JP5307313B2 - ポリオレフィンの製造法 - Google Patents

ポリオレフィンの製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP5307313B2
JP5307313B2 JP2001557932A JP2001557932A JP5307313B2 JP 5307313 B2 JP5307313 B2 JP 5307313B2 JP 2001557932 A JP2001557932 A JP 2001557932A JP 2001557932 A JP2001557932 A JP 2001557932A JP 5307313 B2 JP5307313 B2 JP 5307313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
ring atom
bonded
carbon group
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001557932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003522233A5 (ja
JP2003522233A (ja
Inventor
シトロン,ジヨエル・デイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2003522233A publication Critical patent/JP2003522233A/ja
Publication of JP2003522233A5 publication Critical patent/JP2003522233A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5307313B2 publication Critical patent/JP5307313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/02Ethene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

(技術分野)
分岐鎖ポリエチレンは、エチレン、エチレンを1つまたはそれ以上のα−オレフィンへオリゴマー重合させうる触媒、及びエチレンとα−オレフィンを共重合させうる重合触媒を、第1工程(例えば連続式撹拌型タンク反応器)において接触させ、次いで添加されたエチレンの実質的な不存在下に続く工程(例えば栓流反応器)において反応を継続するという多段法で製造することができる。
(背景の技術)
ポリオレフィンは商業的に有用な製品であり、毎年非常に多量に製造され、種々の目的、例えば樹脂の成形物、フィルム、弾性体などに使用されている。ポリオレフィンは、最もしばしば遷移金属を含む触媒系を使用する重合法によって製造される。使用する工程条件及び選択する触媒系に依存して、ポリマ−は、同一モノマ−から製造されるものであっても、異なる性質を有し得る。異なる性質のいくつかは、分子量及び分子量分布、結晶化度、融点、分岐度、及びガラス転移温度である。分子量及び分子量分布を除いて、分岐度は言及するすべての他の性質に影響しうる。
エチレンのオリゴマー重合と重合が「同時に」起こって、(多くの場合に)分岐鎖ポリエチレンを生成するという種々の報告が文献に見られる。参照、例えばWO第90/15085号、WO第99/50318号、米国特許第5753785号、米国特許第5856610号、米国特許第5686542号、米国特許第5137994号及び米国特許第5071927号、C.デンガ−(Denger)ら、マクロモル・ケム・ラピッド・コミュン(Makromol.Chem.Rapid.Commun.)、12巻、607−701頁(1991)、及びE.A.ベンハム(Benham)、ポリマー・エンジニアリング・アンド・サイエンス (Polymer Engineering and Science)、28巻、1469−1472頁(1988)。これらのすべては、引用することによりすべての目的に対して完全に記載されている如く本明細書に包含される。
これらの系の多くの場合、エチレンのオリゴマー重合触媒の触媒作用により1つまたはそれ以上のα−オレフィンが生成し、次いで(他の)重合触媒によりこのα−オレフィンとエチレンの共重合体が製造される。この結果通常、(所望により他のオレフィン、例えばα−オレフィンも添加しうるが)エチレンのみから分岐したポリエチレンが得られる。
多くの場合、ポリマ−の生成速度は、オリゴマー重合の速度より速く、従ってα−オレフィンの包含される割合はしばしば全く低く、そしてもちろん得られる分岐も全く低い。α−オレフィンの生成速度がポリマーの生成速度に匹敵するならば、比較的多くのα−オレフィンを製造することができ、その結果ポリマ−中に高度の分岐度が得られる。参照、例えば前にも引用した世界特許出願第99/50318号。しかしながらこれは他の問題を誘起する、即ち得られるポリマ−生成物中にα−オレフィンが残存する。
この問題はα−オレフィンが比較的揮発性(即ち炭素数が8またはそれ以下である)であるならばさほど重要でないが、揮発性の低いα−オレフィンが存在するときはその除去は困難になり、またそのポリマ−中における存在は可燃性、毒性または最終用途(例えば食品と接触する食品のラップ)の観点から有害である。即ちこれらのα−オレフィンの、最終生成物における存在を最小にし、或いは実質的に除去するポリマ−の製造法が期待される。
(発明の概要)
本発明は、重合条件下に、
(a)エチレン、
(b)エチレンを、1つまたはそれ以上の、式R20CH=CH2 (但し、R20は炭素数が偶数のn−アルキル)のα−オレフィンへにオリゴマー重合させるオリゴマー重合触媒、及び
(c)エチレン及びオリゴマー重合触媒で生成し1つまたはそれ以上のα−オレフィンを共重合させる遷移金属重合触媒
を接触させて、主たる量の分岐鎖ポリエチレン、第1の残存α−オレフィン含有物及び随時未反応のエチレンを含んでなる第1(中間体)の生成物を生成させ、次いで、添加されたエチレンの実質的な不存在下に第1の残存α−オレフィン含有物の少なくとも一部分を(共)重合させる条件下に、第1の生成物を更に反応させて、第2の残存α−オレフィン含有物を有する分岐鎖ポリオレフィンを含んでなる第2の生成物を生成させる、工程を含んでなり、但し該第2の残存α−オレフィン含有物が該第1の残存α−オレフィン含有物よりも少なくとも20%少ない、分岐鎖ポリエチレンの製造法に関する。
更に本発明は、重合条件下に、
(a)エチレン、
(b)工程条件下に1つまたはそれ以上の、式R20CH=CH2 (但し、R20は炭素数が偶数のn−アルキル)のα−オレフィンを生成させうるエチレンのオリゴマー重合触媒、及び
(c)1つまたはそれ以上の遷移金属を含み且つ工程条件下にエチレンと1つまたはそれ以上の式R21CH=CH2 (但し、R21はn−アルキル)のオレフィンを共重合させる重合触媒、
を接触させる工程を含んでなり、但し分岐鎖ポリエチレンの大部分を最初に連続式撹拌型タンク反応器(CSTR)またはそれと均等の反応器で生成させ、そして該分岐鎖ポリエチレンの少ない部分をプラグ流反応器(PFR)またはそれと均等の反応器で続いて生成させる、分岐鎖ポリエチレンの製造法に関する。
(発明の詳細な記述)
本明細書ではいくつかの術語を使用するが、これを以下に定義する。
「ポリエチレン」とは、反復単位の少なくとも50モル%、更に好ましくは少なくとも75モル%がエチレンに由来するポリマ−を意味する。ここに「エチレンに由来する」とは、それが直接重合したエチレン分子であるか、またはそれが反応中にエチレン分子から生成した他のモノマ−(例えばα−オレフィン)であることを意味する。
「ホモポリエチレン」とは、エチレンが反応中に他の分子に転化され、その他の分子(例えばα−オレフィン)が次いで重合したとしても、エチレンが反応器に供給される実質的に唯一のオレフィンモノマ−である、工程中で生成するポリマ−を意味する。この関連で、「実質的に唯一のエチレン」とは、商業的規模の運転において典型的な少量の他のオレフィン及び不純物も含んでいることができるエチレン供給物を含む。
「添加されたエチレンの実質的な不在下において」とは、後反応段階(例えばPFR)において新しいエチレン供給物を添加しないという事実に関するものである。しかしながら未反応のエチレンは、1つまたはそれ以上の前段階(例えばCSTR)から後反応段階において存在してもよいが、以下に更に詳細に記述するようにこの未反応のエチレンを中間分離工程(例えばフラッシュ工程)で除去することも好ましい。
「該第2の残存α−オレフィン含有物が該第1の残存α−オレフィン含有物よりも少なくともX%少ない」とは、それぞれ連続する(共)重合工程に先立つ及びこれに続く(添加されたエチレンの実質的な不存在下に起こる)全工程流中の第1及び第2の残存α−オレフィン含有物の相対重量に関するものである。例えばXが20%であるならば、且つ工程流(例えば第1の生成物)がPFR前に10重量%の残存α−オレフィンを含んでいるならば、PFRを出る工程流(例えば第2の生成物)は高々8重量%の残存α−オレフィン含有物しか含まない(10x(1−0.X))。
「重合触媒」とは、約50またはそれ以上、好ましくは約100またはそれ以上の平均重合度(反復単位の平均数)を有するポリマ−を生成することができる触媒系を意味する。
「オリゴマー重合触媒」とは、エチレンを、約40またはそれ以下、更に好ましくは約20またはそれ以下、特に好ましくは約20またはそれ以下の平均重合度を有するオリゴマ−にオリゴマー重合しうる触媒系を意味する。
「低重合触媒」及び「重合触媒」の定義の中には、活性触媒を与えるために必要とされる触媒系の他の成分、例えばアルキルアルミニウム化合物のような共触媒も包含される。更に存在し得る他の触媒成分、例えばシリカ、アルミナまたはポリマ−のような触媒担体も含まれる。
「ヒドロカルビル基」とは、炭素及び水素のみを含む1価の基である。特に断らない限り、ヒドロカルビル基(及びアルキル基)は炭素数を1−約30含むのが好適である。
「置換ヒドロカルビル」とは、これらの基を含む化合物が供される工程条件下において不活性である置換基を1つまたはそれ以上含むヒドロカルビル基を意味する(例えば不活性な官能基、以下を参照)。この置換基は重合工程または重合触媒系の働きを実質的に害を与えない。特に断らない場合、置換ヒドロカルビル基は炭素数1−約30を含むのが好適である。「置換」の意味には、1つまたはそれ以上のヘテロ原子、例えば窒素、酸素及び/または硫黄を含む鎖または環も包含され、置換ヒドロカルビルの遊離の原子価がヘテロ原子にあってもよい。置換ヒドロカルビルにおいて、すべての水素はトリフルオロメチルのように置換されることができる。
「(不活性な)官能基」とは、これらの基を含む化合物が供される工程条件下において不活性であるヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル以外の基を意味する。この官能基は、それが存在する化合物が関与するいかなる工程も実質的に妨害しない。官能基の例は、ハロ(フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨ−ド)、及びエーテル、例えば−OR18(但しR18はヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル)を含む。官能基(例えば後に示すR4 、R5 、R8 、R12、R13及びR17)が遷移金属(例えば後に示す鉄原子)の近くにある場合、この官能基は遷移金属原子に配位するものとして示される化合物の基よりも強く遷移金属原子に配位すべきではない。即ちそれは所望の配位基を置き換えてはならない。
「アルキル基」及び「置換アルキル基」は、通常の意味を有する(参照、置換ヒドロカルビルにおける置換基に対して上述したもの)。断らない限り、アルキル基及び置換アルキル基は好ましくは炭素数1−約30を有する。
「アリ−ル」とは、遊離の原子価が芳香族環の炭素原子にある1価の芳香族基を意味する。アリ−ルは融合した、単結合または他の基で連結した1つまたはそれ以上の芳香族環を有していてもよい。
「置換アリール」とは、上述の「置換ヒドロカルビル」の定義において言及したように、置換された1価の芳香族基を意味する。置換アリ−ルは、アリ−ルと同様に、融合した、単結合または他の基で連結した1つまたはそれ以上の芳香族環を有していてもよい。しかしながら、置換アリ−ルがヘテロ芳香族環を有する場合、置換アリ−ル基における遊離の原子価は炭素の代わりにヘテロ芳香族環のヘテロ原子(例えば窒素)にあってもよい。
「共触媒」または「触媒活性化剤」とは、遷移金属化合物と反応して活性な触媒種を生成する1つまたはそれ以上の化合物を意味する。1つのそのような触媒活性化剤は、本明細書において、少なくとも1つのアルキル基がアルミニウム原子に結合する化合物を意味する「アルキルアルミニウム化合物」である。例えばアルコキシド、ヒドリド及びハロゲンのような他の基が化合物中のアルミニウム原子に結合していてもよい。下記の好適なアルキルアルミニウム化合物を参照。
本明細書における「第1級炭素基」とは、遊離の原子価…がいずれか他の原子に対し、また実線で表される結合が第1級炭素原子が結合する置換アリ−ルの環原子に対して存在する式ーCH2 …の基を意味する。即ち遊離の原子価…は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子、酸素原子、硫黄原子などに結合していてよい。言い換えると遊離の原子価…は水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基に結合していてよい。第1級炭素基の例は、−CH3 、−CH2 CH(CH3)2 、−CH2Cl、−CH265 、−OCH3 、及び−CH2OCH3を含む。
「第2級炭素基」とは、実線の結合が第2級炭素原子が結合する置換アリ−ルの環炭素基に対し、また鎖線の2つの遊離の結合が水素以外の原子に対して存在する式
Figure 0005307313
の基を意味する。これらの原子または基は同一でも異なってもよい。言い換えると、鎖線で表される遊離の原子価は、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、または不活性な官能基であってよい。第2級炭素基の例は、−CH(CH3)2 、−CHCl2 、−CH(C65)2 、シクロヘキシル、−CH(CH3)OCH3 、及び−CH=CCH3を含む。
「第3級炭素基」とは、実線の結合が第3級炭素原子が結合する置換アリ−ルの環原子に対し、また鎖線の3つの遊離の結合が水素以外の原子に対して存在する式
Figure 0005307313
の基を意味する。言い換えると、鎖線で表される結合は、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、または不活性な官能基に対してである。第3級炭素基の例は、−C(CH33 、−C(C65)3 、−CCl3 、−CF3 、−C(CH3)2OCH3 、−C≡CH、−C(CH3)2CH=CH2、アリ−ル及び置換アリ−ル例えばフェニル及び1−アダマンチルを含む。
「連続式撹拌型タンク反応器」(CSTR)とは、反応物(及び随時他の物質、例えば溶媒)の反応器への連続流及び反応器からの生成物+他の成分の連続流が存在し、重要なことには反応器内容物が(少なくとも理論的には)反応器内部で均一に存在するように撹拌されるという反応器の古典的定義を意味する。しばしばCSTRは一定条件で運転される、即ち流入物の量及び組成、反応器内容物及び流出物は一定である。最も普通にはCSTRは液体溶液またはスラリ−反応に使用されるが、ここではかなりの気相、例えばエチレンを有する反応を含む。
「栓流反応器」(PFR)(時に管型反応器とも呼ばれる)とは、「反応物の1つまたはすべてが選択された空間方向へ一定に動き(反応物はしばしば反応器の一端に入り、他端から出る)、また流方向に沿う異なる地点において液体の要素間で混合が誘導されない連続運転反応器」を意味する(下記のK.G.デンバイ(Denbigh)らの文献から引用)。種々の工程物質、特に反応物及び生成物の濃度は通常PFRの長さ方向で変化しよう。
CSTR及びPFRは、理論的にも、実際的にも同業者のよく知るものであり、化学工業で広く使用されている。参照、例えば引用することによりすべてが本明細書に包含されるB.エルバ−ズ(Elvers)ら編、ウルマンの化学技術百科辞典、第B4巻、1992年、27−29ページ及び131−140ページ、VCH出版社(Verlagsgesellschaft mbH,Weinheim);S.M.ワラス(Walas)、ペ−リ−の化学技術者ハンドブック、第7版、1997年、23節、マックグロウ・ヒル社(McGraw Hill Co.,New York);及びK.G.デンバイら、化学反応器理論、第3版、1984年、ケンブリッジ大学出版。
本明細書において、オリゴマー重合触媒は、式R20CH=CH2 (但し、R20は炭素数が偶数のn−アルキル)のα−オレフィンを生成する。この触媒は好ましくは遷移金属含有触媒であり、多くのそのような触媒はエチレンのオリゴマー重合によってα−オレフィンを生成することが知られている。参照、例えば上述した「技術的背景」において言及した参考文献。
ある場合には、そのような触媒は主に1つまたは2つの特異的なα−オレフィンのみを生成し、一方他の触媒はある範囲のα−オレフィンを生成することが知られている。後者の種類のオリゴマー重合触媒で生成するα−オレフィンの分布は、しばしばシュルツ(Schulz)−フロ−リ−(Flory)分布に従う。これは得られるオレフィンの分子量の尺度で、K因子(参照、例えばB.エルバ−ズら編、ウルマンの化学技術百科辞典、第A13巻、1989年、243−247ページ及び275−276ページ、VCH出版社)で示される。これは
K=n(Cn+2 オレフイン)/n(Cn オレフィン)
[式中、n(Cn オレフィン)は炭素数nのオレフィンのモル数であり、またn(Cn+2 オレフィン)は炭素数n+2のオレフィン、言い換えればCn オレフィンの次に分子量の高いオレフィンのモル数である]
これから得られるオリゴマー重合反応生成物混合物中の、種々のオレフィンの重量画分を決定することができる。本法における因子Kは約0.6−約0.9の範囲が好適であり、更に好ましくは約0.7−約0.8である。使用するオリゴマー重合触媒のいくつかに対して、因子Kは、工程条件及び/または使用する特定の遷移金属触媒を変更することによって変えることができる。
好適なオリゴマー重合触媒は、式(I)
Figure 0005307313
[式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは不活性な官能基であり、但し互いに隣接するR1 、R2 及びR3 のいずれか2つは一緒になって環を形成することができ、
4 及びR5 はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは不活性な官能基であり、
6 及びR7 はそれぞれ独立に第1の環原子がイミノ窒素に結合する置換アリ−ルであり、但し
6 において、該第1の環原子に隣接する第2の環原子はハロゲン、第1級炭素基、第2級炭素基または第3級炭素基に結合し、更に又、
6 において、該第2の環原子がハロゲンまたは第1級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6 及びR7 の他の環原子の1つまたは2つはハロゲンまたは第1級炭素基に結合するかもしくはいずれも結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合し、或いは
6 において、該第2の環原子が第2級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6 及びR7 の他の環原子の1つまたは2つはハロゲン、第1級炭素基または第2級炭素基に結合するかもしくはいずれも結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合し、或いは
6 において、該第2の環原子が第3級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6 及びR7 の他の環原子の1つは第3級炭素基に結合するかもしくは結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合する]
の化合物の鉄錯体を含んでなる。
「イミノ窒素原子に結合するR6 及びR7 における第1環原子」とは(I)に示されるイミノ窒素に結合するこれらの基の環原子、例えば
Figure 0005307313
を意味する。(II)及び(III)における環の1位に示される原子はイミノ炭素原子に結合する第1の環原子である(アリール基に置換されていてもよい他の基は示してない)。第1環原子に隣接する環原子は(IV)及び(V)に示してある。この場合これらの隣接する原子に対する開いた原子価((IV)の2、6位及び(V)の2、5位)は鎖線で示されている。
Figure 0005307313
ある好適な化合物(I)において、R6
Figure 0005307313
そしてR7
Figure 0005307313
である、但し式中、
8 はハロゲン、第1級炭素基、第2級炭素基、または第3級炭素基であり、
9 、R10、R11、R14、R15、R16及びR17はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基であり、但し
8 がハロゲンまたは第1級炭素基の場合、R12、R13及びR17の0、1または2つはハロゲンまたは第1級炭素基で、R12、R13及びR17の残りは水素であり、或いは
8 が第2級炭素基の場合、R12、R13及びR17の0または1つはハロゲン、または第1級炭素基または第2級炭素基で、R12、R13及びR17の残りは水素であり、或いは
8 が第3級炭素基の場合、R12、R13及びR17の0または1つは第3級炭素基で、R12、R13及びR17の残りは水素であり、更に
互いに隣接するR8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17のいずれか2つは一緒になって環を形成することができる。
上の式(VI)及び(VII)において、R8 はイミノ窒素原子に結合する第1の環原子に隣接する第2の環原子に相当し、またR12、R13及びR17は第1の環原子に隣接する他の環原子に相当する。
(VI)及び(VII)を含む化合物(I)において、
8 が第1級炭素基の場合、R13は第1級炭素基で、R12及びR17は水素であり、または
8 が第2級炭素基の場合、R13第1級炭素基または第2級炭素基、好ましくは第2級炭素基で、R12及びR17は水素であり、または
8 が第3級炭素基(好ましくはトリハロ第3級炭素基、例えばトリハリメチル)の場合、R13は第3級炭素基(好ましくはトリハロ第3級炭素基、例えばトリハリメチル)で、R12及びR17は水素であり、或いは
8 がハロゲンの場合、R13はハロゲンで、R12及びR17は水素である、
ことが特に好適である。
(VI)及び(VII)が現れるすべての特定の好適な化合物(I)において、R1 、R2 及びR3 は水素であり、及び/またはR4 及びR5 はメチルであることが好適である。更に、
9 、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はメチルであり、そしてR8 は第1級炭素基、好ましくはメチルであり、或いは
9 、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はエチルであり、そしてR8 は第1級炭素基、好ましくはエチルであり、或いは
9、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はイソプロピルであり、そしてR8 は第1級炭素基、好ましくはイソプロピルであり、或いは
9 、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はn−プロピルであり、そしてR8 は第1級炭素基、好ましくはn−プロピルであり、或いは
9 、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はクロロであり、そしてR8 はハロゲン、好ましくはクロロであり、或いは
9 、R10、R11、R12、R14、R15、R16及びR17はすべて水素であり、R13はトリハロメチル、好ましくはトリフルオロメチルであり、そしてR8 はトリハロメチル、好ましくはトリフルオロメチルである、
ことが更に好適である。
他の好適な(I)の具体例において、R6 及びR7 はそれぞれ
Figure 0005307313
であり、但し
18はハロゲン、第1級炭素基、第2級炭素基、または第3級炭素基であり、そして
19、R20、R23及びR24はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは官能基であり、但し
18がハロゲンまたは第1級炭素基の場合、R21、R22及びR25の0、1または2つはハロゲンまたは第1級炭素基で、R21、R22及びR25の残りは水素であり、または
18が第2級炭素基の場合、R21、R22及びR25の0または1つはハロゲン、または第1級炭素基または第2級炭素基で、R21、R22及びR25の残りは水素であり、或いは
18が第3級炭素基の場合、R21、R22及びR25の0または1つは第3級炭素基で、R21、R22及びR25の残りは水素であり、更に
互いに隣接するR18、R19、R20、R21、R22、R23、R24及びR25のいずれか2つは一緒になって環を形成することができる。
上の式(VIII)及び(IX)において、R18はイミノ窒素原子に結合する第1の環原子に隣接する第2の環原子に相当し、そしてR21、R22及びR25は第1の環原子に隣接する他の環原子に相当する。
(VIII)及び(IX)を含む化合物(I)において、
18が第1級炭素基の場合、R22は第1級炭素基で、R21及びR25は水素であり、または
18が第2級炭素基の場合、R22第1級炭素基または第2級炭素基、好ましくは第2級炭素基で、R21及びR25は水素であり、または
18が第3級炭素基(好ましくはトリハロ第3級炭素基、例えばトリハロメチル)の場合、R22は第3級炭素基(好ましくはトリハロ第3級炭素基、例えばトリハロメチル)で、R21及びR25は水素であり、或いは
18がハロゲンの場合、R22はハロゲンで、R21及びR25は水素である、
ことが特に好適である。
(VIII)及び(IX)が現れるすべての特定の好適な化合物(I)において、R1 、R2 及びR3 は水素であり、及び/またはR4 及びR5 はメチルであることが好適である。更に、
19、R20、R21、R23及びR24はすべて水素であり、R22はメチルであり、そしてR18は第1級炭素基、好ましくはメチルであり、或いは
19、R20、R21、R23及びR24はすべて水素であり、R22はエチルであり、そしてR18は第1級炭素基、好ましくはエチルであり、或いは
19、R20、R21、R23及びR24はすべて水素であり、R22はイソプロピルであり、そしてR18は第1級炭素基、好ましくはイソプロピルであり、或いは
19、R20、R21、R23及びR24はすべて水素であり、R22はn−プロピルであり、そしてR18は第1級炭素基、好ましくはn−プロピルであり、或いは
19、R20、R21、R23及びR24はすべて水素であり、R22はクロロまたはブロモであり、そしてR18はハロゲン、好ましくはクロロまたはブロモである、
ことが好適である。
化合物(I)及びその鉄錯体(オリゴマー重合触媒)は種々の方法で製造できる。参照、引用することによりあたかも完全に記載されている如く、すべての目的に対してすべてがここに包含される米国特許第5955555号、米国特許第6103946号、WO第99/50273号、WO第00/08034号及びWO第00/50470号。
共重合触媒としては多くの種類の触媒が有用である。例えばいわゆるチ−グラ−−ナッタ(Ziegler−Natta)及び/またはメタロセン型触媒が使用できる。これらの種類の触媒はポリオレフィンの分野ではよく知られている。参照、引用することにより本明細書にすべてが包含されるメタロセン型触媒に対する情報として、アンゲブ・ヘム(Angew.Chem.)、イント・エド・イングル(Int.Ed.Engl.)、34巻、1143−1170頁(1995)、ヨ−ロッパ特許第0416815号及び米国特許第5198401号、並びにチ−グラ−−ナッタ型触媒に対する情報として、J.ブ−ア(Boor)Jr.、チ−グラ−−ナッタ触媒及び重合、アカデミック出版(Academic Press,New York)、1979年。これらの種類の触媒及びオリゴマー重合触媒に対する有用な重合条件の多くは一致しており、従って工程条件は容易に達成できる。しばしばメタロセン及びチ−グラ−−ナッタ型重合に対しては、「共触媒」または「活性化剤」が必要であり、これは時にオリゴマー重合触媒に対して必要とされるものと同一である。多くの場合に、同一の化合物、例えばアルキルアルミニウム化合物が両方の種類の触媒に対するそのような目的に使用しうる。
共重合触媒に適当な触媒は、米国特許第5324800号及びヨ−ロッパ特許第0129368号に記述されるようなメタロセン型触媒も含み、特に有利には例えば米国特許第5145819号及びヨ−ロッパ特許第0485823号に記述されるような架橋したビスインデニルメタロセン型触媒である。他の種類の適当な触媒は、ヨ−ロッパ特許第0416815号、ヨ−ロッパ特許第0420436号、ヨ−ロッパ特許第0671404号、ヨ−ロッパ特許第0643066号、WO第91/04257号に記述されるような、よく知られた拘束幾何触媒を含んでなる。また例えばWO第98/30609号、米国特許第5880241号、米国特許第5955555号、米国特許第6060569号及び米国特許第5714556号に記述される種類の遷移金属錯体も使用できる。ここに上述した文献のすべては、引用することにより完全に記載されている如くすべての目的のために本明細書に包含される。
エチレンおよびα−オレフィン類の共重合のための重合触媒は、好ましくはこれらの2つの種類のモノマ−の相対的共重合速度が大ざっぱに同じであるようにエチレンおよびα−オレフィンを共重合させうる触媒であるべきである。メタロセン型触媒は最も好適であり、好適なメタロセン触媒は先に包含したWO第99/50318号に列挙されたものである。この参考文献は、(I)の鉄錯体を用いるエチレンのオリゴマー重合およびエチレンとα−オレフィンの共重合を同時に行う好適な条件も提供する。
例えば本発明における触媒(1つまたは両方)は、それを固体担体、例えばシリカまたはアルミナにコ−ティングまたはさもなければ担持させることによって(例えば重合触媒成分を生成させるために)「不均一」であってよい。活性な触媒種がアルキルアルミニウムのような化合物と反応して生成する場合、最初にアルキルアルミニウム化合物をコ−ティングまたはさもなければ担持させた担体を遷移金属化合物(またはその前駆体)と接触させて、活性重合触媒が固体担体に「担持」されている触媒系を生成させる。これらの担持触媒は有機液体中での重合に使用しうる。またそれは重合するオレフィンを気体として重合に供し且つ液体支持相の存在しない所謂気相重合にも使用できる。遷移金属化合物を担体、例えばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)担体上に、随時他の必要とされる触媒成分、例えば1つまたはそれ以上のアルキルアルミニウム化合物と共にコ−ティングすることもできる。
ここで製造されるポリマ−は、式H2 C=CHR20のα−オレフィン類といずれか他の添加したα−オレフィンのオレフィン分布に大ざっぱには相当する分岐鎖パターンを有するであろう。しかしながら、R20が(使用する13C NMR装置に依存して)炭素数6−10以上を含む分岐鎖ポリエチレンにおいては、誰もがこれらとそれより長い分岐鎖の差を直接指摘することができず、従って生成したポリマ−中の長い分岐鎖の直接的測定は可能でない。しかしながら好適なポリマ−は、メチレン原子1000当たり1またはそれ以上、好ましくは1−100、より好ましくは1−30の−R20分岐鎖を有する。ポリマ−中のこれらの分岐鎖の量 (全メチル基で測定)は、好ましくはメチレン原子1000当たり約2−約200、好ましくは約5−約175、より好ましくは約10−約150、特に好ましくは約20−約150の範囲である(測定および計算法は、先に包含した米国特許第5880241号を参照)。これらの分岐鎖についての他の好適な範囲はメチレン炭素原子1000当たり約50−約200のメチル基である。これらの分岐鎖ポリマ−において、メチレン基1000当たりエチルおよびn−ヘキシルまたはそれより長鎖の各々少なくとも2つの分岐鎖および少なくとも1つのn−ブチル、更に好ましくはメチレン基1000当たりエチルおよびn−ヘキシルまたはそれより長鎖の各々少なくとも4つの分岐鎖および少なくと2つのn−ブチル分岐鎖、および特に好ましくはメチレン基1000当たりエチルおよびn−ヘキシルまたはそれより長鎖の各々少なくとも10の分岐鎖および少なくと5つのn−ブチル分岐鎖が存在することが(唯一でも、上述した他の好ましい特徴と組み合わせても)好ましい。またこのホモポリエチレンにはブチル分岐鎖よりもエチル分岐鎖が多く存在することも好適である。(唯一でも、上述した他の好ましい特徴と組み合わせても)他の好適なポリマ−では、メチレン基1000当たりメチル分岐鎖20以下、より好ましくはメチル分岐鎖2以下、特に好ましくはメチル分岐鎖2以下である。上述の、13C NMRで測定した分岐の程度のすべては末端基に対して補正後のものである。
α−オレフィン類の各々の共重合速度がα−オレフィン類中のそのモル画分に比例すると仮定する場合、得られるポリマ−中の−R20分岐鎖の割合はα−オレフィン類中のモル比に相当しよう。しかしながら、これは重合に使用する特定の装置及び工程に依存して、いくらかが重合反応で蒸発により失われるうる揮発性オレフィン例えば1−ブテンおよび1−ヘキセンについては全く正しくはないかもしれない。
本方法で使用する装置は、1つまたはそれ以上の、好ましくは1つの、ポリマ−の多い方の部分が生成するCSTR反応器、次いで直列の、少なくとも1つ、好ましくは1つの、ポリマ−の少ない方の部分が生成するPFR、及び重合法と通常関連するいずれかの必要とされる補助装置、例えば1つまたはそれ以上の温度制御器、圧力制御器、熱交換器、ポンプ、圧縮機、弁、撹拌機、モノマ−供給部、触媒供給部、過剰なモノマ−の取り出し部などを含んでなる。図1は、1つのCSTR及び1つのPFRを直列で使用する本発明の方法の1つの可能な態様を含む系統的フロー図を示す。図1において、CSTR1は1において適切なエチレン圧を維持するために導管2からエチレンが供給される。またオリゴマー重合及び重合触媒、並びに随時(スラリ−または溶液法の場合)溶媒及びスラリ−化液体は(1つ以上の導管であってよい)供給導管3から1に供給される。他の供給導管(図示してない)も存在することができる。工程成分は、所望量の時間(多分所望の滞留時間)1に滞留した後、移動導管4を通ってPFR5に運ばれる。その結果PFRは工程成分6で満たされる。PFR5の(移動導管4から)遠い末端は、弁10を有する生成物出口導管7である。ポリマ−生成物は装置を出た後、図示してない装置により、通常の方法で分離及び/または処理される。また移動導管には、他の液体及び/または固体工程成分から気体を分離するための随意の気体分離器8も示されている。この気体は減圧・弁9を通って放出される。放出ガスは多分ほとんどは未反応のエチレンである(及び分離条件下に揮発性の他のオレフィンを含む)。この放出された気体は、廃棄しても、随時精製して、再循環してもよい。存在し得る補助装置、例えばCSTRの撹拌機、ポンプ、圧縮機、及び制御装置、例えば熱電対は示してない。
本方法で生成するポリマーの多く、好ましくは少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも90重量%、特に好ましくは少なくとも95重量%はCSTRで製造される。これはCSTR中でできるだけ多くのポリマ−を製造することによって最良に行いうる。未反応のエチレンを、それがCSTRからPFRへ移動する時に工程流から除去することは必ずしも必要ではないが、そうすることはPFR中での重合に利用し得るモノマ−(オレフィン)の全量を減少させ、PFR中で製造されるポリマ−の割合を減少させるであろう。PFRで製造されるポリマ−量の減少は、(CSTR中よりも困難である)重合熱をPFRから除去するためにPFRを冷却する必要性を軽減し、かくしてCSTR中でできるだけ多くのポリマ−を製造することはこの利点をもたらす。
PFR5では重合を継続させることが望ましいから、PFR5中の条件は、少なくとも重合触媒が活性であるようでなければならない。多くの重合触媒は水及び/または酸素の不存在下に最良に機能するから、通常これらの物質を排除することは好ましいであろう。若干のエチレンがPFR5に入った場合、それは重合及び/またはオリゴマー重合によって(ほとんど)多分消費つくされる。したがってPFR5内の圧力が(空気を反応器内へ誘導しがちな)大気圧以下になることを回避するために、不活性な気体、例えば窒素を導入することによって、PFR5内の圧力を大気圧にまたはそれ以上に維持することが望ましい。
CSTR内で起こる反応は、所謂気相、溶液またはスラリ−型の重合(及びオリゴマー重合)であってよい。1つまたはそれ以上のCSTRを直列に及び/または並列に使用することができる。CSTRは最もしばしば液相が存在する反応と関連づけられるけれど、成分の反応器への連続的供給、生成物(及び時には過剰な成分)の連続的取り出しが行え、また反応成分がかなり均一なように効果的に撹拌できて、反応器内の物質がかなり均一な組成をしている限りにおいて、気相反応も適用できる。例えば多くの気相重合反応器においては、典型的には重合を起こさせる粒子がよくかき混ぜられ、モノマ−を含む気相が理論的には栓流で存在するが、実際には気相の組成は反応器内の撹拌及び/または速い気体流のためにしばしば全く均一となる。この種の反応器はここではCSTRとして適当である。一般的に言って、そのような気相法において、触媒はしばしば固体粒状担体に担持された形で導入され、またポリマ−はこの担体上において(より大きい)ポリマ−粒子を生成しつつ成長する。この種の反応器において、存在する粒子はしばしばエチレンのような気体モノマ−、時にはプロパンまたはペンタンのような不活性気体によって流動化せしめられる流動床部分である。この場合後者の気体はしばしば反応(重合)熱の除去の助けとなり、その結果反応器内容物は過熱されない(例えば所謂「過凝縮モード(supercondensing mode)」)。本発明のCSTRであってよい典型的な気相反応器は、(引用することにより完全に記載されている如くすべての目的に対してここに包含される)ヨ−ロッパ特許第0351068号、ヨ−ロッパ特許第0476835号、米国特許第4003712号、米国特許第4011382号、米国特許第4349648号、米国特許第5610244号、米国特許第5684097号及び米国特許第5698642号に記述されるものを含む。これらは、「単純な」一室流動床反応器、またはループ型流動床反応器であってよい。
CSTRは溶液重合を含むことができる。参照、例えば(引用することにより完全に記載されている如く、すべての目的に対してここに包含される)WO第96/33227号及びWO第97/36942号。この場合のCSTRはWO第96/33227号におけるように単一撹拌容器であってよく、或いはWO第97/36942号におけるようにループ型気相反応器に対して上述した制限を有するループ型反応器であってよい。
CSTRは懸濁重合に対しても使用できる。参照、例えば(引用することにより完全に記載されている如くすべての目的に対してここに包含される)WO第92/12181号、米国特許第5684097号、及びJ.アプル・ポリム・サイ(Appl.Polym.Sci.)、ポリム・シンプ(Polym.Symp.)、36巻、49ページ以降(1981)。この場合にも反応器は、上述と同一の条件に供される単純な撹拌型反応器、またはループ型反応器であってよい。
すべての場合、移動導管4及び気体分離器8の内容積は、これらの装置部分での滞留時間が最小になり、これらの装置部分で生成するポリマ−量も最小になるように、できる限り小さいことが好ましい。
種々の種類の重合に対して、PFRは、工程物質が取り扱え、且つもちろん反応器がPFRとして機能するいかなる形態をも取ることができる。例えば気相反応からのポリマ−粒子に対しては、PFRは単に(流動床でない)垂直のパイプまたは管であってよく、固体粒子は重力によりここを通って流れてPFRの出口に至る。コンベア、例えばスクリュ−コンベアが存在させて、PFR内のこの軸流を補助させてもよいが、このコンベアはPFR内において実質的な量の軸方向の混合を与えるべきでない。
ポリマ−溶液に対して、PFRは単に工程液体が流れるパイプまたは管であってよい。液体流を補助するためにポンプを設置することもできる。ポリマ−懸濁液の場合には、PFRは再びパイプまたは管であってよい。しかしながら、懸濁液の沈降が問題となるかもしれず、軸方向の混合を起こさせずにポリマ−を懸濁させ続けるためにある種の撹拌が必要となり得る。代わりにパイプまたは管が垂直で存在し、懸濁液を重力下に沈降させ、固体懸濁物質及び液体混合物を底部で取り出すこともできる。
すべての場合、工程物質の、特にポリマ−またはより正確には成長するポリマ−鎖のPFRにおける滞留時間は、好ましくは工程中の遊離のα−オレフィンの量を、PFRを出る最終生成物の所望の程度まで減少させるのに十分長くすべきである。好ましくは反応の終わりにおける(例えばPFRを出てくる)残存α−オレフィン含有量は、反応の最初の部分(例えばCSTR)での残存α−オレフィン含有量よりも少くとも20%少ない、より好ましくは少なくとも50%少ない、特に少なくとも75%少ない。
エチレンをPFRに入る前に放出させない場合には、エチレンのほとんどまたはすべてが重合及びオリゴマー重合で消費されるまでα−オレフィンが生成しうるから、この滞留時間は長くなる。この滞留時間は、使用する特定の重合触媒、重合条件、PFRに入るα−オレフィンの初期の量、及びPFRを出る物質中に存在すべきα−オレフィンの所望量に依存するであろうし、簡単な実験で決定できる。
CSTR中での好適な重合法は溶液重合及び気相重合であり、気相重合が特に好適である。
「重合条件」は、単に種々の段階での反応条件に関するものである。上述したように、第1段階においてはオリゴマー重合及び(共)重合の速度は同様であり、かくしてこの第1段階における「重合条件」はオリゴマー重合と(共)重合の両方が起こる条件であることが好適である。これらの条件は、上述してない程度まで公知であり、或いは先に包含されたWO特許第99/50318号の開示に例示されるように、同業者は容易に決定することができる。
1つのCSTR、続いて1つのPFRを直列で用いる本発明の方法の1つの可能な態様を示す系統的流れ図を示す。

Claims (11)

  1. 分岐鎖ポリエチレンの製造法であって、
    (1)連続式撹拌型タンク反応器内で重合条件下において、
    (a)エチレン、
    (b)エチレンを、1つまたはそれ以上の、式R20CH=CH2(但し、R20 は炭素数が偶数のn−アルキル)のα−オレフィンへオリゴマー重合させる オリゴマー重合触媒、及び
    (c)エチレン及びオリゴマー重合触媒で生成した1つまたはそれ以上のα−オレフィンを共重合させる遷移金属重合触媒を接触させて、主たる量の分岐鎖ポリエチレン、第1の残存α−オレフィン含有物及び随時未反応のエチレンを含んでなる第1の生成物を生成させる工程を含んでなる、分岐鎖ポリエチレンの製造法であって、
    (2)栓流反応器内で添加されたエチレンの実質的不存在下に第1の残存α−オレフィン含有物の少なくとも一部分を(共)重合させる条件下に、第1の反応生成物を更に反応させて、第2の残存α−オレフィン含有物を有する分岐鎖ポリオレフィンを含んでなる第2の生成物を生成させ、但し該第2の残存α−オレフィン含有物が該第1の残存α−オレフィン含有物よりも少なくとも20%少ない、該分岐鎖ポリエチレンの製造法。
  2. エチレンを栓流反応器に先立って放出させことを特徴とする請求項1に記載の製造法。
  3. 該第2の残存α−オレフィン含有物が該第1の残存α−オレフィン含有物よりも少なくとも50%少ない、請求項1または2の方法。
  4. 重合触媒がメタロセン触媒である、請求項1または2の方法。
  5. 重合条件下に、
    (a)エチレン、
    (b)工程条件下に1つまたはそれ以上の、式R20CH=CH2(但し、R20は炭素数が偶数のn−アルキル)のα−オレフィンを生成させうるエチレンのオリゴマー重合触媒、及び
    (c)1つまたはそれ以上の遷移金属を含み且つ工程条件下にエチレン及び1つまたはそれ以上の式R20CH=CH2のオレフィンを共重合させうる重合触媒を接触させる工程を含んでなる、分岐鎖ポリエチレンの製造法であって、分岐鎖ポリエチレンの多い方の部分を最初に連続式撹拌型タンク反応器で生成させ、そして該分岐鎖ポリエチレンの残存する少ない方の部分を栓流反応器で続いて生成させる、該分岐鎖ポリエチレンの製造法。
  6. エチレンを栓流反応器に先立って放出させることを特徴とする請求項5に記載の製造法。
  7. 分岐鎖ポリエチレンの少なくとも80重量%を連続式撹拌型タンク反応器で製造する、請求項5または6の方法。
  8. 重合触媒がメタロセン触媒である、請求項6または7の方法。
  9. オリゴマー重合触媒が式(I)
    【化1】
    Figure 0005307313
    [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビルまたは不活性な官能基であり、但し互いに隣接するR1、R2及びR3のいずれか2つは一緒になって環を形成することができ、R4及びR5はそれぞれ独立に水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル または不活性な官能基であり、R6及びR7はそれぞれ独立に第1の環原子がイミノ窒素に結合する置換アリ−ルであり、但し R6において、該第1の環原子に隣接する第2の環原子はハロゲン、第1級 炭素基、第2級炭素基または第3級炭素基に結合し、更になお R6において、該第2の環原子がハロゲンまたは第1級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6 及びR7の他の環原子の1つまたは2つはハロゲンまたは第1級炭素基に結合するかもしくはいずれも結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合し、或いはR6において、該第2の環原子が第2級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6及びR7の他の環原子の1つまたは2つはハロゲン、第1級炭素基または第2級炭素基に結合するかもしくはいずれも結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合し、或いは R6において、該第2の環原子が第3級炭素基に結合する場合、該第1の環原子に隣接するR6及びR7の他の環原子の1つは第3級炭素基に結合するかもしくは結合せず、該第1の環原子に隣接する環原子の残りは水素原子に結合する]
    の化合物の鉄錯体を含んでなる、請求項1−8のいずれか1項の方法。
  10. 該分岐鎖ポリエチレンがホモポリエチレンである、請求項1−4のいずれか1項の方法。
  11. 該分岐鎖ポリエチレンがホモポリエチレンである、請求項5−9のいずれか1項の方法。
JP2001557932A 2000-02-02 2001-01-31 ポリオレフィンの製造法 Expired - Fee Related JP5307313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17982400P 2000-02-02 2000-02-02
US60/179,824 2000-02-02
PCT/US2001/003046 WO2001057101A1 (en) 2000-02-02 2001-01-31 Process for production of polyolefins

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003522233A JP2003522233A (ja) 2003-07-22
JP2003522233A5 JP2003522233A5 (ja) 2013-06-13
JP5307313B2 true JP5307313B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=22658137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001557932A Expired - Fee Related JP5307313B2 (ja) 2000-02-02 2001-01-31 ポリオレフィンの製造法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6586541B2 (ja)
EP (1) EP1252204B1 (ja)
JP (1) JP5307313B2 (ja)
AT (1) ATE262543T1 (ja)
AU (1) AU2001234667A1 (ja)
DE (1) DE60102448T2 (ja)
WO (1) WO2001057101A1 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514263B2 (en) * 2001-04-02 2009-04-07 3M Innovative Properties Company Continuous process for the production of combinatorial libraries of materials
US7632916B2 (en) * 2002-08-02 2009-12-15 3M Innovative Properties Company Process to modify polymeric materials and resulting compositions
US6903173B2 (en) * 2002-08-02 2005-06-07 3M Innovative Properties Co. Fluorinated polymers
US7157283B2 (en) * 2002-08-02 2007-01-02 3M Innovative Properties Company Continuous process for the production of combinatorial libraries of modified materials
CA2509700A1 (en) * 2002-12-20 2004-07-08 Sasol Technology (Pty) Limited Tandem tetramerisation-polymerisation of olefins
BR0317320B1 (pt) * 2002-12-24 2013-10-15 Composição de polietileno com distribuição de massa molecular multimodal, processo para a sua produção, e, uso da mesma
US6982305B2 (en) * 2004-01-26 2006-01-03 Equistar Chemicals, Lp Olefin polymerization in the presence of a dehydrogenation catalyst
US7442819B2 (en) * 2004-07-09 2008-10-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Catalysts for olefin polymerization or oligomerization
WO2006017794A2 (en) * 2004-08-06 2006-02-16 E.I. Dupont De Nemours And Company Heat-sealable polyolefins and articles made therefrom
DE102005030941A1 (de) * 2005-06-30 2007-01-11 Basell Polyolefine Gmbh Polyethylen Formmasse zur Herstellung von spritzgegossenen Fertigteilen
DE102005040390A1 (de) * 2005-08-25 2007-03-01 Basell Polyolefine Gmbh Multimodale Polyethylen Formmasse zur Herstellung von Rohren mit verbesserten mechanischen Eigenschaften
CN101273445B (zh) * 2005-09-28 2012-07-25 大见忠弘 可控气氛的接合装置、接合方法及电子装置
CN102574944B (zh) * 2009-08-17 2014-10-29 纳幕尔杜邦公司 改善的烯烃聚合方法
CA2688217C (en) * 2009-12-11 2016-07-12 Nova Chemicals Corporation Multi reactor process
US20130012659A1 (en) * 2010-03-29 2013-01-10 E I Dupont De Nemours And Company Lubricant component
RU2598023C2 (ru) 2011-05-13 2016-09-20 Юнивейшн Текнолоджиз, Ллк Полученные распылительной сушкой каталитические композиции и способы полимеризации, в которых они применяются
GB201408615D0 (en) * 2014-05-15 2014-06-25 Scg Chemicals Co Ltd Oligomerisation of ethylene
CN108314849B (zh) * 2017-01-13 2021-05-14 杭州星庐科技有限公司 橡胶组合物及加工方法,及应用其的胶带、胶辊及生产方法
WO2018130188A1 (zh) * 2017-01-13 2018-07-19 杭州星庐科技有限公司 橡胶组合物及加工方法,及应用其的胶带、胶辊及生产方法
US11242450B2 (en) * 2017-01-13 2022-02-08 Hangzhou Xinglu Technologies Co., Ltd Rubber composition, processing method thereof, and flame-retardant product using the same
WO2018130195A1 (zh) * 2017-01-13 2018-07-19 杭州星庐科技有限公司 橡胶组合物及加工方法和应用,及该应用的生产方法
WO2018130194A1 (zh) * 2017-01-13 2018-07-19 杭州星庐科技有限公司 橡胶组合物及加工方法,及应用其的橡胶制品和生产方法
CN108314850B (zh) 2017-01-13 2021-05-14 杭州星庐科技有限公司 橡胶组合物及加工方法,及应用其的橡胶制品和生产方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4740551A (en) * 1986-06-18 1988-04-26 Shell Oil Company Multistage copolymerization process
DE3621763A1 (de) 1986-06-28 1988-01-21 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von verzweigtem niederdruckpolyethen, neue niederdruckpolyethene und praeformierte bifunktionelle katalysatoren
US5071927A (en) * 1990-10-09 1991-12-10 Phillips Petroleum Company High-temperature slurry polymerization of ethylene
US5137994A (en) 1991-05-23 1992-08-11 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Process for the simultaneous trimerization and copolymerization of ethylene
FI96216C (fi) * 1994-12-16 1996-05-27 Borealis Polymers Oy Prosessi polyeteenin valmistamiseksi
JPH09143228A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Sumitomo Chem Co Ltd エチレン−α−オレフィン共重合体の製造方法
US5753785A (en) 1996-12-16 1998-05-19 Fina Technology, Inc. Production of E-B copolymers with a single metallocene catalyst and a single monomer
US6103946A (en) * 1997-07-15 2000-08-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Manufacture of α-olefins
ATE253087T1 (de) 1998-03-30 2003-11-15 Du Pont Olefinpolymerisation

Also Published As

Publication number Publication date
AU2001234667A1 (en) 2001-08-14
EP1252204B1 (en) 2004-03-24
US6586541B2 (en) 2003-07-01
DE60102448T2 (de) 2005-03-24
ATE262543T1 (de) 2004-04-15
WO2001057101A1 (en) 2001-08-09
DE60102448D1 (de) 2004-04-29
JP2003522233A (ja) 2003-07-22
EP1252204A1 (en) 2002-10-30
US20020026016A1 (en) 2002-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5307313B2 (ja) ポリオレフィンの製造法
FI86867C (fi) Flerstegsprocess foer framstaellning av polyeten
FI96216B (fi) Prosessi polyeteenin valmistamiseksi
JP4049403B2 (ja) ポリオレフィン類の製造で用いるための支持された触媒成分の製造方法
US9187585B2 (en) Method for replacing incompatible ethylene polymerization catalysts
US20070037937A1 (en) Process for improving the co-polymerization of ethylene and an olefin co-monomer in a polymerization loop reactor
EP2387590B1 (en) Method for replacing compatible ethylene polymerization catalysts
JPS61108610A (ja) ポリオレフインの製造方法
RU2410367C2 (ru) СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ ЛИНЕЙНЫХ ОЛИГОМЕРОВ α-ОЛЕФИНОВ
JP2008517131A (ja) 単一反応器でメタロセンおよび新規モノサイト触媒成分から製造されるポリオレフィン
KR20070090164A (ko) 슬러리상 중합 방법
KR20070084494A (ko) 슬러리상 중합 방법
EP1991349B1 (en) Method and system for determining catalyst activity
EP1463582B1 (en) Catalyst for olefin polymerization
KR20100059833A (ko) 슬러리 상 중합 방법
KR101430845B1 (ko) 중합 촉매를 중화하는 방법
RU2477288C2 (ru) Способ полимеризации в суспензионной фазе
US10987647B2 (en) Multistage catalyst injection system for an olefin polymerization reactor
EP1563902A1 (en) Method and apparatus for preparing and supplying catalyst slurry to a polymerization reactor.
US6291608B1 (en) Polymerization catalyst system and polymerization process
KR100785538B1 (ko) 올레핀 중합 방법
CN110903426A (zh) 一种双峰高密度聚乙烯及其生产工艺
JP2000007710A (ja) ポリマーの製造方法
JP2023550837A (ja) 触媒供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081106

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120328

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20120329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120329

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120418

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20120511

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20120912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120912

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20130425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees