JP5385622B2 - ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法 - Google Patents

ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークパネルをクランプするためのロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法に関し、詳細には、クランプ前にワークパネルを姿勢変化させることなく仮保持する技術に関する。
例えば、ワークパネルに形成されたロケート孔にロケートピンを挿入し、このロケート孔の周縁部をクランプアームの爪部でクランプすることで、前記ワークパネルを保持するロケートクランプ装置がある。
この種のクランプ装置では、ワークパネルをプレス加工機にセットした時からプレス加工スイッチを押すまでの間に、前記ワークパネルがロケートピンに形成されたワーク載置面から浮き上がったりワーク自体が転がらないようにするために、ワークパネルを仮保持する仮保持手段が必要となる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、爪部を有したクランプアームに対してスプリングプランジャを付勢させることにより、前記クランプアームを仮保持位置に保持させている。
特開2003−53636号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、スプリングプランジャを用いているため、ワークパネルからクランプアームに過大荷重が作用した場合、スプリングプランジャの付勢力に抗してクランプアームがロケートピン内に押し戻されてワークパネルを仮保持できなくなる場合がある。仮保持が維持されないままプレス加工スイッチが押されると、ワークパネルを精度良く成形加工することができず、皺が寄ったり本来の形成位置とは異なる部位を成形してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、クランプ前にワークパネルを姿勢変化させることなく仮保持位置を保持させることのできるロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法を提供することを目的とする。
本発明のロケートクランプ装置では、クランプアームを移動させるクランプアーム駆動手段を、2つの駆動シリンダを軸方向に連結して構成し、その内の一方の駆動シリンダ(第1駆動シリンダ)の第1ピストンでアンクランプ位置とクランプ位置とに前記クランプアームを移動させ、他方の駆動シリンダ(第2駆動シリンダ)の第2ピストンを第1ピストンに接触させて前記クランプアームの仮保持位置を位置決め保持させるように構成した。また、前記第1駆動シリンダのシリンダ室は、前記第1ピストンにより、前記第2駆動シリンダ側に位置する第1戻側ポートと、該第1戻側ポートとは前記第1ピストン18を介して逆に位置する第1出側ポートと、に仕切られており、前記第1出側ポートには、クランプ位置に関係なく、前記エアー供給手段から常時エアーが供給されていることを特徴とする。
本発明のワークパネルのクランプ方法では、クランプアームをアンクランプ位置とクランプ位置の他に、該クランプアームの先端に形成した爪部を、ワーク載置面に対してワークパネルの厚みよりも広い隙間が空くように位置させる仮保持位置にもクランプアームを移動させる。この場合、クランプアームが仮保持位置にある時に、第2駆動シリンダを作動させて第2ピストンを第1ピストンに接触させて前記クランプアームの仮保持位置を保持させる。なお、第1駆動シリンダの第1出側ポートには、クランプ位置に関係なく、常時エアーが供給されている。
本発明のロケートクランプ装置によれば、連結させた2つの駆動シリンダの内の一方の駆動シリンダの第1ピストンでクランプアームをアンクランプ位置とクランプ位置に移動させ、他方の駆動シリンダの第2ピストンを第1ピストンに接触させて前記クランプアームの仮保持位置を位置決め保持させるように構成したので、ワークパネルの仮保持状態を保持することができ、クランプ前のワークパネルの姿勢変化を抑制できる。そのため、ワークパネルをより正確にクランプすることが可能となり、プレス加工を精度良く行うことができる。
また、本発明のワークパネルのクランプ方法では、第2ピストンを第1ピストンに接触させて該第1ピストンで移動されるクランプアームをアンクランプ位置とクランプ位置だけでなく仮保持位置にも移動させたので、クランプ前のワークパネルの姿勢変化を抑制することができる。
図1は本実施形態のロケートクランプ装置を示す斜視図である。 図2は図1のロケートクランプ装置の先端部分を示す要部拡大断面図である。 図3は図1のA−A線位置における縦断面図である。 図4はクランプアームが仮保持位置に位置決め保持された状態を示すロケートクランプ装置の縦断面図である。 図5はクランプアームがクランプ位置に位置決め保持された状態を示すロケートクランプ装置の縦断面図である。
以下、本発明を適用した具体的なロケートクランプ装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
「ロケートクランプ装置の構成説明」
図1は本実施形態のロケートクランプ装置を示す斜視図、図2は図1のロケートクランプ装置の先端部分を示す要部拡大断面図、図3は図1のA−A線位置における縦断面図である。
本実施形態のロケートクランプ装置は、図1から図3に示すように、例えば自動車車体を構成するパネル材であるワークパネルをプレス加工機等に位置決めしてクランプするための装置である。このロケートクランプ装置1は、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2が形成されたロケートピン押さえ部材3と、ワーク載置面2から上方に先端部4aが突出するようにロケートピン押さえ部材3に挿入嵌合して取り付けられ、ワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに挿入されるロケートピン4と、ロケートピン4に形成された格納部5内に移動自在に設けられて前記ワーク載置面2に載置されるワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける爪部6aを先端に有したクランプアーム6と、ロケートピン押さえ部材3及びロケートピン4を支える固定ワーク受台7と、クランプアーム6を移動自在となすクランプアーム駆動手段と、ワーク載置面2にワークパネルWPが載置されているか否かを検出するワーク検出手段とを備えている。
固定ワーク受台7は、図1に示すように、取付フランジ部7aと、これに一体となった筒部7bとを有しており、自動車生産ラインにおける所定の組立ステージに前記取付フランジ部7aをボルト止めするなどして配置される。取付フランジ部7aの下端面には、クランプアーム6を移動自在とするクランプアーム駆動手段が固定されている。
ロケートピン押さえ部材3は、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2を形成した小径筒部3aと、この小径筒部3aの下端に一体形成される大径筒部3bとを有し、その軸心に形成された貫通孔8に、前記ロケートピン4を挿入させている。ワーク載置面2は、小径筒部3aの上端面に円環状をなす平坦面とされている。
ロケートピン4は、ワーク載置面2より上方に突き出る半球形状の先端部4aと、その先端部4aを有したピン本体部4bと、このピン本体部4bの基端に一体化される大径のフランジ部4cとを有している。このロケートピン4は、フランジ部4cを固定ワーク受台7の上端に装着させて前記したロケートピン押さえ部材3の取付フランジ部3bと重ねられた状態でボルトなどの締結手段で当該固定ワーク受台7上に固定される。
そして、このロケートピン4には、基端側のフランジ部4cから先端部4a近傍に至る位置まで軸芯方向に沿って、前記クランプアーム6をその内部に挿入させるための格納部5が形成されている。また、ピン本体部4bには、格納部5と連通するスリット9がその外周面に軸芯方向に沿って細長い溝として形成されている。前記クランプアーム6は、その厚み方向両側面を前記格納部5の内壁面でガイドされるようになされており、後述するクランプアーム駆動手段によって上下に移動自在とされると共にその先端の爪部6aを前記スリット9から内外へ出没自在とされる。
クランプアーム6は、ワークパネルWPをワーク載置面2に上から押し付けることでクランプする爪部6aと、クランプアーム駆動手段を構成するロッドピン10に連結される基端部6bと、これら爪部6aと基端部6bを連結する本体部6cとを有した剛性の高い金属部材からなる。かかるクランプアーム6は、ロッドピン10の先端部に形成されたスリット(図示は省略する)内に前記基端部6bを嵌入させ、その基端部6bとロッドピン10とを共に貫通する連結ピン11で前記ロッドピン10に対して連結されている。このロッドピン10が前進移動すると、その先端部に連結されたクランプアーム6が格納部5内を前進(上昇)し、ロッドピン10が後退移動すると、クランプアーム6が格納部5内を後進(下降)する。
また、クランプアーム6の本体部6cには、ワークパネルWPをアンクランプ位置とクランプ位置と仮保持位置とにそれぞれ移動自在とするためのカム溝12が形成されている。カム溝12は、基端側から先端側に向かってストレートカム溝12aと、湾曲カム溝12bと、傾斜カム溝12cとからなる。このカム溝12には、固定ワーク受台7の筒部7bに貫通して固定されたカムピン13に挿通係合するようになっている。
前記固定ワーク受台7に固定されたカムピン13が前記カム溝12のうちストレートカム溝12aと対応した位置になると、図2の二点鎖線Aで示すように、クランプアーム6はロケートピン4の先端部近傍へと前進し、その先端の爪部6aをスリット9から格納部5内へ没した状態となる。この状態がクランプアーム6のアンクランプ位置となる。
そして、前記カムピン13が前記湾曲カム溝12bと対応した位置となると、図2の二点鎖線Bで示すように、クランプアーム6は後退し、その先端の爪部6aをワーク載置面2aに対して前記ワークパネルWPの厚みよりも若干広い隙間(例えば、3〜5mm程度の隙間)を空けるようになる。この状態がクランプアーム6の仮保持位置となる。この仮保持位置において、ロケートピン4にワークパネルWPが挿入されると、スリット9から飛び出ている爪部6aにワークパネルWPに形成された位置決め孔Hの周縁部が接触することで、爪部6aが一次的に格納部5内に没する。これは、湾曲カム溝12bの分だけカムピン13に対してクランプアーム6ががたつくことから、前記ワークパネルWPによってクランプアーム6が押されるとカムピン13が前記湾曲カム溝12b内に入り込むことで、先端に設けられた爪部6aが格納部5内に引っ込む。
また、クランプアーム6は、一次的に爪部6aがスリット9から格納部5内へ引っ込むが、ロケートピン押さえ部材3とロケートピン4とで挟み込まれるように取り付けられたアーム付勢手段の板バネ14に押されてスリット9から再び爪部6aが外方へ突出する。そして、クランプアーム6は、再び仮保持位置に戻される。
また、前記カムピン12が前記傾斜カム溝12cと対応した位置となると、図2の実線で示すように、前記クランプアーム6は更に後退し、その先端の爪部6aでワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける状態となる。この状態がクランプアーム6のクランプ位置となる。なお、図2では、ワークパネルWPが無いために、ワーク載置面2に爪部6aが直接接触した図となっている。
ワーク検出手段は、検出ロッド15と、図示を省略するセンサプランジャ、圧縮コイルバネ、マグネット及び磁気センサスイッチとを有して構成されている。検出ロッド15は、例えば先端部が球体とされた細長いピンからなり、ロケートピン押さえ部材3に対して摺動自在に設けられている。検出ロッド15は、固定ワーク受台7の筒部7bに設けられたセンサプランジャに連結部材を介して連結されている。さらに、この検出ロッド15には、センサプランジャの下に設けられた圧縮コイルバネによってワーク載置面2から上方へ突出する方向のばね力が加えられている。センサプランジャには、マグネットがその下端部に取り付けられており、検出ロッド15が後退位置となったときに、マグネットの磁力に感応して検出信号を出力する磁気センサスイッチが、前記固定ワーク受台7の筒部外側に固定されている。
クランプアーム駆動手段は、第1駆動シリンダ16と、第2駆動シリンダ17と、これら第1駆動シリンダ16及び第2駆動シリンダ17にエアーを供給するエアー供給手段と、から構成されている。第1駆動シリンダ16と第2駆動シリンダ17は、ロケートピン4の軸方向である縦に段重ね状態に連結して配置されている。第1駆動シリンダ16は、アンクランプ位置とクランプ位置にクランプアーム6を移動させるためのクランプアーム移動用シリンダである。第2駆動シリンダ17は、クランプアーム6を仮保持位置に位置決め保持させるためのクランプアーム仮保持位置決め用シリンダである。
第1駆動シリンダ16には、第1ピストン18がシリンダ室内に移動自在に設けられている。この第1ピストン18には、クランプアーム6を連結ピン11で連結させたロッドピン10がネジ19で固定されている。第1駆動シリンダ16のシリンダ室は、第1ピストン18によって2つの部屋に仕切られ、図3の上段部屋が第1出側ポート20で下段部屋が第1戻側ポート21とされている。
第2駆動シリンダ17には、第2ピストン22がシリンダ室内に移動自在に設けられている。この第2駆動シリンダ17のシリンダ室は、第2ピストン22によって上下2つの部屋に仕切られ、同じく図3の上段部屋が第2戻側ポート23で下段部屋が第2出側ポート24とされている。
また、第1駆動シリンダ16と第2駆動シリンダ17を仕切る隔壁25には、第2ピストン22の先端部22aを第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21に出没自在とするための貫通孔26が形成されている。また、前記隔壁25には、第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21を、第2駆動シリンダ17の第2戻側ポート23に対して連通させる小さな貫通孔としての連通孔27を形成している。
エアー供給手段は、エアー供給源28から供給されるエアーを、戻側バルブ29と出側バルブ30の2つのバルブを切り替えることにより供給する。エアー供給源28の前方には、空気中の異物やオイルを取り除くためのフィルター31が設けられている。また、このフィルター31の前方には、エアー供給源28から供給されたエアー圧を調整するためのレギュレータ32と圧力計33が設けられている。エアー供給源28から供給されるエアーは、2つのバルブ29、30の手前でエアー供給路34から分岐する分岐路35を介して第1駆動シリンダ16の第1出側ポート20に供給される。第1出側ポート20に吹き出される吹出口36の手前には、第1出側ポート20に入るエアーの流量を制御するスピードコントローラ37が設けられている。
また、エアー供給源28から供給されるエアーは、戻側バルブ29で切り換えられることにより、第1ピストン駆動用エアー供給経路38を介して第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21に供給される。第1戻側ポート21に吹き出される吹出口39の手前には、第1戻側ポート21に入るエアーの流量を制御するスピードコントローラ40が設けられている。
また、エアー供給源28から供給されるエアーは、出側バルブ30で切り換えられることにより、第2ピストン駆動用エアー供給経路41を介して第2駆動シリンダ17の第2出側ポート24に供給される。第2出側ポート24に吹き出される吹出口42の手前には、第2出側ポート24に入るエアーの流量を制御するスピードコントローラ43が設けられている。
「ワークパネルのクランプ方法の説明」
次に、上述のように構成されたロケートクランプ装置1を使用したワークパネルWPのクランプ方法について説明する。本実施形態の方法では、アンクランプ位置とクランプ位置の2つの位置にクランプアーム6を移動させるだけでなく、ワークパネルWPをロケートピン4にセット後からプレス加工スイッチを押すまでの間にワークパネルWPがワーク載置面2から浮き上がったり或いは倒れたりすることがないように、ワークパネルWPを保持できるようクランプアーム6を仮保持位置に移動保持させる。
先ず、ワークパネルWPをロケートピン4に装着する前に、ロケートピン4を、図3で示すアンクランプ位置に保持する。クランプアーム6をアンクランプ位置に保持するには、図3に示すように第1駆動シリンダ16の第1出側ポート20にエアー供給源28からエアーを常時供給しておき、更に、2つのバルブのうち一方のバルブである戻側バルブ29に切り換えてエアーを第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21に供給する。
すると、第1戻側ポート21内に供給されたエアーの一部は、連通孔27を介して第2駆動シリンダ17の第2戻側ポート23に流れ込む。この時、第1出側ポート20と第1戻側ポート21には同圧のエアーが供給されているが、第1ピストン18の下面側受圧面積が上面側受圧面積よりも大きいので、第1駆動シリンダ16内の第1ピストン18は、上昇してロッドピン10を押し上げる。押し上げられたロッドピン10は、連結ピン11で連結されたクランプアーム6を、前記カムピン13をガイドとしてカム溝12に沿って上昇(戻側に移動)させてアンクランプ位置に移動させる。一方、第2駆動シリンダ17内の第2ピストン22は、第2戻側ポート23には加圧されたエアーが連通孔27を介して供給され、第2出側ポート24は出側バルブ30を介して大気に開放されているので下降(戻側に移動)する。アンクランプ位置では、クランプアーム6の先端部に形成された爪部6aがロケートピン4内に没した位置とされる。
次に、クランプアーム6をアンクランプ位置から図4で示す仮保持位置に移動させる。クランプアーム6を仮保持位置に移動させるには、バルブを先の戻側バルブ29から出側バルブ30に切り換えてエアーを第2駆動シリンダ17の第2出側ポート24に供給する。バルブが切り替わることで、第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21及び第2駆動シリンダ17の第2戻側ポート23へのエアー供給が無くなる。
その結果、第2駆動シリンダ17内の第2ピストン22は、第2出側ポート24に供給されたエアーによって上昇する。また、第1駆動シリンダ16の第1出側ポート20には常時エアーが供給されていることから、第1ピストン18が下降し、第2ピストン22の先端部に突き当たる。第1出側ポート20と第2出側ポート24とには同圧のエアーが供給されているが、第2ピストン22の下面側受圧面積が第1ピストン18の上面側受圧面積よりも大きいので、第1ピストン18の下向きの推力よりも第2ピストン22の上向きの推力が大きい。従って、第2ピストン22は、第1ピストン18に抗してその位置を保持する。前記第1ピストン18が第2ピストン22に突き当たった位置がクランプアーム6の仮保持位置となる。仮保持位置では、板バネ14に押されてクランプアーム6の先端に形成された爪部6aがスリット9から外方へ突出した状態とされると共に、爪部6aがワーク載置面2に対してワークパネルWPの厚みよりも若干広い隙間を空くように位置する。この仮保持位置は、第1ピストン18を第2ピストン22で下から支えているため、その位置がずれることはない。これで、ワークパネルWPを爪部6aとワーク載置面2との間に仮保持させる準備が整う。
クランプアーム6が仮保持位置に位置決め保持完了となった時点で、ワークパネルWPに形成した位置決め孔Hをロケートピン4に挿入させる。ワークパネルWPの位置決め孔Hの周縁部がロケートピン4の周面から飛び出たクランプアーム6の爪部6aに当たると、ワークパネルWPの押し込み力によって爪部6aが一次的にスリット9内へと引っ込む。ワークパネルWPが爪部6aを通り過ぎると、爪部6aは、再び板バネ14の付勢力に押されてロケートピン4の外周面より外へ飛び出す。その結果、ワークパネルWPは、爪部6aとワーク載置面2との隙間に入り込み仮保持されることになる。なお、仮保持位置では、ワークパネルWPがクランプアーム6を押し返した場合でもアームの形状により、クランプアーム6がスリット9内へ引っ込むことはない。
また、ワークパネルWPが仮保持位置に位置決め保持された場合、ワークパネルWPの一部が検出ロッド15に接触する。そして、前記検出ロッド15が押し込まれることによって、前記ワークパネルWPがロケートクランプ装置1に装着されたと判断される。
次に、戻側バルブ29と出側バルブ30を共に中立位置(バルブを切る)に切り換えてエアーの供給を停止する。これにより、第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21と第2駆動シリンダ17の第2戻側ポート23へのエアー供給が無くなる。更に、第2出側ポート24へのエアー供給もなくなる。また、クランプアーム6は、常時第1駆動シリンダ16の第1出側ポート20にエアーが供給されているため、第1ピストン18の下降に伴って下方へ移動する。これにより、ワークパネルWPは、クランプアーム6の先端に形成された爪部6aによってワーク載置面2に押し付けられてクランプされる。
「作用効果」
以上のように構成されたロケートクランプ装置によれば、連結させた2つの駆動シリンダ16、17の内の一方の駆動シリンダ16の第1ピストン18でクランプアーム6をアンクランプ位置とクランプ位置に移動させ、他方の駆動シリンダ17の第2ピストン22を第1ピストン18に接触させて前記クランプアーム6の仮保持位置を位置決め保持させるように構成したので、ワークパネルWPの仮保持状態を確実に保持することができ、クランプ前のワークパネルWPの姿勢変化を抑制できる。そのため、ワークパネルWPをより正確にクランプすることが可能となり、プレス加工を精度良く行うことができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、クランプアーム6に連結される第1ピストン18を第2ピストン22に接触させて前記クランプアーム6の仮保持位置を位置決め保持させる構造であるため、クランプアーム6のアンクランプ位置から仮保持位置の動作を確実なものとすることができると共に、仮保持位置でのワーク載置面2と爪部6a間の隙間を精度良く出すことができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、第1駆動シリンダ16の第1戻側ポート21と第2駆動シリンダ17の第2戻側ポート23を連通孔27を介して連通させたので、第1戻側ポート21へのエアー供給で第2戻側ポート23にもエアーを供給させることができ、エアー供給経路を簡略化することができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、クランプアーム6をクランプ位置、仮保持位置、アンクランプ位置のそれぞれに移動させるカム溝12をクランプアーム6に形成したので、仮保持位置にて爪部6aをロケートピン4から出没させる動作を実現できる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、クランプアーム6を付勢するアーム付勢手段である板バネ14を設けたので、クランプアーム6が仮保持位置にある時にワークパネルWPに押されて爪部6aが一時的にスリット9内へ引っ込んでも、板バネ14による付勢力でクランプアーム6が押されて前記爪部6aをスリット9内から再び外方へ突出させ、前記ワークパネルWPを仮保持位置に位置ずれなく保持させることができる。
また、本実施形態のワークパネルのクランプ方法によれば、クランプアーム6をアンクランプ位置とクランプ位置だけでなく、爪部6aをワーク載置面2に対してワークパネルWPの厚みよりも若干広い隙間が空くように位置させる仮保持位置とに移動させるようにしたので、仮保持位置に移動させたクランプアーム6でワークパネルWPを位置決め保持させることができる。従って、ロケートクランプ装置1へのワークパネルWP装着時からクランプまでにワークパネルWPの浮き上がりや倒れを防止でき、より正確にクランプすることができる。その結果、精度良くワークパネルWPをプレス加工することが可能となる。
また、本実施形態のワークパネルのクランプ方法によれば、クランプアーム6が仮保持位置にある時に、第2駆動シリンダ17を作動させて第2ピストン22を第1駆動シリンダ16の第1ピストン18に接触させて前記クランプアーム6の仮保持位置を保持させているので、クランプアーム6の先端部に形成された爪部6aとワーク載置面2間の隙間を維持することができ、ワークパネルWPのワーク載置面2からの浮き上がりや倒れ込みを防止することができる。
なお、上述の実施形態は、本発明の一例に過ぎないから前記実施形態に、本発明が限定されるものではない。
本発明は、ワークパネルをクランプするロケートクランプ装置に利用することができる。
1…ロケートクランプ装置
2…ワーク載置面
3…ロケートピン押さえ部材
4…ロケートピン
5…格納部
6…クランプアーム
6a…爪部
9…スリット
10…ロッドピン
12…カム溝
14…板バネ(アーム付勢手段)
16…第1駆動シリンダ
17…第2駆動シリンダ
18…第1ピストン
20…第1出側ポート
21…第1戻側ポート
22…第2ピストン
23…第2戻側ポート
24…第2出側ポート
27…連通孔
28…エアー供給源
29…戻側バルブ
30…出側バルブ

Claims (5)

  1. ワークパネルに形成された位置決め孔に挿入され、その位置決め孔の周縁部をワーク載置面に載置させて前記ワークパネルを位置決めさせるロケートピンと、
    前記ロケートピンの軸芯方向に沿ってその先端部近傍まで形成された格納部に収容され、該ロケートピンの外周面に前記格納部と連通するスリットより内外へ出没自在とされる爪部を先端に有したクランプアームと、
    前記爪部を前記スリットから内部の格納部に格納したアンクランプ位置と、前記爪部を前記スリットから外方へ突出させて前記ワークパネルを前記ワーク載置面に押し付けるクランプ位置とに、前記クランプアームを移動させるクランプアーム駆動手段と、を備えたロケートクランプ装置であって、
    前記クランプアーム駆動手段は、
    前記アンクランプ位置と前記クランプ位置に前記クランプアームを移動させる、該クランプアームの基端に連結された第1ピストンを有した第1駆動シリンダと、
    前記第1駆動シリンダと軸方向に連結して設けられ、前記第1ピストンと接触又は非接触する第2ピストンを有し、その第2ピストンを第1ピストンに接触させて前記爪部が前記ワーク載置面に対して前記ワークパネルの厚みよりも広い隙間が空くように前記クランプアームを仮保持位置に位置決め保持させる第2駆動シリンダと、
    前記第1駆動シリンダ又は、第1駆動シリンダ及び第2駆動シリンダにエアーを供給して前記第1ピストン及び第2ピストンを作動させるエアー供給手段と、からなり、
    前記第1駆動シリンダのシリンダ室は、前記第1ピストンにより、前記第2駆動シリンダ側に位置する第1戻側ポートと、該第1戻側ポートとは前記第1ピストン18を介して逆に位置する第1出側ポートと、に仕切られており、
    前記第1出側ポートには、クランプ位置に関係なく、前記エアー供給手段から常時エアーが供給されている
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  2. 請求項1に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記第1駆動シリンダのシリンダ室内に移動自在に設けられた前記第1ピストンによって仕切られた第1出側ポートと第1戻側ポートのうち第1戻側ポートを、前記第2駆動シリンダのシリンダ室内に移動自在に設けられた前記第2ピストンによって仕切られた第2出側ポートと第2戻側ポートのうち第2戻側ポートに対して連通孔を介して連通させた
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記クランプアームに、該クランプアームをクランプ位置、仮保持位置、アンクランプ位置のそれぞれに移動させるカム溝を形成した
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記クランプアームに接触して該クランプアームを付勢するアーム付勢手段を有し、前記クランプアームが仮保持位置にある時に前記ロケートピンにワークパネルに形成した位置決め孔を挿入した際の外力で前記爪部が一時的にスリット内へ引っ込んだ後、アーム付勢手段による付勢力に押されて前記爪部がスリット内から再び外方へ突出して前記ワークパネルの仮保持位置を保持する
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  5. ワークパネルに形成された位置決め孔にロケートピンを挿入し、該ロケートピンに形成したスリットより内外へ出没自在とされる爪部を有したクランプアームを該ロケートピン内で軸方向へ移動自在とし、該クランプアームを移動させて前記位置決め孔の周縁部をロケートピンに形成したワーク載置面に前記爪部で押し付けてワークパネルを位置決めし、
    前記爪部を前記スリットから前記ロケートピン内に没したアンクランプ位置と、前記爪部を前記スリットから外方へ突出させて該爪部で前記ワークパネルを前記ワーク載置面に押し付けるクランプ位置と、前記爪部を前記ワーク載置面に対して前記ワークパネルの厚みよりも広い隙間が空くように位置させる仮保持位置と、にそれぞれ前記クランプアームを移動させるようにしたワークパネルのクランプ方法であって、
    前記クランプアームをアンクランプ位置とクランプ位置に移動させる第1駆動シリンダと、前記第1駆動シリンダと軸方向に連結して設けられると共に前記第1駆動シリンダの第1ピストンと接触又は非接触する第2ピストンを有した第2駆動シリンダと、前記第1駆動シリンダ又は、第1駆動シリンダ及び第2駆動シリンダにエアーを供給して前記第1ピストン及び第2ピストンを作動させるエアー供給手段と、を有したクランプアーム駆動手段を備えており、
    前記第1駆動シリンダのシリンダ室は、前記第1ピストンにより、前記第2駆動シリンダ側に位置する第1戻側ポートと、該第1戻側ポートとは前記第1ピストン18を介して逆に位置する第1出側ポートと、に仕切られており、
    前記第1出側ポートには、クランプ位置に関係なく、前記エアー供給手段から常時エアーが供給され、
    前記クランプアームが前記仮保持位置にある時に、前記第2駆動シリンダを作動させて前記第2ピストンを前記第1ピストンに接触させて前記クランプアームの仮保持位置を保持させる
    ことを特徴とするワークパネルのクランプ方法。
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