JP2017144717A - プリント装置、及びプリント装置の異常の通知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加速度センサを用いて正確にキャリッジの異常状態を判定する。【解決手段】キャリッジ及びプリント装置本体の機械的な物理的結合度が薄い箇所に搭載された複数の加速度センサからの出力値を周波数領域に変換する。そして、複数の周波数領域での加速度値及びその大小比較に基づいてキャリッジの動作異常や異常状態のレベルを判定する。【選択図】 図6
Description
本発明はキャリッジを往復移動させながらプリントを行うプリント装置、及び、キャリッジ動作異常などの通知方法に関する。
特許文献1は、プリント装置においてキャリッジに作用する加速度を検出する加速度センサを備え、検出した加速度からキャリッジの動作異常、具体的にはプリントヘッドがシートに接触したことを判定する。キャリッジの移動中に、検出した加速度と閾値を比較し、その比較結果から異常の状態を判定し、キャリッジを停止させる。
プリント装置には、プリント中にインクタンクが交換可能であったり、複数のロール紙をセット可能な構成を有しているものある。このようなプリント装置ではプリント動作中にユーザ操作によりプリント装置に外部から振動を加えてしまうことがあり得る。例えば、インクタンクのカバーを無造作に閉めたり、重量の大きなロール紙をセットしたりすると、その操作により生じる振動が加速度センサで検知されるため、キャリッジ動作が正常でないと誤判定してしまう可能性がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、キャリッジの動作異常などをより正確に判定することが可能なプリント装置、及びプリント装置の異常の通知方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明のプリント装置は次のような構成を含む。
即ち、プリント装置本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジと、前記キャリッジに設けられた第1の加速度センサと、前記第1の加速度センサの出力を周波数変換して第1のスペクトルを取得する変換手段と、前記第1のスペクトルに基づいて、前記キャリッジに動作異常が発生しているか、又は、前記プリント装置本体に外乱が与えられているのか少なくとも一方を判定する判定手段とを有することを特徴とする。
また本発明を他の側面から見れば、プリント装置の異常の通知方法であって、前記プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジの加速度を、該キャリッジに設けられた第1の加速度センサにより測定し、前記測定された前記キャリッジの加速度を周波数変換して第1のスペクトルを取得し、前記第1のスペクトルに基いて、前記キャリッジに動作異常が発生したことと、前記プリント装置の本体に外乱が与えられたことの少なくとも一方をユーザに通知することを特徴とするプリント装置の異常の通知方法を備える。
さらに本発明を他の側面から見れば、プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジと、前記キャリッジに設けられた第1の加速度センサと、前記プリント装置の本体に設けられた第2の加速度センサと、前記第1の加速度センサと前記第2の加速度センサとの検出に基づいて、前記キャリッジの動作異常と、前記プリント装置の本体に与えられた外乱の少なくとも一方を判定する判定手段とを有することを特徴とするプリント装置を備える。
またさらに本発明を他の側面から見れば、プリント装置の異常の通知方法であって、前記プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジの加速度を、該キャリッジに設けられた第1の加速度センサにより測定し、前記プリント装置の本体に備えられた第2の加速度センサにより、前記プリント装置の加速度を測定し、前記第1の加速度センサと前記第2の加速度センサとの検出に基づいて、前記キャリッジの動作異常が発生したことと、前記プリント装置の本体に外乱が与えられたことの少なくとも一方をユーザに通知することを特徴とするプリント装置の異常の通知方法を備える。
従って本発明によれば、キャリッジの動作異常をより正確に検出することができる。
以下添付図面を参照して本発明の実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素の相対配置等は、特定の記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、この明細書において、「プリント」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広くシート上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「シート」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「プリント(記録)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、シート上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成またはシートの加工、或いはインクの処理(例えば、シートに付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
<プリント装置の概要(図1〜図4)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェットプリント装置(以下、プリント装置)の概観斜視図である。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェットプリント装置(以下、プリント装置)の概観斜視図である。
図1に示すように、プリント装置1はプリントに関する各種設定を行ったり、装置の状態を表示するための操作パネル100が配置されている。また、プリント装置1はスタンド101により支えられ、そのプリント部は通常、開閉可能なカバー16によりカバーされている。さらに、プリント装置1はインクタンクを交換する際に操作するインクタンクカバー3を有する。プリント装置1には後述するようにキャリッジに搭載され、インク液滴を吐出しながらプリントを行うインクジェットプリントヘッド(以下、プリントヘッド)が備えられている。なお、プリント装置1にはキャリッジの移動方向(主走査方向)に10インチ〜60インチの幅をもつロール状のシートのようなシートを装填し、そのシートをプリントヘッドによるプリント領域に給送してプリントを行うことができる。
また、図1に示すように、ロール状のシートは2段に格納可能(上段ロール紙取付部4a、下段ロール紙取付部4b)であり、装着されたいずれのロール状のシートRに対してもプリントが可能である。
図2は図1に示したプリント装置1の概略構成を側断面図である。
図2に示すように、プリント装置1は、シートとしてロール状のシートRを使用する。なお、図2では説明を簡単にするために、2段構成で備えられたロール紙取付部のうち、1段のみを図示している。プリント装置1の給紙部20には回転自在に両端を支持されるスプール軸19が備えられていて、ロール状のシートRはスプール軸19に対して取り付けられる。給紙部20から引き出されたロール状のシートRの一端は、Uターン形状の搬送ガイド対18を通して搬送ローラ8とピンチローラ9にニップされ、搬送モータ(後述)による搬送ローラ8の駆動に併せてプリント領域2へと順次繰り出されていく。
その際、給紙部20のスプール軸19には、トルクリミッタ(不図示)の作用によって常に回転ブレーキ力が働くので、引き出されたシートRには常に所定の張力が働き、搬送路内でシートRが弛むことがないように配慮されている。そして、シートRに対してプリント領域2にて、後述する画像形成プロセスが実行される。
図3はプリント装置1のキャリッジの移動方向に沿った内部構成を示す概略斜視図である。
図3から分かるように、スリットが等間隔に設けられたスケールフィルム12がシートRの搬送方向とは直交する方向に配置されている。スケールフィルム12は、プリント装置1の構造体15に支持部材で両端が支持される。さらに、シートRの幅方向に往復動作可能なキャリッジ5には、スケールフィルム12のスリットを検知するエンコーダセンサ51を含むリニアエンコーダと、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)の加速度を検出する加速度センサ52が配置されている。
次に画像形成プロセスについて、図2〜図3を参照して説明する。
プリント領域2では、インクを吐出する複数のノズルを備えたプリントヘッド5aが、キャリッジ5に搭載され、プラテン6に裏面から支持されたシートRに対して画像形成を行う。具体的には、シートRが搬送停止中にキャリッジ5がキャリッジモータ(後述)により往路方向または復路方向に移動され、その際にプリントヘッド5aからシートRに対してインク液滴を吐出して1走査分のプリントを行う。1走査分のプリントが終わると、搬送ローラ8とピンチローラ9により挟持されたシートRはキャリッジ5の移動方向に対して直角な方向(副走査方向)へと所定量搬送され再びキャリッジ5が往路方向又は復路方向に移動して次の1走査分のプリントが行われる。なお、ピンチローラ9はピンチローラホルダ14により支持され、搬送ローラ8に対して圧接するようになっている。
なお、プラテン6の下方にはプラテンファン10が設けられ、バッファ室11を介してプラテン6に設けられた多数の孔より空気を吸引することによりシートRがプリント領域2において浮き上がることのないようにしている。
このようにシートRは間欠搬送を繰り返しながら、1走査毎にプリントを重ねて画像形成が行われる。この時、プリントの重ね合わせを行う回数は、シートRの種類やユーザが設定したプリント品位(精細度)からなるプリントモードにより異なり、プリントモードによって間欠搬送で搬送される搬送量も異なる。
以上のようにしてプリントがなされたシートRは排出口7より装置外へと排出される。プリントの終了したシートRはカッタ(不図示)により切断することも可能であり、カバー16を開けることで、その切断したシートを容易に取り出すことができる。
図4は図1〜図3を参照して説明したプリント装置1の制御構成を示すブロック図である。
図4に示されているように、プリント装置1には制御ユニット40が備えられ、制御ユニット40は、主制御部41、搬送制御部42、プリント制御部43、操作パネル制御部44を備えている。主制御部41はCPU、ROM、RAMなどを備え、プリント装置1の全体の動作を制御するが、装置各部は搬送制御部42、プリント制御部43、操作パネル制御部44を介して制御している。
即ち、搬送モータ54は搬送制御部42により制御され、キャリッジモータ53とプリントヘッド5aはエンコーダセンサ51から出力されるエンコーダ信号に基づいて制御され、操作パネル100は操作パネル制御部44により制御される。
また、主制御部41は加速度センサ52からの入力値とエンコーダセンサ51からの入力値に基づいて、搬送制御部42、プリント制御部43、操作パネル制御部44それぞれに動作指令を伝達する。
キャリッジモータ53はプリント制御部43を介してサーボ制御される。即ち、エンコーダセンサ51からの位置情報をフィードバックし、その位置情報からキャリッジ5の速度を算出し、キャリッジ5の速度が目標値になるようにキャリッジモータ53の駆動を制御する。従って、キャリッジ5の速度が目標値より小さければ、キャリッジモータ53を駆動する。この場合、キャリッジ5には加速度が働き、この加速度は加速度センサ52により測定される。
加速度センサ52からの加速度情報は主制御部41を介して一旦メモリ46に保持される。周波数変換に使用するポイント分のデータがメモリ46に保存されると、周波数変換部45によってその加速度情報が時間領域から周波数領域へと変換される。この実施例では、周波数変換はFFTを用いて行う。FFTを用いる場合、処理時間や処理負荷は軽い一方、変換に使用するデータ個数に制限(周波数変換に使用するポイント数は2のべき乗の個数となる)が生じる。このため、高周期で変換を繰り返す場合には一般的な離散フーリエ変換(DFFT)を使用してもよい。ただし、DFFTを用いる場合、その演算回路及び変換負荷はデータ数が増えるごとに膨大になるため、高周期で加速度情報を収集し、FFTによって周波数変換処理を行うことが望ましい。
なお、この実施例では、周波数変換部45は主制御部41と独立して設けられる構成となっている。従って、周波数変換部45はメモリ46とのDMAアクセスによってメモリ46内の加速度値を取得し、ハードウェア回路でのFFTによって周波数変換を実行した後、再びメモリ内部に周波数領域のスペクトルを書き戻す。
なお、本発明はこれによって限定されるものではなく、主制御部内のCPUがソフトウェア(ファームウェア)でFFT処理を実行してもよい。また、プリント装置をコントロールするASIC、SoCなどの主制御部41を構成するハードウェアに周波数変換回路を設けることで周波数変換を行ってもよい。
更には、加速度センサ内に周波数変換部を設け、周波数領域に変換されたデータを出力するセンサを使用してもよい。この場合、加速度情報が周波数領域に変換される毎に連続的に周波数領域のデータを出力するようなセンサであってもよいし、外部とのI/F等を経由して指定された周波数の値のみを連続的に出力するようなセンサであってもよい。あるいは、外部I/Fを経由してトリガを受信し、そのトリガのタイミングを基にして値の出力、あるいは周波数変換を行ってもよい。
次に、以上のような構成のプリント装置を用いて取得するキャリッジ5の振動のパワースペクトルについて説明する。
<加速度変化の概要(図5)>
図5はFFTにより得られたキャリッジ加速度のパワースペクトラムを示す図である。
図5はFFTにより得られたキャリッジ加速度のパワースペクトラムを示す図である。
図5(a)において、破線はキャリッジを17インチ毎秒で加速開始から定速で一定距離進むまでの約276mmの間の加速度変化をFFTによって周波数領域へ変換した際のパワースペクトル波形を示す。加速度値を周波数領域に変換すると、キャリッジが振動を伴いながら移動している際の振動スペクトルが得られ、いくつかの周波数でピークが現れる。この例において、90Hzに注目する。一方、図5(a)において、実線は破線と同様の動作及び動作範囲において、定速領域で紙ジャムが発生した場合に得られるスペクトル波形を示している。
これらの実線と破線とを比較すると、移動するキャリッジが紙を巻き込む紙ジャムなどのキャリッジ動作に異常が発生すると、その振動が阻害されて振動に変化が生じ、今着目している90Hz付近の周波数においても変化が生じていることが分かる。このように、キャリッジの加速度の変化、つまりキャリッジ移動中の振動スペクトルを周波数領域で監視することによって、キャリッジの動作異常、主にはキャリッジと紙との衝突による紙ジャム発生を判別することができる。
一方、キャリッジ動作に異常が生じていなくてもユーザ操作やユーザがプリント装置に衝突することなどでもキャリッジに振動が伝搬することがある。
図5(b)において、破線は図5(a)における破線と同じパワースペクトルを示している。また、実線はキャリッジ移動中に操作パネル100を強く操作した場合のパワースペクトルを、点線はキャリッジ移動中にスタンド101で人が躓いた場合のパワースペクトルを示す。さらに、一点鎖線はキャリッジ移動中に下段ロール紙取付部4bへロール状のシートRをセットした場合のパワースペクトルを示す。
これら実線と点線と一点鎖線と、破線とを比較すると分かるように、3つ全ての場合において、通常のキャリッジ動作時とは異なる振動が計測されている。このように外部からプリント装置本体へ加えられた衝撃がキャリッジに伝わり、キャリッジ5内の加速度センサ52で検出される場合がある。
このような外部からの衝撃によって検出された信号では、衝撃自体がプリント装置本体を構成する部材を介してキャリッジに振動として伝わるため、周波数特性がジャムの様なキャリッジ異常時とは異なる。外部からの振動は、キャリッジやロール紙、シート本体を保持する部材、つまりはキャリッジと比較して大きい部材を介して衝撃が伝わるため、その振動周波数はキャリッジ移動に伴って発生する周波数と比べて低くなる。図5(b)に示す例の場合には、外部からの衝撃に由来する振動は60Hz以下の周波数帯にもピークを持つ。
従って、これらの周波数特性を考慮すれば、プリント動作中のキャリッジの加速度について、周波数領域での変化を監視することにより、外乱とキャリッジの動作異常を切り分けて検出することができる。
なお、図5に示したスペクトラムは、キャリッジの進行方向に対して垂直な方向の加速度についてプロットしたものである。キャリッジの進行方向に対して得られる加速度の情報からでも同様な変化が見られるが、モータなどの駆動源による振動が重畳されるため、キャリッジの進行方向に対して垂直な方向でのスペクトル解析することが望ましい。
また、着目する周波数については、プリント装置の出荷時、電源投入時、又はプリント前にキャリッジを動作させてその周波数と基準スペクトル強度を決定してもよいし、プリント中のキャリッジ走査を監視し、その周波数や基準スペクトル強度を決めてもよい。予め着目周波数や基準スペクトル強度を決める場合、キャリッジ移動に伴う周波数領域でのパワースペクトルの強度は、プリント中のキャリッジ移動速度で変化するため、キャリッジ移動速度毎に閾値を設定することが望ましい。
次に、以上のような構成のプリント装置を用いて、キャリッジの動作異常を検出し、原因を判定する幾つかの実施例について、フローチャートを参照して説明する。
図6は実施例1に従う、プリント中にキャリッジ動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。
プリント動作が開始され、ステップS600においてキャリッジ移動が開始されたことが確認されると、処理はステップS601に移り、ステップS601では、スキャン開始から終了までの間、常時加速度センサ52からの出力値(加速度情報)を取得する。取得した値はメモリ46にバッファリングされる。
その後、ステップS602では、そのバッファリングされた値(加速度情報)を周波数変換部45でFFT処理され、周波数領域の加速度スペクトラムに変換する。さらにステップS603では、注目周波数f0(ここではf0=90Hz)でのスペクトル強度(PWf0)が予め設定された閾値(TH)を超えて変化しているかどうかを調べる。
ここで、閾値を超えたと判断された場合(ΔPWf0>TH)、処理はステップS604に進む。
ステップ604では、f0よりも低い周波数帯(ここではf=70Hz)でのスペクトル強度が変化しているかどうかを判定する、具体的には、予め設定された閾値を超えたスペクトルが70Hz以下の周波数にあるかどうかを調べる。
ここで、閾値を超えたスペクトルがあると判断された場合、処理はステップS605に進み、前述のように外乱による振動を計測したことによる振動変化と判断する。つまり、ステップS603で検出された振動は、ユーザ操作あるいは突発的な衝突などによる外乱であると判断する。これに対して、70Hz以下の周波数で閾値を超えたスペクトルがないと判断された場合、処理はステップS606へ進み、キャリッジ動作異常、つまりは紙ジャムが発生したと判断する。その後、ステップS607では、ジャム発生によるエラーが生じたことを操作パネル100において、メッセージ表示、ブザー鳴動、特定のランプ点灯などを行なってユーザへ通知し、プリント動作(キャリッジ移動)を停止させる。その後、処理は終了する。なお、ステップS605において、外乱であると判断した場合にも、装置に外乱が与えられたことを操作パネル100においてユーザへ通知するようにしてもよい。この警告通知により外乱を与えないようにするユーザの注意が喚起される。
また、ステップS603において、閾値以下と判断された場合(PWf0≦TH)、スペクトル強度の変化が無かったと判断された場合、処理はステップS608へ進む。同様に、ステップS605において、ステップS603で検出された振動は外乱であると判断した場合にも、処理はステップS608に進む。そして、ステップS608では、プリントを継続するかどうかを調べる。ここで、プリントが終了したと判断された場合には、次のキャリッジ走査での測定を行うため処理はステップS600へ戻り、以上の処理をプリントが終了するまで繰り返す。これに対して、プリント終了と判断された場合には、処理は終了する。
従って以上説明した実施例によれば、加速度センサの出力値(加速度情報)を周波数領域の情報に変換して得られたスペクトルを解析することによって装置はキャリッジ異常と外乱を正確に区別することが可能になる。これにより、プリント中にユーザがプリント装置に与える外乱を紙ジャムと誤判定してプリント動作が不用意に停止する事態が減少する。また、紙ジャムの発生や外乱が与えられたことをユーザに通知するので、ユーザは装置の状況を的確に把握することができる。
<リアルタイムジャム判定の概要(図7)>
図7はキャリッジ移動中における加速度から得られた単一周波数スペクトルの変化を示す図である。図7は、キャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値を256ポイントごとにFFT処理によって周波数領域に変換したパワースペクトルについて、注目周波数のスペクトル強度を1ポイントずつ移動させながらプロットした図である。
図7はキャリッジ移動中における加速度から得られた単一周波数スペクトルの変化を示す図である。図7は、キャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値を256ポイントごとにFFT処理によって周波数領域に変換したパワースペクトルについて、注目周波数のスペクトル強度を1ポイントずつ移動させながらプロットした図である。
図7において、注目周波数f0は87.5Hzであり、破線は通常状態におけるスペクトル強度の推移を、実線はシートの端部でジャムが発生した場合のスペクトル強度の推移を示す。ジャムが発生した場合、前述のようにキャリッジ移動に伴う振動がジャムによって阻害されるため、ジャム発生におけるスペクトル強度の推移が、正常状態におけるそれよりも低くなる。
実施例1ではキャリッジの1走査が終了した時点でスペクトル解析を実行してジャムが発生したか否かを判定していた。しかしながら、このようにキャリッジ移動中に逐次周波数変換を実行し、スペクトル強度の推移を監視することによってもジャム発生の判定が可能である。この方法では、ジャム発生をキャリッジ移動中に判断できるため、より早い段階でのジャム検知が可能になる。
この実施例では、リアルタイムでジャム発生を検出する例について説明する。
図8は実施例2に従ってプリント中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図8において、既に図6を参照して説明したのと同じ処理ステップについては、同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
プリント動作が開始され、ステップS600においてキャリッジ移動の開始が確認されると処理はステップ601AとS602Aに進む。なお、ステップS601A〜S601Bの処理と、ステップS602A〜S607の処理とは並列的に実行される。
ステップS601Aでは、常時加速度センサ52からの出力値(加速度データ)を取得する。取得した値はメモリ46にバッファリングされる。続いて、ステップS601Bでは、キャリッジ移動終了かどうかを調べる。ここで、キャリッジ移動が続くなら、処理はステップS601Aに戻り、キャリッジ移動終了なら処理はステップS608に進む。このようにして、キャリッジの移動開始から停止までの間、キャリッジの加速度情報を取得する。
一方、ステップS602Aでは、取得されたデータの開始ポインタ(i)をゼロクリアして、ステップS602Bへ進む。ステップS602Bでは、出力値(加速度データ)が256ポイント分、蓄積されたかどうかを調べ、256ポイント分の加速度データが取得されたと判断されたなら、処理はステップS602Cに進む。ステップS602Cでは、バッファリングされた値に対して、開始ポインタ(i)から(i+255)まで、256ポイントの加速度データを周波数変換部45に入力し、FFT処理する。
以下、ステップS603〜S607では、実施例1で説明した処理を実行する。
さて、ステップS603において、PWf0≦THであり、スペクトル強度の変化が無かったと判断された場合、処理はステップS605Aへ進む。同様に、ステップS605において、ステップS603で検出された振動は外乱であると判断した場合にも、処理はステップS605Aに進む。
そして、ステップS605Aでは、キャリッジの移動が終了したか否かを調べる。ここで、キャリッジの移動が終了していないと判定された場合には、処理はステップS605Bに進み、FFT処理のためのデータサンプルに用いる開始ポインタ(i)を1ポイント進める。その後、処理はステップS602Bへ戻る。これに対して、キャリッジの移動が終了したと判断された場合には、処理はステップS608に進む。このようにして、ジャム発生と判断されない限り、キャリッジの移動が終了するまで上記の処理を繰り返す。
なお、ステップS603及びS604で設定される閾値は、実施例1と同様に予め決められた値を設定しても良いし、前のキャリッジ走査との比較、またあるいは1ポイント前のFFTの結果との差分で設定してもよい。
従って以上説明した実施例によれば、実施例1と同様に周波数領域でのスペクトルを解析することによりキャリッジ異常と外乱を正確に区別することが可能になることに加え、キャリッジ移動中にリアルタイムで異常判定を行うことができる。このため、キャリッジ異常と判断された場合には、走査終了を待たずしてキャリッジ移動を停止させることが可能になり、ジャム発生などの場合、エラーが深刻な状況になる前に、プリント動作を停止して、ユーザがジャム処理をより簡単に行うことが可能になる。
<ジャムレベル判定(図9)>
図9はキャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値についてFFT処理によって周波数領域に変換したパワースペクトルをプロットした図である。
図9はキャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値についてFFT処理によって周波数領域に変換したパワースペクトルをプロットした図である。
図9において、実線は通常状態のスペクトル強度の推移を、破線は激しいジャムが発生した場合におけるスペクトル強度を示す。ここでいう、激しいジャムとは、“キャリッジに接触したシートが折れるように皺状になり、その後、キャリッジの動作に連れてシートの破れが発生する”ものをいう。
このような激しいジャムが発生した場合、ジャムによって皺状に変形したシートがキャリッジに直接ぶつかり、更にはシートの破れによる振動がキャリッジに直接伝播する。このような場合には、図9で示したように、キャリッジ移動に伴って発生する振動が低い周波数と高い周波数に入り混じって検出される。これに着目すると、実施例1、2に従う方法では、外乱又はジャム発生のみを判定していたのに対して、ジャムのレベル判定が可能である。
これにより、例えば、ジャム発生の検出時点で、それ以上キャリッジを動作させるとユーザのジャム処理が困難になる重度のジャムの場合にはキャリッジを停止させるように制御することができる。これに対して、比較的レベルの低い(軽度な)ジャムの場合にはキャリッジを一旦、プリントヘッドのキャッピング位置までキャリッジを移動させてからユーザへジャム発生を通知することによって、ユーザがキャリッジに触れることなくジャム処理が可能になる。また、ジャム状態のままで装置が放置された場合でもプリントヘッドはキャッピングされた状態になるので、インクの揮発成分の蒸発が防止され、インク粘度の増大が防止されるなど、ジャム発生により遡及的に発生するトラブルを防止することができる。このようにして、ジャム発生後のキャリッジ動作を変えることによってユーザビリティの向上を図ることができる。
この実施例では、発生したジャムの程度(レベル)を調べ、そのレベルに従った動作制御を行う例について説明する。
図10は実施例3に従ってプリント中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図10において、既に図6と図8とを参照して説明したのと同じ処理ステップについては、同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
ステップS600〜S602Cの後、ステップS602Dでは注目周波数f0(例えばf0=90Hz)よりも高い周波数fh(例えば200Hz以上)でのスペクトル強度(PWfh)が予め設定された閾値(THh)を超えて変化しているかどうかを調べる。この閾値は前述の実施例で示したようにプリント装置本体の出荷時に設定しても良いし、プリント中のキャリッジ走査(例えば、前回の複数走査分の平均値)で決めてもよいし、プリント前に同じ走査を実行して決定しても良い。更に、この判断は、前述のようにシートの変形や破れ等の振動をキャリッジが検出するため、プリントに使用しているシートの特性(主として剛度や厚さなど)に応じて閾値を変更しても良い。
ここで、高い周波数fhでのスペクトル強度が閾値を超えたと判断された場合(ΔPWfh>THh)、処理はステップS606Cに進み、高レベルのジャムが発生したと判断する。次に、処理はステップS607に進み、直ちにキャリッジを停止させる。そして、ステップS607Bにおいてユーザへジャム発生を通知する。その後、処理は終了する。
これに対して、高い周波数fhでのスペクトル強度が閾値を下回ったと判断された場合(ΔPWfh≦THh)、処理はステップS603に進み、前述した処理を実行する。そして、ステップS604において、キャリッジの注目周波数f0のスペクトル強度について値が変化したかどうかを調べ、閾値を超えて変化していた場合(PWf0>TH)、処理はステップS605に進み、実施例1、2と同様の処理を実行する。
これに対して、変化が閾値を下回っていた場合(PWf0≦TH)、即ち、スペクトル強度の変化が無かったと判断された場合、処理はステップS606Aへ進む。ステップS606Aでは、低レベルのジャムが発生したと判断する。その後、ステップS606Bでは、プリントを停止させてキャリッジを所定の位置(例えば、ホームポジション)まで移動させ、プリントヘッドをキャッピングする。その後、ステップS607Aでは、ユーザへジャム発生を通知する。
ジャム発生が検出されない場合には、実施例1、2と同様の処理を行う。
従って以上説明した実施例に従えば、周波数領域での加速度のパワースペクトルについて、複数の周波数領域を監視することで、発生したジャムの程度(レベル)を判定することができる。これにより、ジャムのレベルに従って、ユーザへの通知前の動作を変化させることが可能になり、プリントヘッドの保護やユーザビリティの向上を図ることができる。
以上説明した実施例1〜3によれば、キャリッジに搭載した加速度センサから得られる加速度情報を周波数領域の情報に変換し、そのパワースペクトルを監視することにより、キャリッジに発生した振動が外乱であるのか、ジャムによるのかを判定できる。更に、複数の周波数領域を監視することにより、ジャムのレベルを判断することが可能になる。
さて、図1に示したプリント装置にはキャリッジにのみ加速度センサが備えられる構成であった。しかしながら、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、キャリッジに加えて、キャリッジ以外のプリント装置本体のどこかに、別の加速度センサを設けるような構成のプリント装置にも本発明は適用可能である。
図11はプリント装置の構成の別の実施例を示す外観斜視図である。なお、図11において、既に図1を参照して説明したのと同じ構成要素については、同じ参照番号を付し、その説明は省略する。図11に示す構成では、プリント装置1のインクタンクカバー3に加速度センサ52bが設けられている。これにより、キャリッジ5のみならずプリント装置本体に加えられる振動(加速度)が検出される。
図12は図11に示したプリント装置の制御構成を示すブロック図である。なお、図12において、既に図4を参照して説明したのと同じ構成要素については、同じ参照番号を付し、その説明は省略する。また、図12では、便宜的に、キャリッジ5に備えられた加速度センサを加速度センサ52aとして図示している。加速度センサ52aは上述したように、キャリッジ移動方向(主走査方向)の加速度を検出する。従って、この構成では、キャリッジ5が移動する際に、プリント装置にも振動が伝播にするので、その振動による加速度が加速度センサ52bにより検出される。
図12と図4とを比較すると分かるように、図12に示す構成では、主制御部41に2つの加速度センサ52a、52bからの加速度情報が入力され、メモリ46にその加速度情報が保持される。そして、主制御部41は2つの加速度センサからの入力値とエンコーダセンサ51からの入力値に基づいて、搬送制御部42、プリント制御部43、操作パネル制御部44それぞれに動作指令を伝達する。
<加速度変化の概要(図13)>
図13はFFTにより得られたキャリッジ加速度のスペクトル強度(power spectrum)を示す図である。これらの図は、図5A〜図5Bを参照して説明したのと同じ測定条件で、2つの加速度センサにより得られたものである。従って、測定条件などについての説明は省略する。
図13はFFTにより得られたキャリッジ加速度のスペクトル強度(power spectrum)を示す図である。これらの図は、図5A〜図5Bを参照して説明したのと同じ測定条件で、2つの加速度センサにより得られたものである。従って、測定条件などについての説明は省略する。
図13において、太い実線と太い破線とは、キャリッジ5に備えられた加速度センサ52aにより検出されたスペクトル強度であり、細い実線と細い破線とは加速度センサ52bにより検出されたスペクトル強度である。それぞれの破線は通常の記録動作時に得られた検出結果であり、それぞれの実線はプリント装置本体に外部から衝撃が加えられた場合に得られた検出結果である。図13から分かるように、異なる加速度センサからは、同じ条件に対しても異なるスペクトル強度の波形が得られる。
以下、図11〜図13を参照して説明したプリント装置本体に別の加速度センサを設けるような構成のプリント装置を用いて、キャリッジの動作異常を検出し、その原因を判定する幾つかの実施例について説明する。
図14は実施例4に従う、プリント中にキャリッジ動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図14において、既に図6を参照して説明したのと同じ処理ステップについては、同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
図14によれば、ステップS600〜S602の後、ステップS603において、次の判断処理を行う。即ち、注目周波数f0(ここではf0=90Hz)でのスペクトル強度(PWf0)が予め設定された閾値(TH)を超えて変化したと判断された場合(ΔPWf0>TH)、処理はステップS604−1に進む。
ステップ604−1では、加速度センサ52aから得られたスペクトラムと加速度センサ52bから得られたスペクトラムを用いて、注目周波数f0(ここではf=70Hz)でのスペクトル強度の大小を比較する。具体的には、注目周波数f0において、加速度センサ52bから得られたスペクトル強度が加速度センサ52aから得られたスペクトル強度より大きい場合には、プリント装置本体に起因する振動変化があったと判断し、処理はステップS605に進む。これに対して、注目周波数f0において、加速度センサ52bから得られたスペクトル強度が、加速度センサ52aから得られたスペクトル強度以下の場合には、キャリッジに起因する振動変化があったと判断し、処理はステップS606に進む。
従って以上説明した実施例によれば、複数の(2つの)加速度センサの出力値(加速度情報)を周波数領域の情報に変換して得られたスペクトルを解析することによってキャリッジ異常と外乱を正確に区別することが可能になる。
<ジャムレベル判定(図15)>
図15はキャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値についてFFT処理によって周波数領域に変換したスペクトル強度をプロットした図である。
図15はキャリッジの移動開始から定速状態までに得られた加速度値についてFFT処理によって周波数領域に変換したスペクトル強度をプロットした図である。
図15と図9とを比較すると分かるように、図15における太い実線は図9における実線と同じものであり、加速度センサ52aにより検出された通常状態のスペクトル強度の推移を示す。また、図15と図9における破線は加速度センサ52aにより検出された激しいジャムが発生した場合におけるスペクトル強度を示す。さらに、図15における細い実線は、ジャム発生時における加速度センサ52bにより検出されたスペクトル強度の推移を示している。
なお、激しいジャムについては、既に図9を参照して説明したので、ここでの説明は省略する。
この実施例では、2つの加速度センサにより検出結果に基づいて発生したジャムの程度(レベル)を調べ、そのレベルに従った動作制御を行う例について説明する。
図16は実施例5に従ってプリント中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図16において、既に図6と図8と図10と図14とを参照して説明したのと同じ処理ステップについては、同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
図16によれば、ステップS600〜S602Cの後、ステップS602Dでは次の処理を実行する。即ち、注目周波数f0(例えばf0=90Hz)よりも高い周波数fh(例えば200Hz以上)でのスペクトル強度(PWfh)が予め設定された閾値(THh)を超えて変化しているかどうかを調べる。
ここで、高い周波数fhでのスペクトル強度が閾値を超えたと判断された場合(ΔPWfh>THh)、処理はステップS602Eに進む。そして、ステップS602Eにおいて、注目周波数f0において、加速度センサ52aから得られたスペクトル強度と加速度センサ52bから得られたスペクトル強度の大小を比較する。ここで、加速度センサ52bから得られたスペクトル強度が加速度センサ52aから得られたスペクトル強度より大きい場合には、処理はステップS606Dに進み、プリント装置本体に高レベルの外乱が発生したと判断する。その後、処理はステップS607に進む。
これに対して、加速度センサ52bから得られたスペクトル強度が、加速度センサ52aから得られたスペクトル強度以下の場合には、処理はステップS606Cに進み、高レベルのジャムが発生したと判断する。
これに対して、高い周波数fhでのスペクトル強度が閾値を下回ったと判断された場合(ΔPWfh≦THh)、処理はステップS603に進み、前述した処理を実行する。そして、ステップS604−1において、加速度センサ52aから得られたスペクトルと加速度センサ52bから得られたスペクトルを用いて、注目周波数f0(ここではf=70Hz)でのスペクトル強度の大小を比較する。その結果、前述のように、プリント装置本体に起因する振動変化があったと判断された場合には、処理はステップS605に進む。これに対して、キャリッジに起因する振動変化があったと判断された場合には、処理はステップS606Aに進む。
従って以上説明した実施例に従えば、複数の加速度センサによる検出結果を用いて、発生したジャムの程度(レベル)を判定することができる。
ここで、図11〜図13を参照して説明したように2つの加速度センサを用いる構成では、周波数変換を用いなくてもキャリッジ動作異常の原因を検出可能である例について説明する。
<周波数変換を用いないジャムレベル判定(図17)>
図17はプリント中に発生したジャムもしくは外乱によるキャリッジ移動方向に関する2つの加速度センサ52a、52bの出力の時間変化を示す図である。なお、図17に示す波形はFFT変換前のものであり、加速度センサからの出力電圧の時間変化が示されている。図17の(a)〜(c)において、実線はキャリッジ5に設けられた加速度センサ52aの出力波形を示し、破線はプリント装置本体に設けられた加速度センサ52bの出力波形を示している。
図17はプリント中に発生したジャムもしくは外乱によるキャリッジ移動方向に関する2つの加速度センサ52a、52bの出力の時間変化を示す図である。なお、図17に示す波形はFFT変換前のものであり、加速度センサからの出力電圧の時間変化が示されている。図17の(a)〜(c)において、実線はキャリッジ5に設けられた加速度センサ52aの出力波形を示し、破線はプリント装置本体に設けられた加速度センサ52bの出力波形を示している。
図17(a)はプリント中の紙ジャム発生時に検出されたものである。紙ジャムはキャリッジ5と紙(シート)との物理的な直接接触によって発生する衝撃なので、加速度センサ52aの出力波形は大きく変化するが、加速度センサ52bの出力波形は僅かに振幅が変化する程度に収まっている。これは、プリント装置本体の加速度センサ52bが、キャリッジと機械的な物理的結合度が低いために、紙ジャムの振動の影響を受けていないためである。
図17(b)は図17(a)と同様に、プリント中に本体上のカバー16の開閉に起因する衝撃(振動)による2つの加速度センサからの出力波形の推移である。図17(b)に示す結果は、図17(a)に示したものとは逆に、衝撃発生源がキャリッジ5とは機械的な物理結合度が低いプリント装置本体側にあることで、キャリッジ5へは衝撃の影響が僅かであることを示している。
図17(c)は、プリント装置本体に人や物がぶつかることで発生する外部衝撃に起因する2つの加速度センサの出力波形を示している。図17(c)では図17(b)と同様に、加速度センサ52bの出力波形が大きく変化し、加速度センサ52aの出力波形は、この影響は僅かであることを示している。
図18は、実施例6に従うプリント中にキャリッジ動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図18において、既に図6を参照して説明したのと同じ処理ステップについては、同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
プリント動作が開始され、ステップS600においてキャリッジ移動が開始されたことが確認されると、処理はステップS701に移る。ステップS701では、キャリッジ5に備えられた加速度センサ52aからキャリッジ移動方向の加速度(第1の加速度:α1)を取得する。さらに、ステップS702では、プリント装置本体に備えられた加速度センサ52bからキャリッジ移動方向の加速度(第2の加速度:α2)を取得する。
次に処理はステップS703で、ステップS701で得られた加速度(第1の加速度:α1)が、正常なプリント中では到達しえない加速度であるとして定められた閾値(TH)を超えたかどうかを調べる。ここで、α1≦THである場合、キャリッジ5での異常振動が無いと判断し、処理はステップS608に進み、α1>THである場合、キャリッジ動作異常に相当する加速度の変化を検出したと判断し、処理はステップS704に進む。
ステップS704では、キャリッジに及ぼした加速度要因が、キャリッジ自身であるか本体側の外乱要因であるかを判別する。このため、ステップS701で得られた第1の加速度(α1)とステップS702で得られた第2の加速度(α2)の大小を比較する。ここで、α1≦α2である場合(プリンタ装置本体の加速度が大きい)、キャリッジに及ぼした加速度要因は外乱であると判断し、処理はステップS605へ進む。これに対して、α1>α2である場合(キャリッジの加速度が大きい)、キャリッジに及ぼした加速度要因はキャリッジ側にある、つまり紙ジャムであると判断し、処理はステップS606に進む。
従って以上説明した実施例に従えば、2つの加速度センサからの出力を周波数変換することなく、キャリッジ動作異常の原因を検出することができる。また、この実施例では、加速度センサからの出力データを保持したり、その保持されたデータを用いてFFT変換を実行する必要がないので、よりリアルタイムにキャリッジ動作異常の原因検出を行うことができるという利点もある。
以上説明した実施例1〜5では示した紙ジャム発生元のキャリッジと機械的な物理的結合度の低いプリント装置本体への外乱の微妙な振動パターンの特異性を周波数変換でスペクトラム化して判別することができる。また、実施例6では、加速度センサを発生元のキャリッジと外乱影響を最も受けるプリント装置本体とに設け、複数の加速度センサからの出力を用いて、ほぼリアルタイムに紙ジャムの発生および外乱の発生を判定することができる。このようにして、想定外のトラブルを未然に敏速に対処することが可能となり、キャリッジ動作異常によるプリント装置の機械的な損傷を軽減することができる。
更に、プリント装置本体に加速度センサを機械的な物理的結合の薄い箇所に複数個、分散配置することにより、紙ジャムだけではく、プリント装置本体に影響を及ぼす他の振動を検出することが加速度センサから出力の大小を比較することで可能となる。他の振動とは、例えば、地震などに起因する設置場所(建物)の異常振動等である。
なお、上述した実施例では、単機能のプリント装置を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、説明したプリント装置に画像読取装置(スキャナ装置)とを備える多機能プリンタ(複写機)としても良いし、さらに複写機にファクシミリ機能を加えた複合機としても良い。
また、上述した実施例では、ロール状のシートを用い、例えば、B0やA0サイズなどの大きなシートにプリントを行うプリント装置を例に説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、B4やA4サイズなどの小さいシートにプリントを行うプリント装置に対しても、本発明は場合にも適用可能である。
R ロール状のシート、1 プリント装置、2 プリント領域、
3 インクタンクカバー、4a 上段ロール紙取付部、4b 下段ロール紙取付部、
5 キャリッジ、5a プリントヘッド、6 プラテン、7 排紙口、8 搬送ローラ、9 ピンチローラ、10 プラテンファン、11 バッファ室、
14 ピンチローラホルダ、15 構造体、16 カバー、18 搬送ガイド対、
19 スプール軸、20 給紙部、45 周波数変換部、46 メモリ、
52、52a、52b 加速度センサ、100 操作パネル、101 スタンド
3 インクタンクカバー、4a 上段ロール紙取付部、4b 下段ロール紙取付部、
5 キャリッジ、5a プリントヘッド、6 プラテン、7 排紙口、8 搬送ローラ、9 ピンチローラ、10 プラテンファン、11 バッファ室、
14 ピンチローラホルダ、15 構造体、16 カバー、18 搬送ガイド対、
19 スプール軸、20 給紙部、45 周波数変換部、46 メモリ、
52、52a、52b 加速度センサ、100 操作パネル、101 スタンド
Claims (16)
- プリント装置本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジと、
前記キャリッジに設けられた第1の加速度センサと、
前記第1の加速度センサの出力を周波数変換して第1のスペクトルを取得する変換手段と、
前記第1のスペクトルに基づいて、前記キャリッジに動作異常が発生しているか、又は、前記プリント装置本体に外乱が与えられているのか少なくとも一方を判定する判定手段とを有することを特徴とするプリント装置。 - 前記判定手段の判定の結果をユーザに通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
- 前記判定手段により、前記キャリッジに前記動作異常が発生していると判定された場合、前記キャリッジの移動を停止させる停止手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
- 前記判定手段による判定は、前記キャリッジの1走査毎に行うことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
- 前記変換手段は、前記キャリッジが移動中、予め定められた個数のデータが取得されるたびに、該取得されたデータを用いて周波数変換を実行し、
前記判定手段は、前記キャリッジが移動中に、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。 - 前記判定手段は、
予め定められた注目周波数において、前記第1のスペクトルが第1の閾値を超えているかどうかを判断する第1の判断手段と、
前記注目周波数より低い周波数帯において、前記第1のスペクトルが第2の閾値を超えているどうかを判断する第2の判断手段とを有し、
(1)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値以下であると判断された場合には、前記キャリッジが正常に動作していると判定し、
(2)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値を超えると判断され、かつ、前記第2の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数より低い周波数帯において、前記第2の閾値を超えたと判断された場合には、前記外乱が生じていると判定し、
(3)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値を超えると判断され、かつ、前記第2の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数より低い周波数帯において、前記第2の閾値を超えていないと判断された場合には、プリントするシートのジャムが発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。 - 前記判定手段はさらに、
前記注目周波数より高い周波数において、前記第1のスペクトルが第3の閾値を超えているかどうかを判断する第3の判断手段を有し、
(4)前記第3の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数より高い周波数帯において、前記第3の閾値を超えたと判断された場合には、前記シートの重度のジャムが発生していると判定し、
(5)前記第3の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数より高い周波数帯において、前記第3の閾値以下であると判断され、かつ、前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値を超えると判断され、かつ、前記第2の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数より低い周波数帯において、前記第2の閾値を超えていないと判断された場合には、前記シートの軽度のジャムが発生していると判定することを特徴とする請求項6に記載のプリント装置。 - 前記判定手段により、前記軽度のジャムが発生していると判定された場合には、前記キャリッジを予め定められた位置に移動させ、前記プリントヘッドにキャッピングを行うキャッピング手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載のプリント装置。
- 前記注目周波数は、前記シートにジャムが発生した場合に、前記第1のスペクトルにおいて、ピークが表れる周波数であり、
前記注目周波数より低い周波数帯において、前記外乱が生じた場合に、前記第1のスペクトルにおいてピークが表れることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記変換手段は、前記第1の加速度センサにより測定された前記キャリッジの加速度をFFT処理することにより周波数領域のスペクトルへと変換することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のプリント装置。
- 前記プリント装置本体に備えられた第2の加速度センサをさらに有し、
前記変換手段は、前記第1の加速度センサの出力を周波数変換して前記第1のスペクトルを取得することに加え、前記第2の加速度センサの出力を周波数変換して第2のスペクトルを取得し、
前記判定手段は、前記第1のスペクトルと前記第2のスペクトルとに基づいて、前記キャリッジの動作異常が生じているか、前記プリント装置本体に外乱が与えられているかの少なくとも一方を判定することを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。 - 前記判定手段は、
予め定められた注目周波数において、前記第1のスペクトルが正常な動作の時には到達しえない加速度値を第1の閾値とし、前記第1のスペクトルが前記第1の閾値を超えているかどうかを判断する第1の判断手段と、
前記注目周波数において、前記第1のスペクトルと前記第2のスペクトルの大小を判断する第2の判断手段とを有し、
(1)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値以下であると判断された場合には、前記キャリッジが正常に動作していると判定し、
(2)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値を超えると判断され、かつ、前記第2の判断手段により前記第1のスペクトルが前記第2のスペクトルより小さいと判断された場合には、前記外乱が生じていると判定し、
(3)前記第1の判断手段により前記第1のスペクトルが前記注目周波数において前記第1の閾値を超えると判断され、かつ、前記第2の判断手段により前記第1のスペクトルが前記第2のスペクトルより大きいと判断された場合には、プリントするシートのジャムが発生していると判定することを特徴とする請求項11に記載のプリント装置。 - プリント装置の異常の通知方法であって、
前記プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジの加速度を、該キャリッジに設けられた第1の加速度センサにより測定し、
前記測定された前記キャリッジの加速度を周波数変換して第1のスペクトルを取得し、
前記第1のスペクトルに基いて、前記キャリッジに動作異常が発生したことと、前記プリント装置の本体に外乱が与えられたことの少なくとも一方をユーザに通知することを特徴とするプリント装置の異常の通知方法。 - 前記プリント装置の本体に備えられた第2の加速度センサにより、前記プリント装置の加速度を測定し、
前記第2の加速度センサの出力を周波数変換して第2のスペクトルを取得し、
前記第1のスペクトルと前記第2のスペクトルとに基づいて前記通知がなされることを特徴とする請求項13に記載のプリント装置の異常の通知方法。 - プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジと、
前記キャリッジに設けられた第1の加速度センサと、
前記プリント装置の本体に設けられた第2の加速度センサと、
前記第1の加速度センサと前記第2の加速度センサとの検出に基づいて、前記キャリッジの動作異常と、前記プリント装置の本体に与えられた外乱の少なくとも一方を判定する判定手段とを有することを特徴とするプリント装置。 - プリント装置の異常の通知方法であって、
前記プリント装置の本体に備えられ、プリントヘッドを搭載して移動するキャリッジの加速度を、該キャリッジに設けられた第1の加速度センサにより測定し、
前記プリント装置の本体に備えられた第2の加速度センサにより、前記プリント装置の加速度を測定し、
前記第1の加速度センサと前記第2の加速度センサとの検出に基づいて、前記キャリッジの動作異常が発生したことと、前記プリント装置の本体に外乱が与えられたことの少なくとも一方をユーザに通知することを特徴とするプリント装置の異常の通知方法。
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