JP5306984B2 - 画面遷移装置、および画面遷移方法 - Google Patents

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Description

本発明は、現在表示している図面をスクロール表示して、現在表示している画面から次に表示すべき画面に遷移する画面遷移装置、および画面遷移方法に関する。
パーソナルコンピュータ、携帯型情報端末(PDA;Personal Data Assistant)、携帯電話、テレビジョン受像機、またはテレビジョン機能付きパーソナルコンピュータ等のコンテンツ再生装置は、近年広く普及しつつある。これらのコンテンツ再生装置は、ディスプレイ上に情報を表示して使用するものがほとんどである。そこで、ディスプレイ上の表示領域の大きさよりも、当該表示領域に表示すべき情報の方が大きい時には、当該情報をスクロール表示させるものが一般的である。特に、このようなコンテンツ再生装置では、ディスプレイ上においてカーソルを移動させ、カーソルによってディスプレイ上に表示されたボタン等の選択オブジェクトを選択したり、表示された情報のスクロール操作をしたりする。
例えば、特許文献1には、表示領域におけるカーソルの移動と、スクロール領域における情報のスクロール表示とをいずれも行うスクロール表示制御装置が開示されている。具体的には、入力装置からスクロール指示を入力している場合、入力装置から移動指示を入力することでカーソル移動手段によりカーソルが移動する。さらに、この移動指示に応じてスクロール表示制御手段によりスクロール領域内で情報をスクロール表示させることができる。一方、入力装置からスクロール指示を入力していない場合には、移動指示の入力ではスクロール領域内で情報がスクロール表示されることなく、スクロール領域の内外の表示領域においてカーソルを移動させることができる。
これによれば、カーソルをスクロール領域の内外で移動させたり、スクロール領域内で情報をスクロール表示させたりすることができる。特に、スクロール表示の指示を入力するか否かによって、表示領域全体におけるカーソル移動とスクロール領域における情報のスクロール表示とを適宜選択することができるので、両操作の操作性が高くなる。
また、コンテンツ再生装置において、フォルダまたはファイルを検索する時には、フォルダ/ファイル一覧として、比較的小さい表示領域(サムネイル領域)にユーザが認識できる程度のサムネイル画像をフォルダ/ファイル名と共に複数表示するユーザインターフェース表示を一般的に行う。これによって、多くのフォルダまたはファイルの中から所望のフォルダまたはファイルを迅速に選択することができる。
例えば、特許文献2には、フォルダのスクロール操作と、サムネイル画像のスクロール処理とをいずれも行うユーザインターフェース表示装置が開示されている。具体的には、複数のフォルダのアイコンが画面の上位階層表示部に左右方向に配列されている。また、特定位置に表示されたフォルダに属する複数のファイルのサムネイル画像が下位階層表示部に折曲状に配列されており、折曲部に位置するサムネイル画像は相対的に大サイズになっている。上記フォルダのアイコンは、左右方向指示キーの操作によってスクロールして選択することができ、上記ファイルのサムネイル画像は、上下方向指示キーの操作によってスクロールして選択することができる。これによれば、フォルダおよびファイルの一覧を表示領域の中に複数画像を用いて表示しながら、ユーザによるフォルダのスクロール操作と当該フォルダに属する複数のファイルのサムネイル画像のスクロール処理とが行われる。これによって、ユーザが数多くのファイルの中から所望のファイルを容易な操作で迅速に選択することが可能となる。
特開2006−331037号公報(2006年12月7日公開) 特開2006−268295号公報(2006年10月5日公開)
ところで、上記したコンテンツ再生装置では、カーソルによってディスプレイ上に表示されたボタン等の選択オブジェクトを選択すると、当該オブジェクトに対応付けられた画面に遷移する機能を一般的に有している。この場合には、現在表示している画面から、次に表示すべき画面に遷移するために、次に表示すべき画面を新たに表示する処理を行う必要がある。当該処理には時間を要するため、ユーザが画面を遷移する指示を出してから、実際にディスプレイ上に次の画面が表示されるまでにタイムラグが生じてしまう。
上述した特許文献1に開示されている技術は、ディスプレイ上の表示領域の大きさよりも大きい情報を表示させる際に用いられる画面の遷移方法である。すなわち、表示領域に表示された一つの情報をスクロール表示するものであり、一方の画面から他方の画面に遷移する際に用いられる技術ではない。同様に、特許文献2に開示されている技術は、フォルダまたはファイルの一覧をスクロールして、当該一覧から所望のフォルダまたはファイルを選択するものであり、一方の画面から他方の画面に遷移する際に用いられる技術ではない。
したがって、上述した特許文献1および2に開示されている装置において、現在表示している画面から、次に表示すべき画面に遷移する際には、次に表示すべき画面の表示処理を行う必要がある。そのため、次に表示すべき画面への遷移を開始してから、ユーザが実際に次の画面を視認することができる状態になるまでにしばらく待たされることがある。したがって、ユーザが即座に次の画面を表示させたい場合には、不満の生じることになる。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面遷移時に要する時間を短縮することができ、なおかつユーザの体感的な待ち時間を減少することができる画面遷移装置、および画面遷移方法を提供することにある。
本発明に係る画面遷移装置は、上記課題を解決するために、画面の遷移の指示を受けると、第一画面を第二画面に遷移させる画面遷移装置であって、上記第一画面をスクロール表示するスクロール表示手段と、上記第一画面のスクロール表示中に、上記第二画面を表示するための処理を行う処理手段と、上記第一画面をスクロール表示完了後に、上記第二画面を表示する表示手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第一画面のスクロール表示中に、第二画面を表示するための処理を行っており、第一画面をスクロール表示完了後に、当該第二画面を表示する。したがって、第一画面のスクロール表示中に、画面遷移の処理(第二画面を表示するための処理)を行っているので、第一画面のスクロール表示完了後には、すぐに第二画面を表示することができる。
従来技術では、ユーザからの第二画面への遷移の指示がなされた時点から、第二画面を表示するための各種処理が行われる。したがって、ユーザが画面遷移の指示をしてから、実際に第二画面が表示画面に表示されるまでに要する時間が、ユーザの体感的な待ち時間であった。
一方、本発明では、画面遷移の処理をしている間にも、表示画面には第一画面がスクロール表示されているのが表示されている。すなわち、画面の遷移に併せて画面が動いて表示される。このように、画面が遷移するのをユーザが待っている間にも表示画面上に動きをつけることによって、ユーザの待たされているという感覚を軽減することができる。したがって、本発明でのユーザの体感的な待ち時間は、スクロール表示完了後に第二画面を表示するのに要する時間だけである。本発明では、スクロール表示完了後にすぐに第二画面を表示することができるので、従来技術と比較してユーザの体感的な待ち時間を大幅に短縮することができる。
また、本発明に係る画面遷移装置においては、上記処理手段は、上記第二画面に含まれるコンテンツのデータを取得する処理を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、第一画面のスクロール表示中に、第二画面に含まれるコンテンツのデータを取得することによって、スクロール表示完了後に、すぐに第二画面を表示することができる。
また、本発明に係る画面遷移装置においては、上記処理手段は、上記コンテンツの再生開始前に必要な事前処理を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、第二画面を表示した後に、当該第二画面に含まれるコンテンツをすぐに再生することができる。
また、本発明に係る画面遷移装置においては、上記処理手段は、上記第二画面を表示する際の表示パラメータの設定を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、第一画面のスクロール表示中に、第二画面の表示パラメータを予め設定することによって、スクロール表示完了後に、すぐに第二画面を表示することができる。
また、本発明に係る画面遷移装置においては、上記処理手段は、上記第一画面の表示状態を表す情報を記憶部に記憶することを特徴としている。
上記の構成によれば、第二画面を表示した後に第一画面を再び表示させる場合でも、すぐに第一画面に遷移することができる。
また、本発明に係る画面遷移装置においては、上記画面の遷移の指示を受ける前に、上記第二画面の背景画像を予め取得する取得手段をさらに備え、上記スクロール表示手段は、上記第一画面と上記第二画面の背景画像とが連なった画像をスクロール表示することを特徴としている。
上記の構成によれば、画面の遷移の指示を受ける前に、第二画面の背景画像を予め取得する。これによって、ユーザからの画面の遷移の指示後に画面遷移に要する時間を短縮することができる。
また、本発明に係るテレビジョン受像機は、上記課題を解決するために、上記したいずれかの画面遷移装置を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、画面遷移時に要する時間を短縮することができ、なおかつユーザの体感的な待ち時間を減少することができるテレビジョン受像機を提供することができる。
また、本発明に係る画面遷移方法は、上記課題を解決するために、画面の遷移の指示を受けると、第一画面を第二画面に遷移させる画面遷移方法であって、上記第一画面をスクロール表示するステップと、上記第一画面のスクロール表示中に、上記第二画面を表示するための処理を行うステップと、上記第一画面のスクロール表示完了後に、上記第二画面を表示するステップとを備えていることを特徴としている。
上記の方法によれば、画面遷移時に要する時間を短縮することができ、なおかつユーザの体感的な待ち時間を減少することができる画面遷移方法を提供することができる。
なお、上述した画面遷移装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより上記コンテンツ再生装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る画面遷移装置では、画面遷移の処理をしている間にも、表示画面には第一画面がスクロール表示されているのが表示されている。すなわち、画面の遷移に併せて画面が動いて表示される。このように、画面が遷移するのをユーザが待っている間にも表示画面上に動きをつけることによって、ユーザの待たされているという感覚を軽減することができる。したがって、本発明でのユーザの体感的な待ち時間は、スクロール表示完了後に第二画面を表示するのに要する時間だけである。本発明では、スクロール表示完了後にすぐに第二画面を表示することができるので、ユーザの体感的な待ち時間を大幅に短縮することができる。
本発明の一実施形態に係るOSD処理部の内部構成を詳しく示したコンテンツ再生装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の内部構成を示すブロック図である。 (a)は、画面遷移前の表示画面の一表示例を示す図であり、(b)は、画面遷移時の表示画面の一表示例を示す図である。 画面遷移完了時の表示画面の一表示例を示す図である。 画面遷移時の各タスクの処理内容を示すタイミングチャートである。 従来技術と本発明とにおける画面遷移時に要する時間の詳細を示すタイミングチャートである。 各OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。 OSDメモリ領域1のOSD画像の一部をOSD領域2に転送する工程を示す図である。 OSDメモリ領域3のOSD画像の一部をOSD領域2に転送する工程を示す図である。 OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。 OSDメモリ領域に2つのOSD画像を作成する工程を示す図である。 表示開始位置のアドレスを変更する工程を示す図である。 OSDメモリ領域の下側のOSD画像を上側に転写する工程を示す図である。 OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。 OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。
本実施形態に係る画面遷移装置は、パーソナルコンピュータ、携帯型情報端末(PDA;Personal Data Assistant)、携帯電話、テレビジョン受像機、またはテレビジョン機能付きパーソナルコンピュータ等のコンテンツ再生装置に適用可能である。以下では、本実施形態に係る画面遷移装置をコンテンツ再生装置に採用した場合の例を示す。
(コンテンツ再生装置100の概要)
本実施形態に係るコンテンツ再生装置100の概要について、図2を参照して説明する。図2は、コンテンツ再生装置100の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コンテンツ再生装置100は、多様な各種媒体と接続可能な入力インターフェースを備えている。具体的には、コンテンツ再生装置100は、外部記憶媒体インターフェース部106、ネットワークインターフェース部124、無線通信インターフェース部125、および赤外線インターフェース部126を備えている。各種媒体としては、例えば、USB(Universal Bus)メモリ、SDカード、外付けHDD(Hard Disk Drive)、およびBD(Blu-ray Disk)等の外部記憶媒体127、有線LANおよび同軸ケーブル等の有線通信媒体128、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)およびWiFi等の無線通信媒体129、ならびに、リモートコントローラ(リモコン)およびIrSS等の赤外線通信媒体130が挙げられる。また、コンテンツ再生装置100は、HDD、フラッシュ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の内部記憶媒体121を備えている。
コンテンツ再生装置100は、上記各インターフェース部を介して、上記各種媒体から、当該媒体の記憶するコンテンツのデータを入手することができる。また、コンテンツ再生装置100は、内部記憶媒体121に記録されたコンテンツがあれば、そのデータを利用することができる。なお、コンテンツ再生装置100は、上述した入力インターフェースの少なくともいずれか1つを備えていることが望ましく、すべてを備えていなくても良い。
本実施形態において、ユーザの操作は、リモコン(赤外線通信媒体130)を介して行うものとする。リモコンがユーザの操作に応じて出力した制御信号(赤外線)を、赤外線インターフェース部126が受信する。なお、本発明は、これに限られず、ユーザの操作は、キーボード、マウス、またはキーパッド等を用いて行っても良く、コンテンツ再生装置100はこれらに応じたユーザインターフェースを備えていても良い。
また、コンテンツ再生装置100は、コンテンツを再生するために、コンテンツ解析部107、ビデオデコード/キャプチャ部108、ビデオセレクタ部109、映像処理部104、映像出力変換部112、OSD処理部110、オーディオデコード部111、オーディオセレクタ部113、オーディオ出力変換部114、表示装置115、およびスピーカ117を備えている。
コンテンツ解析部107は、入力インターフェースを介して入力されたコンテンツを解析し、抽出したデータを機器ビデオデコード/キャプチャ部108、OSD処理部110、および/またはオーディオデコード部111の各々に振り分けて出力する。
ビデオデコード/キャプチャ部108は、入力された映像データをデコードする。ビデオセレクタ部109は、必要に応じて、デコードされた映像信号の出力経路設定を行う。映像処理部104は、必要に応じて、デコードされた映像信号について映像の色合い、または明るさ等の調整を行う。
OSD処理部110は、OSD(On Screen Display)表示を行う際に必要となるOSD画像のデータを作成するものである。OSD処理部110が作成したOSD画像のデータは、加算回路105に出力される。なお、OSD処理部110では、現在表示している画面から、次に表示すべき画面への遷移の処理も行う。OSD処理部110の詳しい構成および機能については、後ほど説明する。
加算回路105では、OSD処理部110からのOSD画像のデータと、映像処理部104からの映像データとを重ね合わせて、重畳処理を行う。
映像出力変換部112は、重畳処理された映像信号を、表示装置115で出力可能な信号形式に変換する。変換された映像信号は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置115上に表示される。
オーディオデコード部111は、入力された音声データをデコードする。オーディオセレクタ部113は、必要に応じて、デコードされた音声信号の出力経路設定を行う。オーディオ出力変換部114は、入力された音声信号を、スピーカ117で出力可能な信号形式に変換する。変換された音声信号はスピーカ117から音声出力される。
また、コンテンツ再生装置100では、CPU(Central Processing Unit)120が、図示しないROM(Read Only Memory)上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(Random Access Memory)116上またはバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて各機能ブロックを制御する。
なお、ここで説明している各機能ブロックは一例であり、コンテンツ再生装置100は、チューナ等を有してテレビジョン受像機またはレコーダとして機能するものでもよい。なお、コンテンツ再生装置100は、必ずしも、表示装置(映像表示手段)またはスピーカ(音声出力手段)を内部に備えている必要は無い。すなわち、外部の表示装置またはスピーカを接続させて利用する形態の装置であってもよい。また、コンテンツ再生装置100は、CCD(Charge Coupled Devices)等を備えてデジタルカメラとして機能するものであっても良い。なお、コンテンツ再生装置100は、上述した表示装置およびスピーカのいずれか一方を備えるものであっても良い。
(OSD処理部110の構成)
本実施形態に係るコンテンツ再生装置100において、現在表示している画面から、次に表示すべき画面への遷移は、OSD処理部110によって制御されている。以下では、OSD処理部110の詳しい構成について、図1を参照して説明する。図1は、OSD処理部110の内部構成を詳しく示したコンテンツ再生装置100の概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように、OSD処理部110は、OSD表示設定部、およびOSD合成処理部122、OSD描画制御部123を備えている。OSD処理部110は、CPU120またはOSD描画制御部123からの制御命令に基づいて、内部記憶媒体121またはRAM116に格納されている画像データを用いて、OSDに表示するための画像をRAM116に作成する。RAM116に作成した画像は、加算回路105において、表示処理部104からの映像データと重ね合わされ、重ね合わされた画像が表示装置115に出力されて表示画面に表示される。
OSD描画制御部123は、転写処理または矩形等の図形描画処理、またはαブレンド処理等を行うものである。これらの処理は、CPU120を介したソフトウェア処理でも実現可能である。この場合には、ハードウェア構成上はOSD描画制御部123を省略しても良い。
OSD表示設定部では、RAM116の特定のアドレスを表示開始位置とした領域に格納されているデータの表示形式(RGB形式、YCbCr形式、またはCLUT形式等)に従って、当該データを用いて出力画像を作成する。なお、表示開始位置となる特定のアドレスは、常に固定されていても良いし、任意のアドレスに設定できるようにOSD表示領域設定手段を備えていても良い。
また、GUI画面、字幕画面、およびデータ放送画面等、複数の異なるOSD画面を同時に表示する必要がある場合がある。このような場合のために、OSD処理部110は、OSD表示設定部をn個(nはハードウェアの構成によって異なる整数値)備えている。各OSD表示設定部が作成したOSD画像を、OSD合成処理部122で設定値(重なり順序等)に応じて1つの画像に合成して出力する。各OSD表示設定部で作成したOSD画像は、RGB形式、YCbCr形式、またはCLUT形式等、様々な表示形式のものがあると想定される。そのため、各OSD表示設定部は、OSD合成処理部122にOSD画像を出力する際に、例えば、RGB形式に統一する等して、表示形式を共通の形式に変換する機能を有することが好ましい。
(画面遷移の概要)
以上で説明したOSD処理部110による画面遷移の概要について説明する。コンテンツ再生装置100における画面遷移時の一表示例を図3および図4に示す。図3(a)は、画面遷移前の表示画面の一表示例を示す図である。図3(b)は、画面遷移時の表示画面の一表示例を示す図である。図4は、画面遷移完了時の表示画面の一表示例を示す図である。
コンテンツ再生装置100では、現在表示している画面(第一画面)を、次に表示すべき画面(第二画面)に遷移させる際に、スクロール表示しながら遷移させる。具体的には、2枚の表示画像を連ねた画像の表示処理を画面遷移前に予め行っておく。2枚の表示画像のうち一方は、現在表示画面に表示されている画像を表示した遷移前画像であり、他方は、次に表示すべき画面の背景画像等、予め用意可能な画像を表示した遷移後画像である。したがって、図3(a)では、「Music(音楽)」,「Photo(画像)」,「Video(動画)」の3つの選択コンテンツが表示された画像(遷移前画像10)が、ユーザが視認している表示画面には表示されている(図3(a)の太枠内)。当該遷移前画像10と共に、「Photo」に含まれるフォルダ(「Photo」の下位階層のフォルダ)の一覧を表示する際の背景画像(遷移後画像11)が用意されている。
この構成において、図3(a)に示した遷移前画像10の「Photo」のアイコンを選択すると、遷移前画像10と遷移後画像11とを連ねた画像がスクロール表示される。したがって、ユーザは、遷移前画像10が徐々に上(表示画面外)に移動していき、当該遷移前画像10の下から遷移後画像11が徐々に表示画面に現れてくるのを視認することになる(図3(b)の太枠内)。すなわち、遷移前画像10から、徐々に遷移後画像11に遷移していくのを視認することになる。
ここで、遷移後画像11は、次に表示すべき画像の背景画像であるが、スクロール表示完了後には、次に表示すべき画面が表示画面に表示される。これは、本実施形態では、遷移前画像10と遷移後画像11とを連ねた画像をスクロール表示している間に、次に表示すべき画面(以下、遷移完了時画像という)の表示処理を行っているためである。具体的には、スクロール表示中に、遷移完了時画像に必要な表示処理を予め行い、スクロール表示完了後には表示画面に遷移完了時画像をすぐに表示できるようにする。
例えば、図3(a)に示した遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示中には、「Photo」に含まれるフォルダの個数、各フォルダの名称、または各フォルダに含まれるファイル(各フォルダの下位階層のファイル)のサムネイル画像等、「Photo」に含まれるフォルダに関するデータを取得し、当該データを表示画面に表示するまでに必要な処理を行う。そして、遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示完了後に、図4に示すように、「Photo」に含まれるフォルダの個数、各フォルダの名称、または各フォルダに含まれるファイル(各フォルダの下位階層のファイル)のサムネイル画像等を掲載した遷移完了時画像12が表示画面に表示される。
以上によれば、画面が遷移している間も、表示画面には、画面の遷移に併せて画面が動いて表示される。したがって、画面が遷移するのをユーザが待っている間にも表示画面上に動きをつけることによって、ユーザの待たされているという感覚を軽減することができる。
また、ユーザからの画面遷移の指示を受ける前(すなわち画面の遷移前)、および画面の遷移中に、次に表示すべき画面(遷移完了時画面12)の表示処理を予め行う。これによって、画面の遷移に要する時間が短縮され、遷移完了時画像12をすぐに表示することができる。
(画面遷移の工程)
以下では、コンテンツ再生装置100の画面遷移の工程(画面遷移方法)について、図5を参照して詳しく説明する。図5は、画面遷移時の各タスクの処理内容を示すタイミングチャートである。画面遷移の一例として、コンテンツ再生装置100に接続したUSBメモリに格納されているフォルダのうち、画像データが格納されているフォルダをアルファベット順に表示するような指示をした際の画面遷移の工程について説明する。
まず、ユーザがコンテンツ再生装置100に接続したUSBメモリに格納されているフォルダのうち、画像データが格納されているフォルダを表示するような指示を行う。当該指示を受けると、描画タスク(スクロール表示手段,取得手段)としてOSD処理部110が、遷移前画像10をスクロール表示させる。ここで、1フレーム期間において、描画タスクが行うスクロール表示に要する時間が十分短い場合には、残りの時間を遷移完了時画像12に必要な表示処理に使用することができる。具体的には、図5に示すように、1フレーム期間において、描画タスクがスクロール処理を行うと(ステップS1)、映像処理タスク(処理手段)として映像処理部104では遷移完了時画像12の色合いを変更する処理を行う(ステップS2)。また、USB処理タスク(処理手段)としてコンテンツ解析部107では、USBメモリ内の画像データが格納されているフォルダを探索する処理を行う(ステップS3)。次の1フレーム期間においては、描画タスクは引き続きスクロール処理を行い(ステップS4)、USB処理タスクは引き続きフォルダの検索処理を行う(ステップS5)。次の1フレーム期間では、描画タスクが引き続きスクロール処理を行った後(ステップS6)、USB処理タスクではフォルダの検索処理に続いて、検索処理によって抽出したフォルダをアルファベット順に並び替える処理を行う(ステップS7)。続いての1フレーム期間では、描画タスクが引き続きスクロール処理を行った後(ステップS8)、映像処理タスクは遷移完了時画像12の明るさを変更する処理を行う(ステップS9)。また、USB処理タスクでは、引き続きフォルダの並び替え処理を行う(ステップS10)。
このようにして、描画タスクがスクロール処理をしている間に、USB処理タスクおよび映像処理タスクでは、遷移完了時画像12に必要な表示処理を進める。これによれば、描画タスクがスクロール処理を完了した時点には、遷移完了時画像12に必要な表示処理は完了し、表示画面に遷移完了時画像12を表示させることができる。
スクロール表示している間に、遷移完了時画像12の表示処理を行っているので、遷移前画像10から遷移完了時画像12に遷移する際に要する時間を短縮させることができる。画面の遷移に要する時間の詳細を図6に示す。図6は、従来技術と本発明とにおける画面遷移時に要する時間の詳細を示すタイミングチャートである。図6に示すように、従来技術では、ユーザから画面遷移の指示(画面遷移要求)があった時点から、USBメモリ内のフォルダの探索および並び替えを行い、遷移完了時画像12の背景画像を読み込む。そして、最終的に遷移完了時画像12の表示処理を行う(画面描画)。
一方、本発明では、ユーザからの画面遷移要求がある前に、遷移完了時画像12の背景画像(遷移後画像11)を予め読み込む。そして、ユーザからの画面遷移要求があった時点から、遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール処理を始める。この際、上述したように、スクロール処理の間にUSBメモリ内のフォルダの検索および並び替えを行い、スクロール処理終了時点に遷移完了時画像12の表示処理を行う(画面描画)。
以上により、本発明では、遷移完了時画像12の背景画像をユーザからの画面遷移要求の前に読み込んでおく。これによって、ユーザからの画面遷移要求後に遷移完了時画像12の背景画像を読み込む時間を短縮することができる。また、本発明では、スクロール処理の間にUSBメモリ内のフォルダの検索および並び替えを行っている。これによって、遷移完了時画像12を表示するための処理が行われているにも拘らず、表示画面ではスクロール表示されているので、ユーザは待たされていると感じない。したがって、ユーザの体感的な待ち時間は、スクロール処理完了時に遷移完了時画像12を表示するのに要する時間だけである。従来技術では、ユーザからの画面遷移要求がなされてから、遷移完了時画像12を表示するための各種処理が行われる。したがって、ユーザが画面遷移要求をしてから、実際に遷移完了時画像12が表示画面に表示されるまでに要する時間が、ユーザの体感的な待ち時間であった。そこで、本発明では、遷移完了時画像12の背景画像の先読み、および遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示によって、従来技術と比較して、ユーザの体感的な待ち時間を大幅に短縮することができる。また、画面の遷移に実際に要する時間も短縮することができるので、すぐに次の画面を表示することができる。
(スクロール処理中の処理内容)
以上では、USBメモリに格納されているフォルダのうち、画像データが格納されているフォルダをアルファベット順に表示する場合の例を示したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、画像データ以外にも、音楽データまたは動画データ等、他のコンテンツを表示する構成も可能である。また、USBメモリ等の外部記憶媒体127に限らず、内部記憶媒体121、またはコンテンツ再生装置100に接続可能な各種媒体に格納されているコンテンツを表示する構成でも良い。
したがって、スクロール処理中には、表示するデータによって種々の処理を行うことが可能である。例えば、次に表示すべき画面の表示に必要な情報の読み込み、または整理等を行うことができる。具体的には、USBメモリに格納されているアプリを再生する場合には、当該USBメモリに格納されているアプリを検索し、該当するアプリを抽出する処理を行うことができる。あるいは、ブラウザを表示する場合には、次に表示すべき画面の画像、またはテキストデータ等を予めダウンロードすることができる。また、番組表を表示する場合には、放送波またはRAM116から取得した各番組情報を読み込むことも可能である。
また、アプリケーションを再生する場合には、当該アプリケーションの各種パラメータの設定を行うことができる。具体的には、アプリケーションを再生する際の表示画面の色合い、明るさ、または出力フレームレート等の表示パラメータの設定、または音声の低音部、および高音部のゲイン調整、またはボリュームの調整等、音声パラメータの設定を行うことも可能である。あるいは、リモコンのキーまたはコンテンツ再生装置100に備えられたキーの有効/無効、または動作内容の設定を行うことができる。また、コンテンツ再生装置100に備えられたインジケータ等のサブ画面、または電源LED等のイルミネーションの設定も可能である。
他にも、現在表示している画面(遷移前画像10)を管理するための処理を行うことができる。具体的には、画面の遷移後に、最初に選択するコンテンツに関する情報の読み込みを行うことができる。コンテンツに関する情報とは、例えば、当該コンテンツを再生した際に、最後に選択したコンテンツに関する情報等である。また、画面遷移後の画面遷移状態(表示状態)の保存、または画面遷移後の画面から、直前の画面(画面遷移前の画面)を表示する際に必要な画面位置情報等の保存を行うことも可能である。直前の画面を表示する際に必要な情報とは、例えば、直前の画面で最後に選択されていたコンテンツの情報等である。この場合には、上記情報を記憶するための記憶部を設ける必要がある。
また、選択中のコンテンツの再生開始前に必要な事前処理を行うことができる。具体的には、画面遷移後において、最初に選択されている画像データの事前デコード、音楽データのバッファリング、動画データのバッファリング、またはプレビュー映像再生処理等を行うことができる。
(スクロール表示の処理例1)
スクロール表示の処理方法について、図7〜9を参照して説明する。図7は、各OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。図8は、OSDメモリ領域1のOSD画像の一部をOSD領域2に転送する工程を示す図である。図9は、OSDメモリ領域3のOSD画像の一部をOSD領域2に転送する工程を示す図である。
図7に示すように、RAM116は、OSDメモリ領域を3つ備えており、OSDメモリ領域1およびOSDメモリ領域3がそれぞれ保持するOSD画像の一部をOSDメモリ領域2に転送する画面転送手段を備えている場合を想定する。このような構成において、以下の手順でスクロール表示が実現できる。なお、スクロール処理前はOSDメモリ領域1のOSD画像を表示画面に表示しているとする。すなわち、OSDメモリ領域1のOSD画像が、遷移前画像10であるとする。
まず、OSDメモリ領域3に、次に表示すべき画像(遷移完了時画像12)を作成する。なお、この処理は、ユーザが画面の遷移を指示する前に予め行っておく。この際、ユーザからの画面遷移の指示よりも前に遷移完了時画像12を作成することができない場合には、当該遷移完了時画像12の背景画像等、予め用意可能な画像(遷移後画像11)を作成する。あるいは、遷移完了時画像12または当該遷移完了時画像12の背景画像等を予め用意せずに、例えば、黒画面等、他の画像をOSDメモリ領域3に作成することも可能である。図7では、遷移完了時画像12の背景画像(遷移後画像11)をOSDメモリ領域3に作成している。
次に、1フレーム期間において、遷移前画像10がスクロール表示によって、表示画面外に移動する領域以外の領域(図8の太枠内)を、図8に示すように、OSDメモリ領域2の上部に転写する。当該領域は、1フレーム期間のスクロール表示後にも、表示画面に表示されている画像である。
また、図9に示すように、OSDメモリ領域2の残りの領域に、OSDメモリ領域3の遷移後画像11の一部を転写する。この際、OSDメモリ領域2の残りの領域に相当する領域(図9の太枠内)だけ遷移後画像11を転写する。当該領域は、1フレーム期間のスクロール表示後に、新たに表示画面に表示される画像である。
このようにして、OSDメモリ領域2には、1フレーム期間のスクロール表示後にも表示画面に表示される画像と、1フレーム期間のスクロール表示後に新たに表示画面に表示される画像とを連ねたスクロール画像13が完成する。当該スクロール画像13をOSDメモリ領域1に転写することによって、OSDメモリ領域1が保持するスクロール画像13は表示画面に表示される。したがって、この一連の処理(1フレーム期間の処理)によって、表示画面に表示されている画像は、遷移前画像10からスクロール画像13に切り替わる。当該処理を一定のフレーム期間に連続して行うことによって、遷移前画像10から遷移後画像11に徐々に遷移していくのをユーザは視認することになる。このようにして、遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示は実現される。
上述したように、上記スクロール表示の間に、遷移完了時画像12を表示するための処理が行われている。当該遷移完了時画像12の表示処理が完了すると、当該遷移完了時画像12のデータは、最終的に映像処理部104に出力される。映像処理部104に出力された遷移完了時画像12のデータは、加算回路105に出力される。一方、OSD処理部110にてスクロール表示が完了すると、完了時点でのOSDメモリ領域1が保持するOSD画像のデータ、すなわち遷移後画像11のデータは、加算回路105に出力される。加算回路105では、遷移後画像11のデータと映像処理部104からのデータとを重ね合わせる重畳処理を行い、重ね合わせた映像データを表示装置(表示手段)115に送る。表示装置115では、加算回路105送られてきた映像データを表示画面上に表示する。このようにして、一連のスクロール表示の後に、最終的に遷移完了時画像12を表示することができる。
以上では、スクロール画像13をOSDメモリ領域1に転写して表示画面に表示させているが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、遷移前画像10および遷移後画像11の一部をOSDメモリ領域2に転写してスクロール画像13を作成した際に、そのままOSDメモリ領域2が保持するスクロール画像13を表示画面に表示させるような構成にしても良い。この場合には、次フレーム期間には、OSDメモリ領域2が保持するOSD画像が遷移前画像10となり、OSDメモリ領域1に新たにスクロール画像13を作成する。このように、OSDメモリ領域1およびOSDメモリ領域2の役割を適宜入れ替えてスクロール処理を行う構成でも良い。
(スクロール表示の処理例2)
以下では、上記したスクロール表示の処理方法とは別の方法について、図10〜13を参照して説明する。図10は、OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。図11は、OSDメモリ領域に2つのOSD画像を作成する工程を示す図である。図12は、表示開始位置のアドレスを変更する工程を示す図である。図13は、OSDメモリ領域の下側のOSD画像を上側に転写する工程を示す図である。
図10に示すように、RAM116は、連続した2つのOSD画像を保持するOSDメモリ領域を備えており、当該OSDメモリ領域の任意のアドレスを表示開始位置として設定できるOSD表示領域設定手段を備えている場合を想定する。このような構成において、以下の手順でスクロール表示が実現できる。なお、スクロール処理前はOSDメモリ領域の先頭のアドレスが表示開始位置に設定されているとする。したがって、OSDメモリ領域の上側のOSD画像が表示画面に表示されていることになる。そこで、当該上側のOSD画像が、遷移前画像10であるとする。
まず、OSDメモリ領域の下側に、次に表示すべき画像(遷移完了時画像12)を作成する。なお、この処理は、ユーザが画面の遷移を指示する前に予め行っておく。この際、ユーザからの画面遷移の指示よりも前に遷移完了時画像12を作成することができない場合には、当該遷移完了時画像12の背景画像等、予め用意可能な画像(遷移後画像11)を作成する。あるいは、遷移完了時画像12または当該遷移完了時画像12の背景画像等を予め用意せずに、例えば、黒画面等、他の画像をOSDメモリ領域3に作成することも可能である。図11では、遷移完了時画像12の背景画像(遷移後画像11)をOSDメモリ領域の下側に作成している。
次に、1フレーム期間において、遷移前画像10がスクロール表示によって、表示画面外に移動する領域に応じて表示開始位置のアドレスを変更する。具体的には、1フレーム期間において、遷移前画像10がスクロール表示によって、表示画面外に移動する領域の直下の領域(図12の太枠内)における先頭のアドレスを次の表示開始位置として設定する。したがって、当該領域(図12の太枠内)は、次フレーム期間に表示画面に表示される画像である。
この一連の処理(1フレーム期間の処理)によって、表示画面に表示されている画像は、遷移前画像10から、当該遷移前画像10を下にスクロール表示した画像に切り替わる。当該処理を一定のフレーム期間に連続して行うことによって、表示開始位置のアドレスが、遷移前画像10の先頭アドレスから、徐々に遷移後画像11の先頭アドレスへとシフトしていく。その結果、遷移前画像10から遷移後画像11に徐々に遷移していくのをユーザは視認することになる。このようにして、遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示は実現される。特に、上記の処理方法によれば、表示開始位置のアドレスを変更するだけでスクロール表示を行うことができるので、当該処理によるコンテンツ再生装置100への負荷を低く抑えることができる。
なお、表示開始位置のアドレスが遷移後画像11の先頭アドレスにまで達した場合、すなわちスクロール処理完了時には、遷移後画像11をそのまま表示画面に表示させる構成にしても良いが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、図13に示すように、表示開始位置のアドレスが遷移後画像11の先頭アドレスにまで達すると、下側のOSD画像(遷移後画像11)を上側に転写し、当該OSD画像を新たな遷移前画像10としても良い。そして、当該遷移前画像10から別の画面に遷移する場合には、また新たに遷移後画像11をOSDメモリ領域の下側に作成し、上記の処理と同様の処理を行えば、遷移前画像10から遷移後画像11へのスクロール表示を行うことができる。
以上では、遷移前画像10から遷移後画像11に遷移する際に、縦方向にスクロール表示していく構成を示したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、遷移前画像10から横方向(右方向または左方向)に徐々に移動していく構成にしても良い。この詳細を図14に示す。図14は、OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。
図14に示すように、RAM116は、連続した2つのOSD画像を保持するOSDメモリ領域を備えており、当該OSDメモリ領域の任意のアドレスを表示開始位置として設定できるOSD表示領域設定手段を備えている場合を想定する。このような構成において、上記の処理方法と同様に、表示開始位置のアドレスを徐々に横方向(右方向)に変更すれば、遷移前画像10から遷移後画像11への横方向のスクロール表示は実現される。
あるいは、遷移前画像10から縦方向、横方向および斜め方向に徐々に移動していく構成にしても良い。この詳細を図15に示す。図15は、OSDメモリ領域が保持するOSD画像の一例を示す図である。
図15に示すように、RAM116は、連続した4つ(2行×2列)のOSD画像を保持するOSDメモリ領域を備えており、当該OSDメモリ領域の任意のアドレスを表示開始位置として設定できるOSD表示領域設定手段を備えている場合を想定する。このような構成において、上記の処理方法と同様に、表示開始位置のアドレスを任意の位置に変更すれば、遷移前画像10から遷移後画像11への縦方向、横方向および斜め方向等、様々なスクロール表示が実現される。
以上では、種々のスクロール表示の処理方法を示したが、OSDメモリ領域が有するメモリサイズ等を考慮して、適当なスクロール表示方法を選択すれば良い。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、コンテンツ再生装置100に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すれば良い。または、次のように、CPU120を用いてソフトウェアによって実現しても良い。
すなわち、コンテンツ再生装置100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU120、このプログラムを格納した、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM116、および上記プログラムと各種データとを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるコンテンツ再生装置100のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していれば良い。コンテンツ再生装置100に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのコンテンツ再生装置100(またはCPU、MPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すれば良い。
プログラムコードをテレビジョン受像機10に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系等とすることができる。
また、コンテンツ再生装置100を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してコンテンツ再生装置100に供給する。この通信ネットワークはコンテンツ再生装置100にプログラムコードを供給できるものであれば良く、特定の種類または形態に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、または衛星通信網等であれば良い。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であれば良く、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、またはADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAまたはリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、または地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る画面遷移装置は、パーソナルコンピュータ、携帯型情報端末(PDA;Personal Data Assistant)、携帯電話、テレビジョン受像機、またはテレビジョン機能付きパーソナルコンピュータ等のコンテンツ再生装置に適用可能である。
10 遷移前画像
11 遷移後画像
12 遷移完了時画像
13 スクロール画像
100 コンテンツ再生装置
105 加算回路
110 OSD処理部
112 映像出力変換部
115 表示装置
116 RAM
120 CPU
121 内部記憶媒体
122 OSD合成処理部
123 OSD描画制御部

Claims (9)

  1. 画面の遷移の指示を受けると、第一画面を第二画面に遷移させる画面遷移装置であって、
    上記第一画面をスクロール表示するスクロール表示手段と、
    上記第一画面のスクロール表示中に、上記第二画面を表示するための処理を行う処理手段と、
    上記第一画面をスクロール表示完了後に、上記第二画面を表示する表示手段と
    上記画面の遷移の指示を受ける前に、上記第二画面の背景画像を予め取得する取得手段とを備え、
    上記スクロール表示手段は、上記第一画面と上記第二画面の背景画像とが連なった画像をスクロール表示することを特徴とする画面遷移装置。
  2. 上記処理手段は、上記第二画面に含まれるコンテンツのデータを取得する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画面遷移装置。
  3. 上記処理手段は、上記コンテンツの再生開始前に必要な事前処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の画面遷移装置。
  4. 上記処理手段は、上記第二画面を表示する際の表示パラメータの設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画面遷移装置。
  5. 上記処理手段は、上記第一画面の表示状態を表す情報を記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載の画面遷移装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画面遷移装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  7. 画面の遷移の指示を受けると、第一画面を第二画面に遷移させる画面遷移方法であって、
    上記第一画面をスクロール表示するステップと、
    上記第一画面のスクロール表示中に、上記第二画面を表示するための処理を行うステップと、
    上記第一画面のスクロール表示完了後に、上記第二画面を表示するステップと
    上記画面の遷移の指示を受ける前に、上記第二画面の背景画像を予め取得するステップとを含み、
    上記第一画面をスクロール表示するステップでは、上記第一画面と上記第二画面の背景画像とが連なった画像をスクロール表示することを特徴とする画面遷移方法。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の画面遷移装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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