JP5305434B2 - 液塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は液塗布具に関し、特にマスカラブラシや毛染め用ブラシのように、塗布対象毛にマスカラや毛染め液などの塗布液を塗布する場合に適用して好適なものである。
従来この種の液塗布具、例えばマスカラブラシとして、塗布液をブラシに付着させてマスカラをまつ毛に塗布するものが用いられている(特許文献1参照)。
図20に示すように、マスカラブラシとしての液塗布具R1は、塗布液容器R2の取出口R3から、キャップR4に固着されたシャフトR5の先端に設けられた液塗布具本体R6を出し入れすることにより、液塗布具本体R6を塗布液としてのマスカラに浸して外部に取り出すようになされている。
取出口R3の内側には、円管状のしごき部材R7が設けられ、液塗布具本体R6を取出口R3から引き抜くとき、液塗布具本体R6の周囲に付着している余分な塗布液を小さい内径を有するしごき部材R7によってしごき落とすことにより、外部に取り出した液塗布具本体R6やシャフトR5から塗布液を「ぼた落ち」させないように構成されている。
特開平5−228018号公報
図20の液塗布具R1の液塗布具本体R6としては、櫛型構造のものとブラシ型構造のものがあり、ブラシ型構造の液塗布具本体R6の典型的なものとして、図21に示す構成のものが用いられている。
このブラシ型構造の液塗布具本体R6は、2本のステンレス線材R6A及びR6Bを互いにねじり合せてなる直線状の芯材R6Cを有し、当該ねじり合された線材R6A及びR6B間に形成されたら旋状保持面R6Dに合成樹脂材料(ナイロン、テトロン、ポリエステル、PPなど)でなる所定の剛性を有する毛材R6Eが挟着保持されている。
この液塗布具本体R6は、1本のステンレス線を折り返すことにより、一対の線材R6A及びR6Bを用意し、当該線材R6A及びR6Bの間に合成繊維でなる毛材R6Eを矢印aで示す縦方向に、間に隙間が生じないように、又は隙間が生じるように、又は何層かに重ね合されるように、配設し、この状態で線材R6A及びR6Bの折り返し点を固定した状態で両端を矢印bで示す方向にねじることにより、互いにねじり合された線材R6A及びR6B間のら旋状保持面R6Dに一列に配列された毛材R6Eを挟着保持する。
かくして、ブラシ構造の液塗布具R1は、図22に示すように、芯材R6Cを中心として、多数の毛材R6Eをら旋状に所定のピッチで配列してなる液塗布具本体R6を、その芯材R6CをシャフトR5の先端に差込み装着した構成を有することになる。
このブラシ構造の液塗布具R1は、多数の毛材R6Eをら旋状に配列してなるブラシを比較的簡易な加工操作によって得ることができると共に、ら旋状の毛材R6Eのピッチ間の空所に塗布液を保持できることにより、当該毛材R6E間の塗布液を塗布対象毛に対してシャフトR5を芯材R6Cを中心として回動させるだけの簡易な操作によって塗布対象毛に対する塗布操作をすることができる。
かくして図21〜図22のブラシ構造の液塗布具本体R6は、標準的なブラシ型液塗布具として多用されている。
本発明は以上を考慮してなされたもので、従来の標準的なブラシ構造の液塗布具を基本要素として用いて、その塗布機能を一段と改善できるようにした液塗布具を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、2本の線材22A、22B間に毛材23を挟んでねじり合わせて形成された芯材24のら旋状保持面から放射状に外方に毛材23を突出させ、横断面が円形の外表面を呈し、毛材23の先端が縦方向に所定のピッチP1で、ら旋状保持面に沿ったら旋面をもった溝25を形成する基本構成を有するブラシ本体21を具えると共に、ブラシ本体21に、コイルスプリング形状31Aの、若しくは内腔45A、45B、53A、53Bの表面にら旋状又は複数の円環状の凹凸面を有する、毛材成形治具31、41A、41B、51A、51Bを嵌め合わせて熱可塑加工した後当該毛材成形治具をはずすことによって、毛材23を、当該毛材23の先端がブラシ本体21の外表面においてら旋状保持面に沿ったら旋面をもった溝25の位置から縦方向に逃げるように変形し、その結果、外表面から芯材までの深さの横溝13を形成するようにする。
本発明によれば、芯材を中心として放射状に外方に突出するブラシ本体の毛材を、毛材成形治具によって熱可塑加工して外表面から芯材までの深さの横溝を形成したことにより、ブラシ本体の細かい修正機能を有効に利用しながら塗布対象毛に対して濃い塗布液を塗布できる液塗布具を得ることができる。

以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として液塗布具を示し、図20の基本構成と同様にシャフト2の先端に液塗布具本体3を設けた構成を有する。
液塗布具本体3は図21及び図22について上述したと同様のブラシ構造の液塗布具を形成するブラシ本体部11を有し、その毛材12の外周部分に比較的広い縦方向の幅を有する横溝13を有する。
この横溝13を有する液塗布具本体3は、図2に示す製造手順によって製造される。
まず、図2(A)に示すブラシ本体21が用意される。
ブラシ本体21は、図21及び図22について上述したと同様にして、ステンレス線材を2つ折りすることにより得られる一対の線材22A及び22Bの間に間隔を開けずに、又は間隔を開けて、又は多数重ね合せて連続的に配列した毛材23を挟んでねじり合せることによって芯材24を形成することにより、当該芯材24を構成する線材22A及び22Bのら旋状合せ面から外方に毛材23を突出させてなるブラシ本体21を得る。
この結果得られるブラシ本体21の毛材23は、線材22A及び22Bの太さ及びねじり合せ回数に応じて決まる比較的狭いピッチP1をもちながら、一様なら旋面を縦方向aに芯材24の軸線に沿って連接させた構造を有し、これがブラシ本体21の基本的な構造の特徴となる。
かくしてブラシ本体21は、円形状をもつように、縦方向aと直交する横方向に外方に突出する毛材23を、縦方向に、均一のピッチP1でら旋面をもつ横溝25を間に挟んで連接してなるブラシ構造体の構造をもつことになる。
このブラシ本体21に対して、図2(B)に示すように、縦方向aにピッチP2を有するコイルスプリング形状の毛材成形治具31が用意され、この毛材成形治具31が、図2(C)に示すように、ブラシ本体21に嵌め合されて中間材41を得る。
ここで毛材成形治具31は、金属性線材を弦巻状に巻き込んでなり、そのピッチP2は、ブラシ本体21の毛材23のピッチP1(図2(A))より大きく、かつ図2(D)に示すように、液塗布具本体3として毛材23の外周面に形成すべき横溝13に対応する値に選定されている。
また毛材成形治具31の線材の太さD1は、毛材23の外周面に形成すべき横溝13の縦方向への幅に相当する値に選定される。
図2(C)に示すように、ブラシ本体21に毛材成形治具31を嵌め合せた状態になると、図3に示すように、ブラシ本体21の芯材24から外方に突出する毛材23のうち、毛材成形治具31の線材31A間に位置する毛材23Aは、毛材成形治具31による成形動作の影響を受けずに(すなわち干渉を受けずに)毛材成形治具31の線材間を通って外方に突出する。
これに対してブラシ本体21の芯材24より外方に突出する毛材23のうち、毛材成形治具31の線材31Aに当接する(すなわち干渉する)毛材23Bは、当該線材31Aの干渉面によって変形されて干渉を逃げる位置に折り曲げられ、その結果線材31Aの間を通って外方に突出する。
かくして毛材成形治具31を嵌め合された状態にあるブラシ本体21の毛材23の先端部分は、それぞれ芯材24から外方に突出する位置と毛材成形治具31の線材31Aとの位置関係に基づいて、毛材成形治具31の線材間の隙間を通って外方に突出する状態にその突出状態を成形される。
図2(C)のように、毛材成形治具31を嵌め合された状態のブラシ本体21は、別途加熱加工装置に入れられて毛材成形治具31の線材に電流を流することにより、当該線材からジュール熱を発生させる。
この熱加工状態においてブラシ本体21の毛材23は熱可塑性を有する合成樹脂材料で構成されていることにより熱可塑変形を生じ、これにより毛材成形治具31の線材31Aがら旋状に巻き込まれていることに基づいて、当該線材31Aのら旋状形状がブラシ本体21の毛材23の外周部分に、折り曲げられた痕跡を残すような成形処理がなされることになる。
かかる成形処理の後、ブラシ本体21から毛材成形治具31を外すと、図2(D)に示すように、ブラシ本体21(図2(A))の毛材23でなるブラシ本体部11の外周部について、毛材成形治具31の線材31Aによる痕跡が芯材24の軸線を斜めに横切る横溝13として形成され、これが液塗布具本体3として得られる。
(2)毛材成形処理の原理
ブラシ本体21(図2(A))を毛材成形治具31(図2(B))によって毛材の成形処理を行う(図2(C))ことにより、ブラシ本体21の毛材23が変形処理されることにより、液塗布具本体3における毛材23間のピッチの大きさが毛材の成形処理によって変更され、これによりブラシ本体部11を構成する毛材12上に液塗布対象毛に対し適正な液の塗布をなし得る横溝13が形成される。
図4は、ブラシ本体21(図2(A))の1本1本の毛材23の外表面における位置を概略的に示したもので、ブラシ本体21の外表面を平面図に展開して示す。
図4において、……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……はブラシ本体21の芯材24におけるら旋状保持面一周分に対応する外表面上の位置を示し、当該ら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……において挟着保持されている各毛材23はそれぞれ芯材24から何の干渉もなく放射状に外方に突出しており、これにより線材列が縦方向aにピッチP1の間隔をもちながら順次配列されている。
図4において丸印は各毛材23が放射状に外方に突出した結果、毛材23の先端がブラシ本体21の外表面に存在している位置を表す。
図4においてθは、ブラシ本体21を塗布対象毛に当てたときのブラシ本体21の回動角位置を示し、ユーザがブラシ本体21を、芯材24を中心として縦方向と直交する操作方向bに、回動位置θから、θ−45°又はθ+45°だけ、交互に45°回動操作することにより、その範囲にある毛材23に付着したりその周囲に保持されている塗布液を塗布対象毛に塗布できる。
かくして芯材24の順次続くら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……上に保持されている毛材23を、ブラシ本体21をユーザが芯材24を回動角位置θからθ−45°又はθからθ+45°だけ回動させることにより、液塗布対象毛に対して塗布液を塗布することができる。
かかる構成のブラシ本体21は、ら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……によって保持されている毛材23のピッチP1間に多量の塗布液を保持しており、この塗布液を塗布対象毛に適正に塗布できれば有効な塗布操作をすることができるものとして、ブラシ構成を有するブラシ本体21が従来から多用されている。
この実施の形態の場合、当該ブラシ本体21(図2(A))においてら旋状保持面によってそれぞれ保持されている毛材23は、毛材成形治具31(図2(B))による毛材23の成形処理(図2(C))によってその一部を変形処理することにより、図5に示すように、ブラシ本体部11(図2(D))の表面において毛材成形治具31を用いて横溝13を形成加工して、毛材23の先端部を配置換えする。
図5において、ら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……に保持されている各毛材23のうち、ブラシ本体21に毛材成形治具31が嵌め込まれたとき、当該毛材成形治具31の線材31Aに当接しなかった毛材23はそのまま液塗布具本体3の外表面に到達してその本来の位置を維持するのに対して、毛材成形治具31の各線材31Aの部分に当接した毛材23はこの線材31Aの干渉によって変形されて縦方向a(芯材24が延長する方向)の方向に逃げるように変形される。
この実施の形態の場合、毛材成形治具31は金属性線材を弦巻状に巻込むことにより全体としてコイルスプリング形状に成形されているので、各線材31Aの部分に当接した毛材23は芯材24の手元方向(図1のシャフト2の方向)又は先端方向(図1のシャフト2とは逆方向)のいずれかに逃げる。
図5は、毛材成形治具31の線材31Aの中心線を基準にして、手元側(aとは反対方向)又は先端側(aと一致する方向)の部分を干渉面として当接したものは、それぞれ手元側又は先端側に逃げるものとして当該当接した毛材23の外表面上の位置を描いている。
かかる毛材成形治具31の成形処理によって、毛材成形治具31の線材31Aに当接した毛材23が毛材成形治具31の線材31Aから逃げる位置に変形されることにより、ブラシ本体部11の表面において毛材成形治具31の線材31Aが干渉した位置には毛材23の先端が存在しなくなることにより、液塗布具本体3の縦方向aと斜交するような横溝13が形成されることになる。
そして、当該横溝13に隣接する領域には、芯材24のら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……から直接突出してきた毛材23と、毛材成形治具31の干渉によって変形された毛材23とが一緒になって一部絡み合うような状態の毛材12が形成される。
(3)塗布液の塗布動作
図1〜図5の構成において、液塗布具本体3のブラシ本体部11は、ブラシ構造の液塗布具としての特徴を有するブラシ本体21について、その毛材23の配置構造を毛材成形治具31によって成形処理することによって得たものであるので、基本的にはブラシ構造の液塗布具としての機能をもっている。
従って、図20〜図22について上述した従来の液塗布具R1と同様に、液塗布具本体3を塗布液容器R2内に液塗布具本体3を浸した状態で塗布液容器R2から引き抜いたとき、塗布液容器R2のしごき部材R7によってブラシ本体部11の毛材12がしごかれることにより、余分な塗布液をしごき落とした状態で塗布液容器R2から液塗布具本体3が引き抜かれる。
このとき液塗布具本体3のブラシ本体部11には、比較的幅の広い横溝13が形成されていることにより、当該横溝13に多量の塗布液を保持した状態になっている。
この横溝13内の塗布液は、ユーザが液塗布具本体3のブラシ本体部11を図4の回動位置θにおいて塗布対象毛に押し当てて、例えばθ+45°又はθ−45°の操作方向bに回動操作することにより、塗布対象毛が毛材12の間又は横溝13内を通過する際に当該塗布対象毛に塗布される。
このとき横溝13に保持されている塗布液は多量であるから、塗布対象毛(例えばまつ毛)にボリュームの大きい塗布液(マスカラ)を塗布できる。
かくしてボリュームの大きい塗布操作を実現できるが、当該塗布操作のときに塗布対象毛に塗布された塗布液が過度であるとユーザが判断したときには、ユーザは横溝13に隣接して一部がからみ合うように形成されている毛材12によって塗布した塗布液を拭き取るような操作をすれば、当該過度な分の塗布液を拭き取ることができる。
また、このように毛材12が塗布対象毛に触れるとき、毛材12の各毛材自体は直径が小さいので、塗布対象毛をすくような動作(これを「毛すき」動作と呼ぶ)をする。これによりユーザは塗布対象毛に塗布された塗布液が固まって付着するいわゆる「ダマ」が生じないような修正処理を行い得る。
このときの拭き取り操作は横溝13に隣接した毛材12を利用できることにより簡便な操作で行い得る。
以上の構成によれば、本来ブラシ構造の液塗布具として使い慣れていたブラシ本体21の毛材23を、毛材成形治具31によって成形することにより表面に比較的広い開口を有する横溝13と、これに隣接する毛材12とを形成するようにしたことにより、塗布対象毛に対してボリュームが大きい塗布液をユーザの好みに応じて簡便に塗布できるような液塗布具3(図1)を実現できる。
(4)変形例
上述の第1の実施の形態においては、図5に示すように、ブラシ本体21の芯材24のねじり方向と同じ方向に、毛材成形治具31の線材31Aを嵌め合わせることによりコイルスプリング形状を成形した場合について述べたが、これに代え、図6に示すように、毛材成形治具31の線材の嵌め合せ方向を芯材24のねじり方向と逆方向にしても良い。
この場合、図5との対応部分に対して同一符号に添字Xを付して示すように、芯材24のら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……上に配列保持された毛材23に対して、毛材成形治具31Xの線材31AXが図5の場合とは逆方向に延在しながら毛材23と干渉することにより、横溝13Xが形成される。
このようにしても、図5について上述したと同様にして、横溝13Xとして十分な量の塗布液を塗布対象毛に塗布操作するために比較的広い溝幅を確保できると共に、横溝13Xの両側位置に干渉を受けない毛材23及び干渉により変形された毛材23でなる毛材12が存在することにより、塗布対象毛に対して塗布された塗布液の拭き取り操作及び「毛すき」操作を行うことができ、これによりユーザの好みに応じた塗布効果を実現できる。
(5)第2の実施の形態
図7は第2の実施の形態を示すもので、この場合の液塗布具本体3Yのブラシ本体部11Yは、横溝13Yの両側に形成された毛材12Yの外周縁部23Yが、縦方向aの方向に、先端側に倒れたような形状を有する。
このような毛材12Yの前方への倒れは、図8(A)〜(E)に示すように、液塗布具本体3Yの製造手順の過程において導入される。
この場合の液塗布具本体3Yは、まず図8(A)、(B)及び(C)の工程において、図2(A)、(B)及び(C)並びに図4について上述したと同様にして、芯材24のら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……に保持された各毛材23によって芯材24から外方に突出するら旋状の毛材群を有するのに対して、毛材成形治具31(図7(B))を嵌め合せることにより中間材41を得る。
この中間材41においては、図3及び図5について上述したように、毛材成形治具31の線材31Aと当接しない毛材23はら旋状保持面……LN+2、LN+1、LN、LN−1、LN−2……の位置から放射状に外方に突出しているのに対して、毛材成形治具31の線材31Aに当接する位置にある毛材23は当該線材31Aによって変形されて隣合う線材間の空間から突出する状態になる。
かくして、図5について上述したと同様にして、毛材成形治具31の線材31A間に毛材23の毛材群が集まって外方に突出するような中間材41が得られる。
この実施の形態の場合、図8(C)の中間材41の毛材成形治具31の線材31Aに熱可塑加工用電流を流す前に、図8(D)において、矢印cで示すように、毛材成形治具31に対する芯材24の位置を先端とは反対側の根元側端の方向に移動シフトさせて中間材41Yを得、この状態で毛材成形治具31に熱可塑加工電流を流した後、毛材成形治具31を外せば、図8(E)に示すように、液塗布本体3Yが得られる。
このとき図8(D)において、横溝13を形成している毛材成形治具31の線材31Aに対して芯材24に従って毛材23が矢印cで示す方向に全体として根元側にシフトすると、図9に示すように、当該毛材23のうち毛材成形治具31の線材31Aと干渉する毛材23Cが矢印cとは逆方向に(すなわち縦方向aの方向に)、前方に倒されて液塗布具本体3Yの毛材12Yを形成する。
この毛材23Cの倒れの程度は、ブラシ本体21の矢印cの方向のシフト量に対応する大きさになり、特に倒れ方が大きい毛材23Cは、当該折り曲げ量が大きい一部の毛材23Cの先端部分が線材31Aの上方空間にまで来る。
かくして、液塗布具本体3Yの外表面における毛材12Yの先端の位置は、図10に示すように、線材31Aとの干渉によって線材31Aの位置には毛材12Yが配置しないことにより横溝13Yが形成されると共に、当該横溝13Y上に倒れ方が大きい毛材12Yが突き出ることによって横溝13Yを部分的に覆うような配置になる。
このように毛材23の配置が置き換えられた中間材41Y(図8(D))から毛材成形治具31を外して液塗布具本体3Y(図8(E))を得ると、毛材成形治具31の線材31Aが存在していた位置に横溝13Yが成形されていると共に、この横溝13Y上に倒れ方が大きい毛材23C(図9)が一部覆うように突出した外周縁部23Yを形成した構成が残る。
以上の構成において、液塗布具本体3Yを有する液塗布具は、塗布液容器(R2(図20))から引き抜かれたとき、しごき部材R7によってしごかれることにより横溝13Yに多量の塗布液を保持した状態で引き抜かれる。
ここで毛材12Yの外周縁部23Yが横溝13Y上に前方に倒れていることにより、毛材12Yの剛性によって毛材12Yが弾くような動作をしたとしても、塗布液の飛散を横溝13Yを一部覆っている外周縁部23Yが防ぐことにより、横溝13Y内に保持されている塗布液を不用意に外部にまき散らすようなおそれを防止できる。
また横溝13Yは、毛材成形治具31の線材31Aによってブラシ本体21の横溝25より広い間隔を形成するように毛材12Yの配置換えをしている(図10)ので、横溝13Yに保持されている多量の塗布液を塗布対象毛に塗布することによりボリューム感を与えることができると共に、塗布液が余分であった場合には、横溝13Yの近辺にある毛材12Yの毛材群によって拭き取ったり「毛すき」をしたりすることができる。
さらに液塗布具本体3Yの先端にある毛材12Yの外周縁部23Yが前方に倒れていることにより、当該倒れ部分を利用して目尻や目頭や、下まつ毛に対する微細な塗布液の塗布をなし得る。
(6)毛材成形治具の変形例
毛材成形治具31の線材31Aとしては図11(A)〜(I)に示すような種々の断面形状のものを適用できる。
図11(A)は上述の第1及び第2の実施の形態において用いられた断面円形の場合であり、図3について上述したように、芯材24から外方に突出する毛材23のうち、毛材成形治具31の線材31Aのうち前側面又は後側面に当接する毛材23を当該前側面又は後側面の干渉によって前方又は後方に折り曲げる。
かくして線材31Aの外側位置にほぼ線材31Aの線幅分の前後幅を有する横溝13が形成される。
これに対して、図11(B)の場合は、線材31Aが断面三角形状を有し、図12に示すように、その1つの頂角部分が芯材24の方向に向いている。
この場合芯材24から突出する毛材23は毛材成形治具31の線材31Aの傾斜平面でなる前側面又は後側面の干渉によって線材31Aの前方又は後方に折り曲げられる。
この場合も線材31Aに当接する毛材が前方又は後方に折り曲げられることにより線材31Aの外側に線材31Aの前後幅に相当する前後幅を有する横溝13が形成される。
また図11(C)の場合は断面四辺形、図11(D)の場合は断面楕円形、図11(F)場合は断面瓢箪形の線材31Aを用いた場合で、この場合も、図3及び図12について上述したように線材31Aと当接する毛材が前側面又は後側面側に折り曲げられることにより、線材31Aの外側位置にその前後幅に相当する前後幅を有する横溝13が形成される。
さらに図11(E)の場合は、断面斜めの楕円形をもつ線材31Aを用いる場合で、この場合の線材31Aの断面は芯材24の矢印aの縦方向に沿うように倒すような形状を有する。
このような断面斜めの楕円形の線材31Aを用いた場合は、図13に示すように、線材31Aの前側面に当接する毛材部分が前方方向に倒れることにより、毛材23が矢印aの縦方向に前方に曲るように変形される。
かくして線材31Aの外側にはその前後幅に相当する前後幅を有する横溝13が形成されると共に、当該横溝13の一部の毛材群の密度が多くなるようなブラシ本体21が形成される。
図11(G)の場合は、前方斜めの細い楕円形の線材31Aを用いた場合で、この場合も図13について上述したと同様にその前後幅とほぼ同じ横溝13を形成すると共に、横溝13の前側の毛材23の密度が大きい液塗布具本体3Yを形成できる。
図11(H)及び図11(I)は断面V字形状及びU字形状の線材31を用いる場合で、この場合毛材23のうち線材31Aの芯材24と対向する内側面に当接する毛材23が、図12について上述したと同様に、前側及び後側に折り曲げ変形される。
これにより線材31Aの外側に横溝13が形成されることによりここに多量の塗布液を保持できる。
(7−1)毛材成形治具の他の実施の形態
図14は毛材成形治具31の他の実施の形態を示すもので、上述の場合には、図2に示すように、芯材24から外方に毛材23を突出させてなるブラシ本体21に対して、コイルスプリング形状を有する線材31Aによって構成された毛材成形治具31を嵌め合せた後、当該毛材成形治具31の線材31Aに熱可塑加工電流を流すことにより、ブラシ本体21の毛材23に対して横溝13を形成させるように熱可塑加工をしたが、これに代え、図14の場合は、かかるブラシ本体21に対する熱可塑加工を、2分割金型41A及び41Bによって行う。
2分割金型41A及び41Bは、金型合せ面42A及び42Bから、それぞれ円筒状の内壁面に凸部43A及び43B並びに凹部44A及び44Bを堀り込んだ内腔45A及び45Bを有する。
凸部43A及び43Bはブラシ本体部11(図2(D))の毛材12に対して横溝13を形成するために設けられ、2分割金型41A及び41Bの合せ面42A及び42Bを重ね合せたとき、凸部43A及び43B並びに凹部44A及び44Bが、内腔45A及び45Bによって形成される円筒状内部空間の内壁面上に、縦方向aの方向に行くに従ってら旋状に続く山部及び谷部を形成する。
このら旋状の山部はブラシ本体21の横溝13の落込み形状を加工し、かつら旋状の谷部は横溝13の両側に外方に突出する毛材23の突出形状を加工する。
以上の構成において、2分割金型41A及び41Bの内腔45A及び45B間に図2(A)に示すブラシ本体21を挟み込んで、当該2分割金型41A及び41Bを加熱処理すると、ブラシ本体21の毛材23が内腔45A及び45Bに形成された凸部43A及び43B並びに凹部44A及び44Bと干渉することにより、その内腔に形成されたら旋状凹凸面の形状に対応する形状に成形される。
かくして2分割金型41A及び41Bによれば、図15(A)に示すように、線材22A及び22Bによって挟着保持された毛材23の外周面に、図15(B)に示すように、横溝13を形成してなる液塗布具本体3を金型加工によって得ることができる。
(7−2)図16は2分割金型の第2の実施の形態を示すもので、この場合の2分割金型51A及び51Bは、金型合せ面52A及び52Bを重ね合せたとき、内腔53A及び53Bによって内部に形成された円筒状内腔の内壁面に、円環状の山部と、円環状の谷部とが、矢印aの縦方向に順次続くような構成を有する。
かかる構成を形成するため、2分割金型51A及び51Bにはそれぞれ半円管状の凸部54A及び54Bが順次縦方向に所定の間隔を保って形成されていると共に、隣合う半円環状の凸部54A及び54B間に挟まるように半円環状の凹部55A及び55Bが形成されている。
以上の構成において、2分割金型51A及び51Bを重ね合せて熱加工処理を行う際に、2分割金型51A及び51B間に図17(A)に示すブラシ本体21を挟み込む。
このときブラシ本体21の毛材23は、2分割金型51A及び51Bの内腔に形成されている凸部54A及び54Bと凹部55A及び55Bとによってその形状に対応する熱可塑加工がなされる。
その結果、図17(B)に示すように、毛材23に、縦方向aに行くに従って凸部54A及び54Bに対応する円環状の横溝13と、凹部55A及び55Bに対応して外方に突出する円環状の毛材12とを有する液塗布具本体3を形成することができる。
以上の構成によれば、線材22A及び22Bによって挟着保持された毛材23を有するブラシ本体21を基礎的材料として用いながら、そのら旋状横溝25とは別に任意の広さの円環状の横溝13を有する液塗布具本体3(図17(B))を得ることができる。
かくして、図17(B)の円環状の横溝13をもった液塗布具本体3を用いれば、ユーザが液塗布具本体3の毛材12に形成された横溝13に保持されている塗布液を単純に液塗布具本体3を回動操作するだけで十分に濃く塗布対象毛に塗布することができる。
(7−3)図18は、ブラシ本体21の毛材23の形状を成形する金型の他の実施の形態を示すもので、成形用金型61は、図19(A)及び(B)に示すブラシ本体21Xの毛材23の外周を複数の角範囲H1〜H4に分け、横方向の左部及び右部角範囲H1及びH3について、図19(C)に示すようにら旋状の横溝65を形成するように成形加工するのに対して、上下方向の上部及び下部角範囲H4及びH2について、ブラシ本体21Xに対する成形加工を行なわないようにする。
成形用金具61は、断面が楕円近似の形状をもって矢印aの縦方向に縦長な金属板材料61Xでなり、その内部空間に図19(A)に示すブラシ本体21Xを挿入することにより熱可塑加工を行う。
この実施の形態の場合、ブラシ本体21Xの下部角範囲H2に対応する部分の毛材23はその円弧部分が切り取られた平面形状部分62Aをもち、金属板材料61Xは当該平面形状部分62Aに対応する位置に平面板部63Aを有する。
また成形用金型61の平面板部63Aと対向する上側部には矢印aの縦方向全体に亘って開口63Bが形成され、これにより成形用金型61にブラシ本体21Xが差し込まれたとき、ブラシ本体21Xの上部角範囲H4の毛材23が開口63Bを通って上方に突出するようになされている。
さらに成形用金型61の左部及び右部には、それぞれ複数の左部切込み63L及び右部切込み63Rが、間に左部干渉凸部63LX及び右部干渉凸部63RXを挟みながら、順次矢印aの縦方向に沿って形成されている。
これにより成形用金型61に図19(A)のブラシ本体21Xが差し込まれたとき、左部角範囲H1及び右部角範囲H3の毛材23のうち、左部切込み63L及び右部切込み63Rに対応する部分は、何ら干渉を受けずに当該左部切込み63L及び右部切込み63Rを通って外方に突出する。
これに対してブラシ本体21Xの毛材23のうち、左部干渉凸部63LX及び右部干渉凸部63RXに当接することにより干渉を受ける毛材は、図3について上述したと同様にして、左部干渉凸部63LX及び右部干渉凸部63RXと隣り合う左部切込み63L及び右部切込み63R側に逃げるように折り曲げられて、当該左部切込み63L及び右部切込み63Rから外方に突出するようになされている。
左部切込み63L及び右部切込み63R(従って左部干渉凸部63LX及び右部干渉凸部63RX)は、ブラシ本体21Xの円周方向に沿ってみたとき、間に開口63B及び平面板部63Aを挟みながら、矢印aの縦方向に行くに従ってら旋軌跡を描くような位置に形成されている。
これにより、成形用金型61内にブラシ本体21を差し込んだ状態において成形用金型61を加熱することによりブラシ本体21Xに対して熱可塑加工し、これにより得られる液塗布具本体3Zは、図19(C)及び(D)に示すように、左部切込み63L及び右部切込み63Rから外部に突出した毛材64によって液塗布具本体3Zの外周面にら旋状に外方に突出する毛材64を形成すると共に、当該毛材64の間にら旋状に横溝65を形成する。
かくして液塗布具本体3Zの外表面のうち、ブラシ本体21Xの左部角範囲H1及び右部角範囲H3に相当する位置に毛材64及び横溝65が形成される(図19(C))ことにより、この毛材64及び横溝65を用いて、横溝65に保持された塗布液を塗布対象毛に対して濃く塗布できる。
これに加えて図19によって加工されて得られた液塗布具本体3Zは、ブラシ本体21Xの毛材23のうち上部角範囲H4の範囲の毛材64(図19(D))については、放射状に外方に突出した状態のままのを残されていることにより、ユーザは塗布対象毛に対して濃く塗布された塗布液について、当該毛材64によって、ブラシ本体21Xの本来の機能を利用しながら、塗布対象毛に対する毛すき操作を行うことにより、「ダマ」を生じさせることなく一様に塗布液を塗布できるような修正操作を行うことができる。
これに加えて液塗布具本体3Zの毛材64のうち、ブラシ本体21Xの下部角範囲H2の平面形状部分62Aをそのまま有することにより、ユーザは平面形状部分62Aの毛材を用いて、その平面形状の特徴を利用してさらに一段と美容的効果を高めるような修正操作を行うことができる。
以上の構成によれば、液塗布具本体3Zとして、毛材64について、塗布液を多量に保持できる部分と、ブラシ本体21Xの本来の機能を利用できる円形形状部分と、塗布対象毛に塗布した塗布液について美容効果を高めるような操作ができる平面形状部分とを合せもつようにし得ることにより、一段と機能性が高い液塗布具3Zを得ることができる。
本発明は塗布対象毛に対して塗布液を塗布する液塗布具に利用できる。
本発明による液塗布具の第1の実施の形態を示す側面図である。 図1の液塗布具本体3の製造手順を説明するもので、(A)はブラシ本体21を示す側面図、(B)は毛材成形治具31を示す側面図、(C)は中間材41を示す側面図、(D)は液塗布具本体3を示す側面図である。 毛材成形治具31による干渉動作の説明に供する略線図である。 ブラシ本体21の外表面を平面図に展開して、毛材23の位置の説明に供する略線図である。 図4に対応させて、液塗布具本体3のブラシ本体部11の毛材12の位置を示す略線図である。 第1の実施の形態の変形例を示す略線図である。 本発明による液塗布具の第2の実施の形態を示す側面図である。 図7の液塗布具本体3Yの製造手順を示すもので、(A)はブラシ本体21の側面図、(B)は毛材成形治具31の側面図、(C)は中間材41の側面図、(D)は中間材41Yの側面図、(E)は液塗布具本体3Yの側面図である。 芯材24のシフトによる毛材成形治具31の干渉の説明に供する略線図である。 液塗布具本体3Yを平面図に展開して、外表面における毛材12Yの位置の説明に供する略線図である。 毛材成形治具31の線材31Aの断面構造を示す断面図である。 図11(B)の断面三角形状の線材31Aを使用した場合に生ずる毛材成形治具31の干渉動作の説明に供する略線図である。 図11(E)の楕円形断面形状の線材31Aを用いた場合に生ずる毛材成形治具31の干渉動作の説明に供する略線図である。 毛材成形治具31の他の実施の形態である2分割金型(1)を示す略線的斜視図である。 2分割金型(1)による液塗布具本体3の製造手順を説明するもので、(A)はブラシ本体21の側面図及び(B)は液塗布具本体3の側面図である。 毛材成形治具31の他の実施の形態である2分割金型(2)を示す略線的斜視図である。 2分割金型(2)による製造手順を説明するもので、(A)はブラシ本体21の側面図、(B)は液塗布具本体3の側面図である。 毛材成形治具31の他の実施の形態である差込み型金型61を示す斜視図である。 図18の成形用金型61を用いた液塗布具本体3Zの製造手順を示すもので、(A)はブラシ本体21Xの正面図、(B)はブラシ本体21Xの側面図、(C)は液塗布具本体3Zの平面図、(D)は液塗布具本体3Zの側面図である。 液塗布具の基本構成を示す斜視図である。 図20の液塗布具本体R6の略線的側面図である。 液塗布具本体R6の側面図である。
符号の説明
1……液塗布具、2……シャフト、3……液塗布具本体、11……ブラシ本体部、12……毛材、13……横溝、21……ブラシ本体、22A、22B……線材、23……毛材、24……芯材、31……毛材成形治具、31A……線材、41……中間材、41A、41B……2分割金型、42A、42B……金型合せ面、43A、43B……凸部、44A、44B……凹部、45A、45B……内腔、51A、51B……2分割金型、52A、52B……金型合せ面、53A、53B……内腔、54A、54B……凸部、55A、55B……凹部、61……成形用金型、61X……金属板材料、63A……平面板部、63B……開口、63L、63R……左部・右部切込み、63LX、63RX……左部・右部干渉凸部、62A……平面形状部分、64……毛材、65……横溝、R1……液塗布具、R2……塗布液容器、R3……取出口、R4……キャップ、R5……シャフト、R6……液塗布具本体、R7……しごき部材、R6A、R6B……線材、R6C……芯材、R6D……ら旋状保持面、R6E……毛材。

Claims (4)

  1. 2本の線材の間に合成繊維でなる毛材を挟んで上記2本の線材をねじり合わせることにより形成された縦方向に延長する芯材のら旋状保持面に沿って放射状に外方に上記毛材を突出させた、横断面が円形の外表面を呈しかつ上記毛材が上記ら旋状保持面に沿ったら旋面をもった溝を形成する基本構成を有するブラシ本体を具え、
    上記基本構成のブラシ本体にコイルスプリング形状の毛材成形治具を嵌め合わせて熱可塑加工した後当該毛材成形治具をはずすことによって、上記毛材を、当該毛材の先端が上記ブラシ本体の上記外表面において上記ら旋状保持面に沿った上記ら旋面をもった上記溝の位置から上記縦方向に逃げるように、変形し、
    その結果上記ブラシ本体は、上記基本構成の上記ら旋面をもつ上記溝から逃げる位置に上記毛材の先端を位置決めすることにより、上記外表面から上記芯材までの深さをもつ横溝を形成する
    とを特徴とする液塗布具。
  2. 2本の線材の間に合成繊維でなる毛材を挟んで上記2本の線材をねじり合わせることにより形成された縦方向に延長する芯材のら旋状保持面に沿って放射状に外方に上記毛材を突出させた、横断面が円形の外表面を呈しかつ上記毛材が上記ら旋状保持面に沿ったら旋面をもった溝を形成する基本構成を有するブラシ本体を具え、
    上記基本構成のブラシ本体に、内腔の表面にら旋状又は複数の円環状の凹凸面を有する毛材成形治具を嵌め合わせて熱可塑加工した後当該毛材成形治具をはずすことによって、上記毛材を、当該毛材の先端が上記ブラシ本体の上記外表面において上記ら旋状保持面に沿った上記ら旋面をもった上記溝の位置から上記縦方向に逃げるように、変形し、
    その結果上記ブラシ本体は、上記基本構成の上記ら旋面をもつ上記溝から逃げる位置に上記毛材の先端を位置決めすることにより、上記外表面から上記芯材までの深さの横溝を形成する
    ことを特徴とする液塗布具。
  3. 上記毛材成形治具は上記ブラシ本体の上記毛材と干渉するら旋状又は複数の状の干渉面を有し、上記ブラシ本体の上記毛材は上記干渉面と干渉したとき当該干渉を逃げる方向に折り曲げられることにより、上記毛材の上記外表面に上記横溝を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液塗布具。
  4. 上記毛材成形治具は、上記ブラシ本体の上記毛材と干渉するら旋状の干渉面を有し、上記ブラシ本体の上記毛材のうち上記干渉面と干渉する当該毛材の部分を干渉を逃がす方向に折り曲げることにより上記毛材の上記外表面に上記横溝を形成すると共に、上記干渉を逃がす方向に折り曲げた上記毛材のうちの一部の毛材の折り曲げ量を大きくすることにより当該折り曲げ量が大きい一部の毛材の先端部分によって上記横溝を部分的に覆うように加工する
    ことを特徴とする請求項に記載の液塗布具。
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