JP5381056B2 - 異常検出方法、物理量制御方法、異常検出システム、物理量制御システムおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
物体に関する物理量を検出する物理量検出ステップと、
前記物理量検出ステップで検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間間隔の関数として算出する時間変動分算出ステップと、
前記時間変動分算出ステップで算出された前記時間間隔の関数としての前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出ステップと、
を有し、
前記異常検出ステップは、前記全時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする。
物体に関する物理量を検出する物理量検出ステップと、
前記物理量検出ステップで検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、互いに異なる複数の前記時間間隔についてそれぞれ算出する時間変動分算出ステップと、
前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出ステップと、
を有し、
前記異常検出ステップは、前記各時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする。
上記の異常検出方法を用いた物理量制御方法であって、
前記異常検出方法における前記異常検出ステップで前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、前記物体を駆動し、前記物体に関する物理量を制御する駆動制御手段に対して予め設定された異常時の制御を行う異常時制御ステップを有することを特徴とする。
前記物体に関する物理量を検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段で検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間間隔の関数として算出する時間変動分算出手段と、
前記時間変動分算出手段で算出された前記時間間隔の関数としての前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出手段と、
を備え、
前記異常検出手段は、前記全時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする。
前記物体に関する物理量を検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段で検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、互いに異なる複数の前記時間間隔についてそれぞれ算出する時間変動分算出手段と、
前記時間変動分算出手段で算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出手段と、
を備え、
前記異常検出手段は、前記各時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする。
上記の異常検出システムを用いた物理量制御システムであって、
さらに、前記物体を駆動し、前記物体に関する物理量を制御する駆動制御手段を備え、
前記駆動制御手段は、前記異常検出手段が前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、予め設定された異常時の制御を行うことを特徴とする。
上記の物理量制御システムを用いたインクジェット記録装置であって、
さらに、
記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが搭載され、前記記録媒体の上方を主走査方向に移動するキャリッジと、
を備え、
前記駆動制御手段である前記サーボモータのサーボ機構を含むモータ駆動制御部は、前記異常検出手段が前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、前記異常時の制御として前記サーボモータの回転を停止することにより、前記キャリッジの主走査方向の移動を停止することを特徴とする。
上記の異常検出システムを用いたインクジェット記録装置であって、
さらに、
記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが搭載され、前記記録媒体の上方を主走査方向に移動するキャリッジと、
を備え、
前記異常検出システムを前記記録媒体の端部・皺検出システムとして用い、
前記異常検出システムにおける前記物体に関する物理量は、前記キャリッジと前記記録媒体との距離であり、
前記異常検出システムの物理量検出手段は、前記キャリッジと前記記録媒体との距離を検出し、
前記異常検出システムの前記異常検出手段で、前記物体に関する物理量の異常として前記記録媒体の端部および皺を検出することを特徴とする。
[第1の実施の形態]
第1の実施形態に係る異常検出システム1は、図2に示すように、主に、物理量検出手段2と、時間変動分算出手段4と、異常検出手段5とで構成されている。また、本実施形態では、記憶手段3とフィルタ手段6とが設けられている。なお、フィルタ手段6(フィルタリングステップS2)と記憶手段3は必ずしも設けられなくてもよい。
C(t,dt)=B(t)−B(t−dt) …(1)
もあわせて示されている。
C(t,dt)=B(t−dt)−B(t) …(2)
として算出するように構成することも可能である。
上記の第1の実施形態に係る異常検出システム1および異常検出方法では、現在より前の、予め設定された所定の時間範囲Rt内の全時間間隔dtについて時間変動分C(t,dt)を算出し、全時間間隔dtについて時間変動分C(t,dt)が閾値関数D(dt)(閾値関数D+(dt)および閾値関数D−(dt))を越えたか否かが判断されたが、全時間間隔dtについてこのような演算を行うと、演算処理が重くなり、処理速度が低下する等の現象が生じる場合がある。
上記の第1、第2の実施形態に係る異常検出システム1、10および異常検出方法において、例えば図9に示したように、異常検出手段5(異常検出ステップS4)で、各時間変動分C(t,dt)の絶対値|C(t,dt)|を算出して、正の値をとる閾値関数D(dt)と比較するように構成すれば、閾値関数D(dt)や閾値D(dt1)〜D(dtn)を、上記のD+、D−のように2種類(正の場合と負の場合)設ける必要がなくなり、演算処理が軽くなるとともに、処理の単純化を図ることが可能となる。
上記の各実施形態に係る異常検出システム1、10や異常検出方法により、物体に関する物理量A(t)の異常が検出され、時刻t*に異常検出信号E(t)が出力されると、その異常検出信号E(t)を、当該物体を駆動し、物体に関する物理量A(t)を制御する駆動制御手段にフィードバックし、駆動制御手段で所定の異常時の制御を行わせることが可能となる。
前述したように、上記の実施形態に係る物理量制御システム20および物理量制御方法は、インクジェット記録装置に有効に適用することができる。以下、上記の実施形態に係る物理量制御システム20および物理量制御方法を適用したインクジェット記録装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、上記の異常検出システム1、10や異常検出方法によれば、物体に関する物理量A(t)の急激な変動や緩慢な変動を的確に検出することができる。そこで、キャリッジ36と記録媒体Sとの距離を物体に関する物理量A(t)としてこの異常検出システム1、10や異常検出方法をインクジェット記録装置に適用することで、記録媒体Sの端部や皺を検出することができる。以下、その適用例について説明する。
2 物理量検出手段
4 時間変動分算出手段
5 異常検出手段
6 フィルタ手段
7 基準値付加手段
20 物理量制御システム
21 駆動制御手段
30、50 インクジェット記録装置
36 キャリッジ
38 サーボモータ
42 モータ駆動制御部
42b サーボ機構
51 記録ヘッド
A(t) 物体に関する物理量
B(t) 平滑化された物体に関する物理量
C(t,dt)、C(t,dtn) 時間変動分
Cmax(dt) 定常時の時間変動分の最大値
Cmin(dt) 定常時の時間変動分の最小値
|C(t,dt)| 時間変動分の絶対値
|C(t,dt)|max 時間変動分の絶対値の最大値
D(dtn) 閾値
D(dt)、D+(dt)、D−(dt) 閾値関数
dt 時間間隔
dt* 時間変動分が閾値(閾値関数)を越える時間間隔
E 記録媒体の端部
J ジャム
O 物体
R 記録媒体の皺
Rt 時間範囲
S 記録媒体
X 主走査方向
α、−α 基準値
Claims (33)
- 物体に関する物理量を検出する物理量検出ステップと、
前記物理量検出ステップで検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間間隔の関数として算出する時間変動分算出ステップと、
前記時間変動分算出ステップで算出された前記時間間隔の関数としての前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出ステップと、
を有し、
前記異常検出ステップは、前記全時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする異常検出方法。 - 前記閾値は、前記所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記各時間間隔を変数とする閾値関数として予め設定されていることを特徴とする請求項1に記載の異常検出方法。
- 前記異常検出ステップでは、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間変動分と前記閾値関数とを比較して、前記時間変動分が前記閾値関数を越える前記時間間隔が存在するという条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項2に記載の異常検出方法。
- 物体に関する物理量を検出する物理量検出ステップと、
前記物理量検出ステップで検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、互いに異なる複数の前記時間間隔についてそれぞれ算出する時間変動分算出ステップと、
前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出ステップと、
を有し、
前記異常検出ステップは、前記各時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする異常検出方法。 - 前記異常検出ステップでは、前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と、前記各時間間隔についてそれぞれ予め設定された閾値とをそれぞれ比較して、前記時間変動分が前記閾値を越える前記時間間隔が存在するという条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項4に記載の異常検出方法。
- さらに、定常時に前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値を更新する定常時最大変動分更新ステップと、
前記定常時最大変動分更新ステップで、前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値が更新された場合に、前記時間変動分の最大値または最小値に前記各時間間隔ごとに所定の基準値を付加して前記閾値を更新する閾値更新ステップと、
を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の異常検出方法。 - 前記時間変動分算出ステップでは、算出した前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の絶対値をそれぞれ算出し、
前記異常検出ステップでは、前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間変動分の各絶対値の中から最大値を選択し、前記最大値と、予め設定された閾値とを比較することを特徴とする請求項5に異常検出方法。 - 前記異常検出ステップでは、前記最大値と前記閾値とを比較して、前記最大値が前記閾値を越えるという条件を満たす場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項7に記載の異常検出方法。
- さらに、定常時に前記時間変動分算出ステップで算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の絶対値の最大値を更新する定常時最大変動分更新ステップと、
前記定常時最大変動分更新ステップで、前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の絶対値の最大値が更新された場合に、前記時間変動分の最大値に所定の基準値を付加して前記閾値を更新する閾値更新ステップと、
を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の異常検出方法。 - さらに、前記物理量検出ステップで検出された前記物体に関する物理量の値を平滑化するフィルタリングステップを有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の異常検出方法。
- さらに、前記物理量検出ステップで前記物体に関する物理量についてサンプリングタイミングごとに複数の値が検出される場合に、当該複数の値に基づいて当該サンプリングタイミングにおける前記物体に関する物理量を算出する物理量算出ステップを有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の異常検出方法。
- 前記異常検出ステップにおける処理は、前記物理量検出ステップで検出される前記物体に関する物理量が予め設定された条件を満たす場合にのみ行われることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の異常検出方法。
- 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の異常検出方法を用いた物理量制御方法であって、
前記異常検出方法における前記異常検出ステップで前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、前記物体を駆動し、前記物体に関する物理量を制御する駆動制御手段に対して予め設定された異常時の制御を行う異常時制御ステップを有することを特徴とする物理量制御方法。 - 前記物体に関する物理量を検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段で検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間間隔の関数として算出する時間変動分算出手段と、
前記時間変動分算出手段で算出された前記時間間隔の関数としての前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出手段と、
を備え、
前記異常検出手段は、前記全時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする異常検出システム。 - 前記閾値は、前記所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記各時間間隔を変数とする閾値関数として予め設定されていることを特徴とする請求項14に記載の異常検出システム。
- 前記異常検出手段は、現在より前の所定の時間範囲内の全時間間隔について、前記時間変動分と前記閾値関数とを比較して、前記時間変動分が前記閾値関数を越える前記時間間隔が存在するという条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項15に記載の異常検出システム。
- 前記物体に関する物理量を検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段で検出された前記物体に関する物理量に基づいて、現在の前記物体に関する物理量と現在から所定の時間間隔だけ以前の前記物体に関する物理量との差分である時間変動分を、互いに異なる複数の前記時間間隔についてそれぞれ算出する時間変動分算出手段と、
前記時間変動分算出手段で算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と予め設定された閾値とを比較して、比較した結果が予め設定された条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出する異常検出手段と、
を備え、
前記異常検出手段は、前記各時間間隔のうちの第1の時間間隔に対応して算出された第1の時間変動分と前記第1の時間間隔に対応して設けられた第1の閾値とを比較することにより第1の異常を検出し、
第1の時間間隔とは異なる第2の時間間隔に対応して算出された第2の時間変動分と前記第2の時間間隔に対応して設けられた第2の閾値とを比較することにより前記第1の異常とは前記物理量の変動速度が異なる第2の異常を検出することを特徴とする異常検出システム。 - 前記異常検出手段は、前記時間変動分算出手段で算出された前記各時間間隔ごとの前記時間変動分と、前記各時間間隔についてそれぞれ予め設定された閾値とをそれぞれ比較して、前記時間変動分が前記閾値を越える前記時間間隔が存在するという条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項17に記載の異常検出システム。
- 前記時間変動分算出手段は、定常時に算出した前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値を更新し、
前記時間変動分算出手段が前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値を更新した場合に、前記時間変動分の最大値または最小値に前記各時間間隔ごとに所定の基準値を付加して前記閾値を更新する基準値付加手段を備え、
前記異常検出手段は、前記閾値が更新された場合には、更新された前記閾値に基づいて処理を行うことを特徴とする請求項14から請求項18のいずれか一項に記載の異常検出システム。 - 前記時間変動分算出手段は、算出した前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の絶対値をそれぞれ算出し、
前記異常検出手段は、前記時間変動分算出手段で算出された前記各時間変動分の各絶対値の中から最大値を選択し、前記最大値と、予め設定された閾値とを比較することを特徴とする請求項17に異常検出システム。 - 前記異常検出手段は、前記最大値と前記閾値とを比較して、前記最大値が前記閾値を越えるという条件を満たすと判断した場合に、前記物体に関する物理量の異常を検出することを特徴とする請求項20に記載の異常検出システム。
- 前記時間変動分算出手段は、定常時に算出した前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値を更新し、
前記時間変動分算出手段が前記各時間間隔ごとの前記時間変動分の最大値または最小値を更新した場合に、前記時間変動分の最大値または最小値に前記各時間間隔ごとに所定の基準値を付加して前記閾値を更新する基準値付加手段を備え、
前記異常検出手段は、前記閾値が更新された場合には、更新された前記閾値に基づいて処理を行うことを特徴とする請求項20または請求項21に記載の異常検出システム。 - さらに、前記物理量検出手段で検出された前記物体に関する物理量の値を平滑化するフィルタ手段を備えることを特徴とする請求項14から請求項22のいずれか一項に記載の異常検出システム。
- さらに、前記物理量検出手段で前記物体に関する物理量についてサンプリングタイミングごとに複数の値が検出される場合に、当該複数の値に基づいて当該サンプリングタイミングにおける前記物体に関する物理量を算出する物理量算出手段を備えることを特徴とする請求項14から請求項23のいずれか一項に記載の異常検出システム。
- 前記異常検出手段は、前記物理量検出手段で検出される前記物体に関する物理量が予め設定された条件を満たす場合にのみ、前記比較および前記判断を行うことを特徴とする請求項14から請求項24のいずれか一項に記載の異常検出システム。
- 請求項14から請求項25のいずれか一項に記載の異常検出システムを用いた物理量制御システムであって、
さらに、前記物体を駆動し、前記物体に関する物理量を制御する駆動制御手段を備え、
前記駆動制御手段は、前記異常検出手段が前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、予め設定された異常時の制御を行うことを特徴とする物理量制御システム。 - 前記物体に関する物理量は、モータのトルクまたはモータに供給する電流の電流値であり、
前記時間変動分算出手段は、前記モータのトルクまたは前記モータに供給する電流の電流値に関する前記時間変動分を算出し、
前記駆動制御手段は、前記モータのモータ駆動制御部であり、前記異常検出手段が前記モータのトルクまたは前記モータに供給する電流の電流値の異常を検出した場合に、前記モータの回転を停止するように前記異常時の制御を行うことを特徴とする請求項26に記載の物理量制御システム。 - 前記物体に関する物理量は、モータの回転数であり、
前記時間変動分算出手段は、前記モータの回転数に関する前記時間変動分を算出し、
前記駆動制御手段は、前記モータのモータ駆動制御部であり、前記異常検出手段が前記モータの回転数の異常を検出した場合に、前記モータの回転を停止するように前記異常時の制御を行うことを特徴とする請求項26に記載の物理量制御システム。 - 前記物体に関する物理量は、モータの回転駆動により移動する物体の移動速度であり、
前記時間変動分算出手段は、前記物体の移動速度に関する前記時間変動分を算出し、
前記駆動制御手段は、前記モータのモータ駆動制御部であり、前記異常検出手段が前記物体の移動速度の異常を検出した場合に、前記モータの回転を停止するように前記異常時の制御を行うことを特徴とする請求項26に記載の物理量制御システム。 - 前記モータは、サーボモータであり、
前記モータ駆動制御部は、前記サーボモータのサーボ機構を含むモータ駆動制御部であることを特徴とする請求項27から請求項29のいずれか一項に記載の物理量制御システム。 - 請求項30に記載の物理量制御システムを用いたインクジェット記録装置であって、
さらに、
記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが搭載され、前記記録媒体の上方を主走査方向に移動するキャリッジと、
を備え、
前記駆動制御手段である前記サーボモータのサーボ機構を含むモータ駆動制御部は、前記異常検出手段が前記物体に関する物理量の異常を検出した場合に、前記異常時の制御として前記サーボモータの回転を停止することにより、前記キャリッジの主走査方向の移動を停止することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記駆動制御手段である前記サーボモータのサーボ機構を含むモータ駆動制御部は、前記異常検出手段が前記記録媒体のジャムによる異常を検出した場合に、前記異常時の制御として前記サーボモータの回転を停止することにより、前記キャリッジの主走査方向の移動を停止することを特徴とする請求項31に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項14から請求項25のいずれか一項に記載の異常検出システムを用いたインクジェット記録装置であって、
さらに、
記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが搭載され、前記記録媒体の上方を主走査方向に移動するキャリッジと、
を備え、
前記異常検出システムを前記記録媒体の端部・皺検出システムとして用い、
前記異常検出システムにおける前記物体に関する物理量は、前記キャリッジと前記記録媒体との距離であり、
前記異常検出システムの物理量検出手段は、前記キャリッジと前記記録媒体との距離を検出し、
前記異常検出システムの前記異常検出手段で、前記物体に関する物理量の異常として前記記録媒体の端部および皺を検出することを特徴とするインクジェット記録装置。
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