JP5369749B2 - 定電圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電流出力を複数の出力トランジスタで分担して行うように制御する構成をなす定電圧回路に関する。
従来、出力電流が大きく変動する定電圧回路においては、出力トランジスタの容量を最大出力電流に合わせて設計していたため、大容量の出力トランジスタが必要であった。特に、このような定電圧回路を出力トランジスタまで含めて半導体装置に形成する場合、大容量の出力トランジスタはゲート容量が非常に大きくなり、ゲート容量の充放電に時間がかかるため、電源に対する過渡応答性能が悪化したり、リプル除去率が低下するという問題があった。
前記ゲート容量の充放電を速やかに行うためには、前段の増幅回路の出力容量も大きくする必要があるが、このようにすると、出力電流が小さい領域では電源回路自体の消費電流が増加して、電源効率が低下するという問題があった。
また、位相補償を広範囲の電流値に対して行うため、位相補償用のコンデンサも大きくする必要があり、更に、発熱する個所が出力トランジスタの1点に集中することから、放熱にも配慮する必要があった。
そこで、電流出力を複数のトランジスタで分担する方法が提案されていた。電流出力を複数のトランジスタで分担することにより、各出力トランジスタのサイズを小さくすることができ、各出力トランジスタのゲート容量を小さくすることができる。この結果、前記前段の増幅回路の出力容量を小さくすることができる。また、発熱個所を分散させることができるため、チップの温度を平均化することができ、放熱が簡単になり、場合によっては不要になっていた。
なお、各出力トランジスタに直列に接続した電流検出用抵抗の電圧降下を測定して、該各出力トランジスタに流れる出力電流がほぼ等しくなるように制御を行う技術があった(例えば、特許文献1及び2参照。)。更に、複数の出力トランジスタを交互に動作させることにより平均出力電流を分散させるようにした技術もあった(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、前記のような従来の方式では、複数の出力トランジスタから出力される出力電流が均等になるように制御するために、出力トランジスタに直列に電流検出用抵抗を設けていた。このことから、出力電流が大きくなるほど電流検出用抵抗による電力損失が大きくなり、電源の効率を低下させていた。更に、前記電流検出用抵抗の電圧降下を比較するためのコンパレータを出力トランジスタごとに設けているため、回路が大規模になるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、出力トランジスタに直列に接続する電流検出用抵抗を使用することなく、簡単な回路構成で複数の出力トランジスタを制御することができる定電圧回路及びその動作制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係る定電圧回路は、入力端子から入力された入力電圧を所定の電圧に変換して出力端子から出力電圧として出力する定電圧回路において、
制御電極に入力された制御信号に応じた電流を前記入力端子から前記出力端子に出力して、前記出力電圧の制御を行う複数の出力トランジスタと、
所定の基準電圧と前記出力電圧に比例した帰還電圧との電圧差を増幅して出力する差動増幅回路部と、
該差動増増幅回路部の出力電圧を増幅して対応する前記出力トランジスタの制御電極に出力する、前記各出力トランジスタに対応して設けられた各増幅回路部と、
を備え、
前記各増幅回路部は、対応する前記出力トランジスタの制御電極の電圧制御を行うMOSトランジスタを備えたソース接地型の増幅回路をそれぞれなしており、該各MOSトランジスタのしきい値電圧が異なる値になるように該各MOSトランジスタが形成されることによって、前記差動増幅回路部からの入力電圧に応じて、所定の順で対応する前記出力トランジスタをオンして作動させるものである。
具体的には、前記各出力トランジスタは、オンして出力する電流の和が所定の最大値以下になるようにそれぞれ形成されるようにした。
この場合、(n+1)番目(nは正の整数)に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の前記MOSトランジスタは、n番目に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の出力電圧が飽和したときの前記差動増幅回路部の出力電圧と同電圧になるようにしきい値電圧が設定されるようにした。
また、対応する前記出力トランジスタから出力される出力電流が、対応して設定された最大許容電流値以下になるように、該出力トランジスタからの出力電流を制限する電流制限回路部を前記各出力トランジスタに対応してそれぞれ備えるようにしてもよい。
この場合、(n+1)番目に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の前記MOSトランジスタは、n番目に作動する前記出力トランジスタが前記最大許容電流値に達したときの前記差動増幅回路部の出力電圧と同電圧になるようにしきい値電圧が設定されるようにした。
また、前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ゲート幅とゲート長の比を変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されるようにした。
また、前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ドレインに供給される電流値を変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されるようにしてもよい。
また、前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ゲート幅とゲート長の比、及びドレインに供給される電流値をそれぞれ変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されるようにしてもよい。
また、この発明に係る定電圧回路の動作制御方法は、制御電極に入力された制御信号に応じた電流を入力端子から出力端子に出力して、該出力端子から出力する出力電圧の制御を行う複数の出力トランジスタを備え、前記出力電圧に比例した帰還電圧が所定の基準電圧になるように前記各出力トランジスタの動作制御を行って、前記入力端子から入力された入力電圧を所定の電圧に変換して前記出力端子から前記出力電圧として出力する定電圧回路の動作制御方法において、
前記出力端子から出力する出力電流が、最初にオンさせた前記出力トランジスタの最大許容電流値になると、該最初にオンさせた出力トランジスタからの最大許容電流を維持しながら、2番目の前記出力トランジスタを作動させ、
以下、前記出力電流が、オンさせる順番の1番目からn(nは正の整数)番目の各出力トランジスタにおける各最大許容電流の和を超えると、前記1番目からn番目の各出力トランジスタからの各最大許容電流を維持させながら、(n+1)番目の前記出力トランジスタを作動させて、
前記出力電流の増加に伴って所定の順に前記各出力トランジスタを順次オンさせて作動させるようにした。
具体的には、記各出力トランジスタから出力される電流の和が所定の最大値以下になるように前記各出力トランジスタの動作制御を行うようにした。
また、前記各出力トランジスタから出力されるそれぞれの出力電流が、対応してそれぞれ設定された最大許容電流値以下になるように、前記各出力トランジスタからの出力電流値を制限するようにしてもよい。
本発明の定電圧回路及びその動作制御方法によれば、出力トランジスタ1個当たりの最大出力電流を定電圧回路の最大出力電流よりも小さくすることができ、サイズの小さな出力トランジスタを使用することができるため、例えば出力トランジスタにMOSトランジスタを使用した場合、ゲート容量を小さくすることができ増幅回路部の駆動能力を小さくしても、必要とする応答速度を確保することができ、リプル除去率も高くすることができる。また、出力トランジスタに接続される位相補償用のコンデンサの容量も小さくすることができ、該コンデンサのサイズも小さくすることができる。更に、従来必要とした、出力トランジスタに直列に接続する電流検出用抵抗やコンパレータが不要になり、回路規模の縮小を図ることができ、この結果、チップサイズを縮小させることができコストダウンを図ることができる。
また、各出力トランジスタからの出力電流値を制限するようにしたことから、より正確な電流で前記出力電流の分担を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態における定電圧回路の回路例を示した図である。 図1の定電圧回路1の動作例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における定電圧回路の回路例を示した図である。 図3の定電圧回路1aの動作例を示した図である。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における定電圧回路の回路例を示した図である。
図1において、定電圧回路1は、直流電源10から入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換し、出力電圧Voutとして出力端子OUTから出力するシリーズレギュレータをなしている。
定電圧回路1は、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2と、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路2と、出力電圧検出用の抵抗R1,R2と、差動増幅回路3と、第1及び第2の各増幅回路4,5と、出力コンデンサCoと、位相補償用の抵抗R3,R4と、位相補償用のコンデンサC3,C4とで構成されている。
差動増幅回路3は、NMOSトランジスタM11,M12、PMOSトランジスタM13,M14及び所定のバイアス電流i1を供給する定電流源11で構成されている。また、第1の増幅回路4は、PMOSトランジスタM15及び所定の定電流i2を供給する定電流源12で構成され、第2の増幅回路5は、PMOSトランジスタM16及び所定の定電流i3を供給する定電流源13で構成されている。
なお、基準電圧発生回路2、差動増幅回路3及び抵抗R1,R2は差動増幅回路部をなし、第1及び第2の各増幅回路4,5はそれぞれ増幅回路部をなす。また、図1の定電圧回路1において、出力コンデンサCoを除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよく、場合によっては、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2及び出力コンデンサCoを除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよい。
入力端子INと出力端子OUTとの間に第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2が並列に接続され、出力端子OUTと接地電圧GNDとの間に、出力コンデンサCoが接続されると共に、抵抗R1及びR2が直列に接続されている。抵抗R1及びR2は、出力電圧Voutを分圧して帰還電圧Vfbを生成し出力する。また、第1の出力トランジスタM1のゲートとドレインとの間には抵抗R3とコンデンサC3の直列回路が接続され、第2の出力トランジスタM2のゲートとドレインとの間には抵抗R4とコンデンサC4の直列回路が接続されている。
差動増幅回路3において、差動対をなすNMOSトランジスタM11及びM12の各ソースは接続され、該接続部と接地電圧GNDとの間には定電流源11が接続されている。NMOSトランジスタM11のゲートには基準電圧Vrefが、NMOSトランジスタM12のゲートには帰還電圧Vfbがそれぞれ入力されている。PMOSトランジスタM13及びM14は、カレントミラー回路を形成して前記差動対の負荷をなしており、PMOSトランジスタM13及びM14において、各ソースは入力電圧Vinに接続され、各ゲートは接続されてPMOSトランジスタM13のドレインに接続されている。PMOSトランジスタM13のドレインはNMOSトランジスタM11のドレインに、PMOSトランジスタM14のドレインはNMOSトランジスタM12のドレインにそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM14とNMOSトランジスタM12との接続部が差動増幅回路3の出力端をなしている。
第1の増幅回路4はソース接地型の増幅回路をなしており、第1の増幅回路4において、PMOSトランジスタM15のソースは入力電圧Vinに接続され、PMOSトランジスタM15のゲートは差動増幅回路3の前記出力端に接続されている。PMOSトランジスタM15のドレインと接地電圧GNDとの間に定電流源12が接続され、PMOSトランジスタM15と定電流源12との接続部が第1の増幅回路4の出力端をなし、該出力端は、第1の出力トランジスタM1のゲートに接続されている。
同様に、第2の増幅回路5はソース接地型の増幅回路をなしており、第2の増幅回路5において、PMOSトランジスタM16のソースは入力電圧Vinに接続され、PMOSトランジスタM16のゲートは差動増幅回路3の前記出力端に接続されている。PMOSトランジスタM16のドレインと接地電圧GNDとの間に定電流源13が接続され、PMOSトランジスタM16と定電流源13との接続部が第2の増幅回路5の出力端をなし、該出力端は、第2の出力トランジスタM2のゲートに接続されている。
このような構成において、差動増幅回路3は、基準電圧Vrefと帰還電圧Vfbとの電圧差を増幅して電圧Vaを生成し、第1及び第2の各増幅回路4及び5にそれぞれ出力する。第1の増幅回路4は、入力された電圧Vaを増幅して第1の出力トランジスタM1のゲートに出力し、第2の増幅回路5は、入力された電圧Vaを増幅して第2の出力トランジスタM2のゲートに出力して、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefになるように、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2からそれぞれ出力される電流が制御される。第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2のそれぞれのしきい値電圧Vth1及びVth2は同じであり、PMOSトランジスタM15のしきい値電圧Vth15は、PMOSトランジスタM16のしきい値電圧Vth16よりも大きい値に設定されている。
図2は、図1の定電圧回路1の動作例を示した図であり、図2を用いて図1の定電圧回路1の動作について説明する。なお、図1及び図2において、第1の出力トランジスタM1のゲート電圧をVg1とし、第1の出力トランジスタM1のドレイン電流をio1とし、第2の出力トランジスタM2のゲート電圧をVg2とし、第2の出力トランジスタM2のドレイン電流をio2としている。すなわち、出力端子OUTから出力される出力電流ioは、(io1+io2)になる。更に、Vth1は第1の出力トランジスタM1のしきい値電圧を、Vth2は第2の出力トランジスタM2のしきい値電圧を、Vth15はPMOSトランジスタM15のしきい値電圧を、Vth16はPMOSトランジスタM16のしきい値電圧をそれぞれ示しており、imax1は第1の出力トランジスタM1の最大許容電流値を示している。また、図2では、出力電流ioの最大値が200mAで、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2のそれぞれの最大許容電流が共に100mAである場合を例にして示しており、縦軸が電圧及び電流に、横軸が出力電流ioにそれぞれなっている。
また、第1の出力トランジスタM1と第2の出力トランジスタM2の各しきい値電圧が、図2ではPMOSトランジスタM16よりもそれぞれ小さくなっているが、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2におけるそれぞれのしきい値電圧Vth1及びVth2と、PMOSトランジスタM15及びM16の各しきい値電圧Vth15及びVth16とは特に関係はなく、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2のそれぞれのしきい値電圧Vth1,Vth2が、PMOSトランジスタM15のしきい値電圧Vth15よりも大きくても良いし、PMOSトランジスタM15とM16の各しきい値電圧Vth15とVth16との間にあってもよい。
出力電流ioが1mA以下と極めて小さい場合は、差動増幅回路3の出力電圧VaはPMOSトランジスタM15のしきい値電圧Vth15よりもやや小さい電圧になっている。このため、PMOSトランジスタM15はオンしており、PMOSトランジスタM15のドレイン電圧をなすゲート電圧Vg1は、第1の出力トランジスタM1のしきい値電圧Vth1付近になっている。なお、このときPMOSトランジスタM16は完全にオンしているため、PMOSトランジスタM16のドレイン電圧はほぼ入力電圧Vin近くまで上昇していることから、第2の出力トランジスタM2はオフして遮断状態になっている。
出力電流ioが増加するにしたがって、電圧Vaは徐々に上昇する。すると、PMOSトランジスタM15のゲート‐ソース間電圧が小さくなるため、PMOSトランジスタM15のドレイン電流が減少する。PMOSトランジスタM15のドレイン電流の減少に伴って、PMOSトランジスタM15のドレイン電圧、すなわち第1の出力トランジスタM1のゲート電圧Vg1が低下するため、第1の出力トランジスタM1のドレイン電流io1が増加する。しかし、ドレイン電流io1が約100mA未満である場合では、差動増幅回路3の出力電圧VaがPMOSトランジスタM16のしきい値電圧Vth16以下であるため、PMOSトランジスタM16はオンしており、第2の出力トランジスタM2のドレイン電流io2はまだ流れない。すなわち、出力電流ioが約100mA未満の領域では、出力電流ioはすべて第1の出力トランジスタM1から供給されている。
出力電流ioが約100mAになると、第1の増幅回路4の出力電圧、すなわち第1の出力トランジスタM1のゲート電圧Vg1は接地電圧GNDに近いレベルで飽和し、これ以下には下がらなくなる。すなわち、第1の出力トランジスタM1のドレイン電流io1もこれ以上増加しなくなる。しかし、このような出力電流ioでは、差動増幅回路3の出力電圧VaがPMOSトランジスタM16のしきい値電圧Vth16まで上昇するため、PMOSトランジスタM16のドレイン電流が減少し始め、PMOSトランジスタM16のドレイン電圧、すなわち第2の出力トランジスタM2のゲート電圧Vg2が低下し始め、第2の出力トランジスタM2にドレイン電流io2が流れ始める。
出力電流ioが100mAを超えると、第2の出力トランジスタM2のドレイン電流io2が増加し、出力電流ioは第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2の両方から供給されるようになる。
出力電流ioが200mAに達すると、第2の増幅回路5の出力電圧、すなわち第2の出力トランジスタM2のゲート電圧Vg2が飽和して接地電圧GND近くまで低下し、第2の出力トランジスタM2のドレイン電流io2もこれ以上増加しなくなる。
このように、本第1の実施の形態における定電圧回路では、PMOSトランジスタM15のしきい値電圧Vth15をPMOSトランジスタM16のしきい値電圧Vth16よりも大きくし、出力電流ioが小さい間は、第1の出力トランジスタM1から出力電流ioを供給し、第1の出力トランジスタM1のゲート電圧Vg1が飽和した場合は、第2の出力トランジスタM2が作動するようにした。このようなことから、出力トランジスタ1個当たりの最大出力電流を定電圧回路の最大出力電流よりも小さくすることができるため、サイズの小さな出力トランジスタを使用することができ、出力トランジスタのゲート容量も小さくすることができることから、増幅回路の駆動能力を小さくしても、必要とする応答速度を確保することができ、リプル除去率も高くすることができる。
また、位相補償用のコンデンサC3及びC4の各容量も小さくすることができるため、該各コンデンサのサイズもそれぞれ小さくすることができる。更に、出力トランジスタに直列に接続する電流検出用の抵抗や、コンパレータが不要になり、回路規模の縮小を図ることができ、この結果チップサイズを小さくすることができコストダウンを図ることができる。
PMOSトランジスタM15とM16のしきい値電圧の違いは、PMOSトランジスタM15とM16におけるゲート幅Wとゲート長Lの比を変えることにより実現させることができ、ゲート幅Wとゲート長Lの比を同じにして、定電流i2とi3の値を変えることによっても、ゲート幅Wとゲート長Lの比、及び定電流i2とi3の値の両方を変えるようにしてもそれぞれ実現させることができる。
なお、前記第1の実施の形態では、第1の出力トランジスタM1と第2の出力トランジスタM2の最大許容電流を共に100mAとして説明したが、必ずしも同じ値にする必要はなく、例えば、第1の出力トランジスタM1の最大許容電流を50mAにし、第2の出力トランジスタM2の最大許容電流を150mAにするといったように、異なる値に設定してもよい。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態における定電圧回路に、各出力トランジスタから出力される電流を制限する電流制限回路を設けるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図3は、本発明の第2の実施の形態における定電圧回路の回路例を示した図である。なお、図3では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図3における図1との相違点は、図1に第1及び第2の電流制限回路21及び22を追加したことにあり、これに伴って、図1の定電圧回路1を定電圧回路1aにした。
図3において、定電圧回路1aは、直流電源10から入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換し、出力電圧Voutとして出力端子OUTから出力するシリーズレギュレータをなしている。
定電圧回路1aは、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2と、基準電圧発生回路2と、出力電圧検出用の抵抗R1,R2と、差動増幅回路3と、第1及び第2の各増幅回路4,5と、出力コンデンサCoと、位相補償用の抵抗R3,R4と、位相補償用のコンデンサC3,C4と、第1及び第2の各電流制限回路21,22で構成されている。
なお、第1及び第2の各電流制限回路21,22はそれぞれ電流制限回路部をなす。また、図3の定電圧回路1aにおいて、出力コンデンサCoを除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよく、場合によっては、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2及び出力コンデンサCoを除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよい。
第1の電流制限回路21は、第1の出力トランジスタM1から出力される電流io1の制限を行う回路であり、PMOSトランジスタM21,M22、NMOSトランジスタM23,M24及び抵抗Rs1で構成されている。
同様に、第2の電流制限回路22は、第2の出力トランジスタM2から出力される電流io2の制限を行う回路であり、PMOSトランジスタM25,M26、NMOSトランジスタM27,M28及び抵抗Rs2で構成されている。
第1の電流制限回路21において、PMOSトランジスタM21のソースは入力電圧Vinに接続され、PMOSトランジスタM21のゲートは第1の増幅回路4の出力端、すなわち第1の出力トランジスタM1のゲートに接続されている。
NMOSトランジスタM23及びM24はカレントミラー回路を形成しており、NMOSトランジスタM23及びM24において、各ソースはそれぞれ接地電圧GNDに接続され、各ゲートが接続されて該接続部がNMOSトランジスタM23のドレインに接続されている。NMOSトランジスタM23のドレインはPMOSトランジスタM21のドレインに接続され、入力電圧VinとNMOSトランジスタM24のドレインとの間には抵抗Rs1が接続されている。入力電圧Vinと第1の出力トランジスタM1のゲートとの間にはPMOSトランジスタM22が接続されており、PMOSトランジスタM22のゲートはNMOSトランジスタM24のドレインに接続されている。
同様に、第2の電流制限回路22において、PMOSトランジスタM25のソースは入力電圧Vinに接続され、PMOSトランジスタM25のゲートは第2の増幅回路5の出力端、すなわち第2の出力トランジスタM2のゲートに接続されている。NMOSトランジスタM27及びM28はカレントミラー回路を形成しており、NMOSトランジスタM27及びM28において、各ソースはそれぞれ接地電圧GNDに接続され、各ゲートが接続されて該接続部がNMOSトランジスタM27のドレインに接続されている。NMOSトランジスタM27のドレインはPMOSトランジスタM25のドレインに接続され、入力電圧VinとNMOSトランジスタM28のドレインとの間には抵抗Rs2が接続されている。入力電圧Vinと第2の出力トランジスタM2のゲートとの間にはPMOSトランジスタM26が接続されており、PMOSトランジスタM26のゲートはNMOSトランジスタM28のドレインに接続されている。
このような構成において、第1及び第2の各電流制限回路21,22以外は図1の定電圧回路1と同様であることから、第1及び第2の各電流制限回路21,22の動作について説明する。
PMOSトランジスタM21は、第1の出力トランジスタM1からの出力電流io1に比例したドレイン電流io21が流れる。ドレイン電流io21は、NMOSトランジスタM23とM24で構成されたカレントミラー回路で電流の方向が折り返されて抵抗Rs1に供給され、出力電流ioの増加に伴って抵抗Rs1の両端の電圧差が大きくなる。NMOSトランジスタM24と抵抗Rs1との接続部の電圧がPMOSトランジスタM22のしきい値電圧に達すると、PMOSトランジスタM22のインピーダンスが低下して、第1の出力トランジスタM1のゲート電圧Vg1の低下を抑制する。
図4は、図3の定電圧回路1aの動作例を示した図であり、図4における条件及び符号は図2の場合と同様である。図4で示すように、ゲート電圧Vg1は、第1の出力トランジスタM1の出力電流が100mAを維持する電圧に留まりそれ以下には低下しない。このため、第1の出力トランジスタM1から出力される出力電流io1は、制限電流値である100mAに制限される。PMOSトランジスタM16のしきい値電圧は、第1の出力トランジスタM1に対する電流制限が作動したときの差動増幅回路3の出力電圧Vaとほぼ等しくなるように設定されている。このようなことから、第1の出力トランジスタM1に電流制限がかかると、第2の出力トランジスタM2が作動して、第2の出力トランジスタM2から出力電流io2が供給されるようになる。
PMOSトランジスタM25は、第2の出力トランジスタM2からの出力電流io2に比例したドレイン電流io25が流れる。ドレイン電流io25は、NMOSトランジスタM27とM28で構成されたカレントミラー回路で電流の方向が折り返されて抵抗Rs2に供給され、出力電流ioの増加に伴って抵抗Rs2の両端の電圧差が大きくなる。NMOSトランジスタM28と抵抗Rs2との接続部の電圧がPMOSトランジスタM26のしきい値電圧に達すると、PMOSトランジスタM26のインピーダンスが低下して、第2の出力トランジスタM2のゲート電圧Vg2の低下を抑制する。
このようなことから、出力電流ioが200mAに達すると、第2の電流制限回路22によって第2の出力トランジスタM2にも電流制限がかかり、出力電流ioが200mA以上にならないように保護される。
このように、本第2の実施の形態における定電圧回路では、前記第1の実施の形態における定電圧回路に、第1及び第2の各出力トランジスタM1,M2に対応してそれぞれ電流制限回路を設けるようにしたことから、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、第1及び第2の各出力トランジスタに対して、より正確な電流で出力電流の分担を行わせることができる。
なお、前記第2の実施の形態の説明では、第1の出力トランジスタM1と第2の出力トランジスタM2の電流制限値を共に100mAにしたが、これは一例であり、例えば、第1の出力トランジスタM1の電流制限値を50mAにし、第2の出力トランジスタM2の電流制限値を150mAにして変えるようにしてもよい。
また、前記第1及び第2の各実施の形態では、増幅回路と出力トランジスタがそれぞれ2つ備えた場合を例にして説明したが、これは一例であり、本願発明は、複数の出力トランジスタと該各出力トランジスタに対応して複数の増幅回路を備えた場合に適用するものである。
1,1a 定電圧回路
2 基準電圧発生回路
3 差動増幅回路
4 第1の増幅回路
5 第2の増幅回路
10 直流電源
21 第1の電流制限回路
22 第2の電流制限回路
M1 第1の出力トランジスタ
M2 第2の出力トランジスタ
R1〜R4 抵抗
Co 出力コンデンサ
C3,C4 コンデンサ
実開平3−17811号公報 特開平11−143558号公報

Claims (8)

  1. 入力端子から入力された入力電圧を所定の電圧に変換して出力端子から出力電圧として出力する定電圧回路において、
    制御電極に入力された制御信号に応じた電流を前記入力端子から前記出力端子に出力して、前記出力電圧の制御を行う複数の出力トランジスタと、
    所定の基準電圧と前記出力電圧に比例した帰還電圧との電圧差を増幅して出力する差動増幅回路部と、
    該差動増増幅回路部の出力電圧を増幅して対応する前記出力トランジスタの制御電極に出力する、前記各出力トランジスタに対応して設けられた各増幅回路部と、
    を備え、
    前記各増幅回路部は、対応する前記出力トランジスタの制御電極の電圧制御を行うMOSトランジスタを備えたソース接地型の増幅回路をそれぞれなしており、該各MOSトランジスタのしきい値電圧が異なる値になるように該各MOSトランジスタが形成されることによって、前記差動増幅回路部からの入力電圧に応じて、所定の順で対応する前記出力トランジスタをオンして作動させることを特徴とする定電圧回路。
  2. 前記各出力トランジスタは、オンして出力する電流の和が所定の最大値以下になるようにそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1記載の定電圧回路。
  3. (n+1)番目(nは正の整数)に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の前記MOSトランジスタは、n番目に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の出力電圧が飽和したときの前記差動増幅回路部の出力電圧と同電圧になるようにしきい値電圧が設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の定電圧回路。
  4. 対応する前記出力トランジスタから出力される出力電流が、対応して設定された最大許容電流値以下になるように、該出力トランジスタからの出力電流を制限する電流制限回路部を前記各出力トランジスタに対応してそれぞれ備えることを特徴とする請求項1又は2記載の定電圧回路。
  5. (n+1)番目に対応する前記出力トランジスタをオンさせる前記増幅回路部の前記MOSトランジスタは、n番目に作動する前記出力トランジスタが前記最大許容電流値に達したときの前記差動増幅回路部の出力電圧と同電圧になるようにしきい値電圧が設定されることを特徴とする請求項記載の定電圧回路。
  6. 前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ゲート幅とゲート長の比を変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されること特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の定電圧回路。
  7. 前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ドレインに供給される電流値を変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されること特徴とする請求項1、2、3、4又記載の定電圧回路。
  8. 前記各増幅回路部の前記MOSトランジスタは、ゲート幅とゲート長の比、及びドレインに供給される電流値をそれぞれ変えることによってしきい値電圧がそれぞれ設定されること特徴とする請求項1、2、3、4又記載の定電圧回路。
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