JP5355968B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、界磁弱め制御を用いた電動パワーステアリング装置に係り、使用状況によってモータの性能が低下することを抑制する技術に関する。
電動パワーステアリング装置のモータには、車両停止中にハンドルを操舵する据え切り時のような高トルク低回転性能と、走行中にカウンターステアを素早く当てる時のような低トルク高回転性能とが要求される。この2つの性能を両立するために、従来は、高トルク低回転型のモータに弱め磁界をかけることにより、低トルク高回転型の性能を発生させるようにしていた(特許文献1参照)。具体的には、モータに流れる電流に応じてモータの磁界を弱めることにより、高トルク低回転と低トルク高回転との2つの性能を両立させていた。
また、弱め界磁制御を行う電動パワーステアリング装置において、モータの実回転数が実電圧に応じて設定される回転数より大きい場合にのみ弱め界磁制御を行う、すなわち、電圧変動に応じて弱め磁界の開始タイミングを変えるようにしたものが提案されている(特許文献2参照)。この電動パワーステアリング装置によれば、弱め界磁制御に切り替えたときにモータの回転数が電源電圧の影響で低下することが防止される。
特許第3849979号公報 特開2007−153273号公報
しかしながら、従来の電動パワーステアリング装置では、走行中にカウンターステアを素早く当てる時のように低トルク高回転性能が要求される場合、同一の路面負荷で同一のステアリング操作をしたにも拘わらず、ステアリング操作を円滑に行える場合と、ステアリングが途中でひっかかるようになる場合とがあった。更に、従来の電動パワーステアリング装置では、モータの駆動状態によって消費電流が多い場合と、少ない場合とがあり、消費電流が多い場合には省燃費効果が損なわれる問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、電源電圧や雰囲気温度の変動がモータの回転数に影響を与えることに着目し、滑らかな操舵フィーリングを実現するとともに、省燃費効果を損なうことのない電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、運転者の操舵入力に応じて操舵アシスト用のモータ(11)を駆動制御する電動パワーステアリング装置(1)において、前記操舵入力を検出する操舵入力検出手段(15)と、前記操舵入力検出手段の検出結果に基づいて前記モータの目標電流を設定し、当該目標電流に基づいて界磁弱め制御を用いて前記モータを駆動するモータ駆動制御手段(12)と、前記モータに電力を供給する電源(B)の電圧を検出する電圧検出手段(17)と、前記モータまたは前記モータ駆動制御手段の周辺温度を検出する周辺温度検出手段(18)とを備え、前記モータ駆動制御手段は、弱め界磁電流の限界値を設定して前記界磁弱め制御を実施するとともに、前記電源電圧検出手段の検出結果および前記周辺温度検出手段の検出結果のそれぞれに応じて求めた前記弱め界磁電流の限界値のうち、絶対値が小さい方を前記弱め界磁電流の限界値に採用して、前記弱め界磁電流の使用範囲が前記モータの回転速度を向上させる領域のみとなるように前記弱め界磁電流の限界値を変更することで、前記電源電圧検出手段の検出結果および前記周辺温度検出手段の検出結果に応じて前記界磁弱め制御の量(d軸補正電流限界値idcl)を変更することを特徴とする。
これによれば、これまでは電源電圧や、モータやモータ駆動制御装置の周辺温度が変化した場合にモータの出力が低下することがあったが、電源電圧およびこれら周辺温度に応じて界磁弱め制御の量を変更することにより、電源電圧およびこれら周辺温度の変化によるモータの出力低下を抑制することができる。
本発明によれば、モータの出力が本来出し得る最大の出力から低下することを抑制できるため、ステアリングを素早く操作したようなときであっても操舵フィーリングを滑らかなものにすることができる。
以下、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態について添付図面を参照にして詳細に説明する。
図1に、本発明に係る車両用の電動パワーステアリング装置(Electric Power Steerig:以下、EPS1と記す)の概略構成を示す。図に示されるように、EPS1は、運転者がステアリングホイール2を操作することによって前輪W、Wを転舵するステアリング系によって構成される。ステアリングホイール2には、ステアリングシャフト3の一端が同軸に一体結合されており、ステアリングシャフト3の他端には、自在継ぎ手を備えた連結軸4を介してラック&ピニオン機構5が連結されている。ラック&ピニオン機構5は、ステアリングシャフト側のピニオン6と、ピニオン6に噛み合うラック歯7aが形成されたラック軸7とにより構成され、ステアリングホイール2から入力された回転運動をラック軸7の軸方向(車幅方向)の往復直線運動に変換する。ラック軸7の両端には、タイロッド8、8を介して左右の前輪W、Wが連結されており、ラック軸7の往復直線運動により、前輪W,Wが左右に転舵される。
EPS1は、運転者のステアリング操作をアシストするアシストトルクを発生させるために、ラック軸7と同軸上に設置されたモータ11と、PWMインバータ13を介してモータ11を駆動制御するモータ制御装置12とを備えている。なお、モータ11は、複数相(例えば、U相、V相、W相の3相)を有する埋込磁石構造のブラシレスDCモータであり、dq軸電流成分に基づくベクトル制御により、モータ制御装置12によって駆動制御される。モータ制御装置12は、各種演算や処理等を行うCPU、入力信号変換手段、信号発生手段、記憶手段等で構成されている。
EPS1は、モータ制御装置12からのモータ制御信号に基づいて、バッテリBから供給される電力をPWMインバータ13によって制御することによりモータ11を駆動し、アシストトルクを発生させる。モータ11のアシストトルクは、ラック軸7と同軸に設けられたボールねじ機構9を介して推力に変換されてラック軸7に作用し、運転者のステアリング操作をアシストする。
さらに、EPS1は、モータ11に流れる電流を検出するモータ電流検出手段14と、ピニオン6に作用する操舵トルクTdを検出する操舵トルクセンサ15と、車両の走行速度(車速Vs)に対応した車速信号を出力する車速センサ16と、バッテリBの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段17と、モータ11の周辺温度を検出するモータ雰囲気温度検出手段18と、モータ11のロータ角度θすなわち所定の基準回転位置からのロータの磁極の回転角度に係る状態量を検出するレゾルバやエンコーダ等からなる回転センサ32とを備えている。
これらモータ電流検出手段14、操舵トルクセンサ15、車速センサ16、バッテリ電圧検出手段17、モータ雰囲気温度検出手段18の各検出信号は、モータ制御装置12に入力する。そして、モータ制御装置12は、これら検出信号に基づいてアシストトルクを算出し、このアシストトルクをモータ11から出力させるために必要な目標電流Itを設定し、この目標電流Itに応じてモータ制御信号をPWMインバータ13に対して出力する。
モータ電流検出手段14は、例えば、モータ11の各巻線ごとに設けられたカレントトランスフォーマで形成され、モータ11に実際に流れるモータ電流の大きさおよび方向を検出する。そして、モータ電流検出手段14は、モータ電流に対応したモータ電流信号をモータ制御装置12にフィードバックする。
操舵トルクセンサ15は、ステアリング・ギアボックス内に配設され、ドライバによる手動の操舵トルクTdの大きさおよび方向を検出する。そして、操舵トルクセンサ15は、検出した操舵トルクTdに対応したアナログ電気信号を操舵トルク信号としてモータ制御装置12に送信する。
車速センサ16は、車速Vsを単位時間当たりのパルス数として検出し、検出したパルス数に対応したアナログ電気信号を車速信号としてモータ制御装置12に送信する。なお、車速センサ16は、EPS1に専用のものを用いてもよく、他のシステムの車速センサを利用してもよい。
バッテリ電圧検出手段17は、バッテリBの端子電圧を検出する電圧センサであり、PWMインバータ13に供給される直流電力の電圧を検出し、検出した電圧に対応したアナログ電気信号をバッテリ電圧信号としてモータ制御装置12に送信する。
モータ雰囲気温度検出手段18は、モータ11の近傍に配置され、モータ11の雰囲気温度を検出する。検出したモータ雰囲気温度TMは、対応するアナログ電気信号に変換され、雰囲気温度信号としてモータ制御装置12に送信される。なお、モータ雰囲気温度検出手段18は、温度センサによるもの、電流の発熱量から推定するもの、モータ抵抗の温度特性から推定するもの等、いかなる形態であってもよい。
PWMインバータ13は、モータ制御装置12から出力されたモータ制御信号に基づいてモータ11に電圧を印加し、モータ11を駆動する。PWMインバータ13は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティに応じてPWMインバータ13内のプリドライブ回路、FETブリッジを介してモータ11の各巻線に正弦波を通電してベクトル制御を行う。
なお、ベクトル制御におけるdq座標とは、例えば、2極のロータを有するブラシレスDCモータ等のモータ11において、永久磁石による界磁極の磁束方向をd軸(界磁軸)とし、このd軸と直交する方向をq軸(トルク軸)とする回転直交座標であり、モータ11のロータと共に同期して回転する。モータ制御装置12がq軸を基準とした電流位相を与えることにより、PWMインバータ13からモータ11の各相に供給される交流信号に対する電流指令として、直流的な信号であるd軸電流idおよびq軸電流iqを与えるようになっている。
次に、モータ制御装置12の動作について図2のブロック図に沿って説明する。モータ制御装置12は2相回転磁束座標系(dq座標系)で記述されるベクトル制御によって、指令トルクToに応じたモータ11の制御を行う。すなわち、ステアリングホイール2に加わる操舵トルクTdを操舵トルクセンサ15により検出し、検出した操舵トルクTdに応じたアシストトルクが得られるようにモータ11をベクトル制御することにより、手動操舵のアシストを行う。
モータ制御装置12は、まず、目標電流設定部19において、操舵トルクセンサ15が検出して出力する操舵トルクTd、操舵角速度dφ/dt、車速センサ16が出力する車速Vsなどに基づいて指令トルクToを求める。この指令トルクToは、さらに、目標電流設定部19において目標電流Itに設定される。q軸目標電流設定部21は、目標電流Itに基づいてq軸電流指令値iqoを設定する。一方、d軸目標電流設定部20は、d軸電流指令値idoを所定値(例えば0)に設定する。
モータ電流検出手段14は、少なくとも2相の各相電流(例えば、U相電流IuおよびV相電流Iv)のモータ電流信号をカレントトランスフォーマで検出し、その出力を増幅する。増幅された各相の電流検出値は、回転センサ32およびRD変換部35からなるモータ回転検出手段によって検出されたロータ角度θに基づいてdq変換部34で変換され、その後、減衰部36,37を経てd軸実電流値idrおよびq軸実電流値iqrが求められる。減衰部36,37は、このフィードバックループに外部から混入される高周波の雑音を除去する働きを有する。エンジンルーム内では、ON/OFF動作を行う機械的および電気的スイッチ手段から雑音が発生し、後述するPI演算部25,26は高周波雑音の影響を受けやすいが、減衰部36,37が高周波雑音を除去することにより、雑音混入による操舵フィーリングの悪化が防止されている。
減算部22は、q軸電流指令値iqoとフィードバックされたq軸実電流値iqrとの偏差Δiqを算出する。また、加算部23は、d軸電流指令値ido(=0)に対して後述するd軸電流補正処理によるd軸補正電流idcを加算してd軸電流目標値idtを算出する。減算部24は、補正されたd軸電流目標値idtとフィードバックされたd軸実電流値idrとの偏差Δidを算出する。
PI演算部25,26は、d軸電流偏差Δidおよびq軸電流偏差Δiqに対してP(Proportional:比例)制御処理およびI(Integral:積分)制御処理を実行し、d軸指令電圧Vdoおよびq軸指令電圧Vqoを算出する。dq逆変換部29は、dq座標上でのd軸指令電圧Vdoおよびq軸指令電圧Vqoに対してロータ角度θを用いてdq逆変換を行い、静止座標である3相交流座標上でのU相交流指令電圧Vu、V相交流指令電圧VvおよびW相交流指令電圧Vwに変換する。PWM変換部33は、各指令電圧Vu,Vv,Vwを、PWMインバータ13の各スイッチング素子をパルス幅変調(PWM)によりオン/オフ駆動させる各パルスからなるスイッチング指令(つまり、パルス幅変調信号)へと変換する。なお、各パルスのデューティは予めPWM変換部30に記憶されている。
非干渉化制御部39とこれに接続する加算部27,28は、複数の制御入力と複数の制御量との間に相互干渉がある場合に、1つの制御入力の影響が1つの制御量だけに及ぶように相互干渉を絶つ働きをする。本実施形態の場合、角速度とモータ実電流iqr,idrのフィードバックループを小さくする(フィードバックループの応答を早くする)ために用いられている。
前述したd軸電流補正処理は、d軸補正電流設定部38においてd軸補正電流idcを決定することによりなされる。本実施形態では、d軸電流指令値idoは0に設定されており、これに加算されたd軸補正電流idc(負の値)に基づいてd軸電流目標値idtが設定されることにより、モータ11にd軸電流idが流れてモータ11の界磁を減少させ、モータ11の回転速度ωが高くなる。
ここで、d軸補正電流設定部38での処理内容について説明する。図3にd軸補正電流設定部38の機能ブロック図を示す。また、図4にq軸指令電圧対応マップを示し、図5にq軸実電流対応マップを示し、図6にモータ回転速度対応マップを示し、図7にバッテリ電圧に対応するd軸補正電流限界値のマップを示し、図8にモータ雰囲気温度に対応するd軸補正電流限界値のマップを示す。
図3に示すように、d軸補正電流設定部38は、q軸指令電圧対応処理部41と、q軸実電流対応処理部42と、相乗積演算部43と、d軸電流使用範囲設定部44と、d軸目標電流決定部45とから構成されている。
q軸指令電圧対応処理部41は、q軸指令電圧Vqoをアドレスとして図4に示すq軸指令電圧対応マップを検索することにより、補正電流要素である出力C1を求める。q軸指令電圧対応マップでは、q軸指令電圧Vqoが小さい領域、すなわちq軸電流偏差Δiqが小さい領域部分では、出力C1が0に設定され、q軸指令電圧Vqoが大きい領域、すなわちq軸電流偏差Δiqが大きい領域では、出力C1がほぼ一定の値となるように設定される。この処理により、q軸指令電圧Vqoが大きい領域でのみ、d軸補正電流idcが流れてモータ11の界磁が減少し、モータ11の回転速度ωが高まる。その結果、走行中にゆっくり且つ小さくステアリングホイール2を操作した場合など、端子電圧が電圧限界値に達しない速度および負荷状態においては、弱め界磁電流の流れが防止され、モータ11の電力消費が抑制される。
q軸実電流対応処理部42は、q軸実電流値iqrをアドレスとして図5に示すq軸実電流対応マップを検索することにより補正電流要素である出力C2を求める。q軸実電流対応マップでは、q軸実電流値iqrが小さい領域では出力C2がほぼ一定の値に設定され、q軸実電流値iqrが大きい領域では出力C2が0に設定される。この処理により、q軸実電流値iqrが小さい領域でのみ、d軸補正電流idcが流れてモータ11の界磁が減少し、モータ11の回転速度ωが高まる。その結果、モータ回転速度ωが高く、インバータの電圧飽和に至った状態でさらに早くステアリング操作をしようとする場合などに、ステアリングホイールの操作が急に重たくなる現象が防止される。
q軸指令電圧対応処理部41の出力C1およびq軸実電流対応処理部42の出力C2は相乗積演算部43で乗算され、この相乗積に比例するd軸補正電流idcが算出される。これにより、d軸電流補正を行う各要素がそれぞれ独立に作用し、q軸指令電圧Vqoが大きい場合、およびq軸実電流値iqrが小さい場合に、d軸補正電流idcが流れて界磁弱めが行われる。
d軸電流使用範囲設定部44は、まず、入力したバッテリ電圧VBおよびモータ雰囲気温度TMに基づいて、図7に示すバッテリ電圧に対応するd軸補正電流限界値マップ、および図8に示すモータ雰囲気温度に対応するd軸補正電流限界値マップを検索して、d軸補正電流限界値をそれぞれ求める。
図7に示すように、バッテリ電圧VBに対応するd軸補正電流限界値マップでは、バッテリ電圧VBが高い場合にはd軸補正電流の使用範囲が相対的に広く設定され、バッテリ電圧VBが低い場合にはd軸補正電流の使用範囲が相対的に狭く設定される。すなわち、d軸補正電流限界値idcl(VB)は、バッテリ電圧VBが低いほど、その絶対値が小さくなる(弱め界磁量が小さくなる)ように設定される。本実施形態では、バッテリ電圧VBが10Vの場合、d軸補正電流の使用範囲は0A〜−35Aに設定され、バッテリ電圧VBが12Vの場合、d軸補正電流の使用範囲は0A〜−57Aに設定される。
図8に示すように、モータ雰囲気温度に対応するd軸補正電流限界値マップでは、モータ雰囲気温度TMが低い場合にはd軸補正電流値の使用範囲が相対的に広く設定され、モータ雰囲気温度TMが高い場合にはd軸補正電流値の使用範囲が相対的に狭く設定される。すなわち、d軸補正電流限界値idcl(TM)は、モータ雰囲気温度TMが高いほど、その絶対値が小さく(弱め界磁量が小さくなる)なるように設定される。本実施形態では、モータ雰囲気温度TMが100℃の場合、d軸補正電流の使用範囲は0A〜−51Aに設定され、モータ雰囲気温度TMが90℃の場合、d軸補正電流の使用範囲は0A〜−58Aに設定される。
そして、d軸電流使用範囲設定部44は、求めたd軸補正電流限界値のうち、その絶対値が小さい(弱め界磁量が小さくなる)方の値をd軸補正電流限界値として採用する。
d軸目標電流決定部45は、相乗積演算部43によって算出されたd軸補正電流idcをd軸電流使用範囲設定部44によって設定された使用範囲(0A〜d軸補正電流限界値)においてd軸補正電流idcとして出力する。d軸補正電流idcがd軸補正電流限界値よりも小さい(絶対値が大きい)場合には、d軸目標電流決定部45はd軸補正電流限界値をd軸補正電流idcとして出力する。
これにより、本実施形態のEPS1は以下の効果を奏する。すなわち、従来技術による電動パワーステアリング装置では、d軸補正電流idcは、図9(A)に示すように、q軸実電流値iqrが所定値となるまではバッテリ電圧VBに拘わらず一定に設定されていた(併せて図4を参照されたい)。しかし、本実施形態では、図9(B)に示すように、d軸補正電流idcは、バッテリ電圧VBに応じて設定される。
ここで、バッテリ電圧VBの変動によるモータ11の回転特性の変化について詳細に分析した結果を図10に示す。図10に示されるように、トルクを一定とすると、d軸電流idによって回転数が向上するd軸電流idの範囲は、電圧に応じて変化する。すなわち、弱め界磁量を増やしていくと、ある値まではモータ回転数ωは向上するが、それ以上に弱め界磁量を増やしてもモータ回転数ωは逆に低下してしまう。従来の電動パワーステアリング装置では、この電圧の変動を考慮せずにd軸電流idの使用範囲(最大値)を設定していたため、回転数が向上する範囲のみならず、回転数が低下する範囲でも界磁弱め量を増やしていた。したがって、モータ回転数ωが不足するときに更にd軸電流idを増やすという制御が行わる結果、モータ回転数ωが逆に低下してしまうという現象が起きていた。これにより、モータは本来の最大出力を出し切ることができず、早切り操舵時においてステアリング操作が円滑に行える場合と、ステアリングが途中でひっかかってしまう場合とが発生し、滑らかな操舵フィーリングを阻害していた。
ところが、本実施形態によれば、図10に示すように、d軸電流idの使用範囲(d軸補正電流限界値idcl)がバッテリBの電圧変動に合わせて設定されることにより、d軸電流idによってモータ回転数ωが向上する範囲内で弱め界磁を行うことが可能となる。したがって、バッテリ電圧VBが変化しても常にモータ11が最大出力を出すことができ、滑らかな操舵フィーリングが得られる。
さらに、図10に示すように、バッテリ電圧VBの変動に応じてモータ11の効率も変化する。特に、前記したd軸電流idを増やすとモータ回転数ωが低下する領域では、入力が増えるにも拘わらず出力が低下するために、モータ11の効率は著しく低下する。従来の電動パワーステアリング装置では、電圧変動を考慮せずにd軸電流idを設定していたため、モータ回転数ωが向上する範囲のみならず、モータ回転数ωが低下する範囲でも界磁弱め量が増えており、モータ11の効率が低下していた。この現象により、電動パワーステアリング装置の消費電流が増大し、省燃費効果を低下させてしまっていた。
ところが、本実施形態によれば、図10に示すように、d軸電流idの限界値をバッテリBの電圧変動に合わせて設定することにより、d軸電流idによってモータ回転数ωが向上する範囲内で弱め界磁を行うことが可能となる。効率の観点から見ても、d軸電流idによってモータ回転数ωが低下する領域で弱め界磁量を増やすことによってモータ11の効率が著しく低下することが避けられ、モータ11の最低効率が概ね一定値以上に保たれる。
EPS1に供給されるバッテリ電圧VBは、ヘッドライトや冷暖房等の車載電装系の使用状況あるいは車両走行速度により、10V〜16Vの間で変動し、その電圧変動に伴ってモータ11の性能も変化してしまう。これは自動車特有の事象であり、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、バッテリ電圧VBが10V〜16Vの間で変動した場合でも、常にモータ11が本来持つ最大出力を出し切れるようにd軸電流idの使用範囲を設定することにより、滑らかな操舵フィーリングを提供し、消費電流増加による省燃費効果の低下を避けることができる。
次に、d軸電流idの使用範囲を一定にした従来の電動パワーステアリング装置と、本実施形態に係るEPS1との違いについて、図10に基づいて考察したものを図11に示す。図中のポイントAは、走行中(14V時)にカウンターステアを切る場合に必要なモータ出力を示し、ポイントBは、駐車中(10V時)に据え切りする場合に必要なモータ出力を示し、ポイントCは、駐車中(10V時)にステアリングをエンドに切る場合に必要なモータ出力を示している。なお、図11において、(A)は、従来技術による電動パワーステアリング装置において、駐車中の目標出力を満足すべく図10のバッテリ電圧VBが10Vの場合の特性に合わせてd軸電流idの使用範囲を設定した場合を示している。また(B)は、従来技術による電動パワーステアリング装置において、走行中の目標出力を満足すべく図10のバッテリ電圧VBが14Vの場合の特性に合わせてd軸電流idの使用範囲を設定した場合を示している。さらに(C)は、本実施形態に係るEPS1によって弱め界磁制御を行った場合を示している。
まず、図11(A)に示す、バッテリ電圧10Vの特性に合わせてd軸電流idの使用範囲を−36〜0Aとした場合について述べる。バッテリ電圧VBが10Vから14Vに上昇した場合、−36〜0Aのd軸電流idではモータは本来持っている最大の出力を発揮することができない。具体的には、バッテリ電圧VBが14Vの時に、d軸電流idが−36Aに制限されるとモータ回転数ωは3400rpmまでしか上がらず、本来モータが出せる最大回転数3730rpmに対して330rpmだけモータ回転数ωが低下する。これは、車載電装系の使用負荷が大きくバッテリ電圧VBが10Vに低下した状況に合わせてd軸電流idの使用範囲を設定すると、車載電装系の使用負荷が小さくバッテリ電圧VBが14Vにある状況ではモータの回転数が十分に上がらず、電動パワーステアリング装置としての商品性が低下してしまうことを意味する。図11(A)に示されるように、駐車時(10V)における据え切り目標ポイントBは満足されるものの、走行中のACG駆動時(14V)における早切りカウンターステア目標ポイントAは満足されないことがわかる。
次に、図11(B)に示す、バッテリ電圧14Vの特性に合わせてd軸電流idの使用範囲を−73〜0Aと設定した場合について述べる。バッテリ電圧VBが10Vに低下すると、モータはd軸電流idを流すほど回転数が低下する領域で使用されることとなり、モータ回転数ωとモータ効率とが低下する。具体的には、バッテリ電圧VBが10Vとなった時に、d軸電流idが−73Aまで許容されるとモータ回転数ωは1580rpmまで低下してしまい、本来出力できる最大回転数の1900rpmに対して320rpmだけモータ回転数ωが低下する。さらに、モータ効率も0.70から0.49まで低下する。これは、車載電装系の使用負荷が小さくバッテリ電圧VBが14Vを保てる状況に合わせてd軸電流idの使用範囲を設定すると、車載電装系の負荷が大きくバッテリ電圧VBが10Vまで低下した場合、モータ回転数ωの低下によりハンドル操作が重くなり、かつ、モータ効率の低下により消費電流が増加し、電動パワーステアリング装置の省燃費効果が低下してしまうことを意味する。図11(B)に示されるように、走行中のACG駆動時(14V)における早切りカウンターステア目標ポイントAは満足されるものの、駐車時(10V)における据え切り目標ポイントBは満足されないことがわかる。
一方、図11(C)に示す本発明によれば、d軸電流idの使用範囲をバッテリ電圧VBに合わせてモータ回転数ωが上がる領域のみに設定することで、車載電装系の使用状況やACGの発電状況によりバッテリ電圧VBが通常とりうるいかなる値に変動しても、その電圧変動に応じてモータの最大の出力を引き出すことが可能となる。図11(C)に示されるように、本発明によれば、走行中のACジェネレータ(ACG)駆動時(14V)における早切りカウンターステア目標ポイントA、駐車時(10V)における据え切り目標ポイントBがともに満足されることがわかる。
電圧変動とは別に、d軸電流idとモータ回転数ωとの関係は、図12に示すように、EPS1のモータ雰囲気温度TMによっても変動する。従来技術による電動パワーステアリング装置では、d軸電流idは、図13(A)に示すように、q軸実電流値iqrが所定値となるまではモータ雰囲気温度TMに拘わらず一定に設定されていた。しかし、本実施形態では、図13(B)に示すように、d軸補正電流idcは、モータ雰囲気温度TMに応じて設定される。
電動パワーステアリング装置用のモータは通常エンジンルーム内に搭載されるため、モータの雰囲気温度はエンジンの使用状況により60℃〜100℃程度で変動し、その温度変動に伴ってモータの性能も変化してしまう。これは自動車特有の事象であり、本実施形態によれば、モータ雰囲気温度TMが変動しても、常にモータ11が本来持っている最大の出力を発揮できるようにd軸電流idの使用範囲が設定されることで、滑らかな操舵フィーリングが提供され、消費電流増加による省燃費効果の低下も防止される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、モータとしてブラシレスDCモータを用い、その駆動制御にはdq制御を用いてブラシレスモータの相間に正弦波電流を通電するベクトル制御を採用したものについて述べたが、例えば、ブラシレスDCモータの各相毎の正弦波電流を制御するものや、ブラシレスDCモータの相間に矩形波を通電させるもの、矩形波の合成による疑似的な正弦波を通電させるもの、あるいは、誘導モータ等、他のモータを用いる形態であってもよい。また、上記実施形態では、電源電圧および周辺温度の検出値から弱め界磁量が小さくなる値をd軸補正電流限界値として採用しているが、d軸補正電流限界値を決定する方法はこれに限られず、例えば、求めた各d軸補正電流限界値から算出した平均値を用いたり、d軸補正電流値の変化によるモータ回転数ωの低下度合いに応じて各d軸補正電流限界値に係数を掛けて算出したりしてもよい。あるいは、これら検出値のうち1つのみに応じてd軸補正電流限界値を設定してもよい。また、周辺温度検出手段は、モータの周辺温度を検出するものに限られず、モータ制御手段の周辺温度を検出するものであってもよい。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、電動パワーステアリング装置の具体的構成や制御の具体的手順等についても適宜変更可能である。
実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図 実施形態に係るモータ制御装置のブロック図 実施形態に係るd軸補正電流設定部の機能ブロック図 実施形態に係るq軸指令電圧対応マップ 実施形態に係るq軸実電流対応マップ 実施形態に係るモータ回転速度対応マップ 実施形態に係るバッテリ電圧に対応するd軸補正電流限界値マップ 実施形態に係るモータ雰囲気温度に対応するd軸補正電流限界値マップ 実施形態に係るバッテリ電圧に応じたd軸補正電流値の従来例との比較図 バッテリ電圧とモータの回転特性との関係を示すグラフ 実施形態に係る電動パワーステアリング装置の性能と従来例との比較図 モータ雰囲気温度とモータの回転特性との関係を示すグラフ 実施形態に係るモータ雰囲気温度に応じたd軸補正電流値の従来例との比較図
符号の説明
1 ステアリング装置
2 ステアリングホイール
10 電動パワーステアリング装置
11 モータ
12 モータ制御装置
13 PWMインバータ
14 モータ電流検出手段
15 操舵トルクセンサ
16 車速センサ
17 バッテリ電圧検出手段
18 モータ雰囲気温度検出手段
19 目標電流設定部
32 回転センサ
38 d軸補正電流設定部
44 d軸電流使用範囲設定部
B バッテリ
It 目標電流
Td 操舵トルク
TM モータ雰囲気温度
VB バッテリ電圧
ω 回転速度
W 前輪
id d軸電流
iq q軸電流

Claims (1)

  1. 運転者の操舵入力に応じて操舵アシスト用のモータを駆動制御する電動パワーステアリング装置であって、
    前記操舵入力を検出する操舵入力検出手段と、
    前記操舵入力検出手段の検出結果に基づいて前記モータの目標電流を設定し、当該目標電流に基づいて界磁弱め制御を用いて前記モータを駆動するモータ駆動制御手段と、
    前記モータに電力を供給する電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と
    前記モータまたは前記モータ駆動制御手段の周辺温度を検出する周辺温度検出手段と
    を備え、
    前記モータ駆動制御手段は、弱め界磁電流の限界値を設定して前記界磁弱め制御を実施するとともに、前記電源電圧検出手段の検出結果および前記周辺温度検出手段の検出結果のそれぞれに応じて求めた前記弱め界磁電流の限界値のうち、絶対値が小さい方を前記弱め界磁電流の限界値に採用して、前記弱め界磁電流の使用範囲が前記モータの回転速度を向上させる領域のみとなるように前記弱め界磁電流の限界値を変更することで、前記電源電圧検出手段の検出結果および前記周辺温度検出手段の検出結果に応じて前記弱め界磁制御の量を変更することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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