JP5303367B2 - エコラン制御装置及びエコラン制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エコランをするよう車両を制御するエコラン制御装置及びエコラン制御方法に関する。
近年、例えば、車両の燃費改善及び排気ガスの排出量の抑制を目的として、エンジンの自動停止(例えば、アイドリングストップ)を含むエコ運転(以下、エコランともいう)を行う車両が広く知られている。
尚、本明細書におけるエコとは、エコノミー及びエコロジーの少なくとも1以上の意味を持つものとする。また、エコノミーとは、燃料の消費を抑えて燃料を節約(省燃費)することを意味する。更に、エコロジーとは、化石燃料の消費を抑えたり、又は化石燃料の燃焼などによって生じる有害物質や二酸化炭素の発生及び排出を抑えることを意味する。
このエコ運転を行う車両は、車両の状態を検出する検出装置と、検出装置が検出した状態に基づいて所定の停止条件を満足したと判断するとエンジンを自動停止させる制御を行い、所定の再始動条件を満足したと判断するとエンジンを自動始動させる制御を行う制御装置とを備える。尚、停止条件の具体例としては、エンジンを再始動するのに十分な電力をバッテリが蓄電しているという条件を含み、再始動条件の具体例としては、エンジン始動によるエンジン水温の加熱が必要な程にエアコンの吹き出し温度が低下するという条件を含む。ここで、エンジンを再始動するのに十分な電力量は、エンジンの種類により異なり、エンジン水温の加熱が必要な吹き出し温度は、車両の仕向地により異なる。
また、制御対象とするエンジンを搭載した車両の車種を検出すると共に、検出した車種に応じた制御をエンジンに対して行える制御装置が知られるに至った(例えば、特許文献1参照)。
この制御装置は、AT車(Automatic Transmission)を制御するAT車制御プログラムと、MT車(Manual Transmission)を制御するMT車制御プログラムとを記憶したメモリとを備える。また、この制御装置は、AT車に固有の信号を入力された場合には、メモリに記憶されたAT車制御プログラムに従ってAT車に搭載されたエンジンを制御し、そうでない場合には、MT車制御プログラムに従ってエンジンを制御する制御部を備える。
特開平4−224262号公報
しかしながら、上記のエコ運転を行う車両は、車両の種別が増加するに従って車両に搭載される制御装置の種類が増加する。これは、制御装置による判断に用いられるエンジン停止条件及びエンジン再始動条件が、それぞれ車両の種別によって異なるためである。具体例としては、図5(b)に示すように、日本国と欧州との2通りの仕向地へ出荷され、かつディーゼルエンジンとガソリンエンジンとの2通りのエンジンを搭載される車両については、4通りの制御装置500から800を開発、製造、及び管理する必要が生じる。このため、車両の仕向地及び車両に搭載されるエンジン種別の増加に伴って、制御装置の開発、製造、及び管理に要する費用が増加するという問題があった。
ここで、特許文献1に記載の制御装置は、1種類の制御装置で複数の車種を制御できる。しかし、この制御装置は、例えば、断線等により、AT車固有の信号が入力されない場合には、種別がAT車である車両に搭載されているにも関わらず、AT車制御プログラムとは異なる制御プログラムを実行してしまう。このため、この制御装置は、誤った車種に応じた制御の実行により、車両又は車両に乗車した乗員の安全を損なうおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、従来よりも安全を確保しながらエコランするよう車両を制御できるエコラン制御装置及びエコラン制御方法を提供することにある。
本発明に係るエコラン制御装置は、所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいてエンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御装置であって、エコラン制御を行うエコラン制御部と、車両の車種を識別するための情報を取得する取得部と、取得部が取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定部と、エコラン制御部が行うエコラン制御を、判定部が判定した車種に応じた制御に設定する制御設定部とを備え、制御設定部は、判定部による判定が完了するまでの間は、エコラン制御部が行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を許可し、判定部による判定で、取得部が取得した情報で識別される車種が、記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を禁止することを特徴としている。
この構成によれば、車種の判定が完了するまでデフォルト設定でエコラン制御を行うだけでなく、予め記憶した車種と異なる車両の車種を取得したと判定した場合に、取得した車種に応じて設定されるエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
上記構成において、判定部は、車種を車両の仕向地と車両に搭載されたエンジンの種類とに基づいて判定する際に、エンジンの種類よりも多くの回数に渡って、取得部が取得した情報で識別される車両の仕向地と記憶部が予め記憶する複数の仕向地とを比較して、取得部が取得した情報で識別される車両の仕向地が記憶部に記憶された複数の仕向地のいずれとも異なるか否かを判定する構成を採用できる。
この構成によれば、エンジンの種類の判定よりも多くの回数に渡って取得した仕向地と予め記憶した仕向地とを比較して、取得した仕向地が予め記憶した仕向地のいずれとも異なるか否かを判定する。このため、誤った仕向地によりエンジンを再始動できなくなることを確実に防止できるだけでなく、誤ったエンジン種類によるエンジンの誤停止を早期に防止できる。
上記構成において、再始動条件は、仕向地で定まり制御設定部は、エコラン制御によってエンジンが停止している場合に、判定部による判定で、取得部が取得した情報で識別される車両の仕向地が、記憶部に記憶された複数の仕向地のいずれとも異なると判定された場合には、エンジンを再始動させるようエコラン制御部を制御した後に、エンジンの自動停止をエコラン制御部に対して禁止する構成を採用できる。
この構成によれば、エコラン制御によってエンジンが停止している場合において、予め記憶した仕向地と異なる仕向地を取得すると、停止させたエンジンを再始動させた後にエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った仕向地で定まる再始動条件に基づいてエンジンを再始動できなくなることを防止できる。
上記構成において、停止条件は、エンジンの種類で定まり、記憶部は、予め複数のエンジンの種類を記憶し、取得部は、エンジンの種類を識別するための情報を取得し、判定部は、取得部が取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数のエンジンの種類から、車両に搭載されたエンジンの種類を判定し、制御設定部は、エコラン制御によってエンジンが停止させられる前及びエンジンが再始動させられた後のいずれか1つ以上の場合において、判定部による判定で、取得部が取得した情報で識別されるエンジンの種類が、記憶部に記憶された複数のエンジンの種類のいずれとも異なると判定された場合には、エンジンの自動停止をエコラン制御部に対して禁止する構成を採用できる。
この構成によれば、エコラン制御によってエンジンが停止させられる前及びエンジンが再始動させられた後のいずれか1以上の場合において、予め記憶したエンジンの種類と異なる種類を取得するとエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤ったエンジン種類で定まる停止条件に基づいてエンジンを誤停止することを防止できる。
本発明に係る制御方法は、所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいてエンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御方法であって、エコラン制御を行うエコラン制御ステップと、車両の車種を識別するための情報を取得する取得ステップと、取得ステップで取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定ステップと、エコラン制御ステップで行うエコラン制御を、判定ステップで判定した車種に応じた制御に設定する制御設定ステップとを備え、制御設定ステップは、判定ステップによる判定が完了するまでの間は、エコラン制御ステップで行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を許可し、判定ステップにおける判定で、取得ステップで取得した情報で識別される車種が、記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を禁止することを特徴としている。
この構成によれば、車種の判定が完了するまでデフォルト設定でエコラン制御を行うだけでなく、予め記憶した車種と異なる車両の車種を取得したと判定した場合に、取得した車種に応じて設定されるエコラン制御によるエンジンの停止を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
本明細書開示のエコラン制御装置及びエコラン制御方法によれば、従来よりも安全を確保しながらエコランするよう車両を制御できる。
本発明のエコラン制御装置を備えたエコラン制御システムの一実施形態を示す構成図である。 エンジン駆動時に、エコラン制御装置がエコラン制御に伴って入出力する信号の一例を表すタイミングチャートである。 エンジン自動停止時に、エコラン制御装置がエコラン制御に伴って入出力する信号の一例を表すタイミングチャートである。 マイコンの一構成例を表すハードウェア構成図である。 第1制御部の一構成例を表す機能ブロック図である。 エコラン制御装置が実行する初期化処理の一例を表すフローチャートである。 エコラン制御装置が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のエコラン制御装置を備えたエコラン制御システムの一実施形態を示す構成図である。
図1に示すエコラン制御システム1は、車両に搭載される。本実施例において、車両は、自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバス、軍用車両、及び鉄道車両を含む。また、エコラン制御システム1は、車両のみならず、船舶、航空機、及び宇宙ステーション等の宇宙機に搭載される構成を採用できる。尚、本実施例において、エコラン制御システム1が搭載される車両には、複数の車種があるとして説明する。また、この車両の車種は、車両の仕向地及び車両が搭載するエンジンの種類により異なる。
エコラン制御システム1は、検出装置10及び20、始動装置30、エンジン40、表示装置50、蓄電池60、制御装置100及び200、並びにエコラン制御装置900を備える。
検出装置10は、例えば、エンジン回転数センサ、車速センサ、シフト位置センサ、ブレーキスイッチ、Gセンサ、アクセルセンサ、及び温度センサ等の各種のセンサで構成される。検出装置10は、エンジン40の回転数、車速、シフト位置、ブレーキ操作の有無、車両に加わる加速度、アクセル開度、及び車両に関する温度(以下単に、温度等という)を検出すると共に、検出した温度等をエコラン制御装置900へ出力する。尚、検出装置10が検出する車両に関する温度は、エンジン40を冷却する冷却水の水温、車両の外気温、及び不図示のエアコンが備える送風機の吹出温を含む。また、吹出温は、送風機の吹出口の温度のみならず、吹出口の周辺における車室内の室内温度をも含む。吹出口の周辺とは、例えば、吹出口から送られる風を受けることができる位置をいう。
検出装置20は、例えば、ブレーキ負圧センサ及び電圧センサ等の各種のセンサで構成される。検出装置20は、ブレーキ負圧及びバッテリ電圧(以下単に、電圧等という)を検出すると共に、検出した電圧等をエコラン制御装置900へ出力する。
尚、本実施例において、エコラン制御システム1は、検出装置10及び検出装置20の2つのセンサを備えるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、例えば、検出装置10及び検出装置20が検出する温度等をそれぞれ検出する1つの又は3以上のセンサをエコラン制御システム1が備える構成を採用できる。
始動装置30は、例えば、スタータモータで構成される。始動装置30は、エコラン制御装置900の制御に従ってエンジン40を始動させる。尚、始動装置30がエンジン40を始動させるために消費する電力量は、エンジン40の種類によって異なる。具体的には、始動装置30がガソリンエンジンを始動させるために要する電力量は、ディーゼルエンジンを始動させるために要する電力量と異なる。また、ガソリンエンジン及びディーゼルエンジンのいずれであっても、エンジンの排気量の大小が異なれば、始動装置30がエンジンを始動させるために要する電力量が異なる。
エンジン40は、例えば、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンで構成される。エンジン40は、IGスイッチ(IGnition)を介して、例えば、蓄電池60から電力を供給される。エンジン40は、供給された電力を用いて、エコラン制御装置900へ、エンジン40の種類を識別するための情報を定周期で送信する。このエンジン40の種類を識別するための情報は、エンジン40の型式(以下、エンジンタイプともいう)を表す型式情報を含むとして説明するが、これに限定される訳ではない。次に、エンジン40は、始動を指示するエンジン駆動指令を受けると、始動装置30により始動させられて駆動を開始する。その後、エンジン40は、停止を指示するエンジン停止指令を受けると停止する。尚、駆動を開始したエンジン40は、エコラン制御装置900の制御に従って燃料を燃焼させることで、車両を推進等させるための動力を発生させる。また、燃焼により温度が上昇したエンジン40は、冷却水により冷却される。尚、冷却水がエンジン40から吸収した熱は、例えば、エアコンによって車室内へ放出される。
表示装置50は、例えば、表示パネルで構成され、各種のメーター及びMILランプ等の警告ランプを備える。表示装置50は、制御装置200に制御されて、各種の情報を表示する。具体的には、エコランを行っているか否か、及びエコランの実行を禁止しているか否かを表示する。より具体的には、表示装置50は、それぞれ所定のランプを点灯することで、エコランを行っていること及びエコランの実行を禁止していることを表す。尚、これに限定される訳ではなく、エコラン制御システム1は、例えば、スピーカ又はブザー等の音声出力装置を備え、音声出力装置は、表示装置50が表示する内容毎に予め定めた音声を出力する構成を採用できる。
蓄電池60は、例えば、鉛蓄電池等のバッテリで構成される。蓄電池60は、エンジン40が駆動している場合には、不図示のオルタネータ(つまり、発電機)によって発電された電力の内で制御装置100及び200、並びにエコラン制御装置900(以下、制御装置100等という)が消費しなかった電力を蓄積する。また、エンジン40が停止している場合には、蓄積した電力を制御装置100等へ供給する。特に、エンジン40の始動時には、始動装置30へエンジン40の始動に用いる電力を供給する。ここで、上記の様に、始動装置30がエンジン40の始動に用いる電力量は、エンジン40の種類によって異なる。このため、車両に搭載される蓄電池60の種類は、エンジン40の種類によって異なる構成を採用できる。
制御装置100及び200、並びにエコラン制御装置900は、例えば、ECU(Electronic control unit)で構成される。制御装置100及び200、並びにエコラン制御装置900は、例えば、CAN(Controller Area Network)バス又はLIN(Local Interconnect Network)バスで構成される通信ラインを介して互いに通信可能に接続する。
制御装置100は、例えば、ボデー系ECUで構成され、車両におけるボデー系の制御を行う。具体例としては、制御装置100は、不図示のエアコンを制御する。制御装置100は、車両の仕向地を識別するための仕向地情報を記憶し、記憶している仕向地情報をエコラン制御装置900へ定周期で送信する。これは、車室外の温度、車両を使用する使用者の温度の感じ方、及び使用者による車両が備える機能の使い方等が車両の仕向地により異なるため、車両に搭載される制御装置100を、車両の仕向地によって異ならせているからである。
制御装置200は、例えば、メーターECUで構成される。制御装置200は、ACCスイッチ(ACCessory)を介して、例えば、蓄電池60から電力を供給される。また、制御装置200は、エコラン制御装置900に制御されて、上記及び下記各種の情報を表示するよう表示装置50を制御する。
エコラン制御装置900は、マイコン910を備える。エコラン制御装置900は、マイコン910を用いてソフトウェア処理を実行する。尚、エコラン制御装置900が実行するソフトウェア処理は、エコラン制御を行うためのエコラン制御処理を含む。ここで、エコラン制御とは、所定のエンジン停止条件に基づいてエンジンを停止させるようエンジン40を搭載した車両を制御すると共に、所定のエンジン再始動条件に基づいてエンジン40を再始動させるよう車両を制御する制御をいう。
このエコラン制御の実行により、エコラン制御装置900は、検出装置10及び20が検出した温度等に基づいてアイドリングストップを行うよう車両を制御する。よって、アイドリングストップを行うエコラン制御装置900を、以下特に、アイドリングストップエコラン制御装置900ともいう。
具体的には、エコラン制御装置900は、接続する検出装置10及び20が検出した信号に基づいて所定のエンジン停止条件が成立すると判断すると、エンジン停止指令をエンジン40へ出力する。
このエンジン停止条件の具体例としては、車両が停止した状態にあり、かつ車両がアイドリングを停止できる状態にあるという条件が挙げられる。よって、エコラン制御装置900は、例えば、エンジン回転数、車速、シフト位置、ブレーキ操作の有無、車両にかかる加速度、及びアクセル開度等を表す信号の1つ以上に基づいて車両が停止したか否かを判断する。また、エコラン制御装置900は、例えば、ブレーキ負圧及びバッテリ電圧等を表す信号に基づいて、アイドリングを停止しても十分な制動力を維持することができ、かつエンジン40を再始動するのに十分な電力を蓄電池60が蓄電していると判断する場合に、車両がアイドリングを停止できる状態にあると判断する。つまり、エンジン停止条件は、バッテリ容量に関する条件と、ブレーキ負圧に関する条件とを含む。
ここで、エンジン40を再始動するのに十分な電力量及び電力を蓄積する蓄電池60の種類がエンジン40の種類により異なる。また、アイドリングを停止しても十分な制動力は、例えば、車両の重量により異なり、車両が搭載するエンジン40の種類は、例えば、車両の重量により異なる。このため、車両に搭載されたエンジン40の種類が変更されると、エコラン制御装置900が用いるバッテリ容量に関する条件と、ブレーキ負圧に関する条件とを変更しなければならない。よって、エコラン制御装置900は、車両が搭載するエンジン40の種類により異なるエンジン停止条件を用いる。
また、エコラン制御装置900は、接続する検出装置10及び20が検出した信号に基づいて所定のエンジン再始動条件が成立すると判断すると、始動装置30を駆動させると共に、エンジン駆動指令をエンジン40へ出力する。
このエンジン再始動条件の具体例としては、車両の運転者によるエンジンを始動させる操作を検出した、又はエンジンを再始動すべき事象が発生したという条件が挙げられる。よって、エコラン制御装置900は、例えば、シフト位置、ブレーキスイッチ信号(以下単に、ブレーキSW信号という)、及びアクセル信号のいずれか1つ以上の変化に基づいて運転者がエンジン40を再始動する意思があるか否かを判断する。また、エコラン制御装置900は、例えば、エアコンの吹出温度に基づいて、エンジン始動によるエンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇する事象の発生を検知する。つまり、エンジン再始動条件は、温度に関する条件を含む。
ここで、吹出温度に伴って変化する車室内の温度変化は、車両の外気温により異なる。また、日本人を含むアジア人よりも、欧米人の方が低温に耐えられる傾向にある。よって、エンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な吹出温度は、車両の仕向地によって異なる。このため、車両の仕向地が変更されると、エコラン制御装置900が用いる温度に関する条件を変更しなければならない。よって、エコラン制御装置900は、車両の仕向地により異なるエンジン再始動条件を用いる。尚、エコラン制御装置900は、例えば、ブレーキ負圧又はバッテリ電圧に基づいて、車両の制動力を確保するためにエンジン始動による負圧の供給が必要な程にブレーキ負圧が減少する事象、又はエンジン始動により充電が必要な程にバッテリ電圧が減少する事象の発生を検知する構成を採用できる。
ここで、図2を参照して、エンジン駆動時において、エコラン制御装置900が、上記のエコラン制御に伴って入出力する信号の一例について説明を行う。図2(a)は、エンジン駆動中の正常時において、エコラン制御装置900がエコラン制御に伴って入出力する型式情報を表す信号の一例を表すタイミングチャートである。
図2(a)に示すように、時刻t11において、エコラン制御装置900は、蓄電池60によって電圧(つまり、B+電圧)を印加されて起動する。次に、時刻t11から約500ミリ秒経過した時刻t12において、エコラン制御装置900は、エンジン40からエンジン型式Aを表す上記の型式情報Xを取得する。次に、エコラン制御装置900は、取得した型式情報で表されるエンジン型式Aが、制御可能なエンジンの型式AからDであるか否かを判定する。
具体的には、図2(c)に示すように、エコラン制御装置900は、制御可能なエンジンの型式AからDを表す型式情報XからWを記憶部に記憶している。よって、エコラン制御装置900は、取得した型式情報で表されるエンジン型式Aと、記憶している制御可能なエンジンの型式AからDとを比較して、両者が一致するか否か(異なるか)を判定する。その後、一致すると判定した回数をカウントする判定カウンタを1とする。
時刻t12からt13において、エコラン制御装置900は、上記と同様に、例えば、24ミリ秒の所定周期で、型式情報の取得、取得した型式情報と記憶している情報との比較、及び比較した情報の一致判定とを繰り返す。時刻t13において、エコラン制御装置900は、判定カウンタが所定値を超えたため、エンジン40の型式(つまり、タイプ)を、取得した情報の表す型式Aに確定し、エンジンタイプを表す変数の設定値を後述するデフォルトの型式Defから確定形式Aに変更する。
次に、図2(b)を参照して、エンジン駆動中の異常時において、エコラン制御装置900がエコラン制御に伴って入出力する型式情報を表す信号について説明する。尚、図2(b)は、図2(a)とほぼ同様の信号の変化タイミングを表すため、以下主に、相違点について説明する。
図2(b)に示すように、時刻t12において、エコラン制御装置900は、エンジン40から型式情報Tを取得する。この型式情報Tは、エコラン制御装置900が記憶している制御可能なエンジンの型式とは異なる。これは、例えば、ノイズ等によりエンジン40から取得する情報に情報化けが生じた場合に生じ得る。次に、エコラン制御装置900は、取得した型式情報Tが、予め記憶する制御可能なエンジンの型式情報XからWのいずれとも異なると判定する。ここで、エコラン制御においては、エンジン40の型式によって異なるエンジン停止条件が用いられるため、エコラン制御装置900は、エンジン40の型式を特定できないことを理由に、エコラン制御の実行によるエンジン40の自動停止を禁止する。
次に、図2(d)から(f)を参照して、エンジン駆動時において、エコラン制御装置900が、エコラン制御に伴って入出力する仕向地情報を表す信号の一例について説明を行う。
図2(d)に示す様に、エコラン制御装置900は、エコラン制御装置900によって制御可能な車両の仕向地を表す仕向地情報LからNを記憶している。
図2(e)は、図2(a)と同様に、時刻t21において、エコラン制御装置900は、+B電圧を印加される。時刻t21から約500ミリ秒経過した時刻t22において、エコラン制御装置900は、制御装置100から車両の仕向地である日本を表す仕向地情報Lを取得する。時刻t22からt23において、エコラン制御装置900は、例えば、1000ミリ秒の所定周期で、取得した仕向地情報Lと、記憶している情報との比較を繰り返す。時刻t23において、判定カウンタが所定値を超えたため、エコラン制御装置900は、車両の仕向地を、後述するデフォルトの仕向地から取得した情報の表す仕向地に確定する。
次に、図2(f)を参照して、エンジン駆動中の異常時において、エコラン制御装置900が入出力する仕向地情報を表す信号の一例について説明する。尚、図2(f)は、図2(e)とほぼ同様の信号の変化タイミングを表すため、以下主に、相違点について説明する。
図2(f)に示すように、時刻t22において、エコラン制御装置900は、仕向地情報Tを取得する。この仕向地情報Tは、エコラン制御装置900が記憶している制御可能な車両の仕向地のいずれとも異なる。これも上記と同様に、例えば、ノイズ等により情報化けが生じた場合に生じ得る。ここで、エコラン制御においては、車両の仕向地によって異なるエンジン再始動条件が用いられる。このため、エコラン制御装置900は、取得した仕向地情報Tが、制御可能な車両の仕向地情報LからNのいずれとも異なると判定すると、車両の仕向地を特定できないことを理由に、エコラン制御の実行によるエンジン40の自動停止を禁止する。
次に、図3を参照して、エンジン自動停止時において、エコラン制御装置900が、上記のエコラン制御に伴って入出力する信号の一例について説明を行う。図3(a)は、エンジン自動停止中の異常時において、エコラン制御装置900がエコラン制御に伴って入出力する型式情報を表す信号の一例を表すタイミングチャートである。
図3(a)に示すように、時刻t31において、エコラン制御装置900は、B+電圧を印加されて起動する。次に、時刻t32において、エコラン制御装置900は、IGスイッチがONとなったことを表す信号を取得し、エンジン40を始動させる。その後、エコラン制御装置900は、未だエンジン40の型式を確定していないため、デフォルトの型式に対応したエンジン停止条件を用いてエコラン制御を行う。時刻t33において、エコラン制御装置900は、デフォルトの型式に対応したエンジン停止条件が成立したと判定し、エンジン40を停止させる。時刻34において、エコラン制御装置900は、エンジン40から型式情報Tを取得する。エコラン制御装置900は、図2(b)と同様に、この型式情報Tが予め記憶する制御可能なエンジンの型式情報のいずれとも異なると判定する。
ここで、エコラン制御において用いられるエンジン停止条件はエンジン40の型式によって定まるが、エンジン再始動条件は車両の仕向地によって定まる。このため、エコラン制御装置900は、エンジン40の型式を特定できなくとも、アイドリングストップを継続する。その後、時刻35において、エコラン制御装置900は、エンジン再始動条件が成立したと判定し、エンジン40を再始動させた後に、エコラン制御によるエンジン40の自動停止を禁止する。
次に、図3(b)を参照して、エンジン自動停止中の異常時において、エコラン制御装置900がエコラン制御に伴って入出力する仕向地情報を表す信号について説明を行う。尚、図3(b)は、図3(a)とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明を行う。
時刻34において、エコラン制御装置900は、エンジン40から仕向地情報Tを取得する。エコラン制御装置900は、図2(f)と同様に、この仕向地情報Tが予め記憶する制御可能な車両の仕向地情報のいずれとも異なると判定する。
ここで、上記の様に、エコラン制御において用いられるエンジン再始動条件は車両の仕向地によって定まる。よって、エコラン制御装置900は、車両の仕向地を特定できないため、即座にアイドリングストップを中止する。誤った仕向地に対応したエンジン再始動条件を用いることで、エンジン40の再始動ができなくなることを防止するためである。よって、時刻t35まで待つことなく、エコラン制御装置900は、エンジン40を再始動させた後に、エコラン制御によるエンジン40の自動停止を禁止する。
次に、図4を参照して、ソフトウェア処理を実行するためにエコラン制御装置900が用いるマイコン910の構成について説明を行う。図4(a)は、マイコン910の一構成例を表すハードウェア構成図である。
図4(a)に示すマイコン910は、例えば、A/D変換器で構成される入出力部910a、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される実行部910b、例えば、ROM(Read-Only Memory)で構成される記憶部910c、及び、例えば、CANコントローラで構成される通信部910dで構成される。尚、入出力部910aから通信部910dは互いにバス910fによって情報の授受が可能なように接続している。
ソフトウェア処理は、実行部910bが、記憶部910cに格納したプログラムを読み込み、読み込んだプログラムが表すソフトウェア処理の実行手順に従って演算を行うことにより実現される。尚、記憶部910cには、実行部910bが行った演算の結果を表す情報が書き込まれる。また、必要に応じて入出力部910a及び通信部910dは、接続する各種の部及び装置との間で入出力又は通信する情報を、実行部910bが演算対象とする情報又は演算した結果を表す情報として入出力する。
次に、図4(b)を参照して、マイコン910の構成について、機能に着目して説明する。図4(b)は、マイコン910の一構成例を表す機能ブロック図である。
マイコン910は、取得部911、判定部912、制御設定部913、及び第1制御部914を備える。
取得部911は、実行部910bが取得処理を実行することで実現される。取得部911は、検出装置10及び20、エンジン40、並びに制御装置100及び200から、それぞれが出力する信号を取得する。具体的には、取得部911は、車両を制御する制御プログラムの切り替えに用いる切替情報を取得する。尚、切替情報は、車両の車種を識別するための車種情報を含む。車種情報は、例えば、仕向地情報と、型式情報とを含む。車両の車種は、車両の仕向地と、車両に搭載されたエンジン40の種類で定まるためである。
判定部912は、実行部910bが判定処理を実行することで実現される。判定部912は、エコラン制御システム1を搭載した車両が制御可能な車両であるか否かを判断する。具体的には、判定部912は、取得部911が取得した情報に基づいて、記憶部910cに予め記憶された複数の車種から、エコラン制御装置900が搭載された車種を判定する。より具体的には、判定部912は、取得部911が取得した車両の車種が、予め記憶している制御可能な車両の車種のいずれかと一致するか否かを判断する。ここで、車両の車種は、エンジン40の型式と、車両の仕向地とで定まるため、判定部912は、図4(c)に示すように、エンジン判定部912aと、仕向地判定部912bとを備える。
エンジン判定部912aは、実行部910bが判定処理に含まれるエンジン判定処理を実行することで実現される。エンジン判定部912aは、エンジン40が制御可能なエンジンであるか否かを判定する。具体的には、図2(a)から(c)を参照して説明した様に、エンジン判定部912aは、取得部911が取得した情報で識別されるエンジン40の種類と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能なエンジンの種類とが異なるか否かを判定する。より具体的には、エンジン判定部912aは、取得部911が取得した型式情報と、予め記憶部910cが記憶する図2(c)に表す型式情報とが所定回数に渡って一致するか否かを判定する。具体例としては、エンジン判定部912aは、所定回数に渡って連続して情報が一致した場合に、取得部911が取得した型式情報で識別される型式をエンジン40の型式として確定する。
仕向地判定部912bは、実行部910bが判定処理に含まれる仕向地判定処理を実行することで実現される。仕向地判定部912bは、車両の仕向地が制御可能な車両の仕向地であるか否かを判定する。具体的には、図2(d)から(e)を参照して説明した様に、仕向地判定部912bは、取得部911が取得した情報で識別される仕向地と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能な車両の仕向地とが異なるか否かを判定する。より具体的には、取得部911が取得した仕向地情報と、予め記憶部910cが記憶する図2(d)に表す仕向地情報とが所定回数に渡って一致するか否かを判定する。具体例としては、仕向地判定部912bは、エンジン判定部912aと同様に、所定回数に渡って連続して情報が一致した場合に、仕向地を確定する。
尚、図2(a)及び(e)において、エンジン判定部912a及び仕向地判定部912bは、同じ所定回数(つまり、3回)に渡って、それぞれ型式情報及び仕向地情報と、予め記憶している情報とを比較するとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、図3(c)に示すように、エンジン判定部912aは、図3(d)に示す仕向地判定部912bの比較回数(つまり、3回)よりも少ない回数(つまり、1回)に渡って取得した型式情報と記憶している制御可能なエンジンの型式情報とを比較する構成を採用できる。つまり逆に言えば、仕向地判定部912bは、エンジン判定部912aの比較回数よりも多い回数だけ、取得した仕向地情報と記憶している制御可能な車両の仕向地情報とを比較する構成を採用できる。
この構成によれば、エンジン種別の判定よりも多くの回数に渡って仕向地を比較して仕向地を確定させる。逆に言えば、仕向地の判定よりも少ない回数だけ取得したエンジンの種類と、制御可能なエンジンの種別とを比較してエンジン種別を確定させる。このため、誤ったエンジン種類によるエンジンの誤停止を早期に防止できるだけでなく、誤った仕向地によりエンジンを再始動できなくなることを確実に防止できる。
これは、十分な制動力を維持していない場合に、誤ったエンジン種別により定めたエンジン停止条件に基づいてアイドリング停止すると、車両又は乗員の安全を損なうおそれがあるため、誤停止を早期に防止する必要があるからである。同様に、エンジン40を再始動するのに十分な電力を蓄電池60が蓄電していない場合に、誤ってアイドリングを停止すると、エンジン40を再始動できなくなるおそれがあるためである。
またこれは、アイドリング停止後から、始動によるエンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇するまでの時間は、仕向地判定部912bが仕向地を確定するのに要する確定時間よりも十分に長いためである。同様に、車両の制動力を確保するためにエンジン始動による負圧の供給が必要な程にブレーキ負圧が減少するまでの時間、及びエンジン始動により充電が必要な程にバッテリ電圧が減少するまでの時間は、エンジン判定部912aがエンジン種別を確定するのに要する確定時間よりも十分に長いためである。これは、ブレーキ負圧の変化量及びバッテリサイズは、エンジン型式によって異なるからである。
制御設定部913について説明する前に、第1制御部914について説明を行う。
第1制御部914は、実行部910bが第1制御処理を実行することで実現される。第1制御部914は、2種以上のエコラン制御の内で、制御設定部913によって実行するよう設定されたエコラン制御を択一的に実行する。ここで、2種以上のエコラン制御とは、2種以上の車種に応じたエコラン制御をいう。具体的には、車種に応じたエコラン制御は、車両に搭載されたエンジン40の種類で定まるエンジン停止条件を用いたエコラン制御を含む。また、車種に応じたエコラン制御は、車両の仕向地で定まるエンジン再始動条件を用いたエコラン制御を含む。
ここで図5を参照して、第1制御部914の構成について説明を行う。図5(a)は、第1制御部914の一構成例を表す機能ブロック図である。
図5(a)に示す第1制御部914は、日本用制御部914a、欧州用制御部914b、ガソリン用制御部914c、及びディーゼル用制御部914dを備える。
日本用制御部914aは、仕向地が日本である車両に対して、日本に対応したエンジン再始動条件を使用してエコラン制御を行う。欧州用制御部914bは、同様に、仕向地が欧州である車両に対して、欧州に対応したエンジン再始動条件を使用してエコラン制御を行う。
ガソリン用制御部914cは、ガソリンエンジンを搭載した車両に対して、ガソリンエンジンに対応したエンジン停止条件を使用してエコラン制御を行う。ディーゼル用制御部914dは、同様に、ディーゼルエンジンを搭載した車両に対して、ディーゼルエンジンに対応したエンジン停止条件を使用してエコラン制御を行う。
ここで、日本用制御部914a、欧州用制御部914b、ガソリン用制御部914c、及びディーゼル用制御部914dは、それぞれ実行部910bが日本用制御処理、欧州用制御処理、ガソリン用制御処理、及びディーゼル用制御処理を実行することで実現される。よって、第1制御部914は、記憶部910cが記憶する日本用制御処理及び欧州用制御処理の内で、制御設定部913が仕向地に基づいて選択した処理を択一的に実行する。同様に、第1制御部914は、記憶部910cが記憶するガソリン用制御処理及びディーゼル用制御処理の内で、制御設定部913がエンジンの種類に基づいて選択した処理を択一的に実行する。
次に、図4(b)に戻り、マイコン910の構成について引き続き説明を行う。
制御設定部913は、実行部910bが制御設定処理を実行することで実現される。制御設定部913は、判定部912の判定結果に基づいて、第1制御部914が実行する制御に対する設定を行う。ここで、制御設定部913は、切替部913a及び第2制御部913bを備える。
切替部913aは、実行部910bが制御設定処理に含まれる切替処理を実行することで実現される。切替部913aは、第1制御部914が実行するエコラン制御を、取得部911が取得した情報で識別される車種に応じたエコラン制御に切り替える。具体的には、切替部913aは、第1制御部914が実行するエコラン制御を、取得部911が取得した情報で識別される仕向地及びエンジンの種類に応じたエコラン制御に設定する。
第2制御部913bは、実行部910bが第2制御処理を実行することで実現される。第2制御部913bは、取得部911が取得した情報で識別される車種と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能な車両の車種とが異なると判定部912が判定した場合に、切替部913aが切り替えたエコラン制御の実行によるエンジン40の停止を第1制御部914に対して禁止する。具体的には、図2及び3を参照しながら説明したように、予め記憶部910cが記憶する制御可能な車両の車種のいずれとも、取得部911が取得した情報で識別される車種が不一致であると判定部912が判定した場合に、エコラン制御の実行によるエンジン40の停止を禁止する。
この構成によれば、エコラン制御により制御可能な予め記憶した車両の車種と異なる車両の車種を取得した場合に、取得した車種に対応して設定されるエコラン制御の実行を禁止する。このため、誤った車種による誤制御を防止できるだけでなく、従来よりも安全を確保しながらエコラン制御できる。
次に、エンジン40が駆動している場合に、第2制御部913bが第1制御部914に対して行う制御について詳細に説明を行う。尚、エンジン40が駆動している場合とは、エコラン制御によってエンジン40が停止させられる前及びエンジン40が再始動させられた後であってエンジン40が再度停止させられる前のいずれか1つ以上の場合を含む。
第2制御部913bは、エンジン40が駆動している場合において、取得した車種と記憶する車種とが一致しないと判定すると、第1制御部914に対してエコラン制御の実行によるエンジン40の停止を禁止する。具体的には、上記の場合において、取得部911が取得した情報で識別されるエンジンの種類と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能な車両に搭載されるエンジン40の種類とが異なるとエンジン判定部912aが判定すると、第2制御部913bは、エコラン制御によるエンジン40の停止の実行を禁止する。より具体的には、図2(a)から(c)を参照しながら説明したように、予め記憶部910cが記憶する制御可能な車両に搭載されるエンジンの型式と、取得部911が取得した情報で識別されるエンジン40の型式とが不一致であると判定部912が判定した場合に、エコラン制御の実行を禁止する。
この構成によれば、上記の場合において、エコラン制御により制御可能な予め記憶したエンジン40の種類のいずれもと異なる種類を取得するとエコラン制御の実行を禁止するため、誤ったエンジン種類で定まる停止条件に基づいてエンジンを誤停止することを防止できる。具体的には、誤ったエンジン停止条件に基づいたエコラン制御の実行を防止するので、例えば、車両がエンジン40のアイドリングを停止できる状態にないにも関わらずエンジン40を停止してしまうことを防止できる。またこの構成によれば、エンジン40を停止しても十分な制動力を維持できない場合に、エンジン40を停止させてしまうことを防止できるため、従来よりも安全を確保できる。同様に、エンジン40を再始動するのに十分な電力を蓄電池60が蓄電していない場合に、エンジン40を停止させてしまうことを防止できる。
次に、エンジン40が自動停止している場合に、第2制御部913bが第1制御部914に対して行う制御について詳細に説明を行う。尚、エンジン40が自動停止している場合とは、エコラン制御によってエンジン40が停止している場合を含む。
第2制御部915は、エコラン制御によってエンジン40が自動停止している場合に、エンジン40を再始動させるよう第1制御部914を制御した後に、エコラン制御の実行を第1制御部914に対して禁止する。
ここで具体例として、図4(a)及び(b)で説明した場合を再度挙げて説明する。図4(a)は、エンジン40が自動停止している場合において、取得部911が取得した情報で識別されるエンジン40の型式と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能なエンジンの型式とが異なると仕向地判定部912bが判定した場合を表す。この場合において、第2制御部913bは、再始動条件の成立を待ってエンジン40を再始動させた後に、エコラン制御を禁止する。エンジン再始動条件は車両の仕向地によって定まるためである。
一方で、図4(b)は、エンジン40が自動停止している場合において、取得部911が取得した情報で識別される仕向地と、第1制御部914がエコラン制御により制御可能な車両の仕向地とが異なると仕向地判定部912bが判定した場合を表す。この場合において、第2制御部913bは、再始動条件の成立を待つことなくエンジン40を再始動させた後に、エコラン制御を禁止する。誤った仕向地に対応したエンジン再始動条件を用いることで、エンジン40の再始動ができなくなることを防止するためである。
つまりこの構成によれば、上記の場合において、エコラン制御により制御可能な車両の仕向地と異なる仕向地を取得すると、エコラン制御により停止させたエンジン40を再始動させた後にエコラン制御の実行を禁止する。このため、誤った仕向地で定まる再始動条件に基づいてエンジン40を再始動できなくなることを防止できる。具体的には、仕向地が一致しないと判定すると、エンジン再始動条件が成立するか否かに関わらずエンジン40を再始動させるため、誤ったエンジン再始動条件に基づいてエンジン40を再始動できなくなることを防止できる。またこの構成によれば、例えば、運転者がエンジンを始動させる操作を車両に対して行った後でもエンジン40が始動していない状況の発生を防止できる。同様に、例えば、エンジンを再始動すべき事象が発生したにも関わらずエンジン40が始動しない状況の発生を防止できる。より具体的には、例えば、エンジン始動によるエンジン水温の加熱又は冷媒の冷却が必要な程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇する事象が発生したにも関わらずエンジン40が始動しない状況の発生を防止できる。よってこの構成よれば、車両又は乗員の安全を損なう程にエアコンの吹出温度が低下又は上昇することを確実に防止できる。
尚、第2制御部913bは、判定部912が車両の種別を確定する前には、デフォルトの車種で定まるエンジン停止条件及びエンジン再始動条件に基づいてエコラン制御を行うよう第1制御部914を制御する。尚、デフォルトの車種は、デフォルトのエンジン種類と、デフォルトの仕向地とで定まる。
ここで、デフォルトの車種、エンジン種別、及び仕向地とは、それぞれ車種、エンジン種別、及び仕向地を表す予め定められた初期値をいう。これらの初期値は、エコラン制御に支障を来たさないフェールセーフ値をいう。具体的には、これらの初期値は、この初期値に基づいて第1制御部914がエコラン制御を実行した場合であっても、車両又は車両の乗員の安全を従来に比べて損なうことがない値をいう。エンジン種別の初期値における具体例としては、最もエコラン条件が成立しにくいエンジン種別を表す初期値を挙げることができる。尚、最もエコラン条件が成立しにくいエンジン種別としては、例えば、車両に搭載され得るエンジンの内で最も始動に要する電力量の大きいエンジンの種類を挙げることができる。また、仕向地の初期値における具体例としては、最もエンジン始動条件が成立しやすい仕向地を表す初期値を挙げることができる。尚、最もエンジン始動条件が成立しやすい仕向地としては、例えば、車両を販売し得る地域の内で最も寒冷又は暑熱な地域を挙げることができる。更に、仕向地の初期値における他の具体例としては、最も寒さ又は暑さに対する耐性の弱い人種が車両を使用する地域を表す初期値を挙げることができる。
更に、第2制御部913bは、エコラン制御の実行を禁止した場合に、エコランを禁止したことを表示装置50が表示するよう制御装置200を制御する。この構成によれば、エコランを禁止したことを表示できる。
次に、図6を参照して、エコラン制御装置900の起動時に実行する初期化処理について説明を行う。図6は、エコラン制御装置900が実行する初期化処理の一例を表すフローチャートである。尚、エコラン制御装置900は、+B電源が接続されると起動を行う。
先ず、エコラン制御装置900は、エンジンタイプをデフォルト値に設定する(ステップS01)。次に、エコラン制御装置900は、上記のエンジンタイプの判別に用いられる判定カウンタを、例えば、値「0」を代入して初期化する(ステップS02)。その後、エコラン制御装置900は、エンジンタイプを確定したことを表す確定フラグを、例えば、値「OFF」として初期化する(ステップS03)。更に、エコラン制御装置900は、エンジンタイプが予め記憶するタイプのいずれとも一致しないことを表す不一致フラグを、例えば、値「OFF」として初期化する(ステップS04)。
次に、エコラン制御装置900は、仕向地について、上記のステップS01からS04の処理に相当する処理を実行する(ステップS05からS08)。その後、エコラン制御装置900は、初期化処理の実行を終了する。
図6において、ステップS01及びS05が第2制御部913bを実現するための第2制御処理の一例に相当する。また、ステップS02からS04がエンジン判定部912aを実現するためのエンジン判定処理の一例に相当し、ステップS06からS08が仕向地判定部912bを実現するための仕向地判定処理の一例に相当する。
次に、図7を参照して、エコラン制御装置900が車両を制御するために実行する制御処理について説明を行う。図7は、エコラン制御装置900が実行する制御処理の一例を表すフローチャートの一例である。尚、エコラン制御装置900は、検出装置10等から信号を受信する周期よりも短い所定の周期で制御処理を実行する。また、エコラン制御装置900が信号を受信する周期は、例えば、24ミリ秒であるとして説明するが、これに限定される訳ではない。
先ず、エコラン制御装置900は、エンジンタイプ(つまり、型式)の確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値(つまり、値「OFF」)であるか否かを判断する(ステップS11)。エコラン制御装置900は、エンジンタイプの確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値であると判断する場合にはステップS13の処理を、そうでない場合にはステップS12の処理を実行する。
ステップS11において、エンジンタイプの確定フラグ及び不一致フラグの双方ともの値が初期値でないと判断した場合には、エコラン制御装置900は、仕向地の確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値であるか否かを判断する(ステップS12)。エコラン制御装置900は、エンジンタイプの確定フラグ又は不一致フラグの値が初期値であると判断する場合にはステップS13の処理を実行し、そうでない場合には制御処理の実行を終了する。
ステップS11又はS12において、エンジンタイプの確定フラグ若しくは不一致フラグ、又は仕向地の確定フラグ若しくは不一致フラグのいずれかの値が初期値であると判断した場合には、エコラン制御装置900は、型式情報を受信したか否かを判断する(ステップS13)。エコラン制御装置900は、型式情報を受信したと判断する場合にはステップS15の処理を実行し、そうでない場合にはステップS14の処理実行する。
ステップS13において、型式情報を受信したと判断した場合には、エコラン制御装置900は、仕向地情報を受信したか否かを判断する(ステップS14)。エコラン制御装置900は、仕向地情報を受信したと判断する場合にはステップS23の処理を実行し、そうでない場合には制御処理を終了する。
ステップS13において、型式情報を受信したと判断した場合には、エコラン制御装置900は、受信した型式が制御可能なエンジンの型式と一致するか否かを判定する(ステップS15)。エコラン制御装置900は、受信した型式が制御可能なエンジンの型式と一致すると判定する場合にはステップS16の処理を、そうでない場合にはステップS21の処理を実行する。
ステップS15において、エコラン制御装置900は、受信した型式が制御可能なエンジンの型式と一致すると判定した場合には、一致した回数をカウントするため、エンジンタイプの判定カウンタをインクリメントする(ステップS16)。次に、エコラン制御装置900は、エンジンタイプの判定カウンタが閾値を超えたか否かを判定する(ステップS17)。エコラン制御装置900は、判定カウンタが閾値を超えたと判定する場合にはステップS18の処理を実行し、そうでない場合には制御処理の実行を終了する。
ステップS17において、エコラン制御装置900は、エンジンタイプの判定カウンタが閾値を超えたと判定した場合には、エンジン40の型式を、取得した情報で識別される型式に確定すると共に、エンジンタイプの確定フラグの値を「ON」にする(ステップS18)。次に、エコラン制御装置900は、エンジンタイプを確定値に設定する(ステップS19)。その後、エコラン制御装置900は、エコランの実行を許可する(ステップS20)。次に、エコラン制御装置900は、制御処理の実行を終了する。
尚、エコラン制御装置900は、確定したエンジンタイプで定まるエンジン停止条件を用いて、並列的にエコラン制御処理を実行する。
ステップS15において、エコラン制御装置900は、受信した型式が制御可能なエンジンの型式と一致しないと判定した場合には、エンジンタイプの不一致フラグを値「ON」とする(ステップS21)。次に、エコラン制御装置900は、エコランの実行を禁止する(ステップS22)。その後、エコラン制御装置900は、制御処理の実行を終了する。
ステップS14において、仕向地情報を受信したと判断した場合には、エコラン制御装置900は、仕向地について、上記のステップS15からS22の処理に相当する処理を実行する(ステップS23からS30)。その後、エコラン制御装置900は、制御処理の実行を終了する。
図7において、ステップS15からS19及びS21がエンジン判定部912aを実現するためのエンジン判定処理の一例に相当する。また、ステップS23からS27及びS29が仕向地判定部912bを実現するための仕向地判定処理の一例に相当する。更に、ステップS20、S22、S28、及びS30が第2制御部913bを実現するための第2制御処理の一例に相当する。
尚、本実施例において、エコラン制御装置900は、取得した型式又は仕向地が予め記憶する型式又は仕向地のいずれとも不一致であると判定した後には、再度の判定を行わない構成を採用できる。この構成によれば、誤ったエンジン型式に基づいた誤制御を確実に防止できる。
また、これに限定される訳ではなく、エコラン制御装置900は、取得したエンジンの型式が記憶する型式のいずれとも不一致であると判定した後においても、再度の判定を行う構成を採用できる。またこの構成において、再度行った判定の結果に基づいて、型式又は仕向地を確定すると共に、確定した型式又は仕向地に応じたエコラン制御を実行する構成を採用できる。具体的には、エコラン制御装置900は、IGスイッチが「ON」から「OFF」となると、図6で説明した初期化処理を再度実行して不一致フラグを初期化する構成を採用できる。この構成によれば、例えば、ノイズの影響を軽減して、確実に型式又は仕向地を特定できる。
エコラン制御装置900がソフトウェア処理を実行することで実現する機能の一部又は全部は、ハードウェア回路を用いて実現することができる。また、エコラン制御装置900が実行する処理手順を記述したプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。更に、本発明の制御方法は、エコラン制御装置900を用いて実施できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1…エコラン制御システム 10…検出装置
20…検出装置 30…始動装置(スタータモータ)
40…エンジン 50…表示装置
60…蓄電池 100、200…制御装置
900…アイドリングストップ制御装置(エコラン制御装置)
910…マイコン 910a…実行部
910b…記憶部 910c…入出力部
910d…通信部 910f…バス
911…取得部 912…判定部
912a…エンジン判定部 912b…仕向地判定部
913…制御設定部 913a…切替部
913b…第2制御部 914…第1制御部
914a…市販用制御部 914b…欧州用制御部
914c…ガソリン用制御部 914d…ディーゼル用制御部

Claims (5)

  1. 所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、前記自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御装置であって、
    前記エコラン制御を行うエコラン制御部と、
    車両の車種を識別するための情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定部と、
    前記エコラン制御部が行うエコラン制御を、前記判定部が判定した車種に応じた制御に設定する制御設定部とを備え、
    前記制御設定部は、
    前記判定部による判定が完了するまでの間は、前記エコラン制御部が行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、前記エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を許可し、
    前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される車種が、前記記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、前記エコラン制御部に対してエンジンの自動停止を禁止することを特徴とするエコラン制御装置。
  2. 前記判定部は、前記車種を前記車両の仕向地と前記車両に搭載されたエンジンの種類とに基づいて判定する際に、前記エンジンの種類よりも多くの回数に渡って、前記取得部が取得した情報で識別される前記車両の仕向地と前記記憶部が予め記憶する複数の仕向地とを比較して、前記取得部が取得した情報で識別される前記車両の仕向地が前記記憶部に記憶された複数の仕向地のいずれとも異なるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載のエコラン制御装置。
  3. 記再始動条件は、前記仕向地で定まり
    記制御設定部は、前記エコラン制御によって前記エンジンが停止している場合に、前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される前記車両の仕向地が、前記記憶部に記憶された複数の仕向地のいずれとも異なると判定された場合には、前記エンジンを再始動させるよう前記エコラン制御部を制御した後に、前記エンジンの自動停止を前記エコラン制御部に対して禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載のエコラン制御装置。
  4. 記停止条件は、前記エンジンの種類で定まり、
    前記記憶部は、予め複数のエンジンの種類を記憶し、
    前記取得部は、前記エンジンの種類を識別するための情報を取得し、
    前記判定部は、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記記憶部に予め記憶された複数のエンジンの種類から、前記車両に搭載された前記エンジンの種類を判定し、
    前記制御設定部は、前記エコラン制御によって前記エンジンが停止させられる前及び前記エンジンが再始動させられた後のいずれか1つ以上の場合において、前記判定部による判定で、前記取得部が取得した情報で識別される前記エンジンの種類が、前記記憶部に記憶された複数のエンジンの種類のいずれとも異なると判定された場合には、前記エンジンの自動停止を前記エコラン制御部に対して禁止する請求項1から3のいずれか1項に記載のエコラン制御装置。
  5. 所定の停止条件に基づいてエンジンを自動停止させると共に、前記自動停止によるエンジン停止中に、所定の再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させるエコラン制御を行うエコラン制御方法であって、
    前記エコラン制御を行うエコラン制御ステップと、
    車両の車種を識別するための情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の車種から、搭載された車種を判定する判定ステップと、
    前記エコラン制御ステップで行うエコラン制御を、前記判定ステップで判定した車種に応じた制御に設定する制御設定ステップとを備え、
    前記制御設定ステップは、
    前記判定ステップによる判定が完了するまでの間は、前記エコラン制御ステップで行うエコラン制御をデフォルト設定の車種に応じた制御に設定するとともに、前記エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を許可し、
    前記判定ステップにおける判定で、前記取得ステップで取得した情報で識別される車種が、前記記憶部に記憶されたいずれの車種とも異なると判定された場合には、前記エコラン制御ステップにおいてエンジンの自動停止を禁止することを特徴とするエコラン制御方法。
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