JP2017172280A - 本体覆工壁およびその施工方法 - Google Patents

本体覆工壁およびその施工方法 Download PDF

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Naoyuki Araki
尚幸 荒木
幸一 浜口
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【課題】施工性と防水性に優れた本体覆工壁およびその施工方法を提供する。【解決手段】施工予定の地中空洞14の外側周囲にその軸方向に沿う複数の先行トンネル18を所定間隔で配列した状態で先行施工し、この先行トンネル18間の地山Gを改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンRを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して施工される本体覆工壁であって、本体覆工壁22の内面と外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻26A、26Bと、この鋼殻26A、26Bに囲まれた領域Sに設けられるコンクリート28とを備えるようにする。【選択図】図8

Description

本発明は、例えば道路トンネルの分岐合流部などの大断面の地中空洞を施工する際に地中空洞の外側周囲に先行施工される本体覆工壁およびその施工方法に関するものである。
従来、未固結地盤の都市圏における道路トンネルの施工に際しては、地表および地中の既存構造物に対する悪影響を回避するべく地山に対する高度の支保性能が要求され、また施工中および完成後の止水性能と地下水保全性能が高度に要求されることから、一般にシールド工法が採用されている。
道路トンネルをシールド工法により施工する場合、本線トンネルの他にランプトンネルを設け、それら双方のトンネルを要所にて接合して分岐合流部を施工する必要があるが、そのような分岐合流部の施工は必ずしも容易ではない。すなわち、本線トンネルおよびランプトンネルはそれぞれ在来のシールド工法により地山を安定に支保し、また止水性を確保しつつ支障なく施工できるが、分岐合流部では断面を漸次変化させつつ双方のシールドトンネルどうしを接合する必要があることから、分岐合流部の施工に際しては在来のシールド工法をそのまま適用できるものではなく、何らかの補助工法の採用が不可欠である。
そのため、大規模な道路トンネルにおける分岐合流部の施工に好適な工法として、例えば特許文献1、2に示されるトンネル工法が提案されている。例えば特許文献1は、本線シールドトンネルとランプシールドトンネルとをいずれも在来のシールド工法により施工するとともに、それらの分岐合流部の外側に沿ってルーフシールドトンネル(外殻シールドトンネル)を所定間隔で密に配列した状態で施工し、それらルーフシールドトンネルの周囲地盤を凍結工法により凍結せしめて安定な凍土を造成したうえで、ルーフシールドトンネル間を掘削して各ルーフシールドトンネルどうしを一体に連結する形態で一連の本体覆工壁を施工し、しかる後に本体覆工壁の内側を掘削して分岐合流部を構築するものである。
特開2011−184899号公報 特開2007−217911号公報
ところで、上記の本体覆工壁(例えば壁厚2m程度)は通常、図9に示すように、現場で型枠1と鉄筋2を組んでコンクリート3を流し込む現場打ち工法により施工されている。この場合、隣り合う外殻シールドトンネル4間に掘削形成された狭い導坑5(例えば高さ2〜4m程度)の中で配筋作業を行う必要があり、施工性が低いという問題があった。また、完成後には高い水圧が本体覆工壁6に作用するが、これによる漏水の発生を確実に防ぐため、本体覆工壁6の外周側に防水層を別途設けるなどの防水対策が必要であった。このため、施工性と防水性に優れた本体覆工壁が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁およびその施工方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る本体覆工壁は、施工予定の地中空洞の外側周囲にその軸方向に沿う複数の先行トンネルを所定間隔で配列した状態で先行施工し、この先行トンネル間の地山を改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して施工される本体覆工壁であって、本体覆工壁の内面と外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻と、この鋼殻に囲まれた領域に設けられるコンクリートとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の本体覆工壁は、上述した発明において、鋼殻は、コンクリートと一体化するためのリブと孔あき鋼板ジベルとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の本体覆工壁は、上述した発明において、コンクリートの内部に設けられるせん断補強用の鉄筋をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る本体覆工壁の施工方法は、上述した本体覆工壁を施工する方法であって、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻を施工予定の本体覆工壁の内面と外面に設けた後、この鋼殻に囲まれた領域にコンクリートを打設することを特徴とする。
また、本発明に係る他の本体覆工壁の施工方法は、上述した発明において、鋼殻に囲まれた領域にせん断補強用の鉄筋を設けた後、コンクリートを打設することを特徴とする。
本発明に係る本体覆工壁によれば、施工予定の地中空洞の外側周囲にその軸方向に沿う複数の先行トンネルを所定間隔で配列した状態で先行施工し、この先行トンネル間の地山を改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して施工される本体覆工壁であって、本体覆工壁の内面と外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻と、この鋼殻に囲まれた領域に設けられるコンクリートとを備えるので、本体覆工壁は鋼殻とコンクリートの合成構造となり、コンクリート内部に配筋するべき鉄筋を省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻がコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。また、孔あき鋼板ジベルを用いることにより、鋼殻が補強されるだけでなく、鋼殻とコンクリートを一体化する場合において通常用いられるスタッドジベルが不要となる。さらに、外面に設置される鋼殻によって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の本体覆工壁によれば、鋼殻は、コンクリートと一体化するためのリブと孔あき鋼板ジベルとを備えるので、鋼殻とコンクリートの一体化を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の本体覆工壁によれば、コンクリートの内部に設けられるせん断補強用の鉄筋をさらに備えるので、せん断抵抗力を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る本体覆工壁の施工方法によれば、上述した本体覆工壁を施工する方法であって、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻を施工予定の本体覆工壁の内面と外面に設けた後、この鋼殻に囲まれた領域にコンクリートを打設するので、本体覆工壁は鋼殻とコンクリートの合成構造となり、コンクリート内部に配筋するべき鉄筋を省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻がコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。さらに、外面に設置される鋼殻によって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁の施工方法を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の本体覆工壁の施工方法によれば、鋼殻に囲まれた領域にせん断補強用の鉄筋を設けた後、コンクリートを打設するので、せん断抵抗力を高めることができるという効果を奏する。
図1は、分岐合流部の施工方法の概略説明図である。 図2は、分岐合流部の横断面図である。 図3は、分岐合流部の平断面図である。 図4は、分岐合流部の施工方法の手順を示す図である。 図5は、本発明に係る本体覆工壁およびその施工方法の実施の形態を示す横断面図である。 図6は、本発明に係る本体覆工壁の鋼殻の内面を示す斜視図である。 図7は、本発明に係る本体覆工壁の鋼殻の外面を示す斜視図である。 図8は、本発明に係る本体覆工壁およびその施工方法の実施の形態を示す断面斜視図である。 図9は、従来の本体覆工壁の一例を示す横断面図である。
以下に、本発明に係る本体覆工壁およびその施工方法の実施の形態について、道路トンネルの分岐合流部の外側周囲に先行施工される本体覆工壁に適用する場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(分岐合流部の施工方法)
まず、本発明に係る本体覆工壁およびその施工方法が適用される分岐合流部(地中空洞)の施工方法について説明する。
図1〜図3に示すように、この分岐合流部の施工方法は、本線シールドトンネル10およびランプシールドトンネル12を包含する分岐合流部14の掘削予定位置の外側に、小口径の外殻シールド機16を使って予め複数の外殻シールドトンネル18(先行トンネル)を配列した状態で施工することにより、それら外殻シールドトンネル18によって分岐合流部14の掘削予定位置を取り囲む外殻体20を構築し、この外殻体20の内側の地山を掘削して分岐合流部14を施工する。
より具体的には、まず、図4(1)に示すように、本線シールドトンネル10を在来のシールド工法により地山を安定に支保し、止水性を確保しつつ施工する。同様に、本線シールドトンネル10の隣に図示しないランプシールドトンネル12を在来のシールド工法により施工する。続いて、施工予定の分岐合流部14の軸方向(本線シールドトンネル10が延在するトンネル軸方向と平行な方向)の後端部(始端部)となる本線シールドトンネル10の外周に大径の地中発進基地Bを構築する。地中発進基地Bは、分岐合流部14の外殻体20をなす外殻シールドトンネル18を掘進する小口径の外殻シールド機16を発進するための基地である。なお、本実施の形態では本線シールドトンネル10の直径が例えば16m程度、ランプシールドトンネル12の直径が例えば11m程度、分岐合流部14の直径が32m程度であることを想定している。
次に、図4(2)に示すように、地中発進基地Bから外殻シールド機16を発進させ、施工予定の分岐合流部14の外側周囲にその軸方向に沿う複数の小径(例えば直径4m程度)の外殻シールドトンネル18を所定間隔で配列した状態で施工する。
次に、図4(3)に示すように、この外殻シールドトンネル18間の地山を凍結工法や薬液注入工法などにより改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して本体覆工壁22を形成し、さらに、図3に示すように、本体覆工壁22の両端となる部分にそれぞれ褄壁23A、23Bを形成することによって外殻体20を構築する。図4(4)に示すように、この外殻体20によって囲まれた領域の地山を掘削して分岐合流部14を施工する。このようにして図4(5)に示すような道路トンネル用の分岐合流部14が完成する。なお、図3中の符号25Aは、褄壁23Aを構築する場合に必要となる凍結壁であり、符号25Bは、凍結壁25Aおよび本体覆工壁22によって囲まれる領域に構築した未凍結地盤改良部分である。
(本体覆工壁)
次に、上記の施工方法に適用される本発明に係る本体覆工壁について説明する。
図5に示すように、本発明に係る本体覆工壁22は、分岐合流部14に近い側の内面と遠い側の外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねた曲面パネル状の鋼殻26A、26Bと、この鋼殻26A、26Bに囲まれた内部領域Sに設けられるコンクリート28と、このコンクリート28の内部に設けられ、せん断抵抗力を高めるためのせん断補強用の鉄筋30とを備える。
なお、外殻シールドトンネル18の各覆工セグメント32内には、両側の切開き部を補強する柱部材34と梁部材36からなる四角形状の補強材が設けられている。
図6および図7は、鋼殻26Bの概略図である。鋼殻26Aについても、曲面パネルの膨らむ向きが異なる以外はこれと同様の構造となる。これらの図に示すように、鋼殻26A、26Bは、コンクリート28と一体化するための複数のリブ38と、孔あき鋼板ジベル(PBL)40とを備えた曲面状の鋼板で構成されており、コンクリート用型枠を兼ねている。各リブ38には複数の貫通孔が開けられており、各貫通孔には鉄筋42が挿通してある。これにより孔あき鋼板ジベル40が構成されている。孔あき鋼板ジベル40には図示しないせん断補強用の鉄筋30が定着される。せん断補強用の鉄筋30は孔あき鋼板ジベル40の孔を利用して定着すればより効率よく確実に定着が行える。鋼殻26A、26Bはそれぞれ複数のボルト44によって面方向に相互に連結される。接続部には調整プレート46を適宜設けることができる。なお、図には、各セグメントの切開き部に設けられる補強材としての柱部材34の端部も合わせて示してある。
本実施の形態によれば、本体覆工壁22は鋼殻26A、26Bとコンクリート28の合成構造となり、コンクリート28内部に配筋するべき鉄筋を低減もしくは省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁22を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻26A、26Bがコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。さらに、外面側に設置される鋼殻26Bによって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁22を提供することができる。
(本体覆工壁の施工方法)
次に、本発明に係る本体覆工壁の施工方法について説明する。
上述したように、本発明は、図8に示すように、施工予定の分岐合流部14の外側周囲にその軸方向に沿う複数の外殻シールドトンネル18を所定間隔で配列した状態で先行施工し、凍結管48等により周辺地山Gを改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンRを形成した後、隣り合う外殻シールドトンネル18間の本体覆工壁施工予定領域を掘削して本体覆工壁22を構築する場合に適用される。
より具体的には、まず、外殻シールドトンネル18の各覆工セグメント32内に柱部材34と梁部材36からなる四角形状の補強材を設けた後、覆工セグメント32の両側部分を切開き、隣り合う外殻シールドトンネル18間を掘削して導坑50を作る。続いて、この導坑50と外殻シールドトンネル18内に複数枚の鋼殻26A、26Bを搬入して組み立て、内外面をなす所定の位置に固定する。ここで、導坑50と外殻シールドトンネル18内への鋼殻26A、26Bの搬入は専用の資機材搬送装置を利用し、特殊なマグネットで把持する構成としてもよい。これにより、型枠と鉄筋が組み立てられた状態となる。そして、鋼殻26A、26Bに囲まれる内部領域Sに、せん断補強用の鉄筋30等を配筋してコンクリート28を打設する。この際、せん断補強用の鉄筋30は孔あき鋼板ジベル40の孔を利用して定着すればより効率よく確実に定着が行える。以降、この作業をさらに隣の外殻シールドトンネル18に対しても適用して本体覆工壁22を施工していくことになる。
本実施の形態によれば、本体覆工壁22は鋼殻26A、26Bとコンクリート28の合成構造となり、コンクリート28内部に配筋するべき鉄筋を低減もしくは省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁22を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻26A、26Bがコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。さらに、外面側に設置される鋼殻26Bによって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁の施工方法を提供することができる。
以上説明したように、本発明に係る本体覆工壁によれば、施工予定の地中空洞の外側周囲にその軸方向に沿う複数の先行トンネルを所定間隔で配列した状態で先行施工し、この先行トンネル間の地山を改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して施工される本体覆工壁であって、本体覆工壁の内面と外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻と、この鋼殻に囲まれた領域に設けられるコンクリートとを備えるので、本体覆工壁は鋼殻とコンクリートの合成構造となり、コンクリート内部に配筋するべき鉄筋を省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻がコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。さらに、外面に設置される鋼殻によって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁を提供することができる。
また、本発明に係る他の本体覆工壁によれば、鋼殻は、コンクリートと一体化するためのリブと孔あき鋼板ジベルとを備えるので、鋼殻が補強されるだけでなく、通常用いられるスタッドジベルを用いることなく鋼殻とコンクリートの一体化を図ることができる。
また、本発明に係る他の本体覆工壁によれば、コンクリートの内部に設けられるせん断補強用の鉄筋をさらに備えるので、せん断抵抗力を高めることができる。
また、本発明に係る本体覆工壁の施工方法によれば、上述した本体覆工壁を施工する方法であって、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻を施工予定の本体覆工壁の内面と外面に設けた後、この鋼殻に囲まれた領域にコンクリートを打設するので、本体覆工壁は鋼殻とコンクリートの合成構造となり、コンクリート内部に配筋するべき鉄筋を省略することができる。この結果、本体覆工壁施施工予定領域の内部で主筋や配力筋を組む必要がなくなるので、本体覆工壁を施工する作業効率が向上する。また、鋼殻がコンクリート用型枠を兼ねるので型枠の撤去は不要となり、作業効率が向上する。さらに、外面に設置される鋼殻によって信頼性の高い防水層が形成されるため、将来の漏水リスクを低減することができる。したがって、施工性と防水性に優れた本体覆工壁の施工方法を提供することができる。
また、本発明に係る他の本体覆工壁の施工方法によれば、鋼殻に囲まれた領域にせん断補強用の鉄筋を設けた後、コンクリートを打設するので、せん断抵抗力を高めることができる。この際、せん断補強用の鉄筋は孔あき鋼板ジベルの孔を利用して定着すればより効率よく確実に定着が行える。
以上のように、本発明に係る本体覆工壁およびその施工方法は、道路トンネルの分岐合流部などの大断面の地中空洞を施工する際に地中空洞の外側周囲に先行施工される本体覆工壁に有用であり、特に、本体覆工壁の施工性と防水性を向上するのに適している。
10 本線シールドトンネル
12 ランプシールドトンネル
14 分岐合流部(地中空洞)
16 外殻シールド機
18 外殻シールドトンネル(先行トンネル)
20 外殻体
22 本体覆工壁
23A,23B 褄壁
25A 凍結壁
25B 未凍結地盤改良部分
26A,26B 鋼殻
28 コンクリート
30 鉄筋
32 覆工セグメント
34 柱部材
36 梁部材
38 リブ
40 孔あき鋼板ジベル
42 鉄筋
44 ボルト
46 調整プレート
48 凍結管
50 導坑
B 地中発進基地
G 地山
R 改良ゾーン
S 内部領域

Claims (5)

  1. 施工予定の地中空洞の外側周囲にその軸方向に沿う複数の先行トンネルを所定間隔で配列した状態で先行施工し、この先行トンネル間の地山を改良して本体覆工壁施工予定領域を取り囲む改良ゾーンを形成した後、本体覆工壁施工予定領域を掘削して施工される本体覆工壁であって、
    本体覆工壁の内面と外面に設けられ、コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻と、この鋼殻に囲まれた領域に設けられるコンクリートとを備えることを特徴とする本体覆工壁。
  2. 鋼殻は、コンクリートと一体化するためのリブと孔あき鋼板ジベルとを備えることを特徴とする請求項1に記載の本体覆工壁。
  3. コンクリートの内部に設けられるせん断補強用の鉄筋をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の本体覆工壁。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の本体覆工壁を施工する方法であって、
    コンクリート用型枠を兼ねたパネル状の鋼殻を施工予定の本体覆工壁の内面と外面に設けた後、この鋼殻に囲まれた領域にコンクリートを打設することを特徴とする本体覆工壁の施工方法。
  5. 鋼殻に囲まれた領域にせん断補強用の鉄筋を設けた後、コンクリートを打設することを特徴とする請求項4に記載の本体覆工壁の施工方法。
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