチローラー、72b ピンチローラー、73 ピニオン、74 ラック、74a 端部、74b 端部、89 反転ローラー、89a ローラー、89b ローラー、90 送出機構、91 フラッシングユニット、92 支持機構、93 走行機構、94 送出機構

Claims (8)

  1. 被記録媒体の搬送方向に交差する方向に配列された複数のノズルからなるノズル列を有し、該ノズル列から流体を噴射する流体噴射ヘッドを備えた流体噴射装置であって、
    前記ノズル列に沿って延在するとともに、該ノズル列の一方側から他方側に向かって移動可能に設けられ、前記ノズルから噴射された流体を吸収する線状の吸収部材と、
    前記吸収部材を前記ノズル列と交差する方向に移動させる移動機構と、
    前記吸収部材を巻き取った状態からこれを巻き出すことで送り出す送出回転体、および前記送出回転体から送り出された前記吸収部材を巻き取る巻取回転体を備え、前記吸収部材を前記ノズル列の一方側から他方側に向かって走行させる走行機構と、
    前記移動機構によって前記吸収部材を前記ノズル列と交差する方向に移動させる際に、前記送出回転体から前記巻取回転体へ前記吸収部材を一定の量だけ送り出す送出機構と、を備えたことを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記送出機構が、
    前記吸収部材が架け回される駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーの両側に配置され前記吸収部材を前記駆動ローラーの中心軸方向へ押圧する一対のピンチローラーと、
    前記駆動ローラーに接続され当該駆動ローラーと共に回転するピニオンと、
    前記ピニオンに噛合するラックと、を備え、
    前記駆動ローラー、前記ピンチローラー及び前記ピニオンは前記移動機構によって、固定された前記ラックに対して移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記送出機構が、前記駆動ローラーの回転を一方向のみに規制するワンウェイクラッチ機能を備えていることを特徴とする請求項2記載の流体噴射装置。
  4. 前記吸収部材は前記ノズル列に沿って延在し、前記移動機構によって、前記ノズルから噴射された流体を吸収する位置と、前記ノズルから噴射された流体の飛行経路から退避する位置と、の間で相対移動可能とされており、
    前記吸収部材の1回分の送り出し量は、前記駆動ローラーの直径、前記ピニオン及び前記ラックのピッチ、あるいは、前記ノズルから噴射された流体を吸収する位置と、前記ノズルから噴射された流体の飛行経路から退避する位置との距離によって設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記吸収部材を前記ノズル列と交差する方向に移動させる移動機構を備え、
    前記走行機構は、前記移動機構により前記吸収部材が前記ノズル列と交差する方向へ移動される際に、前記吸収部材を一定の量分だけ送り出すことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記走行機構は、前記吸収部材の走行経路上における前記送出回転体と前記巻取回転体との間に前記吸収部材の走行方向を反転させる反転ローラーを備え、前期吸収部材を前記ノズル列の一方側から他方側に向かって走行させた後、前記反転ローラーにて再度一方向側に向かうとともに、前記ノズル列と異なるノズル列に沿って延在するように構成されており、
    前記ノズル列の延在方向における前記流体噴射ヘッドの両側であって、
    一方側に前記送出回転体と前記巻取回転体と前記送出機構とが配置され、
    他方側に前記反転ローラーが配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記巻取回転体を回転駆動する巻取駆動部を備え、
    前記送出回転体にはバックテンションが付与されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記ノズル列の延在方向における前記流体噴射ヘッドの両側であって、
    一方側に前記送出回転体が配置され、
    他方側に前記巻取回転体と前記送出機構とが配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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