JP5303972B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5303972B2
JP5303972B2 JP2008063910A JP2008063910A JP5303972B2 JP 5303972 B2 JP5303972 B2 JP 5303972B2 JP 2008063910 A JP2008063910 A JP 2008063910A JP 2008063910 A JP2008063910 A JP 2008063910A JP 5303972 B2 JP5303972 B2 JP 5303972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
thermal transfer
recording medium
layer
transfer recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008063910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009220278A (ja
Inventor
絵美 寺山
康雄 杉下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2008063910A priority Critical patent/JP5303972B2/ja
Publication of JP2009220278A publication Critical patent/JP2009220278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5303972B2 publication Critical patent/JP5303972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

本発明は感熱転写方式のプリンターに使用される感熱転写記録媒体に関するもので、さらに詳しくは、印画時のリボン強度が強く、サーマルヘッドの耐久性が向上し、自己クリーニング性を持った耐熱滑性層を有する感熱転写記録媒体に関するものである。
従来、コンピュータ、ワープロやファクシミリなどの出力プリントを熱転写方式により印字する際には、基材フィルムの一方の面に熱溶融性のインキからなる記録材層あるいは熱昇華性染料を含む記録材層を設けた感熱転写記録媒体が使用されている。
このような感熱転写記録媒体を用いた印字、画像形成は、記録材層と被転写体を重ね、基材フィルムの背面からサーマルヘッドにより加熱する事によって行われる。
しかし、印字、画像形成速度の高速化に伴い、サーマルヘッドによる印加エネルギーが高くなった結果、サーマルヘッドが基材フィルムに融着したり、スリップ性が損なわれたり、著しい場合には基材フィルムが破断する等の問題が生じるようになった。
これらの問題を解決する為に、例えば、基材フィルムの一方の面に耐熱滑性層として、ポリアミドイミド樹脂をバインダーに用いたもの(特許文献1)や、バインダー樹脂 と不飽和二重結合基を有する離型剤と2個以上の不飽和二重結合基を有するモノマーまたはオリゴマーとを組み合わせたもの(特許文献2)が提案されている。前者は耐熱性の高いポリアミドイミド樹脂を用いる事により印画時のリボン強度が強くなり、また後者は離型剤や2個以上の不飽和二重結合基を有するモノマーまたはオリゴマーを添加する事によりスリップ性が向上するとされている。
特開平7−179077号公報 特開平6−171249号公報
しかしながら、前者はポリアミドイミド樹脂自体のコストが高くスリップ性も劣る、また後者は自己クリーニング性が劣り(走行するサーマルヘッドにより削り取られる滓がサーマルヘッドに溜まる)、連続的に良好な画像形成を行ううえで問題がある。
本発明は上記の問題点を解決しようとする為のものであり、印画時のリボン強度が強く、サーマルヘッドの耐久性が向上し、自己クリーニング性を持った耐熱滑性層を有する感熱転写記録媒体を提供する事を目的とする。
本発明は、上記の課題を解決する為に成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも基材と、前記基材の一方の面に設けられた感熱転写層と、前記基材のもう一方の面に設けられた耐熱滑性層とからなり、前記耐熱滑性層は、ガラス転移温度70℃以上の熱可塑性樹脂と多価イソシアネートとの反応物からなるバインダーと、ステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤と、比重3.0×10 kg/m 以上平均粒子径0.5μm以上1.5μm以下の無機粒子を含有する事を特徴とする感熱転写記録媒体である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記耐熱滑性層中の熱可塑性樹脂が、反応性のポリオール基を持つ事を特徴とする請求項1に記載の感熱転写記録媒体である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記耐熱滑性層中の無機粒子の含有量が固形分に対して0.5乃至2.0質量%である事を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の感熱転写記録媒体である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記耐熱滑性層中の無機粒子が酸化マグネシウムである事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記感熱転写層が、熱昇華性染料とバインダーとからなる感熱昇華転写層である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体である。
本発明の請求項6に係る発明は、前記感熱転写層が、染料又は/及び顔料とバインダーとからなる感熱溶融転写層である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体である。
本発明に係る感熱転写記録媒体は、基材フィルムの一方の面に感熱転写層が、もう一方の面に耐熱滑性層が設けられた感熱転写記録媒体において、前記耐熱滑性層が、ガラス転移温度70℃以上の熱可塑性樹脂と多価イソシアネートとの反応物からなるバインダーを主成分とし、滑剤としてステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤を含有し、さらに比重3.0×103kg/m3以上の無機粒子を含有する事により、印画時のリボン強度が強くなり、サーマルヘッドの耐久性が向上し、自己クリーニング性が付与される。
本発明の実施の形態を図1に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る感熱転写記録媒体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
本発明の1実施例の感熱転写記録媒体は、図1に示すように、基材フィルム(2)の一方の面に感熱転写層(3)、もう一方の面に耐熱滑性層(4)が設けられた感熱転写記録媒体(1)において、前記耐熱滑性層(4)が、ガラス転移温度70℃以上の熱可塑性樹脂と多価イソシアネートとの反応物からなるバインダーを主成分とし、滑剤としてステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤を含有し、さらに比重3.0×103kg/m3以上の無機粒子を含有する事を特徴とする感熱転写記録媒体である。
前記基材フィルム(2)としては、従来公知の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム等が挙げられる。また、該基材フィルムの厚さは、2.0乃至50μmの範囲のものが使用可能であるが、転写適性等を考慮すると、2.0乃至9.0μm程度のものを用いる事が好ましい。
前記耐熱滑性層(4)を構成するガラス転移温度70℃以上の熱可塑性樹脂と多価イソシアネートとの反応物としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂とジイソシアネートとの反応物、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの反応物、酢酸セルロースとポリイソシアネートとの反応物、アクリルポリオールとポリイソシアネートとの反応物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとの反応物、ウレタンポリオールとポリイソシアネートとの反応物等が挙げられるが、多価イソシアネートとの反応性や相溶性の観点から、特に反応性のポリオール基を持つ樹脂が好適である。
多価イソシアネートの添加量も重要であり、NCO/OHの比で0.7乃至1.5の範囲が好適である。多価イソシアネートの含有量が少なすぎると、架橋密度が低く耐熱性が不十分となる可能性があり、また、長期保存を行った場合に感熱転写層が耐熱滑性層に転移する事が懸念される。一方、多価イソシアネートの含有量が多すぎると、耐熱滑性層に残った未反応のNCO基と空気中の水分、或いは未反応のNCO基同士が反応し、造膜性の低いバインダー樹脂が形成されてしまうという問題が生じる。
前記耐熱滑性層(4)に含有されるステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤は、サーマルヘッドからの加熱時に滑性を与える働きをしており、バインダー中に分子状に溶解した状態で存在している。そのため、固体状の滑剤を添加した場合と比較して、印字部におけるざらつきが生じにくい。また、ステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤の存在により、反応性のポリオール基を持つ熱可塑性樹脂と多価イソシアネートの反応性が高まる結果、感熱転写層の耐熱滑性層への転移が起こりにくくなる。
前記耐熱滑性層(4)に含有されるステアリン酸塩としては、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられ、特にステアリン酸亜鉛がより好適である。
前記耐熱滑性層(4)に含有されるリン酸エステル系界面活性剤としては、長鎖アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル又は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のリン酸エステル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記耐熱滑性層(4)に含有される比重3.0×103kg/m3以上の無機粒子は、耐熱性及びクリーニング性を与える働きをしている。3.0×103kg/m3以上の無機粒子を用いる事により無機粒子が耐熱滑性層中に沈み込むので、無機粒子が脱落しにくく、しかも研磨性も十分確保する事が可能となる。
前記耐熱滑性層(4)に含有される比重3.0×103kg/m3以上の無機粒子としては、従来公知の酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、窒化ケイ素粉、アルミナ、硫酸バリウム等が挙げられるが、耐熱性や研磨性、クリーニング性の付与に加えて、中和剤としての働きを持つという点から、特に酸化マグネシウムが好適である。ここで述べる中和剤としての働きとは、印画時にサーマルヘッドからの熱量が大きくなる事でリン酸エステル系界面活性剤が分解し、耐熱滑性層が低pHになる事を防ぐものであり、サーマルヘッドの腐食磨耗が激しくなるという問題を解決する事ができる。
前記耐熱滑性層(4)に含有される比重3.0×103kg/m3以上の無機粒子の含有量は固形分に対して0.5乃至2.0質量%であると、耐熱性や研磨性、クリーニング性が良好であり、特に0.5乃至1.0質量%の範囲が好ましい。この範囲未満であると、クリーニング性が低下する事で自己クリーニングという点から時間を要す結果となり、一方、この範囲を超えると、耐熱滑性層自体の膜強度が低下したり、印画の際のざらつき等に結び付く危険性がある。
また、無機粒子の平均粒子径は、0.1乃至3.0μmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.5乃至1.5μmの範囲である。平均粒子径が0.1μmより小さいと、クリーニング性を確保する事が難しく、また平均粒子径が3.0μmを超えると、サーマルヘッドの磨耗や無機粒子の脱落による印画、画像形成不良が生じるので好ましくない。
前記感熱転写層(3)には、熱昇華性染料とバインダーとからなる感熱昇華転写層と、染料又は/及び顔料とバインダーとからなる感熱溶融転写層がある。
感熱昇華転写層は、例えば、熱昇華性染料、バインダー、溶剤等を配合して調製された塗布液を、塗布、乾燥する事により得られる。この転写層の塗布量は、乾燥厚で1.0μm程度が好適である。
感熱溶融転写層は、例えば、染料又は/及び顔料、バインダー、溶剤等を配合して調製された塗布液を、塗布、乾燥する事により得られる。この転写層の塗布量は、乾燥厚で1.0μm程度が好適である。
前記感熱昇華転写層の塗布液に用いられる熱昇華性染料としては、昇華性分散染料が好ましく用いられる。そのバインダーとしては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂やポリエステル樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ポリビニルブチラール、スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂が好適である。
前記感熱溶融転写層の塗布液に用いられる染料としては、ジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメタン系、キサンテン系、アキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、アゾ系、スピロジピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンダクタム系、アントラキノン系等の一般に使用されている感熱転写性染料を広く使用する事ができる。また、顔料としては、公知の有機顔料、無機顔料を使用する事ができる。そのバインダーとしては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂やポリエステル樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ポリビニルブチラール、スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂が好適である。
<感熱転写層形成用塗布液の準備>
以下に本発明の感熱転写記録媒体について、具体的に幾つかの実施例を挙げて、更に詳しく説明する。
基材フィルムとして、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。また、感熱転写層の形成に使用する「感熱昇華転写層形成用塗布液」として、下記配合割合からなる塗布液を作製した。
マゼンタ染料 20重量部
ブチラール樹脂 15重量部
ポリエステル樹脂 5重量部
トルエン 30重量部
メチルエチルケトン 30重量部
更に、「感熱溶融転写層形成用塗布液」として、下記配合からなる塗布液を作製した。
マゼンタ顔料 8重量部
マゼンタ染料 2重量部
エポキシ樹脂 20重量部
カルナバワックス 10重量部
トルエン 30重量部
メチルエチルケトン 30重量部
<実施例1>
基材の一方に、下記の耐熱滑性層形成用塗布液−1をグラビア方式により、乾燥厚1.1μmで塗工した後、50℃24時間、オーブン中で加熱して硬化処理を行った。
<耐熱滑性層形成用塗布液−1>
ポリエステル樹脂(Tg=70℃) 15重量部
ステアリン酸亜鉛 0.5重量部
リン酸エステル系界面活性剤 1.5重量部
アルミナ(平均粒子径=0.6μm) 1重量部
トリレンジイソシアネート 5重量部
トルエン 53重量部
メチルエチルケトン 24重量部
続いて、前記基材のもう一方に、前記感熱昇華転写層形成用塗布液をグラビア方式により、乾燥厚1.0μmで印刷し、実施例1の感熱転写記録媒体を作製した。
<実施例2>
実施例1において、Tg=70℃のポリエステル樹脂を使用する代わりに、Tg=72℃のアクリルポリオール樹脂を使用した以外は実施例1と同様にして、実施例2の感熱転写記録媒体を得た。
<実施例3>
実施例2において、アルミナを使用する代わりに、酸化マグネシウム(平均粒子径=0.8μm)を使用した以外は実施例2と同様にして、実施例3の感熱転写記録媒体を得た。
<実施例4>
実施例3において、感熱昇華転写層形成用塗布液を使用する代わりに、感熱溶融転写層形成用塗布液を使用した以外は実施例3と同様にして、実施例4の感熱転写記録媒体を得た。
<比較例1>
実施例3において、Tg=72℃のアクリルポリオール樹脂を使用する代わりに、Tg=69℃のアクリルポリオール樹脂を使用した以外は実施例3と同様にして、比較例1の感熱転写記録媒体を得た。
<比較例2>
実施例3において、ステアリン酸亜鉛およびリン酸エステル系界面活性剤の代わりにシリコーンオイルを使用した以外は実施例3と同様にして、比較例2の感熱転写記録媒体を得た。
<比較例3>
実施例3において、酸化マグネシウムを添加しなかった事以外は実施例3と同様にして、比較例3の感熱転写記録媒体を得た。
<比較例4>
実施例3において、酸化マグネシウムを使用する代わりに、比重2.0×103kg/m3のシリカを使用した以外は実施例3と同様にして、比較例4の感熱転写記録媒体を得た。
(評価)
実施例1乃至4および比較例1乃至4の本発明の感熱転写記録媒体において、サーマルシミュレーターにより8inch/sの速さで800m転写試験を行い、試験後の基材フィルム、サーマルヘッド、印画物の状態を目視観察した。
実施例1乃至4および比較例1乃至4の本発明の感熱転写記録媒体において、40℃−90%RH雰囲気下に24時間経時させ、取り出した後、耐熱滑性層への感熱転写層の転移の状態を目視評価した。それらの結果を表1に示す。
(評価基準)
[基材フィルムの状態]
◎:ちぎれ、裂けなし
○:ちぎれ、裂けが2%未満(以後の印画に影響なし)
×:ちぎれ、裂けが2%以上(以後の印画に影響あり)
[サーマルヘッドの耐久性]
◎:磨耗なし
○:0.5μm未満の磨耗量
×:0.5μm以上の磨耗量
[自己クリーニング性]
◎:汚れなし
○:僅かに汚れあり(以後の印画に影響なし)
×:付着物あり(以後の印画に影響あり)
[印画物の状態]
◎:欠陥なく、良好
×:ムラ、スジ抜けあり
[感熱転写層の転移状態]
◎:転移なし
×:著しい転移あり
(評価結果)
実施例1乃至実施例4の本発明の感熱転写記録媒体は、印画時のリボン強度、サーマルヘッドの耐久性、自己クリーニング性が良好であり、感熱転写層の転移も見られなかった。比較例1は、熱可塑性樹脂のTgが低い為に基材フィルムのちぎれや裂けが発生し、それに伴い印画物にムラやスジ抜けが確認された。比較例2は、染料が転移しやすい滑性剤を使用している為に感熱転写層の著しい転移が確認された。比較例3は、酸化マグネシウムを添加していない為にサーマルヘッドの自己クリーニング性が付与されず、それに伴いサーマルヘッドの耐久性が劣化し、印画物にムラやスジ抜けが確認された。比較例4は、比重の小さい無機粒子を使用している為に無機粒子が耐熱滑性層から脱落した結果、サーマルヘッドの耐久性が劣化し、印画物にムラやスジ抜けが確認された。
本発明に係る感熱転写記録媒体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
符号の説明
1・・・感熱転写記録媒体
2・・・基材フィルム
3・・・感熱転写層
4・・・耐熱滑性層

Claims (6)

  1. 少なくとも基材と、前記基材の一方の面に設けられた感熱転写層と、前記基材のもう一方の面に設けられた耐熱滑性層とからなり、前記耐熱滑性層は、ガラス転移温度70℃以上の熱可塑性樹脂と多価イソシアネートとの反応物からなるバインダーと、ステアリン酸塩およびリン酸エステル系界面活性剤と、比重3.0×10 kg/m 以上平均粒子径0.5μm以上1.5μm以下の無機粒子を含有する事を特徴とする感熱転写記録媒体。
  2. 前記耐熱滑性層中の熱可塑性樹脂が、反応性のポリオール基を持つ事を特徴とする請求項1に記載の感熱転写記録媒体。
  3. 前記耐熱滑性層中の無機粒子の含有量が固形分に対して0.5乃至2.0質量%である事を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の感熱転写記録媒体。
  4. 前記耐熱滑性層中の無機粒子が酸化マグネシウムである事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
  5. 前記感熱転写層が、熱昇華性染料とバインダーとからなる感熱昇華転写層である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。
  6. 前記感熱転写層が、染料又は/及び顔料とバインダーとからなる感熱溶融転写層である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の感熱転写記録媒体。

JP2008063910A 2008-03-13 2008-03-13 感熱転写記録媒体 Active JP5303972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008063910A JP5303972B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 感熱転写記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008063910A JP5303972B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 感熱転写記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009220278A JP2009220278A (ja) 2009-10-01
JP5303972B2 true JP5303972B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=41237620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008063910A Active JP5303972B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 感熱転写記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5303972B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7022233B1 (ja) * 2021-03-12 2022-02-17 大日精化工業株式会社 背面層用樹脂組成物及び感熱転写記録材料

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540500B2 (ja) * 1986-05-07 1996-10-02 大日本印刷株式会社 熱転写シ−ト
JPS63268694A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 Osaka Shiiring Insatsu Kk 熱転写用シ−ト
JPH07179077A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Toyobo Co Ltd 耐熱性熱転写リボン及びその製造方法
JP3553230B2 (ja) * 1995-09-20 2004-08-11 大日本印刷株式会社 熱転写シート
JP2005144852A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 General Kk 熱転写記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009220278A (ja) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5585351B2 (ja) 感熱転写記録媒体
WO2018159698A1 (ja) 感熱転写記録媒体
JP6237049B2 (ja) 感熱転写記録媒体及び感熱転写印画物
JP5303972B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2010036385A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2017165073A (ja) 昇華性熱転写記録媒体
JP5499756B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP6492664B2 (ja) 昇華性熱転写記録媒体及び転写済み熱転写受像シート
JP5573303B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP4967585B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2013014091A (ja) 感熱転写記録媒体
JP5526897B2 (ja) 昇華性熱転写記録媒体
JP5674242B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP5573071B2 (ja) 熱転写シート
JP5526917B2 (ja) 熱転写シート
JP5664387B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2011051300A (ja) 熱転写記録媒体
JP5655469B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2011073172A (ja) 昇華性熱転写記録媒体
JP6720577B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2008188902A (ja) 感熱転写記録媒体
JP4811234B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP6488677B2 (ja) 昇華性熱転写記録媒体
JP2017087688A (ja) 感熱転写記録媒体
JP3644287B2 (ja) 熱転写記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5303972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250