JP6783692B2 - 広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路 - Google Patents

広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路 Download PDF

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本発明は、大深度にて、先行シールドトンネル内に設けられた鉄筋コンクリート製の帯板状の先行ブロックと一体連結するように、先行シールドトンネルにオーバーラップして構築された後行シールドトンネル内に鉄筋コンクリート製の帯板状の後行ブロックを設けることに際して適用される広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路に関する。
大深度にて、二つの小断面の先行シールドトンネルを間隔を開けて構築し、各先行シールドトンネル内に鉄筋コンクリート製の帯板状の先行ブロックを設けてから空隙を充填材で埋戻し、その後、二つの先行シールドトンネルの間に先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつオーバーラップする後行シールドトンネルを構築し、この後行シールドトンネル内に、先行シールドトンネルとのオーバーラップ領域のセグメントを取り外して先行ブロックの側端を露出させ、鉄筋コンクリート製の帯板状の後行ブロックを設けるとともに、後行ブロックの両側部を先行ブロックと一体連結してコンクリート製の帯板状の広幅ブロックを構築し、このように広幅ブロックの構築を繰り返して、広幅ブロックを逐次に拡幅していくことにより、大断面トンネルの壁体を逐次構築していく施工方法がある。
大深度にて、上記のような大断面トンネルの壁体を逐次構築していく施工方法を適用可能とするには、後行シールドトンネルのセグメントを取り外した領域に対応するトンネル外周に止水バリアを設ける必要がある。止水バリアについて、シールドトンネルの外周の地山中の水分を凍結しかつ止水バリアを移動する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているシールドトンネル施工の凍結方法は、二つの先行シールドトンネルを、その直径より小さな間隔で平行状態となるように構築し、次いで先行覆工となる鉄筋コンクリート躯体による壁体の一部(先行ブロック)を構築し、内壁面および壁体の一部に沿ってそれぞれ埋込凍結管を設置し、各埋込凍結管に冷媒を循環させて地盤と壁体の部分の表面を冷却し、先行シールドトンネルの外周側及び内周側の外側に凍結改良体を形成して包囲し、並びに壁体の部分の表面に凍結膜を形成して、それぞれ地下水の浸入経路を閉塞する。
次に、先行シールドトンネル間の未掘削部分をシールドマシンで両側の先行シールドトンネルの切削セグメントを切削しながら掘進して後行シールドトンネルを先行シールドトンネルとオーバーラップした状態に鋼製セグメントで構築し、鋼製セグメントの内壁に沿って凍結管を設置して凍結管に冷媒を循環させて後行シールドトンネルの外周側及び内周側の外側に凍結改良体を形成し地下水の浸入を阻止する。
次に、後行シールドトンネルの内部において、鋼製セグメントのスキンプレートを取り外し、隣接する先行シールドトンネル内部の壁体の部分(先行ブロック)の端部を露出させ、後行シールドトンネルの内部を横断して壁体の部分(後行ブロック)を構築し、かつ、先行シールドトンネルの内部の壁体の部分(先行ブロック)の端部と連結させ、空洞部分を充填材で埋め戻す。
上記の後行シールドトンネル内の壁体の部分(後行ブロック)の端部と先行シールドトンネル内の壁体の部分の端部(先行ブロック)との接続は、トンネル長さ方向に複数の施工単位に分けて、施工単位毎に配筋工事、型枠工事、コンクリート打設工事を経て行われるとともに、一方の立坑の側から他方の立坑に向かって逐次に施工単位を移動していくものである。これに合わせるように、冷却領域を逐次移動する凍結手段は、凍結管を外管(ケーシング)の摩擦低減コートが施された内面を滑動可能な構造とされ、牽引装置と牽引索を用いて凍結管の冷媒の供給端を前部とする前進方向に牽引可能に構成されている。
特開2016−160717号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、土圧または人為的な損傷により外管の円形断面形状に変形が生じる場合や、外管が長い場合には、外管と凍結管との摩擦抵抗が非常に大きくなり、凍結管を牽引装置で牽引できない恐れがあるという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解消するために案出されたもので、後行シールドトンネルの連続する複数の施工単位を一纏めの止水バリアとしてセグメントの外周の地下水の凍結を行うことができるとともに、止水バリアを一施工単位刻み移動していくことができ、止水バリアを一施工単位刻み移動する際に凍結停止状態が生じないようにすることができ、かつ止水バリアから外れ不要となる一施工単位分の冷媒を通す配管について回収する必要がない広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路を提供することを目的としている。
上述した問題点を解消するため、本願第1の発明に係る広幅ブロックの構築工法は、片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネルのセグメント内に、トンネル全長に渡るように鉄筋コンクリート製の帯板状の後行ブロックを設けるとともに、前記後行ブロックの両側部を、各前記先行シールドトンネル内にトンネル全長に渡るように設けられた鉄筋コンクリート製の帯板状の先行ブロックと一体連結して広幅ブロックを構築し、前記広幅ブロックの構築に際し、移動式止水バリア形成方法を利用する広幅ブロックの構築工法であって、前記後行シールドトンネルのセグメント内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振り、前記後行シールドトンネルの各施工単位に対応するセグメントの前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に、第1,第2の冷媒往管と第1,第2の冷媒復管を張り巡らしかつ断熱材で覆う冷媒配管工事を行い、次いで、第1の複数施工単位である連続する三以上の施工単位に対応する前記第1の冷媒往管と前記第1の冷媒復管を一本に接続して前記第1の冷媒回路を構成することにより第1の凍結ユニットを構成するとともに、第2の複数施工単位である、第1の立坑から第2の立坑に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する前記第2の冷媒往管と前記第2の冷媒復管を一本に接続して前記第2の冷媒回路を構成することにより第2の凍結ユニットを構成し、その後、前記第1の凍結ユニットの前記第1の冷媒回路に前記施工前進方向の先頭側から冷媒を通流することにより前記後行シールドトンネルの前記第1の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分を凍結させて止水バリアを形成し、次いで、前記第1の複数施工単位のうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位において、前記後行シールドトンネルのオーバーラップ部分に対応する領域のセグメントを取り外し、前記先行シールドトンネル内の充填材を除いて前記先行ブロックの側縁部を露出させる撤去工事を行ってから、前記施工前進方向の先頭側から順に、前記先行ブロックの配筋と接続する配筋工事と、配筋工事後の型枠取付工事と、型枠取付工事後の前記先行ブロックと一体形状とするコンクリート打設工事・充填材による埋め戻し工事と、を並行して行い、次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、前記第2の凍結ユニットの前記第2の冷媒回路に冷媒を通流することにより前記第1の複数施工単位に対し一施工単位前進した位置の前記第2の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアの形成を引き継ぎ、その後、前記第1の凍結ユニットの前記第1の冷媒回路から冷媒を回収して前記冷凍機との接続を解除し、前記第2の凍結ユニットの三以上の施工単位のうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位で、前記施工前進方向の先頭側から順に、前記撤去工事および前記先行ブロックの配筋と接続する配筋工事と、配筋工事後の型枠取付工事と、型枠取付工事後の前記先行ブロックと一体形状とするコンクリート打設工事・充填材による埋め戻し工事と、なるよう工事の盛替えを行うとともに、前記第1の冷媒回路について、二施工単位施工前進方向に移動するように前記冷媒配管の接続と接続解離を行い、第1の冷媒回路を再構成し、以後同様に、前記第1の複数施工単位と前記第2の複数施工単位とを交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するようにして、第1,第2の冷媒回路を再構成し、かつ、交互に冷媒の通流を行うことにより、第1,第2の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分の全体としての止水バリアを交互に一施工単位前進させるとともに、前記第1,第2の複数施工単位での各種工事の盛替えを交互に行って前記第1,第2の複数施工単位の全体を前進させ、広幅ブロックを構築する構成である。
この構成によれば、本願第1の発明に係る広幅ブロックの構築工法は、本願第2の発明に係る移動式止水バリア形成方法を含んでいる構成であるので、本願第2の発明の効果が得られるから、複数の施工単位を一纏めとした止水バリア内で、かつ、止水バリアを一施工単位刻み移動していく毎に、止水バリアを確保しつつ、先行ブロックの配筋と接続する配筋工事と、配筋工事後の型枠取付工事と、型枠取付工事後の前記先行ブロックと一体形状とするコンクリート打設・埋め戻し工事を進行させることができる。
上述した問題点を解消するため、本願第2の発明に係る移動式止水バリア形成方法は、片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネルのセグメント内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振り、前記後行シールドトンネルのセグメントの各施工単位の前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に、第1,第2の冷媒往管と第1,第2の冷媒復管とを張り巡らしかつ断熱材で覆う冷媒配管工事を行い、次いで、第1の複数施工単位である連続する三以上の施工単位に対応する前記冷媒往管と前記冷媒復管を一本に接続して前記第1の冷媒回路を構成することにより第1の凍結ユニットを構成するとともに、第2の複数施工単位である、第1の立坑から第2の立坑に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する前記冷媒往管と前記冷媒復管を一本に接続して前記第2の冷媒回路を構成することにより第2の凍結ユニットを構成し、第1の凍結ユニットの第1の冷媒回路に冷凍機からの冷媒を通流することにより、第1の凍結ユニットのセグメント外側の地山中の水分を凍結させて止水バリアを形成し、次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、前記第2の冷媒回路に冷凍機からの冷媒を通流することにより、前記第2の凍結ユニットのセグメント外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアの形成を引き継ぎ、その後、前記第1の冷媒回路の冷媒を回収してから、前記第1の冷媒回路の冷媒往管と冷媒復管の接続・解離を行うことにより、前記第1の凍結ユニットが前記前進方向に二施工単位分移動するように前記第1の冷媒回路を再構成し、以後同様に、施工場所が一施工単位前進可能となる毎に、前記第1の凍結ユニットと前記第2の凍結ユニットとを、交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するように第1,第2の冷媒回路を交互に再構成し、かつ交互に冷媒を通流させることにより、全体としての止水バリアを一施工単位ずつ移動する構成である。
この構成によれば、本願第2の発明に係る移動式止水バリア形成方法は、後行シールドトンネルの連続する複数の施工単位について、第1,第2の冷媒往管および第1,第2の冷媒復管を所要の接続状態とすることにより一施工単位ずれた第1,第2の冷媒回路を構成するとともに、接続状態を変更することにより第1,第2の冷媒回路が交互に前後して止水バリアを一施工単位ずれて移動するように構成し、および第1,第2の冷媒回路を交互に冷媒を通すように構成したので、連続する複数の施工単位を一纏めとする止水バリアを一施工単位刻み移動していくことができ、かつ止水バリアを一施工単位移動する際に凍結停止状態が生じないようにすることができる。
またこの構成によれば、止水バリアから外れ不要となる一施工単位分の冷媒を通す配管である第1,第2の冷媒往管および第1,第2の冷媒復管については接続を解くだけで埋め殺しとし、回収する必要がない。
上述した問題点を解消するため、本願第3の発明に係る止水バリア形成用冷媒回路は、片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネル内の、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振られた各前記施工単位のセグメントの、前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に張り巡らすように備えられた第1の冷媒往管および第1の冷媒復管と、前記内面全域に張り巡らすように備えられた第2の冷媒往管および第2の冷媒復管と、前記施工単位の各境界に位置して設けられた管接続スペースと、前記第1,第2の冷媒往管および前記第1,第2の冷媒復管を覆う断熱材と、を備え、一の施工単位の第1,第2の冷媒往管の一方の管端および第1,第2の冷媒復管の一方の管端が、前記管接続スペース内に配置されているとともに、前記一の施工単位の第1,第2の冷媒往管の他方の管端および第1,第2の冷媒復管の他方の管端が、前記一の施工単位の反対側の前記管接続スペース内に配置されている構成である。
この構成によれば、本願第3の発明に係る止水バリア形成用冷媒回路は、次の本願第2の発明を適用することができ、本願第2の発明の効果が得られる。
本発明によれば、後行シールドトンネルの連続する複数の施工単位を一纏めの止水バリアとしてセグメントの外周の地下水の凍結を行うことができるとともに、止水バリアを一施工単位刻み移動していくことができ、止水バリアを一施工単位刻み移動する際に凍結停止状態が生じないようにすることができ、かつ止水バリアから外れ不要となる一施工単位分の冷媒を通す配管について回収する必要がない広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路を提供することができる。
本発明を適用する先行シールドトンネルの概略の構成を示す立面図である。 本発明を適用する先行シールドトンネルの概略の構成を示す平面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 本発明を適用する後行シールドトンネルの概略の構成を示す平面図である。 図4におけるV−V断面図である。 本発明の実施の形態に係る止水バリア形成用冷媒回路を、後行シールドトンネルのセグメントの内面に構築した状態を示すトンネル軸方向に垂直な断面図である。 本発明の実施の形態に係る止水バリア形成用冷媒回路の構成を示すものであって、最初位置の第1,第2の冷媒回路の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、セグメント領域の外周の地山の水分を凍結させて、止水バリアを形成した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、最初位置の止水バリアを形成し、オーバーラップ部分のセグメントの取り外しと先行ブロックの露出する撤去工事を行った状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、オーバーラップ部分のセグメントの取り外しと先行ブロックの露出する撤去工事を行った状態を示すトンネル軸方向に対し直角な断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、撤去工事後の配筋工事を行った状態を示すトンネル軸方向に対し直角な断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、配筋工事後の型枠取付工事を行った状態を示すトンネル軸方向に対し直角な断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、型枠取付工事後のコンクリート打設・充填材による埋め戻し工事を行った状態を示すトンネル軸方向に対し直角な断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図9の次工程の、最初の施工単位に対し広幅ブロックを構築し、かつ充填材を凍結して止水バリアを形成した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図14の次工程の、最初の複数施工単位に対し、配筋工事、型枠取付工事、コンクリート打設工事、埋め戻し工事を並行して行い、広幅ブロックを一施工単位だけ延設した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図15の次工程の、止水バリアを一施工単位延設した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る止水バリア形成用冷媒回路の構成を示すものであって、最初位置から二施工単位ずれた第1の冷媒回路の構成および第2の冷媒回路の最初位置の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図16の次工程の、最初の複数施工単位に対応する止水バリアが消失した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図18の次工程の、三番目から五番目の施工単位に対し、配筋工事、型枠取付工事、コンクリート打設工事、埋め戻し工事を並行して行い、広幅ブロックを三番目の施工単位まで延設した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図19の次工程の、止水バリアを一施工単位延設した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る止水バリア形成用冷媒回路の構成を示すものであって、最初位置から二施工単位ずれた第1,第2の冷媒回路の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法を示すものであって、図20の次工程の、最初の複数施工単位に対し、配筋工事、型枠取付工事、コンクリート打設工事、埋め戻し工事を並行して行い、広幅ブロックを四番目の施工単位まで延設した状態および二番目の施工単位に対応する止水バリアが消失した状態を示すトンネル軸方向に沿った縦断面図である。
以下、本願発明に係る広幅ブロックの構築工法の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態の説明において、移動式止水バリア形成方法、および止水バリア形成用冷媒回路について併せて説明する。
まず、本実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法について、前提となる構成部分について説明する。この広幅ブロックの構築工法は、大深度において特に有効であるが、地下水が出る浅い深度においても有効である。
図1−図5に示すように、前提となる構成部分とは、二つの先行シールドトンネル3と、先行シールドトンネル3内に設けられた先行ブロック5と、二つの先行シールドトンネル3にオーバーラップするように設けられた後行シールドトンネル7と、を有する。二つの先行シールドトンネル3および後行シールドトンネル7は、第1の立坑1と第2の立坑2との間を大深度において貫通している。二つの先行シールドトンネル3および後行シールドトンネル7は、例えば直径が2.5−4m位である。なお、先行シールドトンネル3は、一つであってもよい。
図3に示すように、二つの先行シールドトンネル3は、自己の直径よりも所要寸法小さい間隔Cを開けて互いに平行となるように設けられている。二つの先行シールドトンネル3は、トンネル内面がシールド掘削機で切削され易い複数のセグメント4で構築されている。各先行シールドトンネル3は、内部に先行ブロック5が設けられ、さらにトンネル内空間が充填材6で埋め戻されている。なお、充填材6には、エアモルタルまたは流動化処理土が用いられる。
先行ブロック5は、鉄筋コンクリート製であり、トンネル軸方向の両端が先行シールドトンネル3の両端と一致し、かつ自己の直径を通りかつ三つのシールドトンネル3,3,7の配列方向に垂直な方向に所要の厚さを有する帯板状に構築されている。
先行ブロック5は、トンネル配列方向の両側のコンクリート端面より鉄筋が張り出していて、一側の鉄筋の張出端から他側の鉄筋の張出端までの幅寸法Wが、後行シールドトンネル7の構築時に、シールド掘削機による先行シールドトンネル3に対するオーバーラップ部分の掘削と干渉しないように寸法設定されている。
図4に示すように、後行シールドトンネル7は、二つの先行シールドトンネル3の間に位置しかつ各先行シールドトンネル3にオーバーラップするように設けられている。なお、後行シールドトンネル7の径は、先行シールドトンネル3の径と同一に形成されているが、これに限定されるものではない。
図5に示すように、後行シールドトンネル7は、シールド掘削機で両隣となる二つの先行シールドトンネル3にオーバーラップするように先行シールドトンネル3のセグメント4を切削しつつ、トンネル内面を複数のセグメント8で構築されている。
先行シールドトンネル3のセグメント4と後行シールドトンネル7のセグメント8は、例えば周方向に12個配列され、オーバーラップ部分Xの掘削で切削される先行シールドトンネル3の周方向の個数が2個となるのが好ましい。
以下の説明は、本実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法で新しく構築される構成部分に関する。
まず、施工単位の割り振りを行う。この広幅ブロックの構築工法は、後行シールドトンネル7内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑1から第2の立坑2までを複数の施工単位に割り振る。図4および後述する図7,図17,図21中の符号a,b,c,d,e,f,g,h,・・・は、施工単位を識別する符号である。施工単位aは、第1の立坑1に隣接している。なお、説明の便宜上、トンネル軸方向の施工単位の長さとセグメント8の長さとを一致させて図示しているが、施工単位の長さとセグメント8の長さとが一致している必要はない。
次に、止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bを構築する。図6,図7に示すように、この広幅ブロックの構築工法は、最初に、後行シールドトンネル7のセグメント8の、オーバーラップ部分Xを避けて上下に分かれたセグメント領域8A,8Bの各内面全域に張り巡らすように、上下に分かれた止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bを設ける。止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bは、全ての各施工単位を対象に、かつ各施工単位で管端が接続可能に分断された二つの冷媒回路分の冷媒配管を有する。止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bは、管端同士を接続する構成部材を含んでいない。
次に、最初位置の第1,第2の冷媒回路11,12を構成する。図7に示すように、この広幅ブロックの構築工法は、止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bを設けた後に、施工単位を除く五つの施工単位a,b,c,d,eの冷媒配管の管端同士を接続して最初位置の第1の冷媒回路11を構成するとともに、一施工単位ずれた施工単位を除く五つの施工単位b,c,d,e,fの冷媒配管の管端同士を接続して最初位置の第2の冷媒回路12を構成する。
止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bは、全ての各施工単位を対象に、かつ各施工単位で管端が接続可能に分断された二つの冷媒回路分の、第1,第2の冷媒往管11a,12aおよび第1,第2の冷媒復管11b,12bを有する。第1,第2の冷媒往管11a,12aは短い直管であり、第1,第2の冷媒復管11b,12bは蛇行管である。なお、第1,第2の冷媒往管11a,12aが蛇行管であり、第1,第2の冷媒復管11b,12bが短い直管であってもよい。
止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bは、施工単位a,b,c,・・・の各境界に位置して管接続スペース13と、第1,第2の冷媒往管11a,12aおよび第1,第2の冷媒復管11b,12bを覆う断熱材14を備えている。
各管接続スペース13には、両側の施工単位に設けられる第1,第2の冷媒往管11a,12aおよび第1,第2の冷媒復管11b,12bの合計数八つの管端が臨んでおり、蓋が被される。各施工単位に設けられる第1,第2の冷媒往管11a,12aおよび第1,第2の冷媒復管11b,12bについて注目すると、一の施工単位の第1,第2の冷媒往管11a,12aの一方の管端および第1,第2の冷媒復管11b,12bの一方の管端が、管接続スペース13内に配置されるとともに、一の施工単位の第1,第2の冷媒往管11a,12aの他方の管端および第1,第2の冷媒復管11b,12bの他方の管端が、一の施工単位の反対側の管接続スペース13内に配置される。
次に、最初位置の第1,第2の凍結ユニットU1,U2を構成する。図7に示すように、この広幅ブロックの構築工法は、最初位置の第1,第2の冷媒回路11,12を後行シールドトンネル7内に設置する図示しない冷凍機に対して切り替え可能に接続することで、第1の冷媒回路11を含む最初位置の第1の凍結ユニットU1と、第2の冷媒回路12を含む最初位置の第2の凍結ユニットU2とを構成する。
最初位置の第1の凍結ユニットU1は、施工単位を除く五つの施工単位a,b,c,d,eを一纏めとする第1の複数施工単位Aに対応して構成する。
第1の凍結ユニットU1は、第1の複数施工単位Aに構成される第1の冷媒回路11を含む。第1の冷媒回路11は、施工単位aの第1の冷媒往管11aと第1の冷媒復管11bの管端同士を、それぞれ管継手11cで接続し、施工単位a,b間、b,c間、c,d間、d,e間の各境界位置の管接続スペース13内に対向する、第1の冷媒往管11a同士、および第1の冷媒復管11b同士をそれぞれ管継手11dで接続する。
これにより、五つの施工単位a,b,c,d,eのセグメント領域8A,8Bの内面全域に張り巡らした第1の冷媒往管11aと第1の冷媒復管11bは一本に接続され、第1の冷媒回路11を構成する。
さらに、左半分の施工単位e,f間の管接続スペース13内に位置する、止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bの施工単位eに対応する第1の冷媒往管11aの各管端を、管端が三つあるY形中継管11eの二つの管端に接続し、Y形中継管11eの残り一つの管端を、冷凍機の冷媒往管に対し、図示しない管継手と仕切り弁を介して接続する。
また、施工単位e,f間の管接続スペース13内に位置する施工単位eの左半分と右半分の二つの第1の冷媒復管11bの各管端を、管端が三つあるY形中継管11fの二つの管端に接続し、Y形中継管11fの残り一つの管端を、図示しない管継手と仕切り弁を介して冷凍機の冷媒復管に接続する。以上により、最初位置の第1の凍結ユニットU1を構成することができる。
最初位置の第2の凍結ユニットU2は、施工単位を除く五つの施工単位b,c,d,e,fを一纏めとする第2の複数施工単位Bに対応して構成する。
最初位置の第2の凍結ユニットU2は、第2の複数施工単位Bに構成される第2の冷媒回路12を含む。第2の冷媒回路12は、施工単位bの第2の冷媒往管12aと第2の冷媒復管12bの管端同士を、それぞれ管継手12cで接続し、施工単位b,c間、c,d間、d,e間、e,f間の各境界位置の管接続スペース13内に対向する、第2の冷媒往管12a同士、および第2の冷媒復管12b同士をそれぞれ管継手12dで接続する。
これにより、五つの施工単位b,c,d,e,fのセグメント領域8A,8Bの内面全域に張り巡らした第2の冷媒往管12aと第2の冷媒復管12bは一本に接続され、第2の冷媒回路12を構成する。
さらに、左半分の施工単位f,g間の管接続スペース13内に位置する、施工単位fに対応する止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bの第2の冷媒往管12aの各管端を、Y形中継管12eの二つの管端に接続し、Y形中継管12eの残り一つの管端を、冷凍機の冷媒往管に対し、図示しない管継手と仕切り弁を介して接続する。
また、施工単位f,g間の管接続スペース13内に位置する、施工単位fに対応する止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bの第2の冷媒復管12bの各管端を、Y形中継管12fの二つの管端に接続し、Y形中継管12fの残り一つの管端を、図示しない管継手と仕切り弁を介して冷凍機の冷媒復管に接続する。以上により、最初位置の第2の凍結ユニットU2を構成することができる。
次に、最初位置の第1の凍結ユニットU1で止水バリアMを形成する。最初位置の第1の凍結ユニットU1を構成する第1の冷媒回路11に冷凍機から冷媒を通流させることにより、図8,図9に示すように、五つの施工単位a,b,c,d,eに対応するセグメント領域8A,8Bの外周の地山の水分を凍結させて、止水バリアMを形成する。
次に、図9,図10に示すように、四つの施工単位a,b,c,dに対応するオーバーラップ部分Xのセグメントの取り外しと先行ブロック5の露出する撤去工事Pを行い、施工単位aに対してのみ広幅ブロック15を構築する。次に、施工単位aに対してのみ、図11,図12,図13に示すように、順次に、配筋工事Q、型枠取付工事R、コンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事Tを行うことにより、図14に示すように、施工単位aに対応する後行ブロック9を設けるとともに、後行ブロック9の両側部を、両隣の先行ブロック5と一体連結して広幅ブロック15を構築し、併せて、後行シールドトンネル7の工事前進方向後端が閉じて、施工単位aに対応する充填材による埋め戻し部分の水分が凍結して止水バリアMが形成される。
次に、施工単位b,c,dに対し複数種工事Q,R,Sの盛替え工事を並行して行う。図15に示すように、施工単位b,c,dに対し、配筋工事Q(図11参照)を行う。次に、施工単位bに対応し型枠取付工事R(図12参照)を盛替えて行うとともに、施工単位cに対応し配筋工事Q(図11参照)を行う。次に、施工単位bに対応しコンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事Tを(図13参照)を盛替えて行い、施工単位cに対応し型枠取付工事R(図12参照)を盛替えて行い、および施工単位dに対応し配筋工事Q(図11参照)を行う。これにより、両隣の先行ブロック5と一体連結された施工単位aに形成される広幅ブロック15が施工単位bにも延設される。上記の施工単位b,c,dの工事が完了することにより、施工単位bに対応する充填材による埋め戻し部分の水分が凍結して止水バリアMが形成され、施工場所が一施工単位前進可能となる。
次に、最初位置の第2の凍結ユニットU2を作動する。複数種工事Q,R,Sの盛替え工事を施工場所が一施工単位ずれた施工単位c,d,eに前進させるには、図10で説明した、オーバーラップ部分Xのセグメントの取り外しと先行ブロック5の露出する撤去工事Pを施工単位eに対応して行うことになるので、その前に、止水バリアMを施工単位fに及ばせる必要がある。また、止水バリアMを施工単位fに及ばせないで、最初位置の第1の凍結ユニットU1を前進方向に二施工単位移動するように再構成すると、最初位置の第1の凍結ユニットU1による止水バリアMの施工単位aに対応する部分が消失してしまう不都合が生じてしまう。そこで、最初位置の第1の凍結ユニットU1に対する冷媒の通流を止めないで、最初位置の第2の凍結ユニットU2にも冷媒を通流させる。これによって、図16に示すように、止水バリアMの範囲を施工単位fにも及ばせる。
その後、図17に示すように、第1の凍結ユニットU1を最初位置から二施工単位移動し再構成する。これにより、図18に示すように、止水バリアMは施工単位b,c,d,e,fに引き続いて形成され、施工単位aに対応する止水バリアMは消失する。
図17に示すように、第1の凍結ユニットU1の再構成は、施工単位b,c間の境界位置の管接続スペース13内に対向する、第1の冷媒往管11a同士、および第1の冷媒復管11b同士の管継手11dによる接続(図7参照)を解いて、施工単位b,c間の境界位置の管接続スペース13内の施工単位cの第1の冷媒往管11aと第1の冷媒復管11bの管端同士を管継手11gで接続するとともに、施工単位f,g間の境界位置の管接続スペース13内に対向する、第1の冷媒往管11a同士、および第1の冷媒復管11b同士をそれぞれ管継手11hで接続し、さらに、止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bの施工単位f,g間の管接続スペース13内に位置する施工単位gの二つの第1の冷媒往管11aの各管端、および第1の冷媒復管11bの各管端を、Y形中継管11e,11fの各二つの管端に接続し、Y形中継管11e,11fの残り各一つの管端を、図示しない管継手と仕切り弁を介して冷凍機の冷媒復管に接続することで達成される。図17において、施工単位a,bに対応する第1の冷媒往管11aおよび第1の冷媒復管11bは埋め殺しになる。
図17,図18に示すように、最初位置の第2の凍結ユニットU2により、止水バリアMの範囲が施工単位b,c,d,e,fに及んだ後に、施工単位eのオーバーラップ部分Xに対応するセグメントの取り外しと先行ブロック5の露出する撤去工事Pを行い、さらに、図19に示すように、施工単位c,d,eに対し、コンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事T、型枠取付工事R、配筋工事Qを行う。これら複数種工事Q,R,Sの盛替え工事は、図15に示す施工単位b,c,dに対して行ったことと同一である。
これにより、両隣の先行ブロック5と一体連結された施工単位aに形成された広幅ブロック15が施工単位cまで延設される。上記の施工単位c,d,eの工事が完了することにより、施工単位cに対応する充填材による埋め戻し部分の水分が凍結して止水バリアMが形成され、施工場所が一施工単位前進可能となる。
次に、再構成した第1の凍結ユニットU1を作動する。図10−図13に示す複数種工事P、Q,R,Sの盛替え工事を施工場所が一施工単位ずれた施工単位d,e,fに前進させるには、最初位置の第2の凍結ユニットU2に対する冷媒の通流を止めないで、再構成した第1の凍結ユニットU1にも冷媒を通流させる。これによって、図20に示すように、止水バリアMの範囲を施工単位gにも及ばせる。
その後、図21に示すように、第2の凍結ユニットU2を最初位置から二施工単位移動し再構成する。これにより、図22に示すように、止水バリアMは施工単位c,d,e,f,gに引き続いて形成され、施工単位bに対応する止水バリアMは消失する。
図21に示すように、第2の凍結ユニットU2の再構成は、施工単位c,d間の境界位置の管接続スペース13内に対向する、第1の冷媒往管11a同士、および第1の冷媒復管11b同士の管継手11dによる接続(図17参照)を解いて、施工単位c,d間の境界位置の管接続スペース13内の、施工単位dの第2の冷媒往管12aと第2の冷媒復管12bの管端同士を管継手12gで接続するとともに、施工単位g,h間の境界位置の管接続スペース13内に対向する、第2の冷媒往管12a同士、および第2の冷媒復管12b同士をそれぞれ管継手12hで接続し、さらに、止水バリア形成用冷媒回路10A,10Bの施工単位g,h間の管接続スペース13内に位置する施工単位hの二つの第2の冷媒往管12aの各管端、および第2の冷媒復管12bの各管端を、Y形中継管12e,12fの各二つの管端に接続し、Y形中継管12e,12fの残り各一つの管端を、図示しない管継手と仕切り弁を介して冷凍機の冷媒復管に接続することで達成される。図21において、施工単位b,cに対応する第2の冷媒往管12aおよび第2の冷媒復管12bは埋め殺しになる。
図21に示すように、再構成された第2の凍結ユニットU2により、図22に示すように、止水バリアMの範囲が施工単位c,d,e,f,gに及んだ後に、施工単位fのオーバーラップ部分Xに対応するセグメントの取り外しと先行ブロック5の露出する撤去工事Pを行い、さらに、施工単位d,e,fに対し、コンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事T、型枠取付工事R、配筋工事Qを行う。これら複数種工事Q,R,Sの盛替え工事は、図15,図19に示す施工単位b,c,dに対して行ったことと同一である。
これにより、両隣の先行ブロック5と一体連結された施工単位aに形成された広幅ブロック15が施工単位dまで延設される。上記の施工単位d,e,fの工事が完了することにより、施工単位dに対応する充填材による埋め戻し部分の水分が凍結して止水バリアMが形成され、施工場所が一施工単位前進可能となる。
以後同様に、施工場所が一施工単位前進可能となる毎に、第1の凍結ユニットU1と第2の凍結ユニットU2とを交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するようにして、第1,第2の冷媒回路11,12を交互に再構成し、かつ交互に冷媒を通流させることにより、全体としての止水バリアMを一施工単位ずつ移動し、施工場所が一施工単位ずれた連続する三つの施工単位に対して複数種工事P,Q,R,Sの盛替え工事を行い、両隣の先行ブロック5と一体連結された施工単位aに形成された広幅ブロック15をシールドトンネルの全長に及ぶように構築する。
以上説明した本実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法について、再度、最初から一通り説明すると、
片側または両側に隣り合う先行シールドトンネル3にオーバーラップするように先行シールドトンネル3のセグメント4を切削しつつ構築された後行シールドトンネル7のセグメント4内に、トンネル全長に渡るように鉄筋コンクリート製の帯板状の後行ブロック9を設けるとともに、後行ブロック9の両側部を、各先行シールドトンネル3内にトンネル全長に渡るように設けられた鉄筋コンクリート製の帯板状の先行ブロック5と一体連結して広幅ブロック15を構築し、広幅ブロック15の構築に際し、止水バリア移動式凍結方法を利用する広幅ブロック15の構築工法であって、
後行シールドトンネル7のセグメント4内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑1から第2の立坑2までを複数の施工単位に割り振り、
後行シールドトンネル7の各施工単位に対応するセグメント4のオーバーラップ部分Xを避けてセグメント4領域の内面全域に、第1,第2の冷媒往管11a,12aと第1,第2の冷媒復管11b,12bを張り巡らしかつ断熱材14で覆う冷媒配管工事を行い、
次いで、第1の複数施工単位Aである連続する三以上の施工単位に対応する第1の冷媒往管11aと第1の冷媒復管11bを一本に接続して第1の冷媒回路11を構成することにより第1の凍結ユニットU1を構成するとともに、第2の複数施工単位Bである、第1の立坑1から第2の立坑2に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する第2の冷媒往管12aと第2の冷媒復管12bを一本に接続して第2の冷媒回路12を構成することにより第2の凍結ユニットU2を構成し、
その後、第1の凍結ユニットU1の第1の冷媒回路11に施工前進方向の先頭側から冷媒を通流することにより後行シールドトンネル7の第1の複数施工単位Aのセグメント4外側の地山中の水分を凍結させて止水バリアMを形成し、
次いで、第1の複数施工単位Aのうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位において、後行シールドトンネル7のオーバーラップ部分Xに対応する領域のセグメント4を取り外し、先行シールドトンネル3内の充填材を除いて先行ブロック5の側縁部を露出させる撤去工事Pを行ってから、施工前進方向の先頭側から順に、先行ブロック5の配筋と接続する配筋工事Qと、配筋工事後の型枠取付工事Rと、型枠取付工事後の先行ブロック5と一体形状とするコンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事Tと、を並行して行い、
次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、第2の凍結ユニットU2の第2の冷媒回路12に冷媒を通流することにより第1の複数施工単位Aに対し一施工単位前進した位置の第2の複数施工単位Bのセグメント4外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアMの形成を引き継ぎ、
その後、第1の凍結ユニットU1の第1の冷媒回路11から冷媒を回収して冷凍機との接続を解除し、第2の凍結ユニットU2の三以上の施工単位のうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位で、施工前進方向の先頭側から順に、撤去工事Pおよび先行ブロック5の配筋と接続する配筋工事Qと、配筋工事後の型枠取付工事Rと、型枠取付工事後の先行ブロック5と一体形状とするコンクリート打設工事S・充填材による埋め戻し工事Tと、なるよう工事の盛替えを行うとともに、第1の冷媒回路11について、二施工単位施工前進方向に移動するように冷媒配管の接続と接続解離を行い、第1の冷媒回路11を再構成し、
以後同様に、第1の複数施工単位Aと第2の複数施工単位Bとを交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するようにして、第1,第2の冷媒回路11,12を再構成し、かつ、交互に冷媒の通流を行うことにより、第1,第2の複数施工単位A,Bのセグメント8外側の地山中の水分の全体としての止水バリアMを交互に一施工単位前進させるとともに、第1,第2の複数施工単位A,Bでの複数種工事P,Q,R,Sの盛替えを交互に行って第1,第2の複数施工単位A,Bの全体を前進させ、広幅ブロック15を構築する構成である。
上述した本実施の形態に係る広幅ブロックの構築工法は、第1の複数施工単位A、第2の複数施工単位B、第1の冷媒回路11、第2の冷媒回路12、第1の凍結ユニットU1、および第2の凍結ユニットU2について、連続する五つの施工単位に対応するように概念付けた上で、一番最初は一番端の施工単位において複数種工事Q,R,Sの盛替え工事を行って後行シールドトンネル7を閉塞してこれを止水バリアMとし、その後は、連続する五つの施工単位のうちの両端を除く三つの施工単位において複数種工事Q,R,Sの盛替え工事を行う事例を示した。しかし、本発明に係る広幅ブロックの構築工法は、少なくとも連続する三つ以上の施工単位に対応するように概念付けて、中程の一つの施工単位において複数種工事Q,R,Sの盛替え工事を行う構成であればよい。
また、本実施の形態に係る移動式止水バリア形成方法について、一通り説明すると、
片側または両側に隣り合う先行シールドトンネル3にオーバーラップするように先行シールドトンネル3のセグメント4を切削しつつ構築された後行シールドトンネル7のセグメント8を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑1から第2の立坑2までを複数の施工単位に割り振り、
後行シールドトンネル7のセグメント8の各施工単位のオーバーラップ部分Xを除くセグメント領域8A,8Bの内面全域に、第1,第2の冷媒往管11a,12aと第1,第2の冷媒復管11b,12bとを張り巡らしかつ断熱材14で覆う冷媒配管工事を行い、
次いで、第1の複数施工単位Aである連続する三以上の施工単位に対応する冷媒往管11aと冷媒復管11bを一本に接続して第1の冷媒回路11を構成することにより第1の凍結ユニットU1を構成するとともに、
第2の複数施工単位Bである、第1の立坑1から第2の立坑2に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する第2の冷媒往管12aと第2の冷媒復管12bを一本に接続して第2の冷媒回路12を構成することにより第2の凍結ユニットU2を構成し、
第1の凍結ユニットU1の第1の冷媒回路11に冷凍機からの冷媒を通流することにより、第1の凍結ユニットU1のセグメント外側の地山中の水分の凍結を行い止水バリアMを形成し、
次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、第2の冷媒回路12に冷凍機からの冷媒を通流することにより、第2の凍結ユニットU2のセグメント外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアMの形成を引き継ぎ、その後、第1の冷媒回路11の冷媒を回収してから、第1の冷媒回路11の冷媒往管11aと冷媒復管11bの接続・解離を行うことにより、第1の凍結ユニットU1が前進方向に二施工単位分移動するように第1の冷媒回路11を再構成し、
以後同様に、施工場所が一施工単位前進可能となる毎に、第1の凍結ユニットU1と第2の凍結ユニットU2とを、交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するように第1,第2の冷媒回路11,12を交互に再構成し、かつ交互に冷媒を通流させることにより、全体としての止水バリアMを一施工単位ずつ移動する構成である。
また、本実施の形態に係る止水バリア形成用冷媒回路について、一通り説明すると、
片側または両側に隣り合う先行シールドトンネル3にオーバーラップするように前記先行シールドトンネル3のセグメント4を切削しつつ構築された後行シールドトンネル7内の、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑1から第2の立坑2までを複数の施工単位に割り振られた各前記施工単位のセグメント8の、前記オーバーラップ部分Xを除くセグメント領域8A,8Bの内面全域に張り巡らすように備えられた第1の冷媒往管11aおよび第1の冷媒復管11bと、
前記内面全域に張り巡らすように備えられた第2の冷媒往管12aおよび第2の冷媒復管12bと、
前記施工単位の各境界に位置して設けられた管接続スペース13と、
前記第1,第2の冷媒往管11a,12aおよび前記第1,第2の冷媒復管11b,12bを覆う断熱材14と、を備え、
一の施工単位の第1,第2の冷媒往管11a,12aの一方の管端および第1,第2の冷媒復管11b,12bの一方の管端が、前記管接続スペース13内に配置されているとともに、前記一の施工単位の第1,第2の冷媒往管11a,12aの他方の管端および第1,第2の冷媒復管11b,12bの他方の管端が、前記一の施工単位の反対側の前記管接続スペース13内に配置されている構成である。
本発明の広幅ブロックの構築工法は、広幅ブロックを構築を繰り返して、広幅ブロックを逐次に拡幅していくことにより、大断面トンネルの壁体を逐次構築していく施工方法に適用される。
本発明によれば、後行シールドトンネルの連続する複数の施工単位を一纏めの止水バリアとしてセグメントの外周の地下水の凍結を行うことができるとともに、止水バリアを一施工単位刻み移動していくことができ、止水バリアを一施工単位刻み移動する際に凍結停止状態が生じないようにすることができ、かつ止水バリアから外れ不要となる一施工単位分の冷媒を通す配管について回収する必要がないという効果を有するので、優れた広幅ブロックの構築工法、移動式止水バリア形成方法および止水バリア形成用冷媒回路を提供することができる。
1 第1の立坑
2 第2の立坑
3 先行シールドトンネル
4 セグメント
5 先行ブロック
6 充填材
7 後行シールドトンネル
8 セグメント
9 後行ブロック
10A,10B 止水バリア形成用冷媒回路
11 第1の冷媒回路
11a 第1の冷媒往管
11b 第1の冷媒復管
12 第2の冷媒回路
12a 第2の冷媒往管
12b 第2の冷媒復管
13 管接続スペース
14 断熱材
15 広幅ブロック
A 第1の複数施工単位
B 第2の複数施工単位
M 止水バリア
P 撤去工事
Q 配筋工事
R 型枠取付工事
S コンクリート打設工事
T 埋め戻し工事
U1 第1の凍結ユニット
U2 第2の凍結ユニット
X オーバーラップ部分

Claims (3)

  1. 片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネルのセグメント内に、トンネル全長に渡るように鉄筋コンクリート製の帯板状の後行ブロックを設けるとともに、前記後行ブロックの両側部を、各前記先行シールドトンネル内にトンネル全長に渡るように設けられた鉄筋コンクリート製の帯板状の先行ブロックと一体連結して広幅ブロックを構築し、前記広幅ブロックの構築に際し、移動式止水バリア形成方法を利用する広幅ブロックの構築工法であって、
    前記後行シールドトンネルのセグメント内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振り、前記後行シールドトンネルの各施工単位に対応するセグメントの前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に、第1,第2の冷媒往管と第1,第2の冷媒復管を張り巡らしかつ断熱材で覆う冷媒配管工事を行い、
    次いで、第1の複数施工単位である連続する三以上の施工単位に対応する前記第1の冷媒往管と前記第1の冷媒復管を一本に接続して前記第1の冷媒回路を構成することにより第1の凍結ユニットを構成するとともに、
    第2の複数施工単位である、第1の立坑から第2の立坑に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する前記第2の冷媒往管と前記第2の冷媒復管を一本に接続して前記第2の冷媒回路を構成することにより第2の凍結ユニットを構成し、
    その後、前記第1の凍結ユニットの前記第1の冷媒回路に前記施工前進方向の先頭側から冷媒を通流することにより前記後行シールドトンネルの前記第1の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分を凍結させて止水バリアを形成し、
    次いで、前記第1の複数施工単位のうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位において、前記後行シールドトンネルのオーバーラップ部分に対応する領域のセグメントを取り外し、前記先行シールドトンネル内の充填材を除いて前記先行ブロックの側縁部を露出させる撤去工事を行ってから、前記施工前進方向の先頭側から順に、前記先行ブロックの配筋と接続する配筋工事と、配筋工事後の型枠取付工事と、型枠取付工事後の前記先行ブロックと一体形状とするコンクリート打設工事・充填材による埋め戻し工事と、を並行して行い、
    次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、前記第2の凍結ユニットの前記第2の冷媒回路に冷媒を通流することにより前記第1の複数施工単位に対し一施工単位前進した位置の前記第2の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアの形成を引き継ぎ、その後、前記第1の凍結ユニットの前記第1の冷媒回路から冷媒を回収して前記冷凍機との接続を解除し、前記第2の凍結ユニットの三以上の施工単位のうちの両端の施工単位を除く一つまたは複数の施工単位で、前記施工前進方向の先頭側から順に、前記撤去工事および前記先行ブロックの配筋と接続する配筋工事と、配筋工事後の型枠取付工事と、型枠取付工事後の前記先行ブロックと一体形状とするコンクリート打設工事・充填材による埋め戻し工事と、なるよう工事の盛替えを行うとともに、前記第1の冷媒回路について、二施工単位施工前進方向に移動するように前記冷媒配管の接続と接続解離を行い、第1の冷媒回路を再構成し、
    以後同様に、前記第1の複数施工単位と前記第2の複数施工単位とを交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するようにして、第1,第2の冷媒回路を再構成し、かつ、交互に冷媒の通流を行うことにより、第1,第2の複数施工単位のセグメント外側の地山中の水分の全体としての止水バリアを交互に一施工単位前進させるとともに、前記第1,第2の複数施工単位での各種工事の盛替えを交互に行って前記第1,第2の複数施工単位の全体を前進させ、広幅ブロックを構築することを特徴とする広幅ブロックの構築工法。
  2. 片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネルのセグメント内を、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振り、前記後行シールドトンネルのセグメントの各施工単位の前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に、第1,第2の冷媒往管と第1,第2の冷媒復管11a,12bとを張り巡らしかつ断熱材で覆う冷媒配管工事を行い、
    次いで、第1の複数施工単位である連続する三以上の施工単位に対応する前記冷媒往管と前記冷媒復管を一本に接続して前記第1の冷媒回路を構成することにより第1の凍結ユニットを構成するとともに、
    第2の複数施工単位である、第1の立坑から第2の立坑に向かう施工前進方向に一施工単位ずれた連続する三以上の施工単位に対応する前記冷媒往管と前記冷媒復管を一本に接続して前記第2の冷媒回路を構成することにより第2の凍結ユニットを構成し、
    第1の凍結ユニットの第1の冷媒回路に冷凍機からの冷媒を通流することにより、第1の凍結ユニットのセグメント外側の地山中の水分を凍結させて止水バリアを形成し、
    次いで、施工場所が一施工単位前進可能となった後に、前記第2の冷媒回路に冷凍機からの冷媒を通流することにより、前記第2の凍結ユニットのセグメント外側の地山中の水分の凍結を開始し止水バリアの形成を引き継ぎ、その後、前記第1の冷媒回路の冷媒を回収してから、前記第1の冷媒回路の冷媒往管と冷媒復管の接続・解離を行うことにより、前記第1の凍結ユニットが前記前進方向に二施工単位分移動するように前記第1の冷媒回路を再構成し、
    以後同様に、施工場所が一施工単位前進可能となる毎に、前記第1の凍結ユニットと前記第2の凍結ユニットとを、交互に前後して一施工単位ずれるようにかつ交互に二施工単位移動するように第1,第2の冷媒回路を交互に再構成し、かつ交互に冷媒を通流させることにより、全体としての止水バリアを一施工単位ずつ移動することを特徴とする移動式止水バリア形成方法。
  3. 片側または両側に隣り合う先行シールドトンネルにオーバーラップするように前記先行シールドトンネルのセグメントを切削しつつ構築された後行シールドトンネル内の、トンネル軸方向に一回に施工する基準長さを施工単位として第1の立坑から第2の立坑までを複数の施工単位に割り振られた各前記施工単位のセグメントの、前記オーバーラップ部分を避けてセグメント領域の内面全域に張り巡らすように備えられた第1の冷媒往管および第1の冷媒復管と、
    前記内面全域に張り巡らすように備えられた第2の冷媒往管および第2の冷媒復管と、
    前記施工単位の各境界に位置して設けられた管接続スペースと、
    前記第1,第2の冷媒往管および前記第1,第2の冷媒復管を覆う断熱材と、を備え、
    一の施工単位の第1,第2の冷媒往管の一方の管端および第1,第2の冷媒復管の一方の管端が、前記管接続スペース内に配置されているとともに、前記一の施工単位の第1,第2の冷媒往管の他方の管端および第1,第2の冷媒復管の他方の管端が、前記一の施工単位の反対側の前記管接続スペース内に配置されていることを特徴とする止水バリア形成用冷媒回路。
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