JP5302746B2 - 中空管体及びそれを使用したトンネルの構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、都市部や地盤の弱い場所に、地下鉄や道路又はそれらの合流分岐部などに利用されるトンネルを構築する際に使用する中空管体、及びトンネルの構築方法に関するものである。
従来、地盤を掘削して地中に空洞を形成するに際して、地表面の沈下などを抑えるために、複数の鋼管を先行して地中に向けて押し込んで平屋根状のパイプルーフを構築し、そのパイプルーフで保護された内側の地盤を、剛性の高い連続地中壁や支持杭などの支保工によって支持しながら掘削する方法が知られている(特許文献1など参照)。
また、特許文献2には、線形に曲線部が含まれるトンネルを構築するために開発された曲線パイプルーフ工法が開示されている。
さらに、特許文献3,4には、地盤の弱い場所にトンネルを掘削する際に、前方掘削面の崩落を防ぐために、長尺の先受け鋼材を掘進方向に向けて放射状に打設して対処する方法が開示されている。
そして、特許文献5には、小型のシールド掘削機によって複数のトンネルを断面視環状になるように間隔を置いて構築し、それらのトンネルを使って環状の凍結ゾーンを形成し、その内側にトンネルの分岐合流部を構築する方法が開示されている。
特許第3511145号公報 特開2000−240391号公報 特開2004−19359号公報 特開平10−231700号公報 特開2007−217910号公報
しかしながら、平屋根状のパイプルーフを構築した場合、そのパイプルーフに作用する荷重をすべて支保工で支持させなければならないので、支保工が大掛りになって内部掘削の支障になったり、工事費が高くなったりする原因になっていた。また、隣接するパイプルーフ同士を継手などで連結させる場合、連結部の拘束力が強くなるため、曲線部を設けることが難しい。
他方、先受け鋼材は、横断方向に間隔を置いて配置されているので、先受け鋼材間では横断方向に断面力が伝達できず、アーチ効果を発揮させることができない。また、特許文献4に開示されているようにアーチ状の支保工で先受け鋼材間を連結する場合であっても、掘削から支保工を設置するまでの間に地盤の緩みが進行して変形を抑えることができない。
また、特許文献5に開示されている小型のシールド掘削機を使う方法では、土被りの浅い地盤には適用が難しい。さらに、シールド掘削機を使う方法では、機械費などの初期コストが高くなるため、距離の短いトンネルを構築する場合には不経済である。
そこで、本発明は、効率的に凍土部を形成することが可能な中空管体、及びそれを使って極力、地盤の変形を抑えることが可能なうえに、線形に曲線部を含むトンネルであっても容易に構築することが可能なトンネルの構築方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の中空管体は、地盤に押し込まれる中空管体であって、本体の内空側に軸方向に延設される凍結管と、前記凍結管より内空側を囲繞する断熱層とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記凍結管は、前記本体の内空を挟んで対峙する位置にそれぞれ延設させることができる。また、前記本体の内空を挟んで対峙して延設される2本の凍結管の間に更に凍結管を延設させることもできる。
さらに、前記凍結管は、前記本体の外周面側と一体化されるコンクリート製の壁の内部に埋設されるのが好ましい。さらに、前記凍結管は、端部を前記本体の内空に向けて突出している構成が好ましい。
また、本発明のトンネルの構築方法は、少なくとも上方が断面視アーチ状に形成されるトンネルを構築する方法であって、上記中空管体を、前記トンネルの延伸方向に向け、前記トンネルの上方アーチの外周の地盤に周方向に間隔を置いて、複数本、押し込むに際して、前記複数の中空管体にそれぞれ延設される凍結管が前記周方向に並んで配置されるように押し込む工程と、前記凍結管に低温の不凍液を搬送させて前記中空管体間を含む前記トンネルの外周に凍土部を形成する工程と、前記凍土部の内周側を掘削する工程と、掘削面に断熱材を吹き付ける工程とを備えたことを特徴とする。
ここで、中空管体に凍結管が3本延設されている場合は、2本の凍結管が前記周方向に並んで配置されるとともに、残りの1本の凍結管が前記トンネルの中心と反対側の地盤側に配置されるように押し込むことが好ましい。
このように構成された本発明の中空管体は、本体の軸方向に凍結管が予め延設されており、その凍結管より内空側には断熱層が形成されている。そして、この中空管体を地盤に押し込み、凍結管に不凍液などの低温の流体を流すと、断熱層のない外側に向かって冷熱が伝達されることになる。
このように断熱層によって凍結管から伝達される冷熱の内空側への放熱が抑えられるため、効率的に中空管体の外側に凍土部を形成することができる。また、断熱層が凍結管の内空側に配置されていれば、本体の内空にモルタルなどを充填しなくてもよいので、現場での作業を軽減でき、その分工期を短縮できる。
また、本体の内空を挟んで対峙する位置に凍結管がそれぞれ配置されていれば、凍土部を中空管体の両側に広げていくことができ、帯状の凍土部を効率的に形成することができる。
さらに、中空管体に凍結管が3本延設されている場合は、2本の凍結管を周方向に並んで配置させて、残りの1本の凍結管をトンネルの中心と反対側の地盤側に配置させれば、中空管体より外周側の地盤を効率的に凍結させることができる。
また、凍結管が本体の外周面側と一体化されるコンクリート製の壁の内部に埋設されていれば、冷熱が壁の内部を伝達されて外周面側に迅速に到達するため、短時間で効率的に中空管体の外側に凍土部を形成することができる。
さらに、中空管体の端部において凍結管の端部が内空に向けて突出していれば、新たに中空管体を継ぎ足す場合に、凍結管同士を容易に接続することができる。このことにより、掘削進捗に応じた凍土形成範囲が任意に設定できるので、凍結にかかる規模やコストを最小限にできる。
また、本発明のトンネルの構築方法では、トンネルの上方アーチの外周の地盤に、周方向に間隔を置いて複数本の中空管体を凍結管が並ぶように位置合わせをして押し込む。そして、その中空管体内の凍結管によって不凍液を搬送させて、トンネルの外周にアーチ状の凍土部を形成し、その後に、凍土部の内周側を掘削し、掘削面には断熱材を吹き付ける。
このため、掘削前からアーチ状の凍土部が形成されており、掘削当初からアーチ効果を発揮させることができるので、掘削による地盤の緩みを最小限にして変形を極力、抑えることができる。
さらに、これらの中空管体は、周方向に間隔を置いて押し込まれるので、中空管体間が拘束されず、線形に曲線部を含むトンネルであっても、容易に構築することができる。
本発明の実施の形態の中空管体の構成を説明する横断面図である。 本発明の実施の形態の中空管体の構成を説明するために側面を一部破断した破断図である。 中空管体同士を連結した継手付近の構成を説明する縦断面図である。 周方向に間隔を置いて押し込まれた中空管体と凍土部の構成を説明する部分拡大横断面図である。 トンネルの外周に凍土部を形成する工程を説明する横断面図である。 凍土部の内周側を掘削して断熱材及び防水材を吹き付ける工程を説明する説明図である。 トンネルの内周側にコンクリート製の覆工部を設ける工程を説明する横断面図である。 実施例の中空管体の構成を説明する横断面図である。 周方向に間隔を置いて押し込まれた中空管体と凍土部の構成を説明する部分拡大横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の中空管体1の構成を説明する横断面図であり、図2は、中空管体1の構成を説明するために本体の一部を破断させた破断図である。
この中空管体1は、推進工法などによって地盤に水平方向に向けて押し込まれる管材である。この中空管体1の本体は、鋼管、ヒューム管などによっても形成することができるが、本実施の形態では、鉄筋コンクリート遠心成形管を本体に使った中空管体1について説明する。
この中空管体1は、外周面を形成する鋼管部12とその鋼管部12の内周面に沿って略均等な厚みで形成される鉄筋コンクリート部13とによって形成される本体と、その鉄筋コンクリート部13の内周面に沿って内空10を挟んで対峙する2箇所にそれぞれ延設される凍結管11,11と、それらの凍結管11,11を埋設させる付加コンクリート部14と、その付加コンクリート部14の内周面に形成される断熱層15とを備えている。
この円筒状の鋼管部12の内周面には、軸心に向けて突出されるリブ12aが周方向に間隔を置いて略等間隔で設けられている。そして、このリブ12aを埋設可能な厚さの鉄筋コンクリート部13が、遠心成形によって環状に形成される。
また、凍結管11は、中空管体1の軸方向と並行に延設される中空の鋼管で、内部には塩化カルシウム水溶液などの不凍液を搬送させる。さらに、内空10を挟んで対峙する位置に2本の凍結管11,11が配管されているので、中空管体1の両側(図1では上下方向)に向けて冷熱が拡散しやすい構造となっている。
また、付加コンクリート部14は、凍結管11,11を配管した後に、その周囲に注入されるコンクリートが遠心成形されることによって形成される。この付加コンクリート部14によって、鋼管部12と鉄筋コンクリート部13と凍結管11,11と付加コンクリート部14とが一体化される。
さらに、付加コンクリート部14の内周面には、発泡ウレタンなどを吹き付けて断熱層15を形成する。この断熱層15は、発泡ウレタンなどの独立気泡が多数、介在するものであれば、熱伝導率の小さい気泡によって高い断熱性能を確保することができる。
一方、図3は、上述した中空管体1と同じ構成の2本の中空管体1A,1Bを連結した継手付近の構成を説明する縦断面図である。この継手付近では、先行して地盤に押し込まれた中空管体1Aの後端に、新たな中空管体1Bの前端を差し込んで連結させている。
この中空管体1Aの後端には、鉄筋コンクリート部13の後端より後方に鋼管部12から張り出された受口部12cが形成されている。また、鉄筋コンクリート部13の後端付近にはリブ12aが埋設されている。
これに対して、中空管体1Bの前端には、鋼管部12の直径より一段小さくなった差込口12dが形成されるとともに、リブ12aが鉄筋コンクリート部13に埋設されている。
また、この差込口12dの外周面には、リング状の止水材16が2条になって取り付けられている。さらに、中空管体1Bの前端面には、中空管体1Aの後端面と当接する位置にリング状のガスケット17が貼り付けられている。
また、中空管体1A(1B)の端部には、凍結管11の端部が内空10に向けて突出する突出部11aが設けられている。そして、この突出部11a,11a間を接続管111によって連結することで、前方の中空管体1Aの凍結管11と後方の中空管体1Bの凍結管11とが接続される。
このように構成された中空管体1は、図4,7に示すようにトンネル8の上方アーチの外周に沿って、周方向に略等間隔に配置される。すなわち、このトンネル8は、トンネル8の外周の地盤20に、周方向に間隔を置いて環状に配置される複数本の中空管体1,・・・と、中空管体1,1間を含むトンネル8の外周を囲繞するように断面視環状に形成される凍土部2と、凍土部2の内周面にトンネル8の内空形状に沿って形成される断熱吹付け層4及び防水吹付け層5と、さらにその防水吹付け層5の内周面に形成されるコンクリート製の覆工部6及び底盤61と、その覆工部6の内周側に配置されて壁面を形成するプレキャストパネル7とによって主に構成される。
この凍土部2は、アーチ効果が発揮されやすいように、トンネル8の内空形状に関わらず、断面視略円形の環状に形成するのが好ましい。すなわち、本実施の形態では、図7に示すように、トンネル8の内空形状が断面視馬蹄形に形成されており、底盤61とその下方の円弧状の凍土部2との間には地盤20が残されている。
また、アーチ効果が発揮されやすい凍土部2を形成するために、中空管体1は、図4に示すようにトンネル8の外周に想定される外円線S上に凍結管11,・・・が並ぶように位置合わせをして地盤20に押し込まれる。
そして、このような向きで中空管体1,・・・を配置すると、隣接する中空管体1,1の凍結管11,11間の距離が最も短くなり、凍結管11,11に不凍液を循環させると短時間で中空管体1,1間に凍土部2が形成されてアーチ効果が発揮されることになる。
また、凍土部2の生成状態を確認する手段として、地盤20には中空管体1に並行に測温管21が押し込まれ、中空管体1の内部には測温管22が配置される。この測温管22は、図4に示すように、凍結管11,11と同様に断熱層15より外周側の位置で、凍結管11,11の間に配置される。
このようにして形成される凍土部2の内周面に沿って設けられる断熱吹付け層4は、発泡瞬結スラリーなどの断熱材を掘削面に吹き付けることによって形成される。
この発泡瞬結スラリーには、ウレタン系の発泡ウレタン、又はセメント系の発泡モルタル若しくはEPS(発泡スチロール)粒やビニロンを混入した発泡モルタルなどが使用できる。このような発泡瞬結スラリーによって形成される断熱吹付け層4は、熱伝導率の小さい独立気泡が多数、介在しているので、高い断熱性能を確保することができる。
そして、この断熱吹付け層4は、内周側に打設されるコンクリートの硬化熱によって凍土部2が融解することがない程度の厚さ、又は凍土部2の冷熱によって内周側に打設されるコンクリートが硬化不良を起こすことがない程度の厚さに吹き付けられる。
また、防水吹付け層5は、ウレタン系やアスファルト系の防水材を断熱吹付け層4の内周面に吹き付けることによって形成される。このように吹き付けによる方法であれば、断熱吹付け層4の表面に凹凸があっても容易に防水構造を形成することができる。
そして、これらの断熱吹付け層4及び防水吹付け層5は、図7に示すようにトンネル8の内空形状を囲繞するように形成される。
また、トンネル8の底部に位置する防水吹付け層5の内周面側には、鉄筋コンクリートによって底盤61が構築される。また、この底盤61の両側縁から鉄筋コンクリートによって断面視半円状の覆工部6が構築される。
さらに、この覆工部6の内周面側には、工場などで円弧板状に成形されたプレキャストパネル7が配置される。ここで、このプレキャストパネル7を型枠として機能させる場合は、プレキャストパネル7を設置した後に、その外周側にコンクリートを充填して覆工部6を構築する。
次に、本実施の形態のトンネル8の構築方法について説明する。
まず、工場又は作業ヤードにおいて凍結管11,11が延設された中空管体1を製作する。この中空管体1は、例えば直径を1000mm程度にし、その内部に配管される凍結管11の直径は100mm程度にする。
他方、トンネル8を施工する現場では、トンネル8に隣接する位置の地盤20に発進立坑(図示せず)を設けておく。そして、この発進立坑の内部から図4に示すように、外円線S上に凍結管11,11が並ぶように中空管体1の向きを合わせる。
ここで、この中空管体1の先端には例えば泥水式の推進機(図示せず)が配置されており、推進機によって地盤20を切削させるとともに、中空管体1の後端を発進立坑に設置した推進ジャッキ(図示せず)によって押すことで推力を与え、中空管体1を地盤20に押し込んでいく。
また、この中空管体1は、1本の長さが発進立坑の内空の幅よりも短い長さに成形されているため、例えば図3に示すように、先行する中空管体1Aを所定の長さまで押し込んだ時点で新たな中空管体1Bを継ぎ足し、この継ぎ足し作業を繰り返すことで、所望する長さになるまで押し込みを続ける。
さらに、図4に示すように、外円線S上の別の位置では、押し込まれた中空管体1とは周方向に間隔を置いて順次、中空管体1,・・・の押し込みを同様の手順でおこなう。
また、中空管体1より外周側に離隔した位置の地盤20には、図4,5に示すように測温管21を押し込み、地盤20の温度を計測できるようにする。また、地盤20に押し込む中空管体1のいくつかは、内部に測温管22が延設されたものとし、中空管体1の温度を計測できるようにする。
そして、図5に示すように、トンネル8の外周を囲繞するように断面視環状の凍土部2を形成する。
この凍土部2の構築は、発進立坑から凍結管11,・・・に不凍液として塩化カルシウム水溶液を循環させることによっておこなわれる。すなわち、最先端に配置された中空管体1の内空10では、凍結管11,11の突出部11a,11a間が先端側で連結されており、発進立坑から送り出された不凍液は、一方の凍結管11で先端まで搬送された後に、他方の凍結管11に流れ込んで発進立坑に戻される。そして、地盤20との熱交換で温度が上昇して発進立坑に戻ってきた不凍液を冷凍機(図示せず)で冷却し、再び凍結管11に送り出す。
このようにして低温の不凍液を凍結管11,11によって中空管体1内で循環させると、その冷熱は断熱層15のない本体の外周側の地盤20に移動し、地盤20に凍土部2が形成される。この凍土部2の生成状態は、測温管21,22によって計測される温度によって推定することができる。
そして、図5に示すような環状の凍土部2が完成すると、その内周側の地盤20は、凍土部2のアーチ効果で保護されることになる。そこで、発進立坑に搬入されたバックホウなどの掘削機3を使って、図6に示すように凍土部2の内周側の掘削をおこなう。
この掘削は、凍土部2によって保護された内周側の掘削となるため、小断面に分割して段階的におこなう必要がなく、トンネル8の全断面を一度に掘削することができるので掘削効率がよい。
そして、掘削面には、掘削の進行に伴って発泡瞬結スラリーなどの断熱材を吹き付けて断熱吹付け層4を形成することで、掘削によって露出した凍土面を保護することができる。
また、このように掘削に伴って断熱材を吹き付けるのであれば、工事や大気の流入によってトンネル8内の温度が上昇しても、凍土部2にはその熱が伝達されず融解を防ぐことができる。
さらに、断熱吹付け層4の内周面側には、ウレタン系材料などの防水材を吹き付けることによって、防水吹付け層5を形成する。
そして、防水吹付け層5の内周面側には覆工部6用の配筋をおこない、さらにその内周側には、図7に示すようにプレキャストパネル7を取り付ける。また、プレキャストパネル7の脚部間には、平板状にコンクリートを打設して底盤61を構築する。
一方、プレキャストパネル7の外周側にもコンクリートを打設する。このコンクリートは、プレキャストパネル7と防水吹付け層5との隙間に流れ込んで、下方から頂部に向けて充填されることで覆工部6が構築される。
以上に説明したトンネル8内周側の掘削作業、断熱吹付け層4及び防水吹付け層5の吹き付け作業、プレキャストパネル7の取り付け作業、コンクリートの打設作業は、トンネル8の全長にわたって一度におこなわれるのではなく、単位長さで逐次おこなわれてその作業が繰り返される。
これに対して中空管体1,・・・の押し込みは、トンネル8全長にわたって一度におこなうことができる。また、トンネル8内周側の掘削からの一連の作業は、所定距離分に限定しておこない、これに相応する区間のみ予め凍結運転し、順次この区間を移動していくこともできる。このことにより、掘削、構築の進捗に応じた凍土形成範囲が任意に設定できるので、凍結にかかる規模やコストを最小限にできる。
次に、本実施の形態の中空管体1、及びそれを使用したトンネル8の構築方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の中空管体1は、本体の軸方向に凍結管11,11が予め延設されており、その凍結管11,11より内空側を囲繞する断熱層15が形成されている。
そして、この中空管体1を地盤20に押し込み、凍結管11,11に不凍液などの低温の流体を流すと、不凍液の冷熱は、断熱層15のない中空管体1の外周面側に向かって伝達されることになる。
このように断熱層15によって凍結管11,11から伝達される冷熱の内空10への放熱が抑えられるため、内空10にモルタルなどを充填しなくても、中空管体1の外側の地盤20に冷熱を効率的に伝達させて凍土部2を形成することができ、現場での作業を軽減できるので、その分工期を短縮できる。
すなわち、従来の凍結工法では、中空の管体を地盤20に押し込んだ後に凍結管を差し込んでいたため、現場での凍結管の配管作業が必要になるだけでなく、地盤20に効率的に冷熱を伝導させるために、管体の内部にモルタルなどを充填する作業が必要であったが、本実施の形態の中空管体1を使用することで、これらの作業を省略することができる。
また、内空10を挟んで対峙する位置に凍結管11,11がそれぞれ配置されていれば、凍土部2を中空管体1の両側に広げていくことができ、帯状の凍土部2を効率的に形成することができる。
さらに、凍結管11,11が外周面側の鋼管部12と一体化される付加コンクリート部14の内部に埋設されていれば、凍結管11の冷熱は、付加コンクリート部14、鉄筋コンクリート部13及び鋼管部12という順に迅速に伝達されるため、短時間で効率的に中空管体1の外側に凍土部2を形成することができる。
また、付加コンクリート部14、鉄筋コンクリート部13及び鋼管部12は、環状に一体化されているため、中空管体1の全周にも冷熱が広がり、効率的に中空管体1の周囲に凍土部2を形成することができる。
さらに、中空管体1の端部において、凍結管11の端部が内空10に向けて突出された突出部11aが設けられていれば、新たに中空管体1を継ぎ足す場合に、凍結管11,11同士の接続も内空10から容易におこなうことができる。
そして、この突出部11aの存在により、任意の位置の突出部11aで冷凍機(図示せず)と凍結管11とを連結させることができ、掘削、構築の進捗に応じて凍土形成範囲を限定的にするなど任意に設定できるので、凍結にかかる規模やコストを最小限にできる。
また、このように構成された本実施の形態のトンネル8の構築方法では、トンネル8の上方アーチの外周の地盤20に、周方向に間隔を置いて複数本の中空管体1,・・・を押し込む。そして、その中空管体1内の凍結管11,11に不凍液を搬送させて、トンネル8の外周に環状(アーチ状)の凍土部2を形成し、その後に、凍土部2の内周側を掘削し、掘削面には断熱吹付け層4を吹き付けによって形成する。
このため、掘削前から閉成された環状の凍土部2が形成されており、掘削当初からアーチ効果を発揮させることができるので、掘削による地盤20の緩みを最小限にして変形を極力、抑えることができる。
特に、凍土部2を形成する方法であるため、河川直下などの被圧水下や玉石混じり礫層においても安全にトンネル8を構築することができる。
また、上方アーチの外周に中空管体1,・・・を押し込んでおくことで、上方地盤がこれらの中空管体1,・・・によって先受けされるので、剥離落下を確実に抑えることができる。
すなわち、本実施の形態のトンネル8の構築方法には、中空管体1,・・・を地盤20に押し込むパイプルーフ工法が組み込まれているため、土被りの浅い地盤20でも安全にトンネル8を構築することができる。また、中空管体1を押し込む工法であれば、高価なシールド掘削機を使用しないので、経済的である。
さらに、これらの中空管体1,・・・は、周方向に間隔を置いて押し込まれるので、中空管体1,1間が拘束されず、線形がS字やクロソイド曲線となるトンネル8であっても、容易に構築することができる。
また、掘削面に断熱材を吹き付けて断熱吹付け層4を形成することで、掘削面からの凍土部2の融解を防止することができる。特に、トンネル8の内周面側にコンクリート製の覆工部6を設ける場合は、コンクリートの硬化熱で凍土部2が融解するとアーチ効果が低減するおそれがあるが、断熱吹付け層4を介在させることで融解を防止することができる。
さらに、凍土部2の低温が硬化前の覆工部6に伝達されると、コンクリートの硬化不良が起きるおそれがあるが、断熱吹付け層4を介在させて冷熱を遮断することで良質なコンクリートにすることができる。
また、プレキャストパネル7を取り付け、それを型枠にしてコンクリートを充填する方法であれば、型枠を脱型する手間が不要となり、迅速かつ容易にトンネル8の覆工部6を構築することができる。
さらに、工場などの品質管理されたところで製作されたプレキャストパネル7を利用することで、品質の高い覆工(トンネル内壁)を形成することができる。また、プレキャストパネル7であれば、高強度にするなど材質の調整も容易におこなうことができる。
次に、前記実施の形態とは別の形態の中空管体91について、図8,9を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例で説明する中空管体91は、前記実施の形態で説明した中空管体1に凍結管911を加えた構成となっている。
この凍結管911は、図8に示すように、内空10を挟んで対峙する2箇所にそれぞれ延設される凍結管11,11の間に延設される。すなわち、凍結管911は、鉄筋コンクリート部13の内周面に隣接する位置であって、一方の凍結管11から鉄筋コンクリート部13の内周面に沿って他方の凍結管11に至る円弧の中間地点に配管される。
そして、この凍結管911は、他の凍結管11,11と同様に、付加コンクリート部14の内部に埋設され、断熱層15を介して内空10に隣接することになる。
さらに、このように製作された中空管体91は、図9に示すように、トンネル8の中心とは反対側の地盤側(外円線Sの外側)に凍結管911が配管されるように押し込まれる。
一方、中空管体91に3本の凍結管11,11,911を配管した場合は、例えば凍結管911によって中空管体91の先端まで不凍液を送り出し、残りの凍結管11,11を通して不凍液を戻すという循環をさせることができる。なお、内空10に図示しない戻り管を配管し、凍結管911と連結して循環させる構成であってもよい。
このように構成された中空管体91を使うことで、凍結後の工程で掘削がおこなわれるトンネル8の中心側の地盤20よりも、トンネル8の外周側の地盤20に凍土部2を厚く形成することができるので、効率的である。
また、凍結管911を追加することによって、地盤20が凍結するまでにかかる時間を短くすることができる。さらに、凍土部2の厚みの調整も容易におこなえるようになり、凍結効率を向上させることができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、内空形状が断面視馬蹄形のトンネル8を構築する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、断面視円形や断面視楕円形のトンネルであってもよい。
また、前記実施の形態では、円形に近い環状の凍土部2を形成したが、これに限定されるものではなく、上方がアーチ状で閉成された形状であれば、例えば馬蹄形のトンネル8の内空形状に近い形状の凍土部であってもよい。さらに、地盤20の地質や、許容沈下量によっては、上方アーチの頂部付近にのみ又は頂部から脚部にかけての半円状に中空管体1,・・・を配置して凍土部2を形成する構成であってもよい。
また、前記実施の形態では、防水吹付け層5の内側にコンクリートを打設して覆工部6を構築する方法について説明したが、これに限定されるものではなく、コンクリートを打設する前に鋼製内部支保工を設置する方法であれば、凍土部2の厚さを薄くしても地盤20の変形を抑えることができるので、凍結範囲を低減することが可能になる。
1,1A,1B 中空管体
10 内空
11 凍結管
11a 突出部
12 鋼管部(本体)
13 鉄筋コンクリート部(本体)
14 付加コンクリート部(コンクリート製の壁)
15 断熱層
2 凍土部
20 地盤
4 断熱吹付け層(断熱材)
5 防水吹付け層(防水材)
6 覆工部(コンクリート)
8 トンネル
91 中空管体
911 凍結管

Claims (6)

  1. 地盤に押し込まれる中空管体であって、
    本体の内空側に軸方向に延設される凍結管と、
    前記凍結管より内空側を囲繞する断熱層とを備え
    前記本体の軸方向の前端と後端において、前記凍結管の端部に前記本体の内空に向けて前記断熱層から突出する突出部が設けられることを特徴とする中空管体。
  2. 前記本体の内空を挟んで対峙する位置に前記凍結管がそれぞれ延設されることを特徴とする請求項1に記載の中空管体。
  3. 前記本体の内空を挟んで対峙して延設される2本の凍結管の間に更に凍結管が延設されることを特徴とする請求項2に記載の中空管体。
  4. 前記本体の外周面側と一体化されるコンクリート製の壁の内部に前記凍結管が埋設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の中空管体。
  5. 少なくとも上方が断面視アーチ状に形成されるトンネルを構築する方法であって、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の中空管体を、前記トンネルの延伸方向に向け、前記トンネルの上方アーチの外周の地盤に周方向に間隔を置いて、複数本、押し込むに際して、前記複数の中空管体にそれぞれ延設される凍結管が前記周方向に並んで配置されるように押し込む工程と、
    前方の中空管体の前記凍結管の突出部と後方の中空管体の前記凍結管の突出部とを連結する工程と、
    前記凍結管に低温の不凍液を搬送させて前記中空管体間を含む前記トンネルの外周に凍土部を形成する工程と、
    前記凍土部の内周側を掘削する工程と、
    掘削面に断熱材を吹き付ける工程とを備えたことを特徴とするトンネルの構築方法。
  6. 少なくとも上方が断面視アーチ状に形成されるトンネルを構築する方法であって、
    請求項3に記載の中空管体を、前記トンネルの延伸方向に向け、前記トンネルの上方アーチの外周の地盤に周方向に間隔を置いて、複数本、押し込むに際して、前記複数の中空管体にそれぞれ延設される凍結管のうち2本が前記周方向に並んで配置されるとともに、残りの1本の凍結管が前記トンネルの中心と反対側の地盤側に配置されるように押し込む工程と、
    前方の中空管体の前記凍結管の突出部と後方の中空管体の前記凍結管の突出部とを連結する工程と、
    前記凍結管に低温の不凍液を搬送させて前記中空管体間を含む前記トンネルの外周に凍土部を形成する工程と、
    前記凍土部の内周側を掘削する工程と、
    掘削面に断熱材を吹き付ける工程とを備えたことを特徴とするトンネルの構築方法。
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