JP5384858B2 - シート - Google Patents
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Description
このような事態を回避するために、シートがリアモスト状態(シート5が最後位置にある状態)にしないかぎり、ロック機構11のロック解除ができないようにするキャンセル機構を設けたシートが提案されている。
このレバーは、アッパレールがリアモスト以外の状態では、操作してもロック解除はできないが、レバーは動くので、レバー操作者が故障と勘違いする恐れがある。また、無理に操作して、キャンセル機構が破壊・変形する恐れもある。
最初に、図2を用いて、本形態例のシートの全体構成を説明する。
低位フロア21と高位フロア22とを有する段差フロア20には、シート25が設けられている。シート25の下部には、高位フロア22側に設けられるロアレール31と、シート25のシートクッション26側に設けられ、ロアレール31に移動可能に設けられたアッパレール33からなるシートスライド機構27が設けられている。
<ロック機構300>
本形態例のロック機構300は、シートスライド機構27のロアレール31側にストライカ301が設けられ、高位フロア22の内部にロック機構本体303が設けられている。尚、高位フロア22には、ストライカ301が挿通可能な穴22aが形成されている。
更に、中間部がピン321に巻回され、一方の端部がポール連動レバー323に係止され、他端部がプレート307に係止されたスプリング327により、ポール連動レバー323は、ピン321を介してポール313の係合部313aがフック309の係合部309bに係合する方向(図1の矢印F方向)に付勢されている。
そして、ロアレール31のストライカ301がフック309のロック溝309aに係合し、フック309のロック溝309aよりストライカ301が離脱できない状態(図1の状態:ロック状態)で、ケーブル331をスプリング327、スプリング316の付勢力に抗して引くと、ポール313が回転し、ポール313の係合部313aとフック309の係合部309bとの係合が解除される。すると、フック309はスプリング316の付勢力により略90°回転し、ストライカ301がフック309のロック溝309aから係脱可能となるアンロック状態となる。
<キャンセル機構100>
図1を用いてキャンセル機構100を説明する。
段差フロア20の低位フロア21と高位フロア22との間の立壁部23には、車内側からレバー(操作手段)を操作可能な穴23aが形成されている。
また、高位フロア22の内部には、オープンリンク107がピン109を用いて回転可能に設けられている。このオープンリンク107には、長穴107aが形成され、この長穴107aにシャッタ105のブラケット111のピン113が遊嵌している。よって、オープンリンク107が一方の方向、他方の方向に回転することにより、シャッタ105はガイド103に沿って移動し、穴23aは開閉されるようになっている。そして、オープンリンク107は中間部がピン109に巻回され、一方の端部がオープンリンク107に、他方の端部がフロア側に係止された図示しない付勢手段(第1付勢手段)により、シャッタ105は穴23aを開く方向(図1において、矢印G方向)に付勢されている。
シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構300は、ロック状態にある。この時、キャンセルリンク127は図1の二点差線で示す位置、即ち、第1付勢手段の付勢力によりオープンリンク107を押し、シャッタ105は、穴23aを閉じる位置にある。よって、レバー351の操作が不能となっている。
[第2の実施の形態例]
第2の実施の形態例を図6を用いて説明する。尚、本形態例と第1の実施の形態例との相違点は、キャンセル機構であり、他の部分は同じであるので、同一部分には第1の実施の形態例と同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
この凹部201には、レバー(操作手段)353が設けられ、このレバー203には、ケーブル331の他端部が接続されている。よって、レバー353を回転すると、ケーブル331が引かれるようになっている。
[第3の実施の形態例]
第3の実施の形態例を図7を用いて説明する。尚、本形態例と第1の実施の形態例との相違点は、キャンセル機構であり、他の部分は同じであるので、同一部分には第1の実施の形態例と同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
立壁部23には、レバー355の操作を行なう操作部355aが突出可能な穴23cが形成されている。
ここで、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモストに移動すると、第1付勢手段の付勢力に抗してレバー355の一方の回転端部である操作部355aを穴23cより突出させるレバー駆動機構を説明する。
上記構成のキャンセル機構400の作動を説明する。
31 ロアレール
33 アッパレール
100 キャンセル機構
351 レバー(操作手段)
Claims (6)
- フロアに設けられるロアレール、シートに設けられ、前記ロアレールに移動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、
前記シートスライド機構の前記ロアレールを前記フロアに係止するロック機構と、
前記ロック機構のロック解除操作を行う操作手段と、
を備えたシートにおいて、
前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置以外の箇所に位置すると前記操作手段に触れられない状態で操作不能とし、アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置に移動すると前記操作手段を操作可能とするキャンセル機構を設けたことを特徴とするシート。
- 前記操作手段は、前記フロアの内部に設けられ、
前記キャンセル機構は、
前記フロア側に設けられ、車内側から前記操作手段を操作可能な穴と、
該穴を開閉可能に設けられたシャッタと、
前記穴が開状態となる方向に前記シャッタを付勢する第1付勢手段と、
前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置以外の箇所に位置している時には、前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記シャッタを閉状態となる方向に駆動するシャッタ駆動機構とで構成したことを特徴とする請求項1記載のシート。 - 前記シャッタ駆動機構は、
前記アッパレールに設けられた突部と、
前記フロア側に設けられ、前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置に移動すると、前記突部に押されて一方の方向に回転するキャンセルリンクと、
前記キャンセルリンクを他方の方向に回転するように付勢する第2付勢手段と、
前記フロア側に設けられ、回転することにより前記シャッタを開閉し、前記キャンセルリンクが当接可能なオープンリンクと、
からなり、
前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置以外の箇所に位置すると、前記第2付勢手段により他方の方向に付勢された前記キャンセルリンクが、前記オープンリンクを押して、前記シャッタは閉位置に位置し、
前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置に位置すると、前記突部に押されて前記キャンセルリンクが一方の方向に回転して、前記キャンセルリンクと前記オープンリンクとの当接が解除され、前記第1の付勢手段の付勢力により前記シャッタは開位置へ移動することを特徴とする請求項2記載のシート。 - 前記操作手段は、前記フロアに形成された凹部に設けられ、
前記キャンセル機構は、
前記シートスライド機構のアッパレール側に設けられ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置、最前位置のうちどちらか一方の位置以外の箇所に位置すると前記凹部を隠蔽し、前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちどちらか一方の位置に移動すると前記凹部を開放するシールドと、
からなることを特徴とする請求項1記載のシート。 - 前記操作手段は、前記フロアの内側に設けられたレバーであり、
前記キャンセル機構は、
前記フロア側に設けられ、前記レバーの操作を行なう操作部が突出可能な穴と、
前記レバーの操作部を前記フロア内側に位置するように前記レバーを付勢する第1付勢手段と、
前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置、最前位置のうちどちらか一方の位置に移動すると、前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記レバーの操作部を前記穴より突出させるレバー駆動機構とで構成したことを特徴とする請求項1記載のシート。 - 前記レバー駆動機構は、
前記アッパレールに設けられた突部と、
前記フロア側に設けられ、前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちどちらか一方の位置に移動すると、前記突部に押されて一方の方向に回転するキャンセルリンクと、
前記キャンセルリンクを他方の方向に回転するように付勢する第2付勢手段と、
前記フロア側に設けられ、前記レバーに当接可能なキャンセルプレートと、
前記キャンセルプレートを前記レバーに当接する方向に付勢する第3付勢手段と、
からなり、
前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置以外の箇所に位置すると、前記第2付勢手段により他方の方向に付勢された前記キャンセルリンクが前記キャンセルプレートを押すことにより、前記キャンセルプレートは前記レバーより離れ、前記レバーは第1付勢手段の付勢力によりフロアの内側に位置し、
前記アッパレールが最後位置、最前位置のうちのどちらか一方の位置に位置すると、前記突部に押されて前記キャンセルリンクが一方の方向に回転して、前記キャンセルリンクと前記キャンセルプレートとの当接が解除され、前記第1付勢手段の付勢力に抗して前記第3付勢手段の付勢力により前記レバーの操作部が前記穴より突出することを特徴とする請求項5記載のシート。
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