JP2009060998A - 液塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布対象毛がブラシ毛材の先端部の先細りの間からスムーズに入り込むことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
【解決手段】ブラシ毛材3によって塗布対象毛に塗布液を塗布する液塗布具1であり、少なくとも1本のブラシ毛材3の先端部3fは、先細りに形成された形状を有する。
先端部3fの先細りは、研磨加工又は切削加工により形成し、また熱加工により形成した。また、先端部3fの先細りは、表面を粗した少なくとも1面を有する。また、先細りの先端部3f以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、液塗布具に関し、特にマスカラブラシや毛染め用ブラシのように塗布対象毛にマスカラや毛染め液などの塗布液を塗布する場合に適用して好適な液塗布具に関する。
従来、この種の液塗布具として、ブラシ毛材によって塗布対象毛に塗布液を塗布するものがあり、ブラシ毛材の表面は液含みを良くするために、たとえばブラシ毛材の断面が溝付や変形させたものがある。
また、例えばマスカラブラシは、ブラシの1本のブラシ毛材の先端を刃物で直角にカットしてあるか、あるいはブラシ毛材の先端を球状に加工してあるものなどがある(特許文献1)。
実開平3−81018号公報
しかし、押出し成型の糸、樹脂成型のブラシ毛材では、ブラシ毛材に液が含むのではなく表面に付着しているだけである。また、押出し成型の糸、樹脂成型のブラシ毛材の一部の断面が溝付や変形させたものでは、断面が例えば縦筋やクローバー型などに形成されていることでほんの少々の液を含むが十分に塗布液を含むようにすることができなかった。
また、マスカラブラシ毛材の先端は刃物で直角にカットされていることや、また球状に加工されているものでは、例えばまつ毛にマスカラ液を塗布するとき、ブラシ毛材の先端のカット部分や球状部分に、まつ毛が当たって乗り上げてしまいマスカラブラシの中にまつ毛が入りにくい。
まして、近年マスカラブラシはマスカラ液を多量に塗布してボリウム感を満たすためにブラシ毛材が1巻き当たり平均的に30本以上求められているものがあるが、特にこのようなマスカラブラシでは、ブラシ毛材が密集している上をまつ毛が滑るように移動してしまうことから、マスカラブラシを横左右に揺らせながら使用せざるを得ないなど不便であった。
この発明は、以上の点を考慮してなされたもので、塗布対象毛がブラシ毛材の先端部の先細りの間からスムーズに入り込むことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できるようにした液塗布具を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、ブラシ毛材によって塗布対象毛に塗布液を塗布する液塗布具であり、
少なくとも1本の前記ブラシ毛材の先端部は、先細りに形成された形状を有することを特徴とする液塗布具である。
請求項2に記載の発明は、前記先端部の先細りは、研磨加工又は切削加工により形成したことを特徴とする請求項1に記載の液塗布具である。
請求項3に記載の発明は、前記先端部の先細りは、熱加工により形成したことを特徴とする請求項1に記載の液塗布具である。
請求項4に記載の発明は、前記先端部の先細りは、表面を粗した少なくとも1面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液塗布具である。
請求項5に記載の発明は、前記先細りの先端部以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の液塗布具である。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、少なくとも1本のブラシ毛材の先端部は、先細りに形成された形状を有することで、ブラシ毛材の先端部の間の隙間が広くなり、塗布対象毛が先端部の先細りの間の隙間からスムーズに入り込むことができるために、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
請求項2に記載の発明では、先端部の先細りは、研磨加工又は切削加工により簡単に形成し、しかも粗した表面にすることができる。
請求項3に記載の発明では、先端部の先細りは、熱加工により簡単に形成し、しかも粗した表面にすることができる。
請求項4に記載の発明では、先端部の先細りは、表面を粗した少なくとも1面を有することで、粗した表面に塗布液の溜まりを十分に残すことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
請求項5に記載の発明では、先細りの先端部以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有することで、粗した表面に塗布液の溜まりを十分に残すことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
以下、この発明の液塗布具の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
この実施の形態の液塗布具1を、図1に基づいて説明する。この実施の形態の液塗布具1は、キャップ4に芯材2が取り付けられ、この芯材2に植毛されたブラシ毛材3によって塗布対象毛に塗布液を塗布するものである。ブラシ毛材3の素材としてはポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル、ポリエチレンテレフタレートなどの熱で溶融する樹脂繊維が可能であるが、ブラシ毛材3の素材としては熱で溶融する樹脂繊維に限定されない。
芯材2は、1本の線材を中央部で折曲げ、その間に多数のブラシ毛材3に配置し、捩ることで植毛しているが、芯材2は、一対の別々の線材でもよい。ブラシ毛材3は芯部2のブラシ軸線Lに対して、外側半径方向へ延在している。
[第1の実施の形態]
この実施の形態では、少なくとも1本のブラシ毛材3の先端部3fは、先細りに形成され、先端部3fの隙間が広くなり塗布対象毛が先端部3fの先細りの間の隙間からスムーズに入り込むことができるために、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。先細りの先端部3fは表面を粗した少なくとも1面を有し、1面でも多面でも良く特に限定されないし、1面は平面でも曲面でもよい。表面の粗しは、凹凸のエンボス又はヤスリ目状溝、などであるが特に限定されない。先細りの先端部3fの粗した表面に塗布液の溜まりを十分に残すことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
(研磨加工又は切削加工)
この実施の形態では、ブラシ毛材3の先端部3fを、砥石、またはヤスリの研磨加工で先細りに形成する実施の形態を、図2乃至図5に基づいて説明する。先端部3fを砥石、またはヤスリの研磨加工で先細りに形成することで、同時に先細りの先端部3fの表面を粗すことができる。また、ブラシ毛材3の先端部3fを1本又は複数本の刃により先細りに形成し、その後に先細りの先端部3fの表面を砥石、またはヤスリの研磨加工で粗してもよい。
この実施の形態は、図2は液塗布具1の先端を前側とし、ブラシ毛材3の先細りの先端部3fの後側部3f1の表面を粗したものであり、図3は先細りの先端部3fの後側部3bf1と、前側部3f2の表面を粗したものであり、図4は先細りの先端部3fの後側部3f1と、前側部3f2と、後側部3f1と前側部3f2の間の一方側部3f3の表面を粗したものであり、図5は先細りの先端部3fの後側部3f1と、前側部3f2と、後側部3f1と前側部3f2の間の一方側部3f3と他方側部3f4の表面を粗したものである。
この図5の実施の形態の液塗布具1の製造を、図6に基づいて説明する。図6(a)は製造工程を示す平面図、図6(b)は製造工程を示す側面図、図6(c)はブラシ毛材の状態を示す図である。
この液塗布具1の製造では、加工治具30,31,32,33の加工部30a,31a,32a,33aに砥石、またはヤスリを設ける。
製造の工程1では、一対の加工治具30の加工部30aを液塗布具1の外径に対して1/2以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの後側部3f1を先細りに形成し、この後側部3f1の表面を粗し、逆方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの前側部3f2を先細りに形成し、この前側部3f2の表面を粗す。
製造の工程2では、一対の加工治具31が一対の加工治具30に対して90度回転した位置に配置されており、この一対の加工治具31の加工部31aを液塗布具1の外径に対して1/2以上離間させて前方向へ回転し、90度回転した位置においてブラシ毛材3の先端部3fの後側部3f1を先細りに形成し、この後側部3f1の表面を粗し、逆方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの前側部3f2を先細りに形成し、この前側部3f2の表面を粗す。
製造の工程3では、加工治具32の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具32を右方向へ回転することで、加工治具32の円筒内の加工部32aにより先端部3fの後側部3f1の先細りと前側部3f2の先細り間の一方側部3f3を先細りに形成し、その一方側部3f3の表面を粗す。
製造の工程4では、加工治具33の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具33を左方向へ回転することで、加工治具33の円筒内の加工部33aにより先端部3fの後側部3f1の先細りと前側部3f2の先細り間の他方側部3f4を先細りに形成し、その他方側部3f4の表面を粗す。
図6は図5の実施の形態の液塗布具1の製造を示したものであるが、図6の製造の工程1,2によって、図2の先端部3fの後側部3f1を先細りに形成し、その後側部3f1の表面を粗した液塗布具1の製造ができ、また製造の工程1,2によって、図3の先端部3fの後側部3f1と、前側部3f2を先細りに形成し、その後側部3f1と、前側部3f2との表面を粗した液塗布具1の製造ができる。また、製造の工程1,2,3によって図4の先端部3fの後側部3f1と、前側部3f2と、後側部3f1と前側部3f2の間の一方側部3f3を先細りに形成し、その後側部3f1と、前側部3f2と、一方側部3f3との表面を粗した液塗布具1の製造ができる。この加工治具30,31,32,33の加工部30a,31a,32a,33aに砥石、またはヤスリを設けたが、これに代えて1本又は複数の刃を設けることで、先端部3fを切削加工により簡単に先細りに形成することができる。また、刃の形状によっては、先細りを粗した表面にすることができるし、先細りに形成した後に砥石、またはヤスリにより粗した表面にすることができる。
(熱加工)
次に、ブラシ毛材3の先端部3fを熱加工で先細りに形成する実施の形態を説明するが、この実施の形態は図2乃至図5と同様に形成される。先端部3fを熱ヒータに熱加工でブラシ毛材3の先端部3fを熱により溶融して延ばして、あるいは先端部を除去して先細りに形成する。この熱加工では、同時に先細りの先端部3fの表面を粗すことができる。また、ブラシ毛材3の先端部3fを1本又は複数本の刃により先細りに形成し、その後に先細りの先端部3fの表面を熱ヒータの熱加工で粗してもよい。
この熱加工で形成する実施の形態の液塗布具1の製造は、図6の加工治具30,31,32,33の加工部30a,31a,32a,33aを加熱治具の加工部とする。この加熱治具の加工部に熱ヒータを設け、例えば熱ヒータの加工部は、凹凸のエンボス又はヤスリ目状、凸横目、あるいは平面などとする。このブラシ毛材3の先端部3fを熱加工で先細りに形成する場合には、加熱治具の加工部の加熱温度や形状などによって先端部3fが熱で溶融して延びて先細りになり、あるいは熱で溶融して除去されて先細りになる。
[第2の実施の形態]
この実施の形態では、先細りの先端部3f以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有し、粗した表面は1面でも多面でも良く特に限定されないし、面は平面でも曲面でもよい。また、少なくとも1本のブラシ毛材3であればよく、表面を粗したブラシ毛材3の本数は特に限定されない。また、粗した表面は、ブラシ毛材3の軸方向に沿って形成しても良いし、螺旋状、リング状などでも良く、これらを組み合わせて形成しても良く、全面に形成しても良く、特に限定されない。粗した表面は、ブラシ毛材3の軸方向の面でも良いし、先端のカット面でも良い。
(研磨加工又は切削加工)
まず、先細りの先端部3f以外の一部は、砥石、ヤスリなどによる研磨加工又は刃などの切削加工で形成する実施の形態を、図7乃至図10に基づいて説明する。
この実施の形態は、図7は液塗布具1の先端を前側とし、ブラシ毛材3の後側部3aの表面を粗したものであり、図8はブラシ毛材3の後側部3aと、前側部3bの表面を粗したものであり、図9はブラシ毛材3の後側部3aと、前側部3bと、後側部3aと前側部3bの間の一方側部3cの表面を粗したものであり、図10はブラシ毛材3の後側部3aと、前側部3bと、後側部3aと前側部3bの間の一方側部3cと他方側部3dの表面を粗したものである。
この研磨加工又は切削加工で形成する実施の形態の液塗布具1の製造は、図6の加工治具30,31,32,33の加工部30a,31a,32a,33aを先細りの先端部3f以外の表面を粗すように設定して製造する。
(熱加工)
次に、先細りの先端部3f以外の一部は、熱加工で形成する実施の形態を説明するが、この実施の形態は図2乃至図10と同様に形成される。
この熱加工で形成する実施の形態の液塗布具1の製造は、図6の加工治具30,31,32,33の加工部30a,31a,32a,33aを加熱治具の加工部とし、先細りの先端部3f以外の表面を粗すように設定して製造する。加熱治具の加工部に熱ヒータを設け、例えば熱ヒータの加工部を凹凸のエンボス又はヤスリ目状とする。
[第3の実施の形態]
このブラシ毛材の先端部3fは、先細りに形成された形状を有する第1の実施の形態と、先細りの先端部3f以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有する第2の実施の形態とは、どちらか一方を適用しても良く、両方を適用しても良く、さらに第1の実施の形態と第2の実施の形態のうちどれとどれとを組み合わせて適用するかも任意に選択することができる。
すなわち、少なくとも1本のブラシ毛材3の先端部3fは、先細りに形成され、先細りの先端部3fは表面を粗した少なくとも1面を有し、先細りの先端部以外の一部は表面を粗した少なくとも1面を有する。
この第3の実施の形態は、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせて適用したものであり、この第3の実施の形態の液塗布具1の製造を、図11に基づいて説明する。
この液塗布具1の製造では、加工治具40乃至51の加工部40a乃至51aに砥石、ヤスリまたは刃によるいずれかを設ける。
製造の工程1では、一対の加工治具40の加工部40aを液塗布具1の外径に対して1/4以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の後側部3aの表面を粗す。
製造の工程2では、一対の加工治具41が一対の加工治具40に対して90度回転した位置に配置されており、この一対の加工治具41の加工部41aを液塗布具1の外径に対して1/4以上離間させて前方向へ回転することで、90度の位置においてブラシ毛材3の後側部3aの表面を粗す。
製造の工程3では、一対の加工治具42の加工部42aを液塗布具1の外径に対して1/2以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの後側を先細りに形成し、先端部3fの後側部3f1の表面を粗す。
製造の工程4では、一対の加工治具43が一対の加工治具42に対して90度回転した位置に配置されており、この一対の加工治具43の加工部43aを液塗布具1の外径に対して1/2以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの後側を先細りに形成し、先端部3fの後側部3f1の表面を粗す。
次に、液塗布具1を反転する。
そして、製造の工程5では、一対の加工治具44の加工部44aを液塗布具1の外径に対して1/4以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の前側部3bの表面を粗す。
製造の工程6では、一対の加工治具45が一対の加工治具44に対して90度回転した位置に配置されており、この一対の加工治具45の加工部45aを液塗布具1の外径に対して1/4以上離間させて前方向へ回転することで、90度の位置においてブラシ毛材3の前側部3bの表面を粗す。
製造の工程7では、一対の加工治具46の加工部46aを液塗布具1の外径に対して1/2以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの前側を先細りに形成し、先端部3fの前側部3f2の表面を粗す。
製造の工程8では、一対の加工治具47が一対の加工治具46に対して90度回転した位置に配置されており、この一対の加工治具47の加工部47aを液塗布具1の外径に対して1/4以上離間させて前方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの前側を先細りに形成し、先端部3fの前側部3f2の表面を粗す。
製造の工程9では、加工治具48の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具48を右方向へ回転することで、加工治具48の円筒内の加工部48aによりブラシ毛材3の後側部3aと前側部3bの間の一方側部3cの表面を粗す。
製造の工程10では、加工治具49の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具49を右方向へ回転することで、加工治具49の円筒内の加工部49aにより先端部3fの後側部3f1と前側部3f2の一方の間を先細りに形成し、この一方側部3f3の表面を粗す。
製造の工程11では、加工治具50の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具50を左方向へ回転することで、加工治具50の円筒内の加工部50aによりブラシ毛材3の後側部3aと前側部3bの間の他方側部3dの表面を粗す。
製造の工程12では、加工治具51の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具51を左方向へ回転することで、加工治具51の円筒内の加工部51aにより先端部3fの後側部3f1と前側部3f2の他方の間を先細りに形成し、この他方側部3f4の表面を粗す。
この第1の実施の形態乃至第3の実施の形態において用いる加工治具は、図12に示すように砥石、またヤスリが、○、四角、三角、十字、三星などの凸形状の加工部によりブラシ毛材3の表面を粗し、この二次加工で一方向の溝や交差する溝や凹凸などの粗した表面にすることができる。
また、この第1の実施の形態乃至第3の実施の形態において用いる加工治具は、図13に示すような刃を有する加工部により先端部3fを先細りに形成することができる。
次に、この実施の形態の液塗布具1の使用を、図14に基づいて説明する。この実施の形態の液塗布具1を、マスカラ用ブラシとして使用する場合には、図14(a)に示すように、塗布液容器60から液塗布具1を引き出すときに、塗布液90を多量に保持できる。
すなわち、液塗布具1のしごき落後は、ブラシ毛材3は、図14(b),(c)に示すように粗した表面に塗布液90の溜まりを十分に残すことができる。
また、ブラシ毛材3の先端部3fが先細りに形成された形状を有しているために、ブラシ毛材3の先端部3fの間の隙間が広くなり、塗布液90が芯材2の近傍まで入り込み、また先端部3fの先細りに塗布液90の溜まりを残すことができる。また、先細りの先端部3fの粗した表面に塗布液90の溜まりを残すことができる。
したがって、例えば、図14(b),(c)に示すように、マスカラ液の塗布液90がまつ毛80に塗布されるとき、先端部3fの先細りで先端が尖っていることで、また先端が薄くなっていることで、先端部3fの間の隙間が広くなり、1本1本の塗布対象毛のまつ毛80が先細りの間にスムーズに入り込むことができる。このため、芯材2の近傍の塗布液90までもまつ毛80に塗布でき、しかも先細りに溜まっている塗布液90もまつ毛80に塗布でき、まつ毛80に対して十分に多量の塗布液90を塗布できる。
この実施の形態の液塗布具1は、図1乃至図14に示すような捩りブラシに限定されず、芯材2を複数本の線材とし、この線材の間にブラシ毛材3を多数並べて配置し、線材を捩ることで形成した捩りブラシを成形し、このブラシ毛材3に適用できる。
また、この実施の形態の液塗布具1は、図15に示すような一体成形のブラシ或いは櫛(コーム)形のマスカラ塗布用ブラシや髪の毛を染めるブラシに対して用いられる。
この液塗布具1の製造では、加工治具70〜73の加工部70a〜73aに砥石、ヤスリまたは刃或いは加熱金属によるいずれかを設ける。
製造の工程1では、加工治具70の加工部70aを回転することで、ブラシ毛材3の後側部3aの表面を粗す。
製造の工程2では、加工治具71の加工部71aを回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの後側部を先細りに形成する。
製造の工程3では、加工治具72の加工部72aを逆方向へ回転することで、ブラシ毛材3の前側部3bの表面を粗す。
製造の工程4では、加工治具73の加工部73aを逆方向へ回転することで、ブラシ毛材3の先端部3fの前側部を先細りに形成する。
この実施の形態では、先端部3fの後側部と前側部の先細りを粗していないが、粗しても良い。また、加工治具70〜73の加工部70a〜73aは、図16に示すような刃を有する研磨ローラを用いることができる。
また、図15の加工治具70〜73のような加熱治具としてもよく、さらに図16に示すような研磨ローラを加熱ローラとして用いることができる。
また、この実施の形態の液塗布具1は、図17,図18に示すような埋め込みブラシにも適用でき、例えば髪の毛を染めるブラシに用いられる。
この液塗布具1の製造では、加工治具80,81,82,83の加工部80a,81aに砥石、ヤスリまたは刃によるいずれかを設ける。
図17に示す実施の形態の製造の工程1では、加工治具80の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具80を右方向へ回転することで、加工治具80の円筒内の加工部80aによりブラシ毛材3の一方側の表面を粗す。そして、加工治具80を左方向へ回転することで、加工治具80の円筒内の加工部80aによりブラシ毛材3の他方側の表面を粗す。
製造の工程2では、加工治具81の円筒内に液塗布具1を配置し、加工治具81を右方向へ回転することで、加工治具81の円筒内の加工部81aによりブラシ毛材3の一方側の先端部を先細りに形成する。そして、加工治具81を左方向へ回転することで、加工治具81の円筒内の加工部81aによりブラシ毛材3の他方側の先端部を先細りに形成する。
図18に示す実施の形態の製造の工程1では、加工治具82を右方向へ回転することで、加工治具82の円筒内の加工部82aによりブラシ毛材3の一方側の表面を粗す。そして、加工治具82を左方向へ回転することで、加工治具82の円筒内の加工部82aによりブラシ毛材3の他方側の表面を粗す。
製造の工程2では、加工治具83を右方向へ回転することで、加工治具83の円筒内の加工部83aによりブラシ毛材3の一方側の先端部を先細りに形成する。そして、加工治具83を左方向へ回転することで、加工治具83の円筒内の加工部83aによりブラシ毛材3の他方側の先端部を先細りに形成する。
この液塗布具1の製造では、加工治具80〜83の加工部80a〜83aに砥石、ヤスリまたは刃によるいずれかを設けているが、加工治具80〜83を加熱治具とし、加工部80a〜83aに熱ヒータとして熱加工してもよい。熱により溶融する樹脂繊維により形成されたブラシ毛材3の場合、加熱冶具の加工面によって容易に自由な形状の粗した表面に加工することができる。
この発明は、特にマスカラブラシや毛染め用ブラシのように塗布対象毛にマスカラや毛染め液などの塗布液を塗布する場合に適用して好適な液塗布具に適用可能であり、塗布対象毛がブラシ毛材の先端部の先細りの間からスムーズに入り込むことができ、塗布対象毛に対して十分に多量の塗布液を塗布できる。
実施の形態の液塗布具の斜視図である。 ブラシ毛材の先端部の拡大図である。 ブラシ毛材の先端部の拡大図である。 ブラシ毛材の先端部の拡大図である。 ブラシ毛材の先端部の拡大図である。 液塗布具の製造を示す工程図である。 ブラシ毛材を粗す加工の実施の形態を示す図である。 ブラシ毛材を粗す加工の実施の形態を示す図である。 ブラシ毛材を粗す加工の実施の形態を示す図である。 ブラシ毛材を粗す加工の実施の形態を示す図である。 液塗布具の製造を示す工程図である。 研磨の形状を示す図である。 加工治具の形状を示す図である。 液塗布具の使用を説明する図である。 液塗布具の製造を説明する図である。 加工治具の形状を示す図である。 液塗布具の製造を示す工程図である。 液塗布具の製造を示す工程図である。
符号の説明
1 液塗布具
2 芯材
3 ブラシ毛材
3a ブラシ毛材3の後側部
3b ブラシ毛材3の前側部
3c ブラシ毛材3の一方側部
3d ブラシ毛材3の他方側部
3f ブラシ毛材3の先細りの先端部
3f1 先細りの先端部の後側部
3f2 先細りの先端部3fの前側部
3f3 先細りの先端部3fの一方側部
3f4 先細りの先端部3fの他方側部

Claims (5)

  1. ブラシ毛材によって塗布対象毛に塗布液を塗布する液塗布具であり、
    少なくとも1本の前記ブラシ毛材の先端部は、先細りに形成された形状を有することを特徴とする液塗布具。
  2. 前記先端部の先細りは、研磨加工又は切削加工により形成したことを特徴とする請求項1に記載の液塗布具。
  3. 前記先端部の先細りは、熱加工により形成したことを特徴とする請求項1に記載の液塗布具。
  4. 前期先端部の先細りは、表面を粗した少なくとも1面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液塗布具。
  5. 前記先細りの先端部以外の一部は、表面を粗した少なくとも1面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の液塗布具。
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